JP2006246108A - 点字出力機能を備えた携帯電話端末 - Google Patents

点字出力機能を備えた携帯電話端末 Download PDF

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豪 漆畑
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邦彦 萩原
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Abstract

【課題】 大型化させることなく、入力した文字を瞬時に認識可能とした視覚障害者用の携帯電話端末を提供すること。
【解決手段】 各ダイヤルキー5内には点字出力デバイスが内蔵され、各ダイヤルキーに内蔵された6個のピンを、出力する点字情報に応じて突出させることで点字が出力される。受信メール等の文字情報は、上記ダイヤルキー5に出力され、一度に最大12個分の点字が読み取り可能となる。また、点字情報が12個以上の場合には、特定のキーを操作したり、所定の時間間隔で、次の文章、または前の文章が12個ずつ、あるいは、一文字ずらしで出力される。また、文字入力の際、ダイヤルキーを押す毎に押した回数に応じた文字が点字情報に変換され点字出力され、文字確定キーを押すことで、点字出力されている文字が入力される。このため、迅速で誤りのない文字入力が可能となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、文字情報の送受信が可能である携帯電話端末において、視覚障害者でも送受信した文字情報を容易に確認することを可能とした携帯電話端末に関する。
視覚障害者の携帯端末による文字情報の読み取り手段として、従来から種々の提案がなされている。
例えば、特許文献1には、ダイヤルキーのうち6個のキーを、点字を構成する各点に対応した特定キーとして割り当て、出力する点字に対応させて特定のキーを浮き上がらせることにより点字の読み取りを可能とした携帯電話機について記載されている。
特許文献2には、専用の点字出力デバイスを数個並べた点字表示部を設け、複数の点字出力を可能とした点字対応携帯端末が記載されている。特許文献2に記載のものは、複数の専用の点字出力デバイスを並べているので、特許文献1に記載のものに比べて迅速な情報の読み取りが可能である。
特許文献3には、特許文献1と同様、ダイヤルキーのうち6個のキーを点字入力部とし、さらに入力した文字を確認する際に「確認読み上げキー」を押して音声による入力文字の確認を可能とした通信端末装置が記載されている。
また、点字出力装置の例として、特許文献4には、永久磁石が連結された点字凸部とコイル及び鉄心より形成され、コイルの通電状態に応じて反発力又は吸引力が発生し、点字凸部の突出を制御することを可能とした点字出力装置が記載されている。
特開2003−60742号公報 特開2002−344608号公報 特開2001−45135号公報 特開2002−156898号公報
点字情報の読み取り手段に関して、先に記した先行技術の内、特許文献1に記載のものでは、一度に読み取ることのできる点字は1文字に限られてしまう。このため、点字の読み取り速度が非常に遅くなる。
また、特許文献2に記載のものでは、専用の点字出力デバイスを数個並べているので、特許文献1に記載のものに比べて迅速な情報の読み取りが可能であるが、この点字出力デバイスを携帯電話端末に内蔵させようとした場合、端末に点字出力デバイス分のスペースが必要となり、端末が大型化することが予想される。
一方、文字入力手段としてはダイヤルキーによるかな入力が一般的であり、キーを押した回数により出力される文字があいうえお順に移動してゆくが、決定された文字を確認する場合、一般的な携帯電話端末ではディスプレイ部に表示された文字で確認するしかなく、視覚障害者においては自分が入力した文字を確認することが困難である。
このような問題を解決するため、特許文献3に記載のものでは、ダイヤルキーのうち6個のキーを点字入力部とし、入力した文字を確認する際に「確認読み上げキー」を押して音声による入力文字の確認を可能としているが、「確認読み上げキー」を一字毎に押して音声を読み上げるまでの時間が必要となり、かな入力と比べて入力速度が低下する。
本発明は上記の従来技術の問題点を解決するためになされたものであって、携帯電話端末を大型化させることなく、かつ、入力した文字を瞬時に認識可能とした視覚障害者用の携帯電話端末を提供することを目的とする。
本発明においては、上記課題を次のように解決する。
(1)点字出力デバイス(点字出力部)を、複数のダイヤルキー内に内蔵させる。このダイヤルキーは、点字出力機能を使わない時は通常のダイヤルキーとして機能し、点字出力時には、上記点字出力デバイスによりピンが上下して、点字が出力される。
(2)文字入力時においては、点字出力デバイスから、操作されたダイヤルキーの種類と操作された回数に対応した点字を出力させる。
すなわち、キーを一度押すと各キーに対応した点字が点字出力デバイスにより出力され、続けてダイヤルキーを押す毎に押した回数に応じた文字を点字として点字出力デバイスにより出力される。
この点字出力デバイスからの情報を読み取ることにより自分の入力した文字を確認することができる。別のダイヤルキーまたは文字確定キーが押されると、それまでに押されていたダイヤルキー内の点字出力デバイスは元の状態に戻る。
(3)出力すべき文字情報を、対応する点字へ変換し、該文字情報に対応した複数の点字を、上記各ダイヤルキー内に設けられた点字出力デバイスに出力する。
例えば、一定の文字情報を入力後、「文字確認」キーを押すことによりそれまで入力された文字に対応した点字が点字出力部に連続して出力され、これにより入力した文字情報の確認が可能となる。
(4)上記(3)において、点字情報量が一度にダイヤルキーで出力可能な数を超えている場合には、予め設定されたキーの操作により、現在出力されている文字情報の次に続く文字情報もしくは前の文字情報に対応した点字を点字出力部に出力する。
これにより視覚障害者でも、受信した文字情報、入力した文字情報を迅速に認識することが可能となる。
(5)上記(3)において、点字情報量が一度にダイヤルキーで出力可能な数を超えている場合には、任意に設定された時間経過後に、現在出力されている点字群の次に続く文字情報もしくは前の文字情報に対応した点字を点字出力部に出力する。
上記点字出力に際して、現在出力されている点字群の次に続く文字情報に対応した点字情報もしくは前の文字情報に対応した点字情報を、上記点字出力部を備えたダイヤルキーの個数分、点字出力部に出力したり、現在出力されている点字群の次に続く一文字分の文字に対応した点字情報もしくは前の一文字分の文字情報に対応した点字情報を、点字出力部に出力するようにすることができる。
本発明においては、以下の効果を得ることができる。
(1)点字出力デバイスを、複数のダイヤルキー内に内蔵させたので、視覚障害者によるメール等の文字情報伝達を迅速に行うことが可能となる。
また、点字出力デバイスがダイヤルキー内に収まっている為、従来の携帯電話端末と同等の大きさで、点字出力可能な端末を構成することが可能である。
さらに、ダイヤルキーと同じ個数の点字出力デバイスを設けることが可能であり、一度に多数の点字を出力することができる。
(2)入力した文字は、今押されているキーの点字出力部を読み取ることにより瞬時に確認できるため、視覚障害者による文字入力が健常者による文字入力と同等の速度で、誤りなく行うことが可能となる。
特に、ダイヤルキーを押す毎に押した回数に応じた文字を点字として点字出力デバイスにから出力されるように構成することにより、通常の携帯電話端末と同様に、文字を確認しながら文字の選択を行うことができ、迅速で誤りのない文字入力が可能となる。
また、本携帯電話端末は健常者が使用する場合は従来の使用方法と同様に使用でき、視覚障害者専用の端末とはならないため、大量の需要を見込むことができる。
(3)「文字確認」キー等を押すことにより、受信したメール、又はそれまで入力された文字に対応した複数の点字が点字出力部に一度に出力されるので、迅速な文字情報の確認が可能となる。
また、点字情報量が一度にダイヤルキーで出力可能な数を超えている場合には、予め設定されたキーの操作により、または、所定の時間間隔で、現在出力されている文字情報の次に続く文字情報もしくは前の文字情報に対応した点字を点字出力部に出力することができるので、ダイヤルキーの数を超えた文字数の文章であっても、迅速に受信した文字情報、入力した文字情報を認識することが可能となる。
図1は本発明の実施例の携帯電話端末の正面図(操作面側から見た図)である。
同図において、携帯電話端末の正面には、スピーカ1、文字情報等を表示するための表示画面2、切換え方向を指示したり文字を確定する際に操作される方向/文字確定キー3、終話時あるいは電源の投入切断時に操作される電源/終話キー4、電話番号を入力したり、文字(点字)入力、点字出力を行うためのダイヤルキー5、マイク6、通話などを開始する際に操作される発話キー10が設けられている。
ダイヤルキー5は、例えば12個のキーから構成され、各ダイヤルキー5内には6個の点字出力デバイスが内蔵されている。6個の点字出力デバイスは、点字を構成する各点に対応して設けられており、6個の点字出力デバイスにより、各ダイヤルキーの表面に1〜6個のピンを突出させる。これにより、ダイヤルキーの数に対応した複数の点字を同時に出力することができる。
各点字出力デバイスの駆動は、例えば前記特許文献4に記載されるように電磁力によりピンを突出させたり、前記特許文献1に記載されるように液体や気体の注入により袋部を膨張させてピンを突出させるなど、種々の手段で行うことができる。
また、携帯電話端末の側面には、「進む」キー7、「戻る」キー8、「文字確認」キー9が設けられている。これらの操作キーは、後述するように、出力されている点字情報を一頁、あるいは一文字進めたり、戻したりする場合、あるいは、入力した文字(点字)を確認するため点字出力させる際に操作される。
図2は、本発明の実施例の携帯電話端末のハードウェア構成の一例を示す図である。
同図において、11は音声情報やメール情報等を送受信するための送受信部、12は復変調器、13はCPUである。
CPU13には、プログラムや各種データを格納するためのメモリ14、音声部(デジタル⇔アナログ変換部)15、液晶パネル(LCD)等から構成される表示部16、入出力部17が接続されている。
音声部15はデジタル⇔アナログ変換器を有し、マイク6から入力された音声情報をデジタル信号に変換したり、デジタル信号を音声信号に変換しスピーカ1から出力する。
入出力部17には、前記点字出力デバイスを内蔵したダイヤルキーを有する文字/点字入出力部17a、文字/点字入出力制御部17b、前記各種操作キーを有する操作キー入力部17cが設けられている。
図3は、本発明の実施例の携帯電話端末の点字入出力処理の機能構成を示すブロック図である。
同図において、ダイヤルキー5が操作されると、文字/点字入力部21は、操作されたダイヤルキーに対応した文字情報を点字変換部22に送る。点字変換部22は、ダイヤルキー5から入力された文字情報、あるいはメモリ14に格納された受信メールの文字情報を点字情報に変換する。点字変換部22で変換された点字情報は、点字出力部23に送られ、点字出力部23は変換された点字情報に基づき、対応するダイヤルキーの点字出力デバイス24を駆動して、対応するダイヤルキー5に点字出力をする。
25は前記した携帯電話端末の操作面、側面等に設けられた操作キーであり、利用者による操作キーの操作により、上記入力文字の確定、点字出力などが行われる。なお、操作キーとしては、前記した方向/文字確定キー3、「進む」キー7、「戻る」キー8、「文字確認キー」9等が使用されるが、これらのキー以外に、ダイヤルキー5のいずれかの特定キーを操作キーに割り当ててもよい。
上記文字入力部21、点字変換部22、点字出力部23の機能はソフトウェアで実現でき、例えば前記メモリ14に上記機能を実現するプログラムが格納され、CPU13がこのプログラムを実行することにより、上記処理が行われる。
以下、本実施例の携帯電話端末による点字出力、点字入力機能について説明する。
(1)点字情報読み取り
点字情報読み取り時には、メモリ14に格納された受信メール等の文字情報、入力した文字情報を、点字変換部22で点字情報に変換して、点字出力デバイス24の各ピンを突出させることにより点字の読み取りを可能にする。
ダイヤルキー5は全部で12個(0〜9、※、#)あるので、出力する点字情報量が12個以下の場合には、上記点字出力部23は点字出力デバイス24を駆動して、文字情報に対応した順に点字が出力されるように、出力する点字数に対応した数のダイヤルキー5のピンを、出力する点字に対応させて突出させる。これにより、一度に最大12個分の点字読み取りが可能となる。
また、点字情報量が12個より大きい場合には、点字出力モードを「キー操作読出しモード」あるいは「時間読出しモード」のいずれかに設定することで、以下のようにして点字出力することができる。この設定には、前記操作キーのいずれかを出力モード切替キーに割り当てればよい。
(i) 「進む」キー、「戻る」キー操作により、現在出力されている点字の前または後に続く頁の点字を出力(キー操作読出しモード)。
上記のように12個の点字を出力させた後、次の文章を読むため「進む」キー7が押されると、次の頁の12個分の点字が出力される。すなわち、メモリ14から次の12個分の文字が読み出され、点字出力部23は点字出力デバイス24から、現在出力されている文章に続く、次の12個分の点字を出力させる。
同様に、現在出力されている文章の前の文章を読みたい場合に、「戻る」キー8が押されると、前の頁の12個分の点字が出力される。すなわち、現在出力されている文章の前の、12個分の点字が出力される。
(ii)「#」キー、「1」キーの操作により、現在出力されている点字の前または後に続く点字を一文字ずつずらしながら出力(キー操作読出しモード)。
上記のように12個の点字を出力させた状態で、「#」キーが押されると、ダイヤルキー5に出力されている点字が一文字ずつ前にずれて、最後に出力されている点字に続く、一文字分の点字が出力される。
同様に、「1」キーが押されると、ダイヤルキー5に出力されている点字が一文字ずつ後ろにずれて、先頭に出力されている点字の前の一文字分の点字が出力される。
(iii) 任意に設定された時間間隔で次の続く点字情報の出力(時間読出しモード)。
点字出力モードを「時間読出しモード」に設定し、さらに、「頁切換え出力モード」、「文字ずらし出力モード」のいずれかに設定しておくことで、任意に設定された所定時間間隔で、上記のように、現在出力されている点字後に続く頁の点字を出力したり、現在出力されている点字の前または後に続く点字を一文字ずつずらしながら出力させることができる。
例えば、「頁切換え出力モード」に設定されている場合には、次に続く12個の点字情報が、所定時間間隔で、次々とダイヤルキー5の点字出力デバイスから出力される。また、「一文字ずらし出力モード」に設定されている場合には、所定時間毎に、出力されている点字が一文字ずつずれて、出力されている点字に続く一文字分の点字が出力される。
(2)点字入力および入力した点字の確認
前記したように、ダイヤルキー5を操作すると、操作されたダイヤルキーに対応した文字情報が点字に変換され、点字出力デバイスによりダイヤルキーのピンが突出し、操作に応じた点字が出力される。これにより、操作者は、操作したダイヤルキーがどの文字情報に対応したキーであるかを確認しながら、文字入力を行うことができる。
本実施例では、上記文字入力時に、通常の携帯電話における文字入力と同様の操作で、かな入力を可能としている。
図4に、「あ〜お」を入力する場合のダイヤルキーPUSHによる点字出力デバイスの状態遷移図を示す。
同図に示すように、ダイヤルキー5を一度押すと各キーに対応した点字が点字出力デバイスにより出力される。例えば、上記ダイヤルキーを一度押すと、「あ」に対応した点字がそのダイヤルキーから出力され、2度押すと、「い」に対応した点字が出力される。
同様、続けてダイヤルキーを押す毎に、押した回数に応じた文字「う」、「え」、「お」が点字として点字出力デバイスにより出力される。この点字出力デバイスからの情報を読み取ることにより、操作者は入力する文字を確認することができる。
上記のようにダイヤルキーを押して、所望の文字に対応した点字が出力されたら、別のダイヤルキーまたは文字確定キー3を押す。これにより、その文字が入力される。
また、別のダイヤルキーまたは文字確定キー3が押されると、それまでに押されていたダイヤルキー内の点字出力デバイスは元の状態に戻る。
以上の操作を繰り返すことで、所望の文章が入力される。このようにして入力された文字からなる文章は、前記メモリ14に格納され、例えばメール送信などに使用される。
また、上記のように入力した文章全体を確認する場合には、「文字確認」キー9を押す。これにより、それまで入力された文字に対応した点字がダイヤルキー5の点字出力デバイスから連続して出力される。
入力した点字情報が12個以下の場合には、前記(1)の点字情報読み取り操作で説明したように、入力した文字情報が、ダイヤルキー5に点字出力される。
また、入力した点字情報が12個以上の場合には、点字出力モードを「キー操作読出しモード」あるいは「時間読出しモード」のいずれかに設定し、入力した文字情報をダイヤルキー5に点字出力させる。
例えば、点字出力モードが「キー操作読出しモード」に設定されている場合には、12個の点字を点字出力デバイスから出力させたのち、「進む」キーを押して、次の頁の文章を点字出力させる。また、必要に応じて、「戻る」キーを押して、前の頁の文章を点字出力させる。
さらに、前記したように、「#」もしくは「1」キーを押して、次に続く一文字もしくは前の一文字が点字出力させるようにしてもよい。
また、例えば点字出力モードが、「時間読出しモード」に設定されている場合には、前記したように、任意に設定された時間間隔で、入力した文字に対応した点字が12個ずつ、あるいは一文字ずつ次々に表示され、これにより、入力した文章を確認することができる。
図5〜図7は、メール送受信時における文字入力、点字出力処理を示すフローチャートであり、図5は、メール受信時、図6はメール送信時、図7は、点字出力処理を示す。
図5において、メール受信が選択されると、受信したメールをメモリ14に格納する(ステップS1,S2)。
ついで、文字情報を点字情報に変換し、音、または振動によりメール受信を通知する(ステップS3,S4)。そして、受信したメールの内容を点字出力して(ステップS5)、処理を終了する。
図7により上記ステップ5における点字出力処理について説明する。
図7において、まず、点字出力デバイスにより、ダイヤルキー5に、出力する文章に対応した点字を出力する(ステップS1)。そして、全ての文章が出力されたかを調べ(ステップS2)、全ての文章が出力された場合にはステップS13に行き、点字出力終了操作がされれば処理を終了し、点字を再度出力する場合には、ステップS1に戻る。
また、受信したメールの文章に対応した点字が12より多い場合には、点字出力モードが「キー操作読出しモード」か「時間読出しモード」かを判別する(ステップS3)。
出力モードが「キー操作読出しモード」の場合には、キー入力を判別する(ステップS8)。
キー入力が「進む」キーの場合には、次の12文字分を読出して、ダイヤルキー5の点字出力デバイスから点字出力する(ステップS9)。
キー入力が「戻る」キーの場合には、前の12文字分を読出して、ダイヤルキー5の点字出力デバイスから点字出力する(ステップS10)。
キー入力が「#」キーの場合には、次の一文字を読み出して、一文字分ずらす(ステップS11)。
キー入力が「1」キーの場合には、前の一文字を読み出して、一文字分ずらす(ステップS12)。
また、出力モードが「時間読出しモード」の場合には、出力モードが「頁切換え出力モード」か「文字ずらし出力モード」かを判別する(ステップS4)。
「頁切換え出力モード」の場合には、次の12個の点字を出力し(ステップS5)、所定時間が経過するまで待ち(ステップS7)、ステップS2に戻る。
また、「文字ずらし出力モード」の場合には、次の一文字分を読出し、一文字分ずらし、(ステップS6)、所定時間が経過するまで待ち(ステップS7)、ステップS2に戻る。
図6によりメール送信時の処理について説明する。
図6において、メール送信時、まず、前記したようにダイヤルキー5から文字入力を行う(ステップS1,S2)。文字入力が終了し、文字確認キーが押されると、上記図7のフローチャートで示した点字出力を行う(ステップS3−S5)。
点字出力された文章が確認され、メール送信操作が行われると上記のようにして作成されたメールが送信される(ステップS6−S7)。
なお、上記実施例では、操作キーとして「進む」キー、「戻る」キー、「#」キー、「1」キー、「文字確認」キーを用いる場合について説明したが、その他のキーを上記操作のためキーに割り当ててもよい。
(付記1) 点字出力機能を有する携帯電話端末であって、
携帯電話端末本体に複数のダイヤルキーを有するキー操作部を備え、各ダイヤルキー内に、点字出力部が設けられている
ことを特徴とする携帯電話端末。
(付記2)点字出力部を備えたダイヤルキーを操作したとき、操作されたダイヤルキー内に搭載された点字出力部から、操作されたダイヤルキーの種類と操作された回数に対応した点字を出力させる手段を備えた
ことを特徴とする付記1記載の携帯電話端末。
(付記3)出力すべき文字情報を、対応する点字へ変換し、上記文字情報に対応した複数の点字を、上記各ダイヤルキー内に設けられた点字出力部に、同時にダイヤルキーの個数分出力する手段を備えた、
ことを特徴とする付記1または付記2記載の携帯電話端末。
(付記4)一定の文字情報を入力後、予め設定されたキーを押すことにより、それまで入力された文字情報に対応した点字を、上記点字出力部に出力する
ことを特徴とする付記3の携帯電話端末。
(付記5)受信した文字情報もしくは入力された文字情報に対応する点字数が、上記ダイヤルキーで出力可能な数を超えている時、予め設定されたキーの操作により、現在出力されている点字群の次に続く文字情報もしくは前の文字情報に対応した点字を点字出力部に出力する手段を備えた
ことを特徴とする付記3または付記4記載の携帯電話端末。
(付記6)受信した文字情報もしくは入力された文字情報に対応する点字数が、上記ダイヤルキーで出力可能な数を超えている時、任意に設定された時間経過後に、現在出力されている点字群の次に続く文字情報もしくは前の文字情報に対応した点字を点字出力部に出力する手段を備えた
ことを特徴とする付記3または付記4記載の携帯電話端末。
(付記7)上記予め定められたキーを操作したとき、現在出力されている点字群の次に続く文字情報に対応した点字情報もしくは前の文字情報に対応した点字情報を、上記点字出力部を備えたダイヤルキーの個数分、点字出力部に出力する
ことを特徴とした付記6記載の携帯電話端末。
(付記8)上記予め定められたキーを操作したとき、現在出力されている点字群の次に続く一文字分の文字に対応した点字情報もしくは前の一文字分の文字情報に対応した点字情報を、点字出力部に出力する
ことを特徴とした付記6記載の携帯電話端末。
本発明の実施例の携帯電話端末の正面図(操作面側から見た図)である。 本発明の実施例の携帯電話端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施例の携帯電話端末の機能構成を示すブロック図である。 文字入力時における点字出力デバイスの状態遷移図である。 メール受信時の処理を示すフローチャートである。 メール送信時の処理を示すフローチャートである。 点字出力時の処理を示すフローチャートである。
符号の説明
1 スピーカ
2 表示画面
3 方向/文字確定キー
4 電源/終話キー
5 ダイヤルキー
6 マイク
7 「進む」キー
8 「戻る」キー
9 「文字確認」キー
10 発話キー
11 送受信部
12 復変調器
13 CPU
14 メモリ
15 音声部(デジタルアナログ変換部)
16 表示部
17 入出力部
21 文字入力部
22 点字変換部
23 点字出力部
24 点字出力デバイス
25 操作キー

Claims (5)

  1. 点字出力機能を有する携帯電話端末であって、
    携帯電話端末本体に複数のダイヤルキーを有するキー操作部を備え、各ダイヤルキー内に、点字出力部が設けられている
    ことを特徴とする携帯電話端末。
  2. 点字出力部を備えたダイヤルキーを操作したとき、操作されたダイヤルキー内に搭載された点字出力部から、操作されたダイヤルキーの種類と操作された回数に対応した点字を出力させる手段を備えた
    ことを特徴とする請求項1記載の携帯電話端末。
  3. 出力すべき文字情報を、対応する点字へ変換し、上記文字情報に対応した複数の点字を、上記各ダイヤルキー内に設けられた点字出力部に、同時にダイヤルキーの個数分、出力する手段を備えた、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の携帯電話端末。
  4. 受信した文字情報もしくは入力された文字情報に対応する点字数が、上記ダイヤルキーで出力可能な数を超えている時、予め設定されたキーの操作により、現在出力されている点字群の次に続く文字情報もしくは前の文字情報に対応した点字を点字出力部に出力する手段を備えた
    ことを特徴とする請求項3記載の携帯電話端末。
  5. 受信した文字情報もしくは入力された文字情報に対応する点字数が、上記ダイヤルキーで出力可能な数を超えている時、任意に設定された時間経過後に、現在出力されている点字群の次に続く文字情報もしくは前の文字情報に対応した点字を点字出力部に出力する手段を備えた
    ことを特徴とする請求項3記載の携帯電話端末。

















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