JP2006241804A - 屋根における採光屋根部の構造と採光屋根部に使用する中空合成樹脂板 - Google Patents

屋根における採光屋根部の構造と採光屋根部に使用する中空合成樹脂板 Download PDF

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正浩 伊賀
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Abstract

【課題】金属製の折版屋根材の一部に設けた中空合成樹脂板よりなる採光用屋根部の構造であって、前後に隣接する中空合成樹脂板同士を簡単な構造によって防水性及び強度においても優れた連結構造にする。
【解決手段】折版屋根の一部に設けた採光用開口部に中空合成樹脂板3を張設することによって形成した採光屋根部であって、前後に隣接する中空合成樹脂板3、3の対向端部に上面を延長する方向に突片3a' 、3a' を突設してあり、この突片3a' 、3a' を中空合成樹脂板3、3の対向端面間に介装した溝形状の連結材12の前後支持側片12a 、12a の上端に支持させていると共に、これらの突片3a' 上にパッキン11を介して押さえ板8を配設し、押さえボルト9によってこの押さえ板8と連結材12の下面側の支持部材5とで中空合成樹脂板3、3の突片3a' を連結材12を介して挟着している。
【選択図】図3

Description

本発明は、金属製折版屋根材等の屋根材によって屋根葺きしてなる屋根の一部に採光用開口部を設け、この採光用開口部に透光性を有する中空合成樹脂板を張設してなる採光屋根部の構造と、採光屋根部に使用する中空合成樹脂板に関するものである。
従来から金属製の折版屋根に採光性を持たせるために、その一部に一定幅の採光用開口部を設けて該開口部にポリカーボネート樹脂やアクリル樹脂等の透明樹脂からなる採光板を張設することにより採光屋根部を形成することが行われている。例えば、特許文献1に記載されているように、折版屋根の一部に屋根材を設けていない一定幅の採光用開口部を設けてこの開口部を介して両側に配設している折版屋根材の山部により該開口部の両側端縁部を形成し、これらの両側端縁部間に採光板を架設状態に配設して該採光板の両側端部を両側の折版屋根材の山部に冠着することにより採光屋根部を構成している。
このような採光屋根部の構造において、上記採光用開口部が折版屋根の棟から軒下に向かって前後方向に長く設けられている場合には、該採光用開口部に数枚の短尺採光板を直列状に配設して前後に隣接する採光板の対向端部の上面間と下面間にそれぞれパッキンを介して上板と下板を当てがい、下板の中央部に固着しているボルトを採光板の対向端面間を通じて上板の中央孔に貫通状態で挿通して該中央孔から突出したボルト端にナットを螺合することにより採光板の対向端部間を接続している。また、採光板の下面側にガラス板を配設する場合には、左右に隣接する折版屋根材を支持するタイトフレーム上に受具を固定し、この受具上にガラス板の両側端部を支持させると共に前後に隣接するガラス板の対向端部を採光板の下面を支持している固定具を介して接続している。
特開平6−49956号公報
しかしながら、上記のような採光屋根部の構造によれば、前後に対向する採光板の対向端部間を挟着している上下板において、採光板の上面間と下面間にパッキンを介在させてこのパッキンにより採光板上を流下する雨水が採光板の対向端面間に浸入するのを防止しているが、このパッキンは薄肉であって劣化しやすく、また、採光板等の歪みによって採光板とパッキン間、或いは、上板とパッキン間に隙間が発生し易く、雨水がその隙間に流れ込み、前後採光板の対向端面間に浸入して雨漏れが生じる虞れがあった。
さらに、断熱機能を発揮させるために、採光板として押し出し成形によって得られた中空合成樹脂板等の中空樹脂板を採用すると、この中空樹脂板の上下面板の厚みが極めて薄く且つ前後に対向させる端部が開口しているので、この端部を上記のように上下板によって締め付けると該端部が圧潰し、前後の中空樹脂板の端部間を確実に連結することが困難であるといった問題点が生じることになる。
また、採光板の下面側にガラス板を配設する場合には、前後に隣接するガラス板の対向端部の連結を上記前後に隣接する採光板を連結している上下板によることなく、採光板同士の連結位置から長さ方向にずれた位置において別な連結部材により行っているため、採光屋根部の構造が複雑化してコスト高になるばかりでなく、施工にも手間を要する等の問題点があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、採光屋根部を構成する透光性を有する中空合成樹脂板の対向端部同士の連結部を良好な防水性を発揮する構造に構成すると共にその連結構造も簡単にして且つ中空合成樹脂板の対向端部を圧潰変形させることなく強固に連結させることができ、また、ガラス板を組み込んだ場合においては、中空合成樹脂板と一体に簡単且つ確実に連結することができる屋根における採光屋根部の構造と、採光屋根部に使用する中空合成樹脂板を提供するにある。
上記目的を達成するために、本発明の折版屋根等における屋根における採光屋根部の構造は、請求項1に記載したように、金属製の屋根の一部に一定幅を有する採光用開口部を設け、この採光用開口部に屋根の傾斜方向に透光性を有する中空合成樹脂板を直列状に張設することによって形成した採光屋根部であって、屋根の傾斜方向に小間隔を存して隣接する中空合成樹脂板の対向端部における少なくとも上流側の中空合成樹脂板の端部上端に下流側に向かって突片を突設していると共にこれらの中空合成樹脂板の対向端面間に連結材を介在させてこの連結材に上記突片を支持させてあり、さらに、中空合成樹脂板の対向端部の上面間に押さえ板を架設状態に配設する一方下面間に支持部材を架設状態で配設して、固定具により上記押さえ板を上記突片に圧着していると共にこの押さえ板と隣接する中空合成樹脂板の対向端部を挟着した構造としている。
このように構成した屋根における採光屋根部の構造において、請求項2に係る発明は、上記中空合成樹脂板の対向端部の上端に互いに対向する方向に突片を突設し、これらの突片を小間隔を存した対向状態で連結材の前後上端部にそれぞれの下面を圧着、支持させていることを特徴とする。
一方、請求項3に係る発明は、上記隣接する中空合成樹脂板における屋根の下流側に配設した中空合成樹脂板に突片を設けることなく上流側に配設した中空合成樹脂板の突片を設けて、上記下流側の中空合成樹脂板の端部上に該突片の先端部を重ね合わせていることを特徴とする。
さらに、請求項4に係る発明は、上記押さえ板を中空合成樹脂板の幅方向に複数の押さえ片に分割していると共に隣接する押さえ片間に雨水の通路を設けていることを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、上記隣接する中空合成樹脂板の下面側に小間隔を存してガラス板を配設してその対向端部を中空合成樹脂板の対向端部と共に押さえ板と支持部材とで挟着させていることを特徴とする。
請求項6に係る発明は、採光屋根部に使用する中空合成樹脂板であって、少なくとも中空合成樹脂板の端部上端から延びる突片を突設していることを特徴とする。
本発明の請求項1に記載の屋根における採光屋根部の構造によれば、透光性を有する中空ポリカーボネート板等の中空合成樹脂板によって構成しているので、優れた断熱効果を奏することができるのは勿論、上流側の中空合成樹脂板の端部上端に突片を突設して連結材に支持させているので、雨水は突片の上面を流下し、漏水の原因となる箇所を少なくすることができる。
その上、中空合成樹脂板の対向端面間に介在させている上記連結材に中空合成樹脂板の端部上端から突設している突片を支持させ、この突片を押さえ板によって圧着して中空合成樹脂板を連結、固定しているので、押さえ板の圧着力によって中空合成樹脂板の中空端部が圧潰されることなく隣接する中空合成樹脂板の対向端部間を確実且つ強固に連結することが可能となる。
上記請求項1に記載した発明において、前後に隣接する中空合成樹脂板の対向端部の上端に、請求項2に記載したように、互いに対向する方向に突片を突設してこれらの突片を小間隔を存した対向状態で中空合成樹脂板の対向端面間に介在している上記連結材上に圧着、支持させておいてもよい。このように、対向する突片を連結材上で小間隔を存して圧着、支持しているので、突片間の下側には連結材の上面が位置していて隙間がないので、漏水の虞れがなくなる。また、請求項3に記載した発明のように、隣接する中空合成樹脂板における折版屋根の下流側に配設した中空合成樹脂板に突片を設けることなく上流側に配設した中空合成樹脂板の突片を設けて、上記下流側の中空合成樹脂板の端部上に該突片の先端部を重ね合わせておいてもよい。このように、下流側の中空合成樹脂板の端部上に上流側の突片を重ね合わせているので、隙間がなくなって雨水が隣接する中空合成樹脂板の対向端面間に浸入する虞れはなく、上流側の中空合成樹脂板の突片から下流側の中空合成樹脂板上に直接、円滑に流通させることができ、雨漏れの発生を確実になくすことができる。
請求項4に係る発明によれば、上記押さえ板を複数の押さえ片に分割していると共に隣接する押さえ片間に雨水の通路を設けているので、雨水を中空合成樹脂板の対向端部上で滞留させることなくこれらの通路を通じて下流側に円滑に流通させることができる。
また、請求項5に係る発明によれば、隣接する中空合成樹脂板の下面側に小間隔を存してガラス板を配設してその対向端部を中空合成樹脂板の対向端部と共に押さえ板と支持部材とで挟着させているので、隣接する中空合成樹脂板の対向端部とガラス板の対向端部とを同じ位置で共通の押さえ板と支持部材とで一体に挟着することができ、従って、採光屋根部の全体の構造の簡素化を図ることができ、経済的であるばかりでなく施工作業も容易に且つ正確に行うことができる。
次に本発明の具体的な実施の形態を折版屋根に採光屋根部を形成した場合について、図面に基づき説明すると、図1に示すように、折版屋根Aは一定長さと幅を有する複数枚の金属製折版屋根材1、1・・・を左右方向に接続することによって形成されていると共に、前後方向には棟側から軒下に向かって下方に傾斜させてあり、この折版屋根Aの一部に一定幅を有する採光用開口部2を設け、この採光用開口部2に中空ポリカーボネート板よりなる透光性を有する中空合成樹脂板3を張設することによって採光屋根部Bを形成している。なお、中空合成樹脂板3としてはポリカーボネート板以外にポリエチレン板、ポリプロピレン板などを使用できるが、ポリカーボネート板は耐候性、耐衝撃性に優れ、且つ透明性も良好であるので好ましく使用される。
この中空合成樹脂板3は図4〜図7に示すように、上下板部3a、3b間の空間部を中間板部3cによって上下に区画していると共に幅方向には上下端を上記上下板部3a、3bの対向面に全長に亘って一体に連設している複数のリブ部3dを小間隔毎に配設してこれらの上下板部3a、3bと中間板部3cとリブ部3dとによって多数の空間部に区画していると共に両側端部は下方に屈曲した屈曲側端部3e、3eに形成してあり、且つ、前後端面を全面的に開口させてなる複層板構造としている。なお、前後端面の開口をアルミニウムなどの薄いフィルムで塞いで空間部と外気との流通をなくすことにより断熱性を高めてもよい。
上記採光用開口部2は、折版屋根Aの一部を一定幅だけ除去することによって形成されている。具体的には、左右方向に上記中空合成樹脂板3の横幅よりも僅かに狭い間隔を存して折版屋根Aの所定部分を葺かないでおくことにより上記採光用開口部2を形成していている。この際、採光用開口部2の両側端縁部が両側の折版屋根材1、1における山部1aの側端縁部となるようになされている。そして、この採光用開口部2の両側部には枠材30、30が前後受梁25、25等の上面間に架設状態で立設、固定されてあり、これらの両側枠材30、30の上端部を両側の折版屋根材1、1における山部1a、1a側に向かってそれぞれ水平に屈折させてその水平上端部30a により山部1aの側端縁部を下面側から支持している。
なお、中空合成樹脂板3の幅は上記採光用開口部2を設けている隣接する折版屋根材1、1の山部1a、1a間上に架設されてその両側端部の下面でこの山部1a、1aを全面的に被覆し得る幅寸法に形成されている。また、上記採光用開口部2を折版屋根Aの前後方向の全長に亘って設けておいてもよく、所定長さ部分に設けておいてもよいが、その長さは中空合成樹脂板3の長さより長く、該採光用開口部2に数枚の中空合成樹脂板3を直列状に張設することによって上記採光屋根部Bを形成している。
採光用開口部2を介して隣接する上記折版屋根材1、1の山部1a上には、採光用開口部2側を内側として底面板部4cの内外両側端に上方に向かって内側垂直板片4aとこの内側垂直板片4aよりも高さが高い外側垂直板片4bを突設してなる受け金具4を全長に亘って載置してビス等により上記枠材30に固着してあり、左右に隣接する受け金具4、4の内側垂直板片4a、4aの上端面上間に長さ方向を採光用開口部2の幅方向に向けた後述する支持部材5の長さ方向の両側端部を支持させて、該支持部材5を上記採光用開口部2を横断するように受け金具4、4の内側垂直片4a、4a間に架設している一方、これらの受け金具4、4の外側垂直板片4b、4bの上端面上に上記中空合成樹脂板3の両側端部を支持させて該中空合成樹脂板3を外側垂直片4b、4b間に架設している。
前後に隣接する中空合成樹脂板3、3の対向端部には図2、図3に示すように、その上端に互いに対向する方向、即ち、折版屋根Aの傾斜方向の上流側である後側の中空合成樹脂板3においてはその前方に向かって、前側の中空合成樹脂板3においては後方に向かって長さ方向に一定の幅でもって突出した突片3a' 、3a' を形成している。この突片3a' は、中空合成樹脂板3の長さ方向の端部を端面から一定の長さ寸法だけその上面側の板部3aの端部だけ残してその他の部分を切除することにより形成されてあり、従って、この突片3a' は中空合成樹脂板3の上板部3aの端部によって形成されていて、その上面は中空合成樹脂板3の上面と面一に連続している。
中空合成樹脂板3、3は、採光用開口部2に前後方向に小間隔を存して配設され、これらの中空合成樹脂板3、3の前後対向端面間の間隔部6内に、一定幅を有する底面板部12a の前後長辺縁部に上方に向かって一定高さの前後支持側片12b 、12b を突設してなる溝型の連結材12を介在させて該連結材12の上記前後支持側片12b 、12b の上端に、前後中空合成樹脂板3、3の対向端面の上端に突設している突片3a' 、3a' をそれぞれ受止させてあり、さらに、間隔部6よりも前後方向の幅が広い長方形状の押さえ板8を、その長さ方向を採光用開口部2の幅方向に向けて前後突片3a' 、3a' の上面間上に架設状態で配設し押さえボルト9により該押さえ板8をパッキン11を介して前後突片3a' 、3a' の上面に押圧してこの前後突片3a' 、3a' を連結材12の前後支持側片12b 、12b の上端に上記パッキン11を介して圧着させていると共に、間隔部6の下面側に上記押さえ板8と対向させてその長さ方向を押さえ板8と同一方向に向けて支持部材5を配設し、この支持部材5によってガラス板10の対向端部及び上記中空合成樹脂板3、3の対向端部の下面を支持させている。
なお、連結材12の内部にはバックアップ材7aを配すると共に、シーリング材7bを充填して水密性を向上させているが、押さえボルト9にシーリング材7bが付着しないように、連結材12の底面板部12a の中央部上に短筒14を突設し、この短筒14の内部を連結材12の外底面に貫通させて該短筒14内に上記押さえボルト9を挿通し、後述する支持部材5の螺子孔部5cに螺合させることによって締め付けている。さらに、上記押さえ板8の下面と前後中空合成樹脂板3、3の対向端部の上面との間に薄肉帯板状の上記パッキン11を介在させて上記押さえボルト9の締付力により、押さえ板8と中空合成樹脂板3とで該パッキン11を挟着させている。なお、上記押さえボルト9は押さえ板8の長さ方向の複数箇所に所定間隔毎に設けられている。
上記連結材12は溝型に形成されているので、万一、雨水が中空合成樹脂板3、3の突片3a' 、3a' 上を通って更にシーリング材7b内に浸入したとしても、該連結材12によって受け止められ、幅方向に流れて左右端部より流下させることができる。
中空合成樹脂板3の下面側にこの中空合成樹脂板3と並行して配設されているガラス板10は、その長さが中空合成樹脂板3よりも僅かに長く且つ幅は上記両側の受け金具4、4の内側垂直板片4a、4aの上面間に架設可能な幅に形成されてあり、上記間隔部6の下方において前後に隣接するガラス板10、10の対向端部を小間隔を存して配設し、これらの対向端部の上面を上記溝形状の連結材12の下面前後部にそれぞれ当接させると共に隣接する中空合成樹脂板3、3の対向端部の下面とガラス板10、10の端部上面との間に薄肉の帯板状下側パッキン13、13を介在させ、ガラス板10、10の対向端部の下面間に上記支持部材5を架設状態に配設してこの支持部材5を上記押さえボルト9によりガラス板10、10に圧着させ、上記押さえ板8と共に中空合成樹脂板3とガラス板10との対向端部を一体的に挟着している。
この場合、支持部材5は上記連結材12の幅に略等しい幅を有する帯板状底面部5aの前後両端部、即ち、長辺側の端縁に上方に向かった一定高さの支持突片5b、5bを突設してこれらの支持突片5b、5bの上端面で隣接するガラス板10、10の対向端部の下面をそれぞれ支持させていると共に、底面部5aの幅方向の中央部に長さ方向に所定間隔毎に上記押さえボルト9の下端部を螺着させた螺子孔部5cを設け、押さえボルト9をガラス板10、10の対向端面間の空間部間の空間部と上記短筒14内を通じて押さえ板8に設けている挿通孔8aに挿通し、押さえ板8から上方に突出した螺子部にナット9aを螺合することによって押さえ板8と支持部材5とで中空合成樹脂板3とガラス板10との対向端部を挟着している。
この際、ナット9aにより締め付けると、押さえ板8により上側パッキン11を圧縮させながら中空合成樹脂板3、3の突片3a' 、3a' の下面を連結材12の垂直な支持側片12a 、12a の上端面に受止させた状態となり、ナット9aをさらに締め付けようとしても、連結材12の支持側片12a 、12a または短筒14によりさらなる締め付けができなくなる。従って、押さえボルト9を強力に締め付けても、中空合成樹脂板3、3の両端中空部には上下パッキン11、13の圧縮量に応じた小さな挟圧力が作用するだけであり、中空合成樹脂板3の中空端部が圧潰するのを防止することができる。
また、前後中空合成樹脂板3、3の突片3a' 、3a' 間に露出している連結材12の内部にはシーリング材7bが充填されているので、押さえ板8が歪んだり或いは上側パッキン11が劣化して該パッキン11と上記押さえ板8間やパッキン11の下面と中空合成樹脂板3の端部上面間に隙間が発生し、この隙間を通じて雨水が浸入しても、連結材12内の上記シーリング材7bによって漏水するのを確実に防止することができる。さらに、連結材12自体が漏水受け部材としての機能を発揮し、この連結材12内部を流れて外部に流下させることができる。
ガラス板10、10の対向端部を下面側から連結材12の前後両端部の下面にそれぞれ押し付けている上記支持部材5は、その長さ方向の両側端部を上述したように、採光用開口部2の幅間隔を存して対向している隣接する折版屋根材1、1の山部上に固着した受け金具4、4における内側垂直板片4a、4a上にそれぞれ支持されているが、この支持部から外側に突出させている該支持部材5の両側端部を、図5〜図7に示すように、受け金具4の外側垂直板片4bに設けている支持孔15に挿通、支持させて、ボルトやその他の固定金具を使用することなく支持部材5の両側端部を受け金具4、4間に架設状態で固定、支持させている。
さらに、受け金具4の内外垂直板片4a、4b間に位置する支持部材5の前後支持突片5b、5bにおける両側端部に上端から適宜深さに達する内外一対のスリット16、16を切込み形成し、これらの内外スリット16、16に前後方向に長い断面門形状の架設部材17の長さ方向の一端部における両側板部を嵌入、支持させると共に、この架設部材17の他端部を前後に隣接する次の間隔部6の下方に配設された支持部材5の両側端部に設けている内外スリット16、16に上記同様に嵌入、支持させることにより前後支持部材5の端部間に架設してあり、この架設部材17上に帯板形状のパッキン18を介して上記ガラス板10の側端部下面を支持していると共に該ガラス板10の側端部上面で帯板形状のパッキン19を介して中空合成樹脂板3の側端部下面を支持させている。
また、中空合成樹脂板3の両側端部は押さえ金具20によって支持部材5の長さ方向の両側端面に固定されている。詳しくは、この押さえ金具20は水平状の押さえ板部20a の外側端に下方に向かって垂直な取付け板部20b を一体に屈折、形成してなり、上記押さえ板部20a を帯板形状のパッキン21を介して中空合成樹脂板3の側端部上面に密着させ、取付け板部20b を螺子22によって受け金具4の支持孔15から突出している上記支持金具5の突出端の下端に下方に向かって垂設した垂下片5dに固着している。
図8、図9は、上記支持部材5とは異なった形状を有する支持部材5'による中空合成樹脂板3、3の対向端部とガラス板10、10の対向端部との支持構造を示すもので、この支持部材5'は前後に隣接する中空合成樹脂板3、3の対向端面間の間隔部6に介在させている上記溝形状の連結材12の下面を支持した断面L型の一対の上側支持板部5Aと、この上側支持板部5Aの下方に小間隔を存して平行に設けている断面L型の一対の下側支持板部5Bとからなり、これらの上下支持板部5A、5Bの対向面における幅方向の中央部を一定高さの連結片部5C、5Cによって一体に連結していると共に、上記上側支持板部5Aの前後方向の幅を連結材12の幅よりも広くしてその前後両端部を連結材12の下面前後両端から突出させてあり、その突出端部を下側パッキン13、13を介して隣接する中空合成樹脂板3、3の対向端部の下面に圧着させている。
一方、押さえ板8はこの支持部材5'の上側支持板部5Aと略同一幅を有していてその前後部下面と、前後中空合成樹脂板3、3における対向する突片3a' 、3a' を含む中空端部の上面との間に上側パッキン11を挟着していると共に突片3a' 、3a' の下面を連結材12の垂直な前後両壁板部の上端面と該連結材12内のシーリング材7bの上面に圧着、支持させてあり、さらに、連結材12内の幅方向の中央部に断面矩形状の固定金具23を固着してこの固定金具23に押さえ板8の幅方向の中央部に設けた孔に挿通しているボルト或いは螺子9'を螺合させることにより押さえ板8を固定している。
さらに、上記支持部材5'の下側支持板部5Bの前後部上に前後に隣接するガラス板10、10の対向端部を支持していると共に、この支持部材5'の長さ方向の両側端部は、図10に示すように両側の折版屋根材1、1の山部1a、1a上に、若しくは受梁25上に立設した枠材30上に固着した受け金具4、4の内側垂直板片4a、4a上に架設状態で固定されている。
また、中空合成樹脂板3の両側端部は上記実施の形態と同様に押さえ金具20によって受け金具4の外側垂直板片4bに固定されている。即ち、受け金具4の外側垂直板片4bの上端面によって中空合成樹脂板3の側端部下面を支持させ、この中空合成樹脂板3の側端部上面に押さえ金具20の押さえ板部20a の下面をパッキン21を介して重ね合わせ、押さえ金具20の垂直な取付け板部20を螺子22によって受け金具4の外側垂直板片4bに固着している。
以上のいずれの実施の形態においても、前後に隣接する中空合成樹脂板3、3の対向端部の上端に突設している突片3a' 、3a' を互いに小間隔を存した状態でシーリング材7bを充填している連結材12の前後支持側片12a 、12a 上にそれぞれ支持させているが、図11に示すように、前側の中空合成樹脂板3、即ち、折版屋根材1の下流側に張設した中空合成樹脂板3の突片3a' 上に後側の中空合成樹脂板3の前端部上端から突設している突片3a' を重ね合わせ、この重ね合わせた前後中空合成樹脂板3の上面間に亘ってパッキン11' を介して押さえ板8を配設した構造としておいてもよく、或いは、図12に示すように、前側の中空合成樹脂板3に突片3a' を設けることなく後側の中空合成樹脂板3の突片3a' を前側の中空合成樹脂板3の後端部上に重ね合わせ、その上面にパッキン11' を介して押さえ板8を配設した構造としておいてもよい。このように構成しておくことによって、雨水が突片3a' の下面側に浸入するのを確実に防止することができると共に上流側から下流側に向かって円滑に流下させることができる。その他の構造については上記実施の形態と同様であるので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
また、図13、図14に示すように、押さえ板8を中空合成樹脂板3の幅方向に複数枚の押さえ片8a、8a・・・に複数分割し、これらの押さえ片8aを中空合成樹脂板3の幅方向に小間隔を存した状態にして押さえボルト9により固定すると共に、隣接する押さえ片8a、8a間の隙間を雨水の通路24に形成している。その他の構造については上記実施の形態と同様であるので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。このように構成しておくと、雨水の流通を一層良好に行わせることができる。
折版屋根の一部の簡略斜視図。 前後に隣接した中空合成樹脂板の対向端部の連結構造を示す縦断側面図。 その簡略分解斜視図。 両側の折版屋根材間に架設した中空合成樹脂板の簡略斜視図。 その分解斜視図。 中空合成樹脂板とガラス板との側端部の固定構造を示す縦断正面図。 その簡略分解斜視図。 中空合成樹脂板の対向端部同士の別な連結構造を示す縦断側面図。 その簡略分解斜視図。 中空合成樹脂板の側端部の固定構造を示す縦断正面図。 中空合成樹脂板の対向突片を重ね合わせた接続構造を示す縦断側面図。 一方の中空合成樹脂板の突片を他方の中空合成樹脂板の対向端部上に重ね合わせた接続構造を示す縦断側面図。 パッキン押さえ板に雨水の通路を設けた状態の簡略斜視図。 その一部縦断簡略斜視図。
符号の説明
A 折版屋根
B 採光屋根部
1 折版屋根材
2 採光用開口部
3 中空合成樹脂板
3a' 突片
4 受け金具
5 支持部材
7b シーリング材
8 押さえ板
9 押さえボルト
10 ガラス板
12 連結材

Claims (6)

  1. 金属製の屋根の一部に一定幅を有する採光用開口部を設け、この採光用開口部に屋根の傾斜方向に透光性を有する中空合成樹脂板を直列状に張設することによって形成した採光屋根部であって、屋根の傾斜方向に小間隔を存して隣接する中空合成樹脂板の対向端部における少なくとも上流側の中空合成樹脂板の端部上端に下流側に向かって突片を突設していると共にこれらの中空合成樹脂板の対向端面間に連結材を介在させてこの連結材に上記突片を支持させてあり、さらに、中空合成樹脂板の対向端部の上面間に押さえ板を架設状態に配設する一方、下面間に支持部材を架設状態で配設して、固定具により上記押さえ板を上記突片に圧着していると共にこの押さえ板と隣接する中空合成樹脂板の対向端部を挟着していることを特徴とする屋根における採光屋根部の構造。
  2. 中空合成樹脂板の対向端部の上端に互いに対向する方向に突片を突設し、これらの突片を小間隔を存した対向状態で連結材の前後上端部にそれぞれの下面を圧着、支持させていることを特徴とする請求項1に記載の屋根における採光屋根部の構造。
  3. 隣接する中空合成樹脂板における屋根の下流側に配設した中空合成樹脂板に突片を設けることなく上流側に配設した中空合成樹脂板の突片を設けて、上記下流側の中空合成樹脂板の端部上に該突片の先端部を重ね合わせていることを特徴とする請求項1に記載の屋根における採光屋根部の構造。
  4. 押さえ板を中空合成樹脂板の幅方向に複数の押さえ片に分割していると共に隣接する押さえ片間に雨水の通路を設けていることを特徴とする請求項1に記載の屋根における採光屋根部の構造。
  5. 隣接する中空合成樹脂板の下面側に小間隔を存してガラス板を配設してその対向端部を中空合成樹脂板の対向端部と共に押さえ板と支持部材とで挟着させていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のうち、いずれか1項に記載の屋根における採光屋根部の構造。
  6. 採光屋根部に使用する中空合成樹脂板であって、少なくとも中空合成樹脂板の端部上端から延びる突片を突設していることを特徴とする中空合成樹脂板。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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