JP4640012B2 - 内燃機関の状態判定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、筒内に向けて燃料を噴射する燃料噴射手段(筒内噴射用インジェクタ)と吸気通路または吸気ポート内に向けて燃料を噴射する燃料噴射手段(吸気通路噴射用インジェクタ)とを備えた内燃機関の状態判定装置に関し、特に、空燃比に応じた値を算出し、この値に基づいて内燃機関の状態を判定する技術に関する。
特開2000−274296号公報(特許文献1)は、各気筒の燃焼室に直接燃料噴射する主燃料噴射弁と、吸気通路の各気筒のブランチ部より上流側に補助燃料噴射弁を備えたものにおいて、補助燃料噴射弁の噴射量不足を診断する内燃機関の燃料噴射制御装置を開示する。特許文献1に記載の燃料噴射制御装置は、燃焼室内に直接燃料を噴射する主燃料噴射弁を備える直噴火花点火式内燃機関を制御する。この燃料噴射制御装置は、主燃料噴射弁とは別に、吸気通路内に燃料を噴射可能な補助燃料噴射弁を設けると共に、所定の運転条件にて補助燃料噴射弁を作動させて、機関への燃料供給を主燃料噴射弁と補助燃料噴射弁とに分担させる切換制御部と、所定の運転条件で空燃比を検出する空燃比検出部と、所定の運転条件で検出された空燃比に基づいて補助燃料噴射弁の異常の有無を診断する補助燃料噴射弁診断部とを含む。
この公報に記載の燃料噴射制御装置によれば、所定の運転条件で補助燃料噴射弁が燃料噴射量不足を生じると、設定された空燃比に対して空燃比がリーン側に変化するので、これを空燃比検出部で検出することにより、補助燃料噴射弁診断部が補助燃料噴射弁が異常を有すると診断することができる。
特開2000−274296号公報
特開2000−274296号公報に記載の燃料噴射制御装置においては、補助燃料噴射弁の異常の有無のみを診断しているが、主燃料噴射弁のみが使用されている運転条件下における空燃比をみれば、同様にして主燃料噴射弁の異常の有無を診断することができる。このようにして各運転条件下で独立して燃料噴射弁の異常の有無を診断するようにすると、使用する燃料噴射弁を変更する際における挙動等を考慮して異常の有無の診断する必要がある。燃料噴射弁が正常であっても、使用される噴射弁が変更されることにより燃料噴射量や空燃比が一時的に急変し、異常と誤診断されるおそれがあるからである。しかしながら、特開2000−274296号公報に記載の燃料噴射制御装置においては、使用する噴射弁を変更する際における異常の診断方法(判定方法)は、何等考慮されておらず、誤診断(誤判定)するおそれがある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、内燃機関の状態を精度よく判定することができる内燃機関の状態判定装置を提供することである。
第1の発明に係る内燃機関の状態判定装置は、筒内に燃料を噴射するための第1の燃料噴射手段と吸気通路内に燃料を噴射するための第2の燃料噴射手段とを備えた内燃機関の状態を判定する。この状態判定装置は、第1の噴射領域では第1の燃料噴射手段および第2の燃料噴射手段のいずれか一方から燃料が噴射されるように、燃料噴射手段を制御するための第1の制御手段と、第2の噴射領域では第1の燃料噴射手段および第2の燃料噴射手段の両方から燃料が噴射されるように、燃料噴射手段を制御するための第2の制御手段と、空燃比を検知するための手段と、空燃比に応じた判定値を算出するための算出手段と、第1の噴射領域および第2の噴射領域において、判定値に基づいて、内燃機関の状態を判定するための判定手段と、噴射領域が変更した場合、予め定められた時間が経過するまで、内燃機関の状態を判定することの禁止および保留のいずれか一方を行なうための手段とを含む。
第1の発明によると、第1の噴射領域では第1の燃料噴射手段および第2の燃料噴射手段のいずれか一方から燃料が噴射される。第2の噴射領域では第1の燃料噴射手段および第2の燃料噴射手段の両方から燃料が噴射される。このような内燃機関の状態、特に燃料噴射手段が異常であるか否かを判定するために、検知された空燃比に応じた判定値が算出される。判定値は、たとえば、空燃比に基づいて算出される燃料噴射量の補正量をなまし処理することにより算出される。なまし処理を行なうのは、噴射領域が変更する等、内燃機関の運転状態が変化したときに、燃料補正量や空燃比が一時的に急変することにより、正常であるにも関わらず、判定値が異常な値で算出されることを抑制するためである。しかしながら、このようにすると、噴射領域の変更に伴なって燃料噴射量の補正量が正常に変化した場合であっても、判定値は遅れて追従し、実際の空燃比や補正量と大きく異なる期間が生じ得る。この場合、内燃機関の状態を誤判定し得る。このような誤判定を抑制するため、噴射領域が変更した場合、予め定められた時間が経過するまで、内燃機関の状態の判定が禁止されたり、保留されたりする。これにより、実際の空燃比や補正量と大きく異なる可能性が高い判定値により内燃機関の状態を誤判定することを抑制することができる。そのため、内燃機関の状態を精度よく判定することができる内燃機関の状態判定装置を提供することができる。
第2の発明に係る内燃機関の状態判定装置においては、第1の発明の構成に加え、算出手段は、噴射領域が変更した場合、変化率を変更して、判定値を算出するための手段を含む。
第2の発明によると、噴射領域が変更した場合、変化率が変更されて、判定値が算出される。変化率は、たとえば大きくされる。これにより、噴射領域が変更することに伴なって空燃比や燃料噴射量の補正量が正常に変化した場合に、判定値を速やかに追従させることができる。そのため、判定値が実際の空燃比や補正量と大きく異なる期間を抑制することができる。そのため、内燃機関の状態を精度よく判定することができる。
第3の発明に係る内燃機関の状態判定装置においては、第2の発明の構成に加え、算出手段は、噴射領域が変更した場合、変化率を大きくして、判定値を算出するための手段を含む。
第3の発明によると、噴射領域が変更した場合、変化率が大きくされて、判定値が算出される。これにより、噴射領域が変更することに伴なって空燃比や燃料噴射量の補正量が正常に変化した場合に、判定値を速やかに追従させることができる。そのため、判定値が実際の空燃比や補正量と大きく異なる期間を短くすることができる。そのため、内燃機関の状態を精度よく判定することができる。
第4の発明に係る内燃機関の状態判定装置は、第1〜3のいずれかの発明の構成に加え、空燃比に基づいて燃料噴射量の補正値を算出するための手段をさらに含む。算出手段は、燃料噴射量の補正量をなまし処理して判定値を算出するための手段を含む。
第4の発明によると、空燃比に基づいて燃料噴射量の補正量が算出され、この補正量をなまし処理することにより、判定値が算出される。これにより、空燃比や補正量が一時的に急変した際における判定値の急変を抑制することができる。そのため、誤判定を抑制し、内燃機関の状態を精度よく判定することができる。
第5の発明に係る内燃機関の状態判定装置においては、第1〜4のいずれかの発明の構成に加え、第1の燃料噴射手段は、筒内噴射用インジェクタであって、第2の燃料噴射手段は、吸気通路噴射用インジェクタである。
第5の発明によると、第1の燃料噴射手段である筒内噴射用インジェクタと第2の燃料噴射手段である吸気通路噴射用インジェクタとを別個に設けて噴射燃料を分担する内燃機関において、内燃機関の状態を精度よく判定することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
<第1の実施の形態>
図1に、本発明の第1の実施の形態に係る内燃機関の状態判定装置であるエンジンECU(Electronic Control Unit)で制御されるエンジンシステムの概略構成図を示す。なお、図1には、エンジンとして直列4気筒ガソリンエンジンを示すが、本発明はこのようなエンジンに限定されるものではなく、V型6気筒エンジン、V型8気筒エンジンなど、種々の形式のエンジンに適用可能である。
図1に示すように、エンジン10は、4つの気筒112を備え、各気筒112はそれぞれ対応するインテークマニホールド20を介して共通のサージタンク30に接続されている。サージタンク30は、吸気ダクト40を介してエアクリーナ50に接続され、吸気ダクト40内にはエアフローメータ42が配置されるとともに、電動モータ60によって駆動されるスロットルバルブ70が配置されている。このスロットルバルブ70は、アクセルペダル100とは独立してエンジンECU300の出力信号に基づいてその開度が制御される。一方、各気筒112は共通のエキゾーストマニホールド80に連結され、このエキゾーストマニホールド80は三元触媒コンバータ90に連結されている。
各気筒112に対しては、筒内に向けて燃料を噴射するための筒内噴射用インジェクタ110と、吸気ポートまたは/および吸気通路内に向けて燃料を噴射するための吸気通路噴射用インジェクタ120とがそれぞれ設けられている。これらインジェクタ110、120はエンジンECU300の出力信号に基づいてそれぞれ制御される。また、各気筒内噴射用インジェクタ110は共通の燃料分配管130に接続されており、この燃料分配管130は燃料分配管130に向けて流通可能な逆止弁140を介して、機関駆動式の高圧燃料ポンプ150に接続されている。なお、本実施の形態においては、2つのインジェクタが別個に設けられた内燃機関について説明するが、本発明はこのような内燃機関に限定されない。たとえば、筒内噴射機能と吸気通路噴射機能とを併せ持つような1個のインジェクタを有する内燃機関であってもよい。
図1に示すように、高圧燃料ポンプ150の吐出側は電磁スピル弁152を介して高圧燃料ポンプ150の吸入側に連結されており、この電磁スピル弁152の開度が小さいときほど、高圧燃料ポンプ150から燃料分配管130内に供給される燃料量が増大され、電磁スピル弁152が全開にされると、高圧燃料ポンプ150から燃料分配管130への燃料供給が停止されるように構成されている。なお、電磁スピル弁152はエンジンECU300の出力信号に基づいて制御される。
一方、各吸気通路噴射用インジェクタ120は、共通する低圧側の燃料分配管160に接続されており、燃料分配管160および高圧燃料ポンプ150は共通の燃料圧レギュレータ170を介して、電動モータ駆動式の低圧燃料ポンプ180に接続されている。さらに、低圧燃料ポンプ180は燃料フィルタ190を介して燃料タンク200に接続されている。燃料圧レギュレータ170は低圧燃料ポンプ180から吐出された燃料の燃料圧が予め定められた設定燃料圧よりも高くなると、低圧燃料ポンプ180から吐出された燃料の一部を燃料タンク200に戻すように構成されており、したがって吸気通路噴射用インジェクタ120に供給されている燃料圧および高圧燃料ポンプ150に供給されている燃料圧が上記設定燃料圧よりも高くなるのを阻止している。
エンジンECU300は、デジタルコンピュータから構成され、双方向性バス310を介して相互に接続されたROM(Read Only Memory)320、RAM(Random Access Memory)330、CPU(Central Processing Unit)340、入力ポート350および出力ポート360を備えている。
エアフローメータ42は吸入空気量に比例した出力電圧を発生し、このエアフローメータ42の出力電圧はA/D変換器370を介して入力ポート350に入力される。エンジン10には機関冷却水温に比例した出力電圧を発生する水温センサ380が取付けられ、この水温センサ380の出力電圧は、A/D変換器390を介して入力ポート350に入力される。
燃料分配管130には燃料分配管130内の燃料圧に比例した出力電圧を発生する燃料圧センサ400が取付けられ、この燃料圧センサ400の出力電圧は、A/D変換器410を介して入力ポート350に入力される。三元触媒コンバータ90上流のエキゾーストマニホールド80には、排気ガス中の酸素濃度に比例した出力電圧を発生する空燃比センサ420が取付けられ、この空燃比センサ420の出力電圧は、A/D変換器430を介して入力ポート350に入力される。
本実施の形態に係るエンジンシステムにおける空燃比センサ420は、エンジン10で燃焼された混合気の空燃比に比例した出力電圧を発生する全域空燃比センサ(リニア空燃比センサ)である。なお、空燃比センサ420としては、エンジン10で燃焼された混合気の空燃比が理論空燃比に対してリッチであるかリーンであるかをオン−オフ的に検出するO2センサを用いてもよい。
本実施の形態において、エンジンECU300は、空燃比センサ420の出力電圧に基づいて、燃料の総噴射量のフィードバック補正量を算出する。また、予め定められた学習条件が成立した場合、フィードバック補正量の学習値(燃料噴射量の恒常的なズレ量を表す値)を算出する。フィードバック補正量およびその学習値の算出は、吸入空気量をパラメータとして予め定められた学習領域内において行なわれる。学習領域については後で詳述する。
本実施の形態においては、空燃比がリーンである場合(理論空燃比よりもリーンである場合)、フィードバック補正量が増大するように算出される。空燃比がリッチである場合(理論空燃比よりもリッチである場合)、フィードバック補正量が減少するように算出される。なお、フィードバック補正量の算出方法については、公知の一般的な技術を利用すればよいため、ここではそのさらなる詳細な説明は繰返さない。
学習値は、予め定められた学習条件が満たされた場合に、マップに基づいて決定される更新量を、前回算出された学習値に加算または前回算出された学習値から減算することにより算出される。予め定められた学習条件は、たとえばフィードバック補正量の平均値(制御中心値)がしきい値(1)よりも小さいという条件やしきい値(2)(しきい値(2)>しきい値(1))よりも大きいという条件である。
燃料噴射量が過剰であるほど(目標の燃料噴射量よりも実際の燃料噴射量が多いほど)、学習値が小さい値として算出される。一方、燃料噴射量が不足するほど(目標の燃料噴射量よりも実際の燃料噴射量が少ないほど)、学習値が大きい値として算出される。なお、学習値の算出方法については、公知の一般的な技術を利用すればよいため、ここではそのさらなる詳細な説明は繰返さない。
燃料噴射量は、フィードバック補正量および学習値に基づいて補正される。すなわち、フィードバック補正量や学習値が大きいほど、燃料噴射量が増大するように補正され、フィードバック補正量や学習値が小さいほど、燃料噴射量が減少するように補正される。本実施の形態において、燃料噴射量の補正量(以下、燃料補正量とも記載する)は、フィードバック補正量と学習値との和として算出される。
アクセルペダル100は、アクセルペダル100の踏込み量に比例した出力電圧を発生するアクセル開度センサ440に接続され、アクセル開度センサ440の出力電圧は、A/D変換器450を介して入力ポート350に入力される。また、入力ポート350には、機関回転数を表わす出力パルスを発生する回転数センサ460が接続されている。エンジンECU300のROM320には、上述のアクセル開度センサ440および回転数センサ460により得られる機関負荷率および機関回転数に基づき、運転状態(吸入空気量等)に対応させて設定されている燃料噴射量の値や機関冷却水温に基づく補正値などが予めマップ化されて記憶されている。
図2および図3を参照して、エンジン10の運転状態に対応させた情報である、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120との噴き分け比率(以下、DI比率(r)とも記載する。)を表わすマップについて説明する。これらのマップは、エンジンECU300のROM320に記憶される。図2は、エンジン10の温間用マップであって、図3は、エンジン10の冷間用マップである。
図2および図3に示すように、これらのマップは、エンジン10の回転数を横軸にして、負荷率を縦軸にして、筒内噴射用インジェクタ110の分担比率がDI比率rとして百分率で示されている。
図2および図3に示すように、エンジン10の回転数と負荷率とに定まる運転領域ごとに、DI比率rが設定されている。「DI比率r=100%」とは、筒内噴射用インジェクタ110からのみ燃料噴射が行なわれる領域であることを意味し、「DI比率r=0%」とは、吸気通路噴射用インジェクタ120からのみ燃料噴射が行なわれる領域であることを意味する。「DI比率r≠0%」、「DI比率r≠100%」および「0%<DI比率r<100%」とは、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120とで燃料噴射が分担して行なわれる領域であることを意味する。なお、概略的には、筒内噴射用インジェクタ110は、出力性能の上昇に寄与し、吸気通路噴射用インジェクタ120は、混合気の均一性に寄与する。このような特性の異なる2種類のインジェクタを、エンジン10の回転数と負荷率とで使い分けることにより、エンジン10が通常運転状態(たとえば、アイドル時の触媒暖気時が、通常運転状態以外の非通常運転状態の一例であるといえる)である場合には、均質燃焼のみが行なわれるようにしている。
さらに、これらの図2および図3に示すように、温間時のマップと冷間時のマップとに分けて、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120のDI分担率rを規定した。エンジン10の温度が異なると、筒内噴射用インジェクタ110および吸気通路噴射用インジェクタ120の制御領域が異なるように設定されたマップを用いて、エンジン10の温度を検知して、エンジン10の温度が予め定められた温度しきい値以上であると図2の温間時のマップを選択して、そうではないと図3に示す冷間時のマップを選択する。それぞれ選択されたマップに基づいて、エンジン10の回転数と負荷率とに基づいて、筒内噴射用インジェクタ110および/または吸気通路噴射用インジェクタ120を制御する。
本実施の形態においては、燃料の総噴射量が所望の噴射量になるように、DI比率rに基づいて、筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射量および吸気通路噴射用インジェクタ120からの燃料噴射量が決定される。
図2および図3に設定されるエンジン10の回転数と負荷率について説明する。図2のNE(1)は2500〜2700rpmに設定され、KL(1)は30〜50%、KL(2)は60〜90%に設定されている。また、図3のNE(3)は2900〜3100rpmに設定されている。すなわち、NE(1)<NE(3)である。その他、図2のNE(2)や、図3のKL(3)、KL(4)も適宜設定されている。
図2および図3を比較すると、図2に示す温間用マップのNE(1)よりも図3に示す冷間用マップのNE(3)の方が高い。これは、エンジン10の温度が低いほど、吸気通路噴射用インジェクタ120の制御領域が高いエンジン回転数の領域まで拡大されるということを示す。すなわち、エンジン10が冷えている状態であるので、(たとえ、筒内噴射用インジェクタ110から燃料を噴射しなくても)筒内噴射用インジェクタ110の噴口にデポジットが堆積しにくい。このため、吸気通路噴射用インジェクタ120を使って燃料を噴射する領域を拡大するように設定され、均質性を向上させることができる。
図2および図3を比較すると、エンジン10の回転数が、温間用マップにおいてはNE(1)以上の領域において、冷間用マップにおいてはNE(3)以上の領域において、「DI比率r=100%」である。また、負荷率が、温間用マップにおいてはKL(2)以上の領域において、冷間用マップにおいてはKL(4)以上の領域において、「DI比率r=100%」である。これは、予め定められた高エンジン回転数領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用されること、予め定められた高エンジン負荷領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用されるということを示す。すなわち、高回転領域や高負荷領域においては、筒内噴射用インジェクタ110のみで燃料を噴射しても、エンジン10の回転数や負荷が高く吸気量が多いので筒内噴射用インジェクタ110のみでも混合気を均質化しやすいためである。このようにすると、筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料は燃焼室内で気化潜熱を伴い(燃焼室から熱を奪い)気化される。これにより、圧縮端での混合気の温度が下がる。これにより対ノッキング性能が向上する。また、燃焼室の温度が下がるので、吸入効率が向上し高出力が見込める。
図2に示す温間マップでは、負荷率KL(1)以下では、筒内噴射用インジェクタ110のみが用いられる。これは、エンジン10の温度が高いときであって、予め定められた低負荷領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用されるということを示す。これは、温間時においてはエンジン10が暖まった状態であるので、筒内噴射用インジェクタ110の噴口にデポジットが堆積しやすい。しかしながら、筒内噴射用インジェクタ110を使って燃料を噴射することにより噴口温度を低下させることができるので、デポジットの堆積を回避することも考えられ、また、筒内噴射用インジェクタの最小燃料噴射量を確保して、筒内噴射用インジェクタ110を閉塞させないことも考えられ、このために、筒内噴射用インジェクタ110を用いた領域としている。
図2および図3を比較すると、図3の冷間用マップにのみ「DI比率r=0%」の領域が存在する。これは、エンジン10の温度が低いときであって、予め定められた低負荷領域(KL(3)以下)では吸気通路噴射用インジェクタ120のみが使用されるということを示す。これはエンジン10が冷えていてエンジン10の負荷が低く吸気量も低いため燃料が霧化しにくい。このような領域においては筒内噴射用インジェクタ110による燃料噴射では良好な燃焼が困難であるため、また、特に低負荷および低回転数の領域では筒内噴射用インジェクタ110を用いた高出力を必要としないため、筒内噴射用インジェクタ110を用いないで、吸気通路噴射用インジェクタ120のみを用いる。
また、通常運転時以外の場合、エンジン10がアイドル時の触媒暖気時の場合(非通常運転状態であるとき)、成層燃焼を行なうように筒内噴射用インジェクタ110が制御される。このような触媒暖気運転中にのみ成層燃焼させることで、触媒暖気を促進させ、排気エミッションの向上を図る。
図4および図5を参照して、フィードバック補正量およびその学習値が算出される学習領域について説明する。なお、図4は温間マップにおける学習領域を示し、図5は冷間マップにおける学習領域を示す。
図4および図5において互いに隣接する一点鎖線で示す曲線で挟まれた領域が学習領域である。学習領域は、吸入空気量に応じて区分される。吸入空気量に応じた学習領域を設定するのは、エアフローメータ42の出力の誤差が吸入空気量に応じて異なるためである。
本実施の形態においては、学習領域(1)〜(4)までの4つの学習領域が設けられる。学習領域(1)、学習領域(2)、学習領域(3)、学習領域(4)の順に、吸入空気量が多い。なお、学習領域の数は4つに限らない。
本実施の形態においては、学習領域に加え、噴射領域(「DI比率r=100%」の領域、「0%<DI比率r<100%」の領域および「DI比率r=0%」の領域)毎にフィードバック補正量およびその学習値が算出される。すなわち、各噴射領域について、学習領域毎にフィードバック補正量が算出され、図6に示すように、噴射領域および学習領域に対応して学習値が算出される。なお、図6においては、各噴射領域において、学習領域毎に1つずつ学習値が算出された状態を示す。図6における四角の点は「DI比率r=100%」の領域における学習値を示す。丸の点は「0%<DI比率r<100%」の領域における学習値を示す。三角の点は「DI比率r=0%」の領域における学習値を示す。算出された学習値は、RAM330に記憶される。
図7および図8を参照して、本実施の形態に係る内燃機関の状態判定装置であるエンジンECU300が、インジェクタの状態を判定する際に実行するプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、エンジンECU300は、図2および図3に示したマップに基づいて、DI比率rを判定する。
S101にて、エンジンECU300は、噴射領域が変更されたか否かを判別する。噴射領域が変更された場合(S101にてYES)、処理はS102に移される。もしそうでないと(S101にてNO)、処理はS103に戻される。
S102にて、エンジンECU300は、噴射領域経過時間カウンタをクリア(リセット)する。噴射領域経過時間カウンタがクリアされると、噴射領域経過時間(噴射領域が変更されてからの経過時間)が初めから(「0」から)再カウントされる。
S103にて、エンジンECU300は、空燃比センサ420から送信された信号に基づいて、空燃比を検知する。S104にて、エンジンECU300は、検知された空燃比に基づいて、燃料噴射量のフィードバック補正量を算出する。
S106にて、エンジンECU300は、学習値の学習条件が成立したか否かを判定する。上述したように、学習条件は、たとえばフィードバック補正量の平均値(制御中心値)がしきい値(1)よりも小さいという条件やしきい値(2)(しきい値(2)>しきい値(1))よりも大きいという条件である。学習条件が成立した場合(S106にてYES)、処理はS108に移される。もしそうでないと(S106にてNO)、処理はS110に移される。
S108にて、エンジンECU300は、学習値を更新する。上述したように、マップに基づいて決定される更新量を、前回算出された学習値に加算または前回算出された学習値から減算することにより、学習値が更新される。
S110にて、エンジンECU300は、燃料補正量FAFを算出する。上述したように、本実施の形態において、燃料補正量FAFは、フィードバック補正量と学習値との和である。
S112にて、エンジンECU300は、式(1)に基づいて、燃料補正量FAFをなまし処理することにより、OBD(On Board Diagnosis)で用いられるモニター用燃料補正量FAFKGDを算出する。
FAFKGD=FAFKGD(0)+(FAF(1)−FAF(0))/KGSM…(1)
ここで、FAFKGD(0)は、モニター用燃料補正量FAFKGDの前回値である。FAF(1)は、燃料補正量FAFの今回値である。FAF(0)は、燃料補正量FAFの前回値である。KGSMは、なまし値である。
インジェクタからの燃料噴射量が適切である場合(インジェクタが正常である場合)、リッチ異常判定値≦FAFKGD≦リーン異常判定値となる。リッチ異常判定値とは、インジェクタからの燃料噴射量が過剰になる異常(以下、リッチ異常とも記載する)を判定するために用いられるしきい値である。リーン異常判定値とは、インジェクタからの燃料噴射量が不足する異常(以下、リーン異常とも記載する)を判定するために用いられるしきい値である。
S113にて、エンジンECU300は、噴射領域経過時間カウンタ<設定時間であるか否かが判別される。噴射領域経過時間カウンタ<設定時間である場合(S113にてYES)、処理はS126に移される。もしそうでないと(S113にてNO)、処理はS114に移される。ここで、設定時間は、たとえば実験などに基づいて、モニター用燃料補正量FAFKGDと燃料補正量FAFとの差が予め定められた範囲内になるまでに必要な時間に定められる。
S114にて、エンジンECU300は、リッチ異常判定値≦FAFKGD≦リーン異常判定値であるか否かを判定する。リッチ異常判定値≦FAFKGD≦リーン異常判定値である場合(S114にてYES)、処理はS120に移される。もしそうでないと(S114にてNO)、処理はS116に移される。
S116にて、エンジンECU300は、インジェクタが異常であると判定する。S120にて、エンジンECU300は、異常判定回数Cに「1」を加算する。ここで、図9に示すように、エンジンECU300は、DIカウンタ、PFIカウンタ、DUALカウンタの3つのカウンタを有する。
DIカウンタは、「DI比率r=100%」の領域において、インジェクタが異常であると判定された回数をカウントする。すなわち、筒内噴射用インジェクタ110のみから燃料が噴射された場合に、インジェクタが異常であると判定された回数をカウントする。したがって、「DI比率r=100%」の領域において、インジェクタが異常であると判定された場合、DIカウンタにおける異常判定回数Cに「1」が加算される。
PFIカウンタは、「DI比率r=0%」の領域において、インジェクタが異常であると判定された回数をカウントする。すなわち、吸気通路噴射用インジェクタ120のみから燃料が噴射された場合に、インジェクタが異常であると判定された回数をカウントする。したがって、「DI比率r=0%」の領域において、インジェクタが異常であると判定された場合、PFIカウンタにおける異常判定回数Cに「1」が加算される。
DUALカウンタは、「0%<DI比率r<100%」の領域において、インジェクタが異常であると判定された回数をカウントする。すなわち、筒内噴射用インジェクタ110および吸気通路噴射用インジェクタ120から燃料が噴射された場合に、インジェクタが異常であると判定された回数をカウントする。したがって、「0%<DI比率r<100%」の領域において、インジェクタが異常であると判定された場合、DUALカウンタの異常判定回数Cに「1」が加算される。
図7に戻って、S120にて、エンジンECU300は、異常判定回数Cが、しきい値C(0)(C(0)は0以上の整数)よりも多くなったか否かを判定する。異常判定回数Cが、しきい値C(0)よりも多くなった場合(S120にてYES)、処理はS122に移される。もしそうでないと(S120にてNO)、処理はS126に移される。
S122にて、エンジンECU300は、インジェクタが異常であると判定された噴射領域(異常判定回数Cが、しきい値C(0)よりも多くなった噴射領域)をRAM330に記憶する。
S124にて、エンジンECU300は、異常判定回数Cが、しきい値C(0)よりも多くなった噴射領域に対応するカウンタ(DIカウンタ、PFIカウンタ、DUALカウンタのいずれか)をリセットする。
S126にて、エンジンECU300は、なまし値KGSMを小さくする。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る内燃機関の状態判定装置であるエンジンECU300の動作について説明する。
エンジンの運転中、図2および図3に示したマップに基づいて、DI比率が判定され(S100)、噴射領域が変更されたか否かが判別される(S101)。ここでは、図10に示すように、「0%<DI比率r<100%」の噴射領域から「DI比率r=100%」の噴射領域に変更したと想定する。すなわち、筒内噴射用インジェクタ110および吸気通路噴射用インジェクタ120の両方から燃料が噴射される領域から、筒内噴射用インジェクタ110のみから燃料が噴射される領域に変更したと想定する。この場合(S101にてYES)、噴射領域経過時間カウンタがクリアされ(S102)、噴射領域経過時間が「0」から再カウントされる。
さらに、空燃比センサ420から送信された信号に基づいて、空燃比が検知される(S103)。この空燃比に基づいて、燃料噴射量のフィードバック補正量が算出される(S104)。
たとえばフィードバック補正量の平均値(制御中心値)がしきい値(1)よりも小さいという条件やしきい値(2)(しきい値(2)>しきい値(1))よりも大きいという条件などの学習条件が成立した場合(S106にてYES)、学習値が更新される(S108)。学習条件が成立しない場合(S106にてNO)、学習値の更新は行なわれない。
フィードバック補正量と学習値との和として、燃料補正量FAFが算出され(S110)、燃料補正量FAFをなまし処理することにより、モニター用燃料補正量FAFKGDが算出される(S112)。
ここで、噴射領域が変更されると、使用されるインジェクタが変更されるため、一時的に空燃比が急変したり、燃料補正量FAFを算出するために用いられる学習値が切換えられたりすることにより、図10に示すように、燃料補正量FAFがステップ状に変更される。
しかしながら、モニター用燃料補正量FAFKGDは、燃料補正量FAFをなまし処理することにより算出されている。そのため、図10において実線で示すように、モニター用燃料補正量FAFKGDはステップ状には変化せず、燃料補正量FAFに遅れて追従する。したがって、噴射領域経過時間カウンタ<設定時間である場合(S113にてYES)、すなわち噴射領域が変更されてからの経過時間が設定時間より短い間は、モニター用燃料補正量FAFKGDが実際の燃料補正量FAF、すなわち空燃比に応じた値と大きく異なる可能性が高い。そのため、このようなモニター用燃料補正量FAFKGDを用いてインジェクタの状態を判定すると、インジェクタの異常を誤判定するおそれがある。
一方、噴射領域経過時間カウンタ<設定時間でない場合(S113にてNO)、すなわち噴射領域が変更されてからの経過時間が設定時間よりも長い場合には、実際の燃料補正量FAFに対応した値をとり得る。そのため、モニター用燃料補正量FAFKGDを用いてインジェクタの異常を精度よく判定することができる。
したがって、噴射領域経過時間カウンタ<設定時間でない場合(S113にてNO)、すなわち噴射領域が変更されてからの経過時間が設定時間よりも長い場合は、インジェクタの状態を判定するために、リッチ異常判定値≦FAFKGD≦リーン異常判定値であるか否かが判別される(S114)。このとき、なまし処理により、一時的に燃料補正量FAFが急変した場合におけるモニター用燃料補正量FAFKGDの急変を抑制することができる。そのため、インジェクタの状態の誤判定を抑制することができる。
FAFKGD<リッチ異常判定値である場合(S114にてNO)、インジェクタからの燃料噴射量が、目標噴射量よりも過剰であるため、燃料噴射量が大きく減量された状態であるといえる。
また、FAFKGD>リーン異常判定値である場合(S114にてNO)、インジェクタからの燃料噴射量が目標噴射量よりも不足しているため、燃料噴射量が大きく増量された状態であるといえる。
これらの場合、インジェクタが異常であると判定され(S116)、「DI比率r=100%」であればDIカウンタの異常判定回数Cに、「DI比率r=0%」であればPFIカウンタの異常判定回数Cに、「0%<DI比率r<100%」であればDUALカウンタの異常判定回数Cに「1」が加算される(S118)。
異常判定回数Cが、しきい値C(0)よりも多くなった場合(S120にてYES)、インジェクタが異常であると判定された噴射領域(異常判定回数Cがしきい値C(0)よりも多くなった噴射領域)がRAM330に記憶され(S122)、異常判定回数Cが、しきい値C(0)よりも多くなった噴射領域に対応するカウンタがリセットされる(S124)。
一方、噴射領域経過時間カウンタ<設定時間である場合(S113にてYES)、すなわち噴射領域が変更されてからの経過時間が設定時間より短い間は、上述したように、モニター用燃料補正量FAFKGDが実際の燃料補正量FAF、すなわち空燃比に応じた値と大きく異なる可能性が高く、インジェクタの異常を誤判定するおそれがある。
そこで、噴射領域経過時間カウンタ<設定時間である場合(S113にてYES)、すなわち噴射領域が変更されてからの経過時間が設定時間より短い間は、図10において破線で示すように、モニター用燃料補正量FAFKGDが燃料補正量FAFに速やかに追従するように、なまし値KGSMが小さくされる(S126)。これにより、モニター用燃料補正量FAFKGDと燃料補正量FAFとが大きく異なる時間を抑制することができる。そのため、インジェクタの異常を誤判定を抑制し、異常判定を精度よく行なうことができる。
しかしながら、このように、なまし値KGSMが小さくされた場合であっても、追従遅れは発生する。したがって、噴射領域が変更した際には、噴射領域経過時間カウンタ<設定時間である(S113にてYES)間は、S114〜S118の処理、すなわちインジェクタの異常判定および異常判定回数Cのカウントは行なわれず、モニター用燃料補正量FAFKGDによるインジェクタの異常判定が保留(一時的に停止)される。これにより、誤判定をさらに抑制することができる。
なお、モニター用燃料補正量FAFKGDによるインジェクタの異常判定が保留される際には、DIカウンタ、PFIカウンタおよびDUALカウンタはリセットされない。すなわち、すでにカウントされた異常判定回数Cは維持され、インジェクタの異常判定が再開される際に、保留した時点の異常判定回数Cからカウントが再開される。
以上のように、本実施の形態に係る状態判定装置であるエンジンECUによれば、噴射領域が変更した際、噴射領域経過時間カウンタ<設定時間である場合は、燃料補正量FAFをなまし処理して算出されるモニター用燃料補正量FAFKGDによるインジェクタの異常判定は行なわれず、保留される。これにより、燃料補正量FAFと大きく異なる可能性が高いモニター用燃料補正量FAFKGDを用いることに起因する誤判定を抑制することができる。また、燃料補正量FAFをなまし処理する際に用いられるなまし値KGSMを小さくして、モニター用燃料補正値FAFKGDが算出される。これにより、モニター用燃料補正量FAFKGDを燃料補正量FAFに速やかに追従させることができる。そのため、モニター用燃料補正量FAFKGDと燃料補正量FAFとが大きく異なる時間を抑制することができる。その結果、インジェクタの異常の誤判定を抑制し、異常判定を精度よく行なうことができる。
なお、本実施の形態においては、空燃比に基づいて算出される燃料補正量FAFをなまし処理して算出されるモニター用燃料補正値FAFKGDにより、インジェクタの異常を判定していたが、空燃比を直接なまし処理して算出される値を用いて、インジェクタの異常を判定するようにしてもよい。
また、噴射領域が変更した際、噴射領域経過時間カウンタ<設定時間である場合は、燃料補正量FAFをなまし処理して算出されるモニター用燃料補正量FAFKGDによるインジェクタの異常判定を保留する代わりに、異常判定回数Cのカウンタをリセットすることにより、(異常判定回数Cを「0」にすることにより)、インジェクタの異常判定を禁止するようにしてもよい。
<第2の実施の形態>
図11および図12を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態においては、前述の第1の実施の形態とは異なるマップを用いて、DI比率rを算出する。
その他の構造、処理フローについては、前述の第1の実施の形態と同じである。それらについての機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明はここでは繰返さない。
図11および図12を参照して、エンジン10の運転状態に対応させた情報である、筒内噴射用インジェクタ110と吸気通路噴射用インジェクタ120との噴き分け比率を表わすマップについて説明する。これらのマップは、エンジンECU300のROM320に記憶される。図11は、エンジン10の温間用マップであって、図12は、エンジン10の冷間用マップである。
図11および図12を比較すると、以下の点で図2および図3と異なる。エンジン10の回転数が、温間用マップにおいてはNE(1)以上の領域において、冷間用マップにおいてはNE(3)以上の領域において、「DI比率r=100%」である。また、負荷率が、温間用マップにおいては低回転数領域を除くKL(2)以上の領域において、冷間用マップにおいては低回転数領域を除くKL(4)以上の領域において、「DI比率r=100%」である。これは、予め定められた高エンジン回転数領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用されること、予め定められた高エンジン負荷領域では筒内噴射用インジェクタ110のみが使用される領域が多いことを示す。しかしながら、低回転数領域の高負荷領域においては、筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料により形成される混合気のミキシングが良好ではなく、燃焼室内の混合気が不均質で燃焼が不安定になる傾向を有する。このため、このような問題が発生しない高回転数領域へ移行するに伴い筒内噴射用インジェクタの噴射比率を増大させるようにしている。また、このような問題が発生する高負荷領域へ移行するに伴い筒内噴射用インジェクタ110の噴射比率を減少させるようにしている。これらのDI比率rの変化を図11および図12に十字の矢印で示す。このようにすると、燃焼が不安定であることに起因するエンジンの出力トルクの変動を抑制することができる。なお、これらのことは、予め定められた低回転数領域へ移行するに伴い筒内噴射用インジェクタ110の噴射比率を減少させることや、予め定められた低負荷領域へ移行するに伴い筒内噴射用インジェクタ110の噴射比率を増大させることと、略等価であることを確認的に記載する。また、このような領域(図11および図12で十字の矢印が記載された領域)以外の領域であって筒内噴射用インジェクタ110のみで燃料を噴射している領域(高回転側、低負荷側)においては、筒内噴射用インジェクタ110のみでも混合気を均質化しやすい。このようにすると、筒内噴射用インジェクタ110から噴射された燃料は燃焼室内で気化潜熱を伴い(燃焼室から熱を奪い)気化される。これにより、圧縮端での混合気の温度が下がる。これにより対ノッキング性能が向上する。また、燃焼室の温度が下がるので、吸入効率が向上し高出力が見込める。
なお、第1および第2の実施の形態において説明したこのエンジン10においては、均質燃焼は筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを吸気行程とすることにより、成層燃焼は筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを圧縮行程とすることにより実現できる。すなわち、筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを圧縮行程とすることで、点火プラグ周りにリッチ混合気が偏在させることにより燃焼室全体としてはリーンな混合気に着火する成層燃焼を実現することができる。また、筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを吸気行程としても点火プラグ周りにリッチ混合気を偏在させることができれば、吸気行程噴射であっても成層燃焼を実現できる。
また、ここでいう成層燃焼には、成層燃焼と以下に示す弱成層燃焼の双方を含むものである。弱成層燃焼とは、吸気通路噴射用インジェクタ120を吸気行程で燃料噴射して燃焼室全体にリーンで均質な混合気を生成して、さらに筒内噴射用インジェクタ110を圧縮行程で燃料噴射して点火プラグ周りにリッチな混合気を生成して、燃焼状態の向上を図るものである。このような弱成層燃焼は触媒暖気時に好ましい。これは、以下の理由による。すなわち、触媒暖気時には高温の燃焼ガスを触媒に到達させるために点火時期を大幅に遅角させ、かつ良好な燃焼状態(アイドル状態)を維持する必要がある。また、ある程度の燃料量を供給する必要がある。これを成層燃焼で行なおうとしても燃料量が少ないという問題があり、これを均質燃焼で行なおうとしても良好な燃焼を維持するために遅角量が成層燃焼に比べて小さいという問題がある。このような観点から、上述した弱成層燃焼を触媒暖気時に用いることが好ましいが、成層燃焼および弱成層燃焼のいずれであっても構わない。
また、第1および第2の実施の形態において説明したエンジンにおいては、筒内噴射用インジェクタ110による燃料噴射のタイミングは、以下のような理由により、圧縮行程で行なうことが好ましい。ただし、上述したエンジン10は、基本的な大部分の領域には(触媒暖気時にのみに行なわれる、吸気通路噴射用インジェクタ120を吸気行程噴射させ、筒内噴射用インジェクタ110を圧縮行程噴射させる弱成層燃焼領域以外を基本的な領域という)、筒内噴射用インジェクタ110による燃料噴射のタイミングは、吸気行程である。しかしながら、以下に示す理由があるので、燃焼安定化を目的として一時的に筒内噴射用インジェクタ110の燃料噴射タイミングを圧縮行程噴射とするようにしてもよい。
筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射時期を圧縮行程中とすることで、筒内温度がより高い時期において、燃料噴射により混合気が冷却される。冷却効果が高まるので、対ノック性を改善することができる。さらに、筒内噴射用インジェクタ110からの燃料噴射時期を圧縮行程中とすると、燃料噴射から点火時期までの時間が短いことから噴霧による気流の強化を実現でき、燃焼速度を上昇させることができる。これらの対ノック性の向上と燃焼速度の上昇とから、燃焼変動を回避して、燃焼安定性を向上させることができる。
さらに、エンジン10の温度によらず(すなわち、温間時および冷間時のいずれの場合であっても)、オフアイドル時(アイドルスイッチがオフの場合、アクセルペダルが踏まれている場合)には、図2または図11に示す温間マップを用いるようにしてもよい(冷間温間を問わず、低負荷領域において筒内噴射用インジェクタ110を用いる)。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態に係る状態判定装置で制御されるエンジンシステムの概略構成図である。 本発明の第1の実施の形態に係る状態判定装置であるエンジンECUに記憶される温間時のDI比率マップを表わす図である。 本発明の第1の実施の形態に係る状態判定装置であるエンジンECUに記憶される冷間時のDI比率マップを表わす図である。 本発明の第1の実施の形態に係る状態判定装置であるエンジンECUに記憶される、燃料噴射量の学習領域を示す図(その1)である。 本発明の第1の実施の形態に係る状態判定装置であるエンジンECUに記憶される、燃料噴射量の学習領域を示す図(その2)である。 各噴射領域について、学習領域毎に学習値が算出された状態を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る状態判定装置であるエンジンECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャート(その1)である。 本発明の第1の実施の形態に係る状態判定装置であるエンジンECUが実行するプログラムの制御構造を示すフローチャート(その2)である。 本発明の第1の実施の形態に係る状態判定装置であるエンジンECUのDIカウンタ、PFIカウンタおよびDUALカウンタにより、噴射領域別にカウントされる異常判定回数Cを示す図である。 燃料補正量FAFとモニター用燃料補正量FAFKGDの推移を示すタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る状態判定装置であるエンジンECUに記憶される温間時のDI比率マップを表わす図である。 本発明の第2の実施の形態に係る状態判定装置であるエンジンECUに記憶される冷間時のDI比率マップを表わす図である。
符号の説明
10 エンジン、20 インテークマニホールド、30 サージタンク、40 吸気ダクト、42 エアフローメータ、50 エアクリーナ、60 電動モータ、70 スロットルバルブ、80 エキゾーストマニホールド、90 三元触媒コンバータ、100 アクセルペダル、110 筒内噴射用インジェクタ、112 気筒、120 吸気通路噴射用インジェクタ、130 燃料分配管、140 逆止弁、150 高圧燃料ポンプ、152 電磁スピル弁、160 燃料分配管(低圧側)、170 燃料圧レギュレータ、180 低圧燃料ポンプ、190 燃料フィルタ、200 燃料タンク、300 エンジンECU、310 双方向性バス、320 ROM、330 RAM、340 CPU、350 入力ポート、360 出力ポート、370,390,410,430,450 A/D変換器、380 水温センサ、400 燃料圧センサ、420 空燃比センサ、440 アクセル開度センサ、460 回転数センサ。

Claims (5)

  1. 筒内に燃料を噴射するための第1の燃料噴射手段と吸気通路内に燃料を噴射するための第2の燃料噴射手段とを備えた内燃機関の状態判定装置であって、
    第1の噴射領域では前記第1の燃料噴射手段および前記第2の燃料噴射手段のいずれか一方から燃料が噴射されるように、前記燃料噴射手段を制御するための第1の制御手段と、
    第2の噴射領域では前記第1の燃料噴射手段および前記第2の燃料噴射手段の両方から燃料が噴射されるように、前記燃料噴射手段を制御するための第2の制御手段と、
    空燃比を検知するための手段と、
    空燃比に応じた判定値を算出するための算出手段と、
    前記第1の噴射領域および前記第2の噴射領域において、前記判定値に基づいて、前記内燃機関の異常を判定するための判定手段と、
    噴射領域が変更した場合、予め定められた時間が経過するまで、前記内燃機関の異常を判定することの禁止および保留のいずれか一方を行なうための手段とを含み、
    前記判定手段は、前記判定値に基づいて、前記第1の燃料噴射手段および前記第2の燃料噴射手段の異常を判定するための手段を含む、内燃機関の状態判定装置。
  2. 前記算出手段は、噴射領域が変更した場合、前記判定値の変化率を変更して、前記判定値を算出するための手段を含む、請求項1に記載の内燃機関の状態判定装置。
  3. 前記算出手段は、噴射領域が変更した場合、前記判定値の変化率を大きくして、前記判定値を算出するための手段を含む、請求項2に記載の内燃機関の状態判定装置。
  4. 前記状態判定装置は、空燃比に基づいて燃料噴射量の補正量を算出するための手段をさらに含み、
    前記算出手段は、燃料噴射量の補正量をなまし処理して前記判定値を算出するための手段を含む、請求項1〜3のいずれかに記載の内燃機関の状態判定装置。
  5. 前記第1の燃料噴射手段は、筒内噴射用インジェクタであって、
    前記第2の燃料噴射手段は、吸気通路噴射用インジェクタである、請求項1〜4のいずれかに記載の内燃機関の状態判定装置。
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