JP2006235966A - 物品搬送設備 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 移動経路1には、予め計測された基準位置HPからの距離を記憶手段23に記憶させた仮基準位置Pが移動経路1に沿って複数設けられ、移動体2には、仮基準位置Pを検出する仮基準位置検出手段が設けられ、制御手段は、現在位置を見失った移動体2については、仮基準位置検出手段の検出情報に基づいて、その移動体2を仮基準位置Pまで移動させるべく、移動手段の作動を制御し、かつ、記憶手段23に記憶された基準位置HPからその仮基準位置Pまでの距離、および、仮基準位置検出手段が仮基準位置を検出してから移動距離検出手段にて検出される仮基準位置からの移動距離に基づいて、移動体2の現在位置を検出するように構成されている。
【選択図】 図1
Description
そして、移動体に何らかの異常が発生すると、移動距離検出手段にて検出していた基準位置からの移動距離が消去されるなどして、制御手段が、移動距離検出手段にて検出される基準位置からの移動距離を取得できず、移動体の現在位置を見失うことがある。
説明を加えると、現在位置を見失った移動体を基準位置まで移動させて、再度、移動距離検出手段が基準位置からの移動距離を検出することにより、制御手段が、移動距離検出手段にて検出される基準位置からの移動距離を取得できて、現在位置を検出することができる。
したがって、移動経路の長さが長いものであればあるほど、移動体を移動させる移動距離が長くなるので、現在位置を見失った移動体の現在位置を検出できるまでに時間がかかる。
したがって、複数の移動体の夫々を基準位置までスムーズに移動させることができ難く、現在位置を検出できるまでに長時間を要することになる。
前記移動経路には、予め計測された前記基準位置からの距離を記憶手段に記憶させた仮基準位置が前記移動経路に沿って複数設けられ、前記移動体には、前記仮基準位置を検出する仮基準位置検出手段が設けられ、前記制御手段は、現在位置を見失った前記移動体については、前記仮基準位置検出手段の検出情報に基づいて、その移動体を前記仮基準位置まで移動させるべく、前記移動手段の作動を制御し、かつ、前記記憶手段に記憶された前記基準位置からその仮基準位置までの距離、および、前記仮基準位置検出手段が前記仮基準位置を検出してから前記移動距離検出手段にて検出される前記仮基準位置からの移動距離に基づいて、前記移動体の現在位置を検出するように構成されている点にある。
そして、移動体を仮基準位置まで移動させたときには、移動体の基準位置からの移動距離が基準位置からその仮基準位置までの距離となるので、制御手段は、記憶手段に記憶された基準位置からその仮基準位置までの距離に、移動距離検出手段にて検出される仮基準位置からの移動距離を加算することにより、現在位置を見失った移動体について基準位置からの移動距離を取得できて、その移動体の現在位置を検出できる。
そして、複数の移動体の夫々について現在位置を検出する場合でも、複数の移動体を最も近くに位置する仮基準位置まで移動させるだけでよく、しかも、複数の移動体の行先を複数の仮基準位置に分散させることも可能となり、複数の移動体を仮基準位置までスムーズに移動させることができる。
しかも、移動体が仮基準位置まで移動するだけで、読み取り手段にて情報記憶用タグに記憶された情報を読み取ることができるので、移動体が記憶手段に記憶された基準位置から仮基準位置までの距離を簡易に取得できる。
この物品搬送設備は、図1に示すように、環状の移動経路1に沿って走行する移動体としての複数の物品搬送車2、移動経路1の側脇に設けられた物品移載箇所としての複数のステーションSなどを設け、複数の物品搬送車2の夫々が移動経路1に沿って走行して複数のステーションSの間で物品を搬送するように構成されている。
そして、この給電線3は、移動経路1に沿って区分された複数のゾーンZの夫々に対応して配設される複数の給電線部分3aに分割され、複数のゾーンZの夫々には、給電線部分3aに給電する交流電源などの電源装置4が設けられている。
前記物品搬送車2には、縦断面がI字状の走行レール1aの上面部に係合する走行車輪5が前後左右の四箇所に設けられ、走行レール1aの両横側から接触する左右一対の振れ止めローラ6が、前後左右の四箇所に位置する走行車輪5の夫々に対して前後に設けられている。
そして、四つの走行車輪5のうち、物品搬送車2の横幅方向の一方側に位置する二つの走行車輪を移動手段としての電動モータ7にて回転駆動される駆動用走行車輪5aとし、物品搬送車2の横幅方向の他方側に位置する二つの走行車輪を従動用走行車輪5bとしている。
この実施形態では、受電コイル8が、物品搬送車2の横幅方向において、従動用走行車輪5bが位置する側の前方側と後方側とに一つずつ合計二つ設けられている。
まず、受電コイル8について説明すると、図4の要部を拡大した図6に示すように、物品搬送車2における駆動用走行車輪5aよりも外側には、下方側に延びる受電コイル用ブラケット9が設けられ、その受電用コイル用ブラケット9の下端部にフェライトなどからなるコア10が設けられている。
そして、コア10は、縦断面がE字状に形成されており、受電コイル8は、E字状のコア10の三つの突部のうち、中央に位置する突部に巻回されている。
そして、支持体12は、縦断面がコの字状に形成されており、給電線3が、二本一組として支持体12の上下の先端部の夫々に支持されている。
前記給電線用ブラケット11や支持体12は、走行レール1aの長手方向に一連あるいは間隔を隔てて設けられ、各ゾーンZの夫々において、給電線部分3aを走行レール1aの長手方向に沿って一連に配設している。
そして、図6では、前後の受電コイル8のうち、前方側に位置する受電コイル8について図示しているが、後方側に位置する受電コイル8も、前方側に位置する受電コイル8と同様に、物品搬送車2に取り付けられている。
このようにして、電動モータ7は、受電コイル8の受電により給電されて物品搬送車2を走行させるように構成されている。
これらエンコーダ14、基準位置検出センサ15、インバータ16、台車側制御部17なども、受電コイル8の受電により給電されている。
図7において、受電コイル8の受電による給電を実線にて示し、情報の授受やセンサによる検出作用については矢印にて示している。
そして、地上側制御部22および台車側制御部17が、物品搬送車2の運行を制御すべく、物品搬送車2における駆動モータ7の作動を制御する制御手段として構成されている。
また、移動経路1には、図1に示すように、移動経路1に沿って複数の仮基準位置Pが設けられ、それら複数の仮基準位置Pの夫々には、仮基準位置被検出体20が設けられている。前記仮基準位置Pは、図2に示すように、物品搬送車2の走行方向において、給電線3におけるゾーンZの区分け部分よりも手前位置に設けられている。
そして、図7に示すように、物品搬送車2には、仮基準位置被検出体20を検出することにより、仮基準位置Pを検出する仮基準位置検出手段としての仮基準位置検出センサ21が設けられている。
そして、物品搬送車2の駆動用走行車輪5aが位置する側には、下方側に延出するセンサ用ブラケット19が設けられ、このセンサ用ブラケット19の下端部に、凹状の基準位置検出センサ15と凹状の仮基準位置検出センサ21とが上下方向に並ぶように設けられている。
そして、記憶手段23は、複数の仮基準位置Pの夫々に配設された複数の情報記憶用タグICタグ23aであり、この情報記憶用タグ23aはIDタグである。
そして、地上側制御部22は、台車側制御部17から送信される現在位置に基づいて、複数の物品搬送台車2のすべてについて現在位置を検出して、物品搬送車2の運行を制御するように構成されている。
前記地上側制御部22および台車側制御部17は、複数の物品搬送台車2のすべてについて現在位置を検出しているときに、物品搬送車2を走行させる搬送処理と、物品搬送台車2の現在位置を見失ったときに、物品搬送車2を走行させる現在位置認識処理とを実行可能に構成されている。
前記地上側制御部22が、複数の物品搬送台車2の現在位置に基づいて、複数の物品搬送台車2のうちから、走行対象の物品搬送車2を選択し、その選択した走行対象の物品搬送車2における台車側制御部17に対して、複数のステーションSのいずれかを行先とする搬送処理用行先指令を指令するように構成されている。
説明を加えると、図7に示すように、物品搬送車2には、移動経路1に設けられた補正検出体26を検出する補正検出センサ27が設けられている。
そして、台車側制御部17は、補正検出センサ27が補正被検出体26を検出したときに、予め記憶している基準位置HPからその補正被検出体26までの移動距離と、エンコーダ14にて検出される基準位置HPからの移動距離とが異なる場合には、エンコーダ14にて検出される基準位置HPからの移動距離を予め記憶している移動距離に置き換えるように構成されている。
前記設定台数は、各ゾーンZにおいて、給電線部分3aから給電可能な最大給電容量と物品搬送車2に設けた受電コイル8の数とに基づいて、各物品搬送車2に対して必要とする最大電力を給電できる台数が設定されている。
前記地上側制御部22は、台車側制御部17から侵入可能か否かの問い合わせがあると、検出している物品搬送車2の現在位置に基づいて、次のゾーンZに存在する物品搬送台車2の台数が設定台数以上であるか否かを判別して、台車側制御部17に対して侵入を不可するあるいは侵入を許可する指令を与えるように構成されている。
この現在位置認識処理は、現在位置を見失った物品搬送車2の現在位置を再度検出すべく、物品搬送車2を走行させるためのものである。
そして、地上側制御部22および台車側制御部17は、現在位置を見失った物品搬送車2については、仮基準位置検出センサ21の検出情報に基づいて、その物品搬送車2を仮基準位置Pまで移動させるべく、電動モータ7の作動を制御し、かつ、記憶手段24に記憶された基準位置HPからその仮基準位置Pまでの距離、および、仮基準位置検出センサ21が仮基準位置Pを検出してからエンコーダ14にて検出される仮基準位置Pからの移動距離に基づいて、物品搬送車2の現在位置を検出するように構成されている。
そして、台車側制御部17は、仮基準位置検出センサ21にて仮基準位置被検出体20を検出するまで物品搬送車2の走行を継続させることにより、物品搬送車2を仮基準位置Pまで走行させるべく、インバータ16を介して電動モータ7の作動を制御するように構成されている。
その後、台車側制御部17は、情報記憶用タグ23aに記憶されている基準位置からその仮基準位置Pまでの距離に、エンコーダ14にて検出される仮基準位置Pからの移動距離を加算することにより、自己が制御する物品搬送車2の基準位置HPからの移動距離を取得し、自己が制御する物品搬送車2の現在位置を検出するように構成されている。
このように、複数の物品搬送車2を、複数の仮基準位置Pのうち、最も近くに位置する仮基準位置Pまで移動させるだけでよく、しかも、複数の物品搬送車2の行先を複数の仮基準位置Pに分散させることも可能となり、複数の物品搬送車2を仮基準位置Pまでスムーズに走行させることができる。
前記台車側制御部17は、基準位置検出センサ15および仮基準位置検出センサ21の検出情報に基づいて、基準位置HPから仮基準位置Pまで物品搬送車2を走行させるべく、インバータ16を介して電動モータ7の作動を制御し、かつ、かつ、基準位置検出センサ15が基準位置HPを検出してから仮基準位置検出センサ21が仮基準位置Pを検出するまでエンコーダ14にて検出される基準位置HPから仮基準位置Pまでの移動距離を記憶手段23に記憶させる学習処理を実行可能に構成されている。
この学習処理においては、台車側制御部17が、エンコーダ14にて基準位置HPからの移動距離を検出しながら物品搬送車2を走行させるべく、インバータ16を介して電動モータ7の作動を制御する。
そして、台車側制御部17は、仮基準位置検出センサ21が仮基準位置Pを検出すると、そのときにエンコーダ14にて検出されている基準位置HPからの距離を、リーダ/ライタ装置24にて情報記憶用タグ23aに書き込む。
このようにして、複数の仮基準位置Pの夫々について、物品搬送車2を実際に走行させてエンコーダ14にて計測した基準位置HPからの距離を、リーダ/ライタ装置24により情報記憶用タグ23aに書き込むようにしている。
(1)上記実施形態では、複数の仮基準位置Pの夫々に情報記憶用タグ23aを配設し、物品搬送車2に設けたリーダ/ライタ装置24が情報記憶用タグ23aに記憶された情報を読み取るようにしているが、例えば、複数の仮基準位置Pの夫々に、基準位置HPからの距離を示したバーコードを配設し、物品搬送車2にバーコードリーダを設けて、このバーコードリーダにてバーコードを読み取るようにして実施することも可能である。
このように、どのようにして基準位置HPから仮基準位置Pまでの距離を予め計測し、その計測した距離をどのようにして記憶手段23に記憶させるかは適宜変更が可能である。
例えば、物品搬送車2の現在位置を見失う回数が多くなればなるほど、仮基準位置Pの数を多くすることができる。
2 移動体
7 移動手段
14 移動距離検出手段
15 基準位置検出手段
17,22 制御手段
21 仮基準位置検出手段
23 記憶手段
23a 情報記憶用タグ
24 読み取り手段
HP 基準位置
P 仮基準位置
Claims (3)
- 無端状の移動経路に沿って移動する物品搬送用の移動体が設けられ、
前記移動体には、その移動体を移動させる移動手段と、その移動体の移動距離を検出する移動距離検出手段と、前記移動経路における単一の基準位置を検出する基準位置検出手段とが設けられ、
前記移動体の運行を制御すべく、前記移動体における前記移動手段の作動を制御する制御手段が設けられ、
前記制御手段は、前記基準位置検出手段が前記基準位置を検出してから前記移動距離検出手段にて検出される前記基準位置からの移動距離に基づいて前記移動体の現在位置を検出して、前記移動体の運行を制御するように構成されている物品搬送設備であって、
前記移動経路には、予め計測された前記基準位置からの距離を記憶手段に記憶させた仮基準位置が前記移動経路に沿って複数設けられ、
前記移動体には、前記仮基準位置を検出する仮基準位置検出手段が設けられ、
前記制御手段は、現在位置を見失った前記移動体については、前記仮基準位置検出手段の検出情報に基づいて、その移動体を前記仮基準位置まで移動させるべく、前記移動手段の作動を制御し、かつ、前記記憶手段に記憶された前記基準位置からその仮基準位置までの距離、および、前記仮基準位置検出手段が前記仮基準位置を検出してから前記移動距離検出手段にて検出される前記仮基準位置からの移動距離に基づいて、前記移動体の現在位置を検出するように構成されている物品搬送設備。 - 前記記憶手段が、前記複数の仮基準位置の夫々に配設された複数の情報記憶用タグであり、
前記移動体には、前記情報記憶用タグに記憶された情報を読み取る読み取り手段が設けられている請求項1に記載の物品搬送設備。 - 前記制御手段は、前記基準位置検出手段および前記仮基準位置検出手段の検出情報に基づいて、前記基準位置から前記仮基準位置まで前記移動体を移動させるべく、前記移動手段の作動を制御し、かつ、前記基準位置検出手段が前記基準位置を検出してから前記仮基準位置検出手段が前記仮基準位置を検出するまで前記移動距離検出手段にて検出される前記基準位置から前記仮基準位置までの移動距離を前記記憶手段に記憶させるように構成されている請求項1または2に記載の物品搬送設備。
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Cited By (2)
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WO2017141366A1 (ja) * | 2016-02-17 | 2017-08-24 | 富士機械製造株式会社 | 部品実装ライン |
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2005
- 2005-02-24 JP JP2005049217A patent/JP2006235966A/ja active Pending
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