JP2006234415A - ガス検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被検出ガスの検出感度が劣化した検出素子を早期に復帰させることを可能にするとともに、被検出ガスの検出動作を間欠なく連続的に行う技術を提供する。
【解決手段】 被検出ガスを検出する検出素子51と、この検出素子51をその表面に付着した物質が熱分解する温度にまで昇温する昇温電流発生回路67と、所定条件に基づき検出素子51を、前記被検出ガスの検出を実行する検出過程から、前記昇温手段による昇温過程に切り替えるリレー切替回路70と、を有することを特徴とするガス検出装置。
【選択図】 図3

Description

本発明は、ガス検出装置に関する。
一般に、固体高分子膜型燃料電池は、固体高分子電解質膜の両側を燃料極と酸素極で挟み込んで単セルを形成し、この単セルを複数積層して一つの燃料電池スタックを構成している。そして、燃料極には、燃料として水素が供給され、酸素極には酸化剤として空気が供給されて、燃料極で触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜を通過して酸素極まで移動し、水素イオンと酸素が電気化学反応を起こして発電する。
このような固体高分子膜型燃料電池においては、従来、燃料電池の酸素極側の排出系に水素検出器(ガス検出装置)を備え、この水素検出器によって燃料極側の水素が固体高分子電解質膜を通じて酸素極側に漏洩したことを検知したときは燃料の供給を遮断する保護装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、水素検出器としては、例えば白金などの触媒からなる検出素子と温度補償素子とを一対備えたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。この水素検出器は、水素が白金などの触媒に接触した際に、検出素子において水素が触媒燃焼することで温度補償素子より相対的に高温になり、この温度差から生じる両者の電気抵抗の差により水素の濃度を検出する。
特開平6−223850号公報 特開2004−251862号公報(段落0048、図5)
ところで、燃料電池の酸化剤としての空気には、固体高分子電解質膜のイオン電導性を保つために加湿がなされており、燃料電池から排出されるオフガスにも、水素と酸素が反応して生成した水分が含まれている。そのため、検出素子が結露することもある。
このため、検出素子は、長時間にわたり高温・高湿潤状態にさらされることとなり、その表面には水酸基等の皮膜が形成され、水素(被検出ガス)の検出感度の劣化を招くことになる。
本発明はこのような背景に鑑みてなされたものであって、被検出ガスの検出感度が劣化した検出素子を早期に復帰させることを可能にするとともに、被検出ガスの検出動作を間欠なく連続的に行うことができるガス検出装置および検出素子の制御方法を提供することを課題とする。
前記した課題を解決するため本発明は、ガス検出装置において、被検出ガスを検出する検出素子と、この検出素子をその表面に付着した物質が熱分解する温度にする昇温手段と、所定条件に基づき前記検出素子を、前記被検出ガスの検出を実行する検出過程から、前記昇温手段による昇温過程に切り替える切替手段と、を有することを特徴とする。
このような構成により、検出素子は、検出過程においてその表面に物質が付着して被検出ガスの検出感度が低下しても、昇温過程に切り替えることにより付着した物質を熱分解して除去できる。これにより、検出素子と被検出ガスとの接触を阻害していた物質が取り除かれることになり、低下していた検出感度が回復することになる。
また、本発明は、複数の前記検出素子を有し、これら前記検出素子のそれぞれは前記検出過程及び前記昇温過程を交互に繰り返すとともに、少なくともいずれか1つの前記検出素子が検出過程を示していることを特徴とする。
これにより、被検出ガスの検出動作が間欠することなく連続的に行なわれることになる。
さらに本発明において、前記所定条件として、規定時間の経過を基準にしたり、検出素子の劣化度を基準にしたりすることができる。
これにより、検出素子の検出動作を高いレベルで維持しつつ、昇温動作の繰り返しを低減し、エネルギ消費の節減に寄与する。
また本発明において、前記昇温手段は、前記検出素子に通電することによりそれ自身を抵抗加熱するものであったり、前記検出素子の雰囲気を加熱するものであったりする。
これにより、検出素子の表面に付着した皮膜状の物質を効果的に除去することができる。
本発明のガス検出装置および検出素子の制御方法によれば、高温・高湿度環境下での使用により検出素子の感度が劣化してもすぐに回復させることができ、その回復作業をしている間においても被検出ガスの検出動作が中断されることがない。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、燃料電池システムの構成を示すブロック図である。
本実施形態に係るガス検出装置10は、図1に例示されるように、車両の動力源とされる燃料電池2および燃料電池2に接続された各配管3,4,5,6を具備する燃料電池システム7の酸素極側の出口側配管6に備えられる水素センサ11により、水素(被検出ガス)濃度を測定する機能を有するものであって、例えば、制御装置12と、記憶装置13と、表示装置14とを備えて構成されている。
なお、制御装置12は、燃料電池2の酸素極側の出口側配管6に取り付けられた水素センサ11に接続され、例えば、水素センサ11から出力される検出信号と、記憶装置13に格納されている所定の判定閾値との比較結果に応じて、水素濃度を測定し、その結果を表示装置14に出力する。ここで、記憶装置13は、水素センサ11の検出値(出力)に対する所定の水素濃度判定閾値のマップ等を記憶している。
燃料電池2は、例えば陽イオン交換膜等からなる固体高分子電解質膜を燃料極(アノード)と酸素極(カソード)で挟持した電解質膜電極構造体を、更に一対のセパレータで挟持してなる単セル(図示略)を多数組積層して構成されたスタックからなる。
この燃料電池2では、例えば高圧の水素タンク等を備える水素供給装置(図示略)から燃料極側の入口側配管3を介して燃料として水素が燃料極に供給されるとともに、コンプレッサ21により酸素極側の入口側配管4を介して酸化剤として空気が酸素極に供給される。燃料極の触媒電極上では、触媒反応により水素がイオン化され、生成された水素イオンが適度に加湿された固体高分子電解質膜を通過して酸素極まで移動する。そして、この間に生じた電子が外部回路に取り出され、直流の電気エネルギとして利用される。また、酸素極には酸素を含む空気が供給されているために、この酸素極において、水素イオン、電子及び酸素が反応して水が生成される。ここで、コンプレッサ21は、制御装置12によって、燃料電池2の出力に応じた流量の空気を燃料電池2に供給するように制御される。
そして、燃料極側の出口側配管5および酸素極側の出口側配管6から未反応の反応ガス(例えば、水素や空気等)を含むいわゆるオフガスが排出される。
ここで、未反応の水素を含む水素オフガス(アノードオフガス)は、燃料電池2の燃料極側の出口側配管5から水素循環路22に排出され、エゼクタ23を介して燃料極側の入口側配管3に戻され、再び燃料電池2の燃料極に供給されるようになっている。
一方、反応済みの空気を含む空気オフガス(カソードオフガス)は、燃料電池2の酸素極側の出口側配管6を介して大気中へ排出される。
酸素極側の出口側配管6にはガス接触燃焼式の水素センサ11が備えられ、例えば空気オフガスの流通方向が水平方向となるように配置された出口側配管6に対しては、この出口側配管6の鉛直方向上部に水素センサ11が配置されている。そして、この水素センサ11により、酸素極側の出口側配管6内を流通する空気オフガス中に含まれる、ゼロを含む所定濃度の水素を検知できるようになっている。
さらに、図1に示すように、燃料電池2の燃料極側の出口側配管5にはパージ弁24を介して水素排出路25が接続され、この水素排出路25には希釈器26が接続されており、水素オフガスは、パージ弁24を介して水素排出路25に排出可能とされ、さらに、水素排出路25を通って希釈器26に導入可能とされている。
希釈器26は、水素排出路25から取り込んだ水素オフガスを、酸素極側の出口側配管6から排出された空気オフガスによって適宜の倍率で希釈し、希釈ガスとして排出することができるように構成されている。
希釈器26の下流には、水素センサ11が配置されている。なお、パージ弁24は、制御装置12によって開閉制御されている。
図2(a)は、水素センサのガス検出部の斜視図であり、(b)は同断面図である。
図2に示すように、第1ガス検出部50A(以下、Aセンサという場合がある)と第2ガス検出部50B(以下、Bセンサという場合がある)は、それぞれ検出素子51と温度補償素子52との対により構成されている。検出素子51は、周知の素子であって、電気抵抗に対する温度係数が高い白金等を含む金属線のコイル51aが、触媒51bを坦持したアルミナ等の坦体で被覆されて形成されている。触媒51bは、水素などの被検出ガスに対して活性な貴金属などからなる。温度補償素子52は、被検出ガスに対して不活性とされ、例えば検出素子51と同等のコイル52aの表面が、アルミナ等の坦体で被覆されて形成されている。
そして、被検出ガスが、触媒51bに接触した際に生じる反応熱により検出素子51が高温になると、検出素子51と温度補償素子52の抵抗値に差が生じるので、この差から水素濃度を検出することができるようになっている。なお、雰囲気温度による電気抵抗値の変化は、温度補償素子52を利用することにより相殺される。
検出素子51と温度補償素子52は、互いに近接して配置されているが、第1ガス検出部50Aと第2ガス検出部50Bとは、後記する昇温過程に一方が入っている時に熱的な影響が他方に及ばない程度の距離を保ちつつなるべく互いに近接して配置されることが好ましい。また、検出素子51および温度補償素子52は、ベース54から所定距離離間して設けられ、ベース54に対し同じ高さに位置している。なお、ここでいう近接とは、雰囲気が同じ領域内であることをいい、例えば、被検出ガスである水素の濃度や温度が実質的に同一な領域であることをいう。第1ガス検出部50Aと第2ガス検出部50Bにより検出された水素濃度でいえば、各濃度検出値間の偏差が各濃度検出値に対して所定割合以内、例えば±20%以内とされ、より好ましくは、例えば±10%以内とされ、さらに好ましくは、例えば±5%以内なるようにして各素子が配置されている。
水素センサ11は、図3のような回路として示される。
第1ガス検出部50Aと第2ガス検出部50Bは、それぞれ検出素子51(抵抗値R4)及び温度補償素子52(抵抗値R3)が直列接続されてなる枝辺と、固定抵抗61(抵抗値R1)及び固定抵抗62(抵抗値R2)が直列接続されてなる枝辺とがブリッジ回路として結線されている。
そして、各ブリッジ回路において、検出素子51及び固定抵抗62の接続点PUと、温度補償素子52及び固定抵抗61の接続点PTとの間に、電圧を印加する駆動電圧発生回路64及び昇温電流発生回路67が接続されている。
また、各ブリッジ回路において、検出素子51と温度補償素子52の接続点PSと、固定抵抗61と固定抵抗62の接続点PRとの間の電圧を検出するブリッジ電圧検出回路65A,65Bが接続されている。
ここで、駆動電圧発生回路64は、常用電源63から供給される電圧に基づいて所定の駆動電圧VDを第1ガス検出部50A及び第2ガス検出部50Bの接続点PT,PU間に印加するものである。このような駆動電圧VDが印加された検出素子51及び温度補償素子52の温度は、図4(a)に示されるような検出動作温度帯Qに収れんしていく。また、駆動電圧発生回路64及び第1ガス検出部50Aは、リレー73Aにより駆動電圧VDがON/OFF可能に電気的に接続されている。同様に、駆動電圧発生回路64及び第2ガス検出部50Bは、リレー73Bにより駆動電圧VDがON/OFF可能に電気的に接続されている。
昇温電流発生回路67は、高圧電源66から供給される電圧に基づいて昇温電流Ihを第1ガス検出部50A及び第2ガス検出部50Bの接続点PT,PU間に通電するものである。このような昇温電流Ihが通電された検出素子51及び温度補償素子52の温度は抵抗加熱により上昇し、図4(a)に示されるような熱分解温度帯Wに到達する。
また、昇温電流発生回路67及び第1ガス検出部50Aは、リレー72Aにより昇温電流IhがON/OFF可能に電気的に接続されている。同様に、昇温電流発生回路67及び第2ガス検出部50Bは、リレー72Bにより昇温電流IhがON/OFF可能に電気的に接続されている。
ブリッジ電圧検出回路65A,65Bは、水素(被検出ガス)が存在しないで濃度が0であるときには、ブリッジ回路はバランスしてR1×R4=R2×R3の状態となり、出力がともにゼロとなる。一方、水素が存在すると、検出素子51の触媒51bにおいて水素が燃焼し、コイル51aの温度が上昇し、抵抗値R4が増大する。これに対して温度補償素子52においては水素が燃焼せず、抵抗値R3は変化しない。これにより、ブリッジ回路の平衡が破れて各ブリッジ電圧検出回路65A,65Bに、水素濃度の増大変化に応じた電圧が印加される。
そして、各検出回路65A,65Bから出力される電圧の検出値は、出力回路68に出力される。
出力回路68は、ブリッジ電圧検出回路65A,65Bから出力された検出値を制御装置12へ出力するものであり、制御装置12においては、電圧の検出値の変化に応じて予め設定された水素濃度のマップ等に基づき、水素濃度が算出される。
また、ブリッジ電圧検出回路65A及び第1ガス検出部50Aは、リレー71Aにより電圧の検出値がON/OFF可能に電気的に接続されている。同様に、ブリッジ電圧検出回路65A及び第2ガス検出部50Bは、リレー71Bにより電圧の検出値がON/OFF可能に電気的に接続されている。なお以上の説明では制御装置12で水素濃度を算出しているが出力回路68で水素濃度を算出してもよい。
リレー切替回路70は、前記したリレー71A,72A,73A,71B,72B,73Bをそれぞれ別個独立にON/OFF制御するものであり、その制御ロジックについて図3、図4(a)、(b)を参照して説明する。
まず、第1ガス検出部50A及び第2ガス検出部50Bは、図4(a)に示す水素濃度を検出する検出過程においては、駆動電圧発生回路64から駆動電圧VDが付与され、昇温過程においては、昇温電流発生回路67から昇温電流Ihが印加される。そして、第1ガス検出部50A及び第2ガス検出部50Bにおいて、互いに検出過程が重複しないように検出過程と昇温過程が交互に入れ替わり連続的に水素(被検出ガス)の濃度が検出されることとなる。これは、具体的には、リレー71Aとリレー71BのON状態を切り替えて行うこととなる。
ところで、昇温過程において、検出素子51は、その表面に付着した物質が熱分解するのに充分な程度の高温状態(熱分解温度帯:300℃〜400℃以上)になることが望まれるが、このような熱分解の処理が終了した後は安定的に検出動作温度帯Qに収れんしていくことが望まれる。
このように、検出素子51を温度的に変化させるためには、昇温過程の初期段階にリレー72A,72BをONにして昇温電流Ihを通電させ、昇温過程の残時間は駆動電圧VDを印加させることとする。このようにすれば、検出素子51にはR4×Ih 2で示されるエネルギがこの初期段階の期間(tc)にのみ瞬間的に与えられ、このエネルギにより検出素子51の温度が上昇して、熱分解温度帯Wに到達した後下降して最終的に再び検出動作温度帯Qで安定化することとなる。
このようにして、検出素子51は、次の検出過程に入る時には、すでに駆動電圧VDが印加されて安定している(電力が付与される)ので、安定的な水素(被検出ガス)濃度計測が継続されることとなる。
以上のようなガス検出装置10の動作について、図5のフローチャートを参照しながら説明する。ここでは、前記したAセンサ(第1ガス検出部50A)、Bセンサ(第2ガス検出部50B)の二つの検出部に加え、第3のCセンサを有する場合について示されている。
まず、Aセンサに駆動電圧VDを印加している状態でリレー71AをON状態にするとAセンサからの水素濃度の検出値が出力され、Aセンサの検出過程となる(S11)。このまま、規定時間tdが経過するまでAセンサから検出値を出力し続ける(S12)。そして、規定時間tdが経過した後は、リレー71AをOff状態とし、替わってリレー71BをON状態としてBセンサの検出過程となる(S13)。そして同様に規定時間tdが経過するまでBセンサから検出値を出力し続ける(S14)。
続いて、Cセンサにおいても、同様の過程が繰り返される(S15,S16)。そして、S11〜S16までのサイクルがイグニッション・オフ状態(IG-OFF)になるまで繰り返される(S17)。
ところで、ここでAセンサに着目して、最初の検出過程が終了して次のサイクルの検出過程がまわって来るまでに、Aセンサは、リレー72AがON状態となり昇温電流Ihが通電開始され(S18)、規定時間tdだけ検出素子の発熱に必要なエネルギを与え(S19)、その後駆動電圧Dが印加されることとなる(S20)。これにより、Aセンサは放物線上の温度カーブを描いて昇温して熱分解温度帯Wまで到達した後、次のサイクルの検出過程がまわって来るまでに検出動作温度帯Qに戻って安定状態となる。
なお、記載は省略するが、Bセンサ昇温動作S21や、Cセンサ昇温動作S22においても、前記したS18〜S20で記載したのと同様の動作が繰り返されることとする。
なお、S12,S14,S16において、規定時間tdの経過を検出過程が終了する条件としたが、これに限定されることなく、現実の検出素子51の劣化度を判定する装置を別個に設け、この判断装置により判断してもよい。
このようにして、本実施形態に係るガス検出装置10によれば、複数のガス検出部(Aセンサ、Bセンサ…)を交互に順番に検出過程におくとともに、検出過程でない時期においては昇温させて機能をリフレッシュさせることになる。これにより、連続的に水素(被検出ガス)の濃度検出が可能であるとともに、長期間連続的に検出を行なったとしても劣化が生じない。
以上本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記した実施形態には限定されず、適宜変更して実施することができる。
例えば、第1ガス検出部50Aと第2ガス検出部50Bのように、ガス検出装置は、ガス検出部が2つに限定されることなく3つ以上存在してもよい。図5の動作説明においては3つの場合を例示したが、ガス検出部がさらに追加される場合は、動作フローにおいて直列的に付加されることとなる。
また、検出ガスの検出動作が連続的でなく間欠することを許される場合は、ガス検出装置は、少なくとも1つのガス検出素子を有していれば良い。この場合、必要な機能を満たす限りガス検出装置の省スペース化とレイアウトの自由度を向上させることができる。
また、ガス検出装置10の適用対象も、燃料電池システム7には限定されないが、本発明は、燃料電池システム7内の配管のように、高湿度な環境でガスの濃度を検出する場合に特に有効である。
また、本実施形態では、被検出ガスとして水素の場合を説明したが、被検出ガスは水素に限定されるものではなく、例えば、一酸化炭素、硫化水素など他のガスであってもよい。さらに、本実施形態では、ガスセンサとして接触燃焼式ガスセンサを示したが、半導体式ガスセンサなど、他の方式のセンサであってもよい。
また、本実施形態では図2に示すように、互いに並べて配置されたそれぞれの検出室35,35に個別のベース54とガス検出部50A,50Bとを配置したが、図6(a),(b)に示すように、別個のベース54′に配置された各ガス検出部50A,50Bを重ねて配置して、この重ねた各ガス検出部50A,50Bを一つのガス検出室35内に配置してもよい。
また、本実施形態において、検出素子51の表面に付着した物質が熱分解する温度にまで昇温する昇温手段として、その検出素子51に昇温電流Ihを流す昇温電流発生回路67を例示したが、これに限定されることなく、別個に設けられた発熱体によって検出素子51を取り囲む雰囲気を熱分解温度まで上昇させる場合であってもよいし、可燃性ガスを導入して燃焼させてもよい。
燃料電池システムの構成を示すブロック図である。 (a)はガス検出部の斜視図であり、(b)は同断面図である。 ガス検出装置のガス検出部の回路構成図である。 (a)は実施形態に係るガス検出装置の動作例であり、(b)はリレー回路の動作例を示す。 実施形態に係るガス検出装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明のガス検出装置におけるガス検出部の変形例を示し、(a)が斜視図、(b)が断面図である。
符号の説明
10 ガス検出装置
11 水素センサ
50A 第1ガス検出部(Aセンサ)
50B 第2ガス検出部(Bセンサ)
51 検出素子
51b 触媒
52 温度補償素子
67 昇温電流発生回路(昇温手段)
70 リレー切替回路(切替手段)

Claims (6)

  1. 被検出ガスを検出する検出素子と、
    この検出素子を、その表面に付着した物質が熱分解する温度にする昇温手段と、
    所定条件に基づき前記検出素子を、前記被検出ガスの検出を実行する検出過程から、前記昇温手段による昇温過程に切り替える切替手段と、を有することを特徴とするガス検出装置。
  2. 複数の前記検出素子を有し、これら前記検出素子のそれぞれは前記検出過程及び前記昇温過程を交互に繰り返すとともに、少なくともいずれか1つの前記検出素子が検出過程を示していることを特徴とする請求項1に記載のガス検出装置。
  3. 前記所定条件は、規定時間の経過を基準にすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガス検出装置。
  4. 前記所定条件は、前記検出素子の劣化度を基準にすることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のガス検出装置。
  5. 前記昇温手段は、前記検出素子に通電することによりそれ自身を抵抗加熱するものであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のガス検出装置。
  6. 前記昇温手段は、前記検出素子の雰囲気を加熱するものであることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のガス検出装置。
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