JP2006241141A - 血管新生阻害用組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】血管新生阻害作用を有する物質の提供。
【解決手段】 ハス植物あるいはそのハス植物の抽出物を有効成分とする血管新生阻害用
組成物。
【選択図】図10
【解決手段】 ハス植物あるいはそのハス植物の抽出物を有効成分とする血管新生阻害用
組成物。
【選択図】図10
Description
本発明は、ハス植物を有効成分とする血管新生阻害用組成物に関する。また、その血管新生阻害用組成物を利用した抗関節炎用組成物、抗腫瘍組成物に関する。
血管新生とは元々ある血管から新しい血管が形成されることを指す。血管形成を指す用語として脈管形成があるが、脈管形成は胚形成期の初期の段階にみられる最初の血管形成の過程を指し、既存の血管から発生するものではなく中胚葉性の胎生細胞である血管芽細胞の分化によって発生するものである。
これに対して、血管新生は成人の正常な人体にみられる生理的な現象や、特定の疾患にみられる「新しい血管が形成されるプロセス」である。血管新生には、種々の分子や細胞のメカニズムによる、複雑なプロセスがあって、解剖学的にいうと、血管は、典型的な血管の外包膜(基底膜と呼ばれ主にコラーゲン繊維で構成されている)の内側にある内皮細胞(血管の主な細胞構成要素)がひとつの層をなしている。血管内には赤血球や炎症細胞(白血球)、さらにさまざまな可溶性の栄養が循環している。
これに対して、血管新生は成人の正常な人体にみられる生理的な現象や、特定の疾患にみられる「新しい血管が形成されるプロセス」である。血管新生には、種々の分子や細胞のメカニズムによる、複雑なプロセスがあって、解剖学的にいうと、血管は、典型的な血管の外包膜(基底膜と呼ばれ主にコラーゲン繊維で構成されている)の内側にある内皮細胞(血管の主な細胞構成要素)がひとつの層をなしている。血管内には赤血球や炎症細胞(白血球)、さらにさまざまな可溶性の栄養が循環している。
血管は、外傷などにより損傷を受けると、新しく血管を形成することによって修復される。したがって、血管新生自体は、生体維持には必要不可欠である。血管新生の形成は血管新生因子(VEGF:血管内皮増殖因子やbFGF:塩基性線維芽細胞増殖因子等)によって血管新生のスイッチがオンにされると各種 プロテアーゼ(プラスミノーゲンやマトリックスメタロプロテアーゼ等)によって基底膜の消化が起き、そこに内皮細胞が遊走・定着・増殖し、増殖した内皮細胞が管腔を形成し、最終的に毛細管網を形成することによって完了する。
血管新生のプロセスを概略すると次のような例が挙げられる。
(1)ステップ1
酸欠などの低酸素状態の間、血管の形成を促進する血管新生促進因子(成長因子、サイトカイン)が最寄りの血管にそのシグナルを送る。
(2)ステップ2
血管新生のプロセスでそのシグナルの発生源に向かって炎症細胞が血管外遊走して移動する最初の細胞現象がここでみられる。さらに血管新生促進因子が分泌されて炎症細胞がシグナル発生源に向かって増殖してゆく。
(3)ステップ3
内皮細胞の反応により、血管の基底膜を形成するコラーゲン繊維を消化するマトリクスメタロプロテナーゼという特別な酵素の分泌が促進される。増殖する内皮細胞がシグナル発生源に向かって移動し、ブリーチを形成する。
(4)ステップ4
このブリーチに沿って内皮細胞が細胞外マトリクスを作り、その細胞外マトリクスと基底膜とで構成された、機能的な新しい血管を完成させる。
(1)ステップ1
酸欠などの低酸素状態の間、血管の形成を促進する血管新生促進因子(成長因子、サイトカイン)が最寄りの血管にそのシグナルを送る。
(2)ステップ2
血管新生のプロセスでそのシグナルの発生源に向かって炎症細胞が血管外遊走して移動する最初の細胞現象がここでみられる。さらに血管新生促進因子が分泌されて炎症細胞がシグナル発生源に向かって増殖してゆく。
(3)ステップ3
内皮細胞の反応により、血管の基底膜を形成するコラーゲン繊維を消化するマトリクスメタロプロテナーゼという特別な酵素の分泌が促進される。増殖する内皮細胞がシグナル発生源に向かって移動し、ブリーチを形成する。
(4)ステップ4
このブリーチに沿って内皮細胞が細胞外マトリクスを作り、その細胞外マトリクスと基底膜とで構成された、機能的な新しい血管を完成させる。
このような血管新生が生体にとって不適切になされると、身体の障害の発生や病気の原因となると考えられており、血管新生の制御に関心が大きくなっている。腫瘍化した組織においてこの血管新生のプロセスが進むと、腫瘍に新生血管を形成させ、腫瘍のさらなる成長を促してしまうのである。専門雑誌のメディカルレポートで、ガンやリウマチ様関節炎に血管新生の関連が報告されており、現在血管新生依存症疾患として、固形腫瘍、糖尿病性網膜症、慢性関節リウマチ、歯周病、強皮症、緑内障、尋常性乾癬、加齢黄斑変性症、皮膚疾患等、多数の疾病が確認されている。
現在、上記列挙した疾病の予防や治療のために、血管新生を阻害する物質の探索研究が活発に推進されている。
例えば、これまで見出されてきた薬剤には、内皮細胞の増殖阻害を示す微生物代謝産物のフマギリン類縁体、コラゲナーゼ活性阻害作用を有するテトラサイクリン系抗生物質、ヘパリン結合性血管新生因子の受容体への結合抑制作用を有する微生物由来D−グルコ−ガラクタン硫酸等が知られている。また、既に広く用いられているアスピリン等の非ステロイド抗炎症剤が腫瘍発生のリスクを軽減することが知られていたが、その作用がインテグリンを介した内皮細胞の拡散と移動に関与し、bFGFによる血管新生誘導を阻害するこ
とが最近新たに解明された(非特許文献1:Nature Medicine2001, Vol7,1041-1047)。しかし、こうした薬剤候補もヒト臨床試験において効果が認められなかったり、副作用により実用化が難しいと言った諸問題を抱えているのも事実である。
とが最近新たに解明された(非特許文献1:Nature Medicine2001, Vol7,1041-1047)。しかし、こうした薬剤候補もヒト臨床試験において効果が認められなかったり、副作用により実用化が難しいと言った諸問題を抱えているのも事実である。
特許文献1には、血管内皮細胞の走化性を阻害することにより血管新生阻害活性、抗腫瘍活性、及び転移抑制活性を発揮する新規化合物として、次の式(I)で表される化合物又はその塩、及び該化合物又は生理学的に許容されるその塩を有効成分として含む血管新生阻害剤や抗腫瘍剤などの医薬が提案されている。
特許文献2には、血管新生阻害活性を有し、抗癌剤、リウマチ様関節炎、及び網膜症治療剤等として有用な新規ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドを単離・同定し、前記ポリペプチドの簡便な生産系を構築し、組換えタンパク質を提供するために、新規のADAMTSポリペプチドであるとして、「配列番号2で表されるアミノ酸配列の第245番〜第1117番のアミノ酸配列を含み、しかも、血管新生阻害活性を有するポリペプチド、あるいは、配列番号2で表されるアミノ酸配列の第245番〜第1117番のアミノ酸配列の1又は数個の箇所において、1又は数個のアミノ酸が置換、欠失、及び/又は挿入されたアミノ酸配列を含み、しかも、血管新生阻害活性を有するポリペプチド」を提案している。
特許文献3には、血管新生阻害作用を有する組成物として、「エルゴステロールとサイクロデキストリンを含有しており、エルゴステロールが椎茸、ヒラタケ、ナメコ、マイタケ、エノキタケ、ブナシメジ、ハタケシメジ、アガリクス茸、メシマコブ茸、マンネン茸(霊芝)、松茸、カワラ茸及びチヨレイマイ茸よりなる群から選ばれた少なくとも1種の茸に由来するものであって、サイクロデキストリンがβ−サイクロデキストリン、マルトシル−β−サイクロデキストリン又はこれらを含む混合物」が提案されている。
特許文献4には、MMP酵素阻害剤は、癌や炎症性疾患の治療又は予防に用いられる血管新生阻害剤、制癌剤、癌浸潤抑制剤、癌転移抑制剤;慢性関節リウマチ、変形性関節症やリウマチ様関節炎などの関節炎の治療・予防剤;歯肉炎、糸球体腎炎、間質性腎炎、脳脊髄炎、動脈硬化、肝硬変、血管再閉塞・再狭窄、糖尿病性網膜症、血管新生性緑内障、角膜潰瘍、表皮水泡症、椎間板ヘルニア、骨粗鬆症等の骨吸収疾患、多発性硬化症、気管支喘息、アルツハイマー型痴呆症、自己免疫疾患(クローン病、シェグレン病等)などの各種疾患の治療・予防剤として、ニトロエテンアミン誘導体又はその塩、ならびにそれらを含有する医薬組成物が提案されている。
本研究者は血管新生阻害剤について、鋭意研究を続けており、本出願前に、ミカン属に属する植物から抽出した成分を有効成分とする血管新生阻害用組成物を特許文献5として特許出願した。本発明は、さらに研究開発を続けた結果、新たに血管新生阻害作用を奏する組成物を開発したものである。
Nature Medicine2001, Vol7,1041-1047
特開2003−96078号公報
特開2003−38188号公報
特開2002−308777号公報
特開2001−335575号公報
特開2004−331567号公報
本発明の目的は、このような様々な病気や症状の原因となる血管新生を抑制する新規な血管新生阻害用組成物を提供することである。
本発明者らは、上記諸目的を解決すべく鋭意検討した結果、ハス植物に含有される成分に血管新生を阻害する作用を見出し、血管新生阻害用組成物として極めて有用であるという知見から本発明を完成するに至った。
すなわち、ここで提案する解決手段は、次の構成をとる。
1.ハス植物又はハス植物から抽出した成分を含有することを特徴とする血管新生阻害用組成物、
2.1.記載の血管新生阻害用組成物を含むことを特徴とする抗関節炎用組成物、
3.1.記載の血管新生阻害用組成物を含むことを特徴とする抗腫瘍用組成物、
4.血管内皮細胞の増殖、遊走、又は血管の新生に起因する疾患の予防又は治療用である1.記載の血管新生阻害用組成物、
5.血管内皮細胞の増殖、遊走、又は血管の新生に起因する疾患が糖尿病性網膜症、動脈硬化症、歯周病、強皮症、乾癬、加齢黄斑変性症、皮膚疾患、緑内障又は炎症であることを特徴とする4.記載の血管新生阻害用組成物、
である。
すなわち、ここで提案する解決手段は、次の構成をとる。
1.ハス植物又はハス植物から抽出した成分を含有することを特徴とする血管新生阻害用組成物、
2.1.記載の血管新生阻害用組成物を含むことを特徴とする抗関節炎用組成物、
3.1.記載の血管新生阻害用組成物を含むことを特徴とする抗腫瘍用組成物、
4.血管内皮細胞の増殖、遊走、又は血管の新生に起因する疾患の予防又は治療用である1.記載の血管新生阻害用組成物、
5.血管内皮細胞の増殖、遊走、又は血管の新生に起因する疾患が糖尿病性網膜症、動脈硬化症、歯周病、強皮症、乾癬、加齢黄斑変性症、皮膚疾患、緑内障又は炎症であることを特徴とする4.記載の血管新生阻害用組成物、
である。
ハス植物の抽出物は、内皮細胞を用いた管腔形成モデル、マウスを用いた血管新生モデルにおいて顕著に血管新生阻害作用を示し、更にマウスを用いた関節炎モデルにおいて抗関節炎作用を奏することが確認できた。
本発明は、血管新生を発生の起因とする疾病、例えば、変形性関節炎やリウマチ等の関節炎や腫瘍の予防や治療に有用なものである。その使用法としては、経口用、皮膚外用、注射、化粧品、医薬があげられる。
本発明は、血管新生を発生の起因とする疾病、例えば、変形性関節炎やリウマチ等の関節炎や腫瘍の予防や治療に有用なものである。その使用法としては、経口用、皮膚外用、注射、化粧品、医薬があげられる。
以下、本発明の詳細を説明する。
本発明のハス植物には、蓮(Nelumbo nucifera)、キバナハス(Nelumbo lutea)などスイレン科ハス属の植物が使用可能である。これら植物は、通常食用として提供されているものも使用できる。
本発明のハス植物には、蓮(Nelumbo nucifera)、キバナハス(Nelumbo lutea)などスイレン科ハス属の植物が使用可能である。これら植物は、通常食用として提供されているものも使用できる。
蓮(Nelumbo nucifera)は、スイレン科ハス属に属し、ヨーロッパ東南部からインド、中国、ペルシャ、オーストラリアに分布し、池沼、水湿地に生え、日本各地の池、沼、水田などで栽培される大形の水生多年草である。ハチス、インディアンロータス、あるいはロータスとも呼ばれる。葉(荷葉)は解熱、下痢止めに使用され、雄しべ(蓮鬚)及び果実(蓮実)は強壮、利尿、通経薬として用いられてきたものである。蓮の蕾や開いた花を採集したものを連花と称し、打撲による吐血や水疱瘡の治療に利用され、患部への貼用、煎じ服用により使用されている例が知られている。
キバナハス(Nelumbo lutea)は、スイレン科ハス属に属し、北アメリカのフロリダ、ミネソタ、テキサスに分布している水生多年草で黄色の花をつける。別名アメリカハスとも呼ばれるものである。
上記列挙したハス植物は、葉、茎、芽、花、木質部、木皮部(樹皮)等の地上部、及び、根、塊茎等の地下部、種子、採取液、樹脂等すべての部位が使用可能であり、特に花の部位が本発明に有効である。
上記列挙したハス植物は、そのまま、抽出物、抽出物の加水分解物、又は植物の加水分解物として使用可能である。
本発明の組成物をハス植物から得るための抽出方法としては、例えば、蓮花を乾燥させた乾燥物、その粉砕物、蓮花を圧搾して得られる搾汁等を適当な溶媒で抽出し、場合によっては加水分解処理を施し、不溶部分を濾過等で取り除きこの液から溶媒を除去した後にカラムクロマトグラフィー等の通常の精製手段を用いて目的物を得る方法が挙げられる。
本発明の組成物をハス植物から得るための抽出方法としては、例えば、蓮花を乾燥させた乾燥物、その粉砕物、蓮花を圧搾して得られる搾汁等を適当な溶媒で抽出し、場合によっては加水分解処理を施し、不溶部分を濾過等で取り除きこの液から溶媒を除去した後にカラムクロマトグラフィー等の通常の精製手段を用いて目的物を得る方法が挙げられる。
抽出に用いる溶媒としてはメタノール、エタノール、プロパノール、1,3ブチレングリコール等のアルコール類、エーテル、アセトン、酢酸エチル、ヘキサン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、クロロホルム等の有機溶媒、水等が挙げられる。これら溶媒は単独で用いても良く、また2種以上混合して用いても良い。抽出条件は、特に限定されないが、例えば、温度は5〜95℃、好ましくは15〜85℃で常温でも好適に抽出することが出来る。
圧力は常圧、加圧、減圧の何れでも良い。抽出時間は選定した溶媒によっても異なるが数分〜数時間であり、反復抽出、振とう抽出、抽出時間の延長等により抽出効率を高めることができる。
圧力は常圧、加圧、減圧の何れでも良い。抽出時間は選定した溶媒によっても異なるが数分〜数時間であり、反復抽出、振とう抽出、抽出時間の延長等により抽出効率を高めることができる。
また、加水分解を行う場合、グリコシダーゼやエステラーゼのような酵素による分解や、乳酸菌や酵母等の微生物による分解、塩酸、硫酸、酢酸、リン酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、フマル酸、リンゴ酸等の酸による分解、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリによる分解等が挙げられる。加水分解の条件は、特に限定されないが酵素や微生物を用いる場合は使用する酵素や微生物の至適温度、pHに合わせ、通常、10〜55℃、pH3〜8、5〜24時間程度、加水分解を行う。酸やアルカリを用いて加水分解を行う場合、通常、2〜15重量%の濃度で常温〜60℃にて0.5〜24時間程度、加水分解を行う。
これら抽出物や抽出加水分解物は、必要に応じてpH調整を行った後、凍結乾燥、減圧蒸留、減圧・真空乾燥、スプレードライ等の公知の方法で濃縮乾燥物を得ることが出来る。
精製処理の方法については特に限定されないが、例えば、順相及び逆相クロマトグラフィーによる精製、再結晶、再沈殿、脱色処理、脱臭処理等を組み合わせて精製することができる。
これら抽出物や抽出加水分解物は、必要に応じてpH調整を行った後、凍結乾燥、減圧蒸留、減圧・真空乾燥、スプレードライ等の公知の方法で濃縮乾燥物を得ることが出来る。
精製処理の方法については特に限定されないが、例えば、順相及び逆相クロマトグラフィーによる精製、再結晶、再沈殿、脱色処理、脱臭処理等を組み合わせて精製することができる。
上記方法より抽出された、ハス植物の抽出物は、内皮細胞を用いた管腔形成モデル、マウスを用いた血管新生モデルにおいて顕著に血管新生阻害作用を示し、更にマウスを用いた関節炎モデルにおいて抗関節炎作用を示した。このことから、本発明の組成物は、関節炎や腫瘍をはじめとする血管新生に関わる疾患の予防及び治療に極めて有用な血管新生阻害用組成物である。
本発明における「関節炎」とは、慢性関節リウマチ、変形性関節症、乾癬性関節症、化膿性関節症、多発性関節症などを挙げることができるがこれらに限定されるわけではない。
本発明における「関節炎」とは、慢性関節リウマチ、変形性関節症、乾癬性関節症、化膿性関節症、多発性関節症などを挙げることができるがこれらに限定されるわけではない。
本発明における「腫瘍」とは、良性及び悪性腫瘍を含み、例えば、胃癌、食道癌、十二指腸癌、舌癌、咽頭癌、脳腫瘍、神経鞘腫、直腸癌、結腸癌、非小細胞肺癌、肺小細胞癌、肝臓癌、腎臓癌、乳癌、胆管癌、膵臓癌、前立腺癌、子宮体癌、子宮頸癌、卵巣癌、膀胱癌、皮膚癌、肺癌、大腸癌、血管腫、悪性リンパ腫、悪性黒色腫、甲状腺癌、骨腫瘍、血管線維腫、網膜肉腫、陰茎癌、小児固形癌、カボジ肉腫、上顎洞腫瘍、線維性組識球腫、平滑筋肉腫、横紋筋肉腫、白血病などを挙げることができるがこれらに限定されるわけではない。
本発明における「血管内皮細胞の増殖、遊走、又は血管の新生に起因する疾患」とは、糖尿病性網膜症、網膜中心静脈閉塞症、網膜中心動脈閉塞症、未熟児網膜症、鎌状赤血球網膜症、角膜汚濁、動脈硬化症、歯周病、強皮症、乾癬、加齢黄斑変性症、皮膚疾患、緑内障、肥厚性瘢痕、虚血を来たす病態、粥状動脈硬化巣外膜の異常毛細血管網、アレルギー性炎症、気道性炎症、腎炎、慢性炎症などを挙げることができるがこれらに限定されるわけではない。
本発明の組成物は、食品、医薬品等として使用できる。栄養補助食品、機能性食品、健康食品、特定保健用食品等として使用しても良い。投与に関しては、有効成分を経口投与、非経口摂取の場合、直腸内投与、注射等の投与方法に適した固体又は液体の医薬用無毒性担体として混合して、慣用の医薬製剤の形態で投与することができる。形態としては、例えば、粉末、散剤、顆粒、錠剤、カプセル、等の固形剤、溶液剤、懸濁剤、乳剤等の液剤、凍結乾燥製剤等が挙げられ、これらの製剤は常套手段により調製することが可能である。上記の医薬品用無毒性担体としては、例えば、グルコース、乳糖、ショ糖、澱粉、マンニトール、デキストリン、脂肪酸グリセリド、ポリエチレングルコール、ヒドロキシエチレンデンプン、エチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アミノ酸、ゼラチン、アルブミン、水、生理食塩水等が挙げられる。必要に応じて、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、結合剤、等張化剤等の添加剤を適宜添加することも可能である。
また、食品としては、ジュースのような飲料に配合することもできる。
本発明における「血管内皮細胞の増殖、遊走、又は血管の新生に起因する疾患」とは、糖尿病性網膜症、網膜中心静脈閉塞症、網膜中心動脈閉塞症、未熟児網膜症、鎌状赤血球網膜症、角膜汚濁、動脈硬化症、歯周病、強皮症、乾癬、加齢黄斑変性症、皮膚疾患、緑内障、肥厚性瘢痕、虚血を来たす病態、粥状動脈硬化巣外膜の異常毛細血管網、アレルギー性炎症、気道性炎症、腎炎、慢性炎症などを挙げることができるがこれらに限定されるわけではない。
本発明の組成物は、食品、医薬品等として使用できる。栄養補助食品、機能性食品、健康食品、特定保健用食品等として使用しても良い。投与に関しては、有効成分を経口投与、非経口摂取の場合、直腸内投与、注射等の投与方法に適した固体又は液体の医薬用無毒性担体として混合して、慣用の医薬製剤の形態で投与することができる。形態としては、例えば、粉末、散剤、顆粒、錠剤、カプセル、等の固形剤、溶液剤、懸濁剤、乳剤等の液剤、凍結乾燥製剤等が挙げられ、これらの製剤は常套手段により調製することが可能である。上記の医薬品用無毒性担体としては、例えば、グルコース、乳糖、ショ糖、澱粉、マンニトール、デキストリン、脂肪酸グリセリド、ポリエチレングルコール、ヒドロキシエチレンデンプン、エチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アミノ酸、ゼラチン、アルブミン、水、生理食塩水等が挙げられる。必要に応じて、安定化剤、湿潤剤、乳化剤、結合剤、等張化剤等の添加剤を適宜添加することも可能である。
また、食品としては、ジュースのような飲料に配合することもできる。
本発明により選定されたハス植物の乾燥物、抽出物、抽出加水分解物の有効投与量は、対象者の年齢、体重、症状、投与経路、投与スケジュール、製剤形態、素材の活性の強さ等により、適宜選択決定されるが、例えば、経口用の場合、蓮花抽出物の投与量は、1日あたり1〜50000mgが好ましく、特に好ましくは300〜18000mgである。これを1日に数回に分けて投与しても良い。
また、本発明の組成物は皮膚外用として、薬事法の言う化粧品、医薬部外品、医薬品等に含まれる製品とすることができる。乳液、クリーム、ローションのようなスキンケア製品、軟膏等に用いられる。特に限定されるものではないが、その剤型は水溶液系、可溶化系、乳化系、粉末系、油液系、ゲル系、軟膏系、エアゾール系、水―油2層系、水―油―粉末3層系等、幅広い剤型を取り得る。
本発明の組成物の皮膚外用における含有量は、症状の違いにより適宜選択されるが、例えば、蓮花抽出物の場合、全重量の0.001〜50重量%程度、好ましくは0.01〜10重量%である。これを1〜4回/日に分けて塗布することももちろん差し支えない。
以下に実施例を挙げて、具体的に説明するが、これに限定されるものではない。
本発明の組成物の皮膚外用における含有量は、症状の違いにより適宜選択されるが、例えば、蓮花抽出物の場合、全重量の0.001〜50重量%程度、好ましくは0.01〜10重量%である。これを1〜4回/日に分けて塗布することももちろん差し支えない。
以下に実施例を挙げて、具体的に説明するが、これに限定されるものではない。
実施例1(植物の抽出)
乾燥した蓮花(Nelumbo nucifera)の1000gに90%エタノール液12L(リットル)を加え、40℃、5時間攪拌し、ろ紙によりろ液を回収した。この操作を2回繰り返し、ろ液をエバポレーターにて減圧濃縮し、エタノール溶媒を取り除いた。その結果、蓮花抽出物の乾燥重量127.6gを得た。
乾燥した蓮花(Nelumbo nucifera)の1000gに90%エタノール液12L(リットル)を加え、40℃、5時間攪拌し、ろ紙によりろ液を回収した。この操作を2回繰り返し、ろ液をエバポレーターにて減圧濃縮し、エタノール溶媒を取り除いた。その結果、蓮花抽出物の乾燥重量127.6gを得た。
実施例2(管腔形成阻害試験)
0.21%コラーゲンゲル(高研社製)を24ウェルマルチプレートに下層200μl/well、上層150μl/well添加し、その間にKT4−T1(正常ヒト由来血管内皮細胞)を1.2〜1.4×105cells/well播種してサンドイッチした。これに、10ng/mlの塩基性繊維芽細胞増殖因子(bFGF)と8nMのホルボールミリステートアセテート(PMA)を添加した培養液を加えて管腔形成を誘導し、更に同時に実施例1の抽出物をジメチルスルホキシド(DMSO)を用いて最終濃度、12.5μg/ml、50μg/ml、100μg/mlとなるよう添加し、48時間後に顕微鏡下においてその阻害活性を観察した。また、対照には0.25%DMSOを加えた。
培養血管内皮細胞における管腔形成は、細胞が細長く伸長し、互いに接着し合って個々の細胞の境界が判別できないような網目状のネットワークを形成した状態として観察することができる。この複雑な網目状のネットワークが維持されていれば管腔形成が充分に行われている。ネットワークが細くなったり途切れたりしていれば管腔形成が弱く阻害され、個々の細胞が融合せずに丸くなって一個一個区別できれば、管腔形成が強く阻害されていることになる。そこで、管腔形成の阻害評価は、網目状ネットワークの維持や細胞の伸展の程度、個々の細胞が区別できるか等の基準から、全く阻害しない(A)、やや阻害する(B)、ほぼ完全に阻害する(C)のA〜Cの3段階で評価した。その結果を表1に示し、実際の阻害活性の様子を図1、2、3、4に示す。実施例1より抽出した蓮花抽出物は濃度依存的に血管内皮細胞の管腔形成を阻害することが明らかとなった。
0.21%コラーゲンゲル(高研社製)を24ウェルマルチプレートに下層200μl/well、上層150μl/well添加し、その間にKT4−T1(正常ヒト由来血管内皮細胞)を1.2〜1.4×105cells/well播種してサンドイッチした。これに、10ng/mlの塩基性繊維芽細胞増殖因子(bFGF)と8nMのホルボールミリステートアセテート(PMA)を添加した培養液を加えて管腔形成を誘導し、更に同時に実施例1の抽出物をジメチルスルホキシド(DMSO)を用いて最終濃度、12.5μg/ml、50μg/ml、100μg/mlとなるよう添加し、48時間後に顕微鏡下においてその阻害活性を観察した。また、対照には0.25%DMSOを加えた。
培養血管内皮細胞における管腔形成は、細胞が細長く伸長し、互いに接着し合って個々の細胞の境界が判別できないような網目状のネットワークを形成した状態として観察することができる。この複雑な網目状のネットワークが維持されていれば管腔形成が充分に行われている。ネットワークが細くなったり途切れたりしていれば管腔形成が弱く阻害され、個々の細胞が融合せずに丸くなって一個一個区別できれば、管腔形成が強く阻害されていることになる。そこで、管腔形成の阻害評価は、網目状ネットワークの維持や細胞の伸展の程度、個々の細胞が区別できるか等の基準から、全く阻害しない(A)、やや阻害する(B)、ほぼ完全に阻害する(C)のA〜Cの3段階で評価した。その結果を表1に示し、実際の阻害活性の様子を図1、2、3、4に示す。実施例1より抽出した蓮花抽出物は濃度依存的に血管内皮細胞の管腔形成を阻害することが明らかとなった。
実施例3(マウス背部皮下法を用いた血管新生阻害作用の評価)
非上皮性組織由来の悪性腫瘍Sarcoma 180(S-180)の細胞懸濁液(Phosphate Buffered Saline(PBS)に懸濁)を2.0×106 cells/0.15mlずつ入れたメンブレンチャンバーを作製し、これをICR系雌性マウス5週齢を用いて背部皮下に挿入して5日間血管新生を誘導した。実施例1の抽出物を被験剤とし、皮下移植1週間前より0、1.25、2.5、5%の濃度の混餌食を与えた。誘導開始から5日後、背部標的皮膚組織の摘出を行い、実体顕微鏡で観察して長さ3mm以上、太さ0.1mm以上新生血管を計数し、その本数をAngiogenesis indexとして評価した。また、S-180を含まないPBS液をメンブレンチャンバーに添加しマウス背部に挿入した群を陰性対照群とした(図5)。
非上皮性組織由来の悪性腫瘍Sarcoma 180(S-180)の細胞懸濁液(Phosphate Buffered Saline(PBS)に懸濁)を2.0×106 cells/0.15mlずつ入れたメンブレンチャンバーを作製し、これをICR系雌性マウス5週齢を用いて背部皮下に挿入して5日間血管新生を誘導した。実施例1の抽出物を被験剤とし、皮下移植1週間前より0、1.25、2.5、5%の濃度の混餌食を与えた。誘導開始から5日後、背部標的皮膚組織の摘出を行い、実体顕微鏡で観察して長さ3mm以上、太さ0.1mm以上新生血管を計数し、その本数をAngiogenesis indexとして評価した。また、S-180を含まないPBS液をメンブレンチャンバーに添加しマウス背部に挿入した群を陰性対照群とした(図5)。
図5〜9は各濃度群で5検体ずつ観察した結果の代表的な写真を示している。また、新生血管の本数を平均化したものを図10のグラフに示した。
図5はメンブレンチャンバーに細胞フリーのPBSを添加した陰性対照群の血管の写真である。太い既存血管と少量の細い血管が認められるが血管の新生はほとんど認められない。一方、図6のように、S-180を移植し、蓮花抽出物0%の混餌食を与えたマウスでは、陰性対照群にも存在する太い既存血管、細い血管に加えて、くねくねと細かく蛇行した新生血管が誘導され、その新生血管数の平均は、4.4±2.1本(±は標準偏差を示す)であった(図10)。これに蓮花抽出物を1.25%(図7)、2.5%(図8)、5%(図9)加えた混餌食を与えると、新生された血管数はそれぞれ、平均1.8±1.3本、1.6±1.3本、1.4±1.1本(±は標準偏差を示す)となり、濃度依存的にS-180で誘導した血管新生を阻害する結果となった(図10)。
図5はメンブレンチャンバーに細胞フリーのPBSを添加した陰性対照群の血管の写真である。太い既存血管と少量の細い血管が認められるが血管の新生はほとんど認められない。一方、図6のように、S-180を移植し、蓮花抽出物0%の混餌食を与えたマウスでは、陰性対照群にも存在する太い既存血管、細い血管に加えて、くねくねと細かく蛇行した新生血管が誘導され、その新生血管数の平均は、4.4±2.1本(±は標準偏差を示す)であった(図10)。これに蓮花抽出物を1.25%(図7)、2.5%(図8)、5%(図9)加えた混餌食を与えると、新生された血管数はそれぞれ、平均1.8±1.3本、1.6±1.3本、1.4±1.1本(±は標準偏差を示す)となり、濃度依存的にS-180で誘導した血管新生を阻害する結果となった(図10)。
また、ddY系雄性及び雌性マウス(6週齢)を用いて実施例1にて抽出した蓮花抽出物の急性毒性試験を実施した。経口にて5000mg/kgの蓮花抽出物を雄、雌それぞれ4匹の動物にゾンデを用いて強制投与し、投与後14日間の体重の変化、死亡及び毒性症状の観察をした。その結果、雄雌ともに死亡例はなく、体重変化、毒性症状に異常は認められなかった。
実施例2及び3の結果より、実施例1で抽出した蓮花抽出物は血管新生を発生の起因とする疾病、特に腫瘍の予防や治療に対して有効で且つ安全であることが明らかとなった。
実施例2及び3の結果より、実施例1で抽出した蓮花抽出物は血管新生を発生の起因とする疾病、特に腫瘍の予防や治療に対して有効で且つ安全であることが明らかとなった。
実施例4(コラーゲン誘発関節炎に対する抑制効果)
日本チャールスリバー(株)より8週齢雄性DBA/1Jマウスを購入し、1群5または10匹を用いてコラーゲン誘発関節炎に対する抑制効果を評価した。ウシタイプIIコラーゲン(コスモバイオ社製)を等量の完全フロイントアジュバンド(和光純薬社製)とともに乳化し、エーテル麻酔後マウスの腰骨近辺にコラーゲン量として150μgを皮下投与し感作させた。21日後、同様の操作で調製したコラーゲン溶液を尾根部皮下にコラーゲン量として150μgを投与して追加免疫を行い、関節炎を誘発させた。実施例1の抽出物は0.5%カルボキシメチルセルロース(CMC)に溶解し、投与量1500及び3000mg/kgをそれぞれ1日1回、タイプIIコラーゲンの1回目の感作日より42日間経口投与した。また、0.5%CMCのみを投与した群を対照群とし、関節炎非誘導群を正常群とした。コラーゲン誘発関節炎に対する抑制効果は、足容積測定装置(室町機械社製;TK-105)を用いて左右後肢の容積の平均値を経時的に測定することにより評価した。
結果を表2及び図11に示す。対照群は21日の二次免疫以降、急激な容積の増加を示し、31日後に最大となった。42日後の後肢容積は0.251±0.011ml(±は標準誤差を示す)であった。これに対し実施例1の抽出物1500及び3000mg/kg/日の各投与群は、各測定日において容積の増加抑制を示し、42日後はそれぞれ0.216±0.008ml(P<0.01)、0.028±0.007(P<0.05)と有意な抑制であった。また、試験終了後に全群対象として剖検を行ったが、臓器及び組織の肉眼的な異常は認められなかった。
以上の結果より、実施例1で抽出した蓮花抽出物は血管新生を発生の起因とする疾病、特に関節炎の予防や治療に対して有効でかつ安全であることが明らかになった。
日本チャールスリバー(株)より8週齢雄性DBA/1Jマウスを購入し、1群5または10匹を用いてコラーゲン誘発関節炎に対する抑制効果を評価した。ウシタイプIIコラーゲン(コスモバイオ社製)を等量の完全フロイントアジュバンド(和光純薬社製)とともに乳化し、エーテル麻酔後マウスの腰骨近辺にコラーゲン量として150μgを皮下投与し感作させた。21日後、同様の操作で調製したコラーゲン溶液を尾根部皮下にコラーゲン量として150μgを投与して追加免疫を行い、関節炎を誘発させた。実施例1の抽出物は0.5%カルボキシメチルセルロース(CMC)に溶解し、投与量1500及び3000mg/kgをそれぞれ1日1回、タイプIIコラーゲンの1回目の感作日より42日間経口投与した。また、0.5%CMCのみを投与した群を対照群とし、関節炎非誘導群を正常群とした。コラーゲン誘発関節炎に対する抑制効果は、足容積測定装置(室町機械社製;TK-105)を用いて左右後肢の容積の平均値を経時的に測定することにより評価した。
結果を表2及び図11に示す。対照群は21日の二次免疫以降、急激な容積の増加を示し、31日後に最大となった。42日後の後肢容積は0.251±0.011ml(±は標準誤差を示す)であった。これに対し実施例1の抽出物1500及び3000mg/kg/日の各投与群は、各測定日において容積の増加抑制を示し、42日後はそれぞれ0.216±0.008ml(P<0.01)、0.028±0.007(P<0.05)と有意な抑制であった。また、試験終了後に全群対象として剖検を行ったが、臓器及び組織の肉眼的な異常は認められなかった。
以上の結果より、実施例1で抽出した蓮花抽出物は血管新生を発生の起因とする疾病、特に関節炎の予防や治療に対して有効でかつ安全であることが明らかになった。
処方例1
[錠剤の製造]
実施例1で得た蓮花(Nelumbo nucifera)のエタノール抽出物を用いて常法に従って、下記組成の錠剤を製造した。
(組成) (配合;重量%)
蓮花抽出物 40
乳糖 32
コーンスターチ 27
グァーガム 1
[錠剤の製造]
実施例1で得た蓮花(Nelumbo nucifera)のエタノール抽出物を用いて常法に従って、下記組成の錠剤を製造した。
(組成) (配合;重量%)
蓮花抽出物 40
乳糖 32
コーンスターチ 27
グァーガム 1
処方例2
[ジュースの製造]
実施例1で得た蓮花(Nelumbo nucifera)のエタノール抽出物を用いて常法に従って、
下記組成のジュースを製造した。
(組成) (配合;重量%)
果糖ブトウ糖液糖 15.00
クエン酸 10.40
L−アスコルビン酸 0.50
香料 0.02
色素 0.10
蓮花抽出物 10.00
精製水 63.98
[ジュースの製造]
実施例1で得た蓮花(Nelumbo nucifera)のエタノール抽出物を用いて常法に従って、
下記組成のジュースを製造した。
(組成) (配合;重量%)
果糖ブトウ糖液糖 15.00
クエン酸 10.40
L−アスコルビン酸 0.50
香料 0.02
色素 0.10
蓮花抽出物 10.00
精製水 63.98
処方例3
[軟膏の製造]
実施例1で得た蓮花(Nelumbo nucifera)のエタノール抽出物を用いて常法に従って、下記組成の軟膏を製造した。
(組成) (配合;重量%)
白色ワセリン 24.00
プロピレングリコール 12.00
ステアリルアルコール 20.00
パラオキシ安息香酸メチル 0.05
蓮花抽出物 6.00
香料 0.10
精製水 37.85
[軟膏の製造]
実施例1で得た蓮花(Nelumbo nucifera)のエタノール抽出物を用いて常法に従って、下記組成の軟膏を製造した。
(組成) (配合;重量%)
白色ワセリン 24.00
プロピレングリコール 12.00
ステアリルアルコール 20.00
パラオキシ安息香酸メチル 0.05
蓮花抽出物 6.00
香料 0.10
精製水 37.85
Claims (5)
- ハス植物又はハス植物から抽出した成分を含有することを特徴とする血管新生阻害用組成物。
- 請求項1記載の血管新生阻害用組成物を含むことを特徴とする抗関節炎用組成物。
- 請求項1記載の血管新生阻害用組成物を含むことを特徴とする抗腫瘍用組成物。
- 血管内皮細胞の増殖、遊走、又は血管の新生に起因する疾患の予防又は治療用である請求項1記載の血管新生阻害用組成物。
- 血管内皮細胞の増殖、遊走、又は血管の新生に起因する疾患が糖尿病性網膜症、動脈硬化症、歯周病、強皮症、乾癬、加齢黄斑変性症、皮膚疾患、緑内障又は炎症であることを特徴とする請求項4記載の血管新生阻害用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006018348A JP2006241141A (ja) | 2005-02-01 | 2006-01-27 | 血管新生阻害用組成物 |
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---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014024771A (ja) * | 2012-07-25 | 2014-02-06 | Kanpo Shika Igaku Kenkyusho:Kk | 歯周病予防・治療用組成物及び化粧品用保存剤 |
Citations (5)
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---|---|---|---|---|
JPH0280946A (ja) * | 1988-09-16 | 1990-03-22 | Hitachi Ltd | 空燃比センサ及びその製造方法 |
JP2001199862A (ja) * | 2000-01-14 | 2001-07-24 | Ichimaru Pharcos Co Ltd | 保湿性植物抽出物を含有する化粧料組成物 |
JP2004250445A (ja) * | 2003-01-31 | 2004-09-09 | Yakult Honsha Co Ltd | グリケーション阻害剤及びその利用 |
JP2004331567A (ja) * | 2003-05-07 | 2004-11-25 | Fancl Corp | 血管新生阻害用組成物 |
JP2005008539A (ja) * | 2003-06-17 | 2005-01-13 | Fancl Corp | マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤 |
-
2006
- 2006-01-27 JP JP2006018348A patent/JP2006241141A/ja active Pending
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