JP2006239897A - 孔版印刷装置及び印刷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 最初に印刷を行うインク供給の際に、通常印刷時のインク供給量より多い量を供給しても原紙クランプ部のインク汚染を防ぐ孔版印刷装置を提供する。
【解決手段】 回転自在で、且つ、インク不透過性部材で形成された外周壁53を有し、この外周壁53の表面に原紙クランプ部27でクランプした孔版原紙18を装着するドラム26と、このドラム26の外周壁53の最大印刷エリアより印刷上流位置にインク供給口55aを有し、このインク供給口55aより外周壁53の表面にインクを供給するインク供給手段と、給紙された印刷用紙を外周壁53に押圧するプレスロール35とを備えた孔版印刷装置において、インク供給口55aより回転上流で、且つ、インク漏れ防止溝90より回転下流の位置で、最大印刷エリアの幅全体に亘って孔版原紙18をドラム26の外周壁53に押圧するロール体102を設けた。
【選択図】 図8

Description

本発明は、孔版原紙が装着されたドラムに印刷媒体を押圧しつつ搬送して孔版原紙の穿孔より滲み出るインクを印刷媒体に転写する孔版印刷装置及び印刷方法に関する。
この種の従来の孔版印刷装置として、インナープレス方式(例えば、特許文献1参照)とアウタープレス方式(例えば、特許文献2参照)とがある。
インナープレス方式を簡単に説明すると、ほぼ同一径のドラムと紙胴を有し、ドラムと紙胴は互いの外周面の一部を略近接させた状態でそれぞれ回転自在に設けられている。ドラムは、その外周壁が可撓性で、且つ、インク通過性のスクリーンによって形成され、外周壁の内側にはスクリーンの内面にインクを供給すると共にスクリーンの内面を中押しロールで押圧できるインク供給機構が設けられている。
そして、孔版原紙が着版されたドラムと紙胴が同期して回転され、この回転されるドラムと紙胴の間に印刷用紙が給紙されると、中押しロールがスクリーンを押圧し、この押圧によって印刷用紙が紙胴と孔版原紙間を圧接されながら搬送される。この搬送過程でスクリーン側のインクが孔版原紙の穿孔より印刷用紙側に転移され、印刷用紙にインク画像が印刷される。
また、アウタープレス方式を簡単に説明すると、ドラムを有し、このドラムの外周壁は、多孔構造のインク通過性部材で形成されている。ドラムの内側にはインクをインク通過性部材に供給するインク供給機構が設けられ、ドラムの外側にはプレスロールが設けられている。
そして、孔版原紙が着版されたドラムが回転され、この回転されるドラムとプレスロールの間に印刷用紙が給紙されると、プレスロールがドラムを押圧し、この押圧によって印刷用紙がプレスロールと孔版原紙間を圧接されながら搬送される。この搬送過程でドラム側のインクが孔版原紙の穿孔より印刷用紙側に転移され、印刷用紙にインク画像が印刷される。
しかしながら、前記従来のインナープレス方式及びアウタープレス方式の孔版印刷装置では、ドラムの内側のインク供給機構にインク溜まりをそれぞれ形成し、このインク溜まりのインクを印刷時にドラムに供給する。従って、印刷が長時間行われない場合には、インク溜まりに溜まったインクやドラム等に付着したインクが大気に接触した状態で長時間放置されることになり、インクが変質するという問題があった。
また、ドラムの内部にインク供給用の各種ロール等を配置しなければならないため、ドラムの小型・軽量化が困難であるという問題があった。
そこで、本出願人は、回転自在で、且つ、インク不透過性部材で形成された外周壁を有し、この外周壁の表面に原紙クランプでクランプした孔版原紙を装着するドラムと、このドラムの前記外周壁の最大印刷エリアより印刷上流位置にインク供給部を有し、このインク供給部より前記外周壁の表面にインクを供給するインク供給手段と、給紙された前記印刷媒体を前記外周壁に押圧するプレスロールとを備えた孔版印刷装置を開発した。
この孔版印刷装置では、ドラムの外周壁が回転され、且つ、この外周壁の表面にインク供給部よりインクが供給された状態にあって印刷媒体が給紙されると、この印刷媒体がプレスロールによって孔版原紙及びドラムの外周壁に押圧されつつ搬送される一方、プレスロールの押圧力によってドラムの外周壁と孔版原紙の間のインクがしごかれながら印刷方向の下流に拡散されると共に、この拡散されたインクが孔版原紙の穿孔よりにじみ出て印刷媒体側に転写され、印刷媒体にインク画像が印刷されるものである。ドラムに供給されたインクは、ドラムの外周壁と孔版原紙の間の略密閉空間に保持され、大気との接触が最低限に抑えられると共に、ドラムの内部にはインク供給のための各種ロールを配置する必要がない。従って、印刷を長時間行わなくてもインクが変質せず、かつ、ドラムを小型・軽量化することができる。
ところで、このような構成の孔版印刷装置では、新規の孔版原紙をドラムに着版した状態では孔版原紙の内面にインクが満たされていないため、通常印刷時のインク量を供給したのでは1枚目の印刷時には印面全体にインクが行き渡らない可能性が高い。
また、孔版原紙の内面に保持されるインクは、前述したように大気との接触が最低限に抑えられるものの完全に抑えられるものではない。孔版原紙を着版した状態でドラムを長時間に亘って放置すると、ドラム表面上のインクが孔版原紙の穿孔等を介して外部に放出される等によって乾燥する。このようにドラムを長時間放置しインクが乾燥した状態で印刷を再開した場合、通常印刷時のインク量を供給したのでは印面全体にインクが行き渡らない可能性が高い。
そこで、このような不具合の解決手段としては、孔版原紙の着版後における最初の印刷時や長時間のドラム放置時間後における最初の印刷時に、2枚目以降の印刷時のインク供給量より多い量を前記インク供給手段により外周壁の表面に供給することが非常に有効である。つまり、最初の印刷時に多量のインクを供給することによって、最初の印刷時からインクを印刷面の全体に亘って行き渡らせることができ、最初の印刷から印面欠けのない印刷物を得るようにできる。
特開平7−132675号公報 特開2001−246828号公報
しかしながら、図15に示すように、インク供給手段のインク供給口120より通常印刷時より多いインク121を外周壁122に供給すると、外周壁122のインク供給口120の近傍に通常印刷時よりも多いインク121が滞留し、この滞留するインク121が原紙クランプ部123にまで達し、原紙クランプ部123がインク汚染されるおそれがある。原紙クランプ部123がインク121で汚染されると、着版不良などの原因になる。
また、外周壁122にインク漏れ防止溝124を有し、このインク漏れ防止溝124に流入したインクを回収するインク回収手段を有する構成にあっては、孔版原紙125が正常に着版されていないと、インク回収経路の形成が不十分となりインク漏れが発生しやすくなる。また、インク漏れ防止溝124に必要以上のインク121が流入する可能性があり、多量のインク121がインク漏れ防止溝124に流入すると、最初の印刷時においてインク不足が発生したり、インク漏れ防止溝124よりインク121がオーバーフローすることによって孔版原紙125の外にインクが漏れるおそれがある。
そこで、本発明は、孔版原紙の着版後における最初の印刷や長時間のドラム放置後における最初の印刷を行うインク供給において、通常印刷時のインク供給量より多い量を供給しても原紙クランプ部のインク汚染を確実に防止することができる孔版印刷装置及び印刷方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成する請求項1の発明は、回転自在で、且つ、インク不透過性部材で形成された外周壁を有し、この外周壁の表面に原紙クランプ部でクランプした孔版原紙を装着するドラムと、このドラムの外周壁の前記原紙クランプ部の回転下流の位置にインク供給口を有し、このインク供給口より前記外周壁の表面にインクを供給するインク供給手段と、給紙された印刷媒体を前記外周壁に押圧するプレスロールとを備えた孔版印刷装置において、前記インク供給口より回転上流で、且つ、前記原紙クランプ部より回転下流の位置で、最大印刷エリアの幅全体に亘って前記孔版原紙を前記ドラムの前記外周壁に押圧する押圧手段を設けたことを特徴とする。
この孔版印刷装置では、ドラムに孔版原紙を着版した後の最初の印刷や、先の印刷から長時間放置した後での最初の印刷を行うインク供給時において、押圧手段で孔版原紙を外周壁に押圧すると、2枚目以降の印刷時のインク供給量より多い量をインク供給手段より外周壁に供給してもインクが原紙クランプ部に流出するのを押圧手段によって阻止できる。
請求項2の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置であって、前記外周壁の前記インク供給口より回転上流で、且つ、前記原紙クランプ部より回転下流の位置にインク漏れ防止溝を設け、該インク漏れ防止溝に流入した漏れインクを回収するインク回収手段を有し、前記押圧手段は、前記インク供給口より回転上流で、且つ、前記インク漏れ防止溝より回転下流の位置を押圧するようにしたことを特徴とする。
この孔版印刷装置では、外周壁に供給したインクがインク漏れ防止溝に流入するのを押圧手段によって阻止できる。
請求項3の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置であって、前記押圧手段の押圧部材は、回転自在に支持されたローラ体であることを特徴とする。
この孔版印刷装置では、孔版原紙に作用するストレスを軽減できる。
請求項4の発明は、請求項3記載の孔版印刷装置であって、前記押圧部材は、インクに濡れにくい素材で形成されていることを特徴とする。
この孔版印刷装置では、押圧部材にインクがほとんど付着しない。
請求項5の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置であって、前記押圧手段の押圧部材は、前記プレスロールであることを特徴とする。
この孔版印刷装置では、プレスロール以外の押圧部材を付加する必要がない。
請求項6の発明は、回転自在で、且つ、インク不透過性部材で形成された外周壁を有し、この外周壁の表面に原紙クランプ部でクランプした孔版原紙を装着するドラムと、このドラムの外周壁の前記原紙クランプ部の回転下流の位置にインク供給口を有し、このインク供給口より前記外周壁の表面にインクを供給するインク供給手段と、給紙された印刷媒体を前記外周壁に押圧するプレスロールと、前記インク供給口より回転上流で、且つ、前記原紙クランプ部より回転下流の位置で、最大印刷エリアの幅全体に亘って前記孔版原紙を前記ドラムの前記外周壁に押圧する押圧手段を備えた孔版印刷装置の印刷方法において、前記孔版原紙を前記ドラムに着版した後の最初の印刷を行う場合に、少なくとも前記インク供給口からインクを供給する間は、前記押圧手段で前記孔版原紙を前記外周壁に押圧することを特徴とする。
この印刷方法では、ドラムに孔版原紙を着版した後の最初の印刷を行うインク供給時において、インクが原紙クランプ部に流出するのを阻止できる。
請求項7の発明は、回転自在で、且つ、インク不透過性部材で形成された外周壁を有し、この外周壁の表面に原紙クランプ部でクランプした孔版原紙を装着するドラムと、このドラムの外周壁の前記原紙クランプ部の回転下流の位置にインク供給口を有し、このインク供給口より前記外周壁の表面にインクを供給するインク供給手段と、給紙された印刷媒体を前記外周壁に押圧するプレスロールと、前記インク供給口より回転上流で、且つ、前記原紙クランプ部より回転下流の位置で、最大印刷エリアの幅全体に亘って前記孔版原紙を前記ドラムの前記外周壁に押圧する押圧手段を備えた孔版印刷装置の印刷方法において、先の印刷から長時間放置した後での最初の印刷を行う場合に、少なくとも前記インク供給口からインクを供給する間は、前記押圧手段で前記孔版原紙を前記外周壁に押圧することを特徴とする。
この印刷方法では、先の印刷から長時間放置した後での最初の印刷を行うインク供給時において、インクが原紙クランプ部に流出するのを阻止できる。
請求項8の発明は、請求項6又は請求項7記載の印刷方法であって、前記インクを供給する間に供給するインク供給量は、2枚目以降の印刷時のインク供給量より多いことを特徴とする。
請求項1の発明の孔版印刷装置によれば、インク供給口より回転上流で、且つ、原紙クランプ部より回転下流の位置で、最大印刷エリアの幅全体に亘って孔版原紙をドラムの外周壁に押圧する押圧手段を設けたので、ドラムに孔版原紙を着版した後の最初の印刷や、先の印刷から長時間放置した後での最初の印刷を行うインク供給時において、押圧手段で孔版原紙を外周壁に押圧すると、2枚目以降の印刷時のインク供給量より多い量をインク供給手段より外周壁に供給してもインクが原紙クランプ部に流出するのを押圧手段によって阻止できる。従って、原紙クランプ部のインク汚染を防止でき、原紙クランプ部がインク汚染されることに起因する種々の不具合を防止できる。例えば、外周壁にインク漏れ防止溝を有し、このインク漏れ防止溝に流入した漏れインクを回収するインク回収手段を有する構成にあっては、孔版原紙が正常に着版されていないと、インク回収経路の形成が不十分となりインク漏れが発生しやすくなるが、本発明ではこのようなインク漏れを防止できる。
請求項2の発明の孔版印刷装置によれば、押圧手段は、インク供給口より回転上流で、且つ、インク漏れ防止溝より回転下流の位置で孔版原紙を外周壁に押圧するので、外周壁に供給したインクがインク漏れ防止溝に流入するのを押圧手段によって阻止できる。従って、最初の印刷時にインクがインク漏れ防止溝に流入しないため、インクがインク漏れ防止溝に流入することによるインク不足を防止でき、印面欠けのない印刷物が得られる。また、多量のインクがインク漏れ防止溝に流入し、インク漏れ防止溝からインクがオーバーフローすることによって発生するインク漏れを防止できる。
請求項3の発明の孔版印刷装置によれば、押圧手段の押圧部材は、回転自在に支持されたロール体であるので、孔版原紙に作用するストレスを軽減できる。従って、孔版原紙の伸びを確実に防止できる。また、ドラムの回転中にロール体を押圧させても孔版原紙へのストレスは少ないので、ロール体をドラムに押圧させたまま、供給されたインクをドラムの外周面の最大印刷エリアに拡散し、なじませることができる。
請求項4の発明の孔版印刷装置によれば、押圧部材の押圧面は、インクに濡れにくい素材で形成したので、押圧部材にインクがほとんど付着しない。従って、押圧部材に付着したインクが孔版原紙に再付着することによって印刷物が汚れるのを確実に防止できる。
請求項5の発明の孔版印刷装置によれば、押圧部材は、プレスロールであるので、プレスロール以外の押圧部材を付加する必要がないため、構成をよりシンプルにできる。
請求項6の発明の印刷方法によれば、孔版原紙をドラムに着版した後の最初の印刷を行う場合に、少なくともインクを供給して、ドラムを回転させる間は押圧手段で孔版原紙を外周壁に押圧するので、インクが原紙クランプ部に流れるのを防止できるため、原紙クランプ部のインク汚染を防止でき、原紙クランプ部がインク汚染されることに起因する種々の不具合を防止できる。
請求項7の発明の印刷方法によれば、先の印刷から長時間放置した後での最初の印刷を行う場合に、少なくともインクを供給して、ドラムを回転させている間は押圧手段で孔版原紙を外周壁に押圧するので、インクが原紙クランプ部に流れるのを防止できるため、原紙クランプ部のインク汚染を防止でき、原紙クランプ部がインク汚染されることに起因する種々の不具合を防止できる。
請求項8の発明の印刷方法によれば、ドラムに孔版原紙を着版した後の最初の印刷を行うインク供給時において、2枚目以降の印刷時のインク供給量より多い量をインク供給手段より外周壁に供給してもインクが原紙クランプ部に流出するのを阻止できる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図11は本発明の第1実施形態を示し、図1は孔版印刷装置の概略構成図、図2はドラムの斜視図、図3は図2中A−A線に沿う断面図、図4は図2中B−B線に沿う断面図、図5はドラムの外周壁を展開した概略図、図6は孔版印刷装置の概略回路ブロック図、図7は第1制御時の製版・印刷モードの動作フローチャート、図8は最初の印刷時におけるインク滞留状態を示す断面図、図9は最初の印刷時におけるインク滞留状態を示す外周壁の展開図、図10はインクの拡散メカニズムを説明する部分断面図、図11は第2制御時の製版・印刷モードの動作フローチャートである。
図1に示すように、孔版印刷装置は、原稿読み取り部1と、製版部2と、印刷部3と、給紙部4と、排紙部5及び排版部6とから主に構成されている。
原稿読み取り部1は、印刷すべき原稿が載置される原稿セット台10と、原稿セット台10上の原稿の有無を検出する反射型の原稿センサ11,12と、原稿セット台10の原稿を搬送する原稿搬送ロール13,14と、原稿搬送ロール13,14を回転駆動させるステッピングモータ15と、原稿搬送ロール13,14によって搬送される原稿の画像データを光学的に読み取り、これを電気信号に変換する密着型のイメージセンサ16と、原稿セット台10より排出される原稿を載置する原稿排出トレー17とを有する。そして、原稿セット台10に載置された原稿が原稿搬送ロール13,14によって搬送され、この搬送される原稿の画像データをイメージセンサ16が読み取るようになっている。
製版部2は、ロールされた長尺状の孔版原紙18を収容する原紙収容部19と、この原紙収容部19の搬送下流に配置されたサーマルヘッド20と、このサーマルヘッド20の対向位置に配置されたプラテンロール21と、このプラテンロール21及びサーマルヘッド20の搬送下流に配置された一対の原紙送りロール22,22と、プラテンロール21及び原紙送りロール22を回転駆動させるライトパルスモータ23と、一対の原紙送りロール22,22の搬送下流に配置された原紙カッタ24とを有する。
そして、プラテンロール21と原紙送りロール22の回転により長尺状の孔版原紙18を搬送し、イメージセンサ16で読み取った画像データに基づきサーマルヘッド20の各点状発熱体が選択的に発熱動作することにより孔版原紙18に感熱穿孔して製版し、この製版された孔版原紙18を原紙カッタ24で切断して所定長さの孔版原紙18を作製するようになっている。
印刷部3は、メインモータ25の駆動力によって図1の矢印A方向に回転するドラム26と、このドラム26の外周面に設けられ、孔版原紙18の先端をクランプする原紙クランプ部27と、ドラム26の外周面に孔版原紙18が巻き付け装着されているか否かを検出する原紙確認センサ28と、ドラム26の基準位置を検出する基準位置検出センサ30と、メインモータ25の回転を検出するロータリエンコーダ31とを有する。基準位置検出センサ30の検出出力を基にロータリエンコーダ31の出力パルスを検出することによってドラム26の回転位置を検出することができるようになっている。
また、印刷部3は、ドラム26の下方位置に配置されたプレスロール35を有し、このプレスロール35はソレノイド装置36の駆動力によってドラム26の外周面に押圧する押圧位置と、ドラム26の外周面から離間する離間位置との間で変移可能に構成されている。プレスロール35は、印刷モードの期間(試し刷りを含む)にあっては押圧位置に常時位置され、印刷モード以外の期間にあっては離間位置に位置されるようになっている。
そして、製版部2から搬送される孔版原紙18の先端を原紙クランプ部27でクランプし、このクランプした状態でドラム26が回転されて孔版原紙18がドラム26の外周面に巻き付け装着され、ドラム26の回転に同期して給紙部4より給紙される印刷用紙(印刷媒体)37をプレスロール35でドラム26に巻装された孔版原紙18に押圧することによって印刷用紙37に孔版原紙18の穿孔からインク56が転写されて画像が印刷されるようになっている。
給紙部4は、印刷用紙37が積層される給紙台38と、この給紙台38から最上位置の印刷用紙37のみを搬送させる1次給紙ロール39,40と、この1次給紙ロール39,40によって搬送された印刷用紙37をドラム26の回転に同期してドラム26とプレスロール35間に搬送する一対の2次給紙ロール41,41と、この一対の2次給紙ロール41,41間に印刷用紙37が搬送されたか否かを検出する給紙センサ42とを有する。1次給紙ロール39,40には給紙クラッチ43を介してメインモータ25の回転が選択的に伝達されるように構成されている。
排紙部5は、印刷処理された印刷用紙37をドラム26から分離する用紙分離爪44と、この用紙分離爪44によりドラム26から離間された印刷用紙37が搬送される搬送通路45と、この搬送通路45より排紙される印刷用紙37が載置される排紙台46とを有する。
排版部6は、ドラム26の外周面よりクランプ解除された孔版原紙18の先端を導き、この導いた使用済みの孔版原紙18をドラム26より引き剥がしながら搬送する排版搬送手段47と、この排版搬送手段47により搬送されて来る孔版原紙18を収納する排版ボックス48と、排版搬送手段47により排版ボックス48内に搬送されて来た孔版原紙18を排版ボックス48の奥に押し込む排版圧縮部材49とを有する。
図1〜図4に示すように、ドラム26は、装置本体Hに固定された支軸50と、この支軸50に各軸受51を介して回転自在に支持された一対の側円板52,52と、この一対の側円板52,52間に固定された円筒状の外周壁53とを備えている。この外周壁53は一対の側円板52,52と一体となってメインモータ25の回転力により回転駆動されるようになっている。また、外周壁53は、剛性を有し、且つ、インク56を通過させないインク不透過性部材にて形成されている。さらに、外周壁53の外周面にはテフロン(登録商標)加工が施され、凹凸のない円筒面に形成されている。
原紙クランプ部27は、外周壁53の支軸50の軸方向に沿って形成されたクランプ用凹部53aを利用して設けられている。原紙クランプ部27はその一端側が外周壁53に回転自在に支持され、図4にて仮想線で示すクランプ解除状態では外周壁53より突出するが、図4にて実線で示すクランプ状態では外周壁53より突出しないように設けられている。従って、原紙クランプ部27は、外周壁53上に突出することなく孔版原紙18をクランプすることができるようになっている。
この外周壁53は、図2,図4の矢印A方向に回転され、原紙クランプ部27より少し回転した位置が印刷開始ポイントとされている。従って、回転方向Aが印刷方向Mとなり、印刷開始ポイントより下方のエリアが印刷エリアとされる。この第1実施形態では最大印刷エリアはA3サイズの印刷が可能な領域に設定されている。そして、外周壁53の最大印刷エリアより印刷方向Mの上流位置にはインク供給手段54のインク供給部55が設けられている。
インク供給手段54は、図2〜図5に示すように、インク56が溜められたインク容器57と、このインク容器57内のインク56を吸引するインクポンプ58と、このインクポンプ58によって吸引されたインク56を供給する第1パイプ59と、この第1パイプ59の他端が接続され、内部にインク通路60が形成され、且つ、180度対向位置に孔61が形成された支軸50と、この支軸50の外周側に回転自在に支持され、孔61に連通可能な連通孔62が形成されたロータリジョイント63と、このロータリジョイント63に一端が接続され、他端が外周壁53に導かれた第2パイプ64と、この第2パイプ64の他端側が開口されたインク供給部55とから構成されている。
インク供給部55は、第2パイプ64からのインク56を印刷直交方向Nに拡散するインク拡散溝65と、このインク拡散溝65の印刷直交方向Nに間隔をおいて一端側が開口され、他端が外周壁53の表面に開口されたインク供給口55aとから構成されている。インク拡散溝65とインク供給口55aは、外周壁53の印刷方向Mの直交方向(即ち、印刷直交方向N)に沿って形成された凹部にインク分配部材68が配置されることによって形成されている。インク供給口55aは、印刷直交方向Nに沿ってストレート形状を有し、外周壁53の印刷直交方向Nにほぼ均等にインク56を供給する。
インク回収手段73は、図2〜図5に示すように、外周壁53の最大印刷エリアSの全外周に略ロ字状に配置されたインク漏れ防止溝71,72,90と、インク漏れ防止溝72に一端が開口された第3パイプ74と、この第3パイプ74の他端側が接続され、連通孔75が形成されたロータリジョイント63と、このロータリジョイント63が回転自在に支持され、連通孔75が接続可能な孔76a及び内部にインク通路76bが形成された支軸50と、この支軸50に一端が接続された第4パイプ77と、この第4パイプ77の途中に介在され、第4パイプ77内のインク56を吸引するインクポンプ(例えば、トロコイドポンプ)78と、第4パイプ77の他端が接続された回収容器79とから構成されている。
図5に示すように、インク漏れ防止溝71は最大印刷エリアSより印刷直交方向Nの左右外側位置に形成され、インク漏れ防止溝72は最大印刷エリアSより印刷下流位置で、且つ、印刷直交方向Nに沿って連続的に形成され、インク漏れ防止溝90は最大印刷エリアSより上流のインク供給口55aより更に印刷上流位置で、且つ、印刷直交方向Nに沿って連続的に形成されている。これらインク漏れ防止溝71,72,90は互いのエッジ箇所で連通されている。インク漏れ防止溝72は、外周壁53の凹部にパイプ固定部材82を配置することによって形成されている。
ロータリジョイント63は、インク供給手段54のものと兼用されている。支軸50は、インク供給手段54のインク通路にも使用するため、2重パイプの構造になっている。
また、孔版印刷装置には、孔版原紙18をドラム26の外周壁53に押圧する押圧手段100が付設されている。この押圧手段100は、図4に示すように、装置本体Hに固定された押圧用アクチュエータ101と、押圧用アクチュエータ101の駆動力によって変移し、回転自在に支持された押圧部材であるロール体102とを備えている。ロール体102は、最大印刷エリアSの幅全体に亘って孔版原紙18を外周壁53に押圧する押圧位置(図4の仮想線位置)と孔版原紙18より離間する離間位置(図4の実線位置)との間を変移する。また、ロール体102の孔版原紙18への押圧面は、インク56に濡れにくい素材、例えばPFA、PTFEなどの撥水・撥油性のフッ素系樹脂材料、或いは、シリコーン樹脂材料にて形成されている。
次に、孔版印刷装置の制御系を説明する。図6に示すように、CPU(中央処理装置)91は製版/印刷モード選択キー92、連続モードキー93、スタートキー94等の入力データが導かれ、これら入力データに基づいて原稿読み取り部1、製版部2、印刷部3、給紙部4、排紙部5及び排版部6を統括制御すると共にインクポンプ58,78や押圧用アクチュエータ101の駆動を制御するようになっている。また、CPU91は、インク量タイマー95及び放置時間タイマー96を制御し、これらより時間情報を得ることができるようになっている。インク量タイマー95は、孔版原紙18をドラム26に着版した後の最初の印刷時、及び、ドラム放置時間が所定時間を超えた後の最初の印刷時に供給するインク供給時間を計測するためのものであり、このインク量タイマー95によって通常印刷(2枚目以降の印刷時)のインク供給量より多い量を供給できるようになっている。この際のインク供給量は、印刷終了後に孔版原紙18の内面に保持される平均的インク保持量に対し若干量を上乗せした量である。さらに、CPU91はROM97及びRAM98の読み取り・書き込みを制御し、製版モードや印刷モード時に図7に示すフローチャートを実行するようになっている。
次に、孔版印刷装置の第1制御による動作を図7のフローに基づいて説明する。
まず、ユーザが製版/印刷モード選択キー92で製版モードを選択する(ステップS1)。すると、製版部2では、プラテンロール21と原紙送りロール22の回転により孔版原紙18を搬送し、原稿読み取り部1で読取った画像データに基づきサーマルヘッド20の多数の発熱体が選択的に発熱動作することにより孔版原紙18に感熱穿孔し、この孔版原紙18を原紙カッタ24で切断して所望寸法の孔版原紙18を製版する(ステップS2)。
印刷部3では、製版部2で製版された孔版原紙18の先端をドラム26の原紙クランプ部27でクランプし、このクランプした状態でドラム26の外周壁53を回転して孔版原紙18をドラム26の外周壁53に着版する(ステップS3)。着版終了時のドラム26の回転停止位置は、インク供給口55aとインク漏れ防止溝90の間の位置がロール体102に対向する位置とされる。
次に、ファーストプリントを実行する。ファーストプリントは、先ず、押圧用アクチュエータ101を駆動してロール体102を押圧位置とする(ステップS4)。ロール体102は、インク供給口55aとインク漏れ防止溝90の間の位置(図9にてPで示す位置)で孔版原紙18を外周壁53に押圧し、その位置で孔版原紙18と外周壁53間が密着する。次に、インクポンプ58の駆動をインク量タイマー95によって管理し、インクポンプ58を駆動して通常印刷時より多い量のインクをインク供給口55aより外周壁53に供給する(ステップS5,S6)。この供給されたインク56は、インク供給口55aの近傍位置で、外周壁53と孔版原紙18の間に保持されることになるが、図8及び図9に示すように、ロール体102によってインク漏れ防止溝90及び原紙クランプ部27側には流れない。インク供給が終了すると、ロール体102が離間位置に戻される(ステップS7)。
次に、ロール体102が押圧位置から離間位置に戻ると直ぐに、ドラム26の外周壁53を通常印刷時(2枚目以降の印刷時)より遅いスピードで回転し(ステップS8)、このドラム26の回転に同期して印刷用紙37を給紙すると共にプレスロール35を待機位置から離間位置に変位させる(ステップS9,S10)。すると、給紙された印刷用紙37がプレスロール35によってドラム26の外周壁53に押圧されると共に、ドラム26の外周壁53の回転によって圧接搬送される。
この印刷用紙37の搬送と並行して、図10に示すように、ドラム26の外周壁53と孔版原紙18の間に保持されたインク56は、プレスロール35の押圧力によってしごかれながら印刷方向Mの下流に拡散されると共に、この拡散されたインク56が孔版原紙18の穿孔よりにじみ出て印刷用紙37側に転写される。以上により、印刷用紙37にはドラム26の外周壁53とプレスロール35の間を通過する過程でインク画像が印刷される。ドラム26の外周壁53とプレスロール35の間を抜けた印刷用紙37は、その先端側が用紙分離爪44でドラム26より剥ぎ取られ、ドラム26より離間された印刷用紙37は搬送通路45を介して排紙台46に排紙される。
連続モード選択キー93で連続モードが選択されていなければ(ステップS11)、ドラム26の回転が停止され、プレスロール35が押圧位置から離間位置に戻される(ステップS12)。また、連続モード選択キー93で連続モードが選択されていれば、通常印刷モード(2枚目以降の印刷)に入る(ステップS21)。通常印刷モードでは、インク供給用のインクポンプ58とインク回収用のインクポンプ78が共に常時駆動され、且つ、ドラム26の外周壁53が通常印刷スピードで回転されることによって上述したような印刷動作が行われる。設定枚数の印刷が終了すると、ドラム26の外周壁53の回転が停止されると共に、インクポンプ58,78の駆動が停止される。これにより、外周壁53へのインク56の供給が停止される。また、プレスロール35が押圧位置から離間位置に戻され、待機モードに入る。
印刷動作を終えると、放置時間タイマー96が時間計測を開始する。その後に、ユーザが製版/印刷モード選択キー92で印刷モードを選択する(ステップS1)と、放置時間タイマー96が時間計測を終了し、ドラム26の放置時間が所定時間tを越えているか否かをチェックする(ステップS13)。ドラム26の放置時間が所定時間tを超えていれば、最初の1枚の印刷だけは上記ファーストプリントと同じ動作で印刷を行う(ステップS14〜S20)。つまり、ロール体102を押圧位置とし、ドラム26の外周壁53を回転させる前に予め所定のインク供給量(通常印刷時より多い量)をインク供給口55aより外周壁53に供給し、インク供給を終えるとロール体102を離間位置に戻し、ドラム26を通常印刷時より遅いスピードで回転することにより印刷動作を行う。そして、2枚目以降は通常印刷モードに入る(ステップS21)。設定枚数分の印刷が終了すると、待機モードに入る。
新たな製版を開始する等によって排版モードが選択されると、ドラム26の原紙クランプ部27がクランプ解除位置に変位され、クランプ解除された孔版原紙18の先端側がドラム26の回転に伴って排版搬送手段47で導びかれ、排版ボックス48に収納される。
以上、上記孔版印刷装置では、孔版原紙18を着版した後の最初の印刷時、または、先の印刷から長時間放置した後での最初の印刷時には、孔版原紙18の内面に通常印刷時より多くのインク56が供給されるため、印面全体にインク56を行き渡らせることができ、最初の印刷から印面欠け等のない印刷物が得られる。そして、孔版原紙18を着版した後の最初の印刷や、先の印刷から長時間放置した後での最初の印刷を行うインク供給時において、インク供給口55aより回転上流で、且つ、インク漏れ防止溝90より回転下流の位置で、孔版原紙18をドラム26の外周壁53にロール体102で押圧するので、2枚目以降の印刷時のインク供給量より多い量をインク供給口55aより外周壁53に供給してもインク56が原紙クランプ部27に流出するのを阻止できる。従って、原紙クランプ部27のインク汚染を防止でき、原紙クランプ部27がインク汚染されることに起因する種々の不具合を防止できる。また、この実施形態のように、外周壁53にインク漏れ防止溝90を有し、このインク漏れ防止溝90に流入した漏れインクを回収するインク回収手段73を有する構成にあっては、孔版原紙18が正常に着版されていないと、インク回収経路の形成が不十分となりインク漏れが発生しやすくなるが、本発明ではこのようなインク漏れを防止できる。
この第1実施形態では、ロール体102は、インク供給口55aより回転上流で、且つ、インク漏れ防止溝90より回転下流の位置で押圧したので、外周壁53に供給したインク56がインク漏れ防止溝90に流入することも阻止できる。従って、最初の印刷時において、インク56がインク漏れ防止溝90に流入することによるインク不足を防止でき、印面欠けのない印刷物が得られる。また、多量のインク56がインク漏れ防止溝90に流入し、インク漏れ防止溝90からインク56がオーバーフローすることによって発生するインク漏れも防止できる。
尚、ロール体102は、インク供給口55aより回転上流位置で、且つ、インク漏れ防止溝90の回転下流位置で孔版原紙18を押圧するよう構成したが、単に原紙クランプ部27のインク汚染のみを防止したい場合や、インク漏れ防止溝90を有さない場合には、インク供給口55aより回転上流で、且つ、原紙クランプ部27の回転下流の位置で孔版原紙18を押圧するよう構成しても良い。
尚、この第1実施形態では、押圧手段100にロール体102を用いたが、ドラム26が停止している状態でインクを供給する際に、インク供給口55aと原紙クランプ部27の間でインクの浸入を阻止できる部材であればなんでも良い。例えば、板状のブレードで押圧しても良いし、版胴吸着する弾性部材で密着押圧しても良い。
次に、上記孔版印刷装置の第2制御による動作を図11のフローに基づいて説明する。
まず、ユーザが製版/印刷モード選択キー92で製版モードを選択する(ステップS30)。すると、製版部2では、プラテンロール21と原紙送りロール22の回転により孔版原紙18を搬送し、原稿読み取り部1で読取った画像データに基づきサーマルヘッド20の多数の発熱体が選択的に発熱動作することにより孔版原紙18に感熱穿孔し、この孔版原紙18を原紙カッタ24で切断して所望寸法の孔版原紙18を製版する(ステップS31)。
印刷部3では、製版部2で製版された孔版原紙18の先端をドラム26の原紙クランプ部27でクランプし、このクランプした状態でドラム26の外周壁53を回転して孔版原紙18をドラム26の外周壁53に着版する(ステップS32)。着版終了時のドラム26の回転停止位置は、インク供給口55aとインク漏れ防止溝90の間の位置がロール体102に対向する位置とされる。
次に、ファーストプリントを実行する。ファーストプリントは、先ず、押圧用アクチュエータ101を駆動してロール体102を押圧位置とする(ステップS33)。次に、インクポンプ58の駆動をインク量タイマー95によって管理し、インクポンプ58を駆動して通常印刷時より多い量のインクをインク供給口55aより外周壁53に供給する(ステップS34,S35)。この供給されたインク56は、インク供給口55aの近傍位置で、外周壁53と孔版原紙18の間に保持されることになるが、図8及び図9に示すように、ロール体102によってインク漏れ防止溝90及び原紙クランプ部27側には流れない。
次に、ドラム26の外周壁53を通常印刷時(2枚目以降の印刷時)より遅いスピードで回転し(ステップS36)、このドラム26の回転に同期して印刷用紙37を給紙すると共にプレスロール35を離間位置から押圧位置に変位する(ステップS37,S38)。すると、給紙された印刷用紙37がプレスロール35によってドラム26の外周壁53に押圧されると共に、ドラム26の外周壁53の回転によって圧接搬送される。
この印刷用紙37の搬送と並行して、図10に示すように、ドラム26の外周壁53と孔版原紙18の間に保持されたインク56は、プレスロール35の押圧力によってしごかれながら印刷方向Mの下流に拡散されると共に、この拡散されたインク56が孔版原紙18の穿孔よりにじみ出て印刷用紙37側に転写される。以上により、印刷用紙37にはドラム26の外周壁53とプレスロール35の間を通過する過程でインク画像が印刷される。ドラム26の外周壁53とプレスロール35の間を抜けた印刷用紙37は、その先端側が用紙分離爪44でドラム26より剥ぎ取られ、ドラム26より離間された印刷用紙37は搬送通路45を介して排紙台46に排紙される。
連続モード選択キー93で連続モードが選択されていなければ(ステップS39)、ドラム26の回転が停止され、プレスロール35が押圧位置から離間位置に戻される。また、ロール体102も押圧位置から離間位置に戻される(ステップS40)。また、連続モード選択キー93で連続モードが選択されていれば、ロール体102を離間位置に戻し(ステップS48)、その後、通常印刷モード(2枚目以降の印刷)に入る(ステップS49)。通常印刷モードでは、インク供給用のインクポンプ58とインク回収用のインクポンプ78が共に常時駆動され、且つ、ドラム26の外周壁53が通常印刷スピードで回転されることによって上述したような印刷動作が行われる。設定枚数の印刷が終了すると、ドラム26の外周壁53の回転が停止されると共に、インクポンプ58,78の駆動が停止される。これにより、外周壁53へのインク56の供給が停止される。また、プレスロール35が押圧位置から待機位置に戻され、待機モードに入る。
印刷動作を終えると、放置時間タイマー96が時間計測を開始する。その後に、ユーザが製版/印刷モード選択キー92で印刷モードを選択する(ステップS30)と、放置時間タイマー96が時間計測を終了し、ドラム26の放置時間が所定時間tを越えているか否かをチェックする(ステップS41)。ドラム26の放置時間が所定時間tを超えていれば、最初の1枚の印刷だけは上記ファーストプリントと同じ動作で印刷を行う(ステップS42〜S48)。つまり、ロール体102を押圧位置とし、ドラム26の外周壁53を回転させる前に予め所定のインク供給量(通常印刷時より多い量)をインク供給口55aより外周壁53に供給し、ドラム26を通常印刷時より遅いスピードで回転することにより印刷動作を行い、ロール体102を離間位置に戻して終了する。そして、2枚目以降は通常印刷モードに入る(ステップS49)。設定枚数分の印刷が終了すると、待機モードに入る。
つまり、第1制御による動作では、ロール体102を最初の印刷等のインクを供給する間のみ押圧位置に位置するようにしたが、第2制御による動作では、ロール体102を最初の印刷等のインクを供給する間のみならずドラム26を回転させている間をも押圧位置に位置するようにした点が相違する。第2制御による動作では、インク供給された後もロール体102で孔版原紙18が押圧されるため、インク供給口55aより外周壁53に供給されたインク56が原紙クランプ部27やインク漏れ防止溝90に流出するのを確実に阻止できる。
この第1実施形態では、押圧手段100の押圧部材は、回転自在に支持されたロール体102であるので、第2制御による動作を行い、ロール体102をドラム26の回転に追従して孔版原紙18上を回転させても、孔版原紙18に作用するストレスが小さく抑えられ、孔版原紙18の伸びを確実に防止できる。
この第1実施形態では、ロール体102の押圧面は、インク56に濡れにくい素材で形成したので、第2制御による動作を行ってもロール体102にインク56がほとんど付着しない。従って、ロール体102に付着したインク56が孔版原紙18に再付着することによって印刷物が汚れるのを確実に防止できる。
図12は、押圧手段の変形例の構成図である。
図12に示すように、押圧手段110は、装置本体Hに支持された支軸111と、この支軸111を中心に揺動自在に設けられた揺動プレート112と、この揺動プレート112に回転自在に支持された押圧部材としてのロール体113と、揺動プレート112を移動させるアクチュエータ(図示せず)とを備え、ロール体113が孔版原紙18を外周壁53に押圧する押圧位置(図12の実線位置)と孔版原紙18より離間する離間位置(図12の仮想線位置)との間で変移自在に設けられている。ロール体113の孔版原紙18への押圧面は、インク56に濡れにくい素材、例えばPFA、PTFEなどの撥水・撥油性のフッ素系樹脂材料、或いは、シリコーン樹脂材料にて形成されている。
また、揺動プレート112にはクリーニングブレード114と容器115とが設けられている。クリーニングブレード114の先端はロール体113の外周面に接触され、この接触箇所の下方位置に容器115が配置されている。
この押圧手段110では、仮にロール体113にインク56が付着しても付着したインク56をロール体113から除去できる。つまり、クリーニング機能を有する。従って、ロール体113を介する孔版原紙18へのインク再転写を確実に防止できる。この押圧手段110は、上記した第2制御による動作を行う場合に好適である。
また、上記した第2制御では、孔版原紙18の着版動作後に、印刷用紙37をドラム26に通紙してファーストプリントを実行する。このファーストプリントによってインク供給口55aより外周壁53に供給したインク56を印面全体に行き渡らせるものであるが、孔版原紙18の着版と同時にロール体102,113を押圧位置に押圧し、且つ、インク供給口55aからインクを外周壁53に供給し、この状態で通紙することなく孔版原紙18の着版動作を行う。このようにすれば、着版時のドラム26の回転によってロール体102,113が孔版原紙18内面のインクを下流にしごきながら回転し、インク供給口55aに供給されたインク56を印面全体に行き渡させることができる。つまり、着版と同時にインクをドラム26の外周面に行き渡させることができ、いわゆるファーストプリントを省略できる。
また、上記した第2制御では、ドラム26を停止させた状態で、インク56を供給し、所定の供給量を供給した後、ロール体102をドラム26に押圧させたままドラム26を回転させているが、これに限らず、ロール体102をドラム26に押圧させ、インクを供給しながら、ドラム26を回転させてもよい。
図13及び図14は本発明の第2実施形態を示し、図13は最初の印刷時におけるインク滞留状態を示す断面図、図14は製版・印刷モードの動作フローチャートである。
図13に示すように、この第2実施形態では、押圧手段の押圧部材がプレスロール35で兼用されている。つまり、プレスロール35は印刷圧を掛ける機能と、最初の印刷等のインク供給時にインク56を原紙クランプ部27及びインク漏れ防止溝90側に流出させない機能を兼用する。尚、他の構成は、前記第1実施形態と同一であるため、重複説明を省略する。
次に、上記孔版印刷装置の動作を図14のフローに基づいて説明する。
まず、ユーザが製版/印刷モード選択キー92で製版モードを選択する(ステップS50)。すると、製版部2では、プラテンロール21と原紙送りロール22の回転により孔版原紙18を搬送し、原稿読み取り部1で読取った画像データに基づきサーマルヘッド20の多数の発熱体が選択的に発熱動作することにより孔版原紙18に感熱穿孔し、この孔版原紙18を原紙カッタ24で切断して所望寸法の孔版原紙18を製版する(ステップS51)。
印刷部3では、製版部2で製版された孔版原紙18の先端をドラム26の原紙クランプ部27でクランプし、このクランプした状態でドラム26の外周壁53を回転して孔版原紙18をドラム26の外周壁53に着版する(ステップS52)。着版終了時のドラム26の回転停止位置は、インク供給口55aとインク漏れ防止溝90の間の位置がプレスロール35に対向する位置とされる。
次に、ファーストプリントを実行する。ファーストプリントは、先ず、ソレノイド装置36を駆動してプレスロール35を押圧位置とする(ステップS53)。次に、インクポンプ58の駆動をインク量タイマー95によって管理し、インクポンプ58を駆動して通常印刷時より多い量のインクをインク供給口55aより外周壁53に供給する(ステップS54,S55)。この供給されたインク56は、インク供給口55aの近傍位置で、外周壁53と孔版原紙18の間に保持されることになるが、図13に示すように、プレスロール35によってインク漏れ防止溝90及び原紙クランプ部27側には流れない。
次に、ドラム26の外周壁53を通常印刷時(2枚目以降の印刷時)より遅いスピードで回転し(ステップS56)、このドラム26の回転に同期して印刷用紙37を給紙する(ステップS57)。すると、給紙された印刷用紙37がプレスロール35によってドラム26の外周壁53に押圧されると共に、ドラム26の外周壁53の回転によって圧接搬送される。
この印刷用紙37の搬送と並行して、ドラム26の外周壁53と孔版原紙18の間に保持されたインク56は、プレスロール35の押圧力によってしごかれながら印刷方向Mの下流に拡散されると共に、この拡散されたインク56が孔版原紙18の穿孔よりにじみ出て印刷用紙37側に転写される。これにより、印刷用紙37にはドラム26の外周壁53とプレスロール35の間を通過する過程でインク画像が印刷される。ドラム26の外周壁53とプレスロール35の間を抜けた印刷用紙37は、その先端側が用紙分離爪44でドラム26より剥ぎ取られ、ドラム26より離間された印刷用紙37は搬送通路45を介して排紙台46に排紙される。
連続モード選択キー93で連続モードが選択されていなければ(ステップS58)、ドラム26の回転が停止され、プレスロール35が押圧位置から離間位置に戻される。また、連続モード選択キー93で連続モードが選択されていれば、その後、通常印刷モード(2枚目以降の印刷)に入る(ステップS66)。通常印刷モードでは、インク供給用のインクポンプ58とインク回収用のインクポンプ78が共に常時駆動され、且つ、ドラム26の外周壁53が通常印刷スピードで回転されることによって上述したような印刷動作が行われる。設定枚数の印刷が終了すると、ドラム26の外周壁53の回転が停止されると共に、インクポンプ58,78の駆動が停止される。これにより、外周壁53へのインク56の供給が停止される。また、プレスロール35が押圧位置から離間位置に戻され、待機モードに入る。
印刷動作を終えると、放置時間タイマー96が時間計測を開始する。その後に、ユーザが製版/印刷モード選択キー92で印刷モードを選択する(ステップS50)と、放置時間タイマー96が時間計測を終了し、ドラム26の放置時間が所定時間tを越えているか否かをチェックする(ステップS60)。ドラム26の放置時間が所定時間tを超えていれば、最初の1枚の印刷だけは上記ファーストプリントと同じ動作で印刷を行う(ステップS62〜S65)。つまり、プレスロール35を押圧位置とし、ドラム26の外周壁53を回転させる前に予め所定のインク供給量(通常印刷時より多い量)をインク供給口55aより外周壁53に供給し、ドラム26を通常印刷時より遅いスピードで回転することにより印刷動作を行う。そして、2枚目以降は通常印刷モードに入る(ステップS66)。設定枚数分の印刷が終了すると、待機モードに入る。
この第2実施形態でも、前記第1実施形態と同様に、孔版原紙18を着版した後の最初の印刷や、先の印刷から長時間放置した後での最初の印刷を行うインク供給時において、インク供給口55aより回転上流で、且つ、インク漏れ防止溝90より回転下流の位置で、孔版原紙18を最大印刷エリアの幅全体に亘ってドラム26の外周壁53にプレスロール35で押圧するので、2枚目以降の印刷時のインク供給量より多い量をインク供給口55aより外周壁53に供給してもインク56が原紙クランプ部27に流出するのを阻止できる。従って、原紙クランプ部27のインク汚染を防止でき、原紙クランプ部27がインク汚染されることに起因する種々の不具合を防止できる。
この第2実施形態では、押圧部材は、プレスロール35であるので、プレスロール35以外の押圧部材を付加する必要がないため、構成をよりシンプルにできる。
この第2実施形態では、プレスロール35は、インク供給口55aより回転上流位置で、且つ、インク漏れ防止溝90の回転下流位置で孔版原紙18を押圧するように構成したが、単に原紙クランプ部27のインク汚染のみを防止したい場合や、インク漏れ防止溝90を有さない場合には、インク供給口55aより回転上流で、且つ、原紙クランプ部27の回転下流の位置で孔版原紙18を押圧するように構成しても良い。
また、前記各実施形態では、着版後の最初の印刷時やドラム長時間放置後の最初の印刷時に供給するインク供給量は、印刷終了後に孔版原紙18の内面に保持される平均的インク保持量に対し若干量を上乗せした量を供給したので、プレスロール35でしごかれた後に孔版原紙18の内面に保持されるインク量と印刷用紙37に転写されるインク量のトータル量とほぼ同程度のものが最初の印刷時に供給されるため、最初の印刷から必要十分なインク量が供給されることになる。その結果、最初の印刷から印面欠け等のない印刷物が確実に得られる。
上乗せ量は、着版後の最初の印刷時の場合とドラム長時間放置後の最初の印刷時の場合で異ならせても良く、ドラム長時間放置の場合には放置時間によってインク供給量を可変するようにしても良い。
前記各実施形態では、着版後の最初の印刷時やドラム長時間放置後の最初の印刷時には、ドラム26を通常印刷時より遅いスピードで回転させることによって印刷を行っている。従って、ドラム26の外周壁53と孔版原紙18の間に供給されたインク56は、プレスロール35の押圧力によってしごかれながら印刷方向Mの下流に拡散する十分な時間的猶予が与えられると共に、この拡散されたインク56が孔版原紙18の穿孔より印刷用紙37側に滲み出る十分な時間的猶予が与えられることになり、印面欠け等のない印刷物を確実に得ることができる。
本発明の第1実施形態を示し、孔版印刷装置の概略構成図である。 本発明の第1実施形態を示し、ドラムの斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、図2中A−A線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、図2中B−B線に沿う断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、ドラムの外周壁を展開した概略図である。 本発明の第1実施形態を示し、孔版印刷装置の概略回路ブロック図である。 本発明の第1実施形態を示し、第1制御時の製版・印刷モードの動作フローチャートである。 本発明の第1実施形態を示し、最初の印刷時におけるインク滞留状態を示す断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、最初の印刷時におけるインク滞留状態を示す外周壁の展開図である。 本発明の第1実施形態を示し、インクの拡散メカニズムを説明する部分断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、第1制御時の製版・印刷モードの動作フローチャートである。 押圧手段の変形例の構成図である。 本発明の第2実施形態を示し、最初の印刷時におけるインク滞留状態を示す断面図である。 本発明の第2実施形態を示し、製版・印刷モードの動作フローチャートである。 最初の印刷時におけるインク滞留の問題点を説明するための断面図である。
符号の説明
18 孔版原紙
26 ドラム
27 原紙クランプ部
35 プレスロール(押圧部材)
37 印刷用紙(印刷媒体)
53 外周壁
54 インク供給手段
55a インク供給口
73 インク回収手段
90 インク漏れ防止溝
100,110 押圧手段
102,113 ロール体(押圧部材)

Claims (8)

  1. 回転自在で、且つ、インク不透過性部材で形成された外周壁を有し、この外周壁の表面に原紙クランプ部でクランプした孔版原紙を装着するドラムと、このドラムの外周壁の前記原紙クランプ部の回転下流の位置にインク供給口を有し、このインク供給口より前記外周壁の表面にインクを供給するインク供給手段と、給紙された印刷媒体を前記外周壁に押圧するプレスロールとを備えた孔版印刷装置において、
    前記インク供給口より回転上流で、且つ、前記原紙クランプ部より回転下流の位置で、最大印刷エリアの幅全体に亘って前記孔版原紙を前記ドラムの前記外周壁に押圧する押圧手段を設けたことを特徴とする孔版印刷装置。
  2. 請求項1記載の孔版印刷装置であって、
    前記外周壁の前記インク供給口より回転上流で、且つ、前記原紙クランプ部より回転下流の位置にインク漏れ防止溝を設け、該インク漏れ防止溝に流入した漏れインクを回収するインク回収手段を有し、前記押圧手段は、前記インク供給口より回転上流で、且つ、前記インク漏れ防止溝より回転下流の位置を押圧するようにしたことを特徴とする孔版印刷装置。
  3. 請求項1記載の孔版印刷装置であって、
    前記押圧手段の押圧部材は、回転自在に支持されたローラ体であることを特徴とする孔版印刷装置。
  4. 請求項3記載の孔版印刷装置であって、
    前記押圧部材は、インクに濡れにくい素材で形成されていることを特徴とする孔版印刷装置。
  5. 請求項1記載の孔版印刷装置であって、
    前記押圧手段の押圧部材は、前記プレスロールであることを特徴とする孔版印刷装置。
  6. 回転自在で、且つ、インク不透過性部材で形成された外周壁を有し、この外周壁の表面に原紙クランプ部でクランプした孔版原紙を装着するドラムと、このドラムの外周壁の前記原紙クランプ部の回転下流の位置にインク供給口を有し、このインク供給口より前記外周壁の表面にインクを供給するインク供給手段と、給紙された印刷媒体を前記外周壁に押圧するプレスロールと、前記インク供給口より回転上流で、且つ、前記原紙クランプ部より回転下流の位置で、最大印刷エリアの幅全体に亘って前記孔版原紙を前記ドラムの前記外周壁に押圧する押圧手段を備えた孔版印刷装置の印刷方法において、
    前記孔版原紙を前記ドラムに着版した後の最初の印刷を行う場合に、少なくとも前記インク供給口からインクを供給する間は、前記押圧手段で前記孔版原紙を前記外周壁に押圧することを特徴とする印刷方法。
  7. 回転自在で、且つ、インク不透過性部材で形成された外周壁を有し、この外周壁の表面に原紙クランプ部でクランプした孔版原紙を装着するドラムと、このドラムの外周壁の前記原紙クランプ部の回転下流の位置にインク供給口を有し、このインク供給口より前記外周壁の表面にインクを供給するインク供給手段と、給紙された印刷媒体を前記外周壁に押圧するプレスロールと、前記インク供給口より回転上流で、且つ、前記原紙クランプ部より回転下流の位置で、最大印刷エリアの幅全体に亘って前記孔版原紙を前記ドラムの前記外周壁に押圧する押圧手段を備えた孔版印刷装置の印刷方法において、
    先の印刷から長時間放置した後での最初の印刷を行う場合に、少なくとも前記インク供給口からインクを供給する間は、前記押圧手段で前記孔版原紙を前記外周壁に押圧することを特徴とする印刷方法。
  8. 請求項6又は請求項7記載の印刷方法であって、
    前記インクを供給する間に供給するインク供給量は、2枚目以降の印刷時のインク供給量より多いことを特徴とする印刷方法。
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