JP2006248806A - 水素燃料供給システム及び燃料電池システム - Google Patents

水素燃料供給システム及び燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP2006248806A
JP2006248806A JP2005064446A JP2005064446A JP2006248806A JP 2006248806 A JP2006248806 A JP 2006248806A JP 2005064446 A JP2005064446 A JP 2005064446A JP 2005064446 A JP2005064446 A JP 2005064446A JP 2006248806 A JP2006248806 A JP 2006248806A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
hydrogen
reactor
fuel
fuel cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005064446A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Aoki
博史 青木
Takashi Shimazu
孝 志満津
Hiroyuki Mitsui
宏之 三井
Satoru Iguchi
哲 井口
Kenji Kimura
憲治 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Toyota Central R&D Labs Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp, Toyota Central R&D Labs Inc filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2005064446A priority Critical patent/JP2006248806A/ja
Publication of JP2006248806A publication Critical patent/JP2006248806A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

【課題】水素燃料供給システムを備え出力増大要求に対する応答性が良好な燃料電池システムを得る。
【解決手段】燃料電池システム10の水素燃料供給システム12では、切換装置20の第1状態において、第1反応器18Aに炭化水素原料及び水蒸気が供給されて改質工程が行われ、該改質工程で生成された水素含有燃料ガスは燃料電池14に供給されて消費される。燃料電池のアノードオフガス出口14Bから排出されたアノードオフガスが再生用ガスとして導入された第2反応器18Bは、この再生用ガスを燃焼させることで、改質工程を行うための昇温・蓄熱すなわち再生工程を行う。切換装置の第2状態への切り換えによって、第1反応器が再生工程を行い、第2反応器が改質工程を行う状態に切り換わる。燃料電池の発電量を増加する際には、バルブV12を開放して、改質工程を行う反応器18に作動ガスとしてアノードオフガスを導入する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば燃料電池に水素を含有する燃料ガスを供給するための水素燃料供給システム、及び該水素燃料供給システムを備えた燃料電池システムに関する。
例えば水素を含有する燃料ガスを燃料電池に供給する水素燃料供給システムとして、炭化水素燃料と水蒸気とを反応させて水素含有ガスを生成する改質工程と、再生用ガスを触媒燃焼することで改質工程で低下した触媒温度を上昇させる再生工程とを交互に繰り返すバッチ式炭化水素改質を行うシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。この文献記載のシステムでは、改質工程と再生工程とを行い得る一対の反応器を備えており、一方の反応器が改質工程を行っている間に他方の反応器が再生工程を行うことで、バッチ式に炭化水素改質を行いながら水素含有ガスを連続的に燃料電池に供給するようになっている。
米国特許出願公開2004/0175326A1明細書
ところで、燃料電池の負荷(発電量)を増大する際には、燃料電池への水素供給量を増加する。しかしながら、上記のような従来の技術では、炭化水素燃料及び水蒸気の流量が小さい低発電量状態から発電量増加分に応じてこれらの流量を増加しても、生成される水素含有ガス量は直ちに増加することがなく、燃料供給量の増加が発電量の増加要求に対し追従することができず遅れを生じてしまう問題があった。このため、この水素燃料供給システムが適用された燃料電池システムとしては、発電量の増加要求に対する応答性が悪かった。
本発明は、上記事実を考慮して、水素供給量の増加要求に対する応答性が良好な水素燃料供給システムを得ることが目的である。また、本発明は、上記水素燃料供給システムを備え、出力増大要求に対する応答性が良好な燃料電池システムを得ることが目的である。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る水素燃料供給システムは、供給された原料から水素を含有する燃料ガスを生成する改質工程と、前記改質工程によって低下した温度を供給された再生用ガスを燃焼させて改質可能な温度に上昇させる再生工程とを行うように切り換え可能な複数の反応器と、一つの前記反応器に前記原料を供給しつつ前記燃料ガスを水素消費装置に供給させると共に、他の前記反応器に前記一つの反応器で生成された前記燃料ガスのうち前記水素消費装置で消費されない成分を前記再生用ガスとして供給しつつ再生排ガスを排出させる第1の状態と、前記一つの反応器とは別の反応器に前記原料を供給しつつ前記燃料ガスを前記水素消費装置に供給させると共に、前記一つの反応器に前記他の反応器で生成された前記燃料ガスのうち前記水素消費装置で消費されない成分を前記再生用ガスとして供給しつつ再生排ガスを排出させる第2の状態とを切り換えるための切換装置と、前記第1の状態と第2の状態とを含む複数の状態を所定の順序で生じさせるように前記切換装置を切り換えると共に、前記水素消費装置への水素供給量の増加要求があった場合には、前記燃料ガスを前記水素消費装置に供給している前記反応器に該反応器内の燃料ガスを前記水素消費装置側に押し出すための作動ガスが導入されるように前記切換装置を切り換える制御装置と、を備えている。
請求項1記載の水素燃料供給システムでは、一つの反応器が改質工程を行っているときに他の反応器が再生工程を行い(第1の状態)、上記一つの反応器が再生工程を行っているときには別の反応器が改質工程を行う(第2の状態)。反応器の数が2つである場合には、他の反応器と別の反応器とは同一の反応器である。改質工程で生成された水素含有の燃料ガスは、水素消費装置に供給されて消費される。また、この燃料ガスのうち、水素消費装置で消費されない成分(水素消費装置から回収したものでも良く、水素消費装置への導入前に分離したのもでも良い)は、再生用ガスとして再生工程を行う反応器に供給される。以上により、水素消費装置に対して連続的に水素含有の燃料ガスを供給することができる。
そして、水素消費装置への水素供給量の増加要求があった場合には、制御装置は、切換装置を切り換えて改質工程を行っている反応器に作動ガスを導入させることで、該反応器内の燃料ガスを水素消費装置側に押し出させる。これにより、改質工程への原料供給量増加に伴う燃料ガスの生成量増加を待つことなく、改質工程を行う反応器内に滞留していた燃料ガスすなわち水素が水素消費装置に供給され、水素供給量の増加要求に迅速に応じることができる。
このように、請求項1記載の水素燃料供給システムでは、水素供給量の増加要求に対する応答性が良好である。
請求項2記載の発明に係る水素燃料供給システムは、請求項1記載の水素燃料供給システムにおいて、前記切換装置は、前記水素消費装置の排出ガスを導入するためのガス導入路を有し、前記制御装置は、前記水素消費装置の排出ガスが、前記ガス導入路から前記作動ガスとして前記燃料ガスを前記水素消費装置に供給している前記反応器に導入されるように、前記切換装置を切り換える。
請求項2記載の水素燃料供給システムでは、水素消費装置への水素供給量の増加要求があった場合には、制御装置は、切換装置を切り換えて、改質工程を行っている反応器に対し作動ガスとして水素消費装置の排出ガスを導入させることで、該反応器内の燃料ガスを水素消費装置側に押し出させる。このように、水素消費装置の排出ガスを水素供給量の増加時に作動ガスとして利用する構成であるため、システム外から作動ガスを導入する必要がないため、構成がシンプルになる。
また、水素消費装置の排出ガスが未使用の水素を含有する場合には、該水素を反応器経由で水素消費装置に循環することができ、該水素消費装置への水素供給量を一層迅速に増加することができる。さらに、改質工程における改質反応が水蒸気改質反応を含む場合には、水素消費装置の排出ガス(燃料ガスから水素(の一部)が消費されたガス)には水蒸気が含まれるため、作動ガスの供給によって改質原料と反応する水蒸気の供給量が増加されて改質工程での燃料ガス生成量を短時間で増加させることができる。
請求項3記載の発明に係る水素燃料供給システムは、請求項1又は請求項2記載の水素燃料供給システムにおいて、前記制御装置は、前記再生排ガスが、前記作動ガスとして前記燃料ガスを前記水素消費装置に供給している前記反応器に導入されるように、前記切換装置を切り換える。
請求項3記載の水素燃料供給システムでは、水素消費装置への水素供給量の増加要求があった場合には、制御装置は、切換装置を切り換えて、改質工程を行っている反応器に作動ガスとして再生排ガスを導入させることで、該反応器内の燃料ガスを水素消費装置側に押し出させる。このように、再生排ガスを水素供給量の増加時に作動ガスとして利用する構成であるため、システム外から作動ガスを導入する必要がないため、構成がシンプルになる。また、燃焼ガスである再生排ガスは水蒸気を含有するため、改質工程における改質反応が水蒸気改質反応を含む場合には、再生排ガスの導入によって、改質原料と反応する水蒸気の供給量が増加されて改質工程での燃料ガス生成量を短時間で増加させることができる。
請求項4記載の発明に係る水素燃料供給システムは、請求項1記載の水素燃料供給システムにおいて、前記切換装置は、前記各反応器の原料供給方向の上流側に水蒸気を導入するための水蒸気供給手段を有し、前記制御装置は、前記水蒸気供給手段の水蒸気が、前記作動ガスとして前記燃料ガスを前記水素消費装置に供給している前記反応器に導入されるように、前記切換装置を切り換える。
請求項4記載の水素燃料供給システムでは、水素消費装置への水素供給量の増加要求があった場合には、制御装置は、切換装置を切り換えて、水蒸気供給手段が供給する水蒸気を、改質工程を行っている反応器に導入させることで、該反応器内の燃料ガスを水素消費装置側に押し出させる。
この水蒸気が、水素燃料供給システムの定負荷運転で生成されるガスとは独立して生成される構成とすれば、水素供給量の増加要求量に応じた適正な量の作動ガスを反応器に導入することができる。また、改質工程における改質反応が水蒸気改質反応を含む場合には、作動ガスとしての水蒸気の供給によって改質原料と反応する水蒸気の供給量が増加されて改質工程での燃料ガス生成量を短時間で増加させることができる。
請求項5記載の発明に係る燃料電池システムは、アノード電極に供給される水素とカソード電極に供給される酸素との反応によって発電を行い、アノード電極に供給される水素量に応じて発電量を変化させ得る燃料電池と、前記燃料電池を前記水素消費装置として、前記アノード電極に前記燃料ガスを供給すると共に、前記カソード電極の排出ガスを前記原料の改質用の反応ガスとして用いる請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の水素燃料供給システムと、を備えている。
請求項5記載の燃料電池システムでは、燃料電池は、水素燃料供給システムの改質工程を行う反応器からアノード電極に供給された燃料ガスのうちの水素と、カソード電極に供給された酸素とを反応させて発電を行う。カソード電極の排出ガスすなわち水蒸気含有ガスは、改質工程において原料を改質する反応ガスとして利用される。したがって、改質工程で行われる改質反応は、水蒸気改質反応を含む。このため、水素量に応じて発電量を変化させ得る燃料電池の出力増加要求、すなわち水素供給量の増加要求がされ、改質工程を行う反応器への原料供給量が増えても、この原料を改質するための反応ガスである水蒸気(カソード電極の排出ガス)は直ちに増加することがない。
ここで、燃料電池への水素供給量の増加要求があった場合には、上記の通り作動ガスによって改質工程を行っている反応器内の燃料ガスが押し出されて燃料電池に供給されるため、改質工程による燃料ガスの生成量の増加を待つことなく燃料電池への水素供給量を増加することができる。また、作動ガスとして用いられる再生排ガス、燃料電池の排出ガス(アノード電極の排出ガス)、又は水蒸気供給手段の水蒸気には、何れも改質反応に用いる水蒸気が含まれているため、換言すれば、カソード電極の排出ガス以外の水蒸気供給源から水蒸気が追加的に供給されるため、改質工程による燃料ガスの生成量が短時間で増加する。
以上説明したように本発明に係る水素燃料供給システムは、水素供給量の増加要求に対する応答性が良好であるという優れた効果を有する。また、本発明に係る燃料電池システムは、上記水素燃料供給システムを備え、出力増大要求に対する応答性が良好であるという優れた効果を有する。
本発明の第1の実施形態に係る水素燃料供給システム12が適用された燃料電池システム10について、図面に基づいて説明する。
図1には、燃料電池システム10のシステム構成図(システムフローシート)が示されている。この図に示される如く、燃料電池システム10は、水素燃料供給システム12と、水素燃料供給システム12から水素燃料の供給を受けて発電を行う燃料電池14と、水素燃料供給システム12と燃料電池との間で熱交換を行う熱交換器16とを主要構成要素として構成されている。
水素燃料供給システム12は、一対の反応器18を備えている。一対の反応器18は、それぞれ筒状に形成されたハウジングの内部に改質触媒を配設して構成されており、それぞれ供給される炭化水素ガス(ガソリン、メタノール、天然ガス等)と改質用ガス(水蒸気、酸素)を触媒反応させることで、水素ガスを含む燃料ガスを生成する(改質反応を行う)ようになっている。改質反応は、以下の式(1)乃至(4)で表される各反応を含む。したがって、改質工程で得た燃料ガスには、水素(H2)、一酸化炭素(CO)、メタン(CH4)、分解炭化水素や未反応の原料炭化水素(Cxy)等の可燃性ガス、二酸化炭素(CO2)、水(H2O)等の不燃性ガスを含むようになっている。
nm+nH2O → nCO +(n+m/2)H2 … (1)
nm+n/2O2 → nCO + m/2H2 … (2)
CO+H2O ⇔ CO2+H2 … (3)
CO+3H2 ⇔ CH4+H2O … (4)
この改質反応は、所定の温度以上(本実施形態では、700℃)で行われるようになっている。そして、各反応器18は、改質反応によって低下した触媒温度を上昇するために、改質反応とは独立して、供給された再生用ガスと酸素とを反応させて触媒を加熱すると共に該触媒に蓄熱する再生反応を行うようになっている。この実施の形態では、再生用ガス(後述するアノードオフガス)を燃焼することで、各反応器18の触媒を上記した改質反応を行い得る温度まで昇温する構成としている。したがって、各反応器18は、改質反応と再生反応とを選択的に行い得る構成である。
燃料電池14は、水素燃料供給システム12からアノード電極(水素極)に供給される上記改質反応によって得た燃料ガス(水素、一酸化炭素、及び未反応の炭化水素を含むガス)と、カソード電極(酸素極)に供給される酸素とを電気化学的反応させることで発電を行う構成とされている。この実施形態では、燃料電池14は、アノード電極とカソード電極との間に水素分離膜が設けられた水素分離膜式燃料電池(HMFC)とされており、上記燃料ガスのうち水素分離膜を透過した水素のみをカソード極の酸素と反応させる(すなわち、燃料ガスのうち水素ガスのみを発電に用いる)ようになっている。このため、燃料電池14のアノードオフガスは、主に一酸化炭素及び炭化水素(水素を含む場合もある)が混合した可燃性ガスである。一方、燃料電池14のカソードオフガスは、酸素と水素との反応によって生成された水(水蒸気)及び酸素を含む空気である。
そして、各種ガスの流れについては後述するが、燃料電池システム10では、上記アノードオフガスを反応器18の再生用ガスとして利用するようになっている。また、燃料電池システム10では、カソードオフガスが含む水蒸気及び酸素を、上式(1)、(2)、(4)の如く改質反応ガスである炭化水素ガス及び生成燃料ガスと反応させるようになっている。さらに、燃料電池14は、その反応温度を略一定の運転温度(例えば、300℃〜600℃であり、この実施形態では略500℃)に保つために冷却用空気にて冷却される構成とされている。燃料電池14を冷却して昇温された冷却用空気は、再生反応を行うための支燃ガスである酸素含有ガス、すなわち燃焼用空気として利用されるようになっている。したがって、燃料電池システム10は、基本的には炭化水素原料と、カソード用及び冷却用の空気とを供給するだけで作動するようになっている。
熱交換器16は、燃料電池14のアノード電極に供給される高温ガスとしての燃料ガス(700℃)と、低温ガスとしてのカソードオフガス(500℃)との熱交換を行い、燃料電池システム10の熱効率を向上するようになっている。
水素燃料供給システム12は、一対の反応器18への改質反応ガス(炭化水素ガス、水蒸気、酸素)の流路、改質反応によって生成された燃料ガスの流路、再生用ガス及び燃焼用空気の各流路、並びに再生排ガスの流路を切り換えるための切換装置20を備えている。以下の説明では、2つの反応器18を区別する場合に、各図の紙面上側に示す一方の反応器18を第1反応器18A、他方の反応器18を第2反応器18Bということとする。
切換装置20は、第1反応器18Aに改質反応ガスを供給して改質反応を行わせている期間に第2反応器18Bに再生用ガス及び燃焼用空気を供給して再生反応を行わせる状態と、第1反応器18Aに再生用ガス及び燃焼用空気を供給して再生反応を行わせている期間に第2反応器18Bに改質反応ガスを供給して改質反応を行わせる状態とを切り換える構成とされている。以下、切換装置20の具体的構成例を説明する。なお、以下の説明では、反応器18が改質反応を行っている状態(期間)を改質工程、反応器18が再生反応を行っている状態(期間)を再生工程という場合がある。
図1に示される如く、水素燃料供給システム12は、原料供給ライン21を備えており、原料供給ライン21上には、図示しない燃料タンクから液体の炭化水素原料を供給する燃料ポンプ22が配置されている。原料供給ライン21における燃料ポンプ22の下流には、蒸発器(気化器)24が配置されており、例えば燃料電池システム10の排ガスとの熱交換によって炭化水素原料を蒸発させるようになっている。また、原料供給ライン21における蒸発器24の下流には、混合器26が配置されている。混合器26は、炭化水素燃料と後述するカソードオフガス(式(1)の水蒸気及び式(2)の酸素)とを混合して、改質反応ガスとして下流に排出するようになっている。なお、カソードオフガスが高温であることから、液体の炭化水素原料を混合器26内に噴射する構成(インジェクション)を採用することで、蒸発器24を備えない構成とすることも可能である。さらに、蒸発器24と混合器26との間には、炭化水素原料遮断手段としてのバルブV0が配設されている。
原料供給ライン21の下流端には、環状のブリッジ管路28が接続されている。このブリッジ管路28には、4つのバルブV1A、V1B、V2B、V2Aが各図において反時計回りにこの順で直列に配置されている。原料供給ライン21の下流端は、ブリッジ管路28におけるバルブV1AとバルブV1Bとの間に接続されている。ブリッジ管路28におけるバルブV2AとバルブV2Bとの間には、排気ライン30の上流端が接続されている。排気ライン30上には、排気処理器32が配置されている。排気処理器32は、ハウジング内に酸化触媒を内蔵して構成されており、再生反応で燃焼しなかった再生用ガスを酸化処理(浄化)するようになっている。排気ライン30の下流端は、排気口30Aとされている。また、排気ライン30における排気処理器32の下流からは、排気戻しライン34が分岐しており、排気戻しライン34は混合器26に排ガスを導入可能に接続されている。排気戻しライン34にはバルブV3が配設されている。
また、ブリッジ管路28におけるバルブV1AとバルブV2Aとの間からは、一端が第1反応器18Aの第1出入口18Cに接続された第1ライン36Aの他端が接続されている。さらに、ブリッジ管路28におけるバルブV1BとバルブV2Bとの間からは、一端が第2反応器18Bの第1出入口18Dに接続された第2ライン36Bの他端が接続されている。第1ライン36A、第2ライン36Bは、それぞれ改質反応を行う第1反応器18A、第2反応器18Bへの上記改質反応ガスの供給用、再生反応を行う第1反応器18A、第2反応器18Bからの再生排ガスの排出用として、選択的に用いられるようになっている。
さらに、第1反応器18Aにおける第1出入口18Cと反対側(ガス流れ方向の反対側)に配置された第2出入口18Eには、第3ライン38Aの一端が接続されており、第2反応器18Bにおける第1出入口18Dと反対側に配置された第2出入口18Fには、第4ライン38Bの一端が接続されている。第3ライン38A、第4ライン38Bの各他端は、それぞれ環状のブリッジ管路40に接続されている。このブリッジ管路40には、4つのバルブV5A、V5B、V6B、V6Aが各図において反時計回りにこの順で直列に配置されている。第3ライン38Aの他端は、ブリッジ管路40におけるバルブV5AとバルブV6Aとの間に接続されており、第4ライン38Bの他端は、ブリッジ管路40におけるバルブV5BとバルブV6Bとの間に接続されている。
このブリッジ管路40におけるバルブV6AとバルブV6Bとの間には、燃料ガス供給ライン42の一端が接続されている。燃料ガス供給ライン42の他端は、熱交換器16の高温ガス入口16A(燃料電池14の燃料ガス入口14A)に接続されている。また、ブリッジ管路40におけるバルブV5AとバルブV5Bとの間には、再生用ガス導入ライン44の一端が接続されている。再生用ガス導入ライン44の他端は、燃料電池14のアノードオフガス出口14Bに接続されている。
また、燃料ガス供給ライン42からは、下流端が排気口46Aである排気ライン46が分岐しており、排気ライン46上には、排気処理器48が配置されている。排気処理器48は、ハウジング内に酸化触媒を内蔵して構成されており、基本的には水素燃料供給システム12のスタートアップ時の排ガス(燃焼ガス)を浄化するようになっている。排気ライン46における排気処理器48の上流にはバルブV7が配設されている。
さらに、切換装置20は、一端が混合器26に接続され、該混合器26に水蒸気及び酸素を供給する水蒸気供給ライン50を備えている。水蒸気供給ライン50は、その他端が熱交換器16の低温ガス出口16Dに接続されており、燃料電池14のカソードオフガスを混合器26に送給するようになっている。水蒸気供給ライン50上にはバルブV9が配設されている。
また、切換装置20は、一端が第1反応器18Aにおける第2出入口18Eに接続された燃焼用空気供給ライン52A、及び一端が第2反応器18Bにおける第2出入口18Fに接続された燃焼用空気供給ライン52Bを備えている。燃焼用空気供給ライン52A上にはバルブV4Aが配設されており、燃焼用空気供給ライン52B上にはバルブV4Bが配設されている。燃焼用空気供給ライン52A、52Bの各他端(上流端)は、それぞれ一端が燃料電池14の冷却用空気出口14Fに接続された冷却用空気排出ライン54の他端に接続されている。
この冷却用空気排出ライン54からは、下流端が排気口56Aである排気ライン56が分岐しており、排気ライン56上にはバルブV8が配設されている。バルブV8は、任意の弁開度を取り得る構成とされており、この弁開度に応じて、排気ライン56による排気量、すなわち燃焼用空気供給ライン52A、52Bを通じて反応器18に供給する燃焼用空気の供給量を調整可能とされている。
さらに、切換装置20は、一端が第3ライン38Aから分岐すると共に他端が第1反応器18Aの筒壁における第2出入口18E側に配置された再生用ガス入口18Gに接続された再生用ガスライン55Aと、一端が第4ライン38Bから分岐すると共に他端が第2反応器18Bの筒壁における第2出入口18F側に配置された再生用ガス入口18Hに接続された再生用ガスライン55Bとを備えている。第3ライン38Aにおける再生用ガスライン55Aの分岐部38Cと、第1反応器18Aとの間には、該分岐部38C側から第2出入口18Eへのガス流入を阻止するためのバルブV14Aが配設されている。また、再生用ガスライン55Aにおける分岐部38Cと再生用ガス入口18Gとの間には、該再生用ガス入口18G側から分岐部38C側へのガス流入を阻止するためのバルブV15Aが配設されている。同様に、第4ライン38Bにおける再生用ガスライン55Bの分岐部38Dと、第2反応器18Bとの間には、該分岐部38D側から第2出入口18Fへのガス流入を阻止するためのバルブV14Bが配設されている。また、再生用ガスライン55Bにおける分岐部38Dと再生用ガス入口18Hとの間には、該再生用ガス入口18H側から分岐部38D側へのガス流入を阻止するためのバルブV15Bが配設されている。なお、バルブV14A、V14B、V15A、V15Bに代えて逆止弁を設けても良い。
これらにより、第1反応器18Aからブリッジ管路40側に排出されるガスは、第2出入口18E、第3ライン38A(バルブV14A)を経由してブリッジ管路40に至り、ブリッジ管路40側から第1反応器18A側に流れるガス(再生用ガス)は、第3ライン38A、再生用ガスライン55A(バルブV15A)、再生用ガス入口18Gを経由して第1反応器18Aに至るようになっている。同様に、第2反応器18Bからブリッジ管路40側に排出されるガスは、第2出入口18F、第4ライン38B(バルブV14B)を経由してブリッジ管路40に至り、ブリッジ管路40側から第1反応器18A側に流れるガスは、第4ライン38B、再生用ガスライン55B(バルブV15B)、再生用ガス入口18Hを経由して第2反応器18Bに至るようになっている。このため、改質工程で生成された燃料ガスは第2出入口18E、18Fから排出され、再生工程の燃料となる再生用ガスは、反応器18内における燃焼用空気供給ライン52A、52Bから第1出入口18C、18D側に向かう燃焼用空気の流れに対し交差する方向から供給される構成とされている。したがって、再生用ガスと燃焼用空気とは反応器18よりも上流で予混合されないようになっている。
以上説明した切換装置20は、バルブV1A、V1Bの開閉に応じて一対の反応器18への改質反応ガス(炭化水素ガス、水蒸気、酸素)の流路を切り換え、バルブV6A、V6Bの開閉に応じて改質反応によって生成された燃料ガスの流路を切り換え、バルブV5A、V5Bの開閉に応じて再生用ガス(アノードオフガス)の流路を切り換え、バルブV4A、V4Bの開閉に応じて燃焼用空気(冷却用空気)の流路を切り換え、バルブV2A、V2Bの開閉に応じて再生排ガスの流路を切り換えるようになっている。各バルブは電磁弁とされており、後述する制御装置70からの作動信号に基づいて開閉する(バルブV8は弁開度の調節)を行う構成である。切換装置20のバルブ開閉による切り換え動作、すなわち水素燃料供給システム12の具体的な動作については、燃料電池システム10の作用として制御装置70の動作と共に後述する。
燃料電池14の燃料ガス入口14Aと熱交換器16の高温ガス出口16Bとは燃料ガスライン58によって接続されている。これにより、燃料電池14の燃料ガス入口14Aには、改質工程を行う反応器18、第3ライン38A又は第4ライン38B、ブリッジ管路40のバルブV6A又はバルブV6B、燃料ガス供給ライン42、熱交換器16内の高温ガス流路、燃料ガスライン58を通過した燃料ガスが送給される構成である。燃料ガス入口14Aから燃料電池14内に導入された燃料ガスは、アノード電極に供給されて上記の通り水素ガスのみが発電に使用され、残余の可燃性ガス成分はアノードオフガスとして燃料電池14のアノードオフガス出口14Bから排出されるようになっている。アノードオフガスは、再生用ガス導入ライン44、バルブV5A又はバルブV5B、第3ライン38A又は第4ライン38Bを通じて、再生用ガスとして反応器18に供給される構成である。
また、燃料電池14のカソード用空気入口14Cには、一端が空気ポンプ60の吐出側に接続されたカソード用空気供給ライン62の他端が接続されている。カソード用空気供給ライン62上にはバルブV10が配設されている。カソード用空気入口14Cから燃料電池14内に導入された空気(酸素)は、カソード電極に導入されて、上記の通り水素分離膜(電解質膜)を透過してきた水素(プロトン)と反応するようになっている。この反応によって生成された水蒸気、未反応の空気は、カソードオフガスとしてカソードオフガス出口14Dから排出されるようになっている。
燃料電池14のカソードオフガス出口14Dと熱交換器16の低温ガス入口16Cとは、低温ガスライン64にて接続されている。したがって、カソードオフガス出口14Dから排出されたカソードオフガスは、低温ガスライン64、熱交換器16内の低温ガス流路、水蒸気供給ライン50を通じて混合器26に導入され、混合器26内で炭化水素原料と混合されるようになっている。この混合ガスが、ブリッジ管路28のバルブV1A又はバルブV1B、第1ライン36A又は第2ライン36Bを通じて改質反応ガスとして反応器18に供給される構成である。
さらに、燃料電池14の冷却用空気入口14Eは、一端が空気ポンプ66の吐出側に接続された冷却用空気供給ライン68の他端が接続されている。冷却用空気供給ライン68上にはバルブV11が配設されている。冷却用空気入口14Eから燃料電池14内に導入された空気は、図示しない冷却空気流路を流動しつつ該燃料電池14を冷却して運転温度を略一定温度に保つようになっている。燃料電池14を冷却した後の冷却用空気は、冷却用空気出口14Fから排出され、冷却用空気排出ライン54、燃焼用空気供給ライン52A又は燃焼用空気供給ライン52Bを通じて再生工程の燃焼用空気として反応器18に送給されるようになっている。
再生工程で発生した再生排ガス(燃焼ガス)は、第1ライン36A又は第2ライン36B、ブリッジ管路28のバルブV2A又はバルブV2B、排気ライン30を通じて排気口30Aからシステム外に排出されるようになっている。
そして、切換装置20は、再生用ガス導入ライン44と低温ガスライン64とを連通する作動ガス供給ライン72、及び該作動ガス供給ライン72上に配設された送気ポンプ74を備えている。作動ガス供給ライン72における送気ポンプ74の下流側には、バルブV12が配設されており、該バルブV12の開放状態では、送気ポンプ74を作動することで、アノードオフガスが再生用ガス導入ライン44から分岐して低温ガスライン64すなわち混合器26(改質工程を行っている反応器18)に送給されるようになっている。なお、作動ガス供給ライン72は、再生用ガス導入ライン44から分岐されて水蒸気供給ライン50に連通されても良い。また、作動ガス供給ライン72から低温ガスライン64(水蒸気供給ライン50)への送気にはエジェクタ(吹き込み)方式を用いても良い。混合器26にエジェクタ機能を付与し、作動ガス供給ライン72からアノードオフガスを混合器26に直接に導入することもできる。以上により、切換装置20では、アノードオフガスを、燃料電池システム10の高圧側である最上流部(混合器26)に送給することができる。
また、燃料電池システム10は、制御装置70を備えている。図2に示される如く、制御装置70は、切換装置20の各バルブ(バルブV0、V1A、V1B、V2A、V2B、V3、V4A、V4B、V5A、V5B、V6A、V6B、V7、V8、V9、V12、V14A、14B、15A、15B)、燃料電池14への空気供給用の各バルブV10、V11、燃料ポンプ22、送気ポンプ74、及び各空気ポンプ60、66に電気的に接続されており、各バルブの開閉(バルブV8については弁開度の調節)及び各ポンプの作動、停止等を制御する構成とされている。この制御装置70は、図3に示すフローチャートに示す如き動作を行うようになっている。この動作については、燃料電池システム10の作用と共に後述する。
また、制御装置70には、燃料電池システム10及び電力消費部等を含むシステム全体を制御するメインコントローラから、燃料電池14の負荷変動に応じた要求電力信号が入力されるようになっている。制御装置70は、この要求電力信号に応じて上記燃料ポンプ22、及び各空気ポンプ60、66による燃料や空気の供給量を制御するようになっている。さらに、制御装置70は、要求電力信号(の変化)から燃料電池14の発電量を短時間で(所定の時定数よりも小さい時定数で)増加させるべき状態であると判断した場合に、負荷増加時に良好に応答するための後述する特別な制御を行うようになっている。この特別な制御を行う場合以外の発電運転時には、バルブV3、B12は常時閉止されるようになっている。
次に、燃料電池システム10の作用を説明する。先ず燃料電池14の負荷(発電量)が略一定の場合の作用、すなわち燃料電池システム10の基本的な動作を図4及び図5に示す動作説明図を参照しつつ説明し、次いで燃料電池14の負荷を増加させる場合の作用を図6及び図7を用いて説明する。
(基本動作)
図4には、第1反応器18Aが改質工程を行うと共に第2反応器18Bが再生工程を行う状態がシステム構成図にて示されており、図5には、第1反応器18Aが再生工程を行うと共に第2反応器18Bが改質工程を行う状態がシステム構成図にて示されている。なお、燃料電池システム10の動作を表す各図において、開放状態のバルブを白抜きで示すと共に閉止状態のバルブを黒塗りで示し、かつバルブが閉じて流体の流れが遮断されている流路を想像線にて示すこととする。
図4に示される状態では、バルブV0、V1A、V2B、V4B、V5B、V6A、V9、V10、V11、V14A、V15Bが開放されている。一方、バルブV1B、V2A、V3、V4A、V5A、V6B、V12、V14B、V15Aが閉止されている。これにより、炭化水素原料は、原料供給ライン21(バルブV0)を通じて混合器26に至り、混合器26にて水蒸気、空気(酸素)と混合され改質反応ガスとなる。混合器26から排出された改質反応ガスは、ブリッジ管路28(バルブV1A)、第1ライン36Aを経由して第1反応器18A内に供給される。第1反応器18A内では、触媒と改質反応ガスとの接触により上式(1)乃至(4)の反応を含む改質反応が行われ、水素、一酸化炭素等を含む燃料ガスが生成される。
この燃料ガスは、第3ライン38A、ブリッジ管路40(バルブV6A)を通じて熱交換器16に導入され、該熱交換器16にて改質用ガスであるカソードオフガスと熱交換を行って冷却される。熱交換器16にて冷却された燃料ガスは、燃料ガスライン58、燃料電池14の燃料ガス入口14Aを通じて燃料電池14内のアノード電極に導入される。燃料電池14には、カソード用空気供給ライン62、カソード用空気入口14Cを通じて、カソード電極に空気すなわち酸素が常時供給されている。アノード電極からは、水素分離膜を通じて水素ガスのみがプロトンとなってカソード電極に移動し、このプロトンとカソード電極に供給された酸素との反応によって発電が行われる。また、燃料電池14には、冷却用空気供給ライン68、冷却用空気入口14Eを通じて、冷却用空気が常時供給されており、運転温度が略一定温度(500℃)に保たれている。
燃料電池14のカソードオフガス出口14Dから排出された水蒸気、酸素を含むカソードオフガスは、熱交換器16の低温ガス流路に導入されて上記の通りアノード電極に導入される燃料ガスと熱交換を行う。その後、このカソードオフガスは、水蒸気供給ライン50を通じて混合器26に導入され、上記の通り炭化水素原料と混合して改質反応ガスとなり、第1反応器18Aに導入される。
燃料電池14のアノードオフガス出口14Bから排出された一酸化炭素、炭化水素原料を含むアノードオフガスは、再生用ガス導入ライン44、ブリッジ管路40(バルブV5B)、第4ライン38B、再生用ガスライン55Bを通じて再生用ガスとして再生用ガス入口18Hから第2反応器18Bに導入される。一方、燃料電池14の冷却用空気出口14Fから排出された冷却用空気は、冷却用空気排出ライン54、燃焼用空気供給ライン52B(バルブV4B)を通じて、燃焼用空気として第2出入口18Fから第2反応器18Bに導入される。この第2反応器18B内では、燃焼用空気と共に触媒に接触した可燃性ガスである再生用ガスが燃焼する。これにより、第2反応器18Bの触媒温度が改質反応を行い得る温度まで上昇すると共に改質に必要な蓄熱が行われる。この燃焼によって生じた燃焼ガスである再生排ガスは、第2ライン36B、ブリッジ管路28(バルブV2B)、排気ライン30を通じてシステム外に排出される。
燃料電池システム10の制御装置70は、図3に示すフローチャートのステップS10において、第1反応器18Aを改質工程から再生工程へ切り換えるタイミングでないと判断すると、ステップS16に進んで、上記の通りバルブV1A、V2B、V4B、V5B、V6A、V14A、V15Bが開放されると共にバルブV1B、V2A、V4A、V5A、V6B、V14B、V15Aが閉止された状態を維持する。一方、制御装置70は、改質反応を行っていた第1反応器18Aの触媒温度が低下し、改質反応を維持できなくなる場合(所定時間の経過、触媒温度が閾値を下回る等の制御パラメータにより判断される)、切換装置20を切り換えることで、第1反応器18Aを改質工程から再生工程に切り換える。また、この切り換えとほぼ同時に、第2反応器18Bを再生工程から改質工程に切り換える。すなわち、制御装置70は、第1反応器18Aを改質工程から再生工程へ切り換えるタイミングであると判断すると、ステップS12に進み、バルブV1A、V2B、V4B、V5B、V6A、V14A、V15Bを閉止すると共に、バルブV1B、V2A、V4A、V5A、V6B、V14B、V15Aを開放する。これにより、燃料電池システム10は、図4に示す状態から図5に示す状態に切り換わる。
図4の状態と異なる部分を説明すると、混合器26から排出された改質反応ガスは、ブリッジ管路28(バルブV1B)、第2ライン36Bを経由して第2反応器18B内に供給され、触媒との接触により改質反応が行われ、水素、一酸化炭素等を含む燃料ガスが生成される。この燃料ガスは、第4ライン38B、ブリッジ管路40(バルブV6B)を通じて熱交換器16・燃料電池14内のアノード電極に導入される。燃料電池14から排出されたカソードオフガスは、熱交換器16を通過した後、混合器26に導入され、上記の通り炭化水素原料と混合して改質反応ガスとなり、第2反応器18Bに導入される。
燃料電池14から排出されたアノードオフガスは、再生用ガス導入ライン44、ブリッジ管路40(バルブV5A)、第3ライン38A、再生用ガスライン55Aを通じて再生用ガスとして再生用ガス入口18Gから第1反応器18Aに導入される。一方、燃料電池14から排出された冷却用空気は、冷却用空気排出ライン54、燃焼用空気供給ライン52A(バルブV4A)を通じて燃焼用空気として第2出入口18Eから第1反応器18Aに導入される。この第1反応器18A内では、燃焼用空気と共に触媒に接触した再生用ガスの燃焼によって、触媒温度が改質反応を行い得る温度まで上昇すると共に改質に必要な蓄熱が行われる。この燃焼によって生じた燃焼ガスである再生排ガスは、第1ライン36A、ブリッジ管路28(バルブV2A)、排気ライン30を通じてシステム外に排出される。
また、制御装置70は、図3に示すフローチャートのステップS14において、第2反応器18Bを改質工程から再生工程へ切り換えるタイミング(第1反応器18Aを再生交代から改質工程へ切り換えるタイミング)でないと判断すると、ステップS12に戻って、上記の通りバルブV1B、V2A、V4A、V5A、V6B、V14B、V15Aが開放されると共にバルブV1A、V2B、V4B、V5B、V6A、V14A、V15Bが閉止された状態を維持する。一方、制御装置70は、第2反応器18Bを改質工程から再生工程へ切り換えるタイミングであると判断すると、ステップS16に進み、バルブV1B、V2A、V4A、V5A、V6B、V14B、V15Aを閉止すると共に、バルブV1A、V2B、V4B、V5B、V6A、V14A、V15Bを開放する。これにより、燃料電池システム10は、図5に示す状態から図4に示す状態に切り換わる。したがって、ステップS12及びS16のバルブ開閉状態の何れか一方が本発明における第1状態に相当し、他方が第2状態に相当する。
また、制御装置70は、上記各反応器18の改質工程と再生工程との切り換え制御を行いつつ、燃料電池14の負荷に応じて燃料ガスの供給量(改質工程を行う反応器18に対する原料供給量)を調整する制御、再生工程を行う際の触媒燃焼温度を所定温度範囲に保持する制御を行っている。この実施形態では、制御装置70は、再生工程での空気過剰率(燃焼ストイキ)を予め設定した制御目標(この実施形態では1.1)となるように燃焼用空気(燃料電池14の冷却後の空気)の反応器18への供給量、すなわちバルブV8の弁開度や空気ポンプ66の吐出量を制御して、触媒燃焼温度を800℃乃至900℃に保っている。
以上により、燃料電池システム10では、各反応器18が改質工程と再生工程とを交互に繰り返し断続的(バッチ的)に燃料ガスを生成する構成でありながら、燃料電池14に対し連続的に燃料ガスを供給して連続的に安定して発電を行うことができる構成を実現している。また、燃料電池システム10では、燃料電池14が水素分離膜によって燃料ガスから水素のみを分離して発電に用い、残余のガスを再生工程の燃料として用いるため、改質工程にて得た燃料ガス中の一酸化炭素を、さらに水と反応させて水素及び二酸化炭素を得るシフト反応を行う必要がない。シフト反応は反応速度が遅く大型の反応器を必要とするが、このシフト反応を行う必要がないため、燃料電池システム10をコンパクトに構成することができる。
(負荷増加時の動作)
燃料電池システム10では、制御装置70は、メインコントローラから入力される要求電力信号(の時間変化)に基づいて燃料電池14の発電量を(比較的短時間で)増加させるべき場合であると判断した場合、燃料ポンプ22の吐出量(改質工程への炭化水素ガスの供給量)を増加すると共に、バルブV12を開放し、かつ送気ポンプ74を作動する。図6には、第1反応器18Aが改質工程を行っている状態からバルブV12を開放すると共に送気ポンプ74を作動した場合の例が示されている。この図6に示される如く、バルブV12が開放されると共に送気ポンプ74が作動すると、燃料電池14のアノードオフガス出口14Bから排出されたアノードオフガスは、その一部が再生用ガスとして第2反応器18Bに供給される。アノードオフガスの残余の一部は、作動ガスとして、作動ガス供給ライン72(バルブV12)、水蒸気供給ライン50、混合器26、ブリッジ管路28(バルブV1A)、第1ライン36Aを経由して、改質工程を行っている第1反応器18Aに供給される。
すると、炭化水素燃料の供給料が増加すると共に作動ガス(アノードオフガス)が導入された第1反応器18Aは、通過するガス流量(スペースベロシティ)が増えるため、該第1反応器18A内における燃料ガス流れ方向下流側(後段)に滞留していた燃料ガスが第2出入口18Eから第3ライン38Aに押し出される。そして、この第1反応器18Aの後段に滞留していた燃料ガスは、水素ガスを高濃度で含むため、燃料電池14に供給される水素量が応答良く(短時間で)増加する。
また、アノードオフガスには、燃料電池14で消費されなかった水素、燃料電池14では消費されない可燃性ガス(炭化水素、一酸化炭素等)、及び水蒸気を含むため、作動ガスにて押し出した水素を燃料電池14に供給している間に、改質工程で生成する水素量を短時間で増加させることができる。以下、具体的に説明する。外部から熱を与えることなく蓄えた熱によって改質反応を行う蓄熱式の反応器18は、炭化水素ガス、水蒸気等の改質反応ガスの供給量が増加すると、直ちに燃料ガスの生成量を増加する。すなわち、バッチ(サイクル)式の水素燃料供給システム12では、再生工程が改質工程とは独立して行われるので、改質量を増加するために改質工程を行う反応器18への入熱量を増加する必要はない。一方、改質工程で用いる水蒸気をカソードオフガスから得る水素燃料供給システム12では、第1反応器18A(改質工程)への炭化水素ガスの供給量を増加しても、炭化水素ガスと反応する水蒸気の量が直ちに(カソード電極での水蒸気生成量が増加するまでは)増加することがない。
そして、アノードオフガスに含まれる水素は、改質工程での生成目的物であり、上記可燃性ガスは改質原料となる(式(1)乃至(4)参照)。また、水蒸気は水蒸気改質(式(1)参照)の反応ガスとして利用されるので、原料である炭化水素ガスの供給量を増加させると共にアノードオフガスを第1反応器18Aに導入することで、カソードオフガス中の水蒸気量が増加する前に、炭化水素原料の供給量が増した第1反応器18A(改質工程)に水蒸気を供給してS/C比(炭化水素ガス中のカーボン量に対する水蒸気量)を高くすることができる。以上により、第1反応器18Aでは、短時間で燃料ガスの生成量が増し又は燃料ガス中の水素量(水素濃度)が増し、燃料電池14に供給される水素量を一層応答良く増加させることができる。
燃料電池14の発電量増加に対応した状態への移行後、すなわち燃料電池14で増加した炭化水素ガスの改質によって得た燃料ガス中の水素と酸素とが反応して生成されたカソードオフガスが改質工程を行う反応器18に供給され、カソードオフガスが含有する水蒸気量が増加した発電量に応じた量になったと制御装置70が判断した場合に、バルブV12は閉止される。これにより、上記した基本動作に戻る。
また、燃料電池システム10では、再生工程(別の制御)の要求等によってアノードオフガスを作動ガスとして利用できない場合、又はアノードオフガスでは作動ガス流量が不足する場合(発電量の増加幅が大きい場合)等には、制御装置70は、バルブV12を開放する代りに、バルブV3を開放する。
図7には、第2反応器18Bが改質工程を行っている状態からバルブV3を開放すると共に、排気戻しライン34に配設した図示しない送気ポンプを作動した場合の例が示されている。この図7に示される如く、バルブV3が開放されると共に上記送気ポンプが作動すると、再生工程を行っている第1反応器18Aから排出された再生排ガスは、作動ガスとして、排気戻しライン34(バルブV3)、混合器26、ブリッジ管路28(バルブV1B)、第2ライン36Bを経由して、改質工程を行っている第2反応器18Bに供給される。なお、排気戻しライン34に送気ポンプを配設する構成に代えて、混合器26にエジェクタ機能を付与することで、再生排ガスを混合器26経由で第2反応器18Bに導入することも可能である。
すると、炭化水素燃料の供給料が増加すると共に作動ガス(再生排ガス)が導入される第2反応器18Bは、通過するガス流量(スペースベロシティ)が増えるため、上記アノードオフガスを作動ガスとして用いる場合と同様に、第2反応器18B内における燃料ガス流れ方向下流側(後段)に滞留していた燃料ガスが第2出入口18Fから第4ライン38Bに押し出される。そして、この第2反応器18Bの後段に滞留して燃料ガスは、水素ガスを高濃度で含むため、燃料電池14に供給される水素量が応答良く増加する。
また、炭化水素の燃焼ガスである再生排ガスには水蒸気を含むため、上記アノードオフガスを作動ガスとして用いる場合と同様に、カソードオフガス中の水蒸気量が増加する前に、炭化水素原料の供給量が増した第2反応器18B(改質工程)に水蒸気を供給してS/C比を高くすることができる。このため、第2反応器18Bによる燃料ガスの生成量が増し、作動ガスにて押し出した水素を燃料電池14に供給している間に、改質工程で生成する水素量を短時間で増加させることができる。そして、燃料電池14の発電量増加に対応した状態への移行後には、バルブV3は閉止されて上記した基本動作に戻る。
このように、水素供給量の増加要求に対する応答性が良好な水素燃料供給システム12を備える燃料電池システム10では、出力増大要求に対する応答性が良好であるという優れた効果を有する。
なお、改質工程を行っている反応器18への作動ガスの導入量を調節するために、バルブV12、バルブV3を弁開度の調節が可能な調節弁としたり、排気ライン30における排気戻しライン34の分岐部位よりも下流(排気口30A側)に調節弁又は開閉弁(バルブV3が調節弁の場合)を配置したりしても良い。また、再生排ガスを全量作動ガスとして利用するために、排気ライン30における排気戻しライン34の分岐部位よりも下流に開閉弁を設けても良い。
また、上記第1の実施形態では、燃料電池システム10(水素燃料供給システム12)が排気戻しライン34(バルブV3)、作動ガス供給ライン72(バルブV12)を共に備える例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、燃料電池システム10は、排気戻しライン34及び作動ガス供給ライン72の何れか一方のみを備えて構成されても良い。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を説明する。なお、上記第1の実施形態と基本的に同一の部品・部分には、第1の実施形態と同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
図8には、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池システム80のシステム構成図(システムフローシート)が示されている。この図に示される如く、燃料電池システム80は、水素燃料供給システム12に代えて、水蒸気供給手段としての水蒸気供給部84を有する切換装置84を備えた水素燃料供給システム82を備えている。
水蒸気供給部84は、図示しない水タンクと水蒸気供給ライン50(この実施形態ではバルブV9の下流)とを連通する水ライン88を備えている。水ライン88には、水タンクに貯留されている水を吸い上げる水ポンプ90と、供給された水を蒸発して水蒸気を生成する蒸発器(ボイラ)92と、水ライン88を開閉するバルブV13とが、上流からこの順にかつ直列的に配設されている。蒸発器92は、例えば再生排ガス(排気ライン30、排気処理器32)等の燃料電池システム10の高温排ガスと水との熱交換によって該水を蒸発し、外部の熱源を必要としない構成とされている。また、蒸発器92には、所定量の水蒸気が蓄えられるようになっている。
さらに、図示は省略するが、水ポンプ90及びバルブV13は、それぞれ制御装置70に電気的に接続されている。水ポンプ90は制御装置70によって運転・停止され吐出量が制御されるようになっており、バルブV13は制御装置70によって開閉が制御されるようになっている。この制御装置70は、基本的に上記したバルブV12を開閉するタイミングで、バルブV13を開閉する構成とされている。すなわち、燃料電池システム80では、燃料電池14の負荷(発電量)が略一定の場合には、バルブV13は常に閉止されており(図示省略)、上記第1の実施形態との基本動作と同様に動作する。以下、燃料電池14の負荷を増加させる場合の作用を説明する。
燃料電池システム80では、制御装置70は、メインコントローラから入力される要求電力信号に基づいて燃料電池14に対する要求発電量を急激に増加したと判断した場合、燃料ポンプ22の吐出量(改質工程への炭化水素ガスの供給量)を増加すると共に、バルブV13を開放する。また、必要に応じて水ポンプ90を作動する。図9には、第1反応器18Aが改質工程を行っている状態からバルブV13を開放した場合の例が示されている。この図9に示される如く、バルブV13が開放されると、水蒸気供給部84で生成(貯留)された水蒸気は、作動ガスとして、水蒸気供給ライン50、、混合器26、ブリッジ管路28(バルブV1A)、第1ライン36Aを経由して、改質工程を行っている第1反応器18Aに供給される。
すると、炭化水素燃料の供給量が増加すると共に作動ガス(水蒸気)が導入される第1反応器18Aは、通過するガス流量(スペースベロシティ)が増えるため、上記第1の実施形態と同様に、第1反応器18A内における燃料ガス流れ方向下流側(後段)に滞留していた燃料ガスが第2出入口18Eから第3ライン38Aに押し出される。そして、この第1反応器18Aの後段に滞留して燃料ガスは、水素ガスを高濃度で含むため、燃料電池14に供給される水素量が応答良く増加する。
また、作動ガスとしての水蒸気は、上記第1の実施形態と同様に、カソードオフガス中の水蒸気量が増加する前に、炭化水素原料の供給量が増した第1反応器18A(改質工程)に供給される。これにより、第1の実施形態よりも水蒸気の供給量(S/C比)が大きくなり、第1反応器18Aにおける改質反応(主に式(1)の水蒸気改質)が一層促進されて燃料ガスの生成量が増すため、作動ガスにて押し出した水素を燃料電池14に供給している間に、改質工程で生成する水素量を短時間で増加させることができる。そして、燃料電池14の発電量増加に対応した状態への移行後には、バルブV13は閉止されて上記した基本動作に戻る。
このように、水素供給量の増加要求に対する応答性が良好な水素燃料供給システム82を備える燃料電池システム80では、出力増大要求に対する応答性が良好であるという優れた効果を有する。
なお、第2の実施形態では、バルブV13が開閉弁である例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、バルブV13を弁開度の調節が可能な調節弁として、改質工程を行っている反応器18への作動ガスの導入量を調節するようにしても良い。この場合、通常の工程では使用しない水蒸気を作動ガスとするため、生成量が反応器18での改質量に依存する系内の生成ガス(アノードオフガス、再生排ガス)を作動ガスとして導入する第1の実施形態と比較して、反応器18への作動ガス導入量の調整範囲を広く(調節自由度を高く)することができる。
また、第2の実施形態では、燃料電池14のカソードオフガスを改質反応ガスとしての水蒸気供給源とする例を示したが、本発明はこれに限定されず、例えば、改質工程に供給する水蒸気の一部又は全部を水蒸気供給部84から導入するようにしても良い。この場合、カソードオフガスを作動ガスの一部又は全部として用いることも可能である。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システムのシステム構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システムを構成する制御装置の概略構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システムを構成する制御装置の基本制御フローを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システムの基本動作のうち一方(第1反応器の改質工程)を示すシステム構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システムの基本動作のうち他方(第1反応器の再生工程)を示すシステム構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システムにおける燃料電池の発電量増大時の運転状態を示すシステム構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システムにおける燃料電池の発電量増大時の図6とは別の制御による運転状態を示すシステム構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池システムのシステム構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池システムにおける燃料電池の発電量増大時の運転状態を示すシステム構成図である。
符号の説明
10 燃料電池システム
12 水素燃料供給システム
18 反応器
20 切換装置
70 制御装置
72 作動ガス供給ライン(ガス導入路)
80 燃料電池システム
82 水素燃料供給システム
84 切換装置
86 水蒸気供給部(水蒸気供給手段)

Claims (5)

  1. 供給された原料から水素を含有する燃料ガスを生成する改質工程と、前記改質工程によって低下した温度を供給された再生用ガスを燃焼させて改質可能な温度に上昇させる再生工程とを行うように切り換え可能な複数の反応器と、
    一つの前記反応器に前記原料を供給しつつ前記燃料ガスを水素消費装置に供給させると共に、他の前記反応器に前記一つの反応器で生成された前記燃料ガスのうち前記水素消費装置で消費されない成分を前記再生用ガスとして供給しつつ再生排ガスを排出させる第1の状態と、前記一つの反応器とは別の反応器に前記原料を供給しつつ前記燃料ガスを前記水素消費装置に供給させると共に、前記一つの反応器に前記他の反応器で生成された前記燃料ガスのうち前記水素消費装置で消費されない成分を前記再生用ガスとして供給しつつ再生排ガスを排出させる第2の状態とを切り換えるための切換装置と、
    前記第1の状態と第2の状態とを含む複数の状態を所定の順序で生じさせるように前記切換装置を切り換えると共に、前記水素消費装置への水素供給量の増加要求があった場合には、前記燃料ガスを前記水素消費装置に供給している前記反応器に該反応器内の燃料ガスを前記水素消費装置側に押し出すための作動ガスが導入されるように前記切換装置を切り換える制御装置と、
    を備えた水素燃料供給システム。
  2. 前記切換装置は、前記水素消費装置の排出ガスを導入するためのガス導入路を有し、
    前記制御装置は、前記水素消費装置の排出ガスが、前記ガス導入路から前記作動ガスとして前記燃料ガスを前記水素消費装置に供給している前記反応器に導入されるように、前記切換装置を切り換える請求項1記載の水素燃料供給システム。
  3. 前記制御装置は、前記再生排ガスが、前記作動ガスとして前記燃料ガスを前記水素消費装置に供給している前記反応器に導入されるように、前記切換装置を切り換える請求項1又は請求項2記載の水素燃料供給システム。
  4. 前記切換装置は、前記各反応器の原料供給方向の上流側に水蒸気を導入するための水蒸気供給手段を有し、
    前記制御装置は、前記水蒸気供給手段の水蒸気が、前記作動ガスとして前記燃料ガスを前記水素消費装置に供給している前記反応器に導入されるように、前記切換装置を切り換える請求項1記載の水素燃料供給システム。
  5. アノード電極に供給される水素とカソード電極に供給される酸素との反応によって発電を行い、アノード電極に供給される水素量に応じて発電量を変化させ得る燃料電池と、
    前記燃料電池を前記水素消費装置として、前記アノード電極に前記燃料ガスを供給すると共に、前記カソード電極の排出ガスを前記原料の改質用の反応ガスとして用いる請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の水素燃料供給システムと、
    を備えた燃料電池システム。
JP2005064446A 2005-03-08 2005-03-08 水素燃料供給システム及び燃料電池システム Pending JP2006248806A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005064446A JP2006248806A (ja) 2005-03-08 2005-03-08 水素燃料供給システム及び燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005064446A JP2006248806A (ja) 2005-03-08 2005-03-08 水素燃料供給システム及び燃料電池システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006248806A true JP2006248806A (ja) 2006-09-21

Family

ID=37089688

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005064446A Pending JP2006248806A (ja) 2005-03-08 2005-03-08 水素燃料供給システム及び燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006248806A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017091631A (ja) * 2015-11-03 2017-05-25 株式会社豊田中央研究所 燃料電池システム

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62148303A (ja) * 1985-12-23 1987-07-02 インタ−ナシヨナル・フユ−エル・セルズ・コ−ポレイシヨン 水素含有ガスの製造方法、燃料電池への水素燃料の連続的供給方法、反応装置及び燃料電池システム
JPH11135140A (ja) * 1997-10-28 1999-05-21 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd アノード排ガスをリサイクルする複合発電設備
JP2002110212A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Nissan Motor Co Ltd 燃料改質装置
JP2002289245A (ja) * 2001-03-23 2002-10-04 Toyota Motor Corp 改質部を備える燃料電池システム
JP2003229162A (ja) * 2002-01-31 2003-08-15 Nissan Motor Co Ltd 改質型燃料電池システム
JP2003335503A (ja) * 2002-05-17 2003-11-25 Denso Corp 水素生成装置
JP2004196584A (ja) * 2002-12-18 2004-07-15 Babcock Hitachi Kk 水素製造装置および燃料電池システムの停止方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62148303A (ja) * 1985-12-23 1987-07-02 インタ−ナシヨナル・フユ−エル・セルズ・コ−ポレイシヨン 水素含有ガスの製造方法、燃料電池への水素燃料の連続的供給方法、反応装置及び燃料電池システム
JPH11135140A (ja) * 1997-10-28 1999-05-21 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd アノード排ガスをリサイクルする複合発電設備
JP2002110212A (ja) * 2000-09-29 2002-04-12 Nissan Motor Co Ltd 燃料改質装置
JP2002289245A (ja) * 2001-03-23 2002-10-04 Toyota Motor Corp 改質部を備える燃料電池システム
JP2003229162A (ja) * 2002-01-31 2003-08-15 Nissan Motor Co Ltd 改質型燃料電池システム
JP2003335503A (ja) * 2002-05-17 2003-11-25 Denso Corp 水素生成装置
JP2004196584A (ja) * 2002-12-18 2004-07-15 Babcock Hitachi Kk 水素製造装置および燃料電池システムの停止方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017091631A (ja) * 2015-11-03 2017-05-25 株式会社豊田中央研究所 燃料電池システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7838161B2 (en) Reformer and fuel cell system using the same
JP5011673B2 (ja) 燃料電池発電システム
US6926748B2 (en) Staged lean combustion for rapid start of a fuel processor
JP2003229156A (ja) 燃料電池発電システムおよび燃料電池のパージ方法
WO2007091632A1 (ja) 燃料電池システム
JP5135209B2 (ja) 水素生成装置、これを備える燃料電池システムおよびその運転方法
KR20100030153A (ko) 연료전지 시스템 및 그 연료공급방법
JP2007141772A (ja) 燃料電池システム
JP2020087556A (ja) 燃料電池システム
JP2008159463A (ja) 燃料電池装置およびその運転方法
JP3722868B2 (ja) 燃料電池システム
JP4867214B2 (ja) 燃料電池システム
US8328886B2 (en) Fuel processor having temperature control function for co shift reactor and method of operating the fuel processor
JP4704789B2 (ja) 水素燃料供給システム及び燃料電池システム
JP2006248806A (ja) 水素燃料供給システム及び燃料電池システム
JP4357306B2 (ja) 燃料改質装置および燃料電池システム
JP2007128786A (ja) 燃料電池システム
JP4429032B2 (ja) 水素含有ガス生成装置の運転方法及び水素含有ガス生成装置
JP4564392B2 (ja) 水素燃料供給システム
JP2004018357A (ja) 改質反応器システム
JPWO2011055523A1 (ja) 燃料電池システム
JP3467417B2 (ja) 燃料電池発電システム
JP3545254B2 (ja) 燃料電池の一酸化炭素除去器
JP4872760B2 (ja) 燃料処理装置の運転制御方法及び装置
JP2001206701A (ja) 燃料改質装置およびその始動方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070827

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100511

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101019