JP2006260092A - 情報処理装置またはデータ転送制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置全体の立ち上げ時間を短縮することができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】DMA制御部11が、プログラム転送に際して、初期化処理が必要なデータ記憶部2,4があると判断した場合、主制御部1によるデータ記憶部2,4の初期化処理を待たずに、初期化処理が必要なデータ記憶部2,4に対する初期化処理を実行する。これにより、従来においては主制御部1がソフトウェアで行っていた周辺デバイス(例えば、各データ記憶部2,4)アクセスのための初期化処理をハードウェアで実行することで、主制御部1の初期化期間を無駄にすることなく周辺デバイス(例えば、各データ記憶部2,4)へのアクセス開始可能時間を短縮することができ、結果として装置全体の立ち上げ時間を短縮することができる。
【選択図】 図2
【解決手段】DMA制御部11が、プログラム転送に際して、初期化処理が必要なデータ記憶部2,4があると判断した場合、主制御部1によるデータ記憶部2,4の初期化処理を待たずに、初期化処理が必要なデータ記憶部2,4に対する初期化処理を実行する。これにより、従来においては主制御部1がソフトウェアで行っていた周辺デバイス(例えば、各データ記憶部2,4)アクセスのための初期化処理をハードウェアで実行することで、主制御部1の初期化期間を無駄にすることなく周辺デバイス(例えば、各データ記憶部2,4)へのアクセス開始可能時間を短縮することができ、結果として装置全体の立ち上げ時間を短縮することができる。
【選択図】 図2
Description
本発明は、PC(Personal Computer)やプリンタなどの情報処理装置またはデータ転送制御装置に関する。
PC(Personal Computer)やプリンタなどの情報処理装置において、その情報処理装置を動作させるプログラム(制御プログラム)は、通常、ROM(Read Only Memory)やHDD(Hard Disk Drive)に格納されている。また、近年においては、制御プログラムを修正可能にするために、書き換え可能な不揮発性メモリ(フラッシュROMなど)に記憶することが多い。このような不揮発性メモリに記憶されている制御プログラムは、情報処理装置の電源が投入されると主制御部であるCPU(Central Processing Unit)により順次呼び出されて実行される。
ところで、不揮発性メモリは電源を切断しても情報が保持される反面、アクセス時間がRAM(Random Access Memory)にくらべて遅いため、高性能なCPUに対しては性能を発揮できないことが多い。
そこで、CPUの実効速度を上げる目的で、初期段階で不揮発性メモリに格納されている制御プログラムを、CPUの指示(プログラム処理)により一旦RAM等のデバイスに複製・展開して、RAM上に展開された制御プログラムを実行することにより、高速化を図ることが行われている。また、このようなコピー展開は不揮発性メモリのアクセス性能の影響を受けるため、これを回避するために、不揮発性メモリ上の制御プログラムを圧縮して記憶し、RAM上に伸長して展開するようにしている(例えば、特許文献1参照)。
ところが、上述したような情報処理装置によれば、装置の電源OFFあるいはそれに近い省エネ待機状態からのCPU立ち上げ時には、プログラム処理によるCPUの周辺デバイスアクセスのための初期化処理を待つ必要があり、電源投入から情報処理装置の機能が使用可能になるまでの時間が長いという問題がある。このようなCPU初期化期間は、CPUの種類にもよるが数十msの時間が必要になる場合もある。
なお、装置の電源OFFの際に制御プログラムが格納されたメモリを含むCPU周辺回路のみの電源を切らずに待機させることで応答速度を上げることも考えられるが、一部の回路と電源ユニット、電源ユニットの電圧変換ロスなどで少量ながらも電力を消費し続けることになるので、情報処理装置の省電力化が提唱されている今日においては、最良の解決策とは言えない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、装置全体の立ち上げ時間を短縮することができる情報処理装置またはデータ転送制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明の情報処理装置は、第1のデータ記憶部に記憶されている主制御部が実行する制御プログラムを、DMA(Direct Memory Access)制御部の制御によって、前記主制御部による処理を介さずに前記第1のデータ記憶部に比べて読み書きのアクセス速度がより高速な第2のデータ記憶部にDMA転送する情報処理装置において、前記DMA制御部は、プログラム転送に際して前記各データ記憶部に対して初期化処理が必要か否かを判断する初期化判断手段と、この初期化判断手段により初期化処理が必要な前記データ記憶部があると判断した場合、前記主制御部による前記データ記憶部の初期化処理を待たずに、初期化処理が必要な前記データ記憶部に対する初期化処理を実行する初期化実行手段とを備える。
また、請求項2にかかる発明は、請求項1記載の情報処理装置において、前記DMA制御部は、前記第1のデータ記憶部から前記第2のデータ記憶部へ前記制御プログラムを転送中に、前記制御プログラムの展開が終わっていない領域への前記主制御部からのアクセス要求があった場合、当該領域における前記制御プログラムの展開が終わるまで、前記主制御部による前記制御プログラムの読み込みを待機させる読み込み待機手段を備える。
また、請求項3にかかる発明は、請求項1記載の情報処理装置において、前記DMA制御部は、前記第1のデータ記憶部から前記第2のデータ記憶部へ前記制御プログラムを転送中に、前記制御プログラムの展開が終わっていない領域への前記主制御部からのアクセス要求があった場合、当該領域へのアクセス要求を中断するアクセス要求中断手段を備える。
また、請求項4にかかる発明は、請求項1記載の情報処理装置において、前記DMA制御部は、前記アクセス制限解除手段とを備える。
また、請求項5にかかる発明のデータ転送制御装置は、第1のデータ記憶部に記憶されている主制御部が実行する制御プログラムを、前記主制御部による処理を介さずに前記第1のデータ記憶部に比べて読み書きのアクセス速度がより高速な第2のデータ記憶部にDMA(Direct Memory Access)転送するデータ転送制御装置において、プログラム転送に際して前記各データ記憶部に対して初期化処理が必要か否かを判断する初期化判断手段と、この初期化判断手段により初期化処理が必要な前記データ記憶部があると判断した場合、前記主制御部による前記データ記憶部の初期化処理を待たずに、初期化処理が必要な前記データ記憶部に対する初期化処理を実行する初期化実行手段と、を備える。
また、請求項6にかかる発明は、請求項5記載のデータ転送制御装置において、前記第1のデータ記憶部から前記第2のデータ記憶部へ前記制御プログラムを転送中に、前記制御プログラムの展開が終わっていない領域への前記主制御部からのアクセス要求があった場合、当該領域における前記制御プログラムの展開が終わるまで、前記主制御部による前記制御プログラムの読み込みを待機させる読み込み待機手段を備える。
また、請求項7にかかる発明は、請求項5記載のデータ転送制御装置において、前記第1のデータ記憶部から前記第2のデータ記憶部へ前記制御プログラムを転送中に、前記制御プログラムの展開が終わっていない領域への前記主制御部からのアクセス要求があった場合、当該領域へのアクセス要求を中断するアクセス要求中断手段を備える。
また、請求項8にかかる発明は、請求項5記載のデータ転送制御装置において、前記第1のデータ記憶部から前記第2のデータ記憶部への前記制御プログラムの転送を監視する転送監視手段と、この転送監視手段により前記制御プログラムの転送が完了したと判断した場合、前記主制御部からのアクセス要求を受け付けるアクセス制限解除手段と、を備える。
請求項1にかかる発明によれば、DMA制御部が、プログラム転送に際して、初期化処理が必要なデータ記憶部があると判断した場合、主制御部によるデータ記憶部の初期化処理を待たずに、初期化処理が必要なデータ記憶部に対する初期化処理を実行する。これにより、従来においては主制御部がソフトウェアで行っていた周辺デバイス(例えば、各データ記憶部)アクセスのための初期化処理をハードウェアで実行することで、主制御部の初期化期間を無駄にすることなく周辺デバイスへのアクセス開始可能時間を短縮することができ、結果として装置全体の立ち上げ時間を短縮することができる。
また、請求項2にかかる発明によれば、第1のデータ記憶部から第2のデータ記憶部へ制御プログラムを転送中に、制御プログラムの展開が終わっていない領域への主制御部からのアクセス要求があった場合、当該領域における制御プログラムの展開が終わるまで、主制御部による制御プログラムの読み込みを待機させる。これにより、装置の電源ON時のように主制御部の初期化に時間がかかる場合だけでなく、省エネ待機状態からの復帰のように電源ON時よりも早く主制御部の初期化が終了する場合に、第2のデータ記憶部上へ制御プログラムの書き込みが終了していない領域から誤って読み出しを行う処理を実行することを防止することができる。
また、請求項3にかかる発明によれば、第1のデータ記憶部から第2のデータ記憶部へ制御プログラムを転送中に、制御プログラムの展開が終わっていない領域への主制御部からのアクセス要求があった場合、当該領域へのアクセス要求を中断する。これにより、装置の電源ON時のように主制御部の初期化に時間がかかる場合だけでなく、省エネ待機状態からの復帰のように電源ON時よりも早く主制御部の初期化が終了する場合に、第2のデータ記憶部上へ制御プログラムの書き込みが終了していない領域から誤って読み出しを行う処理を実行することを防止することができる。
また、請求項4にかかる発明によれば、第1のデータ記憶部から第2のデータ記憶部への制御プログラムの転送を監視し、制御プログラムの転送が完了したと判断した場合、主制御部からのアクセス要求を受け付ける、これにより、必要な量のみプログラム転送を実行し、主制御部から第2のデータ記憶部へ自由にアクセス開始できるまでの期間を最短にすることができ、装置の立ち上げ時間短縮を実現することができる。
また、請求項5にかかる発明によれば、DMA制御部が、プログラム転送に際して、初期化処理が必要なデータ記憶部があると判断した場合、主制御部によるデータ記憶部の初期化処理を待たずに、初期化処理が必要なデータ記憶部に対する初期化処理を実行する。これにより、従来においては主制御部がソフトウェアで行っていた周辺デバイス(例えば、各データ記憶部)アクセスのための初期化処理をハードウェアで実行することで、主制御部の初期化期間を無駄にすることなく周辺デバイスへのアクセス開始可能時間を短縮することができ、結果としてデータ転送制御装置を搭載した情報処理装置全体の立ち上げ時間を短縮することができる。
また、請求項6にかかる発明によれば、第1のデータ記憶部から第2のデータ記憶部へ制御プログラムを転送中に、制御プログラムの展開が終わっていない領域への主制御部からのアクセス要求があった場合、当該領域における制御プログラムの展開が終わるまで、主制御部による制御プログラムの読み込みを待機させる。これにより、装置の電源ON時のように主制御部の初期化に時間がかかる場合だけでなく、省エネ待機状態からの復帰のように電源ON時よりも早く主制御部の初期化が終了する場合に、第2のデータ記憶部上へ制御プログラムの書き込みが終了していない領域から誤って読み出しを行う処理を実行することを防止することができる。
また、請求項7にかかる発明によれば、第1のデータ記憶部から第2のデータ記憶部へ制御プログラムを転送中に、制御プログラムの展開が終わっていない領域への主制御部からのアクセス要求があった場合、当該領域へのアクセス要求を中断する。これにより、装置の電源ON時のように主制御部の初期化に時間がかかる場合だけでなく、省エネ待機状態からの復帰のように電源ON時よりも早く主制御部の初期化が終了する場合に、第2のデータ記憶部上へ制御プログラムの書き込みが終了していない領域から誤って読み出しを行う処理を実行することを防止することができる。
また、請求項8にかかる発明によれば、第1のデータ記憶部から第2のデータ記憶部への制御プログラムの転送を監視し、制御プログラムの転送が完了したと判断した場合、主制御部からのアクセス要求を受け付ける、これにより、必要な量のみプログラム転送を実行し、主制御部から第2のデータ記憶部へ自由にアクセス開始できるまでの期間を最短にすることができ、データ転送制御装置を搭載した情報処理の立ち上げ時間短縮を実現することができる。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる情報処理装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態は、情報処理装置としてパーソナルコンピュータを適用した一例である。
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図4に基づいて説明する。
本発明の第1の実施の形態を図1ないし図4に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態にかかる情報処理装置100の構成を示すブロック図である。図1に示すように、情報処理装置100は、この情報処理装置100の動作制御を行う主制御部であるCPU(Central Processing Unit:中央処理装置)1を備えている。このCPU1には、CPU1が実行する制御プログラムを記憶したNVRAM(Non-volatile RAM:不揮発性RAM)2に対するアクセスを制御するNVRAMアクセス制御部3と、CPU1のワークエリア等を構成するためのRAM(Random Access Memory)4に対するアクセスを制御するRAMアクセス制御部5とがアドレス/データバス6を介して接続されている。
このようなCPU1には、OS(Operating System)、OS上で走る種々のアプリケーションプログラム、ワークデータ、ファイルデータ、画情報データなどの種々のデータを記憶するHDD(Hard Disk Drive)7がHDDアクセス制御部8を介して接続されている。
また、CPU1には、HOST I/F制御部9及び画像出力制御部10が接続されている。HOST I/F制御部9は、情報処理装置100をHOST PC200に接続し、HOST PC200との間での各種のデータの送受信を行う。画像出力制御部10は、印刷装置300を接続し、印刷装置300へ印刷ジョブデータ等の送信や、印刷装置300より印刷結果情報の受信等の動作を行う。
加えて、CPU1には、DMA(Direct Memory Access)制御部11がアドレス/データバス6を介して接続されている。NVRAM2とRAM4とは、DMA制御部11の制御によって、CPU1を介さずにアドレス/データバス6を介して直接データをやりとりすることが可能になっている。ここで、DMA制御部11は、本発明におけるDMA制御部、データ転送制御装置である。
ここで、このような構成の情報処理装置100における電源投入後のプログラムロードにかかる処理動作について図2を参照しつつ説明する。
情報処理装置100に電源が投入されると、図2に示すように、CPU1は、NVRAMアクセス制御部3を介してNVRAM2の予め定められたアドレスにアクセスし、NVRAM2に格納されている制御プログラムをロードして実行する。ここで、初期に実行される制御プログラムの処理内容は、情報処理装置100の状態や動作モードの読み込みと、RAMアクセス制御部5、HDDアクセス制御部8、HOST I/F制御部9、画像出力制御部10などの周辺デバイスアクセスのための初期化処理である。
一方、CPU1の初期化処理の間において、図2に示すように、CPU1からのNVRAM2に対するデータ読み込みとは別に、DMA制御部11の制御によって第1のデータ記憶部であるNVRAM2から読み書きのアクセス速度が高速な第2のデータ記憶部であるRAM4へと制御プログラムを転送する。制御プログラムの転送の開始は、CPU1によるソフトウェアの処理命令を待つのではなく、DMA制御部11の動作が可能な状態になれば、予め定められた手順によりハードウェアで自動的に開始する。
ここで、NVRAM2の種類によっては、初期化コマンドあるいは読み出しコマンドの発行が必要なものがある。そこで、本実施の形態においては、DMA制御部11が、予め定められた手順に従い初期化処理あるいはコマンド発行処理を実行することにより、読み出し開始準備を自動実行する。このようにして初期化が終了した後、NVRAM2に格納された制御プログラムの読み出し処理を行い、制御プログラムの転送準備を進める。
図3は、NVRAM2にかかる制御プログラムの転送処理の流れを示すフローチャートである。図3に示すように、DMA制御部11は、まずステップS1において、NVRAM2が初期化処理を必要としているか否かを判定する。NVRAM2が初期化処理を必要としていると判定した場合には(ステップS1のY:初期化判断手段)、予め定められた手順に従い初期化処理を実行する(ステップS2:初期化実行手段)。その後、NVRAM2の初期化が終了したことを確認すると(ステップS3のY)、NVRAM2からプログラムデータを読み出し(ステップS4)、RAM4へと転送する(ステップS5)。そして、DMA制御部11は、全てのプログラムデータの転送終了を確認すると(ステップS6のY)、転送処理を終了する。なお、NVRAM2が初期化処理を必要としていないと判定した場合には(ステップS1のN)、そのままNVRAM2からプログラムデータを読み出し(ステップS4)、RAM4へと転送する(ステップS5)。
ところで、RAM4の種類によってはアクセスタイミングなどの動作モード設定のため初期化コマンドが必要なものもある。このようなRAM4を使用する場合は、CPU1によるRAM4の初期化処理を待たずに、DMA制御部11が予め定められたRAM4の初期化コマンドを発行して書き込み可能な状態にする。この間、NVRAM2からは先行して読み出し処理を行い、RAM4の初期化処理(書き込みアクセス準備)が終了し次第、データ転送可能な準備を実行する。
図4は、RAM4にかかる制御プログラムの転送処理の流れを示すフローチャートである。図4に示すように、DMA制御部11は、まずステップS11において、RAM4が初期化処理を必要としているか否かを判定する。RAM4が初期化処理を必要としていると判定した場合には(ステップS11のY:初期化判断手段)、予め定められた手順に従い初期化処理を実行する(ステップS12:初期化実行手段)。その後、RAM4の初期化が終了したことを確認すると(ステップS13のY)、NVRAM2からプログラムデータを受信し(ステップS14)、データを書き込む(ステップS15)。そして、DMA制御部11は、全てのプログラムデータの書き込み終了を確認すると(ステップS16のY)、転送処理を終了する。なお、RAM4が初期化処理を必要としていないと判定した場合には(ステップS11のN)、そのままNVRAM2からの読み出されたプログラムデータが転送されてきた場合にRAM4への書き込み処理を行い(ステップS15)、CPU1のプログラムデータ読み出しに備える。
このようにしてNVRAM2から読み書きのアクセス速度が高速なRAM4に対する制御プログラムの転送が終了した後、DMA制御部11は、割り込み信号発生などの手段でプログラムロード完了をCPU1に通知する。以後、CPU1は、装置動作のためのプログラム読み出し先をNVRAM2からRAM4に切り替え処理を続行する。なお、RAM4へのロード完了をCPU1に通知する手段は、割り込み処理でなくCPU1によるロード完了監視のようなポーリング処理でも問題ない。
また、NVRAM2からRAM4へのプログラム転送時間短縮のため、RAM4上で実行しない制御プログラムは転送せずに済むように、予め転送開始アドレスやデータ量などを指定し、無駄なデータ転送を省略することも可能である。この場合の開始アドレスや転送量、転送範囲は、決め打ちでDMA制御部11に組み込む以外に、モード設定などの外部信号設定状態によって転送範囲を選択可能とする構成もとることができる。
このように本実施の形態によれば、DMA制御部11が、プログラム転送に際して、初期化処理が必要なデータ記憶部(NVRAM2またはRAM4)があると判断した場合、CPU1によるデータ記憶部(NVRAM2またはRAM4)の初期化処理を待たずに、初期化処理が必要なデータ記憶部(NVRAM2またはRAM4)に対する初期化処理を実行する。これにより、従来においてはCPU1がソフトウェアで行っていた周辺デバイス(例えば、各データ記憶部)アクセスのための初期化処理をハードウェアで実行することで、CPU1の初期化期間を無駄にすることなく周辺デバイスへのアクセス開始可能時間を短縮することができ、結果として装置全体の立ち上げ時間を短縮することができる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を図5及び図6に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。本実施の形態は、RAM4へプログラム転送を実行中、CPU1の初期化が終了して制御プログラムの読み出し要求があった場合で、制御プログラムの展開が終わっていない領域へのアクセス要求があった場合に、DMA制御部11がCPU1の読み込み動作を待たせる機能を発揮するようにしたものである。
次に、本発明の第2の実施の形態を図5及び図6に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。本実施の形態は、RAM4へプログラム転送を実行中、CPU1の初期化が終了して制御プログラムの読み出し要求があった場合で、制御プログラムの展開が終わっていない領域へのアクセス要求があった場合に、DMA制御部11がCPU1の読み込み動作を待たせる機能を発揮するようにしたものである。
図5は、本発明の第2の実施の形態にかかるDMA制御部11による読み込み制御処理の流れを示すフローチャートである。なお、本実施の形態のDMA制御部11は、RAM4上へのプログラムデータ書き込み時に、書き込みが終了したアドレス範囲を保持するものとする。
図5に示すように、DMA制御部11は、CPU1の初期化が終了して制御プログラムの読み出しのためのRAM4へのアクセス要求があった場合(ステップS21)、アクセス要求が転送済みのアドレス範囲か否かを判断する(ステップS22)。転送済みのアドレス範囲内にCPU1からの読み出し要求があった場合には(ステップS22のY)、読み込みを許可するが(ステップS23)、転送済みのアドレス範囲外に読み出し要求があった場合には(ステップS22のN)、CPU1に対してデータを返さず、読み込みを待機させる(ステップS24:読み込み待機手段)。その後、DMA制御部11により制御プログラムの転送が終了し、読み込み可能になった場合には(ステップS25のY)、CPU1にデータを返して、読み込みを許可する(ステップS26)。
なお、上述した処理の場合、RAM4へのプログラムデータの書き込みが終了するまでCPU1側はRAM4から読み出したプログラムデータが来るのを待たされてしまうため、図6に示すように、アクセス要求を中断し(ステップS27:アクセス要求中断手段)、再度アクセス要求を出し直す処理も選択可能とする。
なお、本実施の形態においては、アクセス要求を出す側はCPU1としているが、これに限るものではなく、アクセス要求を出す側はPCIなどの汎用バスの場合も同様の処理が可能である。
このように本実施の形態によれば、DMA制御部11は、NVRAM2からRAM4へ制御プログラムを転送中に、制御プログラムの展開が終わっていない領域へのCPU1からのアクセス要求があった場合、当該領域における制御プログラムの展開が終わるまで、CPU1による制御プログラムの読み込みを待機させる。これにより、装置の電源ON時のようにCPU1の初期化に時間がかかる場合だけでなく、省エネ待機状態からの復帰のように電源ON時よりも早くCPU1の初期化が終了する場合に、RAM4上へ制御プログラムの書き込みが終了していない領域から誤って読み出しを行う処理を実行することを防止することができる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施の形態を図7に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。本実施の形態は、DMA制御部11が転送プログラムデータを監視して、最後のプログラムデータをRAM4上に展開後、RAM4へのCPU1のアクセス制限を解除して、RAM4上のどのアドレスでもCPU1から任意にアクセス可能とするようにしたものである。
次に、本発明の第2の実施の形態を図7に基づいて説明する。なお、前述した第1の実施の形態と同じ部分は同じ符号で示し説明も省略する。本実施の形態は、DMA制御部11が転送プログラムデータを監視して、最後のプログラムデータをRAM4上に展開後、RAM4へのCPU1のアクセス制限を解除して、RAM4上のどのアドレスでもCPU1から任意にアクセス可能とするようにしたものである。
図7は、本発明の第3の実施の形態にかかるDMA制御部11によるアクセス制限解除処理の流れを示すフローチャートである。なお、本実施の形態においては、転送が必要な制御プログラムのデータの最後にプログラムデータの最後であることを示す特定のパターン(転送終了パターン)を予め付加しておくものとする。
図7に示すように、DMA制御部11は、RAM4上へのプログラムデータ書き込み時に(ステップS31)、書き込みが終了したアドレス(転送先アドレス)を保持し(ステップS32)、転送データが転送終了パターンと一致するか否かを判断する(ステップS33:転送監視手段)。そして、転送データが転送終了パターンと一致すると判断した場合には(ステップS33のY)、制御プログラムのデータの最後のデータであると判断し、RAM4上に展開した後、RAM4へのCPU1のアクセス制限を解除して(ステップS34:アクセス制限解除手段)、RAM4上のどのアドレスでもCPU1から任意にアクセス可能とする。
このように本実施の形態によれば、DMA制御部11は、NVRAM2からRAM4へ制御プログラムを転送中に、制御プログラムの展開が終わっていない領域へのCPU1からのアクセス要求があった場合、当該領域へのアクセス要求を中断する。これにより、装置の電源ON時のようにCPU1の初期化に時間がかかる場合だけでなく、省エネ待機状態からの復帰のように電源ON時よりも早くCPU1の初期化が終了する場合に、RAM4上へ制御プログラムの書き込みが終了していない領域から誤って読み出しを行う処理を実行することを防止することができる。
なお、各実施の形態においては、情報処理装置100における電源投入後の処理について説明したが、このような状況に限るものではなく、省エネルギーモードにおける待機状態からの復帰の際の処理に適用してもなんら問題はない。
1 主制御部
2 第1のデータ記憶部
4 第2のデータ記憶部
11 DMA制御部、データ転送制御装置
100 情報処理装置
2 第1のデータ記憶部
4 第2のデータ記憶部
11 DMA制御部、データ転送制御装置
100 情報処理装置
Claims (8)
- 第1のデータ記憶部に記憶されている主制御部が実行する制御プログラムを、DMA(Direct Memory Access)制御部の制御によって、前記主制御部による処理を介さずに前記第1のデータ記憶部に比べて読み書きのアクセス速度がより高速な第2のデータ記憶部にDMA転送する情報処理装置において、
前記DMA制御部は、プログラム転送に際して前記各データ記憶部に対して初期化処理が必要か否かを判断する初期化判断手段と、この初期化判断手段により初期化処理が必要な前記データ記憶部があると判断した場合、前記主制御部による前記データ記憶部の初期化処理を待たずに、初期化処理が必要な前記データ記憶部に対する初期化処理を実行する初期化実行手段とを備える、
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記DMA制御部は、前記第1のデータ記憶部から前記第2のデータ記憶部へ前記制御プログラムを転送中に、前記制御プログラムの展開が終わっていない領域への前記主制御部からのアクセス要求があった場合、当該領域における前記制御プログラムの展開が終わるまで、前記主制御部による前記制御プログラムの読み込みを待機させる読み込み待機手段を備える、
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記DMA制御部は、前記第1のデータ記憶部から前記第2のデータ記憶部へ前記制御プログラムを転送中に、前記制御プログラムの展開が終わっていない領域への前記主制御部からのアクセス要求があった場合、当該領域へのアクセス要求を中断するアクセス要求中断手段を備える、
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 前記DMA制御部は、前記第1のデータ記憶部から前記第2のデータ記憶部への前記制御プログラムの転送を監視する転送監視手段と、この転送監視手段により前記制御プログラムの転送が完了したと判断した場合、前記主制御部からのアクセス要求を受け付けるアクセス制限解除手段とを備える、
ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。 - 第1のデータ記憶部に記憶されている主制御部が実行する制御プログラムを、前記主制御部による処理を介さずに前記第1のデータ記憶部に比べて読み書きのアクセス速度がより高速な第2のデータ記憶部にDMA(Direct Memory Access)転送するデータ転送制御装置において、
プログラム転送に際して前記各データ記憶部に対して初期化処理が必要か否かを判断する初期化判断手段と、
この初期化判断手段により初期化処理が必要な前記データ記憶部があると判断した場合、前記主制御部による前記データ記憶部の初期化処理を待たずに、初期化処理が必要な前記データ記憶部に対する初期化処理を実行する初期化実行手段と、
を備えることを特徴とするデータ転送制御装置。 - 前記第1のデータ記憶部から前記第2のデータ記憶部へ前記制御プログラムを転送中に、前記制御プログラムの展開が終わっていない領域への前記主制御部からのアクセス要求があった場合、当該領域における前記制御プログラムの展開が終わるまで、前記主制御部による前記制御プログラムの読み込みを待機させる読み込み待機手段を備える、
ことを特徴とする請求項5記載のデータ転送制御装置。 - 前記第1のデータ記憶部から前記第2のデータ記憶部へ前記制御プログラムを転送中に、前記制御プログラムの展開が終わっていない領域への前記主制御部からのアクセス要求があった場合、当該領域へのアクセス要求を中断するアクセス要求中断手段を備える、
ことを特徴とする請求項5記載のデータ転送制御装置。 - 前記第1のデータ記憶部から前記第2のデータ記憶部への前記制御プログラムの転送を監視する転送監視手段と、
この転送監視手段により前記制御プログラムの転送が完了したと判断した場合、前記主制御部からのアクセス要求を受け付けるアクセス制限解除手段と、
を備えることを特徴とする請求項5記載のデータ転送制御装置。
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US8893135B2 (en) | 2010-07-30 | 2014-11-18 | Mitsubishi Electric Corporation | Digital broadcast receiver and software startup method |
-
2005
- 2005-03-16 JP JP2005075848A patent/JP2006260092A/ja active Pending
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