JP2006248173A - 画像記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】メディア上に残存する溶媒を効率よく除去し、コックリングの発生を防止する画像記録装置を提供する。
【解決手段】メディアの種類に応じてメディア上の溶媒量閾値200と浸透時間閾値202が決められる。メディア上の単位面積当たりの溶媒量(インク量及び処理液量)が溶媒量閾値を超え、溶媒除去までの時間が浸透時間閾値202を超える場合(条件4を満たす場合)にはメディアにコックリングが発生してしまうので、メディアの搬送速度を上げて所定の時間内(浸透時間閾値202以下)で溶媒除去が行われるように制御される。また、搬送速度を変更できない場合には、メディア上に吐出されるインク量及び処理液量(溶媒量)を減らして単位面積当たりの溶媒量が溶媒量閾値200以下になるように吐出制御を行ってもよい。
【選択図】 図9

Description

本発明は画像記録装置に係り、特に、被記録媒体上の余剰な液体を効率よく除去し、コックリングの発生を防止する液体除去技術に関する。
近年、画像やドキュメント等のデータ出力装置としてインクジェット記録装置が普及している。インクジェット記録装置は印字ヘッドに備えられたノズルに対応したアクチュエータをデータに応じて駆動し、ノズルからインクを吐出させて被記録媒体 (メディア)上にデータに応じた画像やドキュメントなどを形成する。
インクジェット記録装置では、取り扱いの容易さから水を溶媒として色材や添加剤を混合した水溶性インクがよく用いられる。水溶性インクはメディア内に浸透し、インクの浸透量が所定量を超えるとメディアにコックリング(しわ)が発生する。このようなコックリングが発生するとメディアがヘッドに接触してジャムが発生してしまうこともある。また、インクの吐出量がメディアの浸透許容量を超えるとメディアの表面にインクが残留してしまい、この残留インクが他のメディアに接触すると裏写りや他のメディアの画像を汚す原因となる。一方、メディアフリーを実現するために、インク(溶媒)を浸透しない媒体(例えば、塗工紙やOHPなど)の表面で処理液とインクとを反応させて溶媒と色材を分離させて(色材を凝集させて)、メディアの表面に色材を定着させるシステムでは、処理液も水を溶媒に用いた水溶性であり、メディア上には大量の溶媒(インク溶媒及び処理液溶媒)が存在することになる。したがって、このようなシステムでは、メディア上の溶媒 (液体)を速やかに除去することが必要である。
特許文献1に記載されたインク吸収体及び該インク吸収体を用いた画像形成装置・方法では、液体溶媒吸収体と、その表面の少なくとも一部を覆い、インク着色剤との離型性を持ちインク溶媒を透過する離型部材と、を備えたインク吸収体を備え、インクがシート上に付着するとその部分に離型部材を挟んで液体溶媒吸収体を近接させ、離型部材を介して液体溶媒を液体溶媒吸収体に吸収させ、液体インクはシート上において着色剤と液体溶媒とが分離した状態となるように構成されている。
また、特許文献2に記載されたインクジェット記録装置では、記録ヘッドが対向するプラテン下部に1つのハロゲンヒータとこのヒータの外部を覆うような半円筒面の反射板とが設置され、プラテン上に搬送された記録媒体に対して1つのヒータでプレヒート、メインヒート、アフターヒートを行うように構成されている。
特開2001−179959号公報 特開平10−86353号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたインク吸収体及び該インク吸収体を用いた画像形成装置・方法では、溶媒吸収機体により不要な溶媒を回収しているが、溶媒を除去するまでの時間や媒体の種類と溶媒除去の関係については具体的な開示がなく、コックリングを防止するといった観点では不十分である。
特許文献2に記載されたインクジェット記録装置では、記録媒体上の溶媒量が増加すると溶媒の除去に必要な熱量が増加してしまうので、大型のハロゲンヒータを備える必要がある。また、溶媒を除去するまでの時間や媒体の種類と溶媒除去の関係については具体的に開示されていない。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、メディア上に残存する溶媒を効率よく除去し、コックリングの発生を防止する画像記録装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明に係る画像記録装置は、被記録媒体に液体を吐出させる液体吐出ヘッドと、前記被記録媒体及び前記液体吐出ヘッドの少なくとも何れか一方を移動させて前記液体吐出ヘッドに対して前記被記録媒体を相対的に搬送する搬送手段と、前記液体吐出ヘッドを基準として該液体吐出ヘッドの前記被記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記被記録媒体上の液体を除去する液体除去手段と、前記被記録媒体の種類を判断する被記録媒体判断手段と、前記被記録媒体上の液体量を判断する液体量判断手段と、前記被記録媒体判断手段によって判断された被記録媒体の種類に応じて液体量閾値を設定する液体量閾値設定手段と、前記液体量判断手段によって判断された前記被記録媒体上の液体量と前記液体量閾値設定手段によって設定された液体量閾値との比較結果に基づいて液体除去手段を制御する液体除去制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、被記録媒体の種類に応じて被記録媒体上の液体量の閾値を設定し、この液体量閾値と被記録媒体上の液体量との比較結果に応じて液体除去手段が制御されるので、被記録媒体の種類に応じた好ましい液体除去が実行され、画像劣化の原因となるような被記録媒体に発生するコックリングを防止できる。また、被記録媒体に合わせた溶媒除去が行われるので、被記録媒体の乾燥時間の短縮、被記録媒体を乾燥させる乾燥手段の消費電力の削減などの乾燥の効率化が見込まれる。
液体吐出ヘッドから吐出される液体にはインク色材を含有するインクなどの記録体が含まれる。また、ここでいう液体には、インクと反応してインク中の色材を凝集させる処理液が含まれていてもよい。言い換えると、液体吐出ヘッドにはインクやインクと反応させる処理液を吐出させるインクジェットヘッドが含まれていてもよい。
液体量はインクや処理液など被記録媒体上に存在する液体の溶媒量としてもよいし、被記録媒体上の溶質(インク色材)を含んだ液体量としてもよい。言い換えると、被記録媒体上の液体量は、画像データ(ドットデータ)に基づく液体の吐出量から求めてもよい。また、液体の吐出量に代わり該吐出量から溶媒量(前記液体量から溶質分を除いた量)を求めてもよい。更に、被記録媒体上の液体量には、液体吐出ヘッドから吐出された液体以外の液体(例えば、ローラなどの塗布手段を用いて被記録媒体に塗布された液体など)が含まれていてもよい。
液体除去手段には、液体と接触することによって被記録媒体から液体を吸収する(接触除去する)吸収部材(液体吸収体)を含んでいる。該吸収部材には多孔質部材やポリマーなどが好適に用いられる。液体除去を行う場合には液体除去手段が被記録媒体表面の液体に接触すればよく液体除去手段を被記録媒体に接触させることで液体除去の効率の向上が見込まれる。更に、液体除去手段を被記録媒体に所定の圧力で当接させると、液体除去効率の更なる向上が見込まれる。
液体吐出ヘッドには、液体を吐出させる吐出孔が複数並べられた吐出孔列が被記録媒体の全幅或いは画像記録可能幅(被記録媒体上の画像が形成される範囲の幅方向の長さ)に対応した長さを有するライン型ヘッドや、被記録媒体の全幅或いは画像記録可能幅に満たない長さを有し、該短尺ヘッドを被記録媒体の全幅或いは画像記録可能幅の方向へ走査させるシリアル型ヘッドがある。
ライン型の吐出ヘッドには、被記録媒体の全幅或いは画像記録可能幅に対応する長さに満たない短尺の吐出孔列を有する短尺ヘッドを千鳥状に配列して繋ぎ合わせて、被記録媒体の全幅或いは画像記録可能幅に対応する長さとしてもよい。
被記録媒体には、液体吐出ヘッドによって液体吐出を受ける媒体(メディア)であり、連続用紙、カット紙、シール用紙、OHPシート等の樹脂シート、フイルム、布、その他材料や形状を問わず、様々な媒体を含む。
被記録媒体判断手段による被記録媒体の種類を判断する態様には、オペレータ(使用者)が被記録媒体の種類(被記録媒体情報)を直接入力してもよいし、センサや撮像素子などの検出手段を用いて被記録媒体を直接的に読み取り、この読取結果から自動的に被記録媒体の種類を判断してもよい。また、被記録媒体を供給する供給手段に被記録媒体の種類を含む情報を記憶させる情報記録体(メモリ、ICタグ等)を備え、この情報記録体から被記録媒体の種類(メディア種)を読み取るように構成してもよい。
液体量閾値設定手段によって設定される液体量閾値は、被記録媒体の種類に対応する値を予めデータテーブル化して記憶手段に記憶しておくとよい。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の画像記録装置の一態様に係り、前記液体量判断手段によって判断された前記被記録媒体上の液体量が前記液体量閾値を超える場合には、前記液体吐出ヘッドから吐出される液体量が前記液体量閾値以下となるように前記液体吐出ヘッドから吐出される液体量を制御する吐出制御手段を備えたことを特徴とする。
液体吐出ヘッドから吐出される液体量が液体量閾値を超えないように制御されるので、被記録媒体に許容できないコックリングが発生せず、高画質の記録画像を得ることができる。
また、前記目的を達成するために、請求項3記載の発明に係る画像記録装置は、被記録媒体に液体を吐出させる液体吐出ヘッドと、前記被記録媒体及び前記液体吐出ヘッドの少なくとも何れか一方を移動させて前記液体吐出ヘッドに対して前記被記録媒体を相対的に搬送する搬送手段と、前記液体吐出ヘッドを基準として該液体吐出ヘッドの前記被記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記被記録媒体上の液体を除去する液体除去手段と、前記被記録媒体の種類を判断する被記録媒体判断手段と、前記液体吐出ヘッドから吐出された液体が前記被記録媒体から除去されるまでの液体除去時間を算出する液体除去時間算出手段と、前記被記録媒体判断手段によって判断された被記録媒体の種類に応じて前記液体除去時間の閾値を設定する液体除去時間閾値設定手段と、前記液体除去時間算出手段によって算出された液体除去時間と前記液体除去時間閾値設定手段によって設定された液体除去時間閾値との比較結果に基づいて前記被記録媒体の搬送速度を制御する搬送制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、液体除去時間算出手段によって前記液体吐出ヘッドから吐出された液体が前記被記録媒体から除去されるまでの液体除去時間が算出され、液体除去時間閾値設定手段によって前記被記録媒体判断手段によって判断された被記録媒体の種類に応じて前記液体除去時間の閾値を設定され、前記液体除去時間算出手段によって算出された液体除去時間と前記液体除去時間閾値設定手段によって設定された液体除去時間閾値との比較結果に基づいて被記録媒体 (搬送手段)の搬送速度が制御さるので、液体除去時間閾値よりも短い期間で溶媒除去が実行される。
即ち、液体の浸透速度が早い(被記録媒体上の液体が比較的短い時間で浸透してしまう)被記録媒体を用いる場合にも、被記録媒体の搬送速度を上げて被記録媒体上の液体が浸透してしまうまでにこの液体を除去することができるので、このような液体の浸透速度が早い被記録媒体を用いても許容できないコックリングの発生を防止することができる。
ここでいう液体除去時間は、被記録媒体に液体が付着してから液体除去手段を用いて該液体が被記録媒体上から除去されるまでの時間を示す。液体除去時間は被記録媒体の搬送速度に依存し、被記録媒体の搬送速度(線速)を早くすると液体除去時間は短くなり、被記録媒体の搬送速度を遅くすると溶媒除去時間は長くなる。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の画像記録装置の一態様に係り、前記被記録媒体の搬送速度に応じて前記液体吐出ヘッドの吐出周波数を可変制御する吐出制御手段を備えたことを特徴とする。
被記録媒体の搬送速度に応じて変更された吐出周波数が液体吐出ヘッドの最大許容吐出周波数よりも大きいか否かを判断する吐出周波数判断手段を備え、変更された吐出周波数が液体吐出ヘッドの許容最大周波数よりも大きい場合には、被記録媒体の搬送速度に応じて吐出周波数を変更できない旨を報知するように制御するとよい。
また、前記目的を達成するために、請求項5記載の発明に係る画像記録装置は、被記録媒体に液体を吐出させる液体吐出ヘッドと、前記被記録媒体及び前記液体吐出ヘッドの少なくとも何れか一方を移動させて前記液体吐出ヘッドに対して前記被記録媒体を相対的に搬送する搬送手段と、前記液体吐出ヘッドを基準として該液体吐出ヘッドの前記被記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記被記録媒体上の液体を除去する液体除去手段と、前記被記録媒体の種類を判断する被記録媒体判断手段と、前記被記録媒体上の液体量を判断する液体量判断手段と、前記被記録媒体判断手段によって判断された被記録媒体の種類に応じて液体量閾値を設定する液体量閾値設定手段と、前記液体量判断手段によって判断された前記被記録媒体上の液体量と前記液体量閾値設定手段によって設定された液体量閾値との比較結果に基づいて液体除去手段を制御する液体除去制御手段と、前記液体吐出ヘッドから吐出された液体が前記被記録媒体から除去されるまでの液体除去時間を算出する液体除去時間算出手段と、前記被記録媒体判断手段によって判断された被記録媒体の種類に応じて前記液体除去時間の閾値を設定する液体除去時間閾値設定手段と、前記液体除去時間算出手段によって算出された液体除去時間と前記液体除去時間閾値設定手段によって設定された液体除去時間閾値との比較結果に基づいて前記被記録媒体の搬送速度を制御する搬送制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、被記録媒体の種類に応じて設定された液体量閾値と液体吐出ヘッドから吐出される液体量との比較結果に基づいて液体除去手段が制御されると共に、被記録媒体の種類に応じて設定された液体除去時間閾値と液体除去時間との比較結果に基づいて被記録媒体の搬送速度が制御されるので、被記録媒体の種類に応じて好ましい液体除去が実行され、被記録媒体上に記録される画像の所定の品質が確保される。
請求項6記載の発明は、請求項5記載の画像記録装置の一態様に係り、前記液体量判断手段によって判断された液体量が前記液体量閾値を超える条件及び前記液体除去時間算出手段によって算出される液体除去時間が該液体除去時間閾値を超える条件のうち何れか一方の条件を満たす場合には、前記液体吐出ヘッドから吐出される液体量が前記液体量閾値以下となるように前記液体吐出ヘッドから吐出される液体量を制御する吐出制御手段を備えたことを特徴とする。
液体吐出ヘッドから吐出される液体の吐出量を減らして被記録媒体上の液体量を制御することで、インク量が多くなる高濃度領域でもコックリングを低減させることが可能になる。
請求項7記載の発明は、請求項5又は6記載の画像記録装置の一態様に係り、前記吐出制御手段は、前記被記録媒体の搬送速度に応じて前記液体吐出ヘッドの吐出周波数を可変制御することを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7のうち何れか1項に記載の画像記録装置の一態様に係り、前記被記録媒体の液体吐出可能領域を複数のブロックに分割する分割手段を備え、前記液体量判断手段は、前記分割手段によって分割された前記被記録媒体のブロックごとに前記液体吐出ヘッドから吐出される液体量を判断し、前記液体除去制御手段は、前記ブロックごとに判断された液体量に応じて液体除去を行うように制御することを特徴とする。
被記録媒体の液体吐出可能領域を複数のブロックに分割し、該ブロックごとに液体の吐出量を判断してブロックごとに溶媒除去が実行されるので、液体除去手段の長寿命化が期待できる。また、ブロックごとに細かな液体除去制御を行うことが可能になる。
例えば、吐出データから液体量が多い領域を抽出し、この抽出された領域を複数のブロックに分割してもよいし、画像全体を複数のブロックに分割してもよい。この吐出データとは、例えば、インクによって画像を形成するインクジェット記録装置では、画像データに相当し、該画像の内容に応じた液体除去が可能になる。
請求項9に記載の発明は、請求項1乃至8のうち何れか1項に記載の画像記録装置の一態様に係り、前記液体除去手段は、前記被記録媒体の相対搬送方向と略直交する方向に沿って複数に分割された構造を有し、液体除去制御手段は、分割された前記液体除去手段ごとに液体除去を行うように制御することを特徴とする。
被記録媒体を搬送方向と略直交する方向に沿って液体除去手段が分割され、この分割された液体除去手段ごとに独立して液体除去が可能に構成されるので、被記録媒体の液体量の分布に応じた好ましい液体除去を実現することができる。
また、分割された液体除去手段ごとにメンテナンス (交換等)が可能になり、更なるメンテナンス性向上が見込まれと共に、ユニット化によるコストダウンも見込まれる。
液体除去手段を被記録媒体の搬送方向と略直交する方向に沿って分割する態様には、該分割された液体除去手段を搬送方向と略直交する方向に沿って千鳥状に配置してもよいし、1列に配置してもよい。分割された液体除去手段を千鳥状に配置する場合、隣り合う液体除去手段がその配列方向に重なる部分を有するように配置するとよい。
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のうち何れか1項に記載の画像記録装置の一態様に係り、前記液体吐出ヘッドを複数備え、前記複数の液体吐出ヘッドは、インクを吐出させるインク吐出ヘッドと、前記被記録媒体上への該インクの定着を促進させる処理液を吐出させる処理液吐出ヘッドと、を含むことを特徴とする。
処理液とインクとを反応させて、インクの定着を促進させる2液系のインクジェット記録装置では、未反応のインク(インク溶媒)及び余剰な処理液が除去されるので、被記録媒体の乾燥効率の向上が見込まれ、被記録媒体に発生する許容できないコックリングを防止することができる。特に、被記録媒体上に多量の液体(溶媒)が吐出される2液系の画像記録装置に本発明を適用すると大きな効果を得ることが期待できる。
本発明によれば、被記録媒体の種類に応じて被記録媒体上に液体量の閾値である液体量閾値を設定し、この液体量閾値と被記録媒体上の液体量との比較結果に基づいて被記録媒体上の液体除去が行われる。したがって、被記録媒体の種類に応じて好ましい液体除去が行われ、被記録媒体の許容できないコックリングの発生を防止することができる。また、被記録媒体上の液体を除去するまでの液体除去時間に対する溶媒除去時間閾値を被記録媒体に応じて設定し、液体除去時間と液体除去時間閾値との比較結果に基づいて被記録媒体の搬送速度が制御されるので、浸透速度の速い被記録媒体を用いても好ましい溶媒除去を行うことができる。更に、被記録媒体を乾燥させる際の乾燥時間の短縮化や、乾燥手段に消費電力を削減することが可能になり、被記録媒体の乾燥の効率化が見込まれる。
以下添付図面に従って本発明の好ましい実施の形態について詳説する。
〔インクジェット記録装置の全体構成〕
図1は本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図である。同図に示したように、このインクジェット記録装置10は、黒(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の各インクに対応して設けられた複数の印字ヘッド12K,12C,12M,12Y及び、印字ヘッド12K,12C,12M,12Yの前段に設けられ、これらのインクと反応させてインクの定着を促進させる(インク色材を凝集させる)処理液に対応する処理液吐出ヘッド12Sを有する印字部12と、各色インクに対応する印字ヘッド12K,12C,12M,12Yに対応するインク及び処理液吐出ヘッド12Sに対応する処理液を貯蔵する貯蔵/装填部14と、被記録媒体たる記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のインク吐出面に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送する吸着ベルト搬送部22と、印字部12による印字結果を読み取る印字検出部24と、印画済みの記録紙16(プリント物)を外部に排紙する排紙部26と、を備えている。
以降、印字ヘッド12K,12C,12M,12Y及び処理液吐出ヘッド12Sを総称してヘッド12S,12K,12C,12M,12Y(液体吐出ヘッド)と記載することがある。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター(第1のカッター)28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置される。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコード或いは無線タグなどの情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別し、用紙の種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻きクセが残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻きクセ方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、吸着ベルト搬送部22へと送られる。吸着ベルト搬送部22(搬送手段)は、ローラ31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のインク (処理液)吐出面及び印字検出部24のセンサ面に対向する部分が水平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト33は、記録紙16の幅よりも広い幅寸法を有しており、ベルト面には多数の吸引孔(不図示)が形成されている。図1に示したとおり、ローラ31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する位置には吸着チャンバ34が設けられており、この吸着チャンバ34をファン35で吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16が吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラ31、32の少なくとも一方にモータ(図1中不図示,図6中符号88として記載)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1上の時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、或いはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラ線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、吸着ベルト搬送部22に代えて、ローラ・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラ・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面をローラが接触するので画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、12S,12K,12C,12M,12Yと記録紙16が対向し、記録紙16が処理液及びインクの打滴を受ける印字領域 (吐出領域)では画像面を接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
吸着ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹き付け、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
印字部12は、最大紙幅に対応する長さを有するライン型ヘッドを紙送り方向と直交方向に配置した、いわゆるフルライン型のヘッドとなっている(図2参照)。詳細な構造例は後述するが、各ヘッド12S,12K,12C,12M,12Yは、図2に示したように、本インクジェット記録装置10が対象とする最大サイズの記録紙16の少なくとも一辺を超える長さにわたってノズルが複数配列されたライン型ヘッドで構成されている。
記録紙16の送り方向(以下、紙送り方向という。)に沿って上流側から処理液(S)に対応した処理液吐出ヘッド12S、黒(K),シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y)の順に各色インクに対応した印字ヘッド12K,12C,12M,12Yが配置されている。記録紙16を搬送しつつ処理液吐出ヘッド12Sから処理液を吐出させ、各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yからそれぞれ色インクを吐出させることにより記録紙16にはカラー画像を形成し得る。
このようにして紙幅の全域をカバーするフルラインヘッドが処理液及び各色インクごとに設けられてなる印字部12によれば、副走査方向について記録紙16と印字部12とを相対的に移動させる動作を一回行うだけで(即ち、1回の副走査で)、記録紙16の全面に画像を形成することができる。これにより、ヘッドが主走査方向に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
なお、本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態に限定されず、必要に応じて淡インク、濃インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタなどのライト系インクを吐出する印字ヘッドを追加する構成も可能である。
また、本例では処理液吐出ヘッド12Sによって記録紙16へ処理液を吐出させる態様を示したが、処理液吐出ヘッド12Sに代わり又はこれと併用してローラなどの塗布部材を用いて記録紙16へ処理液を塗布してもよい。
図1に示すように、貯蔵/装填部14は処理液吐出ヘッド12Sに対応する処理液タンク14S及び、各印字ヘッド12K,12C,12M,12Yに対応する色のインクを貯蔵するインク供給タンク14K,14C14M,14Yを有している。各タンクは所要の管路(不図示)を介して各ヘッド12S,12K,12C,12M,12Yと連通されている。
また、貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段)を備えるとともに、各色インク間、インク−処理液間の誤装填を防止するための機構を有している。
印字検出部24は、印字部12の印字結果を撮像するためのイメージセンサを含み、該イメージセンサによって読み取った画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部24は、少なくとも各ヘッド12S,12K,12C,12M,12Yによる処理液及びインクの吐出幅(印字可能幅)よりも幅の広い受光素子列を有するラインセンサで構成される。このラインセンサは、赤(R)の色フィルタが設けられた光電変換素子(画素)がライン状に配列されたRセンサ列と、緑(G)の色フィルタが設けられたGセンサ列と、青(B)の色フィルタが設けられたBセンサ列と、からなる色分解ラインCCDセンサで構成されている。なお、ラインセンサに代えて、受光素子が二次元配列されて成るエリアセンサを用いることも可能である。
印字検出部24は、各ヘッド12S,12K,12C,12M,12Yにより印字されたテストパターンを読み取り、各ヘッド12S,12K,12C,12M,12Yの吐出検出を行う。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定などで構成される。また、印字検出部24の読み取り結果から記録紙16の種類を判断してもよい。
印字検出部24の後段(紙送り方向下流側)には、記録紙16上に残留する(反応せずに残っている)処理液及びインク溶媒を除去する溶媒除去部42(液体除去手段)が、配置されている。なお、本実施形態では、処理液(処理液の溶媒)とインク溶媒を総称して単に溶媒(液体)と記載することがある。ここでいう溶媒とは、インク中の色材以外の液と該インク色材に付着して記録紙16の表面に残るポリマー以外の液とを示す。
溶媒除去部42は、紙送り方向 (副走査方向)に沿って配置される2つの吸収ロールモジュール42A及び42Bを有し(紙送り方向に2分割された構造を有し)、各吸収ロールモジュール42A及び42Bは紙送り方向に略直交する主走査方向に沿って複数の吸収ロール43を有している。言い換えると、吸収ロール43は紙送り方向に略直交する方向に4分割された構造を有している。
図1に示すように、紙送り方向上流側にある吸収ロールモジュール42Aは2つの吸収ロール43A,43Bから構成され、紙送り方向下流側にある吸収ロールモジュール42Bも同様に2つの吸収ロール43C、43Dから構成されている。これらの吸収ロール43A〜43Dは副走査方向に位相をずらして千鳥配置されている。
言い換えると、吸収ロール43A〜43Dを主走査方向並ぶように投影すると、図2の下側の端部から順に吸収ロール43A、吸収ロール43C、吸収ロール43B、吸収ロール43Dの順に並べられ、吸収ロール43A及び吸収ロール43Bに一部が重なる位置に吸収ロール43Cが設けられ、更に、吸収ロール43C及び吸収ロール43Dに一部が重なる位置に吸収ロール43Bが設けられている。
即ち、溶媒除去部42は、吸収ロールモジュール42A及び吸収ロールモジュール42Bがそれぞれを補完するように配置されており、これら吸収ロールモジュール42A、42Bの両方を用いることによって記録紙16の印字可能幅の全幅における溶媒除去が可能になる。
吸収ロール43には、不織布、親水性多孔質部材、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリウレタン系材料などが用いられる。もちろん、吸収ロール43に代わり、平板上の吸収部材や溶媒と接触する面がウエブ状の形状を有する吸収部材を備えていてもよい。
図1に示す吸収ロールモジュール42Aは、図2に示す吸収ロール43A,43Bを独立して上下させる上下機構47Aを備え、吸収ロールモジュール42Bは吸収ロール43C,43Dを独立して上下させる上下機構47Bを備えている。
この上下機構47(47A、47B)用いて各吸収ロール43A〜43Dを独立に上下させることで、記録紙16の印字面と各吸収ロール43A〜43Dとのそれぞれのクリアランスを可変させることができる。
本インクジェット記録装置10では、溶媒除去を行う場合には各吸収ロール43A〜43Dを溶媒に接触させ、溶媒除去を行わない場合には溶媒と吸収ロール43A〜43Dとを接触させない位置に吸収ロール43A〜43Dを退避させる。溶媒除去を行う際は、各吸収ロール43が記録紙16上にある溶媒と接触すればよいが、確実に溶媒除去を行うために各吸収ロール43は記録紙16の印字面と所定の当接圧力で当接(接触)させることが好ましい。溶媒吸収効率を上げるために記録紙16の搬送速度を下げてもよい。
この当接圧力を大きくすると、溶媒吸収効率を向上させることができる反面、吸収ロール43の表面にインク色材が付着する可能性が高くなる。したがって、この当接圧力を可変させてインク色材が溶媒吸収ロール43に付着する可能性と溶媒吸収効率とのバランスをとるように制御してもよい。
このようにして、複数の吸収ロール43A〜43Dをそれぞれ独立に上下可能に構成されるので、各吸収ロール43A〜43Dごとに溶媒除去を実行可能である。
上下機構47の一例を挙げると、レール、偏心カム、該偏心カムを付勢するばねなどを有する態様がある。なお、上下機構47の制御の詳細は後述する
本例では、溶媒除去部42に4つの独立した吸収ロール43A〜43Dを備える態様を示したが、吸収ロール43の数は3以下(但し、2以上)でもよいし5以上でもよい。また、吸収ロール43A〜43Dを千鳥状に配置する態様を示したが、吸収ロール43の配置は千鳥状配置に限定されず、印字可能領域の全幅に対応するように設けられれば、これ以外の配置を適用してもよい。
溶媒除去部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、記録紙16を乾燥させると共に画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラ45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
多孔質のペーパーに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパーの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
こうして生成されたプリント物は排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り替える不図示の選別手段が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成される。
また、図1には示さないが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられる。
〔ヘッドの構造〕
次に、ヘッド12S,12K,12C,12M,12Yの構造について説明する。ヘッド12S,12K,12C,12M,12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によってヘッドを示すものとする。
図3(a) はヘッド50の構造例を示す平面透視図であり、図3(b) はその一部の拡大図である。また、図3(c) はヘッド50の他の構造例を示す平面透視図、図4はインク室ユニットの立体的構成を示す断面図(図3(a) 、(b) 中の4−4線に沿う断面図)である。記録紙面上に印字されるドットピッチを高密度化するためには、ヘッド50におけるノズルピッチを高密度化する必要がある。本例のヘッド50は、図3(a) 〜(c) 及び図4に示したように、インク滴が吐出するノズル51と、各ノズル51に対応する圧力室52等からなる複数のインク室ユニット53を千鳥でマトリックス状に配置させた構造を有し、これにより見かけ上のノズルピッチの高密度化を達成している。
即ち、本実施形態におけるヘッド50は、図3(a) 、(b) に示すように、インクを吐出する複数のノズル51が紙送り方向と略直交する方向に記録紙16の全幅(印字可能幅)に対応する長さにわたって配列された1列以上のノズル列を有するフルラインヘッドである。
また、図3(c) に示すように、短尺の2次元に配列されたヘッド50’を千鳥状に配列して繋ぎ合わせて、被記録媒体の全幅に対応する長さとしてもよい。
図4に示すように、各ノズル51に対応して設けられている圧力室52は、その平面形状が概略正方形となっており、対角線上の両隅部にノズル51と供給口54が設けられている。各圧力室52は供給口54を介して共通流路55と連通されている。
圧力室52の天面を構成している加圧板(振動板)56には個別電極57を備えたアクチュエータ58が接合されている。加圧板56と兼用される共通電極と個別電極57との間に駆動信号を印加することによってアクチュエータ58が変形して圧力室52の容積が変化し、これに伴う圧力変化によりノズル51からインクが吐出される。インク吐出後、共通流路55から供給口54を通って新しいインクが圧力室52に供給される。なお、アクチュエータ58にはピエゾ素子などの圧電体 (圧電素子)が好適に用いられる。また、図4に示すインク室ユニット53の構造はあくまでも一例であり、もちろん他の構造を適用してもよい。
かかる構造を有するインク室ユニット53は、図3(a) 、(b) に示す如く、ヘッド50の長手方向である主走査方向及び主走査方向に対して直交しない一定の角度θを有する斜め方向に沿って一定の配列パターンで格子状に配列させた構造になっている。主走査方向に対してある角度θの方向に沿ってインク室ユニット53を一定のピッチdで複数配列する構造により、主走査方向に並ぶように投影されたノズルのピッチPはd×cosθとなる。
即ち、主走査方向については、各ノズル51が一定のピッチPで直線状に配列されたものと等価的に取り扱うことができる。このような構成により、主走査方向に並ぶように投影されるノズル列が1インチ当たり2400個(2400ノズル/インチ、2400dpi)におよぶ高密度のノズルを実現することが可能になる。以下、説明の便宜上、主走査方向に沿って各ノズル51が一定の間隔(ピッチP)で直線状に配列しているものとして説明する。
なお、本発明の実施に際してノズルの配置構造は図示の例に限定されない。また、本実施形態ではピエゾ素子(圧電素子)に代表されるアクチュエータ58の変形によってインク滴を飛ばす方法が採用されているが、本発明の実施に際してインクを吐出させる方式は特に限定されず、ピエゾジェット方式に代えて、ヒータなどの発熱体によってインクを加熱して気泡を発生させ、その圧力でインクを飛ばすサーマルジェット方式など、各種方式を適用できる。
本例では、処理液吐出ヘッド12Sと印字ヘッド12K,12C,12M,12Yとは同一構造(機能)を有する態様を示したが、処理液吐出ヘッド12Sは印字ヘッド12K,12C,12M,12Yと異なる構造を有していてもよい。例えば、処理液吐出ヘッド12Sのノズル配置密度を印字ヘッド12K,12C,12M,12Yに比べて低密度に構成してもよいし (ノズル配置ピッチを大きくしてもよいし)、これに併せて処理液吐出ヘッド12Sのノズル51の直径を大きくしてもよい。処理液吐出ヘッド12Sのノズル51の直径を印字ヘッド12K,12C,12M,12Yのノズル51の直径よりも大きくすることで、各色インクよりも粘度の高い処理液に対応することができる。一般に、処理液の温度を上げるとその粘度は低くなり、温度を下げると粘度が高くなる傾向がある。例えば、処理液の温度をコントロールして処理液の粘度を調整すると、処理液の浸透速度を制御することが可能になる。
〔インク供給系及び処理液供給系 (供給系)の説明〕
次に、本インクジェット記録装置10の処理液供給系及びインク供給系について説明する。なお、本例では、処理液供給系とインク供給系は同一の基本構成を有しており、図5に示すインク供給系を用いて説明する。以降、処理液供給系とインク供給系とを総称して供給系と記載することがある。
図5には、本インクジェット記録装置10に備えられるインク供給系の構成を示す。なお、図5に示すインク供給系は、図1で説明した貯蔵/装填部14に相当する。
図5に示すインク供給系には、インク (処理液)を供給するための基タンクであるインク供給タンク (処理液供給タンク)60が設置される。インク供給タンク60の形態には、インク残量が少なくなった場合に、不図示の補充口からインクを補充する方式と、タンクごと交換するカートリッジ方式とがある。使用用途に応じてインク種類を変える場合には、カートリッジ方式が適している。この場合、インクの種類情報をバーコード等で識別して、インク種類に応じた吐出制御を行うことが好ましい。
また、インク供給タンク60のインクは、異物や気泡を除去するためにフィルタ62、所定の管路 (不図示)を介してヘッド50に供給される。フィルタ62のフィルタ・メッシュサイズは、ノズル径と同等若しくはノズル径以下(一般的には、20μm程度)とすることが好ましい。
なお、図5には示さないが、ヘッド50の近傍又はヘッド50と一体にサブタンクを設ける構成も好ましい。サブタンクはヘッド50の内圧変動を防止するダンパ効果及びリフィルを改善する機能を有する。
また、インクジェット記録装置10には、ノズル51の乾燥防止又はノズル近傍のインク及び処理液Sの粘度上昇を防止するための手段としてのキャップ64と、ノズル面の清掃手段としてのクリーニングブレード66とが設けられている。
これらキャップ64及びクリーニングブレード66を含むメンテナンスユニットは、不図示の移動機構によってヘッド50に対して相対移動可能であり、必要に応じて所定の退避位置からヘッド50下方のメンテナンス位置に移動される。
該キャップは、図示せぬ昇降機構によってヘッド50に対して相対的に昇降変位される。電源OFF時や印刷待機時にキャップ64を所定の上昇位置まで上昇させ、ヘッド50に密着させることにより、ノズル面をキャップで覆う。
印字中又は待機中において、特定のノズル51の使用頻度が低くなり、ある時間以上インク及び処理液Sが吐出されない状態が続くと、ノズル近傍のインク溶媒及び処理液溶媒が蒸発してインク粘度及び処理液粘度が高くなってしまう。このような状態になると、アクチュエータ58が動作してもノズル51からインク及び処理液を吐出できなくなってしまう。
このような状態になる前に(即ち、アクチュエータ58の動作により吐出が可能な粘度の範囲内で)アクチュエータ58を動作させ、その劣化インク及び劣化処理液(粘度が上昇したノズル近傍のインク、処理液)を排出すべくキャップに向かって予備吐出(パージ、空吐出、つば吐き、ダミー吐出)が行われる。
また、ヘッド50内のインク(圧力室52内)に気泡が混入した場合、アクチュエータ58が動作してもノズルからインク及び処理液を吐出させることができなくなる。このような場合にはヘッド50に前記キャップを当て、吸引ポンプ67で圧力室52内のインクS(気泡が混入したインク及び処理液)を吸引により除去し、吸引除去したインク及び処理液を回収タンク68へ送液する。
この吸引動作は、初期のインク及び処理液のヘッドへの装填時、或いは長時間の停止後の使用開始時にも粘度上昇(固化)した劣化インク及び劣化処理液の吸い出しが行われる。なお、吸引動作は圧力室52内のインク及び処理液全体に対して行われるので、インク及び処理液の消費量が大きくなる。したがって、インク及び処理液の粘度上昇が小さい場合には予備吐出を行う態様が好ましい。
クリーニングブレード66は、ゴムなどの弾性部材で構成されており、図示せぬブレード移動機構(ワイパー)によりヘッド50のインク (処理液)吐出面(ノズル板表面)に摺動可能である。ノズル板にインク液滴又は異物が付着した場合、クリーニングブレード66をノズル板に摺動させることでノズル板表面を拭き取り、ノズル板表面を清浄する。なお、該ブレード機構によりインク吐出面の汚れを清掃した際に、該ブレードによってノズル51内に異物が混入することを防止するために予備吐出が行われる。
〔制御系の説明〕
図6はインクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェイス70、システムコントローラ72、メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84、上下機構制御部85等を備えている。
通信インターフェイス70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェイス部である。通信インターフェイス70にはUSB、IEEE1394、イーサネット、無線ネットワークなどのシリアルインターフェイスやセントロニクスなどのパラレルインターフェイスを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(不図示)を搭載してもよい。ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェイス70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦メモリ74に記憶される。
メモリ74は、通信インターフェイス70を介して入力された画像を一旦記憶する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなど磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、所定のプログラムに従ってインクジェット記録装置10の全体を制御する制御装置として機能するとともに、各種演算を行う演算装置として機能する。即ち、システムコントローラ72は、通信インターフェイス70、メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78、上下機構制御部85等の各部を制御し、ホストコンピュータ86との間の通信制御、メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ88やヒータ89及びを制御する制御信号を生成する。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示にしたがってモータ88を駆動するドライバである。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示にしたがって温度調節手段などに用いられるヒータ89を駆動するドライバである。
なお、図6に示すモータ88には、図1の吸着ベルト搬送部22のローラ31(32)を回動させるモータなどの複数のモータが含まれている。また、複数のモータ88を制御するモータドライバ76は各モータに対応して設けられる。もちろん、複数のモータドライバを集積してワンチップ化してもよい。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、メモリ74内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字データをヘッドドライバ84に供給する制御部である。プリント制御部80において所要の信号処理が施され、ヘッドドライバ84を介してヘッド50のインク液滴及び処理液の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。なお、図6において画像バッファメモリ82はプリント制御部80に付随する態様で示されているが、メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ84はプリント制御部80から与えられる印字データに基づいて駆動信号を生成し、この駆動信号によって各ヘッド12S,12K,12C,12M,12Yのアクチュエータを駆動する。ヘッドドライバ84にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
また、上下機構制御部85は、システムコントローラ72から送られる指令信号に基づいて駆動信号を生成し、この駆動信号によって図1等に示す上下機構47のモータを駆動する。
印刷すべき画像のデータは、通信インターフェイス70を介して外部(例えば、ホストコンピュータ86)から入力され、メモリ74に蓄えられる。この段階では、RGBの画像データがメモリ74に記憶される。
メモリ74に蓄えられた画像データは、システムコントローラ72を介してプリント制御部80に送られ、該プリント制御部80においてインク色ごとのドットデータに変換される。即ち、プリント制御部80は、入力されたRGB画像データをKCMYの4色のドットデータに変換する処理を行う。プリント制御部80で生成されたドットデータは、画像バッファメモリ82に蓄えられる。
本例では、システムコントローラ72に付随する記憶部としてメモリ74を示したが、メモリ74は複数のメモリ(記憶媒体)から構成されていてもよい。また、システムコントローラ72にメモリが内蔵されていてもよい。なお、メモリ74に記憶される情報には、上述したRGB画像データ以外にも、各種設定情報、システムパラメータ、条件判断に用いられるしきい値テーブル、各種データテーブルや各種補正に用いられる補正係数などが含まれていてもよい。
プログラム格納部90には各種制御プログラムが格納されており、システムコントローラ72の指令に応じて、制御プログラムが読み出され、実行される。プログラム格納部90はROMやEEPROMなどの半導体メモリを用いてもよいし、磁気ディスクなどを用いてもよい。外部インターフェイスを備え、メモリカードやPCカードを用いてもよい。もちろん、これらの記憶媒体のうち複数の記憶媒体を備えてもよい。
なお、プログラム格納部90は動作パラメータ(システムパラメータ)等の不図示の記憶手段(メモリ)と兼用してもよい。
印字検出部24は、図1で説明したように、ラインセンサを含むブロックであり、記録紙16に印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って吐出状況(吐出の有無、打滴のばらつきなど)を検出し、その検出結果をプリント制御部80に提供する。
プリント制御部80は、必要に応じて印字検出部24から得られる情報に基づいてヘッド50に対する各種補正を行う。
本インクジェット記録装置10は、ヘッド50や印字領域にある記録紙16の周囲温度及び周囲湿度を検出する温度検出部92、湿度検出部94を備えており、温度検出部92によって検出された温度(温度情報)を表す温度信号及び湿度検出部94によって検出された湿度 (湿度情報)を表す湿度信号はシステムコントローラ72に送られる。システムコントローラ72では、この温度信号及び湿度信号に基づいて所望の(設定された)温度及び湿度が維持されるようにヒータ89や冷却ファン(不図示)などの温度可変手段を制御する。
また、本インクジェット記録装置10は、使用する記録紙 (メディア)の種類を選択するメディア選択部96を備え、メディア選択部96で選択されたメディアの種類に応じて、処理液やインクの吐出制御、ヘッド50の温度制御、湿度制御などの各種制御が行われる。
即ち、メディア選択部96によって選択されたメディア種類情報がシステムコントローラ72に送られると、システムコントローラ72ではこのメディア種類情報に基づいてメディアの種類を判断し、メディアの種類に応じて装置内の各部を制御するように構成されている。
メディア選択部96によってメディアの種類を選択する態様は、キーボードやタッチパネルなどのマンマシンインターフェイスを介してオペレータが所望のメディアの種類を入力してもよいし、印字検出部24などの検出手段を用いてメディアの種類を直接的に検出してもよい。また、記録紙16のマガジンやトレイに取り付けられた紙の種類情報が記録されたバーコード或いは無線タグなどの情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別してもよい。
〔溶媒除去部のメンテナンスの説明〕
次に、図1、2に示す溶媒除去部42のメンテナンスについて説明する。
図7は、メンテナンスステーション100の要部構成を表す平面図(ヘッド50の上側から見た図2に対応する図)であり、図8は、その側面から見た図 (図1に対応する図)である。
図7及び図8に示すように、メンテナンスステーション100は、吸着ベルト搬送部22のサイド(非印字位置)に設けられ、溶媒除去後の吸収ロール43に洗浄液を吐出させて該吸収ロール43の清掃を行う洗浄液吐出部(洗浄部)102と、吸引ポンプ110(図7には不図示)が連結された回収用ロール112(図7には不図示)を有し、吸収ロール43に収容された溶媒を回収する溶媒回収部114(図7には不図示)と、洗浄液や吸収ロール43から除去された汚れ等を受容するトレイ120と、から構成されている。符号122に示す管路(ドレイン)は、トレイ120に収容された液や汚れが集められる廃溶媒タンク(例えば、図5に示す回収タンク68)に連通されている。
図7に示すように、各吸収ロール43は主走査方向(図7中、矢印線で図示)に独立して移動可能に構成されており、各吸収ロール43は記録紙16上の溶媒除去を実行した後に、上述したメンテナンスステーション100が設けられる退避位置に移動される。
本例では、各吸収ロール43を副走査方向に沿って独立に移動させる機構は、吸収ロール43と上下機構47とを一体に移動させるように構成されている。この移動機構には、吸収ロール43及び上下機構47を一体に保持するキャリッジ、該キャリッジを移動させる、例えば、ベルト駆動機構などの機構系、該機構系の駆動源となるモータ(アクチュエータ)等から構成され、図6に示す制御系から与えられる駆動信号に応じて動作する。
吸収ロール43が該退避位置に到着すると、吸収ロール43には洗浄液吐出部から純水などの洗浄液がかけられ、吸収ロール43の表面及び内部の汚れが除去される。図7には、吸収ロール43Cが退避位置において洗浄されている状態を示している。
その後、吸収ロール43に回収用ロール112が当接され、吸収ロール43に収容されている余剰溶媒が除去される。回収用ロール112には、吸収ロール43に比べて吸収性の高い多孔質部材やポリマーなどの材料が用いられる。
回収用ロール112に収容された余剰溶媒は吸引ポンプ110を介して上述した廃溶媒タンクに送られる。なお、吸収ロール43から溶媒を回収する際に吸引ポンプ110から負圧を発生させて、吸収ロール43から溶媒を吸引除去してもよい。
なお、吸収ロール43は溶媒除去を実行しない場合にも定期的にメンテナンスされるように制御するとよい。更に、各吸収ロール43のメンテナンス回数(時間)を図6に示すメモリ74等に記憶しておき、メンテナンス回数(メンテナンス時間)が所定の値を超えると、吸収ロール43の交換時期である旨を報知するように構成してもよい。該報知手段は、音声、警告音などによる報知でもよいし、モニタ等の表示装置に文字情報として表示してもよい。また、警告ランプ等による報知でもよい。
なお、図示は省略するが、吸収ロール43への色材の付着を防止する目的で、溶媒除去部42の前段(紙送り方向上流側)にインク色材の定着性を重視し、吸収ロール43とは異なる材料から構成されるインク色材用ローラを備えてもよい。
また、溶媒除去部42の前段に吸収ロール43よりの吸収力が小さい吸収ロールや気孔の大きさが異なる吸収ロールを有するサブ溶媒除去部を備え、吸収力を調整してもよい。吸収力の調整には、吸収ロール43と記録紙16との当接圧力を変えてもよい。
本例では、溶媒除去部42の溶媒吸収力として吸引ポンプ110の力(外部からの力)を用いる態様を示したが、多孔質部材の毛細管力を用いてもよい。なお、溶媒が記録紙16へ浸透する浸透速度よりも溶媒吸収力による吸収速度が速くなるように溶媒除去部42は構成される。
〔溶媒除去の説明〕
次に、図1に示す溶媒除去部42を用いて実行される溶媒除去について詳細に説明する。本例に示す溶媒除去では、溶媒が除去されるまでの時間(溶媒除去完了までの時間)や、インク及び処理液の打ち込み量(打滴量)、記録紙16の種類(メディア種)を考慮して溶媒除去部42がコントロールされる。また、これらの条件を考慮して搬送速度や打滴周波数などの打滴(吐出)条件がコントロールされる。なお、ここでいう溶媒量とはインクの溶媒量と処理液の溶媒量とを合わせた量を示すが、インク中の色材の割合は数%程度であり、また、処理液中の溶質の割合もまた数%程度であるので、溶媒量をインク量と処理液量とを合わせた量としても差し支えない。
即ち、記録紙16の種類に応じてインク量及び処理液量の閾値(溶媒量閾値)と、溶媒が除去されるまでの時間の閾値(浸透時間閾値)が設定され、これら2つの閾値に対する組み合わせに応じて、溶媒除去部による溶媒除去、インク及び処理液の打滴量、打滴周波数、記録紙16(吸着ベルト搬送部22)の搬送速度が制御される。
コックリングは、インク及び処理液の溶媒(主として水)が記録紙16に浸透し記録紙16内の水素結合が切れることで発生し、浸透する溶媒量と浸透速度に依存する。したがって、記録紙16の種類や表面性(表面処理)に応じて発生までの時間が異なる。なお、コックリングの許容レベルは用途によって異なり、記録紙16の表面の凹凸だけでは判断することができず、画質の品質的な観点からも許容の有無を判断される。本例では、許容できるしわであるかといった画質の品質的な観点、ヘッドと接触しないかといった搬送適性に着目してコックリングの許容の有無が判断される。
このような観点から、図9に示すように、溶媒量閾値200(液体量閾値)と、浸透時間閾値(液体除去時間閾値)を定めている。なお、本例では、一般的なインクよりも浸透時間が遅い緩浸透タイプのインクが用いられる。
図9では、たて軸に単位面積当たりの溶媒量、横軸に溶媒除去が完了するまでの時間(溶媒除去までの時間、即ち、インク及び処理液の記録紙16搬送路上の吐出位置から溶媒除去部42までの距離と記録紙16の搬送速度とから求められる時間)を示す。図9中、符号200で示す溶媒量が溶媒量閾値であり、また、符号202で示す時間が浸透時間閾値である。
図9に示す溶媒量閾値200とは、記録紙16内に浸透する溶媒量が溶媒量閾値200を超えると記録紙16に許容できないコックリングが発生する溶媒量を示し、浸透時間閾値202とは、インク及び処理液が記録紙16上に着弾してから浸透時間閾値202を超えると記録紙16に許容できないコックリングが発生する時間を示している。これは、溶媒の記録紙16に対する浸透速度から求めることができる。
なお、インク及び処理液が記録紙16上に着弾してから浸透時間202を超えなくても記録紙16にコックリングが発生するが、浸透時間202を超えない範囲で発生するコックリングは記録画像の品質の観点から許容される。本例では、インク及び処理液が記録紙16上に着弾してから浸透時間閾値202を超え、記録画像の品質の観点から許容できない(搬送速度の観点から許容できない)コックリングを対象としている。
即ち、図9に示す条件1は、単位面積あたりの溶媒量は溶媒量閾値200以下であり、記録紙16に許容できないコックリングが発生しない条件を満たしている。即ち、記録紙16上に打滴されたインク及び処理液の溶媒が記録紙16内にすべて浸透しても許容できないコックリングが発生しないので(即ち、コックリングが発生しない或いは許容可能なコックリングが発生するので)、この条件1を満たす場合には溶媒除去は不要である。即ち、溶媒除去部42はオフとなり、吸収ローラ43A〜43Dは記録紙16(記録紙16上のインク、処理液)と接触しない位置に退避される。
条件2は、単位面積当たりの溶媒量が溶媒量閾値200を超えているので溶媒除去が実行される。即ち、溶媒除去部42をオンし、吸収ロール43A〜43Dを記録紙16(記録紙16上のインク、処理液)に接触させる。但し、条件2は、浸透時間閾値202を超えない時間内に(即ち、溶媒の浸透が完了するまでに)溶媒除去が行われるので、コックリングが発生しない条件を満たしている。また、条件3は、単位面積当たりの溶媒量は溶媒量閾値200以下であり、条件1と同様に、記録紙16に許容できないコックリングが発生しない条件を満たすので溶媒除去は不要である。
一方、条件4は、単位面積当たりの溶媒量が溶媒量閾値200を超えるので、溶媒除去をする必要があるが、溶媒除去までの時間が浸透時間閾値202を超えるので、記録紙16に許容できないコックリングが発生してしまい、条件4では通常プリントは実行されず、印字条件(記録紙16の搬送速度やインク及び処理液の吐出量、吐出周波数など)が変更され、条件1〜3を満たすようになると所定のプリントが実行される。
本インクジェット記録装置10では、このような条件4であると判断されると、インク及び処理液の打滴量を減らして、単位面積当たりの溶媒量が溶媒量閾値200以下になるように制御される。即ち、当該プリントが条件4から条件3に移行するようにインク及び処理液の打滴量が制御される。
また、条件4のプリントでは、浸透時間閾値202以内の時間で溶媒除去を完了するように制御してもよい。即ち、条件4のプリントでは、吸着ベルト搬送部22の線速(搬送速度)を上げて、当該プリントが条件4から条件2へ移行するように、吸着ベルト搬送部22が制御される。
図10には、溶媒量閾値200及び浸透時間閾値202の一例を示す。図10に示すように、PPC用紙(普通紙)では、溶媒量閾値200は8ml/m2 であり、浸透時間閾値202は1sec である。また、アート紙及びコート紙では、溶媒量閾値200は5ml/m2 であり、浸透時間閾値202は5sec であり、写真用紙では、溶媒量閾値200は25ml/m2 であり、浸透時間閾値202は10sec である。
なお、OHPでは溶媒量閾値はゼロとした。これは、OHPには溶媒が浸透しないのでコックリング発生せず、OHPでは溶媒が存在する場合には必ず溶媒除去が実行される。また、OHPには溶媒が浸透しないことから溶媒を除去するまでの時間に制約がないので、浸透時間閾値は無限大とした。
また、溶媒量閾値及び浸透時間閾値を温度、湿度などの環境条件などに応じて変更すると、環境条件に応じて好ましい溶媒除去制御が行われるので好ましい。例えば、温度が高くなるとインク及び処理液の粘度が小さくなるので、浸透時間閾値を小さくする必要があり、温度が低くなるとインク及び処理液の粘度が大きくなるので、浸透時間閾値を大きくすることができる。
〔溶媒除去制御〕
図11乃至図13は、本例の印字制御における溶媒除去制御の流れを示すフローチャートである。図14に示すように、本例の溶媒除去制御では記録紙16を複数のブロックに分割し(複数のブロックを設定し)、このブロックごとに図9に示すどの条件に該当するかを判断し、各ブロックの条件に応じた溶媒除去が実行される。
図11に示すように、印字制御が開始され、印字データを取得すると(ステップS10)、記録紙16の種類(メディア種)が決定(選択、設定)されるプリセット処理、センシング処理が実行され(ステップS12)、ステップS14に進む。
ステップS14では、ステップS12で決定された記録紙16の種類に応じた記録紙情報(メディア種情報)に基づいて、図9に示す溶媒量閾値200が決定される。
更に、ステップS16では、設定されている印字モードから記録紙16の搬送速度(図1に示すベルト吸着搬送部22の線速)が決定され、記録紙16の種類、記録紙16の搬送速度に基づいて、図9に示す浸透時間閾値202が決定される(ステップS18)。
なお、溶媒量閾値と記録紙16との種類(及び溶媒の種類)の関係、記録紙16の種類及び記録紙16の搬送速度と浸透時間閾値との関係は予めデータテーブル化され、図6に示すメモリ74等の記憶媒体(記憶部)に記憶されている。上述した溶媒量閾値200及び浸透時間閾値を決定する際に、インクや処理液の種類の情報、温度や湿度などの環境条件を参照してもよい。
このようにして、溶媒量閾値200及び浸透時間閾値202が決定されると、記録紙16の印字領域220(図14に図示)を複数のブロックに分割し(ステップS20)、印字データに基づいてブロックごとの処理液打滴量及びインク打滴量が計算される(ステップS22)。
図14に、記録紙16の印字領域220を複数のブロックに分割する一例を示す。図14に示す例では、印字領域220を行(u)方向(紙送り方向と略直交する方向)にn、列(v)方向(紙送り方向)にm、n×m個のブロックに分割している(印字領域にメッシュ状のn×m個のブロックを設定している)。図14では各ブロックをR(u,v)で表し、uは1からnの整数、vは1からmの整数である。
ステップS22にてブロックごとの打滴量が計算されると、図12のステップS24に進み、各ブロックが図9に示す条件1又は条件3を満たすか否かが判断される。全ブロックが条件1又は条件3を満たすと判断されると(YES判定)、図13のステップS52に進み、所定のプリントが実行される。
一方、図12のステップS24にて条件2又は条件4のブロックがあると判断されると(NO判定)、ステップS26に進み、ステップS26では、条件2のブロックがあるか否か(何れのブロックが条件2を満たすか)が判断される。
ステップS26で条件2を満たすと判断されたブロックには溶媒除去フラグが立てられ(ステップS28)、ステップS30に進む。ステップS26にて、条件4を満たすと判断されたブロックでは(NO判定)、ステップS30に進み、当該領域での吐出の有無が判断される。
図14のブロックR(u1 ,v1 )が条件4を満たすと判断されると、ステップS30では、R(1 〜n ,v1+1 〜v2 )の範囲に含まれる複数のブロック(図14中、一点破線で示すブロックR(u1 ,v1 )の列方向に隣接する領域を含む行方向の全域)について印字データを調べて当該領域の吐出有無を判断し、このR(1 〜n ,v1+1 )の範囲に含まれるブロックに印字データがなければ、ブロックR(u1 ,v1 )に溶媒除去フラグが立てられ(ステップS32)、更に、R(1 〜n ,v1 〜v2 )の範囲に含まれるブロックには線速アップフラグが立てられ(ステップS34)、ステップS52のプリント実行に進む。
ここで、前記v1 及びv2 は、図15に示すように、それぞれ、処理液吐出ヘッド12S(紙送り方向の最上流側のヘッド)に対応する紙送り方向の位置(座標)、溶媒除去部42に対応する紙送り方向の位置である。
即ち、条件4を満たすブロックが存在し、そのブロックにおける吐出がなく、当該ブロックの紙送り方向下流側の印字ヘッド50から溶媒除去部42までの紙送り方向に沿った距離と略同一の距離に対応するブロックにも吐出がなければ、当該ブロックに溶媒除去フラグが立てられ、記録紙16の搬送速度を上げて、当該ブロックが図9に示す条件2を満足するように制御される。
一方、ステップS30において、R(1 〜n ,v1+1 〜v2 )の範囲に含まれる複数のブロックで吐出がある場合(YES判定)、画像データに基づいて各ノズルの吐出周波数が計算され、ステップS38に進む。
ステップS38では、R(1 〜n ,v1+1 〜v2 )の範囲に含まれるブロックの最大吐出周波数をf0 が印字ヘッド50の最大許容周波数fmax 未満であるか否かが判断され、f0 ≧fmax であれば(NO判定)、ユーザにアラームを発し(ステップS46)、f0 <fmax であれば、ステップS40に進み、搬送速度を(fmax /f0 )倍にすると条件2を満たすか否かが判断される。なお、ここでいうアラームとは、アラーム音や音声による報知でもよいし、ディスプレイなどの表示装置を備える場合には、該表示装置に文字情報などを表示してもよい。
ステップS40にて、搬送速度を(fmax /f0 )倍にしても条件2を満たさない場合には(NO判定)、ステップS46に進み、一方、搬送速度を(fmax /f0 )倍にすると条件2を満たす場合には、ブロックR(u1 ,v1 )に溶媒除去フラグが立てられ(ステップS42)、R(1 〜n ,v1 〜v2 )の範囲に含まれるブロックには線速アップフラグ、吐出周波数アップフラグが立てられ(ステップS44)、ステップS52のプリント実行に進む。
ここで、図16を用いて、印字ヘッド50の最大許容周波数f0 と搬送速度、最大吐出周波数との関係を説明する。図16には、ノズル51A〜ノズル51Fの6個のノズル(紙送り方向と略直交する主走査方向に並んだ1列のノズル列)を持った印字ヘッド50”から吐出されたインク滴によって形成されるドット(画像)を示す。
ドット300A,302Aはノズル51Aから吐出されたインク滴によって形成されたドットであり、ドット300B,ドット304Bはノズル51B、ドット300C,ドット304Cはノズル51C、ドット300D,306Dはノズル51D、ドット300E,ドット306Eはノズル51E、ドット300F,ドット308Fはノズル51Fから吐出されたインク滴によって形成されたドットを示す。
また、ドット300A〜300Fを形成するインク滴はタイミングt1 で吐出され、タイミングt2 ではドット302Aを形成するインク滴、タイミングt3 ではドット304B,304Cを形成するインク滴、タイミングt4 ではドット306D,306Eを形成するインク滴、タイミングt5 ではドット308Fを形成するインク滴が吐出される。
また、図16に示す例では、破線で示す格子上(たて方向の破線と横方向の破線が交差する点)にドットが形成される。
このとき、印字ヘッド50”に吐出最短周期が破線で示す格子のたて方向の長さTに相当し、この逆数が印字ヘッド50”の許容最大周波数f0 となる。
例えば、図16に示す例では、ヘッド50”の許容最大周波数fmax =10kHz とすると、ノズル51Aの吐出周波数f0 は5kHz(=1/(t2 −t1 ))であり、ノズル51Fの吐出周波数は2kHz (=1/(t5 −t1 ))である。したがって記録紙16の線速は2倍(=最大許容周波数10kHz /最大吐出周波数5kHz )にすることができると考えられる。
ステップS40では、このようにして求められた線速に基づいて当該ブロックが条件2を満たすか否かを判断し、条件2を満たす場合には当該ブロックには溶媒除去フラグが立てられ、更に、当該ブロックの所定の隣接領域には線速アップフラグ、吐出周波数アップフラグが立てられる。
また、図13に示すステップS52にて所定のプリント(画像記録)が実行されると、溶媒除去フラグ(溶媒除去ブロック)の検出が行われ(ステップS54)、溶媒除去フラグが立てられている溶媒除去ブロックは溶媒除去が実行され、溶媒除去フラグが立てられていない非溶媒除去ブロックでは溶媒除去が行われずに、当該印字制御は終了される(ステップS62)。
図13に示すステップS48では、図12のステップS46に対応して、ユーザがインク吐出量(打ち込み量)を減らして印字するか否か選択される。インク吐出量を減らす態様には、印字モードの変更(高画質モード→通常モード、高速モード等)などがある。
図13のステップS48にてインク吐出量を減らして印字することが選択されると(YES判定)、吐出周波数が最大許容周波数以下になるように印字データ(ドットデータ)が変更される(ステップS50)。ステップS50における印字データを変更する態様には、所定の規則に従ってドットを間引く方法がある。
ステップS50にて印字データが変更されると、ステップS52に進み、変更された印字データに基づいてプリントが実行される。
一方、ステップS48にてインク吐出量を減らして印字することが選択されない場合、記録紙16(メディア)を交換するか否かを選択するように制御される(ステップS58)。このとき、ユーザに対してメディアの交換が必要である旨を報知し、ユーザがメディア交換の有無を選択するように構成するとよい。
ステップS58にてメディアが交換される場合には(YES判定)、メディア交換実行後、図11のステップS12に戻る。また、図13のステップS58においてメディアが交換されない場合には(NO判定)、当該印字制御が中断の後(ステップS60)、当該印字制御が終了される(ステップS62)。
なお、メディア交換の有無をユーザに報知する態様には、アラーム音や音声などを用いてもよいし、LCDモニタやLEDモニタなどの表示装置を備え、該表示装置にメディア交換を行うか否かを選択させるように表示してもよい。
〔ブロック分割の具体例1〕
次に、ブロック分割の具体例を説明する。
図17には、記録紙16に設定される各ブロックの主走査方向の幅を吸収ロール43の幅に応じて決める態様を示し、図18乃至図21には、画像データに基づいて溶媒量の多い領域を抽出して、この抽出された領域に基づいて記録紙16上にブロックを設定する態様を示す。
図17に示すように、各ブロック(R(1,1)〜R(4,4)、…)の主走査方向の幅HB は吸収ロール43の主走査方向の幅HR よりもやや小さく決められ、各ブロックの紙送り方向の長さLは、コックリングの観点から決められる。図17に示した各ブロックの大きさを記録紙16の種類によって変えると、精度よく溶媒除去を行うことができ、より好ましい。
本例では、写真紙に比べてコックリングが起こりやすいアート紙やコート紙では、L=20mmに設定され、比較的コックリングが起こりにくい写真紙ではLは20mmより大きく設定される。
このようにして設定された各ブロックR(1,1)〜R(4,4)、…の打滴量が計算され、この打滴量と図9に示す溶媒量閾値とを比較した結果に基づいて、当該ブロックに溶媒除去フラグが立てられる。図17では、絵柄400及び絵柄402を含む、実線で図示するブロックR(2,3)及びR(4,2)には溶媒除去フラグが立てられている。なお、ここでいう絵柄とは、連続的に打滴量が大きくなる画像を意味し、例えば、写真画やべたなどがある。
図17に示すブロック分割方向を用いると、各ブロックの幅が吸収ロール43の幅に対応しているので、制御アルゴリズムがシンプルであり、各種演算時間の短縮化が見込まれる。この方法では、局所的な溶媒過多に対応できない懸念があるものの、制御付加が少なくて済むので、溶媒除去の精度が要求されない場合に好適である。
〔ブロック分割の具体例2〕
次に、図18乃至図21を用いて、ブロック分割の他の態様について説明する。このブロック分割方法では、先ず、絵柄などの連続的に溶媒量が大きくなる領域を抽出し、この領域に対応するようにブロックの大きさが決められる。
図18には絵柄410,412及びテキスト414,416を含む画像418を示す。なお、ここでいう画像とは、写真画や絵柄などのいわゆる画像だけでなく、文字、記号、絵文字などのテキスト綾や、線画などを含んだ広い意味の画像を示す。
図18に示す画像418から、絵柄410,412が抽出され、この絵柄410,412には1辺の長さがL’の正方形ブロックR(x、y)(符号440,460)が設定される。図18に示すブロックR(x、y)の1辺の長さは、図17に示す各ブロックの紙送り方向の長さLと同様に、コックリングの観点から決定される。
このように設定された各ブロックR(x、y)について溶媒量が計算され、この溶媒量が溶媒量閾値よりも大きい場合には、当該ブロックR(x、y)に溶媒除去フラグが立てられる。
次に、図19に示すように、ブロック440の上下左右にL’/2だけ動かしたブロック442、444,446,448が設定され、各ブロックの溶媒量が計算されるとともに、この溶媒量が溶媒量閾値よりも大きい場合には、当該ブロックに溶媒除去フラグが立てられる。
また、図19のブロック460についても同様の処理が行われる。即ち、ブロック460の上下左右にL’/2だけ動かしたブロック462、464,466,468が設定され、各ブロックの溶媒量が計算されるとともに、この溶媒量が溶媒量閾値よりも大きい場合には、当該ブロックに溶媒除去フラグが立てられる。
このようにして、図20に示すように、絵柄410がブロックR(x,y)で覆われるまで処理が続けられる。絵柄410にブロック450,452が設定され、このブロック450,452の溶媒量と溶媒量閾値との比較結果に基づいて溶媒除去フラグを立てる/立てないの処理が終わると、図20の絵柄410における溶媒除去の判断は終了される。図20に破線で示す符号480は、絵柄410に対応して溶媒除去フラグが立てられた複数のブロックをまとめて示している。
また、絵柄412についても、ブロックR(x,y)によって絵柄412が覆われるまで、溶媒除去の有無の判断が続けられる。なお、図20に示す符号470,472,474,476は、ブロック462、464,466,468の更に上下左右にL’/2だけ移動されたブロックを示す。
図21には、溶媒除去フラグが立てられた複数のブロック480,482(破線で図示)が設定されると、吸収ロール43を用いて溶媒除去が実行される。2つの吸収ロール43にまたがる領域では、それぞれの吸収ロール43によって溶媒除去が行われる。即ち、図21に示す領域484,486は絵柄410,412に対応して実際に溶媒除去が行われる領域を示している。絵柄410に対応する溶媒除去は、吸収ロール43A,43Bを用いて行われ、絵柄412に対応する溶媒除去は吸収ロール43B,43C,43Dを用いて行われる。
このようにして、画像データ(吐出データ)から溶媒量が多い領域を抽出して溶媒除去を行うと、例えば、溶媒量の多い領域と少ない領域が同一ブロック内にある場合、これらが平均化されて溶媒除去を行うべきブロックを見逃してしまう懸念が排除でき、精度の高い溶媒除去を行うことができる。
なお、本例では記録紙16や画像(例えば、画像418)に格子状のブロックが設定される態様を示したが、これらのブロックは短冊状(吸収ロール43が分割される方向のみに分割され、吸収ロール43の分割方向と略直交する方向には分割しない)形状を適用してもよい。
上記の如く構成されたインクジェット記録装置10では、使用される記録紙16の種類に応じて、許容できないコックリングが発生する溶媒量の閾値である溶媒量閾値及び、コックリングが発生するまでの時間の閾値である浸透時間閾値が設定され、記録紙16上の溶媒量とこの溶媒量閾値及び浸透時間閾値との比較結果に基づいて溶媒除去の有無が判断される。また、溶媒量閾値及び浸透時間閾値を共に超える場合には、インク吐出量、記録紙16の搬送速度、吐出周波数、記録紙16の種類などの吐出条件が変更される。したがって、記録紙16の種類に応じた溶媒除去が行われ、記録紙16に許容できないコックリングが発生しない好ましい画像を得ることができる。
本例では、インクと処理液とを反応させて記録紙16へのインクの定着を促進させる2液系のインクジェット記録装置を示したが、本発明の適用範囲は2液系のインクジェット記録装置に限定されず、顔料系インクや染料系インクを用いて記録紙16上に画像を記録する1液系のインクジェット記録装置にも適用可能である。1液系のインクを用いるインクジェット記録装置では、例えば、記録紙16にインクが着弾すると色材と溶媒に分離する仕組みを記録紙16に組み込んでもよい。
本発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の全体構成図 図1に示したインクジェット記録装置の印字部周辺の要部平面図 印字ヘッドの構造例を示す平面透視図 図3(a) 、(b) 中4−4線に沿う断面図 図1に示したインクジェット記録装置の供給系の構成を示す要部ブロック図 図1に示したインクジェット記録装置のシステム構成を示す要部ブロック図 図1に示す溶媒除去部のメンテナンス機構の概要を示す平面図 図7に示すメンテナンス部の側面図 溶媒量閾値及び浸透時間閾値を説明する図 図9の溶媒量閾値及び浸透時間閾値の具体例を示す図 本発明の実施形態に係る溶媒除去制御の流れを示すフローチャート 本発明の実施形態に係る溶媒除去制御の流れを示すフローチャート 本発明の実施形態に係る溶媒除去制御の流れを示すフローチャート ブロック分割方法の一態様を説明する図 図14に示すv方向の位置関係を説明する図 最大許容周波数を説明する図 図14に示すブロック分割方法の他の態様を説明する図 図14に示すブロック分割方法の更に他の態様を説明する図 図14に示すブロック分割方法の更に他の態様を説明する図 図14に示すブロック分割方法の更に他の態様を説明する図 図14に示すブロック分割方法の更に他の態様を説明する図
符号の説明
10…インクジェット記録装置、12S,12K,12M,12C,12Y,50…ヘッド、16…記録紙、22…吸着ベルト搬送部、42…溶媒除去部、43…吸収ロール、72…システムコントローラ、74…メモリ、80…プリント制御部、90…プログラム格納部、200…溶媒量閾値、202…浸透時間閾値

Claims (10)

  1. 被記録媒体に液体を吐出させる液体吐出ヘッドと、
    前記被記録媒体及び前記液体吐出ヘッドの少なくとも何れか一方を移動させて前記液体吐出ヘッドに対して前記被記録媒体を相対的に搬送する搬送手段と、
    前記液体吐出ヘッドを基準として該液体吐出ヘッドの前記被記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記被記録媒体上の液体を除去する液体除去手段と、
    前記被記録媒体の種類を判断する被記録媒体判断手段と、
    前記被記録媒体上の液体量を判断する液体量判断手段と、
    前記被記録媒体判断手段によって判断された被記録媒体の種類に応じて液体量閾値を設定する液体量閾値設定手段と、
    前記液体量判断手段によって判断された前記被記録媒体上の液体量と前記液体量閾値設定手段によって設定された液体量閾値との比較結果に基づいて液体除去手段を制御する液体除去制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 前記液体量判断手段によって判断された前記被記録媒体上の液体量が前記液体量閾値を超える場合には、前記液体吐出ヘッドから吐出される液体量が前記液体量閾値以下となるように前記液体吐出ヘッドから吐出される液体量を制御する吐出制御手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 被記録媒体に液体を吐出させる液体吐出ヘッドと、
    前記被記録媒体及び前記液体吐出ヘッドの少なくとも何れか一方を移動させて前記液体吐出ヘッドに対して前記被記録媒体を相対的に搬送する搬送手段と、
    前記液体吐出ヘッドを基準として該液体吐出ヘッドの前記被記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記被記録媒体上の液体を除去する液体除去手段と、
    前記被記録媒体の種類を判断する被記録媒体判断手段と、
    前記液体吐出ヘッドから吐出された液体が前記被記録媒体から除去されるまでの液体除去時間を算出する液体除去時間算出手段と、
    前記被記録媒体判断手段によって判断された被記録媒体の種類に応じて前記液体除去時間の閾値を設定する液体除去時間閾値設定手段と、
    前記液体除去時間算出手段によって算出された液体除去時間と前記液体除去時間閾値設定手段によって設定された液体除去時間閾値との比較結果に基づいて前記被記録媒体の搬送速度を制御する搬送制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  4. 前記被記録媒体の搬送速度に応じて前記液体吐出ヘッドの吐出周波数を可変制御する吐出制御手段を備えたことを特徴とする請求項3記載の画像記録装置。
  5. 被記録媒体に液体を吐出させる液体吐出ヘッドと、
    前記被記録媒体及び前記液体吐出ヘッドの少なくとも何れか一方を移動させて前記液体吐出ヘッドに対して前記被記録媒体を相対的に搬送する搬送手段と、
    前記液体吐出ヘッドを基準として該液体吐出ヘッドの前記被記録媒体の搬送方向下流側に設けられ、前記被記録媒体上の液体を除去する液体除去手段と、
    前記被記録媒体の種類を判断する被記録媒体判断手段と、
    前記被記録媒体上の液体量を判断する液体量判断手段と、
    前記被記録媒体判断手段によって判断された被記録媒体の種類に応じて液体量閾値を設定する液体量閾値設定手段と、
    前記液体量判断手段によって判断された前記被記録媒体上の液体量と前記液体量閾値設定手段によって設定された液体量閾値との比較結果に基づいて液体除去手段を制御する液体除去制御手段と、
    前記液体吐出ヘッドから吐出された液体が前記被記録媒体から除去されるまでの液体除去時間を算出する液体除去時間算出手段と、
    前記被記録媒体判断手段によって判断された被記録媒体の種類に応じて前記液体除去時間の閾値を設定する液体除去時間閾値設定手段と、
    前記液体除去時間算出手段によって算出された液体除去時間と前記液体除去時間閾値設定手段によって設定された液体除去時間閾値との比較結果に基づいて前記被記録媒体の搬送速度を制御する搬送制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像記録装置。
  6. 前記液体量判断手段によって判断された液体量が前記液体量閾値を超える条件及び前記液体除去時間算出手段によって算出される液体除去時間が該液体除去時間閾値を超える条件のうち何れか一方の条件を満たす場合には、前記液体吐出ヘッドから吐出される液体量が前記液体量閾値以下となるように前記液体吐出ヘッドから吐出される液体量を制御する吐出制御手段を備えたことを特徴とする請求項5記載の画像記録装置。
  7. 前記吐出制御手段は、前記被記録媒体の搬送速度に応じて前記液体吐出ヘッドの吐出周波数を可変制御することを特徴とする請求項5又は6記載の画像記録装置。
  8. 前記被記録媒体の液体吐出可能領域を複数のブロックに分割する分割手段を備え、
    前記液体量判断手段は、前記分割手段によって分割された前記被記録媒体のブロックごとに前記液体吐出ヘッドから吐出される液体量を判断し、
    前記液体除去制御手段は、前記ブロックごとに判断された液体量に応じて液体除去を行うように制御することを特徴とする請求項1乃至7のうち何れか1項に記載の画像記録装置。
  9. 前記液体除去手段は、前記被記録媒体の相対搬送方向と略直交する方向に沿って複数に分割された構造を有し、
    液体除去制御手段は、分割された前記液体除去手段ごとに液体除去を行うように制御することを特徴とする請求項1乃至8のうち何れか1項に記載の画像記録装置。
  10. 前記液体吐出ヘッドを複数備え、
    前記複数の液体吐出ヘッドは、インクを吐出させるインク吐出ヘッドと、前記被記録媒体上への該インクの定着を促進させる処理液を吐出させる処理液吐出ヘッドと、を含むことを特徴とする請求項1乃至9のうち何れか1項に記載の画像記録装置。
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