JP2006238078A - インターホン装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】筐体の形状、電気特性の相違によりハウリング周波数が異なる複数のドアホン玄関子機の種類毎に適応させたトラップフィルタを用いて、インターホン親機との通話成立時におけるハウリングの発生を抑える。
【解決手段】電源投入後の初期設定時において、カメラ無ドアホン玄関子機、カメラ有ドアホン玄関子機、露出型ドアホン玄関子機、埋め込み型ドアホン玄関子機等の筐体の形状、電気特性の相違によりハウリング周波数が異なる複数のドアホン玄関子機1a、1b、1cの種類を、インターホン親機2のインターフェース回路29を介してCPU20にて判別させる。また、インターホン親機のCPUは、複数のドアホン玄関子機との間のそれぞれの通話成立時において形成させる通話路を、呼出元であるドアホン玄関子機のハウリング周波数に対応させたトラップフィルタ25a、25b、25cが介在されるように切替スイッチ26、27を制御する。
【選択図】図1
【解決手段】電源投入後の初期設定時において、カメラ無ドアホン玄関子機、カメラ有ドアホン玄関子機、露出型ドアホン玄関子機、埋め込み型ドアホン玄関子機等の筐体の形状、電気特性の相違によりハウリング周波数が異なる複数のドアホン玄関子機1a、1b、1cの種類を、インターホン親機2のインターフェース回路29を介してCPU20にて判別させる。また、インターホン親機のCPUは、複数のドアホン玄関子機との間のそれぞれの通話成立時において形成させる通話路を、呼出元であるドアホン玄関子機のハウリング周波数に対応させたトラップフィルタ25a、25b、25cが介在されるように切替スイッチ26、27を制御する。
【選択図】図1
Description
本発明はインターホン装置に係り、特に、筐体の形状、電気特性の相違によりハウリング周波数が異なる複数のドアホン玄関子機とインターホン親機との通話成立時において、ハウリングの発生を抑えることができるインターホン装置に関する。
従来から、この種のインターホン装置として、ラインを介して接続された端末間、例えば、玄関(住戸玄関)に設置されるドアホン玄関子機および住戸内に設置されるインターホン親機の間において、ハウリング(の発生)を防止して双方向のハンズフリー通話を可能にした拡声インターホン装置が開示されている(例えば、特許文献1を参照。)。
従来例の拡声インターホン装置によれば、下り方向の音声信号である受信アナログ信号(受信信号)および上り方向の音声信号である送信アナログ信号(送信信号)をデジタル信号として送受信させることにより、当該信号に混入されるエコー成分(音響帰還成分)を抑圧(除去)できることから、ハウリング(の発生)が防止された双方向のハンズフリー通話が可能となる。
しかしながら、従来例の拡声インターホン装置によれば、玄関に設置されるドアホン玄関子機として、カメラ無ドアホン玄関子機、カメラ有ドアホン玄関子機、露出型ドアホン玄関子機、埋め込み型ドアホン玄関子機のように、筐体の形状、電気特性によりハウリング周波数が異なる複数のドアホン玄関子機を個別のラインを介して単一台のインターホン親機に接続させた場合、このインターホン親機では、複数のドアホン玄関子機との間でそれぞれ通話を成立させるにあたり、ハウリングの発生を抑えることは技術的に困難であった。
本発明は、前述の難点を解消するためになされたもので、筐体の形状、電気特性の相違によりハウリング周波数が異なる複数のドアホン玄関子機の種類毎に適応させたトラップフィルタを用いて、インターホン親機との通話成立時におけるハウリングの発生を抑えたインターホン装置を提供することを目的としている。
前述の目的を達成するため、本発明の第1の態様であるインターホン装置は、玄関に設置され、カメラ無ドアホン玄関子機、カメラ有ドアホン玄関子機、露出型ドアホン玄関子機、埋め込み型ドアホン玄関子機等の筐体の形状、電気特性の相違によりハウリング周波数が異なる複数のドアホン玄関子機と、住戸内に設置され、通話路を介してドアホン玄関子機からの呼び出しに応答し、通話を成立させるためのハウリング周波数に影響を与えるスピーカおよびマイクを備えたインターホン親機とを有している。インターホン親機は、ドアホン玄関子機のハウリング周波数に適応してドアホン玄関子機との通話成立時におけるハウリングの発生を抑えるためのトラップフィルタと、ドアホン玄関子機の種類に応じてドアホン玄関子機のハウリング周波数に適応するトラップフィルタを通話路に介在させるための切替スイッチとを備えたものである。
また、本発明の第2の態様は、本発明の第1の態様であるインターホン装置において、電源投入後の初期設定時に、インターフェース回路を介してドアホン玄関子機の種類を判別するためのCPUを備えたものである。
本発明のインターホン装置によれば、電源投入後の初期設定時において、インターホン親機のCPUは、カメラ無ドアホン玄関子機、カメラ有ドアホン玄関子機、露出型ドアホン玄関子機、埋め込み型ドアホン玄関子機等の筐体の形状、電気特性の相違によりハウリング周波数が異なる複数のドアホン玄関子機の種類を、インターフェース回路を介して容易に判別することができる。また、インターホン親機のCPUは、複数のドアホン玄関子機との間のそれぞれの通話成立時において形成させる通話路を、呼出元であるドアホン玄関子機のハウリング周波数に対応させたトラップフィルタが介在されるように切替スイッチを制御することにより、通話成立時におけるハウリングの発生を抑えることができ、良好な通話音質が確保される。
以下、本発明のインターホン装置を適用した最良の実施の形態例について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施例によるインターホン装置の具体的な構成を示すシステム説明図である。
図1のシステム説明図に示すインターホン装置は、玄関(住戸玄関)に設置されており、カメラ無ドアホン玄関子機、カメラ有ドアホン玄関子機、露出型ドアホン玄関子機、埋め込み型ドアホン玄関子機等の筐体の形状、電気特性によりそのハウリング周波数が異なる複数のドアホン玄関子機、ここでは、第1〜第3の各ドアホン玄関子機1a、1b、1cと、住戸内に設置されており、第1〜第3の各伝送線路L1a、L1b、L1cを介して接続された第1〜第3の各ドアホン玄関子機1a、1b、1cからのそれぞれの呼び出しが報知され、前述の第1〜第3の各伝送線路L1a、L1b、L1cを通話路として、呼出元である何れか1の当該ドアホン玄関子機との間で通話を成立させるためのインターホン親機2とを有している。
なお、本発明の実施例において、第1のドアホン玄関子機1aは、玄関に居る来訪者による呼出機能(呼出操作機能)を構成する呼出ボタン10、来訪者が呼出元である住戸内に在室中の居住者との間で通話を成立させるための通話機能を構成するマイク(以下、子機マイクという。)11およびスピーカ(以下、子機スピーカという。)12が備えられた露出型のカメラ無ドアホン玄関子機であり、固有のハウリング周波数(以下、第1のハウリング周波数という。)として、例えば、2.6kHz〜2.7kHzの当該周波数を有している。
また、第2のドアホン玄関子機1bは、前述のような呼出機能(呼出操作機能)を構成する呼出ボタン10、通話機能を構成する子機マイク11および子機スピーカ12が備えられた埋め込み型のカメラ無ドアホン玄関子機であり、固有のハウリング周波数(以下、第2のハウリング周波数という。)として、前述の第1のハウリング周波数とは異なる、例えば、1.0kHz〜1.1kHzの当該周波数を有している。
さらに、第3のドアホン玄関子機1cは、前述のような呼出機能(呼出操作機能)を構成する呼出ボタン10、通話機能を構成する子機マイク11および子機スピーカ12が備えられ、第2のドアホン玄関子機1bとは子機マイク11および子機スピーカ12の位置や筐体構造等が異なる埋め込み型のカメラ無ドアホン玄関子機であり、固有のハウリング周波数(以下、第3のハウリング周波数という。)として、前述の第1、第2の各ハウリング周波数とは異なる、例えば、580Hz〜610Hzの当該周波数を有している。
同図に示すインターホン親機2には、当該インターホン親機の構成各部/回路をそれぞれ制御するためのCPU(Central Processing Unit、以下、親機CPUという。)20と、商用電源(図示せず)について整流させた直流電源や予め蓄電されている直流電源を、当該インターホン親機の構成各部/回路および当該インターホン親機に第1〜第3の各伝送線路L1a、L1b、L1cを介して接続された第1〜第3の各ドアホン玄関子機1a、1b、1cにそれぞれ供給するための電源回路21と、第1〜第3の各ドアホン玄関子機1a、1b、1cのうち、呼出機能(呼出操作機能)を構成する呼出ボタン10が操作された呼出元である何れか1の当該ドアホン玄関子機からの呼び出しを報知するための呼出音(音声メッセージを含む。)、例えば、呼出元の当該ドアホン玄関子機毎で異なるパターンの呼出音(音声メッセージを含む。)を放音するとともに、呼出先の居住者が通話を成立させるにあたり、呼出元の来訪者の受話音声が放音されるスピーカ(以下、親機スピーカという。)22と、親機スピーカ22とともに居住者が通話を成立させるために使用し、送話音声を入力するためのマイク(以下、親機マイクという。)23と、親機マイク23を介して入力される送話音声であり電気信号に信号処理された音声信号を4線/2線変換するとともに、親機スピーカ22から放音される受話音声である電気信号に信号処理された音声信号を2線/4線変換するための通話回路24と、第1〜第3の各ドアホン玄関子機1a、1b、1cのように筐体の形状、電気特性の相違に起因して異なる第1〜第3の各ハウリング周波数に対応して当該インターホン親機との通話成立時におけるハウリングの発生を抑えるためのバンドパスフィルタ等の複数のトラップフィルタ、ここでは、第1〜第3の各ドアホン玄関子機1a、1b、1cにそれぞれ適応させた第1〜第3の各トラップフィルタ25a、25b、25cと、第1〜第3の各メイク接点P1a、P1b、P1cが第1〜第3の各トラップフィルタ25a、25b、25cにそれぞれ接続され、コモン接点P1dが通話回路24に接続されており、第1〜第3の各トラップフィルタ25a、25b、25cから通話回路24への通話路を切り替えて形成するための切替スイッチ(以下、第1の切替スイッチという。)26と、第1〜第3の各メイク接点P2a、P2b、P2cが第1〜第3の各トラップフィルタ25a、25b、25cにそれぞれ接続され、コモン接点P2dが後述するインターフェース回路29に接続されており、インターフェース回路29から第1〜第3の各トラップフィルタ25a、25b、25cへの通話路を切り替えて形成するための切替スイッチ(以下、第2の切替スイッチという。)27と、親機スピーカ22からの呼出音(音声メッセージを含む。)の放音を確認した居住者が応答操作を行うとともに、当該インターホン装置の初期設定時における電源投入のための操作等が行われるキーボタン等の操作部28と、第1〜第3の各伝送線路L1a、L1b、L1cおよび親機CPU20、電源回路21、通話回路24、第2の切替スイッチ27のコモン接点P2dの各構成各部/回路の間の信号伝送ライン、電源供給ラインをそれぞれ形成するためのインターフェース回路(以下、親機I/Fという。)29とが備えられている。
なお、本発明の実施例において、インターホン親機2の第1〜第3の各トラップフィルタ25a、25b、25cのうち、第1のトラップフィルタ25aは、第1のドアホン玄関子機1aが有する第1のハウリング周波数に応じて、第1のドアホン玄関子機1aから伝送されてくる音声信号の特定の周波数帯域、例えば、2.6kHz〜2.7kHzの周波数帯域について第1の切替スイッチ26の第1のメイク接点P1aへの出力を減衰または停止させる機能を有している。
また、インターホン親機2の第2のトラップフィルタ25bは、第2のドアホン玄関子機1bが有する第2のハウリング周波数に応じて、第2のドアホン玄関子機1bから伝送されてくる音声信号の特定の周波数帯域、例えば、1.0kHz〜1.1kHzの周波数帯域について第1の切替スイッチ26の第2のメイク接点P1bへの出力を減衰または停止させる機能を有している。
さらに、インターホン親機2の第3のトラップフィルタ25cは、第3のドアホン玄関子機1cが有する第3のハウリング周波数に応じて、第3のドアホン玄関子機1cから伝送されてくる音声信号の特定の周波数帯域、例えば、580Hz〜610Hzの周波数帯域について第1の切替スイッチ26の第3のメイク接点P1cへの出力を減衰または停止させる機能を有している。
このように構成された本発明の実施例によるインターホン装置において、以下、具体的な動作について説明する。
初期設定時において、施工業者等がインターホン親機2の操作部28を用いて電源投入のための所定の起動操作を行うと、この操作を検出した親機CPU20は、電源回路21を制御して商用電源(図示せず)について整流させた所定の電圧レベルの直流電源または当該電源回路に予め蓄電されている所定の電圧レベルの直流電源を、親機I/F29に接続されている全ての伝送線路、ここでは、第1〜第3の各伝送線路L1a、L1b、L1cへとそれぞれ供給する。
ここで、第1〜第3の各ドアホン玄関子機1a、1b、1cは、それぞれ露出型のカメラ無ドアホン玄関子機、埋め込み型のカメラ無ドアホン玄関子機、埋め込み型のカメラ無ドアホン玄関子機のように、その種類の相違に応じて、待受時に消費される電力量も異なり、例えば、第1のドアホン玄関子機1aの消費電力量>第2のドアホン玄関子機1bの消費電力量>第3のドアホン玄関子機1cの消費電力量の関係を有しているため、これら待受電源の消費電力量の大きさに比例して、インターホン親機2の電源回路21からの電源供給により第1〜第3の各伝送線路L1a、L1b、L1cにそれぞれ重畳された直流電源の電圧レベルの電圧降下が大きくなる。
また、インターホン親機2の親機CPU20は、第1〜第3の各伝送線路L1a、L1b、L1cにそれぞれ重畳された直流電源の電圧レベルの電圧降下を親機I/F29を介して検出し、検出された電圧降下の大きさに応じて、第1の伝送線路L1aに接続されている第1のドアホン玄関子機1aが露出型のカメラ無ドアホン玄関子機である旨、第2の伝送線路L1bに接続されている第2のドアホン玄関子機1bが埋め込み型のカメラ無ドアホン玄関子機である旨、第3の伝送線路L1cに接続されている第3のドアホン玄関子機1cが前述の第2のドアホン玄関子機1bとは子機マイク11および子機スピーカ12の位置や筐体構造等が異なる埋め込み型のカメラ無ドアホン玄関子機である旨、すなわち、第1〜第3の各ドアホン玄関子機1a、1b、1cの種類をそれぞれ判別する。
さらに、インターホン親機2の親機CPU20は、第1〜第3の各トラップフィルタ25a、25b、25cのうち、露出型のカメラ無ドアホン玄関子機である第1のドアホン玄関子機1aとの通話成立時においてハウリングの発生を抑える当該トラップフィルタとして第1のドアホン玄関子機1aが有する第1のハウリング周波数に適応させた第1のトラップフィルタ25aを、埋め込み型のカメラ無ドアホン玄関子機である第2のドアホン玄関子機1bとの通話成立時においてハウリングの発生を抑える当該トラップフィルタとして第2のドアホン玄関子機1bが有する第2のハウリング周波数に適応させた第2のトラップフィルタ25bを、第2のドアホン玄関子機1bとは子機マイク11および子機スピーカ12の位置や筐体構造等が異なる埋め込み型のカメラ無ドアホン玄関子機である第3のドアホン玄関子機1cとの通話成立時においてハウリングの発生を抑える当該トラップフィルタとして第3のドアホン玄関子機1cが有する第3のハウリング周波数に適応させた第3のトラップフィルタ25cをそれぞれ選択するための通話路制御データを設定/記憶する。
前述のような通話路制御データが、電源投入後の初期設定時においてインターホン親機2の親機CPU20に設定/記憶された後、第1〜第3の各ドアホン玄関子機1a、1b、1cのうち、例えば、第1のドアホン玄関子機1aの呼出ボタン10が玄関(住戸玄関)に居る来訪者により操作されると、インターホン親機2の電源回路21からの電源供給により第1の伝送線路L1aに重畳されていた待受電源の電圧レベルが電圧降下する。
インターホン親機2の親機CPU20は、親機I/F29を介して検出された前述の電圧降下をもとに、来訪者により呼出ボタン10が操作された当該ドアホン玄関子機が第1のドアホン玄関子機1aであることを判別し、その旨の呼出音(音声メッセージを含む。)を親機スピーカ22から放音させるとともに、電源回路21を制御し、親機I/F29、第1の伝送線路L1aを介して第1のドアホン玄関子機1aの通話機能を構成する子機マイク11および子機スピーカ12を動作させるための直流電源を供給させる。
また、インターホン親機2の親機スピーカ22から放音された呼出音(音声メッセージを含む。)をもとに、第1のドアホン玄関子機1aにて呼出操作を行った来訪者からの呼び出しを確認した居住者が操作部28にて所定の応答操作を行うと、この操作を検出した親機CPU20は、当該親機CPUに設定/記憶されていた通話制御データのうち、呼出元である第1のドアホン玄関子機1aに割り当てられた当該通話制御データをもとに第1、第2の各切替接点26、27を制御し、第1の各メイク接点P1a、P2aをそれぞれ閉成させることにより、呼出元の来訪者が使用する第1のドアホン玄関子機1aの子機マイク11から第1の伝送線路L1a、インターホン親機2の親機I/F29、第2の切替スイッチ27のコモン接点P2d、閉成された第1のメイク接点P2a、第1のトラップフィルタ25a、第1の切替スイッチ26の閉成された第1のメイク接点P1a、コモン接点P1d、通話回路24を介して呼出先の居住者が使用する親機スピーカ22への通話路と、呼出先の居住者が使用するインターホン親機2の親機マイク23から通話回路24、親機I/F29、第1の伝送線路L1aを介して呼出元の来訪者が使用する第1のドアホン玄関子機1aの子機スピーカ12への通話路とがそれぞれ形成される。
ここで、前述の各通話路が形成された場合において、第1のドアホン玄関子機1aの子機マイク11を介して入力された来訪者の送話音声は、電気信号に信号処理された音声信号として、第1の伝送線路L1a、インターホン親機2の親機I/F29、第2の切替スイッチ27のコモン接点P2d、閉成された第1のメイク接点P2aを介して第1のトラップフィルタ25aへと伝送される。この第1のトラップフィルタ25aは、第1のドアホン玄関子機1aから伝送されてきた音声信号の周波数帯域のうち、第1のドアホン玄関子機1aが有する第1のハウリング周波数に適応した所定の周波数、例えば、2.6kHz〜2.7kHzの周波数帯域について第1の切替スイッチ26の閉成された第1のメイク接点P1aへの出力を減衰または停止し、コモン接点P1d、通話回路24を介して親機スピーカ22に伝送させることにより、親機スピーカ22から放音される来訪者の受話音声は、第1のドアホン玄関子機1aが有する第1のハウリング周波数、例えば、2.6kHz〜2.7kHzが、例えば、6dB減衰された受話音声として放音されることから、親機スピーカ22から親機マイク23には音声帰還せず、ゆえに、ハウリングの発生を抑えることができ、良好な通話音質が確保される。
一方、前述の各通話路が形成された場合において、インターホン親機2の親機マイク23を介して入力された居住者の送話音声は、電気信号に信号処理された音声信号として、通話回路24、親機I/F29、第1の伝送線路L1aを介して第1のドアホン玄関子機1aへと伝送されることにより、良好な通話音質が確保された居住者の受話音声を子機スピーカ12から放音させることができる。
前述までの動作によれば、来訪者により呼出ボタン10が操作されるような呼出操作が行われた当該ドアホン玄関子機を第1のドアホン玄関子機1aとし、第1のドアホン玄関子機1aとインターホン親機2との間で通話を成立させるにあたり、ハウリングの発生を抑える動作について説明したが、呼出元としては第1のドアホン玄関子機1aに限定されず、第2のドアホン玄関子機1bの呼出ボタン10が操作されるような呼出操作が来訪者により行われた場合において、インターホン親機2では、第1〜第3の各トラップフィルタ25a、25b、25cのうち、第2のトラップフィルタ25bが親機CPU20の制御により切り替えられた第1、第2の各切替スイッチ26、27によって第2のドアホン玄関子機1bおよび当該インターホン親機の間の通話路に介在される。この第2のトラップフィルタ25bは、第2のドアホン玄関子機1bから伝送されてくる音声信号の周波数帯域のうち、第2のドアホン玄関子機1bが有する第2のハウリング周波数に適応した所定の周波数、例えば、1.0kHz〜1.1kHzの周波数帯域について第1の切替スイッチ26の閉成された第2のメイク接点P1bへの出力を減衰または停止し、コモン接点P1d、通話回路24を介して親機スピーカ22に伝送させることにより、親機スピーカ22から放音される来訪者の受話音声は、第2のドアホン玄関子機1bが有する第2のハウリング周波数、例えば、1.0kHz〜1.1kHzの周波数帯域が、例えば、7dB減衰された受話音声として放音されることから、親機スピーカ22から親機マイク23には音声帰還せず、ゆえに、ハウリングの発生を抑えることができ、良好な通話音質が確保される。
また、第3のドアホン玄関子機1cの呼出ボタン10が操作されるような呼出操作が来訪者により行われた場合において、インターホン親機2では、第1〜第3の各トラップフィルタ25a、25b、25cのうち、第3のトラップフィルタ25cが親機CPU20の制御により切り替えられた第1、第2の各切替スイッチ26、27によって第3のドアホン玄関子機1cおよび当該インターホン親機の間の通話路に介在される。この第3のトラップフィルタ25cは、第3のドアホン玄関子機1cから伝送されてくる音声信号の周波数帯域のうち、第3のドアホン玄関子機1cが有する第3のハウリング周波数に適応した所定の周波数、例えば、580Hz〜610Hzの周波数帯域について第1の切替スイッチ26の閉成された第3のメイク接点P1cへの出力を減衰または停止し、コモン接点P1d、通話回路24を介して親機スピーカ22に伝送させることにより、親機スピーカ22から放音される来訪者の受話音声は、第3のドアホン玄関子機1cが有する第3のハウリング周波数、例えば、580Hz〜610Hzの周波数帯域が、例えば、12dB減衰された受話音声として放音されることから、親機スピーカ22から親機マイク23には音声帰還せず、ゆえに、ハウリングの発生を抑えることができ、良好な通話音質が確保される。
なお、本発明の実施例によれば、筐体の形状、電気特性によりそのハウリング周波数が異なる複数のドアホン玄関子機として、露出型のカメラ無ドアホン玄関子機である第1のドアホン玄関子機1a、埋め込み型のカメラ無ドアホン玄関子機である第2のドアホン玄関子機1b、埋め込み型のカメラ無ドアホン玄関子機であり前述の第2のドアホン玄関子機1bとは子機マイク11および子機スピーカ12の位置や筐体構造等が異なる第3のドアホン玄関子機1cを適用させたが、これら第1〜第3の各ドアホン玄関子機1a、1b、1cに限定されず、呼出操作を行った来訪者や玄関(住戸玄関)の周囲近傍の映像を撮像するCCD(Charge Coupled Device)撮像素子、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)撮像素子等のカメラを有する露出型または埋め込み型のカメラ有ドアホン玄関子機の適用も可能であり、このカメラ有ドアホン玄関子機を適用するにあたっては、当該カメラ有ドアホン玄関子機が有する所定のハウリング周波数に適応させた新たなトラップフィルタ、新たなトラップフィルタに接続される第1、第2の各切替スイッチ26、27のメイク接点、カメラにて撮像された映像を信号処理して表示させるLCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ等のモニタがインターホン親機2に備えられる。
1a、1b、1c……第1〜第3の各ドアホン玄関子機(ドアホン玄関子機)
2……インターホン親機
20……親機CPU(CPU)
22……親機スピーカ(スピーカ)
23……親機マイク(マイク)
25a、25b、25c……第1〜第3の各トラップフィルタ(トラップフィルタ)
26……第1の切替スイッチ(切替スイッチ)
27……第2の切替スイッチ(切替スイッチ)
29……親機I/F(インターフェース回路)
2……インターホン親機
20……親機CPU(CPU)
22……親機スピーカ(スピーカ)
23……親機マイク(マイク)
25a、25b、25c……第1〜第3の各トラップフィルタ(トラップフィルタ)
26……第1の切替スイッチ(切替スイッチ)
27……第2の切替スイッチ(切替スイッチ)
29……親機I/F(インターフェース回路)
Claims (2)
- 玄関に設置され、カメラ無ドアホン玄関子機、カメラ有ドアホン玄関子機、露出型ドアホン玄関子機、埋め込み型ドアホン玄関子機等の筐体の形状、電気特性の相違によりハウリング周波数が異なる複数のドアホン玄関子機(1a、1b、1c)と、住戸内に設置され、通話路(L1a、L1b、L1c)を介して前記ドアホン玄関子機からの呼び出しに応答し、通話を成立させるための前記ハウリング周波数に影響を与えるスピーカ(22)およびマイク(23)を備えたインターホン親機(2)とを有し、
前記インターホン親機は、前記ドアホン玄関子機のハウリング周波数に適応して前記ドアホン玄関子機との通話成立時におけるハウリングの発生を抑えるためのトラップフィルタ(25a、25b、25c)と、前記ドアホン玄関子機の種類に応じて前記ドアホン玄関子機のハウリング周波数に適応する前記トラップフィルタを前記通話路に介在させるための切替スイッチ(26、27)とを備えたことを特徴とするインターホン装置。 - 電源投入後の初期設定時に、インターフェース回路(29)を介して前記ドアホン玄関子機の種類を判別するためのCPU(20)を備えたことを特徴とする請求項1記載のインターホン装置。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011004245A (ja) * | 2009-06-19 | 2011-01-06 | Nec Infrontia Corp | ドアホンシステム、電話交換装置、外線転送方法、プログラム及び記録媒体 |
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2005
- 2005-02-25 JP JP2005050041A patent/JP2006238078A/ja not_active Withdrawn
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JP2011004245A (ja) * | 2009-06-19 | 2011-01-06 | Nec Infrontia Corp | ドアホンシステム、電話交換装置、外線転送方法、プログラム及び記録媒体 |
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