JP2006275072A - 固定ボルトおよび固定ナット用キャップ式防犯具 - Google Patents
固定ボルトおよび固定ナット用キャップ式防犯具 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】固定ボルトや固定ナットで被固定物を対象物に固定した際、その固定ボルトや固
定ナットを外部に露呈させることを困難にすることができる固定ボルトおよび固定ナット
用キャップ式防犯具の提供を課題とする。
【解決手段】被固定物5を床Fに固定するための固定ボルト2の頭部2aおよびワッシャ
ー2bと被固定物5の表面との間にはスペーサ10によって空隙Sが形成されている。冠
着部材20は、固定ボルト2の頭部2aおよびワッシャー2bに冠着する。この冠着部材
20の側壁部22の下端部には、固定ボルト2の頭部2aおよびワッシャー2bと被固定
物5の表面との間に挿入するボルト用係止爪23が形成されている。中空形状を有するキ
ャップ部材30の内壁面の下端部には円状突起部31が形成されている。この円状突起部
31が、冠着部材20の側壁部22を押圧し、冠着部材20のキャップ部材用係止爪24
,25はこの円状突起部31に係合する。
【選択図】 図21
定ナットを外部に露呈させることを困難にすることができる固定ボルトおよび固定ナット
用キャップ式防犯具の提供を課題とする。
【解決手段】被固定物5を床Fに固定するための固定ボルト2の頭部2aおよびワッシャ
ー2bと被固定物5の表面との間にはスペーサ10によって空隙Sが形成されている。冠
着部材20は、固定ボルト2の頭部2aおよびワッシャー2bに冠着する。この冠着部材
20の側壁部22の下端部には、固定ボルト2の頭部2aおよびワッシャー2bと被固定
物5の表面との間に挿入するボルト用係止爪23が形成されている。中空形状を有するキ
ャップ部材30の内壁面の下端部には円状突起部31が形成されている。この円状突起部
31が、冠着部材20の側壁部22を押圧し、冠着部材20のキャップ部材用係止爪24
,25はこの円状突起部31に係合する。
【選択図】 図21
Description
本発明は、固定ボルトを用いてこれと螺合する対象物に被固定物を固定した際や、固定
ナットを用いて対象物に固定されているボルトに被固定物を固定した際に、この被固定物
を盗難から守る固定ボルトおよび固定ナット用キャップ式防犯具に関するものである。
ナットを用いて対象物に固定されているボルトに被固定物を固定した際に、この被固定物
を盗難から守る固定ボルトおよび固定ナット用キャップ式防犯具に関するものである。
自動車のナンバープレートやアルミホイール等の部品を車体に固定する場合や、変圧器
や自動販売機等の機器をその設置場所に固定する場合には、通常、固定ボルトや固定ナッ
トを用いてその固定が行なわれている。
や自動販売機等の機器をその設置場所に固定する場合には、通常、固定ボルトや固定ナッ
トを用いてその固定が行なわれている。
例えば、図25に示したように、自動販売機等の被固定物5は、床Fに埋設固定されて
いるボルト3に固定ナット4およびワッシャー4bによって固定されることによってその
設置場所に固定されている。
いるボルト3に固定ナット4およびワッシャー4bによって固定されることによってその
設置場所に固定されている。
近年、犯罪の多様化に伴い、床F等の対象物にこのようにして固定されている被固定物
5を、固定ナット4を外すことによってその設置場所から盗むという盗難事件が発生して
いる。このような盗みを容易に行なうことができるのは、固定ナット4が露出した状態に
なっているので、犯罪者がペンチやプライヤー等の一般に市販されている工具を用いて固
定ナット4を容易に緩めることができるためである。
5を、固定ナット4を外すことによってその設置場所から盗むという盗難事件が発生して
いる。このような盗みを容易に行なうことができるのは、固定ナット4が露出した状態に
なっているので、犯罪者がペンチやプライヤー等の一般に市販されている工具を用いて固
定ナット4を容易に緩めることができるためである。
以上の問題を解決するために本発明の第1の手段は、対象物に固定されているボルトが
挿通可能な被固定物を当該ボルトと螺合する固定ナットで前記ボルトに固定した際、前記
固定ナットの下端面と前記被固定物の表面との間に空隙を形成するスペース形成手段と、
天板部と該天板部の周縁部から下方に延在する複数枚の側壁部とを有し、前記固定ナット
に冠着する冠着部材であって、前記複数枚の側壁部の下端部には、前記固定ナットに冠着
した際、前記被固定物の表面と前記固定ナットの下端面との間に形成されている空隙部分
に挿入可能なナット用係止爪が形成されている冠着部材と、前記固定ナットに冠着した前
記冠着部材に冠着するキャップ部材であって、該キャップ部材の内周壁面の下端部には、
内側方向に突設され前記冠着部材の側壁部を押圧する円状突起部が形成されているキャッ
プ部材とから構成され、前記冠着部材の側壁部には、前記キャップ部材が冠着された際、
前記キャップ部材の前記円状突起部の上面部分に係合するキャップ用係止爪が形成されて
いることを特徴とするものである。
挿通可能な被固定物を当該ボルトと螺合する固定ナットで前記ボルトに固定した際、前記
固定ナットの下端面と前記被固定物の表面との間に空隙を形成するスペース形成手段と、
天板部と該天板部の周縁部から下方に延在する複数枚の側壁部とを有し、前記固定ナット
に冠着する冠着部材であって、前記複数枚の側壁部の下端部には、前記固定ナットに冠着
した際、前記被固定物の表面と前記固定ナットの下端面との間に形成されている空隙部分
に挿入可能なナット用係止爪が形成されている冠着部材と、前記固定ナットに冠着した前
記冠着部材に冠着するキャップ部材であって、該キャップ部材の内周壁面の下端部には、
内側方向に突設され前記冠着部材の側壁部を押圧する円状突起部が形成されているキャッ
プ部材とから構成され、前記冠着部材の側壁部には、前記キャップ部材が冠着された際、
前記キャップ部材の前記円状突起部の上面部分に係合するキャップ用係止爪が形成されて
いることを特徴とするものである。
本発明の第2の手段は、対象物に固定されているボルトが挿通可能な被固定物を当該ボ
ルトと螺合する固定ナットで前記ボルトに固定した際、前記固定ナットの下端面と前記被
固定物の表面との間に空隙を形成するスペース形成手段と、天板部と該天板部の周縁部か
ら下方に延在する複数枚の側壁部とを有し、前記固定ナットに冠着する冠着部材であって
、前記複数枚の側壁部の下端部には、前記固定ナットに冠着した際、前記被固定物の表面
と前記固定ナットの下端面との間に形成されている空隙部分に挿入可能なナット用係止爪
が形成されている冠着部材と、前記固定ナットに冠着した前記冠着部材に冠着するキャッ
プ部材であって、該キャップ部材の内周壁面の下端部には、内側方向に突設され前記冠着
部材の側壁部を押圧する円状突起部が形成されているキャップ部材とから構成され、前記
冠着部材には、前記キャップ部材が冠着された際、前記キャップ部材の前記円状突起部の
上面部分に係合するキャップ用係止爪であって、前記天板部の周縁部から下方に延在する
キャップ用係止爪が形成されていることを特徴とするものである。
ルトと螺合する固定ナットで前記ボルトに固定した際、前記固定ナットの下端面と前記被
固定物の表面との間に空隙を形成するスペース形成手段と、天板部と該天板部の周縁部か
ら下方に延在する複数枚の側壁部とを有し、前記固定ナットに冠着する冠着部材であって
、前記複数枚の側壁部の下端部には、前記固定ナットに冠着した際、前記被固定物の表面
と前記固定ナットの下端面との間に形成されている空隙部分に挿入可能なナット用係止爪
が形成されている冠着部材と、前記固定ナットに冠着した前記冠着部材に冠着するキャッ
プ部材であって、該キャップ部材の内周壁面の下端部には、内側方向に突設され前記冠着
部材の側壁部を押圧する円状突起部が形成されているキャップ部材とから構成され、前記
冠着部材には、前記キャップ部材が冠着された際、前記キャップ部材の前記円状突起部の
上面部分に係合するキャップ用係止爪であって、前記天板部の周縁部から下方に延在する
キャップ用係止爪が形成されていることを特徴とするものである。
ここで、本発明の第1の手段と第2の手段においては、前記スペース形成手段は、前記
固定ナットの下端面に当接する前記固定ボルトが挿通可能なスペーサとしてもよいし、前
記スペース形成手段は、前記固定ナットの下端面に当接するワッシャーに形成された凸部
としてもよいし、前記スペース形成手段は、前記固定ナットの下面側に当該頭部と一体的
に形成されたテーパー部としてもよい。さらに前記スペース形成手段は、前記ボルトが挿
通可能な中空円筒状であって前記固定ナットの下端面と前記被固定物の表面との間に空隙
を形成するスペーサ部と、該スペーサ部の下端部から周辺方向に延在するよう当該スペー
サ部の下端部に連設された中空円盤状の底板部であって、その外径が前記キャップ部材の
下端部の外径に略等しい底板部と、該底板部の周縁部から鉛直方向上方に延在するように
当該底板部に連設された中空円筒状の底板立上部とから構成され、前記固定ナットの締着
時に前記底板部は前記被固定物の表面に圧接し、前記キャップ部材を装着した際、当該キ
ャップ部材の下端部に冠着状態となるスペース部材としてもよい。
固定ナットの下端面に当接する前記固定ボルトが挿通可能なスペーサとしてもよいし、前
記スペース形成手段は、前記固定ナットの下端面に当接するワッシャーに形成された凸部
としてもよいし、前記スペース形成手段は、前記固定ナットの下面側に当該頭部と一体的
に形成されたテーパー部としてもよい。さらに前記スペース形成手段は、前記ボルトが挿
通可能な中空円筒状であって前記固定ナットの下端面と前記被固定物の表面との間に空隙
を形成するスペーサ部と、該スペーサ部の下端部から周辺方向に延在するよう当該スペー
サ部の下端部に連設された中空円盤状の底板部であって、その外径が前記キャップ部材の
下端部の外径に略等しい底板部と、該底板部の周縁部から鉛直方向上方に延在するように
当該底板部に連設された中空円筒状の底板立上部とから構成され、前記固定ナットの締着
時に前記底板部は前記被固定物の表面に圧接し、前記キャップ部材を装着した際、当該キ
ャップ部材の下端部に冠着状態となるスペース部材としてもよい。
本発明の第3の手段は、対象物に固定されているボルトが挿通可能な被固定物を当該ボ
ルトと螺合する固定ナットで前記ボルトに固定する際、前記固定ナットの下端面と前記被
固定物の表面との間に介挿固定される中空円盤状の固定部と、該固定部の周縁部に配設さ
れた弾性的に変形可能な複数個のキャップ用係止爪とからなるキャップ係止部材と、該キ
ャップ係止部材および前記固定ナットに冠着可能なキャップ部材であって、該キャップ部
材の内周壁面の下端部には、前記キャップ用係止爪を押圧可能な内側方向に突設された円
状突起部が形成されているキャップ部材とから構成され、前記キャップ係止部材および前
記固定ナットに前記キャップ部材を冠着した状態においては、前記キャップ部材の前記円
状突起部の上面部分に前記キャップ用係止爪が係合した状態となることを特徴とするもの
である。
ルトと螺合する固定ナットで前記ボルトに固定する際、前記固定ナットの下端面と前記被
固定物の表面との間に介挿固定される中空円盤状の固定部と、該固定部の周縁部に配設さ
れた弾性的に変形可能な複数個のキャップ用係止爪とからなるキャップ係止部材と、該キ
ャップ係止部材および前記固定ナットに冠着可能なキャップ部材であって、該キャップ部
材の内周壁面の下端部には、前記キャップ用係止爪を押圧可能な内側方向に突設された円
状突起部が形成されているキャップ部材とから構成され、前記キャップ係止部材および前
記固定ナットに前記キャップ部材を冠着した状態においては、前記キャップ部材の前記円
状突起部の上面部分に前記キャップ用係止爪が係合した状態となることを特徴とするもの
である。
ここで、前記キャップ係止部材の前記固定部には、前記固定ナットの周囲に屹立する円
筒状の側壁部が形成され、当該側壁部の外壁面には雄ネジ部が形成され、前記キャップ部
材の内部には、前記側壁部の雄ネジ部と螺合可能な雌ネジ部をその内壁面に有する円筒状
の内筒部が配設されていてもよい。
筒状の側壁部が形成され、当該側壁部の外壁面には雄ネジ部が形成され、前記キャップ部
材の内部には、前記側壁部の雄ネジ部と螺合可能な雌ネジ部をその内壁面に有する円筒状
の内筒部が配設されていてもよい。
本発明の第4の手段は、対象物に固定されているボルトが挿通可能な被固定物を当該ボ
ルトと螺合する固定ナットで前記ボルトに固定する際、前記ボルトが貫通可能な貫通口が
底面部に形成され、当該底面部の周囲に前記固定ナットを囲む周壁部が形成された防犯具
本体と、該防犯具本体の上端部に固着可能な蓋体とから構成されることを特徴とするもの
である。
ルトと螺合する固定ナットで前記ボルトに固定する際、前記ボルトが貫通可能な貫通口が
底面部に形成され、当該底面部の周囲に前記固定ナットを囲む周壁部が形成された防犯具
本体と、該防犯具本体の上端部に固着可能な蓋体とから構成されることを特徴とするもの
である。
また、以上のの問題を解決するために本発明の第5の手段は、固定ボルトが挿通可能な
被固定物(ナンバープレートを除く)を当該固定ボルトと螺合する雌ネジ部を有する対象
物(車体を除く)に前記固定ボルトで固定した際、前記固定ボルトの頭部の下端面と前記
被固定物の表面との間に空隙を形成するスペース形成手段と、天板部と該天板部の周縁部
から下方に延在する複数枚の側壁部とを有し、前記固定ボルトの頭部に冠着する冠着部材
であって、前記複数枚の側壁部の下端部には、前記固定ボルトの頭部に冠着した際、前記
被固定物の表面と前記固定ボルトの頭部の下端面との間に形成されている空隙部分に挿入
可能なボルト用係止爪が形成されている冠着部材と、前記固定ボルトの頭部に冠着した前
記冠着部材に冠着するキャップ部材であって、該キャップ部材の内周壁面の下端部には、
内側方向に突設され前記冠着部材の側壁部を押圧する円状突起部が形成されているキャッ
プ部材とから構成され、前記冠着部材の側壁部には、前記キャップ部材が冠着された際、
前記キャップ部材の前記円状突起部の上面部分に係合するキャップ用係止爪が形成されて
いることを特徴とするものである。
被固定物(ナンバープレートを除く)を当該固定ボルトと螺合する雌ネジ部を有する対象
物(車体を除く)に前記固定ボルトで固定した際、前記固定ボルトの頭部の下端面と前記
被固定物の表面との間に空隙を形成するスペース形成手段と、天板部と該天板部の周縁部
から下方に延在する複数枚の側壁部とを有し、前記固定ボルトの頭部に冠着する冠着部材
であって、前記複数枚の側壁部の下端部には、前記固定ボルトの頭部に冠着した際、前記
被固定物の表面と前記固定ボルトの頭部の下端面との間に形成されている空隙部分に挿入
可能なボルト用係止爪が形成されている冠着部材と、前記固定ボルトの頭部に冠着した前
記冠着部材に冠着するキャップ部材であって、該キャップ部材の内周壁面の下端部には、
内側方向に突設され前記冠着部材の側壁部を押圧する円状突起部が形成されているキャッ
プ部材とから構成され、前記冠着部材の側壁部には、前記キャップ部材が冠着された際、
前記キャップ部材の前記円状突起部の上面部分に係合するキャップ用係止爪が形成されて
いることを特徴とするものである。
本発明の第6の手段は、固定ボルトが挿通可能な被固定物(ナンバープレートを除く)
を当該固定ボルトと螺合する雌ネジ部を有する対象物(車体を除く)に前記固定ボルトで
固定した際、前記固定ボルトの頭部の下端面と前記被固定物の表面との間に空隙を形成す
るスペース形成手段と、天板部と該天板部の周縁部から下方に延在する複数枚の側壁部と
を有し、前記固定ボルトの頭部に冠着する冠着部材であって、前記複数枚の側壁部の下端
部には、前記固定ボルトの頭部に冠着した際、前記被固定物の表面と前記固定ボルトの頭
部の下端面との間に形成されている空隙部分に挿入可能なボルト用係止爪が形成されてい
る冠着部材と、前記固定ボルトの頭部に冠着した前記冠着部材に冠着するキャップ部材で
あって、該キャップ部材の内周壁面の下端部には、内側方向に突設され前記冠着部材の側
壁部を押圧する円状突起部が形成されているキャップ部材とから構成され、前記冠着部材
には、前記キャップ部材が冠着された際、前記キャップ部材の前記円状突起部の上面部分
に係合するキャップ用係止爪であって、前記天板部の周縁部から下方に延在するキャップ
用係止爪が形成されていることを特徴とするものである。
を当該固定ボルトと螺合する雌ネジ部を有する対象物(車体を除く)に前記固定ボルトで
固定した際、前記固定ボルトの頭部の下端面と前記被固定物の表面との間に空隙を形成す
るスペース形成手段と、天板部と該天板部の周縁部から下方に延在する複数枚の側壁部と
を有し、前記固定ボルトの頭部に冠着する冠着部材であって、前記複数枚の側壁部の下端
部には、前記固定ボルトの頭部に冠着した際、前記被固定物の表面と前記固定ボルトの頭
部の下端面との間に形成されている空隙部分に挿入可能なボルト用係止爪が形成されてい
る冠着部材と、前記固定ボルトの頭部に冠着した前記冠着部材に冠着するキャップ部材で
あって、該キャップ部材の内周壁面の下端部には、内側方向に突設され前記冠着部材の側
壁部を押圧する円状突起部が形成されているキャップ部材とから構成され、前記冠着部材
には、前記キャップ部材が冠着された際、前記キャップ部材の前記円状突起部の上面部分
に係合するキャップ用係止爪であって、前記天板部の周縁部から下方に延在するキャップ
用係止爪が形成されていることを特徴とするものである。
ここで、本発明の第5の手段と第6の手段においては、前記スペース形成手段は、前記
固定ボルトの頭部の下端面に当接する前記固定ボルトが挿通可能なスペーサとしてもよい
し、前記スペース形成手段は、前記固定ボルトの頭部の下端面に当接するワッシャーに形
成された凸部としてもよいし、前記スペース形成手段は、前記固定ボルトの頭部の下面側
に当該頭部と一体的に形成されたテーパー部としてもよい。さらに、前記スペース形成手
段は、前記固定ボルトが挿通可能な中空円筒状であって前記固定ボルトの頭部の下端面と
前記被固定物の表面との間に空隙を形成するスペーサ部と、該スペーサ部の下端部から周
辺方向に延在するよう当該スペーサ部の下端部に連設された中空円盤状の底板部であって
、その外径が前記キャップ部材の下端部の外径に略等しい底板部と、該底板部の周縁部か
ら鉛直方向上方に延在するように当該底板部に連設された中空円筒状の底板立上部とから
構成され、前記固定ボルトの締着時に前記底板部は前記被固定物の表面に圧接し、前記キ
ャップ部材を装着した際、当該キャップ部材の下端部に冠着状態となるスペース部材とし
てもよい。
固定ボルトの頭部の下端面に当接する前記固定ボルトが挿通可能なスペーサとしてもよい
し、前記スペース形成手段は、前記固定ボルトの頭部の下端面に当接するワッシャーに形
成された凸部としてもよいし、前記スペース形成手段は、前記固定ボルトの頭部の下面側
に当該頭部と一体的に形成されたテーパー部としてもよい。さらに、前記スペース形成手
段は、前記固定ボルトが挿通可能な中空円筒状であって前記固定ボルトの頭部の下端面と
前記被固定物の表面との間に空隙を形成するスペーサ部と、該スペーサ部の下端部から周
辺方向に延在するよう当該スペーサ部の下端部に連設された中空円盤状の底板部であって
、その外径が前記キャップ部材の下端部の外径に略等しい底板部と、該底板部の周縁部か
ら鉛直方向上方に延在するように当該底板部に連設された中空円筒状の底板立上部とから
構成され、前記固定ボルトの締着時に前記底板部は前記被固定物の表面に圧接し、前記キ
ャップ部材を装着した際、当該キャップ部材の下端部に冠着状態となるスペース部材とし
てもよい。
本発明の第7の手段は、固定ボルトが挿通可能な被固定物(ナンバープレートを除く)
を当該固定ボルトと螺合する雌ネジ部を有する対象物(車体を除く)に前記固定ボルトで
固定する際、前記固定ボルトの頭部の下端面と前記被固定物の表面との間に介挿固定され
る中空円盤状の固定部と、該固定部の周縁部に配設された弾性的に変形可能な複数個のキ
ャップ用係止爪とからなるキャップ係止部材と、該キャップ係止部材および前記固定ボル
トの頭部に冠着可能なキャップ部材であって、該キャップ部材の内周壁面の下端部には、
前記キャップ用係止爪を押圧可能な内側方向に突設された円状突起部が形成されているキ
ャップ部材とから構成され、前記キャップ係止部材および前記固定ボルトの頭部に前記キ
ャップ部材を冠着した状態においては、前記キャップ部材の前記円状突起部の上面部分に
前記キャップ用係止爪が係合した状態となることを特徴とするものである。
を当該固定ボルトと螺合する雌ネジ部を有する対象物(車体を除く)に前記固定ボルトで
固定する際、前記固定ボルトの頭部の下端面と前記被固定物の表面との間に介挿固定され
る中空円盤状の固定部と、該固定部の周縁部に配設された弾性的に変形可能な複数個のキ
ャップ用係止爪とからなるキャップ係止部材と、該キャップ係止部材および前記固定ボル
トの頭部に冠着可能なキャップ部材であって、該キャップ部材の内周壁面の下端部には、
前記キャップ用係止爪を押圧可能な内側方向に突設された円状突起部が形成されているキ
ャップ部材とから構成され、前記キャップ係止部材および前記固定ボルトの頭部に前記キ
ャップ部材を冠着した状態においては、前記キャップ部材の前記円状突起部の上面部分に
前記キャップ用係止爪が係合した状態となることを特徴とするものである。
ここで、前記キャップ係止部材の前記固定部には、前記固定ボルトの頭部の周囲に屹立
する円筒状の側壁部が形成され、当該側壁部の外壁面には雄ネジ部が形成され、前記キャ
ップ部材の内部には、前記側壁部の雄ネジ部と螺合可能な雌ネジ部をその内壁面に有する
円筒状の内筒部が配設されていてもよい。
する円筒状の側壁部が形成され、当該側壁部の外壁面には雄ネジ部が形成され、前記キャ
ップ部材の内部には、前記側壁部の雄ネジ部と螺合可能な雌ネジ部をその内壁面に有する
円筒状の内筒部が配設されていてもよい。
本発明の第8の手段は、固定ボルトが挿通可能な被固定物(ナンバープレートを除く)
を当該固定ボルトと螺合する雌ネジ部を有する対象物(車体を除く)に前記固定ボルトで
固定する際、前記固定ボルトが貫通可能な貫通口が底面部に形成され、当該底面部の周囲
に前記固定ボルトの頭部を囲む周壁部が形成された防犯具本体と、該防犯具本体の上端部
に固着可能な蓋体とから構成されることを特徴とするものである。
を当該固定ボルトと螺合する雌ネジ部を有する対象物(車体を除く)に前記固定ボルトで
固定する際、前記固定ボルトが貫通可能な貫通口が底面部に形成され、当該底面部の周囲
に前記固定ボルトの頭部を囲む周壁部が形成された防犯具本体と、該防犯具本体の上端部
に固着可能な蓋体とから構成されることを特徴とするものである。
以上の本発明の第1ないし第8の手段のうち、第5ないし第8の手段において、「対象
物」から車体を除き、「被固定物」からナンバープレートを除いてあるのは、「対象物」
を車体とし、「被固定物」をナンバープレートとする発明は、本願出願人が既に出願して
いるためである(特願2004−208406)。
物」から車体を除き、「被固定物」からナンバープレートを除いてあるのは、「対象物」
を車体とし、「被固定物」をナンバープレートとする発明は、本願出願人が既に出願して
いるためである(特願2004−208406)。
本発明によれば、固定ボルトを用いてこれと螺合する対象物に被固定物を固定した場合
や、固定ナットを用いて対象物に固定されているボルトに被固定物を固定した場合に、固
定ボルトや固定ナットを緩める際に使用される固定ボルトの頭部や固定ナットを外部に露
呈させることを著しく困難にすることができて、被固定物を盗むことを困難にすることが
できる。
や、固定ナットを用いて対象物に固定されているボルトに被固定物を固定した場合に、固
定ボルトや固定ナットを緩める際に使用される固定ボルトの頭部や固定ナットを外部に露
呈させることを著しく困難にすることができて、被固定物を盗むことを困難にすることが
できる。
以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の実施例1の構成を示す斜視図であり、図2はその分解斜視図である。
図1および図2において、Fはコンクリート等で形成された床であり、3はこの床Fに
その一部が埋設固定されているボルトである。5は、ボルト3と固定ナット4とによって
対象物である床Fに固定される自動販売機や変圧器等の被固定物である。4bは固定ナッ
ト4の下端面に当接するワッシャー、10はワッシャー4bと被固定物5の表面との間に
空隙を形成するためのボルト3が挿通可能なスペーサである。
その一部が埋設固定されているボルトである。5は、ボルト3と固定ナット4とによって
対象物である床Fに固定される自動販売機や変圧器等の被固定物である。4bは固定ナッ
ト4の下端面に当接するワッシャー、10はワッシャー4bと被固定物5の表面との間に
空隙を形成するためのボルト3が挿通可能なスペーサである。
20は固定ナット4に冠着する冠着部材であり、30は冠着部材20に冠着するキャッ
プ部材である。本実施例1においては、冠着部材20は金属によって構成し、キャップ部
材30は樹脂によって構成してあるが、この冠着部材20を構成する材料やキャップ部材
30を構成する材料は、以上の材料に限定されるものではない。
プ部材である。本実施例1においては、冠着部材20は金属によって構成し、キャップ部
材30は樹脂によって構成してあるが、この冠着部材20を構成する材料やキャップ部材
30を構成する材料は、以上の材料に限定されるものではない。
ここで図3,図4を用いて冠着部材20およびキャップ部材30の構成を説明する。図
3は冠着部材20およびキャップ部材30の構成を示す分解斜視図であり、図4は固定ナ
ット4に装着された状態での冠着部材20およびキャップ部材30の断面図である。なお
図3および図4において、4bは固定ナット4の下端面に密着するように配設されている
ワッシャーである。
3は冠着部材20およびキャップ部材30の構成を示す分解斜視図であり、図4は固定ナ
ット4に装着された状態での冠着部材20およびキャップ部材30の断面図である。なお
図3および図4において、4bは固定ナット4の下端面に密着するように配設されている
ワッシャーである。
先ず、金属製の冠着部材20の構成について説明する。
冠着部材20は、天板部21と、この天板部21の周縁部から下方(天板部21から視
てボルト3の方向)に延在する複数枚の側壁部22によって構成されている。
てボルト3の方向)に延在する複数枚の側壁部22によって構成されている。
側壁部22の下端部には、図4に示したように、固定ナット4およびワッシャー4bと
被固定物5の表面との間にスペーサ10によって形成される空隙Sに挿入され、ワッシャ
ー4bを介して固定ナット4の下端面に当接するナット用係止爪26が形成されている。
また、側壁部22には、その一部を切断することによりキャップ用係止爪24,25が形
成されている。
被固定物5の表面との間にスペーサ10によって形成される空隙Sに挿入され、ワッシャ
ー4bを介して固定ナット4の下端面に当接するナット用係止爪26が形成されている。
また、側壁部22には、その一部を切断することによりキャップ用係止爪24,25が形
成されている。
この金属製の弾性を有する冠着部材20は、固定ナット4およびワッシャー4bに容易
に被せることができるようにその側壁部22が若干開いた状態に形成されている。
に被せることができるようにその側壁部22が若干開いた状態に形成されている。
冠着部材20に冠着する樹脂製のキャップ部材30の内周壁面の下端部には、図4に示
したように、その全周に亘って内側方向に突出するように円状突起部31が形成されてい
る。このキャップ部材30の円状突起部31に押圧されることにより、冠着部材20のナ
ット用係止爪26は、固定ナット4の下端面にワッシャー4bを介して当接した状態を維
持することができる。
したように、その全周に亘って内側方向に突出するように円状突起部31が形成されてい
る。このキャップ部材30の円状突起部31に押圧されることにより、冠着部材20のナ
ット用係止爪26は、固定ナット4の下端面にワッシャー4bを介して当接した状態を維
持することができる。
ここで、図3に示したように、弾性を有する金属製の冠着部材20の側壁部22に配設
されているキャップ用係止爪24,25は、この冠着部材20にキャップ部材30を冠着
させた際、その下端部が、図4に示すキャップ部材30の円状突起部31の上面部分に当
接するように形成されている。本実施例においては、図5(a)に示したように、キャッ
プ用係止爪25の下端部がキャップ用係止爪24の下端部よりも若干下方に位置するよう
にそれぞれのキャップ用係止爪は形成されている。これは、図5(a)のA−A断面図で
ある図5(b)に示したように、キャップ用係止爪25は若干撓んだ状態でその下端部が
円状突起部31の上面に弾性的に当接するようにするためである。このようにキャップ用
係止爪25が円状突起部31の上面に弾性的に当接しているため、このキャップ部材30
が所謂「ガタツク」ようなことはない。さらに、図5(a)のB−B断面図である図5(
c)に示したようにキャップ用係止爪24は円状突起部31の上面に略直角な状態で当接
するように形成されているので、冠着部材20に冠着しているキャップ部材30を容易に
外すことはできない。
されているキャップ用係止爪24,25は、この冠着部材20にキャップ部材30を冠着
させた際、その下端部が、図4に示すキャップ部材30の円状突起部31の上面部分に当
接するように形成されている。本実施例においては、図5(a)に示したように、キャッ
プ用係止爪25の下端部がキャップ用係止爪24の下端部よりも若干下方に位置するよう
にそれぞれのキャップ用係止爪は形成されている。これは、図5(a)のA−A断面図で
ある図5(b)に示したように、キャップ用係止爪25は若干撓んだ状態でその下端部が
円状突起部31の上面に弾性的に当接するようにするためである。このようにキャップ用
係止爪25が円状突起部31の上面に弾性的に当接しているため、このキャップ部材30
が所謂「ガタツク」ようなことはない。さらに、図5(a)のB−B断面図である図5(
c)に示したようにキャップ用係止爪24は円状突起部31の上面に略直角な状態で当接
するように形成されているので、冠着部材20に冠着しているキャップ部材30を容易に
外すことはできない。
なお、キャップ用係止爪25の長さを、キャップ用係止爪24の長さと同じにしても本
発明の効果は得ることができる。さらに、以上説明した実施例においては、キャップ用係
止爪24,25を側壁部22の一部を切断して形成するように構成されているが、このキ
ャップ用係止爪24,25は、図6に示すように、側壁部22とは別体として、天板部2
1の周縁部に下方に延在するように配設してもよい。
発明の効果は得ることができる。さらに、以上説明した実施例においては、キャップ用係
止爪24,25を側壁部22の一部を切断して形成するように構成されているが、このキ
ャップ用係止爪24,25は、図6に示すように、側壁部22とは別体として、天板部2
1の周縁部に下方に延在するように配設してもよい。
以上説明したように、本実施例によれば、固定ナット4に冠着部材20およびキャップ
部材30が装着された図4に示した状態においては、固定ナット4を外部に露呈すること
を著しく困難とすることができる。
部材30が装着された図4に示した状態においては、固定ナット4を外部に露呈すること
を著しく困難とすることができる。
また、以上説明した本実施例1においては、固定ナット4およびワッシャー4bと被固
定物5の表面との間の空隙Sを、図7(a)に示したようなボルト3が挿通可能なスペー
サ10により形成する構成となっているが、この空隙Sを形成するスペース形成手段はス
ペーサ10に限られるものではない。例えば、図7(b)に示したようにワッシャー4b
の下面側に複数個の凸部4cを配設するようにして、この凸部4cをスペース形成手段と
してもよいし、またワッシャー4bを使用しない場合には、固定ナットの下面側に複数個
の凸部を配設するようにして、この凸部をスペース形成手段としてもよい。
定物5の表面との間の空隙Sを、図7(a)に示したようなボルト3が挿通可能なスペー
サ10により形成する構成となっているが、この空隙Sを形成するスペース形成手段はス
ペーサ10に限られるものではない。例えば、図7(b)に示したようにワッシャー4b
の下面側に複数個の凸部4cを配設するようにして、この凸部4cをスペース形成手段と
してもよいし、またワッシャー4bを使用しない場合には、固定ナットの下面側に複数個
の凸部を配設するようにして、この凸部をスペース形成手段としてもよい。
さらに、図8(a)に示したように固定ナット4の下面側に、この下面側の周縁部と被
固定物5の表面との間に空隙Sが形成されるようなスペーサ部4sを固定ナット4と一体
的に形成するようにしてもよいし、図8(b)に示したようにテーパー部4tを、固定ナ
ット4の下面側に固定ナット4と一体的となるように形成してもよい。図8(b)に示し
たようなテーパー部4tをスペース形成手段とした場合には、図9に示したように冠着部
材20のナット用係止爪26の先端部がテーパー部4tのテーパー面に当接することによ
り、この図9に示した状態が維持される。
固定物5の表面との間に空隙Sが形成されるようなスペーサ部4sを固定ナット4と一体
的に形成するようにしてもよいし、図8(b)に示したようにテーパー部4tを、固定ナ
ット4の下面側に固定ナット4と一体的となるように形成してもよい。図8(b)に示し
たようなテーパー部4tをスペース形成手段とした場合には、図9に示したように冠着部
材20のナット用係止爪26の先端部がテーパー部4tのテーパー面に当接することによ
り、この図9に示した状態が維持される。
さらに、空隙Sを形成するスペース形成手段は、図10および図11に示すスペース部
材14としてもよい。
材14としてもよい。
このスペース部材14は、図10および図11に示すように、固定ナット4を締着した
際に固定ナット4およびワッシャー4bと被固定物5の表面との間に空隙Sを形成するス
ペーサ部11と、被固定物5の表面に圧接する底板部12と、底板部12の周縁部に連設
されている中空円筒状の底板立上部13とによって構成されている。
際に固定ナット4およびワッシャー4bと被固定物5の表面との間に空隙Sを形成するス
ペーサ部11と、被固定物5の表面に圧接する底板部12と、底板部12の周縁部に連設
されている中空円筒状の底板立上部13とによって構成されている。
スペーサ部11は、ボルト3が挿通可能な中空円筒状の形状であり、その下端部には周
辺方向に延在するように中空円盤状の底板部12が連設されている。
辺方向に延在するように中空円盤状の底板部12が連設されている。
底板部12の外径は、キャップ部材30の外径と略等しくなるように選ばれている。底
板部12の周縁部には、鉛直方向上方に延在するように、中空円筒状の底板立上部13が
連設されている。
板部12の周縁部には、鉛直方向上方に延在するように、中空円筒状の底板立上部13が
連設されている。
このように形成されたスペース部材14は、図11に示すように、固定ナット4を締着
した状態では底板部12が被固定物5の表面に圧接し、キャップ部材30を装着した際に
はそのキャップ部材30の下端部に冠着した状態となる。従って、このようなスペース部
材14を配設することとすれば、マイナスドライバーのような楔状の物をキャップ部材3
0の下端部に差し込んで、この装着状態にあるキャップ部材30を外すことは出来なくな
る。
した状態では底板部12が被固定物5の表面に圧接し、キャップ部材30を装着した際に
はそのキャップ部材30の下端部に冠着した状態となる。従って、このようなスペース部
材14を配設することとすれば、マイナスドライバーのような楔状の物をキャップ部材3
0の下端部に差し込んで、この装着状態にあるキャップ部材30を外すことは出来なくな
る。
図12は、本発明の実施例2の構成を示す分解斜視図である。
図12において、対象物である床F,被固定物5,ボルト3,ワッシャー4b,固定ナ
ット4,キャップ部材30の構成は、実施例1と同様であるので、その説明は省略する。
ット4,キャップ部材30の構成は、実施例1と同様であるので、その説明は省略する。
ここで、40は、固定ナット4およびワッシャー4bと被固定物5との間に配設される
キャップ係止部材である。
キャップ係止部材である。
このキャップ係止部材40は、図13に示すように、ワッシャー4bの外径よりもその
外径が大きい中空円盤状の固定部41と、この固定部41の周縁部に配設された「く」の
字形状の弾性的に変形可能なキャップ用係止爪42とによって構成されている。
外径が大きい中空円盤状の固定部41と、この固定部41の周縁部に配設された「く」の
字形状の弾性的に変形可能なキャップ用係止爪42とによって構成されている。
このように構成された本実施例2においては、図13(a)に示したように、固定ナッ
ト4およびワッシャー4bの下端面と被固定物5の表面との間にキャップ係止部材40を
介挿固定した状態で、キャップ部材30を冠着させる。
ト4およびワッシャー4bの下端面と被固定物5の表面との間にキャップ係止部材40を
介挿固定した状態で、キャップ部材30を冠着させる。
キャップ部材30をボルト3の方向に押圧すると、キャップ部材30の円状突起部31
によって押圧されてキャップ用係止爪42が内側に弾性的に変形する。そして、図13(
b)の状態になったときに、キャップ用係止爪42が外側に開いてその先端部がキャップ
部材30の円状突起部31の上面部分に係合してキャップ部材30を係止する。
によって押圧されてキャップ用係止爪42が内側に弾性的に変形する。そして、図13(
b)の状態になったときに、キャップ用係止爪42が外側に開いてその先端部がキャップ
部材30の円状突起部31の上面部分に係合してキャップ部材30を係止する。
なお、本実施例2においては図14および図15(a),(b)に示したように、キャ
ップ係止部材40の固定部41に、固定ナット4の周囲に屹立する円筒状の側壁部43を
配設し、この側壁部43の外壁面に雄ネジ部44を形成し、キャップ部材30の内部に雄
ネジ部44と螺合可能な雌ネジ部33をその内壁面に有する円筒状の内筒部32を配設し
ておけば、キャップ部材30をねじ込むことによりこのキャップ部材30を固定ナット4
に冠着固定させることができる。
ップ係止部材40の固定部41に、固定ナット4の周囲に屹立する円筒状の側壁部43を
配設し、この側壁部43の外壁面に雄ネジ部44を形成し、キャップ部材30の内部に雄
ネジ部44と螺合可能な雌ネジ部33をその内壁面に有する円筒状の内筒部32を配設し
ておけば、キャップ部材30をねじ込むことによりこのキャップ部材30を固定ナット4
に冠着固定させることができる。
図16は、本発明の実施例3の構成を示す斜視図である。
図16において、対象物である床F,被固定物5,ボルト3,ワッシャー4b,固定ナ
ット4の構成は、実施例1の構成と同様であるので、その説明は省略する。
ット4の構成は、実施例1の構成と同様であるので、その説明は省略する。
ここで、50は、ボルト3の貫通口が底面部に形成され、この底面部50aの周囲に固
定ナット4およびワッシャー4bを囲む周壁部50bが形成された有底円筒状の防犯具本
体である。また51は、防犯具本体50の上端部に固着可能な蓋体である。
定ナット4およびワッシャー4bを囲む周壁部50bが形成された有底円筒状の防犯具本
体である。また51は、防犯具本体50の上端部に固着可能な蓋体である。
本実施例3においては、防犯具本体50および蓋体51をプラスチック樹脂で形成し、
蓋体51を防犯具本体50の上部に圧入固定することができるように構成されている。
蓋体51を防犯具本体50の上部に圧入固定することができるように構成されている。
以上のように構成された本実施例3においては、図17(a)に示したように、防犯具
本体50を固定ナット4によって固定した後、図17(b)に示したように蓋体51を圧
入固定することにより固定ナット4をその内部に密封することができる。
本体50を固定ナット4によって固定した後、図17(b)に示したように蓋体51を圧
入固定することにより固定ナット4をその内部に密封することができる。
なお、本実施例3においては、平面形状が円形の底面部50aの周縁部に周壁部50b
が形成されているが、この底面部50aの平面形状は円形に限られるものではなく、四角
形等どのような形状であってもよい。さらに本実施例3においては、防犯具本体50およ
び蓋体51の材料はプラスチック樹脂であるが、この材料はプラスチック樹脂に限られる
ものではなく、例えば金属等の他の材料で防犯具本体50および蓋体51を構成してもよ
い。
が形成されているが、この底面部50aの平面形状は円形に限られるものではなく、四角
形等どのような形状であってもよい。さらに本実施例3においては、防犯具本体50およ
び蓋体51の材料はプラスチック樹脂であるが、この材料はプラスチック樹脂に限られる
ものではなく、例えば金属等の他の材料で防犯具本体50および蓋体51を構成してもよ
い。
以上説明下実施例1ないし実施例3は、対象物である床Fに埋設固定されているボルト
3に、被固定物5を固定ナット4で固定する場合に防犯機能を発揮する本発明の実施例で
ある。しかしながら、本発明の防犯効果は、このように対象物に被固定物を固定する固定
ナットに対してのみ発揮されるものではない。例えば、図18および図19に示したよう
に、床F等の対象物に形成された雌ネジ部FHと螺合可能な固定ボルト2によって被固定
物5を対象物に固定する場合にも、本発明を用いれば、この固定ボルト2に対して防犯効
果を得ることができる。
3に、被固定物5を固定ナット4で固定する場合に防犯機能を発揮する本発明の実施例で
ある。しかしながら、本発明の防犯効果は、このように対象物に被固定物を固定する固定
ナットに対してのみ発揮されるものではない。例えば、図18および図19に示したよう
に、床F等の対象物に形成された雌ネジ部FHと螺合可能な固定ボルト2によって被固定
物5を対象物に固定する場合にも、本発明を用いれば、この固定ボルト2に対して防犯効
果を得ることができる。
以下、このような固定ボルト用防犯具として機能する本発明の実施例について説明する
。
。
図20は、先に説明した実施例1に係る固定ナット用キャップ式防犯具を、固定ボルト
用キャップ式防犯具として使用する場合の分解斜視図である。
用キャップ式防犯具として使用する場合の分解斜視図である。
ここで、Fは、固定ボルト2と螺合可能な雌ネジ部FHが形成されている床であり、5
は、固定ボルト2によって対象物である床Fに固定される自動販売機や変圧器等の被固定
物である。2bは固定ボルト2の頭部2aの下端面に当接するワッシャー、10はワッシ
ャー2bと被固定物5の表面との間に空隙を形成するための固定ボルト2が挿通可能なス
ペーサである。
は、固定ボルト2によって対象物である床Fに固定される自動販売機や変圧器等の被固定
物である。2bは固定ボルト2の頭部2aの下端面に当接するワッシャー、10はワッシ
ャー2bと被固定物5の表面との間に空隙を形成するための固定ボルト2が挿通可能なス
ペーサである。
冠着部材20の構成とキャップ部材30の構成とは、先に説明した実施例1と同様の構
成であるのでその説明は省略する。なお、本実施例4では、実施例1におけるナット用係
止爪26と同一のものをボルト用係止爪23とする。
成であるのでその説明は省略する。なお、本実施例4では、実施例1におけるナット用係
止爪26と同一のものをボルト用係止爪23とする。
以上のように構成された本実施例4においては、図20に示したように、固定ボルト2
にワッシャー2b,スペーサ10を順次挿通させた後、ドライバー等の器具によって固定
ボルト2の頭部2aを締めて被固定物5を対象物である床Fに固定する。このような状態
で、固定ボルト2の頭部2aおよびワッシャー2bに冠着部材20を被せた後にキャップ
部材30を装着する。
にワッシャー2b,スペーサ10を順次挿通させた後、ドライバー等の器具によって固定
ボルト2の頭部2aを締めて被固定物5を対象物である床Fに固定する。このような状態
で、固定ボルト2の頭部2aおよびワッシャー2bに冠着部材20を被せた後にキャップ
部材30を装着する。
キャップ部材30が装着された状態の断面図を図21に示す。
図21に示したように冠着部材20を被せてキャップ部材30を装着した状態において
、この冠着部材20とキャップ部材30とは、図4に示されている実施例1と同様の状態
となる。即ち、固定ボルト2の頭部2aに冠着部材20およびキャップ部材30が装着さ
れた図21に示した状態においては、固定ボルト2の頭部2aを外部に露呈させ、これを
操作することは著しく困難となる。
、この冠着部材20とキャップ部材30とは、図4に示されている実施例1と同様の状態
となる。即ち、固定ボルト2の頭部2aに冠着部材20およびキャップ部材30が装着さ
れた図21に示した状態においては、固定ボルト2の頭部2aを外部に露呈させ、これを
操作することは著しく困難となる。
なお、本実施例4においても、固定ボルト2の頭部2aの周縁部の下端面と被固定物5
の表面との間に空隙Sを形成するスペース形成手段は、図22(a)に示したスペーサ1
0に限られるものではない。例えば、図22(b)に示したように、ワッシャー2bの下
面側に複数個の凸部2cを配設するようにして、この凸部2cをスペース形成手段として
もよいし、またワッシャー2bを使用しない場合には、固定ボルト2の頭部2aの下面側
に複数個の凸部を配設するようにして、この凸部をスペース形成手段としてもよい。さら
に図23(a)に示したようにボルト2の頭部2aの下面側に、この下面側の周縁部と被
固定物5の表面との間に空隙Sが形成されるようなスペーサ部2sを頭部2aと一体的に
形成するようにしてもよいし、図23(b)に示したようにテーパー部2tを、頭部2b
の下面側に頭部2bと一体的となるように形成してもよい。図23(b)に示したような
テーパー部2tをスペース形成手段とした場合には、図24に示したように冠着部材20
のボルト用係止爪23の先端部がテーパー部2tのテーパー面に当接することにより、こ
の図24に示した状態が維持される。
の表面との間に空隙Sを形成するスペース形成手段は、図22(a)に示したスペーサ1
0に限られるものではない。例えば、図22(b)に示したように、ワッシャー2bの下
面側に複数個の凸部2cを配設するようにして、この凸部2cをスペース形成手段として
もよいし、またワッシャー2bを使用しない場合には、固定ボルト2の頭部2aの下面側
に複数個の凸部を配設するようにして、この凸部をスペース形成手段としてもよい。さら
に図23(a)に示したようにボルト2の頭部2aの下面側に、この下面側の周縁部と被
固定物5の表面との間に空隙Sが形成されるようなスペーサ部2sを頭部2aと一体的に
形成するようにしてもよいし、図23(b)に示したようにテーパー部2tを、頭部2b
の下面側に頭部2bと一体的となるように形成してもよい。図23(b)に示したような
テーパー部2tをスペース形成手段とした場合には、図24に示したように冠着部材20
のボルト用係止爪23の先端部がテーパー部2tのテーパー面に当接することにより、こ
の図24に示した状態が維持される。
さらに、このスペース形成手段は、図10および図11を用いて先に説明したスペース
部材14としてもよい。
部材14としてもよい。
また、先に説明した実施例2と実施例3において、固定ナット4を固定ボルト2の頭部
2a,床Fに埋設固定されているボルト3を床Fの雌ネジ部FHに螺合可能な固定ボルト
2、ワッシャー4bをワッシャー2b、ナット用係止爪26をボルト用係止爪23と見な
すこととすれば、これらの実施例に係る固定ナット用キャップ式防犯具を固定ボルト用キ
ャップ式防犯具とすることができる。
2a,床Fに埋設固定されているボルト3を床Fの雌ネジ部FHに螺合可能な固定ボルト
2、ワッシャー4bをワッシャー2b、ナット用係止爪26をボルト用係止爪23と見な
すこととすれば、これらの実施例に係る固定ナット用キャップ式防犯具を固定ボルト用キ
ャップ式防犯具とすることができる。
2 固定ボルト
2a 頭部
2b,4b ワッシャー
2c 凸部
2s,4s ,11 スペーサ部
2t,4t テーパー部
3 ボルト
4 固定ナット
5 被固定物
10 スペーサ
12 底板部
13 底板立上部
14 スペース部材
20 冠着部材
21 天板部
22 側壁部
23 ボルト用係止爪
24,25 キャップ用係止爪
26 ナット用係止爪
30 キャップ部材
31 円状突起部
32 内筒部
33 雌ネジ部
40 キャップ係止部材
41 固定部
42 キャップ用係止爪
44 雄ネジ部
50 防犯具本体
50a 底面部
50b 周壁部
51 蓋体
F 床
FH 雌ネジ部
S 空隙
2a 頭部
2b,4b ワッシャー
2c 凸部
2s,4s ,11 スペーサ部
2t,4t テーパー部
3 ボルト
4 固定ナット
5 被固定物
10 スペーサ
12 底板部
13 底板立上部
14 スペース部材
20 冠着部材
21 天板部
22 側壁部
23 ボルト用係止爪
24,25 キャップ用係止爪
26 ナット用係止爪
30 キャップ部材
31 円状突起部
32 内筒部
33 雌ネジ部
40 キャップ係止部材
41 固定部
42 キャップ用係止爪
44 雄ネジ部
50 防犯具本体
50a 底面部
50b 周壁部
51 蓋体
F 床
FH 雌ネジ部
S 空隙
Claims (18)
- 対象物に固定されているボルトが挿通可能な被固定物を当該ボルトと螺合する固定ナッ
トで前記ボルトに固定した際、前記固定ナットの下端面と前記被固定物の表面との間に空
隙を形成するスペース形成手段と、
天板部と該天板部の周縁部から下方に延在する複数枚の側壁部とを有し、前記固定ナッ
トに冠着する冠着部材であって、前記複数枚の側壁部の下端部には、前記固定ナットに冠
着した際、前記被固定物の表面と前記固定ナットの下端面との間に形成されている空隙部
分に挿入可能なナット用係止爪が形成されている冠着部材と、
前記固定ナットに冠着した前記冠着部材に冠着するキャップ部材であって、該キャップ
部材の内周壁面の下端部には、内側方向に突設され前記冠着部材の側壁部を押圧する円状
突起部が形成されているキャップ部材とから構成され、
前記冠着部材の側壁部には、前記キャップ部材が冠着された際、前記キャップ部材の前
記円状突起部の上面部分に係合するキャップ用係止爪が形成されていることを特徴とする
固定ナット用キャップ式防犯具。 - 対象物に固定されているボルトが挿通可能な被固定物を当該ボルトと螺合する固定ナッ
トで前記ボルトに固定した際、前記固定ナットの下端面と前記被固定物の表面との間に空
隙を形成するスペース形成手段と、
天板部と該天板部の周縁部から下方に延在する複数枚の側壁部とを有し、前記固定ナッ
トに冠着する冠着部材であって、前記複数枚の側壁部の下端部には、前記固定ナットに冠
着した際、前記被固定物の表面と前記固定ナットの下端面との間に形成されている空隙部
分に挿入可能なナット用係止爪が形成されている冠着部材と、
前記固定ナットに冠着した前記冠着部材に冠着するキャップ部材であって、該キャップ
部材の内周壁面の下端部には、内側方向に突設され前記冠着部材の側壁部を押圧する円状
突起部が形成されているキャップ部材とから構成され、
前記冠着部材には、前記キャップ部材が冠着された際、前記キャップ部材の前記円状突
起部の上面部分に係合するキャップ用係止爪であって、前記天板部の周縁部から下方に延
在するキャップ用係止爪が形成されていることを特徴とする固定ナット用キャップ式防犯
具。 - 前記スペース形成手段は、前記固定ナットの下端面に当接する前記固定ボルトが挿通可
能なスペーサであることを特徴とする請求項1または2に記載の固定ナット用キャップ式
防犯具。 - 前記スペース形成手段は、前記固定ナットの下端面に当接するワッシャーに形成された
凸部であることを特徴とする請求項1または2に記載の固定ナット用キャップ式防犯具。 - 前記スペース形成手段は、前記固定ナットの下面側に当該頭部と一体的に形成されたテ
ーパー部であることを特徴とする請求項1または2に記載の固定ナット用キャップ式防犯
具。 - 前記スペース形成手段は、
前記ボルトが挿通可能な中空円筒状であって前記固定ナットの下端面と前記被固定物の
表面との間に空隙を形成するスペーサ部と、
該スペーサ部の下端部から周辺方向に延在するよう当該スペーサ部の下端部に連設され
た中空円盤状の底板部であって、その外径が前記キャップ部材の下端部の外径に略等しい
底板部と、
該底板部の周縁部から鉛直方向上方に延在するように当該底板部に連設された中空円筒
状の底板立上部とから構成され、
前記固定ナットの締着時に前記底板部は前記被固定物の表面に圧接し、前記キャップ部
材を装着した際、当該キャップ部材の下端部に冠着状態となるスペース部材であることを
特徴とする請求項1または2に記載の固定ナット用キャップ式防犯具。 - 対象物に固定されているボルトが挿通可能な被固定物を当該ボルトと螺合する固定ナッ
トで前記ボルトに固定する際、前記固定ナットの下端面と前記被固定物の表面との間に介
挿固定される中空円盤状の固定部と、該固定部の周縁部に配設された弾性的に変形可能な
複数個のキャップ用係止爪とからなるキャップ係止部材と、
該キャップ係止部材および前記固定ナットに冠着可能なキャップ部材であって、該キャ
ップ部材の内周壁面の下端部には、前記キャップ用係止爪を押圧可能な内側方向に突設さ
れた円状突起部が形成されているキャップ部材とから構成され、
前記キャップ係止部材および前記固定ナットに前記キャップ部材を冠着した状態におい
ては、前記キャップ部材の前記円状突起部の上面部分に前記キャップ用係止爪が係合した
状態となることを特徴とする固定ナット用キャップ式防犯具。 - 前記キャップ係止部材の前記固定部には、前記固定ナットの周囲に屹立する円筒状の側
壁部が形成され、当該側壁部の外壁面には雄ネジ部が形成され、
前記キャップ部材の内部には、前記側壁部の雄ネジ部と螺合可能な雌ネジ部をその内壁
面に有する円筒状の内筒部が配設されていることを特徴とする請求項7に記載の固定ナッ
ト用キャップ式防犯具。 - 対象物に固定されているボルトが挿通可能な被固定物を当該ボルトと螺合する固定ナッ
トで前記ボルトに固定する際、前記ボルトが貫通可能な貫通口が底面部に形成され、当該
底面部の周囲に前記固定ナットを囲む周壁部が形成された防犯具本体と、
該防犯具本体の上端部に固着可能な蓋体とから構成されることを特徴とする固定ナット
用キャップ式防犯具。 - 固定ボルトが挿通可能な被固定物(ナンバープレートを除く)を当該固定ボルトと螺合
する雌ネジ部を有する対象物(車体を除く)に前記固定ボルトで固定した際、前記固定ボ
ルトの頭部の下端面と前記被固定物の表面との間に空隙を形成するスペース形成手段と、
天板部と該天板部の周縁部から下方に延在する複数枚の側壁部とを有し、前記固定ボル
トの頭部に冠着する冠着部材であって、前記複数枚の側壁部の下端部には、前記固定ボル
トの頭部に冠着した際、前記被固定物の表面と前記固定ボルトの頭部の下端面との間に形
成されている空隙部分に挿入可能なボルト用係止爪が形成されている冠着部材と、
前記固定ボルトの頭部に冠着した前記冠着部材に冠着するキャップ部材であって、該キ
ャップ部材の内周壁面の下端部には、内側方向に突設され前記冠着部材の側壁部を押圧す
る円状突起部が形成されているキャップ部材とから構成され、
前記冠着部材の側壁部には、前記キャップ部材が冠着された際、前記キャップ部材の前
記円状突起部の上面部分に係合するキャップ用係止爪が形成されていることを特徴とする
固定ボルト用キャップ式防犯具。 - 固定ボルトが挿通可能な被固定物(ナンバープレートを除く)を当該固定ボルトと螺合
する雌ネジ部を有する対象物(車体を除く)に前記固定ボルトで固定した際、前記固定ボ
ルトの頭部の下端面と前記被固定物の表面との間に空隙を形成するスペース形成手段と、
天板部と該天板部の周縁部から下方に延在する複数枚の側壁部とを有し、前記固定ボル
トの頭部に冠着する冠着部材であって、前記複数枚の側壁部の下端部には、前記固定ボル
トの頭部に冠着した際、前記被固定物の表面と前記固定ボルトの頭部の下端面との間に形
成されている空隙部分に挿入可能なボルト用係止爪が形成されている冠着部材と、
前記固定ボルトの頭部に冠着した前記冠着部材に冠着するキャップ部材であって、該キ
ャップ部材の内周壁面の下端部には、内側方向に突設され前記冠着部材の側壁部を押圧す
る円状突起部が形成されているキャップ部材とから構成され、
前記冠着部材には、前記キャップ部材が冠着された際、前記キャップ部材の前記円状突
起部の上面部分に係合するキャップ用係止爪であって、前記天板部の周縁部から下方に延
在するキャップ用係止爪が形成されていることを特徴とする固定ボルト用キャップ式防犯
具。 - 前記スペース形成手段は、前記固定ボルトの頭部の下端面に当接する前記固定ボルトが
挿通可能なスペーサであることを特徴とする請求項10または11に記載の固定ボルト用
キャップ式防犯具。 - 前記スペース形成手段は、前記固定ボルトの頭部の下端面に当接するワッシャーに形成
された凸部であることを特徴とする請求項10または11に記載の固定ボルト用キャップ
式防犯具。 - 前記スペース形成手段は、前記固定ボルトの頭部の下面側に当該頭部と一体的に形成さ
れたテーパー部であることを特徴とする請求項10または11に記載の固定ボルト用キャ
ップ式防犯具。 - 前記スペース形成手段は、
前記固定ボルトが挿通可能な中空円筒状であって前記固定ボルトの頭部の下端面と前記
被固定物の表面との間に空隙を形成するスペーサ部と、
該スペーサ部の下端部から周辺方向に延在するよう当該スペーサ部の下端部に連設され
た中空円盤状の底板部であって、その外径が前記キャップ部材の下端部の外径に略等しい
底板部と、
該底板部の周縁部から鉛直方向上方に延在するように当該底板部に連設された中空円筒
状の底板立上部とから構成され、
前記固定ボルトの締着時に前記底板部は前記被固定物の表面に圧接し、前記キャップ部
材を装着した際、当該キャップ部材の下端部に冠着状態となるスペース部材であることを
特徴とする請求項10または11に記載の固定ボルト用キャップ式防犯具。 - 固定ボルトが挿通可能な被固定物(ナンバープレートを除く)を当該固定ボルトと螺合
する雌ネジ部を有する対象物(車体を除く)に前記固定ボルトで固定する際、前記固定ボ
ルトの頭部の下端面と前記被固定物の表面との間に介挿固定される中空円盤状の固定部と
、該固定部の周縁部に配設された弾性的に変形可能な複数個のキャップ用係止爪とからな
るキャップ係止部材と、
該キャップ係止部材および前記固定ボルトの頭部に冠着可能なキャップ部材であって、
該キャップ部材の内周壁面の下端部には、前記キャップ用係止爪を押圧可能な内側方向に
突設された円状突起部が形成されているキャップ部材とから構成され、
前記キャップ係止部材および前記固定ボルトの頭部に前記キャップ部材を冠着した状態
においては、前記キャップ部材の前記円状突起部の上面部分に前記キャップ用係止爪が係
合した状態となることを特徴とする固定ボルト用キャップ式防犯具。 - 前記キャップ係止部材の前記固定部には、前記固定ボルトの頭部の周囲に屹立する円筒
状の側壁部が形成され、当該側壁部の外壁面には雄ネジ部が形成され、
前記キャップ部材の内部には、前記側壁部の雄ネジ部と螺合可能な雌ネジ部をその内壁
面に有する円筒状の内筒部が配設されていることを特徴とする請求項16に記載の固定ボ
ルト用キャップ式防犯具。 - 固定ボルトが挿通可能な被固定物(ナンバープレートを除く)を当該固定ボルトと螺合
する雌ネジ部を有する対象物(車体を除く)に前記固定ボルトで固定する際、前記固定ボ
ルトが貫通可能な貫通口が底面部に形成され、当該底面部の周囲に前記固定ボルトの頭部
を囲む周壁部が形成された防犯具本体と、
該防犯具本体の上端部に固着可能な蓋体とから構成されることを特徴とする固定ボルト
用キャップ式防犯具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005090577A JP2006275072A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | 固定ボルトおよび固定ナット用キャップ式防犯具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005090577A JP2006275072A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | 固定ボルトおよび固定ナット用キャップ式防犯具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006275072A true JP2006275072A (ja) | 2006-10-12 |
Family
ID=37210044
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005090577A Pending JP2006275072A (ja) | 2005-03-28 | 2005-03-28 | 固定ボルトおよび固定ナット用キャップ式防犯具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006275072A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008309235A (ja) * | 2007-06-14 | 2008-12-25 | Takeda:Kk | 盗難防止用ボルトキャップ |
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CN116292575A (zh) * | 2023-05-19 | 2023-06-23 | 福建省华盖机械制造有限公司 | 一种高密封稳定螺母及其生产装置 |
-
2005
- 2005-03-28 JP JP2005090577A patent/JP2006275072A/ja active Pending
Cited By (10)
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