JP2006258088A - 電磁ポンプ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 電磁ポンプ30は電磁コイル31の内側31bに臨入され、該電磁コイル31の一端側に配設されたヨーク32と、前記ヨーク32に対向して前記電磁コイル31の他端側より内側31cに臨入された固定鉄心33と、を備える。前記固定鉄心33は、一側に電磁個入り31の他端側に係合する鍔部33aと、該電磁コイル31の内側31bに嵌挿された中央部33bと、他側に側壁部33cと、を備える。中央部33bは横断面凹状を有し、側壁部33cに出口穴33dを有する出口シート34が形成されている。
【選択図】 図1
Description
前記コイルの内側に設けられた鍔形状のヨークと、
前記ヨークの内側に摺動可能に嵌挿された可動鉄心と、
前記可動鉄心に対向して前コイルに内側に設けられた凹形状の固定鉄心と、
前記固定鉄心に嵌挿され吐出口を有する吐出本体と、
前記可動鉄心に形成された貫通孔に設けた入口逆止弁と、
前記吐出本体に形成された貫通孔に設けた出口逆止弁と、
を備え、
前記ソレノイドを作動することにより前記可動鉄心を前記固定鉄心に吸着し吐出作用を行なうことを特徴とする。
本発明によれば、前記可動鉄心を鍔形状のヨークの内径に摺動させることにより非磁性対筒部を無くし、磁気効率を上げ、コイル通電時に可動鉄心を凹状の固定鉄心に吸着させることにより、部品の精度を上げることなく吐出効率を向上させることができる。
さらに、請求項3記載の発明では、前記出口逆止弁は、前記吐出本体の貫通孔に設けられた第1のばね部材と、前記第1のばね部材の弾発力により押圧されその外周面が該貫通孔を突出し前記固定鉄心の出口シートに係合する出口ボールと、を備えるので、吐出本体に貯留された潤滑油の逆流(戻り)を防止できるので、好適である。
また、請求項5記載の発明では、前記吐出本体には、アダプタが着脱自在に設けられるので、潤滑油の供給個所、潤滑油の吐出量を適宜設定することができるので、好適である。
また、請求項7記載の発明では、前記ストッパーには、潤滑油等の洗浄機構が設けられるので、潤滑油内の異物を除去することができるので、よい。
さらに、請求項8記載の発明では、前記吐出口は複数個設けられると、潤滑油を複数の供給個所に同時に供給できるので、好適である。
さらにまた、請求項9記載の発明では、前記アダプタには噴射ノズルが着脱自在に設けられていると、潤滑油の供給個所、潤滑油の吐出量を適宜設定することができるので、好適である。
さらに、請求項10記載の発明では、前記入口逆止弁及び出口逆止弁はセラミックやSUS304等の非磁性体材料により形成されると、吐出量、吐出圧力を上昇させ、電磁ポンプの性能を向上させることができるのでよい。
図1に示すように、電磁ポンプ30は電磁コイル(ボビン)31の内側31bに臨入され該電磁コイル31の一端側に配設されたヨーク32と、前記ヨーク32に対向して前記電磁コイル31の他端側より内側31cに臨入された固定鉄心33と、を備える。前記固定鉄心33は、一側に電磁コイル31の他端側に係合する鍔部33aと、該電磁コイル31の内側31cに嵌挿された中央部33bと、他側に側壁部33cと、を備える。前記中央部33bは横断面凹状を有し、側壁部33cに出口穴33dを有する出口シート34が形成されている。
前記吐出側本体35には、軸心方向に貫通する貫通孔35cが穿設され、該貫通孔35cの一端にノズルを形成する複数個、例えば2個の吐出口37が設けられている。この場合、前記吐出口37は、2個に限らずそれ以上でもよく、1個でも勿論よい。さらに、吐出口37は、軸心方向に対して等角度をもって穿設されているが、軸心方向に対して互いに異なる角度をもって穿設されてもよい。また、吐出口37の口径は同じでもよく、互いに異なる口径にしてもよい。さらに、吐出口37には、例えば噴射ノズル(図示しない)を取り付けることにより、潤滑油の供給個所、潤滑油の吐出量を適宜設定することができる。
この場合、ばね部材45、入口ボール46及び入口シート44より他側(図1で下端)から一側(図1で上端)へのみ液体、例えば潤滑油52(図2参照)を通過させる入口逆止弁47が形成される。なお、前記出口逆止弁41及び入口逆止弁47がセラミックやSUS304等の非磁性体材料により形成されると吐出量、吐出圧力を上昇させ、電磁ポンプの性能を向上させることができ、ポンプ寿命を伸ばすことが可能である。
参照符号53は、ストッパー42と吸入側本体49との間に挟持されたフィルターまたはストレーナを取り付けた洗浄・ろ過する洗浄機構を示し、潤滑油52に含有する異物または該潤滑油52を洗浄する機能を有する。
図3(A)乃至(D)により電磁ポンプ30の動作について説明する。
電磁コイル31に通電しない状態、すなわち、該電磁コイル31が非励磁(OFF)の状態では、可動鉄心43はばね部材45の弾発力により矢印Y方向に変位し、該可動鉄心43がストッパー42に当接する。このとき、可動鉄心43の内孔43aは負圧になるため、潤滑油52は入口シート44に係合している入口ボール46を押し上げ、ストッパー42の入口穴42d、可動鉄心43の入口穴43dを介して可動鉄心43の内孔43aに入り込み、該内孔43aに収納される(図3(A)参照)。
このとき、内孔43a内の潤滑油52は固定鉄心33の出口穴33dに流入し、ばね部材38の弾発力が作用している出口ボール40を押し開き、貫通孔35c内に流れ込んで
吐出口37より吐出される(図3(C)参照)。
可動鉄心43が固定鉄心33に吸着されると、該可動鉄心43の内孔43aが固定鉄心
33の貫通孔35cに連通するので、可動鉄心43の内孔43a内の圧力と貫通孔35c
の圧力は同じなるためばね部材38の弾発力により出口ボール40が出口シート34に当接し、出口穴33dを閉塞する(図3(D)参照)。
次いで、電磁コイル31が非励磁(OFF)の状態では可動鉄心43がばね部材45の
弾発力により矢印Y方向に変位し、該可動鉄心43がストッパー42に当接する。このとき、可動鉄心43の内孔43aは負圧になるため、潤滑油52は入口シート44に係合している入口ボール46を押し上げ、ストッパー42の入口穴42d、可動鉄心43の入口穴43dを介して可動鉄心43の内孔43aに入り込み、該内孔43aに収納される。
このように、電磁ポンプ30は、電磁コイル31のON−OFFの繰り返しにより可動鉄心43を軸心方向に往復動させ、入口逆止弁47側から潤滑油52が吸入され、出口逆止弁41から吐出され、吐出口37を介して噴射される。
第2の実施の形態に係る電磁ポンプ60は、入口逆止弁47を構成する入口ボール46をばね部材(第3のばね部材)61の弾発力により入口シート44に押圧することを特徴とする。これにより、電磁ポンプ60は、取付位置を図4に示す上下方向に立設する他に、
横設、斜設及び図4に示す状態と正反対に配置することが可能である。よって、電磁ポンプ60の向きは適宜調整することができ、潤滑油の供給個所に対して該電磁ポンプ60の配置の制約が無くなり、電磁ポンプ60を潤滑油供給個所に近づけて設けることが可能になり、潤滑油を供給個所に確実に噴射することができる。
第3の実施の形態に係る電磁ポンプ70の特徴は、吐出本体35に形成される吐出口37を、該吐出本体35に対して着脱自在に設けたことを特徴とする。すなわち、電磁ポンプ70の吐出口37はアダプタ71に形成される。前記アダプタ71には、軸心方向に貫通孔72が穿設され、該貫通孔72は一側が貫通孔39aに接続し、他側が吐出口37に連通している。これにより、吐出口37の口径、形状等は潤滑油の噴射量、噴射距離、噴射個所の数によって適宜変更することができる。さらに、吐出本体35の加工コストを低減することが可能である。
32 ヨーク 33 固定鉄心
35 吐出本体 37、71 吐出口
41 出口逆止弁 43 可動鉄心
47 入口逆止弁 49 吸入側本体
53 洗浄機構
Claims (10)
- ソレノイドを形成するコイルと、
前記コイルの内側に設けられた鍔形状のヨークと、
前記ヨークの内側に摺動可能に嵌挿された可動鉄心と、
前記可動鉄心に対向して前コイルに内側に設けられた凹形状の固定鉄心と、
前記固定鉄心に嵌挿され吐出口を有する吐出本体と、
前記可動鉄心に形成された貫通孔に設けた入口逆止弁と、
前記吐出本体に形成された貫通孔に設けた出口逆止弁と、
を備え、
前記ソレノイドを作動することにより前記可動鉄心を前記固定鉄心に吸着し吐出作用を行なうことを特徴とする電磁ポンプ。 - 請求項1記載の電磁ポンプにおいて、
前記入口逆止弁は、前記可動鉄心に穿設された内孔及び該内孔に連通する入口穴の一側に形成された入口シートと、前記内孔に装着され前記可動鉄心を押圧する第2のばね部材と、前記第2のばね部材の内方に装着され該ばね部材の弾発力により前記入口シートに当接する入口ボールと、を備えることを特徴とする電磁ポンプ。 - 請求項1または2記載の電磁ポンプにおいて、
前記出口逆止弁は、前記吐出本体の貫通孔に設けられた第1のばね部材と、前記第1のばね部材の弾発力により押圧されその外周面が該貫通孔を突出し前記固定鉄心の出口シートに係合する出口ボールと、を備えることを特徴とする電磁ポンプ。 - 請求項2記載の電磁ポンプにおいて、
前記入口ボールは前記第2のばね部材により押圧されることを特徴とする電磁ポンプ。 - 請求項1記載の電磁ポンプにおいて、
前記吐出本体には、アダプタが着脱自在に設けられることを特徴とする電磁ポンプ。 - 請求項1乃至5記載のいずれか1の電磁ポンプにおいて、
前記可動鉄心は、前記ヨークに係合したストッパーにより移動量が規制されることを特徴とする電磁ポンプ。 - 請求項6記載の電磁ポンプにおいて、
前記ストッパーには、潤滑油等の洗浄機構が設けられることを特徴とする電磁ポンプ。 - 請求項1乃至7記載のいずれか1の電磁ポンプにおいて、
前記吐出口は複数個設けられることを特徴とする電磁ポンプ。 - 請求項1乃至8記載のいずれか1の電磁ポンプにおいて、
前記アダプタには噴射ノズルが着脱自在に設けられていることを特徴とする電磁ポンプ。 - 請求項1記載の電磁弁ポンプにおいて、
前記入口逆止弁及び出口逆止弁はセラミックやSUS304等の非磁性体材料により形成されることを特徴とする電磁ポンプ。
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- 2005-07-11 JP JP2005201078A patent/JP4442768B2/ja active Active
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