JP2006263030A - 傾動機構における指詰防止装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 固定体に対して傾動体が傾動する傾動機構において、外観性を損なうことなく安価に指詰防止を行うことが可能な傾動機構における指詰防止装置を提供する。
【解決手段】 中空構造の固定体3の一部に内部空間と連通する開口11を形成し、開口から挿入した傾動体4の端部を固定体の内部に支軸12にて回動可能に枢支し、傾動体の傾動方向の前後に対応する開口の口縁11Aと傾動体との間に傾動体の傾動動作を許容する隙間13を形成し、固定体の開口の内部で傾動体の傾動方向の少なくとも前後一方側に形成した凹段部14に、隙間13を埋めるように弾性変形体15を装填した。
【選択図】 図4

Description

本発明は、傾動機構における指詰防止装置に係わり、更に詳しくは床面に固定したベース体に対して座体を支持する脚柱が前後傾動する構造の椅子において、ベース体と脚柱との間に有する隙間に対する指詰を防止する装置に関するものである。
特許文献1には、学校や企業の講義室等において使用することを目的に開発された椅子であって、床面に固定したベースに対して座体を支持する脚柱が前後傾動する構造の椅子が開示されている。前記ベースには、前記脚柱の下端部が前後回動可能に枢着され、更に脚柱を前方へ回動付勢する弾性体と、脚柱の前後方向への回動角度を制限するストッパ等を備えている。そして、このような枢着部等の機構部は、脚柱の前後傾動の動作を許容するために前後方向にクリアランスを大きく取った開口を形成した上部カバーで覆われている。また、ベースと上部カバーとが一体となった中空構造のベース体の内部に、該ベース体の一部に形成した開口から挿入した脚柱の下端部を枢着する場合も同様に、該開口には前後部にクリアランスを設けている。
この種の椅子は、非着座時に背もたれが机の天板に近接または当接するように前方に回動退避させ、通行や掃除の時に邪魔にならないようにするとともに、使用時に座体が略水平になる使用位置にまで引き戻して着座することができるようにしたものである。従って、非着座時の脚柱が前傾している状態では、該脚柱の後部と前記開口の後端間に大きな隙間が生じているので、この隙間に誤って指を入れ、不意に座体及び脚柱が後傾した際に指を詰める危険性がある。
通常、このような固定体(ベース体)に対して傾動体(脚柱)が傾動する傾動機構にあっては、開口での指詰を防止するために、傾動体の移動限界の状態で開口の口縁との間の隙間を指の大きさよりも十分に大きくするか、あるいは逆に指が入らないような小さな隙間になるように設計する手法が取られている。しかし、前者の場合は、開口が大きくなり過ぎて内部機構が露出して外観性を損なうばかりでなく、内部に異物が侵入し易くなるといった不具合が生じ、また後者の場合は、傾動体の傾動動作のストロークが制限されたり、傾動動作のストロークを大きく取ろうとすると、開口近傍に枢着部を持ってかなければならず、設計に制約が生じることになる。その他の指詰防止手段としては、前記ベース体の開口を、脚柱に外装したゴム製の蛇腹で外覆したり、あるいは脚柱と共に移動するカバーで前記開口を外覆することも考えられるが、概して外観性を損ねたり、コスト高となる傾向がある。
特許第2815341号公報
そこで、本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、固定体に対して傾動体が傾動する傾動機構において、外観性を損なうことなく安価に指詰防止を行うことが可能な傾動機構における指詰防止装置を提供する点にある。
本発明は、前述の課題解決のために、中空構造の固定体の一部に内部空間と連通する開口を形成し、該開口から挿入した傾動体の端部を固定体の内部に支軸にて回動可能に枢支するとともに、前記傾動体の傾動方向の前後に対応する前記開口の口縁と該傾動体との間に該傾動体の傾動動作を許容する隙間を形成し、前記固定体に対して前記傾動体が傾動する傾動機構における指詰防止装置であって、前記固定体の開口の内部で前記傾動体の傾動方向の少なくとも前後一方側に形成した凹段部に、前記隙間を埋めるように弾性変形体を装填した傾動機構における指詰防止装置を構成した(請求項1)。
ここで、前記固定体の凹段部の側壁で、前記傾動体と対面する側に切欠孔を形成し、前記弾性変形体の一部に突設した張出部を前記切欠孔に嵌入するとともに、該弾性変形体の下面を前記凹段部の底面に接着し、該弾性変形体の表面と前記固定体の表面とが略面一になるように装填してなることが好ましい(請求項2)。
更に、前記弾性変形体には、前記傾動体の側面に沿った形状の平面視U字形の当接部を有し、該当接部は無圧縮状態で前記凹段部よりも前記傾動体側に突出し、該傾動体の側面に常時当接してなることが好ましい(請求項3)。
そして、前記弾性変形体は、圧縮残留歪が2〜15%のウレタンフォームであり、前記隙間の最大値よりも少なくとも圧縮残留歪に相当する割合だけ圧縮方向の寸法を大きく設定してなることがより好ましい(請求項4)。
以上にしてなる請求項1に係る発明の傾動機構における指詰防止装置は、固定体の開口の内部で傾動体の傾動方向の少なくとも前後一方側に形成した凹段部に、傾動体の傾動動作を許容する開口内に設けた隙間を埋めるように弾性変形体を装填するだけであるので、固定体に対して傾動体が傾動する傾動機構において、外観性を損なうことなく安価に指詰防止を行うことができるのである。また、開口の隙間から固定体内部の機構部への異物の侵入も防止することもできるのである。
請求項2によれば、固定体の凹段部の側壁に形成した切欠孔に、弾性変形体の一部に突設した張出部を嵌入するとともに、該弾性変形体の下面を凹段部の底面に接着することにより、簡単に弾性変形体を開口の隙間に装填することができ、しかも傾動体によって弾性変形体に加わる圧縮力は張出部が切欠孔に挿入される方向であるので、弾性変形体が外れる恐れがなく、しかも弾性変形体の表面と固定体の表面とが略面一になるように装填するので外観性に優れるばかりでなく、悪戯で弾性変形体が取り去られることもないのである。もし、仮に弾性変形体を開口内の凹陥部から取り去ろうとしても膨出部が凹陥部の側壁に形成した切欠孔に側方から弾性的に嵌入し、更に弾性変形体の下面が凹陥部の底面に接着しているので、容易には剥がれないのである。
請求項3によれば、平面視U字形の当接部は無圧縮状態で凹段部よりも傾動体側に突出し、該傾動体の側面に常時当接させているので、固定体に対して傾動体を傾動させる動作のどのような状態においても開口の隙間に指を挟む恐れが全くないのである。また、弾性変形体の開口の隙間への装填作業は、傾動体を固定体に連結した後の最終工程で行うことができるので、常時傾動体の側面を押圧するように設定していても、固定体に対する傾動体の枢着作業に何ら影響を及ぼさないのである。その上、弾性変形体が常時傾動体の側面を押圧しているので、傾動体の弾性変形体の側への傾動において、該弾性変形体が緩衝作用を果たし、しかも傾動体の傾動角度が増すにつれて弾性変形体により弾性抵抗力が増すので、緩やかな傾動動作を実現する助けにもなるのである。
請求項4によれば、圧縮残留歪が2〜15%のウレタンフォームで弾性変形体を作製したので、弾性変形体の形状復元性が非常に高く、長期間の使用においても安定であり、そして開口の隙間の最大値よりも少なくとも圧縮残留歪に相当する割合だけ圧縮方向の寸法を大きく設定することにより、経年変化で開口内に隙間が発生することが全くないのである。
次に添付図面に基づいて本発明の傾動機構における指詰防止装置の詳細を説明する。図1は本発明を採用した前後傾動可能な椅子と、机とを組み合わせて、学校や企業の講義室等において使用する講義用システムを構築した実施形態を示し、図中符号1は椅子、2は机、3はベース体(固定体)、4は脚柱(傾動体)、5は座体、6はガイド手段、7は背凭れ部をそれぞれ示している。
本実施形態の前記椅子1は、床面Fに固定されたベース体3と、当該ベース体3に対して下端部回りに前後傾動可能に枢着された縦長の脚柱4と、この脚柱4の上端部に設けられたガイド手段6で前後スライド可能に支持された座体5と、当該座体5の後端上部に一体的に設けられた背凭れ部7とを備えている。
そして、前記椅子1と組み合わせて用いられる机2は、平面視横長矩形状の机天板8と、この机天板8を下方から支持する左右一対の支脚9,9とを備えている。各支脚9の下端に溶接等で固体された取付体10を床面Fにアンカーボルト(図示せず)で強固に固定することにより、各支脚9が床面Fに対して側面視で前斜め上向きの傾斜状に立設されている。これら机2が前後に所定の間隔を設けて列設されている。そして、前後に並ぶ机2,2の間には複数の椅子1,…が左右に所定間隔を開けて設置されている。
本発明に係る傾動機構における指詰防止装置は、図2、図4、図6及び図7に示すように、中空構造の固定体3の一部に内部空間と連通する開口11を形成し、該開口11から挿入した傾動体4の端部を固定体3の内部に支軸12にて回動可能に枢支するとともに、前記傾動体4の傾動方向の前後に対応する前記開口11の口縁11Aと該傾動体4との間に該傾動体4の傾動動作を許容する隙間13を形成し、前記固定体3に対して前記傾動体4が傾動する傾動機構における指詰防止装置であって、前記固定体3の開口11の内部で前記傾動体4の傾動方向の少なくとも前後一方側に形成した凹段部14に、前記隙間13を埋めるように弾性変形体15を装填したものである。
更に詳しくは、前記固定体3の凹段部14の側壁で、前記傾動体4と対面する側に切欠孔16を形成し、前記弾性変形体15の一部に突設した張出部15Aを前記切欠孔16に嵌入するとともに、該弾性変形体15の下面を前記凹段部14の底面14Aに接着し、該弾性変形体15の表面と前記固定体3の表面とが略面一になるように装填している。ここで、前記弾性変形体15には、前記傾動体4の側面に沿った形状の平面視U字形の当接部15Bを有し、該当接部15Bは無圧縮状態で前記凹段部14よりも前記傾動体4側に突出し、該傾動体4の側面に常時当接するようにしている。そして、前記弾性変形体15は、圧縮残留歪が2〜15%、更に好ましくは2〜7%のウレタンフォームであり、前記隙間13の最大値よりも少なくとも圧縮残留歪に相当する割合だけ圧縮方向の寸法を大きく設定している。尚、前記弾性変形体15は、所定厚さに形成したシート状のウレタンフォームを型抜き加工することにより、簡単且つ安価に作製できるが、勿論、金型で成形することも可能である。
本実施形態では、前記固定体3に対して前記傾動体4を常時前傾するように弾性付勢し、前記開口11の後方口縁11Aと前記傾動体4の後面との間に生じる隙間13を装填するように前記弾性変形体15を設けたが、前側において前方口縁11Aと前記傾動体4の前面との間に生じる隙間13を装填するように弾性変形体15を設けることも可能で、また前後両側に弾性変形体15を設けることも可能である。要は、前記固定体3に対して傾動体4が傾動した状態で、指を挟まれる危険性のある側の開口11の隙間13に弾性変形体15を装填するのである。その場合には、前記凹段部14と切欠孔16と同様の構造を前側にも形成する。
以下、本発明を具体的な椅子1に適用した実施形態に基づいて更に詳しく説明する。ここで、前記固定体3はベース体、前記傾動体4は脚柱に対応するのである。
前記椅子1のベース体3は、図2〜図7に示すように、アルミダイカスト等の金属製又は合成樹脂製であって正面視略凸型に形成されたものである。ベース体3の左右両水平部17,17には、上下方向に貫通する取付孔18がそれぞれ2箇所ずつ形成されている。当該取付孔18に上方から挿入されたアンカーボルト(図示せず)を床面Fにねじ込むことにより、ベース体3は床面Fに対して強固に固定されている。
前記ベース体3の中央凸部19には、脚柱4の下端部を上方から差し込み装着するための嵌合穴20が上下方向に貫通するように形成されている。本実施形態では、嵌合穴20は前後に長い平面視略楕円形状に形成されている。尚、前記開口11は、嵌合穴20の開口部に対応している。この中央凸部19のうち嵌合穴20を挟んで左右両側の側壁には、左右方向の同心状に貫通する左右一対の枢支穴21,21が、それぞれ嵌合穴20に連通するように形成されている。中央凸部19の内周部のうち各枢支穴21よりも下方で且つ相対向する前後2箇所には、下向き及び半径内向きに開口する上下長手の装着溝22,22が凹設されている。
前記脚柱4は、前記ベース体3の嵌合穴20に対応するように断面略楕円筒状に形成された金属製のものである。前記脚柱4の下端部には、左右方向に貫通する軸孔がバーリング加工等により形成されている。当該軸孔には、補強用の軸筒23が脚柱4の内側又は外側から溶接で固着されている。そして、前記軸筒23の左右両端部には、環状ブッシュ24,24が嵌着されている。尚、脚柱4の断面形状は、略楕円形に限らず、小判形や角筒状等の形状を採用することができる。
そして、前記ベース体3の嵌合穴20に脚柱4の下端部を上方から差し込んだ状態で、筒状の支軸12が一方の枢支穴21から軸筒23を経て他方の枢支穴21にまで挿通されている。支軸12の両端部には、当該支軸12の直径よりも大径の頭部を有する固定ねじ25がワッシャ26を介してねじ込み装着されている。これにより、前記脚柱4の下端部は、前記ベース体3における中央凸部19の左右両側壁に対して支軸12回りに前後回動可能で、且つ嵌合穴20から抜け不能に構成されている。
前記ベース体3における嵌合穴20の長径寸法は、脚柱4の前後方向の外径寸法よりも大きく、且つ脚柱4の前後回動角度を適宜範囲(略14°程度)に規制するような寸法に設定されている。従って、脚柱4、ひいては椅子1の回動ストロークは、脚柱4における下端部の前後面がベース体3における中央凸部19の内周部の前後上寄り箇所に当ることによって所定角度に規制されている。
前記ベース体3における中央凸部19の内周部に凹設された前後の装着溝22には、合成樹脂製等の弾性を有する平面視略台形状のゴム体27A,27Bが下方から嵌着されている。これらゴム体27A,27Bの下面側では、平面視略矩形板状の受け金具28が下方からねじ29でベース体3の下面に固定されている。これにより、各ゴム体27A,27Bはベース体3の装着溝22から抜け不能に構成されている。
前装着溝22に嵌合した前ゴム体27Aは、脚柱4の下端部のうちその支軸12よりも下方の前面に常時当接するように設定されている。脚柱4は、この前ゴム体27Aの弾性力により常時前傾する方向に付勢されている。更に、前記弾性変形体15は、前記支軸12よりも上方の脚柱4の後面に常時当接しているので、この弾性変形体15も脚柱4を前傾させるように付勢している。また、後装着溝22に嵌合した後ゴム体27Bは、主に脚柱4の前傾による衝撃を吸収するための緩衝体としての役割を担っている。また、副次的には、脚柱4が後傾する際の推進力として、当該脚柱4における下端部の後面に支軸12回りの時計方向の付勢力を加える役割も担っている。尚、前記弾性変形体15の弾性付勢力は小さいので、この弾性変形体15の指詰防止効果以外には、外観性の向上と異物の侵入防止の効果が重要であり、脚柱4の後傾に対する緩衝作用は副次的な効果である。
尚、前記脚柱4の下端部には大きな圧縮応力が作用するので、下端部の補強のために、脚柱4の下端内部に補強板30を溶接にて固定している。
以上の構成において、椅子1に着席するために、背凭れ部7の上端部を持って座体5及び背凭れ部7を後方に引き出すと、ガイド手段6によって後方へスライドすると共に、ベース体3内の前ゴム体27Aの弾性に抗して、脚柱4が後方斜め上向きの最後傾位置まで支軸12回りに後傾する。その結果、椅子1は図1に実線で示す着座状態となる。
前記椅子1の使用時、即ち椅子1が着座状態のときには、図1及び図4に示すように、脚柱4が後方斜め上向きの傾斜状に起立しているので、着座した人の体重や椅子1の自重に起因して、椅子1全体には、これを支軸12回りに下向き回動(更なる後傾動)させる方向(図1の矢印M方向参照)にモーメントが作用する。この場合、脚柱4の下端部のうちその支軸12よりも下方の前面は、ベース体3内の前ゴム体27Aに押し付けられ、その結果、脚柱4が後方斜め上向きの最後傾位置に安定的に保持されることになる。従って、椅子1の使用時には、例えば着座者が少し腰を浮かせたりしても、脚柱4が安易に前傾することがなく、当該椅子1の使い勝手(着座感)がよいのである。
そして、前記椅子1から離座した場合には、座体5及び背凭れ部7が、ガイド手段6による前方付勢により前方へスライドする(図1の1点鎖線状態参照)。そして、座体5及び背凭れ部7が脚柱4に対する最前位置(図1の1点鎖線状態)付近までスライドすると、ベース体3内の前ゴム体27Aの押圧力により、脚柱4が前方斜め上向きの最前傾位置(図1の2点鎖線状態参照)まで支軸12回りに前傾する(図7参照)。その結果、椅子1は図1の2点鎖線で示す収容姿勢となる。
この場合、座体5が前方の机天板8の下側空間に入り込むと共に背凭れ部7が机天板8の前縁に近接することに加えて、脚柱4が前方斜め上向きに傾斜状に保持されるから、非使用時には、脚柱4を含めた椅子1全体を前方の机2に近づけることができる。これにより、椅子1が収容姿勢のときには、前後の机2,1間の限られた配意スペースの中であっても、椅子1と後方の机2との間のスペースを十分に広く確保することが容易に行える。
尚、本発明の傾動機構における指詰防止装置は、前述の実施形態のように椅子のベース体3と脚柱4の傾動機構に適用する以外にも、床面に固定する取付体10に対して支脚9が前後傾動する機構を備えた折畳み式のテーブルや机において適用することも可能であり、更に一般的な傾動機構に適用できることは明細書と図面の記載から明らかである。
本発明の傾動機構における指詰防止装置を採用した椅子と机とを組み合わせた講義用システムの実施形態を示す側面図である。 椅子の要部の分解斜視図である。 同じく要部の部分縦断正面図である。 同じく脚柱(傾動体)が後傾した状態の要部の部分縦断側面図である。 同じくベース体(固定体)に脚柱(傾動体)を連結した状態の底面図である。 同じくベース体(固定体)と脚柱(傾動体)及び弾性変形体との関係を示す斜視図である。 同じく椅子の脚柱(傾動体)が前傾した状態の部分縦断側面図である。
符号の説明
1 椅子 2 机
3 ベース体(固定体) 4 脚柱(傾動体)
5 座体 6 ガイド手段
7 背凭れ部 8 机天板
9 支脚 10 取付体
11 開口 11A 口縁
12 支軸 13 隙間
14 凹段部 14A 底面
15 弾性変形体 15A 張出部
15B 当接部 16 切欠孔
17 水平部 18 取付孔
19 中央凸部 20 嵌合穴
21 枢支穴 22 装着溝
23 軸筒 24 環状ブッシュ
26 ワッシャ 27A 前ゴム体
27B 後ゴム体 28 受け金具
29 ねじ 30 補強板

Claims (4)

  1. 中空構造の固定体の一部に内部空間と連通する開口を形成し、該開口から挿入した傾動体の端部を固定体の内部に支軸にて回動可能に枢支するとともに、前記傾動体の傾動方向の前後に対応する前記開口の口縁と該傾動体との間に該傾動体の傾動動作を許容する隙間を形成し、前記固定体に対して前記傾動体が傾動する傾動機構における指詰防止装置であって、前記固定体の開口の内部で前記傾動体の傾動方向の少なくとも前後一方側に形成した凹段部に、前記隙間を埋めるように弾性変形体を装填したことを特徴とする傾動機構における指詰防止装置。
  2. 前記固定体の凹段部の側壁で、前記傾動体と対面する側に切欠孔を形成し、前記弾性変形体の一部に突設した張出部を前記切欠孔に嵌入するとともに、該弾性変形体の下面を前記凹段部の底面に接着し、該弾性変形体の表面と前記固定体の表面とが略面一になるように装填してなる請求項1記載の傾動機構における指詰防止装置。
  3. 前記弾性変形体には、前記傾動体の側面に沿った形状の平面視U字形の当接部を有し、該当接部は無圧縮状態で前記凹段部よりも前記傾動体側に突出し、該傾動体の側面に常時当接してなる請求項2記載の傾動機構における指詰防止装置。
  4. 前記弾性変形体は、圧縮残留歪が2〜15%のウレタンフォームであり、前記隙間の最大値よりも少なくとも圧縮残留歪に相当する割合だけ圧縮方向の寸法を大きく設定してなる請求項1〜3何れかに記載の傾動機構における指詰防止装置。
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