JP2006262325A - 移動体通信ネットワーク利用システム及び通信ネットワークシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】 サービスを要求する情報処理装置に接続された移動機が在圏するエリアに応じてサービスを提供することを可能にする移動体通信ネットワーク利用システム及び通信ネットワークシステムを提供する。
【解決手段】 本移動体通信ネットワーク利用システムは、情報処理装置(パーソナルコンピュータ)1と移動機2とサーバ6とを備える。情報処理装置1は、サービスを要求するリクエストを送信する。移動機2は、情報処理装置1から送信されたリクエストを受信し、その受信したリクエストを移動体通信ネットワークに送信する。サーバ6は、移動機2から送信され移動体通信ネットワークにより中継されたリクエストを受信し、その移動機2が在圏するエリアに応じて、リクエストにより要求されるサービスの提供の態様を制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、移動体通信ネットワークのデータ通信サービスを介して、移動機に接続された情報処理装置がサーバにサービスを要求し、サーバがサービスを提供する移動体通信ネットワーク利用システムに関する。また、本発明は、移動機に接続された情報処理装置が移動体通信ネットワークのデータ通信サービスを介してサーバにリクエストを送信するときに用いる通信ネットワークシステムに関する。
従来、この種の移動機として国際ローミングを利用可能な国際ローミング対応型の移動機が知られている(特許文献1参照)。ここで、国際ローミングとは、ある国をサービスエリアとする移動体通信ネットワーク(ホームネットワーク)に加入しているユーザが、国外の移動体通信ネットワークのサービスエリアにおいても、ホームネットワーク在圏時と同様に通信できる移動体通信サービスをいう。
一方、情報処理装置としてのパーソナルコンピュータの通信インターフェース装置を用い、移動体通信ネットワークのデータ通信サービスを利用するシステムが知られている(特許文献2参照)。かかるシステムでは、パーソナルコンピュータ上でブラウザなどのアプリケーションを起動し、パーソナルコンピュータから移動機を経由してインターネット上のサーバにリクエストを送信し、そのサーバが提供する各種コンテンツ・サービスを受けることができる。このサーバで利用可能なコンテンツ・サービスとしては、画像データ、音楽データ、あるいはゲーム等のプログラムのダウンロードのほか、証券売買などの取引、銀行口座への振込み、あるいはクレジットカードによる電子決済等が考えられる。
特開2001−119750号公報
ところが、上記国際ローミング対応型の移動機にパーソナルコンピュータを接続し、海外から移動体通信ネットワークのデータ通信サービスを介して、国内のユーザ専用に提供される各種サービスを受けようとすると、種々の問題が発生する。
図22は、国際ローミングによるコンテンツ・サービスの問題点を示す説明図である。
例えば、移動機901に接続されたパーソナルコンピュータ902から日本の銀行のサーバ910にアクセスし、口座振込みをする場合を考える。移動機901及びパーソナルコンピュータ902が国内のサービスエリア903に在圏しており、国内の移動体通信ネットワーク(無線アクセスネットワーク+コアネットワーク)およびインターネットを経由して日本の銀行のサーバ910にアクセスする場合は問題ない。しかし、移動機901及びパーソナルコンピュータ902が国外のサービスエリア904に在圏していて、日本の銀行のサーバ910にアクセスする場合は、移動機901及びパーソナルコンピュータ902の在圏するサービスエリアのある国と銀行のサーバ910のある国とが異なるとともに、国外の日時と日本の日時とでは時差があることから、決済処理の法律的効果に影響を与えるおそれがある。
また、他の問題がある例として、移動機901に接続されたパーソナルコンピュータ902から、日本の配信会社のサーバ911にアクセスし、著作権を伴うコンテンツを購入し、パーソナルコンピュータ902にダウンロードする場合を考える。コンテンツの複製権、公衆送信権が、ユーザの所在する国別に契約されている場合や、ユーザの所在する国によっては契約が結ばれていない場合など、種々の場合が想定される。従って、移動機901及びパーソナルコンピュータ902が、配信会社の会社所在地である日本のサービスエリア903に在圏している場合は特に問題はない、しかし、移動機901及びパーソナルコンピュータ902が、国外のサービスエリア904に在圏し、配信会社のサーバ911にコンテンツの配信を要求した場合は、コンテンツの著作権に関する契約関係に従って、移動機901及びパーソナルコンピュータ902が在圏する国に応じて、サービスの態様を変える必要がある。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、サービスを要求する情報処理装置に接続された移動機が在圏するエリアに応じてサービスを提供することを可能にする移動体通信ネットワーク利用システム及び通信ネットワークシステムを提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、移動体通信ネットワークのデータ通信サービスを介して、移動機に接続された情報処理装置がサーバにサービスを要求し、該サーバが該サービスを提供する移動体通信ネットワーク利用システムであって、サービスを要求するリクエストを送信する情報処理装置と、該情報処理装置から送信された該リクエストを受信し、該受信したリクエストを該移動体通信ネットワークに送信する移動機と、該移動機から送信され該移動体通信ネットワークにより中継された該リクエストを受信し、該移動機が在圏するエリアに応じて、該リクエストにより要求されるサービスの提供の態様を制御するサーバとを備えたことを特徴とするものである。
ここで、上記「情報処理装置」は、移動機と接続することにより、移動体通信ネットワークのデータ通信サービスを介してサーバにサービスを要求する情報処理が可能な装置であり、パーソナルコンピュータ等が含まれる。
また、上記「エリア」は、一つの国に対応するエリアであってもいいし、国を構成する複数のエリアや、複数の国にまたがる地域であってもよい。また、通信事業者が通信サービスを提供しているサービスエリア全体であってもいいし、そのサービスエリア全体において移動機による通信を管理するように設定された一つのセルからなるエリアや、複数のセルで構成させるエリアであってもよい。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の移動体通信ネットワーク利用システムにおいて、上記リクエストが上記情報処理装置から送信されてから上記サーバに受信されるまでの間に、上記移動機が在圏するエリアの判定に用いるエリア関連情報が、該リクエストに付加され、該サーバは、該リクエストに付加されている該エリア関連情報に基づいて、該移動機が在圏するエリアを判定することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の移動体通信ネットワーク利用システムにおいて、上記サーバは、上記移動機が在圏するエリアの国に応じて、上記リクエストにより要求されるサービスの提供の態様を制御することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1又は2に記載の移動体通信ネットワーク利用システムにおいて、上記サーバは、上記移動機が在圏するエリアの国及び該エリアの通信事業者に応じて、上記リクエストにより要求されるサービスの提供の態様を制御することを特徴とするものである。
ここで、上記移動機が在圏するエリアの情報としては、国を特定できるものであればよい。国内か国外かを特定できればよい場合もある。国に加えて、事業者を特定することもできる。
また、サービスの提供の態様として、例えば、移動機の在圏するエリアが国内であれば、国内専用移動機と同様のサービスを受け付け、在圏するエリアが国外であれば、サービスを受け付けない。あるいは、移動機の在圏するエリアに応じて、サービスの提供の可否を制御する。
また、請求項5の発明は、移動機に接続された情報処理装置が移動体通信ネットワークのデータ通信サービスを介してサーバにリクエストを送信するときに用いる通信ネットワークシステムであって、該情報処理装置から送信されたリクエストを受信し、該受信したリクエストを該移動体通信ネットワークに送信する移動機と、該移動機が在圏するエリアの判定に用いるエリア関連情報を取得し、該移動機から送信されたリクエストを中継するときに、該取得されたエリア関連情報を該リクエストに付加するエリア関連情報付加手段と、を備えたことを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項5に記載の通信ネットワークシステムにおいて、上記移動体通信ネットワークは、上記移動機から送信されたリクエストをパケット交換ノードを介して中継するパケット交換ネットワークを有し、上記エリア関連情報は、該リクエストが最初に通過するパケット交換ノードのアドレスであり、上記エリア関連情報付加手段として、上記移動体通信ネットワークとインターネットとの間に配置されたインターネット用ゲートウェイ装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項5に記載の通信ネットワークシステムにおいて、上記移動体通信ネットワークは、上記移動機から送信されたリクエストを回線交換ノードを介して中継する回線交換ネットワークを有し、上記エリア関連情報は、該リクエストが最初に通過する回線交換ノードのアドレス又はその回線交換ノードに対応したメッセージエリアコード若しくは課金エリアコードであり、上記エリア関連情報付加手段として、上記移動体通信ネットワークとインターネットとの間に配置されたインターネット用ゲートウェイ装置を用いたことを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項5に記載の通信ネットワークシステムにおいて、上記移動体通信ネットワークは、上記移動機から送信されたリクエストをパケット交換ノードを介して中継するパケット交換ネットワークを有し、上記エリア関連情報は、該リクエストが最初に通過するパケット交換ノードのアドレスであり、上記エリア関連情報付加手段として、上記移動体通信ネットワークのインターネット側に配置されたパケット交換ゲートウェイノードを用いたことを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項5に記載の通信ネットワークシステムにおいて、上記移動体通信ネットワークは、上記移動機から送信されたリクエストを回線交換ノードを介して中継する回線交換ネットワークを有し、上記エリア関連情報は、該リクエストが最初に通過する回線交換ノードのアドレス又はその回線交換ノードに対応したメッセージエリアコード若しくは課金エリアコードであり、上記エリア関連情報付加手段として、上記移動体通信ネットワークのインターネット側に配置された回線交換ゲートウェイノードを用いたことを特徴とするものである。
本発明によれば、サービスを提供するサーバが、サービスを要求するリクエストを送信する情報処理装置に接続された移動機の在圏するエリアを判定できる。従って、サービスを要求する情報処理装置に接続された移動機が在圏するエリアに応じてサービスを提供することが可能になるという効果がある。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は本実施形態に係る移動体通信ネットワーク利用システムの全体構成図である。図1において、移動体通信ネットワーク利用システムは、情報処理装置としてのパーソナルコンピュータ1と、パーソナルコンピュータ(PC)1に接続された国際ローミング対応型の移動機2と、国内の移動体通信ネットワーク(ホームネットワーク)3と、インターネット5に接続された国内に所在するコンテンツ・プロバイダのサーバ(Webサーバ)6とを備えている。
上記移動機2は、国内用の移動体通信ネットワーク3のサービスエリアから、国外の移動体通信ネットワーク4のサービスエリアに移動しても、同様な通信が可能な国際ローミング対応型の移動機である。この移動機2はパーソナルコンピュータ1に接続され、パーソナルコンピュータ1から送信されたリクエストを受信し、そのリクエストを含む通信データをデータ通信サービスに対応するように変換し、その変換したリクエストを移動体通信ネットワーク3に送信する。
また、上記サーバ6は、例えば銀行のサーバや配信会社のサーバである。このサーバ6は、移動機2から送信され移動体通信ネットワーク3により中継されたリクエストを受信し、移動機2が在圏するサービスエリアに応じて、リクエストにより要求されるサービスの提供の態様を制御する。
上記移動体通信ネットワーク(無線アクセスネットワーク+コアネットワーク)3は、インターネット用ゲートウェイ(G/W:Gateway)装置7を介してインターネット5に接続されている。また、インターネット用ゲートウェイ装置7と移動体通信ネットワーク3との間の中継ネットワーク経路には、ユーザ認証システム(RADIUS:Remote Authentication Dial-In User Service)9が接続されている。このユーザ認証システム(RADIUS)9のデータベースには、移動体通信の加入者であるユーザのアカウントやパスワードなどの認証用情報、課金情報等が記録されている。これらの情報は、必要に応じて、インターネット用ゲートウェイ装置7から問い合せることができるようになっている。
パーソナルコンピュータ1が移動体通信ネットワーク3のデータ通信サービスを介してサーバ6にリクエストを送信するときに用いる通信ネットワークシステムは、移動機2と、移動体通信ネットワーク3と、インターネット用ゲートウェイ装置7とを用いて構成されている。
上記国内の移動体通信ネットワーク(ホームネットワーク)3は、専用の国際通信回線などを介して、国外の移動体通信ネットワーク(他のネットワーク)4に接続されている。国内(日本)の移動体通信ネットワーク3は例えばW−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)ネットワークであり、国外の移動体通信ネットワーク4は例えばGSM(Global System for Mobile Communications)ネットワークである。
上記移動体通信ネットワーク3は、基地局(BS:Base Station)31と、パケット交換ノード32,33と、回線交換ノード34,35と、ホーム・ロケーション・レジスタ(HLR:Home Location Registor)36とを備えている。基地局31及び移動機2は、移動体通信ネットワーク3の一部である無線アクセスネットワークを構成している。なお、第3世代の移動体通信システムのプロジェクトである3GPP(3rd Generation Partnership Project)では、上記基地局のことを「Node−B」という。
上記パケット交換ノード32,33はコアネットワーク内にあり、パケット交換網(例えば下り最大384Kbpsのパケット網)を構成するネットワーク要素であり、サーバ6のサービスを受けるときにデータ通信サービスにも用いられる。このパケット交換ノードは、サービングGPRSサポートノード(SGSN:Serving GPRS Support Node)32と、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN:Gateway GPRS Support Node)33とを用いて構成されている。これらのパケット交換ノード32,33は、例えばGSM上で提供されるパケット・ベアラ・サービス(GPRS:General Packet Radio Service)のための交換ノードである。
上記サービングGPRSサポートノード(SGSN)32は、無線アクセスネットワークとパケット交換コアネットワークとの間のゲートウェイであって、移動体通信特有の制御機能を含むIPルータで構成される。
上記ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)33は、パケット交換コアネットワークとパケット交換中継ネットワークとの間のゲートウェイであって、移動体通信特有の制御機能を含んだIPファイアウォールルータである。
上記回線交換ノード34,35は、ISDN(Integrated Services Digital Network)等で定義されているNo.7共通線信号方式の回線交換網(例えば最大64Kbpsの音声回線網)を構成するネットワーク要素であり、サーバ6のサービスを受けるときにデータ通信サービスにも用いられる。この回線交換ノードは、回線交換局(MSC:Mobile Switching Center)34と、信号制御用経路を形成する回線交換ゲートウェイ(SG:Signalling Gateway)及び音声呼経路を形成する回線交換ゲートウェイ(MG:Media Gateway)35とを用いて構成されている。
本実施形態において移動機2のユーザが加入契約したHLR36は、第3世代の移動体通信システムで用いられるホーム・ロケーション・レジスタ3GHLRである。このHLR36は、移動機番号(MSISDN:Mobile Station ISDN number definition)に対して、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)、位置登録済み等の設定状態、交換機系データ設定、転送先番号、最後に位置登録した「VLR(Visitor Location Register)アドレス」,「MSCアドレス」,「SGSNアドレス」等を管理している。このホーム・ロケーション・レジスタHLR36のデータベースに登録されている情報は、必要に応じて、インターネット用ゲートウェイ装置7から参照できるようになっている。
また、移動体通信ネットワークの交換ノードSGSN及びMSCごとに、ビジタ・ロケーション・レジスタVLR(Visitor Location Register)が設置されている。このビジタ・ロケーション・レジスタVLRに登録される情報は、基本的に、ホーム・ロケーション・レジスタHLR36にコピーされる。移動機2の在圏情報を検索する場合、国内の移動体通信ネットワーク3及び国外の移動体通信ネットワーク4内にあるすべてのビジタ・ロケーション・レジスタVLRから、移動機2の在圏情報を検索することは、効率が悪いから、ホーム・ロケーション・レジスタHLR36に問い合せる。
移動機2が位置登録を要求した、回線交換ノードである回線交換局(MSC)34,44を特定するノード特定情報としてのアドレス情報(以下「MSCアドレス」という。)と、上記サービングGPRSサポートノード(SGSN)32,42を特定するノード特定情報としてのアドレス情報(以下「SGSNアドレス」という。)は、3GPPのTS23及びCCITT(ITU−T)勧告E.164に準拠し、両者は、それぞれ独立にホーム・ロケーション・レジスタ(3GHLR)36で管理されている。
上記「MSCアドレス」は、移動機2から位置登録要求を受けた回線交換局MSC34あるいはMSC44を特定する情報であって、その上位桁に、回線交換局MSCのサービスエリアのある国を識別する「国番号CC(Country Code)」及び「国内宛先コードNDC(National Destination Code)」を含んでいる。
一方、上記「SGSNアドレス」は、移動機2から位置登録要求を受けたSGSN32又はSGSN42を特定する情報であって、その上位桁に、SGSNのサービスエリアのある国を識別する「国番号CC(Country Code)」及び「国内宛先コードNDC(National Destination Code)」を含んでいる。
両者のサービスエリアは、完全に一致する場合もあれば、いずれか一方が他方よりも広い場合もある。これらを、移動機2が在圏するサービスエリアのデータであるとみなすことができる。
上記「国番号CC」により国が特定でき、上記「国内宛先コードNDC」により通信事業者(オペレータ)を特定できる。「国内宛先コードNDC」はGSM Associationにおいて公開されている。既に説明した「移動体通信ネットワーク識別子PLMN identity」のうち「国識別子MCC」は「国番号CC」から得られ、「事業者(オペレータ)識別子MNC」は「国内宛先コードNDC」から得られる。
図2は、本実施形態の移動体通信ネットワーク利用システムで用いることができる国際ローミング対応型の移動機2のハードウェア構成を示すブロック図である。図2において、制御手段としての制御部201は、CPU(Central Processing Unit)を含み、内部メモリ(ROM/RAM:Read Only Memory/Random Acces Memory)202に記憶された制御プログラムやアプリケーションプログラムによって、無線送受信部203及び音声信号処理部204を制御し、電話系の発着信制御及びデータ通信等の非電話系のネットワーク接続制御を行う。移動機2は、内部メモリ202のほかに、着脱可能な外部メモリーカードを備えてもよい。
上記無線送受信部203は、複数の移動体通信モード(例えば、W-CDMA,CDMA2000,GSM)に対応している。例えば、ユーザが現在位置に応じてキー入力部205を操作すると、複数の移動体通信モードのうち1つが選択される。制御部201は、選択された移動体通信モードに応じて、無線送受信部203の内部構成を設定する。
上記音声信号処理部204は、無線送受信部203で復調された音声データをデジタル/アナログ変換して、スピーカ(受話器)206から出力させる。一方、マイクロフォン(送話器)207から入力された音声信号をアナログ/デジタル変換して、無線送受信部203に出力して変調させる。
また、移動機2の制御部201は、キー入力部205、表示部208、カメラ部209および外部インターフェース部210に接続され、Webページへのアクセスのほか、パーソナルコンピュータ1を用いたデータ通信、撮影、ゲーム、電子メールの送受信等の制御を行う。
上記外部インターフェース部210は、近距離通信によりパーソナルコンピュータ1との間で通信する処理を行う。このパーソナルコンピュータ1と移動機2との間の通信は、USB(Universal Serial Bus)等のインターフェースケーブル等を使用した有線の通信でもいいし、Bluetooth(登録商標)等の近距離用の無線通信や、赤外線を用いた通信であってもよい。
この外部インターフェース部210を介して、パーソナルコンピュータ1からデータ通信開始指令を受信すると、制御部201は、予め設定された所定の電話番号(例えば特番「*99#」又は「*7300」)に対して自動的に発呼し、データ通信のための通信回線を確立するように、無線送受信部203を制御する。ここで、例えば、特番「*99#」に対して発呼した場合は、パケット交換網によるデータ通信サービスを利用することができる。一方、特番「*7300」に対して発呼した場合は、回線交換網によるデータ通信サービスを利用することができる。移動機2は、いずれの特番に対して発呼するか、すなわち、パケット交換網及び回線交換網のいずれによるデータ通信サービスを利用するかについては、上記パーソナルコンピュータ1から受けたデータ通信開始指令に含まれるデータに基づいて処理する。
また、外部インターフェース部210は、パーソナルコンピュータ1と送受信するデータについて所定のデータ変換処理を行う。例えば、パーソナルコンピュータ1から送信されたリクエストを受信し、そのリクエストを含む通信データをデータ通信サービスに対応するように変換処理を行う。このようにデータ通信サービスを利用する場合、移動機2は、パーソナルコンピュータ1から通信するときの一種のモデムとして機能する。
次に、上記構成の国際ローミング対応型の移動機2を用いた移動体通信ネットワーク利用システムにおいて、パーソナルコンピュータ1からサーバ6にリクエストを送信し、移動機2の在圏エリアに応じたサービスの提供を受けるときのデータ通信について説明する。
〔データ通信システムの構成例1〕
図3は、移動体通信ネットワーク3,4内のパケット交換ノード32,33,42を含むパケット網を用いたデータ通信サービスを提供する通信システムの要部を示す説明図である。このデータ通信例では、インターネット用ゲートウェイ装置7が、移動機2の在圏するサービスエリアに関するエリア関連情報を取得し、移動機2から送信されたHTTP(HyperText Tranfer Protocol)リクエストを中継するときに、上記エリア関連情報をHTTPリクエストに付加する。上記エリア関連情報は、パーソナルコンピュータ1が接続された移動機2が在圏するエリアの判定に用いる情報である。
図3において、パーソナルコンピュータ1により送信された、サービスを要求するHTTPリクエストは、移動機2で受信される。移動機2は、パーソナルコンピュータ1から受信したHTTPリクエストを含む通信データを、上記パケット網のデータ通信サービスに対応するように変換し、その変換されたHTTPリクエストを含む通信データを移動体通信ネットワーク3,4に送信する。この移動機2から送信されたHTTPリクエストは、移動体通信ネットワークのパケット網を転送され、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)33で所定データ形式の通信データに変換され、インタネット用ゲートウェイ装置7に送信される。
ゲートウェイ装置7は、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)33から受信したHTTPリクエストのヘッダ領域(リージョン・ヘッダ)に、移動機2のエリア関連情報として、移動機2が在圏するサービスエリアのデータを付加し、HTTPリクエストをコンテンツ・プロバイダのサーバ6に向けて送信する。
コンテンツ・プロバイダのサーバ6は、パーソナルコンピュータ1からのHTTPリクエストに付加されているサービスエリアのデータに基づき、このサービスエリアのある国に応じて、自らのコンテンツビジネスへの影響を考慮し、コンテンツ・プロバイダに都合のよいように、コンテンツ配信などのリクエストに対する処理を制御する。
また、コンテンツ・プロバイダのサーバ6は、上記HTTPリクエストを受信し、パーソナルコンピュータ1に対してコンテンツを配信する場合は、HTTPレスポンスによってコンテンツをダウンロードさせる。
図4は、HTTPリクエスト及びHTTPヘッダの一例を示す説明図である。図4に示すように、HTTPリクエストは、HTTPヘッダ領域11とエンティティ・ボディ領域12とで構成される。図5はHTTPヘッダ領域11に記述されているデータの一具体例である。
HTTPヘッダ領域11には複数種類の制御データが含まれる。各制御データは、そのヘッダ名とそのヘッダ値との対が繰り返し連続して記述されている。この中の1つに、ローミング情報を示す「リージョン・ヘッダ(Region Header)」11aが拡張ヘッダとして、従来のHTTPヘッダ領域11に付加されている。
一方、エンティティ・ボディ領域22には、例えばHTML(HyperText Markup Language)形式でドキュメントが記述されている。
リージョン・ヘッダ11aは、ヘッダ名を、例えば、「x-vvvvv-region」とし、そのヘッダ値は、ローミング情報であり、例えば、3GPP(3rd Generation Partnership Project)のTS25.331の10.3.1.11に規定されている通信ネットワーク識別子PLMN identity(Public Land Mobile Network identity)を用いる。
上記通信ネットワーク識別子PLMN identityの上位3桁は、国識別子(MCC:Mobile Country Code)であり、下位2桁は、事業者識別子(MNC:Mobile Network Code)であり、これらの国と事業者とにより、移動体通信ネットワークのサービスエリアを表している。
移動機2が、国内(日本)の移動体通信ネットワーク3に在圏しているときは、通信ネットワーク識別子PLMN identityは、「44020」となる。ここで、上位3桁の「440」は、日本を表す国識別子(MCC)であり、下位2桁の「20」は、国内にある特定の移動体通信事業者を表す事業者識別子MNCである。
移動機2が、国外の移動体通信ネットワーク4のサービスエリアに在圏しているときも同様に、通信ネットワーク識別子PLMN identityはサービスエリアを表示するが、在圏しているサービスエリアが国内か国外かを判定できればよい場合もある。従って、移動機2が国外の移動体通信ネットワーク4のサービスエリアに在圏しているときは、例えば、「FFFFF」としてもよい。
図6(a)及び(b)は、国内又は国外にある移動機2に接続したパーソナルコンピュータ(PC)1から国内のコンテンツ・プロバイダのサーバ6にアクセスするときの処理の一例を示すシーケンス図である。これらの図は、電源オン時の処理を終了した後、引き続き、パーソナルコンピュータ1から移動機2を介してコンテンツ・プロバイダのサーバ6にコンテンツを要求するときの情報の送受信処理を示している。
図6(a)及び(b)に示すように、ネットワークにおいて、パーソナルコンピュータ1から送信したリージョン・ヘッダのないHTTPリクエストに、移動機2の在圏するサービスエリアを示す移動体通信ネットワーク識別子PLMN identity(少なくとも国識別子MCC)が記述されたリージョン・ヘッダが付加される。例えば、移動機2が国内に在圏している場合は、図6(a)に示すように「44020」が記述されたリージョン・ヘッダが、HTTPリクエストに付加される。一方、移動機が国外に在圏している場合は、図6(b)に示すように「FFFFF」が記述されたリージョン・ヘッダが、HTTPリクエストに付加される。このように国内か国外かを識別するだけでよければ、「44020」か「FFFFF」のいずれかを記述したリージョン・ヘッダを付加する。
コンテンツ・プロバイダのサーバ6は、HTTPリクエストにリージョン・ヘッダありと判定した場合、そのリージョン・ヘッダの値が「44020」か否かを判定する。「44020」である場合、サーバ6は、「画面c」に例示する利用画面を表示するデータを送信する。すなわち、コンテンツ・プロバイダ6のWebサイトのトップページ(Webページ)をパーソナルコンピュータ1に表示させる。以後の処理は図示を省略するが、ユーザは、所望の着信メロディなどの音楽コンテンツを選択するとともに、課金処理を済ませ、音楽コンテンツのダウンロードを行う。
一方、リージョン・ヘッダの値が「44020」でない場合、サーバ6は、「画面d」に例示する利用不許可画面を表示するデータを送信する。すなわち、アクセスされたコンテンツ・プロバイダ6のWebサイトは、国外から利用できない旨を通知する。
次に、上記図3に示すデータ通信システムにおける移動機のサービスエリアの情報の取得及び付加に関する複数のデータ通信手順の態様について説明する。
〔データ通信例1−1〕
図7は、上記図3のデータ通信システムにおいてインターネット用ゲートウェイ装置7がSGSN32,42のSGSNアドレスやIPアドレス等のノード特定情報をユーザ認証システムRADIUS9から取得してHTTPリクエストにリージョン・ヘッダを付加する場合のデータ通信手順の一例を示すシーケンス図である。
まず、ユーザは、パーソナルコンピュータ1を操作し、移動機によるデータ通信サービスを受けるためのネットワーク接続アプリケーションを起動し、ネットワーク接続要求を行う。ネットワーク接続アプリケーションは、通信用ドライバーを通じてUSBケーブルの先にある移動機2に、予め設定された所定の電話番号(例えば特番「*99#」又は「*7300」)のいずれかを指定するデータを送信するとともに、通信開始を指示する。なお、図7の例では、パケット回線(パケット交換網)のデータ通信サービスを利用するため、特番「*99#」に対して自動発呼している。
上記通信開始の指示を受けた移動機2は、上記指定された電話番号(例えば特番「*99#」又は「*7300」)基づいて回線種別を決定し、所定の電話番号に対して自動的に発呼することにより、移動体通信ネットワークにパケット回線(パケット交換網)又は音声回線(回線交換網)を接続する。なお、本データ通信例では、パケット回線(パケット交換網)に接続している。
SGSN32は、国内の移動体通信ネットワーク3のサービスエリアに在圏する移動機2から接続要求を受ける。SGSN42は、国外の移動体通信ネットワーク4のサービスエリアに在圏する移動機2からの接続要求を受ける。また、GGSN33は、移動機2から接続要求を受けたSGSN32又はSGSN42のIPアドレス等のノード特定情報を取得する。そして、GGSN33は、ユーザ認証システムRADIUS9に対し、PDPコンテクスト(Packet Data Protocol context)として、ネットワーク接続要求が中継されてきたSGSN32又はSGSN42のノード特定情報を通知する。
ユーザ認証システムRADIUS9は、ユーザ認証処理を行うとともに、移動機2のIPアドレス、SGSNのノード特定情報、移動機番号(MSISDN)などの情報を保持する。
GGSN33は、ユーザ認証システムRADIUS9から認証結果の応答を受け、移動機2に対してIPアドレスを割り当てる。そして、GGSN33は、割り当てたIPアドレスを移動機2に払い出し、ネットワーク接続応答をSGSNを経由して移動機2に送信する。このネットワーク接続応答を移動機2が受信することにより、TCP/IP通信準備が完了する。
次に、ユーザは、パーソナルコンピュータ1上で、ブラウザ(HTTPプロトコル用のアプリケーション)又はメーラー(IMAP,SMTP,POPプロトコル用のアプリケーション)を起動する。このとき、上記ネットワーク接続が切れていた場合は、ネットワーク接続アプリケーションが起動される。このネットワーク接続アプリケーションを用いて、ユーザは接続操作を行い、接続された瞬間にブラウザやメーラーの通信が正常に流れる。
なお、本実施形態では、HTTPプロトコル用のアプリケーションの一例であるブラウザを起動した場合について示している。
次に、ユーザがパーソナルコンピュータ1で起動したブラウザ上で、コンテンツ・プロバイダのサーバ6にアクセスする操作を行うと、パーソナルコンピュータ1は、HTTPリクエスト(リージョン・ヘッダなし)を移動機2に向けて送信する。
次に、移動機2は、パーソナルコンピュータ1から受信したHTTPリクエストを含む通信データを所定のデータに変換した後、ネットワーク側に送信する。このHTTPリクエストを受信したインターネット用ゲートウェイ装置7は、移動機2から送信されたHTTPリクエストが通過してきたSGSN32又はSGSN42のノード特定情報を、ユーザ認証システムRADIUS9から取得する。そして、ゲートウェイ装置7は、SGSNのノード特定情報に基づいて移動機2が在圏するサービスエリアを判定する。すなわち、SGSNのノード特定情報に応じて、そのSGSNの属するネットワークのサービスエリアを示す、移動体通信ネットワーク識別子PLMN identity(少なくとも国識別子MCC)を判定するとともに、この判定したサービスエリアを、移動機2の在圏するサービスエリアとみなす。ゲートウェイ装置7は、移動機2から受信したHTTPリクエストをコンテンツ・プロバイダのサーバ6に向けて中継するとき、上記判定したサービスエリアの情報が記述されたリージョン・ヘッダをHTTPリクエストに付加する。
ゲートウェイ装置7は、上記サービスエリアの判定のために、SGSNのノード特定情報と、これらのノードが属するネットワークが提供するサービスエリアを示す移動体通信ネットワーク識別子PLMN identity(少なくとも国識別子MCC)との関係を示す対応テーブルを、図示しない記憶装置に保持しておく。
例えば、SGSNのノード特定情報がAの場合は、a国(国識別子MCCがa’)、SGSNのノード特定情報がBの場合は、b国(国識別子MCCがb’)という対応付けを行う。
単に、国内か国外かを判別できればよい場合は、国外のサービスエリアを示す移動体通信ネットワーク識別子PLMN identityを、「FFFFF」としてもよい。
その結果、SGSN32又はSGSN42のうち、いずれかのノード特定情報が通知されたとき、この対応テーブルを参照し、これらの属する移動体通信ネットワークが提供するサービスエリアを判定する。かつ、このサービスエリアを移動機2が在圏するサービスエリアでもあるとして、このサービスエリアを示す少なくとも、国識別子MCCをゲートウェイ装置の記憶装置に保持しておく。もちろん、移動体通信ネットワーク識別子PLMN identityを保持しておいてもよい。
なお、後で例示するようにゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)33でサービスエリアを判定しHTTPヘッダにリージョン・ヘッダを付加する場合は、上記同様な対応テーブルをGGSN33内の記憶装置に保持しておく。この場合、GGSN33は、この対応テーブルを参照し、SGSNのノード特定情報を、サービスエリアを示す移動体通信ネットワーク識別子PLMN identity(少なくと国識別子MCC)に変換し、リージョン・ヘッダをHTTPヘッダに付加して中継する。
また、SGSNのノード特定情報をそのまま、リージョン・ヘッダに記述して、コンテンツ・プロバイダのサーバ6に通知してもよい。この場合、上記ゲートウェイ装置7内の記憶装置に保持しておくことにした、SGSNのノード特定情報とサービスアドレスとの対応テーブルは、オープンサイトであるコンテンツ・プロバイダのサーバ6側に置いておく。
次に、コンテンツ・プロバイダのサーバ6は、ゲートウェイ装置7からHTTPリクエストを受信すると、そのHTTPリクエストのリージョン・ヘッダの値に基づいて、移動機2の在圏するサービスエリアを判定する。そして、サーバ6は、その判定したサービスエリアに応じて、前述のようにHTTPリクエストにより要求されるサービスの提供の態様を制御し、所定のコンテンツデータを含むHTTPレスポンスを、移動機2等を介してパーソナルコンピュータ1に送信する。
〔データ通信例1−2〕
図8は、上記図3のデータ通信システムにおいてインターネット用ゲートウェイ装置7がSGSN32,42のノード特定情報としてのSGSNアドレスをホーム・ロケーション・レジスタHLR36から取得してHTTPリクエストにリージョン・ヘッダを付加する場合のデータ通信手順の一例を示すシーケンス図である。なお、図7と共通するTCP/IP通信準備等の部分については、説明を省略する。
図8のデータ通信手順では、所定のタイミングに実行される移動機2の位置登録のときに、移動機2が在圏しているサービスエリアにあるSGSN32又はSGSN42のSGSNアドレスが、移動機2に対するホーム・ロケーション・レジスタHLR36に保持される。そして、パーソナルコンピュータ1から送信されたHTTPリクエスト(リージョン・ヘッダなし)を移動機2が受信したとき、図7の場合と同様なTCP/IP通信準備が実行された後、移動機2は、パーソナルコンピュータ1から受信したHTTPリクエストを含む通信データを所定のデータに変換した後、ネットワーク側に送信する。このHTTPリクエストを受信したインターネット用ゲートウェイ装置7は、ユーザ認証システムRADIUS9から問い合せて取得した電話番号(移動番号:MSISDN)に基づいて、移動機2から送信されたHTTPリクエストが通過してきたSGSN32又はSGSN42のSGSNアドレスを、ホーム・ロケーション・レジスタHLR36から取得する。そして、ゲートウェイ装置7は、SGSNアドレスに基づいて移動機2が在圏するサービスエリアを判定し、この判定したサービスエリアの情報が記述されたリージョン・ヘッダをHTTPリクエストに付加する。
〔データ通信システム2〕
図9は、移動体通信ネットワーク3,4内の回線交換ノード34,35,44を含む回線交換網を用いたデータ通信サービスを提供する通信システムの一例を示す説明図である。このデータ通信例では、前述の図3のデータ通信システムと同様に、インターネット用ゲートウェイ装置7が、移動機2の在圏するサービスエリアに関するエリア関連情報を取得し、移動機2から送信されたHTTP(HyperText Tranfer Protocol)リクエストを中継するときに、上記サービス関連情報をHTTPリクエストに付加する。
図9において、パーソナルコンピュータ1により送信された、サービスを要求するHTTPリクエストは、移動機2で受信される。移動機2は、パーソナルコンピュータ1から受信したHTTPリクエストを含む通信データを、上記回線交換網のデータ通信サービスに対応するように変換し、その変換されたHTTPリクエストを移動体通信ネットワーク3,4に送信する。この移動機2から送信されたHTTPリクエストは、移動体通信ネットワークの回線交換網を転送され、回線交換ゲートウェイ(SG/MG)35で所定の通信データに変換され、インタネット用ゲートウェイ装置7に送信される。
ゲートウェイ装置7は、回線交換ゲートウェイ(SG/MG)35から受信したHTTPリクエストのヘッダ領域(リージョン・ヘッダ)に、移動機2のエリア関連情報としてサービスエリアのデータを付加し、HTTPリクエストをコンテンツ・プロバイダのサーバ6に向けて送信する。
〔データ通信例2−1〕
図10は、上記図9のデータ通信システムにおいて、インターネット用ゲートウェイ装置7が、最初に通過する回線交換局34(1),44(1)のノード特定情報としてのID情報などのMSCアドレスをユーザ認証システムRADIUS9から取得してHTTPリクエストにリージョン・ヘッダを付加する場合のデータ通信手順の一例を示すシーケンス図である。なお、図7と共通する部分については、説明を省略する。
図10のデータ通信手順では、TCP/IP通信準備の際、移動機2が在圏しているサービスエリアにあってHTTPリクエストが最初に通過するMSC34(1)又はMSC44(1)のMSCアドレスが、ユーザ認証システムRADIUS9に保持される。ゲートウェイ装置7は、移動機2からHTTPリクエストを受信したとき、移動機2から送信されたHTTPリクエストが最初に通過してきた移動機2により近いMSC34(1)又はMSC44(1)のMSCアドレスを、ユーザ認証システムRADIUS9から取得する。そして、ゲートウェイ装置7は、上記取得したMSCアドレスに基づいて、移動機2が在圏するサービスエリアを判定し、この判定したサービスエリアの情報が記述されたリージョン・ヘッダをHTTPリクエストに付加する。
〔データ通信例2−2〕
図11は、上記図9のデータ通信システムにおいて、インターネット用ゲートウェイ装置7が、最初に通過する回線交換局34(1),44(1)のMSCアドレスをホーム・ロケーション・レジスタHLR36から取得してHTTPリクエストにリージョン・ヘッダを付加する場合のデータ通信手順の一例を示すシーケンス図である。なお、図7と共通する部分については、説明を省略する。
図11のデータ通信手順では、所定のタイミングに実行される移動機2の位置登録のときに、移動機2が在圏しているサービスエリアにあってHTTPリクエストが最初に通過するMSC34(1)又はMSC44(1)のMSCアドレスが、移動機2に対するホーム・ロケーション・レジスタHLR36に保持される。そして、前述のTCP/IP通信準備がなされている状態で、パーソナルコンピュータ1から送信されたHTTPリクエスト(リージョン・ヘッダなし)を移動機2が受信すると、移動機2は、パーソナルコンピュータ1から受信したHTTPリクエストを所定の通信データに変換した後、ネットワーク側に送信する。このHTTPリクエストを受信したインターネット用ゲートウェイ装置7は、ユーザ認証システムRADIUS9から問い合せて取得した電話番号に基づいて、移動機2から送信されたHTTPリクエストが最初に通過してきた移動機2により近いMSC34(1)又はMSC44(1)のMSCアドレスを、ホーム・ロケーション・レジスタHLR36から取得する。そして、ゲートウェイ装置7は、上記取得したMSCアドレスに基づいて移動機2が在圏するサービスエリアを判定し、この判定したサービスエリアの情報が記述されたリージョン・ヘッダをHTTPリクエストに付加する。
なお、上記〔データ通信例2−1〕及び〔データ通信例2−2〕では、HTTPリクエストが最初に通過してきた移動機2により近いMSC34(1)又はMSC44(2)のMSCアドレスを、HTTPリクエストに付加している。このMSCアドレスに代えて、後述の〔データ通信例4−1〕のように、通信制御信号に含まれるサービスエリアコード(MA)又は課金エリアコード(CA)の情報を取得してHTTPリクエストに付加するようにしてもよい。
〔データ通信システム3〕
図12は、移動体通信ネットワーク3,4内のパケット交換ノード32,33,42を含むパケット網を用いたデータ通信サービスを提供する通信システムの他の一例を示す説明図である。このデータ通信サービスでは、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)33が、移動機2の在圏するサービスエリアに関するエリア関連情報を取得し、移動機2から送信されたHTTP(HyperText Tranfer Protocol)リクエストを中継するときに、上記サービス関連情報をHTTPリクエストに付加する。
図12において、パーソナルコンピュータ1により送信された、サービスを要求するHTTPリクエストは、移動機2で受信される。移動機2は、パーソナルコンピュータ1から受信したHTTPリクエストを含む通信データを、上記パケット網のデータ通信サービスに対応するように変換し、その変換されたHTTPリクエストを移動体通信ネットワーク3,4に送信する。この移動機2から送信されたHTTPリクエストは、移動体通信ネットワークのパケット網を転送され、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)33で所定通信データ形式のHTTPリクエストに変換される。また、ゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)33は、受信したHTTPリクエストのヘッダ領域(リージョン・ヘッダ)に、移動機2のエリア関連情報としてサービスエリアのデータを付加し、HTTPリクエストをコンテンツ・プロバイダのサーバ6に向けて送信する。
〔データ通信例3−1〕
図13は、上記図12のデータ通信システムにおいてゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)33がSGSN32,42のSGSNアドレスやIPアドレス等のノード特定情報を取得してHTTPリクエストにリージョン・ヘッダを付加する場合のデータ通信手順の一例を示すシーケンス図である。なお、図7と共通する部分については、説明を省略する。
図13のデータ通信手順では、TCP/IP通信準備の際、移動機2が在圏しているサービスエリアにあるSGSN32又はSGSN42のSGSNアドレスやIPアドレス等のノード特定情報が、GGSN33内に保持される。GGSN33は、移動機2からHTTPリクエストを受信したとき、移動機2から送信されたHTTPリクエストが通過してきたSGSN32又はSGSN42のノード特定情報に基づいて移動機2が在圏するサービスエリアを判定し、この判定したサービスエリアの情報が記述されたリージョン・ヘッダをHTTPリクエストに付加する。
〔データ通信例3−2〕
図14は、上記図12のデータ通信システムにおいてゲートウェイGPRSサポートノード(GGSN)33がSGSN32,42のSGSNアドレスをホーム・ロケーション・レジスタHLR36から取得してHTTPリクエストにリージョン・ヘッダを付加する場合のデータ通信手順の一例を示すシーケンス図である。なお、図7と共通する部分については、説明を省略する。
図14のデータ通信手順では、所定のタイミングに実行される移動機2の位置登録のときに、移動機2が在圏しているサービスエリアにあるSGSN32又はSGSN42のSGSNアドレスが、移動機2に対するホーム・ロケーション・レジスタHLR36に保持される。そして、前述のTCP/IP通信準備がなされている状態で、パーソナルコンピュータ1から送信されたHTTPリクエスト(リージョン・ヘッダなし)を移動機2が受信すると、移動機2は、パーソナルコンピュータ1から受信したHTTPリクエストを所定の通信データに変換した後、ネットワーク側に送信する。このHTTPリクエストを受信したGGSN33は、TCP/IP通信準備で既に取得している電話番号(MSISDN)に基づいて、移動機2から送信されたHTTPリクエストが通過してきたSGSN32又はSGSN42のSGSNアドレスを、ホーム・ロケーション・レジスタHLR36から取得する。そして、ゲートウェイ装置7は、上記取得したSGSNアドレスに基づいて移動機2が在圏するサービスエリアを判定し、この判定したサービスエリアの情報が記述されたリージョン・ヘッダをHTTPリクエストに付加する。
〔データ通信システム4〕
図15は、移動体通信ネットワーク3,4内の回線交換ノード34,35,44を含む回線交換網を用いたデータ通信サービスを提供する通信システムの他の一例を示す説明図である。このデータ通信サービスでは、回線交換ゲートウェイ(SG/MG)35が、移動機2の在圏するサービスエリアに関するエリア関連情報を取得し、移動機2から送信されたHTTP(HyperText Tranfer Protocol)リクエストを中継するときに、上記サービス関連情報をHTTPリクエストに付加する。
図15において、パーソナルコンピュータ1により送信された、サービスを要求するHTTPリクエストは、移動機2で受信される。移動機2は、パーソナルコンピュータ1から受信したHTTPリクエストを含む通信データを、上記回線交換網のデータ通信サービスに対応するように変換し、その変換されたHTTPリクエストを移動体通信ネットワーク3,4に送信する。この移動機2から送信されたHTTPリクエストは、移動体通信ネットワークの回線交換網を転送され、回線交換ゲートウェイ(SG/MG)35で所定の通信データ形式のHTTPリクエストに変換される。また、回線交換ゲートウェイ(SG/MG)35は、受信したHTTPリクエストのヘッダ領域(リージョン・ヘッダ)に、移動機2のエリア関連情報としてサービスエリアのデータを付加し、HTTPリクエストをコンテンツ・プロバイダのサーバ6に向けて送信する。
〔データ通信例4−1〕
図16は、上記図15のデータ通信システムにおいて回線交換ゲートウェイ(SG/MG)35がサービスエリアコード(MA)又は課金エリアコード(CA)の情報を取得してHTTPリクエストにリージョン・ヘッダを付加する場合のデータ通信手順の一例を示すシーケンス図である。なお、図7と共通する部分については、説明を省略する。
図16のデータ通信手順では、TCP/IP通信準備の際、移動機2が在圏しているサービスエリアに関連したMA又はCAの情報が、SG/MG35に保持される。ここで、MA及びCAはそれぞれ、No.7共通線信号方式の回線交換網における通信制御信号に付加されるコード情報であり、HTTPリクエストが最初に通過する回線交換ノードMSC34(1),44(1)に対応した情報である。
図17(a)〜(c)は、上記通信制御信号のMA又はCAの情報が記述されるコード記述部分のデータ構造を例示する説明図である。図17(a)に示すコード記述部分は、MA,CA識別部とMA,CAコード部とにより構成されている。MA,CA識別部には、例えばMAの場合に「0」が書き込まれ、CAの場合に「1」が書き込まれる。また、MA,CAコード部には、移動機が在圏するサービスエリアで移動機からの発呼の信号が最初に通過する回線交換ノードMSCに対応するコード値が書き込まれる。例えば、表1に示すようなコード値が書き込まれる。図17(b)は、東京エリアの回線交換ノードMSCを発呼の信号が最初に通過するときのMAのコード記述部の例である。また、図17(b)は、大阪エリアの回線交換ノードMSCを発呼の信号が最初に通過するときのCAのコード記述部の例である。
Figure 2006262325
現状においては、これらのMA及びCAは、日本国内に在圏する移動機2から発呼された場合に必ず付加され、国外に在圏する移動機2から発呼された場合には付加されないことが多い。このような事情を考慮し、上記MA及びCAに基づいて移動機2の在圏するサービスエリアを次のように判定することができる。すなわち、SG/MG35に到達した信号に上記MA及びCAのいずれも含まれていない場合は、移動機2が日本国外に在圏していると判定する。一方、SG/MG35に到達した信号に上記MA及びCAのいずれかが含まれている場合は、MA及びCAの情報の内容を更に調べる。ここで、上記MA及びCAが国内の通信事業者を特定する内容であれば、移動機2が日本国内に在圏していると判定する。また、上記MA及びCAが日本国外の通信事業者を特定する内容であれば、その内容に基づいて国、通信事業者、エリアなどを特定し、移動機2の在圏しているエリアを判定する。
以上のように、SG/MG35は、移動機2からHTTPリクエストを受信したとき、上記MA又はCAの情報に基づいて移動機2が在圏するサービスエリアを判定し、この判定したサービスエリアの情報が記述されたリージョン・ヘッダをHTTPリクエストに付加する。
なお、上記SG/MG35でサービスエリアの判定に用いる情報としては、上記MAやCAに限定されるものではなく、サービスエリアの判定が可能な他の情報でもよい。
〔データ通信例4−2〕
図18は、上記図15のデータ通信システムにおいて回線交換ゲートウェイ(SG/MG)35が、最初に通過する回線交換局34(1),44(1)のMSCアドレスをホーム・ロケーション・レジスタHLR36から取得してHTTPリクエストにリージョン・ヘッダを付加する場合のデータ通信手順の一例を示すシーケンス図である。なお、図7と共通する部分については、説明を省略する。
図18のデータ通信手順では、所定のタイミングに実行される移動機2の位置登録のときに、移動機2が在圏しているサービスエリアにあるMSC34(1)又はMSC44(1)のMSCアドレスが、移動機2に対するホーム・ロケーション・レジスタHLR36に保持される。そして、前述のTCP/IP通信準備がなされている状態で、パーソナルコンピュータ1から送信されたHTTPリクエスト(リージョン・ヘッダなし)を移動機2が受信すると、移動機2は、パーソナルコンピュータ1から受信したHTTPリクエストを所定の通信データに変換した後、ネットワーク側に送信する。このHTTPリクエストを受信したSG/MG35は、移動機2の電話番号に基づいて、移動機2から送信されたHTTPリクエストが最初に通過してきた移動機2により近いMSC34(1)又はMSC44(1)のMSCアドレスを、ホーム・ロケーション・レジスタHLR36から取得する。そして、SG/MG35は、上記取得したMSCアドレスに基づいて移動機2が在圏するサービスエリアを判定し、この判定したサービスエリアの情報が記述されたリージョン・ヘッダをHTTPリクエストに付加する。
なお、本〔データ通信例4−2〕においても、上記〔データ通信例4−1〕のように、通信制御信号に含まれるサービスエリアコード(MA)又は課金エリアコード(CA)を用いてよい。この場合は、SG/MG35が、MA又はCAの情報をHTTPリクエストに付加することになる。
図19は、本実施形態のデータ通信システムにより楽曲配信サービスを利用する場合の表示画面の一例を示す説明図である。ここでは、国外からの楽曲ダウンロードを規制する場合について説明する。具体的な曲名(曲名b)が特定された後、ダウンロードを要求したときに、「利用可」,「利用不可」の応答を返す。
移動機2に接続されたパーソナルコンピュータ1の表示部101の表示画面71は、「曲名b」が選択されたときのものである。コンテンツ・プロバイダのサーバ6からは、HTTPレスポンスによって、「曲名b」の楽曲メロディの所在を示すURIの情報が送信されている。
パーソナルコンピュータ1から、このURIを指定し、ネットワークでリージョン・ヘッダが付加されたHTTPリクエストをコンテンツ・プロバイダのサーバ6に送信する。
リージョン・ヘッダに記述された、移動機2が在圏するサービスエリアの属する国に応じて、「利用可」の場合は、ダウンロード中の表示画面72となり、「曲名b」の楽曲メロディが、パーソナルコンピュータ1内の記憶装置における所定の記憶領域にダウンロードされる。課金処理は、例えばダウンロード完了後までに行われる。
一方、「利用不可」の場合は、表示画面73となり、海外(移動機2が国外に在圏)からの利用であることから、音楽配信サービスが利用できないことを通知する。
図20は、本実施形態のデータ通信システムによりネットワーク・バンキングを利用する場合の表示画面の一例を示す説明図である。ここでは、時差などを考慮して海外からの入金処理を規制する場合について説明する。
表示画面81は、銀行の口座振込みのページにアクセスして、「口座番号」と「入金額」とを入力したときのものである。
リージョン・ヘッダに記述された、移動機2が在圏するサービスエリアの属する国に応じて、「利用可」の場合は表示画面82となり、指定口座に入金処理する旨の通知がされる。
一方、「利用不可」の場合は、表示画面83となり、海外(移動機2が国外に在圏)からの利用であることから、ネットワーク・バンキングが利用できないことを通知する。
図21は、本実施形態のデータ通信システムによりアニメーションなどのキャラクター画像配信を利用する場合の表示画面の一例を示す説明図である。ここでは、著作権者の許諾を受けていない海外へのダウンロードを規制する場合について説明する。
表示画面91は、キャラクター画像のダウンロードサイトにおいて、特定のキャラクター画像Aを選択した結果を示すものである。
リージョン・ヘッダに記述された、移動機2が在圏するサービスエリアの属する国に応じて、「利用可」の場合は表示画面92となり、キャラクター画像Aがパーソナルコンピュータ1にダウンロードされて表示される。
一方、「利用不可」の場合は、表示画面93となり、海外(移動機2が国外に在圏)からの利用であることから、上記キャラクター画像配信が利用できないことを通知する。
以上、本実施形態によれば、サービスを提供するコンテンツ・プロバイダのサーバ6が、サービスを要求するHTTPリクエストを送信するパーソナルコンピュータ1に接続された移動機2の在圏するエリアを判定できる。従って、サービスを要求するパーソナルコンピュータ1に接続された移動機2が在圏するエリアに応じてサービスを提供することが可能になる。
また、本実施形態によれば、HTTPリクエストのヘッダ領域を拡張することにより、簡単に、既存のHTTPリクエストに移動機が在圏するサービスエリアの情報をのせることができる。また、既存のHTTPリクエストと互換性があることから、既存のサーバに対して支障を与えないで、移動機が在圏するサービスエリアをサーバに通知することができる。
また、本実施形態によれば、既存の移動体通信ネットワークに備えているゲートウェイ装置7、交換ノードGGSN33,SG/MG35が、移動機の在圏するサービスエリアを判定するためのSGSNアドレスやMSCアドレス等のエリア関連情報を取得し、HTTPリクエストにリージョン・ヘッダを付加している。従って、既存の移動体通信ネットワーク内の構成の大きな変更を要しない。
特に、交換ノードGGSN33,SG/MG35はSGSNアドレスやMSCアドレス等のエリア関連情報を取得して保持しておくことができる。この場合は、ユーザ認証システムRADIUS9やホーム・ロケーション・レジスタHLR36にエリア関連情報を問い合せる処理が不要になり、通信手順の簡略化を図ることができる。
なお、上記実施形態において、コンテンツ・プロバイダのサーバ6は、ホームネットワークと同じ国内にある者として説明した。しかし、コンテンツ・プロバイダのサーバ6は、どの国にあってもよいし、このコンテンツ・プロバイダの会社所在地もどの国にあってもよい。
また、コンテンツ・プロバイダのサーバ6に代えて、移動体通信ネットワークを運営している事業者自体が、コンテンツ・サービス事業を運営しているサーバであってもよい。
また、コンテンツ・プロバイダのサーバ6は、サービスを要求してきた移動機2の在圏するサービスエリアのある国に応じて、サービスの態様を、予め、各国の法規や契約内容などを考慮して定めておけばよい。
また、移動機2が在圏するエリアの判定に用いるエリア関連情報としては、上記「移動体通信ネットワーク識別子PLMN」のように3GPP等で予め規定されている情報のほか、特定の通信事業者が独自に規定した情報を用いてもよい。
また、上記実施形態では、端末ローミングにより国際ローミングに対応した移動機を用いて場合について説明した。本発明の移動機としては、この他、移動機のチップを差し替えることで国際ローミングに対応するものを含む。このような移動機においても、同様に、リージョン・ヘッダを有するリクエストをサーバが受信することにより、移動機が在圏するサービスエリアの国などに応じて、サービスの態様を制御させることができる。
また、上記実施形態において、ユーザが、パーソナルコンピュータ1及び移動機2を介して、通信事業者等により用意された所定のウェブサイトにアクセスし、そのサイトを介して、顧客情報をコンテンツ・プロバイダのサーバ6に通知することへの同意(パーミッション)を予め得てもよい。この場合、上記エリア関連情報を付加するゲートウェイ7等は、同意が得られたユーザであるか否かについての情報を、そのウェブサイトから取得し、その情報に基づいて上記エリア関連情報の付加動作を制御する。
本発明の実施形態に係る移動体通信ネットワーク利用システムの全体構成図。 同移動体通信ネットワーク利用システムで用いることができる移動機のハードウェア構成を示すブロック図。 第1の構成例に係るデータ通信システムの要部を示す説明図。 HTTPリクエスト及びHTTPヘッダの一例を示す説明図。 HTTPヘッダ領域に記述されているデータの一具体例を示す説明図。 (a)及び(b)は、国内又は国外にある移動機に接続したパーソナルコンピュータから国内のコンテンツ・プロバイダのサーバにアクセスするときの処理の一例を示すシーケンス図。 第1の構成例に係るデータ通信システムにおけるデータ通信手順の一例を示すシーケンス図。 第1の構成例に係るデータ通信システムにおけるデータ通信手順の他の例を示すシーケンス図。 第2の構成例に係るデータ通信システムの要部を示す説明図。 第2の構成例に係るデータ通信システムにおけるデータ通信手順の一例を示すシーケンス図。 第2の構成例に係るデータ通信システムにおけるデータ通信手順の他の例を示すシーケンス図。 第3の構成例に係るデータ通信システムの要部を示す説明図。 第3の構成例に係るデータ通信システムにおけるデータ通信手順の一例を示すシーケンス図。 第3の構成例に係るデータ通信システムにおけるデータ通信手順の他の例を示すシーケンス図。 第4の構成例に係るデータ通信システムの要部を示す説明図。 第4の構成例に係るデータ通信システムにおけるデータ通信手順の一例を示すシーケンス図。 (a)〜(c)は、通信制御信号のMA又はCAの情報が記述されるコード記述部分のデータ構造を例示する説明図。 第4の構成例に係るデータ通信システムにおけるデータ通信手順の他の例を示すシーケンス図。 本実施形態のデータ通信システムにより楽曲配信サービスを利用する場合の表示画面の一例を示す説明図。 本実施形態のデータ通信システムによりネットワーク・バンキングを利用する場合の表示画面の一例を示す説明図。 本実施形態のデータ通信システムによりアニメーションなどのキャラクター画像配信を利用する場合の表示画面の一例を示す説明図。 国際ローミングによるコンテンツ・サービスの問題点を示す説明図。
符号の説明
1 パーソナルコンピュータ
2 移動機
3 国内の移動体通信ネットワーク
4 国外の移動体通信ネットワーク
5 インターネット
6 コンテンツ・プロバイダのサーバ
7 インターネット用ゲートウェイ装置
9 ユーザ認証システム(RADIUS)
31 基地局(BS)
32 パケット交換ノード(サービングGPRSサポートノード:SGSN)
33 パケット交換ノード(ゲートウェイGPRSサポートノード:GGSN)
34 回線交換ノード(回線交換局:MSC)
35 回線交換ノード(回線交換ゲートウェイ:SG/MG)
36 ホーム・ロケーション・レジスタ(HLR)

Claims (9)

  1. 移動体通信ネットワークのデータ通信サービスを介して、移動機に接続された情報処理装置がサーバにサービスを要求し、該サーバが該サービスを提供する移動体通信ネットワーク利用システムであって、
    サービスを要求するリクエストを送信する情報処理装置と、
    該情報処理装置から送信された該リクエストを受信し、該受信したリクエストを該移動体通信ネットワークに送信する移動機と、
    該移動機から送信され該移動体通信ネットワークにより中継された該リクエストを受信し、該移動機が在圏するエリアに応じて、該リクエストにより要求されるサービスの提供の態様を制御するサーバと
    を備えたことを特徴とする移動体通信ネットワーク利用システム。
  2. 請求項1に記載の移動体通信ネットワーク利用システムにおいて、
    上記リクエストが上記情報処理装置から送信されてから上記サーバに受信されるまでの間に、上記移動機が在圏するエリアの判定に用いるエリア関連情報が、該リクエストに付加され、
    該サーバは、該リクエストに付加されている該エリア関連情報に基づいて、該移動機が在圏するエリアを判定することを特徴とする移動体通信ネットワーク利用システム。
  3. 請求項1又は2に記載の移動体通信ネットワーク利用システムにおいて、
    上記サーバは、上記移動機が在圏するエリアの国に応じて、上記リクエストにより要求されるサービスの提供の態様を制御することを特徴とする移動体通信ネットワーク利用システム。
  4. 請求項1又は2に記載の移動体通信ネットワーク利用システムにおいて、
    上記サーバは、上記移動機が在圏するエリアの国及び該エリアの通信事業者に応じて、上記リクエストにより要求されるサービスの提供の態様を制御することを特徴とする移動体通信ネットワーク利用システム。
  5. 移動機に接続された情報処理装置が移動体通信ネットワークのデータ通信サービスを介してサーバにリクエストを送信するときに用いる通信ネットワークシステムであって、
    該情報処理装置から送信されたリクエストを受信し、該受信したリクエストを該移動体通信ネットワークに送信する移動機と、
    該移動機が在圏するエリアの判定に用いるエリア関連情報を取得し、該移動機から送信されたリクエストを中継するときに、該取得されたエリア関連情報を該リクエストに付加するエリア関連情報付加手段と、
    を備えたことを特徴とする通信ネットワークシステム。
  6. 請求項5に記載の通信ネットワークシステムにおいて、
    上記移動体通信ネットワークは、上記移動機から送信されたリクエストをパケット交換ノードを介して中継するパケット交換ネットワークを有し、
    上記エリア関連情報は、該リクエストが最初に通過するパケット交換ノードのアドレスであり、
    上記エリア関連情報付加手段として、上記移動体通信ネットワークとインターネットとの間に配置されたインターネット用ゲートウェイ装置を用いたことを特徴とする通信ネットワークシステム。
  7. 請求項5に記載の通信ネットワークシステムにおいて、
    上記移動体通信ネットワークは、上記移動機から送信されたリクエストを回線交換ノードを介して中継する回線交換ネットワークを有し、
    上記エリア関連情報は、該リクエストが最初に通過する回線交換ノードのアドレス又はその回線交換ノードに対応したメッセージエリアコード若しくは課金エリアコードであり、
    上記エリア関連情報付加手段として、上記移動体通信ネットワークとインターネットとの間に配置されたインターネット用ゲートウェイ装置を用いたことを特徴とする通信ネットワークシステム。
  8. 請求項5に記載の通信ネットワークシステムにおいて、
    上記移動体通信ネットワークは、上記移動機から送信されたリクエストをパケット交換ノードを介して中継するパケット交換ネットワークを有し、
    上記エリア関連情報は、該リクエストが最初に通過するパケット交換ノードのアドレスであり、
    上記エリア関連情報付加手段として、上記移動体通信ネットワークのインターネット側に配置されたパケット交換ゲートウェイノードを用いたことを特徴とする通信ネットワークシステム。
  9. 請求項5に記載の通信ネットワークシステムにおいて、
    上記移動体通信ネットワークは、上記移動機から送信されたリクエストを回線交換ノードを介して中継する回線交換ネットワークを有し、
    上記エリア関連情報は、該リクエストが最初に通過する回線交換ノードのアドレス又はその回線交換ノードに対応したメッセージエリアコード若しくは課金エリアコードであり、
    上記エリア関連情報付加手段として、上記移動体通信ネットワークのインターネット側に配置された回線交換ゲートウェイノードを用いたことを特徴とする通信ネットワークシステム。
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