JP2006262443A - 圧電振動子、表面実装型圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計 - Google Patents

圧電振動子、表面実装型圧電振動子、発振器、電子機器及び電波時計 Download PDF

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Abstract

【課題】 電気絶縁性を損なうことなく、より小型化できるとともに、振動片のリードへのマウント精度及びマウント強度を向上させ、振動特性の安定化が図れる圧電振動子を提供する
【解決手段】 2本のリードを有する気密端子と、前記リードに接合された振動片と、前記振動片の周囲を覆い前記気密端子の外周部で密閉するケースと、を有し、前記リードと固定する前記振動片のマウント部に段差を設けた圧電振動子とする。これにより、リードとケース間の距離及び2本のリード間の距離を維持したまま、振動片のマウント位置がケース中心に寄り、ケースと振動片とのクリアランスを大きく確保でき、かつ小型化した圧電振動子とすることができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、本発明は、圧電体からなる振動片を有する圧電振動子、表面実装型圧電振動子、及びそれらの圧電振動子、表面実装型圧電振動子を用いた発振器、電子機器並びに電波時計に関する。
圧電振動子は、民生機器や産業機器を問わず、通信機器や計測機器等の様々な電子機器の分野で使われている。近年はこれらの機器の小型化、薄型化、軽量化に伴い、圧電振動子に対しても小型化、薄型化、軽量化が強く求められている。
圧電振動子を小型化するにあたって、シリンダー型とも呼ばれる円筒状のケースで密閉した圧電振動子の場合、圧電振動子内部に搭載する振動片の、気密端子を貫通するリードへのマウント精度が課題となっている。
図17は、従来のシリンダー型圧電振動子の一例を示す図であり、図17(a)は、円筒状のケースを縦に切断して内部構造を示した図、図17(b)は、図17(a)に示す切断線JJにおける拡大断面図である。
図17(a)に示すように、シリンダー型圧電振動子1’は、2本のリード12を貫通させてガラス充填材などで固着保持する気密端子13と、リード12に接合された振動片10’と、振動片10’の周囲を覆い気密端子13の外周部で密閉するケース16’とで構成されている。振動片10’は、圧電体である水晶からなり、水晶ウエハの状態からフォトリソグラフィー技術を用いて、音叉型に加工される。振動片10’とリード12との接合は、振動片10’のマウント部11’で行われている。気密端子13の外周部は、金属環となっておりメッキが施され、金属製のケース16’の内周部と圧入嵌合されている。尚、このシリンダー型圧電振動子のことを、これ以後、単に圧電振動子と称することとする。
図17(b)に示すように、圧電振動子の小型化に伴ってケース16’の内径は小さくなっていくため、ケース16’内の振動片10’とケースの内壁面15との隙間は非常に小さい。この原因の一つとして、気密端子13を貫通する2本のリード12の径方向位置の問題がある。
図17(b)からも分かるように、2本のリード12それぞれの線径中心を結ぶ線は、ケース16’の中心、すなわち気密端子13の中心を通過する。これら2本のリード12がケース16’の中心に配置される構成となっているため、これらのリード12の側面に接合される振動片10’は、ケース16’の中心から外れることになる。
この問題を解決する手段として、2本のリード12それぞれの線径中心を結ぶ線の中心を気密端子13の中心から偏心させる例が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、リード12が気密端子13の外周部に近づくと、気密端子13の外周部が金属環であるため、絶縁不良を招くおそれがある。特許文献1に開示されている例の場合では、2本のリード12の互いの間隔がリード12の線径の4〜5倍程度と大きい。このため、リード12が金属環に近づく分、2本のリード12の互いの間隔を詰めることによって絶縁不良を防止できる可能性があるが、小型化がより進んでいる図17に示すような圧電振動子1’では、その間隔もリード12のほぼ1本の線径分しかなく、これ以上間隔を詰めることは困難である。
また、振動片10’が、ケース16’の中心から外れることの別の解決手段として、振動片10’のマウント部11’に接合されるリード12の側面に斜面を形成させたり、リード12を曲げたりする例が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、細いリード12に所望の角度の斜面を設けたり、所望の角度で曲げたりすることは、高精度で高額な加工装置が必要となる。また、振動片10’をマウントする際にも高精度で高額な組み立て装置が必要となる。
圧電振動子1’の外観形状が小型になるにつれて圧電振動子1’内部の各部材の寸法も小さくする必要がある。振動片10’とリード12とのマウント面積が小さくなり、マウント強度を保つことができず、周波数、CI値のバラツキなどの特性にも悪影響を与えるという問題もある。
このため、圧電振動子1’内部のリード12へ振動片10’をマウントする精度も厳しいものが要求される。従来の技術では、図17(b)に示すように、振動片10’のマウント部11’が段差のない平面で構成されていたため、リード12と振動片10’の固着される位置は、それぞれを保持する治具の精度に依存していた。保持治具内部のあそびが多いと位置がばらつき、振動片の左右へのずれや、傾きが生じる。
この問題に対するひとつの解決策として、水晶振動片の基端部に凹部を設けインナーリードの位置決めをする例が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
但し、この例は、ATカット圧電振動子のような圧電振動子内部に余裕のある空間を持つ大型の圧電振動子の場合であり、より小型の圧電振動子1’にて高精度なマウントを行うためには不十分である。
圧電振動子1’の形状が大きければケース16’の内壁面15の径も大きくなるため、上記の振動片10’の左右へのずれや、傾きも許容される値が大きかったが、圧電振動子の小型化に伴って内壁面15の径が小さくなると、振動片10’の左右へのずれや傾きに対する許容値が少なくなる。この許容値をこえて振動片10’がリード12へマウントされた場合は、振動片10’がケース16’の内壁面15に接触し、発振不良等の不具合が生じるという問題がある。
また、振動片10’は、リード12を介して外部の発振回路に接続され、固有の周波数で励振されるが、このとき振動片10’の振動エネルギーがリード12を伝わり外部へ漏れることがある。振動エネルギーが外部へ漏れるとエネルギーの閉じ込めが不十分となり、等価抵抗の上昇や周波数の変化を引き起こす。これらの不具合を回避するために、これまで、振動片10’やリード12の形状や寸法などに対して振動エネルギーの漏れが少なくなるように、例えば、振動片10’の基部の寸法を振動部分に比べて大きくしたり、基部の側面にくびれを入れたり等の様々な工夫をくわえてきている。
しかしながら、圧電振動子1’が小型になるにつれ振動片10’の寸法も小型になるために、前述のような振動エネルギーの漏れを防止するための形状や寸法上の工夫が取りにくくなってきている。加えて、振動エネルギーの漏れを最小限にできる良好なマウントエリアも従来にくらべて狭いものとなってくるために、小型になるほど振動片10’のリード12へのマウント位置精度がより重要となる。
特開2000−165182号公報 特開2001−156574号公報 特開2002−204140号公報 (図1)
上述したように、従来の圧電振動子では、振動片が中心から外れているため、振動片とリードのマウント位置のバラツキにより、ケースに振動片が接触して特性不良となることがある。また、振動片とケースとのクリアランスの少ないものが製品として出荷された後に、落下などの衝撃等によって不具合を起こすことがある。特に部品への小型化が求められている近年では、更に振動片とケースとのクリアランス確保が課題となっている。また、小型化により振動片とリード12とのマウント面積が小さくなりマウント強度を保つことができず、周波数、CI値のバラツキなどの特性にも悪影響を与えるという問題があった。
上記問題点に鑑み、本発明は、電気絶縁性を損なうことなくより小型化できるとともに、振動片のリードへのマウント精度及びマウント強度を向上し振動特性の安定化が図れ、安価に製造できる圧電振動子を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明における第1の構成は、2本のリードを有する気密端子と、前記リードに接合された振動片と、前記振動片の周囲を覆い前記気密端子の外周部で密閉するケースと、を有する圧電振動子であって、前記リードと固定する前記振動片のマウント部に段差が設けられている圧電振動子とした。
前記段差の深さは、前記振動片の厚さの20%以上かつ70%以下であることが好ましい。また、前記段差は、前記振動片の片面に前記リードに対応させて2箇所設けても良いし、前記振動片の両面にそれぞれ1箇所ずつ設けても良い。片面に2箇所の段差を設けた場合には、前記気密端子の中心軸に対して、前記2本のリードそれぞれの線径中心を結ぶ線分の中心を偏心させるとなお良い。両面に段差を設けた場合には、前記振動片を2本の前記リード間に挟むように接合することができる。
また、本発明における第2の構成は、2本のリードを有する気密端子と、前記リードに接合された振動片と、前記振動片の周囲を覆い前記気密端子の外周部で密閉するケースと、を有する圧電振動子であって、前記リードと前記振動片とのマウント部において、前記リードは平面部を有し、前記振動片は薄肉部を有する圧電振動子とした。
前記薄肉部の厚さは、前記振動片の厚さの30%以上かつ80%以下とすることが好ましい。また、前記薄肉部は、前記振動片の片面にのみ段差を有するように形成しても良いし、前記振動片の両面にそれぞれ段差を有するように形成しても良い。片面にのみ段差を有する薄肉部の場合には、前記気密端子の中心軸に対して、前記2本のリードそれぞれの線径中心を結ぶ線分の中心を偏心させるとなお良い。両面に段差を有する薄肉部の場合には、前記振動片を2本の前記リード間に挟むように接合することができる。
さらに、本発明における第3の構成は、2本のリードを有する気密端子と、前記リードに接合された振動片と、前記振動片の周囲を覆い前記気密端子の外周部で密閉するケースと、を有する圧電振動子であって、前記リードと前記振動片とのマウント部において、前記リードの端面と前記振動片の端面とが突き合わされるように接合されている圧電振動子とした。前記マウント部においては、2本の前記リードの側面に平面部を設け、該平面部間に前記振動片を挟むように接合しても良い。
また、本発明における第4の構成は、上記第1乃至第3の構成のいずれかの圧電振動子の表面を覆うモールド樹脂と、該モールド樹脂から一部が露出する外部電極端子とを有する表面実装型圧電振動子とした。
また、本発明における第5の構成は、上記第1乃至第3の構成のいずれかの圧電振動子、または、上記第4の構成の表面実装型圧電振動子を発振子として集積回路に接続した発振器とした。
また、本発明における第6の構成は、上記第1乃至第3の構成のいずれかの圧電振動子、または、上記第4の構成の表面実装型圧電振動子を計時部に接続した電子機器とした。
また、本発明における第7の構成は、上記第1乃至第3の構成のいずれかの圧電振動子、または、上記第4の構成の表面実装型圧電振動子をフィルター部に接続した電波時計とした。
本発明の第1の構成によれば、振動片のマウント部に段差を設けたことにより、振動片と該振動片を搭載するリードの取り得る位置が制限されるため、ずれや倒れの量が少なくなりマウント精度が向上する。これにより、圧電振動子の寸法を小型化した場合でも、振動片がケース内壁面に接触することを防止できる。さらに、マウント精度が向上するため振動エネルギーの外部への漏れ量のばらつきを抑えられ、圧電振動子の等価抵抗や周波数の安定化が図れる。また、前記段差を設けたことで振動片は気密端子の中心軸に近づき、気密端子外周部とリードとの間、及び2本の互いのリード間での電気絶縁性を確保したまま、圧電振動子の小型化がより容易となる。あわせて、振動片とリードの接触する面積が広がるため、固着性が高くなりマウント強度が向上し、圧電振動子の耐衝撃性を高めることができる。
本発明の第2の構成によれば、リードと振動片とのマウント部において、リードに平面部を設け、かつ振動片に薄肉部を設けたことにより、より一層、振動片をケース中心に寄せることができ、ケース内壁面と振動片とのクリアランスを十分に確保できる。また、振動片の小型化によって振動片とリードのマウント面積が小さくなっても、リードに設けた平面部と振動片の平面部とのフラット面同士で固定されるため、マウント強度が向上する。
上記第1の構成や第2の構成において、振動片の両面に段差を設け、2本のリードで振動片を挟むように接合することにより、振動片をケース中心に配置でき、ケース内壁面と振動片とのクリアランスを最大にできる。また、ケース内径をより小さくすることが可能となる。さらに、振動片を2本のリード間に挟んだため回転対称のバランスの良い構造となり、マウント時の熱により生じる振動片の残留応力が均一化され発振周波数特性などの安定性が向上する。
本発明の第3の構成によれば、リードの端面と振動片の端面とが突き合わされるように接合する構造としたことにより、振動片をケースの中心に配置できると共に、振動片のリード接合部における長手方向位置のバラツキがなくなる。従って、振動片の側面とケース内壁面とのクリアランスのみならず、振動片先端とケース底面とのクリアランスをも最小限に設定することができ、圧電振動子の一層の小型化が図れる。また、リードの側面に平面部を設け振動片を挟むように接合する構造は、フラット面同士で固定されるため、マウント強度が向上し、耐衝撃性が一層向上する。
上述したように本発明の圧電振動子は、小型化することによっても従来方法より振動片のマウント位置が安定してケースのクリアランスを大きく確保でき、さらにマウント強度が向上する。したがって、振動片とケースとの接触による特性不良及び周波数、CI値のバラツキなどの特性バラツキを低減することができる。
本発明の第4の構成によれば、上記第1乃至第3のいずれかの構成の圧電振動子を用いた表面実装型圧電振動子としたことにより、リフロー半田に適した信頼性の高い小型の表面実装型圧電振動子を提供できる。
本発明の第5乃至第7の構成によれば、上記の圧電振動子や表面実装型圧電振動子を各種電子機器に用いることにより、それら電子機器も小型化でき信頼性が向上する。
以下、本発明に係る具体的な実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2は、第1の実施形態に係る圧電振動子の例を示す図であり、図1(a)は、円筒状のケースを縦に切断して内部構造を示した図、図1(b)は、図1(a)に示す切断線AAにおけるマウント部の拡大断面図である。図2は、図1に示した振動片のマウント部の詳細を示す斜視図である。
図1(a)に示すように、圧電振動子1は、2本のリード12を有する気密端子13と、このリード12に接合された振動片10と、振動片10の周囲を覆い気密端子13の外周部で密閉するケース16とで構成されている。振動片10のあるケース16の内部は、真空に気密封止されている。
2本のリード12は、低炭素鋼(Fe)、鉄ニッケル合金(Fe−Ni)や鉄ニッケルコバルト合金(Fe−Ni−Co)等の導電性材料の線材からなり、所定の長さに切断されている。
気密端子13は、金属製リング状のステムとも呼ばれる胴体部分と、この胴体部分を貫通する2本のリード12、及びそれらを互いに電気的絶縁を保ちながら機械的に固着する封着ガラスとで構成されている。胴体部分とリード12の表面には、ハンダメッキが施されている。このハンダメッキのハンダは、鉛フリーへの対応のため錫銅合金(Sn−Cu)を用いているが、錫鉛合金(Sn−Pb)でも良い。
振動片10は、圧電体材料として水晶を用いて音叉型に形成してある。図1(a)に示すこの音叉型の水晶振動片10において、上下に2本平行に並んでいる部分が振動腕であり、その振動腕の下部のマウント部11が形成されている部分が基部である。振動片10は、この実施例では厚さがおよそ50μmであるが、200μm程度までの範囲で形成可能である。
振動片10の表面には、該振動腕を振動させるための励振電極(図示せず)が、2本の振動腕部それぞれに形成されている。また、この励振電極に電流を流すために、2本のリード12それぞれに電気的に接続するためのマウント電極(図示せず)が、マウント部11に2箇所1対で形成されている。これら励振電極やマウント電極は、クロム(Cr)と金(Au)の薄膜で形成されているが、アルミニウム(Al)の薄膜でも良い。
円筒状のケース16は金属製であり、一方の端部には底があり、他方の端部は開放されている。その開放端は、気密端子13のハンダメッキが施されているステム外周を圧入嵌合可能な内径寸法で形成されている。このケース16の外径Dは圧電振動子1の直径となり、様々な大きさのものがあるが、本実施例に示すものはおよそ1.0mmである。近年、ますます圧電振動子の小型化が求められているが、音叉型水晶振動子においてはこの直径1.0mmを達成するのは容易ではない。
ここで、振動片10のマウント部11について詳細に説明する。
図1(a)及び図1(b)に示すように、振動片10の基部にあるマウント部11には段差が形成されている。この段差は、振動片10の振動腕部の厚さよりも薄い薄肉部14を構成するために形成したものであり、振動片の位置を圧電振動子1の中心部に近づけることができる。図1(b)からも明らかなように、振動片10の横断面における下側の2箇所の角部は、ケース16の内壁面15からの距離が従来より大きくなっている。
ここで、図2を参照して、薄肉部14をマウント部11に形成させる段差の定義について述べる。
図2に示すように、マウント部は、その外形が厚さt1、基部幅bで形成されている。マウント部11には厚さt2の薄肉部14が形成されており、この薄肉部14の表面に2本のリード12が接合される。厚さt1から薄肉部14の厚さt2を差し引いた長さ寸法gが段差となる。
段差gは、振動片10の厚さt1に対して20%以上とし、かつ70%以下の寸法を設定する。すなわち、本実施例のようにt1が50μmの場合には、段差gは、10μmから35μmの範囲内で設定する。段差gが、振動片10の厚さt1に対して20%未満の場合では浅過ぎるために、振動片10の長手方向に関するリード12の位置を制限する効果が減少してしまう。また、振動片10の厚さt1に対して70%を超える場合では段差が深過ぎ、リード12の位置制限効果は大きいが加工時間の増加とマウント部11自体の強度低下が生じてしまう。
実際の段差gの設定にあたっては、気密端子13の2本のリード12の円筒側面に振動片10を接合することを考え、薄肉部14の強度確保を前提条件として、振動片10の音叉腕の先端部がケース16の内壁面15に接触することがない寸法とする。なお、段差gを設定する代わりに、薄肉部14の厚さt2を設定するようにしても良い。薄肉部14の厚さt2で管理する場合は、t2を振動片10の厚さt1に対して30%以上とし、かつ80%以下とする。
次に、この振動片10の製造方法を説明する。
振動片10の製造工程においては、まず、水晶のランバード原石を、所定の切断角度になるように、X線回折法を援用してワークテーブルに設定する。次に、例えばワイヤソー等の切断装置により、水晶原石をスライスして、略200μmの厚みに切断し水晶ウエハとする。切断には、通常遊離砥粒が慣用され、また、切断用のワイヤーは線径が例えば160μm程度の高炭素鋼線が用いられる。
次に、水晶ウエハは一定の厚みになるまで研磨を行う。研磨は通常、粒径の粗い遊離砥粒で粗ラッピングが行われ、次に粒径の細かい遊離砥粒の仕上げのラッピングが行われる。この後、表面をエッチングして、加工変質層を除去した後に、ポリッシュ加工を行い、所定の厚さと所定の平面度を持つ鏡面に仕上げる。水晶ウエハの厚さは、振動片10の小型化とともに薄くなり、振動片の全長が略1600μmの場合に略50μmとなる。
続いて、水晶ウエハを純水または超純水で洗浄し乾燥した後、スパッタリングなどで、マスク用の金属薄膜を所定の膜厚に堆積させる。この金属薄膜は、クロム(Cr)と金(Au)の積層膜が慣用され、ウエハの両面に堆積させる。
次に、フォトリソグラフィー技術により、振動片10の外形を音叉型に形成する。具体的には、レジストを塗布後に、外形用マスクで両面を露光し、現像を行い、外形のレジストパターンを得る。この後、エッチング液で不要な金属パターンを除去して金属のマスクパターンを得る。レジストを除去後、フッ酸系の水溶液で水晶をエッチングして、水晶ウエハ上に複数の外形を形成する。この外形形成の際に、振動片10のマウント部11には図2に示したような段差gを有する薄肉部14も同時に形成される。
通常、圧電振動子の小型化に伴い、振動腕1本の幅と振動腕の厚さtの比(振動腕幅/振動腕の厚さt)は、小さな数値になってくる。特に、この比が、1.0より小さくなると、音叉型圧電振動子の振動腕に対する電界効率が低下し、圧電振動子の共振抵抗値が増加し、例えば100kΩを越す値になり圧電振動子として望ましくない。この対策として、電解効率を高めて共振抵抗値を下げる目的で、振動腕に図示しない溝を形成しても良い。外形や溝の形成方法は、フォトリソグラフィー技術の他にも微細な砥粒を用いたマイクロブラスト法やドライエッチング法などがあり、いずれの方法で行っても良い。
このように、振動片10の外形を形成した後、あるいは外形と溝を形成した後、マスクとして用いた金属薄膜を一旦すべて剥離する。剥離後に、もう一度、水晶ウエハの両面に、所定の膜厚で電極膜となる金属薄膜をスパッタリング等で所定の膜厚に堆積させる。この導電性の金属薄膜の材料は、外形形成用の金属薄膜と同じであり、クロム(Cr)と金(Au)の積層膜である。成膜方法は、スパッタリング以外に蒸着法やメッキによる方法も可能である。前述した、溝が形成されている場合は、溝の内面にも成膜させる。
電極膜を堆積後、前述の外形形成工程と同様にフォトリソグラフィー技術を用いて、電極膜のパターンを形成する。この電極膜パターン形成の際に、振動腕には励振電極が、マウント部11の薄肉部14の表面にはマウント電極が、それぞれ極性別に同時に形成される。マウント電極の材料として、クロム(Cr)を下地とした金(Au)膜でも良いが、後工程でハンダ付けする場合にはハンダ濡れ性を考慮して、下地のクロム(Cr)の表面にニッケルとクロムの合金(NiCr)膜をスパッタリングで形成しても良い。
電極膜のパターンが形成された水晶ウエハは、次に、振動腕の先端領域に重り用の膜を数μmの厚さに形成する。重り用の膜の材料としては、クロムや銀あるいは金の積層膜が慣用される。
次は、周波数調整工程(粗調)である。大気中で重り部にレーザーなど照射して、発振周波数を計測しながら、前工程で堆積させた重り膜の一部を蒸発させ、所定の範囲に周波数を合わせこむ。
周波数調整後、水晶ウエハの超音波洗浄を実施し、周波数調整などで発生した膜の残滓や付着異物を除去する。上述の工程により、振動片10を複数有する水晶ウエハが完成する。そして、水晶ウエハの状態から個々の振動片10に切断分離する。
次に、切断分離された振動片10を用いて図1(a)に示す圧電振動子1を組み立てる圧電振動子組立工程について説明する。
まず、気密端子13のリード12に振動片10を接合するマウント工程である。マウント工程では、予め気密端子13をパレットと称する整列治具に複数整列保持させておく。整列された状態の気密端子13のリード12の側面に、切断分離された振動片10の薄肉部14を接合することとなる。接合方法は、リード12に施されているハンダメッキを、振動片10の薄肉部14に形成した電極膜と接触させた状態で加熱溶融させる方法や、導電性接着剤を用いる方法などがある。
上記の振動片10の薄肉部14とリード12の側面を接合することにより、振動片10をケース16の中心位置に非常に近く配置することができ、ケース16の内壁面15から遠ざけることができる。
その後、振動片10の振動腕に予めつけられた金属膜をレーザーによりトリミングし周波数の調整(微調)を行う。さらに、真空又は窒素雰囲気中でケース16と気密端子13を嵌合し、内部の振動片10を気密に封止する。このようにして圧電振動子が製造される。
前述した振動片10の薄肉部14がリード12に接合されることにより、振動片10がケース16の中心位置に近く配置され、振動片10とリード12の取り得る長手方向位置も制限される。従って、小型化された圧電振動子の場合でも、振動片10とケース16の内壁面15が接触することを防止できる。また、マウントの位置精度が向上するため振動エネルギーの外部への漏れ量のばらつきが抑えられ、圧電振動子1の等価抵抗や周波数の安定化が図れる。
次に、本第1の実施形態に係る第1の変形例について図面を基に説明する。
図3及び図4は、第1の実施形態に係る圧電振動子の変形例を示す図であり、図3(a)は、円筒状のケースを縦に切断して内部構造を示した図、図3(b)は、図3(a)に示す切断線BBにおけるマウント部の拡大断面図である。図4は、図3に示した振動片のマウント部の詳細を示す斜視図である。これら図3及び図4に示す圧電振動子では、前述の実施例で説明した構成要素の符号と同じ名称のものには同じ符号を付けてある。
図3及び図4に示す変形例が前述した実施例と異なる点は、振動片10のマウント部11に関わる部分のみである。他の部分は共通であり、その共通部分の説明は省略する。
図3(a)及び図3(b)に示すように、この圧電振動子1の変形例では、振動片10のマウント部11に、2本のリード12それぞれに対応するように2つの薄肉部14を備えている。前述の実施例でのマウント部11では、片面にのみ段差gを形成させ、1つの薄肉部14に2本のリード12を接合していた。
図3(b)に示すように、この振動片10のマウント部11は、2本のリード12に挟まれる中央部は元の板厚のまま形成されている。先の実施例のように、マウント部11のほぼ全面に段差を設けて広いとすることなく、この2本のリード12に対応する部位にのみ段差gを設けて2箇所の薄肉部14とすることにより、振動片10の長手方向のみならず、基部幅b方向に対する位置決めも正確にできるようになる。従って、振動片のマウント位置精度が向上するため、振動エネルギーの外部への漏れ量のばらつきが抑えられ、圧電振動子の等価抵抗や周波数の安定化が図れる。但し、振動片10の基部幅b方向に対する位置決め精度を確保するには、この2箇所の段差gは、振動片10の厚さt1に対してそれぞれ20%以上70%以内の深さとし、リード12の直径の30%から100%が段差gの内部に収まるように形成することが好ましい。
図4に示すように、この変形例の振動片10では、2本のリード12それぞれに個別に接続するように、中央部に元の厚みt1を残したまま段差gを設定し厚さt2の薄肉部1を42箇所設けている。これにより、振動片10が折れにくくなるため取扱いが容易になる。また、中央部に元の厚みt1を残すことにより、段差gの高さを有する側壁が形成される。これにより、1本のリード12の側面に対して薄肉部14の平面と、切り立った側壁との2面で接合できることとなり、接合面積が拡大し接合強度をより強く確保することができる。
尚、振動片10の元の厚みt1で、段差gの高さを有する側壁には、実施例で説明したマウント電極が同じ方法で形成可能である。
さらに、第1の実施形態に係る第2の変形例について図5を基に説明する。
図5は、第1の実施形態に係る圧電振動子の第2の変形例を示す図であり、図1に示す切断線AA及び図3に示す切断線BBと同じ切断箇所での拡大断面図である。この第2の変形例においても、前述の実施例や第1の変形例で説明した構成要素の符号と同じ名称のものには同じ符号を付けてある。この圧電振動子1の第2の変形例も、前述した実施例と異なる点は、振動片10のマウント部11に関わる部分のみである。他の部分は共通であり、その共通部分の説明は省略する。
図5に示すように、この圧電振動子1の第2の変形例では、振動片10の基部幅b寸法がやや大きく、平行に並んだ2本のリード12の総幅寸法よりもやや大きい。この振動片10のマウント部11に、2本のリード12それぞれに対応するように2つの溝形状の薄肉部14を備えている。これにより、1本のリード12に対して3面で接合できることとなる。従って、先の変形例における1本のリード12に対して2面で接合できる構成の振動片10よりも、一層接合面積が拡大し接合強度をより強く確保することができる。
さらに、第1の実施形態に係る第3の変形例について図6を基に説明する。
図6は、第1の実施形態に係る圧電振動子の第3の変形例を示す図であり、図1に示す切断線AA及び図3に示す切断線BBと同じ切断箇所での拡大断面図である。この第3の変形例においても、前述の実施例や第1の変形例で説明した構成要素の符号と同じ名称のものには同じ符号を付けてある。この圧電振動子1の第3の変形例も、前述した実施例と異なる点は、振動片10のマウント部11に関わる部分のみである。他の部分は共通であり、その共通部分の説明は省略する。
図6に示すように、この圧電振動子1の第3の変形例では、振動片10におけるマウント部11の薄肉部14が、表面から1箇所、裏面から1箇所の2箇所の段差gにより回転対称に設けられているところに特徴がある。このように、振動片10の両面から段差gを設定して薄肉部14を構成することにより、振動片10を2本のリード12間に挟み込むように接合することができる。振動片10が2本のリード12間に配置されることから、この圧電振動子1では、振動片10がこの圧電振動子1の中心軸に配置されることとなる。従って、振動片10の先端とケース16の内壁面15との距離を最大とすることができる。
さらに、第1の実施形態に係る第4の変形例について図7を基に説明する。
図7は、第1の実施形態に係る圧電振動子の第4の変形例を示す図であり、図1に示す切断線AA及び図3に示す切断線BBと同じ切断箇所での拡大断面図である。この第4の変形例においても、前述の実施例や変形例で説明した構成要素の符号と同じ名称のものには同じ符号を付けてある。
この圧電振動子1の第4の変形例は、振動片10のマウント部11に関しては、先の図3及び図4で示した第1の変形例の圧電振動子1と共通であるが、気密端子13を貫通する2本のリード12の位置が気密端子13の中心軸に対して偏心している点が異なる。
図7に示すように、2本のリード12それぞれの中心C1、C2を結ぶ直線は、ケース16の中心でもある気密端子13の中心軸Cvと距離eだけ偏心している。すなわち、これまで説明してきた実施例や第1乃至第3の変形例における気密端子13では、このeに相当する距離が略0であったのに対して、この第4の変形例におけるeは、所定の距離を有している。この例では、eはリード12の線径の約1/2であり、この程度の寸法であれば、リード12が気密端子13の外周(ステム)に近づいたとしても、電気的絶縁性に影響することはない。
そして、この気密端子13に対して偏心したリード12に、マウント部11の片面に2箇所の段差gを設定し、2箇所の薄肉部14を形成した振動片10を接合することで、振動片10を圧電振動子1のケース16内の中心に配置させることができる。
先の第3の変形例においても振動片10を圧電振動子1の中心に配置させることができたが、第3の変形例では、振動片10の両面に段差gを設けて薄肉部14を形成する必要があるため、工数が多くなる可能性がある。これに対して、この第4の変形例では、振動片10の片面にのみ段差gを設けて薄肉部14を形成するため、同時形成できる。
以上説明したように、この第1実施例の圧電振動子は、電気絶縁性を損なうことなくより小型化できるとともに、振動片のリードへのマウント精度及びマウント強度を向上し振動特性の安定化が図れ、安価に製造できる。
次に、本発明に係る圧電振動子の第2の実施形態について説明する。この第2実施例の圧電振動子が第1実施例の圧電振動子と異なる点は、気密端子13を貫通する2本のリード12の、振動片10への接合部に、平面部が形成されている点である。その他の構成要素や製造方法については第1実施例と共通であるため、重複する説明は省略する。
図8は、第2の実施形態に係る圧電振動子の例を示す図であり、図8(a)は、円筒状のケースを縦に切断して内部構造を示した図、図8(b)は、図8(a)に示す切断線EEにおけるマウント部の拡大断面図である。この図8に示した例は、第1実施例において図1及び図2に示した例と類似しているが、2本のリード12が異なっている。
図8(a)に示すように、気密端子13を貫通する2本のリード12は、振動片10のマウント部11において左右に寸法が伸び、面積が広がっている。図8(b)に示すように、2本のリード12は、それぞれ2面が平面となっており、それぞれの平面の片面側が振動片10の薄肉部14に密着するように、振動片10と接合されている。図8(b)において、2本のリード12のそれぞれに同心状に描かれている想像線で示された円は、マウント部11以外の部位におけるリード12の断面形状とその位置を表したものである。
2本のリード12は、初期的にはどこの横断面をとっても円形を呈しているが、この実施例では、振動片10とのマウント部11にあたる側面の全域に渡って平面部12aを設けてある。曲面を平面化させるにあたっては、この実施例で示したものは、平面を有する2つの金型の間にリード12を挟んでプレス成形している。プレス成形する際には、2本のリード12の間隔が変化しないように金型を成形しておくか、あるいは治具などを利用する。1本のリード12について平面部12aは1面のみでも良いが、本実施例のように、180度対称の位置にもう1面設けることにより、どちらの平面部12aで振動片10を接合しても良くなる。従って、振動片10接合時のリード12との位置合わせが容易になる。尚、平面部12aの形成は、切削加工や研削加工などでも良い。但し、気密端子13の円筒状の外周面から想定される中心軸との平行度を高精度に保つように注意する必要がある。
尚、振動片10との接合部11にあたる側面に平面部12aを構成するにあたって、リード12全体の横断面が3角形や4角形になるような線材の使用や、リードフレームを用いて作ることも考えられる。しかしながら、その場合には、接合部11に平面部12aはあるが、接合される振動片10の横断面方向位置は、気密端子13やケース16の中心位置から離れたままとなってしまう。本実施例においては、リード12の横断面において最外周部よりも内側に位置する平面部12aを形成させることが重要なのである。そういった位置にある平面部12aに振動片10を接合することにより、振動片10がケース16の中心部に寄せられることになる。
この2本のリードの平面部12aには、第1実施例と同様に振動片10との接合のためにハンダメッキを施す。ハンダメッキは、平面部12a形成の前に施しても良いが、プレス成形時などに剥がれてしまう可能性もあるため、平面部12a形成後に行うことが好ましい。
この実施例における2本のリード12は、図8(b)に示されるように、ケース16の内壁面15の中心位置に配置されている。ケース16の内壁面15は、気密端子13の外周面に相当するため、2本のリード12は、気密端子13の中心位置に配置されていることとなる。従って、リード12と気密端子13の外周の金属環との距離は十分確保されており、絶縁不良の問題が生じることはない。
以下に、リード12の平面部12aに振動片10を接合した場合と、従来の細い中実丸棒のリード12に振動片10を接合した場合の、マウント強度及び落下衝撃による衝撃特性の比較試験結果について、図面及び表を参照して説明する。尚、これ以降、本発明に係る平面部12aに振動片10を接合した場合を「A条件」、従来の細い中実丸棒のリード12に振動片10を接合した場合を「B条件」と呼ぶこととする。
図9は、マウント強度及び衝撃特性の比較試験に用いた圧電振動子のマウント部を条件別に示す図であり、図9(a)は、本発明に係るA条件のマウント部を示す断面図、図9(b)は、従来のB条件のマウント部を示す断面図である。図9(a)及び図9(b)に示すように、A条件B条件とも振動片10には段差による薄肉部を設けていない。これは、振動片10を共通のものとして、リード12の接合部の形状のみの違いによるマウント強度及び衝撃特性の比較を行うためである。また、A条件B条件とも2本のリード12の中心を結ぶ直線は、気密端子の中心Cv、すなわちケース16の中心軸を通る構成となっている。
図9(a)のA条件のマウント部において、それぞれ2つの平面部12aを有するリード12の厚さhは、90μmとした。これに対して、図9(b)のB条件のマウント部における中実丸棒のリード12の直径D12は、220μmである。従って、A条件での2本のリード12の中心を結ぶ直線と振動片10の中心線との距離W1と、B条件での2本のリード12の中心を結ぶ直線と振動片10の中心線との距離W2とは65μmの差がある。A条件での振動片10の方が、その65μm分ケース16の中心軸に近づいている。
ここで、マウント強度とは、振動片10の接合後に振動片10のマウント部近傍を所定の治具で加圧した場合に、振動片10とリード12が引き剥がされる時の印加荷重を測定するものである。但し、振動片10が強固に接合されている場合には、剥がれる前に振動片10が折損するが、この場合は、振動片10の折損時の荷重を採用する。マウント強度試験としては、このように振動片10がリード12から引き剥がされる前に折損に至る方が望ましい。マウント強度試験に用いるテストサンプル数は、A条件、B条件とも22個とした。
一方、衝撃特性は、落下試験前後の共振周波数の変化の度合いを確認するものである。振動片10をリード12に接合した気密端子をケース16に圧入嵌合して封止した後に、まず、落下試験前の共振周波数を測定する。そして落下試験を実施する。落下試験では、組み立てられた圧電振動子を75cmの高さから自由な姿勢でコンクリート上に3回落下させる。その後、再び共振周波数を測定する。ここでは、共振周波数の変化量(落下試験前後の共振周波数の差)を落下試験前の共振周波数で除算してデータとした。また、衝撃特性の規格値は、共振周波数変化量を±5ppm以内とした。この衝撃特性を確認するための落下試験のテストサンプル数は、A条件、B条件とも110個とした。
まず、マウント強度を測定した結果、A条件でのマウント強度は、B条件でのマウント強度と比較して、平均値が1.45倍高い結果を得た。かつ、マウント強度のバラツキを示す標準偏差は、A条件はB条件の48%に抑えられた。このように、平面部12aを有するリード12による振動片10の接合は、高いマウント強度を実現できるとともに、マウント強度のバラツキを小さく抑えることができる。
次に、衝撃特性の比較結果について表を基に説明する。表1は、圧電振動子の衝撃特性をマウント部の構成が異なる上述のA条件、B条件とで比較した結果を示すものである。
Figure 2006262443
表1に示すように、比較項目は、平均値、標準偏差、最大値、負の最大値、Cpkの5項目である。ここで、最大値とは最大変化量のことであり、負の最大値とは試験後の共振周波数が低い側に変化する負側の最大変化量のことである。
表1において、落下試験前後の共振周波数変化量をA条件、B条件とで比較すると、5項目共にA条件、即ち平面部12aを設けたリード12に振動片10を接合したサンプルの方が優れている。例えば、平均値において、A条件の場合は0.34ppmであり、B条件の場合では0.78ppmであるので、A条件の方が変化量が小さい。また、バラツキを示す標準偏差においては、A条件では0.76ppmであり、B条件では1.25ppmであるので、A条件の方がバラツキが小さい。さらに、最大変化量においては、A条件が2.64ppmであり、B条件が3.49であるので、A条件の方が最大変化量も小さい。また、負側の最大変化量においては、A条件が−1.17であり、B条件が−2.14であるので、A条件の方が負側の最大変化量も小さい。さらに、落下試験におけるCpkを算出すると、A条件が2.05となりB条件の場合は1.13であるので、A条件の方が落下試験でも十分安定していると判断される。
ここで、Cpkについて簡潔に説明する。Cpkとは品質管理分野において使用される工程の安定性を示す係数である。その数値の算出は、規格値、平均値、標準偏差を用いて行う。工程のCpkを算出して、その数値が1.33よりも大きな場合は、工程でのバラツキが十分小さく、安定な工程と見なされる。一方、1.33より小さい場合は、その工程においてバラツキが大きなものが発生する可能性があることを示している。前述した落下試験による衝撃特性の場合は、A条件で行うマウント工程はCpkが2.05と高く、従って安定であるが、従来のB条件では、Cpkが1.13であるため改善の余地があることを数値的に裏付けている。
以上説明したように、従来の中実丸棒のリード12を用いる場合に比較して、接合面積が広く、振動片10をケース16の中心に寄せられる平面部12aを有するリード12を用いると、マウント強度及びそのバラツキが改善されている。そして、落下試験のような衝撃荷重に対しても、周波数の変化量を抑制することが明らかである。今回の2種類の比較試験では、振動片10に薄肉部14を形成しない状態で行ったが、薄肉部14を形成すれば、振動片10をさらにケース16の中心軸に近づくため、さらに、振動片10自体の重量が低減されるため、衝撃特性はさらに良いものと考えられる。マウント強度に関しては、薄肉部14を設けることにより振動片10が先に折損する方向となるものと考えられ、好ましい方向となる。
しかしながら、あまり薄過ぎると振動片10自体の強度低下となってしまうため、第1実施例でも説明したことと同様に、段差gの深さを振動片10の厚さの70%以下までとし、薄肉部14の厚さを振動片10の厚さの30%以上とすることが望ましい。また、マウント部11での接合面積の拡大や位置決め安定性を向上させるために、本第2実施例の振動片10においても、第1実施例の第1の変形例として説明した図4に示す振動片10のように構成させても良い。すなわち、片面に2箇所の段差gによる2つの薄肉部14を形成して、その薄肉部14の間に振動片10の元の厚さt1が残されている形状とすることにより、リード12の平面部12aのみならず、側面部も接合可能となる。
ここで、この第2実施例の圧電振動子の変形例について、図面を基に説明する。
図10は、第2の実施形態に係る圧電振動子の変形例を示す図であり、図10(a)は、円筒状のケースを縦に切断して内部構造を示した図、図10(b)は、図10(a)に示す切断線FFにおけるマウント部の拡大断面図である。図10に示す圧電振動子では、前述の第2実施例で説明した構成要素の符号と同じ名称のものには同じ符号を付けてある。
図10に示すように、この第2実施例の変形例は、図6に示した第1実施例の第3の変形例の振動片10を、平面部12aを有する2本のリード12の間に挟みこんで接合した圧電振動子である。振動片10のマウント部11における薄肉部14が、振動片10の片面側に2箇所形成されたものではなく、両面側にそれぞれ1箇所ずつ段差を有するように形成されている。そして、それに伴って、接合相手となる2本のリード12の平面部12aが互いに同一の平面上に形成されておらず、それぞれが異なる平面上に形成されている。その他の点については、前述の実施例と構成も製造方法も同様であるので、詳細な説明については省略する。
この変形例では、前記実施例としての効果に加え、振動片10を完全にケース16の中心位置に配置することができる。従って、ケース16の内壁面15と振動片10とのクリアランスを大きく確保できる。また、それに伴い、ケース16の大きさを小さくすることが可能となる。
この第2実施例における、平面部12aを有する2本のリード12を備える圧電振動子では、上記の変形例の他に、図5に示した第1実施例における第2の変形例の振動片10を接合することも可能である。また、図7の第1実施例における第4の変形例で示したように、2本のリード12それぞれの中心間を結ぶ直線を気密端子13の中心から偏心させて、振動片10をケース16の中心に位置させることも可能である。
以上説明したように、この第2の実施形態における圧電振動子1は、第1の実施形態における圧電振動子の基本特性を維持しながら、マウント強度をさらに向上させることができ、落下などの耐衝撃特性をも向上させることができる。
次に、本発明に係る圧電振動子の第3の実施形態について図面を基に説明する。
図11は、第3の実施形態に係る圧電振動子の例を示す図であり、図11(a)は、円筒状のケースを縦に切断して内部構造を示した図、図11(b)は、図11(a)に示す切断線GGにおけるマウント部の拡大断面図である。
この第3実施例の圧電振動子1が第1実施例や第2実施例の圧電振動子と異なる点は、振動片10のマウント部11は、中央部を元の厚みt1のまま残すものの、薄肉部14は形成せずにエッチングで完全に除去し、2本のリード12に挟まれる凸部を形成した点にある。そして、リード12との接合は、リード12の円形の端面と、振動片10の接合部11の肩部20に相当する端面とを突き合わせるように行う点にある。さらに、気密端子13を貫通する2本のリード12の、振動片10への接合部に平面部が形成されている点にある。その他の構成要素や製造方法については第1実施例や第2実施例と共通であるため、重複する説明は省略する。
この第3実施例においても、振動片10とリード12との接合は、フラットな平面と平面とで行われ、接合面積が大きく確保される。しかも、接合に利用される平面の方向が第1実施例や第2実施例の場合と90度異なり、特に振動片10の長手方向の位置決めが正確に行える。従って、振動片10の2本の振動腕部の先端とケース16の底部内壁面とのクリアランスhを、必要最小限に抑えることができる。
もちろん、この第3実施例における振動片10とリード12との接合は、互いの平面部同士のみならず、2本のリード12の円筒状側面と、それに挟まれた振動片10の対向平面との間でも行うことができる。それにより接合強度も十分に保てる。振動片10がケース16の中心に配置されることは言うまでもない。
ここで、この第3実施形態の圧電振動子の変形例について図12を参照して説明する。図12は、本発明の第3実施形態に係る圧電振動子の変形例を示す図であり、図12(a)は、円筒状のケースを縦に切断して内部構造を示した図、図12(b)は、図12(a)に示す切断線HHにおけるマウント部の拡大断面図である。
この変形例が前の実施例と異なる点は、図12(b)に示すように、2本のリード12の側面に平面部12aを形成させてある点である。この平面部12aがあることにより、マウント部11における2本のリード12の互いの間隔が広がる。2本のリード12の間隔が広がるため、その間に挟みこむ振動片10のマウント部11での断面積を、前の実施例の場合よりも大きくできる。従って、振動片10の耐衝撃強度も強くなる。さらにマウント部における接触面積も拡大され、接合強度が向上する。
これまで説明してきたように、本発明に係る第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態の圧電振動子、並びにそれらの変形例の圧電振動子は、振動片10をケース16の中央部に配置することができるので、圧電振動子全体がより小型化可能となる。それと同時に、リード12と振動片10とのマウント部における位置合わせマウント精度やマウント強度が向上するので、共振周波数、CI値のバラツキを小さくでき、特性を安定化し向上させることができる。
次に、本発明に係る第4の実施形態について図13を参照して説明する。
図13は、第4の実施形態に係る表面実装型圧電振動子の構成を示す図であり、図13(a)は上方から見た平面図、図13(b)は正面から見た正面図、図13(c)は底面から見た底面図、図13(d)は図13(a)に示す切断線IIにおける断面図、図13
(e)は図13(b)に示す正面図の右側から見た側面図である。
図13(b)及び図13(d)に示すように、この表面実装型圧電振動子30は、これまで説明してきた本発明に係るシリンダー型パッケージの圧電振動子1の周囲を、樹脂31により直方体状にモールドしたものである。樹脂31には、エポキシ樹脂や液晶ポリマー等が用いられる。円筒状の圧電振動子1の周囲を樹脂31によって直方体状に成形することにより、各種電子機器に用いられるプリント基板上に、他の電子部品などと共にリフローハンダにて電気的及び機械的な接続を行うことが可能となる。
断面図13(d)にて、その構造を詳細に説明する。圧電振動子1の2本のリード12は、製造時に利用されるリードフレームなどから形成された2つの外部電極端子34に、接続部33を介してそれぞれ電気的に接続されている。外部電極端子34は、クランク状の屈曲部34aを備えており、リード12と接続される端部とは反対側の端部が樹脂31の底面に露出している。
圧電振動子1を挟んで、外部電極端子34に対向した端部には、圧電振動子1とは電気的に接続されないダミー端子35が設けられており、端部が樹脂31の底面に露出している。ダミー端子35には、リードフレーム上で圧電振動子1の位置決めのための起立部35aが形成されている。このダミー端子35は、外部電極端子34と組になって実装用の機械的接続の役割を果たす。即ち、外部電極端子34とダミー端子35の表面には、図示しない金属膜がメッキなどで形成されており、基板のハンダ等に十分な濡れ性を有する。
このような表面実装型圧電振動子30の内部に、本発明に係るシリンダー型パッケージの圧電振動子1を用いることにより、表面実装型圧電振動子30の外形寸法も小さくできる。そして、この小型の表面実装型圧電振動子30を用いる携帯機器などの電子機器も、より小型化することが可能となる。さらに、この表面実装型圧電振動子30内部の圧電振動子1の振動片のマウント強度が向上しており、衝撃特性も向上しているため、使用される電子機器の信頼性がさらに向上する。
次に、本発明に係る第5の実施形態について図14を参照して説明する。図14は、第5の実施形態に係る発振器の構成を示す図である。
図14に示すように、発振器38は、上記第1乃至第3の実施形態の圧電振動子1が、または、第4の実施形態の表面実装型圧電振動子30が発振子として用いられて構成されているものである。
発振器38は、コンデンサなどの電子部品39が実装された基板40を備えている。基板40には、発振器用の集積回路43が実装されており、この集積回路43の近傍に、圧電振動子1が実装されている。そして、これら電子部品39、集積回路43及び圧電振動子1は、不図示の配線パターンによって電気的に接続されている。なお、各構成部品は、不図示の樹脂によりモールドされている。
このような構成のもと、圧電振動子1に電圧を印加すると、上述の振動片が振動し、その振動が、水晶の持つ圧電特性により電気信号に変換されて、集積回路43に電気信号として入力される。この入力された電気信号は、集積回路43によって、各種処理がなされ、周波数信号として出力される。これにより、圧電振動子1が発振子として機能する。
また、集積回路43の構成を、例えばRTC(リアルタイムクロック)モジュール等を要求に応じて選択的に設定することにより、時計用単機能発振器などの他、当該機器や外部機器の動作日や時刻を制御したり、時刻やカレンダーなどを提供したりする機能を付与することができる。
以上より、本実施形態における発振器38によれば、上記第1乃至第3の実施形態に係る圧電振動子1と、または、第4の実施形態に係る表面実装型圧電振動子30と同様の効果を奏することができるだけでなく、長期にわたって安定した高精度な周波数信号を得ることができる。
次に、本発明に係る第6の実施形態について説明する。本実施形態では、上記第1乃至第3の実施形態における圧電振動子1を、または、第4の実施形態における表面実装型圧電振動子30を備える電子機器として、携帯情報機器について図15を参照して説明する。
図15は、第6の実施形態に係る携帯情報機器の機能的構成を示す図である。
図15に示すように、携帯情報機器46は、電力を供給するための電源部47を備えている。電源部47は、例えばリチウム二次電池からなっている。
電源部47には、各種制御を行う制御部48と、時刻等のカウントを行う計時部51と、外部との通信を行う通信部52と、各種情報を表示する表示部56と、それぞれの機能部の電圧を検出する電圧検出部53と、が並列に接続されている。そして、電源部47によって、各機能部に電力が供給されるようになっている。
制御部48は、各機能部を制御して、音声データの送信及び受信、現在時刻の計測や表示など、システム全体の動作制御を行う。また、制御部48は、あらかじめプログラムが書き込まれたROMと、このROMに書き込まれたプログラムを読み出して実行するCPUと、このCPUのワークエリアとして使用されるRAMなどを備えている。
計時部51は、発振回路、レジスタ回路、カウンタ回路及びインターフェイス回路などを内蔵する集積回路と、圧電振動子1とを備えている。圧電振動子1に電圧を印加すると、上述の振動片が振動し、その振動が、水晶の持つ圧電特性により電気信号に変換されて、発振回路に電気信号として入力される。発振回路の出力は2値化され、レジスタ回路とカウンタ回路とにより計数される。そして、インターフェイス回路を介して、制御部48と信号の送受信が行われ、表示部56に、現在時刻や現在日付あるいはカレンダー情報などが表示される。
通信部52は、従来の携帯電話と同様の機能を有し、無線部57、音声処理部58、切替部61、増幅部62、音声入出力部63、電話番号入力部66、着信音発生部67及び呼制御メモリ部68を備えている。
無線部57は、音声データ等の各種データを、アンテナを介して基地局と送受信のやりとりを行う。音声処理部58は、無線部57または増幅部62から入力された音声信号を符号化及び復号化する。増幅部62は、音声処理部58または音声入出力部63から入力された信号を所定のレベルまで増幅する。音声入出力部63は、スピーカやマイクロフォンなどからなり、着信音や受話音声を拡声したり、話者音声を集音したりする。
また、着信音発生部67は、基地局からの呼び出しに応じて着信音を生成する。切替部61は、着信時に限って、音声処理部58に接続されている増幅部62を着信音発生部67に切り替えることによって、着信音発生部67において生成された着信音が、増幅部62を介して音声入出力部63に出力される。なお、呼制御メモリ部68は、通信の発着呼制御に係るブログラムを格納する。また、電話番号入力部66は、例えば0から9の番号キー及びその他のキーを備えており、これら番号キーなどを押下することにより、通話先の電話番号などが入力される。
電圧検出部53は、電源部47によって制御部48などの各機能部に対して加えられている電圧が、所定の値を下回った場合に、その電圧降下を検出して制御部48に通知する。このときの所定の電圧値は、通信部52を安定して動作させるために必要な最低限の電圧としてあらかじめ設定されている値であり、例えば3V程度となる。電圧検出部53から電圧降下の通知を受けた制御部48は、無線部57、音声処理部58、切替部61及び着信音発生部67の動作を禁止する。特に、消費電力の大きな無線部57の動作停止は必須となる。さらに、表示部56に、通信部52が電池残量の不足により使用不能になった旨が表示される。
すなわち、電圧検出部53と制御部48とによって、通信部52の動作を禁止し、その旨を表示部56に表示することができる。この表示は、文字メッセージであってもよいが、より直感的な表示として、表示部56の表示面の上部に表示された電話アイコンに、×(バツ)印を付けるようにしてもよい。
尚、携帯情報機器46は、通信部52の機能に係る部分の電源を、選択的に遮断することができる電源遮断部69を備えており、この電源遮断部69によって、通信部52の機能が確実に停止される。
以上より、本実施形態における携帯情報機器46によれば、上記第1乃至第3の実施形態に係る圧電振動子1と、または、第4の実施形態に係る表面実装型圧電振動子30と同様の効果を奏することができるだけでなく、長期にわたって安定した高精度な計時情報を表示することができる。
次に、本発明に係る第7の実施形態について説明する。本実施形態では、上記第1乃至第3の実施形態における圧電振動子1を、または、第4の実施形態における表面実装型圧電振動子30をフィルター部に接続した電波時計について図を参照して説明する。
図16は、第7の実施形態に係る電波時計の構成を示す図である。
電波時計71は、時刻情報を含む標準の電波を受信して、正確な時刻に自動修正して表示する機能を備えた時計である。日本国内には、福島県(40KHz)と佐賀県(60KHz)に標準の電波を送信する送信所(送信局)があり、それぞれ標準電波を送信している。40KHzもしくは60KHzのような長波は、地表を伝播する性質と、電離層と地表を反射しながら伝播する性質を併せ持つため、伝播範囲が広く、上記の2つの送信所で日本国内を全て網羅している。
図16を参照して、電波時計71の機能的構成について説明する。
アンテナ74は、前記40KHzもしくは60KHzの長波の標準電波を受信する。長波の標準電波は、タイムコードと呼ばれる時刻情報を、前記40KHzもしくは60KHzの搬送波にAM変調をかけたものである。
受信された長波の標準電波は、アンプ75によって増幅され、圧電振動子1を有するフィルター80によって濾波、同調される。本実施形態における圧電振動子1は、上記搬送周波数と同一の40KHz及び60KHの共振周波数を有する水晶振動子部76,79を備えている。
さらに、濾波された所定周波数の信号は、検波、整流回路81により検波復調される。続いて、波形成形回路84を介してタイムコードが取り出され、CPU85でカウントされる。CPU85では、現在の年、積算日、曜日、時刻等の情報を読み取る。読み取られた情報は、RTC86に反映され、正確な時刻情報が表示される。
搬送波は、40KHzもしくは60KHzであるから、水晶振動子部76,79は、前述した音叉型の構造を持つ振動子が好適である。60KHzを例にとれば、音叉型振動片の寸法例として全長が約2.8mm、基部の幅寸法が約0.5mmの寸法で構成することが可能である。
以上より、本実施形態における電波時計71によれば、上記第1乃至第3の実施形態に係る圧電振動子1と、または、第4の実施形態に係る表面実装型圧電振動子と同様の効果を奏することができるだけでなく、長期にわたって安定した高精度なフィルター機能を発揮することができ、電波時計の信頼性をより向上させることができる。
なお、本発明の技術範囲は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を加えることが可能である。また、上記第1から第7の実施形態においては、振動片に用いる圧電材料の例として水晶の例を示しているが、これに限ることはなく、ニオブ酸リチウムなどの様々な圧電単結晶材料からなる振動片であってもよい。
第1の実施形態に係る圧電振動子の例を示す図であり、(a)は円筒状のケースを縦に切断して内部構造を示した図、(b)は(a)に示す切断線AAにおける拡大断面図である。 図1に示した振動片のマウント部の詳細を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る圧電振動子の変形例を示す図であり、(a)は円筒状のケースを縦に切断して内部構造を示した図、(b)は(a)に示す切断線BBにおける拡大断面図である。 図3に示した振動片のマウント部の詳細を示す斜視図である。 第1の実施形態に係る圧電振動子の第2の変形例を示す図である。 第1の実施形態に係る圧電振動子の第3の変形例を示す図である。 第1の実施形態に係る圧電振動子の第4の変形例を示す図である。 第2の実施形態に係る圧電振動子の例を示す図であり、(a)は円筒状のケースを縦に切断して内部構造を示した図、(b)は(a)に示す切断線EEにおける拡大断面図である。 比較試験に用いた圧電振動子のマウント部示す図であり、(a)は本発明に係る条件でのマウント部を示す断面図、(b)は従来条件でのマウント部を示す断面図である。 第2の実施形態に係る圧電振動子の変形例を示す図であり、(a)は円筒状のケースを縦に切断して内部構造を示した図、(b)は(a)に示す切断線FFにおける拡大断面図である。 第3の実施形態に係る圧電振動子の例を示す図であり、(a)は円筒状のケースを縦に切断して内部構造を示した図、(b)は(a)に示す切断線GGにおける拡大断面図である。 第3の実施形態に係る圧電振動子の変形例を示す図であり、(a)は円筒状のケースを縦に切断して内部構造を示した図、(b)は(a)に示す切断線HHにおける拡大断面図である。 第4の実施形態に係る表面実装型圧電振動子の構成を示す図であり、(a)は上方から見た平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は(a)に示す切断線IIにおける断面図、(e)は(b)に示す正面図の右側から見た側面図である。 第5の実施形態に係る発振器の構成を示す図である。 第6の実施形態に係る携帯情報機器の機能的構成を示す図である。 第7の実施形態に係る電波時計の構成を示す図である。 従来のシリンダー型圧電振動子の一例を示す図であり、(a)は円筒状のケースを縦に切断して内部構造を示す図、(b)は(a)に示す切断線JJにおける拡大断面図である。
符号の説明
1 圧電振動子(水晶振動子)
10、10’ 振動片
11、11’ マウント部
12 リード
13 気密端子
14 薄肉部
15 ケース内壁面
16、16’ ケース
20 肩部
30 表面実装型圧電振動子
38 発振器
43 集積回路
46 携帯情報機器(電子機器)
71 電波時計(電子機器)

Claims (17)

  1. 2本のリードを有する気密端子と、前記リードに接合された振動片と、前記振動片の周囲を覆い前記気密端子の外周部で密閉するケースと、を有する圧電振動子であって、
    前記リードと固定する前記振動片のマウント部に段差が設けられていることを特徴とする圧電振動子。
  2. 前記段差の深さは、前記振動片の厚さの20%以上かつ70%以下であることを特徴とする請求項1に記載の圧電振動子。
  3. 前記段差は、前記振動片の片面に2箇所設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧電振動子。
  4. 前記段差は、前記振動片の両面にそれぞれ1箇所ずつ設けられているとともに、2本の前記リードが前記振動片を挟むように接合されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧電振動子。
  5. 2本のリードを有する気密端子と、前記リードに接合された振動片と、前記振動片の周囲を覆い前記気密端子の外周部で密閉するケースと、を有する圧電振動子であって、
    前記リードと前記振動片とのマウント部において、前記リードは平面部を有し、前記振動片は薄肉部を有していることを特徴とする圧電振動子。
  6. 前記薄肉部の厚さは、前記振動片の厚さの30%以上かつ80%以下であることを特徴とする請求項5に記載の圧電振動子。
  7. 前記薄肉部は、前記振動片の片面にのみ段差を有するように形成されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の圧電振動子。
  8. 前記薄肉部は、前記振動片の両面にそれぞれ段差を有するように形成されているとともに、2本の前記リードが前記振動片を挟むように接合されていることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の圧電振動子。
  9. 前記圧電振動子における前記気密端子の中心軸に対して、前記2本のリードそれぞれの線径中心を結ぶ線分の中心が偏心していることを特徴とする請求項1乃至請求項3または請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の圧電振動子。
  10. 2本のリードを有する気密端子と、前記リードに接合された振動片と、前記振動片の周囲を覆い前記気密端子の外周部で密閉するケースと、を有する圧電振動子であって、
    前記リードと前記振動片とのマウント部において、前記リードの端面と前記振動片の端面とが突き合わされるように接合されていることを特徴とする圧電振動子。
  11. 前記マウント部における2本の前記リードの側面に平面部を有し、該平面部間に前記振動片を挟むように接合されていることを特徴とする請求項10に記載の圧電振動子。
  12. 圧電振動子の表面を覆うモールド樹脂と、該モールド樹脂から一部が露出する外部電極端子とを有する表面実装型圧電振動子であって、
    前記圧電振動子は、
    2本のリードを有する気密端子と、前記リードに接合された振動片と、前記振動片の周囲を覆い前記気密端子の外周部で密閉するケースと、を有し、
    前記リードと固定する前記振動片のマウント部に段差が設けられていることを特徴とする表面実装型圧電振動子。
  13. 圧電振動子の表面を覆うモールド樹脂と、該モールド樹脂から一部が露出する外部電極端子とを有する表面実装型圧電振動子であって、
    前記圧電振動子は、
    2本のリードを有する気密端子と、前記リードに接合された振動片と、前記振動片の周囲を覆い前記気密端子の外周部で密閉するケースと、を有し、
    前記リードと前記振動片とのマウント部において、前記リードは平面部を有し、前記振動片は薄肉部を有していることを特徴とする表面実装型圧電振動子。
  14. 圧電振動子の表面を覆うモールド樹脂と、該モールド樹脂から一部が露出する外部電極端子とを有する表面実装型圧電振動子であって、
    前記圧電振動子は、
    2本のリードを有する気密端子と、前記リードに接合された振動片と、前記振動片の周囲を覆い前記気密端子の外周部で密閉するケースと、を有し、
    前記リードと前記振動片とのマウント部において、前記リードの端面と前記振動片の端面とが突き合わされるように接合されていることを特徴とする表面実装型圧電振動子。
  15. 請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の圧電振動子、又は、請求項12乃至請求項14のいずれか1項に記載の表面実装型圧電振動子を発振子として集積回路に接続したことを特徴とする発振器。
  16. 請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の圧電振動子、又は、請求項12乃至請求項14のいずれか1項に記載の表面実装型圧電振動子を計時部に接続したことを特徴とする電子機器。
  17. 請求項1乃至請求項11のいずれか1項に記載の圧電振動子、又は、請求項12乃至請求項14のいずれか1項に記載の表面実装型圧電振動子をフィルター部に接続したことを特徴とする電波時計。
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