JP2006246919A - カプセル製造装置における内包液の供給用ポンプユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】 内包液をカプセル剤に注入するにあたり、適正な量を正確に且つ衛生的に送り出すことはもちろん、ポンプ室からの供給作動を繰り返し行っても高い品質レベルが永続でき、またポンプ室を密封するシール部材のセッティングも容易に行える新規なポンプユニットを提供する。
【解決手段】 本発明のポンプユニット38は、往復動するプランジャーピン54の一端がポンプ室51外部に突出するように延長形成され、その延長外部においてシフタによる駆動を受けるとともに、ポンプ室51と外部との仕切部には、ポンプ室51を密封するためのシール機構70が設けられ、このシール機構70には、セルフシール構造のジャケットリングタイプのシール部材71が適用されるとともに、該シール部材71はプランジャーピン54のスラスト方向に対して位置規制がなされていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば医薬成分や保健成分等の材料液を、ゼラチン等の外皮部で被覆・内包したカプセル剤を製造する装置に関するものであって、特に材料液(内包液)をカプセル剤に注入するにあたり、適正な量を正確に且つ衛生的に送り出すことはもちろん、ポンプ室を密封するシール部材のセッティングが容易に行え、またポンプ室からの供給作動を繰り返し行わせても高い品質レベルが永続できるようにした新規なポンプユニットに係るものである。
従来より医薬成分や保健成分あるいは健康食品材エキス等を服用しやすくするため、このような材料液をゼラチン等の外皮によって皮膜・保護して成るカプセル剤が市場に提供されている。このうち、特に、材料液(内包液)を覆う外皮部を、ゼラチン等の柔らかな素材で形成したものは、ソフトカプセル剤として広く知られている。そして、このソフトカプセル剤を製造するにあたっては、例えばゼラチン等によって外皮部をほぼ一定厚さのシート状に形成した後、この外皮シートを一対のダイロール間に拝み合わせ状態に送り込むとともに、外皮シートに内包液の定量供給を行い、内包液を外皮シートによって包み込むように縫合する製造手法が一般的であり、本出願人もこれに関した多くの特許出願を行っている(例えば特許文献1参照)。
このようなカプセル剤の製造工程のうち、内包液の供給においては、次のような技術課題が存在した。すなわち、内包液は、異物の混入(contamination;コンタミネーション)がないこと、また一回の充填量(一個のカプセル剤に注入する内包液の量)が適正且つ正確に設定されることを大前提とし、更にそのためのセッティング作業の行いやすさを有すること等が技術課題として挙げられていた。しかしながら、従来手法にあっては、内包液の適量計量やこれを圧送する作用等を直接担うプランジャーピンのシール構造に起因して、前記課題が充分に達成し切れていないのが実情であった。
すなわち従来のシール構造は、一例として図12に骨格的に示すように、例えば断面V字状のリングタイプのシール(以下、Vリングシール78′とする)をプランジャーピン54′に嵌め込み、ポンプ室51′内の密封を図ることが多かった
しかしながら、Vリングシール78′は、上記図12に示すように、通常は、幾つかのVリング要素78a′を重ねて使用するのが一般的であり、また取り付けにあたっては、これらをプランジャーピン54′の軸方向に締め付け、部材そのものを変形させて、所望のシール強度を得ることが多かった。このためプランジャーピン54′を摺動させる際の摩擦抵抗も大きいものとなっていた。
もちろんVリングシール78′については、部材そのものの材質が検討され、耐摩耗性に優れ且つ摩擦抵抗が低減できる素材、例えばトリテトラフッ化エチレン(商品名テフロン:デュポン社の登録商標)等を使用することが可能であるものの、材質を考慮するだけでは以下のような問題の根本的な解決には至らなかった。すなわち、摺動に伴う摩擦抵抗が比較的大きいVリングシール78′は、長年使用していると、摩擦により部材そのものが、微細なカスとなって擦れ落ちたり、削れ取れることがあり、このようなカスが内包液Nに混入すること(いわゆるコンタミ)があった。また、たとえコンタミを生じる事態までには至らなくても、Vリングシール78′が擦り減った状態でカプセル剤の製造を継続すれば、各ポンプ室51′内の容量、ひいては各カプセル剤に注入する内包液Nの充填量がアンバランスとなったり、またポンプ室51′から装置外に内包液Nが少量ずつ漏れ出ることもあった。
更に、Vリングシール78′は、上述したように軸方向への締め込みによってシール強度を設定するものであるから、その締め込みによってポンプ室51′の容量、すなわちカプセル剤に注入する充填量が微妙に変化することがあった。加えて、プランジャーピン54′(ポンプ室51′)は、通常、一基の製造装置において複数設けられることが多く、このため各ポンプ室51′の容量を一定にするためには、本来、各Vリングシール78′の締め込みを全て均一にすべきであるが、Vリングシール78′は、必ずしも全てが一様に擦り減って行く(摩耗して行く)とは限らない。このため、締め込みを均一にしても、各ポンプ室51′において同一のシール強度が得られないこともあり、このようなセッティング作業が極めて行い難かった。
もとより、この種のカプセル剤は、医薬品や健康食品として市場に提供されることが多いため、内包液Nの成分としての機能向上はもちろん、内包液Nが正確に規定量注入されることや、製造中の衛生面においても徹底した管理が求められ、コンタミはもちろん、充填する内包液Nの不均一さえも一切許されないものであった。
特開2003−40768号公報
本発明は、このような背景を認識してなされたものであって、カプセル剤の製造装置において内包液を供給するにあたり、適切な量を正確に且つ衛生的に送出することはもちろん、供給作動を繰り返し行っても長期にわたって高い品質レベルが維持でき、またシール部材のセッティング作業も極めて容易に行える新規なポンプユニットの開発を試みたものである。
すなわち請求項1記載の、カプセル製造装置における内包液の供給用ポンプユニットは、本体ブロックに、一または複数のポンプ室を設けるとともに、このポンプ室は、適宜のタイミングで開閉制御される導入口と吐出口とが形成され、更にこのポンプ室には、内部を往復動するプランジャーピンが組み込まれて成り、このプランジャーピンの往復動により、内包液を導入口からポンプ室内に取り込んだ後、これを吐出口から吐出し、カプセル内に一定量の内包液を供給する装置であって、前記プランジャーピンは、その一端がポンプ室外部に突出するように延長形成され、その延長外部においてシフタによる駆動を受けるとともに、ポンプ室と外部との仕切部には、ポンプ室を密封するためのシール機構が設けられるものであり、このシール機構には、セルフシール構造のジャケットリングタイプのシール部材が適用されるとともに、該シール部材はプランジャーピンのスラスト方向に対して位置規制がなされていることを特徴として成るものである。
また請求項2記載の、カプセル製造装置における内包液の供給用ポンプユニットは、前記請求項1記載の要件に加え、前記シール部材は、一方向のみに開口した唇状の断面を全周に有したリップ部と、このリップ部内に嵌め込まれるスプリングとを具えて成り、取り付けにあたっては、リップ部内面がポンプ室内の液圧を受けるように設けられるものであり、ポンプ室内の液圧が比較的低い時には主にスプリングの弾性によってリップ部を接触面に押圧してシールを確保し、また比較的液圧が高い時にはスプリングの弾性に加え、液圧によるリップ部の自らの変形により、接触面への密着力を強化し、シール性能を高めるようにしたことを特徴として成るものである。
更に、また請求項3記載の、カプセル製造装置における内包液の供給用ポンプユニットは、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記シール部材は、フランジ部を具えて成り、シール部材を本体ブロックに取り付けるにあたっては、このフランジ部を挟み込み状態に取り付けて、スラスト方向への位置規制を行うようにしたことを特徴として成るものである。
また請求項4記載の、カプセル製造装置における内包液の供給用ポンプユニットは、前記請求項1、2または3記載の要件に加え、前記プランジャーピンの外部張出部には、ポンプ室の密封性を、より一層確実にするためのVリングシールが複数枚、組み合わせて設けられ、このVリングシールによって、プランジャーピンの往復動の安定化も図るようにしたことを特徴として成るものである。
これら各請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
すなわち請求項1記載の発明によれば、セルフシール構造のシール部材によってポンプ室内を密封するため、ポンプ室内の液圧変化に追従してシール機能を強化できる。このため、プランジャーピンの摺動に伴う摩擦抵抗も液圧変化に追従させることができ、常に高い摩擦抵抗が掛かるVリングシールと比較すると、極めて摩耗が少なく、従ってこれに起因するコンタミをほとんど生じさせることがない。また、シール部材は、スラスト方向の位置規制がなされるため、この位置を越えてシール部材がポンプ室側に押し込まれることはない。従って、シール部材をセットするにあたり、ポンプ室内の規定容量を変化させてしまうことがなく、内包液の定量供給を確実なものにでき、また、このようなセッティング作業も極めて容易となる。
因みに、本発明において製造対象となるカプセル剤は、人が直接、口から体内に摂取するものであるため、内包液そのものの効能向上はもちろん、製造、輸送等においても徹底した衛生管理が厳格に求められ、極めて高いレベルの品質管理が要求される。そのためセルフシール構造のシール部材は、単にシール機能の向上・充実のみにとどまらず、カプセル剤に充填する内包液の量を高精度に均一化でき、また、その取り付けにおいては、ポンプ室の容量に何ら影響を与えない点で、極めて好適な密封装置と言える。
また請求項2記載の発明によれば、シール部材におけるセルフシール構造の具体的構成を現実のものとする。すなわち低圧時には主にスプリングの弾性力によってリップ部を接触面に押し付けてシールを図り、高圧時にはスプリングの弾性に加え、リップ部自身の変形によって接触面への密着力を高め、シール性が強化できるものである。
更にまた請求項3記載の発明によれば、シール部材におけるスラスト方向への位置規制を具体的なものとする。すなわちシール部材に形成されたフランジ部を別部材で挟み込むように、本体ブロックに取り付け、シール部材の位置規制を行うものである。
また請求項4記載の発明によれば、シール部材の外側に、更にVリングシールを設けるため、ポンプ室をより確実に密封できるとともに、Vリングシールが一種のフリクションダンパー作用を担い、プランジャーピンの摺動を安定化させ、プランジャーピンの作動をスムーズに行わせることができる。
本発明の最良の形態は、以下の実施例に述べる通りである。なお説明にあたっては、カプセル剤Aの一般的な構成について説明した後、このようなカプセル剤Aの製造装置について説明しながら併せて本発明のポンプユニットについて言及し、その後、このポンプユニットを適用した内包液の供給態様について説明する。
まずカプセル剤Aについて説明する。カプセル剤Aは、例えば図6に示すように、完成状態ではゼラチン等の外皮部Gと、これにより包み込まれる材料液(以下、内包液Nとする)とを具えて成るものである。
外皮部Gは、例えば対向的に供給された一対の外皮シートSが最中状に拝み合わせ状態に融着されて成るものである。この外皮部Gとしては上述したようにゼラチンを主要素材とするのが一般的であるが、この他にもグミや澱粉等を主要素材とすることも可能である。
また内包液Nは、医薬品、栄養剤、健康食品エキス、調味料、嗜好品など適宜の目的の材料を用いることができる。また、その状態(状況)としては、図示したように完全な液体状のほか、溶液中に別の粉粒体を適宜混入させた、言わば粉体含有懸濁液等の適用も可能である。なお本明細書中の「内包液」とは、このような状態のものも包含するものである。
次に、このようなカプセル剤Aを製造する装置(カプセル製造装置1)について説明する。カプセル製造装置1は、一例として図1〜図3に示すように、溶融状態の外皮原料(例えばゼラチンを主成分とする)を冷却しながら、これを適宜の厚さや粘性等を有するシート状に形成するシート成形部2と、成形した外皮シートSによって内包液Nを包み込み、カプセル状に形成するカプセル成形部3と、外皮シートSをカプセル状に成形する際、外皮シートSに対して内包液Nを送り込む内包液供給部4と、完成製品としてのカプセル剤Aを取り出すカプセル取出部5とを具え、これら各部材がフレームFに対し組み付けられて成るものである。以下、各成形部について説明する。
まずシート成形部2について説明する。このものは、外皮原料から外皮シートSを得る部位であり、一例として左右一対のシート成形機が、カプセル成形部3を挟むように設けられて成るものである。これにより二基のシート成形機によって成形された二枚の外皮シートSを、カプセル成形部3に対して拝み合わせ状態に供給できるようにしている。しかしながらシート成形部2は、このような形態の他にも、例えば一基のシート成形機によって構成することも可能であり、この場合には、一基のシート成形機によって成形された一枚の外皮シートSを、カプセル成形部3に至らせる間に二枚に切断し、カプセル成形部3の両側から対向的に供給する形態が採り得る。
そして前記シート成形部2の後方や上方等には、溶融した外皮原料を収納するための原料タンク(図示省略)を設けるとともに、この原料タンクから供給ホース10を引き出すものである。なお、原料タンク内には外皮原料の溶融状態を確保するためのヒータを設けるものであり、タンク内において溶融状態となった外皮原料は、供給ホース10を介してスプレダーボックス11に供給される。その後、外皮原料は、スプレダーボックス11の下方に設けられた冷却ドラム12に送り込まれ、ここで適宜の温度に冷却されながら適宜の厚さや粘性を有するシート状に成形され、カプセル成形部3に送り込まれる。
なおシート成形部2における、上述した以上の詳細については省略し、特公平5−88143号(特許第1876976号)「ゼラチンカプセルの製造装置におけるゼラチンシート成形装置」中の記載内容を援用する。
以上述べた部位がシート成形部2であり、この後、外皮シートSが供給されて行く側にカプセル成形部3が設けられるものであって、両成形部を中継するようにフィードロール13が設けられる。すなわち冷却ドラム12を巡って冷却された外皮シートSは、複数のフィードロール13の間をジグザグ状に通過しながらカプセル成形部3に投入される。この際、フィードロール13の近傍にはカプセル成形部3に投入される外皮シートSの厚さを計測する厚さセンサを設けることが可能である。なおこの厚さセンサについての詳細もここでは省略し、本出願人の出願に係る特開平8−182744号「ゼラチンカプセルの製造装置におけるゼラチンシートの厚さ監視装置」中の記載内容を援用する。
次にカプセル成形部3について説明する。このものは、一例として図4、図5に示すようにダイロールフレーム17に対し一対のダイロール18を設けて成るダイヘッド16を主要部材として構成される。この一対のダイロール18は、一方が固定され、他方がこの固定されたダイロール18に対し接近・離反自在に構成されるものであって、両者を区別して示す必要がある場合には、一方を固定側ダイロール18A、他方を可調側ダイロール18Bとして区別する。
また各ダイロール18には、その表面に適宜の形状の成形突起19が形成されるものであって、例えば、ほぼ紡錘状を呈するカプセル剤Aを成形する場合には、中央部が凹陥した長円状の成形突起19が形成される。そして一対のダイロール18は、互いの成形突起19をほぼ一致させる接合状態で回転し合うことにより、外皮シートSをタイミング良く突き合わせ、カプセル周囲の縫合(接合)を行うものである。
なお本実施例では、外皮部Gに内包する材料が液体状(内包液N)であるため、内包液Nを外皮シートSに向けて送り込む際の噴射圧力が外皮シートSを副次的に膨張させ得るものである。このため、外皮シートSの縫合に合わせて、適宜のタイミングで内包液Nを噴出することにより、内包液Nを受け入れるポケット部Pが形成される。もちろん、内包液Nを注入する前の段階で、外皮シートSにポケット部Pを形成したい場合には、例えば図6に示すように、各成形突起19の内周部(底部)に吸引孔20を形成することも可能である。すなわち、この形態は、吸引孔20からの吸い込みにより、供給されてくる外皮シートSを積極的に吸引し、内包液Nを受け入れるポケット部Pを湾曲形成するものである。なお、ポケット部Pを積極的に形成する他の形態としては、例えば内包液Nを供給する以前の段階で、外皮シートSにエンボス加工等を行うことによってポケット部Pを形成することも可能である。また外皮シートSを吸引してポケット部Pを形成する機構についても、ここでは省略し、本出願人の出願に係る特開平10−211257号(特許第3211148号)「粉粒体を内包したゼラチンカプセル並びにその製造方法並びにその製造装置」中の記載内容を援用する。
ここで左右のダイロール18A、18Bの接触圧力の調整機構について説明する。可調側ダイロール18Bの軸受部29は、一例として図4、図5に併せて示すように、ダイロールフレーム17に対して他の固定側ダイロール18A側に摺動自在に形成されるものであって、この軸受部29に対して押圧用の前後一対の板バネ30、31が作用するように構成されている。すなわち一対の板バネ30、31は中央が突出した中央接触部32によって互いに接触し合い、且つ軸受部29に近い側の板バネ30が、その両端を軸受部29に接触させることにより軸受部29を固定側ダイロール18A側に押し込むように作用している。
そして他方の板バネ31の両端には調整プッシュロッド33が当接するものであって、この調整プッシュロッド33はダイロールフレーム17に対し螺合するように構成されており、その操作端に調整ダイヤル34を有し、この調整プッシュロッド33の捻じ込みをきつくした場合に、より強い接触圧が得られるように構成される。
更に前記一対のダイロール18を含むカプセル成形部3には、ダイロール18の周方向の位置ズレの発生を検知する位置ズレ検出機構を設けることが可能である。なおこの位置ズレ検出機構についての詳細も、ここでは省略し、本出願人の出願に係る特開平8−182743号(特許第3503036号)「ゼラチンカプセルの製造装置におけるダイロールの位置ズレ監視装置」中の記載内容を援用する。
次に内包液供給部4について説明する。このものは、外皮シートSに対して、内包液Nを適量供給(噴射)するものであり、その供給タイミングは、一対のダイロール18の突き合わせ作用によって、外皮シートSの縫合がされ始めてから縫合が完了するまでの間に行われる。なお、内包液Nの供給時には、上述したように、その噴射圧力によって、外皮シートSを成形突起19の内周面になじむように膨張させ得るものである。
内包液供給部4は、一例として図1〜図3に示すように、上部に原液ホッパ37を設け、この内部に内包材料(内包液N)を貯留する。そして原液ホッパ37の下方には、ポンプユニット38を設けるものであって、これは後述するプランジャーピン54等が多数組み合わされて成り、複数の経路から所定のタイミングや圧力等で内包液Nを吐出し、デリバリーパイプ39を経由して、内包液ノズル40から外皮シートSに噴射するものである。なお内包液ノズル40は、その先端がダイロール18の間に充分に入り込む突出状態に形成され、外皮シートSの縫合に合わせて、タイミング良く内包液Nの供給が行えるように形成されている。
またカプセル剤Aの外周を正確且つ効率的に縫合するには、既に述べたように、ダイロール18における左右の成形突起19同士を、ほぼ合致させるように、ダイヘッド16の位置合わせ設定を行うものである。このため内包液ノズル40とダイロール18とには、位置合わせのためのタイミングマーク41が付与されている。具体的には、図5に併せて示すように、内包液ノズル40においては、窄まり状の先端部付近に直線状のタイミングマーク41が形成され、ダイロール18においては、周縁部に放射線状のタイミングマーク41が複数形成されている。そしてダイロール18の位置合わせを行うにあたっては、これらのタイミングマーク41をほぼ合致させるように、双方のダイロール18をインチング(寸動)等させて、位置合わせを行うものである。
次に、本発明のポンプユニット38について説明する。このものは、内包液Nを原液ホッパ37から適量取り出すとともに、外皮シートSに向けて供給するものであり、一例として図7に示すように、本体ブロック50を主要部材として成る。本体ブロック50は、内部にポンプ室51を具え、このポンプ室51において、カプセル剤Aに充填する一個分の内包液Nが計量され、また計量後の内包液Nが外皮シートSに向けて送出される。なお、このポンプ室51は、本体ブロック50の左右に一対、対向的に設けられるものであり、これらを左右で区別する必要がある場合には、便宜上、図7において向かって右側のものをポンプ室51A、左側のものをポンプ室51Bとする。なお、本実施例では、左右一対のポンプ室51が五セット、つまり計十室のポンプ室51が設けられている(図9参照)。
以下、上記ポンプ室51について更に説明する。ポンプ室51には、原液ホッパ37から内包液Nを取り込むための導入口52が形成されるとともに、デリバリーパイプ39を経由して外皮シートSに内包液Nを供給するための吐出口53が形成される。また、このポンプ室51には、内部(室内)を往復動するプランジャーピン54が設けられ、プランジャーピン54の抜き方向の作動(往動)によって、導入口52からポンプ室51内に適量の内包液Nを取り込むとともに、押し込み方向の作動(復動)によって、この適量の内包液Nを吐出口53からデリバリーパイプ39(外皮シートS)に送出するものである。
なお、このような内包液Nの取り込み(計量)と送出とは、左右一対のポンプ室51において交互に行われる。すなわち、右側のポンプ室51Aから内包液Nの送出を行っている際には、左側のポンプ室51Bでは、その直後に送出する内包液Nの計量が行われる。また、これと同様に、左側のポンプ室51Bから内包液Nの送出を行っている際には、右側のポンプ室51Aでは、その直後に送出する内包液Nの計量が行われる。このため左右の導入口52と吐出口53とは、適宜のタイミングで開閉が切り換えられ、ポンプ室51との連通もしくは非連通が的確に制御される。
ここで、左右のポンプ室51における導入口52と吐出口53とを区別する必要がある場合には、ポンプ室51と同様に末尾符号A、Bを付して区別する。すなわち図7において向かって右側のポンプ室51Aのものを各々、導入口52A、吐出口53Aとし、左側のポンプ室51Bのものを各々、導入口52B、吐出口53Bとする。
またプランジャーピン54を左右で区別する場合にも、右側のポンプ室51A側で駆動するものを54A、左側のポンプ室51B側で駆動するものを54Bとする。
更に前記デリバリーパイプ39を左右で区別する場合にも、右側のポンプ室51Aに接続されるものを39A、左側のポンプ室51Bに接続されるものを39Bとする。
またプランジャーピン54は、ポンプ室51外部に突出するように形成された端部側において、シフタ55による駆動を受け、これによりプランジャーピン54が往復動するものであり、以下、このシフタ55について説明する。シフタ55は、一例として図11に示すように、左右一対のプランジャーピン54を保持する保持体56と、これを駆動するモータMとを具えて成り、モータMの回転を、カムやクランク機構等によって往復運動に変換して保持体56に伝達することにより、左右一対のプランジャーピン54を一体的に往復動させている。
このようなプランジャーピン54の往復動に伴い、導入口52と吐出口53とが適切なタイミングで開閉されるものであり、これを制御する部材が、本体ブロック50の上部に設けられたスライドシャッター60である。このスライドシャッター60は、一例として図9に示すように、ほぼ短冊状を成し、中央部60aが外縁部60bよりも一段低くなった凹陥状に形成され、この中央部60aにおいて原液ホッパ37から、ほぼ落下状態に供給されてくる内包液Nを受けるものである。
そして、中央部60aには、原液ホッパ37から左右のポンプ室51(導入口52)に内包液Nを移送する導入孔62が形成される。なお、この導入孔62もポンプ室51と同様に末尾符号A、Bを付して左右を区別するものであり、この導入孔62A、62Bは、ダイロール18の軸方向に対して、互い違い状態に形成される(図10参照)。
また外縁部60bには、左右のポンプ室51(吐出口53)から内包液Nをデリバリーパイプ39に向けて移送する吐出孔63が形成される。なお、この吐出孔63もポンプ室51と同様に末尾符号A、Bを付して左右を区別するものであり、この吐出孔63A、63Bも、ダイロール18の軸方向に対して、互い違い状態に形成される(図10参照)。
そしてスライドシャッター60は、プランジャーピン54の往復動に伴い別方向(図7では紙面に対して、ほぼ直交する方向であり、カプセル製造装置1の前後方向に当たる)の往復摺動を行うように構成される。具体的には、例えば図10に示すように、プランジャーピン54の往復動つまり前記保持体56を往復摺動させるモータMの回転軸64に、溝65を斜めに形成するとともに、この溝65に嵌まるピン66をスライドシャッター60に形成する。これによりプランジャーピン54の往復動に合わせ、スライドシャッター60を適宜のタイミングで前後動させ、導入口52と吐出口53の開閉を制御するものである。
以下、このようなスライドシャッター60の作動を更に詳細に説明する。例えば図9、図10(a)に示すように、スライドシャッター60が全体的に装置背面側に位置した場合には、ポンプ室51Aでは導入口52Aと導入孔62Aとが接続され、一方、ポンプ室51Bでは吐出口53Bと吐出孔63Bとが接続される。また、このとき上記導入孔62や吐出孔63の互い違いの配置構造により、ポンプ室51Aでは吐出口53Aと吐出孔63Aは非接続つまり吐出口53Aが閉鎖された状態となり、またポンプ室51Bでは導入口52Bと導入孔62Bとが非接続つまり導入口52Bが閉鎖された状態となる。なお、この場合、ポンプ室51Aでは、プランジャーピン54Aが抜き方向に引かれ、ポンプ室51Bでは、内部にプランジャーピン54Bが押し込まれた状態となっている。
その後、図10(b)に示すように、スライドシャッター60が全体的に装置正面側に移動すると、今度は上述した状況が逆になり、ポンプ室51Aでは吐出口53Aと吐出孔63Aとが接続され、一方、ポンプ室51Bでは導入口52Bと導入孔62Bとが接続される。また、このときポンプ室51Aでは、導入口52Aと導入孔62Aとの接続が絶たれ(非接続)、またポンプ室51Bでも吐出口53Bと吐出孔63Bとの接続が絶たれた状態となる(非接続)。なお、この場合、ポンプ室51Aでは、プランジャーピン54Aが内部に押し込まれ、ポンプ室51Bでは押し込まれていたプランジャーピン54Bが引かれた状態となっている。
ここで上記図10における黒丸は、導入孔62または吐出孔63が接続されている状態(連通)を示し、白丸は、この接続が絶たれた状態(非連通)を示している。
このように、プランジャーピン54の往復動と、これに直交するスライドシャッター60の往復スライドとによって、左右のポンプ室51から内包液Nが交互に送り出されるものである。
以上述べたように、プランジャーピン54は、その一端がポンプ室51の外部に突出するように形成され、ここでシフタ55による駆動を受けるものである。このため、ポンプ室51と外部との仕切部には、ポンプ室51を密封するためのシール機構70が設けられるものであり、以下、このシール機構70について説明する。
シール機構70は、ポンプ室51に導入された内包液Nの漏れ防止はもちろん、外部からポンプ室51に異物が侵入すること等も防止するものであり、ここではセルフシール構造のジャケットリングタイプのシール部材71が適用される。このシール部材71は、例えば図7の拡大図に示すように、本体部72と、リップ部73と、フランジ部74とを具えて成るものであり、更にリップ部73の内側に、断面略U字状の金属製等のスプリング75が内蔵されて成るものである。以下、これら各構成部について説明する。
本体部72は、プランジャーピン54の外周を覆う円環状を成し、ポンプ室51を外部から仕切るように設けられる。またリップ部73は、プランジャーピン54や接触面(本実施例では後述するサイドブロックプレート76)に密着し、実質的にシールを確保するシールポイントであり、例えばU字状断面やコ字状断面等、一方向のみに開口した唇状断面を有し、これが円環状(リング状)に形成されている。
そして、シール部材71を本体ブロック50(ポンプ室51)に取り付けるにあたっては、リップ部73内面がポンプ室51の内包液N(液圧)を受けるように、開口側をポンプ室51に向けてセットされる(図7の拡大図参照)。これによりリップ部73に液圧が掛かった場合、リップ部73が自ら変形して(拡がって)、プランジャーピン54や接触面に、より強固に密着し、より高いシール性が得られるようにしている。なお請求項1に記載した「セルフシール構造」とは、このようにポンプ室51内の液圧の増加に伴い、自らの変形によってシール性を向上させる構造を称したものである。また「ジャケットリングタイプ」の「ジャケット」とは、リップ部73や本体部72が内包液Nを覆うような状態で取り付けられるため、これを称したものである。
また、リップ部73に内蔵されるスプリング75は、リップ部73の弾性を補うものであり、具体的にはポンプ室51内が低圧時、例えば内包液Nを原液ホッパ37からポンプ室51に導入してくる場合等には、スプリング75の弾性により、リップ部73を接触面に密着させ、シールを確保するものである。またポンプ室51内が高圧時、例えばポンプ室51から内包液Nを吐出する場合には、スプリング75の弾性に加え、内包液Nの液圧によってリップ部73自体が変形し、より強固に接触面に密着させて、シール効果をより一層高めるものである。このように本実施例では、液圧の高低に追従して、シール強度を調節できるようにしており、言わば内圧感応タイプのシール部材71と言える。
なおフランジ部74は、シール部材71を取り付ける際、プランジャーピン54のスラスト方向に対してシール部材71を位置規制するのに大きく関与するものであり、これについては後述する。
因みに、上述したシール部材71としては、一例として米国GREEN.TWEED 社製のMSEシール(Mechanical Spring Energized Sealing Device) の適用が可能である。
なお、上記図7では、略U字状断面のリング状部材をスプリング75として適用したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば図8に示すように、スプリング75としては、シリコンゴム製等のOリングを適用することも可能である。ここでOリングは、リップ部73の内側に二重に組み込まれて成り、このうちリップ部73の最奥部に内蔵されるものをスプリング75A、もう一方のものをスプリング75Bとする。また、このOリング75A、75Bは、自然状態(シール部材71を本体ブロック50に取り付けていない非取付状態)では、取付端面から一例として0.3mm程度、突出するように設けられるが、取り付け時にはOリング75A、75Bが変形して、フランジ部74がサイドブロックプレート76に密着するように取り付けられる。これは、取り付け時に、言わばOリング75A、75Bを強制的に変形させることでリップ部73を接触面(プランジャーピン54)に密着させ、組み立て時のシール性をより向上させるためである。もちろん、このようなシール部材71であってもリップ部73内側がポンプ室51に向けられ、リップ部73内側が液圧を受けるものであるから、上述したセルフシール構造は基本的に踏襲するものである。
なお、本明細書に記載する「スプリング」とは、このように略U字状断面のリング状部材だけでなく、Oリング等も包含するものである。
以下、このようなシール部材71の取り付け手法について説明する。シール部材71を取り付けるにあたっては、一例として図7に併せて示すように、ポンプ室51(本体ブロック50)端部に設けられるサイドブロックプレート76と、更にその外側に設けられるサイドブロック77とが適用される。具体的には、シール部材71のフランジ部74を、これらサイドブロックプレート76とサイドブロック77とによって挟み込むようにして取り付ける。実際には、サイドブロックプレート76にシール部材71を嵌め込んだ後、サイドブロック77をフランジ部74に当接するように更に押し当て、結果的に両部材間でフランジ部74を挟持して、シール部材71を取り付けるものである。
このように、本実施例ではフランジ部74を挟持してシール部材71を取り付けるものであり、これによりシール部材71は、位置決めがなされた状態となり、スラスト方向への移動が阻止される。従ってシール部材71は、その装着位置で規制され、例えば取り付け時に強く押し込まれても(嵌め込まれても)、この規制位置を越えてシール部材71がポンプ室51側に押し込まれることがなく、ポンプ室51内の容量を変化させてしまうこともない。
なおプランジャーピン54の外部張出部、すなわち仕切部の更に外側となるサイドブロック77とプランジャーピン54との間にも、シール部材が設けられるものであり、これには一例として図7に示すように、Vリングシール78が適用される。このVリングシール78は、主にポンプ室51の密封をより確実にするためのものであり、幾つかのVリング要素78aを重ね、これをパッキン押さえ79で締め付けて取り付けられる。因みに、Vリング要素78aは、通常、その前後がオス型とメス型のアダプターADにより挟み込まれて取り付けられる。なお、Vリングシール78は、このように数枚を重ねて使用するため、摺動の際の摩擦抵抗も大きくなりやすいが、この摩擦によって、プランジャーピ54の往復動を安定化させており、言わば一種のフリクションダンパーとしての作用を担っている。
次にダイロール18の下方において、完成製品としてのカプセル剤Aを取り出すカプセル取出部5について説明する。成形後のカプセル剤Aは、ダイロール18の成形突起19に嵌まり込むことが多いため、このようなカプセル剤Aを、ダイロール18に接触するように設けた掻取ブラシ42で掻き落とすとともに、掻き落としたとカプセル剤Aをダイロール18に沿うように設けた一対の前送コンベヤ43によって、装置前面に搬送して取り出すものである(図1、図6参照)。また一対の前送コンベヤ43の間には、一例として図1、図3に示すように、カプセル剤Aが打ち抜かれた後のブランクシートS′を、両側から挟み込み、そのまま下方に送り込む、フリーローラ44(挟み込み幅、調節自在)を設けるものである。なおこのフリーローラ44は、カプセル剤AがブランクシートS′にも残留することを考慮して、ブランクシートS′上のとどまったカプセル剤Aをどちらかの前送コンベヤ43上に排出し得る構成であることが好ましい。またカプセル剤Aは、前送コンベヤ43によって装置前面まで搬送された後、更に他のコンベヤ45に移載等され、適宜の部位に搬送され得る。
なお本実施例では、以上述べたようにコンベヤ搬送によってゼラチンカプセルを取り出すようにしたが、必ずしもこの形態を採る必要はなく、例えば従来のように、ダイロール18の下方から装置前面に傾斜状態に設けたトラフ(シュート)によって、カプセル剤Aを滑落させて、取り出すことももちろん可能である。
ポンプユニット38を含めたカプセル製造装置1は、以上のような基本構造を有するものであり、以下、ポンプユニット38による内包液Nの供給態様について、次の二つの場合に分けて説明する。
(1)図7、図10(a)、図11(a)の状態
この状態は、ポンプ室51Aでは、押し込まれていたプランジャーピン54Aが抜き方向に引かれ、ポンプ室51Bでは、内部にプランジャーピン54Bが押し込まれた状態である。このときスライドシャッター60は、ポンプ室51A側では導入孔62Aのみが連通(吐出孔63Aは遮断)、ポンプ室51B側では吐出孔63Bのみが連通(導入孔62Bは遮断)するように制御される。このため、ポンプ室51Aでは、プランジャーピン54Aが抜き方向に移動した分、導入孔62A(導入口52A)から内包液Nが供給(補充)され、実質的な計量が行われる。なお、ポンプ室51に内包液Nを補充するにあたっては、プランジャーピン54の移動による吸引が考えられるが、原液ホッパ37はポンプ室51よりも高位置に設けられていることから、内包液Nは、ほぼ自然落下状態でポンプ室51に供給されるものと考えられ、従って補充時のポンプ室51内では、それ程大きな負圧(背圧)が掛かることはなく、低圧時におけるポンプ室51の密封も充分に確保される。
また、ポンプ室51Bでは、ここに取り込まれていた内包液Nが吐出口53Bからデリバリーパイプ39B、内包液ノズル40を経て、外皮シートSに供給される。
(2)図10(b)、図11(b)の状態
この状態は、ポンプ室51Aでは、プランジャーピン54Aが内部に押し込まれ、ポンプ室51Bでは押し込まれていたプランジャーピン54Bが引かれた状態である。このときスライドシャッター60は、ポンプ室51A側では吐出孔63Aのみが連通(導入孔62Aは遮断)、ポンプ室51B側では導入孔62Bのみが連通(吐出孔63Bは遮断)するように制御される。このためポンプ室51Aでは、室内に取り込まれていた内包液Nが吐出口53Aからデリバリーパイプ39A、内包液ノズル40を経て、外皮シートSに供給される。またポンプ室51Bでは、プランジャーピン54Bの移動量分、導入孔62B(導入口52B)から内包液Nが補充され、実質的な計量が行われる。
このようにポンプユニット38は、上述した状態を順次繰り返すものであり、これにより、ポンプ室51A、51Bから交互に内包液Nを噴射する。この際、プランジャーピン54の往復作動が安定して行えるものであり、これはVリングシール78がプランジャーピン54と擦れ合うことにより、Vリングシール78が一種のフクションダンパーもしくはブレーキ様の作用を担うため、プランジャーピン54の作動が安定するものと考えられる。
本発明である内包液の供給用ポンプユニットを適用したカプセル剤の製造装置を示す斜視図である。 同上、側面図である。 同上、正面図である。 ダイヘッド周辺を拡大して示す、部分的に破断した平面図である。 ダイヘッド周辺を拡大して示す斜視図である。 一対のダイロールによってカプセル剤を製造する様子を示す正面図である。 ポンプ室のシール構造を部分的に拡大して示す正面断面図である。 スプリングとして二重のOリングをリップ部に組み込んだシール部材を拡大して示す正面断面図である。 ポンプ室に形成される導入口及び吐出口と、スライドシャッターに形成される導入孔及び吐出孔との接続関係を骨格的に示す分解斜視図である。 プランジャーピンの往復動に伴い、スライドシャッターを前後動させる機構を示す平面図である。 左右のポンプ室から内包液が交互に送り出される様子を骨格的に示す説明図である。 従来のポンプ室のシール構造を骨格的に示す正面断面図である。
符号の説明
1 カプセル製造装置
2 シート成形部
3 カプセル成形部
4 内包液供給部
5 カプセル取出部
10 供給ホース
11 スプレダーボックス
12 冷却ドラム
13 フィードロール
16 ダイヘッド
17 ダイロールフレーム
18 ダイロール
18A 固定側ダイロール
18B 可調側ダイロール
19 成形突起
20 吸引孔
29 軸受部
30 板バネ(ダイロール側)
31 板バネ(プッシュロッド側)
32 中央接触部
33 調整プッシュロッド
34 調整ダイヤル
37 原液ホッパ
38 ポンプユニット
39 デリバリーパイプ
39A デリバリーパイプ(右)
39B デリバリーパイプ(左)
40 内包液ノズル
41 タイミングマーク
42 掻取ブラシ
43 前送コンベヤ
44 フリーローラ
45 コンベヤ
50 本体ブロック
51 ポンプ室
51A ポンプ室(右)
51B ポンプ室(左)
52 導入口
52A 導入口(右)
52B 導入口(左)
53 吐出口
53A 吐出口(右)
53B 吐出口(左)
54 プランジャーピン
54A プランジャーピン(右)
54B プランジャーピン(左)
55 シフタ
56 保持体
60 スライドシャッター
60a 中央部
60b 外縁部
62 導入孔
62A 導入孔(右)
62B 導入孔(左)
63 吐出孔
63A 吐出孔(右)
63B 吐出孔(左)
64 回転軸
65 溝
66 ピン
70 シール機構
71 シール部材(ジャケットリングタイプ)
72 本体部
73 リップ部
74 フランジ部
75 スプリング
75A Oリング
75B Oリング
76 サイドブロックプレート
77 サイドブロック
78 Vリングシール
78a Vリング要素
79 パッキン押さえ
A カプセル剤
AD アダプター
F フレーム
G 外皮部
M モータ
N 内包液
P ポケット部
S 外皮シート
S′ ブランクシート

Claims (4)

  1. 本体ブロックに、一または複数のポンプ室を設けるとともに、このポンプ室は、適宜のタイミングで開閉制御される導入口と吐出口とが形成され、更にこのポンプ室には、内部を往復動するプランジャーピンが組み込まれて成り、このプランジャーピンの往復動により、内包液を導入口からポンプ室内に取り込んだ後、これを吐出口から吐出し、カプセル内に一定量の内包液を供給する装置であって、
    前記プランジャーピンは、その一端がポンプ室外部に突出するように延長形成され、その延長外部においてシフタによる駆動を受けるとともに、ポンプ室と外部との仕切部には、ポンプ室を密封するためのシール機構が設けられるものであり、このシール機構には、セルフシール構造のジャケットリングタイプのシール部材が適用されるとともに、該シール部材はプランジャーピンのスラスト方向に対して位置規制がなされていることを特徴とする、カプセル製造装置における内包液の供給用ポンプユニット。
  2. 前記シール部材は、一方向のみに開口した唇状の断面を全周に有したリップ部と、このリップ部内に嵌め込まれるスプリングとを具えて成り、取り付けにあたっては、リップ部内面がポンプ室内の液圧を受けるように設けられるものであり、
    ポンプ室内の液圧が比較的低い時には主にスプリングの弾性によってリップ部を接触面に押圧してシールを確保し、また比較的液圧が高い時にはスプリングの弾性に加え、液圧によるリップ部の自らの変形により、接触面への密着力を強化し、シール性能を高めるようにしたことを特徴とする請求項1記載の、カプセル製造装置における内包液の供給用ポンプユニット。
  3. 前記シール部材は、フランジ部を具えて成り、シール部材を本体ブロックに取り付けるにあたっては、このフランジ部を挟み込み状態に取り付けて、スラスト方向への位置規制を行うようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の、カプセル製造装置における内包液の供給用ポンプユニット。
  4. 前記プランジャーピンの外部張出部には、ポンプ室の密封性を、より一層確実にするためのVリングシールが複数枚、組み合わせて設けられ、
    このVリングシールによって、プランジャーピンの往復動の安定化も図るようにしたことを特徴とする請求項1、2または3記載の、カプセル製造装置における内包液の供給用ポンプユニット。
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