JP2012101689A - ダッシュボード冷却システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ダッシュボードの温度上昇を効果的に抑制する。
【解決手段】ダッシュボード冷却システム1は、冷却液は、ダッシュボード4の上面に設けられた冷却パネル6の冷却パイプ7と通気路に設けられたラジエータ30とを循環する。ダッシュボード4の上面は、冷却液によって冷却され、昇温した冷却液は、ラジエータ30を通過する空気によって冷却される。通気路には、第1位置又は第2位置に設定される切り替え弁25が設けられる。車室3内の温度が所定温度以上で且つエアコンがオフの場合、切り替え弁25は第1位置に設定され、通気路は車室3内と車外とを連通し、ダッシュボード4の冷却と同時に車室3内の換気が行われる。車室3内の温度が所定温度未満又はエアコンがオフの場合、切り替え弁25は第2位置に設定され、通気路は車外同士を連通し、ダッシュボード4の冷却のみが行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両に搭載されるダッシュボード冷却システムに関する。
特開平9−95124号公報には、自動車室内と車外とを連通する通気口に設けられた排気ファンを回転させ、自動車室内の空気を外気と強制的に交換し、自動車室内を外気温に近い状態に保持する換気装置が記載されている。
また、特開2006−27461号公報には、インパネの内部空間に外気を導入してインパネの内部空間の滞留空気を車内空間に排気し、さらに車内の滞留空気を車外へ排気することで、インパネの内部空間の温度を下げてインパネ表面の温度を下げる換気装置が記載されている。
特開平9−95124号公報 特開2006−27461号公報
一般に、車両のフロントウィンドウパネルの直下に配置されるダッシュボードは、太陽光の入射に起因して高温になり易い。ダッシュボードの高温化は、車室内の温度上昇を招く。特に、夏場等で日射量が多く気温が高いときには、ダッシュボードの温度や車室内の温度は非常に高温となり、乗員に不快感を与える。このため、ダッシュボードの温度上昇を抑制することが望ましい。
しかし、上記特開平9−95124号公報に記載された換気装置は、車室内を換気して車室内温度を低下させるものであり、ダッシュボードの温度を直接低下させるものではない。
また、上記特開2006−27461号公報に記載された換気装置は、インパネの内部空間を換気することでインパネ表面の温度を低下させるものであり、太陽光の入射を受けて高温となるダッシュボードの上面を直接冷却するものではない。このため、ダッシュボードの温度を十分に低下させることができない可能性がある。
そこで、本発明は、ダッシュボードの温度上昇を効果的に抑制することが可能なダッシュボード冷却システムの提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明は、車両のダッシュボードの温度上昇を抑制するダッシュボード冷却システムであって、冷却路と循環路とポンプと通気路と切り替え手段と放熱器とを備える。
冷却路は、冷却液が流入する流入口と流出する流出口とを有し、ダッシュボードの上面のほぼ全域の近傍を巡回する。循環路は、流入口と流出口とを連通する。ポンプは、循環路に設けられ、流出口から回収した冷却液を流入口へ循環供給する。通気路は、車外に開口する第1開口と分岐部とを連通する第1領域と、車外に開口する第2開口と分岐部とを連通する第2領域と、車室内に開口する第3開口と分岐部とを連通する第3領域とを有する。切り替え手段は、第2領域を閉塞する第1連通状態と第3領域を閉塞する第2連通状態とに選択的に設定可能である。放熱器は、循環路に設けられ且つ第1領域に配置されて内部を冷却液が流通するラジエータと、第1領域に設けられてラジエータに通風するファンとを有し、循環路を流通する冷却液を冷却する。
上記構成では、ポンプが駆動すると、冷却液は、流入口から冷却路へ流入してダッシュボードのほぼ全域の近傍を巡回して流出口から流出し、ラジエータの内部を流通して再び流入口から冷却路へ流入する。ファンが駆動すると、空気はラジエータを通過する。ダッシュボードの上面は、冷却路を流通する冷却液によって冷却され、ダッシュボードを冷却して昇温した冷却液は、ラジエータを通過する空気によって冷却される。ラジエータ及びファンは、通気路の第1領域に設けられる。切り替え手段が第1連通状態に設定されると、第2領域が閉塞され、通気路は第3開口及び第1開口を介して車室内と車外とに連通し、ファンが駆動すると、車室内の空気と車外の空気とが交換されて車室内が換気される。一方、切り替え手段が第2連通状態に設定されると、第3開口を介して車室内に連通する第3領域が閉塞され、通気路は車室内には連通せず、車室内は換気されない。
このように、太陽光の入射を受けて高温となるダッシュボードの上面を、比較的比熱の大きい冷却液を循環させて冷却するので、ダッシュボードの温度上昇を効果的に抑制することができる。また、ダッシュボードの温度上昇が抑制されるので、間接的に車室内の温度上昇も抑制することができる。また、車室内と車外とに連通可能な通気路に放熱器を設けているので、通気路を車室内と車外とに連通させることによってダッシュボードの冷却と車室内の換気とを同時に行うことができる。さらに、通気路の連通状態は切り替え手段の設定によって任意に変更できるので、環境条件や車両の状態等に応じて車室内の換気を行うか否かを選択することができる。
また、上記ダッシュボード冷却システムは、車室内温度検出センサと切り替え制御手段とを備えてもよい。車室内温度検出センサは、車室内の温度を検出する。切り替え制御手段は、車室内温度検出センサが検出した車室内の温度が所定温度以上の場合、切り替え手段を第1連通状態に設定し、検出した車室内の温度が所定温度未満の場合、切り替え手段を第2連通状態に設定する。
上記構成では、車室内の温度が所定温度以上の場合には、切り替え手段が切り替え制御手段によって第1連通状態に設定されるので、ダッシュボードの冷却と車室内の換気とが同時に行われる。一方、車室内の温度が所定温度未満の場合には、切り替え手段が第2連通状態に設定されるので、ダッシュボードの冷却のみが行われる。このため、例えば、真夏の炎天下に駐車して車室内が高温となった場合には、ダッシュボードの冷却と車室内の換気とを同時に行い、乗員が乗車して車室内が適温となった場合には、ダッシュボードの冷却のみを行うことができる。
また、上記ダッシュボード冷却システムは、車両に設けられた車室内へ空調風を供給する空調装置が作動しているか否かを検知する空調作動検知手段を備えてもよい。切り替え制御手段は、空調装置が作動していると空調作動検知手段が検知した場合、車室内の温度に関わらず、切り替え手段を第2連通状態に設定する。
上記構成では、空調装置が作動すると、車室内の温度が所定温度以上であっても、切り替え手段が第2連通状態に設定されるので、車室内の換気は行われない。従って、空調風が車外に流出せず、空調装置の過剰使用による電力の消費を抑制することができる。
また、上記ダッシュボード冷却システムは、ファンを制御するファン制御手段を備えてもよい。ファンは、分岐部から第1開口へ向かって空気を流通させる正回転状態と第1開口から分岐部へ向かって空気を流通させる逆回転状態とに選択的に設定可能であり、ファン制御手段は、ファンを正回転状態と逆回転状態との少なくとも一方に選択的に設定する。
上記構成では、切り替え手段が切り替え制御手段によって第1連通状態に設定され、ファンがファン制御手段によって正回転状態に設定されると、車室内の空気がラジエータを通過して車外に排出される。すなわち、ダッシュボードの冷却と同時に車室内は排気方式で換気され、ラジエータ内を流通する昇温した冷却液は、主として車室内の空気によって冷却される。また、切り替え手段が第1連通状態に設定され、ファンが逆回転状態に設定されると、車外の空気がラジエータを通過して車室内に供給される。すなわち、ダッシュボードの冷却と同時に車室内は給気方式で換気され、昇温した冷却液は、主として車外の空気によって冷却される。一方、切り替え手段が第2連通状態に設定されると、ファンが正回転状態及び逆回転状態の何れに設定されていても、ダッシュボードの冷却のみが行われ、昇温した冷却液は、常に車外の空気によって冷却される。このように、通気路内の空気の流通方向はファンの設定によって任意に変更できるので、環境条件や車両の状態等に応じて、昇温した冷却液を冷却する空気を選択することができる。
また、上記ダッシュボード冷却システムは、車外の温度を検出する車外温度検出センサを備えてもよい。ファン制御手段は、車外温度検出センサが検出した車外の温度が第1所定温度以上で、且つ車室内温度検出センサが検出した車室内の温度と検出した車外の温度との差が第2所定温度以上の場合、ファンを逆回転状態に設定する。
上記構成では、車外の温度が第1所定温度以上で、且つ車室内の温度と車外の温度との差が第2所定温度以上の場合、ファンが逆回転状態に設定され、昇温した冷却液は主として車外の空気によって冷却される。このため、例えば、真夏の炎天下に長時間駐車して車室内が車外よりも相当高温になった場合には、昇温した冷却液が車室内の空気よりも低温の車外の空気によって冷却されるので、ダッシュボードの冷却効果を向上させることができる。
また、上記ダッシュボード冷却システムは、ラジエータを通過した空気の温度を検出するラジエータ排気温度センサを備えてもよい。切り替え制御手段は、ファンが逆回転状態であって、検出した車室内の温度がラジエータ排気温度センサが検出したラジエータを通過した空気の温度以上の場合には、切り替え手段を第1連通状態に設定し、検出した車室内の温度が検出したラジエータを通過した空気の温度未満の場合には、切り替え手段を第2連通状態に設定する。
上記構成では、ファンが逆回転状態に設定されて昇温した冷却液が車外の空気によって冷却される状態において、車室内の温度がラジエータを通過した空気(ラジエータ排気)の温度以上の場合には、切り替え手段が第1連通状態に設定され、ダッシュボードの冷却と同時に車室内は給気方式で換気され、車室内の温度がラジエータ排気の温度未満の場合には、切り替え手段が第2連通状態に設定され、ダッシュボードの冷却のみが行われる。このため、ラジエータ排気が車室内の空気よりも低温の場合には、ラジエータ排気を車室内に供給して直接的に車室内の温度上昇を抑制することができる。
また、上記ダッシュボード冷却システムは、車両の始動を検知する車両始動検知手段を備えてもよい。切り替え制御手段は、ファン制御手段がファンを逆回転状態に設定し、且つ車両始動検知手段が車両の始動を検知した場合、ラジエータを通過した空気の温度に関わらず、切り替え手段を第2連通状態に設定する。
上記構成では、車両が始動すると、ラジエータ排気の温度が車室内の温度未満であっても、切り替え手段が第2連通状態に設定され、車室内の換気は行われない。従って、比較的高温となるラジエータ排気が車室内に供給されないので、乗員はラジエータ排気が車室内を対流することによる不快感を覚えずに快適に乗車することができる。
また、上記ダッシュボード冷却システムは、太陽光線を電力に変換する太陽電池を備えてもよい。この場合、ポンプ及びファンは、太陽電池からの電力によって直接駆動する。
上記構成では、ポンプとファンは、日射量に比例して発電する太陽電池から直接電力が供給され駆動する。このため、ポンプ及びファンの駆動は日射量に比例して変化し、日射量が多いときには、冷却路に供給される冷却液の流量及びラジエータを通過する空気の風量は多くなり、ダッシュボードの冷却効果及び車室内の換気効果が向上する。従って、ポンプ及びファンの駆動を制御することなく、環境条件に適したダッシュボードの冷却及び車室内の換気を行うことができる。また、ポンプ及びファンの駆動を制御するためのセンサや制御装置が不要であるので、部品点数の増加を抑制し、システムを簡素化することができる。
本発明によれば、ダッシュボードの上面を冷却液によって冷却するので、ダッシュボードの温度上昇を効果的に抑制することができる。
第1実施形態のダッシュボード冷却システム1が搭載された車両2の概略図である。 ダッシュボード冷却システム1の構成図である。 冷却パネル6の平面図及び断面図である。 第2実施形態のダッシュボード冷却システムの構成図である。
以下、本発明の第1実施形態のダッシュボード冷却システム1について、図面を参照して説明する。図1は、ダッシュボード冷却システム1が搭載された車両2の概略図である。図2は、ダッシュボード冷却システム1の構成図である。図3(a)は、冷却パネル6の平面図であり、図3(b)は、図3(a)のA−A矢視断面図である。
図1及び図2に示すように、ダッシュボード冷却システム1は、冷却パネル6と循環パイプ10と太陽電池11と通気ダクト13とポンプ27と放熱器29と車室内温度検出センサ33とコントローラ34とを備え、車両2に搭載されている。放熱器29は、ラジエータ30とファン31とを有する。車両2には、車室3内へ空調風を供給するエアコンディショナー装置(以下、単にエアコンと称する)が搭載され、車室3内には、乗員からの操作に応じてエアコンを作動及び停止させるエアコンスイッチ35が配置されている。
冷却パネル6は、図3(a)及び図3(b)に示すように、冷却パイプ7とカバー8とを有する。カバー8は、相対向する第1冷却プレート9aと第2冷却プレート9bとを有する薄板状の矩形箱状体であり、冷却パイプ7の外周を覆う。第1冷却プレート9aは、所望の柔軟性があり熱伝導率が低い(断熱性の)樹脂材等で形成され、第2冷却プレート9bは、所望の柔軟性があり熱伝導率が高い(高伝熱性の)樹脂材等で形成されている。
冷却パイプ7は、所望の柔軟性があり熱伝導率が高い(高伝熱性の)樹脂材等で形成され、カバー8に保持される。冷却パイプ7の内周面は、冷却液の流路(冷却路)を形成している。冷却パイプ7の全長は、カバー8(第1及び第2冷却プレート9a,9b)の長手方向の長さの数倍に設定され、冷却パイプ7は、カバー8の長手方向に沿って延びる複数の直線部分を有するように蛇行状に曲折された状態でカバー8の内部に配置され、カバー8の内部のほぼ全域を巡回する。冷却パイプ7の一端(流入口)7aには、流入側コネクタ(図示省略)が固定され、他端(流出口)7bには、流出側コネクタ(図示省略)が固定されている。第1冷却プレート9aの周縁と第2冷却プレート9bの周縁とは、冷却パイプ7の両端7a,7bを露出させる開口部分を除く領域で、互いに接合されている。
図1及び図2に示すように、冷却パネル6は、ダッシュボード4の上面に載置され固定される。この状態で、第2冷却プレート9bは、ダッシュボード4の上面をほぼ全域に亘って覆うとともに、ダッシュボード4の上面に密着する。なお、冷却パネル6の構造は、上記に限定されない。例えば、冷却パイプ7を、カバー8の内部のほぼ全域を巡回する他の形状(例えば螺旋状)に配置してもよい。また、冷却パイプ7を省略し、第1及び第2冷却プレート9a,9bの内面によって冷却液の流路を形成してもよい。
循環パイプ10は、ポンプ27の流出口27bと冷却パイプ7の一端(流入側コネクタ)7aとを接続する第1管路10aと、冷却パイプ7の他端(流出側コネクタ)7bとラジエータ30の流入口30aとを接続する第2管路10bと、ラジエータ30の流出口30bとポンプ27の流入口27aとを接続する第3管路10cとを有する。循環パイプ10は、断熱性が高い金属材や樹脂材等によって形成される。循環パイプ10の内周面は、冷却液の流路(循環路)を形成し、この流路内を冷却液が封入された状態で流通する。循環パイプ10内の冷却液は、一端7aから冷却パイプ7に流入し、他端7bから循環パイプ10に流出する。
太陽電池11は、車両2のルーフ5上に設けられ、太陽光線を電力に変換する。太陽電池11の電力供給線12は、コントローラ34を介して後述する弁駆動モータ26、ポンプモータ28及びファンモータ32に接続される。コントローラ34は、車両2に搭載された車載バッテリ(図示省略)と各モータ26,28,32とを断絶した状態で、太陽電池11が発電した電力を各モータ26,28,32へ直接供給する。太陽電池11の発電量は、日射量に比例して変化し、日射量の増減に応じて増減する。
通気ダクト13は、第1ダクト14と第2ダクト17と第3ダクト20と分岐接続管23とを有し、車両2の後部の車内空間に設けられる。第1ダクト14の一端と第2ダクト17の一端と第3ダクト20の一端とは、相互に連通する状態で分岐接続管23に接続されている。また、第1ダクト14の他端には、車外に開口する第1開口15が設けられ、第2ダクト17の他端には、車外に開口する第2開口18が設けられ、第3ダクト20の他端には、後部座席の後方で車室3内に開口する第3開口21が設けられている。第1〜第3ダクト14,17,20及び分岐接続管23の内周面は、通気路を形成している。分岐接続管23の内周面は、分岐部24を区画し、第1ダクト14の内周面は、第1開口15と分岐部24とを連通する第1領域16を区画し、第2ダクト17の内周面は、第2開口18と分岐部24とを連通する第2領域19を区画し、第3ダクト20の内周面は、第3開口21と分岐部24とを連通する第3領域22を区画する。第1領域16と第3領域22とは、分岐部24を介して直線状に連続する。
分岐部24には、切り替え弁(切り替え手段)25が設けられる。切り替え弁25は、分岐接続管23に回転自在に支持され、弁駆動モータ26によって第1位置と第2位置とに選択的に設定される。第1位置の切り替え弁25は、第2ダクト17の一端で第2領域19を閉塞し、第2位置の切り替え弁25は、第3ダクト20の一端で第3領域22を閉塞する。切り替え弁25が第1位置に設定された第1連通状態では、通気路は、第1開口15及び第3開口21を介して、車室3内と車外とを連通する。一方、切り替え弁25が第2位置に設定された第2連通状態では、通気路は、車室3内と車外とを連通せずに、第1開口15及び第2開口18を介して車外同士を連通する。弁駆動モータ26は、太陽電池11からの電力供給によって駆動する。なお、図1では、切り替え弁25が第1位置に設定された状態を示し、図2では、切り替え弁25が第2位置に設定された状態を示している。また、本システム以外の用途のために車両2に設けられた通風用等のダクトを、本システムの通気ダクト13として用いてもよい。
ポンプ27は、ポンプモータ28の回転軸に従動回転するインペラを有する遠心式ポンプであり、流入口27aから吸入した冷却液を、インペラの回転によって昇圧して流出口27bから吐出する。ポンプモータ28は、太陽電池11から直接供給される電力によって駆動し、太陽電池11の発電量は、日射量に比例して変化するため、ポンプ27の吐水量は、日射量に比例して変化する。
放熱器29は、第1ダクト14の内部の第1領域16に配置され、ブラケット(図示省略)を介して第1ダクト14の内周面に支持される。ラジエータ30は、チューブとフィンとで構成されるコア部と、コア部の両端に位置する2つのタンクとを有する。2つのタンクの一方と他方とには、それぞれ流入口30aと流出口30bとが設けられ、冷却液は、一方のタンクの流入口30aから流入し、コア部のチューブを通過して、他方のタンクの流出口30bから流出する。
ファン31は、ファンモータ32の回転軸に従動して回転する。ファン31が回転すると、第2開口18又は第3開口21から通気路内に空気が流入し、流入した空気がラジエータ30を通過して第1開口15から車外へ流出する。ファンモータ32は、太陽電池11から直接供給される電力によって駆動し、太陽電池11の発電量は、日射量に比例して変化するため、ファン31の送風量は、日射量に比例して変化する。
車室内温度検出センサ33は、車室3内に設けられ、所定時間毎に車室3内の温度を検出し、コントローラ34に出力する。
コントローラ34には、車室内温度検出センサ33からの車室内温度信号とエアコンスイッチ35からのオン/オフ信号とが入力する。コントローラ34は、車室内温度検出センサ33が検出する車室3内の温度と、エアコンの作動状態(エアコンスイッチ35から入力するオン/オフ信号の状態)とに基づいて、弁駆動モータ26の駆動を制御して切り替え弁25の状態を適宜変更する。コントローラ34による弁駆動モータ26の駆動制御は、弁駆動モータ26の作動のオン/オフと回転方向の変更とを含む。コントローラ34は、車室3内の温度が所定温度以上で且つエアコンがオフの場合には、切り替え弁25を第1位置に設定し、車室3内の温度が所定温度未満の場合又はエアコンがオンの場合には、切り替え弁25を第2位置に設定する。すなわち、コントローラ34は、車室3内の温度とエアコンの作動状態とに応じて切り替え弁25を第1位置又は第2位置に設定する切り替え制御手段として機能し、エアコンスイッチ35は、エアコンが作動しているか否かを検知する空調作動検出手段として機能する。
上記のように構成されたダッシュボード冷却システム1では、駆動中のポンプ27から吐出された冷却液は、第1管路10a→冷却パネル6の冷却パイプ7→第2管路10b→ラジエータ30→第3管路10c→ポンプ27の順に循環し、ダッシュボード4の上面は、冷却パイプ7を流通する冷却液によって冷却される。
また、車室3内の温度が所定温度以上で且つエアコンがオフの場合には、切り替え弁25が第1位置に設定されるので、車室3内の空気は、ファン31の回転によって第3開口21から通気路内に流入し、第1開口15から車外に排出される。これにより、ダッシュボード4を冷却して昇温した冷却液は、主として車室3内の空気によって冷却され、車室3内は排気方式で換気される。一方、車室3内の温度が所定温度未満の場合又はエアコンがオンの場合には、切り替え弁25が第2位置に設定されるので、車外の空気は、ファン31の回転によって第2開口18から通気路内に流入し、第1開口15から車外に排出される。これにより、昇温した冷却液は、常に車外の空気によって冷却され、車室3内は換気されない。
また、ポンプモータ28とファンモータ32とは、太陽電池11から直接供給される電力によってそれぞれ駆動し、ポンプ27の吐水量及びファン31の送風量は、日射量に比例してそれぞれ変化する。このため、日射しが強く日射量が多い環境下であるほど、冷却パイプ7に流入する冷却液の流量及びラジエータ30を通過する空気の風量が増大し、ダッシュボード4の冷却効果及び車室3内の換気効果が向上する。
このように、本実施形態のダッシュボード冷却システム1によれば、太陽光の入射を受けて高温となるダッシュボード4の上面を、比較的比熱の大きい冷却液を循環させて冷却するので、ダッシュボード4の温度上昇を効果的に抑制することができ、ダッシュボード4の高温化に伴う車室3内の温度上昇を抑制することができる。
また、ダッシュボード4の内部構造を変更することなく、冷却パネル6をダッシュボード4の上面に設けているため、既存の車両に対しても本システムを容易に適用することができる。
また、放熱器29は、車室3内と車外とを連通する第1連通状態に設定可能な通気路に配置されているので、第1連通状態では、ダッシュボード4の冷却と同時に、車室3内の空気を車外に排出して車室3内を換気することができる。
また、車室3内が所定温度以上で且つエアコンがオフの場合には、車室3内は換気され、車室3内の温度が所定温度未満の場合又はエアコンがオンの場合には、車室3内は換気されない。このため、例えば、真夏の炎天下に駐車して車室3内が高温となった場合には、ダッシュボード4の冷却と車室3内の換気とが同時に行われて車室3内の温度上昇が抑制されるので、乗車時の乗員の不快感を低減し、運転開始直後におけるエアコンの過剰使用による電力の消費を抑制することができる。一方、車室3内が適温の場合や乗員がエアコンを作動させる場合には、ダッシュボード4の冷却のみが行われ車室3内の空気が車外に流出しないので、車室3内を快適な状態に維持することができ、また、エアコンの過剰使用による電力の消費を抑制することができる。
また、ポンプ27及びファン31は、日射量に比例して発電する太陽電池11から直接電力が供給されて駆動するポンプモータ28及びファンモータ32によって駆動されるので、ポンプ27及びファン31の駆動を制御することなく、環境条件に適したダッシュボード4の冷却及び車室3内の換気を行うことができる。また、ポンプ27及びファン31の駆動を制御するためのセンサや制御装置が不要であるので、部品点数の増加を抑制し、システムを簡素化することができる。
また、切り替え弁25、ポンプ27及びファン31は、太陽電池11からの電力のみで駆動されるので、ダッシュボード冷却システム1の作動は車載バッテリに対して影響を与えない。
なお、ダッシュボード4を冷却する方法は、上記に限定されない。例えば、ダッシュボード4の上面のパネル内側に冷却液が流通するパイプを直接取り付けてもよく、ダッシュボード4の上面のパネルに、仕切板等で冷却液が流通する流路を形成して、冷却液を流通させてもよい。
また、切り替え弁25の状態は、車室3内の温度とエアコンの作動状態との双方に基づいて設定されることに限定されず、何れか一方や他の判断基準に基づいて設定されてもよく、乗員の意思によって設定されてもよい。切り替え弁25の状態を乗員の意思によって設定する場合、乗員からの操作を受け付ける専用のスイッチを車室3内等に設け、当該スイッチの操作に応じてコントローラ34が切り替え弁25の状態を切り替える方法や、切り替え弁25に機械式レバーを取り付け、乗員が当該レバーを直接操作することによって切り替え弁25の状態が切り替わる方法等が適用可能である。
また、車室内温度検出センサ33とコントローラ34とに代えて、サーモスタットを車室3内に設け、サーモスタットからのオン/オフ信号に応じて弁駆動モータ26の回転方向が制御されて切り替え弁25の状態が切り替わってもよい。
また、太陽電池11の配置場所は、上記に限定されず、例えば、ダッシュボード4上の冷却パネル6の上面であってもよい。太陽電池11は、自身の温度が低いほど発電効率が向上することから、太陽電池11を冷却パネル6の第1冷却プレート9aの上面に載置し、第1冷却プレート9aを、第2冷却プレート9bと同様に熱伝導率が高い樹脂等で形成することによって、太陽電池11の発電効率を向上させることができる。
また、切り替え弁25の状態をエアシリンダや油圧シリンダ等によって変更してもよい。
次に、本発明の第2実施形態のダッシュボード冷却システムについて図面を参照して説明する。本実施形態は、ファン31の回転方向を制御して通気路内の空気の流通方向を変更する点において上記第1実施形態と相違する。なお、上記第1実施形態と同様の構成には、同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。図4は、本実施形態のダッシュボード冷却システムの構成図である。
図4に示すように、本実施形態のダッシュボード冷却システムは、車外温度検出センサ36と、ラジエータ排気温度検出センサ37とを備える。車室3内には、乗員からの操作に応じて車両2を始動及び停止させるイグニッションスイッチ38が配置されている。
車外温度検出センサ36は、車両2の外部に設けられ、所定時間毎に車外の温度を検出し、コントローラ34に出力する。
ラジエータ排気温度検出センサ37は、通気路内のラジエータ30と切り替え弁25との間に設けられ、所定時間毎にラジエータ30を通過した空気(ラジエータ排気)の温度を検出し、コントローラ34に出力する。
ファン31は、ファンモータ32によって正回転状態と逆回転状態とに選択的に設定される。ファン31が正回転状態で回転すると、第2開口18又は第3開口21から通気路内に空気が流入し、流入した空気がラジエータ30を通過して第1開口15から車外へ流出する。一方、ファン31が逆回転状態で回転すると、第1開口15から通気路内に車外の空気が流入し、流入した空気がラジエータ30を通過して第2開口18又は第3開口21から流出する。
コントローラ34には、車室内温度検出センサ33、車外温度検出センサ36及びラジエータ排気温度センサ37からの各温度信号と、イグニッションスイッチ38及びエアコンスイッチ35からのオン/オフ信号とが入力する。コントローラ34は、車室内温度検出センサ33が検出する車室3内の温度と、車外温度検出センサ36が検出する車外の温度とに基づいて、ファンモータ32の回転方向を制御してファン31の回転状態を適宜変更する。また、車室内温度検出センサ33が検出する車室3内の温度と、ラジエータ排気温度検出センサ37が検出するラジエータ排気の温度と、車両2の始動状態(イグニッションスイッチ38から入力するオン/オフ信号の状態)と、エアコンの作動状態(エアコンスイッチ35から入力するオン/オフ信号の状態)とに基づいて、弁駆動モータ26の駆動を制御して切り替え弁25の状態を適宜変更する。
コントローラ34は、車外の温度が第1所定温度未満の場合又は車室3内の温度と車外の温度との差が第2所定温度未満の場合には、ファン31を正回転状態に設定し、車外の温度が第1所定温度以上で且つ車室3内の温度と車外の温度との差が第2所定温度以上の場合には、ファン31を逆回転状態に設定する。ファン31を正回転状態に設定したとき、コントローラ34は、車室3内の温度が所定温度以上で且つエアコンがオフの場合には、切り替え弁25を第1位置に設定し、車室3内の温度が所定温度未満の場合又はエアコンがオンの場合には、切り替え弁25を第2位置に設定する。一方、ファン31を逆回転状態に設定したとき、コントローラ34は、車室3内の温度がラジエータ排気の温度以上で且つ車両2が始動していない場合には、切り替え弁25を第1位置に設定し、車室3内の温度がラジエータ排気の温度未満の場合又は車両2が始動した場合には、切り替え弁25を第2位置に設定する。すなわち、コントローラ34は、車室3内の温度と車外の温度とに応じてファン31を正回転状態又は逆回転状態に設定するファン制御手段、及び車室3内の温度とラジエータ排気温度と車両2の始動状態とエアコンの作動状態とに応じて切り替え弁25を第1位置又は第2位置に設定する切り替え制御手段として機能する。また、イグニッションスイッチ38は、車両2の始動を検知する車両始動検知手段として機能する。
上記のように構成されたダッシュボード冷却システムでは、車外の温度が第1所定温度未満の場合又は車室3内の温度と車外の温度との差が第2所定温度未満の場合には、ファン31が正回転状態に設定される。ファン31が正回転状態に設定され、車室3内の温度が所定温度以上で且つエアコンがオフの場合には、切り替え弁25が第1位置に設定されるので、車室3内の空気は、ファン31の回転によって第3開口21から通気路内に流入し、第1開口15から車外に排出される。これにより、昇温した冷却液は、主として車室3内の空気によって冷却され、車室3内は排気方式で換気される。また、ファン31が正回転状態に設定され、車室3内の温度が所定温度未満の場合又はエアコンがオンの場合には、切り替え弁25が第2位置に設定されるので、車外の空気は、ファン31の回転によって第2開口18から通気路内に流入し、第1開口15から車外に排出される。これにより、昇温した冷却液は、常に車外の空気によって冷却され、車室3内は換気されない。
一方、車外の温度が第1所定温度以上で且つ車室3内の温度と車外の温度との差が第2所定温度以上の場合には、ファン31が逆回転状態に設定される。ファン31が逆回転状態に設定され、車室3内の温度がラジエータ排気の温度以上で且つ車両2が始動していない場合には、切り替え弁25が第1位置に設定されるので、車外の空気は、ファン31の回転によって第1開口15から通気路内に流入し、第3開口21から車室3内に供給される。これにより、昇温した冷却液は、主として車外の空気によって冷却され、車室3内は給気方式で換気される。また、ファン31が逆回転状態に設定され、車室3内の温度がラジエータ排気の温度未満の場合又は車両2が始動した場合には、切り替え弁25が第2位置に設定されるので、車外の空気は、ファン31の回転によって第1開口15から通気路内に流入し、第2開口18から車外に排出される。これにより、昇温した冷却液は、常に車外の空気によって冷却され、車室3内は換気されない。
このように、本実施形態のダッシュボード冷却システムによれば、ファン31の回転方向を制御して通気路内の空気の流通方向を変更するので、昇温した冷却液を冷却する空気を選択することができる。
また、車外の温度が第1所定温度以上で且つ車室3内の温度と車外の温度との差が第2所定温度以上の場合には、昇温した冷却液は車外の空気によって冷却される。このため、例えば、真夏の炎天下に長時間駐車して車室3内が車外よりも相当高温になった場合には、昇温した冷却液が車室3内の空気よりも低温の車外の空気によって冷却されるので、ダッシュボード4の冷却効果を向上させることができる。
また、昇温した冷却液が車外の空気によって冷却される状態で、車室3内の温度がラジエータ排気温度以上で且つ車両2が始動していない場合には、車室3内の空気よりも低温のラジエータ排気が車室3内に供給されるので、車室3内を低温化させることができ、車室3内の温度上昇を効果的に抑制することができる。
また、車両2が始動すると、車室3内へのラジエータ排気の供給は停止するので、乗員はラジエータ排気が車室3内を対流することによる不快感を覚えずに快適に乗車することができる。
なお、上記実施形態は本発明の一例であり、本発明を逸脱しない範囲において変更可能である。
本発明は、車両のダッシュボード及び車室内の温度上昇の抑制に有効である。
1:ダッシュボード冷却システム
6:冷却パネル
7:冷却パイプ
8:カバー
9a,9b:第1及び第2冷却プレート
10:循環パイプ
11:太陽電池
12:電力供給線
13:通気ダクト
14:第1ダクト
17:第2ダクト
20:第3ダクト
23:分岐接続管
25:切り替え弁
26:弁駆動モータ
27:ポンプ
28:ポンプモータ
29:放熱器
30:ラジエータ
31:ファン
32:ファンモータ
33:車室内温度検出センサ
34:コントローラ
35:エアコンスイッチ
36:車外温度検出センサ
37:ラジエータ排気温度検出センサ
38:イグニッションスイッチ

Claims (8)

  1. 冷却液が流入する流入口と流出する流出口とを有し、ダッシュボードの上面のほぼ全域の近傍を巡回する冷却路と、
    前記流入口と前記流出口とを連通する循環路と、
    前記循環路に設けられ、前記流出口から回収した冷却液を前記流入口へ循環供給するポンプと、
    車外に開口する第1開口と分岐部とを連通する第1領域と、車外に開口する第2開口と前記分岐部とを連通する第2領域と、車室内に開口する第3開口と前記分岐部とを連通する第3領域とを有する通気路と、
    前記第2領域を閉塞する第1連通状態と前記第3領域を閉塞する第2連通状態とに選択的に設定可能な切り替え手段と、
    前記循環路に設けられ且つ前記第1領域に配置されて内部を冷却液が流通するラジエータと、前記第1領域に設けられて前記ラジエータに通風するファンとを有し、前記循環路を流通する冷却液を冷却する放熱器と、を備える
    ことを特徴とするダッシュボード冷却システム。
  2. 請求項1に記載のダッシュボード冷却システムであって、
    車室内の温度を検出する車室内温度検出センサと、
    前記車室内温度検出センサが検出した車室内の温度が所定温度以上の場合、前記切り替え手段を前記第1連通状態に設定し、前記検出した車室内の温度が前記所定温度未満の場合、前記切り替え手段を前記第2連通状態に設定する切り替え制御手段と、を備える
    ことを特徴とするダッシュボード冷却システム。
  3. 請求項2に記載のダッシュボード冷却システムであって、
    車両に設けられた前記車室内へ空調風を供給する空調装置が作動しているか否かを検知する空調作動検知手段を備え、
    前記切り替え制御手段は、前記空調装置が作動していると前記空調作動検知手段が検知した場合、前記車室内の温度に関わらず、前記切り替え手段を前記第2連通状態に設定する
    ことを特徴とするダッシュボード冷却システム。
  4. 請求項1に記載のダッシュボード冷却システムであって、
    前記ファンを制御するファン制御手段を備え、
    前記ファンは、前記分岐部から前記第1開口へ向かって空気を流通させる正回転状態と前記第1開口から前記分岐部へ向かって空気を流通させる逆回転状態とに選択的に設定可能であり、
    前記ファン制御手段は、前記ファンを前記正回転状態と前記逆回転状態との少なくとも一方に選択的に設定する
    ことを特徴とするダッシュボード冷却システム。
  5. 請求項4に記載のダッシュボード冷却システムであって、
    車外の温度を検出する車外温度検出センサと、
    車室内の温度を検出する車室内温度検出センサと、を備え、
    前記ファン制御手段は、前記車外温度検出センサが検出した車外の温度が第1所定温度以上で、且つ前記車室内温度検出センサが検出した車室内の温度と前記検出した車外の温度との差が第2所定温度以上の場合、前記ファンを前記逆回転状態に設定する
    ことを特徴とするダッシュボード冷却システム。
  6. 請求項4又は請求項5に記載のダッシュボード冷却システムであって、
    前記ラジエータを通過した空気の温度を検出するラジエータ排気温度センサと、
    前記ファンが前記逆回転状態であって、前記検出した車室内の温度が前記ラジエータ排気温度センサが検出した前記ラジエータを通過した空気の温度以上の場合には、前記切り替え手段を前記第1連通状態に設定し、前記検出した車室内の温度が前記検出した前記ラジエータを通過した空気の温度未満の場合には、前記切り替え手段を前記第2連通状態に設定する切り替え制御手段と、を備える
    ことを特徴とするダッシュボード冷却システム。
  7. 請求項6に記載のダッシュボード冷却システムであって、
    車両の始動を検知する車両始動検知手段を備え、
    前記切り替え制御手段は、前記ファン制御手段が前記ファンを前記逆回転状態に設定し、且つ前記車両始動検知手段が車両の始動を検知した場合、前記ラジエータを通過した空気の温度に関わらず、前記切り替え手段を前記第2連通状態に設定する
    ことを特徴とするダッシュボード冷却システム。
  8. 請求項1〜請求項7の何れかに記載のダッシュボード冷却システムであって、
    太陽光線を電力に変換する太陽電池を備え、
    前記ポンプ及び前記ファンは、前記太陽電池からの電力によって直接駆動する
    ことを特徴とするダッシュボード冷却システム。
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