JP2007055073A - 孔版印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 孔版原紙が固化したインクによってドラムに貼り付くことを防止する孔版印刷装置を提供する。
【解決手段】 回転自在で、且つ、インク不透過性部材で形成された外周壁を有し、この外周壁の表面に孔版原紙が装着されるドラムと、外周壁にインク供給口を有し、このインク供給口より外周壁の表面にインクを供給するインク供給手段と、給紙された印刷用紙を外周壁に押圧するプレスロールとを備えた孔版印刷装置において、印刷動作の終了後にユーザからの排版要求がない場合に、孔版原紙をドラムより取り除く排版動作を自動的に実行するようにした。
【選択図】 図7
【解決手段】 回転自在で、且つ、インク不透過性部材で形成された外周壁を有し、この外周壁の表面に孔版原紙が装着されるドラムと、外周壁にインク供給口を有し、このインク供給口より外周壁の表面にインクを供給するインク供給手段と、給紙された印刷用紙を外周壁に押圧するプレスロールとを備えた孔版印刷装置において、印刷動作の終了後にユーザからの排版要求がない場合に、孔版原紙をドラムより取り除く排版動作を自動的に実行するようにした。
【選択図】 図7
Description
本発明は、孔版原紙が装着されたドラムに印刷媒体を押圧しつつ搬送して孔版原紙の穿孔より滲み出るインクを印刷媒体に転写する孔版印刷装置に関する。
この種の従来の孔版印刷装置として、特許文献1に開示されたものを本出願人は提案した。この孔版印刷装置は、回転自在で、且つ、インク不透過性部材で形成された外周壁を有するドラムと、外周壁に設けられ、孔版原紙の先端をクランプする原紙クランプ部と、外周壁にインク供給口を有し、このインク供給口より外周壁の表面にインクを供給するインク供給手段と、外周壁に押圧する押圧位置と外周壁より離間する待機位置との間で変移自在に設けられ、給紙された印刷用紙を外周壁に押圧するプレスロールと、外周壁の最大印刷エリアより下流にインク回収口を有し、このインク回収口に流出したインクを吸引によって回収するインク回収手段とを備えている。
この孔版印刷装置では、孔版原紙が装着された外周壁が回転され、且つ、外周壁の表面にインク供給口よりインクが供給された状態にあって印刷用紙が給紙されると、この印刷用紙がプレスロールによって孔版原紙及びドラムの外周壁に押圧されつつ搬送される一方、プレスロールの押圧力によってドラムの外周壁と孔版原紙の間のインクがしごかれながら印刷方向の下流に拡散されると共に、この拡散されたインクが孔版原紙の穿孔よりにじみ出て印刷用紙側に転写され、印刷用紙にインク画像が印刷されるものである。ドラムに供給されたインクは、ドラムの外周壁と孔版原紙の間の略密閉空間に保持され、大気との接触が最低限に抑えられると共に、ドラムの内部にはインク供給のための各種ロールを配置する必要がない。従って、印刷を長時間行わなくてもインクが変質せず、かつ、ドラムを小型・軽量化することができる。
特開2005−74734号公報
しかしながら、前記孔版印刷装置では、乾燥性・固着性に優れたインクを使用するため、印刷動作の終了後に孔版原紙をドラムに装着させたままで放置すると、ドラムの外周壁と孔版原紙の間にあるインク中の水分が減少し、孔版原紙がドラムの外周壁に張り付く可能性がある。外周壁に張り付いた孔版原紙を強引に排版しようとすると、孔版原紙が破けたり、孔版原紙が排版できなかったりする。このように排版動作が適正に実行されないと、その後の着版動作や印刷動作に支障を来たし問題であった。
そこで、本発明は、孔版原紙がドラムに貼り付くことに起因する種々の不都合を防止できる孔版印刷装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する請求項1の発明は、回転自在で、且つ、インク不透過性部材で形成された外周壁を有し、この外周壁の表面に孔版原紙が装着されるドラムと、前記外周壁にインク供給口を有し、このインク供給口より前記外周壁の表面にインクを供給するインク供給手段と、給紙された印刷媒体を前記外周壁に押圧するプレスロールとを備えた孔版印刷装置において、印刷動作の終了後にユーザからの排版要求がない場合に、前記孔版原紙を前記ドラムより取り除く排版動作を自動的に実行するようにしたことを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置であって、前記ユーザからの排版要求なしに行う排版動作は、印刷動作の終了時より所定時間の経過後に行うようにしたことを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2記載の孔版印刷装置であって、前記印刷動作の終了時より所定時間の経過までの間に前記ユーザからの排版要求がある場合に、排版動作を実行するようにしたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、印刷動作の終了後には、ユーザからの排版要求がない場合でも自動的に排版されるため、孔版原紙のドラムへの張り付きを確実に防止できる。従って、孔版原紙がドラムに貼り付くことに起因する種々の不都合を防止できる。
請求項2の発明によれば、印刷動作の終了後から所定時間内であれば、ドラムに装着されている孔版原紙を使用した再印刷が可能である。従って、孔版原紙の張り付きを防止しつつ当該孔版原紙による再印刷の機会を確実に確保することができる。また、印刷動作の終了後から所定時間の経過後に製版要求があった場合には、既に排版処理がなされているため、直ちに製版・着版動作を行えば良いため、処理スピードの迅速化につながる。
請求項3の発明によれば、ユーザの要求を優先したシステムにできる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図7は本発明の一実施形態を示し、図1は孔版印刷装置の概略構成図、図2はドラムの斜視図、図3は図2中A−A線に沿う断面図、図4は図2中B−B線に沿う断面図、図5はドラムの外周壁を展開した概略図、図6はインクの拡散メカニズムを説明する部分断面図、図7は孔版印刷装置の各動作の概略フローチャートである。
図1に示すように、孔版印刷装置は、原稿読み取り部1と、製版部2と、印刷部3と、給紙部4と、排紙部5及び排版部6とから主に構成されている。
原稿読み取り部1は、印刷すべき原稿が載置される原稿セット台10と、この原稿セット台10上の原稿の有無を検出する反射型の原稿センサ11,12と、原稿セット台10の原稿を搬送する原稿搬送ロール13,14と、この原稿搬送ロール13,14を回転駆動させるステッピングモータ15と、原稿搬送ロール13,14によって搬送される原稿の画像データを光学的に読み取り、これを電気信号に変換する密着型のイメージセンサ16と、原稿セット台10より排出される原稿を載置する原稿排出トレー17とを有する。そして、原稿セット台10に載置された原稿が原稿搬送ロール13,14によって搬送され、この搬送される原稿の画像データをイメージセンサ16が読み取るようになっている。
製版部2は、ロールされた長尺状の孔版原紙18を収容する原紙収容部19と、この原紙収容部19の搬送下流に配置されたサーマルヘッド20と、このサーマルヘッド20の対向位置に配置されたプラテンロール21と、このプラテンロール21及びサーマルヘッド20の搬送下流に配置された一対の原紙送りロール22,22と、プラテンロール21及び原紙送りロール22を回転駆動させるライトパルスモータ23と、一対の原紙送りロール22,22の搬送下流に配置された原紙カッタ24とを有する。
そして、プラテンロール21と原紙送りロール22の回転により長尺状の孔版原紙18を搬送し、イメージセンサ16で読み取った画像データに基づきサーマルヘッド20の各点状発熱体が選択的に発熱動作することにより孔版原紙18に感熱穿孔して製版し、この製版された孔版原紙18を原紙カッタ24で切断して所定長さの孔版原紙18を作製するようになっている。
印刷部3は、メインモータ25の駆動力によって図1の矢印A方向に回転する外周壁53を有するドラム26と、外周壁53に設けられ、孔版原紙18の先端をクランプする原紙クランプ部27と、外周壁53の表面にインクを供給するインク供給手段54と、外周壁53の表面の余分なインクを回収するインク回収手段73とを備えている。
また、印刷部3は、ドラム26の外周面に孔版原紙18が巻き付け装着されているか否かを検出する原紙確認センサ28と、ドラム26の基準位置を検出する基準位置検出センサ30と、メインモータ25の回転を検出するロータリエンコーダ31とを有する。基準位置検出センサ30の検出出力を基にロータリエンコーダ31の出力パルスを検出することによってドラム26の回転位置を検出することができるようになっている。
さらに、印刷部3は、ドラム26の下方位置に配置されたプレスロール35を有し、このプレスロール35はソレノイド装置36の駆動力によってドラム26の外周面に押圧する押圧位置と、ドラム26の外周面から離間する待機位置との間で変移可能に構成されている。プレスロール35は、印刷モードの期間(ファーストプリントを含む)にあっては押圧位置に常時位置され、印刷モード以外の期間にあっては待機位置に位置されるようになっている。
そして、製版部2から搬送される孔版原紙18の先端を原紙クランプ部27でクランプし、このクランプした状態でドラム26の外周壁53が回転されて孔版原紙18がドラム26の外周壁53に巻き付け装着され、ドラム26の回転に同期して給紙部4より給紙される印刷用紙(印刷媒体)37をプレスロール35でドラム26に巻装された孔版原紙18に押圧することによって印刷用紙37に孔版原紙18の穿孔からインク56が転写されて画像が印刷されるようになっている。
給紙部4は、印刷用紙37が積層される給紙台38と、この給紙台38から最上位置の印刷用紙37のみを搬送させる1次給紙ロール39,40と、この1次給紙ロール39,40によって搬送された印刷用紙37をドラム26の回転に同期してドラム26とプレスロール35間に搬送する一対の2次給紙ロール41,41と、この一対の2次給紙ロール41,41間に印刷用紙37が搬送されたか否かを検出する給紙センサ42とを有する。1次給紙ロール39,40には給紙クラッチ43を介してメインモータ25の回転が選択的に伝達されるように構成されている。
排紙部5は、印刷処理された印刷用紙37をドラム26から分離する用紙分離爪44と、この用紙分離爪44によりドラム26から離間された印刷用紙37が搬送される搬送通路45と、この搬送通路45より排紙される印刷用紙37が載置される排紙台46とを有する。
排版部6は、ドラム26の外周面よりクランプ解除された孔版原紙18の先端を導き、この導いた使用済みの孔版原紙18をドラム26より引き剥がしながら搬送する排版搬送手段47と、この排版搬送手段47により搬送されて来る孔版原紙18を収納する排版ボックス48と、排版搬送手段47により排版ボックス48内に搬送されて来た孔版原紙18を排版ボックス48の奥に押し込む排版圧縮部材49とを有する。
次に、ドラム26、原紙クランプ部27、インク供給手段54及びインク回収手段73の構成を説明する。
図2〜図4に示すように、ドラム26は、装置本体H(図1に示す)に固定された支軸50と、この支軸50に各軸受51を介して回転自在に支持された一対の側円板52,52と、この一対の側円板52,52間に固定された円筒状の外周壁53とを備えている。この外周壁53は一対の側円板52,52と一体となってメインモータ25の回転力により回転駆動されるようになっている。また、外周壁53は、剛性を有し、且つ、インク56を通過させないインク不透過性部材にて形成されている。さらに、外周壁53の外周面にはテフロン(登録商標)加工が施され、凹凸のない円筒面に形成されている。
原紙クランプ部27は、外周壁53の支軸50の軸方向に沿って形成されたクランプ用凹部53aを利用して設けられている。原紙クランプ部27はその一端側が外周壁53に回転自在に支持され、図4にて仮想線で示すクランプ解除状態では外周壁53より突出するが、図4にて実線で示すクランプ状態では外周壁53より突出しないように設けられている。従って、原紙クランプ部27は、外周壁53上に突出することなく孔版原紙18をクランプすることができるようになっている。
この外周壁53は、図2,図4の矢印A方向に回転され、原紙クランプ部27より少し回転した位置が印刷開始ポイントとされている。従って、回転方向Aが印刷方向Mとなり、印刷開始ポイントより下方のエリアが印刷エリアとされる。この第1実施形態では最大印刷エリアS(図5に示す)はA3サイズの印刷が可能な領域に設定されている。そして、外周壁53の最大印刷エリアSより印刷方向Mの上流位置にはインク供給手段54のインク供給部55が設けられている。
インク供給手段54は、図2〜図5に示すように、インク56が溜められたインク容器57と、このインク容器57内のインク56を吸引する供給ポンプ58と、この供給ポンプ58によって吸引されたインク56を供給する第1パイプ59と、この第1パイプ59の他端が接続され、内部にインク通路60が形成され、且つ、180度対向位置に孔61が形成された支軸50と、この支軸50の外周側に回転自在に支持され、孔61に連通可能な連通孔62が形成されたロータリジョイント63と、このロータリジョイント63に一端が接続され、他端が外周壁53に導かれた第2パイプ64と、この第2パイプ64の他端側が開口されたインク供給部55とから構成されている。
インク供給部55は、第2パイプ64からのインク56(図6に示す)を印刷直交方向Nに拡散するインク拡散溝65(図3に示す)と、このインク拡散溝65の印刷直交方向Nに間隔を置いて一端側が開口され、他端が外周壁53の表面に開口されたインク供給口55aとから構成されている。インク拡散溝65とインク供給口55aは、外周壁53の印刷方向Mの直交方向(即ち、印刷直交方向N)に沿って形成された凹部にインク分配部材68が配置されることによって形成されている。インク供給口55aは、印刷直交方向Nに沿ってストレート形状を有し、外周壁53の印刷直交方向Nにほぼ均等にインク56を供給するようになっている。
インク回収手段73は、図2〜図5に示すように、外周壁53の最大印刷エリアSの下流に配置されたインク回収口72と、インク回収口72に一端が開口された第3パイプ74と、この第3パイプ74の他端側が接続され、連通孔75が形成されたロータリジョイント63と、このロータリジョイント63が回転自在に支持され、連通孔75が接続可能な孔76a及び内部にインク通路76bが形成された支軸50と、この支軸50に一端が接続された第4パイプ77と、この第4パイプ77の途中に介在され、第4パイプ77内のインク56を吸引する回収ポンプ(例えばトロコイドポンプ)78と、第4パイプ77の他端が接続された回収容器79とを備えている。
インク回収口72は、外周壁53の凹部81にパイプ固定部材82を配置することによって形成され、印刷直交方向Nに沿って連続的に形成されている。また、インク回収口72には、サイドのインク回収溝71,71とトップのインク回収溝90が連通している。サイドのインク回収溝71,71は、外周壁53の最大印刷エリアSより印刷直交方向Nの左右外側位置に沿って連続的に形成されている。トップのインク回収溝90は、最大印刷エリアSより上流のインク供給口55aより更に印刷上流位置で、且つ、印刷直交方向Nに沿って連続的に形成されている。つまり、インク回収口72と、左右のインク回収溝71,71と、上流のインク回収溝90は、最大印刷エリアSの全域を囲むようにロ字状に配置されている。
ロータリジョイント63は、インク供給手段54のものと兼用されている。支軸50は、インク供給手段54のインク通路にも使用するため、2重パイプの構造になっている。
次に、前記孔版印刷装置の動作を図7のフローに基づいて説明する。
まず、製版モードが選択されると(ステップS1)、プラテンロール21と原紙送りロール22の回転により孔版原紙18を搬送し、原稿読み取り部1で読取った画像データに基づきサーマルヘッド20の多数の発熱体が選択的に発熱動作することにより孔版原紙18に感熱穿孔して製版する。この製版した孔版原紙18の所定箇所を原紙カッタ24で切断して所望寸法の孔版原紙18を作る。
この製版動作に連続して着版動作を行う(ステップS2)。つまり、製版部2で製版された孔版原紙18の先端をドラム26の原紙クランプ部27でクランプし、このクランプした状態でドラム26が回転されて孔版原紙18をドラム26の外周面に巻き付け着版する。
次に、ファーストプリントを行う(ステップS3)。ファーストプリントの詳細は、次の印刷動作と同じであるため、省略する。
製版モードの次に印刷モードが選択されると、印刷動作を開始する(ステップS4)。印刷動作を説明すると、ドラム26の外周壁53が回転駆動されると共に、インク供給手段54及びインク回収手段73の駆動が開始される。すると、インク56がインク供給口55より外周壁53に供給され、この供給されたインク56が外周壁53と孔版原紙18の間に保持されると共に、プレスロール35が待機位置から押圧位置に変位される。
このドラム26の回転に同期して給紙部4では印刷用紙37をドラム26とプレスロール35との間に給紙する。給紙された印刷用紙37は、プレスロール35によってドラム26の外周壁53に押圧されると共に、ドラム26の外周壁53の回転によって搬送される。つまり、印刷用紙37は孔版原紙18に密着されつつ搬送される。
また、この印刷用紙37の搬送と並行して、ドラム26の外周壁53と孔版原紙18の間に保持されたインク56は、図6に示すように、プレスロール35の押圧力によってしごかれながら印刷方向Mの下流に拡散されると共に、この拡散されたインクが孔版原紙18の穿孔よりにじみ出て印刷用紙37側に転写される。これにより、印刷用紙37にはドラム26の外周壁53とプレスロール35の間を通過する過程でインク画像が印刷される。ドラム26の外周壁53とプレスロール35の間を抜けた印刷用紙37は、その先端側が用紙分離爪44でドラム26より剥ぎ取られ、ドラム26より離間された印刷用紙37は搬送通路45を介して排紙台46に排紙され、ここに積載される。
印刷動作中にあって、外周壁53の最大印刷エリアSの下流に流出した余分なインクは、インク回収口72に流れ込む。インク回収口72に流入したインクは、インク回収手段73の回収ポンプ78の吸引力によって回収容器79に回収される。また、インク回収溝71,90に流れ込んだ余分インクも、回収ポンプ78の吸引力によってインク回収口72を経て回収容器79に回収される。
設定印刷枚数の印刷が完了すると、ドラム26の外周壁53の回転が停止されると共に、インク供給手段54の駆動が停止される。これにより、外周壁53へのインク56の供給が停止される。インク供給手段54の停止より少し遅れてインク回収手段73の駆動が停止され、外周壁53に残った余分なインクがインク回収口72より回収される。また、プレスロール35が押圧位置から待機位置に戻され、これで印刷動作が終了する(ステップS5)。印刷動作が終了すると、タイマを初期化してカウントを開始し(ステップS6)、待機モードに入る。タイマのカウントアップ値は、インクが乾燥して固化しない時間内に設定されている。
タイマがカウントアップする前にユーザからの印刷開始要求があれば(ステップS7)、上述した印刷動作を実行する(ステップS4、S5)。そして、印刷動作の終了後には再びタイマを初期化してカウントを開始し(ステップS6)、待機モードに入る。
また、タイマがカウントアップする前にユーザからの製版開始要求があれば(ステップS8)、排版動作を実行する(ステップS11)。排版動作については後述する。排版動作の後に、上述した製版動作、ファーストプリントを行い、要求に応じて印刷動作等を実行する(ステップS1〜S5)。そして、印刷動作の終了後には再びタイマを初期化してカウントを開始し(ステップS6)、待機モードに入る。
また、タイマがカウントアップする前にユーザからの排版要求があれば(ステップS9)、排版動作を行う(ステップS12)。排版動作を説明すると、ドラム26の原紙クランプ部27がクランプ解除位置に変位され、孔版原紙18の先端側の拘束が解除される。次に、クランプ解除された孔版原紙18の先端側は、ドラム26の回転に伴って排版搬送手段47で導びかれ、排版搬送手段47によって孔版原紙18が徐々に排版ボックス48に収納される。そして、孔版原紙18が全て収納されれば終了する。
ユーザからの排版要求がない状態でタイマがカウントアップすると(ステップS10)、その時点で自動的に排版動作を実行する(ステップS12)。
以上、上記孔版印刷装置では、印刷動作の終了後には、ユーザからの排版要求がない場合でも自動的に排版されるため、孔版原紙18のドラム26への張り付きを確実に防止できる。従って、孔版原紙18が固化したインクによってドラム26に貼り付くことを防止でき、排版不良などを防止できる。
特に、この実施形態では、自動排版動作を印刷動作の終了直後ではなく、印刷動作の終了後から所定時間経過後に行うので、印刷動作の終了後から所定時間内であれば、ドラム26に装着されている孔版原紙18を使用した再印刷が可能である。従って、孔版原紙18の張り付きを防止しつつ当該孔版原紙18による再印刷の機会を確実に確保することができる。また、印刷動作の終了後から所定時間の経過後に製版要求があった場合には、既に排版処理がなされているために、直ちに製版・着版動作を行えば良いため、処理スピードの迅速化につながる。
尚、ドラム26に装着されている孔版原紙18を使用する再印刷を配慮する必要がない場合には、自動排版動作を印刷動作の終了直後に行うようにしても良い。従って、印刷動作の終了後から自動排版動作を行うまでの時間である所定時間は、インク固化時間やユーザの使い勝手等より適宜決定される。また、前記実施形態では、印刷動作の終了時より所定時間の経過までの間に、ユーザからの排版要求がある場合には、排版動作を実行するので、ユーザの要求を優先したシステムにできる。
18 孔版原紙
26 ドラム
35 プレスロール
37 印刷用紙(印刷媒体)
53 外周壁
54 インク供給手段
55a インク供給口
26 ドラム
35 プレスロール
37 印刷用紙(印刷媒体)
53 外周壁
54 インク供給手段
55a インク供給口
Claims (3)
- 回転自在で、且つ、インク不透過性部材で形成された外周壁を有し、この外周壁の表面に孔版原紙が装着されるドラムと、前記外周壁にインク供給口を有し、このインク供給口より前記外周壁の表面にインクを供給するインク供給手段と、給紙された印刷媒体を前記外周壁に押圧するプレスロールとを備えた孔版印刷装置において、
印刷動作の終了後にユーザからの排版要求がない場合に、前記孔版原紙を前記ドラムより取り除く排版動作を自動的に実行するようにしたことを特徴とする孔版印刷装置。 - 請求項1記載の孔版印刷装置であって、
前記ユーザからの排版要求なしに行う排版動作は、印刷動作の終了時より所定時間の経過後に行うようにしたことを特徴とする孔版印刷装置。 - 請求項2記載の孔版印刷装置であって、
前記印刷動作の終了時より所定時間の経過までの間に前記ユーザからの排版要求がある場合に、排版動作を実行するようにしたことを特徴とする孔版印刷装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8033217B2 (en) | 2007-11-21 | 2011-10-11 | Tohoku Ricoh Co., Ltd | Stencil printing apparatus |
JP2012240239A (ja) * | 2011-05-17 | 2012-12-10 | Riso Kagaku Corp | 孔版印刷装置 |
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2005
- 2005-08-24 JP JP2005242529A patent/JP2007055073A/ja active Pending
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