JP2006257452A - 電解隔膜およびその製造方法 - Google Patents

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重太郎 小林
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聡 高村
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Abstract

【課題】 物理的強度が高く、目詰まりを起こしにくく、薄くて大きなサイズの電解隔膜を廉価にて製造することが可能な電解隔膜およびその製造方法を提供する。
【解決手段】 親水性高分子と粉体からなる混和物の成形品5aを親水性高分子フィルム5bと積層してなる電解隔膜5を用いる。本発明の電解隔膜5において、前記粉体は、粘土または粘土鉱物を焼成してなる粉体であることが好ましい。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電解槽の陽極と陰極との間に電解隔膜を挟み、陽極と陰極との間に電解電圧を印加して電気分解を行う電気分解法に用いられる電解隔膜に関し、特に水の電気分解に使用する電解隔膜およびその製造方法に関する。
水道水等の原料水を電気分解してアルカリイオン水と酸性イオン水とを生成する電解槽においては、電解槽内を、アルカリイオン水が生成される陰極側の陰極室と、酸性イオン水が生成される陽極側の陽極室とに区画するため、電解隔膜が用いられる。従来、この種の電解隔膜としては、粘土からなるセラミックを主体とするもの(例えば特許文献1)と、イオン交換膜を使用したもの(例えば特許文献2〜4)とがある。
特開平8−24865号公報 特開平8−187492号公報 特開2001−137850号公報 特開2004−275841号公報
粘土からなるセラミック製の電解隔膜の場合、素焼きであるため、電解隔膜の製造寸法や形状が焼成釜の大きさによって制約されるため、薄くて大きなサイズの電解隔膜を得ることが難しい上、原料水中の汚れ(例えばカルシウムイオン等)が多い場合、目詰まりを起こしやすいという問題がある。
また、イオン交換膜を使用した電解隔膜の場合、膜自体の物理的強度は弱い上、原料水中の汚れ(例えばカルシウムイオン等)が多い場合、目詰まりを起こしやすいという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、物理的強度が高く、目詰まりを起こしにくく、薄くて大きなサイズの電解隔膜を廉価にて製造することが可能な電解隔膜およびその製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、親水性高分子物質と粉体からなる混和物の成形品を親水性高分子フィルムと積層してなることを特徴とする電解隔膜を提供する。
本発明の電解隔膜において、前記粉体は、粘土または粘土鉱物を焼成してなる粉体であることが好ましい。
前記親水性高分子物質および親水性高分子フィルムを構成する親水性高分子は、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール誘導体、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレンオキサイド、寒天、澱粉、カゼイン、ゼラチン、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロース、第4級アンモニウム塩構造を有しているアクリル樹脂からなる群より選ばれた一または複数の高分子であることが好ましい。
また、本発明は、高温溶媒中で親水性高分子物質の流動状態を維持しながら粉体と混練して流動性混和物を得、前記流動性混和物を親水性高分子フィルム上に高温流動状態で流し込み、膜状に成形することを特徴とする電解隔膜の製造方法を提供する。
また、本発明は、予め親水性高分子フィルムを円筒状に成形して円筒状または円柱状の軸に巻き付け、前記軸と同心である円筒状の外枠を前記親水性高分子フィルムの外側に配置し、高温溶媒中で親水性高分子物質の流動状態を維持しながら粉体と混練して得た流動性混和物を前記外枠と親水性高分子フィルムとの間に高温流動状態で流し込み、膜状に成形することを特徴とする電解隔膜の製造方法を提供する。
本発明の電解隔膜によれば、親水性高分子物質と粉体からなる混和物の成形品を親水性高分子フィルムと積層したので、物理的強度が高く、目詰まりを起こしにくい。従って、薄くて大きなサイズの電解隔膜を廉価にて製造することが可能となる。
本発明の電解隔膜の製造方法によれば、高温溶媒中で親水性高分子物質の流動状態を維持しながら粉体と混練して流動性混和物を得て、前記流動性混和物をに高温流動状態で親水性高分子フィルムと積層して膜状に成形するので、前記流動性混和物からなる膜と親水性高分子フィルムとを容易に貼り合わせることができる。
以下、最良の形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1は、本発明の電解隔膜を使用したイオン水製造装置の第1形態例を示す断面図であり、図2は図1のA−A線に沿う断面図である。図3および図4は、第1形態例のイオン水製造装置に用いられる平板状の電解隔膜の製造方法を説明する概略図である。
図1に示すように、本形態例のイオン水製造装置1は、電解槽2と、電解槽2内に収容された陽極3、陰極4、および電解隔膜5とを備える。
電解隔膜5は平板状であって、電解槽2の中央部に設けられており、陽極3と陰極4との間で電解槽2内の空間を二室に区画している。以下の説明では、電解槽2内の陽極3側の空間を陽極室6、陰極4側の空間を陰極室7と呼ぶことにする。また、陽極と陰極とを総称して、単に「電極」と呼ぶことがある。
図1には陽極3と陰極4との間に電解隔膜5を1枚挿入した例を図示している。電解槽2を直列または並列に連結したり、電解槽2の長さ又は高さを大きくして、両電極3,4および電解隔膜5の面積を大きくすることにより、イオン水製造装置1の処理能力を向上させることができ、pHの高い(アルカリ性の強い)アルカリイオン水をより短時間で製造することができる。
陽極室6には、補助電解質として水酸化カリウム(KOH)、水酸化ナトリウム(NaOH)、炭酸水素ナトリウム(重曹;NaHCO)、塩化ナトリウム(食塩;NaCl)等の電解質が添加された水溶液(電解液)が収容されている。陽極室6内の電解水の通電性を良好とするため、該電解水の濃度は、例えば10質量%以上である。
電解槽2の陰極室7側には、原料水を電解槽2内に流入させる入口8および電解槽2内で前記原料水を電気分解して得られるアルカリイオン水を排出する出口9が設けられている。入口8および出口9は、図1に示すように、陰極室7の互いに対向する両側にそれぞれ設けられており、入口8から流入された原料水が陰極室7を通過して出口9から排出されるまでの間に効率よく電気分解を受けることができるように配置されている。
原料水としては、例えば水道水、地下水、冷却水、冷却塔等の補給水、あるいはこれらの濾過水を用いることができる。原料水は、入口8から連続的に供給されており、原料水を電気分解して得られるアルカリイオン水は、出口9から連続的に排出されている。
図2に示すように、本形態例のイオン水製造装置1における陽極3および陰極4は、いずれも矩形状の平板である。図2に示すように、電解槽2内において電極3,4(図2には陰極4のみを示す。)の四方の側縁のうち二方は、電解槽2の内面との間に隙間2aが設けられている。このため、それぞれの電極3,4の両側で液の流通性が確保される。また、液の流通性を向上するため、電極3,4を格子状としたり、パンチング(多数の貫通穴)を設けることも好ましい。
上述したように、陽極室6には補助電解質を含有する電解水が収容されるので、電解液への金属の溶出を抑制するため、陽極3には耐食性に優れた電極を用いることが望ましい。例えば、白金めっきされた金属電極(例えばチタンなど)を陽極3として用いることが好ましい。
陰極4は、原料水やその電気分解によって得られるアルカリイオン水の腐食性が低いため、陽極3ほど耐食性が要求されるものではなく、水中で使用可能な適宜の電極を用いることができる。比較的入手しやすく廉価である点では、ステンレス鋼板製の金属電極を陰極4として用いることが好ましいが、特に限定されるものではない。
図1に示すように、電解隔膜5は、親水性高分子物質と粉体からなる混和物の成形品5aを親水性高分子フィルム5bと積層してなる積層体である。
電解隔膜5は、電解槽2内において、成形品5aが陽極3側となり、親水性高分子フィルム5bが陰極4側となるように設置されている。
電解隔膜5中、成形品5aが厚くなると通電抵抗が大きくなるとともに通水性も悪くなるため、成形品5aの厚さは10mm以下とすることが好ましい。
なお、親水性高分子フィルム5bは、成形品5aの両面に積層されていても良い。
前記成形品5aに用いられる粉体としては、陽イオン交換容量(CEC:Cation Exchange Capacity)を有する粘土または粘土鉱物、もしくは陰イオン交換容量(AEC:Anion Exchange Capacity)を有する粘土または粘土鉱物を焼成してなる粉体が好ましい。
具体的には、CECを有する粘土または粘土鉱物として、モンモリロナイト、スメクタイト、バーミキュライト、雲母粘土鉱物、緑泥石、タルク、酸性白土等が挙げられる。また、AECを有する粘土または粘土鉱物として、カオリン、アロフェン、イモゴライト等が挙げられる。その他に、シラス、シリカヒューム、珪藻土などの鉱物も使用可能である。これらの鉱物は、焼成によりセラミックとなる。
本発明において、粘土または粘土鉱物(以下、「粘土または粘土鉱物」を「粘土等」という場合がある。)の陽イオン交換容量(CEC)とは、粘土等の中に外部の溶液中の陽イオンと交換可能に保持されている陽イオン(すなわち「交換性陽イオン」)の総量をいい、陰イオン交換容量(AEC)とは、粘土等の中に外部の溶液中の陰イオンと交換可能に保持されている陰イオン(すなわち「交換性陰イオン」)の総量をいう。
CECを有する粘土等を焼成してなる粉体の表面は、プラスの電荷を帯びやすい。このため、粉体として、CECを有する粘土等を焼成してなる粉体を用いる場合には、表面がマイナスに帯電しやすいPVA等の親水性高分子と組み合わせるのが、親和性が向上するので好ましい。
また、AECを有する粘土等を焼成してなる粉体の表面はマイナスの電荷を帯びやすい。このため、粉体として、AECを有する粘土等を焼成してなる粉体を用いる場合には、表面がプラスに帯電しやすい第4級アンモニウム塩構造(例えば、―N(CH等の第4級アンモニウム基)を有しているアクリル樹脂等の親水性高分子と組み合わせるのが、親和性が向上するので好ましい。
粘土等またはその他の鉱物を焼成してなる粉体の製造方法としては、粒状や板状などの適宜の形状に成形して例えば900℃程度の温度で焼成し、焼成後に粉末状または顆粒状に破砕して粉体とする方法が挙げられる。
前記粉体は、その最大粒径が成形品5aの厚さの2/3以下、より好ましくは1/2以下の範囲となるように加工する。これにより、粉体を親水性高分子物質で結合したときに、均一な膜厚の成形品5aを得ることができる。粉体の最大粒径が多きすぎると、成形品5aの表面が凹凸になりやすく、好ましくない。
特に、成形品5a用の粉体として、モンモリロナイトやスメクタイト等の粘土または粘土鉱物を原料とするセラミックを使用した場合、原料水が陰極4と陽極3との間に流れる直流電流によって電気分解されている間に、わずかではあるが電解隔膜5から粘土等またはこれらからなるセラミックが溶解した状態となる。これら粘土等が溶解した原料水は、陰極4付近で負電荷の増加を促進する傾向をもつ。陰極室7内で原料水が直流電流によって電気分解されるとアルカリイオン水が生成するが、アルカリイオン水中に微量の粘土等が溶解することにより、アルカリイオン水が電気的に安定した状態となる。
前記成形品5aに用いられる親水性高分子物質としては、成形品5aに用いられる粉体が、CECを有する粘土等を焼成してなる場合には、表面がマイナスに帯電しやすい高分子、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルアルコール誘導体、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレンオキサイドなどの合成高分子;寒天、澱粉、カゼイン、ゼラチン、アラビアゴムなどの天然高分子;カルボキシメチルセルロース、メチルセルロースなどの半合成高分子からなる群より選ばれた一または複数の高分子を用いることが好ましい。また、成形品5aに用いられる粉体が、ACEを有する粘土等を焼成してなる場合には、表面がプラスに帯電しやすい高分子、例えば、第4級アンモニウム塩構造を有しているアクリル樹脂などの合成高分子を用いることが好ましい。
親水性高分子物質としては、成形品5aの成形温度(例えば85〜95℃の高温)では水溶性(水と、溶液またはゾルを形成するもの)および流動性を有する水溶性高分子であり、電気分解動作時の電解隔膜5付近の水温(例えば10〜40℃)では水に不溶であって固体膨潤を維持する(すなわち水膨潤性を有する)ものを用意する。
前記親水性高分子物質としてPVAを用いる場合、PVAのけん化度は95mol%以上が好ましく、特に98mol%以上がより好ましい。けん化度が低いPVAは水溶性が高いため、前記成形品5aの成形後に水中で溶解してしまい、物理的強度に劣るおそれがあるので好ましくない。
前記親水性高分子物質の粘度(JIS K 6726)は、20〜70mPa・sの範囲内(ただし1mPa・s=1cP)が好ましく、特に、25〜35mPa・sの範囲内がより好ましい。前記粘度が20mPa・s未満であると前記成形品5aの成形がうまくできないおそれがあり、前記粘度が70mPa・sを超える場合、粉体と親水性高分子物質との混練の際に撹拌が困難になり、均一な膜ができにくくなるおそれがある。
前記成形品5aにおいて、粉体と親水性高分子物質との配合比としては、粉体100質量部に対して親水性高分子物質を5〜100質量部とする。好ましくは、粉体100質量部に対して親水性高分子物質10〜30質量部とする。前記成形品5aを成形する際には、例えば溶媒(もしくは分散媒)として水を添加し、さらに例えば85〜95℃の高温に加熱して親水性高分子物質の流動性を維持しながら混練する。混練により得られた流動性混和物を成形したのち、成形温度より低い温度(例えば常温)に冷却して乾燥することにより、親水性高分子物質の流動性が低下し、成形品5aを所望の形状に成形することができる。
前記親水性高分子フィルム5bを構成する親水性高分子としては、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリビニルアルコール誘導体、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレンオキサイド、第4級アンモニウム塩構造を有しているアクリル樹脂などの合成高分子;寒天、澱粉、カゼイン、ゼラチン、アラビアゴムなどの天然高分子;カルボキシメチルセルロース、メチルセルロースなどの半合成高分子からなる群より選ばれた一または複数の高分子を用いることが好ましい。
なお、本発明において、ポリビニルアルコール誘導体とは、例えば、ポリビニルアセタール、酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合体、ポリビニルベンザールなどの高分子である。ポリビニルアセタールとは、例えば、ポリビニルホルマール、ポリビニルブチラールなどの高分子である。
陽極3と陰極4との間で通電するためには、電解隔膜5を通して電流が流れる必要がある。このため、親水性高分子フィルム5bとしては、透水性および水膨潤性を有するとともに、陽イオンおよび/または陰イオンを通過させるフィルムが用いられる。親水性高分子フィルム5bは、原料水中の汚れ(例えばカルシウムイオンやそれから生成した水酸化物や硫酸塩等の不溶物(スケールや沈殿))が電解隔膜5に侵入して目詰まりを起こすことを防止する機能を有する。すなわち、イオン水製造装置1において、電解隔膜5は親水性高分子フィルム5bが陰極4側となるように設置されているので、原料水中の汚れが前記成形品5aに到達して目詰まりを起こすことを抑制することができる。従来のセラミック隔膜またはイオン交換膜を用いた電解隔膜の場合、原料水中の目詰まりを起こすため、電解隔膜を長期にわたって使用することが難しかったが、本発明の電解隔膜によれば、親水性高分子フィルム5bがスケールや沈殿の侵入を阻止するため、電解隔膜の目詰まりを抑制して長期の使用に供することができる。
親水性高分子フィルム5bは、引張強度(JIS K 7127)が30〜100MPaであり、伸度(JIS K 7127)が200〜350%の範囲であると、電解隔膜5を作製するときに破損しにくく、好ましい。
親水性高分子フィルム5bは、良好な電解効率を得るため、透湿度(JIS Z 0208)が300g/m・d以上、1000g/m・d以下であることが好ましい。
親水性高分子フィルム5bの透湿度(JIS Z 0208)が300g/m・dより低いと電解効率が悪くなり、1000g/m・dより高くなると、目詰まり防止の効果が悪くなるおそれがある。
親水性高分子フィルム5bの厚さは、薄すぎると電解隔膜5を作製するときに破損しやすく、厚すぎると電解効率を悪くするおそれがある。このため、親水性高分子フィルム5bの厚さは、25〜80μmであることが好ましい。
次に、本形態例の電解隔膜5の製造方法について、図3を参照して説明する。
まず、高温溶媒中で親水性高分子物質の流動状態を維持しながら親水性高分子物質と粉体とを混練して流動性混和物22を調製する。高温溶媒としては例えば水を用いることができ、溶媒と粉体と親水性高分子物質との混合物を例えば85〜95℃の高温に加熱することで親水性高分子物質の流動性を維持する。
一方、図3(a)に示すように、型枠21に親水性高分子フィルム5bを敷く。型枠21は、底板21aとその周囲に垂直に突設された周壁21bとを備えており、例えばアクリルなどのエラストマーやプラスチックからなるものを用いることができる。
前記流動性混和物22を図3(b)に示すように型枠21内で親水性高分子フィルム5b上に流し込む。この状態で流動性混和物22を乾燥および冷却することにより、型枠21内で流動性混和物22が膜状に固化し、親水性高分子フィルム5b上と貼り合わされた成形品5aとなる。
次に型枠21を取り外すことにより、図3(c)に示すように、成形品5aと親水性高分子フィルム5bとが積層されてなる平板状の電解隔膜5を得ることができる。
この際、親水性高分子フィルム5bの材質は、成形品5aとの間の接着性をより良くするため、成形品5aに使用する親水性高分子物質と同系統の親水性高分子とすることが好ましい。例えば、成形品5aの親水性高分子物質としてポリビニルアルコールまたはその誘導体を使用する場合、親水性高分子フィルム5bの材質はポリビニルアルコールまたはその誘導体とすることが好ましい。
また、本形態例の電解隔膜5を連続的に量産する場合には、図4に示すように、圧出機31を用いて親水性高分子フィルム5b上に流動性混和物22を連続的に圧出する方法を用いることができる。
図4に示す電解隔膜製造装置30は、上述の流動性混和物22を膜状に圧出する圧出機31と、原反ロール32から長尺帯状の親水性高分子フィルム5bを引き出して水平に搬送する送りローラ33と、親水性高分子フィルム5bおよびこの上に圧出された流動性混和物22からなる積層体34を挟み込んで押圧する押圧ローラ35と、送りローラ33によって搬送された積層体34が載置される台36と、積層体34を搬送方向に直交する幅方向に切断するギロチンカッター37とを具備する。
圧出機31の上部には、流動性混和物22を投入する投入口31aが上向きに開口している。投入口31aから投入された流動性混和物22は、圧出機31の側部に設けられたヒータ31bによって加熱され、流動状態を維持する。ヒータ31bは、圧出機31内の流動性混和物22の温度を検知する温度センサと、この温度センサの出力信号によって電源電流をオン・オフする切替スイッチとを備えており、流動性混和物22の温度を予め設定された成形温度の範囲内に制御する。
圧出機31の下部には、流動性混和物22を圧出する押出口31cが下向きに開口している。押出口31cは、図4の紙面の垂直な方向に延びるスリット状になっており、流動性混和物22を膜状に成形することができる。
親水性高分子フィルム5bの先端は予め圧出機31の押出口31cの真下を通り、押圧ローラ35の間を通して、送りローラ33に挟み込んでおく。送りローラ33を回転駆動することにより、親水性高分子フィルム5bが原反ロール32から次々と引き出され、送りローラ33よりも搬送方向の下流側に配置された台36上に繰り出される。
圧出機31の押出口31cから流動性混和物22を膜状に成形して押し出すと、膜状の流動性混和物22が親水性高分子フィルム5b上に積層され、積層体34となる。押圧ローラ35によって積層体34を幅方向全体にわたって押圧することによって、流動性混和物22を親水性高分子フィルム5bと確実に密着させることができる。流動性混和物22の押出を開始すると、送りローラ33の間に親水性高分子フィルム5bとともに流動性混和物22の膜が挟み込まれる。すなわち、流動性混和物22の膜が送りローラ33に到達した後は、送りローラ33は積層体34を挟み込んで搬送することになる。
送りローラ33を通過して台36上に到達された積層体34は、ギロチンカッター37によって所定長ごとに切断される。得られた所定長の積層体34を乾燥することにより、平板状の電解隔膜5が得られる。
本形態例のイオン水製造装置1を用いてアルカリイオン水を製造するには、陽極3と陰極4との間に電解電圧を印加し、陽極室6に電解液を収容した状態で入口8から原料水を連続的に供給する。すると、原料水が入口8から出口9に向かって流れる間に原料水が電気分解され、アルカリイオン水となる。得られたアルカリイオン水は、出口9から連続的に排出される。
アルカリイオン水は、電気分解の作用により、pHが高くなってアルカリ性を呈する(pHが12.0以上)とともに、陰極側で還元されて酸化還元電位(ORP)が低い状態(ORPが−200mV以下)となる。このため、脂質やタンパク質を分解する洗浄力や殺菌力、抗酸化作用など、種々の優れた機能を発揮することができる。
以上説明したように、本形態例の電解隔膜5によれば、親水性高分子物質と粉体からなる混和物の成形品5aを親水性高分子フィルム5bと積層したので、廉価に製造することが可能である上、物理的強度が高く、目詰まりを起こしにくい。従って長期使用が可能であるため、イオン水製造装置のメンテナンスが容易になる。
本形態例のイオン水製造装置1は、原料水の電気分解によってアルカリイオン水を連続的に製造することが可能なので、例えば、圧延した金属や金属製金型の脱脂、チラーやクーリングタワー等の水循環系装置における維持管理(循環水の浄化)、温泉やプールの殺菌等の用途に利用することができる。アルカリイオン水のORPは、生成直後には−700〜−800mV程度あるが、24時間後に−100〜−300mV程度に低下(絶対値の低下)してしまう。従って、生成したアルカリイオン水を貯えて使用するよりも、アルカリイオン水を連続的に生成して直ちに使用するほうが、高い効果が期待できる。
次に、本発明の電解隔膜の他の例について説明する。
図5は、本発明の電解隔膜を使用したイオン水製造装置の第2形態例を示す断面図であり、図6は図5のB−B線に沿う断面図である。図7は、第2形態例のイオン水製造装置に用いられる円筒状の電解隔膜を示す斜視図であり、図8は、円筒状の電解隔膜の製造方法の例を説明する概略図である。
本形態例のイオン水製造装置51は、電解槽52と、電解槽52内に収容された陽極53、陰極54、および電解隔膜55とを備える。
図7に示すように、本形態例における電解隔膜55は円筒状であって、電解隔膜55の両端には円板状の端面部材56,56が設けられている。それぞれの端面部材56,56の中央部には管56aが延出されており、これらの管56aは、それぞれ電解槽52の入口57または出口58に連結されている。
図5,図6に示すように、陰極54は電解隔膜55より小径の円筒状をなし、入口57側の端面部材56を通して電解槽52の外側から電解隔膜55内に挿入されている。
また、陽極53は電解隔膜55より大径の円筒状をなし、電解隔膜55の外側に配設されている。陽極53には、電解槽52の外側に設けられる電源(図示略)と接続されたリード線(図示略)が接続されている。
入口57、入口57側の端面部材56、電解隔膜55、出口58側の端面部材56、および出口58は、この順で水密に連結されており、入口57から流入した原料水は、電解隔膜55の内部空間を通過して出口58から排出されるように導かれる。すなわち、電解隔膜55の内側は、原料水が流通する陰極室59となっており、電解隔膜55の外側は、補助電解質を含有する電解液が収容された陽極室60となっている。
原料水および電解液は、第1形態例のイオン水製造装置1で説明したものと同様であり、重複する説明は省略する。
上述したように、陽極室60には補助電解質を含有する電解水が収容されるので、電解液への金属の溶出を抑制するため、陽極53には耐食性に優れた電極を用いることが望ましい。例えば、白金めっきされた金属電極(例えばチタンなど)を陽極53として用いることが好ましい。
陰極54は、原料水やその電気分解によって得られるアルカリイオン水の腐食性が低いため、陽極53ほど耐食性が要求されるものではなく、水中で使用可能な適宜の電極を用いることができる。比較的入手しやすく廉価である点では、ステンレス鋼板製の金属電極を陰極54として用いることが好ましいが、特に限定されるものではない。
電極53,54は、電極53,54の内側と外側との間で液の流通性を確保するため、格子状やパンチング(多数の貫通穴)を設けることが好ましい。
図5,図6に示すように、電解隔膜55は、筒状の親水性高分子フィルム55bの外側に、親水性高分子物質と粉体からなる混和物の成形品55aが設けられてなる積層体である。すなわち、電解隔膜55は、成形品55aが陽極53側となり、親水性高分子フィルム55bが陰極54側となるように構成されている。
電解隔膜55において、成形品55aが厚くなると通電抵抗が大きくなるとともに通水性も悪くなるため、成形品55aの厚さは10mm以下とすることが好ましい。
成形品55aおよび親水性高分子フィルム55bについては、第1形態例の電解隔膜5の成形品5aおよび親水性高分子フィルム5bと同様の構成を採用することができるので、重複する説明を省略する。
次に、本形態例の電解隔膜55の製造方法について、図8を参照して説明する。図8の各図(a)〜(c)は、円筒状の型枠70の長手方向に垂直な方向に沿う断面図を示す。
まず、高温溶媒中で親水性高分子物質の流動状態を維持しながら親水性高分子物質と粉体とを混練して流動性混和物22を調製する。高温溶媒としては例えば水を用いることができ、溶媒と粉体と親水性高分子物質との混合物を例えば85〜95℃の高温に加熱することで親水性高分子物質の流動性を維持する。
一方、図8(a)に示すように、円筒状または円柱状の軸71と、この軸71より直径が大きい円筒状の外枠72とを備える型枠70を用意し、予め親水性高分子フィルム55bをヒートシールなどによって円筒状に成形して軸71に巻き付け、さらに親水性高分子フィルム55bの外側に、隙間73を介して軸71と同心となるように外枠72を配置する。
次に、図8(b)に示すように、高温溶媒中で親水性高分子物質の流動状態を維持しながら粉体と混練して得た流動性混和物22を外枠72と親水性高分子フィルム55bとの隙間73に高温流動状態で流し込み、膜状に成形する。この状態で流動性混和物22を乾燥および冷却することにより、型枠70内で流動性混和物22が膜状に固化し、親水性高分子フィルム55b上と貼り合わされた成形品55aとなる。
次に型枠70を取り外すことにより、図8(c)に示すように、成形品55aと親水性高分子フィルム55bとが積層されてなる円筒状の電解隔膜55を得ることができる。
本形態例のイオン水製造装置51を用いてアルカリイオン水を製造するには、陽極53と陰極54との間に電解電圧を印加し、陽極室60に電解液を収容した状態で入口57から原料水を連続的に供給する。すると、原料水が入口57から出口58に向かって流れる間に原料水が電気分解され、上述した性質を備えるアルカリイオン水となる。得られたアルカリイオン水は、出口58から連続的に排出される。
以上説明したように、本形態例の電解隔膜55によれば、親水性高分子物質と粉体からなる混和物の成形品55aを親水性高分子フィルム55bと積層して円筒状に形成したので、廉価に製造することが可能である上、物理的強度が高く、目詰まりを起こしにくい。従って長期使用が可能であるため、イオン水製造装置のメンテナンスが容易になる。
本形態例のイオン水製造装置51は、原料水の電気分解によってアルカリイオン水を連続的に製造することが可能なので、第1形態例のイオン水製造装置1と同様に、種々の用途に利用することができる。
(親水性高分子フィルムの合成)
ケン化度99モル%、平均重合度1700のポリビニルアルコール100質量部を、攪拌下に蒸留水950質量部に加熱溶解した。ポリビニルアルコール水溶液に、35質量%濃度の塩酸5質量部を加え、15℃に冷却した状態で攪拌しつつ40質量%濃度のホルムアルデヒド水溶液35質量部を滴下した。その後攪拌下で、35質量%濃度の塩酸35質量部を滴下しながら65℃まで昇温し、3時間その温度を保ち反応を完結させた。反応母液を冷却し、水酸化ナトリウム水溶液で中和した後、水洗し、白色のポリビニルホルマール樹脂を得た。
得られた樹脂を210mm×210mm×65μmの型に入れ、熱プレス機を使用してポリビニルホルマールフィルムを得た。
(実施例1の電解隔膜の製造)
図3(a)に示すように、上記の通り合成した厚さ65μmのポリビニルホルマールフィルム5bを200mm×200mmの寸法にカットし、200mm×200mm×厚さ5mmのアクリル製の型枠21内に敷いた。850℃で焼成したベントナイト(ワイオミング産)54質量部、PVA(ケン化度99モル%、平均重合度1700)6質量部、水40質量部の配合で混合し、加熱混練してなる流動性混和物22を図3(b)に示すように型枠21内のポリビニルホルマールフィルム5b上に流し込み、乾燥させることによって図3(c)に示す実施例1の電解隔膜5(寸法は200mm×200mm×厚さ5mm)を得た。
なお、ベントナイトとは、モンモリロナイトを主体とする粘土である。
(比較例1の電解隔膜の製造)
850℃で焼成したベントナイト(ワイオミング産)54質量部、PVA(ケン化度99モル%、平均重合度1700)6質量部、水40質量部の配合で混合し、加熱混練してなる流動性混和物22を、200mm×200mm×厚さ5mmのアクリル製の型枠21内に流し込み、乾燥させることによって比較例1の電解隔膜(寸法は200mm×200mm×厚さ5mm)を得た。
(アルカリイオン水の製造および電解隔膜の評価方法)
図1に示す構成のイオン水製造装置1の電解隔膜として、実施例1の電解隔膜、比較例1の電解隔膜、比較例2の電解隔膜(モンモリロナイトを焼結してなる素焼きのセラミック製の隔膜、寸法は200mm×200mm×厚さ5mm)を使用し、電解槽2の陽極室6(陽極3側の空間)に電解液として1%KOH水溶液を1リットル入れ、陰極室7(陰極4側の空間)には、入口8から出口9にチラーの冷却水が流速100ml/minで流れるように冷却水を流す管を接続した。電極3,4間に常時2.0〜3.0Aの直流電流を通電し、3ヶ月間、出口9から出る水およびチラー水槽内の水のpHおよびORPを測定した。また、陽極室6内の水の導電率を測定し、この導電率が1000μS/cm以下になった時点でKOH10gを追加するという基準で、KOHを追加した頻度を記録した。
(電解隔膜の評価結果)
上記評価方法による電解隔膜の評価結果を表1にまとめて示す。
Figure 2006257452
表1に示すように、実施例1および比較例1の電解隔膜を用いた場合に、ORPが低く、還元力の強いアルカリイオン水を継続的に得ることができた。また、実施例1の電解隔膜を用いた場合には、比較例1の電解隔膜を用いた場合よりも陽極室6にKOHを投入した頻度が少なく、電解質の消費量を抑制することができた。このことは、実施例1の電解隔膜のほうが、陽極室6から陰極室7への電解質の漏れを抑制する効果が高いためと考えられる。
また、比較例2の電解隔膜を用いた場合には、通電1ヵ月後経過した辺りから徐々に電解隔膜にスケールが付着し、目詰まりを起こした。それに伴い、KOHの消費量が少なくなるとともに、電流が流れにくくなったことで、pHが高く、ORPが低く、還元力の強いアルカリイオン水の供給ができなくなった。
本発明の電解隔膜は、アルカリイオン水の製造等に利用することができる。
本発明の電解隔膜を使用したイオン水製造装置の第1形態例を示す断面図である。 図1のA−A線に沿う断面図である。 (a)〜(c) 平板状の電解隔膜の製造方法の一例を説明する断面工程図である。 平板状の電解隔膜を連続的に製造する装置の概略構成図である。 本発明の電解隔膜を使用したイオン水製造装置の第2形態例を示す断面図である。 図5のB−B線に沿う断面図である。 第2形態例のイオン水製造装置に用いられる円筒状の電解隔膜を示す斜視図である。 円筒状の電解隔膜の製造方法の例を説明する概略図である。
符号の説明
5,55…電解隔膜、5a,55a…成形品、5b,55b…親水性高分子フィルム、22…流動性混和物、71…円筒状または円柱状の軸、72…円筒状の外枠。

Claims (7)

  1. 親水性高分子物質と粉体からなる混和物の成形品を親水性高分子フィルムと積層してなることを特徴とする電解隔膜。
  2. 前記粉体は、陽イオン交換容量を有する粘土または粘土鉱物を焼成してなる粉体であることを特徴とする請求項1に記載の電解隔膜。
  3. 前記親水性高分子物質および親水性高分子フィルムを構成する親水性高分子は、ポリビニルアルコール、ポリビニルアルコール誘導体、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリエチレンオキサイド、寒天、澱粉、カゼイン、ゼラチン、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロースからなる群より選ばれた一または複数の高分子であることを特徴とする請求項1または2に記載の電解隔膜。
  4. 前記粉体は、陰イオン交換容量を有する粘土または粘土鉱物を焼成してなる粉体であることを特徴とする請求項1に記載の電解隔膜。
  5. 前記親水性高分子物質および親水性高分子フィルムを構成する親水性高分子は、第4級アンモニウム塩構造を有しているアクリル樹脂であることを特徴とする請求項1または4に記載の電解隔膜。
  6. 高温溶媒中で親水性高分子物質の流動状態を維持しながら粉体と混練して流動性混和物を得、前記流動性混和物を親水性高分子フィルム上に高温流動状態で流し込み、膜状に成形することを特徴とする電解隔膜の製造方法。
  7. 予め親水性高分子フィルムを円筒状に成形して円筒状または円柱状の軸に巻き付け、前記軸と同心である円筒状の外枠を前記親水性高分子フィルムの外側に配置し、高温溶媒中で親水性高分子物質の流動状態を維持しながら粉体と混練して得た流動性混和物を前記外枠と親水性高分子フィルムとの間に高温流動状態で流し込み、膜状に成形することを特徴とする電解隔膜の製造方法。
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