JP5123073B2 - インターホンシステム - Google Patents

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本発明は、二世帯住宅で用いられるインターホンシステムに関するものである。
近年、1つの住宅に親世帯と子世帯とが同居する2世帯住宅が普及してきており、このような二世帯住宅では、各々の世帯で個別に来客に応対できるように、各世帯にインターホンシステムを設置していた(例えば特許文献1参照)。
上記文献に開示されたインターホンシステムでは、親世帯のみにインターホン親機を配置するとともに、当該インターホン親機に、各世帯のドアホン子器と、各世帯に設置された複数台のインターホン副親機とをそれぞれ接続してある。そして、インターホン親機及びインターホン副親機には、各世帯のドアホン子器からの呼出を有効、無効に設定する設定スイッチを設けてあり、何れかの世帯のドアホン子器で呼出釦が押され、ドアホン子器からの呼出信号が親機を介して副親機に送られた場合、親機及び副親機では、設定スイッチの設定を参照し、呼出音を鳴動可能なドアホン子器からの呼出に対してのみ呼出音を鳴動させるようになっていた。
而して、一方の世帯のインターホン親機或いはインターホン副親機で、他世帯のドアホン子器からの呼出に応答可能なように設定していれば、一方の世帯のドアホン子器からドアホン呼出が入力された際に、他世帯のインターホン親機或いはインターホン副親機でドアホン呼出に応答することができた。
特開平11−308606号公報
上述のインターホンシステムでは、親世帯のみにインターホン親機が設置され、子世帯には親世帯のインターホン親機に接続されるインターホン副親機のみが設置されているので、親世帯のインターホン親機と子世帯のドアホン子器との間で通話中に、親世帯のドアホン子器から呼出があった場合は、親世帯のインターホン親機が自世帯のドアホン子器からの呼出を検知してドアホン呼出の表示を行うことは可能であるが、子世帯のインターホン副親機と親世帯のドアホン子器との間で通話中に、子世帯のドアホン子器から呼出があっても、子世帯のインターホン副親機では自世帯のドアホン子器からの呼出を直接検知できないため、自世帯のドアホン子器から呼出があったことを表示することはできなかった。そのため従来のインターホンシステムでは、親世帯或いは子世帯の何れかの世帯で、他世帯のドアホン子器との間で通話中に、自世帯のドアホン子器からの呼出があった場合に、このドアホン呼出に対応できないという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、他世帯のドアホン子器と通話中に自世帯のドアホン子器から呼出があった場合に、自世帯のドアホン子器からの呼出を家人に対して確実に通知することが可能なインターホンシステムを提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、二世帯住宅に設けられて世帯内および世帯間で内線通話を行うためのインターホンシステムであって、各世帯には、宅外に設置されるカメラ付きドアホンを含む子器と、前記カメラ付きドアホンとの間で通話を行うための通話手段及び前記子器で撮影された映像を表示するための映像表示手段を具備して宅内に設置される内線機器とが設けられ、前記内線機器に、同一世帯の前記カメラ付きドアホンからの呼出信号を検知する呼出信号検知手段と、前記通話手段を用いて他世帯の前記カメラ付きドアホンと通話中に前記呼出信号検知手段が呼出信号を検知すると、前記映像表示手段にドアホン呼出を報知する表示を行わせる表示制御手段とが設けられ、前記内線機器として、子器接続端子を介して前記子器が接続されるインターホン親機と、前記インターホン親機の副親機接続端子に接続され前記インターホン親機を介して前記カメラ付きドアホンと通話を行うインターホン副親機を備え、前記インターホン親機の前記副親機接続端子に他世帯の前記インターホン親機が接続され、各世帯の前記インターホン親機に、前記インターホン親機の動作モードを、同一世帯の前記子器の映像信号をもとに自機の前記映像表示手段に映像を表示させ、前記映像信号を前記副親機接続端子に出力させる親機モード、又は、他世帯の前記インターホン親機から前記副親機接続端子を介して入力される他世帯の前記子器の映像信号をもとに自機の前記映像表示手段に映像を表示させる副親機モードの何れかに切り替える親機/副親機切替手段と、世帯間の通信モードを、他世帯の前記インターホン親機との間で信号の授受を可能にする二世帯モード、又は、他世帯の前記インターホン親機との間で信号の授受を遮断する独立世帯モードの何れかに切り替える通信モード切替手段とが設けられ、前記インターホン親機は、前記二世帯モードで動作中に前記呼出信号検知手段が呼出信号を検知すると、他世帯の前記インターホン親機に対して動作モードを前記副親機モードに切り替える制御信号を送信して、他世帯のインターホン親機の動作モードを前記副親機モードに切り替え、且つ、前記インターホン親機は、自機又は同一世帯の前記インターホン副親機が他世帯の前記カメラ付きドアホンとの間で通話している状態で前記呼出信号検知手段が呼出信号を検知すると、前記通信モード切替手段により前記二世帯モードから前記独立世帯モードへ移行させ、前記親機/副親機切替手段により前記副親機モードから前記親機モードへ移行させることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記子器として、所定の検知エリアでの環境変化を検知すると、前記インターホン親機に呼出信号を出力前記検知エリアを含む所定の撮影エリアを撮影するカメラ子器を備え、前記内線機器が他世帯の前記カメラ付きドアホンと通話している状態で、前記呼出信号検知手段が同一世帯の前記カメラ付きドアホン又は前記カメラ子器から呼出信号を検知した場合に、前記表示制御手段により前記子器からの呼出を報知する表示を前記映像表示手段に行わせる呼出報知処理、又は、前記子器の映像を前記映像表示手段に表示させる映像表示処理の何れを実行するかを予め設定するための設定手段各世帯の前記内線機器に設けられたことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項の発明において、前記設定手段によって、個々の前記内線機器毎に前記呼出報知処理又は前記映像表示処理の何れの処理を実行するかが設定されることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1乃至の何れか1項の発明において、前記内線機器が他世帯の前記カメラ付きドアホンと通話している状態で前記呼出信号検知手段が呼出信号を検知した場合に他世帯の前記カメラ付きドアホン及び自世帯の前記カメラ付きドアホンから通話相手を選択する選択手段各世帯の前記内線機器に設けられたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、一方の世帯の内線機器において、通話手段が他世帯のカメラ付きドアホンとの間で通話を行っている間に、呼出信号検知手段が同一世帯のカメラ付きドアホンからの呼出を検知すると、表示制御手段が映像表示手段にドアホン呼出を報知する表示を行わせているので、内線機器を用いて通話中の家人は、映像表示手段に表示されたドアホン呼出の報知内容から、自宅への来訪者を確実に把握することができる。しかも呼出音は鳴動されず、映像表示手段にドアホン呼出を報知する表示のみを行っているので、現在の通話を妨げることなく、自宅に来訪者があることを確実に報知して、ドアホン呼出への対応をとらせることができ、利便性を向上させたインターホンシステムを提供することができる。
しかも、インターホン親機は、自機又は同一世帯のインターホン副親機が他世帯のカメラ付きドアホンと通話している状態で、呼出信号検知手段が同一世帯のドアホン子器からの呼出信号を検知すると、通信モード切替手段により二世帯モードから独立世帯モードに移行させ、親機/副親機切替手段により副親機モードから親機モードへ切り替えているので、自世帯のカメラ付きドアホンで撮影された画像を映像表示手段に表示させることができ、自世帯への来訪者の画像を即座に確認できるという効果がある。
請求項の発明によれば、他世帯のカメラ付きドアホンと通話している状態で自世帯のカメラ付きドアホン又はカメラ子器からの呼出信号を検知した場合に、呼出報知処理又は映像表示処理の何れの処理を行うかが設定手段によって設定されるので、使用状況やユーザの要望に合わせた処理を設定できるから、利便性が向上するという効果がある。さらに呼出信号を発した子器がカメラ子器の場合、カメラ子器では環境変化(例えば検知エリア内への人の進入)を検知して呼出信号を発しているので、防犯や防災のためにはカメラ子器の映像を早めに確認することが好ましいが、設定手段により映像表示処理が設定されていれば、カメラ子器が呼出信号を発した時点で、カメラ子器の画像が映像表示手段に表示されるから、安全性を高めることができるという効果もある。
請求項の発明によれば、他世帯のカメラ付きドアホンと通話している状態で自世帯のカメラ付きドアホン又はカメラ子器からの呼出信号を検知した場合に呼出報知処理又は映像表示処理の何れの処理を行うかを、個々の内線機器毎に設定できるから、利便性が更に向上するという利点がある。
請求項の発明によれば、他世帯のカメラ付きドアホンと通話している状態で自世帯の子器からの呼出信号が入力された場合に、他世帯のカメラ付きドアホンと自世帯のカメラ付きドアホンとから選択手段を用いて通話相手を選択できるので、利便性が向上するという効果がある。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1〜図4に基づいて説明する。本実施形態のインターホンシステムは二世帯住宅に用いられ、二世帯住宅の二つの世帯A1,A2内での内線通話や、世帯A1,A2間での内線通話を行えるようにしている。尚、図1の例では世帯A1が親世帯、世帯A2が子世帯となっている。
各世帯A1,A2には、図2に示すように、住戸外(例えば玄関など)に設置される1乃至複数台のカメラ付きドアホン(以下、ドアホン子器と言う。)3と、所定の検知エリアでの環境変化(例えば検知エリア内への人の進入)を検出すると、呼出信号を出力するとともに検知エリアを含む所定の撮影エリアを撮影するカメラ子器4と、マイク10a及びスピーカ10bとモニタ12(映像表示手段)を有し、ドアホン子器3との間でマイク10a及びスピーカ10bを用いて通話を行うとともに、子器(ドアホン子器3及びカメラ子器4)で撮影された映像をモニタ12に表示させるインターホン親機(以下、親機と略称す。)1と、スピーカ及びマイクとモニタ12を有し、親機1に伝送線Ls2を介して接続され、親機1を介してドアホン子器3との間でスピーカ及びマイクを用いて通話を行うとともに、子器で撮影された映像をモニタ12に表示させるインターホン副親機(以下、副親機と略称す。)2a,2b…2nとがそれぞれ設けられている。尚、各世帯A1,A2の親機1,1は伝送線Ls3を介して互いに接続されている。
そして、各世帯A1,A2の親機1は、図1に示すように、子器(ドアホン子器3及びカメラ子器4)が接続される複数の子器接続端子T1と、副親機2a…2n及び他世帯の親機1が伝送線Ls2,Ls3を介して接続される複数の副親機接続端子T2(T2a,T2b)と、マイク10a並びにスピーカ10bと、2線−4線変換回路を含みマイク10aから出力される音声信号を信号処理して後述の多重分離回路16a,16cに出力するとともに、多重分離回路16a,16cから入力される音声信号を信号処理してスピーカ10bから音声を鳴動させ、さらに副親機2a〜2n並びにカメラ子器4との間でFSK方式により制御信号を伝送する制御・音声変復調回路11と、例えば液晶ディスプレイからなるモニタ12(映像表示手段)と、後述の多重分離回路16b,16dから入力される映像信号を復調してモニタ12に表示させる映像変復調回路13(映像復調手段)と、各種の操作(呼出信号への応答操作、所望のドアホン子器3の映像をモニタするための操作、副親機2a…の呼出操作)を行うための操作部14と、伝送線路Ls1の線間電圧を監視することによってドアホン子器3又はカメラ子器4からの呼出信号を受信する呼出信号受信回路15(呼出信号検知手段)と、制御・音声変復調回路11から入力される音声信号及び制御信号を周波数多重化して信号線Ls1に出力するとともに、信号線Ls1を介して入力される多重化信号から音声信号を分離して制御・音声変復調回路11に出力する多重分離回路16aと、ドアホン子器3又はカメラ子器4から信号線Ls1を介して入力される多重化信号から映像信号を分離して映像変復調回路13に出力する多重分離回路16bと、制御・音声変復調回路11から入力される音声信号及び制御信号を周波数多重化して伝送線Ls2に出力するとともに、副親機2a〜2nから伝送線Ls2を介して入力される多重化信号から音声信号及び制御信号を分離して制御・音声変復調回路11に出力する多重分離回路16cと、多重分離回路16bにより分離された映像信号を再び周波数多重化して伝送線Ls2に出力するとともに、副親機接続端子T2を介して入力される伝送信号より映像信号を分離して映像変復調回路13に出力する多重分離回路16dと、マイコンを主構成要素として全体的な動作制御を行う制御部17とを備えている。ここにおいて、マイク10a及びスピーカ10bと制御・音声変復調回路11とで通話手段が構成される。
ここで、親機1では子器接続端子T1を3系統備えているのに対して映像信号を受信して処理する映像変復調回路13を一つしか持たないので、映像信号同士の衝突を回避するために時分割多重伝送方式を採用しており、制御部17から伝送線Ls1を介して伝送する制御信号によって規定される複数のタイムスロットにドアホン子器3及びカメラ子器4を個別に割り当て、それぞれの子器3,4が自器に割り当てられたタイムスロットで映像信号を送信し、親機1の映像変復調回路13において各タイムスロットで受信し且つ復調した映像信号から元の映像を再構成してモニタ12に表示させている。尚、時分割多重伝送の詳細については従来周知であるから説明を省略する。
また親機1は、通常のインターホン親機として動作する親機モードと、副親機2a〜2nと同様の動作を行う副親機モードとで、映像信号の信号経路を切り替える親機/副親機切替回路18を備えている。なお親機1が親機モードで動作する場合、親機1は、同じ世帯の子器(ドアホン子器3及びカメラ子器4)から入力された映像信号を、副親機接続端子T2を介して同じ世帯の副親機2a〜2nと他世帯の親機1とに出力する。また親機1が副親機モードで動作する場合、親機1は、他世帯の親機1より副親機接続端子T2を介して入力された映像信号(他世帯の子器の映像信号)を映像変復調回路13に出力させ、他世帯の子器で撮影された映像をモニタ12に表示させるようになっている。
ここで、親機/副親機切替回路18は、多重分離回路16bと映像変復調回路13との間の電路の途中に設けられたバッファ回路BUF1と、多重分離回路16dと映像変復調回路13との間の電路の途中に互いに逆極性に接続されたバッファ回路BUF2,BUF3と、各バッファ回路BUF1〜BUF3のオン/オフを切り替える映像変復調回路13及び制御部17で構成される。
バッファ回路BUF1〜BUF3は映像変復調回路13によってオン/オフが制御されており、制御部17から親機モードへの切替信号が映像変復調回路13に入力されると、映像変復調回路13がバッファ回路BUF1,BUF2をオン、バッファ回路BUF3をオフさせて、多重分離回路16bで分離された同じ世帯の子器からの映像信号を映像変復調回路13に入力させるとともに、この映像信号を多重分離回路16dにより再び多重化して、副親機接続端子T2から出力させるようになっている。また、制御部17から副親機モードへの切替信号が映像変復調回路13に入力されると、映像変復調回路13がバッファ回路BUF1,BUF2をオフ、バッファ回路BUF3をオンさせており、他世帯の親機1から副親機接続端子T2を介して入力された伝送信号より多重分離回路16dによって分離された映像信号(他世帯の子器の映像信号)が映像変復調回路13に入力されるようになっている。
また親機1は、他世帯の親機1との間で信号の授受を可能にする二世帯モード、又は、他世帯の親機1との間で信号の授受を遮断する独立世帯モードの何れかに切り替えるための通信モード切替回路19を備えている。通信モード切替回路19は、他世帯の親機1が接続される副親機接続端子T2aと同じ世帯の副親機2a〜2nが接続される端子T2bとの間に接続された内線スイッチSW1、及び、この内線スイッチSW1のオン/オフを切り替える制御部17から構成される。ここで、操作部14によって二世帯モードが選択されると、制御部17が、操作部14からの選択操作に応じて内線スイッチSW1をオンさせ、他世帯の親機1との間で信号の授受を可能にする。一方、操作部14によって独立世帯モードが選択されると、制御部17が、操作部14からの選択操作に応じて動作モードを独立世帯モードに切り替えるのであるが、ドアホン子器3からのドアホン呼出及びカメラ子器4による環境変化の検知入力が無い場合は、他世帯の親機1との間で制御信号の授受が行えるように内線スイッチSW1をオンさせ、ドアホン子器3からのドアホン呼出又はカメラ子器4による環境変化の検知入力があると、内線スイッチSW1をオフさせて、他世帯の親機1との間での信号の授受を遮断する。
また副親機2a〜2nは、子器からの呼出信号を受信する呼出信号受信回路15、子器との間で信号(音声信号及び制御信号、映像信号)を周波数多重化或いは分離する多重分離回路16a,16b、親機/副親機切替回路18、及び通信モード切替回路19を具備していない点を除いては、親機1と同様の構成を備えているので、共通する構成要素には同一の符号を付して、図示及び説明は省略する。
本実施形態のインターホンシステムは以上のような構成を有しており、このインターホンシステムの動作を図3及び図4に基づいて説明する。
親世帯A1の家人が、例えば自宅を留守にする際に親機1の操作部14を用いて動作モードを二世帯モードに切り替える操作を行うと(図3の処理S1)、親機1の制御部17が操作部14からの操作入力に基づいて自機の動作モードを二世帯モードに切り替えるとともに(処理S2)、制御・音声変復調回路11から多重分離回路16cに動作モードを二世帯モードに切り替える制御信号を出力させ、この制御信号(切替信号)を多重分離回路16cにより周波数多重化して子世帯A2の親機1へ出力させている(処理S3)。この時、子世帯A2の親機1では、多重分離回路16cが親世帯A1から送られた伝送信号より制御信号を分離して、この制御信号を制御・音声変復調回路11に出力しており、制御部17は制御・音声変復調回路11で復調された制御信号をもとに動作モードを二世帯モードに切り替える(処理S4)。
親世帯A1及び子世帯A2の親機1がそれぞれ二世帯モードに切り替えられると、各親機1の制御部17は内線スイッチSW1を常時オンにし、初期状態(二世帯モードに切り替えた当初)では動作モードを親機モードに設定する。この状態で親世帯A1に来訪者があり、来訪者がドアホン子器3の呼出釦3aを押し操作すると(処理S5)、ドアホン子器3が信号線Ls1の線間電圧を、待機給電状態よりも低い電圧に低下させることで親機1に呼出信号を伝送する(処理S6)。親機1では、呼出信号受信回路15が信号線Ls1の線間電圧をモニタすることによって呼出信号を検出しており、呼出信号を受信して制御部17に出力すると、制御部17が信号線Ls1への給電電圧を待機給電状態から動作給電状態に移行させて、ドアホン子器3に内蔵するカメラを起動させるとともに、制御・音声変復調回路11を用いてスピーカ10bから呼出信号を鳴動させる。また制御部17は呼出信号を鳴動させるための制御信号を多重分離回路16cに出力し、この制御信号は多重分離回路16cにより周波数多重化された後副親機2a〜2n及び子世帯A2の親機1に送信されており、同一世帯の副親機2a〜2nや他世帯の親機1並びに副親機2a〜2nからも呼出音が鳴動される。また更に、制御部17では、子世帯A2の親機1を副親機モードに切り替える制御信号(切替信号)を制御・音声変復調回路11から出力させており、この切替信号が周波数多重化され、副親機接続端子T2を介して子世帯A2の親機1に送信されると(処理S7)、子世帯A2の親機1は動作モードを副親機モードに切り替え、バッファ回路BUF1,BUF2をオフ、バッファ回路BUF3をオンさせる(処理S8)。
その後、親世帯側の親機1の制御部17では、制御・音声変復調回路11からドアホン子器3及びカメラ子器4にタイムスロットを割り当てる制御信号を出力させ、この制御信号を多重分離回路16aが多重化して送信することによって、ドアホン子器3との間で同期をとっており(処理S9)、ドアホン子器3が自器に割り当てられたタイムスロットで映像信号を返送すると(処理S10)、多重分離回路16bで分離された映像信号がバッファ回路BUF1を介して映像変復調回路13に入力され、映像変復調回路13が映像信号を復調して元の映像を再構成することによって、子器の映像がモニタ12に表示される。また親機1の多重分離回路16bで分離された映像信号は、バッファ回路BUF1,BUF2を介して多重分離回路16dに入力され、多重分離回路16dによって再び多重化された後、副親機接続端子T2a,T2bを介して同じ世帯の副親機2a〜2nと他世帯の親機1に送られる(処理S11)。而して同じ世帯の副親機2a〜2nにも子器の映像を表示させることができ、また子世帯側の親機1では、副親機接続端子T2を介して入力された伝送信号から多重分離回路16dによって映像信号が分離され、バッファ回路BUF3を介して映像変復調回路13に入力されるので、子世帯側の親機1にも子器の映像を表示させることができる。また処理S11において、親世帯A1の親機1から子世帯A2の親機1の副親機接続端子T2へ親世帯A1側のドアホン子器3の映像信号が入力されると、この映像信号は副親機接続端子T2に接続された副親機2a〜2nにも送信されるので(処理S12)、子世帯A2の副親機2a〜2nにも親世帯A1のドアホン子器の映像を表示させることができる。
ここで、子世帯A2の家人が呼出音を聞いて例えば副親機2aの応答釦(通話釦)14aを押し操作すると、親世帯A1のドアホン子器3と子世帯A2の副親機2aとの間に、親世帯A1の親機1と子世帯A2の親機1とを介して通話路(図2のB1)が形成され、ドアホン子器3と子世帯A2の副親機2aとの間でドアホン通話が行われる(処理S13)。
その後、子世帯A2の副親機2aが、親世帯A1のドアホン子器3との間で通話を行っている間に、子世帯A2に来訪者があり、この来訪者がドアホン子器3の呼出釦3aを押し操作すると(処理S14)、ドアホン子器3が信号線Ls1の線間電圧を、待機給電状態よりも低い電圧に低下させることで親機1に呼出信号(図2のC1)を伝送する(処理S15)。子世帯側の親機1でも、呼出信号受信回路15が信号線Ls1の線間電圧をモニタすることによって呼出信号C1を検出しており、呼出信号C1を受信して制御部17に出力すると、制御部17が信号線Ls1への給電電圧を待機給電状態から動作給電状態に移行させ、ドアホン子器3によりカメラを起動させるとともに、子器からの呼出を報知する制御信号(図2のC2)を多重分離回路16cに出力させており、この制御信号C2は周波数多重化され、副親機接続端子T2を介して副親機2a〜2nに出力される(処理S16)。
この時、他世帯のドアホン子器3と通話中の副親機2aでは、多重分離回路16cによって分離された制御信号C2が制御部17に入力され、この制御信号C2に基づいて制御部17が映像変復調回路13を制御し、モニタ12に自世帯のドアホン子器3からの呼出を報知する表示を行わせる。この時の表示画面の一例を図4に示しており、副親機2aのモニタ12には、現在通話中の他世帯のドアホン子器3で撮影された画像G1が表示されるとともに、画面の一部に自世帯のドアホン子器3からの呼出を報知する文字D1(例えば「呼出」など)が表示される。
このように本実施形態のインターホンシステムでは、一方の世帯の内線機器(インターホン親機1又はインターホン副親機2a〜2n)において、通話手段が他世帯のカメラ付きドアホン3との間で通話を行っている間に、呼出信号受信回路15が同一世帯のカメラ付きドアホン3からの呼出を検知すると、表示制御手段たる制御部17が映像変復調回路13を制御して、モニタ12にドアホン呼出を報知する表示を行わせているので、内線機器を用いて他世帯のドアホン子器3と通話中の家人は、モニタ12に表示されたドアホン呼出の報知内容から、自宅への来訪者を確実に把握することができ、ドアホン呼出への対応をとらせることが可能になる。しかも呼出音は鳴動されず、モニタ12にドアホン呼出を報知する表示のみを行っているので、現在の通話を妨げることなく、自宅に来訪者があることを確実に報知でき、利便性を向上させたインターホンシステムを提供することができる。
また本システムでは、何れかの世帯(親世帯又は子世帯)の親機1で二世帯モードが選択されると、他世帯(子世帯又は親世帯)の親機1のモードも二世帯モードに切り替えられるから、家を留守にする際に自宅の親機1で二世帯モードに切り替える操作を行えば、親子2世帯の親機1を両方共に二世帯モードで動作させることができ、留守中に来訪者があった場合は在宅中の世帯で応答することができるから、利便性が向上するという利点がある。
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図5〜図7に基づいて説明する。図2はインターホンシステムの概略的なシステム構成図であり、実施形態1で説明したシステムと、同様の構成を有しているので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
上述の実施形態1では、一方の世帯の内線機器(インターホン親機1又はインターホン副親機2a〜2n)が他世帯のドアホン子器3と通話中に同じ世帯のドアホン子器3からの呼出を検知すると、モニタ12に呼出を報知する表示(呼出報知処理)を行っているのであるが、本実施形態では、他世帯のドアホン子器3との通話を強制的に終了させて、自世帯のドアホン子器3からの映像をモニタ12に表示させている(映像表示処理)。
次に、本実施形態のインターホンシステムの動作を図6に基づいて説明する。尚、親世帯A1の親機1での2世帯モードへの切替操作に応じて、両世帯A1,A2の親機1が二世帯モードに切り替えられた状態で、親世帯A1のドアホン子器3からのドアホン呼出に対して、子世帯A2の副親機2aが応答し、親世帯A1のドアホン子器3と子世帯A2の副親機2aとの間で内線通話が行われるまでの処理(図6の処理S1〜S13)は、実施形態1で説明した図3の処理S1〜S13と同様であるので、その説明は省略する。
そして、子世帯A2の副親機2aが、親世帯A1のドアホン子器3との間で通話を行っている間に、子世帯A2に来訪者があり、この来訪者がドアホン子器3の呼出釦3aを押し操作すると(処理S14)、ドアホン子器3が信号線Ls1の線間電圧を、待機給電状態よりも低い電圧に低下させることで親機1に呼出信号(図5のC1)を伝送する(処理S15)。子世帯側の親機1でも、呼出信号受信回路15が信号線Ls1の線間電圧をモニタすることによって呼出信号C1を検出しており、呼出信号C1を受信して制御部17に出力すると、制御部17が信号線Ls1への給電電圧を待機給電状態から動作給電状態に移行させ、ドアホン子器3によりカメラを起動させるとともに、親世帯A1のドアホン子器3との通話を終了させる制御信号C2を多重分離回路16cに出力させており、この制御信号C2は周波数多重化され、副親機接続端子T2を介して副親機2a〜2nに出力される(処理S16)。
この時、他世帯(この場合は親世帯A1)のドアホン子器3と通話中の副親機2aでは、多重分離回路16cによって分離された制御信号が制御部17に入力され、この制御信号C2に基づいて制御部17が制御・音声変復調回路11を制御して、親世帯A1のドアホン子器3との通話を強制的に終了させるとともに(処理S18)、通話終了を報知する制御信号を子世帯A2の親機1へ返送する(処理S19)。そして、子世帯A2の親機1では、副親機2aから通話終了を報知する制御信号を受信すると、この制御信号が多重分離回路16cで分離されて制御部17に入力され、制御部17が、内線スイッチSW1をオフさせることによって二世帯モードから独立世帯モードに切り替えるとともに、バッファ回路BUF1,BUF2をオン、バッファ回路BUF3をオフさせることによって、動作モードを副親機モードから親機モードに切り替えている(処理S20)。
また処理S19において子世帯側の副親機2aから親機1に送られた通話終了を報知する制御信号は、親機1の副親機接続端子T2を介して親世帯側の親機1へも送出されており(処理S21)、親世帯側の親機1では、通話終了を報知する制御信号を受けて待機モードに移行するとともに(処理S22)、ドアホン子器3への給電状態を待機給電状態に切り替えており(処理S23)、ドアホン子器3ではカメラを停止させて待機状態に移行する(処理S24)。
また子世帯側の親機1の制御部17は、処理S20で親機モードに移行すると、制御・音声変復調回路11からドアホン子器3及びカメラ子器4にタイムスロットを割り当てる制御信号を出力させ、この制御信号を多重分離回路16aが多重化して送信することによって、ドアホン子器3との間で同期をとっており(処理S25)、ドアホン子器3が自器に割り当てられたタイムスロットで映像信号を返送すると(処理S26)、多重分離回路16bで分離された映像信号がバッファ回路BUF1を介して映像変復調回路13に入力され、映像変復調回路13が映像信号を復調して元の映像を再構成することによって、子器の映像がモニタ12に表示される。また親機の多重分離回路16bで分離された映像信号は、バッファ回路BUF1,BUF2を介して多重分離回路16dに入力され、多重分離回路16dによって再び多重化された後、副親機接続端子T2aを介して子世帯側の副親機2a〜2nに送出されており(処理S27)、これら副親機2a〜2nにも同じ世帯のドアホン子器3の映像G2を表示させることができる(図7(b)参照)。その後、子世帯側の家人が、副親機2aのモニタ12に映し出された自世帯のドアホン子器3の画像を見て、応答釦14aを押し操作すると、子世帯側のドアホン子器3との間に通話路(図5のB2)が形成され、内線通話が行われる(処理S28)。
このように、本実施形態では一方の世帯の内線機器(インターホン親機1又はインターホン副親機2a〜2N)が、他世帯のドアホン子器3と通話中に、同じ世帯の子器(ドアホン子器3又はカメラ子器4)からの呼出を検知すると、独立世帯モードに移行して他世帯のドアホン子器3との通話を強制的に終了させるとともに、
モニタ12に表示される画像を他世帯の子器の画像G1(図7(a)参照)から、自世帯の子器の画像G2(図7(b)参照)に切り替えているので、内線機器を用いて通話中の家人は、モニタ12に表示されたドアホン呼出を報知する表示(すなわち自世帯の子器3の画像G2)から、自宅への来訪者を確実に把握することができ、しかも自世帯の子器で撮影された画像をモニタ12で即座に確認できるから、自世帯への来訪者や不審者の存在を即座に確認することができる。
尚、本実施形態では、一方の世帯の内線機器(インターホン親機1又はインターホン副親機2a〜2n)が他世帯のドアホン子器3と通話中に同じ世帯のドアホン子器3からの呼出を検知すると、親機1の動作モードが独立世帯モードに切り替えられるとともに、副親機モードから親機モードに切り替えられて、他世帯のドアホン子器3との通話が強制的に終了させられた後、自世帯の子器の映像がモニタ12に表示されるようになっているが、各世帯の親機1において、内線機器が他世帯のドアホン子器3と通話中に同じ世帯の子器(ドアホン子器3又はカメラ子器4)からの呼出を検知した場合に、子器からの呼出を報知する表示をモニタ12に行わせる呼出報知処理(実施形態1で説明した処理)、又は、子器の映像をモニタ12に表示させる映像表示処理(本実施形態で説明した処理)の何れを実行するかを操作部14(設定手段)を用いて予め設定しておいても良く、操作部14を用いて使用状況やユーザの要望に合わせた処理(呼出報知処理又は映像表示処理)を予め設定できるから、利便性が向上するという効果がある。
また他世帯のドアホン子器3と通話中に呼出信号を発した自世帯の子器がカメラ子器4の場合、カメラ子器4では環境変化(例えば検知エリア内への人の進入や異常状態の発生)を検知して呼出信号を発しているので、防犯、防災のためにはカメラ子器4の映像を早めに確認することが好ましいが、操作部14を用いて映像表示処理が設定されていれば、カメラ子器4が呼出信号を発した時点で、カメラ子器4の画像がモニタ12に表示されるから、安全性を高めることができる。ここにおいて、一方の世帯の内線機器が他世帯のドアホン子器3と通話中に同じ世帯の子器からの呼出を検知した場合の処理として、呼出表示処理或いは映像表示処理の何れを実行するかを、個々の内線機器毎(すなわち親機1及び副親機2a〜2n毎)に設定しても良く、利便性を更に向上させることができる。
(実施形態3)
本発明の実施形態3を図8及び図9に基づいて説明する。尚、インターホンシステムの基本的な構成は実施形態1で説明したのと同様であるので、共通する構成要素には同一の符号を付して、その説明は省略する。
上述の実施形態2では、一方の世帯の内線機器(インターホン親機1又はインターホン副親機2a〜2n)が他世帯のドアホン子器3と通話中に同じ世帯のドアホン子器3からの呼出を検知すると、他世帯のドアホン子器3との通話を強制的に終了させて、自世帯のドアホン子器3の映像をモニタ12に表示させ、応答釦14aの操作に応じて自世帯のドアホン子器3との間で内線通話を行えるようにしているが、本実施形態では、操作部14の操作によって他世帯のドアホン子器3及び自世帯のドアホン子器3から通話相手を選択できるようにしている。
ここで、インターホンシステムの動作を図8及び図9に基づいて説明する。尚、親世帯A1の親機1での2世帯モードへの切替操作に応じて、両世帯A1,A2の親機1が二世帯モードに切り替えられた状態で、親世帯A1のドアホン子器3からのドアホン呼出に対して、子世帯A2の副親機2aが応答し、親世帯A1のドアホン子器3と子世帯A2の副親機2aとの間で内線通話が行われるまでの処理(図9の処理S1〜S13)は、実施形態1で説明した図3の処理S1〜S13と同様であるので、その説明は省略する。
そして、子世帯A2の副親機2aが、親世帯A1のドアホン子器3との間で通話を行っている間に、子世帯A2に来訪者があり、この来訪者がドアホン子器3の呼出釦3aを押し操作すると(処理S14)、ドアホン子器3が信号線Ls1の線間電圧を、待機給電状態よりも低い電圧に低下させることで親機1に呼出信号(図8のC1)を伝送する(処理S15)。子世帯側の親機1でも、呼出信号受信回路15が信号線Ls1の線間電圧をモニタすることによって呼出信号C1を検出しており、呼出信号C1を受信して制御部17に出力すると、制御部17が信号線Ls1への給電電圧を待機給電状態から動作給電状態に移行させ、ドアホン子器3によりカメラを起動させるとともに、親世帯A1のドアホン子器3との通話を終了させる制御信号(図8のC2)を多重分離回路16cに出力させており、この制御信号C2は周波数多重化され、副親機接続端子T2を介して副親機2a〜2nに出力される(処理S16)。
この時、他世帯のドアホン子器3と通話中の副親機2aでは、多重分離回路16cによって分離された制御信号C2が制御部17に入力され、この制御信号C2に基づいて制御部17が映像変復調回路13を制御し、モニタ12に自世帯のドアホン子器3からの呼出を報知する表示を行わせる。この時の表示画面の一例を図4に示しており、副親機2aのモニタ12には、現在通話中の他世帯のドアホン子器3で撮影された画像G1が表示されるとともに、画面の一部に自世帯のドアホン子器3からの呼出を報知する文字D1(例えば「呼出」など)が表示される(処理S17)。
この処理S17では副親機2aのモニタ12に自世帯のドアホン子器3からの呼出が表示されるだけで、親世帯A1のドアホン子器3との間の通話は継続しており、この状態で副親機2aの応答釦14aが押し操作されると(処理S18a)、副親機2aの制御部17は、選択手段たる応答釦14aの選択操作に応じて通話相手を親世帯A1のドアホン子器3から子世帯A2のドアホン子器3に切り替える処理を行う。すなわち、子世帯A2の副親機2aでは、多重分離回路16cによって分離された制御信号が制御部17に入力され、この制御信号C2に基づいて制御部17が制御・音声変復調回路11を制御して、親世帯A1のドアホン子器3との通話を終了させるとともに(処理S18)、通話終了を報知する制御信号を子世帯A2の親機1へ返送する(処理S19)。そして、子世帯A2の親機1では、副親機2aから通話終了を報知する制御信号を受信すると、この制御信号が多重分離回路16cによって分離されて制御部17に入力され、制御部17が、内線スイッチSW1をオフさせることによって二世帯モードから独立世帯モードに切り替えるとともに、バッファ回路BUF1,BUF2をオン、バッファ回路BUF3をオフさせることによって、動作モードを副親機モードから親機モードに切り替えている(処理S20)。
また処理S19において子世帯側の副親機2aから親機1に送られた通話終了を報知する制御信号は、親機1の副親機接続端子T2を介して親世帯側の親機1へも送出されており(処理S21)、親世帯側の親機1では、通話終了を報知する制御信号を受けて待機モードに移行するとともに(処理S22)、ドアホン子器3への給電状態を待機給電状態に切り替えており(処理S23)、ドアホン子器3ではカメラを停止させて待機状態に移行する(処理S24)。
また子世帯側の親機1の制御部17は、処理S20で親機モードに移行すると、制御・音声変復調回路11からドアホン子器3及びカメラ子器4にタイムスロットを割り当てる制御信号を出力させ、この制御信号を多重分離回路16aが多重化して送信することによって、ドアホン子器3との間で同期をとっており(処理S25)、ドアホン子器3が自器に割り当てられたタイムスロットで映像信号を返送すると(処理S26)、多重分離回路16bで分離された映像信号がバッファ回路BUF1を介して映像変復調回路13に入力され、映像変復調回路13が映像信号を復調して元の映像を再構成することによって、子器の映像がモニタ12に表示される。また親機の多重分離回路16bで分離された映像信号は、バッファ回路BUF1,BUF2を介して多重分離回路16dに入力され、多重分離回路16dによって再び多重化された後、副親機接続端子T2aを介して子世帯側の副親機2a〜2nに送出されており(処理S27)、これらの副親機2a〜2nにも同じ世帯のドアホン子器3の映像を表示させることができる。その後、子世帯側の家人が、副親機2aのモニタ12に映し出された自世帯のドアホン子器3の画像を見て、応答釦14aを押し操作すると、子世帯側のドアホン子器3との間に通話路(図8のB2)が形成され、内線通話が行われる(処理S28)。
その後、子世帯A2の副親機2aとドアホン子器3との間の通話が終了すると(処理S29)、副親機2aの制御部17は、自機の動作モードを消費電力を低減させた待機モードに移行させるとともに(処理S30)、通話終了を報知する制御信号を子世帯A2の親機1へ返送する(処理S31)。そして、子世帯A2の親機1では、副親機2aから通話終了を報知する制御信号を受信すると、この制御信号が多重分離回路16cで分離されて制御部17に入力され、制御部17が、内線スイッチSW1をオンさせることによって独立世帯モードから二世帯モードに切り替えるとともに、バッファ回路BUF1,BUF2をオン、バッファ回路BUF3をオフさせることによって、動作モードを副親機モードから親機モードに切り替え(処理S32)、さらに伝送線Ls1への給電電圧を待機給電状態に移行させてドアホン子器3を待機状態に移行させる(処理S33)。
このように本実施形態では、一方の世帯の内線機器(インターホン親機1又はインターホン副親機2a〜2N)が他世帯のドアホン子器3と通話している状態で同じ世帯からの呼出信号を検知した場合に、選択手段たる応答釦14aを用いて、他世帯のドアホン子器3及び自世帯のドアホン子器3から通話相手を選択できるようにしているので、内線機器を用いて通話を行っている人物自身が通話相手を選択することで、システムの利便性を向上させることができる。
実施形態1のインターホンシステムの概略的なブロック図である。 同上の通話中の呼出時の動作を説明するシステム構成図である。 同上の動作を説明する状態遷移図である。 同上のインターホン副親機を示し、呼出表示を行う画面の例図である。 実施形態2のインターホンシステムのシステム構成図である。 同上の動作を説明する状態遷移図である。 同上のインターホン副親機を示し、(a)(b)は自世帯のドアホン子器から呼出を受ける前後の画面を示す例図である。 実施形態3のインターホンシステムのシステム構成図である。 同上の動作を説明する状態遷移図である。
符号の説明
1 インターホン親機(内線機器)
2a〜2n インターホン副親機(内線機器)
3 ドアホン子器(カメラ付きドアホン)
4 カメラ子器
10a マイク(通話手段)
10b スピーカ(通話手段)
11 制御・音声変復調回路(通話手段)
12 モニタ(映像表示手段)
13 映像変復調回路
15 呼出信号受信回路(呼出信号検知手段)
17 制御部(映像制御手段)
A1 親世帯
A2 子世帯

Claims (4)

  1. 二世帯住宅に設けられて世帯内および世帯間で内線通話を行うためのインターホンシステムであって、
    各世帯には、宅外に設置されるカメラ付きドアホンを含む子器と、前記カメラ付きドアホンとの間で通話を行うための通話手段及び前記子器で撮影された映像を表示するための映像表示手段を具備して宅内に設置される内線機器とが設けられ、
    前記内線機器に、同一世帯の前記カメラ付きドアホンからの呼出信号を検知する呼出信号検知手段と、前記通話手段を用いて他世帯の前記カメラ付きドアホンと通話中に前記呼出信号検知手段が呼出信号を検知すると、前記映像表示手段にドアホン呼出を報知する表示を行わせる表示制御手段とが設けられ、
    前記内線機器として、子器接続端子を介して前記子器が接続されるインターホン親機と、前記インターホン親機の副親機接続端子に接続され前記インターホン親機を介して前記カメラ付きドアホンと通話を行うインターホン副親機を備え、
    前記インターホン親機の前記副親機接続端子に他世帯の前記インターホン親機が接続され、
    各世帯の前記インターホン親機に、
    前記インターホン親機の動作モードを、同一世帯の前記子器の映像信号をもとに自機の前記映像表示手段に映像を表示させ、前記映像信号を前記副親機接続端子に出力させる親機モード、又は、他世帯の前記インターホン親機から前記副親機接続端子を介して入力される他世帯の前記子器の映像信号をもとに自機の前記映像表示手段に映像を表示させる副親機モードの何れかに切り替える親機/副親機切替手段と、
    世帯間の通信モードを、他世帯の前記インターホン親機との間で信号の授受を可能にする二世帯モード、又は、他世帯の前記インターホン親機との間で信号の授受を遮断する独立世帯モードの何れかに切り替える通信モード切替手段とが設けられ、
    前記インターホン親機は、前記二世帯モードで動作中に前記呼出信号検知手段が呼出信号を検知すると、他世帯の前記インターホン親機に対して動作モードを前記副親機モードに切り替える制御信号を送信して、他世帯のインターホン親機の動作モードを前記副親機モードに切り替え、且つ、前記インターホン親機は、自機又は同一世帯の前記インターホン副親機が他世帯の前記カメラ付きドアホンとの間で通話している状態で前記呼出信号検知手段が呼出信号を検知すると、前記通信モード切替手段により前記二世帯モードから前記独立世帯モードへ移行させ、前記親機/副親機切替手段により前記副親機モードから前記親機モードへ移行させることを特徴とするインターホンシステム。
  2. 前記子器として、所定の検知エリアでの環境変化を検知すると、前記インターホン親機に呼出信号を出力し、前記検知エリアを含む所定の撮影エリアを撮影するカメラ子器を備え、
    前記内線機器が他世帯の前記カメラ付きドアホンと通話している状態で、前記呼出信号検知手段が同一世帯の前記カメラ付きドアホン又は前記カメラ子器から呼出信号を検知した場合に、前記表示制御手段により前記子器からの呼出を報知する表示を前記映像表示手段に行わせる呼出報知処理、又は、前記子器の映像を前記映像表示手段に表示させる映像表示処理の何れを実行するかを予め設定するための設定手段が各世帯の前記内線機器に設けられたことを特徴とする請求項1記載のインターホンシステム。
  3. 前記設定手段によって、個々の前記内線機器毎に前記呼出報知処理又は前記映像表示処理の何れの処理を実行するかが設定されることを特徴とする請求項記載のインターホンシステム。
  4. 前記内線機器が他世帯の前記カメラ付きドアホンと通話している状態で前記呼出信号検知手段が呼出信号を検知した場合に他世帯の前記カメラ付きドアホン及び自世帯の前記カメラ付きドアホンから通話相手を選択する選択手段が各世帯の前記内線機器に設けられたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のインターホンシステム
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