JP4001607B2 - スターリング冷却庫 - Google Patents

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Description

本発明は、スターリング冷却庫、特に、スターリング冷凍機の放熱部の熱を発露防止、除霜水蒸発等に有効利用するスターリング冷却庫に関する。
逆スターリングサイクルによる熱交換を冷却庫に適用したものとして、たとえば、特開2003−50073号公報に記載されたものなどが挙げられる。
上記冷却庫においては、逆スターリングサイクルによる作動ガスの圧縮熱を外部に放熱するための高温部と、逆スターリングサイクルによる作動ガスの膨張熱を外部から吸熱するための低温部と、低温部に熱的に結合された低温側凝縮器および複数の低温側蒸発器をサーモサイフォンを構成するように連結した閉回路からなる低温側循環回路とを備え、低温部の冷熱を搬送する冷熱搬送媒体を低温側循環回路内に封入したことを特徴とするスターリング冷凍システムが開示されている。ここで、高温部における熱は、高温側熱交換サイクル(放熱システム)により放熱される。高温側熱交換サイクルは、配管により接続された高温側蒸発器と高温側凝縮器とを含み、サーモサイフォン原理により熱が搬送、放出される。
特開2003−50073号公報
しかしながら、上記のような放熱システムにおいては、以下のような問題があった。
上記放熱システムにおいて、上述したサーモサイフォン回路に加えて、循環ポンプを含み、高温側蒸発器から液化した冷媒が供給される強制循環回路(forced circulation circuit)が形成される場合がある。強制循環回路内を流れる冷媒の熱は、たとえば、冷却庫における発露防止に利用される。
ここで、強制循環回路の配管には高温側蒸発器から比較的高温の液化した冷媒が供給されるため、該配管内を流れる冷媒中に気泡が発生しやすく、キャビテーションがおこりやすい状態になっている。キャビテーションがおこることにより、騒音が発生したり配管がダメージを受けたりする可能性があるという問題がある。
本発明は、上記のような問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、三次冷媒を強制循環させるポンプにキャビテーションが発生することを抑制すると共に、三次冷媒循環回路を用いて良好に発露防止等を図ることである。
本発明に係るスターリング冷却庫は、1つの局面では、放熱部と吸熱部とを有するスターリング冷凍機と、吸熱部の冷熱により冷却される冷却室と、放熱部を二次冷媒の蒸発により冷却する二次冷媒循環回路と、二次冷媒循環回路と熱交換を行ない、非酸化性の気体が充填され、三次冷媒が循環する三次冷媒循環回路と、二次冷媒循環回路の二次冷媒と熱交換を行なった三次冷媒を加熱対象部に運ぶ循環ポンプと、気体を分離して、液体状の三次冷媒を循環ポンプに供給する気液分離器とを備える。そして、二次冷媒循環回路と三次冷媒循環回路とは外部環境から独立しており、二次冷媒循環回路内の二次冷媒を自然循環させ、三次冷媒を強制循環させ、二次冷媒循環回路内は大気圧より低く設定され、三次冷媒循環回路の内圧は、大気圧または大気圧より高く設定されている。本発明に係るスターリング冷却庫は、他の局面では、放熱部と吸熱部とを有するスターリング冷凍機と、吸熱部の冷熱により冷却される冷却室と、放熱部を二次冷媒の蒸発により冷却する二次冷媒循環回路と、二次冷媒循環回路と熱交換を行ない、非酸化性の気体が充填され、三次冷媒が循環する三次冷媒循環回路と、二次冷媒循環回路の二次冷媒と熱交換を行なった三次冷媒を加熱対象部に運ぶ循環ポンプと、気体を分離して、液体状の三次冷媒を循環ポンプに供給する気液分離器とを備えている。そして、二次冷媒循環回路と三次冷媒循環回路とは、外部環境から独立しており、二次冷媒循環回路内の二次冷媒を自然循環させる。好ましくは、上記二次冷媒循環回路は、放熱部を冷却する蒸発器と、二次冷媒と三次冷媒との熱交換を行なう熱交換器と、二次冷媒を冷却する凝縮器とを含む。そして、蒸発器より二次冷媒の流通方向の下流側に熱交換器が配置され、さらに下流側に凝縮器が配置され、凝縮器は蒸発器の上方に備える。好ましくは、二次冷媒と三次冷媒との熱交換を行なう熱交換器をさらに備え、上記放熱部の周囲には、蒸発器を設け、蒸発器の上方に二次冷媒を冷却させる凝縮器を設け、蒸発器と凝縮器とを接続して、蒸発器内で生成された気体状の二次冷媒が流通するガス管と、凝縮器で凝縮された二次冷媒が流通する液管とを設ける。そして、ガス管内の二次冷媒の流通面積は液管内の二次冷媒の流通面積より広く形成され、熱交換器をガス管に接して設ける。好ましくは、上記二次冷媒と三次冷媒との間で熱交換を行なう熱交換器をさらに備え、放熱部の周囲には放熱部を冷却する蒸発器を設け、蒸発器の内部には、三次冷媒循環回路に連通し、二次冷媒循環回路と熱交換を行なう加熱部を設け、蒸発器の内部の下方には液状の二次冷媒が満たされ、蒸発器の内部の残りの部分にはガス状の二次冷媒が満される。そして、加熱部の上方一部は液状の二次冷媒の液面よりも上方に位置する。好ましくは、上記放熱部は、略円柱状に形成され、略円柱状の放熱部の周囲に、放熱部と略同心円となる円環状に形成され、一体にまたは複数個に分割された中空状の蒸発器を設け、蒸発器内に放熱部と略同心円またはその一部となる加熱部を設ける
本発明によれば、三次冷媒が循環する三次冷媒循環回路は、高温側蒸発器に接続された二次冷媒循環回路から独立した循環回路であるため、三次冷媒を強制循環させるポンプにキャビテーションが発生するのを抑制することができ、強制循環を用いて良好に発露防止等を図ることができる。
図1から図9を用いて、本発明に係る実施の形態について説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るスターリング冷却庫100の概略構成を示す斜視図であり、この図1に示されるように、スターリング冷却庫100は、冷蔵対象物(冷却対象物)を収容する冷蔵室(冷却室)10と、冷凍対象物(冷却対象物)を収容し冷蔵室10の下段に配置された冷凍室(冷却室)11と、冷凍室11と冷蔵室10とを区画し断熱材により構成されたキャビネット(区画壁)12と、放熱部13aと吸熱部13bを含むスターリング冷凍機13とを備えている。また、スターリング冷却庫100は、熱媒体(二次冷媒)Aが自然循環する二次冷媒循環回路14と、熱媒体Aが蒸発して放熱部13aを冷却する蒸発器15と、熱媒体(三次冷媒)Bが強制循環する三次冷媒循環回路28と、熱交換器16と、熱媒体Bを強制循環させる圧電ポンプ(循環ポンプ)17とを備えている。さらに、スターリング冷却庫100は、除霜により生じるドレン水を貯留し、スターリング冷却庫100の底面側に配置されたドレンパン(貯留部)18を備えている。スターリング冷凍機13と熱交換器16と凝縮器34とは、スターリング冷却庫100の略中央部に配置された機械室35内に配置されている。熱交換器16は、スターリング冷凍機13の上方に配置されており、凝縮器34もスターリング冷凍機13の上方に配置されている。
図1に示されるように、二次冷媒循環回路14は、蒸発器15の上端部側と熱交換器16の上面側とを接続して、蒸発器15内で生成された気体状の熱媒体Aが流通するガス管30と、熱交換器16の下面側と蒸発器15の下端部側とを接続し、熱交換器16内で凝縮された熱媒体Aが流通する液管33とを備えている。また、二次冷媒循環回路14は、蒸発器15の上端部側と凝縮器34の上面側とを接続して、蒸発器15内で生成された気体状の熱媒体Aを流通するガス管32と、蒸発器15の下端部側と凝縮器34の下面側とを接続する液管31と、熱交換器16と、凝縮器34とを備えている。
二次冷媒循環回路14内を循環する熱媒体Aと、三次冷媒循環回路28内を循環する熱媒体Bとは、水または水とアルコールとの混合液とされており、凍結し難くされている。さらに、この二次冷媒循環回路14内は、大気圧より低く設定されており、蒸発器15内にて放熱部13aの温度で熱媒体Aが蒸発し易くされている。
三次冷媒循環回路28は、熱交換器16の下面側と圧電ポンプ17とを接続し、下方に向けて延在する高温管27と、ドレンパン18内のドレン水を加熱するドレン水加熱部21と、発露防止パイプ19a〜19c、20a〜20dと、低温管26とを備えている。さらに、三次冷媒循環回路28は、スターリング冷凍機13より上方に配置された熱交換器16を備えている。
圧電ポンプ17は、スターリング冷却庫100の背面側に配置されており、下流側には、ドレン水加熱部21が配置されている。ドレン水加熱部21は、スターリング冷却庫100の底面側に配置されている。ドレン水加熱部21は、スターリング冷却庫100の下面に蛇行形状に配置されている。
ドレン水加熱部21の下流側には、発露防止パイプ19aが配置されている。この発露防止パイプ19aは、冷凍室11の前面開口部の側辺部分に配置されており、スターリング冷却庫100の底面側から上面側に向けて延在している。発露防止パイプ19aの下流側には、発露防止パイプ20aが設けられている。この発露防止パイプ20aは、冷蔵室10の前面開口部の側辺部分に配置されており、スターリング冷却庫100の略中央部から上面側に向けて延在している。この発露防止パイプ20aの下流側には、発露防止パイプ20bが配置されている。発露防止パイプ20bは、冷蔵室10の前面開口部の上辺部分に配置されており、発露防止パイプ20bの下流側には、発露防止パイプ20cが配置されている。この発露防止パイプ20cは、発露防止パイプ20aに対して対向配置されており、冷蔵室10の前面開口部の側辺部分に配置されている。この発露防止パイプ20cの下流側には、発露防止パイプ20dが配置されている。この発露防止パイプ20dは、冷蔵室10の前面開口部の下辺部分に配置されており、発露防止パイプ20dの下流側には、発露防止パイプ19bが配置されている。この発露防止パイプ19bは、冷凍室11の前面開口部の上辺部分に配置されており、発露防止パイプ19bの下流側には、発露防止パイプ19cが配置されている。この発露防止パイプ19cは、発露防止パイプ19aに対して対向配置されており、冷凍室11の前面開口部の側辺部分に配置されている。
すなわち、本実施の形態においては、三次冷媒循環回路28の加熱対象部は、ドレンパン18の上面と、冷蔵室10および冷凍室11の前面開口部であるドアパッキン当接部とされている。そして、発露防止パイプ19cの下流側には、低温管26が配置されている。この低温管26は、冷凍室11の前面開口部の下辺側から、スターリング冷却庫100の背面側に向けて延在し、そして、スターリング冷却庫100の底面側からスターリング冷却庫100の上面側に向けて延在している。そして、低温管26の上端部は、熱交換器16の上面側に接続されている。
三次冷媒循環回路28内の内圧は、大気圧または大気圧より高く設定されており、例えば、1013hPa以上に設定されている。
図2は、本実施の形態1に係るスターリング冷却庫100の配管系統図であり、この図2に示されるように、スターリング冷却庫100は、冷熱を生成する吸熱部13bに設けられた低温側凝縮器42と、冷却器40と、低温側凝縮器42と冷却器40との間を熱媒体Cが循環する管路43とを含む、一次冷媒循環回路44を備えている。また、冷却器40の近傍には、冷却器40により生成された冷気を冷凍室や冷蔵室に供給するファン41が設けられている。
熱交換器16は、中空状に構成されており、内部に熱媒体Bと、非酸化性の気体が充填されている。熱交換器16内に充填されている非酸化性の気体(非酸化性雰囲気)とは、例えば、窒素、メタン、エタンなどが挙げられる。また、非酸化性の気体としては、これらの気体に限られず、熱交換器16の壁面を酸化し難く、錆びさせない気体であればよい。また、熱交換器16内には、二次冷媒循環回路14の管路が蛇行形状に配置されている。このため、熱媒体Aと熱媒体Bとが熱交換する面積が大きく確保されている。
上記のように構成されたスターリング冷却庫100においては、図1において、まず、蒸発器15内で放熱部13aの温度により熱媒体Aが蒸発する。この際、二次冷媒循環回路14内の内圧は、大気圧より低く設定されているため、熱媒体Aは良好に蒸発し、放熱部13aは、良好に冷却される。そして、気体状の熱媒体Aは、ガス管30またはガス管32を流通して、凝縮器34または熱交換器16に供給される。凝縮器34に供給された気体状の熱媒体Aは、凝縮器34内にて冷却され液体状になり、液管31内を流通して、蒸発器15内に戻される。また、熱交換器16内に供給された気体状の熱媒体Aは、熱媒体Bと熱交換を行なうことにより冷却され、液体状となり、液管33を流通して、蒸発器15内に戻される。すなわち、熱媒体Aは、二次冷媒循環回路14内を自然循環する。
熱媒体Bは、熱交換器16内にて、熱媒体Aにより加熱される。この際、熱媒体Bが流通する三次冷媒循環回路28内の内圧は、大気圧以上に設定されているため、熱媒体Bは蒸発し難く、三次冷媒循環回路28内で気体状の熱媒体Bが生じ難くなっている。そして、熱交換器16内で加熱され高温の熱媒体Bは、高温管27内を流通し、圧電ポンプ17により吐出される。
そして、圧電ポンプ17により吐出された熱媒体Bは、まず、ドレン水加熱部21にて、ドレンパン18内に貯留されたドレン水を加熱し、蒸発させる。そして、発露防止パイプ19a〜19c、20a〜20d内を流通し、冷蔵室10および冷凍室11のドアパッキン当接部(加熱対象部)付近を加熱し、発露の発生を抑制する。そして、低温管26内を流通して、熱交換器16内に戻される。このように、熱媒体Bは、圧電ポンプ17により三次冷媒循環回路28内を強制循環する。
このようなスターリング冷却庫100においては、蒸発器15と連通する二次冷媒循環回路14と三次冷媒循環回路28とは、別個独立の構成であり相互影響が小さく抑えられている。また、三次冷媒循環回路28内の内圧は、大気圧以上に設定されているため、三次冷媒循環回路28内に気体の熱媒体Bが発生し難くなっている。すなわち、三次冷媒循環回路28は、蒸発器15に連通していないため、気体状の熱媒体Bが生成されがたく、さらに、三次冷媒循環回路28内の内圧は、大気圧以上とされているため、流通する熱媒体Bが気体状に成り難い。このため、圧電ポンプ17内に気体状の熱媒体Bが供給され難く、キャビテーションの発生を抑制することができる。
また、三次冷媒循環回路28内の内圧が大気圧以上に設定されているため、圧電素子内に気泡が形成された場合においても、気泡が大きくなり難く、良好に圧電素子が振動することができ、圧電ポンプ17の作動効率を確保することができる。さらに、二次冷媒循環回路14内の熱媒体Aは、熱交換器16内においても冷却されるため、凝縮器34をコンパクトに構成することができる。その上、熱交換器16内に充填された気体が収縮等することにより、三次冷媒循環回路28の管路に過大な圧力がかかることを抑制することができる。また、熱交換器16内に充填された気体が収縮または膨張することにより、熱媒体Bが三次冷媒循環回路28内を安定的に循環することができ、スターリング冷却庫100を安定的に運転することができる。
(実施の形態2)
図3から図5を用いて、本発明にかかる実施の形態2について説明する。図3は、本実施の形態2に係るスターリング冷却庫200の斜視図であり、この図3に示されるように、熱交換器51と、凝縮器52とは、スターリング冷却庫200の背面側に配置されている。また、サクションタンク53が、スターリング冷却庫200の背面側であって、一方の側面側に配置されている。このサクションタンク53は、柱状に構成され、スターリング冷却庫200の上面側から下面側に向けて延在しており、断熱材からなるキャビネット12内に埋め込まれている。
さらに、サクションタンク53の径は、サクションタンク53の上端部に接続された高温管27等より大きく形成されている。そして、このサクションタンク53の下端部は、スターリング冷却庫200の底面側に位置しており、サクションタンク53の下端部には、圧電ポンプ17が接続されている。さらに、サクションタンク53内には、非酸化性の気体が充填されている。この圧電ポンプ17の下流側には、ドレン水加熱部21と、発露防止パイプ19a〜19c、20a〜20dとが接続されており、最も下流側には、低温管26が接続されている。この低温管26は、熱交換器51の下端部に接続されている。
熱交換器51は、平板状に構成されており、スターリング冷却庫200の背面側に上下方向に延在するように配置されている。この熱交換器51には、蒸発器15の上端部に接続されたガス管30と、蒸発器15の下端部側に接続された液管33とを備えている。
凝縮器52は、互いに離間して配置された一対のヘッドパイプ52a、52aと、このヘッドパイプ52a、52a間に配置され、ヘッドパイプ52a、52a同士を接続するパラレルパイプ52bとを備えている。すなわち、この凝縮器52も、熱交換器51と同様に平板状に構成されている。一対のヘッドパイプ52aのうち、一方のヘッドパイプ52aの下端部は、ガス管30に接続されており、他方のヘッドパイプ52aの下端部は、液管31が接続されている。この液管31は、蒸発器15に接続されている。ヘッドパイプ52a間には、複数のパラレルパイプ52bが互いに等間隔に配置されている。
図4は、本実施の形態2に係るスターリング冷却庫200の背面図であり、この図4に示されるように、熱交換器51と凝縮器52とは、共に、スターリング冷凍機13の上方に配置されている。凝縮器52のパラレルパイプ52bには、複数の放熱フィン52cが配置されている。図5は、本実施の形態2にかかるスターリング冷却庫200の側断面図であり、この図5に示されるように、図4に示された熱交換器51および凝縮器52の周囲には、ダクト54が配置されている。このダクト54は、少なくとも熱交換器51の周囲を囲むように配置されており、スターリング冷却庫200の底面側から上面側に向けて、上下方向に延在している。
すなわち、ダクト54が上下方向に延在すると共に、図4に示された熱交換器51もダクト54に沿って上下方向に延在している。このため、熱交換器51とダクト54とは、共に、上下方向に延在するように配置されており、熱交換器51がダクト54に沿うように配置されている。ダクト54の上端部付近には、ファン55が配置されている。なお、上記構成以外の構成は、上記実施の形態1と同様の構成とされており、同一の構成については、同一の符号を付している。
上記のように構成されたスターリング冷却庫200においては、熱交換器51および凝縮器52内に蒸発器15内で加熱された熱媒体Aが循環することにより、熱交換器51および凝縮器52の周囲の空気が温められる。そして、これら熱交換器51と凝縮器52の周囲には、ダクト54が配置されているため、ダクト54内で気流が発生し、空気がダクト54の下方から上方に向けて流れる。さらに、ファン55がダクト54内の空気を外方に向けて引っ張るため、ダクト54内に下方から上方に向けて流れる気流が良好に発生する。そして、ダクト54内に発生する気流により、熱交換器51および凝縮器52が冷却される。
また、凝縮器52内に流通する熱媒体は、ヘッドパイプ52aを流通し、そして、パラレルパイプ52b内を流通する。この際、パラレルパイプ52bは複数配置されているため、パラレルパイプ52bとダクト54内を流れる気流とが接触する面積が大きくなり、パラレルパイプ52b内を流通する熱媒体Aが冷却される。さらに、パラレルパイプ52bには、複数の放熱フィン52cが設けられているため、良好にパラレルパイプ52b内を流通する熱媒体Aが冷却される。なお、サクションタンク53がキャビネット12内に埋め込まれているので、サクションタンク53内の熱媒体Bの温度が、外部に放熱されることが防止されている。
本実施の形態にかかるスターリング冷却庫200によれば、熱交換器51および凝縮器52とが平板状に構成されているため、スターリング冷却庫200の背面側に配置することができ、さらに、サクションタンク53を柱状に構成し、スターリング冷却庫200の背面側に配置したため、機械室35の大きさをコンパクトにすることができ、冷蔵室10や冷凍室11の大きさを確保することができる。
また、熱交換器51と凝縮器52と周囲にダクト54を配置し、ファン55を駆動することにより、ダクト54内に良好に気流を発生させることができ、凝縮器52および熱交換器51内を流通する熱媒体Aを冷却することができる。
さらに、凝縮器52内に、熱媒体Aが流通する複数のパラレルパイプ52bが複数設けられており、パラレルパイプ52bに複数の放熱フィン52cが設けられているため、凝縮器52内を流通する熱媒体Aを良好に冷却することができ、凝縮器52をコンパクトに構成することができる。
また、気体が充填されたサクションタンク53が三次冷媒循環回路28内に設けられているため、上記実施の形態と同様に、三次冷媒循環回路28内にて、熱媒体Bの体積が変動したり、流通する熱媒体Bに揺動が発生した場合においても、サクションタンク53内の気体が収縮または膨張することにより、安定的に熱媒体Bを流通させることができる。
その上、上記実施の形態1と同様に、二次冷媒循環回路14と、三次冷媒循環回路28とを別個独立に構成したので、上記実施の形態1と同様の作用・効果を得ることができる。
(実施の形態3)
図6を用いて、本発明にかかる実施の形態3について説明する。図6は、本実施の形態3に係るスターリング冷却庫300の配管系統図であり、この図6に示されるように、蒸発器15には、凝縮器と熱交換器との機能を包含する二重管式熱交換器80が、蒸発器15より上方に配置されている。この二重管式熱交換器80は、外管81と、外管81より小径に形成され外管81内に設けられた内管82とを備えている。外管81の外周面には、複数の放熱フィン83が設けられている。また、外管81と内管82との間には、二次冷媒循環回路14が接続されており、内管82には、三次冷媒循環回路28が接続されている。すなわち、二重管式熱交換器80の上端部であって、外管81と内管82と間には、二次冷媒循環回路14のガス管30が接続されており、二重管式熱交換器80の下端部であって、外管81と内管82との間には、液管33が接続されている。
また、二重管式熱交換器80の上端部であって、内管82には、三次冷媒循環回路28の高温管27が接続されており、二重管式熱交換器80の下端部であって、内管82には、低温管26が接続されている。
このため、二重管式熱交換器80の内管82と外管81との間を熱媒体Aが流通すると共に、内管82内を熱媒体Bが循環し、熱媒体Aの流通方向と、熱媒体Bとの流通方向とは逆方向とされている。また、二重管式熱交換器80の付近には、二重管式熱交換器80に向けて空気を吹き付けるファン84が設けられている。
なお、本実施の形態においては、二重管式熱交換器80に設けられた放熱フィン83と、ファン84とが設けられているが、放熱フィン83とファン84とを設けずに、二重管式熱交換器80をキャビネット内に埋め込んでもよい。また、二重管式熱交換器80の周囲をダクトにより囲んでもよい。
このように構成されたスターリング冷却庫300においては、蒸発器15内で生成された気体状の熱媒体Aが、二重管式熱交換器80の上端部から二重管式熱交換器80内に供給される。ここで、二重管式熱交換器80は、蒸発器15より上方に配置されているため、蒸発器15内で生成された気体状の熱媒体Aが良好に二重管式熱交換器80内に供給される。その一方で、熱媒体Bは、二重管式熱交換器80の下端部側から二重管式熱交換器80内に供給される。
この際、内管82を流通する熱媒体Bと、内管82と外管81との間を流通する熱媒体Aとの間では、熱交換が行なわれ、熱媒体Aが冷却される一方で、熱媒体Bは加熱される。そして、外管81に向けてファン84が外気を吹き付けると共に、外管81に複数の放熱フィン83が設けられているため、外管81と内管82との間を流通する熱媒体Aが冷却される。このため、熱媒体Aは、二重管式熱交換器80内を流通する間に冷却され、熱媒体Bは加熱される。そして、加熱された熱媒体Bは、高温管27を流通して、サクションタンク53を通り、圧電ポンプ17により三次冷媒循環回路28内を強制循環させられる。そして、発露防止管19およびドレン水加熱部とを流通し、再び、二重管式熱交換器80内に戻される。その一方で、熱媒体Aは、二重管式熱交換器80を流通した後に、蒸発器15内に戻される。
なお、この二重管式熱交換器80の周囲をダクトにより囲んだ場合には、外管81と内管82との間を流通する熱媒体Aの熱により、ダクト内に気流が発生する。このため、ダクト内に発生した気流により、二重管式熱交換器80の外管81の表面が冷却される。
本実施の形態3に係るスターリング冷却庫300によれば、二重管式熱交換器80が熱交換器と凝縮器との機能を包含しているので、スターリング冷却庫300本体および機械室をコンパクトに構成することができる。このため、冷蔵室や冷凍室の容量を確保することができる。なお、二重管式熱交換器80をキャビネット内に埋め込む場合には、キャビネット内に形成される冷凍室や冷却室の容積を狭めることなく、二重管式熱交換器80を設けることができる。また、二重管式熱交換器80の周囲にダクトを設けた場合には、外管81内を流通する熱媒体Aを良好に冷却することができる
(実施の形態4)
図7を用いて、本発明に係る実施の形態4について説明する。図7は、本実施の形態4に係るスターリング冷却庫の配管系統図であり、この図7に示されるように、本実施の形態に係るスターリング冷却庫400は、蒸発器15の上方に配置された二重管式熱交換器90と、管路93と、管路93の表面に設けられた複数の放熱フィン93aとを備えている。
蒸発器15には、上方に向けて延在するガス管94が設けられており、このガス管94の上端部に形成された接続部94aには、二重管式熱交換器90と、管路93とが接続されている。二重管式熱交換器90は、外管91と、外管91より小径に形成され外管91内に設けられた内管92とを備えている。外管91と内管92との間には、二次冷媒循環回路14が接続されており、内管92には、三次冷媒循環回路28が接続されている。
この二重管式熱交換器90の下端部には、接続部90aが設けられており、この接続部90aには、外管91と内管92との間に接続された液管96と、内管92内に熱媒体Bを供給する低温管26とが接続している。
上記のように構成されたスターリング冷却庫400においては、蒸発器15内にて生成された気体状の熱媒体Aは、ガス管94内を流通して、上方に変位する。そして、気体状の熱媒体は、接続部94aにて、二重管式熱交換器90の外管91と内管92との間に入り込むと共に、管路93内に入り込む。
また、接続部90aに接続された低温管26からは、二重管式熱交換器90内に低温の熱媒体Bが供給される。このため、二重管式熱交換器90内においては、熱媒体Aと熱媒体Bとの間で熱交換が行なわれる。このため、熱媒体Aは、冷却される。さらに、管路93内を流通する熱媒体Aは、管路93内を流通する間に外部に向けて放熱し、冷却される。この際、管路93には、複数の放熱フィン93aが設けられているため、熱媒体Aは良好に冷却される。このように、熱媒体Aは、管路93のみならず、二重管式熱交換器90においても冷却されるため、管路93に設ける放熱フィン93aを多数設ける必要がなく、放熱フィン93aの間隔を広く設定することができる。
本実施の形態4に係るスターリング冷却庫400によれば、放熱フィン93aの間隔を広く設定することができるため、放熱フィン93a間に埃などが詰まるおそれを軽減することができる。このように、放熱フィン93a間に埃が詰まることを抑制することができるため、管路93の放熱機能を長時間確保することができ、熱媒体Aを良好に冷却することができる。なお、本実施の形態4に係るスターリング冷却庫400は、上記実施の形態3と同様に二重管式熱交換器90を備えているため、上記実施の形態3と同様の作用・効果を得ることができる。
(実施の形態5)
図8を用いて、本発明に係る実施の形態5について説明する。図8は、本実施の形態5に係るスターリング冷却庫の放熱部付近の斜視図である。
この図8に示されるように、スターリング冷凍機の放熱部13aの周囲には、三次冷媒循環回路28に連通する加熱部95と、蒸発器15とが設けられている。加熱部95は、管路95aが、略円柱状に構成された放熱部13aの表面上に螺旋状に巻きつくことにより構成されている。この管路95aは、放熱部13aの表面に近接または接触するように配置されている。蒸発器15は、放熱部13aと、加熱部95とを内部に含むように、放熱部13aの周囲に配置されている。また、蒸発器15内には、中央部より上方の位置にまで熱媒体Aが満たされている。このため、加熱部95の一部は、蒸発器15内の熱媒体Aに浸かるように配置されている。また、加熱部95の一方の端部には、低温管26が接続されており、他方の端部には、高温管27が接続されている。
蒸発器15は、ドーナッツ状に形成されており、放熱部13aに嵌め込まれている。蒸発器15の上端部には、図示されない凝縮器に連通するガス管30と、凝縮器で液化した熱媒体Aが流通する液管31が接続されている。
このように構成されたスターリング冷却庫においては、加熱部95内を流通する熱媒体Bは、放熱部13aから直接加熱されると共に、蒸発器15内の高温の熱媒体Aからも加熱される。このため、熱媒体Bは良好に加熱される一方で、放熱部13aおよび熱媒体Aが冷却される。さらに、加熱部95のうち、気体状の熱媒体Aと接触している部分においては、気体状の熱媒体Aとの間で良好に熱交換が行なわれ、加熱部95内の熱媒体Bが良好に加熱される。すなわち、気体状の熱媒体Aは、液体状の熱媒体Aより大きな熱量を有しているため、熱媒体Aの液面より上方に配置された加熱部95においては、熱媒体Bは、気体状の熱媒体Aから大きな熱量を受けることができる。その上、加熱部95は、放熱部13aに近接または接触しているため、放熱部13aから直接熱を受けることになり、加熱部95内を流通する熱媒体Bは、良好に加熱される。
本実施の形態にかかるスターリング冷却庫においては、蒸発器15内で熱媒体Bが良好に加熱されるため、三次冷媒循環回路28に設けられた発露防止パイプやドレン水加熱部において、発露の発生やドレン水の加熱を良好に行なうことができる。
さらに、熱媒体Aと熱媒体Bとの熱交換を蒸発器15内で行なうこととしたので、熱交換器を設ける必要がなく、コンパクトに構成することができ、冷蔵室や冷凍室等の容積を確保することができる。
(実施の形態6)
図9を用いて、本発明に係る実施の形態6について説明する。図9は、実施の形態6に係るスターリング冷却庫の放熱部付近における斜視図であり、この図9に示されるように、スターリング冷凍機の放熱部13aの周囲に配置され、二分割された中空状の蒸発器15を備えており、蒸発器15は、二つの分割蒸発器15a、15bとを備えている。この分割蒸発器15a、15bは、半円環状に形成されており、放熱部13a側面の両側から嵌め込まれている。すなわち、分割蒸発器15a、15b内径側の円弧状の外表面と、放熱部13aの周面とは、接触している。また、分割蒸発器15a、15b内には、中央部より上方にまで熱媒体が充填されている。分割蒸発器15a、15bの上端部には、図示されない凝縮器に連通するガス管30と、凝縮器で液化した熱媒体Aが流通する液管31とが接続されている。
加熱部95は、分割蒸発器15a内に配置された分割加熱器95cと、分割蒸発器15b内に配置された分割加熱器95bとを備えている。分割加熱器95c、95bは、半円環に構成されている。この分割加熱器95c、95bの内径側の外表面は、分割蒸発器15a、15bの内径側の内表面から離間して配置されている。このため、放熱部13aの表面に接触する分割蒸発器15a、15bの表面と、分割加熱器95c、95bの内径側の表面との間には、熱媒体Aが満たされている。
分割加熱器95c、95bの上端部は、分割蒸発器15a、15bの上端部付近に位置しており、分割蒸発器15a、15b内に充填された熱媒体Aの液面より上方に位置している。
この分割加熱器95c、95bには、分割加熱器95c、95b内に熱媒体Bを供給する低温管26と、加熱された熱媒体Bを分割加熱器95c、95b内から排出する高温管27とが接続されている。高温管27は、分割蒸発器15a、15b内に充填された熱媒体の液面より上方で、分割加熱器95c、95bに接続されている。
このように構成されたスターリング冷却庫においては、分割蒸発器15a、15b内に充填された熱媒体Aが放熱部13aにより加熱され、高温状態となっており、また、一部が高温の気体となっている。このため、分割加熱器95b内の熱媒体Bは、良好に加熱される一方で、熱媒体Bと熱交換を行なう熱媒体Aは、冷却される。
さらに、分割加熱器95c、95bの内径側の周面と、分割蒸発器15a、15bの周面との間に満たされている熱媒体Aは、放熱部13aを冷却する一方で、放熱部13aにより加熱され、高温となっている。このため、分割加熱器95c、95bの内径側の周面は、高温の熱媒体Aにより加熱される。また、分割加熱器95c、95bは、分割蒸発器15a、15bの上端部付近にまで延在しており、分割蒸発器15a、15bの上端部付近は、高温の気体状の熱媒体Aが充満しているため、分割加熱器95c、95bの上端部付近は、高温の気体状の熱媒体Aにより加熱される。
そして、分割加熱器95c、95b内で加熱された熱媒体Bは、高温管27を流通して、分割加熱器95c、95bから排出される。この際、高温管27の周囲は、高温の気体状の熱媒体Aが充満しているため、高温管27内を流通する熱媒体Bは、この気体状の熱媒体Aにより、良好に加熱される。そして、三次冷媒循環回路28内を循環して、ドレン水加熱部や発露防止パイプを流通して、ドレン水を加熱したり、発露の発生を抑制したりする。本実施の形態に係るスターリング冷却庫によれば、上記実施の形態5と同様に熱媒体Aと熱媒体Bとの熱交換を行なう構成としたので、上記実施の形態5と同様の作用・効果を得ることができる。
(実施の形態7)
図10は、本実施の形態7に係るスターリング冷却庫100の概略構成を示す回路図である。この図10に示されるように、スターリング冷却庫100は、熱媒体Aが循環する二次冷媒循環回路102と、熱媒体Bが循環する三次冷媒循環回路101とを備えている。二次冷媒循環回路102は、図1に示すスターリング冷凍機13の放熱部13aを冷却する蒸発器112と、三次冷媒循環回路101の熱媒体Bと熱交換を行なう熱交換器103と、熱媒体Aを冷却する凝縮器123とを備えている。
熱交換器103は、蒸発器112の上方に配置されており、凝縮器123は、熱交換器103の上方に配置されている。そして、熱媒体Aは、蒸発器112から熱交換器103を通り、熱交換器103から凝縮器123を通り、そして、蒸発器112に戻るように循環する。すなわち、熱交換器103は、蒸発器112より熱媒体Aの流通方向の下流側に配置されており、凝縮器123は、熱交換器103より熱媒体Aの流通方向の下流側に配置されている。
そして、蒸発器112と、熱交換器103との間は、配管124Aにより接続されており、熱交換器103と凝縮器123との間は、配管124Bにより接続されている。ここで、配管124B内における熱媒体Aの流通面積L2は、配管124A内における熱媒体Aの流通面積L1より広く形成されている。また、熱交換器103の下端部と、蒸発器との間には、熱交換器103内で液化した熱媒体Aが蒸発器112内に戻るための液戻り管124Cが設けられている。凝縮器123と、蒸発器112との間には、配管125が接続されている。凝縮器123の近傍には、凝縮器123を冷却するためのファン126が配置されている。
三次冷媒循環回路101は、熱媒体Bを強制循環させる圧電ポンプ108と、この圧電ポンプ108より熱媒体Bの流通方向の下流側に配置された発露防止パイプ110およびドレン水加熱部111と、発露防止パイプ110およびドレン水加熱部111より熱媒体Bの流通方向の下流側に配置された熱交換器103と、この熱交換器103より熱媒体Bの流通方向の下流側に配置されたサクションタンク105とを備えている。サクションタンク105は、上下方向の延在する筒状に形成されており、サクションタンク105の上端部側には、窒素などの気体雰囲気が貯められている。そして、サクションタンク105の中央部から下端部側には、熱媒体Bが貯留している。
なお、サクションタンク105内における、熱媒体Bの液面の位置は、三次冷媒循環回路101内に充填された熱媒体Bの充填量により一義的に設定される。このサクションタンク105と熱交換器103との間には、配管104が接続されている。そして、この配管104のサクションタンク105側の開口部104aは、サクションタンク105の上端部側に配置されており、サクションタンク105内に充填された窒素の気体雰囲気中に露出している。なお、熱交換器103は、熱媒体Bが流通する管路103aと、この管路103aを覆うように形成され、熱媒体Aが流通する筐体103bとを備えている。
このように構成されたスターリング冷却庫100においては、熱媒体Aは、蒸発器112内で加熱され、その一部が蒸発する。そして、高温に加熱された気体状の熱媒体Aは、管路124Aを通り、熱交換器103内に入り込む。そして、熱交換器103内において、熱媒体Aは、管路103a内を流通する熱媒体Bと熱交換して、冷却される。この熱交換により液化した熱媒体Aは、配管124C内を流通して、蒸発器112内に戻される。そして、熱交換後の気体状の熱媒体Aは、配管124B内を流通して、凝縮器123内に入り込み、冷却される。
このように、熱交換器103と、凝縮器123とを、熱媒体Aの流通方向に順次直列に連設しているので、熱交換器103と凝縮器123とのいずれにも熱媒体Aを流通させることができ、熱媒体Aを良好に冷却することができる。また、配管124Bの流通面積L2は、配管124Aの流通面積L1より大きく形成されているため、熱交換器103から凝縮器123へ熱媒体Aが流通する際の抵抗が低減されている。これにより、熱媒体Aが熱交換器103内で滞留することが抑制され、良好に凝縮器123に向けて流通する。
なお、熱交換器103が、凝縮器123より、熱媒体Aの流通方向の上流側に配置されているため、高温状態の熱媒体Aにより、熱媒体Bを加熱することができ、熱交換効率を向上させることができる。ここで、凝縮器123内で熱媒体Aが凝縮すると、凝縮器123内の内圧が、熱交換器103内の内圧より低くなり易い。このため、熱交換器103内の熱媒体Aが凝縮器123に向けて引っ張られ易く、熱媒体Aが良好に二次冷媒循環回路102内を循環する。そして、凝縮器123内で冷却され、液化した熱媒体Aは、配管125を通り、蒸発器112内に供給される。
熱媒体Bは、熱交換器103内で熱媒体Aと熱交換されることにより加熱される。そして、配管104を流通して、サクションタンク105内に入り込む。そして、このサクションタンク内105内で、熱媒体B内に含まれていた気体が分離される。ここで、配管104の開口部104aが、気体雰囲気中に露出しているため、開口部104aの近傍には、外圧がかかっていない状態となっている。このため、開口部104aの近傍にまで変位してきた気泡が良好にサクションタンク105内に吐出される。これにより、三次冷媒循環回路101内の気泡などがサクションタンク105内で分離される。熱媒体Bは、サクションタンク105の下端部側に接続された配管107を通って、圧電ポンプ108に向けて流通する。
そして、熱媒体Bは、圧電ポンプ108により加圧され、発露防止パイプ110およびドレン水加熱部111に向けて吐出される。熱媒体Bが発露防止パイプ110内を流通することにより、冷凍室や冷蔵室のドアパッキン当接部およびその近傍を加熱して、発露の発生を抑制する。また、熱媒体Bがドレン水加熱部111を流通することにより、ドレン水を加熱して、蒸発させる。発露防止パイプ110およびドレン水加熱部111を流通した熱媒体Bは、その後、熱交換器103内に供給され、再度加熱される。
図11は、熱交換器103の他の例を示す平面図である。この図11に示す熱交換器103は、互いに対向配置された主管路134、135と、この主管路134、135間を連結する複数の副管路136と、内管132とを備えている。内管132は、各副管路136内を通るように蛇行状に屈曲している。
このように構成された熱交換器103においては、図10に示す蒸発器112内で加熱された熱媒体Aが主管路134から熱交換器103内に供給される。そして、熱媒体Aは、副管路136内を流通して、主管路135から図10に示す凝縮器123に向けて流通する。ここで、この熱交換器103は、熱媒体Aが流通する複数の副管路136を複数備えているため、熱媒体Aの流通面積が広く確保されている。このため、熱媒体Aの流通抵抗が低減されており、良好に熱媒体Aが熱交換器103内を流通する。
また、熱媒体Bが流通する内管132は、各副管路136内を通るように配置されている。熱媒体Aと熱媒体Bとの熱交換は、副管路136内の内管132の表面で行なわれる一方で、内管132が副管路136内に配置されているため、熱交換を行なう面積を広く確保されており、熱交換効率を向上させることができる。さらに、熱媒体Aが良好に流通するため、熱媒体Aと熱媒体Bとの熱交換効率をさらに向上させることができる。
図12は、熱交換器103のさらに他の例を示す平面図である。この熱交換器103は、対向配置された主管路134、135と、この主管路134、135間に配置された複数の副管路136と、副管路136の表面上に配置された蛇行パイプ137とを備えている。蛇行パイプ137は、副管路136と交差する方向に延在すると共に、副管路136上にて折り返されており、蛇行形状に形成されている。このため、蛇行パイプ137と副管路136との接触面積は、広く確保されている。
そして、主管路134側から熱媒体Aが熱交換器103内に入り込むと共に、蛇行パイプ137内を熱媒体Bが流通する。これにより、蛇行パイプ137と副管路136との接触面において、熱媒体Aと熱媒体Bとの熱交換が行なわれる。このような熱交換器103は、蛇行パイプ137を副管路136の表面上に配置することにより形成されているため、容易に製造することができる。さらに、蛇行パイプ137の屈曲回数等の形状を調整することにより、副管路136と蛇行パイプ137との接触面積を調整することができ、熱媒体Aと熱媒体Bとの熱交換効率を容易に調整することができる。
上記のように構成されたスターリング冷却庫100においては、図10に示すように、熱交換器103と凝縮器123とが熱媒体Aの流通方向に順次配置されているため、熱媒体Aの循環を確保することができる。これに伴い、図1に示すスターリング冷凍機13の放熱部13aを良好に冷却することができる。また、熱媒体Aが良好に循環することにより、熱交換器103内において、熱媒体Aと熱媒体Bとの熱交換効率の向上を図ることができる。このように、熱媒体Aと熱媒体Bとの熱交換効率の向上を図ることができるため、発露の発生を良好に抑制することができ、ドレン水を良好に気化させることができる。
また、配管104の開口部104aをサクションタンク105の気体雰囲気中に露出させることにより、三次冷媒循環回路101内の気泡をサクションタンク105内で良好に分離することができる
また、三次冷媒循環回路101内に気泡が溜まることを抑制することができるため、熱媒体Bを良好に循環させることができる。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行ったが、上述の各実施の形態の構成を適宜組み合わせることも当初から予定している。また、今回開示した実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内で全ての変形が含まれる。
本発明は、スターリング冷却庫に好適である。
本発明の実施の形態1に係るスターリング冷却庫の概略構成を示す斜視図である。 実施の形態1に係るスターリング冷却庫の配管系統図である。 実施の形態2に係るスターリング冷却庫の斜視図である。 図3に示されたスターリング冷却庫の背面図である。 図3に示されたスターリング冷却庫の側断面図である。 実施の形態3に係るスターリング冷却庫の配管系統図である。 実施の形態4に係るスターリング冷却庫の配管系統図である。 実施の形態5に係るスターリング冷却庫の放熱部付近の斜視図である。 実施の形態6に係るスターリング冷却庫の放熱部付近の斜視図である。 実施の形態7に係るスターリング冷却庫の概略構成を示す回路図である。 熱交換器の他の例を示す平面図である。 熱交換器のさらに他の例を示す平面図である。
符号の説明
10 冷蔵室(冷却室)、11 冷凍室(冷却室)、13 スターリング冷凍機、13a 放熱部、13b 吸熱部、14 二次冷媒循環回路、15 蒸発器、17 圧電ポンプ(循環ポンプ)、16 熱交換器、19a〜19c、20a〜20d 発露防止パイプ、21 ドレン水加熱部。

Claims (6)

  1. 放熱部と吸熱部とを有するスターリング冷凍機と、
    前記吸熱部の冷熱により冷却される冷却室と、
    前記放熱部を二次冷媒の蒸発により冷却する二次冷媒循環回路と、
    前記二次冷媒循環回路と熱交換を行ない、非酸化性の気体が充填され、三次冷媒が循環する三次冷媒循環回路と、
    前記二次冷媒循環回路の前記二次冷媒と熱交換を行なった前記三次冷媒を加熱対象部に運ぶ循環ポンプと、
    前記気体を分離して、液体状の前記三次冷媒を前記循環ポンプに供給する気液分離器とを備え、
    前記二次冷媒循環回路と前記三次冷媒循環回路とは外部環境から独立しており、前記二次冷媒循環回路内の前記二次冷媒を自然循環させ、前記三次冷媒を強制循環させ、前記二次冷媒循環回路内は大気圧より低く設定され、前記三次冷媒循環回路の内圧は、大気圧または大気圧より高く設定されことを特徴とするスターリング冷却庫。
  2. 放熱部と吸熱部とを有するスターリング冷凍機と、
    前記吸熱部の冷熱により冷却される冷却室と、
    前記放熱部を二次冷媒の蒸発により冷却する二次冷媒循環回路と、
    前記二次冷媒循環回路と熱交換を行ない、非酸化性の気体が充填され、三次冷媒が循環する三次冷媒循環回路と、
    前記二次冷媒循環回路の前記二次冷媒と熱交換を行なった前記三次冷媒を加熱対象部に運ぶ循環ポンプと、
    前記気体を分離して、液体状の前記三次冷媒を前記循環ポンプに供給する気液分離器とを備え、
    前記二次冷媒循環回路と前記三次冷媒循環回路とは、外部環境から独立しており、
    前記二次冷媒循環回路内の前記二次冷媒を自然循環させことを特徴とする、スターリング冷却庫。
  3. 前記二次冷媒循環回路は、前記放熱部を冷却する蒸発器と、前記二次冷媒と前記三次冷媒との熱交換を行なう熱交換器と、前記二次冷媒を冷却する凝縮器と、を含み、
    前記蒸発器より前記二次冷媒の流通方向の下流側に前記熱交換器が配置され、さらに下流側に前記凝縮器が配置され、前記凝縮器は前記蒸発器の上方に備えた、請求項1または請求項2に記載のスターリング冷却庫。
  4. 前記二次冷媒と前記三次冷媒との間で熱交換を行なう熱交換器をさらに備え、
    前記放熱部の周囲には、蒸発器を設け、前記蒸発器の上方に前記二次冷媒を冷却させる凝縮器を設け、前記蒸発器と前記凝縮器とを接続して、前記蒸発器内で生成された気体状の前記二次冷媒が流通するガス管と、前記凝縮器で凝縮された前記二次冷媒が流通する液管とを設け、
    前記ガス管内の前記二次冷媒の流通面積は前記液管内の前記二次冷媒の流通面積より広く形成され、
    前記熱交換器を前記ガス管に接して設けることを特徴とする、請求項1から請求項3のいずれかに記載のスターリング冷却庫。
  5. 前記放熱部の周囲には前記放熱部を冷却する蒸発器を設け、前記蒸発器の内部には、前記三次冷媒循環回路に連通し、前記二次冷媒循環回路と熱交換を行なう加熱部を設け、前記蒸発器の内部の下方には液状の前記二次冷媒が満たされ、前記蒸発器の内部の残りの部分にはガス状の前記二次冷媒が満たされ、
    前記加熱部の上方一部は液状の前記二次冷媒の液面よりも上方に位置していることを特徴としている、請求項1または請求項2に記載のスターリング冷却庫。
  6. 前記放熱部は、略円柱状に形成され、前記略円柱状の前記放熱部の周囲に、前記放熱部と略同心円となる円環状に形成され、一体にまたは複数個に分割された中空状の前記蒸発器を設け、前記蒸発器内に前記放熱部と略同心円またはその一部となる前記加熱部を設けたことを特徴とする、請求項5に記載のスターリング冷却庫。
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