JP2006253165A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 フリップチップ実装する半導体チップの液状樹脂封止に対して、隙間封止して半導体チップの領域外にはみ出る樹脂の外形サイズを最小限にして、二次実装の自由度を向上することのできる半導体装置および半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 配線基板の電極突起31と同一の工程で同時に形成した金属突起30を、半導体装置の封止外側縁部分に有することにより、封止樹脂の流出をせき止め、フリップチップ実装する半導体チップ10の液状樹脂封止に対して、隙間封止して半導体チップ10の領域外にはみ出る樹脂の外形サイズを最小限にして、二次実装の自由度を向上することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フリップチップなどの接合工法により半導体チップを回路基板や配線基板へ実装する半導体装置および半導体装置の製造方法に関するものである。さらに詳しくは、半導体チップを封止するための樹脂を半導体チップからのはみ出しを抑制し狭封止領域を得る為の構造技術に関するものである。
以下、従来の半導体装置および半導体装置の製造方法について、図7,図8,図9,図10,図11,図12を用いて説明する。
図7は従来の半導体装置を上面より見た概略図、図8は従来の半導体装置のA−A’断面図、図9は従来の半導体装置のインナーリード先端部の金属突起を示す概略図、図10は従来の半導体装置を説明するためのLCDパネルの概略図、図11はLCDパネルのA−A’断面図、図12は従来のフィルムキャリア製造フローを示す工程断面図である。
半導体チップの実装構造のうち、図7、図8に示すように、半導体チップ10を搭載する配線基板に形成される複数の配線パターン21の一部を、半導体チップ10の端子と接続する配線電極として露出させた状態で、保護レジスト(以下、ソルダーレジスト40と称す)が形成された配線基板(以下、フィルムキャリア20を例として説明する)に対し、半導体チップ10をフリップチップ実装する際には、半導体チップ10に金属突起を設けるか、もしくは配線電極として配線基板の配線用電極突起31を設けて半導体チップ10とフィルムキャリア20とを電気的に接合し、NCP(Nonconductive paste)樹脂50を用いて密着保持する接合が用いられる。
この工法で、一般的には、半導体チップ10側の電極パッドに金などを成長させ電極31突起を形成し、フィルムキャリア20のインナーリードと接合することが多いが、最近ではフィルムキャリア20のインナーリード先端部に電極突起31を形成して、表面にめっきを施した上で、半導体チップの電極パッドとNCP樹脂50で接合する工法も開発されている。
この工法で、フィルムキャリアのインナーリードに金属突起を形成する製造方法としては、まず、(図12(a))一般的はフィルムキャリアの製造工程途中段階で、フィルムキャリアの配線形成が完了した段階で、(図12(b))再度感光性レジスト80を塗布し、複数のインナーリードの半導体チップ側電極と接合される先端部分と交差させるスリット状に開口した露光マスク70を用いて、電極突起形成部分の感光性レジスト80を露光するという方法をとる。この方法を使用すると、フィルムキャリアと20露光マスク70の精度の高い位置合わせを不要としながら、一括で電極突起形成部分の感光性レジスト80を露光することが出来る。
次に、(図12(c,d))前記感光性レジスト80を除去後、除去した感光性レジスト80部分とインナーリード配線が交わる部分に、銅などの金属をめっき工法で成長させると、インナーリード上にかまぼこ状の電極突起(図9参照)が形成される。次に、フィルムキャリア20の配線表面に外装めっきを施し、さらに、(図12(e))配線引き回し部分にはソルダーレジスト40を塗布してフィルムキャリア20は完成する。
その後、フリップチップ実装するのであるが、まず、フィルムキャリア20上の半導体チップ10が載置される位置にNCP樹脂50を塗布し、フィルムキャリア20のインナーリード先端の電極突起31位置と半導体チップ10の電極パッドの相対位置を合わせて、ボンディングツールを用いてフリップチップ接合を実施する。半導体チップ10をフィルムキャリア20に押圧する際、フィルムキャリア20と半導体チップ10の隙間にあるNCP樹脂50は、押し出され半導体チップ10周辺に広がる。半導体チップ10とフィルムキャリア20は、ボンディングツールとステージで加圧保持されながら、過熱され樹脂は硬化し接合を完了する。
ここで、半導体装置の小型化のために封止領域をできるだけ小さくするための従来技術としては、NCP樹脂50の粘土、フィルムキャリア20に塗布する際の塗布領域、塗布する樹脂量や、フリップチップ実装する際のボンディングステージの温度、またボンディングツールの温度や加圧保持する時間のコントロールをして、封止樹脂外形サイズを制御していた。
さらには、積極的にNCP樹脂50の外形領域をコントロールするために、フィルムキャリア20の半導体チップ10が載置される周辺の、封止領域の樹脂外形ライン上に、事前に封止樹脂を塗布したり、同様にソルダーレジスト40を塗布するなどして、封止樹脂をせき止める段差を形成して、樹脂の広がりを抑制するといった方法がとられてきた(例えば、特許文献1,特許文献2参照)。
特開平9−120975号公報 特開2001−185579号公報
しかしながら、従来の方法で樹脂の特性を変更したり、塗布する際の条件を改善するなどしたりして、封止樹脂外形の狭化は可能であるが、それ以上の狭領域での封止技術への展開は困難である。このとき、何らかの方法で段差を形成して樹脂の流れ出しを抑制する方法でも、段差を形成するために、工程が増え生産タクトが延びたり、そのために従来の設備を改造したりして対応しないといけないという問題が発生する。
また、FPD用のドライバ用半導体装置に関しては、折り曲げした状態で2次実装されることも多く(図10)、封止樹脂とフィルムキャリアの封止外側縁際での密着強度なども向上することが要求されている。また、図11に示すように、封止の領域が狭められないと、FPDパネル60に半導体装置を実装した場合、FPDパネル60の周辺部品と半導体装置が干渉して、半導体チップが割れてしまったり、FPDパネル60の設計制約が増して、FPDパネル60の薄型化、狭額縁化が実現できないと言う問題点があった。
したがって、上記問題点を解決するために、本気的に接続する配発明の目的は、フリップチップ実装する半導体チップの液状樹脂封止に対して、隙間封止して半導体チップの領域外にはみ出る樹脂の外形サイズを最小限にして、二次実装の自由度を向上することのできる半導体装置および半導体装置の製造方法を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1記載の半導体装置は、配線基板上に搭載された半導体チップを樹脂封止して成る半導体装置であって、前記配線基板が、前記半導チップの電極端子と電気的に接続される電極と、前記電極を露出しながら前記配線基板表面を保護するレジスト層と、前記電極と半導体装置の外部端子とを電線パターンと、封止外側端部の前記配線パターン上に形成される1または複数の金属突起とを有し、前記金属突起が封止樹脂の流出をせき止めることを特徴とする。
請求項2記載の半導体装置は、請求項1記載の半導体装置において、前記金属突起が、前記封止外側端部に千鳥状に配列されることを特徴とする。
請求項3記載の半導体装置は、請求項1または請求項2のいずれかに記載の半導体装置において、一部の前記金属突起が、前記封止樹脂および前記レジスト層から露出することを特徴とする。
請求項4記載の半導体装置の製造方法は、請求項1または請求項2または請求項3のいずれかに記載の半導体装置を構成する配線基板の製造方法であって、所定の金属配線パターンを形成する工程と、感光性レジスト膜を塗布する工程と、スリットマスクを用いて前記感光性レジスト膜の前記電極および前記金属突起の形成位置を同時に露光する工程と、前記感光性レジスト膜を除去する工程と、前記電極および前記金属突起をめっき成長して同時に形成する工程とを有し、前記配線基板の製造工程において、前記電極および前記金属突起を同一工程で同時に形成することを特徴とする。
以上により、フリップチップ実装する半導体チップの液状樹脂封止に対して、隙間封止して半導体チップの領域外にはみ出る樹脂の外形サイズを最小限にして、二次実装の自由度を向上することができる。
以上のように、本発明は、配線基板の電極突起と同一の工程で同時に形成した金属突起を、半導体装置の封止外側縁部分に有することにより、封止樹脂の流出をせき止め、フリップチップ実装する半導体チップの液状樹脂封止に対して、隙間封止して半導体チップの領域外にはみ出る樹脂の外形サイズを最小限にして、二次実装の自由度を向上することができる。
本発明の半導体装置は、封止外側縁部分周辺のフィルムキャリアの配線上に複数の金属突起を形成する。
これにより、NCP樹脂がフリップチップ実装された際、半導体チップとフィルムキャリアの隙間よりはみ出る樹脂は、この金属突起が形成されているので、せき止められる。フリップチップ実装後、押圧しながら熱を加える際、NCP樹脂は軟化し濡れ広がるが、この時も同様に、前記金属突起が樹脂の濡れ広がりを抑制し、所定の樹脂外形サイズ内での外形形成を実現できる。
さらに、フィルムキャリアの配線保護に用いるソルダーレジストの半導体チップが載置される周辺の、設計上の内側端縁位置を封止樹脂外側縁と重ねる位置まで後退させる。これにより、金属突起を複数形成する場合は、一部の金属電極が露出した状態になる。
これにより、封止樹脂が濡れ広がる場合、配線上の金属突起の段差の影響を受けやすくなり、せき止める効果が増す。また、フィルムキャリアを形成する際に配線保護用のソルダーレジストを塗布するのであるが、このソルダーレジスト樹脂も液状でスクリーン印刷されるので、内側端縁は、±0.15mm程度の精度でしか内側端縁ラインをコントロールできず、前記金属突起を形成しておけば、封止樹脂同様にソルダーレジストをせき止めることが可能になる。封止外側縁ラインとソルダーレジスト内側端縁ラインの相対位置を効果的に設計すれば、前記金属突起上にソルダーレジストが積み重なり2重の厚みで、NCP樹脂をせき止める段差を形成することも可能である。
さらに、本発明の半導体装置の製造方法は、今回のフィルムキャリアの特徴を活かして、インナーリード先端に電極バンプを形成する際の、露光マスクに、金属突起を形成する複数配線と交差するスリットを設計上の封止樹脂外側縁周辺に形成して金属突起を作る製造方法とする。
これにより、新たな工程を追加することなく、封止外側縁部の配線上に金属突起による段差を形成し、樹脂をせき止めることができる。
以下、本発明の半導体装置および半導体装置の製造方法について詳細に説明する。
本発明において、半導体チップは、たとえば平面形状が長方形であり、この半導体チップの周辺部に沿って電極端子である複数の電極パッドが並べられて形成されている。この半導体チップには、たとえばシリコン単結晶などの半導体基板上に論理回路、記憶回路などの所定の集積回路が形成されている。
フィルムキャリアは、基材となるフィルム(基板基材)と、このフィルムの主面上にCuなどの金属を積層して形成する。もしくは、Cu箔などの基材にポリイミドなどを積層させてフィルムキャリアを形成する。このフィルムキャリアを構成する配線パターンは、その一端つまりインナーリード上の電極突起と半導体チップの電極パッドが接続され、また他端つまりアウターリードが外部端子を介して外部回路に接続される構成となっている。なお、配線パターンの本数は、半導体チップの電極パッドの数に応じて適宜決定される。
フィルムキャリアを構成する基板材料は、たとえばポリイミド樹脂などの材料から構成され、また配線パターンには、たとえばCuなどの材料が用いられる。この配線パターンのインナーリード部分には銅の突起を形成し、さらにインナーリード、アウターリードの部分は、芯材の表面および裏面に、たとえばAuなどの材料によるめっき層が形成されている。
ソルダーレジスト層は、たとえばエポキシ樹脂やポリイミド樹脂などによる絶縁材料から構成され、フィルムキャリアの配線パターンの露出部分を電気的に保護するために、この配線パターンの主面上に所定の範囲で形成される。
封止樹脂は、たとえばエポキシ樹脂などの材料から構成され、フィルムキャリアおよび半導体チップの隙間部に封入されて、半導体チップの電極パッドとインナーリード金属突起とのボンディング部分を覆い、ボンディング部分に対する外部からの応力を防ぐとともに、湿気や汚染物質などの外部環境から保護している。
そして、配線パターンは、各端部(インナーリード)が半導体チップの1つの長辺から半導体チップの中へ延出して半導体チップの電極パッドに接続される第1パターングループと、各端部(インナーリード)が半導体チップの他の長辺から半導体チップの中へ延出して半導体チップの電極パッドに接続される第2パターングループと、各端部(インナーリード)が半導体チップの1つの短辺から半導体チップの中へ延出して半導体素子の突起電極に接続される第3パターングループと、各端部(インナーリード)が半導体チップの他の短辺から開口部の中へ延出して半導体素子の突起電極に接続される第4パターングループとからなり、第1〜第4パターングループが第1および第2パターングループの少なくとも1グループを除いて半導体チップの各辺から所定距離にわたってソルダーレジスト層で被覆され、かつ、基板の半導体チップが載置される周縁および半導体チップとフィルムキャリアの隙間部が封止樹脂によって包まれている。
本発明の半導体装置は次のような工程により製造される。始めに、ウェハ処理工程が完了した半導体チップ、可撓性フィルム上にインナーリードおよびアウターリードを有する配線パターンが形成されたフィルムキャリア、樹脂封止のための樹脂などを用意する。フィルム基板は、たとえばリールに巻回されたTABテープである。
フィルムキャリアは、ポリイミド樹脂などからなるフィルムの上に薄いCuなどの金属膜を形成し、写真技術を用いて金属膜上に必要なパターンをレジストにより形成した後、エッチングにより必要な配線パターンを形成し、さらに同様に、配線パターン上に必要な金属突起を形成する為のレジスト溝を形成した後、そのレジスト溝にめっき法でCuなどの金属を配線上に形成する。その後、配線パターンのインナーリードおよびアウターリードの表面にAuめっき処理を施したあと、ソルダーレジストを所定の範囲に施してフィルムキャリアを作ることができる。
続いて、インナーリードと半導体チップのフリップチップボンディング工程において、リールに巻かれた状態から、1個の半導体素子に相当する分だけ順次供給されるフィルムキャリアにNCP樹脂を所定の範囲にディスペンサーなどを用いて塗布し、次に配線パターンの一端のインナーリード電極突起部と、半導体チップの電極パッドとの相対位置が一致するように、位置合わせを行う。
そして、半導体チップを、ボンディングツールによりフィルムキャリアの電極突起に打ち下ろし、たとえばNCP樹脂を熱硬化させるなどの手法によりインナーリード電極との電極パッドの接続(ボンディング)を行う。
最後に、最終的な半導体装置としての電気的特性を検査し組み立て工程が完了する。なお、この組み立て工程が完了した半導体装置は、リールに巻回されたテープ状態で包装された後にユーザに対して出荷される。
その後、ユーザにおいては、たとえば、必要な半導体装置部分をテープ状態より切り取り、たとえば入力側のアウターリードをプリント配線基板の配線上に異方性導電シートを介して接続し、また出力側のアウターリードも同様に接続してLCDなどのFPD(Flat Panel Disply)に接続し、たとえばノート型パーソナルコンピュータなどのLCDを駆動するためのLCDドライバ、携帯電話機などのLCDコントローラなどとして用いることができる。
以下、図面に示す実施例に基づいてこの発明を詳述する。なお、共通の構成要素には共通の符号を付してその説明を省略している。
以下、図を用いて具体的な実施例を挙げて詳細に説明する。
(実施例1)
まず、実施例1における半導体装置および半導体装置の製造方法について、図1,図2,図3を用いて説明する。
図1は実施例1における半導体装置を上面より見た概略図、図2は実施例1における半導体装置のA−A’断面図、図3は実施例1におけるフリップチップ実装フローを説明する図である。
ここでは、フィルムキャリア20は、ポリイミド樹脂製の可撓性基材の表面に複数本の銅箔の配線パターン21よりリードを形成したものであり、1.5mm×18mm×0.65mmの半導体チップ10がフィルムキャリア20の表面に載置され、フィルムキャリア20の上面に設けられた複数の電極突起31は半導体チップ10表面の電極パッド11と接合されている。半導体チップ10の外側端縁部から封止樹脂の広がりが片側0.8mmに収まるように半導体装置を設計した実施例で以下に示す。
まず、インナーリード21aとアウターリード21bの間の配線部分には、半導体チップ10外側縁部より0.2mmから0.8mm離れた0.6mm間隔範囲の配線上に金属突起30を0.075mmピッチ間隔で、全ての配線リード毎に8個形成する(図面は簡略的に2個表示)。
このとき、半導体チップ10の長辺側に延出しているインナーリード21aのピッチは、一方の長辺が200μmピッチから500μmピッチ間隔で不均一に配線されており、他方の長辺は45μmピッチで均一に設計されている。インナーリード21a配線間隔が不均一な長辺側では、最小ピッチ200μm間隔以上になるようにダミーの配線21Cを置いた。
このときのインナーリード配線幅は、両長辺とも12μm、厚みは8μmとし、インナーリード21aの先端部分の電極突起31のサイズは、インナーリードに沿う方向の長さを30μm、突起の幅を30μm、突起の高さを10μm(配線厚みと併せて18μm)で設定した。
また、配線上に形成する封止樹脂止め部分の金属突起30のサイズは、配線ピッチが大きく、配線が不均一な長辺では、まず、配線の引き回し途中で配線幅を12μmから25μmに広げた状態で、配線に沿う金属突起30の長さで50μm、幅で43μm、高さは10μm(配線厚みと併せて18μm)とした。他方長辺の狭ピッチ配線部分の金属突起30のサイズは、それぞれ長さ50μm、幅30μm、高さ10μm(配線厚みと併せて18μm)とした。樹脂をせき止めに用いる配線上の金属突起30のサイズは、インナーリード21a先端部分の電極突起31に比べ大きくし、金属突起30の数も十分効果が得られるように、広範囲で金属突起形成を行う。
ソルダーレジスト40の印刷領域は、半導体チップ10外側端縁部より、ソルダーレジスト40内側縁部分が0.4mm離れた位置を設計値のセンターとして設計を行った。ソルダーレジスト40のスクリーン印刷での精度は一般的に±150μmであるので、この数値と、封止樹脂の濡れ広がりによる封止樹脂外側縁位置の寸法交差を考慮して、インナーリードがNCP樹脂50か、もしくはソルダーレジスト40で確実に覆われるようにフィルムキャリア設計を行う。
半導体チップ10短辺側も同様に設計すればよいのであるが、今回の実施例では省略した。
次に、NCP樹脂50を用いたフリップチップ実装フローを図3の工程フロー図面を用いて説明する。
まず、リールより搬送されたフィルムキャリア20をボンディングステージ53上に吸着する。この状態で、ディスペンサー51でNCP樹脂50をフィルムキャリア20上に塗布する。塗布領域は、半導体チップ10が載置される領域より、フィルム搬送精度、シリンジのニードル径、ディスペンサー51の吐出圧、NCP樹脂50の粘土などを考慮して、若干大きな範囲に塗布を行う。今回は、半導体チップサイズより片側0.2mm離れた位置(1.9mm×18.4mmの範囲)まで、NCP樹脂50を塗布する(図3(a))。
次に、半導体チップ10電極パッド11とフィルムキャリア20の電極突起31の相対位置をフリップチップボンダーに記憶させ、半導体チップ10表面を下に向け、フィルムキャリア20上にフリップチップ実装を行う(図3(b))。このときのボンディングステージ53の温度は常温、ボンディングツール52の温度は170℃、接合時点での保持時間は2.0secで接合を行う(使用するNCP樹脂50により条件は異なる)。NCP樹脂50は熱が加わり軟化してフィレット形成をしながら硬化を完了させる(図3(c))。
(実施例2)
次に、実施例2における半導体装置および半導体装置の製造方法について、図4,図5を用いて説明する。
図4は実施例2における半導体装置を上面より見た概略図、図5は実施例2における半導体装置のA−A’断面図である。
インナーリードピッチが更に細かくなり、半導体チップ10の一方の長辺の電極パッド11のピッチが35μm程度の時を想定して、配線上の金属突起30の構成を説明する。このときの封止領域は、実施例1と同様に半導体チップ10より最大0.8mmまでの封止領域として設定して考える。また、もう一方のピッチの粗い長辺の設定は、実施例1と同じ設定とする。他実施例1と共通する部分の説明は省略する。
長辺の電極パッド11が、35μmの狭ピッチ化になっても、インナーリード21a及び、配線パターン21の幅は12μm以下では形成不可能である。また、本発明の特徴である配線上の金属突起30も形成方法を変えるとメリットが薄れるので変更できない。そうすると、必然的に配線上のバンプ幅の30μmが、狭ピッチになった場合問題になる。そこで、配線を一本飛ばしに配線上の金属突起30を形成し、残りの配線上に、先に形成した金属突起30の形成位置からずらした位置に金属突起30を形成して、千鳥形状に金属突起30を形成する。まず、バンプ形成させるためのレジスト露光の際、露光マスクを配線の一本飛ばしでバンプが形成できるように加工する。スリット形状での一括露光は出来なくなるが、隣接間配線同士の非導体間隔は、配線ピッチが45μmピッチの場合で45μm−バンプ幅(30μm)=15μm、一本飛ばした場合で35μmピッチでの配線間隔の場合で、35μm−バンプ幅の半分(15μm)−配線の半分(6μm)=14μmと、45μm配線ピッチと同等で金属突起30を形成することが出来る。ただし、隣接間の配線のフィルムキャリアと露光マスクズレの影響を受けるので、露光ズレを考慮した露光マスク設定が必要である。
(実施例3)
次に、実施例3における半導体装置および半導体装置の製造方法について、図6を用いて説明する。
図6は本発明のフィルムキャリア製造フローを示す工程断面図である。
フィルムキャリア20の配線パターン21上への金属突起30の形成方法としては、図6のフィルムキャリア製造フローを参照しながら説明を行う。
まず、(図6(a))では銅箔とポリイミド基材の2層構造のフィルムキャリア20に感光性レジスト80を塗布し、露光マスク70で配線パターンを焼き付け、感光性レジスト80除去後、銅箔をエッチングして、所要の配線パターンを形成する。(図6(b))次に、再度感光性レジスト80を塗布して、インナーリード先端部分の接合用の電極突起の位置と、引き回し配線上で、封止樹脂外側縁部分周辺に樹脂せき止め用の金属突起形成用の位置にをスリットを形成した露光マスク70で露光する。(図6(c))レジスト除去後、配線部分にCuをめっき成長させて、所要の高さの電極突起31および金属突起30を同時に形成する。(図6(d))レジスト除去後、金めっきを施して、(図6(e))実施例1で説明した位置に、ソルダーレジスト40を塗布して一連のフィルムキャリアの製造を完了させる。
以上の実施例で説明したように、本発明の半導体装置では、樹脂をせき止める複数の金属突起段差形成は、新たな工程を追加することなく、接合用の金属突起を形成する時に、同時に形成することが出来る。また、この実装構造を採用すると、金属突起により、封止用樹脂をせき止めることができるので、半導体装置自体も小さくすることができ、半導体材料(キャリア基材など)のコストを抑制できるとともに、二次実装時の半導体が占める面積も小さくすることができる。ここで、樹脂とソルダーレジストが重ならないように設計し、樹脂とソルダーレジスト間に金属突起を形成して、金属突起により樹脂と同様にソルダーレジストの流出をせき止める構造にすることも可能である。
さらに、FPD(Flat Panel Disply)用のドライバとして本半導体装置を使用する場合、(折り曲げ実装するような場合が多い)、半導体チップから実装外部端子までの距離の自由度に余裕ができるので、本半導体装置をパネルへの実装する際の自由度が向上し、パネル設計自体の自由度が増す。ここで、半導体装置を折り曲げ実装する際、封止樹脂とキャリア基材際の界面に応力集中するような場合があるが、本構造の半導体装置では、封止樹脂をせき止める金属突起段差が樹脂へのアンカー効果を出し密着強度が向上し信頼性も向上する。また、キャリア基材の配線保護用レジスト塗布の際、本発明の金属突起は、封止樹脂と同様に保護用レジストも金属突起段差によりせき止めることが可能で、レジスト塗布領域の精度アップにもつながる。
以上、詳述したように本発明の半導体装置および半導体装置の製造方法によれば、半導体装置の製造装置を大きな改造することなく、フリップチップ実装する半導体チップの液状樹脂封止に対して、隙間封止して半導体チップの領域外にはみ出る樹脂の外形サイズを最小限にして、二次実装の自由度を向上することができる。
本発明は、フリップチップ実装する半導体チップの液状樹脂封止に対して、隙間封止して半導体チップの領域外にはみ出る樹脂の外形サイズを最小限にして、二次実装の自由度を向上することができ、フリップチップなどの接合工法により半導体チップを回路基板や配線基板へ実装する半導体装置および半導体装置の製造方法等に有用である。
実施例1における半導体装置を上面より見た概略図 実施例1における半導体装置のA−A’断面図 実施例1におけるフリップチップ実装フローを説明する図 実施例2における半導体装置を上面より見た概略図 実施例2における半導体装置のA−A’断面図 本発明のフィルムキャリア製造フローを示す工程断面図 従来の半導体装置を上面より見た概略図 従来の半導体装置のA−A’断面図 従来の半導体装置のインナーリード先端部の金属突起を示す概略図 従来の半導体装置を説明するためのLCDパネルの概略図 LCDパネルのA−A’断面図 従来のフィルムキャリア製造フローを示す工程断面図
符号の説明
10 半導体チップ
11 電極パッド
20 フィルムキャリア
21 配線パターン
21a 配線インナーリード
21b 配線アウターリード
30 金属突起
31 電極突起
40 ソルダーレジスト
50 NCP樹脂
51 ディスペンサー
52 ボンディングツール
53 ボンディングステージ
60 FPDパネル
70 露光マスク
80 感光性レジスト

Claims (4)

  1. 配線基板上に搭載された半導体チップを樹脂封止して成る半導体装置であって、
    前記配線基板が、
    前記半導体チップの電極端子と電気的に接続される電極と、
    前記電極を露出しながら前記配線基板表面を保護するレジスト層と、
    前記電極と半導体装置の外部端子とを電気的に接続する配線パターンと、
    封止外側端部の前記配線パターン上に形成される1または複数の金属突起と
    を有し、前記金属突起が封止樹脂の流出をせき止めることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記金属突起が、前記封止外側端部に千鳥状に配列されることを特徴とする請求項1記載の半導体装置。
  3. 一部の前記金属突起が、前記封止樹脂および前記レジスト層から露出することを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の半導体装置。
  4. 請求項1または請求項2または請求項3のいずれかに記載の半導体装置を構成する配線基板の製造方法であって、
    所定の金属配線パターンを形成する工程と、
    感光性レジスト膜を塗布する工程と、
    スリットマスクを用いて前記感光性レジスト膜の前記電極および前記金属突起の形成位置を同時に露光する工程と、
    前記感光性レジスト膜を除去する工程と、
    前記電極および前記金属突起をめっき成長して同時に形成する工程と
    を有し、前記配線基板の製造工程において、前記電極および前記金属突起を同一工程で同時に形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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