JP2006249959A - 燃料噴射弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】 燃料噴射弁の内部から外部に伝播する音を低減する。
【解決手段】 アジャスティングパイプ32は全周にわたって閉塞した円筒状に形成されており、スプリング34の一端を係止している。アジャスティングパイプ32は、固定コア30の内部に圧入されており、固定コア30から燃料フィルタ40側に突出している。アジャスティングパイプ32の燃料フィルタ40側の開口部33の通路径は、燃料フィルタ40が設置されている燃料通路200の通路径よりも小さい。燃料フィルタ40は、第2磁性パイプ16の内部に圧入され、固定コア30およびアジャスティングパイプ32の上流側の燃料通路200に設置されている。アジャスティングパイプ32の開口部33と燃料フィルタ40との距離Lは、L≦4.5mmの範囲に設定されている。
【選択図】 図1
【解決手段】 アジャスティングパイプ32は全周にわたって閉塞した円筒状に形成されており、スプリング34の一端を係止している。アジャスティングパイプ32は、固定コア30の内部に圧入されており、固定コア30から燃料フィルタ40側に突出している。アジャスティングパイプ32の燃料フィルタ40側の開口部33の通路径は、燃料フィルタ40が設置されている燃料通路200の通路径よりも小さい。燃料フィルタ40は、第2磁性パイプ16の内部に圧入され、固定コア30およびアジャスティングパイプ32の上流側の燃料通路200に設置されている。アジャスティングパイプ32の開口部33と燃料フィルタ40との距離Lは、L≦4.5mmの範囲に設定されている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、燃料を噴射する燃料噴射弁に関する。
従来、電磁駆動部の駆動力により弁部材を往復駆動し、燃料噴射を断続する燃料噴射弁が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような燃料噴射弁においては、例えば、閉弁時に弁部材が弁座に着座するとき、あるいは開弁時に弁部材または可動コアがストッパに係止されるときに衝突音が発生する。燃料噴射弁の内部で発生するこのような作動音が燃料噴射弁の内部の燃料通路を通り燃料入口から燃料噴射弁の外部に伝播すると、騒音の問題が生じる。
このような燃料噴射弁においては、例えば、閉弁時に弁部材が弁座に着座するとき、あるいは開弁時に弁部材または可動コアがストッパに係止されるときに衝突音が発生する。燃料噴射弁の内部で発生するこのような作動音が燃料噴射弁の内部の燃料通路を通り燃料入口から燃料噴射弁の外部に伝播すると、騒音の問題が生じる。
特許文献1の燃料噴射弁に対し、図7に示す燃料噴射弁300では、燃料通路302の燃料入口304に燃料フィルタ310が設置されており、弁部材320の往復移動に伴い燃料噴射弁300の内部で発生する音の出口は塞がれている。しかしながら、燃料通路302の全体に広がった音の振動は燃料フィルタ310の外周側にまで回り込み、燃料フィルタ310を通過して燃料噴射弁300の外部に伝播するので、騒音を低減することはできない。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、燃料噴射弁の内部から外部に伝播する音を低減する燃料噴射弁を提供することを目的とする。
本発明は上記問題を解決するためになされたものであり、燃料噴射弁の内部から外部に伝播する音を低減する燃料噴射弁を提供することを目的とする。
請求項1から5記載の発明では、燃料フィルタの下流側に、燃料フィルタ側の開口部の通路径が燃料通路の通路径よりも小さい通路部が設けられている。そして、通路部の燃料フィルタ側の開口部と燃料フィルタとの距離Lは、L≦4.5mmの範囲に設定されている。
この構成によれば、通路部の下流側で発生した燃料噴射弁の作動音が通路部の燃料フィルタ側の開口部から燃料フィルタに向けて伝播するとき、音の振動の振幅が通路部の開口部の通路径から燃料通路の通路径にまで広がる前に、音の振動が燃料フィルタに衝突する。これにより、音の振動が燃料フィルタの外周側にまで回り込むことを防止できるので、燃料噴射弁の外部に伝播する音を低減できる。
この構成によれば、通路部の下流側で発生した燃料噴射弁の作動音が通路部の燃料フィルタ側の開口部から燃料フィルタに向けて伝播するとき、音の振動の振幅が通路部の開口部の通路径から燃料通路の通路径にまで広がる前に、音の振動が燃料フィルタに衝突する。これにより、音の振動が燃料フィルタの外周側にまで回り込むことを防止できるので、燃料噴射弁の外部に伝播する音を低減できる。
ところで、弁座に向けて弁部材を付勢するスプリングの一端を係止している筒状の係止部材が固定コアの内周壁に固定コアから燃料フィルタ側に突出して取り付けられていると、燃料フィルタが設置されている燃料通路よりも通路径の小さい係止部材の開口部に燃料フィルタを通過した燃料が流入するときに、係止部材の開口部が絞りになる。その結果、係止部材の開口部に燃料が流入するときの通路抵抗が大きくなり、燃料流量が減少する。
そこで請求項4記載の発明では、固定コアから突出している部分の係止部材を貫通して連通路が形成されている。その結果、係止部材の燃料フィルタ側の開口部に加え、連通路を通って係止部材の内部に燃料が流入するので、燃料フィルタ側から係止部材の内部に流入する燃料流量が増加する。
請求項5記載の発明では、燃料フィルタは有底カップ状に形成されているので、燃料フィルタの軸方向長さを延ばすことにより、燃料フィルタの側面部分の濾過面積を容易に増加できる。また、燃料フィルタの底面部分も濾過部として使用できる。
請求項5記載の発明では、燃料フィルタは有底カップ状に形成されているので、燃料フィルタの軸方向長さを延ばすことにより、燃料フィルタの側面部分の濾過面積を容易に増加できる。また、燃料フィルタの底面部分も濾過部として使用できる。
以下、本発明の複数の実施形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料噴射弁を図1に示す。第1実施形態による燃料噴射弁10は、例えばガソリンエンジンの燃焼室に接続する吸気管に設置され、吸気管が形成する吸気通路を流れる吸気に燃料を噴射する。尚、燃料噴射弁10は、ガソリンエンジンの燃焼室に直接燃料を噴射する直噴式のガソリンエンジンに適用してもよく、またディーゼルエンジンに適用してもよい。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による燃料噴射弁を図1に示す。第1実施形態による燃料噴射弁10は、例えばガソリンエンジンの燃焼室に接続する吸気管に設置され、吸気管が形成する吸気通路を流れる吸気に燃料を噴射する。尚、燃料噴射弁10は、ガソリンエンジンの燃焼室に直接燃料を噴射する直噴式のガソリンエンジンに適用してもよく、またディーゼルエンジンに適用してもよい。
燃料噴射弁10のパイプ部材12は、噴孔20aの形成された噴孔プレート20側から、第1磁性パイプ14、非磁性パイプ15、第2磁性パイプ16をこの順で有している。第1磁性パイプ14と非磁性パイプ15、ならびに非磁性パイプ15と第2磁性パイプ16とは溶接等で結合されている。パイプ部材12の内側に、弁ボディ22、弁部材24、可動コア26、固定コア30、アジャスティングパイプ32、スプリング34および燃料フィルタ40が収容されている。
第1磁性パイプ14は、非磁性パイプ15と反対側の端部内周壁に弁ボディ22を収容し、弁ボディ22と溶接等により結合されている。磁気抵抗部としての非磁性パイプ15は、第1磁性パイプ14と第2磁性パイプ16との間に設置され、第1磁性パイプ14と第2磁性パイプ16とが磁気的に短絡することを防止する。第2磁性パイプ16は燃料噴射弁10の噴孔プレート20と反対側の端部まで延び燃料通路200を形成している。
噴孔プレート20は弁ボディ22の底部外壁に溶接等により結合されている。噴孔プレート20には燃料を噴射する噴孔20aが形成されている。
弁ボディ22の内壁面には弁部材24が着座する弁座23が形成されている。弁部材24は有底円筒状の中空であり、弁座23に着座する当接部25を底部に有している。当接部25の上流側には、弁部材24の側壁を貫通して連通孔24aが形成されている。可動コア26側から弁部材24内に流入した燃料は、連通孔24aを通り弁部材24の内部から外部に流出し、当接部25と弁座23とが形成する弁部に向かう。
弁ボディ22の内壁面には弁部材24が着座する弁座23が形成されている。弁部材24は有底円筒状の中空であり、弁座23に着座する当接部25を底部に有している。当接部25の上流側には、弁部材24の側壁を貫通して連通孔24aが形成されている。可動コア26側から弁部材24内に流入した燃料は、連通孔24aを通り弁部材24の内部から外部に流出し、当接部25と弁座23とが形成する弁部に向かう。
弁部材24の弁ボディ22と反対側に可動コア26が溶接等により結合されている。固定コア30は、可動コア26に対し弁座23と反対側に可動コア26と向き合って設置され、パイプ部材12内に固定されている。可動コア26、固定コア30および後述するコイル54は特許請求の範囲に記載した電磁駆動部を構成している。
可動コア26、固定コア30およびアジャスティングパイプ32は軸方向両側に開口した筒状部材であり、内側を燃料が流れる。付勢部材としてのスプリング34は、一端をアジャスティングパイプ32に係止され、他端を可動コア26に係止されている。アジャスティングパイプ32の圧入量を調整することにより、スプリング34の付勢力を調整する。
アジャスティングパイプ32は全周にわたって閉塞した円筒状に形成されている(アジャスティングパイプ32を燃料フィルタ40側から見た図2参照)。アジャスティングパイプ32は、固定コア30の内部に圧入されており、固定コア30から燃料フィルタ40側に突出している。アジャスティングパイプ32の燃料フィルタ40側の開口部33の通路径は、燃料フィルタ40が設置されている燃料通路200の通路径よりも小さい。アジャスティングパイプ32は特許請求の範囲に記載した通路部および係止部材に該当する。
燃料フィルタ40は、第2磁性パイプ16の内部に圧入され、固定コア30およびアジャスティングパイプ32の上流側の燃料通路200に設置されている。燃料フィルタ40は有底カップ状に形成されており、網状のフィルタ本体42が支持枠44により支持され燃料フィルタ40の側面を覆っている。燃料フィルタ40の下流側底部は支持枠44により塞がれている。燃料フィルタ40は、燃料入口18から燃料噴射弁10の内部に流入した燃料に含まれる異物をフィルタ本体42により除去する。
ヨーク50、52は磁気的に接続しており、コイル54の外周を覆っている。ヨーク50は、可動コア26の径方向外側で第1磁性パイプ14と接続している。ヨーク52は、固定コア30の径方向外側で第2磁性パイプ16と接続している。コイル54はスプール56に巻回されており、パイプ部材12の外周に設置されている。樹脂ハウジング60は、パイプ部材12、ヨーク50、52、およびコイル54の外周を覆っている。ターミナル62はコイル54と電気的に接続されており、コイル54に駆動電流を供給する。
次に、燃料噴射弁10の作動について説明する。
コイル54に通電すると、コイル54が発生する磁界によりヨーク50、52、第1磁性パイプ14、第2磁性パイプ16、可動コア26、固定コア30で形成される磁気回路に磁束が流れる。上記磁気回路を磁束が流れることにより、固定コア30と可動コア26との間に磁気吸引力が発生し、可動コア26は固定コア30側に吸引され固定コア30に係止される。そして、弁部材24は、可動コア26が固定コア30側に吸引されることにより図1の上方に移動する。すると、燃料入口18から燃料噴射弁10の内部に流入した燃料は、燃料フィルタ40、アジャスティングパイプ32、固定コア30、可動コア26の各内部通路、弁部材24の内部から連通孔24aを通り弁部材24の外部から当接部25弁座23との開口を通り、噴孔プレート20に形成した噴孔20aから噴射される。
コイル54に通電すると、コイル54が発生する磁界によりヨーク50、52、第1磁性パイプ14、第2磁性パイプ16、可動コア26、固定コア30で形成される磁気回路に磁束が流れる。上記磁気回路を磁束が流れることにより、固定コア30と可動コア26との間に磁気吸引力が発生し、可動コア26は固定コア30側に吸引され固定コア30に係止される。そして、弁部材24は、可動コア26が固定コア30側に吸引されることにより図1の上方に移動する。すると、燃料入口18から燃料噴射弁10の内部に流入した燃料は、燃料フィルタ40、アジャスティングパイプ32、固定コア30、可動コア26の各内部通路、弁部材24の内部から連通孔24aを通り弁部材24の外部から当接部25弁座23との開口を通り、噴孔プレート20に形成した噴孔20aから噴射される。
コイル54への通電を停止すると、固定コア30と可動コア26との間の磁気吸引力は消滅する。その結果、可動コア26はスプリング34の付勢力により固定コア30から離れる方向に移動する。弁部材24も固定コア30から離れる方向、つまり弁座23に向けて移動する。弁部材24の当接部25が弁座23に着座すると、燃料噴射は遮断される。
ところで、コイル54への通電をオン、オフし弁部材24が往復移動すると、閉弁時において弁部材24が弁座23に着座するとき、ならびに可動コア26が固定コア30に係止されるときに衝突音が発生する。このように弁部材24の往復移動により発生した作動音は、可動コア26側から固定コア30の内部通路およびアジャスティングパイプ32の内部通路を通り燃料フィルタ40に向けて伝播する。このとき、燃料フィルタ40が設置されている燃料通路200の通路径はアジャスティングパイプ32の開口部33の通路径よりも大きいので、開口部33から燃料フィルタ40に向かう音の振動は振幅を増加しながら円錐状に燃料フィルタ40に向かう。
ここでアジャスティングパイプ32の開口部33と燃料フィルタ40との距離をLとしたときの、距離Lと燃料噴射弁10から外部に伝播する作動音の音圧との関係を図3に示す。図3から分かるように、距離LがL≦4.5mmになると距離Lが短くなるにつれて音圧が低下している。これは、アジャスティングパイプ32の開口部33から円錐状に広がりながら燃料フィルタ40に向かう音の振動が、燃料フィルタ40が設置されている燃料通路200の通路径に達する前に燃料フィルタ40の支持枠44の底部に衝突するので、音の振動が燃料フィルタ40の外周側にまで回り込み、フィルタ本体42を通過して燃料入口18から燃料噴射弁10の外部に伝播することを抑制されるからだと考えられる。したがって、距離LをL≦4.5mmの範囲に設定することにより、燃料噴射弁10の内部から外部に伝播する音を低減できる。距離Lが0、つまり燃料フィルタ40とアジャスティングパイプ32とは接触してもよい。
また、第1実施形態では、燃料フィルタ40を有底カップ状にしたので、燃料フィルタ40の側面を覆うフィルタ本体42の軸方向長さを延ばすことにより、燃料フィルタ40の濾過面積を容易に増加できる。また、必要に応じ、燃料フィルタ40の底部を覆う支持枠44の一部をフィルタ本体に置き換えて濾過面積を増加してもよい。
(第2、第3、第4実施形態)
本発明の第2実施形態を図4に、第3実施形態を図5に、第4実施形態を図6に示す。尚、第1実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付している。
図4に示す第2実施形態では、通路部および係止部材としてのアジャスティングパイプ70の側壁を貫通して、アジャスティングパイプ70の内外を連通する連通路72がアジャスティングパイプ70の軸方向全体に形成されている。この構成によれば、燃料フィルタ40を通過した燃料が、アジャスティングパイプ70の開口部73に加え連通路72からもアジャスティングパイプ70の内部に流入する。したがって、燃料フィルタ40が設置されている燃料通路200よりも通路径が小さいアジャスティングパイプ70に流入する燃料流量が増加する。
本発明の第2実施形態を図4に、第3実施形態を図5に、第4実施形態を図6に示す。尚、第1実施形態と実質的に同一構成部分には同一符号を付している。
図4に示す第2実施形態では、通路部および係止部材としてのアジャスティングパイプ70の側壁を貫通して、アジャスティングパイプ70の内外を連通する連通路72がアジャスティングパイプ70の軸方向全体に形成されている。この構成によれば、燃料フィルタ40を通過した燃料が、アジャスティングパイプ70の開口部73に加え連通路72からもアジャスティングパイプ70の内部に流入する。したがって、燃料フィルタ40が設置されている燃料通路200よりも通路径が小さいアジャスティングパイプ70に流入する燃料流量が増加する。
図5に示す第3実施形態の燃料噴射弁80では、アジャスティングパイプ82の軸長が短く、アジャスティングパイプ82の燃料フィルタ40側の開口部83は固定コア30の燃料フィルタ40側の開口部31よりも下流側に引っ込んでいる。したがって第3実施形態では、固定コア30が特許請求の範囲に記載した通路部に該当する。
そして第3実施形態では、固定コア30の開口部31と燃料フィルタ40との距離LをL≦4.5mmの範囲に設定することにより、固定コア30の開口部31から円錐状に広がりながら燃料フィルタ40に向かう音の振動が、燃料フィルタ40が設置されている燃料通路200の通路径に達する前に燃料フィルタ40の底部に衝突する。これにより、音の振動が燃料フィルタ40の外周側にまで回り込むことを防止できるので、燃料噴射弁80の内部で発生し燃料噴射弁80の外部に伝播する作動音の音圧を低下できる。
図6に示す第4実施形態の燃料噴射弁90では、燃料フィルタ92は多孔質の構造体で板状に形成されている。そして燃料フィルタ92は、第2磁性パイプ16の内周壁に圧入され、固定コア30およびアジャスティングパイプ32の上流側の燃料通路200に設置されている。固定コア30から燃料フィルタ92側に突出しているアジャスティングパイプ32と燃料フィルタ92との距離LはL≦4.5mmの範囲に設定されている。これにより、燃料噴射弁90の内部で発生し燃料噴射弁90の外部に伝播する作動音の音圧を低下できる。
(他の実施形態)
以上説明した上記複数の実施形態では、アジャスティングパイプでスプリング34の一端を係止したが、アジャスティングパイプを用いず、例えば固定コアの内周壁に設けた段差でスプリングの一端を係止してもよい。
また上記複数の実施形態では、燃料フィルタの下流側に燃料フィルタと向き合って設置された固定コア30またはアジャスティングパイプが特許請求の範囲に記載した通路部を構成したが、固定コア30およびアジャスティングパイプ以外にも、燃料通路を形成する通路部材等の他の部材が通路部を構成してもい。
以上説明した上記複数の実施形態では、アジャスティングパイプでスプリング34の一端を係止したが、アジャスティングパイプを用いず、例えば固定コアの内周壁に設けた段差でスプリングの一端を係止してもよい。
また上記複数の実施形態では、燃料フィルタの下流側に燃料フィルタと向き合って設置された固定コア30またはアジャスティングパイプが特許請求の範囲に記載した通路部を構成したが、固定コア30およびアジャスティングパイプ以外にも、燃料通路を形成する通路部材等の他の部材が通路部を構成してもい。
上記第2実施形態では、アジャスティングパイプ70の軸方向全体に連通路72を形成したが、アジャスティングパイプ70が固定コア30から突出している部分だけに連通路を形成してもよい。その場合、連通路は、第2実施形態のように開口部73から下流側に延びるスリット状でもよいし、開口部73よりも下流側の側壁を貫通して形成される連通孔でもよい。
10、80、90 燃料噴射弁、18 燃料入口、22 弁ボディ、23 弁座、24 弁部材、26 可動コア(電磁駆動部)、30 固定コア(通路部、電磁駆動部)、32、70 アジャスティングパイプ(通路部、係止部材)、33、73 開口部、34 スプリング、40、92 燃料フィルタ、54 コイル(電磁駆動部)、72 連通路、200 燃料通路
Claims (5)
- 燃料通路に設置されている燃料フィルタと、
前記燃料フィルタの下流側に前記燃料フィルタと向き合って設けられ、前記燃料フィルタ側の開口部の通路径が前記燃料通路の通路径よりも小さい通路部と、
弁座を有し前記通路部の下流側に設置されている弁ボディと、
前記弁座に着座ならびに前記弁座から離座することにより、前記燃料フィルタから前記通路部内に流入した燃料の噴射を断続する弁部材と、
前記弁部材を往復駆動する電磁駆動部と、
を備え、
前記通路部の前記燃料フィルタ側の前記開口部と前記燃料フィルタとの距離をLとすると、L≦4.5mmであることを特徴とする燃料噴射弁。 - 前記電磁駆動部は、筒状に形成された固定コアと、前記弁部材と結合し前記固定コアと向き合って設置されている可動コアと、通電することにより前記固定コアと前記可動コアとの間に磁気吸引力を発生するコイルとを有し、
前記固定コアは前記通路部をなしていることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射弁。 - 前記弁部材を前記弁座に向けて付勢するスプリングと、前記スプリングの一端を係止する筒状の係止部材とをさらに備え、
前記電磁駆動部は、筒状の固定コアと、前記弁部材と結合し前記固定コアと向き合って設置されている可動コアと、通電することにより前記固定コアと前記可動コアとの間に磁気吸引力を発生するコイルとを有し、
前記係止部材は前記通路部をなしており、前記固定コアの内周側に取り付けられて前記固定コアから前記燃料フィルタ側に突出していることを特徴とする請求項1記載の燃料噴射弁。 - 前記固定コアから突出している部分の前記係止部材を貫通して前記係止部材の内外を連通する連通路が形成されていることを特徴とする請求項3記載の燃料噴射弁。
- 前記燃料フィルタは有底カップ状に形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項記載の燃料噴射弁。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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