JP2006235260A - カメラ用フォーカルプレンシャッタ - Google Patents

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Abstract

【課題】チャタリングを防止するために、二つの接片部材を複雑な形状にしたり、駆動部材の押圧部位を複雑な形状にする必要のないスイッチ機構を備えているカメラ用フォーカルプレンシャッタを提供すること。
【解決手段】先羽根用駆動部材9には、突起部9dが設けられ、緩衝部材10が取り付けられている。この先羽根用駆動部材9は、撮影時における作動の終了段階になると、最初に、突起部9dだけで接片部材7を押し、次に、緩衝部材10だけで接片部材7を押したときに、接片部材7の接点部7aを接片部材8の接点部8aに接触させ、フラッシュ回路の動作を開始させるようにしている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、一つ又は二つのシャッタ羽根を備えているカメラ用フォーカルプレンシャッタに関する。
カメラ用フォーカルプレンシャッタの中には、シャッタ地板,中間板,補助地板と称されている3枚の板部材の間に二つの羽根室を構成し、それらの羽根室に、先羽根,後羽根と称されている二つのシャッタ羽根を個別に配置するようにしたものと、シャッタ地板と補助地板との間に構成された羽根室に、一つのシャッタ羽根を配置するようにしたものとが知られている。そして、前者のフォーカルプレンシャッタは、銀塩フィルムカメラにもデジタルカメラにも採用することができるが、後者のフォーカルプレンシャッタは、デジタルカメラにだけ採用することができるものである。
また、いずれのフォーカルプレンシャッタの場合でも、シャッタ羽根の構成は略同じであり、長さ方向の一端を地板に対して回転可能に取り付けた複数本のアームと、それらのアームに枢支された少なくとも1枚の羽根とで構成されており、それらのアームの一つが駆動部材によって所定の回転角度で往復作動させられることによって、羽根が露光開口を開閉するようにしている。そして、その駆動部材は、通常、一方へは駆動ばねの付勢力によって回転させられ、他方へはその付勢力に抗してセット部材によって回転させられるが、モータだけによって往復回転させられるようにしたものも提案されている。
このような構成をしたフォーカルプレンシャッタには、通常の場合、シャッタ羽根の作動に連動してオン・オフさせられる機械的なスイッチ機構が設けられている。その代表的なものがフラッシュ発光用のスイッチ機構であるが、そのほかにも、シャッタ羽根の誤作動を検出するためのスイッチ機構や、デジタルカメラにおける露光時間の制御開始用スイッチ機構などを設けることも知られている。本発明は、そのようなスイッチ機構を備えているフォーカルプレンシャッタに関するものであるが、それらのスイッチ機構のうち、フラッシュ発光用のスイッチ機構を備えているフォーカルプレンシャッタの一例が、下記の特許文献1に記載されている。
特開2002−23220号公報
特許文献1に記載されているフォーカルプレンシャッタは、可撓性を有している二つの接片部材からなるフラッシュ発光用のスイッチ機構を備えており、それらの接片部材の一端をプリント配線板に固定し、他端の近傍部を接点部としている。また、二つのシャッタ羽根(先羽根と後羽根)は、先羽根用駆動部材と後羽根用駆動部材に個々に連結されていて、先羽根用駆動部材には突起部(押動部)が設けられている。そして、先羽根用駆動部材は、撮影時における一方のシャッタ羽根(先羽根)の作動終了段階で、その突起部(押動部)が、一方の接片部材を押圧し、その接点部を他方の接片部材の接点部に接触させることにより、フラッシュを発光させるようにしている。
ところで、このように可撓性を有する二つの接片部材でスイッチ機構を構成した場合、両者の接点部が接触したときには、チャタリングの発生することが知られている。そして、そのようにチャタリングが発生すると、適正なタイミングで所定のオン信号を得ることができず、具合の悪いことになってしまうことがある。即ち、上記のようなフラッシュ発光用のスイッチ機構の場合でいうと、二つの接点部の接触が例えば5μs続いた場合をオン信号とし、フラッシュ回路の動作を開始させるように設定されている場合がある。ところが、チャタリングが発生してしまうと、二つの接点部が接触した当初にオン信号を得ることができず、その時機が遅れてしまい且つばらついてしまうために、露光開口の全開時機とフラッシュ光の最大ピーク時機とを常に同期させることができなくなってしまう。
そのような事態の発生を防止するために、これまでにも、組立時においてタイミング調整を行うようにはしてきたが、チャタリングの発生自体を防止できるようにした構成の提案もなされている。ところが、これまでに提案されている構成は、接片部材の形状を複雑にする必要があったり、接片部材を押すために駆動部材に設けられている部位を独特な形状にする必要があったりして、部品の製作を難しいものにしてしまっているばかりでなく、組立後における調整段階では、かえって、その調整作業が面倒なものになってしまうというような問題点があった。
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、チャタリングを防止するために、二つの接片部材を複雑な形状にしたり、駆動部材の押圧部位を複雑な形状にすることなく、しかも、組立調整も簡単に行えるようにしたスイッチ機構を備えているカメラ用フォーカルプレンシャッタを提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明のフォーカルプレンシャッタは、可撓性を有していて一端を固定され他端の近傍部を接点部としている第1接片部材と、可撓性を有していて一端を固定され他端の近傍部を接点部としている第2接片部材と、シャッタ羽根を連結していると共にゴム等の柔軟性を有する材料からなる緩衝部材を取り付けていて該シャッタ羽根の作動終了段階においては該緩衝部材が前記第2接片部材を押圧して該第2接片部材の接点部を前記第1接片部材の接点部に接触させるようにした駆動部材と、を備えているようにする。
その場合、前記駆動部材が、突起部を有しており、前記シャッタ羽根の作動終了段階においては、先ず、該突起部だけが前記第2接片部材を押圧し、その後、前記緩衝部材だけが前記第2接片部材を押圧するときに、前記第2接片部材の接点部を前記第1接片部材の接点部に接触させるようにすると、耐久性の点で極めて有利な構成となる。また、前記緩衝部材は、ドーナツ状をしており、その略中央の孔を、前記駆動部材に設けた軸に嵌合させ、その周面で、前記第2接片部材を押圧するようにすると、製作上からも機能上からも優れたものになる。
本発明のカメラ用フォーカルプレンシャッタは、シャッタ羽根に開閉作動を行わせる駆動部材に、ゴム等の柔軟性を有する材料からなっている緩衝部材を設け、シャッタ羽根の作動終了段階において、その緩衝部材が一方の接片部材を押圧し、その接片部材の接点部を他方の接片部材の接点部に接触させるようにしたため、関係部品に複雑な形状を採用しなくても、その接触時に生じる反発力を緩衝部材が吸収することによって、両接点部間に生じるチャタリングを好適に防止することが可能となる。
本発明の実施の形態を、図示した実施例によって説明する。上記のように、本発明は、二つのシャッタ羽根を備えたフォーカルプレンシャッタにも、一つのシャッタ羽根を備えたフォーカルプレンシャッタにも適用することができるものであるが、実施例は、二つのシャッタ羽根を備えたフォーカルプレンシャッタに適用したものである。そして、実施例におけるスイッチ機構は、フラッシュ発光用のスイッチ機構として構成されている。また、二つのシャッタ羽根を備えたフォーカルプレンシャッタは、上記のように、銀塩フィルムカメラにも、デジタルカメラにも採用することができるが、実施例の場合には、デジタルカメラに採用されていることを前提にして説明する。尚、図1は、露光作動の終了した直後の状態を撮影レンズ側から見た平面図であり、図2は、図1に示されているフラッシュ発光用スイッチ機構の操作過程を示した説明図である。
先ず、本実施例の構成を説明する。シャッタ地板1は、その略中央部に長方形を横長にした撮影光路用の開口部1aを有しているが、図1は、撮影レンズ側から見て、シャッタ地板1の左側の約半分だけを示したものであるため、その開口部1aも左側の約半分だけが示されている。また、図示していないが、シャッタ地板1の背面側、即ち固体撮像素子側には、所定の間隔を空けて中間板と補助地板が順に取り付けられていて、シャッタ地板1と中間板との間に後羽根の羽根室を構成し、中間板と補助地板の間に先羽根の羽根室を構成している。そして、中間板と補助地板は、シャッタ地板1と略同じ大きさをしており、その略中央部には、開口部1aと略同じ大きさをした撮影光路用の開口部が形成されている。
シャッタ地板1には、開口部1aの左側の領域に、円弧状をした二つの長孔1b,1cが形成されており、それらの下方端には、ゴム製であって平面形状がC字状をしている周知の緩衝部材2,3が取り付けられている。そして、シャッタ地板1の撮影レンズ側の面には、軸1d,1e,1fが立設されている。シャッタ地板1の撮影レンズ側の面には、このほかにも二つの軸が立設されており、それらの二つの軸の先端には、殆ど同じ外形をしている支持板とプリント配線板とが重ねて取り付けられているが、図1においては、図面を見やすくするために、それらを取り付けているビス4,5と、プリント配線板6の外形だけを二点鎖線で示してあり、プリント配線板6のシャッタ地板1側に配置されている支持板は、図示を省略されている。
プリント配線板6の撮影レンズ側の面には配線パターンが形成されている。そして、可撓性を有する二つの接片部材7,8は、それらの一端を、その配線パターンの二つのランドに対して個々に半田接合されている。また、接片部材7,8は、シャッタ地板1側に約90°折り曲げられていて、それらの他端の近傍に設けられている接点部7a,8aは、シャッタ地板1と上記の支持板との間の空間に配置されている。更に、接片部材7は、接点部7aよりも取付端側の位置に、プリント配線板6側に延伸させた係合部7bを有しており、接片部材8は、接点部8aを設けている位置に、プリント配線板6側に延伸させた係合部8bを有している。そして、シャッタのセット状態においては、接片部材7,8は、自己の弾性によって、それらの係合部7b,8bを、プリント配線板6の端面に接触させるようになっている。
シャッタ地板1に立設されている上記の軸1dには、合成樹脂製の先羽根用駆動部材9が回転可能に取り付けられており、図示していない周知の先羽根用駆動ばねによって、時計方向へ回転するように付勢されている。この先羽根用駆動部材9は、被押動部9aと、駆動ピン9bと、取付部9cと、突起部9dと、軸部9eを有している。そのうち、駆動ピン9bは、シャッタ地板1側に設けられていて、上記の長孔1bを貫通して、羽根室内に突き出ている。また、取付部9cは、プリント配線板6側に盛り上がった肉厚部として形成されており、上記の突起部9dと軸部9eは、そのプリント配線板6側の面に、プリント配線板6側へ突き出るようにして形成されている。そして、その軸部9eには、ゴム等の柔軟性を有する材料で製作されたドーナツ状の緩衝部材10が取り付けられている。尚、緩衝部材10は、軸部9eに対して、圧入してもよいし、接着剤で固定するようにしてもよい。また、軸部9eに対して回転可能とした場合には、Eリング等の抜け止め手段が必要になる。
更に、取付部9cの内部には、図示していないばねを介在させて鉄片部材11を取り付けているが、その取付構成は周知であるため、詳細な説明を省略する。そして、この鉄片部材11は、特開2002−55379号公報にも記載されているように、撮影開始の直前には、上記の支持板に取り付けられている図示していない先羽根用電磁石に吸着されるようになっており、その吸着によって、先羽根用駆動部材9は、図示していない先羽根用駆動ばねの付勢力に抗して、露光作動開始位置に保持されるようになっている。
シャッタ地板1に立設されている上記の軸1eには、合成樹脂製の後羽根用駆動部材12が回転可能に取り付けられており、図示していない周知の後羽根用駆動ばねによって、時計方向へ回転するように付勢されている。そして、この後羽根用駆動部材12は、軸部12aと、駆動ピン12bと、取付部12cとを有している。そのうち、軸部12aには、ローラ13が回転可能に取り付けられている。また、駆動ピン12bは、シャッタ地板1側に設けられていて、上記の長孔1cを貫通して、羽根室内に突き出ている。更に、取付部12cは、プリント配線板6側に盛り上がった肉厚部として形成されており、その内部には、上記の鉄片部材11の場合に準じて、鉄片部材14が取り付けられている。そして、この鉄片部材14は、撮影開始の直前には、上記の支持板に取り付けられている図示していない後羽根用電磁石に吸着されるようになっており、その吸着によって、後羽根用駆動部材12は、図示していない後羽根用駆動ばねの付勢力に抗して、露光作動開始位置に保持されるようになっている。
シャッタ地板1に立設されている上記の軸1fには、セット部材15が回転可能に取り付けられている。このセット部材15は、押動部15a,15bと、被押動部15cとを有していて、押動部15aは先羽根用駆動部材9の被押動部9aを押し、押動部15bは後羽根用駆動部材12に取り付けられているローラ13を押すようになっている。また、このセット部材15は、図示していない復帰ばねによって、反時計方向へ回転するように付勢されているが、図1は、その回転を図示していないストッパによって阻止され、初期位置に停止させられている状態を示したものである。
本実施例では、シャッタ地板1と中間板の間に後羽根が配置され、中間板と補助地板の間に先羽根が配置されている。そして、それらの二つのシャッタ羽根は、いずれも、一端をシャッタ地板1の羽根室側の面に枢着された二つのアームと、それらの他端に向けて順に枢支された3枚の羽根で構成されていて、一番他端側に枢支された羽根をスリット形成羽根としているが、それらの構成は周知であるため、図1においては、先羽根の図示を省略し、後羽根を構成している二つのアーム16,17と、それらに枢支されている3枚の羽根18,19,20を、開口部1aから見えている部分だけ示してある。尚、アーム16には孔が形成されていて、その孔に、上記の後羽根用駆動部材12の駆動ピン12bが嵌合している。そのため、後羽根用駆動部材12が回転するとアーム16も同じ方向へ回転し、羽根18,19,20を介してアーム17も同方向へ同時に回転するようになっている。
また、図示していない先羽根は、上記の後羽根を裏返したようにして、羽根室内に配置されている。そのため、二つのアームは、3枚の羽根よりも補助地板側に配置されていることになる。そして、二つのアームのうち、図1の下方に配置されるアームには孔が形成されており、その孔に、上記の先羽根用駆動部材9の駆動ピン9bが嵌合している。二つのシャッタ羽根は、このように構成されているため、先羽根は、先羽根用駆動部材9が時計方向へ回転すると、3枚の羽根は相互の重なりを大きくして重畳され、反時計方向へ回転すると、3枚の羽根は相互の重なりを小さくして展開されるようになっており、後羽根の方は反対に、後羽根用駆動部材12が時計方向へ回転すると、3枚の羽根は相互の重なりを小さくして展開され、反時計方向へ回転すると、3枚の羽根は相互の重なりを大きくして重畳されるようになっている。
次に、本実施例の作動を説明する。図1は、露光作動の終了直後の状態を示したものである。そのため、この状態においては、図示していない先羽根群の3枚の羽根は、羽根同士の重なり量を最大にした重畳状態になっていて、開口部1aの下方位置に格納されている。他方、後羽根群の3枚の羽根18〜20は、羽根同士の重なり量を最小にした展開状態になっていて、開口部1aを覆っている。また、このとき、二つの接片部材7,8は、接片部材7が緩衝部材10に押圧されていることによって、それらの接点部7a,8aを接触状態にさせられている。
セット部材15は、この状態から、その被押動部15cをカメラ本体側の部材によって押され、図示していない復帰ばねの付勢力に抗して時計方向へ回転させられることによって、セット作動を開始する。そのセット作動によって、セット部材15は、先ず、押動部15aが被押動部9aを押すことによって、先羽根用駆動部材9を、図示していない先羽根用駆動ばねの付勢力に抗して反時計方向へ回転させはじめる。そして、その直後には、押動部15bがローラ13を押すことによって、後羽根用駆動部材12を、図示していない後羽根用駆動ばねの付勢力に抗して反時計方向へ回転させはじめる。そのため、図示していない先羽根の3枚の羽根は、羽根同士の重なりを小さくしつつ上方へ作動し、後羽根の3枚の羽根18〜20は、羽根同士の重なりを大きくしつつ上方へ作動していく。
他方、先羽根用駆動部材9が反時計方向へ回転を開始すると、接片部材7に対する緩衝部材10の押圧力が小さくなってゆき、接片部材7は自己の弾性力によって、係合部7bをプリント配線板6の端面に接触させる方向へ変形していく。また、それに追従して、接片部材8も、自己の弾性力によって、係合部8bをプリント配線板6の端面に接触させる方向へ変形していく。そして、接片部材7が、先羽根用駆動部材9の突起部9dに接触する段階になると、接片部材8の係合部8bがプリント配線板6の端面に接触し、その後は、接片部材7だけが変形して行く。そのため、そのときから、接片部材7の接点部7aは、接片部材8の接点部8aから離れて行く。
このようにして、セット作動が行われてゆき、先羽根の3枚の羽根が開口部1aを覆い、後羽根の3枚の羽根18〜20が開口部1aの上方位置に退いた状態になると、各駆動部材9,12の鉄片部材11,14が、先羽根用電磁石と後羽根用電磁石の鉄芯に接触し、その直後には、セット部材15の回転が停止されて、セット作動が終了する。そして、セット作動が完了したときには、先羽根駆動部材9の突起部9dが、接片部材7から完全に離れており、接片部材7は、自己の弾性力によって、係合部7bをプリント配線板6の端面に接触させた状態になっている。図2(a)は、このときの先羽根駆動部材9と、二つの接片部材7,8の関係位置を示したものである。
撮影に際して、レリーズボタンを押すと、先ず、上記の各電磁石に通電される。それによって、各駆動部材9,12が、各々の鉄片部材11,14を介して吸着保持されると、セット部材15の被押動部15cに対するカメラ本体側の部材による押圧力が解かれる。そのため、セット部材15は、復帰ばねの付勢力によってセット位置から反時計方向へ回転し、図1に示された初期位置へ復帰する。その後、昼光撮影の場合には、二つの電磁石に対する通電が、露光制御回路によって決められた時間間隔で順に解除される。そのため、先羽根用駆動部材9と後羽根用駆動部材12は、強力な付勢力を有する図示していない各々の駆動ばねによって時計方向へ急速に回転させられ、図示していない先羽根のスリット形成羽根と後羽根のスリット形成羽根20との間に形成したスリットにより、撮像装置の撮像面を露光していくことになる。
しかしながら、予めフラッシュモードを選択して撮影する場合には、先羽根の3枚の羽根が開口部1aを全開にした後にフラッシュ光がピークとなり、その後、後羽根の3枚の羽根18〜20が開口部1aを閉じていくことになる。また、被写体が暗くて、先羽根の3枚の羽根が開口部1aを全開にした後にならないと、後羽根の作動が開始しない条件の場合には、開口部1aが全開になったときに、自動的にフラッシュを発光させるようにすることがある。そこで、以下においては、主に図2を用いて、フラッシュを発光させて撮影が行われる場合の作動を説明する。尚、図2(a)〜(e)においては、先羽根用駆動部材9に取り付けられている鉄片部材11の図示と、プリント配線板6の図示を省略してある。
撮影時において、最初に、図示していない先羽根用電磁石に対する通電が断たれると、鉄片部材11に対する吸着力が失われ、先羽根用駆動部材9は、図示していない先羽根用駆動ばねの付勢力によって、図2(a)に示されている状態から急速に時計方向へ回転させられる。そのため、図示していない先羽根の3枚の羽根は、羽根同士の重なりを大きくしつつ作動し、開口部1aを上方の領域から開いて行く。そして、開口部1aを全開にする直前になると、先羽根用駆動部材9に設けられている突起部9dが、接片部材7に接触するようになる。そのときの状態が図2(b)に示されている。その後は、突起部9dが、接片部材7を、その弾性力に抗して変形させてゆくため、接片部材7の係合部7bはプリント配線板6の端面から離れて行き、やがて、先羽根用駆動部材9に取り付けられている緩衝部材10が、接片部材7に接するようになる。そのときの状態が図2(c)に示されている。
そして、図2(c)に示されている状態になった直後には、接片部材7は突起部9dから離され、緩衝部材10のみに押されて、その接点部7aを接片部材8の接点部8aに接触させる。その状態が図2(d)に示されている。このとき、従来のように、突起部9dが接片部材7を押している状態のままで接点部7aを接点部8aに接触させると、チャタリングが顕著となって、フラッシュ回路の動作開始時機が定まらなくなってしまうが、本実施例の場合には、緩衝部材10が接片部材7を押して、接点部7aを接点部8aに接触させるため、接点部7a,接点部8aでの振動が緩衝部材10によって好適に吸収される。そのため、チャタリングが抑制され、フラッシュ回路が所定のタイミングで動作を開始し、フラッシュ光のピーク時機を、先羽根が開口部1aを全開にした時機に同期させることができる。
その後、先羽根用駆動部材9は、若干回転すると、その駆動ピン9bがシャッタ地板1に取り付けられている緩衝部材2に当接することによって停止するが、その状態が図2(e)に示された状態である。この状態では、接片部材7は、図2(d)の状態よりも、緩衝部材10によってさらに押されており、その接点部7aが接点部8aを押すことによって接片部材8を変形させ、係合部8bをプリント配線板6の端面から離している。その結果、この状態は、先羽根用駆動部材9と接片部材7,8にとっては、図1に示された状態と同じということになり、先羽根の3枚の羽根は、開口部1aの下方位置に格納されていることになる。
フラッシュの発光がピークになると、図示していない後羽根用電磁石に対する通電が断たれるため、鉄片部材14に対する吸着力が失われ、後羽根用駆動部材12は、図示していない後羽根用駆動ばねの付勢力によって急速に時計方向へ回転させられる。そのため、後羽根の3枚の羽根18〜20は、羽根同士の重なりを小さくしつつ、開口部1aを上方の領域から閉じてゆき、開口部1aを完全に閉鎖すると、その直後に、後羽根用駆動部材12の駆動ピン12bが緩衝部材3に当接することによって、その閉じ作動が停止する。そして、撮像装置に蓄積された撮像情報を記憶装置に転送した後の状態が、図1に示された状態であり、上記したように、この状態から直ちにセット作動が開始されることになる。尚、昼光撮影の場合にも、接点部7a,8aは接触させられるが、そのときには、フラッシュが発光しないようになっていることは周知の通りである。
尚、本実施例の場合には、先羽根駆動部材9に突起部9dを設けているが、この突起部9dは必ずしも必要のない場合がある。即ち、突起部9dがない場合は、緩衝部材10だけで接片部材7を押すことになるため、緩衝部材10の材質によっては磨耗が激しく、耐久性に乏しくなる可能性がある。そこで、本実施例の場合には、接点部7aが接点部8aに接触していないときには、突起部9dを接片部材7に接触させ、接点部7aを接点部8aに接触させているときだけ、緩衝部材10を接触させるという考えに立って、実用的な構成にしている。従って、緩衝部材10を耐摩耗性のある材料で製作した場合には、あるいは緩衝部材10の周面に特殊な耐摩耗性のコーティングをした場合には、突起部9dは必要ないことになる。また、本実施例の場合には、緩衝部材10をドーナツ状に形成しているが、接片部材7に対する接離が好適に行えるのであれば、ドーナツ状に限定されるものではない。
また、本実施例においては、二つの接片部材7,8からなるスイッチ機構を、フラッシュ回路の動作開始用スイッチ機構として説明したが、このスイッチ機構は、先羽根用電磁石による保持力が十分に得られず、先羽根用駆動部材9が、所定のタイミングより速く誤動作した場合における検出用のスイッチ機構とすることも可能である。そのため、同様なスイッチ機構を後羽根用駆動部材12側に設置すれば、後羽根用駆動部材12の誤動作検出用のスイッチ機構にもなる。このような誤動作を検出するスイッチ機構は、それ自体は周知であるが、本発明の構成は、そのようなスイッチ機構を備えたフォーカルプレンシャッタにも適用することが可能である。
また、本実施例とは異なり、シャッタ羽根を一つだけ備えたデジタルカメラ用のフォーカルプレンシャッタの場合、ノーマリークローズタイプなどと称されている作動方式を採用する場合がある。この方式を採用するカメラは、光学式のファインダを備えていて、通常の状態では、シャッタ羽根は、撮影光路用の開口部(実施例における開口部1aに相当)を閉鎖している。そして、撮影時には、シャッタ羽根に、その開口部の開き作動を行わせ、その開口部を全開にしたときにスイッチ機構をオンにして露光制御回路の動作を開始させ、所定の時間が経過すると、シャッタ羽根に閉じ作動を行わせるようにしている。即ち、この場合におけるシャッタ羽根の開閉機構は、スイッチ機構を除けば、周知の二重遮光方式のフォーカルプレンシャッタにおいて、後羽根を開閉作動させる機構の構成と類似していることになる。本発明の構成は、そのような構成を採用したデジタルカメラ用のフォーカルプレンシャッタにも適用することが可能である。
露光作動の終了した直後の状態を撮影レンズ側から見た実施例の平面図である。 図1に示されているフラッシュ発光用スイッチ機構の操作過程を示した説明図である。
符号の説明
1 シャッタ地板
1a 開口部
1b,1c 長孔
1d,1e,1f 軸
2,3,10 緩衝部材
4,5 ビス
6 プリント配線板
7,8 接片部材
7a,8a 接点部
7b,8b 係合部
9 先羽根用駆動部材
9a,15c 被押動部
9b,12b 駆動ピン
9c,12c 取付部
9d 突起部
9e,12a 軸部
11,14 鉄片部材
12 後羽根用駆動部材
13 ローラ
15 セット部材
15a,15b 押動部
16,17 アーム
18,19,20 羽根

Claims (3)

  1. 可撓性を有していて一端を固定され他端の近傍部を接点部としている第1接片部材と、可撓性を有していて一端を固定され他端の近傍部を接点部としている第2接片部材と、シャッタ羽根を連結していると共にゴム等の柔軟性を有する材料からなる緩衝部材を取り付けていて該シャッタ羽根の作動終了段階においては該緩衝部材が前記第2接片部材を押圧して該第2接片部材の接点部を前記第1接片部材の接点部に接触させるようにした駆動部材と、を備えていることを特徴とするカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  2. 前記駆動部材が、突起部を有しており、前記シャッタ羽根の作動終了段階においては、先ず、該突起部だけが前記第2接片部材を押圧し、その後、前記緩衝部材だけが前記第2接片部材を押圧するときに、前記第2接片部材の接点部を前記第1接片部材の接点部に接触させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。
  3. 前記緩衝部材は、ドーナツ状をしており、その略中央の孔を、前記駆動部材に設けた軸に嵌合させ、その周面で、前記第2接片部材を押圧するようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラ用フォーカルプレンシャッタ。










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