JP2006242486A - 電子式冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】 冷蔵庫全体の大型化を招くことなく、サーモサイフォンの放熱効率を高めた電子式冷蔵庫を提供すること。
【解決手段】 第一及び第二のサーモモジュール25,27を用いた冷却ユニット23により断熱容器2の内部を冷却すると共に、軸流ファン39により導かれた外気をサーモサイフォン32に当てることで前記断熱容器2外に放熱する電子式冷蔵庫1であって、前記サーモサイフォン32が前側放熱経路36と後側放熱経路37とを有するように構成し、これらの両放熱経路36,37間に前記軸流ファン39を保持したことで、この軸流ファン39に近接した前記両放熱経路36,37に対し効果的に送風して、前記サーモサイフォン32を効果的に放熱することができるばかりでなく、前記サーモサイフォン32が収容される機構部11の奥行き、ひいては電子式冷蔵庫1の奥行きを小さくすることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電子式冷蔵庫に関するものであり、特に、サーモモジュールの放熱のための構造に関するものである。
従来、この種の電子式冷蔵庫としては、冷蔵庫本体(断熱容器)内を熱電素子(サーモモジュール)で冷却し、この熱電素子の放熱面側に自然循環型のサーモサイフォンを設けたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。そして、このような構成とすることにより、前記サーモサイフォン内の冷媒が、前記サーモサイフォンを構成する沸騰受熱ボックス内で、前記熱電素子の熱を気化潜熱として奪って気化することで、前記熱電素子の放熱面側が冷却される。また、気化した前記冷媒は、前記サーモサイフォンのパイプを通過する際に、前記冷媒が持つ熱を外気に放散することで凝縮し、再び前記沸騰受熱ボックスに戻る。そして、これが連続して繰り返されることで、前記熱電素子の吸熱面側から放熱面側に熱が移動し、更にサーモサイフォンを経て外気に熱が排出されるという熱の経路が形成される。また、放熱用ファンによって前記サーモサイフォンに風を送ることで、前記サーモサイフォンの放熱効率を向上させたものも知られている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平8−303919号公報 特開平10−292972号公報
しかしながら、前者のような電子式冷蔵庫においては、前記冷媒の冷却及び凝縮を自然放冷に頼っていることで、サーモサイフォンの放熱効率がそれほど高くないので、このサーモサイフォンの放熱効率を高めるためには、このサーモサイフォンの冷媒が流れる経路を長くしたり放熱フィンを多くしたりする等、サーモサイフォンの表面積を大きくしなければならず、サーモサイフォンの大型化、ひいては冷蔵庫全体の大型化を招くという問題があった。また、後者のような電子式冷蔵庫においては、前記サーモサイフォンの配管が配列される面方向に対して平行に送風しており、このため、前記放熱用ファンの軸方向が前記サーモサイフォンの配管の面方向と平行となるので、前記サーモサイフォンを収容する部位の奥行きが長くなり、これによって、冷蔵庫全体の奥行きも長くなるという問題があった。そして、これを避けるために、前記放熱用ファンとして径の小さなものを用いることも考えられるが、径の小さなファンは一般的に風量が少ないので、前記サーモサイフォンの放熱効率が低くなってしまうばかりでなく、風量を稼ぐために高速回転させると五月蠅いという問題もあった。
本発明は以上の問題点を解決し、冷蔵庫全体の大型化を招くことなく、サーモサイフォンの放熱効率を高めた電子式冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の電子式冷蔵庫は、内部に被冷却物を収容可能な断熱容器と、この断熱容器内を冷却するためのサーモモジュールを用いた冷却ユニットと、この冷却ユニットに伝熱的に接続されて前記サーモモジュールの熱を前記断熱容器外に放散するためのサーモサイフォンと、このサーモサイフォンに外気を導くためのファンよりなる電子式冷蔵庫において、前記サーモサイフォンを前側放熱経路と後側放熱経路とを有するように構成すると共に、これら前側放熱経路と後側放熱経路の間で前記ファンを保持したものである。
また、本発明の請求項2に記載の電子式冷蔵庫は、請求項1において、前記前側放熱経路と後側放熱経路とが夫々略平面的に配列されており、これら前側放熱経路と後側放熱経路とが略平行となるように形成されていると共に、前記ファンが軸流ファンであり、このファンの回転軸が前記前側放熱経路及び後側放熱経路の面方向と直交するように前記ファンが設けられているものである。
更に、本発明の請求項3に記載の電子式冷蔵庫は、請求項1又は2において、前記前側放熱経路と後側放熱経路とが単一の配管で形成されているものである。
本発明の請求項1に記載の電子式冷蔵庫は、以上のように構成することにより、前記冷却ユニットに対して伝熱的に接続されたサーモサイフォンによって、前記サーモモジュールからの熱が前記サーモサイフォンの前側放熱経路及び後側放熱経路に移動し、このサーモサイフォンの前側放熱経路及び後側放熱経路が、これら前側放熱経路と後側放熱経路の間に保持された前記ファンによって冷却される。そして、前記ファンが前記前側放熱経路及び後側放熱経路の間という、これら前記前側放熱経路及び後側放熱経路に近接した位置に設けられていることで、これら前記前側放熱経路及び後側放熱経路に対し効果的に送風することができるので、前記サーモサイフォンを効果的に冷却することができる。
また、本発明の請求項2に記載の電子式冷蔵庫は、以上のように構成することにより、冷蔵庫全体の大型化を招くことなく、前記前側放熱経路と後側放熱経路との間に径の大きなファンを保持させることができる。そして、このように径の大きな前記ファンを用いることができるので、このファンを低速回転させたとしても充分風量を確保して前記サーモサイフォンの放熱効率を高めることができるばかりでなく、ファンからの騒音を抑えることができる。
更に、本発明の請求項3に記載の電子式冷蔵庫は、以上のように構成することにより、前記サーモサイフォンの構造が簡素化されるので、前記サーモサイフォンを容易に製造することができる。
以下、本発明の実施形態について、図1乃至図6に基づいて説明する。1は電子式冷蔵庫である。この電子式冷蔵庫1は、断熱容器2と、この断熱容器2内を冷却するための冷却機構3と、この冷却機構3を作動させるための制御部4とで構成されている。
前記断熱容器2は、容器本体5と、扉体6とを有して構成されている。前記容器本体5は、外殻体7と、合成樹脂等によって構成された内容器8と、これら外殻体7と内容器8とで区画される空間に注入される発泡ウレタン等の断熱材9とで構成されている。なお、前記外殻体7の前部には内側に折り曲げられた折曲部7Aが形成されていると共に、この折曲部7Aが前記内容器8の前端部と接合している。また、前記外殻体7の後部には、背面部7Bよりも後方に延びて延長部7Cが設けられていると共に、この延長部7Cに裏蓋10が取り付けられている。そして、これら背面部7B、延長部7C、及び裏蓋10によって、前記冷却機構3及び制御部4を収容する機構部11が区画される。また、前記延長部7Bの上面及び側面には、通気孔12が複数形成されている。なお、図示しないが、前記裏蓋10にも、前記延長部7Cと同様に、複数の通気口が形成されている。また、前記外殻体7の背面部7Bの中央よりもやや下方に、取付孔7Dが形成されている。また、前記内容器8には、前記取付孔7Dに対応して貫通孔8Aが形成されている。また、前記容器本体5の正面側には開口部5Aが形成されていると共に、この開口部5Aを開閉するように前記扉体6が枢支されている。なお、この扉体6は、外殻体13内に発泡ウレタン等の断熱材14を充填することで構成されている。また、前記扉体6の上部には、この扉体6を開閉する際に使用者が手を掛けるための取手部15が設けられている。また、前記容器本体5と扉体6との間は、マグネットパッキン16で塞がれている。そして、前記内容器8と、前記扉体6と、前記マグネットパッキン16によって、前記断熱容器2内に冷却空間17が区画されている。更に、前記内容器8の内面側には支持部18が設けられていると共に、この支持部18によって、断熱性を有する棚板19が支持されている。なお、この棚板19は、外殻体20に発泡ウレタン等の断熱材21を充填することで構成されている。また、前記容器本体5の底面には、前記電子式冷蔵庫1を支える足22が取り付けられている。
前記取付孔7Dには、前記冷却機構3を構成する冷却ユニット23が設けられている。この冷却ユニット23は、一面が前記内容器8の貫通孔8Aにおいて後述する吸熱板30の垂直部30Aに対して伝熱的に接する庫内側伝熱ブロック24と、この庫内側伝熱ブロック24の他面に一面が伝熱的に接する第一のサーモモジュール25と、この第一のサーモモジュール25の他面に一面が伝熱的に接する中間伝熱ブロック26と、この中間伝熱ブロック26の他面に一面が伝熱的に接する第二のサーモモジュール27と、この第二のサーモモジュールの他面に一面が伝熱的に接する庫外側伝熱ブロック28とを有して構成されている。なお、前記第一及び第二のサーモモジュール25,27と前記中間伝熱ブロック26の外寸は、前記庫内側伝熱ブロック24及び庫外側伝熱ブロック28の外寸よりも小さく形成されている。また、前記庫内側伝熱ブロック24の外寸と前記庫外側伝熱ブロック28の外寸は略等しく形成されていると共に、前記取付孔7D及び貫通孔8Aの内寸よりもやや小さく形成されている。そして、前記庫内側伝熱ブロック24と庫外側伝熱ブロック28とを図示しないビス等で螺子止めすることで、前記第一及のサーモモジュール25と前記中間伝熱ブロック26と第二のサーモモジュール27は、前記庫内側伝熱ブロック24と庫外側伝熱ブロック28とで挟持される。また、前記第一及び第二のサーモモジュール25,27と前記中間伝熱ブロック26の外周で且つ前記庫内側伝熱ブロック24と庫外側伝熱ブロック28の間には、この庫外側伝熱ブロック28から前記庫内側伝熱ブロックへの熱の移動を抑制するための断熱部材29が設けられている。更に、前記内容器8の庫内側には、アルミニウム等の熱伝導性が高い材質によって側面視略L字形に形成された熱交換部としての吸熱板30が設けられている。なお、この吸熱板30は、その平板状の垂直部30Aが前記内容器8の貫通孔8Aにある前記庫内側伝熱ブロック24に対して伝熱的に接すると共に、平板状の水平部30Bが前記支持部18によって支持される棚板19の下方に近接するように配される。そして、前記庫内側伝熱ブロック24と前記吸熱板30の垂直部30Aとをビス止めすることで、前記冷却ユニット23が前記取付孔7D内に固定され、前記吸熱板30が前記冷却空間17内で前記冷却ユニット23に固定されると共に、前記吸熱板30が前記内容器8内に固定される。更に、前記冷却ユニット23の庫外側伝熱ブロック28と挟持部材31との間には、前記冷却機構3を構成するサーモサイフォン32が伝熱的に接続されている。
前記サーモサイフォン32について詳述する。このサーモサイフォン32は、銅等の熱伝導性及び耐圧性に優れた材質によって構成された気化室33と、鋼等の安価で熱伝導性や曲げ加工性、耐圧性に優れた材質で構成された放熱管34と、この放熱管34に熔接された放熱補助体35とで構成されている。なお、前記気化室33及び放熱管34の内部には、図示しない冷媒が封入されている。また、前記放熱補助体35は鋼製の細い棒状体であり、略直線状に形成されている。そして、前記サーモサイフォン32は、前記背面部7Bと延長部7Cと裏蓋10とで区画された前記機構部11内に収容されている。そして、前記気化室33には、上下に接続部33A,33Bが形成されており、これらの上下の接続部33A、33Bに、夫々前記放熱管34の端部が接続されている。また、前記放熱管34は、一本の管を折り曲げて構成されており、この一本の放熱管34の両端が前記気化室33の上下の接続部33A,33Bに接続されている。なお、前記放熱管34は、連続した前側放熱経路36と後側放熱経路37とを有して構成されている。また、前記前側放熱経路36と後側放熱経路37は、これらを構成する管が夫々略平面的に配列されていると共に、前記前側放熱経路36と後側放熱経路37が配列される仮想平面同士が、所定の間隔を隔てて略平行となっている。そして、前記放熱管34は、前記容器本体5の外殻体7の背面部7Bに対して、取付部38を介して取り付けられている。なお、前記サーモサイフォン32は、前記前側放熱経路36が前記背面部7Bに対して適宜の間隔を隔てるように取り付けられている。
前記サーモサイフォン32の製造工程について詳述すると、このサーモサイフォン32を構成する製造途中の放熱管34は、図6に示すように、一本の管を蛇行させるように折り曲げ、その一端34Aを前記気化室33の上接続部33Aと接続させるように下方に折り曲げると共に、戻り部34Dを経て、その他端34Bを前記気化室33の下接続部33Bと接続させるように折り曲げることで形成されている。そして、蛇行状に折り曲げられた製造途中の前記放熱管34における直線部34C同士を連結するように、複数の前記放熱補助体35を互いに略平行に熔接する。なお、このように製造途中の前記放熱管34における直線部34C同士が複数の前記放熱補助体35で接続された状態において、製造途中の前記放熱管34の少なくとも前記直線部34Cは略同一仮想平面上に位置する。そして、このように折り曲げられた図6の状態の管を、一点鎖線Bの位置で折り曲げる(本例においては谷折り)ことで、前記放熱管34が形成される。なお、図6において、一点鎖線Bよりも右側が前記前側放熱経路36となると共に、一点鎖線Bよりも左側が前記後側放熱経路37となる。即ち、前記放熱管34は、一点鎖線Bを境にして交互に前記前側放熱経路36と後側放熱経路37になるように形成されている。更に、一点鎖線Bで折り曲げられた後の前記放熱管34において、前記前側放熱経路36と後側放熱経路37における直線部34Cは、夫々が個別の仮想平面上に位置する。なお、前記前側放熱経路36における直線部34Cが位置する仮想平面と前記後側放熱経路37における直線部34Cが位置する仮想平面は、所定の間隔を隔てて略平行となるように構成されている。そして、このように前記前側放熱経路36と後側放熱経路37とを有する放熱管34を単一の管で構成することで、前記放熱管34の経路が長くなるので、前記放熱管34の構造が簡素化されるので、この放熱管34、ひいては前記サーモサイフォン32を容易に製造することができる。
そして、前記サーモサイフォン32の放熱管34の前側放熱経路36と後側放熱経路37との間には、軸流ファン39が保持されている。なお、この軸流ファン39は、その軸方向が、前記前側放熱経路36の直線部34Cが位置する仮想平面及び前記後側放熱経路37の直線部34Cが位置する仮想平面に対して略直交するように取り付けられている。また、前記軸流ファン39は、その軸方向の厚さが前記前側放熱経路36と後側放熱経路37の間隔と同じかやや小さくなるように形成されている。また、前記軸流ファン39は、前記後側放熱経路37側からビス40によって固定されている。そして、このように前記軸流ファン39を前記放熱管34の前側放熱経路36と後側放熱経路37との間に保持することで、前記機構部11の奥行きを、軸流ファンの軸方向を放熱管の面方向に対して略平行に設ける従来の構造に比して小さくすることができ、これによって、電子式冷蔵庫1全体を小型化することができる。また、前記軸流ファン39として、前記放熱管34に収まる範囲内で可能な限り大きな径のものを用いることができるので、回転数を低くしても充分に風量を稼ぐことができる。これによって、前記軸流ファン39による騒音も抑えることができる。なお、前記機構部11内における下部には、前記第一のサーモモジュール25、第二のサーモモジュール27、及び前記軸流ファン39を制御するための前記制御部4が設けられている。
更に、前記冷却空間17内における前記吸熱板30の水平部30Bよりも下方には、上方に開口41Aを有する氷容器41が収容されている。この氷容器41は、その正面壁41Bが高く形成されており、前記氷容器41を前記水平部30Bの下方に収容した際に、前記正面壁41Bが前記水平部30Bの前縁に当接するように構成されている。なお、前記水平部30Bの前縁は略直線状に形成されており、また、前記正面壁41Bの内面は略平面状に形成されている。これによって、前記正面壁41Bが前記水平部30Bの前縁に当接した際に、前記正面壁41Bと前記水平部30Bの前縁との間に殆ど隙間が生じない。また、前記氷容器41は、前記開口部41Aの上縁が、前記氷容器41を前記水平部30Bの下方に挿入するのに必要な程度の僅かな間隔を前記水平部30Bの下面との間に生ずるように形成されている。即ち、前記氷容器41の開口部41Aは、この開口部41Aと近接する前記水平部30Bによって僅かな間隔を隔てて上方が覆われることになる。
次に、本発明の作用について説明する。まず、使用者によって図示しない電源プラグが家庭用AC電源等に接続されると、前記制御部4によって、前記第一のサーモモジュール25、第二のサーモモジュール27及び前記軸流ファン39が通電される。そして、これら第一のサーモモジュール25及び第二のサーモモジュール27が通電されると、これら第一のサーモモジュール25及び第二のサーモモジュール27の一面側から他面側に熱が移動する。そして、これら第一のサーモモジュール25と第二のサーモモジュール27を有する前記冷却ユニット23が前述したように構成されていることで、前記冷却空間17内の空気、ひいては前記冷却空間17内に収容された被収容物の熱が、前記吸熱板30から前記庫内側伝熱ブロック24を経て前記第一のサーモモジュール25に至り、この第一のサーモモジュール25が一面側(庫内側)から他面側(庫外側)に熱を移動させ、この熱が前記中間伝熱ブロック26を経て前記第二のサーモモジュール27に至り、この第二のサーモモジュール27が一面側(庫内側)から他面側(庫外側)に熱を移動させ、この熱が前記庫外側伝熱ブロック28を経て前記サーモサイフォン32の気化室33に移動する。なお、前述したように、前記第一及び第二のサーモモジュール25,27と前記中間伝熱ブロック26の外周で且つ前記庫内側伝熱ブロック24と庫外側伝熱ブロック28の間に前記断熱部材29が設けられていることで、前記庫外側伝熱ブロック28から前記庫内側伝熱ブロック24を経て前記冷却空間17へ熱が逆流入することが抑制される。
なお、前記冷却空間17内において、前記前記吸熱板30の水平部30Bの下方に収容される前記氷容器41内の空気及び被収容物は、前記水平部30Bによって多く熱が奪われることになる。一方、前記水平部30Bの上方に断熱性を有する前記棚板19が装着されていることで、前記冷却空間17内における前記棚板19よりも上部の広い範囲では、広い面積を有する前記吸熱板30の水平部30Bによる吸熱量が少なく、前記吸熱板30の水平部30Bよりも吸熱面積の小さな前記垂直部30Aによって主として熱が奪われることになる。そして、前述したように、前記水平部30Bの上方に断熱性を有する前記棚板19が装着されていることで、前記冷却空間17内の上部から前記氷容器41内空間へは熱が殆ど流入せず、僅かに熱が前記棚板19を通過したとしても、前記吸熱板30の水平部30Bから前記冷却ユニット23へ移動することになるので、前記氷容器41内の空間及び被収容物は低い温度に保たれることになる。また、前述したように、前記氷容器41の開口部41Aの上縁と前記水平部30Bの下面との間には、前記氷容器41を前記水平部30Bの下方に挿入するのに必要な程度の僅かな間隔を有するだけであるので、前記氷容器41の外部の比較的温度の高い空気が前記氷容器41の内部に殆ど流入しない。更に、前記氷容器41の正面壁41Bと前記水平部30Bの前縁とが殆ど隙間なく当接することで、これら氷容器41の正面壁41Bと水平部30Bの前縁との間から、前記氷容器41の外部の比較的温度の高い空気が前記氷容器41の内部に流入しない。このため、前記氷容器41内空間は前記冷却空間17の上部の空間よりも低い温度、例えば、氷を貯蔵することが可能な氷点下の温度まで冷却されることになる。
そして、前記庫外側伝熱ブロック28から前記気化室33へ移動した熱は、この気化室33内に封入されている液体状の冷媒を気化させる。そして、この気化した冷媒は、前記上接続部33A及び一端34Aから放熱管34に入り、この放熱間34内を上昇する。なお、前記冷媒は、前記放熱管34を通過する際、前記後側放熱経路37と前側放熱経路36を交互に通過することになる。そして、前記気化した冷媒は、前記放熱管34を通過する際に熱を放出することで、この放熱管34内で再び液化する。なお、前記冷媒から放出された熱は、前記放熱管34に前記放熱補助体35が取り付けられていることで放熱面積が拡大されているので、効率よく外気に排出されることになる。更に、前記放熱管34内で液化した冷媒は、下方から気体状の冷媒によって押されることで、前記放熱管34内を上昇し、更に戻り部34Dを下降して前記他端34B及び下接続部33Bから前記気化室33に戻る。
なお、前述したように、前記軸流ファン39が通電されることで回転しているので、この軸流ファン39によって前記放熱管34及び放熱補助体35に風が送られる。そして、前記冷媒から前記放熱管34及び放熱補助体35に移動した熱を前記軸流ファン39によって発生した風が奪う。そして、熱を奪った風は、前記機構部11から前記延長部7Cの通気孔12を通って外気に放出される。そして、前述したように、前記軸流ファン39として、前記放熱管34に収まる範囲内で可能な限り大きな径のものを用いることができるので、回転数を低くしても充分に風量を稼ぐことができ、これによって、前記軸流ファン39による騒音も抑えることができる。
以上のように、本発明は、第一及び第二のサーモモジュール25,27を用いた冷却ユニット23によって断熱容器2の内部を冷却し、前記冷却ユニット23が前記断熱容器2の内部の冷却空間17から移動させた熱を前記断熱容器2外に放散するためのサーモサイフォン32を前記冷却ユニット23に対して伝熱的に接続し、軸流ファン39により導かれた外気によって前記サーモサイフォン32の熱を放散させる電子式冷蔵庫1であって、前記サーモサイフォン32の放熱管34が前側放熱経路36と後側放熱経路37とを有するように構成し、これら前側放熱経路36と後側放熱経路37の間に前記軸流ファン39を保持したことで、前記軸流ファン39が近接した位置に設けられた前記前側放熱経路36及び後側放熱経路37に対し効果的に送風して、前記サーモサイフォン32を効果的に冷却することができるばかりでなく、前記軸流ファン39が前記サーモサイフォン32の放熱管34の外部に位置しないので、前記サーモサイフォン32が収容される機構部11の奥行き、ひいては電子式冷蔵庫1の奥行きを小さくすることができるものである。
また、本発明は、前記前側放熱経路36と後側放熱経路37の少なくとも直線部34Cを夫々略平面的に配列し、これら前側放熱経路36と後側放熱経路37とを略平行に形成し、これら平行な前側放熱経路36と後側放熱経路37の間に前記軸流ファン39を設けたことで、従来の構造に比して前記機構部11の奥行きをより小さくして前記電子式冷蔵庫1全体をより小型化することができるばかりでなく、前記放熱管34に収まる範囲内で可能な限り大きな径の前記軸流ファン39を用いることができるので、騒音を抑えるように回転数を低くしても充分に風量を確保して前記サーモサイフォン32の放熱効率を高めることができるものである。
更に、本発明は、前記前側放熱経路36と後側放熱経路37とを単一の配管で形成したことで、前記サーモサイフォン32の放熱管34の構造が簡素化されるので、前記サーモサイフォン32を容易に製造することができるものである。
なお、本発明は以上の実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例えば、上記実施形態では、前記冷却ユニットのサーモモジュールを二つ用いているが、前記サーモモジュールの数は適宜設定することができる。また、上記実施形態では、冷媒が前記前側放熱経路と後側放熱経路を交互に通過するように前記サーモサイフォンを構成したが、前記前側放熱経路全体と後側放熱経路全体とを直列に配列してもよい。
本発明の一実施例を示す電子式冷蔵庫の正面図である。 本発明の一実施例を示す電子式冷蔵庫の側面図である。 本発明の一実施例を示す電子式冷蔵庫の裏蓋を外した状態の背面図である。 本発明の一実施例を示す電子式冷蔵庫の平面図である。 本発明の一実施例を示す電子式冷蔵庫の断面図である。 本発明の一実施例を示す電子式冷蔵庫における製造途中のサーモサイフォンを示す概略図である。
符号の説明
1 電子式冷蔵庫
2 断熱容器
17 冷却空間
23 冷却ユニット
24 庫内側伝熱ブロック(冷却ユニット)
25 第一のサーモモジュール(冷却ユニット)
26 中間伝熱ブロック(冷却ユニット)
27 第二のサーモモジュール(冷却ユニット)
28 庫外側伝熱ブロック(冷却ユニット)
32 サーモサイフォン
33 気化室(サーモサイフォン)
34 放熱管(サーモサイフォン)
35 放熱補助体(サーモサイフォン)
36 前側放熱経路
37 後側放熱経路
39 軸流ファン

Claims (3)

  1. 内部に被冷却物を収容可能な断熱容器と、この断熱容器内を冷却するためのサーモモジュールを用いた冷却ユニットと、この冷却ユニットに伝熱的に接続されて前記サーモモジュールの熱を前記断熱容器外に放散するためのサーモサイフォンと、このサーモサイフォンに外気を導くためのファンよりなる電子式冷蔵庫において、前記サーモサイフォンを前側放熱経路と後側放熱経路とを有するように構成すると共に、これら前側放熱経路と後側放熱経路の間で前記ファンを保持したことを特徴とする電子式冷蔵庫。
  2. 前記前側放熱経路と後側放熱経路とが夫々略平面的に配列されており、これら前側放熱経路と後側放熱経路とが略平行となるように形成されていると共に、前記ファンが軸流ファンであり、このファンの回転軸が前記前側放熱経路及び後側放熱経路の面方向と直交するように前記ファンが設けられていることを特徴とする請求項1記載の電子式冷蔵庫。
  3. 前記前側放熱経路と後側放熱経路とが単一の配管で形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の電子式冷蔵庫。
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