JP2006236644A - トリガー線付き発光管の製造方法、光源ランプ及びプロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】 第1封止部の長手方向に沿った巻回部の設置位置精度が高く、トリガー線の取付作業が容易なトリガー線付き発光管の製造方法を提供する。
【解決手段】 管球部12、第1封止部14及び第2封止部14’を有する発光管112を準備するとともに、第1封止部14における管球部側端部位置R1での外径よりも小さい内径を有する巻回部32を有するトリガー線30を準備する第1工程と、第1封止部14における管球部反対側端部位置R2側から巻回部32を嵌入することにより、第1封止部14における管球部側端部位置R1にトリガー線30を取り付ける第2工程とを含むことを特徴とするトリガー線付き発光管の製造方法。
【選択図】 図1
【解決手段】 管球部12、第1封止部14及び第2封止部14’を有する発光管112を準備するとともに、第1封止部14における管球部側端部位置R1での外径よりも小さい内径を有する巻回部32を有するトリガー線30を準備する第1工程と、第1封止部14における管球部反対側端部位置R2側から巻回部32を嵌入することにより、第1封止部14における管球部側端部位置R1にトリガー線30を取り付ける第2工程とを含むことを特徴とするトリガー線付き発光管の製造方法。
【選択図】 図1
Description
本発明は、トリガー線付き発光管の製造方法、光源ランプ及びプロジェクタに関する。
発光管の始動性を高めるためにトリガー線が取り付けられたトリガー線付き発光管が知られている。図8は、従来のトリガー線付き発光管1113を説明するために示す図である。図8(a)はトリガー線付き発光管1113が取り付けられた光源ランプ1110を示す図であり、図8(b)はトリガー線付き発光管1113の要部を示す図である(例えば、特許文献1参照。)。
トリガー線付き発光管1113は、図8(a)に示すように、リフレクタ1114に無機接着剤Cを用いて取り付けられる。そして、図8(b)に示すように、管球部1012並びに管球部1012からそれぞれ延出された第1封止部1014及び第2封止部1014’を有する発光管1112と、発光管1112の一端部が第1封止部1014に巻き付けられたトリガー線1030とを有している。
トリガー線付き発光管1113は、発光管1112の第1封止部1014にトリガー線1030の一端部を巻き付けるとともに、それに続く部分を発光管1112の外部形状に沿って変形させ、その後、トリガー線1030の他端部を第2封止部1014’から露出するリード線1024’(図示せず。)に接続することにより製造されている。
しかしながら、上記のような製造方法によれば、トリガー線1030の一端部を第1封止部1014に巻き付ける際に、トリガー線1030の一端部における先端部をねじって留める作業が必要になるため、作業性が悪いという問題がある。また、トリガー線1030の一端部における先端部をねじって留めた部分(以下、ねじり留め部分という。)1032によって、管球部1012から放射される光の一部が遮られるようになってしまい、光利用効率が低下するという問題もある。
そこで、これらの問題点を解決するための他のトリガー線付き発光管の製造方法が考えられる。図9は、従来の他のトリガー線付き発光管の製造方法を説明するために示す図である。図9(a)〜図9(d)はその工程図を示す図である。
従来の他のトリガー線付き発光管の製造方法は、図9(a)に示すように、まず、発光管1112aと、発光管1112aの第1封止部1014aの外径よりも大きな内径を有する巻回部1032aを有するトリガー線1030aを準備する。その後、図9(b)に示すように、発光管1112aの第1封止部1014aにトリガー線1030aの巻回部1032aを管球部反対側位置側(リード線1024a側)から嵌入する。その後、図9(c)に示すように、トリガー線1030aの巻回部1032aを第1封止部1014aの管球部側位置に移動させる。その後、図9(d)に示すように、トリガー線1030aの他端部を、第2封止部1014a’から露出するリード線1024a’に接続する。
このような製造方法とすれば、トリガー線の一端部を第1封止部に巻き付ける作業が不要になるとともに、ねじり留め部分も形成されなくなるため、上記した問題を解決することができる。
しかしながら、上記した従来の他のトリガー線付き発光管の製造方法においては、トリガー線1030aの巻回部1032aの内径が、発光管1112aの第1封止部1014aの外径よりも大きく設定されているため、第1封止部1014aの長手方向に沿った巻回部1032aの設置位置を一定させるのは容易ではなく、第1封止部1014aの長手方向に沿った巻回部1032aの設置位置精度を高めることが困難になるという問題がある。すなわち、この場合、巻回部1032aの設置位置が管球部反対側にずれると発光管の始動性が悪化し、巻回部1032aの設置位置が管球部側にずれると管球部1012aから放射される光の一部が遮られるようになってしまい、光利用効率が低下するのである。
また、上記した従来の他のトリガー線付き発光管の製造方法においては、トリガー線1030aの巻回部1032aの内径が、発光管1112aの第1封止部1014aの外径よりも大きく設定されているため、トリガー線1030aの巻回部1032aが発光管1112aの第1封止部1014aから簡単にはずれてしまう。このため、トリガー線の取付作業を行う際の作業性が悪いという問題がある。
そこで、本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、第1封止部の長手方向に沿った巻回部の設置位置精度が高く、トリガー線の取付作業が容易なトリガー線付き発光管の製造方法を提供することを目的とする。また、そのような方法によって製造されたトリガー線付き発光管を備えた光源ランプを提供することを目的とする。また、そのような光源ランプを有するプロジェクタを有することを目的とする。
本発明のトリガー線付き発光管の製造方法は、管球部並びに前記管球部からそれぞれ延出された第1封止部及び第2封止部を有する発光管を準備するとともに、前記第1封止部における管球部側端部位置での外径よりも小さい内径を有する巻回部を有するトリガー線を準備する第1工程と、前記第1封止部における管球部反対側端部位置側から前記巻回部を嵌入することにより、前記第1封止部における前記管球部側端部位置に前記トリガー線を取り付ける第2工程とを含むことを特徴とする。
このため、本発明のトリガー線付き発光管の製造方法によれば、トリガー線の巻回部の内径が、発光管の第1封止部の外径よりも小さく設定されているため、トリガー線の巻回部を発光管の第1封止部に設置した場合には、トリガー線の巻回部は、トリガー線自身のの弾性力(この場合、締め付け力)により、発光管の第1封止部に強固に設置されることになる。このため、第1封止部の長手方向に沿った巻回部の設置位置を一定させることが容易になり、その結果、第1封止部の長手方向に沿った巻回部の設置位置精度を高めることが容易になる。
また、本発明のトリガー線付き発光管の製造方法によれば、トリガー線の巻回部の内径が、発光管の第1封止部の外径よりも小さく設定されているため、トリガー線自身の弾性力により、トリガー線の巻回部が発光管の第1封止部から簡単にはずれてしまうことが抑制される。このため、トリガー線の取付作業を行う際の作業性が容易になる。
このため、本発明のトリガー線付き発光管の製造方法は、第1封止部の長手方向に沿った巻回部の設置位置精度が高く、トリガー線の取付作業が容易なトリガー線付き発光管の製造方法となり、本発明の目的が達成される。
本発明のトリガー線付き発光管の製造方法においては、前記第1工程において準備する発光管は、前記第1封止部における前記管球部反対側端部位置での外径が前記第1封止部における前記管球部側端部位置での外径よりも大きい発光管であることが好ましい。
このような方法とすることにより、トリガー線の巻回部が発光管の第1封止部から簡単にはずれてしまうということがさらに確実に抑制され、トリガー線の取付作業を行う際の作業性がさらに容易になる。
本発明のトリガー線付き発光管の製造方法においては、前記第2工程においては、前記巻回部の内径が前記第1封止部における前記管球部反対側端部位置での外径と同じか、それより大きくなるように前記巻回部を径方向に押し拡げる動作を補助するための嵌入補助治具を用いて、前記第1封止部における前記管球部反対側端部位置側から前記巻回部を嵌入することが好ましい。
このような方法とすることにより、トリガー線の巻回部の内径を、発光管の第1封止部における管球部反対側端部位置での外径と同じか、それより大きくすることが容易になる。その結果、トリガー線の巻回部を発光管の第1封止部に嵌入する作業が容易なものとなる。
本発明のトリガー線付き発光管の製造方法は、発光管が、前記管球部から第2封止部側に放射される光を前記管球部に向けて反射する補助ミラーが設けられた発光管である場合にも好適に用いることができる。
本発明のトリガー線付き発光管の製造方法においては、前記第1工程において準備するトリガー線は、前記発光管の外部形状に対応して曲げ加工が施されたトリガー線であることが好ましい。
このような方法とすることにより、トリガー線の巻回部を発光管の第1封止部に取り付けてからトリガー線の他端部を発光管のリード線に接続するまでの間にトリガー線を加工する工程を必要最小限のもの(例えば、トリガー線の他端部をリード線に接続するためにトリガー線を曲げたりねじったりする工程のみ)とすることができる。
本発明の光源ランプは、発光管と、前記発光管からの光を被照明領域側に向けて反射するリフレクタとを有する光源ランプにおいて、前記発光管は、本発明のトリガー線付き発光管の製造方法によって製造されたトリガー線付き発光管であることを特徴とする。
このため、本発明の光源ランプによれば、巻回部の設置位置精度が高く、トリガー線の取付作業が容易なトリガー線付き発光管の製造方法によって製造されたトリガー線付き発光管を有するため、光利用効率が高く、製造コストが安価で、さらに品質の安定した光源ランプとなる。
本発明のプロジェクタは、光源ランプと、前記光源ランプからの光を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、前記電気光学変調装置で変調された光を投写する投写光学系とを有するプロジェクタにおいて、前記光源ランプは、本発明の光源ランプであることを特徴とする。
このため、本発明のプロジェクタによれば、光利用効率が高く、製造コストが安価で、さらに品質の安定した光源ランプを有するため、高輝度で、製造コストが安価で、さらに品質の安定したプロジェクタとなる。
以下、本発明のトリガー線付き発光管の製造方法、光源ランプ及びプロジェクタについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
〔実施形態1〕
図1及び図2は、実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法を説明するために示す図である。図1(a)〜図1(c)及び図2(d)〜図2(f)は、その工程図である。
図1及び図2は、実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法を説明するために示す図である。図1(a)〜図1(c)及び図2(d)〜図2(f)は、その工程図である。
実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法は、図1及び図2に示すように、発光管112及びトリガー線30を準備する第1工程(図1(a))と、発光管112にトリガー線30を取り付ける第2工程(図1(b)〜図2(e))と、発光管112のリード線24’にトリガー線を接続する第3工程(図2(f))とを有している。
1.第1工程
第1工程は、図1(a)に示すように、発光管112及びトリガー線30を準備する工程である。
発光管112としては、管球部12並びに管球部12からそれぞれ延出された第1封止部14及び第2封止部14’を有する発光管を準備する。このとき、発光管112として、第1封止部14における管球部反対側端部位置R2での外径(6.0mm)が第1封止部14における管球部側端部位置R1での外径(5.5mm)よりも大きい発光管を準備する。発光管112としては、高圧水銀ランプを用いた。
第1工程は、図1(a)に示すように、発光管112及びトリガー線30を準備する工程である。
発光管112としては、管球部12並びに管球部12からそれぞれ延出された第1封止部14及び第2封止部14’を有する発光管を準備する。このとき、発光管112として、第1封止部14における管球部反対側端部位置R2での外径(6.0mm)が第1封止部14における管球部側端部位置R1での外径(5.5mm)よりも大きい発光管を準備する。発光管112としては、高圧水銀ランプを用いた。
トリガー線30としては、発光管112の第1封止部14における管球部側端部位置R1での外径(5.5mm)よりも小さい内径(5.3mm)を有する巻回部32を有するトリガー線を準備する。トリガー線30としては、直径が0.3mmのニクロム線を用いた。
2.第2工程
第2工程は、図1(b)〜図2(e)に示すように、発光管112にトリガー線30を取り付ける工程である。
第2工程においては、第1封止部14における管球部反対側端部位置R2側から巻回部32を嵌入することにより、第1封止部14における管球部側端部位置R1にトリガー線30を取り付ける。
第2工程を実施する際には、図1(b)及び図1(c)に示すように、巻回部32の内径が第1封止部14における管球部反対側端部位置R2での外径(6.0mm)より大きくなるように巻回部32を径方向に押し拡げる動作を補助するための嵌入補助治具50を用いて、第1封止部14における管球部反対側端部位置R2側から巻回部32を嵌入するようにしている。
第2工程は、図1(b)〜図2(e)に示すように、発光管112にトリガー線30を取り付ける工程である。
第2工程においては、第1封止部14における管球部反対側端部位置R2側から巻回部32を嵌入することにより、第1封止部14における管球部側端部位置R1にトリガー線30を取り付ける。
第2工程を実施する際には、図1(b)及び図1(c)に示すように、巻回部32の内径が第1封止部14における管球部反対側端部位置R2での外径(6.0mm)より大きくなるように巻回部32を径方向に押し拡げる動作を補助するための嵌入補助治具50を用いて、第1封止部14における管球部反対側端部位置R2側から巻回部32を嵌入するようにしている。
3.第3工程
第3工程は、図2(f)に示すように、発光管112のリード線24’にトリガー線30を接続する工程である。これにより、実施形態1に係るトリガー線付き発光管113が製造される。
第3工程は、図2(f)に示すように、発光管112のリード線24’にトリガー線30を接続する工程である。これにより、実施形態1に係るトリガー線付き発光管113が製造される。
実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法は、以上のような工程を有しているため、以下のような効果を有する。
すなわち、実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法によれば、トリガー線30の巻回部32の内径が、発光管112の第1封止部14の外径よりも小さく設定されているため、トリガー線30の巻回部32を発光管112の第1封止部14に設置した場合には、トリガー線30の巻回部32は、トリガー線30自身のの弾性力(この場合、締め付け力)により、発光管112の第1封止部14に強固に設置されることになる。このため、第1封止部14の長手方向に沿った巻回部32の設置位置を一定させることが容易になり、その結果、第1封止部14の長手方向に沿った巻回部32の設置位置精度を高めることが容易になる。
また、実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法によれば、トリガー線30の巻回部32の内径が、発光管112の第1封止部14の外径よりも小さく設定されているため、トリガー線30自身の弾性力により、トリガー線30の巻回部32が発光管112の第1封止部14から簡単にはずれてしまうことが抑制される。このため、トリガー線30の取付作業を行う際の作業性が容易になる。
このため、実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法は、第1封止部14の長手方向に沿った巻回部32の設置位置精度が高く、トリガー線30の取付作業が容易なトリガー線付き発光管の製造方法となる。
また、実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法によれば、発光管112として、第1封止部14における管球部反対側端部位置R2での外径が第1封止部14における管球部側端部位置R1での外径よりも大きい発光管を準備することとしているため、トリガー線30の巻回部32が発光管112の第1封止部14から簡単にはずれてしまうということがさらに確実に抑制され、トリガー線30の取付作業を行う際の作業性がさらに容易になる。
また、実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法によれば、巻回部32の内径が第1封止部14における管球部反対側端部位置R2での外径と同じか、それより大きくなるように巻回部32を径方向に押し拡げる動作を補助するための嵌入補助治具50を用いて、第1封止部14における管球部反対側端部位置R2側から巻回部32を嵌入することとしたため、トリガー線30の巻回部32を発光管112の第1封止部14に嵌入する作業が容易なものとなる。
次に、実施形態1に係る光源ランプについて、図3を用いて説明する。図3は、実施形態1に係る光源ランプ110を説明するために示す図である。
実施形態1に係る光源ランプ110は、上記したトリガー線付き発光管113と、トリガー線付き発光管113からの光を被照明領域側に向けて反射するリフレクタ114とを有する光源ランプである。リフレクタ114としては楕円面リフレクタを用いている。
実施形態1に係る光源ランプ110は、上記したトリガー線付き発光管113と、トリガー線付き発光管113からの光を被照明領域側に向けて反射するリフレクタ114とを有する光源ランプである。リフレクタ114としては楕円面リフレクタを用いている。
実施形態1に係る光源ランプ110によれば、巻回部32の設置位置精度が高く、トリガー線30の取付作業が容易な、実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法によって製造されたトリガー線付き発光管113を有しているため、光利用効率が高く、製造コストが安価で、さらに品質の安定した光源ランプとなる。
次に、実施形態1に係るプロジェクタについて、図4を用いて説明する。図4は、実施形態1に係るプロジェクタ700の光学系を上面から見た図である。
なお、以下の説明においては、互いに直交する3つの方向をそれぞれz軸方向(図4における照明光軸100ax方向)、x軸方向(図4における紙面に平行かつz軸に直交する方向)及びy軸方向(図4における紙面に垂直かつz軸に直交する方向)とする。
なお、以下の説明においては、互いに直交する3つの方向をそれぞれz軸方向(図4における照明光軸100ax方向)、x軸方向(図4における紙面に平行かつz軸に直交する方向)及びy軸方向(図4における紙面に垂直かつz軸に直交する方向)とする。
実施形態1に係るプロジェクタ700は、図4に示すように、照明装置100と、照明装置100からの光を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置としての液晶装置400R,400G,400Bと、液晶装置400R,400G,400Bで変調された光を投写する投写光学系600とを有するプロジェクタである。
照明装置100は、上記した光源ランプ110と、光源ランプ110からの集束光を略平行な光に変換する凹レンズ118と、凹レンズ118からの光の強度分布を均一にするための第1レンズアレイ120及び第2レンズアレイ130と、第2レンズアレイ130からの偏光方向の揃っていない光を略1種類の直線偏光に揃える偏光変換素子140と、偏光変換素子140からの光を被照明領域上で重畳する重畳レンズ150とを有している。
照明装置100と液晶装置400R,400G,400Bとの間には、照明装置100からの光を赤色光、緑色光及び青色光に分離して3つの液晶装置400R,400G,400Bに導くための色分離導光光学系200が設けられている。この色分離導光光学系200は、2つのダイクロイックミラー210,220と、反射ミラー230,240,250と、入射側レンズ270と、リレーレンズ280とを有している。各液晶装置400R,400G,400Bの光入射側には、フィールドレンズ260R,260G,260Bがそれぞれ配置されている。
液晶装置400R,400G,400Bにおいて変調された各色光は、クロスダイクロイックプリズム500で合成される。クロスダイクロイックプリズム500において合成された合成光は、投写光学系600に向かって射出される。
投写光学系600は、クロスダイクロイックプリズム500からの合成光を表示画像としてスクリーンSCR等の投写面に投写するように構成されている。
実施形態1に係るプロジェクタ700によれば、上記のように、光利用効率が高く、製造コストが安価で、さらに品質の安定した光源ランプ110を有するため、高輝度で、製造コストが安価で、さらに品質の安定したプロジェクタとなる。
〔実施形態2〕
図5は、実施形態2に係るトリガー線付き発光管の製造方法を説明するために示す図である。図5(a)〜図5(f)は、その工程図である。
図5は、実施形態2に係るトリガー線付き発光管の製造方法を説明するために示す図である。図5(a)〜図5(f)は、その工程図である。
実施形態2に係るトリガー線付き発光管の製造方法は、基本的には実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法と同じ工程を有する製造方法であるが、図5に示すように、第1工程において準備する発光管として、補助ミラー60aが設けられた発光管112aを用いた点で、実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法の場合とは異なっている。すなわち、実施形態2に係るトリガー線付き発光管の製造方法においては、発光管112aには、管球部12aから第2封止部14a’側に射出される光を管球部12aに向けて反射する補助ミラー60aが設けられている。補助ミラー60aは無機接着剤Cを介して発光管112aの第2封止部14a’に固着されている。
このように、実施形態2に係るトリガー線付き発光管の製造方法は、実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法とは、補助ミラー60aが設けられた発光管112aを用いた点で異なるが、この他の点では、実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法と同様の構成を有するため、実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法の場合と同様の効果を有する。
従って、実施形態2に係るトリガー線付き発光管の製造方法は、実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法の場合と同様に、第1封止部14aの長手方向に沿った巻回部32aの設置位置精度が高く、トリガー線30aの取付作業が容易なトリガー線付き発光管の製造方法となる。
〔実施形態3〕
図6は、実施形態3に係るトリガー線付き発光管の製造方法を説明するために示す図である。図6(a)〜図6(f)は、その工程図である。
図6は、実施形態3に係るトリガー線付き発光管の製造方法を説明するために示す図である。図6(a)〜図6(f)は、その工程図である。
実施形態3に係るトリガー線付き発光管の製造方法は、基本的には実施形態2に係るトリガー線付き発光管の製造方法と同じ工程を有する製造方法であるが、図6に示すように、第1工程において準備するトリガー線として、発光管112bの外部形状に対応して曲げ加工が施されたトリガー線30bを用いた点で、実施形態2に係るトリガー線付き発光管の製造方法の場合とは異なっている。
このように、実施形態3に係るトリガー線付き発光管の製造方法は、実施形態2に係るトリガー線付き発光管の製造方法とは、発光管112bの外部形状に対応して曲げ加工が施されたトリガー線30bを用いた点で異なるが、この他の点では、実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法と同様の構成を有するため、実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法の場合と同様の効果を有する。
従って、実施形態3に係るトリガー線付き発光管の製造方法は、実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法の場合と同様に、第1封止部14bの長手方向に沿った巻回部32bの設置位置精度が高く、トリガー線30bの取付作業が容易なトリガー線付き発光管の製造方法となる。
また、実施形態3に係るトリガー線付き発光管の製造方法によれば、発光管112bの外部形状に対応して曲げ加工が施されたトリガー線30bを用いているため、トリガー線30bの巻回部32bを発光管112bの第1封止部14bに取り付けてからトリガー線30bの他端部を発光管112bのリード線24b’に接続するまでの間にトリガー線30bを加工する工程を必要最小限のもの(例えば、トリガー線30bの他端部をリード線24b’に接続するためにトリガー線30bを曲げたりねじったりする工程のみ)とすることができる。
なお、実施形態3に係るトリガー線付き発光管の製造方法においては、図6(f)に示すように、トリガー線30bとして、補助ミラー60bに接触しないような形状に曲げ加工がなされたトリガー線を用いることとしている。
〔実施形態4〕
図7は、実施形態4に係るトリガー線付き発光管の製造方法を説明するために示す図である。図7(a)〜図7(f)は、その工程図である。
図7は、実施形態4に係るトリガー線付き発光管の製造方法を説明するために示す図である。図7(a)〜図7(f)は、その工程図である。
実施形態4に係るトリガー線付き発光管の製造方法は、基本的には実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法と同じ工程を有する製造方法であるが、図7に示すように、第1工程において準備する発光管として、第1封止部14cにおける管球部反対側端部位置R2での外径(5.5mm)と第1封止部14cにおける管球部側端部位置R1での外径(5.5mm)とが同じである発光管112cを用いた点で、実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法の場合とは異なっている。
このように、実施形態4に係るトリガー線付き発光管の製造方法は、実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法とは、第1封止部14cにおける管球部反対側端部位置R2での外径と第1封止部14cにおける管球部側端部位置R1での外径とが同じである発光管112cを用いた点で異なるが、この他の点では、実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法と同様の構成を有するため、実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法の場合と同様の効果を有する。
以上、本発明のトリガー線付き発光管の製造方法、光源ランプ及びプロジェクタを上記の各実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記の各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
上記実施形態1に係るトリガー線付き発光管の製造方法は、発光管112として、高圧水銀ランプを用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、メタルハライドランプなどをも好ましく用いることができる。
また、上記実施形態1に係る光源ランプ110は、リフレクタ114として、楕円面リフレクタを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば放物面リフレクタを用いることができる。
また、上記実施形態1においては、本発明の光源ランプ110をプロジェクタ700に搭載していたが、本発明はこれに限られるものではなく、本発明の光源ランプを他の光学機器に搭載してもよい。
また、上記実施形態1に係るプロジェクタ700において、3つの液晶装置400R,400G,400Bを用いたプロジェクタを例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つ、2つ又は4つ以上の液晶装置を用いたプロジェクタにも適用可能である。
また、上記実施形態1に係るプロジェクタ700は、電気光学変調装置として液晶装置を用いているが、本発明はこれに限定されるものではない。電気光学変調装置としては、一般に、画像情報に応じて入射光を変調するものであればよく、マイクロミラー型光変調装置などを利用してもよい。マイクロミラー型光変調装置としては、例えば、DMD(デジタルマイクロミラーデバイス)(TI社の商標)を用いることができる。
また、本発明は、投写画像を観察する側から投写するフロント投写型プロジェクタに適用する場合にも、投写画像を観察する側とは反対の側から投写するリア投写型プロジェクタに適用する場合にも可能である。
12,12a,12b,12c,1012,1012a…管球部、14,14’,14a,14a’,14b,14b’,14c,14c’,1014,1014’,1014a,1014a’…封止部、20,20’,1020,1020’,1020a,1020a’…電極、22,22’,1022,1022a,1022a’…金属箔、24,24’,24a,24a’,24b,24b’,24c,24c’,1024a,1024a’…リード線、30,30a,30b,30c,1030,1030a…トリガー線、32,32a,32b,32c,1032a…巻回部、40,1040a…スリーブ、42,1042…外部引き出しリード線、50,50c…嵌入補助治具、60a,60b…補助ミラー、100…照明装置、100ax…照明光軸、110,1110…光源ランプ、112,112a,112b,112c,1112,1112a…発光管、113,113a,113b,113c,1113,1113a…トリガー線付き発光管、114,1114…リフレクタ、118…凹レンズ、120…第1レンズアレイ、130…第2レンズアレイ、140…偏光変換素子、150…重畳レンズ、200…色分離導光光学系、210,220…ダイクロイックミラー、230,240,250…反射ミラー、260R,260G,260B…フィールドレンズ、270…入射側レンズ、280…リレーレンズ、400R,400G,400B…液晶装置、500…クロスダイクロイックプリズム、600…投写光学系、700…プロジェクタ、1032…ねじり留め部分、C…無機接着剤、R1…管球部側端部位置、R2…管球部反対側端部位置、SCR…スクリーン
Claims (7)
- 管球部並びに前記管球部からそれぞれ延出された第1封止部及び第2封止部を有する発光管を準備するとともに、前記第1封止部における管球部側端部位置での外径よりも小さい内径を有する巻回部を有するトリガー線を準備する第1工程と、
前記第1封止部における管球部反対側端部位置側から前記巻回部を嵌入することにより、前記第1封止部における前記管球部側端部位置に前記トリガー線を取り付ける第2工程とを含むことを特徴とするトリガー線付き発光管の製造方法。 - 請求項1に記載のトリガー線付き発光管の製造方法において、
前記第1工程において準備する発光管は、前記第1封止部における前記管球部反対側端部位置での外径が前記第1封止部における前記管球部側端部位置での外径よりも大きい発光管であることを特徴とするトリガー線付き発光管の製造方法。 - 請求項1又は2に記載のトリガー線付き発光管の製造方法において、
前記第2工程においては、前記巻回部の内径が前記第1封止部における前記管球部反対側端部位置での外径と同じか、それより大きくなるように前記巻回部を径方向に押し拡げる動作を補助するための嵌入補助治具を用いて、前記第1封止部における前記管球部反対側端部位置側から前記巻回部を嵌入することを特徴とするトリガー線付き発光管の製造方法。 - 請求項1〜3のいずれかに記載のトリガー線付き発光管の製造方法において、
前記第1工程において準備する発光管は、前記管球部から第2封止部側に放射される光を前記管球部に向けて反射する補助ミラーが設けられた発光管であることを特徴とするトリガー線付き発光管の製造方法。 - 請求項1〜4のいずれかに記載のトリガー線付き発光管の製造方法において、
前記第1工程において準備するトリガー線は、前記発光管の外部形状に対応して曲げ加工が施されたトリガー線であることを特徴とするトリガー線付き発光管の製造方法。 - 発光管と、
前記発光管からの光を被照明領域側に向けて反射するリフレクタとを有する光源ランプにおいて、
前記発光管は、請求項1〜5のいずれかに記載のトリガー線付き発光管の製造方法によって製造されたトリガー線付き発光管であることを特徴とする光源ランプ。 - 光源ランプと、
前記光源ランプからの光を画像情報に応じて変調する電気光学変調装置と、
前記電気光学変調装置で変調された光を投写する投写光学系とを有するプロジェクタにおいて、
前記光源ランプは、請求項5に記載の光源ランプであることを特徴とするプロジェクタ。
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