JP2006253180A - 半導体発光素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】発光効率の向上した半導体発光素子を提供する。
【解決手段】 活性層13の両側に、活性層13よりも大きなバンドギャップを有する第1キャリア閉じ込め層12および第2キャリア閉じ込め層14、更にこれら第1キャリア閉じ込め層12および第2キャリア閉じ込め層14の両側に第1光ガイド層11および第2光ガイド層15が配置されている。第1光ガイド層11および第2光ガイド層15は、活性層13の発光波長に相当するエネルギーより大きなバンドギャップを有し、かつ第1キャリア閉じ込め層12および第2キャリア閉じ込め層14よりも大きな屈折率を有する。第1光ガイド層11および第2光ガイド層15の屈折率は、これら光ガイド層を含む積層構造全体の実効屈折率よりも大きい。
【選択図】 図1
【解決手段】 活性層13の両側に、活性層13よりも大きなバンドギャップを有する第1キャリア閉じ込め層12および第2キャリア閉じ込め層14、更にこれら第1キャリア閉じ込め層12および第2キャリア閉じ込め層14の両側に第1光ガイド層11および第2光ガイド層15が配置されている。第1光ガイド層11および第2光ガイド層15は、活性層13の発光波長に相当するエネルギーより大きなバンドギャップを有し、かつ第1キャリア閉じ込め層12および第2キャリア閉じ込め層14よりも大きな屈折率を有する。第1光ガイド層11および第2光ガイド層15の屈折率は、これら光ガイド層を含む積層構造全体の実効屈折率よりも大きい。
【選択図】 図1
Description
本発明は可視領域の光を発光する半導体発光素子に係り、特に化合物半導体層の積層方向の屈折率分布を改良した半導体発光素子に関する。
近年、液晶表示装置やプロジェクタの光源として、高出力の発光ダイオード(LED;Light Emitting Diode)等の半導体発光素子が求められている。高出力の半導体発光素子の1つとして、例えば、赤色から橙色までの領域の光を発光するAlGaInP(アルミニウム・ガリウム・インジウム・リン)系LEDが挙げられる。
ここで、上記したLEDの基本構造とその動作について簡単に説明する。LEDは、基板上に、一対のキャリア閉じ込め層が形成され、その対のキャリア閉じ込め層の間に発光領域となる活性層を有している。このような構造のLEDでは、一対のキャリア閉じ込め層に電圧を印加すると、一方のキャリア閉じ込め層から電子が、他方のキャリア閉じ込め層から正孔が活性層へ注入される。そして、活性層に注入された電子と正孔が再結合することにより光子が発生(発光)する。
ところで、AlGaInP系LEDでは、活性層で発生した光がチップ内を伝播する間に活性層で吸収されてしまう光吸収の割合が他の材料系と比べて大きく、また、活性層で吸収された光のエネルギーを利用して再度光が発生する現象(フォトンリサイクリング)の割合は他の材料系と比べて低い。そこで、活性層での光の吸収を抑制する方法として、活性層の厚さを薄くしたり、幅を小さくしたりして活性層の体積を小さくすることが考えられる(特許文献1)。しかしながら、活性層の厚さを薄くすると、活性層内のキャリア密度が高くなり、キャリアの閉じ込めが困難となるので、キャリア・オーバーフローが生じ易くなり、そのため発光効率が低下してしまう。だからといって、キャリア・オーバーフローを低減させるために、活性層の厚さを厚くすると、上記したように活性層での光の吸収が多くなってしまう。このように活性層での光の吸収の抑制と、キャリア・オーバーフローの抑制とを同時に実現するのは非常に困難である。
また、AlGaInP系LEDでは、一般的にGaAs基板が用いられるが、このGaAs基板は活性層の発光波長に相当するエネルギーよりも小さなバンドギャップを有しており、活性層から染み出した光を吸収してしまうという性質を有している。このため、上記のように、活性層の厚さを薄くして、活性層から染み出した光が基板へ放出される量を多くすると、活性層から染み出した光が基板で吸収される量が大きくなるため、外部量子効率が低下してしまう。そこで、活性層を基準として基板と反対側に屈折率の大きな層を設けることが考えられる(特許文献2)。これにより、光密度分布を、活性層を基準として基板と反対側に移動させて、活性層から染み出した光が基板へ放出される量、ひいては基板に吸収される量を減少させることができる。
しかしながら、上記の方法では、活性層から基板側への光の染み出しを抑えているものの、活性層内での光密度は依然として高いため活性層での光の吸収を充分に抑制することができない。また、活性層の厚さを十分厚くすることができないため、キャリア・オーバーフローを抑制することもできず、そのため発光効率の向上を図ることは困難であった。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、活性層での光密度を低下させて、発光効率を向上させることのできる半導体発光素子を提供することにある。
本発明の半導体発光素子は、活性層と、活性層より大きなバンドギャップを有し、活性層の両側に配置された一対のキャリア閉じ込め層と、活性層の発光波長に相当するエネルギーより大きなバンドギャップを有すると共に、キャリア閉じ込め層より大きな屈折率を有し、一対のキャリア閉じ込め層の両側にそれぞれ配置された光ガイド層と備えたものである。
本発明の半導体発光素子では、活性層で発生した光は、キャリア閉じ込め層よりも大きな屈折率を有する光ガイド層によって引き出される。これにより、活性層内での光密度は低下し、活性層での光の吸収が充分に抑制される。
本発明の半導体発光素子によれば、キャリア閉じ込め層の両側における光ガイド層のバンドギャップを活性層の発光波長に相当するエネルギーより大きくすると共に、その屈折率をキャリア閉じ込め層のそれよりも大きくするようにしたので、活性層内での光密度が低下し、キャリア・オーバーフローが抑制されると共に活性層での光の吸収が抑制される。これにより発光効率が向上する。また、上記したように光の吸収が抑制されるので、活性層の厚さを厚くすることも可能である。そのため、活性層の厚さを例えば200nm程度にした場合には、活性層内の光密度がより低下し、キャリア・オーバーフローがより抑制されるので、発光効率がより一層向上する。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1(A)は、本発明の一実施の形態に係る発光ダイオード(LED)1の断面構造を表したものである。この発光ダイオード1は、基板10の一面側に、第1光ガイド層11、第1キャリア閉じ込め層12、活性層13、第2キャリア閉じ込め層14、第2光ガイド層15およびコンタクト層16をこの順に積層した積層構造を有する。コンタクト層16の表面には中央に開口17Aを有するp側電極17、基板10の裏面にはn側電極18がそれぞれ形成されている。この発光ダイオード1は、活性層13から発せられた発光光線をコンタクト層16の表面からp側電極17の開口17Aを通して出射するように構成された上面発光型の発光素子である。
第1光ガイド層11、第1キャリア閉じ込め層12、活性層13、第2キャリア閉じ込め層14、第2光ガイド層15およびコンタクト層16は、AlGaInP系半導体によりそれぞれ構成されている。なお、AlGaInP系半導体とは、長周期型周期表における3B族元素のアルミニウム(Al),ガリウム(Ga)またはインジウム(In)と、5B族元素のリン(P)とを含む化合物半導体のことをいう。
活性層13は、例えば量子井戸層と障壁層とを交互に積層してなる多重量子井戸構造を備えており、例えば、アンドープIna Ga1-a P(0<a<1)からなる量子井戸層とアンドープ(Alb Ga1-b )1-c Inc P(0<b≦1,0<c<1)からなる障壁層とを一組として、それを複数積層して構成される。
活性層13のIn組成の値a,cおよびAl組成の値bは、発光波長や発光波長幅、光密度などを勘案して決定されるものである。具体的には、量子井戸層のIn組成の値aは、50%程度であることが望ましく、障壁層のIn組成の値cは、50%程度であることが望ましく、障壁層のAl組成の値bは、40%以上100%以下であることが望ましい。また、量子井戸層の厚さは、3nm以上10nm以下であることが望ましく、障壁層の厚さは、3nm以上10nm以下であることが望ましい。また、活性層13における量子井戸層全体の厚さ(本発明における活性層の厚さに相当する)は、活性層13での光密度が過度に高くならない程度の厚さであればよく、200nm以上であることが望ましい。これにより、活性層13でのキャリア・オーバーフローを防止することが可能となる。
なお、活性層13は、多重量子井戸構造以外の構造、例えば単一量子井戸構造やバルク構造を有するものであってもよい。
第1キャリア閉じ込め層12は、例えばn型(Ald Ga1-d )1-e Ine P(0<d≦1,0<e<1)、第2キャリア閉じ込め層14は、例えばp型(Ald Ga1-d )1-e Ine Pによりそれぞれ構成されている。これら第1キャリア閉じ込め層12および第2キャリア閉じ込め層14は、それぞれ活性層13より大きなバンドギャップを有すると共に、第1光ガイド層11および第2光ガイド層15より小さな屈折率を有している。
第1キャリア閉じ込め層12および第2キャリア閉じ込め層14のAl組成およびIn組成は、活性層13に対するキャリアの閉じ込め性や注入性を勘案して決定される。具体的には、Al組成の値dは、50%以上100%以下であることが望ましく、In組成の値eは、50%程度であることが望ましい。また、厚さは、トンネル効果によってキャリアがすり抜けられない程度の厚さであると共に、第1光ガイド層11および第2光ガイド層15が活性層から光を引き出すことができる程度の厚さであり、具体的には30nm以上500nm以下であることが望ましい。これにより、活性層13でのキャリア・オーバーフローを防止することができると共に、活性層13での光密度を低下させることが可能となる。なお、第1キャリア閉じ込め層12および第2キャリア閉じ込め層14におけるAl組成aおよびIn組成bの値ならびに厚さは、互いに等しいことが望ましいが、互いに異なっていても構わない。
第1光ガイド層11は、例えばn型(Alf Ga1-f )1-g Ing P(0<f<1,0<g<1)、第2光ガイド層15は、例えばp型(Alf Ga1-f )1-g Ing P(0<f<1,0<g<1)によりそれぞれ構成されている。第1光ガイド層11および第2光ガイド層15は、活性層13の発光波長に相当するエネルギーより大きなバンドギャップを有すると共に、その屈折率は、第1キャリア閉じ込め層12および第2キャリア閉じ込め層14より大きく、かつ活性層13より小さくなっている。
第1光ガイド層11および第2光ガイド層15のAl組成およびIn組成は、活性層から光を引き出すことができる程度の屈折率となるように決定されるものであり、好ましくは光密度のピーク値の1/5程度の密度の光を第1光ガイド層11および第2光ガイド層15に引き出すことができる程度の屈折率となるように決定される。具体的には、Al組成の値fは、20%以上50%以下であることが望ましく、30%以上40%以下であることがより望ましい。また、In組成の値gは、50程度であることが望ましい。また、厚さは、光ガイドの効果を充分に得ることができる程度であり、具体的には、活性層13での発光波長λの1/2以上となることが望ましい。これにより、活性層13で発光した光が第1光ガイド層11および第2光ガイド層15で吸収されることがなく、さらに、活性層13での光密度を低下させ、光の吸収を抑制することができる。なお、第1光ガイド層11および第2光ガイド層15のAl組成の値f、In組成の値gおよび厚さは、互いに等しいことが望ましいが、互いに異なっていてもよい。
基板10は、例えば平板形状のGaAs(ガリウム砒素)基板やGaP(ガリウム燐)基板などにより構成される。なお、光を吸収する性質を有するGaAs基板を用いる場合には、この基板10と第1光ガイド層11との間にDBR反射層を設けることが望ましい。また、基板10の裏面側の表面形状を放物線状にして高反射な構造としてもよい。コンタクト層16は、例えばp型GaPにより構成される。
p側電極17は、例えば、チタン(Ti)層,白金(Pt)層および金(Au)層をコンタクト層16の側から順に積層したものであり、コンタクト層16と電気的に接続されている。また、n側電極18は、例えば、金(Au)とゲルマニウム(Ge)との合金層,ニッケル(Ni)層および金(Au)層とを基板10の側から順に積層した構造を有しており、基板10と電気的に接続されている。なお、n側電極18は、基板10の裏面に限らず、基板10を拡大し、その表面の第1ガイド層11に隣接する位置に併設するようにしてもよい。
このような構成を有する発光ダイオード1は、例えば次のようにして製造することができる。
この発光ダイオード1を製造するためには、例えばGaAsからなる基板10上のAlGaInP系半導体層を、例えば、MOCVD(Metal Organic Chemical Vapor Deposition ;有機金属化学気相成長)法により形成する。この際、AlGaInP系半導体の原料としては、例えば、トリメチルアルミニウム(TMA)、トリメチルガリウム(TMG)、トリメチルインジウム(TMIn)、ホスフィン (PH3 ) を用い、ドナー不純物の原料としては、例えばセレン化水素(H2 Se)を用い、アクセプタ不純物の原料としては、例えばジメチル亜鉛(DMZn)を用いる。
具体的には、まず、基板10の表面に、第1光ガイド層11、第1キャリア閉じ込め層12、活性層13、第2キャリア閉じ込め層14、第2光ガイド層15およびコンタクト層16をこの順に積層させる。
次に、コンタクト層16の表面上に例えば真空蒸着法によりリング状のp側電極17を形成する。続いて、基板10の裏面側からエッチングして基板10の厚さを調節したのち、同じく真空蒸着法によりn側電極18を形成する。なお、基板としてGaP基板を用いる場合には、基板10をエッチングにより除去したのち、GaP基板を第1光ガイド層11側に貼り合わせ、この貼り合わせたGaP基板を基板10とし、この基板10にn側電極18を形成する。
次に、上記発光ダイオード1の作用・効果について説明する。
この発光ダイオード1では、p側電極17とn側電極18との間に所定の電圧が印加されると、n側電極18から電子が、p側電極17から正孔がそれぞれ活性層13へ注入される。そして、この活性層13に注入された電子と正孔が再結合することにより光子が発生し、その結果発光光がp側電極17の開口部17Aを通じて外部に出射される。
ところで、この発光ダイオード1では、第1光ガイド層11および第2光ガイド層15の屈折率n3が第1キャリア閉じ込め層12および第2キャリア閉じ込め層14の屈折率n2より大きくなっているので、第1キャリア閉じ込め層12および第2キャリア閉じ込め層14内をそれぞれ導波する光の一部は、第1光ガイド層11,第2光ガイド層15側に引き出される。これにより第1キャリア閉じ込め層12および第2キャリア閉じ込め層14内の光密度が低下すると共に、活性層13内での光密度が低下する。その結果、活性層13での光の吸収を充分に抑制することができる。
また、第1キャリア閉じ込め層12および第2キャリア閉じ込め層14のバンドギャップEg2は活性層13のバンドギャップEg1より大きくなっているので、キャリアが活性層13外に洩れ出すことなく、活性層13内に効率よく閉じ込められる。すなわち、活性層13からのキャリア・オーバーフローが抑制される。
以上より、本実施の形態の発光ダイオード1では、活性層13からのキャリア・オーバーフローを抑制しつつ、活性層13での光の吸収を充分に抑制することができ、その結果発光効率を向上させることができる。
また、図2(A),(B)に示したように、第1光ガイド層11および第2光ガイド層15の屈折率を、第1光ガイド層11および第2光ガイド層15を含む積層構造全体の実効屈折率n4より大きくした場合には、活性層13ならびに第1キャリア閉じ込め層12および第2キャリア閉じ込め層14内を導波する光の多くが、屈折率の大きな第1光ガイド層11および第2光ガイド層15側に引き出される。ここで、実効屈折率とは、光導波路内を伝播する光の伝播定数を波数で規格化し、屈折率の形で表したものであり、導波路内を伝播する光に対する実効的な屈折率で、導波モードの固有値として定義される。なお、本実施の形態では、導波モードとしては、基本モードまたは最低次のモードの値のみが考慮される。これにより、活性層13ならびに第1キャリア閉じ込め層12および第2キャリア閉じ込め層14内での光密度が低下し、活性層13での光の吸収をより一層抑制することができ、その結果、発光効率がより一層向上する。
さらに、上記の場合に、第1キャリア閉じ込め層12および第2キャリア閉じ込め層14の厚さ、ならびに第1光ガイド層11および第2光ガイド層15の屈折率を調節して、光密度のピーク値の1/5程度の密度の光が第1光ガイド層11および第2光ガイド層15に引き出されるようにした場合の効果について説明する。
具体例を示すと、量子井戸層のIn組成の値aを50%、障壁層のIn組成の値cを50%、障壁層のAl組成の値bを50%、厚さを200nm(厚さ5nmの量子井戸層および障壁層を一組として40組積層した厚さに相当する)にして、屈折率の値n1が3.59、バンドギャップの値Eg1が1.94の活性層13を設ける。次に、Al組成の値dを100%、In組成の値eを50%にして、屈折率の値n2が3.19、バンドギャップの値Eg2が2.35の第1および第2キャリア閉じ込め層12,14を設ける。続いて、Al組成の値fを30%、In組成の値gを50%にして、屈折率の値n3が3.40、バンドギャップの値Eg3が2.09の第1光ガイド層11および第2光ガイド層15を設ける。なお、上記の組成からなる第1光ガイド層11、第1キャリア閉じ込め層12、活性層13、第2キャリア閉じ込め層14および第2光ガイド層15により構成される積層構造の実効屈折率の値n4は3.36である。
このような構成の発光ダイオード1に対して電圧を印加すると、光密度のピーク値の1/5程度の密度の光を第1光ガイド層11および第2光ガイド層15に引き出すことができる。これにより、活性層13ならびに第1キャリア閉じ込め層12および第2キャリア閉じ込め層14内での光密度が顕著に低下する。よって、活性層13での光の吸収を効果的に抑制することができ、その結果、発光効率が顕著に向上する。
なお、本実施の形態の発光ダイオード1では、第1光ガイド層11および第2光ガイド層15の屈折率の値n3は基板10より一般的に大きいので、光ガイド層から基板10への光の染み出しが抑制される。このため、仮に基板10の材料として、活性層13から染み出した光を吸収する性質を有するものを用いた場合であっても、基板10での光の吸収を充分に抑制することができる。
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形可能である。
1…発光ダイオード、10…基板、11…第1光ガイド層、12…第1キャリア閉じ込め層、13…活性層、14…第2キャリア閉じ込め層、15…第2光ガイド層、16…コンタクト層、17…p側電極、17A…開口部、18…n側電極
Claims (6)
- 活性層と、
前記活性層より大きなバンドギャップを有し、前記活性層の両側に配置された一対のキャリア閉じ込め層と、
前記活性層の発光波長に相当するエネルギーより大きなバンドギャップを有すると共に、前記キャリア閉じ込め層より大きな屈折率を有し、前記一対のキャリア閉じ込め層の両側にそれぞれ配置された光ガイド層と
を備えたことを特徴とする半導体発光素子。 - 前記光ガイド層の屈折率は、前記活性層、キャリア閉じ込め層および光ガイド層を含む積層構造の実効屈折率よりも大きい
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子。 - 前記光ガイド層の厚さは、前記活性層の発光波長の1/2以上である
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子。 - 前記活性層の厚さは、200nm以上である
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子。 - 前記活性層は、(Alx Ga1-x )1-y Iny Pにより構成されている
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子。 - 前記キャリア閉じ込め層の厚さは、30nm以上500nm以下の範囲である
ことを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子。
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2005
- 2005-03-08 JP JP2005063537A patent/JP2006253180A/ja active Pending
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