JP2006258759A - 電磁波測定装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】電子機器やその内部の金属筐体、回路基板、ケーブル、あるいは電子機器間を接続するケーブル等の被測定物の動作状態において発生される電磁界の測定を高速に行なうことができ、不要な電磁波の放射源を効率的に特定できる電磁波測定装置を提供する。
【解決手段】回転装置4は電磁界が測定される被測定物である電子機器1が載置され、ほぼ水平方向に回転され、電磁界測定プローブアレイ2,2は、各々は電磁界測定プローブ5が一列以上に配列され、電子機器1を挟むように一対配置され、電子機器1の電磁界が測定された測定信号S1を出力し、電磁界プローブアレイ駆動部3は電磁界測定プローブアレイ2,2を電子機器1へ向かう方向あるいは逆方向等に移動する装置で、測定信号受信部15は測定信号S1を受信し、演算処理部16は測定信号S1を演算処理し、表示部17は演算処理部16から出力される測定結果を表示する。
【選択図】図1
【解決手段】回転装置4は電磁界が測定される被測定物である電子機器1が載置され、ほぼ水平方向に回転され、電磁界測定プローブアレイ2,2は、各々は電磁界測定プローブ5が一列以上に配列され、電子機器1を挟むように一対配置され、電子機器1の電磁界が測定された測定信号S1を出力し、電磁界プローブアレイ駆動部3は電磁界測定プローブアレイ2,2を電子機器1へ向かう方向あるいは逆方向等に移動する装置で、測定信号受信部15は測定信号S1を受信し、演算処理部16は測定信号S1を演算処理し、表示部17は演算処理部16から出力される測定結果を表示する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子機器やその内部の金属筐体、回路基板、ケーブル、あるいは電子機器間を接続するケーブル等の不要電磁波を測定し、電磁波放射源を特定する電磁波測定装置に関するものである。
従来、電子機器動作時に放射される不要電磁波の測定は、電波暗室、オープンサイトにおける遠方電界測定が行われている。
さらに近年、不要電磁波放射源の特定を容易に行なうために近傍電磁界測定が行われ、この近傍電磁界測定を行なうための装置として、特公平5−67184号公報(特許文献1)の電磁界プローブをアレイとして二次元平面に配列し、その平面アレイ上に配置された被測定物の近傍磁界を測定する方法が提案されている。
また、被測定物近傍の二次元平面を単一の電磁界プローブで走査する装置等が製品化されている。
さらに近年、不要電磁波放射源の特定を容易に行なうために近傍電磁界測定が行われ、この近傍電磁界測定を行なうための装置として、特公平5−67184号公報(特許文献1)の電磁界プローブをアレイとして二次元平面に配列し、その平面アレイ上に配置された被測定物の近傍磁界を測定する方法が提案されている。
また、被測定物近傍の二次元平面を単一の電磁界プローブで走査する装置等が製品化されている。
しかしながら、特公平5−67184号公報(特許文献1)で示した近傍電磁界測定装置による測定は、被測定物がプリント基板単体などの小面積かつ平面形状のものに限定されてしまう。実際に不要電磁波の対策を行なう電子機器はケーブルなどが接続されたプリント基板が金属筐体に接地されており、その不要電磁波放射メカニズムはプリント基板単体における放射メカニズムと異なっており、遠方電界測定で問題になっている電子機器の不要電磁波の状態はプリント基板単体の不要電磁波の状態とは異なっているにも関わらず、プリント基板単体で近傍電磁界を測定しているので、近傍電磁界測定による不要放射源の特定を有効に行うことは困難であった。
また、単一の電磁界プローブを駆動することにより電子機器近傍を走査し、電子機器の近傍電磁界を走査する方法も考えられるが、電子機器全体の近傍電磁界を測定するには非常に時間がかかってしまう。
そこで、特開平5−26930号公報(特許文献2)で、不要電磁波放射抑制対策に寄与する波源分布を求める電磁波源解析システム、及び周囲の電磁環境に影響されることなく放射電磁界を求めるための電磁界解析システム、及び前記二つのシステムの構成上不可欠である電磁界分布を測定する測定装置が提案されている。この電磁界分布測定装置は、互いに180°向き合わせて配置され、二つの校正された電磁界測定プローブと、電磁界測定プローブを支持する電磁界プローブ支持部と、電磁界測定プローブを上下するためのガイドとなるポールと、電磁界測定プローブを電子機器本体を中心として180°回転させる回転テーブルと、電子機器本体を載せる被測定物固定用テーブルと、基底部とで構成される。この装置では、2つ以上のプローブを用いることから電子機器の電磁界分布測定を高速に行うことが可能になる。
しかしながら、特開平5−26930号公報の装置では、主に被測定物から少し離れた位置に測定プローブを配置し、測定プローブを被測定物の周りを円筒状に走査することを想定しているため、平面を走査することは難しい。また、円筒状に走査することから、被測定物とプローブ間の距離が離れる領域があり、測定感度を得るために分解能が低くても、プローブサイズが大きく、感度が高いプローブで測定する必要があり、詳細な分布を測定することが難しい。
特公平5−67184号公報
特開平5−26930号公報
また、単一の電磁界プローブを駆動することにより電子機器近傍を走査し、電子機器の近傍電磁界を走査する方法も考えられるが、電子機器全体の近傍電磁界を測定するには非常に時間がかかってしまう。
そこで、特開平5−26930号公報(特許文献2)で、不要電磁波放射抑制対策に寄与する波源分布を求める電磁波源解析システム、及び周囲の電磁環境に影響されることなく放射電磁界を求めるための電磁界解析システム、及び前記二つのシステムの構成上不可欠である電磁界分布を測定する測定装置が提案されている。この電磁界分布測定装置は、互いに180°向き合わせて配置され、二つの校正された電磁界測定プローブと、電磁界測定プローブを支持する電磁界プローブ支持部と、電磁界測定プローブを上下するためのガイドとなるポールと、電磁界測定プローブを電子機器本体を中心として180°回転させる回転テーブルと、電子機器本体を載せる被測定物固定用テーブルと、基底部とで構成される。この装置では、2つ以上のプローブを用いることから電子機器の電磁界分布測定を高速に行うことが可能になる。
しかしながら、特開平5−26930号公報の装置では、主に被測定物から少し離れた位置に測定プローブを配置し、測定プローブを被測定物の周りを円筒状に走査することを想定しているため、平面を走査することは難しい。また、円筒状に走査することから、被測定物とプローブ間の距離が離れる領域があり、測定感度を得るために分解能が低くても、プローブサイズが大きく、感度が高いプローブで測定する必要があり、詳細な分布を測定することが難しい。
そこで、本発明は、電子機器やその内部の金属筐体、回路基板、ケーブル、あるいは電子機器間を接続するケーブル等の被測定物の動作状態において発生される電磁界の測定を高分解能で高速に行なうことができ、不要な電磁波の放射源を効率的に特定できる電磁波測定装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の電磁波測定装置は、電磁界が測定される被測定物が載置され、ほぼ水平方向に回転される回転装置と、
各々は電磁界測定プローブが一列以上に配列され、前記被測定物を挟むように一対配置され、前記電磁界が測定された測定信号を出力する第1及び第2の電磁界測定プローブアレイと、
前記第1及び第2の電磁界測定プローブアレイを、前記被測定物へ向かう方向あるいは逆方向に移動し、さらに、ほぼ水平方向及び鉛直方向にも移動する電磁界プローブアレイ駆動部と、
前記第1及び第2の電磁界測定プローブアレイから出力される前記測定信号を受信する測定信号受信部と、
前記測定信号受信部から出力される前記測定信号を演算処理し測定結果を出力する演算処理部と、
前記演算処理部から出力される前記測定結果を表示する表示部と、
以上の装置を制御する制御部と、を有する。
さらに、本発明の電磁波測定装置は、前記電磁波測定装置において、
前記電磁界プローブアレイ駆動部が前記第1及び第2の電磁界測定プローブアレイを、ほぼ水平方向に移動する代わりに、
前記被測定物が載置される前記回転装置自体が、ほぼ水平方向に移動されるように構成される。
さらに、本発明の電磁波測定装置は、前記電磁波を測定する第3の電磁界測定プローブアレイが第2の電磁界プローブアレイ駆動部により、前記被測定物に向かう方向あるいは逆方向に移動し、さらに、ほぼ水平方向及び鉛直方向にも移動する。
各々は電磁界測定プローブが一列以上に配列され、前記被測定物を挟むように一対配置され、前記電磁界が測定された測定信号を出力する第1及び第2の電磁界測定プローブアレイと、
前記第1及び第2の電磁界測定プローブアレイを、前記被測定物へ向かう方向あるいは逆方向に移動し、さらに、ほぼ水平方向及び鉛直方向にも移動する電磁界プローブアレイ駆動部と、
前記第1及び第2の電磁界測定プローブアレイから出力される前記測定信号を受信する測定信号受信部と、
前記測定信号受信部から出力される前記測定信号を演算処理し測定結果を出力する演算処理部と、
前記演算処理部から出力される前記測定結果を表示する表示部と、
以上の装置を制御する制御部と、を有する。
さらに、本発明の電磁波測定装置は、前記電磁波測定装置において、
前記電磁界プローブアレイ駆動部が前記第1及び第2の電磁界測定プローブアレイを、ほぼ水平方向に移動する代わりに、
前記被測定物が載置される前記回転装置自体が、ほぼ水平方向に移動されるように構成される。
さらに、本発明の電磁波測定装置は、前記電磁波を測定する第3の電磁界測定プローブアレイが第2の電磁界プローブアレイ駆動部により、前記被測定物に向かう方向あるいは逆方向に移動し、さらに、ほぼ水平方向及び鉛直方向にも移動する。
本発明の電磁波測定装置によれば、一対の第1及び第2の電磁界測定プローブアレイは互いに対向して配置され、その一対の第1及び第2の電磁界測定プローブアレイ間に回転装置上に載置された電子機器等の被測定物が配置される。
この一対の第1及び第2の電磁界測定プローブアレイは電磁界プローブアレイ駆動部により被測定物の側面の互いに対称な二平面を同時に走査し、近傍の電磁界を測定する。
この二平面の走査終了後、被測定物が載置される回転装置により、例えば90°ほぼ水平方向に被測定物である電子機器を回転させる。この回転により、近傍の電磁界未測定の被測定物の側面の二平面が電磁界測定プローブの走査範囲に入り、対向する一対の第1及び第2の電磁界測定プローブアレイは電磁界プローブアレイ駆動部により被測定物の側面の互いに対称な他の二平面を再び同時に走査することにより電子機器等の被測定物の四平面の近傍の電磁界を測定することとなる。
以上のように電子機器等の被測定物の側面の二平面以上を電磁界測定プローブアレイで走査することにより、高速に被測定物の動作状態の電磁界を測定することが可能となり、電子機器やその内部の金属筐体、回路基板、ケーブル、あるいは電子機器間を接続するケーブル等の被測定物の動作状態の電磁界測定を高速に行なうことができ、不要な電磁波放射源の効率的な特定が可能になる。
この一対の第1及び第2の電磁界測定プローブアレイは電磁界プローブアレイ駆動部により被測定物の側面の互いに対称な二平面を同時に走査し、近傍の電磁界を測定する。
この二平面の走査終了後、被測定物が載置される回転装置により、例えば90°ほぼ水平方向に被測定物である電子機器を回転させる。この回転により、近傍の電磁界未測定の被測定物の側面の二平面が電磁界測定プローブの走査範囲に入り、対向する一対の第1及び第2の電磁界測定プローブアレイは電磁界プローブアレイ駆動部により被測定物の側面の互いに対称な他の二平面を再び同時に走査することにより電子機器等の被測定物の四平面の近傍の電磁界を測定することとなる。
以上のように電子機器等の被測定物の側面の二平面以上を電磁界測定プローブアレイで走査することにより、高速に被測定物の動作状態の電磁界を測定することが可能となり、電子機器やその内部の金属筐体、回路基板、ケーブル、あるいは電子機器間を接続するケーブル等の被測定物の動作状態の電磁界測定を高速に行なうことができ、不要な電磁波放射源の効率的な特定が可能になる。
以下、本発明を、その実施例に基づいて、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例1の電磁波測定装置の斜視図で、不要電磁波を放射する被測定物である電子機器1の電磁界を測定するものである。
回転装置4は、電磁界が測定される被測定物である電子機器1が載置され、ほぼ水平方向に回転されるものである。ここで、被測定物は、電子機器1その内部の金属筐体、回路基板、ケーブル、あるいは電子機器間を接続するケーブル等である。
第1及び第2の電磁界測定プローブアレイ2,2は、図6(a)に示されるように、各々は電磁界測定プローブ5が一列に配列され、被測定物である電子機器1を挟むように一対配置され、被測定物である電子機器1の電磁界が測定された測定信号S1を出力するものである。
回転装置4は、電磁界が測定される被測定物である電子機器1が載置され、ほぼ水平方向に回転されるものである。ここで、被測定物は、電子機器1その内部の金属筐体、回路基板、ケーブル、あるいは電子機器間を接続するケーブル等である。
第1及び第2の電磁界測定プローブアレイ2,2は、図6(a)に示されるように、各々は電磁界測定プローブ5が一列に配列され、被測定物である電子機器1を挟むように一対配置され、被測定物である電子機器1の電磁界が測定された測定信号S1を出力するものである。
ここで、図6(b)、図7、図8に示される電磁界測定プローブアレイ2a,2b,2cのように複数列の電磁界測定プローブ7,11,12から成る場合も有る。
図6(a)に示される電磁界測定プローブアレイ2は、一列の電磁界測定プローブ5により構成されるが、図6(b)、図7、図8に示される電磁界測定プローブアレイ2a、2b、2cのように複数列の電磁界測定プローブ7,10,11,12により構成される場合も有る。
また電磁界測定プローブアレイは測定平面に対して測定したい任意の方向の電磁界を測定できるように、一方向に対応した電磁界測定プローブのみで構成されていてもよく、また異なった電磁界の方向が同時に測定できるように、複数方向の電磁界測定プローブから構成されていてもよい。
図7に示される電磁界測定プローブアレイ2bは、複数方向の電磁界測定プローブ10,11から構成される。
電磁界測定プローブアレイ2bは,x方向の電磁界測定プローブ10と、y方向の電磁界測定プローブ11から構成され、x方向に電磁界測定プローブ間隔の割合で磁界プローブアレイ2bを走査することにより走査面のx、y両方向の近傍の電磁界を測定することができる。
また図8に示される電磁界測定プローブアレイ2cは、任意の方向に可変できる電磁界測定プローブ12から構成される。
また電磁界測定プローブアレイをユニットとして交換可能にして、希望する任意の測定に対応した電磁界測定プローブアレイを付けることもよい。
図6(a)に示される電磁界測定プローブアレイ2は、一列の電磁界測定プローブ5により構成されるが、図6(b)、図7、図8に示される電磁界測定プローブアレイ2a、2b、2cのように複数列の電磁界測定プローブ7,10,11,12により構成される場合も有る。
また電磁界測定プローブアレイは測定平面に対して測定したい任意の方向の電磁界を測定できるように、一方向に対応した電磁界測定プローブのみで構成されていてもよく、また異なった電磁界の方向が同時に測定できるように、複数方向の電磁界測定プローブから構成されていてもよい。
図7に示される電磁界測定プローブアレイ2bは、複数方向の電磁界測定プローブ10,11から構成される。
電磁界測定プローブアレイ2bは,x方向の電磁界測定プローブ10と、y方向の電磁界測定プローブ11から構成され、x方向に電磁界測定プローブ間隔の割合で磁界プローブアレイ2bを走査することにより走査面のx、y両方向の近傍の電磁界を測定することができる。
また図8に示される電磁界測定プローブアレイ2cは、任意の方向に可変できる電磁界測定プローブ12から構成される。
また電磁界測定プローブアレイをユニットとして交換可能にして、希望する任意の測定に対応した電磁界測定プローブアレイを付けることもよい。
電磁界プローブアレイ駆動部3,3は、第1及び第2の電磁界測定プローブアレイ2,2を、図2に示される被測定物である電子機器1へ向かう方向あるいは逆方向に移動し、さらに、ほぼ水平方向及び鉛直方向にも移動する装置である。
図5に示される測定信号受信部15は、電磁界プローブアレイ切り替えスイッチ19を介して第1及び第2の電磁界測定プローブアレイ2,2から出力される測定信号S1を受信する部分である。測定信号受信部15は、スペクトラムアナライザ等の周波数領域の信号を測定できる。電磁界プローブアレイ切り替えスイッチ19は、電磁界測定プローブアレイ2,2を構成する図6(a)に示される電磁界測定プローブ5を順次切り替えて測定信号S1を測定信号受信部15に入力させる。電磁界測定プローブアレイ2,2と測定信号受信部15との間に信号増幅のためにアンプを介してもよい。測定信号S1は、ある任意の特定周波数の電磁界強度量でも、ある任意の周波数範囲の電磁界強度スペクトラムである。
演算処理部16は、測定信号受信部15から出力される測定信号S1を演算処理し測定結果を出力する部分で、電磁界測定プローブ5の周波数特性の補正等の処理も演算処理部16で行なう。
表示部17は、演算処理部16から出力される測定結果を表示する部分である。測定結果の表示は任意の演算処理により、電磁界強度スペクトラムを表示し、任意の特定周波数の近傍電磁界分布として被測定物である電子機器1の外形形状と重ねあわせて電磁界強度が視覚化される。
実施例1の電磁波測定装置に取り付けたカメラにより撮影した電子機器画像データを外形形状として取り込み、表示部18で電子機器1の画像データとその近傍電磁界分布が重ねて表示させてもよい。
また図7、図8に示される異なった電磁界方向が測定できる電磁界測定プローブ10,11,12によって測定された電磁界強度からなる近傍電磁界分布は単一方向の近傍電磁界分布や、二方向の電磁界を合成した近傍電磁界分布が演算処理部16により処理されて表示され、電子機器1の電磁波対策前後の電磁界強度スペクトラムや近傍電磁界分布が表示部で比較、検討できる。
制御部18は、以上の装置を制御信号S2により制御する部分である。
図5に示される測定信号受信部15は、電磁界プローブアレイ切り替えスイッチ19を介して第1及び第2の電磁界測定プローブアレイ2,2から出力される測定信号S1を受信する部分である。測定信号受信部15は、スペクトラムアナライザ等の周波数領域の信号を測定できる。電磁界プローブアレイ切り替えスイッチ19は、電磁界測定プローブアレイ2,2を構成する図6(a)に示される電磁界測定プローブ5を順次切り替えて測定信号S1を測定信号受信部15に入力させる。電磁界測定プローブアレイ2,2と測定信号受信部15との間に信号増幅のためにアンプを介してもよい。測定信号S1は、ある任意の特定周波数の電磁界強度量でも、ある任意の周波数範囲の電磁界強度スペクトラムである。
演算処理部16は、測定信号受信部15から出力される測定信号S1を演算処理し測定結果を出力する部分で、電磁界測定プローブ5の周波数特性の補正等の処理も演算処理部16で行なう。
表示部17は、演算処理部16から出力される測定結果を表示する部分である。測定結果の表示は任意の演算処理により、電磁界強度スペクトラムを表示し、任意の特定周波数の近傍電磁界分布として被測定物である電子機器1の外形形状と重ねあわせて電磁界強度が視覚化される。
実施例1の電磁波測定装置に取り付けたカメラにより撮影した電子機器画像データを外形形状として取り込み、表示部18で電子機器1の画像データとその近傍電磁界分布が重ねて表示させてもよい。
また図7、図8に示される異なった電磁界方向が測定できる電磁界測定プローブ10,11,12によって測定された電磁界強度からなる近傍電磁界分布は単一方向の近傍電磁界分布や、二方向の電磁界を合成した近傍電磁界分布が演算処理部16により処理されて表示され、電子機器1の電磁波対策前後の電磁界強度スペクトラムや近傍電磁界分布が表示部で比較、検討できる。
制御部18は、以上の装置を制御信号S2により制御する部分である。
本発明の実施例1により電子機器1等の被測定物の近傍の電磁界を測定する手順を次に説明する。
図2(a)に示されるように、2組の電磁界測定プローブアレイ2,2は互いに向かい合った形で配置され、その二組の電磁界測定プローブアレイ2,2間に回転装置4上に配置された被測定物である電子機器1が配置される。
この二組の向かい合った電磁界測定プローブアレイ2,2は電磁界プローブアレイ駆動部3,3により電子機器1の側面の互いに対称な二平面A、Cを同時に走査し、近傍の電磁界を測定する。
この二平面A、Cの走査終了後、図2(b)に示されるように電子機器1が載置される回転装置4により90°電子機器1を回転させることにより、近傍の電磁界の未測定の電子機器1の側面の二平面B、Dが電磁界測定プローブ2,2の走査範囲に入ることになる。
ここで図2(c)に示されるように、二組の向かい合った電磁界測定プローブアレイ2,2は電磁界プローブアレイ駆動部3,3により電子機器1の側面の互いに対称な二平面B、Dを再び同時に走査することにより電子機器1の四平面A、B、C、Dの近傍の電磁界が測定できた。
図2(a)に示されるように、2組の電磁界測定プローブアレイ2,2は互いに向かい合った形で配置され、その二組の電磁界測定プローブアレイ2,2間に回転装置4上に配置された被測定物である電子機器1が配置される。
この二組の向かい合った電磁界測定プローブアレイ2,2は電磁界プローブアレイ駆動部3,3により電子機器1の側面の互いに対称な二平面A、Cを同時に走査し、近傍の電磁界を測定する。
この二平面A、Cの走査終了後、図2(b)に示されるように電子機器1が載置される回転装置4により90°電子機器1を回転させることにより、近傍の電磁界の未測定の電子機器1の側面の二平面B、Dが電磁界測定プローブ2,2の走査範囲に入ることになる。
ここで図2(c)に示されるように、二組の向かい合った電磁界測定プローブアレイ2,2は電磁界プローブアレイ駆動部3,3により電子機器1の側面の互いに対称な二平面B、Dを再び同時に走査することにより電子機器1の四平面A、B、C、Dの近傍の電磁界が測定できた。
さらに被測定物である電子機器1の上部の平面の近傍電磁界を測定するために、図3に示されるように、電磁波を測定する第3の電磁界測定プローブアレイ2dが第2の電磁界プローブアレイ駆動部3aにより、被測定物である電子機器1に向かう方向あるいは逆方向に移動し、さらに、ほぼ水平方向及び鉛直方向にも移動するように構成される場合も有る。
これにより電子機器1の側面の二平面と上部一平面の電磁界を同時に測定できる。
これにより電子機器1の側面の二平面と上部一平面の電磁界を同時に測定できる。
また図4に示されるように被測定物である電子機器1の側面の近傍電磁界を測定するために、電磁波を測定する第3の電磁界測定プローブアレイ2eが第2の電磁界プローブアレイ駆動部3bにより、被測定物である電子機器1に向かう方向あるいは逆方向に移動し、さらに、ほぼ水平方向及び鉛直方向にも移動するように構成される場合も有る。第2の電磁界プローブアレイ駆動部3bは、一対の電磁界プローブアレイ駆動部3,3の上部に固定される。
これにより電子機器1の側面の二平面と上部一平面の電磁界を同時に測定できる。
これにより電子機器1の側面の二平面と上部一平面の電磁界を同時に測定できる。
図9に本発明の実施例4の電磁波測定装置が示され、不要電磁波を放射する被測定物である電子機器1の電磁界を測定する。
実施例1の電磁波測定装置においては、電磁界プローブアレイ駆動部3,3が第1及び第2の電磁界測定プローブアレイ2,2を、ほぼ水平方向に移動するが、この代わりに、本発明の実施例4の電磁波測定装置においては、被測定物である電子機器1が載置される回転装置4自体が、回転装置駆動部14上に配置され、ほぼ水平方向に移動されるように構成される。
本発明の実施例4により電子機器等の被測定物の近傍の電磁界を測定する手順を次に説明する。
図9(a)(b)のように二組の電磁界測定プローブアレイ2,2は互いに向かい合った形で配置され、その二組の固定された電磁界測定プローブアレイ2,2間に、電子機器1等の被測定物が配置される。電子機器1は、水平移動できる回転装置駆動部14上の回転装置4上に配置される。
この二組の向かい合った電磁界測定プローブアレイ2,2は電子機器1の回転装置駆動部14による水平駆動により、電子機器1の側面の互いに対称な二平面A、Cを同時に走査し、近傍の電磁界を測定する。
この二平面A、Cの走査終了後、図9(c)(d)に示されるように電子機器1が配置される回転装置4により90°電子機器1が回転されることにより、近傍の電磁界が未測定の電子機器1の他の側面の二平面B、Dが電磁界測定プローブアレイ2の走査範囲に入る。
ここで図9(e)(f)に示されるように二組の向かい合った電磁界測定プローブアレイ2,2は電子機器1の水平駆動により電子機器1側面の互いに対称な二平面B、Dを再び同時に走査することにより電子機器1の四平面A、B、C、Dの近傍の電磁界が測定できた。
実施例1の電磁波測定装置においては、電磁界プローブアレイ駆動部3,3が第1及び第2の電磁界測定プローブアレイ2,2を、ほぼ水平方向に移動するが、この代わりに、本発明の実施例4の電磁波測定装置においては、被測定物である電子機器1が載置される回転装置4自体が、回転装置駆動部14上に配置され、ほぼ水平方向に移動されるように構成される。
本発明の実施例4により電子機器等の被測定物の近傍の電磁界を測定する手順を次に説明する。
図9(a)(b)のように二組の電磁界測定プローブアレイ2,2は互いに向かい合った形で配置され、その二組の固定された電磁界測定プローブアレイ2,2間に、電子機器1等の被測定物が配置される。電子機器1は、水平移動できる回転装置駆動部14上の回転装置4上に配置される。
この二組の向かい合った電磁界測定プローブアレイ2,2は電子機器1の回転装置駆動部14による水平駆動により、電子機器1の側面の互いに対称な二平面A、Cを同時に走査し、近傍の電磁界を測定する。
この二平面A、Cの走査終了後、図9(c)(d)に示されるように電子機器1が配置される回転装置4により90°電子機器1が回転されることにより、近傍の電磁界が未測定の電子機器1の他の側面の二平面B、Dが電磁界測定プローブアレイ2の走査範囲に入る。
ここで図9(e)(f)に示されるように二組の向かい合った電磁界測定プローブアレイ2,2は電子機器1の水平駆動により電子機器1側面の互いに対称な二平面B、Dを再び同時に走査することにより電子機器1の四平面A、B、C、Dの近傍の電磁界が測定できた。
1:電子機器
2,2a,2b,2c:電磁界測定プローブアレイ
2d,2e:第3の電磁界測定プローブアレイ
3:電磁界プローブアレイ駆動部
4:回転装置
5,7,10,11,12:電磁界測定プローブ
14:回転装置駆動部
2,2a,2b,2c:電磁界測定プローブアレイ
2d,2e:第3の電磁界測定プローブアレイ
3:電磁界プローブアレイ駆動部
4:回転装置
5,7,10,11,12:電磁界測定プローブ
14:回転装置駆動部
Claims (3)
- 電磁界が測定される被測定物が載置され、ほぼ水平方向に回転される回転装置と、
各々は電磁界測定プローブが一列以上に配列され、前記被測定物を挟むように一対配置され、前記電磁界が測定された測定信号を出力する第1及び第2の電磁界測定プローブアレイと、
前記第1及び第2の電磁界測定プローブアレイを、前記被測定物へ向かう方向あるいは逆方向に移動し、さらに、ほぼ水平方向及び鉛直方向にも移動する電磁界プローブアレイ駆動部と、
前記第1及び第2の電磁界測定プローブアレイから出力される前記測定信号を受信する測定信号受信部と、
前記測定信号受信部から出力される前記測定信号を演算処理し測定結果を出力する演算処理部と、
前記演算処理部から出力される前記測定結果を表示する表示部と、
以上の装置を制御する制御部と、を有することを特徴とする電磁波測定装置。 - 請求項1記載の電磁波測定装置において、
前記電磁界プローブアレイ駆動部が前記第1及び第2の電磁界測定プローブアレイを、ほぼ水平方向に移動する代わりに、
前記被測定物が載置される前記回転装置自体が、ほぼ水平方向に移動されるように構成されることを特徴とする電磁波測定装置。 - 前記電磁波を測定する第3の電磁界測定プローブアレイが第2の電磁界プローブアレイ駆動部により、前記被測定物に向かう方向あるいは逆方向に移動し、さらに、ほぼ水平方向及び鉛直方向にも移動する請求項1又は2記載の電磁波測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005080314A JP2006258759A (ja) | 2005-03-18 | 2005-03-18 | 電磁波測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005080314A JP2006258759A (ja) | 2005-03-18 | 2005-03-18 | 電磁波測定装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2005080314A Pending JP2006258759A (ja) | 2005-03-18 | 2005-03-18 | 電磁波測定装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006258759A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2022119788A (ja) * | 2018-02-28 | 2022-08-17 | ディーダブリュー・フリッツ・オートメーション・インコーポレイテッド | 計測システム |
-
2005
- 2005-03-18 JP JP2005080314A patent/JP2006258759A/ja active Pending
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