JP2006239549A - 塗装ローラを用いたロボット塗装方法及び装置 - Google Patents

塗装ローラを用いたロボット塗装方法及び装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006239549A
JP2006239549A JP2005057795A JP2005057795A JP2006239549A JP 2006239549 A JP2006239549 A JP 2006239549A JP 2005057795 A JP2005057795 A JP 2005057795A JP 2005057795 A JP2005057795 A JP 2005057795A JP 2006239549 A JP2006239549 A JP 2006239549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
roller
painting
robot
paint
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005057795A
Other languages
English (en)
Inventor
Masumi Hara
益己 原
Yukihiko Tanase
幸彦 棚瀬
Masuji Tsuda
益二 津田
Masatoshi Tanaka
正敏 田中
Toshihiro Tsushi
年宏 津志
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Asahi Sunac Corp
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Asahi Sunac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd, Asahi Sunac Corp filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP2005057795A priority Critical patent/JP2006239549A/ja
Publication of JP2006239549A publication Critical patent/JP2006239549A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Coating Apparatus (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Spray Control Apparatus (AREA)

Abstract


【課題】 塗装ローラを用いたロボット塗装において、塗膜状態の良好な塗装を行う。
【解決手段】 ロボット20に取り付けた塗装ローラ30を、塗装条件に基づいて、被塗面41上で回転させつつ移動させることによって塗膜を形成する。塗装済みの塗膜の状態を検査し、その検査結果に基づいて塗装条件を補正し、検査後の塗膜形成を、補正した塗装条件に基づいて行う。これにより、不適正な塗膜状態を直ちに改善しつつ塗装工程を進めることができ、塗膜状態が良好な塗装を行うことができる。
【選択図】 図8

Description

本発明は、塗装ローラを用いたロボット塗装方法及び装置に関するものである。
特許文献1には、塗装ローラを被塗面上で回転させつつ移動させながら塗装する技術が開示されている。このような塗装ローラを用いた塗装手段として、従来、作業者が塗装ローラを把持して被塗面上を転がしていく方法がとられていたが、この方法では、塗膜の膜厚や膜厚の均一性等が作業者によってバラツキが生じることがある。
そこで、塗膜状態の均一化を図る方法として、塗装ローラをロボットのアームに取り付け、ロボットをティーチング情報に基づいて移動させることで、膜厚の均一化を図ることが考えられる。
特開2003−144998公報
霧化した塗料の微粒子を塗着させるスプレー塗装では、塗膜厚のむらが生じ難いのであるが、ローラを被塗面に直接接触させて塗料を転写させるローラ塗装では、塗装条件(例えば、塗料の粘度等)の僅かな変化が、塗装ローラの転がり方に大きな影響を与えて塗膜の状態(例えば、塗膜の厚さ)が不適正となる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、塗装ローラを用いたロボット塗装において塗膜状態の良好な塗装を行えるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、ロボットに取り付けた塗装ローラを、塗装条件に基づいて、被塗面上で回転させつつ移動させることによって塗膜を形成する塗装ローラを用いたロボット塗装方法であって、塗装済みの塗膜の状態の検査結果に基づいて前記塗装条件を補正し、検査後の塗膜形成を、前記補正した塗装条件に基づいて行うところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記塗装条件が、前記塗装ローラの移動速度と、前記塗装ローラに対する塗料の単位時間当たりの供給量とを含み、形成すべき塗膜の厚さに応じて、前記塗装ローラの移動速度と、前記塗装ローラに対する塗料の単位時間当たりの供給量のうち少なくともいずれか一方を補正するところに特徴を有する。
請求項3の発明は、ロボットに取り付けられて、被塗面上で回転しつつ移動する塗装ローラと、前記塗装ローラに塗料を供給する塗料供給手段と、塗装条件のデータを記憶する塗装条件記憶手段と、塗膜の形成に際しては、前記塗装条件記憶手段から読み込んだ塗装条件に基づいて、前記塗装ローラに対する塗料の供給と前記塗装ローラの動きを制御する制御手段とを備えてなり、制御手段は、塗装済みの塗膜の状態の検査結果に基づいて補正された前記塗装条件を読み込み、検査後の塗膜形成に際しては、前記補正された塗装条件に基づいて、検査後の前記塗装ローラへの塗料の供給と前記塗装ローラの動きを制御する構成としたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記塗装条件が、前記塗装ローラの移動速度と、前記塗装ローラに対する塗料の単位時間当たりの供給量とを含み、形成すべき塗膜の厚さに応じて、前記塗装ローラの移動速度と、前記塗装ローラに対する塗料の単位時間当たりの供給量のうち少なくともいずれか一方が補正される構成としたところに特徴を有する。
<請求項1及び請求項3の発明>
塗装条件を塗膜状態の検査結果に基づいて補正し、検査後は、補正した塗装条件に基づいて塗膜形成するようにしたので、不適正な塗膜状態を直ちに改善しつつ塗装工程を進めることができる。これにより、塗膜状態が良好な塗装を行うことができる。
<請求項2及び請求項4の発明>
塗膜の厚さは、塗装ローラの移動速度と、塗装ローラに対する塗料の単位時間当たりの供給量とによって変動するのであるが、本発明では、塗装ローラの移動速度と塗料の供給量のうち少なくともいずれか一方を補正するようにしたので、塗膜の厚さの均一化を図ることができる。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図8を参照して説明する。まず、塗装ローラ30に対する塗料の供給手段について説明すると、塗料が貯留されているタンク10には、塗料の供給路11の上流端が接続され、供給路11の下流端には塗装ローラ30が取り付けられている。供給路11には、塗料をタンク10から吸引して塗装ローラ30側へ圧送するためのポンプ12と、供給路11を流れる塗料の単位時間当たりの流量を検出する流量計13が接続されている。
次に、塗装ローラ30及び塗装ローラ30を支持するロボット20について説明する。ロボット20は、床面に固定した基台21と、基台21に上下方向の軸を中心に回動可能に支持した回転台22と、回転台22に水平軸を中心として上下方向へ揺動可能に支持された第1アーム23と、第1アーム23の先端に第1アーム23の遊動中心と平行な水平軸を中心として上下方向へ揺動可能に支持された第2アーム24と、第2アーム24の先端に第1アーム23及び第2アーム24の揺動中心と直交する水平軸を支点として左右に揺動し得るように取り付けたブラケット25とからなり、ブラケット25に塗装ローラ30が支持されている。
塗装ローラ30は、円柱形をなすローラ本体31と、ローラ本体31の外周に固定された筒体32と、筒体32の外周に取り付けられたウール製の筒状をなす刷毛33とからなる。ローラ本体31の内部には、その両端面から長さ方向中央側へ穿孔した形態の円形孔34がローラ本体31と同心状に形成されている。円形孔34の開口部には、同心円筒形をなす軸体35が固着され、この軸体35の突出端がブラケット25の軸受部26に回転自在に嵌合されている。これにより、塗装ローラ30は、その回転中心を水平に向けた姿勢で、軸方向両端においてブラケット25に対して自由に回転し得るように支持されている。また、軸受部26には、軸体35に連通するL字形のポート27が取り付けられ、このポート27には上記供給路11の下流端が接続されている。
ローラ本体31には、円形孔34からローラ本体31の外周面へ径方向に貫通する複数の放射孔37が形成され、ローラ本体31の外周には放射孔37と連通するように複数の周方向の連通溝38が形成され、筒体32には、その内周から外周へ貫通するとともに連通溝38に連通する複数の連通孔39が形成されており、供給路11から円形孔34に供給された塗料は、放射孔37、連通溝38、連通孔39を介して刷毛33内に含浸されるようになっている。塗装を行う際には、塗装ローラ30が、回転台22と両アーム23,24の移動により被塗物40の被塗面41に沿って回転しつつ移動し、刷毛33に含浸された塗料が刷毛33の表面に滲み出して被塗面41に塗着される。
次に、上記ロボット20と塗装ローラ30を用いて塗装する際の制御手段について説明する。被塗面41上を移動する際の塗装ローラ30の移動速度(以下、移動速度という)と、塗装ローラ30に供給される塗料の単位時間当たりの流量(以下、供給流量という)は、被塗面41に形成される塗膜の膜厚、塗料の粘度(同一塗料であっても、温度によって変化する)、塗装ローラ30側から被塗面41に作用する荷重(圧力)、被塗面41における塗装ローラ30の幅方向(塗装ローラ30の移動方向と直交する方向)の接触寸法(以下、接触幅という)に基づいて、予め定められている。この移動速度と供給流量の値を設定するに際しては、塗膜の膜厚、塗料の粘度、被塗面41への荷重及び接触幅の4つの選択項目を種々組み合わせることによって複数の塗装条件を設定し、各塗装条件毎に、塗装ローラ30がスリップせずに所定の膜厚が得られるような適正(好適)な移動速度と供給流量との組合せを実験的に求める。尚、実験は、平坦で水平な被塗面41上で行われる。このようにして得られた塗装条件のデータは、コンピュータの塗装条件記憶部51(本発明の構成要件である塗装条件記憶手段)に記憶される。
ここで、塗装条件の例を示す。
<例1>
塗装ローラ30の回転中心と平行な軸線方向の長さ、即ち、被塗面41に対する塗装ローラ30の接触最大幅が170mm,塗装ローラ30側から被塗面41に作用する一定の荷重が800gfであり、形成すべき塗膜の膜厚が20〜40μmであり、塗料の粘度が3000mPa・sである場合においては、塗装ローラ30の移動速度が20m/minであり、塗料の供給流量が300〜600ml/minである。
<例2>
上記において塗装ブースの環境温度の設定の違いにより塗料の粘度が4000mPa・sとなる場合には、移動速度が15〜20m/minとなり、塗料の供給流量が200〜500ml/minとなる。
<例3>
同じく塗装ブースの環境温度の設定の違いにより塗料の粘度が2000mPa・sとなる場合には、移動速度が20〜25m/minとなり、塗料の供給流量が400〜700ml/minとなる。
尚、上記以外にも、塗膜の膜厚の違い、荷重の違い、塗装ローラ30の接触幅の違いによって、塗装ローラ30の移動速度と供給流量は上記と異なる値となるが、例示は省略する。
また、被塗面41に凸状の塗装領域が存在する場合には、被塗面41に対する塗装ローラ30の接触幅が変化する。即ち、被塗面41が曲率の最も小さい平面である場合には、接触幅は塗装ローラ30の長さと同じ170mmとなるが、被塗面41の曲率が大きくなるほど(曲率半径が小さくなるほど)、接触幅が狭くなる。そして、塗装ローラ30側から被塗面41側に作用する全荷重は一定であることから、接触幅が狭くなるほど、塗装ローラ30側から被塗面41に作用する圧力(単位面積当たりの荷重)が大きくなる。この圧力の変化は、塗装ローラ30が被塗面41上でスリップや塗膜厚さの変動を生じる原因となり得る。したがって、移動速度と供給流量の設定に際しては、接触幅を塗装ローラ30の全幅寸法よりも狭くした塗装条件の下でも実験を行い、移動速度と供給流量の組合せを設定する。このようにして得られた塗装条件のデータも、上記塗装条件記憶部51に予め記憶させておく。
ここで、接触幅が異なる場合の塗装条件の例を示す。
<例4>
上記例1において、接触幅を85mmとした場合には、移動速度は例1と同じく20m/minであるが、塗料の供給流量は150〜300ml/minとなる。
さらに、ロボット20の回転台22とアームの動きについては、被塗物40毎に予めティーチングによって記憶させておく。被塗物40の一例を図5及び図6に示す。被塗物40は、全体として方形をなし、中央に略方形の高台部42が形成されている。被塗物40の上面の被塗面41のうち、高台部42と高台部42の周縁の略方形の基板部43は平坦な水平領域41a,41bとなっており、基板部43の内周縁に沿った略方形の環状部分は略平坦な傾斜領域41cとなっており、傾斜領域41cと高台部42の水平領域41aとの間の略方形の環状部分は上方へ凸状に膨出した湾曲領域41dとなっている。
ティーチングに際しては、水平領域41a,41bを、塗装ローラ30と同じ幅寸法若しくは塗装ローラ30よりも少し狭い幅寸法を有する複数のパスPa,Pbに区切る。塗装ローラ30は各パスPaに沿って移動しつつ塗料を塗布していく。また、被塗面41のうち傾斜領域41cと湾曲領域41dについては、実際に塗装ローラ30を当接させて接触幅を測定し、その測定幅と同じ幅寸法若しくはそれよりも少し狭い幅寸法を有するパスPc,Pdに区切る。この傾斜領域41cと湾曲領域41dのパスPc,Pdは、塗装ローラ30がその回転中心軸を傾けた状態で同じ高さを保ったまま移動するように、即ち基板部43と高台部42との間に仮想される等高線(図示せず)に沿うように区間されている。尚、傾斜領域41cと湾曲領域41dは無端状に連続しているのであるが、ロボット20は、その構造上、塗装ローラ30を水平に一回転以上させることはできないため、傾斜領域41cのパスPcと湾曲領域41dのパスPdについては、夫々、2つに分割している。
尚、傾斜領域41cと湾曲領域41dにおけるパスPc,Pdの設定形態としては、上記以外にも図7に示すように、塗装ローラ30が、回転中心軸を水平に保ったままで、基板部43から、一方の傾斜面41cをその勾配方向と平行に(等高線と直角に)上り、湾曲領域41dを経て高台部42の水平領域41aを通過し、反対側の湾曲領域41dと傾斜領域41cを勾配方向と平行に下り、反対側の基板部43に至るパス(図示せず)に区切ることができる。この場合、パスの幅寸法は塗装ローラ30の幅と同じかそれよりも少し狭い幅寸法となる。また、この高台部42を横断するパスと平行な傾斜領域41c及び湾曲領域41dについては、等高線に沿ったパスと等高線と直交するパスのいずれにも区画することができる。
上記のように複数のパスPa〜Pdを区画したら、これら複数のパスPa〜Pdを塗装する順序と、各パスPa〜Pdにおける塗装ローラ30の移動方向を決め、各パスPa〜Pd毎に回転台22とアーム23,24の動きをティーチングさせ、そのティーチング情報を、ロボット20のティーチング情報記憶部54に記憶させておく。また、各パスPa〜Pd毎に、被塗面41と塗装ローラ30との接触幅の情報もティーチング情報記憶部54に記憶させておく。
上記した塗装条件記憶部51と駆動機構52とティーチング情報記憶部54は、コンピュータの制御部50(本発明の構成要件である制御手段)に接続されている。また、制御部50には、流量計13で計測された流量の計測値が入力されるようになっている。さらに、制御部50からは、ロボット20の駆動機構52に対し回転台22とアーム23,24の動きを制御するための制御信号が出力されるようになっているとともに、ポンプ12に対し塗料の圧送速度を制御するための制御信号が出力されるようになっている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
被塗物40に対して塗装を行う際には、予め、コンピュータの入力部53に、塗装ローラ30側から被塗面41側に作用する荷重の値、被塗面41に形成すべき塗膜の膜厚の値、使用する塗料の粘度の値を入力しておく。この入力部53に入力された値は制御部50に入力される。この後、被塗物40の識別情報を入力する(ステップS101)。この識別情報は、被塗物40の形状(被塗物における被塗面41と略直角方向の投影形状)のデータ、及び被塗面41の凹凸形状のデータからなる。
この後、既に入力されている塗装ローラ30から被塗面41への荷重、形成すべき膜厚、塗料の粘度の各値とに基づき、塗装条件記憶部51に記憶されている塗装条件のデータの中から、入力された上記4つの値に対応する塗装ローラ30の移動速度と塗料の供給流量、即ち塗装条件が制御部50に読み込まれる(ステップS102)。
この後、被塗物が塗装位置にセットされたことが検出されると(ステップS103)、塗装準備が開始される(ステップS104)。塗装準備では、塗料流路の洗浄工程、塗装ローラのならし工程などが行われる。塗装準備が完了すると(ステップS105)、塗装が開始される(ステップS106)。
塗装が開始されると、ロボット20の駆動機構52と塗料供給路11のポンプ12が作動し、塗装ローラ30が最初のパスP(Pa〜Pdのいずれか)の始端に移動してそのパスPの経路に沿って移動し始めるとともに、塗料が塗装ローラ30に向けて供給され始める。また、塗装が行われている間、制御部50は、ティーチング情報記憶部54からの読み込み情報に基づいて駆動機構52へ塗装ローラ30の移動速度を制御する制御信号を出力するとともに、流量計13からフィードバックされる計測値に基づいてポンプ12の圧送速度を制御する制御信号をポンプ12へ出力する。また、塗装中のパスPにおける塗装ローラ30の接触幅の情報がロボット20のティーチング情報記憶部54から制御部50へ入力され、制御部50では、この接触幅の入力値に基づいて、塗装ローラ30の移動速度と塗料の供給流量が調整される。
尚、塗装中、塗装ブースに設置した温度センサ(図示せず)から雰囲気温度の値が制御部50に入力されるようしてもよい。この場合、入力された温度値に基づき、塗装ローラ30の移動速度と塗料の供給流量を適性に調整することができる。
上記のようにして1つのパスPへの塗装が完了すると、次のパスPへの塗装が行われる。そして、各パスPへの塗装が順次に行われることで、被塗面41の全ての領域に所定の膜厚の塗膜が形成される。
塗装が終了すると(ステップS107)、被塗物40が塗装ブース外へ搬出される(ステップS108)。そして、この後は塗装を継続しない旨の指令が入力されると(ステップS109)、塗装工程が完了する。この後も塗装を継続する場合は(ステップS109)、搬出した塗装済みの被塗物40に対して塗膜の状態の検査が行われる。検査対象は、膜厚寸法、塗膜内に発生した気泡の大きさ、気泡の発生量(発生数)である。また、検査方法としては、作業者が塗膜の状態を目視で確認する方法、塗膜が未乾燥の状態(濡れている状態)で膜厚計によって膜厚寸法を図る方法、レーザーを使用して膜厚寸法、気泡の数又は量を測定する方法がある。
そして、膜厚寸法と気泡の発生状況の両方が適性範囲内である場合には、塗装条件を補正せずに(ステップS110)、次の被塗物40を塗装位置にセットし、塗装を行う。これに対し、膜厚寸法と気泡の発生状況のうち少なくともいずれか一方が適性範囲外である場合には、上記した塗装条件(即ち、塗装ローラ30の移動速度と塗料の供給流量)を補正する(ステップS110)。補正の方法は、作業者が補正データを入力部53に入力操作することによって行われる。この後、補正後の塗装条件が制御部50に読み込まれ(ステップS111)、以後、塗装準備工程及びそれに続く工程が上記と同様に行われる。
本実施形態の塗装方法は、ロボット20に取り付けた塗装ローラ30を、塗装条件に基づいて、被塗面41上で回転させつつ移動させることによって塗膜を形成するようになっており、塗装済みの塗膜の状態の検査結果に基づいて塗装条件を補正し、検査後の塗装を、補正した塗装条件に基づいて行うところに特徴を有している。このように、塗装条件を塗膜状態の検査結果に基づいて補正し、検査後は、補正した塗装条件に基づいて塗装を行うようにしたので、不適正な塗膜状態を直ちに改善しつつ塗装工程を進めることができるので、全体として塗膜状態が良好な塗装を行うことができる。
また、塗膜の厚さは、塗装ローラ30の移動速度と、塗装ローラ30に対する塗料の単位時間当たりの供給量とによって変動するのであるが、本実施形態では、塗装条件である塗装ローラ30の移動速度と塗装ローラ30への塗料の供給量のうち少なくともいずれか一方を補正するようにしたので、塗膜の厚さの均一化を図ることができる。
実施形態1の塗装を制御する手段をあらわすブロック図 ロボットと塗料の供給経路をあらわす概略図 塗装ローラの縦断面図 塗装ローラの横断面図 被塗物に対する塗装ローラの接触形態をあらわす正面図 被塗面における塗装ローラの移動経路を複数のパスに区画した様子をあらわす平面図 被塗物に対する塗装ローラの接触形態の他の例をあらわす正面図 塗装工程あらわすフローチャート
符号の説明
20…ロボット
30…塗装ローラ
41…被塗面

Claims (4)

  1. ロボットに取り付けた塗装ローラを、塗装条件に基づいて、被塗面上で回転させつつ移動させることによって塗膜を形成する塗装ローラを用いたロボット塗装方法であって、
    塗装済みの塗膜の状態の検査結果に基づいて前記塗装条件を補正し、
    検査後の塗膜形成を、前記補正した塗装条件に基づいて行うことを特徴とする塗装ローラを用いたロボット塗装方法。
  2. 前記塗装条件が、前記塗装ローラの移動速度と、前記塗装ローラに対する塗料の単位時間当たりの供給量とを含み、
    形成すべき塗膜の厚さに応じて、前記塗装ローラの移動速度と、前記塗装ローラに対する塗料の単位時間当たりの供給量のうち少なくともいずれか一方を補正することを特徴とする請求項1記載の塗装ローラを用いたロボット塗装方法。
  3. ロボットに取り付けられて、被塗面上で回転しつつ移動する塗装ローラと、
    前記塗装ローラに塗料を供給する塗料供給手段と、
    塗装条件のデータを記憶する塗装条件記憶手段と、
    塗膜の形成に際しては、前記塗装条件記憶手段から読み込んだ塗装条件に基づいて、前記塗装ローラに対する塗料の供給と前記塗装ローラの動きを制御する制御手段とを備えてなり、
    制御手段は、塗装済みの塗膜の状態の検査結果に基づいて補正された前記塗装条件を読み込み、検査後の塗膜形成に際しては、前記補正された塗装条件に基づいて、検査後の前記塗装ローラへの塗料の供給と前記塗装ローラの動きを制御する構成としたことを特徴とする塗装ローラを用いたロボット塗装装置。
  4. 前記塗装条件が、前記塗装ローラの移動速度と、前記塗装ローラに対する塗料の単位時間当たりの供給量とを含み、
    形成すべき塗膜の厚さに応じて、前記塗装ローラの移動速度と、前記塗装ローラに対する塗料の単位時間当たりの供給量のうち少なくともいずれか一方が補正される構成としたことを特徴とする請求項3記載の塗装ローラを用いたロボット塗装装置。
JP2005057795A 2005-03-02 2005-03-02 塗装ローラを用いたロボット塗装方法及び装置 Pending JP2006239549A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005057795A JP2006239549A (ja) 2005-03-02 2005-03-02 塗装ローラを用いたロボット塗装方法及び装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005057795A JP2006239549A (ja) 2005-03-02 2005-03-02 塗装ローラを用いたロボット塗装方法及び装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006239549A true JP2006239549A (ja) 2006-09-14

Family

ID=37046473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005057795A Pending JP2006239549A (ja) 2005-03-02 2005-03-02 塗装ローラを用いたロボット塗装方法及び装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006239549A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109513573A (zh) * 2018-12-13 2019-03-26 中煤科工集团南京设计研究院有限公司 一种自动喷胶系统的使用方法
KR20200057983A (ko) * 2018-11-19 2020-05-27 대우조선해양 주식회사 자동 도포 기능을 지닌 도장용 롤러 장치

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200057983A (ko) * 2018-11-19 2020-05-27 대우조선해양 주식회사 자동 도포 기능을 지닌 도장용 롤러 장치
KR102570639B1 (ko) * 2018-11-19 2023-08-25 한화오션 주식회사 자동 도포 기능을 지닌 도장용 롤러 장치
CN109513573A (zh) * 2018-12-13 2019-03-26 中煤科工集团南京设计研究院有限公司 一种自动喷胶系统的使用方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6923342B2 (ja) 研磨装置、及び、研磨方法
JP5718336B2 (ja) 精密エッジ仕上げのための装置及び方法
TW201313334A (zh) 螺旋塗佈裝置及螺旋塗佈方法
JP2013150946A (ja) ウエブ塗布装置
TW201334874A (zh) 塗布處理裝置、塗布處理方法、程式及電腦記憶媒體
JP2021526314A (ja) 非接触支持プラットフォーム
WO2016117455A1 (ja) 塗布装置と塗布方法、塗布ユニット
JP2006239549A (ja) 塗装ローラを用いたロボット塗装方法及び装置
JP5904577B2 (ja) マスク成膜装置及びマスク成膜方法
JP2007014861A (ja) 塗装ローラを用いた塗装方法及び装置、ローラ塗装の塗装条件設定方法及び装置
JP2004337710A (ja) 塗装ロボットの制御装置及び制御方法
KR20180066198A (ko) 층별 코팅 장치 및 방법
JP2005334754A (ja) 塗布膜形成装置
US20200292979A1 (en) Determining thickness of a layer of wet printing fluid
JP2008253867A (ja) 塗布装置
KR102574214B1 (ko) 고곡률 코팅 공정용 노즐의 법선 지향 방법 및 이를 적용한 자동 코팅 장치
JP2007165366A (ja) 基板処理装置および基板処理方法
JP2009262094A (ja) 筒体の塗装方法
JP2008213428A (ja) 精密位置決め可能な液圧転写方法並びにその装置並びに精密位置決め可能な液圧転写フィルム
JP4524580B2 (ja) 枚葉塗布装置、およびダイ位置決め方法
JP2004193538A (ja) 現像装置及び現像方法
JP2006305473A (ja) 塗布装置
JP2006088000A (ja) 塗布方法および塗布装置
JPH06115779A (ja) フィルム材の搬送装置
WO2023214470A1 (ja) 塗工部周縁処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060724

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20061201

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081009

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081016

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20090310