JP5378747B2 - 椅子 - Google Patents

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本発明は、背凭れ支持杆を側面視ほぼL字状とした椅子に関する。
背凭れ支持杆を、上方を向く起立部と前方を向く前向部とが、屈曲部を介して互いに連設された側面視ほぼL字状とした従来の椅子には、椅子の旋回時等に背杆すなわち背凭れ支持杆が他物に当接して、それを傷つけたり、背杆自体が傷つけられたりするのを防止するため、背杆の後面及び外側面を、軟質材料製のカバーにより覆ったものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、脚フレームと背フレームとの接合部を、2個の被覆部がヒンジ部を介して互いに開閉しうるようにした接合部用カバーにより覆ったものもある(例えば、特許文献2参照)がある。
特開2002−136388号公報 特開2000−14478号公報
しかし、特許文献1に記載されているものにおいては、背凭れ支持杆における前向部の下面が、低位の床上載置物の上面角部に当接して、それを傷つけたり、背杆自体が傷つけられたりするおそれがあり、また、左右1対の背凭れ支持杆のそれぞれにカバーを取付けなければならず、部品点数が増大するとともに、取付作業が面倒になる。
特許文献2に記載されているものにおいては、カバー自体の構造が複雑となり、製造コストが高くつく。
本発明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、椅子の旋回時等に背凭れ支持杆が他物に当接して、それを傷つけたり、背凭れ支持杆自体が傷つけられたりするのを確実に防止することができるとともに、部品点数が少なく、構造が簡単で、容易に組み立てることができるようにした椅子を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
(1) 脚によって支持され、かつ座を支持する支基に、上方を向く起立部と前方を向く前向部とが、屈曲部を介して互いに連設された側面視ほぼL字状をなす背凭れ支持杆における前記前向部の前部を取付け、かつ前記起立部をもって背凭れを支持してなる椅子において、前記背凭れ支持杆における少なくとも屈曲部の後面から下面にかけての部分を、保護カバーにより覆い、前記背凭れ支持杆の起立部を、屈曲部より二股状をなして上方に延出する左右1対の起立杆により構成し、背凭れ支持杆の前向部を、屈曲部より二股状をなして前方に延出する左右1対の前向杆により構成し、かつ保護カバーを、屈曲部の後面を覆う屈曲覆い部と、この屈曲覆い部に連設され、かつ前記各起立杆の後面を覆う起立覆い部と、前記屈曲覆い部に連設され、かつ前記各前向杆の下面を覆う前向覆い部とを備えるものとし、さらに、前記背凭れ支持杆における各起立杆の上端部後面に、背凭れを取付けるための凹部を設け、この凹部に、保護カバーにおける各起立覆い部の上端部前面に設けた弾性突部を圧嵌する。
このような構成とすると、椅子の旋回時等に背凭れ支持杆が他物に当接して、それを傷つけたり、背凭れ支持杆自体が傷つけられたりするのを確実に防止することができ、特に、背凭れ支持杆における前向部の下面が、低位の床上載置物の上面角部に当接して、それを傷つけたり、背凭れ支持杆自体が傷つけられたりすることまで防止することができる。
また、背凭れ支持杆を2個用意することなく、一部材のみで、背凭れを安定して支持することができるとともに、保護カバーも複数用意することなく、一部材のみで足り、部品点数を少なくして、構造を簡素化することができ、また容易に組み立てることができる。
さらに、保護カバーに、屈曲覆い部の他に、各起立杆の後面を覆う1対の起立覆い部と、各前向杆の下面を覆う1対の前向覆い部とを設けてあるので、保護カバーの位置決めが容易になる。
保護カバーにおける各起立覆い部の先端部を、剥離しにくいように確実に背凭れ支持杆に取付けることができるとともに、背凭れ取付用の凹部を閉塞して、外観をよくすることができる。
(2) 上記(1)項において、保護カバーを、緩衝材により形成する。
このような構成とすると、椅子の旋回時等に背凭れ支持杆が他物に当接したときの緩衝作用を高めることができる。
(3) 上記(1)または(2)項において、背凭れ支持杆を後面視X字状とし、その中央の交差部の横幅が各起立杆および前向杆の横幅より大であり、かつ前記中央の交差部が後方に向かってほぼ球面状に膨出するようにする。
このような構成とすると、背凭れを、左右のバランスよく確実に支持することができるとともに、背凭れ支持杆の後面から角部をなくし、他物との当接時の応力集中を避けることができ、しかも、美麗な外観を呈することができる。
(4) 上記(1)〜(3)項のいずれかにおいて、背凭れ支持杆の後面と保護カバーの前面との対向部の一部に空隙部を形成し、かつ保護カバーにおける少なくとも前記空隙部に対応する部分を、弾性材料により形成する。
このような構成とすると、保護カバーにおける空隙部に対応する部分の後面に他物が当接したとき、同部が空隙部内に進入するように弾性変形することにより、保護カバーの緩衝作用をさらに高めることができる。
本発明によると、椅子の旋回時等に背凭れ支持杆が他物に当接して、それを傷つけたり、背凭れ支持杆自体が傷つけられたりするのを確実に防止することができるとともに、部品点数が少なく、構造が簡単で、容易に組み立てることができるようにした椅子を提供することができる。
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。
図1〜図6は、本発明の一実施形態である椅子を示す。
図1および図2に示すように、この椅子は、先端部にキャスタ1が設けられた放射状をなす5本の脚杆2を有する脚体3を備えている。脚体3の中央には、ガススプリング(図示略)を備える伸縮式の脚柱4が立設されており、脚柱4の上端には、支基5の後部が固着されている。
支基5は、上面が開口するほぼ中空箱状をなし、上面の開口部は、着脱可能なカバー(図示略)により覆われている。
支基5の内部には、背凭れ6を起立する方向に付勢する付勢手段や、座7を前方に向かって付勢する付勢手段(いずれも図示略)等が設けられているが、それらについては、本発明に直接関係しないので、図4および詳細な説明は省略する。
支基5の後部には、左右方向を向く六角柱状の枢軸8が、その中心軸線回りに回動可能として貫通するように枢支されている。
支基5の両側壁より左右に突出する枢軸8の両端部には、背凭れ6を支持する背凭れ支持杆9における前端部が、枢軸8と一体となって回動するように固着されている。この枢軸8は、支基5内に設けた、例えばねじりコイルばね等よりなる付勢手段(図示略)により、背凭れ6および背凭れ支持杆9が起立する方向、すなわち図2における反時計回りに付勢されている。
背凭れ支持杆9は、上方を向く起立部9aと前方を向く前向部9bとが、屈曲部9cを介して互いに連設された側面視ほぼL字状をなし、起立部9aは、屈曲部9cより二股状をなして上方に延出する左右1対の起立杆9d、9dよりなり、また前向部9bは、屈曲部9cより二股状をなして前方に延出する左右1対の前向杆9e、9eよりなっており、この左右1対の前向杆9e、9eの前端に設けた左右方向を向く六角孔9f、9fに、枢軸8の各端部が固嵌されている。
図3および図4に示すように、背凭れ支持杆9における左右の起立杆9d、9dを、屈曲部9cより斜め外側上方に円弧状をなして延出させ、また左右の前向杆9e、9eを、斜め外側前下方に延出させることにより、背凭れ支持杆9を、後面視X字状とし、その中央の交差部である屈曲部9cの横幅が、各起立杆9dおよび前向杆9eの横幅より大であり、かつ上記屈曲部9cが、後方に向かってほぼ球面状に膨出するようにしてある。
背凭れ支持杆9における屈曲部9cと両起立杆9d、9dとのほぼ全体の後面と、両前向杆9e、9eの後面から下面の後部にかけての部分とには、連続する浅い凹部10が設けられ、この凹部10に、背凭れ支持杆9の後面を覆う保護カバー11が、着脱可能として嵌合され、接着剤または面ファスナをもって背凭れ支持杆9に接着されるか、または必要に応じてねじ止めされている。
保護カバー11の厚さは、凹部10の深さとほぼ等しくし、保護カバー11の表面と背凭れ支持杆9の表面とが整合し、段差が生じないようにするのが好ましい。
保護カバー11は、軟質合成樹脂材料、ゴムまたはその他の緩衝材よりなり、背凭れ支持杆9における屈曲部9cの後面を覆う屈曲覆い部11aと、この屈曲覆い部11aに連設され、かつ各起立杆9dの後面を覆う起立覆い部11bと、屈曲覆い部11aに連設され、かつ各前向杆9eの下面を覆う前向覆い部11cとを備えている。
背凭れ支持杆9における各起立杆9dの上端部後面には、背凭れ6を取付けるための凹部12が設けられており、この凹部12に、保護カバー11における各起立覆い部11bの上端部前面に設けた弾性突部11dを圧嵌することにより、保護カバー11における各起立覆い部11bの先端部が、剥離しにくいように確実に背凭れ支持杆9に取付けることができるとともに、背凭れ6取付用の凹部12を閉塞して、外観をよくすることができるようにしてある。
また、背凭れ支持杆9の後面と保護カバー11の前面との対向部の一部に空隙部(図示略)を形成し、かつ保護カバー11における少なくとも上記空隙部に対応する部分を、弾性材料により形成しておくと、保護カバー11における空隙部に対応する部分の後面に他物が当接したとき、同部が空隙部内に進入するように弾性変形することにより、保護カバー11の緩衝作用をさらに高めることができるようにしてある。
背凭れ支持杆9に、このような保護カバー11を設けてあるので、椅子の旋回時等に、背凭れ支持杆9が他物に当接して、それを傷つけたり、背凭れ支持杆9自体が傷つけられたりするのを確実に防止することができ、特に、背凭れ支持杆9における前向部9bの下面が、低位の床上載置物の上面角部に当接して、それを傷つけたり、背凭れ支持杆9自体が傷つけられたりすることまで防止することができる。
背凭れ6は、平面視において中央部が後方に凹入する円弧状をなす弾性変形可能な軟質の合成樹脂材料よりなる板材、またはその前面に、クッション材(図示略)を挟んで、表皮材(図示略)で被包したもの等よりなり、その上下方向の中間部における両側部後面が、背凭れ支持杆9における左右の起立杆9d、9dの上端部に、ほぼ左右方向を向く軸線まわりに回動可能、かつ上記軸線からそれる方向にも所要角度回動可能として支持されている。
背凭れ6をこのように支持するため、図4に示すように、背凭れ支持杆9における各起立杆9dの上端部前面に突設した凸軸13の先端部を、それに対向する背凭れ6の側部後面に設けた受孔14に嵌合し、かつ凸軸13の先端部に設けたほぼ左右方向を向く軸孔15に、受孔14を形成するべく背凭れ6の後面に固着した受け板16における後方に開口する筒部16aに両端部を固着した、ほぼ左右方向を向く抜け止めピン17を遊嵌してある。
凸軸13の先端部13aは球体としてあり、その球体の中心を、軸孔15が通るようにしてあり、この軸孔15は、中央部15aの内径が抜け止めピン17の外径にほぼ等しく、かつ中央部15aから両側方に、外側に向かって漸次拡径するテーパー孔部15b、15bが形成されたものとしてある。
図4に示す例では、抜け止めピン17は、ボルトとしてあり、それを、受け板16における筒部16a、および凸軸13の先端部13aにおける軸孔15を貫通させて、その先端部にナット17aを螺合することにより、抜け止めピン17が筒部16aおよび軸孔15から、また凸軸13が受孔14から、それぞれ抜け止めされている。この抜け止めピン17は、ボルトではない単なるピンとしてもよく、また、その装着時の向きは、左右方向だけでなく、それに対して若干傾斜する背凭れの後面の向きと平行とすることもある。さらに、凸軸13と筒部16aとの連結部分の外周は、弾性変形可能のカバー18により覆われている。
凸軸13の中間部には、拡径鍔部13bが形成されており、この拡径鍔部13bが、起立杆9dの上端部前面に当接するようにして、凸軸13の基端部13cを、起立杆9dの上端部前面に設けた後方を向く軸孔19に嵌合し、かつ起立杆9dの上端部後面に設けた上記凹部12に嵌合した固定ねじ20により、凸軸13を起立杆9dに固着することにより、凸軸13は、起立杆9dの上端部に、強固に固着されている。
受孔14の奥端面は、凸軸13の先端部13aの球面と補形をなす球面とするのが好ましい。
なお、凸軸13を背凭れ6の側部後面に、後方に向けて突設し、かつそれに対向する背凭れ支持杆9における各起立杆9dの上端部前面に、受孔14を形成してもよい。
背凭れ6を、このようにして支持すると、凸軸13の先端部に設けた軸孔15に、抜け止めピン17を遊嵌するという簡単な構造だけで、背凭れ6を、左右方向を向く軸線回りだけでなく、上記軸線からそれる方向にも所要角度回動可能として支持することができるので、ボールジョイント等の高価な手段を用いることなく、背凭れ6を、無理が生じることなく、座り心地よく支持することができる。
支基5における枢軸8より後方の部分と、それより上方における背凭れ6の下部とは、連結杆21をもって連結されており、背凭れ支持杆9が後傾したとき、背凭れ6の下部が、後下方へ回動させられる連結杆21により、背凭れ支持杆9に対して後方に押動されるようになっている。
すなわち、連結杆21の前端部は、左右方向を向く軸22をもって支基5に連結されており、連結杆21の後端部は、背凭れ6の下端部後面に固着した取付金具23における背凭れ6より下方に突出する下端部に、左右方向を向く軸24をもって連結されている。
連結杆21は、曲率中心が連結杆21より上方(または下方)に位置する側面視円弧状の剛体をなし、背凭れ支持杆9における左右1対の前向杆9e、9e間に配設されることにより、両前向杆9e、9eの間に挟まれて、外部に露呈しにくくしてある。
このような構成とすると、図6に示すように、リクライニング時に、背凭れ支持杆9が後傾したとき、連結杆21もそれに伴って後傾し、そのときの背凭れ支持杆9の回動中心(枢軸8)と、連結杆21の回動中心(軸22)との相違により、背凭れ6の下部が連結杆21の後端部により後方に押動され、背凭れ6は、背凭れ支持杆9に対して、左右方向を向く軸線(抜け止めピン17)を中心として、背凭れ支持杆9の回動方向(後傾方向)と逆方向(起立方向)に回動させられる。
座7を前後位置調節可能として支持する座支持体25の後部と前部とは、背凭れ支持杆9の後傾に連動して、それぞれ後下方に移動するように案内する後部支持手段26と前部支持手段27とをもって、支基5に支持されている。
後部支持手段26は、支基5における背凭れ支持杆9の枢軸8より後方、かつ連結杆21の軸22より前方の部分に、下端部が左右方向の軸28をもって枢着されたリンク29の上端部を、座支持体25の後部に左右方向の軸30をもって枢着し、このリンク29の上端部の軸30を、背凭れ支持杆9の各前向杆9eにおける、リンク29の下端部の軸28より後方の部分に設けたほぼ前後方向を向く長孔31に摺動自在に嵌合したものとしてある。
この長孔31は、背凭れ支持杆9の各前向杆9eにおける六角孔9fより若干後方の部分に設けた上向き突片9gに設けられている。
前部支持手段27は、座支持体25の前部に設けた左右方向を向く軸32を、支基5に設けた後下方を向く長孔33に摺動自在に嵌合したものとしてある。
この軸32は、支基5内に設けた付勢手段(図示略)により、常時前方に向かって付勢されている。
なお、この前部支持手段27は、上記構成に代えて、特許文献1に記載されているように、支基の前部に設けた上向きの支持リンクの上端部を座の前部に連結して、支持リンクが後傾しうるようにしたものとしてもよい(図示略)。
この椅子は、以上のような構成としてあるので、着座者が、背凭れ6に凭れたとき、背凭れ6は、平面視において、中央部が両側部より後方に凹入するように弾性変形する。このときの背凭れ6の弾性変形は、左右の抜け止めピン17が、凸軸13の軸孔15内においてわずかに傾動することによって許容される。
また、背凭れ6とともに、背凭れ支持杆9が、支基5内に設けられた付勢手段の付勢力に抗して後傾させられ、それに伴って、連結杆21が、その下方の軸22を中心として後傾させられる。
このときの連結杆21の後傾角速度は、背凭れ支持杆9の後傾角速度より大であり、しかも連結杆21の軸22は背凭れ支持杆9の枢軸8より後方に位置していることにより、背凭れ6の下端部は、連結杆21の後端部の軸24により後方に押動され、背凭れ6は、背凭れ支持杆9に対して、左右方向を向く軸線(抜け止めピン17)を中心として、背凭れ支持杆9の回動方向(後傾方向)と逆方向(起立方向)に回動させられる。
すなわち、リクライニング時に、背凭れ支持杆9は後傾しても、背凭れ6は、後傾するのが抑制され、起立状態を保とうとするので、着座者は、背中を後傾させた安楽姿勢を取りつつ、目線や腕を前方または前下方に無理なく向けることができ、楽な姿勢でキーボードの打ち込み作業等ができる。
さらに、従来の椅子の基本的な構造に、支基5と背凭れ6の下部とを連結杆21をもって連結するという簡単な構成を付加するだけで、上記のような安楽姿勢を取りつつ、キーボードの打ち込み作業等を楽に行うことができ、従来のように、背凭れ6自体を側面視において前後方向に屈曲可能な構造としたり、背凭れ6を複雑な支持構造をもって支持したりする必要がなく、椅子全体の構造を簡素化することができる。
背凭れ支持杆9の後傾に伴って、その上向突片9gに設けられた長孔31により、軸30が後下方に移動させられ、それによって、リンク29が後傾させられる。
このときのリンク29の後傾角速度は、背凭れ支持杆9の後傾角速度より大であり、しかもリンク29の軸28は背凭れ支持杆9の枢軸8より後方に位置しているので、軸30の後方移動量が、背凭れ支持杆9における長孔31の後方移動量より大となり、軸30は、長孔31内を後方に向かって摺動させられ、またそのときの軸30の動きにより、座支持体25の後部は、後下方へ大きく移動させられる。
すなわち、背凭れ支持杆9の後傾時における座7の後部の後方への移動ストロークを大とすることができ、それによって、背凭れ支持杆9の後傾時に、背凭れ6の下部が連結杆21の後端部により後方に押動されるのに追従して、座7の後部を後方に大きく移動させることができ、背凭れ6の下端と座7の後部とが離間するのを防止して、快適な着座感を得ることができる。
座支持体25の後部が、軸30によって後下方へ移動させられるのに伴って、座支持体25の前部は、支基5内に設けられた付勢手段の付勢力に抗して、その前部の軸32が長孔33に沿って後下方に摺動することにより、円滑に後下方へ移動させられる。
このように、背凭れ支持杆9の後傾時に、背凭れ6は、その下端部が連結杆21により後方に押動されて、起立状態を保つように背凭れ支持杆9に対して回動し、座6は、その背凭れ6の下部の移動に追従するように、後下方へ大きく移動することができ、着座者に、背を後傾しつつ、目線や腕を前方または前下方に無理なく向けて、楽な姿勢でキーボードの打ち込み作業等を行うことができる、安楽作業姿勢を採ることができるようにすることができる。
本発明は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、幾多の変形した態様での実施が可能である。
本発明の一実施形態である椅子の正面図である。 同じく、側面図である。 同じく、背面図である。 図3のIV−IV線に沿う拡大縦断端面図である。 図2のV−V線に沿う拡大横断平面図である。 背凭れ支持杆を後傾させたときの側面図である。
1 キャスタ
2 脚杆
3 脚体
4 脚柱
5 支基
6 背凭れ
7 座
8 枢軸
9 背凭れ支持杆
9a起立部
9b前向部
9c屈曲部
9d起立杆
9e前向杆
9f六角孔
9g上向突片
10 凹部
11 保護カバー
11a屈曲覆い部
11b起立覆い部
11c前向覆い部
11d弾性突部
12 凹部
13 凸軸
13a先端部
13b拡径鍔部
13c基端部
14 受孔
15 軸孔
15a中央部
15bテーパー孔部
16 受け板
16a筒部
17 抜け止めピン
17aナット
18 カバー
19 軸孔
20 固定ねじ
21 連結杆
22 軸
23 取付金具
24 軸
25 座支持体
26 後部支持手段
27 前部支持手段
28 軸
29 リンク
30 軸
31 長孔
32 軸
33 長孔

Claims (4)

  1. 脚によって支持され、かつ座を支持する支基に、上方を向く起立部と前方を向く前向部とが、屈曲部を介して互いに連設された側面視ほぼL字状をなす背凭れ支持杆における前記前向部の前部を取付け、かつ前記起立部をもって背凭れを支持してなる椅子において、
    前記背凭れ支持杆における少なくとも屈曲部の後面から下面にかけての部分を、保護カバーにより覆い、前記背凭れ支持杆の起立部を、屈曲部より二股状をなして上方に延出する左右1対の起立杆により構成し、背凭れ支持杆の前向部を、屈曲部より二股状をなして前方に延出する左右1対の前向杆により構成し、かつ保護カバーを、屈曲部の後面を覆う屈曲覆い部と、この屈曲覆い部に連設され、かつ前記各起立杆の後面を覆う起立覆い部と、前記屈曲覆い部に連設され、かつ前記各前向杆の下面を覆う前向覆い部とを備えるものとし、さらに、前記背凭れ支持杆における各起立杆の上端部後面に、背凭れを取付けるための凹部を設け、この凹部に、保護カバーにおける各起立覆い部の上端部前面に設けた弾性突部を圧嵌したことを特徴とする椅子。
  2. 保護カバーを、緩衝材により形成した請求項1記載の椅子。
  3. 背凭れ支持杆を後面視X字状とし、その中央の交差部の横幅が各起立杆および前向杆の横幅より大であり、かつ前記中央の交差部が後方に向かってほぼ球面状に膨出するようにした請求項1または2記載の椅子。
  4. 背凭れ支持杆の後面と保護カバーの前面との対向部の一部に空隙部を形成し、かつ保護カバーにおける少なくとも前記空隙部に対応する部分を、弾性材料により形成した請求項1〜のいずれかに記載の椅子。
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