JPH10292972A - 電子冷蔵庫 - Google Patents

電子冷蔵庫

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JPH10292972A
JPH10292972A JP9101296A JP10129697A JPH10292972A JP H10292972 A JPH10292972 A JP H10292972A JP 9101296 A JP9101296 A JP 9101296A JP 10129697 A JP10129697 A JP 10129697A JP H10292972 A JPH10292972 A JP H10292972A
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JP
Japan
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heat
box
thermosiphon
condenser
element module
Prior art date
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Pending
Application number
JP9101296A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihisa Aoki
義久 青木
Seiichi Abe
誠一 阿部
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication of JPH10292972A publication Critical patent/JPH10292972A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】放熱側の沸騰部ボックスを有するサーモサイフ
ォンを冷蔵庫の箱体背面に設けた電子冷蔵庫において、
沸騰部が平滑面のものにあっては、沸騰部熱伝達率が悪
く、冷蔵庫の冷却性能,省電力効果が得られないという
問題がある。 【解決手段】沸騰部ボックス11の熱電素子モジュール
8側のボックス壁を構成する部材16の内面に発泡金属
の薄いシート17を貼付け、これにより伝熱面に微小な
凹みを多数設け微小な気泡核が発生しやすい構造にした
熱電素子放熱促進装置を構成し、この熱電素子放熱促進
装置をサーモサイフォンにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】放熱側の沸騰部ボックスを有
するサーモサイフォンを冷蔵庫の箱体背面に設けた電子
冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱電素子モジュール放熱面からの熱除去
を熱媒体の沸騰現象を利用し、沸騰促進手段を用い、沸
騰部熱抵抗の低減を行っている従来技術として、特開平
5−312454号公報,特開平4−126973号公報などがある。
特開平5−312454号公報では熱電素子モジュール放熱面
に接触させた放熱用ブロックにパイプを貫通させパイプ
内面に接触するコイル状部材を挿入し沸騰部熱伝達率を
向上させ、また管として内面溝付管を使用している。ま
た、特開平4−126973 号公報では平面状の沸騰面に無数
の凹凸を設け沸騰部熱伝達率を向上させ、沸騰部熱抵抗
の低減を行っている。さらに特開平5−31245号公報では
サーモサイフォンを収納する背面カバーは断熱箱体を形
成するソトイタとは別体に形成されている。サーモサイ
フォンの下部にある放熱用ファンのファンは前方に向け
取付けられている。さらに放熱用スリットの例としては
特開平4−174269 号公報があり、これでは断熱箱体の上
部にサーモサイフォンを収納した送風ダクトが形成さ
れ、放熱用スリットは断熱箱体の前部と後部に形成され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の平面状の沸騰面
と沸騰部熱伝達率向上手段を設けたものにあっては放熱
ブロックにパイプを貫通させパイプ内面に接触するコイ
ル状部材を挿入したり、沸騰面に無数の凹凸を設けたり
するものであるため、熱電素子モジュールの放熱面から
沸騰面(パイプ内面)までの平均距離が大きくなり、そ
の間の熱抵抗も大きくなるという問題がある。また、沸
騰面に凹凸を設けるには特殊加工が必要になり量産性が
悪く安価に作ることができないという問題がある。この
結果として、熱電素子モジュールの放熱面温度を低下す
ることができず、従って吸熱面温度も低下することがで
きず、冷却能力,省電力効果が得られないという問題が
ある。
【0004】さらに、サーモサイフォンを収納する背面
カバーを有する背面空間室を断熱箱体を形成するソトイ
タとは別体に形成されているので、断熱箱体に背面カバ
ーを有する背面空間室を取付ける際に、取付部材,取付
けの手間等が必要となりコストが高くなるという問題が
ある。
【0005】さらに、サーモサイフォンの下部にある放
熱用ファンが前方に向け取付けられているので、このま
まではサーモサイフォンの通風,放熱がスムーズに行わ
れず、余分な風向板等が必要となりコストが高くなると
いう問題がある。
【0006】さらに、サーモサイフォンの凝縮器がフィ
ンパイプ式のものにあっては、放熱用ファンの振動でフ
ィンパイプが共振するという問題がある。
【0007】さらに、放熱用ファンの取付けにより、背
面空間室の奥行寸法が大きくなり、冷蔵庫の大きさが大
きくなるという問題がある。
【0008】さらに、放熱用スリットが断熱箱体の前部
と後部に形成されているものにあっては、サーモサイフ
ォンで熱交換された熱風が断熱箱体の前方に吹き出され
ると共に、放熱用ファンの音も前方にでてくるので扉開
閉時に不快感を与えるという問題がある。
【0009】さらに、電源用基板の取付場所が見当ら
ず、断熱箱体の上部にするとカバー等が必要となり、コ
ストが高くなり、冷蔵庫も大きくなるという問題があ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題点を
解決するためになされたものである。
【0011】即ち、請求項1の如く、熱電素子モジュー
ルの放熱面にサーモサイフォンの沸騰部ボックスが熱的
に接触し、沸騰部ボックスには冷媒等の熱媒体が封入さ
れており、沸騰により発生した蒸気は蒸発流路から凝縮
器に流れ、凝縮器で放熱し液冷媒になり、液冷媒は重力
の作用により下方に流れ、流路を通り沸騰部ボックスに
戻る構成になっているサーモサイフォンにおいて、高性
能な沸騰部の熱伝達率向上の手段として、沸騰部ボック
スの熱電素子モジュール側のボックス壁を構成する部材
の内面に発泡金属の薄いシートを貼付け、これにより伝
熱面に微小な凹みを多数設け微小な気泡核が発生しやす
い構造にした熱電素子放熱促進装置を構成し、この熱電
素子放熱促進装置を断熱箱体により形成される冷蔵庫の
箱体背面に設けたものである。ボックス壁を構成する部
材の内面に発泡金属の薄いシートを貼付ける加工は、炉
中溶接で簡単に加工できるので量産にも適しており、安
価にできる。
【0012】さらには、断熱箱体のアトイタと、そのア
トイタの奥行方向に突出した上下左右の各ソトイタと、
そのソトイタ周端部を覆う背面カバーとで囲まれた背面
空間室にサーモサイフォンを配設したものである。これ
によって断熱箱体と背面カバーとが一体となり、取付部
材,取付けの手間等が不要となりコストを安くできる。
【0013】さらには、請求項2の如く、サーモサイフ
ォンの下部に放熱用ファンを上方に向けて配設したもの
である。これによって、サーモサイフォンの通風,放熱
がスムーズに行われ、余分な風向板も不要となりコスト
を安くできる。
【0014】さらには、請求項3,4の如く、サーモサ
イフォンの凝縮器をU字曲げ部を有するフィンパイプ凝
縮器で構成し、そのU字曲げ部を歯形状の固定具で狭持
し、この固定具を箱体のアトイタ部に固定するか、ある
いは、サーモサイフォンの凝縮器をU字曲げ部を有する
フィンパイプ凝縮器で構成し、そのU字曲げ部を凹状の
固定具でその凹部に緩衝材を介して狭持し、この固定具
を箱体のアトイタ部に固定するものである。これによっ
て、放熱用ファンの振動でフィンパイプ凝縮器が共振す
ることを解消できる。
【0015】さらには、請求項5の如く、放熱用ファン
の対抗部位のアトイタに凹状の絞りを設けたものであ
る。これによって、背面空間室の奥行寸法を狭くするこ
とができ、電子冷蔵庫の大きさをコンパクトにすること
ができる。
【0016】さらには、請求項6の如く、放熱用スリッ
トを背面カバーの放熱用ファンの対抗部位と背面カバー
上方端部の近傍に配設したものである。これによって、
サーモサイフォンの通風,放熱がスムーズに行われると
共に、サーモサイフォンで熱交換された熱風が断熱箱体
の前方に吹き出されることもなくなり、放熱用ファンの
音が前方にでてくることも起きない。
【0017】さらには、請求項7の如く、電源用基板を
サーモサイフォンの下部で放熱用ファンの片側部のアト
イタに支持体を介して固定したものである。これによっ
てカバー等の部材を新たに作ることもなくなり、冷蔵庫
の大きさも最小限にすることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の詳細を図に示す一
実施例で説明する。
【0019】図1は本発明の電子冷蔵庫の要部縦断面
図。図2〜図5はフィンパイプ凝縮器のアトイタへの取
付説明図。図6〜図7は電源用基板のアトイタへの取付
説明図である。
【0020】図1において、1は内箱、2はソトイタ、
3は断熱箱体、4は扉、5は庫内、6はアトイタであ
り、上記断熱箱体3は内箱1とソトイタ2とアトイタ6
で囲まれ空間に発泡断熱材を充填して形成したものであ
る。7は背面カバー、7aは背面空間室であり、この背
面空間室7aは断熱箱体3のアトイタ6と、そのアトイ
タ6の奥行方向に突出した上下左右の各ソトイタ2と、
そのソトイタ周端部を覆う背面カバー7とで囲まれた空
間室である。これにより、断熱箱体3と背面カバー7と
が一体化され、一体化のための取付部材,取付けの手間
等が不要となる。
【0021】8は熱電素子モジュールであり、この熱電
素子モジュール8は断熱箱体3の背面の一部に設けた貫
通部に配設され、前面部には吸熱面9,後面部には放熱
面10を有している。放熱面10にはサーモサイフォン
の沸騰部ボックス11が熱的に接触している。この沸騰
部ボックス11には冷媒等の熱媒体12が封入されてお
り、沸騰により発生した蒸気はパイプ13から放熱用フ
ィン14を有するフィンパイプ凝縮器15に流れ、ここ
で放熱し液冷媒になり液冷媒は重力の作用により下方に
流れ、再び沸騰部ボックス11に戻る構成になってい
る。
【0022】沸騰部ボックス11の熱電素子モジュール
8のボックス壁を構成する部材16の内面には銅などの
発泡金属の薄いシート17を貼ることにより伝熱面に微
小な凹みを多数設け、微小な気泡核が発生しやすい構造
にし、高性能な沸騰部熱伝達率向上手段を構成してい
る。また、断熱箱体3の背面の一部に設けた貫通部には
熱伝導体18を取付け、熱伝導体18の冷蔵庫庫内5側
に吸熱用フィン19を設け、熱伝導体18の庫外側には
熱電素子モジュール8の吸熱面9に熱的に接触してい
る。
【0023】しかして、熱電素子モジュール8に通電す
ると吸熱面9の温度が下がり吸熱作用を行い、熱伝導体
18を介して吸熱用フィン19より庫内5の熱が奪わ
れ、冷蔵庫庫内5が冷却される。一方、熱電素子モジュ
ール8に通電されると庫内5から奪った熱と通電した電
力の和に相当する熱が放熱面10より放熱され、その熱
はボックス壁を構成する部材16及びその内面に貼付け
た発泡金属の薄いシート17に熱伝導により伝わる。沸
騰部ボックス11内の冷媒は発泡金属の薄いシート17
の作用により効率よく沸騰し、高性能な沸騰部熱伝達が
実現できる。なお、20は放熱用ファンであり、この放
熱用ファン20はサーモサイフォンの下部にそのファン
が上方に向けて配設され、フィンパイプ凝縮器15へ強
制通風し、フィンパイプ凝縮器15の放熱を促進するた
めに設けられている。これによって、余分な風向板など
を不要にしている。
【0024】21は凹部であり、この凹部21は放熱用
ファン20の対抗部位のアトイタ6に設けたものであ
る。これによって、放熱用ファン20をアトイタ6の凹
部21にくい込ませて取付けることができ背面空間7a
の奥行寸法を小さくでき、その分冷蔵庫をコンパクトに
できるものである。
【0025】また、この凹部21を形成することにより
アトイタ6の強度を増すことができる。21は吸込スリ
ットであり、この吸込スリット21は背面カバー7の放
熱用ファン対抗部位に配設したものである。22は吐出
スリットであり、この吐出スリット22は背面カバー7
の上方端部近傍に配設したものである。これによって、
フィンパイプ凝縮器15の通風,放熱がよくなり、背面
空間室7aの奥行寸法も狭くでき、冷蔵庫をコンパクト
にすることができる。また、放熱用ファンの音が冷蔵庫
の前方に出ないので騒音の問題は解消できる。なお、2
4は足、25はハンドルである。
【0026】次に、図2〜図5を用いて、フィンパイプ
凝縮器15のアトイタ6への取付けについて説明する。
図2,図3において26はフィンパイプ凝縮器15のU
字曲げ部であり、このU字曲げ部26を歯形状の固定具
27で狭持し、固定具27の両端部をネジ28を用いて
アトイタ6へ固定したものである。また、これとは別の
方法として図4,図5において、29は凹状の固定具で
あり、この固定具29はフィンパイプ凝縮器15のU字
曲げ部26を緩衝材30を介して狭持し、固定具29の
両端部をネジ31を用いてアトイタ6へ固定したもので
ある。このようにすることによって、放熱用ファンの振
動がフィンパイプ凝縮器15を共振することを解消でき
る。
【0027】次に、図6,図7を用いて、電源用基板3
2のアトイタ6への取付けについて説明する。電源用基
板32をサーモサイフォンの下部で放熱用ファン20の
左あるいは右の片側部でアトイタ6に支持体33を介し
て固定したものである。このようにすることによって、
電源用基板32のカバー等の部材を新たに作ることも不
要となり、コスト低減をはかることができる。また、新
たに据付スペースを確保する必要もなくなるので、冷蔵
庫の大きさをコンパクトにすることができる。
【0028】
【発明の効果】熱電素子モジュール8の放熱面10から
の放熱量は吸熱面9から吸熱した熱量と通電した電力の
和に相当する熱が放熱される。そのため、放熱面温度を
下げ熱電素子モジュール8を効率よく使用するために、
放熱面にフィン等を設け効率よく放熱する手段が使用さ
れる。しかし、単にフィンを設け伝熱面積を拡大し熱伝
導により熱拡散を行うとフィンの大きさが大きくなるに
したがいフィン効率が低下し、効率のよい放熱を行えな
くなる。
【0029】そこで、上記したように、熱電素子モジュ
ール8の放熱面10にサーモサイフォンの沸騰部ボック
ス11を熱的に接触させ、沸騰部ボックス11の熱電素
子モジュール8側のボックス壁を構成する部材16の内
面に銅などの発泡金属の薄いシート17を貼付けること
により伝熱面に微小な凹みを多数設け微小な気泡核が発
生しやすい構造にし、高性能な沸騰部熱伝達率向上手段
を構成する。
【0030】沸騰部ボックス11には冷媒等の熱媒体1
2を封入し、沸騰により発生した蒸気をパイプ13から
フィンパイプ凝縮器15に導くことにより凝縮器15内
の冷媒温度を一様にし、効率よく凝縮器15で放熱し液
冷媒となり、この液冷媒は重力の作用により下方に流
れ、再び沸騰部ボックス11に戻る構成にし、熱電素子
モジュール8を効率よく使用する。このような放熱手段
を冷蔵庫に使用することにより、熱電素子モジュール8
の放熱面温度を低下でき、省電力の冷蔵庫を提供でき
る。
【0031】さらに、本発明の高性能な沸騰部熱伝達率
向上手段を構成した場合の効果の一例を図8及び図9に
示す。図8は発泡金属の薄いシート17を用いた沸騰面
とそれを用いない平滑面の沸騰面の場合における各部温
度分布を比較した一例である。本発明の沸騰部熱伝達率
向上手段を用いることにより、図9に示すように沸騰熱
伝達率は大幅に向上し、その結果沸騰面温度と液温の温
度差すなわち過熱度は11.5℃から3.7℃と大幅に低
減される。そのため、熱電素子モジュール8の放熱面1
0の温度Thが大幅に下がり、吸熱面9の温度Tcとの
温度差:Th−Tcが小さくなる。一般に熱電素子モジ
ュールはTh−Tcが小さくなると熱電素子モジュール
冷却能力が向上し本実験例では、平滑面に対して冷却能
力が53%向上する。
【0032】さらに、サーモサイフォンを収納する背面
カバーを有する背面空間室を断熱箱体を形成するソトイ
タとは別体に形成されていたものを断熱箱体の上下左右
の各ソトイタを奥行方向に突出させ背面空間室を断熱箱
体を形成するソトイタと一体に形成することによって、
別体に形成した場合に必要な取付部材,取付けの手間等
が不要になりコスト低減をはかることができる。
【0033】さらに、サーモサイフォンの下部に取付け
られた放熱用ファンが前方に向け取付けられていたもの
を、上方に向けて取付けることによって、従来品ではサ
ーモサイフォンの通風,放熱をスムーズに行うために、
前後方向から上下方向に通風方向を変える風向板等が必
要であったものを風向板等が不要になりコスト低減をは
かることができる。
【0034】さらに、サーモサイフォンの凝縮器がフィ
ンパイプ式のものにあっては、放熱用ファンの振動でフ
ィンパイプが共振するという問題があったものを、フィ
ンパイプのU字曲げ部を歯形状の固定具、あるいは凹状
の固定具によって固定できるようにし、この共振をなく
したものである。
【0035】さらに、放熱用ファンの取付けにより、背
面空間室の奥行寸法が大きくなるという問題があったも
のを、放熱用ファンの対抗部位のアトイタに凹状の絞り
を設けたことによって、背面空間室の奥行寸法を小さく
でき冷蔵庫の大きさをコンパクトにすることができる。
また、これによって、アトイタの強度も強くなる。
【0036】さらに、放熱用スリットが断熱箱体の前部
と後部に形成されているものにあっては、サーモサイフ
ォンで熱交換された熱風が冷蔵庫の前方に吹き出され、
同時に放熱ファンの音も前方にでてくるので扉開閉時に
不快感を与えるという問題があったものを、放熱用スリ
ットを背面カバーの放熱用ファンの対抗部位と背面カバ
ー上方の近傍に配設することによって、扉開閉時の熱風
と音の不快感のない冷蔵庫を提供できるようにした。
【0037】さらに、電源用基板の取付場所が見当ら
ず、断熱箱体の上部等に配設するとこれ用のカバー等が
必要となりコストが高くなるという問題があったもの
を、電源用基板をサーモサイフォンの下部で放熱用ファ
ンの左または右の片側部のアトイタに支持体を介して固
定することによって上記の問題を解消したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子冷蔵庫の要部縦断面図。
【図2】フィンパイプ凝縮器のアトイタへの取付けを示
す要部縦断面図。
【図3】図2においてアトイタへの取付けを冷蔵庫後方
により見た立面図。
【図4】フィンパイプ凝縮器のアトイタへの取付けを示
す図3とは別の図。
【図5】図4においてアトイタへの取付けを冷蔵庫側方
より見た断面図。
【図6】電源用基板のアトイタへの取付けを示す要部縦
断面図。
【図7】図6においてアトイタへの取付けを冷蔵庫後方
より見た立面図。
【図8】発泡金属と平滑面との各部温度分布の比較説明
図。
【図9】発泡金属と平滑面との性能比較説明図。
【符号の説明】
1…内箱、2…ソトイタ、3…断熱箱体、4…扉、5…
庫内、6…アトイタ、7…背面カバー、7a…背面空間
室、8…熱電素子モジュール、9…吸熱面、10…放熱
面、11…沸騰部ボックス、12…熱媒体、13…パイ
プ、14…放熱用フィン、15…フィンパイプ凝縮器、
16…ボックス壁を構成する部材、17…薄いシート、
18…熱伝導体、19…吸熱用ファン、20…放熱用フ
ァン。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱電素子モジュールの放熱面にサーモサイ
    フォンの沸騰部ボックスが熱的に接触し、沸騰部ボック
    スには冷媒等の熱媒体が封入されており、沸騰により発
    生した蒸気は蒸発流路から凝縮器に流れ、凝縮器で放熱
    し液冷媒になり、液冷媒は重力の作用により下方に流
    れ、流路を通り沸騰部ボックスに戻る構成になっている
    サーモサイフォンにおいて、高性能な沸騰部の熱伝達率
    向上の手段として、沸騰部ボックスの熱電素子モジュー
    ル側のボックス壁を構成する部材の内面に発泡金属の薄
    いシートを貼付け、これにより伝熱面に微小な凹みを多
    数設け微小な気泡核が発生しやすい構造にした熱電素子
    放熱促進装置を構成し、この熱電素子放熱促進装置を断
    熱箱体のアトイタと、そのアトイタの奥行方向に突出し
    た上下左右の各ソトイタと、そのソトイタ周端部を覆う
    背面カバーとで囲まれた背面空間室に配設したことを特
    徴とする電子冷蔵庫。
  2. 【請求項2】サーモサイフォンの下部に放熱用ファンを
    上方に向けて配設したことを特徴とする請求項1記載の
    電子冷蔵庫。
  3. 【請求項3】サーモサイフォンの凝縮器をU字曲げ部を
    有するフィンパイプ凝縮器で構成し、そのU字曲げ部を
    歯形状の固定具で狭持し、この固定具を箱体のアトイタ
    部に固定したことを特徴とする請求項1記載の電子冷蔵
    庫。
  4. 【請求項4】サーモサイフォンの凝縮器をU字曲げ部を
    有するフィンパイプ凝縮器で構成し、そのU字曲げ部を
    凹状の固定具でその凹部に緩衝材を介して狭持し、この
    固定具を箱体のアトイタ部に固定したことを特徴とする
    請求項1記載の電子冷蔵庫。
  5. 【請求項5】放熱用ファンの対抗部位のアトイタに凹状
    の絞りを設けたことを特徴とする請求項1,2記載の電
    子冷蔵庫。
  6. 【請求項6】放熱用スリットを背面カバーの放熱用ファ
    ンの対抗部位と背面カバー上方端部の近傍に配設したこ
    とを特徴とする請求項1,2記載の電子冷蔵庫。
  7. 【請求項7】電源用基板をサーモサイフォンの下部で放
    熱用ファンの片側部のアトイタに支持体を介して固定し
    たことを特徴とする請求項1,2記載の電子冷蔵庫。
JP9101296A 1997-04-18 1997-04-18 電子冷蔵庫 Pending JPH10292972A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6142222A (en) * 1998-05-23 2000-11-07 Korea Institute Of Science And Technology Plate tube type heat exchanger having porous fins
JP2006242486A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Twinbird Corp 電子式冷蔵庫

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