JP2006241328A - 末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体および末端封止型ポリベンゾオキサゾール樹脂の製造方法。 - Google Patents

末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体および末端封止型ポリベンゾオキサゾール樹脂の製造方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】 分子量分布が狭く、均一な重合生成物を短時間に生成することができる末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体および末端封止型ポリベンゾオキサゾール樹脂の製造方法を提供することである。
【解決手段】 ジアミノフェノール化合物を含む第1溶液とジカルボン酸化合物を含む第2溶液とを、それぞれ第1中空流路部と第2中空流路部より、反応領域である微細構造を有する第1中空混合機に導入し混合し、ポリベンゾオキサゾール前駆体を含む第3溶液を得ることを特徴とする末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法であり、さらには、上記で得られた第3溶液と末端封止化合物を含む第4溶液とを、それぞれ第3中空流路部と第4中空流路部より、前記ポリベンゾオキサゾール前駆体と前記末端封止化合物との反応領域であるの微細構造を有する第2中空混合機に導入、混合することを特徴とする末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体および末端封止型ポリベンゾオキサゾール樹脂の製造方法に関するものである。
従来の重縮合反応による末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法では前記ポリベンゾオキサゾール前駆体の合成と末端封止の2段階の工程により製造されていたが、第1段目の樹脂(高分子)の合成においては、ジアミノフェノール化合物を含む溶液にジカルボン酸化合物を粉末で添加して反応させる方法や、ジカルボン酸化合物を溶解した溶液をゆっくりと滴下して反応させる方法によるため、不均一な状態で前記の2つの化合物が混合され、反応モル比にバラツキが生じ、これにより得られる高分子の立体構造に重大な影響を及ぼすことがあった(例えば、非特許文献1参照。)。また、第2段目の反応においては、第1段目の合成で得られた高粘性の高分子を含む溶液と低粘性の有機化合物を含む溶液を、効率よく混合することは困難で、均一な末端封止型高分子構造体を得るのは難しい。さらに、これらの反応は急激な発熱を伴う反応であるため、反応溶液中にホットスポットが生じ、均一な高分子構造体を得るのは難しく(例えば、非特許文献2参照。)、得られる樹脂の分子量分布も広いものであった。
また、封止率も従来の重合方法では、末端封止剤の当量添加により末端が完全に封止されないため、過剰に末端封止剤を添加している。しかし、過剰に添加しても末端がすべて封止されるわけではなく、従来の重合反応系中で高分子体の末端と封止剤の反応確率が小さく、また、高分子体の分子量が大きくなるほど高分子体の末端と封止剤の反応確率はその困難さから、より小さくなってくる。
今井淑夫,横田力男 著,「最新ポリイミド 〜基礎と応用〜」,(株)エヌ・ティー・エス,2002年1月 物質・プロセス委員会 マイクロリアクターワーキンググループ 著,マイクロリアクターWG調査報告書「化学合成を指向したマイクロリアクター技術に関する調査研究」,(財)化学技術戦略推進機構,2000年6月
本発明の目的は、分子量分布が狭く、均一な重合生成物を短時間に生成することができる末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体および末端封止型ポリベンゾオキサゾール樹脂の製造方法を提供することである。
本発明は、ジアミノフェノール化合物(A)を含む第1溶液とジカルボン酸化合物(B)を含む第2溶液とを、それぞれ第1中空流路部と第2中空流路部より、断面積102〜107μm2の微細構造と、前記ジアミノフェノール化合物(A)に対する前記ジカルボン酸化合物(B)との反応領域とを有する第1中空混合機に導入し、混合し、ポリベンゾオキサゾール前駆体(C)を含む第3溶液を得ることを特徴とする末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法であり、さらに好ましくは、上記で得られたポリベンゾオキサゾール前駆体(C)を含む第3溶液と末端封止化合物(D)を含む第4溶液とを、それぞれ第3中空流路部と第4中空流路部より、前記ポリベンゾオキサゾール前駆体(C)に対する前記末端封止化合物(D)との反応領域である断面積102〜107μm2の微細構造を有する第2中空混合機に導入、高速均一混合することを特徴とする末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法である。
本発明の末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法において、前記第1中空混合機内の反応領域における前記ジアミノフェノール化合物(A)に対する前記ジカルボン酸化合物(B)の反応モル比(B/A)は、第1溶液と第2溶液の濃度および/または第1中空流路部と第2中空流路部での、第1溶液と第2溶液の線速度により調整することで、より均一に反応させることができる。
また、前記第2中空混合機内の反応領域における前記ポリベンゾオキサゾール前駆体(C)に対する前記末端封止化合物(D)の反応モル比(D/C)は、第3溶液と第4溶液の濃度および/または第3中空流路部と第4中空流路での、第3溶液および第4溶液の線速度により調整することで、より均一に反応させることができる。
第1中空混合機内の反応領域における前記ジアミノフェノール化合物(A)に対する前記ジカルボン酸化合物(B)の反応モル比(B/A)は、0.5〜2.0が好ましく、前記第2中空混合機内の反応領域における前記ポリベンゾオキサゾール前駆体(C)に対する前記末端封止化合物(D)の反応モル比(D/C)は、0.01〜0.25が好ましい。前記第1溶液、第2溶液、第3溶液、および第4溶液の線速度は、それぞれ10-4〜102m/秒であることが好ましい。
前記第1溶液は、塩基を含むことで、分子量をより増大させることができるので好ましい。
また、前記第1中空混合機および/または第2中空混合機内の反応領域における反応温度を、20℃から30℃に制御して行うことが好ましい。
前記中空混合機は、前記微細構造を複数有することにより、生産性を向上することができる。
前記製造方法により得られる末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の分子量分布(Mw/Mn)として、好ましくは3.0以下である。
さらに、本発明は、上記製造方法によって得られた末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体を、さらに加熱して縮合反応することにより、ポリベンゾオキサゾール樹脂を得ることを特徴とするポリベンゾオキサゾール樹脂の製造方法であり、これにより、末端封止型ポリベンゾオキサゾール樹脂を得ることができる。
本発明によれば、ポリベンゾオキサゾールの均一な重合生成物を短時間に生成させることができ、しかも、従来法に比べて分子量分布の狭い末端封止型ポリベンゾオキサゾール樹脂を得ることができる。
本発明は、ジアミノフェノール化合物(A)を含む第1溶液とジカルボン酸化合物(B)を含む第2溶液とを、それぞれ第1中空流路部と第2中空流路部より、断面積102〜107μm2である微細構造と前記ポリベンゾオキサゾール前駆体(C)と前記末端封止化合物(D)との反応領域を前記ジアミノフェノール化合物(A)と前記ジカルボン酸化合物(B)との反応領域とを有する第1中空混合機に導入し、混合して、ポリベンゾオキサゾール前駆体(C)を含む第3溶液を得る第1工程を有することを特徴とする末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法である。さらに好ましくは、本発明の末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法は、前記ポリベンゾオキサゾール前駆体(C)を含む第3溶液と末端封止化合物(D)を含む第4溶液とを、それぞれ第3中空流路と第4中空流路より、断面積102〜107μm2である微細構造と前記ポリベンゾオキサゾール前駆体(C)と前記末端封止化合物(D)との反応領域とを有する第2中空混合機に導入し、高速均一混合する第2工程を有することを特徴とするものである。
本発明の末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法において、前記第1中空混合機の反応領域における前記ジアミノフェノール化合物(A)に対する前記ジカルボン酸化合物(B)の反応モル比(B/A)は、第1溶液と第2溶液の濃度を適宜調整するか、かつ/または第1中空流路部および第2中空流路部での、第1溶液および第2溶液の線速度を適宜調整することが好ましい。
また、第2中空混合機内の反応領域における前記ポリベンゾオキサゾール前駆体(C)に対する前記末端封止化合物(D)の反応モル比(D/C)は、第3溶液と第4溶液の濃度を適宜調整するか、かつ/または第3中空流路部および第4中空流路部での第3溶液および第4溶液の線速度を適宜調整することが好ましく、これらにより均一に反応させることができる。
本発明の製造方法によれば、多段階反応において、高速で均一に混合することが可能で、しかも、微細構造後にある反応領域である微小混合空間において反応を行うことから、反応領域の比表面積が大きくなり、反応熱による反応溶液の温度上昇を抑制することができるため、ホットスポットを生じることがなく、均一な末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体を短時間で生成することができるものである。
また、混合機内の微細構造後にある微小空間内の流れによるせん断のために、高分子体が伸びており、第2混合機内の反応領域において、容易に末端封止剤と高分子量体の反応の確率が高くなる。
本発明における製造工程と製造に用いる中空混合機を有する反応装置について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施一形態の全体構成を簡略化して示す斜視図である。
本発明の末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造工程としては、前記第1溶液および前記第2溶液を、それぞれ第1中空流路01および第2中空流路02を経由して、微細な構造を有する第1中空混合機03に連続的に供給し、第1中空混合機03内にフローセル型の反応領域として設けられた第1混合空間04において、前記第1溶液と前記第2溶液とが混合され、末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体を生成した第3溶液が得られる。
本発明においては、さらに連続して第4溶液を反応させることができ、上記で得た第3溶液第3中空流路07を経由し、前記第4溶液は第4中空流路06を経由して、微細な構造を有する第2中空混合機08に連続的に供給され、第2中空混合機08内にフローセル型の反応領域として設けられた第2混合空間09において付加反応が起こり、末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体が生成するものである。ここで、第1混合空間04及び第2混合空間09における混合効率を向上させるために、前記第1溶液と前記第2溶液は中空流路である微小空間05において、前記第3溶液と前記第4溶液は中空流路である微小空間10において、その構造を層状として混合することが好ましい。
本発明において、上記反応領域としては、各反応材料を微細構造の入口中空部より供給した流れを、微細構造より液送されて、それぞれが接触する合流領域と、混合および反応が進む合流後の領域を含む、混合および反応を行うための空間である。
図2は、微細構造を有する中空混合機03および08から構成される反応装置の例を示す断面図である。
本発明に用いる反応装置としては、まず、第1溶液および第2溶液をシリンジポンプやプランジャーポンプなどにより供給し、それぞれ、入口接続部11,12より第1中空流路および第2中空流路を通過させ、微細構造部16を持つ第1中空混合機03に連続的に供給されるように構成されているものを用いることができる。前記第1の溶液と第2の溶液は、前記微細構造部より反応領域である第1混合空間14にて反応し、反応生成物を含む溶液を出口接続部13より排出される。
次いで、プランジャーポンプなどにより供給された第4溶液と、出口接続部13より排出された第3溶液を、それぞれ、第3中空流路及び第4中空流路を通過させ、微細構造部22を持つ第2中空混合機08に連続的に供給されるように構成されているものを用いることができる。前記第3溶液と第4溶液は、前記微細構造部より反応領域である混合空間20において、さらに反応し、末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体を生成し、出口接続部19より排出される。
ここで、混合空間14、20における混合効率を向上させるために、第1溶液と第2溶液は中空流路である微小空間05において、第3溶液と第4溶液は中空流路である微小空間10において、その構造を層状とすることが好ましい。
さらに、生産性を向上させるため、中空混合機03、08において、微細構造部、さらには混合空間を複数設けることが好ましく、具体的にはこれらを並列に複数接続することが好ましい。また、反応温度の制御方法としては、温度制御部を混合空間近傍に設けて制御する方法、あるいは中空混合機及び反応領域を温度制御された水浴に浸す方法などの方法により行うことができる。
図3は、図2の保持部材15および21に装着された微細構造部16および22の例を示す平面図である。
前記微細構造部について更に詳しく説明すると、第1中空混合機の微細構造部と第2中空混合部の微細構造部は、同様の構造を用いることができ、その微細構造部23は、第1溶液と第2溶液(第3溶液と第4溶液)の供給口となる入口中空部24,25が設けられ、第1溶液と第2溶液(第3溶液と第4溶液)は、それぞれ各入口中空部24,25から微細な中空流路(第1中空流路、第2中空流路、(第3中空流路、第4中空流路))26,27に導入され、さらに、第1中空流路および第2中空流路(第3中空流路および第4中空流路)より、それぞれ層状に、各入口中空部からの溶液の流れに対し垂直方向に導入され、しかも、前記それぞれの溶液の層状流れが交互に接触するような構造として、その後に設けられた反応領域である微小混合空間において、層状流れを混合することが好ましく、前記混合空間は反応領域となる幅方向に細長い水平断面が矩形型である混合空間に供給されるように構成されると良いが、前記混合空間は、前記微細構造における断面積と同じ断面積を有していても良い。
前記微細構造について、さらに具体的に述べると、上記の第1および第2中空流路(第3中空流路および第4中空流路)26,27は、各入口空間部24,25の間にわたってジグザグ状に形成されていることが混合において好ましい。また、第1中空流路26と第2中空流路27(第3中空流路26と第4中空流路27)とは、複数、例えば、10〜20の流路が、隣接して交互に設けられることが好ましい。
また、第1および第2中空混合機において、微細構造は102〜107μm2の断面積を有するが好ましく、微細構造における第1中空流路、第2中空流路、第3中空流路および第4中空流路26,27の幅D1,D2は、1〜1000μmが好ましく、10〜500μmであることがより好ましく、25〜50μmであることがさらに好ましい。また、第1中空流路と第2中空流路との間、および第3中空流路と第4中空流路間の隔壁28の厚みD3は、例えば10〜30μm,例えば10μmであり、一方、深さD4は、例えば10〜500μm,例えば300μmである。
本発明で用いる、ジアミノフェノール化合物(A)としては、例えば、2,4−ジアミノレゾルシノール、4,6−ジアミノレゾルシノール、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェニル)ヘキサフルオロプロパン、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシフェニル)プロパン、3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンおよび4,4’−ジアミノ−3,3’−ジヒドロキシジフェニルスルホン等のジヒドロキシルベンゼンを有する化合物、3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシビフェニルおよび4,4’−ジアミノ−3,3’−ジヒドロキシビフェニル等のジヒドロキシ−ビフェニルを有する化合物、9,9−ビス(4−((4−アミノ−3−ヒドロキシ)フェノキシ)フェニル)フルオレンおよび9,9−ビス(4−((3−アミノ−4−ヒドロキシ)フェノキシ)フェニル)フルオレン等のジヒドロキシ−フルオレン化合物を有する化合物、3,3’−ジアミノ−4,4’−ジヒドロキシジフェニルエーテルおよび4,4’−ジアミノ−3,3’−ジヒドロキシフェニルエーテル等のジヒドロキシ−エーテルを有する化合物、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシ−2−トリフルオロメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシ−2−トリフルオロメチルフェニル)プロパンおよび2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシ−5−トリフルオロメチルフェニル)プロパン等のジヒドロキシ−プロパンを有する化合物、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシ−2−トリフルオロメチルフェニル)ヘキサフルオロプロパンおよび2,2−ビス(4−アミノ−3−ヒドロキシ−2−トリフルオロメチルフェニル)ヘキサフルオロプロパン等のジヒドロキシ−ヘキサフルオロプロパンを有する化合物、1,1’−ビナフチル−3,3’−ジアミノ−2,2’−ジオール、ビス(2−((4−アミノ−3−ヒドロキシ)フェノキシ))−1,1’−ビナフチルおよびビス(2−((3−アミノ−4−ヒドロキシ)フェノキシ))−1,1’−ビナフチル等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、また2種類以上組み合わせて使用してもよい。
本発明で用いる、ジカルボン酸化合物(B)としては、例えば、イソフタル酸およびテレフタル酸などのフタル酸、3,4’−ビフェニルジカルボン酸および3,3’−ビフェニルジカルボン酸等のビフェニルジカルボン酸有する化合物、2,3−ナフタレンジカルボン酸および2,6−ナフタレンジカルボン酸などのナフタレンジカルボン酸を有する化合物、4,4’−オキシビス安息香酸および3,4’−オキシビス安息香酸などのビス安息香酸、3,3’−ナフタレンジカルボン酸などのナフタレンジカルボン酸を有する化合物、2,2−ビス(4−カルボキシフェニル)プロパンおよび2,2−ビス(3−カルボキシフェニル)ヘキサフルオロプロパンなどのカルボキシフェニル−ヘキサフルオロプロパンを有する化合物、2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’−ビフェニルジカルボン酸、3,3’−ビス(トリフルオロメチル)−4,4’−ビフェニルジカルボン酸および2,2’−ビス(トリフルオロメチル)−3,3’−ビフェニルジカルボン酸などのトリフルオロメチル−ビフェニルジカルボン酸を有する化合物、9,9−ビス(4−(4−カルボキシフェノキシ)フェニル)フルオレンおよび9,9−ビス(4−(3−カルボキシフェノキシ)フェニル)フルオレンなどのカルボキシフェノキシ−フルオレンを有す化合物、4,4’−ビス(4−カルボキシフェノキシ)ビフェニルおよび4,4’−ビス(3−カルボキシフェノキシ)ビフェニル、3,4’−ビス(4−カルボキシフェノキシ)ビフェニルなどのカルボキシフェノキシ−ビフェニルを有する化合物、4,4’−ビス(4−カルボキシフェノキシ)−p−テルフェニル、4,4’−ビス(4−カルボキシフェノキシ)−m−テルフェニルおよび3,4’−ビス(4−カルボキシフェノキシ)−p−テルフェニルなどのカルボキシフェノキシ−テルフェニルを有する化合物、3−フルオロイソフタル酸、2−フルオロイソフタル酸、2−フルオロテレフタル酸、2,4,5,6−テトラフルオロイソフタル酸、2,3,5,6−テトラフルオロテレフタル酸および5−トリフルオロメチルイソフタル酸などのフルオロフタル酸等が挙げられ、これらは単独で用いてもよく、また2種類以上組み合わせて使用してもよい。
本発明の用いる末端封止化合物(D)として、アミノフェノール化合物末端場合はカルボン酸化合物が用いられ、例えば、フタル酸無水物、マレイン酸無水物、2,3−ナフタレンジカルボン酸無水物、1,8−ナフタレンジカルボン酸無水物、cis−1,2―シクロヘキシルジカルボン酸、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、メチル−5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物、安息香酸、1−ナフトエ酸等のカルボン酸が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、また2種類以上組み合わせて使用してもよい。
また、発明の用いる末端封止化合物(D)として、カルボン酸化合物末端場合はアミノフェノール化合物がもちいられ、例えば、o−アミノフェノール、2,4−アミノレゾルシノール、4,6−アミノレゾルシノール、および4−アミノ−3−ヒドロキシジフェニルスルホン等のヒドロキシルベンゼンを有する化合物、3−ジアミノ−4−ヒドロキシビフェニルおよび4−アミノ−3−ヒドロキシビフェニル等のヒドロキシ−ビフェニルを有する化合物、3−アミノ−4−ヒドロキシジフェニルエーテルおよび4−アミノ−3−ヒドロキシフェニルエーテル等のヒドロキシ−エーテルを有する化合物。これらは単独で用いてもよく、また2種類以上組み合わせて使用してもよい。
本発明に用いる塩基としては、ピリジン、N,N−ジメチルアミノピリジン、2,4,6−トリメチルピリジン、2−トリメチルシリルピリジン、トリエチルアミン等が挙げられる。これらは単独で用いてもよく、また2種類以上組み合わせて使用してもよい。
本発明の末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法としては、まず、ジアミノフェノール化合物(A)、ジカルボン酸化合物(B)、および末端封止化合物(D)、必要に応じて、塩基を、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、γ−ブチロラクトン等の有機溶媒に溶解させて、それぞれ第1溶液、第2溶液、および第4溶液とを調整する。
第1溶液および第2溶液を、シリンジポンプ、またはプランジャーポンプで、第1中空混合機に順次に送液し、特定の温度領域で反応させることにより、さらに、第2工程を実施する場合は、第3溶液および第4溶液を、同様にして第2中空混合機に順次に液送し反応させて、末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の溶液が得られる。前記反応温度としては高分子構造をするために、20〜30℃が好ましく、23〜27℃がさらに好ましい。また、前記反応温度は、第1混合機と第2混合機において同じであっても異なっていてもよい。
本発明のポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法において、前記ジアミノフェノール化合物(A)に対する前記ジカルボン酸化合物(B)の反応モル比(B/A)は、第1溶液と第2溶液の濃度、あるいは第1中空混合機内における第1溶液および第2溶液の混合直前の線速度、すなわち、第1中空流路部および第2中空流路部での第1溶液および第2溶液の線速度を調整することが好ましく、これらの内、該線速度により調整することがより好ましく、第1溶液と第2溶液の濃度ならびに該線速度を調整することがさらに好ましい。
また、前記ポリベンゾオキサゾール前駆体(C)に対する前記末端封止化合物(D)の反応モル比(D/C)は、第3溶液と第4溶液の濃度、あるいは第2中空混合機内における第3溶液および第4溶液の混合直前の線速度、すなわち、第3中空流路および第4中空流路での第3溶液および第4溶液の線速度を調整することが好ましく、これらの内、該線速度により調整することがより好ましく、第3溶液と第4溶液の濃度ならびに該線速度を調整することがさらに好ましい。
前記成分(A)に対する前記成分(B)の反応モル比(B/A)としては、ポリベンゾオキサゾール前駆体がアミノフェノール化合物由来の末端封止の場合は0.5〜1.0が好ましく、カルボン酸化合物由来の末端封止の場合は1.0〜2.0が好ましい。
また、前記ポリベンゾオキサゾール前駆体(C)に対する前記末端封止化合物(D)の反応モル比(D/C)としては、0.01〜0.5が好ましく、0.01〜0.25がより好ましい。
上記混合直前におけるジアミノフェノール化合物(A)およびジカルボン酸化合物(B)の線速度は、十分な混合能力を発揮し、分子量を制御するためには、10-4〜102m/秒が好ましく、10-3〜10-1m/秒がさらに好ましい。前記上限値を超えると分子量が大きくならず、前記下限値未満であると分子量分布が広くなってしまうことがある。また、混合直前におけるポリベンゾオキサゾール前駆体(C)およびジカルボン酸無水物化合物(D)の線速度は、十分な混合能力を発揮し、分子量を制御するためには、10-4〜102m/秒が好ましく、10-3〜10-1m/秒がさらに好ましい。また、合計の反応時間は線速度から算出すると、1〜60秒が好ましい。
また、上記の通り、線速度において、特に、第3溶液と第4溶液との混合効率を向上する上で、線速度比を設けることが好ましい。第3溶液の線速度と第4溶液の線速度比(第3溶液/第4溶液)としては、例えば、10/1〜1/10の線速度比が好ましく、1/1〜1/10の線速度比がさらに好ましい。粘度が小さい側の溶液の線速度を大きくすることが好ましい。前記線速度比は、前記微細構造における中空流路の断面積で調整することができる。
本発明の製造方法によれば、分子量分布(Mw/Mn)が3.0以下の分子量分布の狭い末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体を得ることができ、しかも、1.0から3.0の分子量分布(Mw/Mn)を有し、前記成分(A)、前記成分(B)、および前記成分(C)の線速度および濃度、ならびに前記成分(A)、前記成分(B)、および前記成分(C)との反応モル比のいずれか1つ以上を調整することにより、分子量を制御して末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体を製造することができ、これより得られる末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体も分子量分布が狭いものとなる。
本発明のポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法により得られたポリベンゾオキサゾール前駆体は、加熱して縮合反応することにより、リベンゾオキサゾール樹脂とすることができる。得られたリベンゾオキサゾール樹脂は、半導体の層間絶縁膜、表面保護膜などの用途に用いることができる。このような用途で樹脂膜を作製する場合、本発明の製造方法により得られたポリベンゾオキサゾール前駆体溶液を、例えば、ガラス、繊維、金属、シリコンウエハーおよびセラミック基板等の基材に塗布して塗膜を形成し、得られた塗膜をおよそ320℃程度で、好ましくは100℃、200℃、320℃と段階的に変化させた温度で加熱することにより、環化縮合反応を生じ、ポリベンゾオキサゾール樹脂として、ポリベンゾオキサゾール樹脂膜とすることができる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれによって何ら限定されるものではない。
実施例、および比較例における反応時間、ならびにゲル・パーミエイション・クロマトグラフィーを用いて算出したそれぞれ作成した樹脂の重量平均分子量(Mw)、および分子量分布(Mw/Mn)の結果を含めて、これらの結果は、表1にまとめて示した。
(実施例1)
(1)ポリベンゾオキサゾール前駆体の合成
2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン1.0988g(3.0mmol)とピリジン0.4651g(5.88mmol)を、乾燥したN−メチル−2−ピロリドン10mlに溶解し、4,4'−オキシビス安息香酸クロリド0.8854g(3.0mmol)をγ−ブチロラクトン10mlに溶解した。また、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物0.2655g(1.6mmol)をN−メチル−2−ピロリドン8.0mlに溶解した。
これらの溶液をガスタイトシリンジに吸い取り、シリンジポンプにより2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンおよびピリジン溶液と4,4'−オキシビス安息香酸クロリド溶液は、第1中空混合機へ、線速度6.6×10-2m/秒で送液を行い、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物0.2655g(1.6mmol)は第2中空混合機へ、線速度1.3×10-1m/秒で送液を行い、混合・反応を行った(線速度から算出される全反応時間は51.2秒であった)。なお、第1中空混合機と第2中空混合機は、同一の構造のものを用いた。得られたポリベンゾオキサゾール前駆体の重量平均分子量(Mw)、および分子量分布(Mw/Mn)を、(株)東ソー製ゲル・パーミエイション・クロマトグラフィー(以下GPCと略記)を用いてポリスチレン換算で求めたところ、それぞれ3.84×104及び1.61であった。
なお、中空混合機は、図3における微細加工部材において、第1中空流路および第2中空流路のそれぞれ16の流路が隣接して交互に配置され、第1中空流路幅D1と第2中空流路幅D2は40μmとし、微細構造と混合空間の断面積は3.6×105μm2とした。
ガスタイトシリンジと中空混合機とは、テフゼルチューブ(内径800μmφ,外径1/16インチ、テフゼルはデュポン社から入手の樹脂チューブ商品名である。)で接続した。また、第1中空混合機と第2中空混合機は、テフゼルチューブ0.4m(内径800μmφ,外径1/16インチ)で接続し、第2中空混合機の出口にテフゼルチューブ9.0m(内径800μmφ,外径1/16インチ)を取り付けた反応温度を一定に保つために、循環槽により温度調節した25℃の水浴中に中空混合機を浸した。また、反応温度は(株)ティアンドディ社製広範囲温度データロガーTR−81を用いて測定した。
(2)ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造
上記で得たポリベンゾオキサゾール前駆体の溶液を、ガラス板上にドクターブレードを用いて塗布した。その後、オーブン中で窒素雰囲気下、100℃/1時間、200℃/1時間、320℃/1時間の順で加熱し、厚み10μmのポリベンゾオキサゾール樹脂フィルムを得た。
(3)評価
上記で得たポリベンゾオキサゾール樹脂フィルムを用いて、特性評価のため、下記の方法により、ガラス転移温度及び耐熱性を測定した。これらの結果は、表1にまとめて示した。
1.耐熱性
セイコーインスツルメンツ(株)製TG/DTA220を用いて、窒素ガス200mL/分フロー下、昇温速度10℃/分の条件により、重量減少5%の時の温度を測定した。
2.ガラス転移温度(Tg)
セイコーインスツルメンツ(株)製DMS6100を用いて、窒素ガス300mL/分フロー下、測定周波数1Hz、昇温速度3℃/分の条件で、引張りモードで測定し、損失正接(tanδ)のピークトップ温度をガラス転移温度とした。
(実施例2)
実施例1において、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物を塩化ベンゾイル0.2025g(1.6mmol)に変更した以外は、すべて実施例1と同様にして、末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体を合成した。得られた末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の重量平均分子量(Mw)、および分子量分布(Mw/Mn)を、合成例1と同様にGPCを用いて求めたところ、それぞれ3.44×104、および1.74であった。
(実施例3)
実施例1において、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン1.0255g(2.8mmol)、4,4'−オキシビス安息香酸クロリド0.8854g(3.0mmol)、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物をo−アミノフェノール0.1091g(1.6mmol)の量および線速度をそれぞれ2.65×10-2、8.28×10-2m/秒に変更した以外は、すべて実施例1と同様にして、末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体を合成した(各成分の線速度から算出される第3溶液と第4溶液の線速度比は5/8である)。得られた末端封止型ポリアミド樹脂の重量平均分子量(Mw)、および分子量分布(Mw/Mn)を、実施例1と同様にGPCを用いて求めたところ、それぞれ3.47×104、および1.81であった。
(実施例4)
実施例3において、o−アミノフェノールを2,4−アミノレゾルシノールに変更した以外は、すべて実施例3と同様にして、末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体を合成した。得られた末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の重量平均分子量(Mw)、および分子量分布(Mw/Mn)を、実施例1と同様にGPCを用いて求めたところ、それぞれ3.81×104、および1.94であった。
ガラス製三口フラスコに2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン1.0988g(3.0mmol)とピリジン0.4651g(5.88mmol)を入れ、乾燥したN−メチル−2−ピロリドン10.0mlに溶解した。その後、窒素雰囲気下、10℃以下で4,4'−オキシビス安息香酸クロリド0.8854g(3.0mmol)をγ−ブチロラクトン10.0mlに溶解した溶液を加え、60分間かく拌を続けた。次に、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸無水物0.0676g(0.4mmol)をN−メチル−2−ピロリドン1.0mlに溶解した溶液を加え、さらに60分間かく拌を続けた。反応はすべて室温中で行った。また、反応温度は(株)ティアンドディ社製広範囲温度データロガーTR―81を用いて測定した。得られた末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の重量平均分子量(Mw)、および分子量分布(Mw/Mn)を、実施例1と同様にGPCを用いて求めたところ、それぞれ2.99×104、および2.11であった。
(比較例2)
比較例1において、2,2−ビス(3−アミノ−4−ヒドロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンを1.8313g(4.0mmol)、ピリジン0.4651g(5.88mmol)と4,4'−オキシビス安息香酸クロリド1.4756g(5.0mmol)、塩化ベンゾイル0.0506g(0.4mmol)に変更した以外は、すべて比較例1と同様にして、末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体を合成した。得られた末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の重量平均分子量(Mw)、および分子量分布(Mw/Mn)を、実施例1と同様にGPCを用いて求めたところ、それぞれ3.03×104、および2.30であった。
Figure 2006241328
表1にまとめた実施例、および比較例の結果から、本発明の製造方法により合成した末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体は、従来品と比較して、効率よく短時間に合成されることが明らかとなり、さらに、反応温度を特定の温度範囲内に精密に制御することが可能になったことから、均一な末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体が生成し、分子量分布がこれまでの重合法と比較して狭くなったことが分かる。
本発明の製造方法により得られる末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体は、分子量分布が狭く均一な重合生成物であることから、このような特性が要求される感光性樹脂や高機能樹脂の用途に好適である。
本発明の実施の一形態の全体構成を簡略化して示す図である。 微細構造を有する中空混合機から構成される反応装置を説明するための断面図である。 保持部材に装着された微細構造部を説明するための平面図である。
符号の説明
01 第1中空流路
02 第2中空流路
03 第1中空混合機
04 第1混合空間
05,10 微小空間
06 第3中空流路
07 第4中空流路
08 第2中空混合機
09 第2混合空間
11,12,17,18 入口接続部
13,19 出口接続部
14,20 混合空間
15,21 保持部材
16,22,23 微細構造部
24,25 入口中空部
26,27 中空流路
28 隔壁

Claims (15)

  1. ジアミノフェノール化合物(A)を含む第1溶液とジカルボン酸化合物(B)を含む第2溶液とを、それぞれ第1中空流路部と第2中空流路部より、断面積102〜107μm2の微細構造と、前記ジアミノフェノール化合物(A)と前記ジカルボン酸化合物(B)との反応領域とを有する第1中空混合機に導入し、混合して、ポリベンゾオキサゾール前駆体(C)を含む第3溶液を得る第1工程を有することを特徴とする末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法。
  2. 前記第1溶液は、塩基を含むものである請求項1に記載の末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法。
  3. 前記ポリベンゾオキサゾール前駆体(C)を含む第3溶液と末端封止化合物(D)を含む第4溶液とを、それぞれ第3中空流路部と第4中空流路部より、断面積102〜107μm2の微細構造と前記ポリベンゾオキサゾール前駆体(C)と前記末端封止化合物(D)との反応領域とを有する第2中空混合機に導入し、混合する第2工程を有する請求項1または2に記載の末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法。
  4. 前記中空混合機は、前記微細構造を複数有するものである請求項1〜3のいずれかに記載の末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法。
  5. 前記第1中空混合機内の反応領域における前記ジアミノフェノール化合物(A)に対する前記ジカルボン酸化合物(B)の反応モル比(B/A)は、第1溶液と第2溶液の濃度および/または第1中空流路部と第2中空流路部での、第1溶液と第2溶液の線速度により調整されるものである請求項1〜4のいずれかに記載の末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法。
  6. 前記第2中空混合機内の反応領域における前記ポリベンゾオキサゾール前駆体(C)に対する前記末端封止化合物(D)の反応モル比(D/C)は、第3溶液と第4溶液の濃度および/または第3中空流路部と第4中空流路での、第3溶液および第4溶液の線速度により調整されるものである請求項3〜5のいずれかに記載の末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法。
  7. 前記ジアミノフェノール化合物(A)に対する前記ジカルボン酸化合物(B)の反応モル比(B/A)は、0.5〜2.0である請求項1〜6のいずれかに記載の末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法。
    実施例でアミノフェノール末端とカルボン酸末端の例を出すのでひとつにします。
  8. 前記ポリベンゾオキサゾール前駆体(C)に対する前記末端封止化合物(D)の反応モル比(D/C)は、0.01〜0.25である請求項3〜7のいずれかに記載の末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法。
  9. 第1溶液および第2溶液の線速度は、それぞれ10-4〜102m/秒である請求項5〜8のいずれかに記載の末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法。
  10. 第3溶液および第4溶液の線速度は、それぞれ10-4〜102m/秒である請求項6〜9のいずれかに記載の末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法。
  11. 前記第3溶液の線速度と第4溶液の線速度比(第3溶液/第4溶液)は、10/1〜1/10である請求項6〜10のいずれかに記載の末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法。
  12. 前記線速度比は、前記微細構造における中空流路の断面積で調整されるものである請求項11に記載の末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法。
  13. 前記第1および/または第2中空混合機内の反応領域における反応温度を、20℃から30℃に制御して行う請求項1〜12のいずれかに記載の末端封止型ポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法。
  14. 前記製造方法により得られる末端封止型ポリベンゾオキサゾール樹脂の分子量分布(Mw/Mn)が3.0以下である請求項1〜13のいずれかに記載の末端封止型ポリベンゾオキサゾール樹脂の製造方法。
  15. 請求項1〜14いずれかに記載のポリベンゾオキサゾール前駆体の製造方法により得られたポリベンゾオキサゾール前駆体を、さらに加熱して縮合反応することにより、ポリベンゾオキサゾール樹脂を得ることを特徴とするポリベンゾオキサゾール樹脂の製造方法。
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