JP3529410B2 - 超音波振動子 - Google Patents

超音波振動子

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JP3529410B2 JP30279093A JP30279093A JP3529410B2 JP 3529410 B2 JP3529410 B2 JP 3529410B2 JP 30279093 A JP30279093 A JP 30279093A JP 30279093 A JP30279093 A JP 30279093A JP 3529410 B2 JP3529410 B2 JP 3529410B2
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広樹 遠藤
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Honda Electronics Co Ltd
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Aisan Industry Co Ltd
Honda Electronics Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波振動子に関する
ものであり、特に振動の発生を抑制しないようにその超
音波振動子を支持する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】圧電素子に周期的に変動する電圧を印加
することによって縦振動と屈曲振動の複合した振動を発
生させる超音波振動子が開発されており、例えば特開平
2−228267号公報にその一例が示されている。そ
の超音波振動子の構造を図5に示す。
【0003】図5中、51は直方体状の弾性体であり、
その一側面に弾性体51に縦振動を起すための第1圧電
体52が着設されている。また他側面に弾性体51に屈
曲振動を起すための第2圧電体53が着設されている。
第1圧電体52に周期的に変動する電圧を印加すること
によって弾性体51は図中X方向に伸び縮みし、弾性体
51の1点54は図中xに示すように振動する。第2圧
電体53に周期的に変動する電圧を印加することによっ
て弾性体51は図中XZ面内で屈曲振動し、弾性体51
の1点54は図中zに示すように振動する。両圧電体5
2,53のそれぞれに変動する電圧を印加すると、弾性
体の1点54はxの振動とzの振動を複合した振動で振
動することになる。ここで第1圧電体52と第2圧電体
53のそれぞれに印加する電圧の周期と位相を調整する
ことによって、縦振動と屈曲振動をともに共振振動数で
振動させることが可能となり、弾性体の1点54を図中
55に例示するように大きく楕円運動させることができ
る。
【0004】図中56はこの超音波振動子を支持するた
めのボルトであり、このボルト56は弾性体51に生じ
る振動の節に設けられている。振動の節で弾性体51が
支持ボルト56で支持されていると、図4の(E) 〜(H)
に示すように、支持点が振動の発生に影響を与えること
なく、図中55に示した楕円運動が意図したとおり得ら
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この構造の場合、振動
がXZ面内に限定されている限り格別の問題は生じな
い。ところがこの構造で屈曲振動の振動面が切換可能と
なっていると次のような問題が生じる。例えば図5にお
いて、第1圧電体52が屈曲振動を起し、第2圧電体5
3が縦振動を起すような用い方をすると、弾性体51は
XY面内で振動することになる。
【0006】図4はXY面内の振動を図示したものであ
り、(A) →(B) →(C) →(D) →(A)→…の振動が生じる
はずである。この場合、明らかに支持ボルト56がXY
面内で振れ回ろうとする。しかるに実際には支持ボルト
56が強固に支持されているために結局XY面内の振動
は図4の(E) 〜(H) に示すものとならず、(A) 〜(D)に
示す振動を起そうとする。しかしながら、次の理由で、
実際には(A) 〜(D) の振動も生じない。
【0007】支持ボルト56で両側面が支持されてしま
うと、図4(A) 〜(D) の振動を生じさせるものと予想さ
れるが、そうなると共振振動数もずれてしまって共振現
象が得られなくなってしまう。そこで実際には(A) 〜
(D) の振動は生じないのである。そのためにXY面内で
振動させる用い方をすると、弾性体51の一点54の振
動は不規則で小さなものとなってしまう。このように従
来の支持構造によると、ある面内の振動には良好であっ
ても他の面内の振動には不都合をもたらし、結局種々の
面で振動させることが期待される超音波振動子を良好に
支持することができないのである。本発明の第1の目的
は、振動面の如何を問わずに一様な振動現象を発生する
ことが可能な支持構造を実現するものである。そのうえ
に、振動面の如何を問わずに常時共振現象を発生させる
ことが可能な支持構造を実現しようとするのである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の超音波振動子
は、リング状圧電素子を1対のブロック間に挟持した状
態で両ブロック間を連結ロッドで連結してあり、1対の
ブロックは軸芯に孔(16a)が設けてあるボルト(1
6)を介して連結されている。また、孔(16a)の内
壁とクリアランスを設けて連結ロッド(17)が連結し
てあり、ブロックとブロックの間に切換可能な複数個の
圧電素子を装着してある。そのため、この超音波振動子
は振動に異方性をもたらすことなく方向によらない安定
した振動が得られる。
【0009】又、請求項2の超音波振動子は、圧電素子
に周期的に変動する電圧を印加することによって縦振動
と屈折振動の複合した振動が発生する。又、この圧電素
子は複数個で構成してあり、これらの圧電素子を切換え
ることによって、種々の振動を起こさせることができる
し、屈曲振動の振動面を問わないで常時振動の節になる
点で支持されるので、振動に異方性をもたらすことなく
方向によらない安定した振動が得られる。
【0010】請求項3の超音波振動子は、先端部が拡径
の連結ロッドが孔(16a)に固着して形成してあるの
で容易に固着でき、この連結ロッドの先端部の拡径が振
動の節になる。
【0011】
【実施例】以下本発明の第1実施例を図1、図2を参照
して説明する。図1中11と15は略円筒形状の金属ブ
ロックであり、両ブロック11,15間に圧電素子(こ
の場合2層の圧電素子12,14)が狭持された状態
で、両ブロック11,15は連結用ボルト16で連結さ
れている。2層の圧電素子12,14間には図2に示す
ように4枚に分割された分割電極13が狭持されてい
る。圧電素子12,14と分割電極13はリング状とな
っており、この内孔を連結用ボルト16がクリアランス
をもって通り抜けている。すなわち圧電素子12,14
と分割電極13は連結用ボルト16から絶縁されてい
る。連結用ボルト16は両端にねじが切られており、そ
れぞれのブロック11,15の軸心上に設けられている
ねじ孔にねじこまれている。両ブロック11,15と金
属製の連結用ボルト16は接地されて用いられる。
【0012】分割電極13a〜13dには選択的に高周
波電圧が印加可能であり、図2中電極13aに高周波電
圧を印加すると、図4(E) →(H) の共振動が図2中Yに
示す面内で発生する。共振はブロック11のホーン11
aによって増幅され、ホーン11aの先端はXY面内で
大きく楕円運動する(18)。図2中電極13cに高周
波電圧を印加すると図4(H) →(E) の共振が図2中Yに
示す面内で発生する。この場合ホーン11aの先端はX
Y面内で大きく楕円運動するが、その向きが18に示す
楕円運動と反対となる。
【0013】図2中電極13bに高周波電圧を印加する
と、図4(E) →(H) に示す共振が図2中Zに示す面内で
発生する。この場合ホーン11aの先端はXZ面内で大
きく楕円運動する。この向きは図1の楕円運動と直交す
るものとなる。図2中電極13dに高周波電圧を印加す
ると、XZ面内で反対向きの楕円運動が生じる。
【0014】さてこのようにして、この超音波振動子は
縦振動と屈曲振動が複合して生じる楕円振動を生じさ
せ、しかもそのときの屈曲振動面が切換可能となってい
るが、いずれの方向の振動の場合にも図中17aに示す
点は振動の節となっている。すなわちどの面をとっても
図4の(E) 〜(H) の示す振動となり、図4中56に示す
振動の節が図1中の17aの点に相当している。
【0015】図1の構造において、連結用ボルト16に
は軸心に沿って孔16aが設けられている。そしてその
孔16a中に固定用シャフト17が挿入されている。固
定用シャフト17は孔16aの内壁とクリアランスCL
をもって位置している。固定用シャフト17の挿入端1
7aは拡径されており、ボルト16の孔16aに固着さ
れている。固定用シャフト17の先端拡径部17aは孔
16aに圧入されて固着される。なお圧入するかわりに
接着してもよい。固定用シャフト17の基部フランジ1
7bは装置に固定され、これによって超音波振動子が装
置に支持される。
【0016】さてこの実施例の場合、固定用シャフト1
7は超音波振動子を、その振動面の如何を問わないで共
通的に振動の節となる点17aで支持しているために、
振動に異方性が生じず、全方位にわたって共通の振動特
性が得られることになる。また振動の節で支持されてい
るために、支持することによって振動の物理系が影響を
受けることなく、安定した共振現象が得られる。
【0017】図3は他の実施例を示すものであり、この
場合は固定用シャフト37の先端拡径部37aの外周に
ねじが切られており、このねじが金属ブロック31のね
じ孔にねじこまれることで、超音波振動子が固定用シャ
フト37に固着されている。この場合も先端拡径部37
aは振動面の如何を問わずに共通的に振動の節となる点
に位置しており、図1と共通の現象が得られる。このよ
うにしてホーン11a,31aの先端をどの面内でも大
きく楕円運動させることができるために、ホーンの先端
で物体を任意方向に駆動することができる。
【0018】
【発明の効果】この発明によると、超音波振動子の外周
でなく、軸心部で支持されているために、超音波振動子
を支持する際に振動に異方性が生じてしまうことが防止
される。また振動面の如何を問わないで共通的に振動の
節となる点で支持できるために、安定的に共振現象を発
生させることができ、安定した超音波振動を得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の中央断面図
【図2】分割電極の平面図
【図3】第2実施例の中央断面図
【図4】振動の様子を模式的に拡大して示す図
【図5】従来の支持構造を示す図
【符号の説明】
11 ブロック 12,14 圧電素子 13(13a〜13d) 分割電極 16 連結用ボルト 17 固定用シャフト 17a,37a 支持点(振動の節)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−84664(JP,A) 特開 昭56−62568(JP,A) 特開 昭64−85584(JP,A) 特公 昭49−998(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B06B 1/00 - 3/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング状圧電素子を1対のブロック間に
    挟持した状態で両ブロック間を連結ロッドで連結した超
    音波振動子において、 前記1対のブロックは軸芯に孔(16a)が設けてある
    ボルト(16)を介して連結され、 前記孔(16a)の内壁とクリアランスを設けて連結ロ
    ッド(17)が連結してあり、 前記ブロックとブロックの間に切換可能な複数個の圧電
    素子を装着してある超音波振動子。
  2. 【請求項2】 リング状圧電素子に周期的に変動する電
    圧を印加して縦振動と屈曲振動の複合した振動を発生さ
    せ、 前記屈曲振動の振動面は複数個の圧電素子で切換可能で
    あり、且つ、その屈曲振動の振動面を問わないで共通的
    に複合振動の節となる点を支持点とした請求項1の超音
    波振動子。
  3. 【請求項3】 先端部が拡径の連結ロッドを孔(16
    a)に固着してある請求項1の超音波振動子。
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