JP2006242219A - 固定ボルトおよび固定ナット用着脱式防犯具 - Google Patents

固定ボルトおよび固定ナット用着脱式防犯具 Download PDF

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Abstract

【課題】対象物に被固定物を固定した際に埋設状態になる固定ボルトの頭部や固定ナット
に防犯具を装着しても、被固定物を対象物から外す必要が生じた場合には、固定ボルトの
頭部や固定ナットを容易に外部に露出させることができる固定ボルトおよび固定ナット用
着脱式防犯具の提供を課題とする。
【解決手段】固定ナット4の下端面に係止するナット用係止爪を有する冠着部材20には
、周壁部材用係止爪24,25が配設されている。周壁部材30の上部には、切欠部33
を有する円状鍔部32が形成されている。周壁部材30の内部には、リング34が遊嵌状
態で配設されている。装着解除具70には、切欠部33に挿入可能で、且つリング34を
押し下げる押下脚部72が配設されている。押下脚部72には、切込部72aが形成され
ており、この切込部72aの下端部は円状鍔部32の下縁部に当接する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、固定ボルトを用いてこれと螺合する対象物に被固定物を固定した際や、固定
ナットを用いて対象物に固定されているボルトに被固定物を固定した際に、この被固定物
を盗難から守る固定ボルトおよび固定ナット用着脱式防犯具に関するものである。
自動車のナンバープレートやアルミホイール等の部品を車体に固定する場合や、変圧器
や自動販売機等の機器をその設置場所に固定する場合には、通常、固定ボルトや固定ナッ
トを用いてその固定が行なわれている。
近年、駐車中の自動車等の車体からナンバープレートのみを盗むという犯罪が増加して
いる。この犯罪を行なう者は、一般に市販されているドライバ等の器具を用いて、固定ボ
ルトを外し短時間のうちにナンバープレートのみを盗んでいく。
このような固定ボルトや固定ナットを外して行なわれる盗難事件を防ぐために、固定ボ
ルトの頭部や固定ナットを外部に露呈させない以下のような固定ボルトおよび固定ナット
用防犯具を本願出願人は既に提案している(特願2004−364488)。
図15は、固定ナット用防犯具の構成を示した分解斜視図であり、図16は、固定ナッ
ト用防犯具の装着状態での断面図である。
図15および図16において、Fはコンクリート等で形成された床であり、3はこの床
Fにその一部が埋設固定されているボルトである。5は、ボルト3と固定ナット4とによ
って対象物である床Fに固定される自動販売機や変圧器等の被固定物である。4bは固定
ナット4の下端面に当接するワッシャー、10はワッシャー4bと被固定物5の表面との
間に空隙を形成するためのスペーサである。
20は固定ナット4に冠着する冠着部材であり、30は冠着部材20の外側面を覆う周
壁部材である。冠着部材20は金属によって構成し、周壁部材30も金属によって構成し
てあるが、この冠着部材20を構成する材料や周壁部材30を構成する材料は、以上の材
料に限定されるものではない。
冠着部材20は、天板部21とこの天板部21の周縁部から下方(天板部21から視て
ナット4の方向)に延在する複数枚の側壁部22および周壁部材用係止爪24,25によ
って構成されている。
側壁部22の下端部には、固定ナット4およびワッシャー4bと被固定物5の表面との
間にスペーサ10によって形成される空隙Sに挿入され、ワッシャー4bを介して固定ナ
ット4の下端面に当接するナット用係止爪26が形成されている。このようにスペーサ1
0は、ナット用係止爪26が挿入可能となるような空隙Sを形成するために配設されるス
ペース形成手段として用いられるものである。このスペース形成手段は、スペーサ10に
限られるものではなく、既に本願出願人が特願2004−364488で開示したように
、固定ナットの下面側に一体的に形成されたスペーサ部やテーパー部としてもよい。
この金属製の弾性を有する冠着部材20は、固定ナット4およびワッシャー4bに容易
に被せることができるようにその側壁部22および周壁部材用係止爪24,25が若干開
いた状態に形成されている。
周壁部材30の内周壁面の下端部には、その全周に亘って内側方向に突設された円状突
起部31が形成されている。この周壁部材30の円状突起部31に押圧されることにより
、冠着部材20のナット用係止爪26は、固定ナット4の下端面にワッシャー4bを介し
て当接した状態を維持することができる。
ここで、図16に示したように、弾性を有する金属製の冠着部材20に配設されている
周壁部材用係止爪24,25は、その下端部が、周壁部材30の円状突起部31の上面部
分に当接するように形成されている。この周壁部材用係止爪24,25は円状突起部31
の上面に略直角な状態で当接するように形成されているので、冠着部材20に装着されて
いる周壁部材30を容易に外すことはできない。
このように固定ナット4に冠着部材20および周壁部材30が装着された図16に示し
た状態においては、固定ナット4を外部に露呈することは著しく困難となる。
以上のように構成された固定ナット用防犯具においては、図17に示すような専用の係
止解除具60を用いることにより、周壁部材30と冠着部材20とを容易に外すことがで
きる。
この係止解除具60は、図18(a)ないし(c)に示したように中空円筒形の形状を
有する部材である。係止解除具60の外径は、図12(a),(b)に示すように周壁部
材30の内側に嵌入可能な値に選ばれている。また、係止解除具60の内径は、周壁部材
30の円状突起部31の上面部分の内径以下となるように選ばれている。
このような係止解除具60を、図18(a)に示すように周壁部材30に嵌入させて、
その先端部を図18(b)に示したように円状突起部31の上面部分に当接させると、冠
着部材20の周壁部材用係止爪24,25と円状突起部31の係合状態を解除させること
ができる。従って図18(c)に示したように、係止解除部材60と共に周壁部材30を
固定ナット4から離すことができる。
図18(c)のように冠着部材20を完全に露出させれば、この冠着部材20は固定ナ
ット4から容易に外すことができる。従って固定ナット4を容易に露出させることができ
る。
このように固定ナット4を外部に露出させれば、ボックスレンチ等の一般の器具を用い
て固定ナット4を簡単に外すことができる。
特願2004−364488
以上説明した固定ナット用防犯具においては、係止解除具60を用いて周壁部材30を
外す際、図18(c)に示したように周壁部材30を手で持った状態で外すという構成と
なっているために以下のような問題が生じてしまう。
すなわち、図19および図20に示した自動車のタイヤTのホイールHを固定する固定
ナット4のように、固定した状態において埋設状態となる固定ナット4に冠着部材20お
よび周壁部材30を装着した場合には、防犯機能を果たすことは出来る。しかしながら、
タイヤ交換のときなど固定ナット4を外す必要が生じた際、係止解除具60を用いて冠着
部材20と周壁部材30との係合状態を解除しても、周壁部材30とホイールHとの間の
隙間が狭いために、周壁部材30を手で持って外すことが著しく困難となってしまうとい
う問題が生じる。
換言すれば、先に説明した固定ボルトおよび固定ナット用防犯具は、被固定物を対象物
に固定した状態において埋設状態となる固定ボルトの頭部や固定ナットに装着した場合、
固定ボルトや固定ナットを外す必要が生じたときに、この防犯具を外すことが著しく困難
になってしまうという問題が生じる。
本発明によれば、第1に、固定ナットに装着される固定ナット用防犯具と、該固定ナッ
ト用防犯具の装着状態を解除する装着解除具とから構成される固定ナット用着脱式防犯具
であって、前記固定ナット用防犯具は、対象物に固定されているボルトが挿通可能な被固
定物を当該ボルトと螺合する前記固定ナットで前記ボルトに固定した際、前記固定ナット
の下端面と前記被固定物の表面との間に空隙を形成するスペース形成手段と、天板部と該
天板部の周縁部から下方に延在する複数枚の側壁部とを有し、前記固定ナットに冠着する
冠着部材であって、前記複数枚の側壁部の下端部には、前記固定ナットに冠着した際、前
記被固定物の表面と前記固定ナットの下端面との間に形成されている空隙部分に挿入可能
なナット用係止爪が形成されている冠着部材と、前記固定ナットに冠着した前記冠着部材
の外側面部を覆う中空円筒状の周壁部材であって、該周壁部材の内周壁面の下端部には、
内側方向に突設され前記冠着部材の側壁部を押圧する円状突起部が形成され、前記内周壁
面の上端部には、内側方向に突設された円状鍔部であって複数個の切欠部を有する円状鍔
部が形成されている周壁部材とから構成され、前記冠着部材には、前記周壁部材の前記円
状突起部の上面部分に係合する周壁部材用係止爪であって、前記天板部の周縁部から下方
に延在する周壁部材用係止爪が形成され、前記周壁部材の内側には、当該周壁部材の内径
と略同じ外径を有し、内径が前記円状突起部の内径以下であるリングが遊嵌状態で配設さ
れ、前記装着解除具は、本体と、該本体から鉛直方向下方に延在し且つ前記円状鍔部の複
数個の前記切欠部のそれぞれに上方から嵌入可能な複数個の押下脚部と、前記本体の上部
に配設された取手部とから構成され、前記押下脚部は、前記切欠部に嵌入され前記リング
が前記円状突起部の上縁部に当接するまで押し下げられた状態で、前記リングの上縁部と
前記円状鍔部の上縁部との距離以上となる長さを有し、且つ、両側辺の一方の側に前記円
状鍔部の下縁部に相当する位置から上方に向かって当該円状鍔部の厚み以上の長さを有す
る切込部が形成されていることを特徴とする固定ナット用着脱式防犯具を提供することが
できる。
ここで、前記周壁部材の前記円状鍔部の内側には、当該円状鍔部と一体的に円状天蓋部
が形成されていてもよい。
また、前記装着解除具の本体の上部に配設された前記取手部には、前記本体の中央部に
形成された雌ネジ部と螺合し且つ前記本体を貫通するボルトであって、その長さが、前記
押下脚部を前記切欠部に嵌入させ前記リングを前記円状突起部の上縁部に当接させるまで
押し下げた状態での前記冠着部材の前記天板部と前記本体の下端部との距離よりも長いボ
ルトが配設されていてもよい。
本発明によれば、第2に、固定ボルトの頭部に装着される固定ボルト用防犯具と、該固
定ボルト用防犯具の装着状態を解除する装着解除具とから構成される固定ボルト用着脱式
防犯具であって、前記固定ボルト用防犯具は、前記固定ボルトが挿通可能な被固定物を当
該固定ボルトと螺合する雌ネジ部を有する対象物に前記固定ボルトで固定した際、前記固
定ボルトの頭部の下端面と前記被固定物の表面との間に空隙を形成するスペース形成手段
と、天板部と該天板部の周縁部から下方に延在する複数枚の側壁部とを有し、前記固定ボ
ルトの頭部に冠着する冠着部材であって、前記複数枚の側壁部の下端部には、前記固定ボ
ルトの頭部に冠着した際、前記被固定物の表面と前記固定ボルトの頭部の下端面との間に
形成されている空隙部分に挿入可能なボルト用係止爪が形成されている冠着部材と、前記
固定ボルトの頭部に冠着した前記冠着部材の外側面部を覆う中空円筒状の周壁部材であっ
て、該周壁部材の内周壁面の下端部には、内側方向に突設され前記冠着部材の側壁部を押
圧する円状突起部が形成され、前記内周壁面の上端部には、内側方向に突設された円状鍔
部であって複数個の切欠部を有する円状鍔部が形成されている周壁部材とから構成され、
前記装着解除具は、本体と、該本体から鉛直方向下方に延在し且つ前記円状鍔部の複数個
の前記切欠部のそれぞれに上方から嵌入可能な複数個の押下脚部と、前記本体の上部に配
設された取手部とから構成され、前記押下脚部は、前記切欠部に嵌入され前記リングが前
記円状突起部の上縁部に当接するまで押し下げられた状態で、前記リングの上縁部と前記
円状鍔部の上縁部との距離以上となる長さを有し、且つ、両側辺の一方の側に前記円状鍔
部の下縁部に相当する位置から上方に向かって当該円状鍔部の厚み以上の長さを有する切
込部が形成されていることを特徴とする固定用ボルト用着脱式防犯具を提供することがで
きる。
ここで、前記周壁部材の前記円状鍔部の内側には、当該円状鍔部と一体的に円状天蓋部
が形成されていてもよい。
また、前記装着解除具の本体の上部に配設された前記取手部には、前記本体の中央部に
形成された雌ネジ部と螺合し且つ前記本体を貫通するボルトであって、その長さが、前記
押下脚部を前記切欠部に嵌入させ前記リングを前記円状突起部の上縁部に当接させるまで
押し下げた状態での前記冠着部材の前記天板部と前記本体の下端部との距離よりも長いボ
ルトが配設されていてもよい。
本発明によれば、対象物に被固定物を固定した際に埋設状態になる固定ボルトの頭部や
固定ナットに防犯具を装着しても、被固定物を対象物から外す必要が生じた場合には、固
定ボルトの頭部や固定ナットを容易に外部に露出させることができる。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
図1ないし図3は本発明の実施例1の構成を示した図であり、図1は斜視図、図2は周
壁部材30の内部構成を示した断面斜視図、図3は図1に示した冠着部材20および周壁
部材30の断面図である。
図1ないし図3において、先に説明した従来例を示した図15および図16と同一符号
ののものは同一のものを示しているのでその説明は省略する。
本実施例1が従来例と異なっているところは、周壁部材30の構成と、周壁部材30を
外すために用いられる図1および図2に示した装着解除具70の構成である。この周壁部
材30と装着解除具70の構成を図1および図2を用いて説明する。
図2に示したように、周壁部材30の内周壁面の下端部には従来例と同様の円状突起部
31が形成されている。本実施例1においては、周壁部材30の内周壁面の上端部に内側
方向に突設された円状鍔部32が配設されている。この円状鍔部32には、図1に示した
ように複数個の切欠部33が形成されている。
また、本実施例1においては、図2に示したように、円状突起部31と円状鍔部32と
の間に、リング34が遊嵌状態で配設されている。このリング34の外径は、周壁部材3
0の内径と略同じとなるような値に選ばれており、その内径は、円状突起部31の内径以
下の値となるように選ばれている。従って、このリング34は円状突起部31と円状鍔部
32との間を上下方向に移動可能な状態となるように周壁部材30の内側に配設されてい
る。
装着解除具70は、本体71と、鉛直方向下方(図1,図2において本体71から冠着
部材20に向かう方向)に延在するよう本体71に配設された複数個の押下脚部72と、
本体71の上部に配設された取手部73によって構成されている。
ここで複数個の押下脚部72のそれぞれは、周壁部材30の上部に形成されている複数
個の切欠部33のそれぞれに上方から嵌入可能となる形状に形成されている。
この押下脚部72の長さは、押下脚部72を切欠部33に嵌入させ、リング34を円状
突起部31の上縁部に当接させるまで押し下げた状態(図5(b)に示した状態)で、リ
ング34の上縁部と円状鍔部32の上縁部との距離以上の長さとなるように選ばれている
また、それぞれの押下脚部72の両側辺の一方の側には、切込部72aが形成されてい
る。この押下脚部72の切込部72aは、先に説明した図5(b)に示した状態で、円状
鍔部32の下縁部に相当する位置から上方に向かってこの円状鍔部32の厚み以上の長さ
を有するように形成されている。
従って、複数個の押下脚部72のそれぞれを切欠部33に嵌入させ、リング34を円状
突起部31の上縁部に当接させるまで押下げた状態においては、押下脚部72を切込部7
2aが形成されている側に回転移動させることができる。押下脚部72を切込部72aの
方向に回転移動させると、切込部72aの下端部が周壁部材30の円状鍔部32の下縁部
に当接する。
次に以上のように構成された本実施例1の動作を図4ないし図7を用いて説明する。
先ず、固定ナット4に冠着部材20および周壁部材30を装着する場合には、図4(a
)〜(c)に示したように、従来例と同様に固定ナット4に冠着部材20を装着した状態
にしてから、周壁部材30を装着する。この周壁部材30の装着過程においては、リング
34は冠着部材20に当接した状態で周壁部材30内を上方向に移動する。
このようにして固定ナット4に装着された冠着部材20および周壁部材30を外す場合
には、図5(a)に示したように、装着解除具70の取手部73を手で持ち、押下脚部7
2の位置を切欠部33の位置に合わせた状態にして、周壁部材30内に停止するまで挿入
する。押下脚部72を挿入した後、図6(a)に示したように、切込部72aが形成され
ている側の方向(A方向)に、本体71を停止するまで回転移動させて図6(b)に示し
た状態にする。この図6(b)に示した状態においては、切込部72aの下端部が円状鍔
部32の下縁部に当接した状態となっている。この状態、すなわち図5(b)に示した状
態においては、リング34の内面に押圧されて周壁部材用係止爪24,25は内側に移動
しており、この周壁部材用係止爪24,25と円状突起部31とは係合状態から係合解除
状態に移行している。
この状態で図7に示したように装着解除具70を固定ナット4から離す方向に移動させ
て、周壁部材30を外す。外壁部材30が外れれば、冠着部材20は固定ナット4から容
易に外すことができ、固定ナット4を外部に露出させることができる。
このように本実施例1においては、周壁部材30に手を触れることなくこれを外すこと
が可能となる。従って固定ナット4が埋設状態であったとしても、周壁部材30および冠
着部材20を容易に外すことができて固定ナット4を外部に露出させることができる。
以上の説明においては、固定ナット4に本実施例1に係る冠着部材20と周壁部材30
とを装着した場合について説明したが、本実施例1に係る冠着部材20と周壁部材30と
は、図8に示したような、床F等の対象物に、この対象物と螺合可能な固定ボルト2で被
固定物5を固定するような場合にも、その固定ボルト2の頭部2aに装着することができ
る。なお図8において、23は、図3に示したナット用係止爪26と同様の構成のボルト
用係止爪であり、2bはワッシャーである。
図9ないし図11は本発明の実施例2の構成を示した図であり、図9は斜視図、図10
は周壁部材30の内部構成を示した断面斜視図、図11は図9に示した冠着部材20およ
び周壁部材30の断面図である。
図9ないし図11において、先に説明した実施例1の構成を示した図1ないし図3と同
一符号のものは同一のものを示しているのでその説明は省略する。
本実施例2が実施例1と異なっているところは、周壁部材30の円状鍔部32の内側に
円状天蓋部32aが円状鍔部32と一体的となるように形成されているところである。
従って、このように構成された本実施例2においても、図9に示す装着状態にある周壁
部材30を外す場合には、装着解除具70の押下脚部72を切欠部33に挿入し、本体7
1を回転させた後、装着解除具70を上方に引き上げなければ、図12に示したように周
壁部材30を外すことができる。
また、本実施例2も本実施例1と同様に固定ボルトの頭部に装着することができる。
なお、本実施例2においては、図11に示したように、装着状態において、円状天蓋部
32が冠着部材20の天板部21よりも上に位置するように周壁部材30は構成されてい
る。
図13は本発明の実施例3の構成を示した斜視図である。
本実施例3がさきに説明した実施例1と異なっているところは、装着解除具70の構成
のみであり、その他の構成は実施例1と同様であるので、以下、本実施例3に係る装着解
除具70について説明する。
図13に示したように、本実施例3においては、装着解除具70の本体71の中央部に
雌ネジ部71aが形成されており、この雌ネジ部71aに、取手部73に配設されたボル
ト73aが本体71を貫通した状態で螺合するように装着解除具70が構成されている。
ここで、ボルト73aの長さは、図14(a)に示したように、周壁部材30の円状突
起部31の上縁部にリング34が当接するまで押下脚部72を周壁部材30内に挿入した
状態における本体71の下端部と冠着部材20の天板部との距離よりも長くなるようにそ
の値が選ばれている。
以上のように構成された本実施例3においては、周壁部材30を外す場合には、先ず、
図13に示したように、押下脚部72を切欠部33に挿入し、本体71を回転させて切込
部72aの下端部を円状鍔部32の下縁部に当接させる。このような状態(図14(a)
に示した状態)で、取手部73を回転させてボルト73aを締め込むと、ボルト73aの
先端部が冠着部材20の天板部に当接してその移動が規制されるために、本体71aと共
に周壁部材30が上方に移動する。
このように本実施例3においては、取手部73を回転させることにより、図14(b)
に示すように周壁部材30を外すことができる。
ここで本実施例3も実施例1と同様に、固定ボルトの頭部に装着することができる。
本発明の実施例1の構成を示す斜視図である。 本発明の実施例1の構成を示す断面斜視図である。 本発明の実施例1の構成を示す断面図である。 本発明の実施例1の動作説明図である。 本発明の実施例1の動作説明図である。 本発明の実施例1の動作説明図である。 本発明の実施例1の動作説明図である。 本発明の実施例1の構成の説明図である。 本発明の実施例2の構成を示す斜視図である。 本発明の実施例2の構成を示す断面斜視図である。 本発明の実施例2の構成を示す断面図である。 本発明の実施例2の動作説明図である。 本発明の実施例3の構成を示す斜視図である。 本発明の実施例3の動作説明図である。 従来の固定ナット用防犯具の構成を示す斜視図である。 従来の固定ナット用防犯具の構成を示す断面図である。 従来の固定ナット用防犯具の説明図である。 従来の固定ナット用防犯具の説明図である。 従来の固定ナット用防犯具の説明図である。 従来の固定ナット用防犯具の説明図である。
符号の説明
2 固定ボルト
2a 頭部
2b,4b ワッシャー
3 ボルト
4 固定ナット
5 被固定物
10 スペーサ
20 冠着部材
21 天板部
22 側壁部
23 ボルト用係止爪
24,25 周壁部材用係止爪
26 ナット用係止爪
30 周壁部材
31 円状突起部
32 円状鍔部
33 切欠部
34 リング
70 装着解除具
71 本体
71a 雌ネジ部
72 押下脚部
72a 切込部
73 取手部
73a ボルト
A 方向
F 床
S 空隙

Claims (6)

  1. 固定ナットに装着される固定ナット用防犯具と、該固定ナット用防犯具の装着状態を解
    除する装着解除具とから構成される固定ナット用着脱式防犯具であって、
    前記固定ナット用防犯具は、
    対象物に固定されているボルトが挿通可能な被固定物を当該ボルトと螺合する前記固定
    ナットで前記ボルトに固定した際、前記固定ナットの下端面と前記被固定物の表面との間
    に空隙を形成するスペース形成手段と、
    天板部と該天板部の周縁部から下方に延在する複数枚の側壁部とを有し、前記固定ナッ
    トに冠着する冠着部材であって、前記複数枚の側壁部の下端部には、前記固定ナットに冠
    着した際、前記被固定物の表面と前記固定ナットの下端面との間に形成されている空隙部
    分に挿入可能なナット用係止爪が形成されている冠着部材と、
    前記固定ナットに冠着した前記冠着部材の外側面部を覆う中空円筒状の周壁部材であっ
    て、該周壁部材の内周壁面の下端部には、内側方向に突設され前記冠着部材の側壁部を押
    圧する円状突起部が形成され、前記内周壁面の上端部には、内側方向に突設された円状鍔
    部であって複数個の切欠部を有する円状鍔部が形成されている周壁部材とから構成され、
    前記冠着部材には、前記周壁部材の前記円状突起部の上面部分に係合する周壁部材用係
    止爪であって、前記天板部の周縁部から下方に延在する周壁部材用係止爪が形成され、
    前記周壁部材の内側には、当該周壁部材の内径と略同じ外径を有し、内径が前記円状突
    起部の内径以下であるリングが遊嵌状態で配設され、
    前記装着解除具は、
    本体と、該本体から鉛直方向下方に延在し且つ前記円状鍔部の複数個の前記切欠部のそ
    れぞれに上方から嵌入可能な複数個の押下脚部と、前記本体の上部に配設された取手部と
    から構成され、
    前記押下脚部は、前記切欠部に嵌入され前記リングが前記円状突起部の上縁部に当接す
    るまで押し下げられた状態で、前記リングの上縁部と前記円状鍔部の上縁部との距離以上
    となる長さを有し、且つ、両側辺の一方の側に前記円状鍔部の下縁部に相当する位置から
    上方に向かって当該円状鍔部の厚み以上の長さを有する切込部が形成されていることを特
    徴とする固定ナット用着脱式防犯具。
  2. 前記周壁部材の前記円状鍔部の内側には、当該円状鍔部と一体的に円状天蓋部が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1に記載の固定ナット用着脱式防犯具。
  3. 前記装着解除具の本体の上部に配設された前記取手部には、前記本体の中央部に形成さ
    れた雌ネジ部と螺合し且つ前記本体を貫通するボルトであって、その長さが、前記押下脚
    部を前記切欠部に嵌入させ前記リングを前記円状突起部の上縁部に当接させるまで押し下
    げた状態での前記冠着部材の前記天板部と前記本体の下端部との距離よりも長いボルトが
    配設されていることを特徴とする請求項1に記載の固定ナット用着脱式防犯具。
  4. 固定ボルトの頭部に装着される固定ボルト用防犯具と、該固定ボルト用防犯具の装着状
    態を解除する装着解除具とから構成される固定ボルト用着脱式防犯具であって、
    前記固定ボルト用防犯具は、
    前記固定ボルトが挿通可能な被固定物を当該固定ボルトと螺合する雌ネジ部を有する対
    象物に前記固定ボルトで固定した際、前記固定ボルトの頭部の下端面と前記被固定物の表
    面との間に空隙を形成するスペース形成手段と、
    天板部と該天板部の周縁部から下方に延在する複数枚の側壁部とを有し、前記固定ボル
    トの頭部に冠着する冠着部材であって、前記複数枚の側壁部の下端部には、前記固定ボル
    トの頭部に冠着した際、前記被固定物の表面と前記固定ボルトの頭部の下端面との間に形
    成されている空隙部分に挿入可能なボルト用係止爪が形成されている冠着部材と、
    前記固定ボルトの頭部に冠着した前記冠着部材の外側面部を覆う中空円筒状の周壁部材
    であって、該周壁部材の内周壁面の下端部には、内側方向に突設され前記冠着部材の側壁
    部を押圧する円状突起部が形成され、前記内周壁面の上端部には、内側方向に突設された
    円状鍔部であって複数個の切欠部を有する円状鍔部が形成されている周壁部材とから構成
    され、
    前記装着解除具は、
    本体と、該本体から鉛直方向下方に延在し且つ前記円状鍔部の複数個の前記切欠部のそ
    れぞれに上方から嵌入可能な複数個の押下脚部と、前記本体の上部に配設された取手部と
    から構成され、
    前記押下脚部は、前記切欠部に嵌入され前記リングが前記円状突起部の上縁部に当接す
    るまで押し下げられた状態で、前記リングの上縁部と前記円状鍔部の上縁部との距離以上
    となる長さを有し、且つ、両側辺の一方の側に前記円状鍔部の下縁部に相当する位置から
    上方に向かって当該円状鍔部の厚み以上の長さを有する切込部が形成されていることを特
    徴とする固定ボルト用着脱式防犯具。
  5. 前記周壁部材の前記円状鍔部の内側には、当該円状鍔部と一体的に円状天蓋部が形成さ
    れていることを特徴とする請求項4に記載の固定ボルト用着脱式防犯具。
  6. 前記装着解除具の本体の上部に配設された前記取手部には、前記本体の中央部に形成さ
    れた雌ネジ部と螺合し且つ前記本体を貫通するボルトであって、その長さが、前記押下脚
    部を前記切欠部に嵌入させ前記リングを前記円状突起部の上縁部に当接させるまで押し下
    げた状態での前記冠着部材の前記天板部と前記本体の下端部との距離よりも長いボルトが
    配設されていることを特徴とする請求項4に記載の固定ボルト用着脱式防犯具。
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