JP2009022573A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】他の遊技機に変更するに当たっての利便性の向上を図り、今まで別々の記憶素子に配されていた表示画像データと音声データとを、記憶素子ケース内の同じ記憶素子に記憶させておくことができる遊技機を提供する。
【解決手段】 副制御回路721の画像制御回路721aに着脱自在に取付けられるROMカートリッジ723に、プログラムROM83、画像ROM88及び音源ROM97を収納する。演出内容に対応して、画像ROM88に格納されている画像データと音源ROM97に格納されている音声データとを対応させて格納しておき、演出内容が決定されると、決定された演出内容に対応した画像データ及び音声データを同時に決定することができる。また、ROMカートリッジ723を交換するだけで、新しい演出内容とした遊技機に変更することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、スロットマシン、パチスロ機、パチンコ機、その他の遊技機に関するものであり、特に副制御基板に対して着脱自在に取付けられる記憶素子ケースを備えた遊技機に関するものである。
従来から、遊技に係る所定のデータ(プログラムや画像データ、音声データ等)を記憶する記憶素子(所謂、ROMと呼ばれている。)が実装されている副制御基板を備えた遊技機が知られている。また、上述した記憶素子を容易に交換することができるようにするため、記憶素子を内蔵している記憶素子ケース(所謂、ROMカートリッジと呼ばれている。)が接続部を介して副制御基板に着脱自在に取付けられた遊技機も知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されている遊技機では、記憶素子ケースには画像データが記憶された記憶素子を内蔵しており、記憶素子ケースのみを交換すれば、その他のパーツはそのまま使い続けることができて、別の遊技機に変更することができる。このため、機種変更の多いパチスロ、パチンコ遊技機においては、機種変更に伴って遊技機自体を廃棄することが必要なくなり、記憶素子ケースのみを交換すれば機種変更を簡単に行うことができるようになる。これによって、機種変更に伴って遊技機を廃棄することによって生じていた環境問題を解決することができる。
特開2005−152266号公報
しかしながら、上述の遊技機においては、画像データのみが記憶された記憶素子を内蔵する構成であった。このため、画像データ以外のデータは、従前の遊技機に備えていたデータを引き継ぐ形になり、全く別の演出効果を備えた遊技機に変更するにあたっては、融通が利かないといった問題が生じていた。
そこで、本発明は上述の問題を解決するためになされたものであり、他の遊技機に変更するに当たっての利便性の向上を図っている。そして、今まで別々の記憶素子に配されていた表示画像データと音声データとを、記憶素子ケース内の同じ記憶素子に記憶させておくことができ、記憶素子ケースの交換で表示画像データと音声データとを同時に交換することができるようになり、また、別々の記憶素子を配設するために占められていたスペースを減らすことができる遊技機の提供を目的としている。
本発明の遊技機では、所定の効果音を発生する音声発生部と、所定の表示画像が表示される画像表示部と、遊技に関連した主たる動作内容を制御する制御素子が実装された主制御基板と、前記主制御基板に実装された制御素子からの制御信号に基づいて、遊技に係わる所定の演出制御を行う制御素子が実装された副制御基板と、遊技に係わる所定のデータが記憶された記憶素子を内蔵し、前記副制御基板に着脱自在に取付けられる記憶素子ケースと、を備え、
前記記憶素子に記憶させた前記所定のデータとして、前記副制御基板に実装された制御素子が、前記画像表示部を介して表示制御させる表示画像データ、及び前記音声発生部を介して発生制御させる音声データ、を記憶してなることを最も主要な特徴となしている。
本発明の遊技機の構成によって、表示画像データと共に音声データを記憶素子ケース内の同じ記憶素子に記憶させておくことができる。これによって、表示画像データと音声データとを記憶させた記憶素子を内蔵している記憶素子ケースを交換するだけで、今までとは異なった新たな表示内容に加えて音声データまでも一度に変更することが可能となる。このため、全く別の遊技機に変更するに当たっての利便性を、大幅に向上させることができる。
また、表示画像データと音声データとを一緒に記憶させた記憶素子を内蔵した記憶素子ケースを用いることができるので、この記憶素子ケースを副制御基板に取付けるスペースとしては、表示画像データを記憶した記憶素子と音声データを記憶した記憶素子とを個別に取付ける構成よりも、少ない取付けスペースですむ。このため、副制御基板の大きさとしては、従来のように個別に取付けていたものに比べて、小さく構成することができ、遊技機に占める副制御基板の配置スペースも小さくすることができる。
また、本発明では、前記表示画像データと前記音声データとが、それぞれ互いに関連付けられた演出データとして前記記憶素子に記憶されてなり、前記主制御基板に実装された制御素子または前記副制御基板に実装された制御素子からの指令信号に基づいて、前記演出データを決定する演出データ決定手段が、更に備えられてなることを主要な特徴となしている。
この構成によって、表示画像データと音声データとを、相互に対応させた演出データとして、記憶素子に記憶させておくことができる。しかも、演出データ決定手段が、所定の指令信号を受信した場合には、受信した指令信号に対応した表示画像データと音声データとを、演出データ決定手段によって一義的に決定することができる。
このように、一つの決定で、表示画像データと音声データとからそれぞれ必要なデータを一度に決定することができるので、データ処理に対する制御負担の軽減を図ることができる。データ処理の制御負担を軽減させることによって、結果として遊技機における各種の制御速度を向上させることができる。
更に、本発明では、前記副制御基板と前記音声発生部とが、少なくとも一端に第1接続部を設けた接続部材を介して接続され、前記第1接続部と接続する第2接続部位が、前記記憶素子ケースに設けられてなることを主要な特徴となしている。
この構成によって、音声発生部と接続している接続部材の第1接続部が、記憶素子ケースの第2接続部に接続していたとしても、記憶素子ケースが正しく副制御基板に取付けられていない場合や、記憶素子ケースが正しく副制御基板に取付けられていても、接続部材の第1接続部が記憶素子ケースの第2接続部位に誤って接続されているときには、音声発生部から音が出力されないことになる。
尚、音声発生部と接続部材とが、接続部材を介して接続されるときには、接続部材の両端に接続部を設けておくことができる。
これに対して、記憶素子ケースが正しく副制御基板に取付けられており、しかも音声発生部と接続している接続部材の第1接続部が、記憶素子ケースの第2接続部に正しく接続されているときには、音声発生部から音を出力させることができる。
これによって、記憶素子ケースが正しく副制御基板に取付けられていることの確認や、音声発生部と接続している接続部材の第1接続部が、記憶素子ケースの第2接続部に正しく接続されていることの確認、更には、記憶素子ケース内部の記憶素子に、音声データが記憶されていることの確認を行うことができる。また、接続不良等によって引き起こされる遊技機の不具合等の発生を未然に防止できる。
更にまた、本発明では、前記第2接続部を外部に対して開放・遮蔽自在とする遮蔽部材、及び前記遮蔽部材を、外部に対して前記第2接続部を遮蔽する遮蔽位置から開放させる開放位置への移動を許容する許容手段が、前記記憶素子ケースに設けられてなり、
前記許容手段が、前記副制御基板または前記副制御基板を収納する収納ケースに設けた作動片と、前記作動片との係合により、前記遮蔽部材の前記開放位置への移動を許容し、かつ前記作動片との非係合により、前記遮蔽部材を前記遮蔽位置に保持する保持部材とを備えてなることを主要な特徴となしている。
この構成によって、記憶素子ケースが、副制御基板に対して正しく取付けられているときには、許容手段によって、外部に対して接続部位を遮蔽する遮蔽位置から開放させる開放位置に、遮蔽部材の移動を行うことができる。また、記憶素子ケースが、副制御基板に対して正しく取付けられていないときには、許容手段によって遮蔽部材は、遮蔽位置に保持された状態となる。
これにより、記憶素子ケースが正しく副制御基板に取付けられているのか否かの確認を、遮蔽部材を動かして第2接続部を開放できるか否かによって確認することができる。このため、接続不良等によって引き起こされる遊技機の不具合等の発生を未然に防止できる。
また、本発明では、前記第2接続部を外部に対して開放・遮蔽自在とする遮蔽部材、及び前記遮蔽部材を、外部に対して前記第2接続部を遮蔽する遮蔽位置から開放させる開放位置に移動させる移動手段が、前記記憶素子ケースに設けられてなり、
前記移動手段が、前記副制御基板または前記副制御基板を収納する収納ケースに設けた駆動片と、前記駆動片との係合により、前記遮蔽部材を前記遮蔽位置から前記開放位置に移動させる移動機構とを備えてなることを主要な特徴となしている。
この構成によって、記憶素子ケースが副制御基板に対して所定の状態で正常に取付けられた状態となっていれば、移動手段によって、遮蔽部材は第2接続部を外部に対して開放する開放位置に自動的に移動する。このため、記憶素子ケースを副制御基板に取付けたときに、第2接続部が開放されていれば、記憶素子ケースは副制御基板に対して正しく取付けられていることが確認できる。しかも、接続部材の第1接続部を開放されている第2接続部に接続することが容易となる。これによって、接続不良等によって引き起こされる遊技機の不具合等の発生を未然に防止できる。
本発明の遊技機によって、表示画像データと共に音声データを記憶素子ケース内の同じ記憶素子に記憶させておくことができる。これによって、表示画像データと音声データとを記憶させた記憶素子を内蔵している記憶素子ケースを交換するだけで、今までとは異なった新たな表示内容に加えて音声データまでも一度に変更することが可能となる。このため、全く別の遊技機に変更するに当たっての利便性を、大幅に向上させることができる。
また、表示画像データと音声データとを一緒に記憶させた記憶素子を内蔵した記憶素子ケースを用いることができるので、この記憶素子ケースを副制御基板に取付けるスペースとしては、表示画像データを記憶した記憶素子と音声データを記憶した記憶素子とを個別に取付けるよりも、少ない取付けスペースですむ。このため、副制御基板の大きさとしては、従来のように個別に取付けていたものに比べて、小さく構成することができ、遊技機に占める副制御基板の配置スペースも小さくすることができる。
本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて以下において具体的に説明する。本発明に係わる遊技機の実施形態として、パチスロ機を例にとって以下で説明する。以下で説明する遊技機の構成以外にも、第1種遊技機であるパチンコ遊技機等に対しても本発明を好適に適用することができる。このため、本発明は、以下で説明する実施例に限定されるものではなく、多様な変更が可能である。
図1は、本発明の実施の一形態に係る遊技機の外観を示す斜視図である。この遊技機としては、所謂「パチスロ機」を示している。パチスロ機1は、コイン、メダル、遊技球またはトークンなどの他、遊技者に付与された、もしくは付与される遊技価値の情報を記憶したカード等の遊技媒体を用いて遊技する遊技機である。以下ではメダルを用いた場合を例にして説明を行う。
[パチスロ機における筐体の構成]
パチスロ機1の全体を構成している筐体4は、箱状のキャビネット60と、キャビネット60を開閉する前面ドア2(図2参照。)と、を備えた構成となっている。前面ドア2における正面の略中央部には、縦長矩形形状の表示窓4L,4C,4Rが設けられている。
表示窓4L,4C,4Rには、有効ライン8が設けられている。有効ライン8としては、水平方向中央にはセンターライン8cが設けられ、センターライン8cを挟んだ水平方向の上にはトップライン8bと水平方向の下にはボトムライン8dとが設けられている。また、斜め方向には、斜め右下がりのクロスダウンライン8eと、斜め右上がりのクロスアップライン8aとが設けられている。
これらの有効ライン8は、1BETボタン11、2BETボタン12、又はMAXBETボタン13の操作でクレジット手段からクレジットを引き出すことによって、あるいはメダル投入口22にメダルを投入することによって、有効となるライン数を設定することができる。有効ライン8a〜8eは、表示窓4L,4C,4Rを通して表示される役の成否に関わるものである。
具体的には、所定の役(例えば、「チェリーの小役」)に対応する1つの図柄(例えば、「チェリー」)が、有効化されているいずれかの有効ライン8上の位置(例えば、左の表示窓4L内における中段の位置)に停止表示された場合、または所定の役に対応する図柄組合せを構成する図柄が、有効化されているいずれかの有効ライン8上の位置に並んで停止表示された場合には、所定の役が成立することとなる。
どの有効ラインが有効化されたのかは、後で説明するBETランプ9a,9b,9cの点灯によって表示される。また、1BETボタン11、2BETボタン12、MAXBETボタン13は、後述する台座部10の左側に設けられている。
前面ドア2の裏面には、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rと、これらの各リール3L,3C,3Rを回転駆動する図示せぬステッピングモータと、を収容するリールユニット73(図2参照。)が、ミドルドア40(図2参照。)を介して設けられている。
尚、前面ドア2の裏面側における構成については、図2を参照しながら後述する。
各リール3L,3C,3Rの外周面には、遊技に必要な識別情報としての図柄列が描かれており、図柄列としては、複数種類の図柄によって構成されている。また、各リール3L,3C,3Rは、リールユニット73に回転自在に横一列に設けられている。各リール3L,3C,3Rに描かれている図柄は、表示窓4L.4C,4Rを通して、遊技機1の外部から視認することができる。また、各リール3L,3C,3Rは、遊技者による変動表示開始の指示、即ち、後述するスタートレバー6の操作により回転を開始し、定速(例えば80回転/分)で回転するように構成されている。
表示窓4L,4C,4Rの上方には、画像表示手段としての液晶表示部5a、情報表示部18、及びスピーカ9L,9Rが設けられている。液晶表示部5aは、表示窓4L,4C,4Rよりも大きな表示面を備えた構成となっており、画像表示による演出を行うことができる。また、スピーカ9L,9Rは、効果音や音声等の音による演出を行うことができる。
情報表示部18は、それぞれ7セグメントのLEDで数字が表現されるように構成されており、払出枚数表示、ボーナス遊技情報表示及びクレジット表示を行うことができる。払出枚数表示によって、入賞成立時におけるメダルの払出枚数を表示することができ、ボーナス遊技情報表示によって、「レギュラーボーナス」において行える単位遊技の回数を表示することができる。また、クレジット表示によって、貯留(クレジット)されているメダルの枚数を表示することができる。
クレジットされているメダル数は、遊技者が、ゲームで獲得した払出されるべきメダルについて払出しを行わずに、後述するC/Pスイッチ14の操作によって、遊技機内に貯留させているメダル数である。クレジットされているメダルの枚数は、所定の記憶領域に記憶されている。
表示窓4L,4C,4Rの左側には、1BETランプ9a、2BETランプ9b、MAXBETランプ9cが設けられる。また、表示窓4L,4C,4Rの下方には、略水平な面部を備えた台座部10が形成されている。この台座部10の水平面内には、右側にメダル投入口22が設けられており、左側には、1BETボタン11、2BETボタン12、及びMAXBETボタン13が設けられている。MAXBETボタン13は、1BETボタン11及び2BETボタン12よりも大きな操作ボタンとして形成されている。
1BETボタン11を1回押し操作することにより、クレジットされているメダルのうちから1枚を単位遊技に賭けることができる。従って、1BETボタン11が操作されると、あるいはメダル投入口22にメダルが1枚投入されると、センターライン8cを有効化することができる。このとき、センターライン8cが有効化されたことを示すため、1BETランプ9aが点灯する。
2BETボタン12を1回押し操作することにより、クレジットされているメダルのうちから2枚を単位遊技に賭けることができる。従って、2BETボタン12が操作されると、あるいはメダル投入口22にメダルが2枚投入されると、センターライン8cの他に一対のトップライン8b及びボトムライン8dを有効化することができる。このとき、センターライン8cの他に一対のトップライン8b及びボトムライン8dが有効化されたことを示すため、2BETランプ9bが点灯する。
また、MAXBETボタン13を1回押し操作することにより、単位遊技において賭けることが可能な最大枚数である3枚のメダルを賭けることができる。従って、MAXBETボタン13が操作されると、あるいはメダル投入口22にメダルが3枚投入されると、センターライン8c及び一対のトップライン8b並びにボトムライン8dに加えて、一対のクロスダウンライン8e並びにクロスアップライン8aを有効化することができる。即ち、このときには、有効ライン8a〜8eの全てのラインを有効化することができる。
このとき、全ての有効ライン8a〜8eが有効化されたことを示すため、MAXBETランプ9cが点灯する。BETランプ9a〜9cは、1回のゲーム(以下、単位遊技という。)を行うために賭けられたメダルの数(以下「BET数」という)に応じて点灯する。従って、どの有効ライン8が有効化されたかは、点灯されているBETランプ9a〜9cによって認識することができる。
尚、2BETランプ9bが点灯するとき、同時に1BETランプ9aを点灯させておくこともできる。また、MAXBETランプ9cが点灯するとき、同時に1BETランプ9a及び2BETランプ9bを点灯させておくこともできる。
台座部10の前面部における左寄り側には、遊技者が単位遊技で獲得したメダルをクレジット(Credit)として蓄えるか、払出し(Pay)を行うかの切り換えを行うC/Pスイッチ14が設けられている。C/P におけるCは、Credit のCを示し、PはPay のPを示している。C/Pスイッチ14を操作することにより、クレジットモードまたは払出モードへの切り換えを行うことができる。
クレジットモードでは、メダルの払出が行われる所定の当籤役の入賞が成立すると、入賞に対応する払出枚数分のメダルが、クレジットされる。また、払出モードでは、メダルの払出が行われる所定の当籤役の入賞が成立すると、入賞に対応する払出枚数分のメダルが、正面下部のメダル払出口15から払出され、メダル受け皿16に溜められることになる。
C/Pスイッチ14の右側には、遊技者の操作により上記各リール3L,3C,3Rを回転させ、表示窓4L,4C,4R内での図柄の変動表示を開始するためのスタートレバー6が、所定の角度範囲で回動自在に取付けられている。
台座部10の前面部中央には、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rの回転を停止させるための、左停止ボタン7L、中停止ボタン7C及び右停止ボタン7Rが設けられている。
また、前面ドア2下部の正面には、メダルが払出されるメダル払出口15と、この払出されたメダルを貯留するメダル受け皿16とが設けられている。また、前面ドア2下部の正面のうち、停止ボタン7L,7C,7Rとメダル受け皿16とによって上下が挟まれた面には、機械名称やキャラクタの図柄を表示する腰部パネル20が設けられている。
尚、本実施の形態では、単位遊技は、基本的にスタートレバー6が操作されることにより開始し、全てのリール3L,3C,3Rが停止したときに終了することになる。
また、本実施の形態では、全てのリール3L,3C,3Rが回転しているときに、左停止ボタン7L、中停止ボタン7C及び右停止ボタン7Rのいずれかを操作することにより行われる最初のリールの停止操作を「第1停止操作」といい、「第1停止操作」の次に行われる停止操作を「第2停止操作」という。また、「第2停止操作」の次に行われる最後の停止操作を「第3停止操作」という。
[前面ドアの裏面側における構成]
次に、図2を用いて、前面ドア2の裏面側の構成を説明する。図2に示すように、前面ドア2は、前面ドア2の本体を形成する前面ドア本体2bと、この前面ドア本体2bの裏面側に開閉自在に設けられたミドルドア40と、前面ドア本体2bに取付けられたサブベース42と、を備えた構成となっている。
ミドルドア40には、主制御手段としての主制御ユニット71及び変動表示手段としてのリールユニット73とが設けられる。前面ドア本体2bの裏面には、サブベース42を介して支持される副制御手段としての副制御ユニット72、ミドルドア40を開閉可能に支持する支持部43が設けられている。支持部43は、前面ドア本体2b裏面における図2の右側端縁側に取付けられており、ミドルドア40を回動自在に支承している。
サブベース42は、板状の部材として構成されており、前面ドア2の前面に設けられた液晶表示部5a(図1参照。)を覆うようにして配設されている。サブベース42は、前面ドア本体2bの裏面に対し略平行な配置関係となるように、図示せぬ複数のねじを介して前面ドア本体2bの裏面に取付けられている。特に、サブベース42の表面側における領域のうちで、液晶表示部5a(図1参照。)を覆う領域は、略平らに形成されている。
副制御ユニット72は、副制御回路収容ケース722と、ROMカバー724と、I/O基板ケース725aと、を備えている。副制御回路収容ケース722は、大小2つの略立方体形状を重ね合わせた箱形に構成されており、サブベース42の略平らに形成された領域に取付けられている。また、副制御回路収容ケース722内には、液晶表示部5a(図1参照。)を制御する副制御回路721等(図4参照。)が収容されている。
ROMカバー724は、収容ケースとして構成されており、ROMカバー724内には、記憶素子ケースとしてのROMカートリッジ723(図4参照。)が収容されている。ROMカートリッジ723には、画像制御マイコン81で実行される制御プログラム等が格納されているプログラムROM83、液晶表示部5a(図1参照。)の画像表示に必要な画像データが格納されている画像ROM88、及びスピーカ9L,9R(図1参照。)から出力させる音声データが格納されている音源ROM97が、収納されている。
ROMカートリッジ723に収容されているプログラムROM83、画像ROM88及び音源ROM97は、それぞれのデータ等が一緒に記憶されている記憶素子として構成しておくことも、例えば、画像ROM88及び音源ROM97はそれぞれのデータ等が一緒に記憶されている記憶素子として構成し、プログラムROM83はそれとは別の記憶素子として構成しておくこともできる。
また、I/O基板ケース725a内には、副制御回路721(図4参照。)と他の周辺装置とを接続するI/O基板725が配設されている。
尚、ROMカートリッジ723の構成については、後述するROMカートリッジ723の説明において行うことにする。
副制御回路収容ケース722内の副制御回路721(図4参照。)と前面ドア2の前面に設けられた液晶表示部5a(図1参照。)とは、サブベース42を間に挟んで配置されている。主制御回路収容ケース712内の主制御回路711(図4参照。)と副制御回路収容ケース722内の副制御回路721(図4参照。)との間の接続、副制御回路721(図4参照。)と液晶表示部5a(図1参照。)等の周辺装置との間の接続は、複数の配線によって接続されている。
尚、図2では、複数の配線を所定の単位毎に区分けした複数の配線帯117a・・・のうち、一部の配線帯117a〜117dのみを示しており、他の配線及び他の配線帯の図示は省略している。
図4に示すように、副制御回路721は、後述の主制御回路711から送信される信号に基づいて液晶表示部5aを制御する画像制御回路721aと、LED類101、ランプ類102、スピーカ9L,9Rを制御する音・ランプ制御回路721bと、を備えた構成となっている。
また、同じく図4で示すように、ROMカートリッジ723は、副制御回路721に接続される画像ROM88及び音源ROM97、プログラムROM83を備えた構成となっており、これらのROM83,88,97,93を、副制御回路721に対して着脱自在に取付けられるように、略立方体形状のカートリッジとして構成されている。
図2に戻って説明を続けると、副制御回路収容ケース227の表面には図示せぬ矩形状の開口が形成されており、同矩形状の開口を通してROMカートリッジ723を、副制御回路収容ケース722内に配設された副制御回路721(図4参照。)に接続することができる。副制御回路721に接続したROMカートリッジ723の一部は、ROMカバー724によって覆われている。ROMカバー724によって、ROMカートリッジ723の取外しが防止されるとともに、ROMカートリッジ723のガタつきを防止して、ROMカートリッジ723と副制御回路721との接続不良が生じるのを防止している。
I/O基板ケース725a内に収容されるI/O基板(不図示)は、副制御回路収容ケース722内の副制御回路721(図4参照。)と他の周辺装置とを電気的に接続する複数のコネクタを備えたI/O基板として構成されている。I/O基板ケース725aは、サブベース42の略平らに形成された領域のうちで、図2の右側の領域に配置されている。
図4に示すように、副制御回路721は、主制御回路711、液晶表示部5a、操作部17、LED類101、ランプ類102、スピーカ9L,9R、及び音量調節部103等の複数の周辺装置と接続されている。これらの接続は、図示せぬI/O基板のコネクタを介して接続しており、複雑な配線を集約化している。
また、副制御回路721(図4参照。)と接続する周辺装置を更に増やす場合には、このI/O基板を交換するだけで簡単に行うことができる。即ち、より多くのコネクタを備えたI/O基板と交換することによって、更に多くの周辺装置を副制御回路721に接続することができる。
図2に示すように、ミドルドア40は、略矩形状の部材として構成されており、ミドルドア40の上部は、主制御ユニット71を支持する主制御ユニットベース401として構成されている。また、ミドルドア40の下部は、リールユニット73を支持するリールユニットベース402として構成されている。
主制御ユニットベース401は、略板状に構成されており、主制御ユニット71を水平に支持する主制御ユニット支持部408と、主制御ユニット支持部408の上端に形成されてROMカバー724を覆うプレート404と、を備えた構成となっている。主制御ユニット支持部408の上端は、ミドルドア40が閉じた状態では、副制御ユニット72の副制御回路収容ケース722の下端に隣接する。
プレート404は、板を屈折させた樋状の部材として構成されており、主制御ユニットベース401の上端から、略鉛直方向に延出した状態に配設されている。また、プレート404の水平方向の幅は、ROMカバー724の幅よりも広く形成されている。これにより、ミドルドア40を閉じたときに、プレート404でROMカバー724を覆っておくことができる。
主制御ユニット71は、主制御ユニット支持部408に支持される主制御回路収容ケース712と、主制御コネクタカバー714とを備えた構成となっている。主制御回路収容ケース712内には、図3で示すように、副制御回路721やリールユニット73等を制御する主制御回路711と、主制御回路711とリールユニット73及び図示せぬ電源ユニット等とを電気的に接続する主制御コネクタ713と、が収容されている。
図2に示すように、主制御回路収容ケース712は、略立方体形状の収容容器として構成されており、図2の右側に示す端縁部側は、開放部として形成されている。開放部には、主制御コネクタ713が、開放部から露出するように配置されており、主制御コネクタ713は、主制御コネクタカバー714によって開閉自在に覆われている。主制御コネクタカバー714は、主制御ユニット支持部408に支承されており、主制御回路収容ケース712に対して開閉可能となっている。
[遊技状態の構成]
本発明に係る遊技機1では、複数の遊技状態が準備されており、所定の条件が成立したことを契機に、それぞれの遊技状態に遷移するように構成されている。例えば、本実施例では、基本の遊技状態となる「一般遊技状態」と、遊技者にとって有利となる所謂レギュラーボーナスの遊技状態(以降、「RB遊技状態」と記載する。)と、「RB遊技状態」が所定回数繰り返し作動する「特別遊技状態」(所謂「ビッグボーナスの遊技状態」と称されるものであり、以下においては「BB遊技状態」と記載する。)と、が設定されている。
例えば「一般遊技状態」において、遊技者が3枚のメダルをメダル投入口22に投入し、MAXBETボタン13を操作して有効ライン8の全てを有効化する。そして、遊技者がスタートレバー6を操作すると、左リール3L、中リール3C、及び右リール3Rが回転を開始する。遊技者が、左停止ボタン7L、中停止ボタン7C、及び右停止ボタン7Rを操作することにより停止操作を行うと、左リール3L、中リール3C、及び右リール3Rが停止表示される。
このとき、有効ライン8に沿って、”ベル”、”スイカ”、”赤チェリー”及び”青チェリー”等の小役の図柄組合せが停止表示されると、その小役に応じた枚数のメダルが払出される。また、有効ライン8に沿って、”リプレイ”の図柄組合せが停止表示されると、自動で次の単位遊技を行うメダルがクレジットされる。そして遊技者は、メダルを消費することなく再度単位遊技を実行することができる。
また、有効ライン8に沿って、”赤7”、又は”青7”の図柄組合せが停止表示された場合には、それぞれ”BB1”又は”BB2”の「BB遊技状態」が作動し、第1回目の「RB遊技状態」に移行する。また、上述の”赤チェリー”、”青チェリー”、”ベル”、”スイカ”の小役の図柄組合わせ、”リプレイ”、”BB1”及び”BB2”に係る図柄の組合せ以外の図柄の組合せが停止表示されたときには、”ハズレ”が成立する。
「一般遊技状態」とは、遊技者に有利となる特典が無い基本的な遊技状態を言う。具体的には、図示せぬ一般遊技状態用内部抽籤テーブルを使用して内部抽籤処理が行われる遊技状態である。なお、”BB1”又は”BB2”に内部当籤したものの、設定された有効ライン8上には”BB1”又は”BB2”の図柄組合せを停止表示することができなかった場合には、内部当籤した”BB1”又は”BB2”を次回以降の単位遊技まで「持越役」として記憶しておく。
”BB1”又は”BB2”が「持越役」として記憶されている間は、「持越状態」が継続する。この”BB1”又は”BB2”が「持越役」として持越されている状態を、「BB内部当籤状態」(即ち、BB持越状態。)と呼ぶ。この「BB内部当籤状態」が成立すると、「持越役」のフラグをデータとして格納する図示せぬ持越役格納領域にその状態を記憶しておく。
「BB遊技状態」にあるときは、「RB遊技状態」が繰り返し作動する。この「BB遊技状態」は、例えば遊技者がメダルを「300」枚獲得するまで継続する。
「RB遊技状態」とは、遊技者が遊技価値を獲得し易い遊技状態でいう。具体的には、メダルを獲得できる小役が決定されやすい図示せぬRB遊技状態用内部抽籤テーブルを使用して内部抽籤処理が行われる遊技状態である。例えば、1回の「RB遊技状態」を行うことが可能な最大の単位遊技数(これを「RB遊技可能回数」という。)は、12回である。
この「RB遊技状態」において、メダルの払出しが行われる小役の入賞回数が8回に達するまでである。即ち、「RB遊技状態」での単位遊技数が12回に達するか、または小役の入賞回数が8回に達した場合のうち何れか一方の条件を満たした場合に「RB遊技状態」が終了する。
一般に「BB遊技状態」においては、メダルの払出しが行われる小役の当籤確率を向上させてある。また、遊技者は、この「BB遊技状態」が作動している間は遊技を続けるのが一般的であるので、この、「BB遊技状態」が作動している間において、遊技者の目押しの技量を計測することが好ましい。そこで本実施例では、「BB遊技状態」作動中において、内部抽籤処理により決定された「特定の内部当籤役」(本実施例では”スイカ”の小役。)に限って、図柄を揃えることができなかった入賞の取りこぼし回数を計数し、「BB遊技状態」が終了した後に、その計数された取りこぼし回数を遊技者に通知するようにしている。
本実施例では、入賞の取りこぼし回数を遊技者に通知する時期を、「BB遊技状態」が終了した直後としているが、この通知時期は任意であり、例えば「BB遊技状態」が終了して次回の遊技に入ってから適当な時期に通知するようにしてもよい。
[主制御回路の構成]
次に、図3を参照して、遊技機1における遊技処理動作を制御する主制御回路711について説明する。図3は、遊技機1における遊技処理動作を制御する主制御回路711と、主制御回路711と電気的に接続している周辺装置と、主制御回路711から送信される制御指令に基づいて液晶表示部5a、スピーカ9L,9R、LED類101及びランプ類102を制御する副制御回路721とを含む回路構成のブロック図を示している。
主制御回路711は、回路基板上に配置されたマイクロコンピュータ30を主たる構成要素として構成されており、これに乱数サンプリング用の回路を加えた構成となっている。マイクロコンピュータ30は、予めROM32に記憶されたプログラムに従って制御動作を行うCPU31と、記憶手段であるROM32及びRAM33を含んだ構成となっている。
CPU31は、基準クロックパルスを発生するクロックパルス発生回路34及び分周器35と、サンプリングされる乱数を発生する乱数発生器36及びサンプリング回路37と、それぞれ接続している。
尚、乱数サンプリング用の手段として、マイクロコンピュータ30内で、乱数サンプリングを実行するように構成することもできる。即ち、CPU31の動作プログラム上において、乱数サンプリングを実行するように構成しておくこともできる。その場合には、乱数発生器36及びサンプリング回路37を配設しない構成としておくことができる。乱数発生器36及びサンプリング回路37を残した構成として、乱数サンプリング動作のバックアップ用として使用することも可能である。
マイクロコンピュータ30のROM32には、次のようなデータが格納されている。ROM32に格納されているデータとしては、スタートレバー6でスタート操作する度毎に行われる乱数サンプリングにおいて、サンプリングされた乱数値の判定に用いられる内部抽籤テーブルを構成するデータ、停止ボタン7L,7C,7Rの操作に応じて各リール3L,3C,3Rの停止態様を決定するために用いられる停止テーブル群を構成するデータ、副制御回路721へ送信するための各種制御指令(コマンド信号)等のデータがある。
主制御コネクタ713は、主制御回路711に接続した配線と、副制御回路721、ドア中継基板(不図示)、及び電源ユニット(不図示)等に接続した配線と、を接続するコネクタである。例えば、不図示のドア中継基板を介して接続された停止ボタン7L,7C,7Rや、副制御回路721等の交換作業を行うときや、主制御回路711と電源ユニット(不図示)との電気的な接続を行うときには、この主制御コネクタ713を抜いて作業を行う必要がある。
副制御回路721と主制御回路711との通信関係は、主制御回路711から副制御回路721に対して一方通行で通信が行われる構成となっている。即ち、副制御回路721から主制御回路711に対してコマンド信号、情報等を出力できるようには構成されていない。RAM33には、種々の情報が格納されることになる。例えば、フラグ、内部当籤役、持越役、現在の遊技状態の情報等が格納されることになる。
図3の回路において、マイクロコンピュータ30によって制御される主要な周辺装置としては、BETランプ(1BETランプ9a,2BETランプ9b,MAXBETランブ9c)と、情報表示部18と、メダルを収納し、ホッパー駆動回路41からの命令により所定枚数のメダルを払い出すホッパー(払出しのための駆動部を含む)67と、各リール3L,3C,3Rを回転駆動するステッピングモータ49L,49C,49Rなど、がある。
また、ステッピングモータ49L,49C,49Rを駆動制御するモータ駆動回路39、ホッパー67を駆動制御するホッパー駆動回路41、BETランプ9a,9b,9cを駆動制御するランプ駆動回路45、及び情報表示部18を駆動制御する表示部駆動回路61は、CPU31の出力部に接続されている。これらの駆動回路は、それぞれCPU31から出力される制御信号を受けて、各周辺装置の動作を制御する。
また、マイクロコンピュータ30が制御指令を発生するのに必要な信号を、マイクロコンピュータ30に対して出力する主な信号発生手段としては、スタートスイッチ6S、各BETボタン11〜13、C/Pスイッチ14、メダルセンサ22S、リール停止信号回路46、リール位置検出回路50、払出完了信号回路51などがある。
スタートスイッチ6Sは、スタートレバー6の操作を検出し、遊技開始指令信号を出力する。メダルセンサ22Sは、メダル投入口22に投入されたメダルを検出する。リール停止信号回路46は、各停止ボタン7L,7C,7Rの操作に応じた停止信号を発生する。リール位置検出回路50は、各リール3L,3C,3Rの回転位置をそれぞれ検出しているリール回転センサからのパルス信号を受けて、各リール3L,3C,3Rの回転位置に関する信号をCPU31に出力する。払出完了信号回路51は、メダル検出部40Sにおける計数値(ホッパ−67から払出されたメダルの枚数)が指定された枚数データの値に達した時、メダル払出完了を検知する信号を発生する。
図3の回路において、乱数発生器36は、一定の数値範囲に属する乱数を発生する。サンプリング回路37は、スタートレバー6が操作された後の適宜のタイミングにおいて1個の乱数値をサンプリングする。このようにしてサンプリングされた乱数値を用いることによって、例えば、ROM32に格納されている内部抽籤テーブル等に基づいて内部当籤役等が決定される。
スタートレバー6が操作されて各リール3L,3C,3Rの回転が開始されると、ステッピングモータ49L,49C、49Rを駆動するために供給されている駆動パルス数が計数され、それぞれ計数された駆動パルス数はRAM33の所定エリアに書き込まれる。また、各リール3L,3C,3Rには、それぞれの一回転毎にリセットパルスを出力する図示せぬフォトインタラプタが配設されており、フォトインタラプタから出力されたリセットパルスは、リール位置検出回路50を介してCPU31に入力される。
このようにして得られたリセットパルスが入力される毎に、RAM33で計数されている駆動パルスの計数値が“0”にクリアされる。このようにして、RAM33には、各リール3L,3C,3Rがそれぞれ一回転する間での回転位置が、駆動パルスの計数値という形でそれぞれ格納されることになる。
また、ROM32には、各リール3L,3C,3Rの回転位置と、各リール3L,3C,3Rの外周面上に描かれた図柄と、を対応づける図柄テーブル(図示せず)が格納されている。図柄テーブルには、リセットパルスが発生した回転位置を基準位置として、各リール3L,3C,3Rにおける一定の回転ピッチ毎にコードナンバーが順次付与されており、それぞれのコードナンバー毎に対応させて図柄を示す図柄コードが対応づけられている。そして、図柄テーブルは、各リール3L,3C,3Rが全て停止した後において、表示役を確認する場合や、入賞役が成立し、メダルを払い出す場合に参照される。
ROM32には、図柄組合せテーブルも格納されている。図柄組合せテーブルでは、役に対応した図柄の組合せと、図柄の組合せに対応したメダル配当枚数と、役の判定コードとが対応づけられている。また、図柄組合せテーブルは、左リール3L、中リール3C及び右リール3Rがそれぞれ停止制御した時と、全てのリール3L,3C,3Rが停止した後において、表示役の確認を行うときに参照される。表示役とは、有効ライン8a〜8eに沿って並ぶ図柄の組合せに対応した役(成立役)である。
このように、図柄組合せテーブルには、入賞に係わる図柄の組合せと、これに対応する表示役及び払出し枚数とが規定されている。そして、表示窓3L,3C,3Rにより表示される図柄の組合せと、図柄組合せテーブルに規定されている図柄とが一致した場合には、当該図柄の組合せに応じた表示役及び払出し枚数が決定される。また、表示窓3L,3C,3Rにより表示される図柄の組合せと、図柄組合せテーブルに規定されている図柄の組合せとが一致しない場合には、非入賞「ハズレ」が決定される。
乱数サンプリングに基づく抽籤処理(内部抽籤処理等)に従って、CPU31は、停止ポタン7L,7C,7Rが操作されたタイミングに基づいて、リール停止信号回路46から送られてくる操作信号をモータ駆動回路39に対して出力する。また、CPU31は、選択された停止テーブルに基づいて、各リール3L,3C,3Rを停止させる信号をモータ駆動回路39に対して出力する。
有効ライン8a〜8e(図1参照)に沿って並んだ図柄の組合せが、当籤した役を示す停止態様となったときには、CPU31は、払出指令信号をホッパー駆動回路41に対して出力し、ホッパー67から所定個数のメダルの払出を行う。その際、メダル検出部40Sは、ホッパー67から払出されるメダルの枚数を計数し、その計数値が指定された枚数値に達した時には、メダル払出完了信号をCPU31に出力する。メダル払出完了信号を受信したCPU31は、ホッパー駆動回路41を介してホッパー67の駆動を停止させ、メダル払出処理を終了する。
[副制御回路の構成]
次に、図4を参照して、副制御回路721について説明する。
図4は、副制御回路721のブロック図を示しており、副制御回路721は、画像制御回路(gSub)721aと、音・ランプ制御回路(mSub)721bとから構成されている。画像制御回路(gSub)721aと音・ランプ制御回路(mSub)721bとは、それぞれ主制御回路711を構成する回路基板とは別の回路基板上に構成されている。
主制御回路711と画像制御回路(gSub)721aとの通信関係は、主制御回路711から画像制御回路(gSub)721aに対して一方通行で通信が行われる構成となっている。即ち、画像制御回路(gSub)721aから主制御回路711に対してコマンド信号、情報等を出力できるようには構成されていない。
また、画像制御回路(gSub)721aと音・ランプ制御回路(mSub)721bとの通信関係は、画像制御回路(gSub〉721aから音・ランプ制御回路(mSub)721bに対して一方通行で通信が行われる構成となっている。即ち、音・ランプ制御回路(mSub)721bから画像制御回路(gSub)721aに対してコマンド信号、情報等を出力できるようには構成されていない。
画像制御回路(gSub)721aは、ROMカートリッジ723、画像制御マイコン81、シリアルポート82、ワークRAM84、カレンダIC85、画像・音源制御IC86、制御RAM87、及びビデオRAM89から構成されている。
ROMカートリッジ723は、プログラムROM83、画像ROM88及び音源ROM97を備えた構成となっており、副制御回路721に対して着脱自在に取付けることができる。プログラムROM83には、画像制御マイコン81で実行される制御プログラム等が格納されている。画像ROM88には、画像を生成するための画像データ、ドットデータ等を格納しており、音源ROM97には、音声を生成するための音声デ一タ(曲目等)等が格納されている。
そして、画像ROM88に格納されている画像データ、ドットデータ等と、音源ROM97に格納されている音声デ一タ(曲目等)等とは、演出内容に応じてそれぞれが対応するデータとなるように格納されている。
即ち、後述するように、スタートコマンド受信時の演出抽籤処理において演出が決定されると、決定された演出に対応した画像データ等と音声データ等とを同時に決定することができる。
図4に示すように、ROMカートリッジ723が、副制御回路721に接続されている状態では、プログラムROM83は、画像制御マイコン81に接続され、画像ROM88及び音源ROM97は画像・音源制御IC86に接続されている。
画像制御マイコン81は、CPU、割込コントローラ、入出力ポート(シリアルポートは図示)を備えている。画像制御マイコン81に備えられたCPUは、主制御回路711から送信されたコマンド信号に基づいて、プログラムROM83に格納されている制御プログラムに従って各種の制御処理を行う。
尚、画像制御回路(gSub)721aには、クロックパルス発生回路、分周器、乱数発生器及びサンプリング回路を備えていないが、プログラムROM83に格納されたプログラムを画像制御マイコン81が実行することによって乱数サンプリングを実行できるように構成されている。
シリアルポート82は、主制御回路711から送信されたコマンド信号等を受信することができる。ワークRAM84は、画像制御マイコン81がプログラムを実行する場合に、一時的に情報を記憶するための手段として構成されている。ワークRAM84には、演出データなど種々のデータが格納される。
カレンダIC85は、日付データを記憶する。画像制御マイコン81には、操作部17が接続されている。実施例では、操作部17が操作されることによって、日付の設定等を行うことができるように構成されている。画像制御マイコン81は、操作部17によって設定された日付データを、カレンダIC85に記憶する。カレンダIC85に記憶された日付データは、バックアップされることとなる。
また、ワークRAM84とカレンダIC85とは、バックアップ対象となっている。つまり、画像制御マイコン81に供給されている電源が遮断された場合であっても、バックアップ用の電源が供給され続けることになり、記憶されているデータ等が消去してしまうのを防止できる構成となっている。
画像・音源制御IC86は、画像制御マイコン81によって決定された演出内容に応じて、画像及び音源を生成し、生成した画像を液晶表示部5aに出力することができ、生成した音源を、シリアルポート82,92を介して音・ランプ制御マイコン91に出力することができる。
制御RAM87は、画像・音源制御IC86の中に構成されている。画像制御マイコン81は、制御RAM87に対してデータ等の書き込みや読み出しを行うことができる。また、制御RAM87には、画像・音源制御IC86のレジスタと、スプライト属性テーブルと、カラーパレットテーブルと、を格納する領域が展開されている。画像制御マイコン81は、画像・音源制御IC86のレジスタと、スプライト属性テーブルとを所定のタイミング毎に更新する。
画像・音源制御IC86には、液晶表示部5aと、画像ROM88及び音源ROM97と、ビデオRAM89とが接続されている。尚、画像ROM88及び音源ROM97は、画像・音源制御IC86に接続された構成とせずに、画像制御マイコン81に接続された構成としておくこともできる。また、スピーカ9L,9Rを画像・音源制御ICまたは画像制御マイコン81に接続された構成としておき、画像・音源制御ICまたは画像制御マイコン81からの制御信号に応じて音を出力するように構成しておくこともできる。
上述したように、画像ROM88及び音源ROM97を画像制御マイコン81に接続させた構成にすると、3次元画像データ、音源データ等の大量の音声付画像データを処理する場合には、有効な構成となる。ビデオRAM89は、画像・音源制御IC86によって画像、音源を生成する場合における一時記憶手段として構成される。また、画像・音源制御IC86は、ビデオRAM89のデータを液晶表示部5aへの転送が終了する度毎に、画像制御マイコン81に信号を送信する。
画像制御回路(gSub)721aでは、画像制御マイコン81によって、音・ランプの演出の制御も行うこととなっている。画像制御マイコン81は、決定された演出に基づいて、出力させる音、点灯あるいは点滅させるランプの種類、及びそれぞれの出力タイミングを決定する。
そして、画像制御マイコン81は、所定のタイミング毎に、シリアルポート82を介して音・ランプ制御回路(mSub)721bに対してコマンド信号を送信する。音・ランプ制御回路(mSub)721bにおける音・ランプ制御マイコン91は、主として画像制御回路(mSub)721bからのコマンド信号に応じて、スピーカ9L,9R、LED類101及びランプ類102に対する出力のみを行うことになる。
尚、スピーカ9L,9Rから出力される音量の調節は、音量調節部103を手動等で操作することによって、調整することができる。
音・ランプ制御回路(mSub)721bは、プログラムROM93、音・ランプ制御マイコン91、シリアルポート92、ワークRAM94、音源IC95、パワーアンプ96から構成されている。
音・ランプ制御マイコン91は、CPU、割込コントローラ、入出力ポート(シリアルポートは図示)を備えている。音・ランプ制御マイコン91に備えられたCPUは、画像制御回路(gSub)721aからの制御コマンド信号に基づいて、音・ランプの出力処理を行う。
音・ランプ制御マイコン91に備えられたCPUに対して出力される、画像制御回路(gSub)721aからの制御コマンド信号には、音・ランプ制御マイコン91を制御する情報や音源ROM97に格納されている音源データが含まれている。
また、音・ランプ制御マイコン91には、LED類101及びランプ類102が接続されている。音・ランプ制御マイコン91は、画像制御回路(gSub)721aから所定のタイミングで送信されてくるコマンド信号に応じて、LED類101及びランプ類102に対して出力信号を送信する。これにより、LED類101及びランプ類102に対して、演出に応じた所定の態様で点灯・点滅させることができる。
シリアルポート92は、画像制御回路(gSub)721aからのコマンド信号等を受信する。プログラムROM93は、音・ランプ制御マイコン91において実行する制御プログラム等が格納されている。ワークRAM941は、音・ランプ制御マイコン91において制御プログラムを実行する場合における、作業用の一時記憶手段として構成されている。
音源IC95は、画像制御回路(gSub)721aからのコマンド信号及び音源データに基づいて音声を生成し、パワーアンプ96に対して出力する。パワーアンプ96は増幅器であり、パワーアンプ96にはスピーカ9L,9Rが接続されている。パワーアンプ96は、音源IC95から出力された音声を増幅し、増幅した音声をスビーカ9L,9Rから出力させる。
音・ランプ制御マイコン91には、音量調節部103が接続されており、外部操作により音量調節部103を操作することで、スピーカ9L,9Rから出力される音を調節することができる。
即ち、従来の副制御回路の構成を示す図5のように、従来の副制御回路の構成では、音源ROMは音源ICに接続し、画像ROMは画像ICに接続した構成となっていたが、本願発明では、図6に示すように音源ROM及び画像ROMを画像ICに接続した構成となっている。これによって、演出に応じた音源データと画像データとを対応付けてまとめて格納しておくことができるようになり、音源ROMと画像ROMとを共有化することができる。従って、今まで別々に配設していた配置スペースを削減することができ、機種変更に伴ってROMの交換作業で音源ROMと画像ROMとを同時に交換することができる。
[主制御回路の制御処理]
次に、遊技機1の主制御回路711による制御処理を、図7に示したメインフローチャートに基づいて説明する。このフローチャートは、ROM32に記憶された制御プログラムにより実行される処理手順を示すものであり、CPU31によって実施される。
図7に示すステップS1においてCPU31は、遊技開始時の初期化処理を行う。具体的には、RAM33に記憶されている記憶内容の初期化、通信データの初期化などを行う。
次いで、ステップS2において、1単位遊技終了時用の初期化処理、即ち、単位遊技終了時のRAM33の所定の記憶領域の情報を消去する。具体的には、前回の単位遊技に使用されたRAM33の書き込み可能エリアにおけるデータの消去、RAM33の書き込みエリアに対して次の単位遊技に必要なパラメータの書き込み、次の単位遊技におけるシーケンスプログラムの開始アドレスの指定などを行う。
ステップS3において、CPU31は、ボーナス作動監視処理を行う。ここでは、BB作動中のフラグがセットされているときには、同時にRB作動中のフラグもセットする。即ち、遊技状態がBB遊技状態に入ると同時にRB遊技状態となり、BB遊技状態が終了するまでRB遊技状態が継続されることになる。
ステップS4では、メダル受付及びスタートチェック処理を行う。具体的には、リプレイ作動中フラグに基づいて、前回の単位遊技において”リプレイ”が成立したか否かの判別情報と、メダル投入口22へのメダル投入によるメダルセンサ22Sからの入力信号と、1BETボタン11、2BETボタン12、又はMAXBETボタン13からの入力信号とに応じて、RAM33にセットされた投入枚数のカウンタ値を更新する。ここで、リプレイ作動中フラグは、”リプレイ”の成立の有無を識別する情報であり、投入枚数のカウンタ値は、次の単位遊技におけるメダルの投入枚数を特定する情報である。
また、前記投入枚数のカウンタ値に応じて、有効ライン数の設定を行う。例えば、投入枚数のカウンタ値が3であれば、全ての有効ライン8上に表示された図柄の組合せに基づいて後述の表示役を決定する。更に、単位遊技を行うためのメダルが投入されていること(例えば、投入枚数のカウンタ値が最大値の3であること。)を条件として、スタートレバー6の操作に基づくスタートスイッチ6Sからの入力信号の有無をチェックする。
ステップS5において、CPU31は、内部抽籤処理に使用する乱数値の抽出処理を行う。この乱数値の抽出処理では、サンプリング回路37を介して乱数発生器36で発生している「0〜65535」の範囲の中の乱数値から1つの乱数値を抽出し、抽出した乱数値をRAM33の乱数値記憶領域に記憶する。
ステップS6において、CPU31は、遊技状態監視処理を行う。この遊技状態監視処理では、BB作動中フラグ、RB作動中フラグ、又は「持越役」の情報に基づいて、今回の単位遊技における遊技状態を識別する情報をRAM33にセットする。
ステップS7では、ステップS6でセットした今回の単位遊技における遊技状態、ステップS5で抽出した乱数値に基づいて、内部抽籤処理を行う。
内部抽籤処理では、図示せぬ内部抽籤テーブル決定テーブルを参照し、上記遊技状態監視処理で取得した遊技状態に基づいて、抽籤回数と前記取得した遊技状態に対応した内部抽籤テーブルの種別を決定する。例えば、遊技状態が「一般遊技状態」である場合、抽籤回数として「7」を決定するとともに、内部抽籤テーブルとして図示せぬ一般遊技状態用内部抽籤テーブルを決定する。また、遊技状態が「RB遊技状態」である場合には、抽籤回数として「4」を決定するとともに、内部抽籤テーブルとして図示せぬRB遊技状態用内部抽籤テーブルを用いることを決定する。
次いで、一般遊技状態用内部抽籤テーブルを参照して、上記乱数値抽出処理で取得した乱数値(RAM33の乱数値記憶領域に記憶された乱数値。)に基づいて、今回の内部当籤役を決定する。決定した内部当籤役が”BB1”であれば、この”BB1”を「持越役」としてRAM33の持越役格納領域にセットする。更に、決定した今回の内部当籤役と「持越役」との論理和を当籤役として決定する。
例えば、内部当籤役として”ベル”の小役が決定され、「持越役」として”BB1”がセットされていれば、”ベル”の小役と”BB1”とを当籤役として決定する。つまり、内部当籤役と「持越役」とは、リール停止時の図柄の表示態様を決定する際に用いられる情報であり、これらを含めて「当籤役」という。
次いで、ステップS9においてCPU31は、副制御回路721に対して「スタートコマンド」を送信する。「スタートコマンド」には、内部当籤役、遊技状態の情報等の情報が含まれる。なお、目押しの技量を集計するための、「特定の内部当籤役」が内部抽籤処理によって決定された場合には、その「特定の内部当籤役」が決定された旨の情報を副制御回路721に対して送信することになる。
ステップS10では、前回の単位遊技が開始してから所定時間(例えば4.1秒。)が経過しているか否かの判断を行う。所定時間が経過しているときには、ステップS12に移り、単位遊技監視用タイマのセット処理を行う。一方、未だ所定時間が経過していないときには、ステップS11に移り、待ち時間消化処理を行う。
ステップS11における待ち時間消化処理では、前回の単位遊技が開始してから所定時間が経過するまでの間、以降の処理を行わずに、単位遊技開始の待ち時間の消化(ウェイト)を行う。具体的には、前回の単位遊技が開始してから4.1秒の時間が経過するまでの間、遊技者が単位遊技の開始を操作しても、同操作を無効にする処理を行う。
次のステップS12では、単位遊技監視用タイマのセット処理を行う。具体的には、1単位遊技間の監視用タイマ、自動停止タイマをセットする。1単位遊技間の監視用タイマは、上述したように単位遊技が終わってから、次の単位遊技を開始するまでの時間を確保するためのタイマである。
また、自動停止タイマは、遊技者がスタート操作を行った後、所定の時間が経過しても左停止ボタン7L、中停止ボタン7C、又は右停止ボタン7Rの停止操作を行わなかった場合に、自動的に左リール3L、中リール3C、及び右リール3Rを停止させるためのタイマである。
更に、ステップS12では、CPU31は、モータ駆動回路39に対して、全リール3L,3C,3Rの回転を開始するコマンドを出力し、モータ駆動回路39は、左リール3L、中リール3C、及び右リール3Rを回転させる。そして、副制御回路721に対して、リール3L,3C,3Rが回転中であることを示す「リール回転中ステータス」を送信する。
ステップS13では、CPU31は、リール停止制御処理を行う。具体的には、左停止ボタン7L、中停止ボタン7C、又は右停止ボタン7Rの何れかが操作された場合、リール停止信号回路46からの出力に基づいて、停止操作された停止ボタンに対応する左リール3L、中リール3C、又は右リール3Rを停止させる。このとき、CPU31から出力される「リール停止コマンド」には、停止させるリールの識別情報、及びリールの停止位置に関する情報などが含まれている。
ステップS14では、左停止ボタン7L、中停止ボタン7C、又は右停止ボタン7Rの全てが操作されて、全ての左リール3L、中リール3C、及び右リール3Rが停止したとき、図柄組合せテーブルに基づいて、表示役と払出枚数とを決定する。この処理では、有効ライン8上に停止した図柄の停止態様に基づいて、表示役を識別し、表示役フラグをセットする。具体的には、有効ライン8に沿って並ぶ図柄のコードナンバー(不図示)、図柄組合せテーブル(不図示)、及び投入枚数に基づいて、表示役と払出枚数とを識別する。
ステップS15では、CPU31は、副制御回路721に対して「表示役コマンド」を送信する。「表示役コマンド」には、表示役を特定する表示役フラグの情報、メダルの払出枚数に関する情報等が含まれる。なお、左リール3L、中リール3C、及び右リール3Rの全てのリールが停止状態にある場合には、副制御回路721に対して、「リール停止中ステータス」も併せて送信する。
なお、内部当籤役決定処理により「特定の内部当籤役」(本実施例では”スイカ”の小役。)が決定されたものの、この内部当籤役に対応する図柄の組合せが表示されずに、入賞を取りこぼした場合には、「表示役コマンド」として「特定役非表示コマンド」を副制御回路721に送信するようにしてもよい。この、「特定役非表示コマンド」を副制御回路721に送信した場合には、副制御回路721では「リール停止中ステータス」を用いることなく、「特定の内部当籤役」の入賞の取りこぼしを判断することができる。
例えば、副制御回路721の画像制御回路(gSub)721aが、「BB遊技状態」において「リール停止中ステータス」を受信すると、先のステップS9にて送信した内部当籤役が「特定の内部当籤役」であった場合には、その「特定の内部当籤役」に対応した「表示役コマンド」を受信したか否かに基づいて、「特定の内部当籤役」の非表示回数を計数する処理を行うことになる。
次のステップS16では、ステップS14で設定した払出枚数に基づいて、メダルの払出処理を行う。このメダル払出処理では、C/Pスイッチ14によってクレジットモードが選択されているときには、払出枚数情報に基づいて、RAM33にセットされたクレジットカウンタの値を更新する。この更新された情報を副制御回路721へ送信することにより、情報表示部18の一つであるクレジット表示部に表示されるクレジットカウンタの値が更新される。
また、C/Pスイッチ14によって払出モードが選択されているときには、払出枚数情報に基づいて、ホッパー駆動回路41によりホッパー67を駆動制御してメダルをメダル受け皿16(図1参照。)に払出す。表示役がリプレイであるときには、CPU31は、リプレイ作動中フラグを「オン」にセットする。
メダルの払出しが行われると、CPU31は、メダルの獲得枚数を更新する。この後、CPU31は、副制御回路721へ払出終了コマンドを送信する。この払出終了コマンドには、メダルの払出しが完了したことを示す情報が含まれている。
ステップS17にてCPU31は、上記払出枚数に基づいて、ボーナス終了枚数カウンタの値を更新する。ここでは、ボーナス終了枚数カウンタの値が「1」以上の値であるときには、メダルの払出枚数に応じてボーナス終了枚数カウンタの値を減算する。
ステップS18では、CPU31は、RAM33における所定の記憶領域を参照して、BB作動中フラグ及びRB作動中フラグが「オン」状態であるか否かの確認を行う。BB作動中フラグ又はRB作動中フラグが「オン」の状態であれば、ステップS19に移行して、ボーナス終了チェック処理を行う。
ステップS20において、ボーナス作動チェック処理が終了したら、ステップS2に戻り、再び以降の処理を実行する。
[主基板通信タスク]
画像制御マイコン81により行われる主基板通信タスクについて、図8を用いて説明する。
ステップS401にて画像制御マイコン81は、シリアルポート82の通信バッファを参照して、主制御回路711からコマンドの受信を待つ処理を行う。もし、主制御回路711からコマンドを受信した場合には、次のステップS402に進み、シリアルポート82のバッファを参照して、受信したデータを取得する。そして、次のステップS402にて、受信したデータの解析を行なって、受信したコマンドの種別を抽出する。
次のステップS406にて画像制御マイコン81は、前回受信したコマンドと同一のコマンドであるか否かの判断を行う。もし、受信したコマンドが、前回受信したコマンドと同じコマンドである場合には、ステップS401に戻り再度コマンドの受信を待つ処理を行う。また、受信したコマンドが、前回受信したコマンドと異なるコマンドである場合には、ステップS408に進み、メッセージキューに受信したコマンドの情報を格納して、ステップS401へと戻り、再度コマンドの受信を待つ処理を行う。
[演出登録タスク]
画像制御マイコン81にて実行される演出登録タスクの処理について、図9を用いて説明する。
ステップS422にて画像制御マイコン81は、図8で示した主基板通信タスクにおけるステップS408にて格納した情報を、メッセージキューから読み出す処理を行う。次のステップS424では、読み出した情報にメッセージが含まれているか否かの判断を行う。読み出した情報に、メッセージが含まれていない場合には、ステップS430の処理に分岐する。また、読み出した情報にメッセージが含まれている場合には、ステップS426の処理に進み、メッセージから遊技情報、又はコマンドを複写して取得する。次のステップS428にて画像制御マイコン81は、取得した遊技情報、又はコマンドから演出内容を決定する処理を行う。
次のステップS430にて画像制御マイコン81は、ステップS428にて決定した演出内容に基づいて、演出表示するアニメーションデータの登録を行う。次のステップS432では、装飾用ランプ等のランプ類102を発光させる情報を出力させるための情報や画像制御マイコン81から出力されてきた演奏用のサウンドデータを登録する処理を行う。
ここで登録したサウンドデータは、演出表示するアニメーションデータと対応付けられてROMカートリッジ723に格納されていたデータであり、ステップS428にて決定した演出内容に基づいて、演出表示するアニメーションデータが決定されると一義的に対応したサウンドデータを決定することができる。
また、ランプ類102を発光させる情報を出力させるための情報やサウンドデータは、図4に示すシリアルポート82からシリアルポート92に送信され、音・ランプ制御マイコン91が送信されたデータを読み取って、ワークRAM94に一時的に記憶される。ステップS432の処理が終了すると、ステップS422の処理に戻り、再び受信した遊技情報、又はコマンドに基づいて、演出内容を決定する処理を行う。
[演出内容決定処理]
次に、画像制御マイコン81にて実行される演出内容決定処理について、図10を用いて説明する。図10は、図9に示した演出登録タスクにおけるステップS428における演出内容決定処理の詳細を示すものである。
ステップS502にて画像制御マイコン81は、図9に示した演出登録タスクにおけるステップS426にて取得した情報に、「スタートコマンド」が含まれているか否かの判断を行っている。この「スタートコマンド」は、図7に示した主制御回路の制御処理におけるステップS9にて、CPU31が送信したコマンドを受信したものであり、内部当籤役や、遊技状態の情報等の情報が含まれている。
受信したコマンドに「スタートコマンド」が含まれていると判断した場合には、ステップS504に進み、演出抽籤処理を行って演出識別子を決定し、複数種類の演出の中から実行する演出を選び出す。ここで実行する演出抽籤処理の詳細については、図12を用いて、後段にて説明する。一方、受信したコマンドに「スタートコマンド」が含まれていないと判断した場合には、ステップS506に進む。
ステップS506にて画像制御マイコン81は、図9に示した演出登録タスクにおけるステップS426にて取得した情報に、「表示役コマンド」又は「リール停止中ステータス」が含まれているか否かの判断を行っている。この「表示役コマンド」及び「リール停止中ステータス」は、図7に示した主制御回路の制御処理におけるステップS15にて、CPU31が送信したコマンドを受信したものであり、表示役を特定する表示役フラグの情報、メダルの払出枚数に関する情報、リール3L,3C,3Rが停止状態にあることを示す情報等が含まれる。
受信したコマンドに「表示役コマンド」又は「リール停止中ステータス」が含まれていると判断した場合には、ステップS508に進み、表示役等の種別に応じて演出データをセットする処理を行う。また、この「表示役コマンド」又は「リール停止中ステータス」は、音・ランプ制御マイコン91に送信する。一方、受信したコマンドに「表示役コマンド」又は「リール停止中ステータス」が含まれていないと判断した場合には、ステップS510に進む。
ステップS510にて画像制御マイコン81は、図9に示した演出登録タスクにおけるステップS426にて取得した情報に、「ボーナス開始コマンド」が含まれているか否かの判断を行っている。この「ボーナス開始コマンド」は、CPU31が送信したコマンドを受信したものであり、BB1作動中フラグ、又はBB2作動中フラグの情報が含まれる。受信したコマンドに「ボーナス開始コマンド」が含まれていると判断した場合には、ステップS511に進み、ボーナスゲームの種別に応じて演出データをセットする。
ボーナスゲームの種別に応じた演出データとしては、図11に示す演出テーブルが参照され、ボーナスゲームの種別に応じた演出内容が決定される。具体的には、画像制御マイコン81が、0〜65536までの数値のうちのいずれか一つの数値を乱数として取得して、「スタートコマンド」として取得した内部当籤役に関する情報(”青チェリー”、”赤チェリー”、”ベル”、”スイカ”)から、演出識別子を決定する処理を行う。尚、図11に記載した乱数の値は、例示である。
図11は、主制御回路711にて決定された内部当籤役と、各内部当籤役に応じたそれぞれの演出番号と、その演出番号に対応した画像データの内容、当籤役及び音データと、演出番号が決定される抽籤の確率とを表した図表である。図11では、一般遊技状態であるか、あるいはどのボーナスゲームであるか、しかもそのときの内部当籤役が何であるかに応じて、それぞれ「演出番号0」〜「演出番号25」の26種類の演出の中から一つの演出が選択される。
各演出番号は、一般遊技状態とボーナスゲームの種類に応じて複数の組に組分けされており、一般遊技状態と各ボーナスゲームとにおけるそれぞれの当籤役によって演出番号が決定される。演出番号が決定されると、画像データと同時に音声データも対応して決定される。画像データと同時に音声データとは、ROMカートリッジ723(図4参照)内の記憶素子に、演出番号毎に対応して記憶されている。
これらの各種演出は、例えば期待度が異なる演出であったり、遊技が単調にならないようにするための演出などである。ボーナスゲームの種別に応じて演出データをセットが終了すると、ステップS512に進み、「ボーナスゲームの種別に応じて、BB作動状態又はMB作動状態」である旨のフラグをセットする処理を行う。一方、受信したコマンドに「ボーナス開始コマンド」が含まれていないと判断した場合には、ステップS514に進む。
ステップS514にて画像制御マイコン81は、図9に示した演出登録タスクにおけるステップS426にて取得した情報に、「ボーナス終了コマンド」が含まれているか否かの判断を行っている。この「ボーナス終了コマンド」は、CPU31が送信したコマンドを受信したものであり、「BB遊技状態」が終了したことを表す情報である。
受信したコマンドに「ボーナス終了コマンド」が含まれていると判断した場合には、ステップS516に進み、「一般遊技状態」である旨のフラグをセットするとともに、「RT遊技状態」である旨のフラグをセットする処理を行う。一方、受信したコマンドに「ボーナス終了コマンド」が含まれていないと判断した場合には、ステップS518に進む。
ステップS518にて画像制御マイコン81は、ステップS504、ステップS508、ステップS512、及びステップS516にてセットされた遊技状態及び演出データに基づいて、演出用の表示を液晶表示装置の液晶表示部5aに表示する処理を行う。更に画像制御マイコン81は、演出用の音声データや、ランプ類102を発光させるための情報等を、図4に示すシリアルポート82からシリアルポート92に送信する。
シリアルポート92が演出に関する情報を受信すると、その情報を音・ランプ制御マイコン91が読み取る。そして、その取得した情報に添付されてきた演出用のサウンドデータやプログラムROM93から読み出された情報をワークRAM94にセットして、スピーカ9L,9Rから発生させる音声や、ランプ類102の発光の制御を行う。
[演出抽籤処理]
次に、画像制御マイコン81にて実行される演出抽籤処理について、図12を用いて説明する。図12は、図10で示した演出内容決定処理におけるステップS504の演出抽籤処理についての詳細を示すものである。
ステップS552にて画像制御マイコン81は、「BB遊技状態」を示すフラグが、図10で示した演出内容決定処理のステップS512においてセットされたか否かの判断を行っている。もし、「BB遊技状態」を示すフラグがセットされていると判断した場合には、ステップS554の処理に進む。一方、「BB遊技状態」を示すフラグがセットされていないと判断した場合には、ステップS564の処理に進む。
ステップS554にて画像制御マイコン81は、新たなスタートコマンドを受信し新たな内部当籤役が決定されたことを受けて、前回のスタートコマンド受信時に、後述するステップS558において「特定役内部当籤中フラグ」をセットしていた場合には、これをクリアする処理を行う。
次のステップS556にて画像制御マイコン81は、今回受信した内部当籤役が、目押しの技量を集計するため等の、「特定の内部当籤役」であるか否かの判断を行っている。もし、今回受信した内部当籤役が「特定の内部当籤役」でない場合は、ステップS560に分岐し、「特定の内部当籤役」である場合には、次のステップS558に進む。
ステップS558にて画像制御マイコン81は、「特定の内部当籤役」が決定されたことを受けて、「特定役内部当籤中フラグ」をセットする処理を行う。この「特定役内部当籤中フラグ」は、図10で示した演出内容決定処理のステップS508の表示役コマンド受信時処理にて、「特定の内部当籤役」に対応する図柄の組合せが停止表示されたか否かを判断する際に用いる。
ステップS560にて画像制御マイコン81は、図11に示す演出テーブルを参照して、「BB遊技状態」における演出内容を決定する。
図12に示すステップS564では、「BB遊技状態」でないことを受けて、一般遊技状態における通常の演出を行うべく、図11で示す演出テーブルを参照して、「一般遊技状態」における演出内容を決定する。
ステップS564にて演出番号の決定処理が終了すると、次のステップS566に進み、決定された演出番号に基づいて、演出データをセットする処理を行う。演出データとしては、画像ROM88と音源ROM97とのそれぞれ格納されているデータが、演出番号に対応して格納されており、一つの演出番号が決定されると画像データと音源データとを一度に決定することができる。
ステップS566における処理が終了すると、演出抽籤処理のサブルーチンを終えて、元の処理ルーチンに戻る。
[表示役コマンド受信時の処理]
次に、画像制御マイコン81にて実行される表示役コマンド受信時の処理について、図13を用いて説明する。図13は、図10のステップS508における表示役コマンド受信時処理の詳細を示すものである。
ステップS602では、表示役がBBであるか否かの判断を行っている。表示役がBBであるときには、ステップS604の処理に進み、「BB作動状態中のフラグ」をセットする。表示役がBBでないときには、ステップS606の処理に進む。
ステップS606では、表示役がMBであるか否かの判断を行っている。表示役がMBであるときには、ステップS608の処理に進み、「MB作動状態中のフラグ」をセットする。表示役がMBでないときには、ステップS610の処理に進む。
次のステップS610において画像制御マイコン81は、図9のステップS426にて取得した、表示役等の種類に応じた演出データを所定の記憶領域にセットする処理を行って、表示役コマンド受信時処理を終了する。
[ROMカートリッジ]
次に、画像制御マイコン81で実行される制御プログラム等が格納されているプログラムROM83、液晶表示部5a(図1参照。)の画像表示に必要な画像データが格納されている画像ROM88、及びスピーカ9L,9R(図1参照。)から出力させる音声データが格納されている音源ROM97が、それぞれ収納されているROMカートリッジ723について、図14〜図19を用いて説明する。
図4で示したように、ROMカートリッジ723に収容されているプログラムROM83、画像ROM88及び音源ROM97は、それぞれのデータ等が一緒に記憶されている記憶素子として構成しておくことも、例えば、画像ROM88及び音源ROM97のデータ等が一緒に記憶されている記憶素子として構成し、プログラムROM83は別の記憶素子として構成しておくこともできる。
図14に示すように、副制御回路収容ケース722の表面には矩形状の開口部125が形成されており、開口部125を通してROMカートリッジ723を、副制御回路収容ケース722内に配設された副制御回路721に接続することができる。矩形状の開口部125は、ROMカートリッジ723の外周形状よりもやや大きく形成されている。ROMカートリッジ723は、この開口部125を通して、副制御回路収容ケース722の内部に挿入することができる。
副制御回路721の基板または副制御回路収容ケース722には、開口部125から突出するROMカートリッジ723の位置決め用の突起121及び、後述するROMカートリッジ723に設けた遮蔽部材としての遮蔽板123(図15参照)を開閉させる駆動片124が設けられている。ROMカートリッジ723の両端に形成したフランジ部には、ROMカートリッジ723を位置決めするための挿通孔122がそれぞれ形成されている。
ROMカートリッジ723の挿入孔122を、突起121に挿入させることで、ROMカートリッジ723を副制御回路721に対して正しい取付け位置に位置決めすることができる。同時に、駆動片124によって遮蔽板123を、ROMカートリッジ723の筐体120に形成した開口126(図15参照)を開放させることができる。筐体120の斜視頭を示している図15(a)に示すように、筐体120の一方の面には開口126が形成されており、開口126は遮蔽板123によって開放状態と閉塞状態とに切り替えることいができる。
図15(b)には、筐体120の内部構造を示している。筐体120内には、プログラムROM83、画像ROM88及び音源ROM97が収納されているが、図15(b)ではこれら各ROM83,88,97の構成は省略している。また、図16には、遮蔽板123と遮蔽板123を摺動案内する構成の組立て分解図を示している。
図19(a)に示すように、筐体120に形成した開口126を遮蔽している遮蔽板123を上方に移動させて、開口126を開放状態とすることで、図2で示した配線帯117の端部に形成したコネクタを開口126内に挿入させることができる。開口126が開放されることによって、ROMカートリッジ723内のコネクタ138が外部に露呈することになり、ROMカートリッジ723内のコネクタと配線帯117のコネクタとを接続することができる。
尚、図19では、開口126をROMカートリッジ723の側面に形成した例を示しているが、図15(a)に示すように、ROMカートリッジ723の正面又は裏面に開口126を形成しておくことができる。
図15(b)、図16を用いて遮蔽板123の開閉機構を説明する。遮蔽板123は、矩形形状の板状体として構成されている。遮蔽板123を上下方向に案内する案内部としては、左右一対の案内柱128が筐体120の内面側に設けられている。案内柱128と筐体120の内面との間には、遮蔽板123の両側縁部を上下方向に案内する案内凹部128aが形成されている。
また、遮蔽板123の上辺部には、左右一対の突起123aが形成されており、一対の突起123aは、遮蔽板123を下方向に付勢するバネ129の一端部側と係合している。バネ129の他端部は、案内凹部128aの上端部を塞いでいる案内柱128の部位に当接している。遮蔽板123が案内凹部128aから抜け出ないようにするため、案内凹部128aの下端部には、封止片130が取付けられている。封止片130には、駆動片124を遊嵌できる挿入孔130aが形成されている。
ROMカートリッジ723を開口部125に挿入して、突起121にROMカートリッジ723のフランジ部に形成した挿通孔122を挿通させることで、筐体120に形成した開口126を遮蔽していた遮蔽板123を、ばね129の付勢力に抗して駆動片124によって上方に摺動させることができる。
これにより、ROMカートリッジ723内に設けたコネクタを開放することができ、配線帯117に設けたコネクタを接続することができる。しかも、ROMカートリッジ723を副制御回路収容ケース722内に挿入したとき、開口126が自動的に開けばROMカートリッジ723は正しく挿入されていることを確認することができる。
ROMカートリッジ723の開口126を開閉させる遮蔽板を、開口126を遮蔽する遮蔽位置から開放させる開放位置への移動を許容する許容手段としては、図17、図18に示すような構成を用いることができる。図17は、遮蔽板131及び遮蔽板131を案内する案内柱134等の斜視図を示しており、図18には、開口126を閉塞状態としたときの遮蔽板131が、開口126を開放状態に移動するのを阻止及び同阻止を解除する構成を示している。
図17(b)に示した斜視図では、案内柱134の右側における側端縁が図示せぬ筐体120の内面に固定されることになる。案内柱134の一方の側面部には、遮蔽板131に設けた一対の案内ピン132a,132bを案内する案内ガイド部133が設けられている。また、遮蔽板131には、遮蔽板131を上下方向に移動させるための操作片131aが突設されている。
図19(a)、(b)で示すよう操作片131aは、ROMカートリッジ723の開口126から突出した形で配設されることになり、操作片131aを操作することで、開口126の開閉を行なうことができる。図19では、開口126をROMカートリッジ723の側面部に形成した例を示しているが、図15(a)に示すように、ROMカートリッジ723の正面又は裏面側に開口126を形成しておくこともできる。
図18には、案内ガイド部133の内部構造及び案内ガイド部133と遮蔽板131に設けた一対の案内ピン132 a,132bとの配置関係を示している。図18(a)は、開口126を開放していた遮蔽板131を下降させて、開口126を遮蔽させている途中の状態を示している。図18(b)は、遮蔽板131で開口126を閉塞させている状態を示しており、図18(c)は、開口126を開放させた状態を示している。
案内ガイド部133は、ガイド溝の両端部には案内ピン132 a,132bがそれぞれ挿入できる凹部139a,139bが形成されており、一対の凹部139a,139b間は、直線部139cによって接続している。直線部139cと凹部139bとの間には、可撓性部材135が配設されている。可撓性部材135は、通常の状態では直線部139cから凹部139b内への案内ピン132の移動を許容し、凹部139bから直線部139cへの移動を禁止している。
可撓性部材135の下端部には、外方に突出した作動ロッド135aが設けられており、作動ロッド135aは、図17に示した案内ガイド部133に形成した溝140から外部に突出させておくことができる。作動ロッド135aは、副制御回路721に設けた作動片137(図18において、仮想線で示す。)に当接することによって、図18(b)の状態から図18(a)、(c)の状態に回動することができる。
即ち、ROMカートリッジ723を副制御回路収容ケース722内に挿入したとき、ROMカートリッジ723が正しい取付け位置に挿入されれば、作動ロッド135aは作動片137によって、図18(b)の状態から図18(a)、(c)の状態に回動することができる。そして、凹部139bに挿入していた下部に設けた案内ピン132bは、図18(c)で示すように凹部139bから抜け出て直線部139c内を摺動することができる。これにより、開口126が開放状態となるように、遮蔽板131を上方に移動させることができる。上方に移動させた遮蔽板131は、上部に設けた案内ピン132aが凹部139a内に係合することで、開口126を開放させた状態を維持することができる。
遮蔽板131を開口126の開放状態から閉塞状態に移動させるには、一旦、遮蔽板131を上方に持ち上げ、上部に設けた案内ピン132aと凹部139aとの係合状態を解除した後に、遮蔽板131を下方に移動させることで行なうことができる。また、ROMカートリッジ723が副制御回路収容ケース722内に挿入される前、副制御回路収容ケース722内に挿入されても正しい取付け位置に挿入されていない場合には、図18(b)に示すように、下部に設けた案内ピン132bは、凹部139bから直線部139cへの移動が可撓性部材135によって規制されることになる。
従って、ROMカートリッジ723が副制御回路収容ケース722内に挿入されても正しい取付け位置に挿入されていない場合には、遮蔽板131を上方に移動させることが禁止されるので、ROMカートリッジ723が正しく挿入されているか否かを、遮蔽板131を上方に移動させて開口126を開放できるか否かによって確認することができる。
尚、案内ガイド部133を設ける代わりに、作動片137の作用によって遮蔽板131との係合状態を解除できるロック片を用いた係合機構としておくこともできる。即ち、作動片137との当接が行われないときには、ロック片は遮蔽板131を遮蔽位置にロックして、遮蔽位置からの移動を阻止し、ロック片が作動片137と当接して回動又は移動したときには、ロック片と遮蔽板131との係合状態が解除されるように、係合機構を構成しておくことができる。
本実施の形態では、本発明を適用する遊技機の一例としてパチスロ機1として例示したが、これに限定されず、パチンコ遊技機等の他の遊技機にも本発明を適用することができる。
遊技機の外観を示す斜視図である。(実施例) 前面ドアの裏面の構成を示す斜視図である。(実施例) 主制御回路の回路構成を示すブロック図である。(実施例) 副制御回路の回路構成を示すブロック図である。(実施例) 副制御回路の説明図である。(従来例) 副制御回路の説明図である。(実施例) 主制御回路における制御処理を示すフローチャートである。(実施例) 副制御回路における主基板通信タスクを示すフローチャートである。(実施例) 副制御回路における演出登録タスクを示すフローチャートである。(実施例) 演出内容決定処理を示すフローチャートである。(実施例) 演出テーブルを示す表である。(実施例) 演出抽籤処理を示すフローチャートである。(実施例) 表示役コマンド受信時処理を示すフローチャートである。(実施例) ROMカートリッジの取付け状況を示す斜視図である。(実施例) ROMカートリッジにおける遮蔽板の構成を示す斜視図である。(実施例1) 遮蔽板の移動機構を示す斜視図である。(実施例1) 遮蔽板の移動機構を示す斜視図である。(実施例2) 遮蔽板の移動状態を示す斜視図である。(実施例2) ROMカートリッジの開口を開閉させた状況を示す斜視図である。(実施例)
符号の説明
1・・・遊技機、2・・・前面ドア、2b・・・前面ドア本体、401・・・主制御ユニットベース、402・・・リールユニットベース、404・・・プレート、408・・・主制御ユニット支持部、409・・・リールユニット支持部、42・・・サブベース、71・・・主制御ユニット、711・・・主制御回路、712・・・主制御回路収容ケース、714・・・主制御コネクタカバー、72・・・副制御ユニット、721・・・副制御回路、721a・・・画像制御回路、721b・・・音・ランプ制御回路、722・・・副制御回路収容ケース、723・・・ROMカートリッジ、724・・・ROMカバー、723・・・ROMカートリッジ、81・・・画像制御マイコン、86・・・画像・音源制御IC、88・・・画像ROM、91・・・音・ランプ制御マイコン、97・・・音源ROM、121・・・突起、122・・・挿通孔、123・・・遮蔽板、123a・・・突起、124・・・駆動片、125・・・開口部、126・・・開口、128・・・案内柱、131・・・遮蔽板、131a・・・操作片、132・・・案内ピン、133・・・案内ガイド部、134・・・案内柱、135・・・可撓性部材、135a・・・作動ロッド、137・・・作動片、138・・・コネクタ。

Claims (5)

  1. 所定の効果音を発生する音声発生部と、
    所定の表示画像が表示される画像表示部と、
    遊技に関連した主たる動作内容を制御する制御素子が実装された主制御基板と、
    前記主制御基板に実装された制御素子からの制御信号に基づいて、遊技に係わる所定の演出制御を行う制御素子が実装された副制御基板と、
    遊技に係わる所定のデータが記憶された記憶素子を内蔵し、前記副制御基板に着脱自在に取付けられる記憶素子ケースと、
    を備え、
    前記記憶素子に記憶させた前記所定のデータとして、前記副制御基板に実装された制御素子が、前記画像表示部を介して表示制御させる表示画像データ、及び前記音声発生部を介して発生制御させる音声データ、を記憶してなることを特徴とする遊技機。
  2. 前記表示画像データと前記音声データとが、それぞれ互いに関連付けられた演出データとして前記記憶素子に記憶されてなり、
    前記主制御基板に実装された制御素子または前記副制御基板に実装された制御素子からの指令信号に基づいて、前記演出データを決定する演出データ決定手段が、更に備えられてなることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記副制御基板と前記音声発生部とが、少なくとも一端に第1接続部を設けた接続部材を介して接続され、前記第1接続部と接続する第2接続部位が、前記記憶素子ケースに設けられてなることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記第2接続部を外部に対して開放・遮蔽自在とする遮蔽部材、及び前記遮蔽部材を、外部に対して前記第2接続部を遮蔽する遮蔽位置から開放させる開放位置への移動を許容する許容手段が、前記記憶素子ケースに設けられてなり、
    前記許容手段が、前記副制御基板または前記副制御基板を収納する収納ケースに設けた作動片と、前記作動片との係合により、前記遮蔽部材の前記開放位置への移動を許容し、かつ前記作動片との非係合により、前記遮蔽部材を前記遮蔽位置に保持する保持部材とを備えてなることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
  5. 前記第2接続部を外部に対して開放・遮蔽自在とする遮蔽部材、及び前記遮蔽部材を、外部に対して前記第2接続部を遮蔽する遮蔽位置から開放させる開放位置に移動させる移動手段が、前記記憶素子ケースに設けられてなり、
    前記移動手段が、前記副制御基板または前記副制御基板を収納する収納ケースに設けた駆動片と、前記駆動片との係合により、前記遮蔽部材を前記遮蔽位置から前記開放位置に移動させる移動機構とを備えてなることを特徴とする請求項3に記載の遊技機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013215457A (ja) * 2012-04-11 2013-10-24 Sammy Corp 基板ケース
JP2018047389A (ja) * 2018-01-10 2018-03-29 株式会社オリンピア 遊技機

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