JP2006258031A - 内燃機関の異常判定装置 - Google Patents

内燃機関の異常判定装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006258031A
JP2006258031A JP2005078388A JP2005078388A JP2006258031A JP 2006258031 A JP2006258031 A JP 2006258031A JP 2005078388 A JP2005078388 A JP 2005078388A JP 2005078388 A JP2005078388 A JP 2005078388A JP 2006258031 A JP2006258031 A JP 2006258031A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel injection
fuel
amount
injector
abnormality determination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005078388A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4513613B2 (ja
Inventor
Tatsuya Tawara
竜也 田原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2005078388A priority Critical patent/JP4513613B2/ja
Publication of JP2006258031A publication Critical patent/JP2006258031A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4513613B2 publication Critical patent/JP4513613B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/24Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means
    • F02D41/2406Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents characterised by the use of digital means using essentially read only memories
    • F02D41/2425Particular ways of programming the data
    • F02D41/2429Methods of calibrating or learning
    • F02D41/2451Methods of calibrating or learning characterised by what is learned or calibrated
    • F02D41/2454Learning of the air-fuel ratio control
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/02Circuit arrangements for generating control signals
    • F02D41/14Introducing closed-loop corrections
    • F02D41/1438Introducing closed-loop corrections using means for determining characteristics of the combustion gases; Sensors therefor
    • F02D41/1493Details
    • F02D41/1495Detection of abnormalities in the air/fuel ratio feedback system
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/30Controlling fuel injection
    • F02D41/3094Controlling fuel injection the fuel injection being effected by at least two different injectors, e.g. one in the intake manifold and one in the cylinder
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
    • F02D41/00Electrical control of supply of combustible mixture or its constituents
    • F02D41/22Safety or indicating devices for abnormal conditions
    • F02D41/221Safety or indicating devices for abnormal conditions relating to the failure of actuators or electrically driven elements

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】 筒内噴射用インジェクタと吸気通路噴射用インジェクタとを備えたエンジンにおいて、インジェクタの異常を適切に判定する。
【解決手段】 エンジンECUは、筒内噴射用インジェクタの異常判定に用いる異常判定値を、PFI学習値(「DI比率r=0%」の領域の学習値)に応じて設定するステップ(S108)と、燃料補正量(フィードバック補正量と学習値との和)がリッチ異常判定値よりも小さい場合(S120にてYES)、インジェクタがリッチ異常であると判定するステップ(S122)と、リーン異常判定値よりも大きい場合(S124にてYES)、インジェクタがリーン異常であると判定するステップ(S126)とを含む、プログラムを実行する。PFI学習値がX以上である場合リッチ異常判定値が大きな値に設定され、Y以下である場合リーン異常判定値が小さな値に設定される。
【選択図】 図7

Description

本発明は、筒内に向けて燃料を噴射する燃料噴射手段(筒内噴射用インジェクタ)と吸気通路または吸気ポート内に向けて燃料を噴射する燃料噴射手段(吸気通路噴射用インジェクタ)とを備えた内燃機関の異常判定装置に関し、特に、一方の燃料噴射手段の状態に応じて他方の燃料噴射手段の異常を判定する技術に関する。
機関吸気通路内に燃料を噴射するための吸気通路噴射用インジェクタと、機関燃焼室内に常時燃料を噴射するための筒内噴射用インジェクタとを具備し、機関負荷が予め定められた設定負荷よりも低いときには吸気通路噴射用インジェクタからの燃料噴射を停止すると共に機関負荷が設定負荷よりも高いときには吸気通路噴射用インジェクタから燃料を噴射するようにした内燃機関が公知である。
このような内燃機関においても、インジェクタに堆積するデポジットや製造時の個体差により、燃料噴射量が所望の噴射量とならない場合がある。すなわち、空燃比が所望の空燃比(たとえば理論空燃比)からずれる場合がある。この燃料噴射量のずれを補正するため、1気筒に対し1つのインジェクタが設けられた内燃機関と同様に、空燃比のフィードバック制御により、燃料噴射量が補正される。
特開平3−185242号公報(特許文献1)は、1気筒あたり複数個の燃料噴射弁を備えた内燃機関において、燃料噴射量を精度よく補正する内燃機関の燃料噴射量制御装置を開示する。この燃料噴射量制御装置は、運転状態に応じて複数の燃料噴射弁からの燃料噴射を制御する制御部と、機関の排気系に設けられた酸素センサからの出力信号に基づく値を学習して燃料噴射量を補正する学習部と、複数個の燃料噴射弁の使用状態に対応して複数の学習領域を設定する設定部と、学習領域の夫々において学習した各学習値を使用して各学習領域に対応する運転状態時に、燃料噴射量を補正する補正部とを含む。
この公報に記載の燃料噴射量制御装置によれば、学習領域で使用されている燃料噴射弁と、学習値を用いて燃料噴射量を補正するときの使用噴射弁が一致する。そのため、燃料噴射量の補正精度が向上する。したがって、これに伴い空燃比の追従性が向上し、排気エミッションが改善される。また目標空燃比からの誤差が小さくなるため空燃比をリーン側に設定しても失火の可能性を少なくして燃費を向上することができる。
特開平3−185242号公報
ところで、複数の燃料噴射弁のうちの一部の燃料噴射弁のみが使用されている状態においてその燃料噴射弁からの燃料噴射量が適切な範囲内であっても、他の燃料噴射弁と同時に使用される場合は筒内の混合気の状態が異なるため、必ずしも適切な範囲内とは言えない。しかしながら、特開平3−185242号公報には、燃料噴射弁の異常を判定する方法は何等記載されていない。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、筒内および吸気通路のいずれか一方に燃料を噴射するための第1の燃料噴射手段と他方に燃料を噴射するための第2の燃料噴射手段とを備えた内燃機関における燃料噴射手段の異常を適切に判定することができる、内燃機関の異常判定装置を提供することである。
第1の発明に係る内燃機関の異常判定装置は、筒内および吸気通路内のいずれか一方に燃料を噴射するための第1の燃料噴射手段と他方に燃料を噴射するための第2の燃料噴射手段とを備えた内燃機関における異常を判定する。この異常判定装置は、燃料噴射手段の噴射形態に、第1の燃料噴射手段のみから燃料が噴射される形態、第2の燃料噴射手段のみから燃料が噴射される形態、第1の燃料噴射手段および第2の燃料噴射手段から燃料が噴射される形態を含めて、燃料噴射手段を制御するための制御手段と、第1の燃料噴射手段からの燃料噴射量に関する条件が満たされた場合、第1の燃料噴射手段が異常であると判定するための第1の判定手段と、第2の燃料噴射手段からの燃料噴射量を補正するための補正手段と、第2の燃料噴射手段からの燃料噴射量の補正量が大きい場合は小さい場合に比べて、条件を緩和するための緩和手段と、緩和手段により緩和された条件が満たされた場合、第1の燃料噴射手段および第2の燃料噴射手段が異常であると判定するための第2の判定手段とを含む。
第1の発明によると、制御手段が、燃料噴射手段の噴射形態に、第1の燃料噴射手段のみから燃料が噴射される形態、第2の燃料噴射手段のみから燃料が噴射される形態、第1の燃料噴射手段および第2の燃料噴射手段から燃料が噴射される形態を含めて、燃料噴射手段を制御する。第1の燃料噴射手段からの燃料噴射量に関する条件が満たされた場合、第1の燃料噴射手段が異常であると判定される。このとき、第1の燃料噴射手段のみが使用されている場合において、第1の燃料噴射手段からの燃料噴射量が適切な範囲内であっても、他方の燃料噴射手段と同時に使用する場合は筒内の混合気の状態が異なるため、必ずしも適切な範囲内であるとはいえない。たとえば、筒内への燃料噴射量が不足する傾向にあり、吸気通路内への燃料噴射量が過剰になる傾向にある場合、両方の燃料噴射手段から燃料を噴射すると、全体の燃料噴射量は適切な範囲内であっても、筒内に直接噴射することによる冷却効果が低下し得る。この場合、筒内に充填可能な空気量が減り、目標とする出力を得ることができない。逆に、筒内への燃料噴射量が過剰になる傾向にあり、吸気通路内への燃料噴射量が不足する傾向の場合、火炎の伝播性が悪化し得る。そのため、これらのような場合、燃料噴射手段からの噴射量の誤差は、より小さいものでなくてはならない。したがって、第2の燃料噴射手段からの燃料噴射量の補正量が大きい場合は小さい場合に比べて、第1の燃料噴射手段からの燃料噴射量に関する条件が緩和される。緩和された条件が満たされた場合、第1の燃料噴射手段および第2の燃料噴射手段が異常であると判定される。これにより、現在の第1の燃料噴射手段と第2の燃料噴射手段との組み合わせの状態が異常であることを速やかに判定することができる。そのため、両方の燃料噴射手段が異常であることを適切に判定することができる。その結果、筒内および吸気通路内のいずれか一方に燃料を噴射するための第1の燃料噴射手段と他方に燃料を噴射するための第2の燃料噴射手段とを備えた内燃機関における燃料噴射手段の異常を適切に判定することができる、内燃機関の異常判定装置を提供することができる。
第2の発明に係る内燃機関の異常判定装置は、第1の発明の構成に加え、第1の燃料噴射手段からの燃料噴射量を増量するための手段をさらに含む。第1の判定手段は、第1の燃料噴射手段からの燃料噴射量が予め定められた量より多く増量されたという条件が満たされた場合、第1の燃料噴射手段がリーン異常であると判定するための手段を含む。補正手段は、第2の燃料噴射手段からの燃料噴射量を減量するように補正するための手段を含む。緩和手段は、第2の燃料噴射手段からの燃料噴射量の減少量が多い場合は少ない場合に比べて、予め定められた量を小さくすることにより条件を緩和するための手段を含む。
第2の発明によると、第1の燃料噴射手段からの燃料噴射量が予め定められた量より多く増量されたという条件が満たされた場合、第1の燃料噴射手段がリーン異常であると判定される。第2の燃料噴射手段からの燃料噴射量の減少量が多い場合は少ない場合に比べて、予め定められた量を小さくすることにより、第1の燃料噴射手段からの燃料噴射量に関する条件が緩和される。緩和された条件が満たされた場合、第1の燃料噴射手段および第2の燃料噴射手段が異常であると判定される。これにより、現在の第1の燃料噴射手段と第2の燃料噴射手段との組み合わせの状態が異常であることを速やかに判定することができる。
第3の発明に係る内燃機関の異常判定装置は、第1の発明の構成に加え、第1の燃料噴射手段からの燃料噴射量を減量するための手段をさらに含む。第1の判定手段は、第1の燃料噴射手段からの燃料噴射量が予め定められた量より多く減量されたという条件が満たされた場合、第1の燃料噴射手段がリッチ異常であると判定するための手段を含む。補正手段は、第2の燃料噴射手段からの燃料噴射量を増量するように補正するための手段を含む。緩和手段は、第2の燃料噴射手段からの燃料噴射量の増大量が多い場合は少ない場合に比べて、予め定められた量を小さくすることにより条件を緩和するための手段を含む。
第3の発明によると、第1の燃料噴射手段からの燃料噴射量が予め定められた量より多く減量されたという条件が満たされた場合、第1の燃料噴射手段からの燃がリッチ異常であると判定される。第2の燃料噴射手段からの燃料噴射量の増大量が多い場合は少ない場合に比べて、予め定められた量を小さくすることにより、第1の燃料噴射手段からの燃料噴射量に関する条件が緩和される。緩和された条件が満たされた場合、第1の燃料噴射手段および第2の燃料噴射手段が異常であると判定される。これにより、現在の第1の燃料噴射手段と第2の燃料噴射手段との組み合わせの状態が異常であることを速やかに判定することができる。
第4の発明に係る内燃機関の異常判定装置においては、第1〜3のいずれかの発明の構成に加え、第1の燃料噴射手段は筒内に燃料を噴射する。第2の燃料噴射手段は吸気通路内に燃料を噴射する。内燃機関の排気系には予め定められた温度以上で活性化する排気浄化用の触媒が設けられる。異常判定装置は、第1の燃料噴射手段が異常であると判定された場合、第2の燃料噴射手段のみから燃料を噴射することにより触媒を暖機するように、燃料噴射手段を制御するための手段をさらに含む。
第4の発明によると、内燃機関の排気系には触媒が設けられる。ここで、たとえば筒内に燃料を噴射する第1の燃料噴射手段が異常である場合(リーン異常である場合)は、点火プラグ周りの空燃比がリッチな成層状態の混合気を形成できないおそれがある。この場合、着火性が悪く、混合気が燃焼しない場合が起こり得る。この場合、触媒が活性化していない状態では、未燃燃料が排気エミッション性能に悪影響を及ぼし得る。そのため、第1の燃料噴射手段が異常であると判定された場合、吸気通路内に燃料を噴射する第2の燃料噴射手段のみから燃料を噴射することにより触媒が暖機される。第2の燃料噴射手段から吸気通路に噴射された燃料は気化し易いため、冷間時においても燃焼性がよい。また、仮に第2の燃料噴射手段が異常であったとしても、吸気通路に噴射された燃料は気化し易いため、点火プラグ周りの可燃混合気生成に対しての影響が少ない。これにより、排気エミッション性能への悪影響を抑制して、触媒を暖機することができる。
第5の発明に係る内燃機関の異常判定装置においては、第1〜4のいずれかの発明の構成に加え、第1の燃料噴射手段は、筒内噴射用インジェクタである。第2の燃料噴射手段は、吸気通路用インジェクタである。
第5の発明によると、第1の燃料噴射手段である筒内噴射用インジェクタと第2の燃料噴射手段である吸気通路噴射用インジェクタとを別個に設けて噴射燃料を分担する内燃機関において、燃料噴射手段の異常を適切に判定することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
図1に、本発明の第1の実施の形態に係る内燃機関の異常判定装置であるエンジンECU(Electronic Control Unit)で制御されるエンジンシステムの概略構成図を示す。なお、図1には、エンジンとして直列4気筒ガソリンエンジンを示すが、本発明はこのようなエンジンに限定されるものではなく、V型6気筒エンジン、V型8気筒エンジンなど、種々の形式のエンジンに適用可能である。
図1に示すように、エンジン10は、4つの気筒112を備え、各気筒112はそれぞれ対応するインテークマニホールド20を介して共通のサージタンク30に接続されている。サージタンク30は、吸気ダクト40を介してエアクリーナ50に接続され、吸気ダクト40内にはエアフローメータ42が配置されるとともに、電動モータ60によって駆動されるスロットルバルブ70が配置されている。このスロットルバルブ70は、アクセルペダル100とは独立してエンジンECU300の出力信号に基づいてその開度が制御される。一方、各気筒112は共通のエキゾーストマニホールド80に連結され、このエキゾーストマニホールド80は三元触媒コンバータ90に連結されている。
各気筒112に対しては、筒内に向けて燃料を噴射するための筒内噴射用インジェクタ110と、吸気ポートまたは/および吸気通路内に向けて燃料を噴射するための吸気通路噴射用インジェクタ120とがそれぞれ設けられている。これらインジェクタ110、120はエンジンECU300の出力信号に基づいてそれぞれ制御される。また、各気筒内噴射用インジェクタ110は共通の燃料分配管130に接続されており、この燃料分配管130は燃料分配管130に向けて流通可能な逆止弁140を介して、機関駆動式の高圧燃料ポンプ150に接続されている。なお、本実施の形態においては、2つのインジェクタが別個に設けられた内燃機関について説明するが、本発明はこのような内燃機関に限定されない。たとえば、筒内噴射機能と吸気通路噴射機能とを併せ持つような1個のインジェクタを有する内燃機関であってもよい。
図1に示すように、高圧燃料ポンプ150の吐出側は電磁スピル弁152を介して高圧燃料ポンプ150の吸入側に連結されており、この電磁スピル弁152の開度が小さいときほど、高圧燃料ポンプ150から燃料分配管130内に供給される燃料量が増大され、電磁スピル弁152が全開にされると、高圧燃料ポンプ150から燃料分配管130への燃料供給が停止されるように構成されている。なお、電磁スピル弁152はエンジンECU300の出力信号に基づいて制御される。
一方、各吸気通路噴射用インジェクタ120は、共通する低圧側の燃料分配管160に接続されており、燃料分配管160および高圧燃料ポンプ150は共通の燃料圧レギュレータ170を介して、電動モータ駆動式の低圧燃料ポンプ180に接続されている。さらに、低圧燃料ポンプ180は燃料フィルタ190を介して燃料タンク200に接続されている。燃料圧レギュレータ170は低圧燃料ポンプ180から吐出された燃料の燃料圧が予め定められた設定燃料圧よりも高くなると、低圧燃料ポンプ180から吐出された燃料の一部を燃料タンク200に戻すように構成されており、したがって吸気通路噴射用インジェクタ120に供給されている燃料圧および高圧燃料ポンプ150に供給されている燃料圧が上記設定燃料圧よりも高くなるのを阻止している。
エンジンECU300は、デジタルコンピュータから構成され、双方向性バス310を介して相互に接続されたROM(Read Only Memory)320、RAM(Random Access Memory)330、CPU(Central Processing Unit)340、入力ポート350および出力ポート360を備えている。
エアフローメータ42は吸入空気量に比例した出力電圧を発生し、このエアフローメータ42の出力電圧はA/D変換器370を介して入力ポート350に入力される。エンジン10には機関冷却水温に比例した出力電圧を発生する水温センサ380が取付けられ、この水温センサ380の出力電圧は、A/D変換器390を介して入力ポート350に入力される。
燃料分配管130には燃料分配管130内の燃料圧に比例した出力電圧を発生する燃料圧センサ400が取付けられ、この燃料圧センサ400の出力電圧は、A/D変換器410を介して入力ポート350に入力される。三元触媒コンバータ90上流のエキゾーストマニホールド80には、排気ガス中の酸素濃度に比例した出力電圧を発生する空燃比センサ420が取付けられ、この空燃比センサ420の出力電圧は、A/D変換器430を介して入力ポート350に入力される。
本実施の形態に係るエンジンシステムにおける空燃比センサ420は、エンジン10で燃焼された混合気の空燃比に比例した出力電圧を発生する全域空燃比センサ(リニア空燃比センサ)である。なお、空燃比センサ420としては、エンジン10で燃焼された混合気の空燃比が理論空燃比に対してリッチであるかリーンであるかをオン−オフ的に検出するO2センサを用いてもよい。
本実施の形態において、エンジンECU300は、空燃比センサ420の出力電圧に基づいて、燃料の総噴射量のフィードバック補正量を算出する。また、予め定められた学習条件が成立した場合、フィードバック補正量の学習値(燃料噴射量の恒常的なズレ量を表す値)を算出する。フィードバック補正量およびその学習値の算出は、吸入空気量をパラメータとして予め定められた学習領域内において行なわれる。学習領域については後で詳述する。
本実施の形態においては、空燃比がリーンである場合(理論空燃比よりもリーンである場合)、フィードバック補正量が増大するように算出される。空燃比がリッチである場合(理論空燃比よりもリッチである場合)、フィードバック補正量が減少するように算出される。なお、フィードバック補正量の算出方法については、公知の一般的な技術を利用すればよいため、ここではそのさらなる詳細な説明は繰返さない。
学習値は、予め定められた学習条件が満たされた場合に、マップに基づいて決定される更新量を、前回算出された学習値に加算または前回算出された学習値から減算することにより算出される。予め定められた学習条件は、たとえばフィードバック補正量の平均値(制御中心値)がしきい値(1)よりも小さいという条件やしきい値(2)(しきい値(2)>しきい値(1))よりも大きいという条件である。
燃料噴射量が過剰であるほど(目標の燃料噴射量よりも実際の燃料噴射量が多いほど)、学習値が小さい値として算出される。一方、燃料噴射量が不足するほど(目標の燃料噴射量よりも実際の燃料噴射量が少ないほど)、学習値が大きい値として算出される。
なお、学習値の算出方法については、公知の一般的な技術を利用すればよいため、ここではそのさらなる詳細な説明は繰返さない。
燃料噴射量は、フィードバック補正量および学習値に基づいて補正される。すなわち、フィードバック補正量や学習値が大きいほど、燃料噴射量が増大するように補正され、フィードバック補正量や学習値が小さいほど、燃料噴射量が減少するように補正される。本実施の形態において、燃料噴射量の補正量(以下、燃料補正量とも記載する)は、フィードバック補正量と学習値との和として算出される。
アクセルペダル100は、アクセルペダル100の踏込み量に比例した出力電圧を発生するアクセル開度センサ440に接続され、アクセル開度センサ440の出力電圧は、A/D変換器450を介して入力ポート350に入力される。また、入力ポート350には、機関回転数を表わす出力パルスを発生する回転数センサ460が接続されている。エンジンECU300のROM320には、上述のアクセル開度センサ440および回転数センサ460により得られる機関負荷率および機関回転数に基づき、運転状態に対応させて設定されている燃料噴射量の値や機関冷却水温に基づく補正値などが予めマップ化されて記憶されている。
図2および図3を参照して、エンジン10の運転状態に対応させた情報である、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120との噴き分け比率(以下、DI比率(r)とも記載する。)を表わすマップについて説明する。これらのマップは、エンジンECU300のROM320に記憶される。図2は、エンジン10の温間用マップであって、図3は、エンジン10の冷間用マップである。
図2および図3に示すように、これらのマップは、エンジン10の回転数を横軸にして、負荷率を縦軸にして、筒内噴射用インジェクタ110の分担比率がDI比率rとして百分率で示されている。
図2および図3に示すように、エンジン10の回転数と負荷率とに定まる運転領域ごとに、DI比率rが設定されている。「DI比率r=100%」とは、筒内噴射用インジェクタ110からのみ燃料噴射が行なわれる領域であることを意味し、「DI比率r=0%」とは、吸気通路噴射用インジェクタ120からのみ燃料噴射が行なわれる領域であることを意味する。「DI比率r≠0%」、「DI比率r≠100%」および「0%<DI比率r<100%」とは、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120とで燃料噴射が分担して行なわれる領域であることを意味する。なお、概略的には、筒内噴射用インジェクタ110は、出力性能の上昇に寄与し、吸気通路噴射用インジェクタ120は、混合気の均一性に寄与する。このような特性の異なる2種類のインジェクタを、エンジン10の回転数と負荷率とで使い分けることにより、エンジン10が通常運転状態(たとえば、アイドル時の触媒暖気時が、通常運転状態以外の非通常運転状態の一例であるといえる)である場合には、均質燃焼のみが行なわれるようにしている。
さらに、これらの図2および図3に示すように、温間時のマップと冷間時のマップとに分けて、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120のDI分担率rを規定した。エンジン10の温度が異なると、筒内噴射用インジェクタ110および吸気通路噴射用インジェクタ120の制御領域が異なるように設定されたマップを用いて、エンジン10の温度を検知して、エンジン10の温度が予め定められた温度しきい値以上であると図2の温間時のマップを選択して、そうではないと図3に示す冷間時のマップを選択する。それぞれ選択されたマップに基づいて、エンジン10の回転数と負荷率とに基づいて、筒内噴射用インジェクタ110および/または吸気通路噴射用インジェクタ120を制御する。
本実施の形態においては、燃料の総噴射量が所望の噴射量になるように、DI比率rに基づいて、筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射量および吸気通路噴射用インジェクタ120からの燃料噴射量が決定される。
図2および図3に設定されるエンジン10の回転数と負荷率について説明する。図2のNE(1)は2500〜2700rpmに設定され、KL(1)は30〜50%、KL(2)は60〜90%に設定されている。また、図3のNE(3)は2900〜3100rpmに設定されている。すなわち、NE(1)<NE(3)である。その他、図2のNE(2)や、図3のKL(3)、KL(4)も適宜設定されている。
図2および図3を比較すると、図2に示す温間用マップのNE(1)よりも図3に示す冷間用マップのNE(3)の方が高い。これは、エンジン10の温度が低いほど、吸気通路噴射用インジェクタ120の制御領域が高いエンジン回転数の領域まで拡大されるということを示す。すなわち、エンジン10が冷えている状態であるので、(たとえ、筒内噴射用インジェクタ110から燃料を噴射しなくても)筒内噴射用インジェクタ110の噴口にデポジットが堆積しにくい。このため、吸気通路噴射用インジェクタ120を使って燃料を噴射する領域を拡大するように設定され、均質性を向上させることができる。
図2および図3を比較すると、エンジン10の回転数が、温間用マップにおいてはNE(1)以上の領域において、冷間用マップにおいてはNE(3)以上の領域において、「DI比率r=100%」である。また、負荷率が、温間用マップにおいてはKL(2)以上の領域において、冷間用マップにおいてはKL(4)以上の領域において、「DI比率r=100%」である。これは、予め定められた高エンジン回転数領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用されること、予め定められた高エンジン負荷領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用されるということを示す。すなわち、高回転領域や高負荷領域においては、筒内噴射用インジェクタ110のみで燃料を噴射しても、エンジン10の回転数や負荷が高く吸気量が多いので筒内噴射用インジェクタ110のみでも混合気を均質化しやすいためである。このようにすると、筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料は燃焼室内で気化潜熱を伴い(燃焼室から熱を奪い)気化される。これにより、圧縮端での混合気の温度が下がる。これにより対ノッキング性能が向上する。また、燃焼室の温度が下がるので、吸入効率が向上し高出力が見込める。
図2に示す温間マップでは、負荷率KL(1)以下では、筒内噴射用インジェクタ110のみが用いられる。これは、エンジン10の温度が高いときであって、予め定められた低負荷領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用されるということを示す。これは、温間時においてはエンジン10が暖まった状態であるので、筒内噴射用インジェクタ110の噴口にデポジットが堆積しやすい。しかしながら、筒内噴射用インジェクタ110を使って燃料を噴射することにより噴口温度を低下させることができるので、デポジットの堆積を回避することも考えられ、また、筒内噴射用インジェクタの最小燃料噴射量を確保して、筒内噴射用インジェクタ110を閉塞させないことも考えられ、このために、筒内噴射用インジェクタ110を用いた領域としている。
図2および図3を比較すると、図3の冷間用マップにのみ「DI比率r=0%」の領域が存在する。これは、エンジン10の温度が低いときであって、予め定められた低負荷領域(KL(3)以下)では吸気通路噴射用インジェクタ120のみが使用されるということを示す。これはエンジン10が冷えていてエンジン10の負荷が低く吸気量も低いため燃料が霧化しにくい。このような領域においては筒内噴射用インジェクタ110による燃料噴射では良好な燃焼が困難であるため、また、特に低負荷および低回転数の領域では筒内噴射用インジェクタ110を用いた高出力を必要としないため、筒内噴射用インジェクタ110を用いないで、吸気通路噴射用インジェクタ120のみを用いる。
また、通常運転時以外の場合、エンジン10がアイドル時の触媒暖気時の場合(非通常運転状態であるとき)、成層燃焼を行なうように筒内噴射用インジェクタ110が制御される。このような触媒暖気運転中にのみ成層燃焼させることで、触媒暖気を促進させ、排気エミッションの向上を図る。
図4および図5を参照して、フィードバック補正量およびその学習値が算出される学習領域について説明する。なお、図4は温間マップにおける学習領域を示し、図5は冷間マップにおける学習領域を示す。
図4および図5において互いに隣接する一点鎖線で示す曲線で挟まれた領域が学習領域である。学習領域は、吸入空気量に応じて区分される。吸入空気量に応じた学習領域を設定するのは、エアフローメータ42の出力の誤差が吸入空気量に応じて異なるためである。
本実施の形態においては、学習領域(1)〜(4)までの4つの学習領域が設けられる。学習領域(1)、学習領域(2)、学習領域(3)、学習領域(4)の順に、吸入空気量が多い。なお、学習領域の数は4つに限らない。
本実施の形態においては、学習領域に加え、噴射領域(「DI比率r=100%」の領域、「0%<DI比率r<100%」の領域および「DI比率r=0%」の領域)毎にフィードバック補正量およびその学習値が算出される。すなわち、各噴射領域について、学習領域毎にフィードバック補正量が算出され、図6に示すように、噴射領域および学習領域に対応して学習値が算出される。なお、図6においては、各噴射領域において、学習領域毎に1つずつ学習値が算出された状態を示す。図6における四角の点は「DI比率r=100%」の領域における学習値を示す。丸の点は「0%<DI比率r<100%」の領域における学習値を示す。三角の点は「DI比率r=0%」の領域における学習値を示す。算出された学習値は、RAM330に記憶される。
図7を参照して、本実施の形態に係る内燃機関の異常判定装置であるエンジンECU300が実行するプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、エンジンECU300は、エアフローメータ42から送信された信号に基づいて、吸入空気量を検知する。S102にて、エンジンECU300は、検知された吸入空気量に基づいて、学習領域を判定する。
S104にて、エンジンECU300は、判定された学習領域における、「DI比率r=100%」の領域の学習値および「DI比率r=0%」の領域の学習値をRAM330から読み出す。S106にて、エンジンECU300は、図2および図3に示したマップに基づいて、エンジン10の運転状態が「DI比率r=100%」の領域にあるか否かを判別する。エンジン10の運転状態が「DI比率r=100%」の領域にある場合(S106にてYES)、処理はS108に移される。もしそうでないと(S106にてNO)、処理はS110に移される。
S108にて、エンジンECU300は、筒内噴射用インジェクタ110の異常判定に用いる異常判定値を、PFI学習値に応じて設定する。ここで、PFI学習値とは、吸気通路噴射用インジェクタ120からの噴射量に対する学習値、すなわち「DI比率r=0%」の領域における学習値を意味する。異常判定値にはリッチ異常判定値とリーン異常判定値とがある。各異常判定値は、図9に示すマップのように設定される。
図7に戻って、S110にて、エンジンECU300は、図2および図3に示したマップに基づいて、エンジン10の運転状態が「DI比率r=0%」の領域にあるか否かを判別する。エンジン10の運転状態が「DI比率r=0%」の領域にある場合(S110にてYES)、処理はS112に移される。もしそうでないと(S110にてNO)、処理はS113に移される。
S112にて、エンジンECU300は、吸気通路噴射用インジェクタ120の異常判定に用いる異常判定値を、DI学習値に応じて設定する。ここで、DI学習値とは、筒内噴射用インジェクタ110からの噴射量に対する学習値、すなわち「DI比率r=100%」の領域における学習値を意味する。異常判定値は、図10に示すマップのように設定される。
図7に戻って、S113にて、エンジンECU300は、運転状態に応じて(たとえばDI比率rに応じて)異常判定値を設定する。リッチ異常判定値は、たとえばDI比率rが20%以下の場合やDI比率rが80%以上の場合、20%<DI比率r<100%である場合よりも小さい値に設定される。リーン異常判定値は、たとえばDI比率rが20%以下の場合やDI比率rが80%以上の場合、20%<DI比率r<100%である場合よりも大きい値に設定される。
S114にて、エンジンECU300は、空燃比センサ420から送信された信号に基づいて、空燃比を検知する。S116にて、エンジンECU300は、検知された空燃比に基づいて、燃料噴射量のフィードバック補正量を算出する。S118にて、エンジンECU300は、燃料補正量を算出する。上述したように、本実施の形態において、燃料補正量は、フィードバック補正量と学習値との和である。インジェクタからの燃料噴射量が適切である場合(インジェクタが正常である場合)、リッチ異常判定値≦燃料補正量≦リーン異常判定値となる。
S120にて、エンジンECU300は、燃料補正量がリッチ異常判定値よりも小さいか否かを判定する。燃料補正量がリッチ異常判定値よりも小さい場合(S120にてYES)、処理はS122に移される。もしそうでないと(S120にてNO)、処理はS124に移される。
S122にて、エンジンECU300は、インジェクタがリッチ異常であると判定する。「DI比率r=100%」である場合は筒内噴射用インジェクタ110がリッチ異常であると判定され、「DI比率r=0%」である場合は吸気通路噴射用インジェクタ120がリッチ異常であると判定される。
それ以外、すなわち「0%<DI比率r<100%」である場合は、燃料系システム異常(筒内噴射用インジェクタ110および吸気通路噴射用インジェクタ120の両方の異常、またはエアフローメータ42の異常)であると判定される。
S124にて、エンジンECU300は、燃料補正量がリーン異常判定値よりも大きいか否かを判定する。燃料補正量がリーン異常判定値よりも大きい場合(S124にてYES)、処理はS126に移される。もしそうでないと(S124にてNO)、処理は図8に示すS128に移される。
S126にて、エンジンECU300は、インジェクタがリーン異常であると判定する。「DI比率r=100%」である場合は筒内噴射用インジェクタ110がリーン異常であると判定され、「DI比率r=0%」である場合は吸気通路噴射用インジェクタ120がリーン異常であると判定される。
それ以外、すなわち「0%<DI比率r<100%」である場合は、燃料系システム異常(筒内噴射用インジェクタ110および吸気通路噴射用インジェクタ120の両方の異常、またはエアフローメータ42の異常)であると判定される。
S128にて、エンジンECU300は、「DI比率r=100%」であり、Y≧PFI学習値であり、かつB(2)<燃料補正量<B(1)であるか否かを判別する。「DI比率r=100%」であり、Y≧PFI学習値であり、かつB(2)<燃料補正量<B(1)である場合(S128にてYES)、処理はS130に移される。もしそうでないと(S128にてNO)、処理はS132に移される。
S130にて、エンジンECU300は、筒内噴射用インジェクタ110がリーン(DIリーン)で吸気通路噴射用インジェクタ120がリッチ(PFIリッチ)である双方向異常であり、かつリーン異常であると判定する。このとき、筒内噴射用インジェクタ110がリーン異常であると判定される。ここで、双方向異常とは、一方のインジェクタからの噴射量が不足する(リーンになる)傾向にあり、他方のインジェクタからの噴射量が過剰になる(リッチになる)傾向にあるという異常を意味する。以下、双方向異常であり、かつリーン異常であることを「リーン異常(双方向)」とも記載する。
S132にて、エンジンECU300は、「DI比率r=100%」であり、PFI学習値≧Xであり、かつA(1)<燃料補正量<A(2)であるか否かを判別する。「DI比率r=100%」であり、PFI学習値≧Xであり、かつA(1)<燃料補正量<A(2)である場合(S132にてYES)、処理はS134に移される。もしそうでないと(S132にてNO)、処理はS136に移される。
S134にて、エンジンECU300は、筒内噴射用インジェクタ110がリッチ(DIリッチ)で吸気通路噴射用インジェクタ120がリーン(PFIリーン)である双方向異常であり、かつリッチ異常であると判定する。このとき、筒内噴射用インジェクタ110がリッチ異常であると判定される。以下、双方向異常であり、かつリッチ異常であることを「リッチ異常(双方向)」とも記載する。
S136にて、エンジンECU300は、「DI比率r=0%」であり、Y≧DI学習値であり、かつD(2)<燃料補正量<D(1)であるか否かを判別する。「DI比率r=0%」であり、Y≧DI学習値であり、かつD(2)<燃料補正量<D(1)である場合(S136にてYES)、処理はS138に移される。もしそうでないと(S136にてNO)、処理はS140に移される。
S138にて、エンジンECU300は、筒内噴射用インジェクタ110がリッチで吸気通路噴射用インジェクタ120がリーンであるリーン異常(双方向)であると判定する。このとき、吸気通路噴射用インジェクタ120がリーン異常であると判定される。
S140にて、エンジンECU300は、「DI比率r=0%」であり、DI学習値≧Xであり、かつC(1)<燃料補正量<C(2)であるか否かを判別する。「DI比率r=0%」であり、DI学習値≧Xであり、かつC(1)<燃料補正量<C(2)である場合(S140にてYES)、処理はS142に移される。もしそうでないと(S140にてNO)、この処理は終了する。
S142にて、エンジンECU300は、筒内噴射用インジェクタ110がリーンであり、吸気通路噴射用インジェクタ120がリッチであるリッチ異常(双方向)であると判定する。このとき、吸気通路噴射用インジェクタ120がリッチ異常であると判定される。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る内燃機関の異常判定装置であるエンジンECU300の動作について説明する。
エンジンの運転中、エアフローメータ42から送信された信号に基づいて、吸入空気量が検知され(S100)、検知された吸入空気量に基づいて、学習領域が判定される(S102)。ここでは、学習領域(1)であると想定する。
学習領域(1)における、「DI比率r=100%」の領域の学習値および「DI比率r=0%」の領域の学習値がRAM330から読み出され(S104)、エンジン10の運転状態が「DI比率r=100%」の領域にあるか否かが判別される(S106)。
[「DI比率r=100%」の領域にある場合]
エンジン10の運転状態が「DI比率r=100%」の領域にある場合(S106にてYES)、筒内噴射用インジェクタ110の異常判定に用いる異常判定値がPFI学習値に応じて設定される(S108)。
このとき、図9のマップで示したように、X>PFI学習値>Y(X、Yは定数)である場合およびY≧PFI学習値である場合、リッチ異常判定値はA(1)(A(1)は定数)に設定される(S108)。一方、PFI学習値≧Xである場合、リッチ異常判定値はA(2)(A(2)は定数で、A(2)>A(1))に設定される(S108)。
すなわち、吸気通路噴射用インジェクタ120からの噴射量が目標の噴射量に対して不足する傾向にあるため、PFI学習値がX以上になった場合、リッチ異常判定値が大きくされ、リッチ異常であると判定されるために満たすべき条件が緩和される。これにより、筒内噴射用インジェクタ110からの噴射量を補正して減量する際、その減少量が少ない段階からリッチ異常であると判定されることになる。
また、PFI学習値≧Xである場合およびX>PFI学習値>Yである場合、リーン異常判定値はB(1)(B(1)は定数で、B(1)>A(1))に設定される(S108)。一方、Y≧PFI学習値である場合、リーン異常判定値はB(2)(B(2)は定数で、B(1)>B(2))に設定される(S108)。
すなわち、吸気通路噴射用インジェクタ120からの噴射量が目標の噴射量に対して過剰になる傾向にあるため、PFI学習値がY以下になった場合、リーン異常判定値が小さくされ、リーン異常であると判定されるために満たすべき条件が緩和される。これにより、筒内噴射用インジェクタ110からの噴射量を補正して減量する際、その減少量が少ない段階からリーン異常であると判定されることになる。
リッチ異常判定値およびリーン異常判定値の設定後、空燃比が検知され(S114)、空燃比に基づいてフィードバック補正量が算出される(S116)。このフィードバック補正量と学習値との和として、燃料補正量が算出される(S118)。
算出された燃料補正量がリッチ異常判定よりも小さい場合(S120にてYES)、すなわち、筒内噴射用インジェクタ110からの噴射量が過剰である場合、筒内噴射用インジェクタ110がリッチ異常であると判定される(S122)。
このとき、PFI学習値がX以上である場合、すなわち吸気通路噴射用インジェクタ120からの噴射量が目標の噴射量に対して不足する傾向にある場合は、そうでない場合に比べて、リッチ異常判定値が大きくされている。
これにより、吸気通路噴射用インジェクタ120からの噴射量が不足した状態においては、空燃比フィードバック制御による燃料噴射量の減少量が少ない段階で筒内噴射用インジェクタ110がリッチ異常であると判定することができる。
また、燃料補正量がリーン異常判定よりも大きい場合(S124にてYES)、すなわち筒内噴射用インジェクタ110からの噴射量が不足している場合、筒内噴射用インジェクタ110がリーン異常であると判定される(S126)。
このとき、PFI学習値がY以下である場合、すなわち吸気通路噴射用インジェクタ120からの噴射量が目標の噴射量に対して過剰である傾向にある場合は、そうでない場合に比べて、リーン異常判定値が小さくされている。
これにより、吸気通路噴射用インジェクタ120からの噴射量が過剰である状態においては、空燃比フィードバック制御による燃料噴射量の増大量が少ない段階で筒内噴射用インジェクタ110がリーン異常であると判定することができる。
ところで、一方のインジェクタからの噴射量が不足する傾向にある場合において、他方のインジェクタからの噴射量が過剰になる傾向にある場合、両方のインジェクタから燃料を噴射する際の総噴射量が許容範囲内であっても、筒内の混合気の状態が所望の状態と異なり得る。このような場合、一方のインジェクタのみに異常であるのではなく、両方のインジェクタが異常であるといえる。
したがって、図11に示すように、PFI学習値がY以下であり、かつB(2)<燃料補正量<B(1)である場合(S128にてYES)、筒内噴射用インジェクタ110がリーンであり、吸気通路噴射用インジェクタ120がリッチであるリーン異常(双方向)であると判定される(S130)。
一方、PFI学習値がX以上であり、かつA(1)<燃料補正量<A(2)である場合(S132にてYES)、筒内噴射用インジェクタ110がリッチであり、吸気通路噴射用インジェクタ120がリーンであるリッチ異常(双方向)であると判定される(S134)。
これにより、一方のインジェクタからの噴射量が不足する傾向にあり、他方のインジェクタからの噴射量が過剰になる傾向にある双方向異常を速やかに判定することができる。
[「DI比率r=0%」の領域にある場合]
エンジン10の運転状態が「DI比率r=0%」の領域にある場合(S106にてNO、S110にてYES)、吸気通路噴射用インジェクタ120の異常判定に用いる異常判定値がDI学習値に応じて設定される(S112)。
このとき、図10のマップにおいて示したように、X>DI学習値>Yである場合およびY≧DI学習値である場合、リッチ異常判定値はC(1)(C(1)は定数)に設定される(S112)。一方、DI学習値≧Xである場合、リッチ異常判定値はC(2)(C(2)は定数で、C(2)>C(1))に設定される。
すなわち、筒内噴射用インジェクタ110からの噴射量が目標の噴射量に対して不足する傾向にあるため、DI学習値がX以上になった場合、リッチ異常判定値が大きくされ、リッチ異常であると判定されるために満たすべき条件が緩和される。これにより、吸気通路噴射用インジェクタ120からの噴射量を補正して減量する際、その減少量が少ない段階からリッチ異常であると判定されることになる。
また、DI学習値≧Xである場合およびX>DI学習値>Yである場合、リーン異常判定値はD(1)(D(1)は定数で、C(1)>D(1))に設定される(S112)。一方、Y≧DI学習値である場合、リーン異常判定値はD(2)(D(2)は定数で、D(1)>D(2))に設定される。
すなわち、筒内噴射用インジェクタ110からの噴射量が目標の噴射量に対して過剰になる傾向にあるため、DI学習値がY以下になった場合、リーン異常判定値が小さくされ、リーン異常であると判定されるために満たすべき条件が緩和される。これにより、吸気通路噴射用インジェクタ120からの噴射量を補正して増量する際、その増大量が少ない段階からリーンであると判定されることになる。
リッチ異常判定値およびリーン異常判定値の設定後、空燃比が検知され(S114)、空燃比に基づいてフィードバック補正量が算出される(S116)。このフィードバック補正量と学習値との和として、燃料補正量が算出される(S118)。
算出された燃料補正量がリッチ異常判定よりも小さい場合(S120にてYES)、すなわち吸気通路噴射用インジェクタ120からの噴射量が過剰である場合、吸気通路噴射用インジェクタ120がリッチ異常であると判定される(S122)。
このとき、DI学習値がX以上である場合、すなわち筒内噴射用インジェクタ110からの噴射量が目標の噴射量に対して不足する傾向にある場合は、そうでない場合に比べて、リッチ異常判定値が大きくされている。
これにより、筒内噴射用インジェクタ110からの噴射量が不足した状態においては、空燃比フィードバック制御による燃料噴射量の減少量が少ない段階で吸気通路噴射用インジェクタ120がリッチ異常であると判定することができる。
また、燃料補正量がリーン異常判定よりも大きい場合(S124にてYES)、すなわち吸気通路噴射用インジェクタ120からの噴射量が不足している場合、吸気通路噴射用インジェクタ120がリーン異常であると判定される(S126)。
このとき、DI学習値がY以下である場合、すなわち筒内噴射用インジェクタ110からの噴射量が目標の噴射量に対して過剰になる傾向にある場合は、そうでない場合に比べて、リーン異常判定値が小さくされている。
これにより、筒内噴射用インジェクタ110からの噴射量が過剰である状態においては、空燃比フィードバック制御による燃料噴射量の増大量が少ない段階で吸気通路噴射用インジェクタ120がリーン異常であると判定することができる。
また、図12に示すように、DI学習値がY以下であり、かつD(2)<燃料補正量<D(1)である場合(S136にてYES)、筒内噴射用インジェクタ110がリッチであり、吸気通路噴射用インジェクタ120がリーンであるリーン異常(双方向)であると判定される(S138)。
一方、DI学習値がX以上であり、かつC(1)<燃料補正量<C(2)である場合(S140にてYES)、筒内噴射用インジェクタ110がリーンであり、吸気通路噴射用インジェクタ120がリッチであるリーン異常(双方向)であると判定される(S134)。
これにより、一方のインジェクタからの噴射量が不足する傾向にあり、他方のインジェクタからの噴射量が過剰になる傾向にある双方向異常を速やかに判定することができる。
以上のように、本実施の形態に係る異常判定装置であるエンジンECUによれば、吸気通路噴射用インジェクタおよび筒内噴射用インジェクタのうちの一方のインジェクタからの噴射量が目標の噴射量に対して不足する傾向にある場合は、他方のインジェクタがリッチ異常であることを判定するために満たされるべき条件が緩和される。また、一方のインジェクタからの噴射量が目標の噴射量に対して過剰である傾向にある場合は、他方のインジェクタがリーン異常であることを判定するために満たされるべき条件が緩和される。緩和された条件が満たされた場合、双方向異常におけるリーン異常、またはリッチ異常であると判定される。これにより、一方のインジェクタからの噴射量が不足する傾向にあり、他方のインジェクタからの噴射量が過剰になる傾向にある双方向異常を速やかに判定することができる。
<第2の実施の形態>
図13および図14を参照し、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態においては、前述の第1の実施の形態における異常判定の結果に応じて、三元触媒コンバータ90を暖機する。その他の構造については、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図13を参照して、本実施の形態に係る異常判定装置であるエンジンECU300が実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、エンジンECU300は、前述の第1の実施の形態におけるプログラムに加えて、以下に説明するプログラムを実行する。
S200にて、エンジンECU300は、エンジン10が始動されたか否かを判断する。このとき、他のECUからエンジンECU300に入力されるエンジン始動要求信号や、エンジンECU300自体により処理された結果に基づいて判断される。エンジン10が始動されると(S200にてYES)、処理はS202へ移される。もしそうでないと(S200にてNO)、この処理は終了する。
S202にて、エンジンECU300は、触媒暖機が必要であるか否かを判断する。このとき、三元触媒コンバータ90の下流側に設けられた酸素センサの検知値号の変化に基づいて三元触媒コンバータ90が活性化していないと、急速触媒暖機は必要であると判断される。また、エンジン冷却水の水温もしくはエンジンオイルの油温等から急速触媒暖機が必要であるか否かを判断するようにしてもよい。急速暖機が必要であると(S202にてYES)、処理はS204へ移される。もしそうでないと(S202にてNO)、この処理は終了する。
S204にて、エンジンECU300は、筒内噴射用インジェクタ110がリーンであり、吸気通路噴射用インジェクタ120がリッチであるリーン異常(双方向)と判定されているか否かを判別する。筒内噴射用インジェクタ110がリーンであり、吸気通路噴射用インジェクタ120がリッチであるリーン異常(双方向)と判定されている場合(S204にてYES)、処理はS206に移される。もしそうでないと(S204にてNO)、処理はS210に移される。
S206にて、エンジンECU300は、急速触媒暖機を禁止する。ここで、急速触媒暖機とは、吸気通路噴射用インジェクタ120から吸気行程で燃料を吸気通路内に噴射し、筒内噴射用インジェクタ110から圧縮行程で燃料を筒内に噴射することにより、空燃比がリーンで均質状態の混合気と、点火プラグ周りの空燃比がリッチな成層状態の混合気とを燃焼室内で形成し、点火時期を大幅に遅角する制御をいう。
S208にて、エンジンECU300は、「DI比率r=0%」で、すなわち吸気通路噴射用インジェクタ120のみから燃料を噴射して、急速触媒暖機よりも小さい遅角量の点火時期でエンジン10を運転し、三元触媒コンバータ90を暖機する。その後、この処理は終了する。
S210にて、エンジンECU300は、急速触媒暖機を実行する。このとき、たとえば、図14に示すように、点火時期、筒内噴射用インジェクタ110の噴射時期、燃料噴射量、供給空気量、DI比率rが、エンジンECU300により制御される。なお、この図14におけるDI比率の値は一例であって、50%以上(筒内噴射用インジェクタ110の分担の割合を吸気通路噴射用インジェクタ120の分担の割合と同等以上)であればよい。また、燃料量減量については、一例として、排気における空燃比が15.5程度のリーンな状態にすればよい。このように減量することにより、未燃HCを減少させることにもなる。なお、エンジン10の始動直後は増量補正(エンジン10の始動時にトルクが要求されることに対応するための増量補正や壁面付着に対応するための増量補正)されるが、始動時を経過して始動時のトルクが要求されなくなったり、壁面付着燃料が飽和したりするため、燃料量が減量される。このように、筒内噴射用インジェクタ110からの圧縮行程における燃料噴射量を減量しても、着火に必要な燃料量だけが点火プラグ付近に存在し、リーン限界が高くなるので失火しない。そして、触媒暖機に寄与する後燃え用の燃料(吸気通路噴射用インジェクタ120から供給される分)が(増量補正によって)要求量だけ供給されている。この後燃え燃料があるので、触媒暖機を達成することができる。その後、この処理は終了する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る異常判定装置であるエンジンECU300により制御されるエンジン10の動作について説明する。なお、以下の説明においては、急速触媒暖機を必要とする場合のエンジン10の始動時の動作について説明する。
エンジン10が始動して(S200にてYES)、三元触媒コンバータ90の下流側に設けられた酸素センサの検知値号の変化に基づいて三元触媒コンバータ90が活性化していないと、触媒暖機は必要であると判断される(S202にてYES)。
ここで、たとえば筒内噴射用インジェクタ110がリーン異常である場合は、点火プラグ周りの空燃比がリッチな成層状態の混合気を形成できないおそれがある。この場合、着火性が悪く、混合気が燃焼しない場合が起こりうる。この場合、三元触媒コンバータ90が活性化していない状態では、未燃燃料が排気エミッション性能に悪影響を及ぼし得る。
そのため、筒内噴射用インジェクタ110がリーンであり、吸気通路噴射用インジェクタ120がリッチであるリーン異常(双方向)と判定されている場合(S204にてYES)、急速触媒暖機が禁止され(S206)、「DI比率r=0%」で、すなわち吸気通路噴射用インジェクタ120のみから燃料を噴射してエンジン10を運転し、三元触媒コンバータ90が暖機される(S208)。
吸気通路噴射用インジェクタ120から吸気通路内に噴射された燃料は気化し易いため、筒内の混合気は均質な状態となる。そのため、未燃燃料の発生を抑制し、排気エミッション性能の悪化を抑制することができる。
一方、筒内噴射用インジェクタ110がリーンであり、吸気通路噴射用インジェクタ120がリッチであるリーン異常(双方向)であると判定されていない場合(S204にてNO)、図14に示すような値になるように、点火時期、筒内噴射用インジェクタ110の噴射時期、燃料噴射量、供給空気量、DI比率rが、エンジンECU300により制御される。
このように制御されたエンジンにおいては、筒内噴射用インジェクタ110の分担の割合を吸気通路噴射用インジェクタ120の分担の割合と同等またはそれより多い65%程度になるようにして、筒内噴射用インジェクタ110から圧縮行程で燃料を筒内に噴射する。吸気通路噴射用インジェクタ120から吸気行程で燃料を吸気管内に噴射する。このとき、吸気通路噴射用インジェクタ120による全体として空燃比がリーンで均質状態の混合気と、筒内噴射用インジェクタ110による点火プラグ周りの空燃比がリッチな成層状態の混合気とが燃焼室内で形成される。点火プラグでの点火時期を大きく遅角(たとえば、ATDC15゜)しても、筒内噴射用インジェクタ110の比率の方が同等か高いので、点火プラグ周りの混合気の空燃比をよりリッチであり、さらに、その点火プラグ周りの混合気の周りは、吸気通路噴射用インジェクタ120により形成された均質な混合気であるので、火炎の伝播を良好にできる。このように火炎が伝播しやすく、未燃燃料(HC)が発生しにくい。点火時期を大きく遅角させることにより、排気温度は上昇する。さらに、このように点火時期を大きく遅角することによりエンジン10の出力(トルク)が低下するが、燃料量を減量して、未燃HCを減少させたり、吸入空気量を増量して、トルクダウンを回避させたりしている。排気温度の上昇により、始動開始から触媒が活性化するまでの間における大気中へのHCの排出を抑制しながら、触媒を急速に暖機して、触媒を急速に活性化できる。
以上のように、本実施の形態に係る異常判定装置であるエンジンECUによれば、筒内噴射用インジェクタがリーンであり、吸気通路噴射用インジェクタがリッチであるリーン異常(双方向)と判定されている場合、急速触媒暖機が禁止され、吸気通路噴射用インジェクタのみから燃料が噴射されて、三元触媒コンバータの暖機が行なわれる。これにより、排気エミッション性能の悪化を抑制することができる。
<第3の実施の形態>
図15および図16を参照して、本発明の第3の実施の形態について説明する。本実施の形態においては、前述の第1の実施の形態とは異なるマップを用いて、DI比率rを算出する。
その他の構造、処理フローについては、前述の第1の実施の形態または第2の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図15および図16を参照して、エンジン10の運転状態に対応させた情報である、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120との噴き分け比率を表わすマップについて説明する。これらのマップは、エンジンECU300のROM320に記憶される。図15は、エンジン10の温間用マップであって、図16は、エンジン10の冷間用マップである。
図15および図16を比較すると、以下の点で図2および図3と異なる。エンジン10の回転数が、温間用マップにおいてはNE(1)以上の領域において、冷間用マップにおいてはNE(3)以上の領域において、「DI比率r=100%」である。また、負荷率が、温間用マップにおいては低回転数領域を除くKL(2)以上の領域において、冷間用マップにおいては低回転数領域を除くKL(4)以上の領域において、「DI比率r=100%」である。これは、予め定められた高エンジン回転数領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用されること、予め定められた高エンジン負荷領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用される領域が多いことを示す。しかしながら、低回転数領域の高負荷領域においては、筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料により形成される混合気のミキシングが良好ではなく、燃焼室内の混合気が不均質で燃焼が不安定になる傾向を有する。このため、このような問題が発生しない高回転数領域へ移行するに伴い筒内噴射用インジェクタの噴射比率を増大させるようにしている。また、このような問題が発生する高負荷領域へ移行するに伴い筒内噴射用インジェクタ110の噴射比率を減少させるようにしている。これらのDI比率rの変化を図15および図16に十字の矢印で示す。このようにすると、燃焼が不安定であることに起因するエンジンの出力トルクの変動を抑制することができる。なお、これらのことは、予め定められた低回転数領域へ移行するに伴い筒内噴射用インジェクタ110の噴射比率を減少させることや、予め定められた低負荷領域へ移行するに伴い筒内噴射用インジェクタ110の噴射比率を増大させることと、略等価であることを確認的に記載する。また、このような領域(図15および図16で十字の矢印が記載された領域)以外の領域であって筒内噴射用インジェクタ110のみで燃料を噴射している領域(高回転側、低負荷側)においては、筒内噴射用インジェクタ110のみでも混合気を均質化しやすい。このようにすると、筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料は燃焼室内で気化潜熱を伴い(燃焼室から熱を奪い)気化される。これにより、圧縮端での混合気の温度が下がる。これにより対ノッキング性能が向上する。また、燃焼室の温度が下がるので、吸入効率が向上し高出力が見込める。
なお、第1〜第3の実施の形態において説明したこのエンジン10においては、均質燃焼は筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを吸気行程とすることにより、成層燃焼は筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを圧縮行程とすることにより実現できる。すなわち、筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを圧縮行程とすることで、点火プラグ周りにリッチ混合気が偏在させることにより燃焼室全体としてはリーンな混合気に着火する成層燃焼を実現することができる。また、筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを吸気行程としても点火プラグ周りにリッチ混合気を偏在させることができれば、吸気行程噴射であっても成層燃焼を実現できる。
また、ここでいう成層燃焼には、成層燃焼と以下に示す弱成層燃焼の双方を含むものである。弱成層燃焼とは、吸気通路噴射用インジェクタ120を吸気行程で燃料噴射して燃焼室全体にリーンで均質な混合気を生成して、さらに筒内噴射用インジェクタ110を圧縮行程で燃料噴射して点火プラグ周りにリッチな混合気を生成して、燃焼状態の向上を図るものである。このような弱成層燃焼は触媒暖気時に好ましい。これは、以下の理由による。すなわち、触媒暖気時には高温の燃焼ガスを触媒に到達させるために点火時期を大幅に遅角させ、かつ良好な燃焼状態(アイドル状態)を維持する必要がある。また、ある程度の燃料量を供給する必要がある。これを成層燃焼で行なおうとしても燃料量が少ないという問題があり、これを均質燃焼で行なおうとしても良好な燃焼を維持するために遅角量が成層燃焼に比べて小さいという問題がある。このような観点から、上述した弱成層燃焼を触媒暖気時に用いることが好ましいが、成層燃焼および弱成層燃焼のいずれであっても構わない。
また、第1〜第3の実施の形態において説明したエンジンにおいては、筒内噴射用インジェクタ110による燃料噴射のタイミングは、以下のような理由により、圧縮行程で行なうことが好ましい。ただし、上述したエンジン10は、基本的な大部分の領域には(触媒暖気時にのみに行なわれる、吸気通路噴射用インジェクタ120を吸気行程噴射させ、筒内噴射用インジェクタ110を圧縮行程噴射させる弱成層燃焼領域以外を基本的な領域という)、筒内噴射用インジェクタ110による燃料噴射のタイミングは、吸気行程である。しかしながら、以下に示す理由があるので、燃焼安定化を目的として一時的に筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを圧縮行程噴射とするようにしてもよい。
筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射時期を圧縮行程中とすることで、筒内温度がより高い時期において、燃料噴射により混合気が冷却される。冷却効果が高まるので、対ノック性を改善することができる。さらに、筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射時期を圧縮行程中とすると、燃料噴射から点火時期までの時間が短いことから噴霧による気流の強化を実現でき、燃焼速度を上昇させることができる。これらの対ノック性の向上と燃焼速度の上昇とから、燃焼変動を回避して、燃焼安定性を向上させることができる。
さらに、エンジン10の温度によらず(すなわち、温間時および冷間時のいずれの場合であっても)、オフアイドル時(アイドルスイッチがオフの場合、アクセルペダルが踏まれている場合)には、図2または図15に示す温間マップを用いるようにしてもよい(冷間温間を問わず、低負荷領域において筒内噴射用インジェクタ110を用いる)。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態に係る異常判定装置で制御されるエンジンシステムの概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る異常判定装置であるエンジンECUに記憶される温間時のDI比率マップを表わす図である。 本発明の第1の実施の形態に係る異常判定装置であるエンジンECUに記憶される冷間時のDI比率マップを表わす図である。 本発明の第1の実施の形態に係る異常判定装置であるエンジンECUに記憶される、燃料噴射量の学習領域を示す図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態に係る異常判定装置であるエンジンECUに記憶される、燃料噴射量の学習領域を示す図(その2)である。 各噴射領域について、学習領域毎に学習値が算出された状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る異常判定装置であるエンジンECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係る異常判定装置であるエンジンECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャート(その2)である。 学習値と異常判定値との関係を表すマップを示した図(その1)である。 学習値と異常判定値との関係を表すマップを示した図(その1)である。 DI比率r=100%である場合におけるインジェクタの状態と燃料補正量との関係を示した図である。 DI比率r=0%である場合におけるインジェクタの状態と燃料補正量との関係を示した図である。 本発明の第2の実施の形態に係る異常判定装置であるエンジンECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態における急速触媒暖機処理の条件を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る異常判定装置であるエンジンECUに記憶される温間時のDI比率マップを表わす図である。 本発明の第3の実施の形態に係る異常判定装置であるエンジンECUに記憶される冷間時のDI比率マップを表わす図である。
符号の説明
10 エンジン、20 インテークマニホールド、30 サージタンク、40 吸気ダクト、42 エアフローメータ、50 エアクリーナ、60 電動モータ、70 スロットルバルブ、80 エキゾーストマニホールド、90 三元触媒コンバータ、100 アクセルペダル、110 筒内噴射用インジェクタ、112 気筒、120 吸気通路噴射用インジェクタ、130 燃料分配管、140 逆止弁、150 高圧燃料ポンプ、152 電磁スピル弁、160 燃料分配管(低圧側)、170 燃料圧レギュレータ、180 低圧燃料ポンプ、190 燃料フィルタ、200 燃料タンク、300 エンジンECU、310 双方向性バス、320 ROM、330 RAM、340 CPU、350 入力ポート、360 出力ポート、370,390,410,430,450 A/D変換器、380 水温センサ、400 燃料圧センサ、420 空燃比センサ、440 アクセル開度センサ、460 回転数センサ。

Claims (5)

  1. 筒内および吸気通路内のいずれか一方に燃料を噴射するための第1の燃料噴射手段と他方に燃料を噴射するための第2の燃料噴射手段とを備えた内燃機関の異常判定装置であって、
    前記燃料噴射手段の噴射形態に、前記第1の燃料噴射手段のみから燃料が噴射される形態、前記第2の燃料噴射手段のみから燃料が噴射される形態、前記第1の燃料噴射手段および前記第2の燃料噴射手段から燃料が噴射される形態を含めて、前記燃料噴射手段を制御するための制御手段と、
    前記第1の燃料噴射手段からの燃料噴射量に関する条件が満たされた場合、前記第1の燃料噴射手段が異常であると判定するための第1の判定手段と、
    前記第2の燃料噴射手段からの燃料噴射量を補正するための補正手段と、
    前記第2の燃料噴射手段からの燃料噴射量の補正量が大きい場合は小さい場合に比べて、前記条件を緩和するための緩和手段と、
    前記緩和手段により緩和された条件が満たされた場合、前記第1の燃料噴射手段および前記第2の燃料噴射手段が異常であると判定するための第2の判定手段とを含む、内燃機関の異常判定装置。
  2. 前記異常判定装置は、前記第1の燃料噴射手段からの燃料噴射量を増量するための手段をさらに含み、
    前記第1の判定手段は、前記第1の燃料噴射手段からの燃料噴射量が予め定められた量より多く増量されたという条件が満たされた場合、前記第1の燃料噴射手段がリーン異常であると判定するための手段を含み、
    前記補正手段は、前記第2の燃料噴射手段からの燃料噴射量を減量するように補正するための手段を含み、
    前記緩和手段は、前記第2の燃料噴射手段からの燃料噴射量の減少量が多い場合は少ない場合に比べて、前記予め定められた量を小さくすることにより前記条件を緩和するための手段を含む、請求項1に記載の内燃機関の異常判定装置。
  3. 前記異常判定装置は、前記第1の燃料噴射手段からの燃料噴射量を減量するための手段をさらに含み、
    前記第1の判定手段は、前記第1の燃料噴射手段からの燃料噴射量が予め定められた量より多く減量されたという条件が満たされた場合、前記第1の燃料噴射手段がリッチ異常であると判定するための手段を含み、
    前記補正手段は、前記第2の燃料噴射手段からの燃料噴射量を増量するように補正するための手段を含み、
    前記緩和手段は、前記第2の燃料噴射手段からの燃料噴射量の増大量が多い場合は少ない場合に比べて、前記予め定められた量を小さくすることにより前記条件を緩和するための手段を含む、請求項1に記載の内燃機関の異常判定装置。
  4. 前記第1の燃料噴射手段は筒内に燃料を噴射し、前記第2の燃料噴射手段は吸気通路内に燃料を噴射し、前記内燃機関の排気系には予め定められた温度以上で活性化する排気浄化用の触媒が設けられ、
    前記異常判定装置は、前記第1の燃料噴射手段が異常であると判定された場合、前記第2の燃料噴射手段のみから燃料を噴射することにより前記触媒を暖機するように、前記燃料噴射手段を制御するための手段をさらに含む、請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の異常判定装置。
  5. 前記第1の燃料噴射手段は、筒内噴射用インジェクタであって、
    前記第2の燃料噴射手段は、吸気通路用インジェクタである、請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の異常判定装置。
JP2005078388A 2005-03-18 2005-03-18 内燃機関の異常判定装置 Expired - Fee Related JP4513613B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005078388A JP4513613B2 (ja) 2005-03-18 2005-03-18 内燃機関の異常判定装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005078388A JP4513613B2 (ja) 2005-03-18 2005-03-18 内燃機関の異常判定装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006258031A true JP2006258031A (ja) 2006-09-28
JP4513613B2 JP4513613B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=37097550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005078388A Expired - Fee Related JP4513613B2 (ja) 2005-03-18 2005-03-18 内燃機関の異常判定装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4513613B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009180171A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Denso Corp 内燃機関の異常診断装置
JP2009293436A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Nissan Motor Co Ltd 燃料噴射弁の異常診断装置
US8261721B2 (en) 2009-07-21 2012-09-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Abnormality diagnosing system for internal combustion engine
JP2013032787A (ja) * 2012-11-21 2013-02-14 Mitsubishi Motors Corp 燃料噴射型内燃機関
US20150275804A1 (en) * 2014-03-31 2015-10-01 Honda Motor Co., Ltd. Diagnosis device for fuel supply system
JP2019031918A (ja) * 2017-08-04 2019-02-28 三菱自動車工業株式会社 エンジンの燃料システムの故障検出装置
JP2022121627A (ja) * 2017-08-04 2022-08-19 三菱自動車工業株式会社 エンジンの燃料システムの故障検出装置
US11773802B2 (en) * 2021-10-14 2023-10-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03246342A (ja) * 1990-02-23 1991-11-01 Toyota Motor Corp 燃料噴射系の異常検出装置
JP2005048730A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Toyota Motor Corp 内燃機関の空燃比制御装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03246342A (ja) * 1990-02-23 1991-11-01 Toyota Motor Corp 燃料噴射系の異常検出装置
JP2005048730A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Toyota Motor Corp 内燃機関の空燃比制御装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009180171A (ja) * 2008-01-31 2009-08-13 Denso Corp 内燃機関の異常診断装置
JP2009293436A (ja) * 2008-06-03 2009-12-17 Nissan Motor Co Ltd 燃料噴射弁の異常診断装置
US8261721B2 (en) 2009-07-21 2012-09-11 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Abnormality diagnosing system for internal combustion engine
JP2013032787A (ja) * 2012-11-21 2013-02-14 Mitsubishi Motors Corp 燃料噴射型内燃機関
US20150275804A1 (en) * 2014-03-31 2015-10-01 Honda Motor Co., Ltd. Diagnosis device for fuel supply system
US11199149B2 (en) * 2014-03-31 2021-12-14 Honda Motor Co., Ltd. Diagnosis device for fuel supply system
JP2019031918A (ja) * 2017-08-04 2019-02-28 三菱自動車工業株式会社 エンジンの燃料システムの故障検出装置
JP2022121627A (ja) * 2017-08-04 2022-08-19 三菱自動車工業株式会社 エンジンの燃料システムの故障検出装置
JP7311847B2 (ja) 2017-08-04 2023-07-20 三菱自動車工業株式会社 エンジンの燃料システムの故障検出装置
US11773802B2 (en) * 2021-10-14 2023-10-03 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Internal combustion engine

Also Published As

Publication number Publication date
JP4513613B2 (ja) 2010-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4453625B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4470772B2 (ja) 内燃機関の状態判定装置
JP4470773B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4487735B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US7412821B2 (en) Control apparatus for internal combustion engine
JP4470771B2 (ja) 内燃機関の制御装置
US20060207241A1 (en) Control apparatus for internal combustion engine
JP2006258017A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4513613B2 (ja) 内燃機関の異常判定装置
JP4466337B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4643323B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2006258009A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2006258037A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2006194098A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JP2006258020A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4640012B2 (ja) 内燃機関の状態判定装置
JP4506595B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4548256B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2006258025A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2007032317A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2006258019A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2006138249A (ja) 内燃機関の制御装置
JP4407551B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4506525B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2006258011A (ja) 内燃機関の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091020

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091022

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091104

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100420

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100503

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees