JPH03266515A - 厚みすべり水晶振動子の水晶振動片支持リードの形状 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は厚みすべり水晶振動子の水晶振動片支持リード
の形状に関するものである。

〔従来の技術〕

従来、厚みすべリ水晶振動子の水晶振動片を支持する支
持リードの形状は、平面状のもの、円柱状のもの等、種
々知られている。

水晶振動片を２本のリードに対してどのような相対位置
で支持するか、さらに、水晶振動子とリードをどのよう
な方法で固定するかによって、リードの形状はかわって
くるものである。第４図、第５図に厚みすべリ水晶振動
子の水晶振動片支持部の代表的な支持構造を示す。第４
図は前記支持部をリードの軸方向より見たもので（１）
（１’）はリード、（２）は水晶振動片、（３）（３”
）は半田である。第５図は第４図を平面図とした場合の
支持部の正面図であり、（４）はリード（１）（１′）
を固定保持するハーメチック部であり、（５）は電極で
ある。リード（１）（１’）は中実の円柱状をしており
、ハーメチック部（４）より突出している。水晶振動片
（２）は第４図に示した矩形の長手の辺がリード（１）
（１’）に接するように半田（３）（３’　）でリード
（１）（１′）に支持されている。水晶振動片（２）の
厚みすべリ振動面には電極（５）が蒸着・メツキ等の方
法で形成されており、電極（５）は厚みす−ベリ面の両
方に形成されているのは当然である。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の代表的な支持構造では、水晶振動片（２）をリー
ド（１）（１″）がはさむ構造となっているために支持
強度は、片持ち支持等の支持法の数倍である。しかしな
がら、強度があるがゆえに耐衝撃性が低く、第４図の図
面上下方向、水晶振動片をあおる方向の衝撃に弱い。

上記欠点を克服するために、リード（１）（１’）を平
たくつぶし、前記あおり方向の耐衝撃性を改善したもの
が考案されている。第６図にその構造を示す。第６図は
第４図と同じ方向より見た図であり、リード（１）（１
’）が平たくつぶされてリード（６）（６’　）となる
。（７）は水晶振動片、（８）（８”）は半田である。

第６図の如き構造にすると、前記のおあり方向の力に対
して、リード（６）（６’　）が曲がるため耐衝撃性は
格段に向上する。しかしながら、第６図の如き構造とし
た場合、水晶振動片（７）の厚みとリード（６）（６”
）の間隔をうまく調整する必要が生ずる。厚みすべリ水
晶振動子では水晶振動片の厚みによって周波数が決定さ
れるためである。リード（６）（６’）の間隔を各周波
数毎に精度良く調整することは困難な作業である。

また、第４図で示した半田（３）（３’　）は、水晶振
動片（２）をリード（１）（１’）に固定し、電気的接
続を計る最低量以上のものが必要である。なぜならば、
半田（３）（３’　）の量が少ないと、半田は溶融した
ときの表面張力でリード（１）（１’）の周囲に薄く広
がり、水晶振動片（２）とリード（１）（１’）の接す
る部分の空隙を第４図の如く完全に充てんできず、電気
的な接続はとれても、機械的な強度が不足してしまうか
らである。

さらに、第４図で示したリードのピッチは正確でなけれ
ばならない。なぜならば、ピッチが広すぎると第５図で
示した電極（５）にリード（１）（１′）がうまく半田
付けされないからである。

［課題を解決するための手段〕 本発明では、従来の技術による水晶振動片支持リード形
状の欠点を克服するために、２本の棒状リードによって
、厚みすべリ水晶振動片をはさむように支持する厚みす
べリ水晶振動子において、ハーメチック部より突出した
前記の２本の棒状リードが、該棒状リードの軸方向より
見て自己の径の３倍ないし６倍に相当する曲率をもち、
がっ自己の径の１／３ないし１／６の厚みである円弧形
状部を有することを特徴とする厚みすべリ水晶振動子の
水晶振動片支持リードの形状を提供するものである。

〔実施例〕

第１図、第２図を使用して、本発明の代表的な実施例に
ついて説明する。第１図は実施例を第４図と同じ方向か
ら見たものであり、（９）（９’）はリード、（１ｏ）
は水晶振動片（１１）（１１’）は半田である。第２図
は第１図の正面図であり、（１３）はリード（９）（９
’）を固定保持するハーメチック部であり、（１２）は
電極である。

リード（９）（９’）は棒状リードの先端を円弧形状に
つぶしてあり、その曲率はもとの径の数倍の径に相当す
る。該円弧形状部の厚みは、もとの径の数分の−である
。リード（９）（９’　）は薄いので第１図の図面上下
方向に水晶片をあおる力に対しての弾性変形、もしくは
塑性変形の量が、従来の代表的な支持構造に比して多く
、変形によって衝撃を吸収できるため耐衝撃性が高い。

また、リード（９）（９’）を大きい曲率の円弧形状を
しているので、各周波数毎に間隔を調整する必要がない
。第３図を使用して詳しく説明する。第３図は、第４図
の水晶振動片（１０）を厚いもの（１４）と薄いもの（
１５）にしたときのリード（９）（９’）と水晶振動片
（１４）（１５）との関係を図示したものである。水晶
片の厚みが変化してもリード（９）（９’　）と水晶振
動片（１４）　　（１５）との接線が図の水晶片（１４
）（１５）の長手方向に極端に変動することはない。

したがって、従来の平たくすぶしたリード（６）（６′
）の欠点を克服できるものである。

また、第１図において、リード（９）（９’）と水晶振
動片（ｌＯ）との空隙は、第４図のおけるリード（１）
（１’）と水晶振動片（２）との空隙より明らかに小さ
く、これは同等の半田強度を得るのに必要な半田（１１
）（ｚ’）の量が少なくてすむことを意味している。

〔発明の効果〕

本発明による厚みすべリ水晶振動子の水晶振動片支持リ
ードの形状は、水晶振動片の厚みが多少変化してもリー
ド形状を変化させる必要がなく、また、少ない半田量で
リードと水晶片を固定できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図・・・本発明の代表的な実施例 （９）　　（９’　）・・・リード （１０）・・・水晶振動片 （１１）（１１’）・・・半田 第２図・・・第１図の正面図 （９）（９’）・・・リード （ｌＯ）・・・水晶振動片　　　（１２）・・・電極（
１３）・・・ハーメチック部 第３図・・・水晶振動片とリードとの関係図（９）　　
（９’　）　　・・・リード（１１）　　（１１’　）
・・・半田 （１４）・・・水晶振動片（厚） （１５）・・・水晶振動片（薄） 第４図・・・水晶振動片支持部の支持構造図（１）（１
’）・・・リード　　（２）・・・水晶振動片（３）　
　（３’　）・・・半田 第５図・・・第４図の正面図 （１）（１’）・・・リード　　（２）・・・水晶振動
片（３）　　（３’　）・・・半田 （４）・・・ハーメチック部　　（５）・・・電極第６
図・・・水晶振動片支持部の支持構造図（６）（６’　
）・・・リード　　（７）・・・水晶振動片（８）（８
’　）・・・半田 第２図 第５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ２本の棒状リードによって、厚みすべリ水晶振動片をは
   さむように支持する厚みすべり水晶振動子において、ハ
   ーメチック部より突出した前記の２本の棒状リードが、
   該棒状リードの軸方向より見て自己の径の３倍ないし６
   倍に相当する曲率をもち、かつ自己の径の１／３ないし
   １／６の厚みである円弧形状部を有することを特徴とす
   る厚みすべり水晶振動子の水晶振動片支持リードの形状
   。