JP2006240783A - シート搬送装置、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

シート搬送装置、定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】高コスト化、装置の大型化を防ぎつつ、ユーザがジャム処理に強いられる負荷を軽減することが可能な技術を提供する。
【解決手段】 定着装置130に具備された駆動伝達手段17のうち、ギヤ17a,17b,17cとギヤ17d,17e,17fとの間に作用する回転駆動力の大きさ、及び、ギヤ17d,17e,17fに対するギヤ17a,17b,17cの回転方向に基づいて、ギヤ17a,17b,17cとギヤ17d,17e,17fとの間の回転駆動力の伝達を断続的に行う駆動断続手段20を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シート搬送装置、定着装置及び画像形成装置に関するものである。
電子写真方式によって画像を形成するプリンタ、ファクシミリ、複写機等の画像形成装置には、シートに形成された未定着トナー像を加熱・加圧することによって、前記トナー像を定着させるための定着装置が搭載されている。
定着装置に備えられた定着手段では、シートを加熱・加圧するため、シートの状態によっては、定着装置の内部にてジャムが発生してしまうことが懸念されている。これは、例えば、極度に水分を含んだシートや皺の多いシートなどは、加熱・加圧後にシートの折れ、または反りなどが大きくなるためである。
画像形成装置の小型化が進められている今日においては、定着装置の小型化も臨まれており、このような場合には、定着装置内のシートの搬送経路の幅も狭くせざるを得ない。これが、前記ジャムの発生をより高める一因ともなっている。
ジャムの状況としては、主に2種類が考えられる。一つは、定着装置の外部には現れない状態、即ち完全に定着装置の内部に滞留した状態でジャムが発生する場合である。この場合、ユーザ(操作者)は、定着装置に直接アクセスすることにより、確実に、ジャムを起こしたシートを除去することができる。
一方、もう一つのジャムの状況としては、ジャムを起こしたシートの一部が、定着装置の外に現れた状態で、定着装置が停止する場合がある。この場合、ユーザは直接ジャムを起こしたシートを引き抜くことを試みるのが一般的である。ところが、このような状況下では、定着装置の構成上、ジャムを起こしたシートはシート搬送用回転体に挟持された状態で停止している場合が多く、ユーザがシートを引き抜く際には、シート搬送用回転体に連結されている回転駆動源を含めた回転負荷に打ち克つ力を必要とする。
ここで、前記回転駆動源が定着手段や加圧手段、若しくはその両者に連結されている場合には、大きな付勢力が加圧手段に加えられていることにより、より大きな回転負荷が必要となるため、ユーザにはジャム処理時の負担が大きくなってしまうことが懸念されている。
上記に加え、大きな引き抜き力をシートに加えることにより、シートが破れ、その一部が定着装置内に残されてしまうことや、前記回転駆動源とシート搬送用回転体、及び定着手段や加圧手段とを連結している駆動伝達手段を破損してしまうことも懸念されている。
このため、前記駆動伝達手段にクラッチを設けるなどして、駆動伝達手段とシート搬送用回転体、及び定着手段や加圧手段との連結を解除することが行われている。
これは、例えば、図11に示すように、定着手段や加圧手段、若しくはその両者に備えられたギヤと、回転駆動源との駆動を伝達する機構のなかに、一方の方向にのみ、駆動を伝達するための要素を組み込む方法により行われるものである(例えば、特許文献1)。
図11において、中間ギヤ202とローラギヤ204との間に、駆動側ギヤ211と従動側ギヤ212が同軸上に配設され、且つ、前記駆動側ギヤ211は軸上を直動可能であ
りつつ、前記中間ギヤ202と噛み合っている。
また、前記軸上には、バネによって駆動側ギヤ211を従動側ギヤ212に付勢している。
ここで、駆動側ギヤ211と従動側ギヤ212との圧接面には、一方の回転方向には噛み合い、他方の回転方向には、駆動側ギヤ211が離接動作を繰り返すことで、回転を伝達しないように爪状の突起が設けられている。
次に、ジャム発生の際、定着装置が停止するまでについて着目すると、前記シート搬送回転体にシートが接触もしくは挟持された状態でジャムが発生した場合、前記シート搬送回転体には制動力が働いた状態となるのに対して、前記回転駆動源は回転駆動力の供給を停止するまでの間、前記駆動伝達手段に次々と回転駆動力を伝えてしまい、これらの回転駆動力は駆動伝達手段の各要素に捻りせん断応力に変換され、蓄積されていくこととなる。やがて、前記要素の何れかを破壊するに至り、定着装置が破損してしまうという問題が発生してしまうことが懸念される。
このため、前記駆動伝達手段には、所定の回転駆動力を上回る力が作用すると、回転駆動力の伝達をキャンセルするためのトルクリミッタを設ける等の対策が行われている。
特開2001−173642号公報
しかしながら、上記のような従来技術の場合には、下記のような問題が生じることが懸念される。
(1)前記クラッチやトルクリミッタという、専用の素子を用いた場合、高コストとなってしまう。
(2)前記クラッチやトルクリミッタを前記駆動伝達手段のなかに夫々組み込んだ場合、定着装置全体の大型化に繋がってしまう。
さらに、特許文献1のように、一方の回転方向にのみ駆動を伝達する要素を、定着手段や加圧手段、若しくはその両者に備えられたギヤと、回転駆動源との駆動を伝達する機構の間に加えた場合、駆動するローラが一対のみである場合には、軽負荷に貢献する度合いが高いものの、複数のローラ対が連結されている場合、特に、定着手段や加圧手段のギヤとシート搬送用回転体対とが連結されている場合には、定着手段と加圧手段のニップN、及び前記シート搬送用回転体対との間でシートがジャムを起こした際に、上記のような定着装置の破損に対する考慮がなされていない。
本発明は上記したような事情に鑑みてなされたものであり、高コスト化、装置の大型化を防ぎつつ、ユーザがジャム処理に強いられる負荷を軽減することが可能な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にあっては、
シートをシート搬送方向に搬送するシート搬送用回転体と、
前記シート搬送用回転体によりシートを搬送させるために駆動手段からの回転駆動力を該シート搬送用回転体に伝達する駆動伝達手段と、
を備えたシート搬送装置において、
前記駆動伝達手段は、それぞれに設けられた駆動伝達部間で回転駆動力の伝達を行う第1駆動伝達手段、及び、該第1駆動伝達手段より駆動手段側の第2駆動伝達手段を少なくとも備え、
前記第1駆動伝達手段及び前記第2駆動伝達手段にそれぞれ設けられた前記駆動伝達部に、該第1駆動伝達手段と該第2駆動伝達手段との間に作用する回転駆動力の大きさ、及び、該第1駆動伝達手段に対する該第2駆動伝達手段の回転方向に基づいて、該第1駆動伝達手段と該第2駆動伝達手段との間の回転駆動力の伝達を断続的に行う駆動断続手段を備えることを特徴とする。
また、定着装置にあっては、上記記載のシート搬送装置と、
前記シート搬送用回転体として適用され、シート上に形成された未定着のトナー像を該シートに定着させる定着手段と、
を備えることを特徴とする。
また、上記記載のシート搬送装置と、
前記シート搬送用回転体より上流側で前記駆動伝達手段により駆動手段からの駆動力が伝達されるように設けられ、シート上に形成された未定着のトナー像を該シートに定着させる定着手段と、
を備えることを特徴とする。
また、画像形成装置にあっては、
シートにトナー像を形成する画像形成手段と、
前記画像形成手段により形成されたトナー像をシートに定着させる上記記載の定着装置と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、高コスト化、装置の大型化を防ぎつつ、ユーザがジャム処理に強いられる負荷を軽減することが可能となる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
まず、図10を参照して、本発明の実施の形態に係る画像形成装置としてフルカラーレーザービームプリンタ170の構成、及び動作について説明する。なお、本実施の形態に係る画像形成装置は、フルカラーレーザービームプリンタのみならず、感光体が1つのモノクロプリンタや複写機、ファクシミリ装置など他の電子写真画像形成装置に適用することもできる。
[画像形成装置の構成]
図10は、本発明の実施の形態のフルカラーレーザービームプリンタ(以下、プリンタという)170の概略を示す縦断面図である。
プリンタ170の装置本体171の最下部には、画像形成部108にシートSを供給するシート供給装置120が設けられている。
シート供給装置120は、複数枚のシートSを収納したシート供給カセット121より
、画像形成部108にシートSを供給するようになっている。
プリンタの装置本体171は、垂直方向にイエロー(Y),シアン(C),マゼンダ(M),ブラック(BK)の各色に対応した像担持体としての4個の感光体ドラム101a,101b,101c,101d(以下、感光体ドラムを総称するとき符号101を使用する)を備えている。感光体ドラム101は、不図示の回転手段により、図10中反時計回りに回転するようになっている。
感光体ドラム101の周囲には、その回転方向に従って順に、感光体ドラム101の表面を均一に帯電する帯電装置102a,102b,102c,102d(以下、帯電装置を総称するとき符号102を使用する)、各色の画像情報に基づいてレーザービームを照射し、感光体ドラム1上の静電潜像を形成するスキャナユニット103a,103b,103c,103d(以下、スキャナユニットを総称するとき符号103を使用する)、静電潜像にイエロー,シアン,マゼンダ,ブラックの各色のトナーを付着させてトナー像として現像する現像装置104a,104b,104c,104d(以下、現像装置を総称するとき符号104を使用する)、転写後の感光体ドラム101の表面に残ったトナーを除去するクリーニング装置106a,106b,106c,106d(以下、クリーニング装置を総称するとき符号106を使用する)等が配設されている。感光体ドラム101、帯電装置102、現像装置104等は、画像形成部(画像形成手段)108を構成している。
ここで、感光体ドラム101、帯電装置102、現像装置104、およびクリーニング装置106は一体的にカートリッジ化されプロセスカートリッジ107a,107b,107c,107d(以下、プロセスカートリッジを総称するとき符号107を使用する)を形成している。
感光体ドラム101a,101b,101c,101dの対向部には、感光体ドラム101a,101b,101c,101dに静電転写ベルト111が接するように静電転写ベルト装置110を配設してある。静電転写ベルト111は、所定の体積固有抵抗を持たせた、フィルム状部材で形成してある。静電転写ベルト111は、駆動ローラ112と、従動ローラ113,114,115の4本のローラに掛け渡されて、図10において時計回りに回転する。
駆動ローラ112は、その両端の軸112aに取り付けたボールベアリング116によって、不図示の両側面フレームに支持してある。従動ローラ113,114,115も、同様にして不図示の両側面フレームに支持してある。
シートSの搬送方向において静電転写ベルト装置110の最上流側には、従動ローラ113に静電転写ベルト111を挟んで対向するように静電吸着ローラ117を備えてある。静電吸着ローラ117は、シートSを静電転写ベルト111の外周に圧接し、且つ静電転写ベルト111との間に電圧を印加して、シートSが静電転写ベルト111に静電吸着されて搬送されるようにしている。静電転写ベルト111の内側には、4個の感光体ドラム101a,101b,101c,101dに対向して静電転写ベルト111に当接する転写ローラ118a,118b,118c,118d(以下、転写ローラを総称するとき、符号118を使用する)を並設してある。
静電転写ベルト装置110の下流側には、定着装置130を備えている。
[画像形成装置の動作]
プリンタ170のプリント時(画像形成動作時)に、シート供給ローラ122が画像形
成動作に応じて駆動回転する。
シート供給ローラ122は、シート供給カセット121内のシートSを1枚ずつ分離してシート供給カセット121から送り出す。シートSの先端は、回転を停止しているレジストローラ対123に突き当たり、一旦停止してループを形成させられて、斜行を修正される。
一方、プロセスカートリッジ107a,107b,107c,107dが、印字タイミングに合わせて順次駆動され、その駆動に応じて感光体ドラム101a,101b,101c,101dが、反時計回りに回転駆動される。そして、各々のプロセスカートリッジ107に対応するスキャナユニット103が順次駆動される。この駆動によって、帯電ローラ102は感光体ドラム101の周面に一様な電荷を付与し、スキャナユニット103は、その感光体ドラム101の周面に画像信号に応じて露光を行い感光体ドラム1周面上に静電潜像を形成する。
現像装置104内の現像ローラは、静電潜像の低電位部にトナーを転移させて感光体ドラム101の周面上にトナー像を形成する。
最上流の感光体ドラム101aの周面上のトナー像の先端が、静電転写ベルト111との対向点に回転搬送されてくるタイミングで、その対向点にシートSの印字開始位置が一致するように、レジストローラ対123が回転を開始してシートSを静電転写ベルト装置10へと給送する。
静電吸着ローラ117によって帯電されて静電転写ベルト111に吸着したシートSは、各感光体ドラム101と転写ローラ118との間に形成される電界によって、各感光体ドラム101のトナー像を順次転写される。
4色のトナー像を転写されたシートSは、その先端がベルト駆動ローラ112の曲率により静電転写ベルト111から曲率分離され、定着入口ガイド133に導かれて定着装置130へと搬入される。シートSは、ニップNで加圧および加熱され、トナー像を定着された後、シート搬送ガイド134に沿って送り込まれて、搬送ローラ対26によってシート排出トレイ160に排出される。
次に、図1〜9を参照して、本発明の実施例1に係る定着装置130について説明する。
[定着装置の構成]
図1は、本発明の実施例1に係る定着装置130の概略を示す縦断面図である。
定着装置130は、定着フィルム10と該定着フィルム10に圧接して定着ニップNを形成する加圧ローラ12、該定着フィルム10の円筒内部に配置され、該定着フィルム10を加熱するための加熱手段11を備えている。
前記定着フィルム10の両端には、該定着フィルム10の回転軸方向の移動を規制し、前記回転方向での定着フィルム10の姿勢を形成するのと同時に、前記加熱手段11の両端を担持する、不図示の定着フィルムフランジが備えられている。
一方、前記加圧ローラ12の両端には、加圧ローラ12を回動自在に担持する不図示の軸受材を備えている。
また、前記加熱手段11、若しくは前記定着フィルムフランジを付勢することにより、前記定着フィルム10を加圧ローラ12に圧接するための加圧バネ14、及び加圧バネ14の付勢力を、梃子の原理によって付勢力を変換させる加圧板15と、前記定着フィルム10を前記加圧ローラ12から、所定距離だけ離間可能とさせるための離間手段16とを備えている。
ここで、定着フィルム10や加熱手段11や定着フィルムフランジは本発明に係る定着手段を構成し、加圧ローラ12や加圧バネ14や加圧板15や軸受材は本発明に係る加圧手段を構成し、離間手段16や加圧板15は本発明に係る解除手段を構成している。
更に、前記定着フィルム10と前記加圧ローラ12との間に構成されるニップNのシート搬送方向下流側には、トナーが加熱・加圧されて定着されたシートSを、定着装置130の外部に排出するためのシート搬送用回転体としての搬送ローラ対26を備えている。前記搬送ローラ対26は、該搬送ローラ対26を構成する搬送ローラ26aの一端に、前記不図示の駆動手段からの動力を受けるための歯車26cを備えている。なお、前記不図示の駆動手段からの動力を受けるための歯車は、さらに搬送ローラ26bの一端に設けられていてもよく、すなわち、搬送ローラ対26のうち少なくとも一つのローラに設けられるものであればよい。
更に、前記定着フィルム10や前記加圧ローラ12、及び離間手段16に対して、プリンタ170に備えられた不図示の駆動手段(駆動源)からの駆動力を伝達するため、複数のギヤ17a,17b,17c,17d,17e,17fを有する駆動伝達手段17を備えている。
また、駆動伝達手段17は、駆動伝達経路の一部に設けられ伝達される回転駆動力(トルク、負荷)の大きさや、ギヤ17d,17e,17fに対するギヤ17a,17b,17cの回転方向に基づいて、不図示の駆動手段との駆動連結を解除する駆動断続手段(ギヤ付クラッチユニット)20や、フレーム等を備えている。なお、本実施の形態においては、前記離間手段16は、カムを用いて構成しているが、これに限らず、ギヤやボルト・ナットなど、他の機械要素により構成されるものであってもよい。ここで、ギヤ17a,17b,17c及び駆動断続手段20の一部は本発明に係る第2駆動伝達手段を構成し、ギヤ17d,17e,17f及び駆動断続手段20の一部は本発明に係る第1駆動伝達手段を構成している。また、不図示の駆動手段(駆動源)からの駆動力を伝達する駆動伝達手段17や歯車26cや搬送ローラ対26は、本発明に係るシート搬送装置を構成する。
また、定着装置130は、シートSの搬送方向において、前記定着フィルム10及び加圧ローラ12よりも上流側に、前記シートSの進入を検知する(第1の)シート検知手段135を備えている。また、前記定着フィルム10及び加圧ローラ12よりも下流側には、シートSの排出を検知する(第2の)シート検知手段136を備えている。
なお、本実施の形態において、上述した不図示の駆動手段は、前記プリンタ170に備えており、前記定着装置130を前記プリンタ170に装着した際に、前記駆動伝達手段17と前記駆動手段とが連結される。
前記不図示の駆動手段は、前記加圧ローラ12及び搬送ローラ26aを前記正転方向に駆動させるだけでなく、前記不図示の駆動手段を反対の方向に駆動させると、前記定着フィルム10を前記加圧ローラ12から、所定距離だけ離間させるために設けられた離間手段16に駆動力を伝え、前記定着フィルム10と前記加圧ローラ12とが離間状態や加圧状態を成すことを可能としている。
[駆動断続手段20の構成]
図2は、本実施の形態に係る駆動断続手段20の概略断面図である。
前記駆動断続手段20は、駆動入力ギヤ21、入力側回転軸22、駆動出力ギヤ23、駆動断続部24、付勢手段としての付勢バネ25によって構成される。
前記駆動入力ギヤ21、前記入力側回転軸22、及び前記駆動断続部24は、図2の回動中心軸Pの方向において、互いに固定されたまま回動可能となるように設けられるもので、本発明に係る第2駆動伝達手段の駆動伝達部を構成している。
前記駆動出力ギヤ23は、前記入力側回転軸22の軸上において、軸方向(スラスト方向)に直動自在、且つ、該入力側回転軸22に対して回動自在に配設されるもので、本発明に係る第1駆動伝達手段の駆動伝達部を構成している。
前記付勢バネ25は、前記入力側回転軸22の軸部分22bに、該軸部分22bの円周方向において遊挿されており、前記駆動出力ギヤ23を付勢して前記駆動断続部24に圧接した状態で構成されている。
前記駆動断続部24、及び駆動出力ギヤ23には、突起部(突起状部)23c、24cが配設されている。
図3(a)は、前記駆動出力ギヤ23の突起部23cを正面から見た、該ギヤの概略図であり、図2の右方から見た図である。また、図3(b)は、前記駆動出力ギヤ23の概観を示した斜視図である。
前記突起部23cは、前記駆動出力ギヤの回転方向の位相に応じて、前記回転の中心となる、仮想の回転軸の軸方向において所定の起伏量を有している。また、前記突起部23cは、所定の位相において、前記駆動断続部24の突起部24cと略噛み合いの状態を成すように構成されている。
図4(a)は、前記駆動断続部24の突起部24cを正面から見た、該駆動断続部24の概略図であり、図2の左方から見た図である。また、図4(b)は、前記駆動断続部24の概観を示した斜視図である。
前記突起部24cは、前記駆動断続部24の回転方向の位相に応じて、前記回転の中心となる、仮想の回転軸の軸方向において所定の起伏量を有している。また、前記突起部24cは、所定の位相において、前記駆動出力ギヤ23の突起部23cと略噛み合いの状態を成すように構成されている。
なお、前記シート搬送ローラ26aがシートを搬送する際に、前記不図示の駆動手段から前記駆動伝達手段17に伝達されることにより、前記シート搬送ローラ26aに掛かる前記負荷回転力をT1、前記駆動断続手段20が前記不図示の駆動手段により、前記シートSを搬送する方向(以後、この回転方向を正転方向と記す)に回転させられる際に、前記搬送ローラ26aに伝達し得る回転駆動力の最大値、即ち、伝達駆動回転力の上限値をT2とする。
このときのT2の設定値は、前記駆動出力ギヤ23の突起部23cと、前記駆動断続部24の突起部24cとの形状を変化させることによって前記T2の設定値を決定することができる。
図4(a)において、前記駆動断続部24が前記駆動出力ギヤ23よりも先行して時計方向に回転したとき、前記駆動断続部24に加えられた回転駆動力が前記T2以下である限り、前記駆動出力ギヤ23は図3(a)において反時計方向に回されるため、前記駆動出力ギヤ23よりも先の前記ギヤ17d,17e,17f,26cに回転駆動力を伝えることができ、前記搬送ローラ対26を回転させることができる。
ここで、前記駆動伝達手段17を構成する部材のうち、少なくとも1つが破壊(破損)に至る直前において、前記駆動手段から前記搬送ローラ26aに伝達される回転駆動力をT3とし、前記T2は、前記T3よりも小さくなるように設定されている。
一方、前記搬送ローラ26aがシートSを搬送する方向とは反対の方向(以後、この回転方向を逆転方向と記す)に、前記駆動手段から前記駆動伝達手段17に回転駆動力が伝達される際に、前記搬送ローラ26aに伝達し得る回転駆動力の最大値をT4とする。なお、このT4は、前記駆動手段が停止している状態において、前記搬送ローラ26aを正転方向に回転させたときに、前記駆動断続手段20が前記駆動手段に対して回転駆動力の伝達を切るときの状態と等価である。
上記のように、図3(a)において前記駆動出力ギヤ23が前記駆動断続部24よりも先行して反時計方向に回転する場合や、図4(a)において前記駆動断続部24が前記駆動出力ギヤ23よりも先行して反時計方向に回転する場合には、前記T4よりも大きい回転駆動力が加えられることにより、前記出力ギヤ23の突起部23cの緩い斜面の(第1)緩斜面部23dと、前記駆動断続部24の突起部24cの緩い斜面の(第2)緩斜面部24dとが摺動することにより、前記出力ギヤ23は前記駆動断続部24から離れ、前記夫々の突起部23c及び24cの頂点となる第1頂上部23e,第2頂上部24eを乗り越えた時点で、再び前記駆動断続部24に圧接される。これが繰り返されることで、回転駆動力は該駆動断続手段20にて相殺される。なお、第1頂上部23e,第2頂上部24eはそれぞれ、緩斜面部と急斜面部との間に設けられるもので、図に示すように平面状の部分を有するものであるが、緩斜面部と急斜面部とにより尾根状に構成されるものであってもよい。また、前記出力ギヤ23の第1急斜面部23f、若しくは前記駆動断続部24の第1急斜面24fのうち、何れか一方を、図3(a)若しくは図4(a)の第1頂上部23e,第2頂上部24eの面に対して略垂直を成すように構成することにより、対向する急斜面に対してくさびを打つようにすることで、回転駆動力T2を大きくするようにしてもよい。
前記T4の設定値は、前記T2と同様に、前記駆動出力ギヤ23の突起部23cと、前記駆動断続部24の突起部24cとの形状を変化させることによって前記T4の設定値を決定することができる。なお、T4はT2に比べてかなり小さくすることが望ましい。
[定着装置の動作]
図5は、定着装置130における定着動作の様子を示した模式図である。
定着装置130において定着動作を行う際には、以下の動作が行われる。
定着フィルム10の円筒中空部に配設された前記加熱手段11に交番電流が供給されることによって発熱し、未定着トナー像の定着時に必要な温度まで加熱される。ここで、前記の温度は不図示の温度検出手段、例えば前記定着フィルム10の内周に接触、あるいは非接触な状態で近接するサーミスタによって温度を検出し、前記定着フィルム10の温度を管理している。
前記加圧ローラ12は、ギヤ17bにて、前記不図示の駆動手段からの動力を、前記駆
動伝達手段17の回転駆動力を受けて回転する。
前記搬送ローラ対26は、前記不図示の駆動手段からの動力のうち、後述する所定の範囲の回転駆動力を、前記駆動伝達手段17、及び該駆動伝達手段17の一部に含まれている、前記駆動断続手段20を介して、歯車26cによって受けることにより回転し、シートSを前記定着装置の外部に排出する。
[駆動伝達手段、及び駆動断続手段の動作]
図6〜9は、各状態の駆動伝達手段17、及び駆動断続手段20の動作を示した模式図であり、これを用いて各状態での動作を説明する。
(a)シート搬送時
図6は、シート搬送時における、前記駆動伝達手段17、及び前記駆動断続手段20の動作を示した模式図である。
前記不図示の駆動手段によって発生した正転方向への回転駆動力がギヤ17aに伝えられ、以下ギヤ17b,17c、前記駆動断続手段20へと伝えられる。
このとき、前記駆動断続手段20の構成にて示したように、加えられた回転駆動力がT2以下に対応していれば、前記駆動断続手段20からギヤ17d,17e,17f,26cへと伝達され、前記ギヤ17bを備えた加圧ローラ12,及び前記ギヤ26cを備えた搬送ローラ26aを回転させる。
このときの前記搬送ローラ26aに伝達される回転駆動力(トルク)は、定着装置130がシートSを搬送せしめるのに要する前記T1である。
(b)シートが搬送ローラ対に近接した状態でジャムを起こした場合
図7は、シートSが前記搬送ローラ対26に近接した状態でジャムを起こすなど、該搬送ローラ対26に制動力が作用した場合の、前記駆動伝達手段17,及び前記駆動断続手段20の動作を示した模式図である。
前記不図示の駆動手段によって発生した正転方向への回転駆動力が前記ギヤ17aに伝えられ、以下前記ギヤ17b,17c,前記駆動断続手段20,前記ギヤ17d,17e,17f,26cへと伝達され、前記ギヤ17bを備えた加圧ローラ12は回転させるが前記ギヤ26cを備えた搬送ローラ26aは、制動力が作用しており、回転しない状態となっている。このとき、前記駆動伝達手段17に掛かる負荷は、前記シート搬送時よりも大きくなるため、前記ギヤ26cに作用する回転駆動力は前記T1よりも大きい。
前記搬送ローラ26aが前記回転しない状態のまま維持され、且つ、前記ギヤ26cには回転駆動力が作用し続け、前記ギヤ26cに作用する回転駆動力(トルク)の大きさが所定の値(所定量)を超えたとき(または、前記駆動出力ギヤ23に対する前記駆動断続部24の負荷が所定の値(所定量)を超えたとき)、前記駆動出力ギヤ23と前記駆動断続部24との間では、前記駆動出力ギヤ23の突起部23cの(第1)急斜面部23fと前記駆動断続部24の(第2)急斜面部24fとが摺動することにより、前記出力ギヤ23は前記駆動断続部24から離れていく。やがて前記T2を超えた時に、突起部23c及び24cは夫々の頂点(第1頂上部23e,第2頂上部24e)を乗り越え、その後再び前記駆動出力ギヤ23が前記駆動断続部24に圧接される。これが順次繰り返されていき、前記駆動断続手段20が回転駆動力の伝達を遮断する。このため、前記駆動伝達手段17に伝達される回転駆動力は、該駆動手段17が破壊に至るT3に到達することがない。
(c)シートが搬送ローラ対に挟持された状態で、定着装置が停止している場合
図8は、シートSが前記定着フィルム10、及び前記加圧ローラ12とが圧接されて構成される前記ニップNを完全に通過し、且つ、搬送ローラ対26に挟持された状態で停止している状態において、前記シートSを前記シート搬送方向下流側に引き抜く際の動作を示した模式図である。
前記シートSを引き抜くと、前記搬送ローラ26aは正転方向に回転するため、前記ギヤ26cから前記ギヤ17f,17e,17d,前記駆動断続手段20の前記出力ギヤ23へと回転駆動力が伝えられる。
一方、前記駆動断続手段20の駆動入力ギヤから前記ギヤ17c,17b,17aを介して、前記不図示の駆動手段に回転駆動力が伝えられるが、前記駆動伝達手段17の減速比によって、前記不図示の駆動手段は静止状態を維持する。
この場合、前記駆動出力ギヤ23が前記駆動断続部24よりも先行して反時計方向に回転するので、前記駆動出力ギヤ23と前記駆動断続部24との間では、上記の場合と同様に、前記出力ギヤ23の突起部23cの緩斜面部23dと、前記駆動断続部24の突起部24cの緩斜面部24dとが摺動することにより、前記出力ギヤ23は前記駆動断続部24から離れていく。やがて、前記搬送ローラ26aに加えられる回転力が前記T4を超えた時に、前記夫々の突起部23c及び24cの頂点を乗り越え、その後再び前記駆動断続部24に圧接される。これが順次繰り返されていき、前記駆動断続手段20が回転駆動力の伝達を遮断する。
このため、前記不図示の駆動手段が静止状態を保っていても、前記シートSを引き抜く際の力はT4に準じた力の範囲内で抑えることができる。
(d)シートが搬送ローラ対及び定着装置に挟持された状態で、定着装置が停止している場合
図9は、シートSが前記定着フィルム10及び前記加圧ローラ12が圧接されて構成される前記ニップNに挟持され、且つ、搬送ローラ対26に挟持された状態で停止している状態において、前記シートSを前記シート搬送方向下流側に引き抜く際の動作を示した模式図である。
前記シートSが、前記定着フィルム10及び前記加圧ローラ12が圧接されて構成される前記ニップNと搬送ローラ対26との間で滞留し、前記シート排出検知手段136にて適切にシートSの排出が検知出来なかった場合には、前記プリンタ170のシートSの搬送を停止する。そして、前記不図示の駆動手段は反対の方向に駆動し、離間手段16に駆動力を伝え、前記定着フィルム10を前記加圧ローラ12から、所定距離だけ離間させる。
前記シートSを引き抜く際、ニップNに挟持されていたシートSはニップNが解消されたため、シートSを引き抜くのに要する力は、搬送ローラ対26から受ける回転抗力のみに打ち勝てば良い。
シートSを引き抜く場合には、上記(c)同様に、前記搬送ローラ26aに加えられる回転力が前記T4に達すると、前記駆動断続手段20が駆動伝達を遮断する。このため、前記不図示の駆動手段が静止状態を保っていても、前記シートSを引き抜く際の力はT4に準じた力の範囲内で抑えることができる。
以上のような駆動伝達手段17及び駆動断続手段20の動作により、シートSが搬送ロ
ーラ対26に近接した位置でジャムが発生する場合や、異物等が搬送ローラ26の近傍に挿入されることによって、搬送ローラ対26が停止状態となった場合でも、駆動伝達手段17が破壊に至る状態に遷移することを防ぐことができる。
また、前記駆動断続手段20は、使用する条件、例えば駆動の断続を決定する、前記所定の設定値T2やT4を自由に決定することができるため、該駆動断続手段20の適用範囲を広くすることができる。
また、シートSがニップNに挟持された状態で発生したジャムに対しても、ニップNを解消する離間手段16を作動させることにより、ジャムを起こしたシートSを破ってプリンタ装置本体171や定着装置130の内部に破損シートSを残すことなく、尚且つ僅かな力でシートSを引き抜くことができ、ユーザのジャム処理性を格段に向上させることができる。
このように、本実施の形態によれば、駆動伝達手段のなかに、回転方向、及び回転駆動力に応じて駆動を断続する駆動断続手段としての機能を備えることにより、新たに機能素子(主にクラッチやトルクリミッタ等)の追加が不要であるので、前記素子の追加に伴う高コスト化を防ぐことができる。
同時に、夫々の機能を1つの手段に集約しているため、装置本体の大型化を防ぐことができる。
また、駆動断続手段の作用によって、ユーザがジャムシートを引き抜くときの力が少なくて済み、さらには、ジャムシートの破れ等による二次作業の必要性を無くすことができるため、ジャム処理に強いられる負荷を軽減するができる。
更に、シート搬送用回転体に制動力が働き、駆動伝達手段に過剰な駆動力が加えられた場合には、駆動断続手段の作用によって、過剰な駆動力をキャンセルすることができるので、駆動伝達手段や定着装置の破損を防止することができる。
なお、本実施の形態に係る定着装置130は、本発明の一具体例を例示したものにすぎない。本発明の範囲は上記実施の形態に限られたものではなく、その技術思想の範囲内で種々の変形が可能である。例えば、定着手段として定着フィルムを用いる替わりに、定着ローラを用いても構わない。
また、駆動伝達手段には複数のギヤだけでなく、ベルトやプーリ、チェーン、及び摩擦車などを用いても構わない。更に、搬送ローラ対26と加圧ローラ12と夫々独立して駆動するため、複数の駆動手段を具備してもよい。これは、定着フィルム10と加圧ローラ12との距離を大きくする必用があり、搬送ローラ対の数を増やしても、駆動伝達手段17のギヤの数をできるだけ少なくしたい場合などに有効である。
また、本実施の形態においては、定着装置130内におけるシート搬送について説明したが、これに限らず、駆動伝達手段17や搬送ローラ対26を備えたシート搬送装置であれば本発明を好適に適用することが可能である。また、シート搬送装置においては、搬送ローラ対26のような構成に限らず、シートを搬送する機能を有するものであればよい。例えば、定着手段に上述したシート搬送装置を適用する、すなわち、加圧ローラ12を、駆動伝達手段17により駆動される搬送ローラ対26に相当させてもよい。
本発明の実施の形態に係る定着装置の概略構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態の駆動断続手段の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態の駆動断続手段に備えられた駆動断続部の概略図である。 本発明の実施の形態の駆動断続手段に備えられた出力ギヤの概略図である。 本発明の実施の形態に係る定着装置における定着動作の様子を示した模式図である。 本発明の実施の形態の駆動伝達手段及び駆動断続手段の各動作を示した模式図である。 本発明の実施の形態の駆動伝達手段及び駆動断続手段の各動作を示した模式図である。 本発明の実施の形態の駆動伝達手段及び駆動断続手段の各動作を示した模式図である。 本発明の実施の形態の駆動伝達手段及び駆動断続手段の各動作を示した模式図である。 本発明の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す縦断面図である。 従来例を示した上面図である。
符号の説明
N ニップ
S シート
10 定着フィルム
11 加熱手段
12 加圧ローラ
14 加圧バネ
16 カム(離間手段)
17a〜17f ギヤ(駆動伝達手段)
20 ギヤ付クラッチユニット(駆動断続手段)
21 駆動入力ギヤ
23 駆動出力ギヤ
23c 突起部
24 駆動断続部
24c 突起部
25 付勢バネ
26 搬送ローラ対
130 定着装置
170 フルカラーレーザビームプリンタ(画像形成装置)

Claims (14)

  1. シートをシート搬送方向に搬送するシート搬送用回転体と、
    前記シート搬送用回転体によりシートを搬送させるために駆動手段からの回転駆動力を該シート搬送用回転体に伝達する駆動伝達手段と、
    を備えたシート搬送装置において、
    前記駆動伝達手段は、それぞれに設けられた駆動伝達部間で回転駆動力の伝達を行う第1駆動伝達手段、及び、該第1駆動伝達手段より駆動手段側の第2駆動伝達手段を少なくとも備え、
    前記第1駆動伝達手段及び前記第2駆動伝達手段にそれぞれ設けられた前記駆動伝達部に、該第1駆動伝達手段と該第2駆動伝達手段との間に作用する回転駆動力の大きさ、及び、該第1駆動伝達手段に対する該第2駆動伝達手段の回転方向に基づいて、該第1駆動伝達手段と該第2駆動伝達手段との間の回転駆動力の伝達を断続的に行う駆動断続手段を備えることを特徴とするシート搬送装置。
  2. 前記駆動断続手段は、前記駆動伝達部間で係脱可能に設けられ、該駆動伝達部間の係合状態が解除されることにより、前記第1駆動伝達手段と前記第2駆動伝達手段との間の回転駆動力の伝達を遮断することを特徴とする請求項1に記載のシート搬送装置。
  3. 前記第1駆動伝達手段及び前記第2駆動伝達手段の前記駆動伝達部はそれぞれ、互いに対向して噛合するための突起状部を有して同軸上を回転するように設けられ、
    前記駆動伝達部のうち少なくとも一方は、軸方向に移動可能に設けられるとともに、付勢手段により付勢されて該駆動伝達部のうち他方に圧接されることにより前記突起状部が噛合して、前記第1駆動伝達手段と前記第2駆動伝達手段との間の回転駆動力の伝達が行われ、
    前記付勢手段の付勢力に抗して前記駆動伝達部間を離間させて前記突起状部の噛合状態を解除することにより、前記第1駆動伝達手段と前記第2駆動伝達手段との間の回転駆動力の伝達を遮断することを特徴とする請求項1または2に記載のシート搬送装置。
  4. 前記第1駆動伝達手段に設けられた前記駆動伝達部の前記突起状部は、第1頂上部と、該第1頂上部からシートがシート搬送方向に搬送されるように該駆動伝達部が回転する回転方向に向かって設けられた第1緩斜面部と、該第1頂上部から該回転方向とは反対方向に向かって設けられた第1急斜面部とを備え、
    前記第2駆動伝達手段に設けられた前記駆動伝達部の前記突起状部は、第2頂上部と、該第2頂上部からシートがシート搬送方向に搬送されるように該駆動伝達部が回転する回転方向に向かって設けられた第2急斜面部と、該第2頂上部から該回転方向とは反対方向に向かって設けられた第2緩斜面部とを備え、
    前記第1急斜面部と前記第2急斜面部とが圧接して回転するような場合、回転駆動力の伝達が行われ、
    前記第1急斜面部と前記第2急斜面部とが摺動するような場合、前記付勢手段の付勢力に抗して前記駆動伝達部が離間する方向に移動することにより、回転駆動力の伝達が遮断され、
    前記第1緩斜面部と前記第2緩斜面部とが摺動するような場合、前記付勢手段の付勢力に抗して前記駆動伝達部が離間する方向に移動することにより、回転駆動力の伝達が遮断されることを特徴とする請求項3に記載のシート搬送装置。
  5. 前記第1急斜面部及び第2急斜面部のうち、何れかが、前記第1頂上部、若しくは第2頂上部に対して略垂直平面を形成してなることを特徴とする請求項4に記載のシート搬送装置。
  6. 前記第2駆動伝達手段から前記第1駆動伝達手段に加わる負荷が所定量以上となった第1の場合に、前記第1急斜面部と前記第2急斜面部とが摺動することにより回転駆動力の伝達が遮断され、
    前記第2駆動伝達手段が前記第1駆動伝達手段に対して相対的に、シートがシート搬送方向に搬送されるときに回転する回転方向とは反対方向に回転した第2の場合に、前記第1緩斜面部と前記第2緩斜面部とが摺動することにより回転駆動力の伝達が遮断されることを特徴とする請求項4または5に記載のシート搬送装置。
  7. 前記第1の場合とは、前記第1駆動伝達手段が略停止状態にあるときに、シートがシート搬送方向に搬送されるように前記第2駆動伝達手段より駆動手段側の駆動伝達手段の間で回転駆動力の伝達が行われる場合であり、
    前記第2の場合とは、前記第2駆動伝達手段が略停止状態にあるときに、シートがシート搬送方向に搬送されるように前記第1駆動伝達手段より前記シート搬送用回転体側の駆動伝達手段の間で回転駆動力の伝達が行われる場合であることを特徴とする請求項6に記載のシート搬送装置。
  8. 前記シート搬送用回転体によりシートがシート搬送方向に搬送される際に、駆動手段から前記駆動伝達手段に伝達されることにより、該シート搬送用回転体に掛かる負荷回転力をT1とし、
    前記駆動断続手段が、前記シート搬送用回転体によりシートがシート搬送方向に搬送されるように回転駆動力の伝達を行う際に、前記シート搬送用回転体に伝達し得る回転駆動力の最大値をT2とし、
    駆動手段から前記シート搬送用回転体に伝達される回転駆動力のうち、前記駆動伝達手段が破損に至る際の回転駆動力をT3とし、
    前記シート搬送用回転体によりシートがシート搬送方向とは反対方向に搬送されるように、駆動手段から該シート搬送用回転体に回転駆動力が伝達される際に、該シート搬送用回転体に伝達し得る回転駆動力の最大値をT4としたとき、
    前記駆動断続手段の作用により、T4<T1<T2<T3なる関係が成立することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のシート搬送装置。
  9. 前記駆動伝達手段により駆動手段からの駆動力が伝達されることによりシートを搬送する回転体をさらに少なくとも1つ備えることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のシート搬送装置。
  10. 請求項1〜9のいずれかに記載のシート搬送装置と、
    前記シート搬送用回転体として適用され、シート上に形成された未定着のトナー像を該シートに定着させる定着手段と、
    を備えることを特徴とする定着装置。
  11. 請求項1〜9のいずれかに記載のシート搬送装置と、
    前記シート搬送用回転体より上流側で前記駆動伝達手段により駆動手段からの駆動力が伝達されるように設けられ、シート上に形成された未定着のトナー像を該シートに定着させる定着手段と、
    を備えることを特徴とする定着装置。
  12. 前記定着手段を前記第2駆動伝達手段により駆動手段からの駆動力が伝達されるように設けるとともに、
    前記定着手段とのニップでシートを挟持搬送するために、該定着手段に圧接する加圧手段と、
    前記定着手段と前記加圧手段との当接状態を解消するための解除手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項11に記載の定着装置。
  13. シート搬送方向において前記定着手段の上流側に設けられ、シートを検知する第1シート検知手段と、
    前記シート搬送方向において前記定着手段の下流側に設けられ、シートを検知する第2シート検知手段と、
    を備え、
    前記第1シート検知手段によりシートが検知されてから所定の時間までに前記第2シート検知手段によって該シートが検知されない場合に、前記解除手段により、前記定着手段と前記加圧手段との当接状態を解消することを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
  14. シートにトナー像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により形成されたトナー像をシートに定着させる請求項10〜13のいずれかに記載の定着装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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