JP2006240538A - 車両用換気システム - Google Patents

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Abstract

【課題】安価な構成により乗員の乗車前に車室内を換気する。
【解決手段】バッテリ室2に空気を送風してバッテリ1を冷却するバッテリ用冷却ファン5と、バッテリ室2と車室外とを連通する第1の換気口4と、第1の換気口4とは異なる方向に設けられた第2の換気口12と、乗員の乗車前に車室内の換気の要否を判定する判定手段20と、判定手段20により換気が必要と判定されると冷却ファン5を駆動し、第1の換気口4および第2の換気口12を介して車室内を換気する換気制御手段20,22とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、炎天下で車両を長時間放置した場合等に温度上昇した車室内を換気する車両用換気システムに関する。
夏季等に炎天下で車両を長時間放置すると、日射の影響により車室内温度が上昇し、車両乗車時に乗員は不快感を感じる。このような不快感を解消するため、乗員の乗車前に車室内を強制的に換気するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この特許文献1記載の装置では、車体の左右両側のドア部に換気用ブロワーを設け、換気用ブロワーを介して車室内の高温空気を車室外に排出するようにしている。
特開2003−154842号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の装置では、ドア部に換気専用のブロワーを設ける必要があるため、部品点数が増加し、コストが上昇する。
本発明による車両用換気システムは、バッテリ室に空気を送風してバッテリを冷却するバッテリ用冷却ファンと、バッテリ室と車室外とを連通する第1の換気口と、第1の換気口とは異なる方向に設けられた第2の換気口と、乗員の乗車前に車室内の換気の要否を判定する判定手段と、判定手段により換気が必要と判定されると冷却ファンを駆動し、第1の換気口および第2の換気口を介して車室内を換気する換気制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、乗員の乗車前に車室内の換気が必要と判定されるとバッテリ用冷却ファンを駆動して車室内を換気するようにしたので、換気専用のブロワーを設ける必要がなく、安価な構成により乗車前の換気を行うことができる。
−第1の実施の形態−
以下、図1〜図6を参照して本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1は、第1の実施の形態に係る車両用換気システムの構成を示す図である。本発明は、例えばエンジンと電気モータ(ともに不図示)の組み合わせによって走行するハイブリッド車に適用される。ハイブリッド車の車両後部のバッテリ室2には、電気モータの駆動源としてのバッテリ(強電系バッテリ)1が搭載されている。なお、本発明はハイブリッド車に限らず、電気自動車にも適用可能である。
車両前部には車室内を空調するための空調装置10が搭載されている。この空調装置10は、ブロアファン11の駆動により空調ダクト12を介して吸い込まれた外気または内気を、ヒータクーリングユニットで所望の温度に調整した後、車室内に吹き出すものであり、空調装置10には内気および外気の吸い込みを切り換えるための内外気切換ドア13が設けられている。
なお、図示は省略するが、ヒータクーリングユニットは空気を除湿冷却するエバポレータと、エバポレータ通過後の空気を加熱するヒータコアと、エバポレータからヒータコアへの空気の流れる割合を調整するエアミックスドアとを有する。エバポレータ通過直後の空気温度は空気温度センサ14により検出され、車室内温度は室内温度センサ15により検出され、外気温度は外気温センサ16により検出される。
車両後部のトランクとリヤシートの間にはバッテリ室2が設けられ、バッテリ室2にバッテリ1が収容されている。バッテリ室2は吸気ダクト3を介してリヤシートのヘッドレスト後方の車室内に連通している。バッテリ1の温度はバッテリ温度センサ6により検出され、吸気ダクト3内の空気温度はファン温度センサ7により検出される。
吸気ダクト3内には正逆回転可能な冷却ファン5が配設され、冷却ファン5の回転により車室内の空気が車室外に、または車室外の空気が車室内に送風される。すなわち、冷却ファン5が正回転すると、矢印31に示すように車室内の空気が吸気ダクト3を介してバッテリ室2に送風され、排気ダクト4を介して車室外に排出される。一方、冷却ファン5が逆回転すると、矢印32に示すように車室外の空気が排気ダクト4,バッテリ室2,吸気ダクト3を介して車室内に吸い込まれる。なお、冷却ファン5の主たる機能は、空調装置10により温度調整された車室内の空気をバッテリ室2に送風してバッテリ1を冷却することにある。このため、冷却ファン5を正回転した方が逆回転したときよりも多くの風量が流れるように冷却ファン5は設計されている。
図2は、第1の実施の形態に係る換気システムの制御構成を示すブロック図である。コントローラ20には、上述した空気温度センサ14と室内温度センサ15と外気温センサ16とバッテリ温度センサ6とファン温度センサ7が接続されている。コントローラ20ではこれらからの入力信号に基づき以下のような処理を実行し、内外気切換ドア駆動用アクチュエータ21と冷却ファン駆動用モータ22にそれぞれ制御信号を出力し、内外気切換ドア14の切換および冷却ファン5の駆動を制御する。
図3〜図5は、第1の実施の形態に係るコントローラ20で実行される換気処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは、例えば図6(a)に示す初期条件が成立するとスタートする。すなわち室内温度センサ15により検出された車室内温度Tinが予め定めた所定温度T1(例えば60℃)より高く、かつ外気温センサ16により検出された外気温度Toutより高いときにスタートする。なお、図6(b)に示すようにバッテリ温度センサ6により検出されたバッテリ温度Tbatが予め定めた所定温度T2(例えば60℃)より高く、かつ外気温センサ16により検出された外気温度Toutより高いときにスタートするようにしてもよい。
ここで、所定温度T1,T2は、車内が高温であることにより乗員が乗車した際に換気が必要な程度に不快感を感じる温度に設定される。そして、車室内温度Tinまたはバッテリ温度Tbatが外気温度Toutより高ければ換気により車室内温度を下げることが可能であるため、初期条件が成立し、換気処理がスタートする。
換気処理の開始の条件は上述したものに限らず、図6(a)と図6(b)の両方が成立したときにスタートするようにしてもよい。なお、図6(a),(b)の判定は常時行うのではなく、乗員の乗車意思が検出されたとき、例えば乗車前にリモコンキーの遠隔操作によりドアロック解除が指令されたときに行うようにしてもよい。
換気処理がスタートすると、まず図3のステップS1で内外気切換ドア駆動用アクチュエータ21に制御信号を出力し、内外気切換ドア13を外気導入側に切り換える。次いで、ステップS2で冷却ファン駆動用モータ22に制御信号を出力し、冷却ファン5を逆回転させる。これにより車室外の空気が排気ダクト4を介して車両後方側から車室内に吸い込まれ、バッテリ1が冷却される。その状態を一定時間t1だけ継続した後、ステップS3でファン温度センサ7により検出されたファン温度Tfanを読み込む。
ここで、一定時間t1は、後述の処理(ステップS4)により冷却ファン5を正回転させた際に、車室内の高温空気がバッテリ1に吹き付けられてバッテリ寿命が低下することを防止するため、車室内温度Tinが所定温度まで低下するのに要する時間(例えば1分程度)に設定される。なお、ファン温度Tfanが安定するのに要する時間に設定してもよい。
次いで、ステップS4で冷却ファン駆動用モータ22に制御信号を出力し、冷却ファン5を正回転させる。これにより車室外の空気が空調ダクト12と内外気切換ドア13を介して車両前方側から車室内に吸い込まれる。その状態を一定時間t2(例えば1分程度)だけ継続した後、ステップS5で空気温度センサ14により検出されたエバポレータ直後の空気温度Tevaを読み込む。一定時間t2は、例えば空気温度Tevaが安定するのに要する時間に設定される。
ステップS6では、検出されたファン温度Tfanと空気温度Tevaの大小を比較する。この場合、冷却ファン5を正転した方が車室内に吸い込まれる空気風量が多く、換気効率が高いことを考慮し、単にTfanとTevaの大小を比較するのではなく、TfanとTevaから所定温度T3(例えば5℃)を減じた値(Teva−T3)との大小を比較する。これにより車両後方側から空気を吸い込む場合と車両前方側から空気を吸い込む場合で、どちらが効率よく換気を行うことができるかを判定する。
ステップS6が肯定、すなわち車両後方側から空気を吸い込んだ方が効率よいと判定されるとステップS7に進み、冷却ファン駆動用モータ22に制御信号を出力し、冷却ファン5を逆回転させる。一方、ステップS6が否定、すなわち車両前方側から空気を吸い込んだ方が効率よいと判定されると冷却ファン5をそのまま正回転させる。
次いで、図4のステップS10に進み、室内温度センサ15により検出された車室内温度Tinが予め定めた目標温度T4(例えば25℃)より高いか否か、すなわち車室内が快適温度まで低下したか否かを判定する。車室内温度Tinが目標温度T4以下と判定されると、これ以上換気する必要がないため、冷却ファン5の駆動を停止し、換気処理を終了する。
車室内温度Tinが目標温度T4より高いと判定されるとステップS11に進み、車室内温度Tinが外気温センサ16により検出された外気温度Toutより高いか否かを判定する。車室内温度Tinが外気温度Tout以下の場合は、車室内温度Tinはこれ以上低下しないため、冷却ファン5の駆動を停止し、換気処理を終了する。
車室内温度Tinが外気温度Toutより高いと判定されるとステップS12に進み、車室内温度Tinと外気温度Toutに所定温度T5(例えば10℃)を加算した値(Tout+T5)との大小を比較する。ステップS12が肯定されると、すなわち車室内温度Tinと外気温度Toutの差が所定温度T5より小さければ、これ以上換気運転を続けても車室内温度Tinはそれほど低下しないため、冷却ファン5の駆動を停止し、換気処理を終了する。
ステップS12が否定されると図5のステップS21に進み、冷却ファン5を一定時間t3(例えば10分間)だけ回転させる。このとき冷却ファン5の回転方向は、ステップS6の判定結果に応じて制御されるため、車室内を効率よく換気することができ、より短時間で車室内を目標温度T4に近づけることができる。なお、一定時間t3は、強制換気により車室内温度Tinが十分に低下するのに要する時間に設定され、少なくともステップS3,ステップS5の一定時間t1,t2よりも長い時間に設定される。
一定時間t3が経過するとステップS22に進み、冷却ファン5の回転方向を判定するとともに、空気温度センサ14およびファン温度センサ7の検出値Teva,Tfanを読み込む。ステップS22で冷却ファン5が正回転と判定されるとステップS23に進み、冷却ファン5を逆回転させる。次いでステップS24で、ファン温度Tfanが安定するまで一定時間t4(例えば1分程度)だけ待機し、一定時間t4経過後にファン温度センサ7により検出されたファン温度Tfanを読み込む。
ステップS25では、ステップS6と同様の処理を行う。すなわち、ステップS24で読み込まれたファン温度TfanとステップS22で読み込まれた空気温度Tevaから所定温度T3(例えば5℃)を減算した値(Teva−T3)との大小を比較する。これにより車両後方側から空気を吸い込む場合と車両前方側から空気を吸い込む場合で、どちらが効率よい換気となるかを再度判定する。ステップS25が否定されるとステップS26に進み、冷却ファン5を正回転させた後、図4のステップS10に進み、同様の処理を繰り返す。
一方、ステップS22で冷却ファン5が逆回転と判定されるとステップS27に進み、冷却ファン5を正回転させる。次いでステップS28で、空気温度Tevaが安定するまで一定時間t5(例えば1分程度)だけ待機し、一定時間t5経過後に空気温度センサ14により検出された空気温度Tevaを読み込む。ステップS29では、ステップS6と同様の処理を行う。すなわち、ステップS22で読み込まれたファン温度TfanとステップS28で読み込まれた空気温度Tevaから所定温度T3(例えば5℃)を減算した値(Teva−T3)との大小を比較する。ステップS29が肯定されるとステップS30に進み、冷却ファン5を逆回転させた後、ステップS10に進み、同様の処理を繰り返す。
第1の実施の形態に係る換気システムによる主要な動作を説明する。夏季等に屋外に車両を長時間放置すると、日射の影響により車室内温度Tinが所定温度T1(60℃)以上に上昇する。この状態で例えばリモコンキーの操作によりドアロックが解除されると、上述した換気処理が実行され、内外気切換ドア13が外気導入側に切り換わるとともに、冷却ファン5が一定時間t1だけ逆回転する(ステップS1〜ステップS3)。
これにより図1の矢印32に示すように排気ダクト4を介して車両後方側から車室内に外気が吸い込まれ、車室内の空気は、矢印33に示すように空調ダクト12を介して車両前方側から排出される。その結果、車室内が換気され、車室内温度Tinが低下するとともに、バッテリ1が冷却される。この場合、車室内の高温空気はバッテリ室2に送風されないため、バッテリ1の温度上昇を防ぐことができる。
一定時間t1が経過すると、冷却ファン5は一定時間t2だけ正回転する(ステップS4,ステップS5)。これにより図1の矢印34に示すように空調ダクト12を介して車両前方側から車室内に外気が吸い込まれ、車室内の空気は、矢印31に示すように排気ダクト4を介して車両後方側から排出される。この場合、車室内の空気はバッテリ室2に送風されるが、換気処理の始め(ステップS2,ステップS3)に冷却ファン5を逆回転したことにより車室内温度Tinは低下し、バッテリ1は冷却されているため、バッテリ1の性能劣化を抑制することができる。
以上の動作が終了すると、コントローラ20は、車両後方側から外気を吸い込んだときと車両前方側から外気を吸い込んだときの温度検出結果Tfan,Tevaに基づき、車両後方側および前方側のどちら側から外気を吸い込んだ方が換気効率がよいか、換言すればどちら側から外気を吸い込んだ方が車室内の温度低下を促進させることができるかを判定する(ステップS6)。そして判定結果に応じて冷却ファン5の回転を制御する(ステップS7)。このとき、既に車室内温度Tinが目標温度T4まで低下、あるいは外気温度Toutと同程度まで低下していれば冷却ファン5は駆動を停止する(ステップS10〜ステップS12)。これに対し、車室内の温度低下が十分でなければ、今度は比較的長時間t3、冷却ファン5を駆動する(ステップS21)。
一定時間t3が経過すると冷却ファン5は一旦反対方向に回転し、コントローラ22は、そのときの温度検出結果Tfan,Tevaに基づき、車両後方側と前方側のどちら側から外気を吸い込んだ方が車室内を効率よく換気できるかを再度判定する(ステップS25,ステップS29)。そして判定結果に応じて冷却ファン5の回転を制御する(ステップS26,ステップS30)。ステップS21〜ステップS30の処理は、車室内の温度が十分に低下するまで繰り返される。このように一定時間t3毎に判定を行うことで、車両周囲の外気温度が変化した場合にも、常に効率よく車室内を換気することができる。
以上の第1の実施の形態によれば以下のような作用効果を奏することができる。
(1)車室内が高温状態のときに、バッテリ冷却用の冷却ファン5を回転させて車室内を事前に換気するようにした。これにより換気専用のファンを追加することなく、車内を換気することができ、コストの増加を抑えることができる。
(2)換気運転の際に空調装置10の内外気切換ドア13を外気導入側に切り換え、既存の空調装置10の空気通路を流用して外気を吸い込みまたは内気を排出するようにしたので、換気のための空気通路を別途設ける必要がない。
(3)換気運転の開始時に、一定時間t1だけ冷却ファン5を逆回転させるようにしたので(ステップS1〜ステップS3)、車室内の高温空気がバッテリ1に吹き付けられることを防止でき、バッテリ1の性能劣化を抑制することができる。
(4)冷却ファン1を一定時間t1,t2だけ逆回転および正回転させ、そのときの温度検出結果Tfan,Tevaに基づき、どちらに回転させた方が換気効率がよいかを判定し(ステップS6)、判定結果に応じて冷却ファン5の回転を制御するようにした(ステップS7)。これにより効率よく車室内温度Tinを低下させることができる。
(5)温度検出結果Tfan,Tevaに基づき換気効率を判定して冷却ファン5を所定時間t3一方向に回転した後、冷却ファン5を反対方向に回転し、冷却ファン5の正転逆転でどちらの方が換気効率がよいかを再度判定するようにした(ステップS25,ステップS29)。これにより車両周囲の外気温度が変化した場合にも常に精度よく換気することができる。
(6)冷却ファン5を正回転させたときに車室内に吸い込まれるエバポレータ通過直後の空気温度Tevaから所定温度T3を減じた値と、冷却ファン5を逆回転させたときに車室内に吸い込まれるファン温度Tfanとの大小を比較し、換気効率を判定するようにした。これにより冷却ファン5の逆回転時に吸込風量が低下して換気効率が悪化する点を考慮した換気効率の判定が可能となる。
−第2の実施の形態−
図7〜図9を参照して本発明の第2の実施の形態について説明する。
第1の実施の形態では、冷却ファン5の回転を制御して換気運転を行うようにしたが、第2の実施の形態では、冷却ファン5の回転だけでなくブロアファン11の回転を制御して換気運転を行う。なお、以下では第1の実施の形態との相違点を主に説明する。
図7は、第2の実施の形態に係る車両用換気システムの構成を示すブロック図である。なお、図2と同一の箇所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説明する。図7に示すようにコントローラ20にはブロアファン駆動用23がさらに接続されている。コントローラ20では温度センサ6,7,14〜16からの入力信号に基づき以下のような処理を実行し、内外気切換ドア駆動用アクチュエータ21と冷却ファン駆動用モータ22とブロアファン駆動用モータ23にそれぞれ制御信号を出力する。
図8,図9は、第2の実施の形態に係るコントローラ20で実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは第1の実施の形態と同様、図6の条件が満たされるとスタートする。なお、図8,9において図3,5と同一の箇所には同一の符号を付し、以下ではその相違点を主に説明する。
図8に示すように、換気処理の開始により冷却ファンを一定時間t1だけ逆回転させた後(ステップS3)、ステップS41に進み、冷却ファン駆動用モータ22に制御信号を出力して冷却ファン5を正回転させるとともに、ブロアファン駆動用モータ23に制御信号を出力してブロアファン11を正回転させる。これにより空調ダクト12を介して車両前方側からより多くの外気を効率よく吸い込むことができる。
その後、Tfan<Teva−T3と判定されると(ステップS6)、ステップS42に進み、冷却ファン駆動用モータ22に制御信号を出力して冷却ファン5を逆回転させるとともに、ブロアファン駆動用モータ23に制御信号を出力してブロアファン11の回転を停止する。すなわち、ブロアファン11はシロッコファンであるため、逆回転させても空調ダクト12を介して車室外に効率よく空気を排出することができないので、無駄な電力消費を防ぐべくブロアファン11の回転を停止する。
図8の処理が終了すると、第1の実施の形態と同様、図4のステップS10〜ステップS12に進んで換気処理を終了すべきか否かを判定し、換気処理を終了すべきでないと判定すると、図9のステップS21に進んで冷却ファン5を所定時間t3回転させる。次いで、ステップS51で冷却ファン5の回転方向を判定するとともに、ブロアファン11が正回転してるか否かを判定し、さらに空気温度センサ14およびファン温度センサ7の検出値Teva,Tfanを読み込む。
ステップS51で冷却ファン5が正回転かつブロアファン11が正回転と判定されるとステップS52に進み、冷却ファン5を逆回転させるとともにブロアファン11の回転を停止する。そして、一定時間t4の経過後にTfan≧Teva−T3と判定されると、すなわち冷却ファン5を正回転させた方が換気効率がよいと判定されるとステップS53に進み、冷却ファン5を正回転させるとともに、ブロアファン11も正回転させる。
一方、ステップS51で冷却ファン5が逆回転かつブロアファン11が回転停止と判定されるとステップS54に進み、冷却ファン5を正回転させるとともにブロアファン11も正回転させる。そして、一定時間t5の経過後にTfan<Teva−T3と判定されると、すなわち冷却ファン5を逆回転させた方が換気効率がよいと判定されるとステップS55に進み、冷却ファン5を逆回転させるとともに、ブロアファン11の回転を停止する。
このように第2の実施の形態では、冷却ファン5を正回転させるとき、ブロアファン11も同時に正回転させるようにしたので、換気運転の際の車室内への吸い込み風量が増加し、より短時間で車室内温度Tinを十分に低下させることができる。
なお、以上では、冷却ファン5の逆回転時にブロアファン11の回転を停止するようにしたが(ステップS42,ステップS52,ステップS55)、ブロアファン11の逆回転時に空調ダクト12を介して車室内の空気を排出可能であれば、ブロアファン11を逆回転させるようにしてもよい。
−第3の実施の形態−
図10,11を参照して本発明による第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態では、換気制御時に冷却ファン5の回転とブロアファン11の回転を制御し、さらにウインドの開閉を制御する。なお、以下では第1および第2の実施の形態との相違点を主に説明する。
図10は、第3の実施の形態に係る車両用換気システムの構成を示すブロック図である。なお、図7と同一の箇所には同一の符号を付す。図10に示すようにコントローラ20にはウインド開閉用アクチュエータ24が新たに接続されている。コントローラ20では室内温度センサ15と外気温センサ16とファン温度センサ7からの入力信号に基づき以下のような処理を実行し、内外気切換ドア駆動用アクチュエータ21と冷却ファン駆動用モータ22とブロアファン駆動用モータ23とウインド開閉用アクチュエータ24にそれぞれ制御信号を出力する。
図11は,第3の実施の形態に係るコントローラ20で実行される処理の一例を示すフローチャートである。このフローチャートは第1,第2の実施の形態と同様、図6の条件が満たされるとスタートする。まず、ステップS61で内外気切換ドア駆動用アクチュエータ21に制御信号を出力し、内外気切換ドア13を外気導入側に切り換える。次いで、ステップS62でウインド開閉用アクチュエータ24に制御信号を出力し、所定量(例えば10mm〜50mm程度)だけ窓(サイドウインド)を開放する。
ステップS63では、冷却ファン駆動用モータ22に制御信号を出力して冷却ファン5を逆回転させるとともに、ブロアファン駆動用モータ23に制御信号を出力してブロアファン11を正回転させる。これにより空調ダクト12を介して車両前方側から車室内に外気が吸い込まれるとともに、排気ダクト4を介して車両後方側から車室内に外気が吸い込まれ、車室内の空気は窓から排出される。これによりバッテリ1を冷却することができるとともに、車内を換気することができる。
このように第3の実施の形態では、冷却ファン5とブロアファン11の駆動により車両前方側および車両後方側からそれぞれ車室内に外気を吸い込み、車室内の空気を窓から排出するようにしたので、車室内に多量の空気を吸い込むことができ、車内を効率よく換気できる。
本発明は、判定手段としてのコントローラ20により乗車前の車室内の換気の要否を判定し(図6)、換気が必要と判定されると換気制御手段としてのコントローラ20によりバッテリ用冷却ファン5を駆動して車室内を換気したことを特徴とするが、本発明の特徴、機能を実現できる限り、本発明は実施の形態の車両用換気システムに限定されない。
換気が必要と判定されたときに、冷却ファン5の逆転により吸い込まれる空気温度Tfanを第1の温度検出手段としてのファン温度センサ7により検出するとともに、冷却ファン5の正転により吸い込まれる空気温度Tevaを第2の温度検出手段としての空気温度センサ14により検出し、その検出結果Tfan,Tevaに基づき、どちらの回転が換気効率がよいかを判定し、その判定結果に応じて冷却ファン5を回転させるようにしたが、冷却ファン5を一方向のみに回転して換気するようにしてもよい。この場合、バッテリ1の寿命にとっては冷却ファン5を逆転させて換気する方が好ましい。また、冷却ファン5の正転逆転の順番は反対でもよい。
バッテリ室2に連通する排気ダクト4(第1の換気口)と空調装置10に連通する空調ダクト12(第2の換気口)を介して車室内を換気するようにしたが、換気口の位置はこれに限らない。すなわち第1の換気口を車両後方に、第2の換気口を車両前方に設けたが、第1の換気口と異なる方向に第2の換気口を設けるのであれば、車両前後方向反対側に設けなくてもよい。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する際、上記実施形態の記載事項と特許請求の範囲の記載事項の対応関係になんら限定も拘束もされない。
本発明の実施の形態に係る車両用換気システムの構成を示す図。 本発明の第1の実施の形態に係る車両用換気システムの制御構成を示すブロック図。 図2のコントローラにおける換気処理の一例を示すフローチャート(その1)。 図2のコントローラにおける換気処理の一例を示すフローチャート(その2)。 図2のコントローラにおける換気処理の一例を示すフローチャート(その3)。 図3〜5のフローチャートを開始するための初期条件を示す図。 本発明の第2の実施の形態に係る車両用換気システムの制御構成を示すブロック図。 図7のコントローラにおける換気処理の一例を示すフローチャート(その1)。 図7のコントローラにおける換気処理の一例を示すフローチャート(その2)。 本発明の第3の実施の形態に係る車両用換気システムの制御構成を示すブロック図。 図10のコントローラにおける換気処理の一例を示すフローチャート。
符号の説明
1 バッテリ
2 バッテリ室
4 排気ダクト
5 冷却ファン
7 ファン温度センサ
12 空調ダクト
14 空気温度センサ
20 コントローラ
22 冷却ファン駆動用モータ

Claims (4)

  1. バッテリ室に空気を送風してバッテリを冷却するバッテリ用冷却ファンと、
    前記バッテリ室と車室外とを連通する第1の換気口と、
    前記第1の換気口とは異なる方向に設けられた第2の換気口と、
    乗員の乗車前に車室内の換気の要否を判定する判定手段と、
    前記判定手段により換気が必要と判定されると前記冷却ファンを駆動し、前記第1の換気口および第2の換気口を介して車室内を換気する換気制御手段とを備えることを特徴とする車両用換気システム。
  2. 請求項1に記載の車両用換気システムにおいて、
    前記冷却ファンは正逆転可能であり、正転駆動時には車室内の空気を前記バッテリ室を介して車室外に送風し、逆転駆動時には車室外の空気を前記バッテリ室を介して車室内に送風し、
    前記換気制御手段は、前記判定手段により換気が必要と判定されると前記冷却ファンを逆転駆動して車室内を換気することを特徴とする車両用換気システム。
  3. 請求項1に記載の車両用換気システムにおいて、
    前記冷却ファンは正逆転可能であり、
    前記冷却ファンの逆転駆動により前記第1の換気口を介して車室外から車室内に取り込まれる空気温度を検出する第1の温度検出手段と、
    前記冷却ファンの正転駆動により前記第2の換気口を介して車室外から車室内に取り込まれる空気温度を検出する第2の温度検出手段とをさらに備え、
    前記換気制御手段は、
    前記判定手段により換気が必要と判定されると前記冷却ファンを一方向に駆動して前記第1の温度検出手段および前記第2の温度検出手段のいずれか一方により空気温度を検出した後、前記冷却ファンを反対方向に駆動して前記第1の温度検出手段および前記第2の温度検出手段のいずれか他方により空気温度を検出し、その後、検出された空気温度に基づき車室内の温度低下を促進するように前記冷却ファンを正転駆動または逆転駆動して車室内を換気することを特徴とする車両用換気システム。
  4. 請求項3に記載の車両用換気システムにおいて、
    前記換気制御手段は、前記冷却ファンを逆転駆動して車室外の空気を前記第1の換気口を介して車室内に送風するとともに前記第1の温度検出手段により空気温度を検出し、
    その後、前記冷却ファンを正転駆動して車室外の空気を前記第2の換気口を介して車室内に送風するとともに前記第2の温度検出手段により空気温度を検出し、
    さらにその後、検出された空気温度に基づき車室内の温度低下を促進するように前記冷却ファンを正転駆動または逆転駆動して車室内を換気することを特徴とする車両用換気システム。
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