JP2006233841A - エンジンの制御装置及びハイブリッド車両 - Google Patents

エンジンの制御装置及びハイブリッド車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2006233841A
JP2006233841A JP2005048762A JP2005048762A JP2006233841A JP 2006233841 A JP2006233841 A JP 2006233841A JP 2005048762 A JP2005048762 A JP 2005048762A JP 2005048762 A JP2005048762 A JP 2005048762A JP 2006233841 A JP2006233841 A JP 2006233841A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
piston
intake
stopped
rotational speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005048762A
Other languages
English (en)
Inventor
Isao Matsumoto
功 松本
Genichi Murakami
元一 村上
Masahiro Nagae
正浩 長江
Tomoyuki Ono
智幸 小野
Taro Aoyama
太郎 青山
Hiroki Murata
宏樹 村田
Yoshinobu Hashimoto
佳宜 橋本
Akira Yamashita
晃 山下
Hiromasa Nishioka
寛真 西岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2005048762A priority Critical patent/JP2006233841A/ja
Publication of JP2006233841A publication Critical patent/JP2006233841A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/40Engine management systems
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Hybrid Electric Vehicles (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

【課題】エンジンの制御装置及びハイブリッド車両において、エンジンにおける始動時の振動を抑制することでドライバビリティの向上を図る。
【解決手段】DE11における各ピストン52の位置を検出するクランクポジションセンサ21と、DE11のクランクシャフト20を回転してピストン52を所定の位置に停止可能なMG13とを用い、エンジンECU22は、DE11の停止時にクランクポジションセンサ21の検出結果に基づいてMG13を駆動して全てのピストン52を中立位置にし、次のDE11の始動時にSCV装置63により吸気ポート55を閉止した状態でMG13によりクランキングを実行し、DE11の回転数が所定回転数以上になると、SCV装置63により吸気ポート55を開放してから、燃料噴射を開始する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、エンジンの始動性を向上させるエンジンの制御装置、並びに、エンジンの制御装置を適用したハイブリッド車両に関するものである。
近年、燃料の燃焼によりトルクを出力するエンジンと、電力の供給によりトルクを出力する電気モータとを搭載し、このエンジンと電気モータのトルクを車輪に伝達することで走行可能とするハイブリッド車両が提案されている。このようなハイブリッド車両では、運転状態に応じてエンジン及び電気モータの駆動と停止を制御することにより、電気モータのトルクだけで車輪を駆動したり、エンジンと電気モータの両者のトルクにより車輪を駆動するようにしており、電気モータはバッテリに蓄積された電力により駆動することができ、このバッテリのエネルギが低下したときには、エンジンを駆動してバッテリの充電を行うようにしている。
なお、ハイブリッド車両としては、下記特許文献1に記載されたものがある。
特開平8−232817号公報
上述した従来のハイブリッド車両において、電気モータによる走行状態からエンジンによる走行状態に切り換わるとき、停止しているエンジンを始動するものである。ところが、このエンジンがディーゼルエンジンや筒内噴射式エンジンなどの場合、圧縮比が高く設定されているため、始動時に筒内圧が始動抵抗になって振動が発生し、このエンジン振動が車両振動となってドライバに違和感を与え、ドライバビリティを低下させてしまうという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためのものであって、エンジンにおける始動時の振動を抑制することでドライバビリティの向上を図ったエンジンの制御装置及びハイブリッド車両を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明のエンジンの制御装置は、エンジンにおけるピストン位置を検出するピストン位置検出手段と、前記エンジンのクランクシャフトを回転して前記ピストンを所定の位置に停止可能なモータと、前記エンジンの停止時に前記ピストン位置検出手段の検出結果に基づいて前記モータを駆動して前記ピストンを中立位置に停止する制御手段とを具えたことを特徴とするものである。
本発明のエンジンの制御装置では、前記エンジンの吸気ポートに吸気制御弁を設け、前記制御手段は、前記エンジンの始動時に前記吸気制御弁により前記吸気ポートを閉止し、前記エンジンの始動後に回転数が所定回転数以上になると前記吸気制御弁により前記吸気ポートを開放すると共に、燃料噴射を開始することを特徴としている。
本発明のエンジンの制御装置では、筒内圧を低減するデコンプ手段を設け、前記制御手段は、前記エンジンの始動時に前記デコンプ手段を作動して前記筒内圧を低減し、前記エンジンの始動後に回転数が所定回転数以上になると前記デコンプ手段の作動を停止すると共に、燃料噴射を開始することを特徴としている。
また、本発明のハイブリッド車両は、エンジンと、該エンジンの出力の少なくとも一部を用いて発電可能な発電機と、該発電機からの電力供給を受けて回転可能な電気モータと、前記エンジンの出力を駆動輪及び前記発電機に動力伝達すると共に前記電気モータの出力を前記駆動輪に動力伝達する動力分割機構と、前記エンジンにおけるピストン位置を検出するピストン位置検出手段と、前記エンジンの停止時に前記ピストン位置検出手段の検出結果に基づいて前記電気モータを駆動して前記ピストンを中立位置に停止する制御手段とを具えたことを特徴とするものである。
本発明のエンジンの制御装置によれば、ピストン位置検出手段と、クランクシャフトを回転してピストンを所定の位置に停止可能なモータとを設け、制御手段は、エンジンの停止時にピストン位置検出手段の検出結果に基づいてモータを駆動してピストンを中立位置に停止するので、エンジンの始動初期に全てのピストンが中立位置に停止しているため、圧縮行程にある気筒であっても、大きな圧縮反力が作用することはなく、エンジンは大きな振動を伴うことなく回転が上昇することとなり、エンジンにおける始動時の振動を抑制することでドライバビリティを向上することができる。
本発明のハイブリッド車両によれば、動力分割機構によりエンジンの出力を駆動輪及び発電機に動力伝達すると共に電気モータの出力を駆動輪に動力伝達可能とし、ピストン位置検出手段を設け、制御手段は、エンジンの停止時にピストン位置検出手段の検出結果に基づいて電気モータを駆動してピストンを中立位置に停止するので、エンジンの始動初期に全てのピストンが中立位置に停止しているため、圧縮行程にある気筒であっても、大きな圧縮反力が作用することはなく、エンジンは大きな振動を伴うことなく回転が上昇することとなり、電気モータによる走行状態からエンジンによる走行状態に切り換わっても、エンジン始動時の振動を抑制することで、ドライバに違和感を与えることなくドライバビリティを向上することができる。
以下に、本発明に係るエンジンの制御装置及びハイブリッド車両の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本発明の実施例1に係るエンジンの制御装置の概略構成図、図2は、エンジンのピストン位置を表す概略図、図3は、スワールコントロールバルブの概略構成図、図4は、実施例1のエンジンの制御装置によるエンジン停止制御を表すフローチャート、図5は、実施例1のエンジンの制御装置によるエンジン始動制御を表すフローチャート、図6は、実施例1のハイブリッド車両における発電機とエンジンと電気モータの駆動力を表す共線図、図7は、実施例1のハイブリッド車両の概略構成図である。
本実施例のエンジンの制御装置が適用されたハイブリッド車両において、図7に示すように、車両には、動力源として、ディーゼルエンジン(DE)11と電気モータとしてのモータジェネレータ(MG)12が搭載されており、また、この車両には、DE11の出力を受けて発電を行うモータジェネレータ(MG)13も搭載されている。これらのDE11とMG12とMG13は、動力分割機構14によって接続されている。この動力分割機構14は、DE11の出力をMG13と駆動輪15とに振り分けると共に、MG12からの出力を駆動輪15に伝達したり、減速機16及び駆動軸17を介して駆動輪15に伝達される駆動力に関する変速機として機能する。
MG12は交流同期電動機であり、交流電力によって駆動する。インバータ18は、バッテリ19に蓄えられた電力を直流から交流に変換してMG12に供給すると共に、MG13によって発電される電力を交流から直流に変換してバッテリ19に蓄えるためのものである。MG13も、基本的には上述したMG12とほぼ同様の構成を有しており、交流同期電動機としての構成を有している。この場合、MG12が主として駆動力を出力するのに対し、MG13は主としてDE11の出力を受けて発電するものである。
また、MG12は主として駆動力を発生させるが、駆動輪15の回転を利用して発電(回生発電)することもでき、発電機として機能することも可能である。このとき、駆動輪15にはブレーキ(回生ブレーキ)が作用するので、これをフットブレーキやエンジンブレーキと併用することにより、車両を制動させることができる。一方、MG13は主としてDE11の出力を受けて発電をするが、インバータ18を介してバッテリ19の電力を受けて駆動する電動機としても機能することができる。
DE11のクランクシャフト20には、ピストン位置及びエンジン回転数を検出するクランクポジションセンサ21が設けられている。このクランクポジションセンサ21は、エンジンECU22に接続され、検出結果を出力している。また、MG12及びMG13の各駆動軸23,24には、それぞれの回転位置及び回転数を検出する回転数センサ25,26が設けられている。各回転数センサ25,26は、それぞれモータECU27に接続され、検出結果を出力している。
上述した動力分割機構14は、プラネタリギヤユニットにより構成されている。即ち、この動力分割機構(プラネタリギヤユニット)14は、サンギヤ41と、このサンギヤ41の周囲に配置された複数のプラネタリギヤ42と、この各プラネタリギヤ42を保持するギヤキャリア43と、プラネタリギヤ42のさらに外周に配置されたリングギヤ44とから構成されている。そして、DE11のクランクシャフト20が中心軸45を介してギヤキャリア43に結合されており、DE11の出力はプラネタリギヤユニット14のギヤキャリア43に入力される。また、MG12は内部にステータ46とロータ47を有しており、このロータ47が駆動軸23を介してリングギヤ44に結合され、ロータ47及びリングギヤ44は図示しないギヤユニットを介して減速機16に結合されている。この減速機16は、MG12からプラネタリギヤユニット14のリングギヤに入力された出力を駆動軸17に伝達するものであり、MG12は駆動軸17と常時接続された状態となっている。
また、MG13は、上述したMG12と同様に、内部にステータ48とロータ49を有しており、このロータ49が駆動軸24及び図示しないギヤユニットを介してサンギヤ41に結合されている。つまり、DE11の出力は、プラネタリギヤユニット14で分割され、サンギヤ41を介してMG13のロータ49に入力される。また、DE11の出力は、プラネタリギヤユニット14で分割され、リングギヤ44などを介して駆動軸17にも伝達可能となっている。
そして、MG13の発電量を制御してサンギヤ41の回転を制御することにより、プラネタリギヤユニット14全体を無段変速機として用いることができる。即ち、DE11またはMG12の出力は、プラネタリギヤユニット14によって変速された後に駆動軸17に出力される。また、MG13の発電量(電気モータとして機能する場合は電力消費量)を制御してDE11の回転数を制御することもできる。なお、MG12、MG13の回転数を制御する場合は、回転センサ25,26の出力を参照してモータECU27がインバータ18を制御することにより行われることとなり、これによりDE11の回転数も制御可能である。
上述した各種制御は、複数の電子制御ユニット(ECU)によって制御される。ハイブリッド車両として特徴的なDE11による駆動とMG12及びMG13による駆動とは、メインECU28によって総合的に制御される。即ち、メインECU28によりDE11の出力とMG12及びMG13による出力の配分が決定され、DE11、MG12及びMG13を制御すべく、各制御指令がエンジンECU22及びモータECU27に出力される。
また、エンジンECU22及びモータECU27は、DE11、MG12及びMG13の情報をメインECU28にも出力している。このメインECU28には、バッテリ19を制御するバッテリECU29やブレーキを制御するブレーキECU30にも接続されている。このバッテリECU29はバッテリ19の充電状態を監視し、充電量が不足した場合には、メインECU28に対して充電要求指令を出力する。充電要求を受けたメインECU28はバッテリ19に充電をするようにMG13を発電させる制御を行う。ブレーキECU30は車両の制動を司っており、メインECU28と共にMG12による回生ブレーキを制御する。
本実施例のハイブリッド車両は、上述したように構成されているので、ハイブリッド車両を運行している間に車両全体で要求される必要出力をDE11とMG12(MG13)とに配分することにより、DE11の運転状態を所望の運転状態に制御しつつ、車両全体で要求される出力をも満たすことが可能となっている。
次に、上述した実施例1のハイブリッド車両におけるエンジンの制御装置について詳細に説明する。実施例1のハイブリッド車両におけるエンジンの制御装置において、図1及び図2に示すように、ディーゼルエンジン(DE)11は、図示しないが、シリンダブロック上にシリンダヘッドが締結されており、複数(本実施例では4つ)のシリンダボア51にピストン52がそれぞれ上下移動自在に嵌合している。そして、シリンダブロックの下部にクランクシャフト20が回転自在に支持されており、各ピストン52はコネクティングロッド53を介してこのクランクシャフト20にそれぞれ連結されている。
シリンダブロックとシリンダヘッドとピストン52により燃焼室54が構成されており、この燃焼室54は、上部に吸気ポート55及び排気ポート56が対向して形成されており、この吸気ポート55及び排気ポート56に対して吸気弁57及び排気弁58の下端部がそれぞれ位置している。この吸気弁57及び排気弁58は、シリンダヘッドに軸方向に沿って移動自在に支持されると共に、吸気ポート55及び排気ポート56を閉止する方向に付勢支持されている。また、シリンダヘッドには、吸気カムシャフト及び排気カムシャフトが回転自在に支持されており、吸気カム及び排気カムがローラロッカアームを介して吸気弁57及び排気弁58の上端部に接触している。
従って、DE11に同期して吸気カムシャフト及び排気カムシャフトが回転すると、吸気カム及び排気カムがローラロッカアームを作動させ、吸気弁57及び排気弁58が所定のタイミングで上下移動することで、吸気ポート55及び排気ポート56を開閉し、吸気ポート55と燃焼室54、燃焼室54と排気ポート56とをそれぞれ連通することができる。
吸気ポート55には、インテークマニホールド59を介して吸気管60が連結されており、この吸気管60の空気取入口にエアクリーナ61が取付けられている。そして、このエアクリーナ61の下流側にスロットルバルブ62が設けられると共に、スロットルバルブ62の下流側の各吸気ポート55にスワールコントロールバルブ装置(吸気制御弁)63が設けられている。
このスワールコントロールバルブ(以下、SCV)装置63は、図3に詳細に示すように、2つの吸気ポート55(55a,55b)に対応して、2つのSCV64a,64bがこの吸気ポート55a,55bを開閉自在に設けられている。即ち、各SCV64a,64bは支持軸65a,65bの上端部に連結リンク66a,66bを介して作動杆67a,67bの一端部が連結され、この作動杆67a,67bの他端部に図示しない駆動アクチュエータが連結されている。従って、この駆動アクチュエータを駆動することで、作動杆67a,67b、連結リンク66a,66b、支持軸65a,65bを介してSCV64a,64bを回動し、このSCV64a,64bにより各吸気ポート55a,55bを独立して開閉することができる。
また、シリンダヘッドには、各燃焼室54に燃料としての軽油を高圧で噴射可能なインジェクタ68がそれぞれ装着されている。各インジェクタ68は、デリバリパイプ69及び燃料供給管70を介して燃料ポンプ71に連結されており、この燃料ポンプ71はDE11によって駆動される。一方、排気ポート56には、エギゾーストマニホールド72を介して排気管73が連結されている。
また、吸気管60及び排気管73には、ターボ過給機74が設けられている。この電動アシストターボ過給機74は、吸気管60に設けられたコンプレッサ74aと排気管73に設けられたタービン74bとが駆動軸74cにより一体に連結されてなる。そして、このターボ過給機74におけるコンプレッサ74aの下流側の吸気管60には、このコンプレッサ74aにより過給されて温度が上昇した吸気を冷却するインタークーラ75が設けられている。
排気管73には、排気ガス中に含まれる有害物質を浄化処理する排気浄化装置76が設けられており、この排気浄化装置76は、パティキュレートフィルタを有する吸蔵還元型NOx触媒であって、排気ガス中の微粒子(PM:パティキュレート)、特に、黒煙を捕集すると共に、排気空燃比がリーンのときに排気ガス中のNOxを吸蔵し、排気ガス中の酸素濃度が低下したときに吸蔵したNOxを放出し、添加した燃料により還元するものである。
DE11には、排気ガスを吸気系に戻す排気再循環(EGR)装置77が設けられている。EGR装置77は、エギゾーストマニホールド72とインテークマニホールド59の直前の吸気管60とを連結して排気ガスの一部を吸気系へ再循環させるEGR通路78と、このEGR通路78に設けられたEGR弁79と、EGR通路78に設けられて排気ガスを冷却するEGRクーラ80とから構成されている。
また、排気浄化装置76は、排気ガス中の酸素濃度が低下したときに吸蔵したNOxを放出し、この放出したNOxを燃料により還元するものであることから、排気ポート56に燃料(還元剤)を噴射する燃料添加弁81がシリンダヘッドに設けられている。そして、この燃料添加弁81は、燃料供給管82を介して燃料ポンプ71に連結されており、この燃料供給管82には開閉弁83が設けられている。
ところで、エンジンECU22は、DE11の各種機器を制御可能となっている。即ち、エンジンECU22には、クランクポジションセンサ21が検出したクランク角度が入力されており、このエンジンECU22は、クランク角度に基づいて各気筒における吸気、圧縮、膨張(爆発)、排気の各行程を判別すると共に、エンジン回転数を算出している。また、エンジンECU22には、アクセルポジションセンサ84が検出したアクセル開度が入力されており、このエンジンECU22は、アクセル開度及びエンジン回転数に基づいて燃料噴射量を決定している。そして、エンジンECU22は、燃料ポンプ71を制御してデリバリパイプ69内の燃圧を所定値に維持し、インジェクタ68を駆動制御することで、所定の噴射時期に所定量の燃料を燃焼室54に噴射することができる。
また、エンジンECU22は、エンジン運転状態に応じてEGR装置77を駆動制御している。即ち、所定の運転状態で、各EGR弁79を開閉することで、排気ガスをEGR通路78を通して吸気系にEGRガスとして循環し、燃焼温度を下げてNOxの発生を抑制する。更に、エンジンECU22は、所定時期に排気浄化装置76を再生するようにしている。即ち、DE11がリーン空燃比で運転されているときに、排気浄化装置76は排気ガス中のNOxを吸蔵する。そして、この排気浄化装置76のNOx吸蔵量が所定値に達したとき、エンジンECU22は燃料添加弁81を制御し、排気ポート56に所定量の燃料を還元剤として噴射する。すると、排気管73を通して排気浄化装置76に燃料が供給されると、酸化反応により排気ガス中の酸素濃度が低下することで吸蔵されたNOxが放出され、放出されたNOxと燃料が反応して還元し、排気ガスが浄化されることで、再生される。
また、DE11がリーン空燃比で運転されているときに、排気浄化装置76は排気ガス中のPMを捕集する。そして、この排気浄化装置76のPM捕集量が所定値に達したとき、エンジンECU22は燃料添加弁81を制御し、排気ポート56に所定量の燃料を噴射する。すると、排気管76を通して排気浄化装置76に燃料が供給されると、酸化反応により触媒温度が上昇することで、捕集されているPMを燃焼して再生される。
ところで、上述したハイブリッド車両において、MG12による走行状態からDE11による走行状態に切り換わるとき、停止しているDE11を始動するものであるが、このDE11は圧縮比が高く設定されているため、始動時に筒内圧が始動抵抗になって振動が発生してしまう。
そこで、本実施例では、DE11における各ピストン52の位置を検出するピストン位置検出手段としてクランクポジションセンサ21を用いると共に、DE11のクランクシャフト20を回転してピストン52を所定の位置に停止可能なモータとしてMG13を用い、エンジンECU(制御手段)22は、DE11の停止時に、クランクポジションセンサ21の検出結果に基づいてMG13を駆動して全てのピストン52を中立位置にし、次のDE11の始動時に、SCV装置63により吸気ポート55を閉止した状態でMG13によりクランキングを実行し、DE11の回転数が所定回転数以上になると、SCV装置63により吸気ポート55を開放してから、燃料噴射を開始するようにしている。即ち、DE11の始動初期に全てのピストン52を中立位置に停止することで、圧縮行程にある気筒で大きな圧縮反力が作用しないようにすると共に、吸気行程にある気筒でこの気筒内に空気を入れずにその後の圧縮行程で大きな圧縮反力が作用しないようにし、DE11における始動時の振動を抑制している。なお、ここで、ピストン52の中立位置とは、このピストン52がシリンダボア51内を上下に往復移動するとき、上死点位置と下死点位置とのほぼ中央位置である。
ここで、実施例1のハイブリッド車両に適用されたエンジンの制御装置によるエンジン停止制御及びエンジン始動制御について図4及び図5のフローチャートに基づいて説明する。
まず、本実施例のエンジンの制御装置によるエンジン停止制御において、図4に示すように、ステップS11において、DE11の停止要求(例えば、アクセル開度の低下やブレーキ操作による減速走行など)があったかどうかを判定し、DE11の停止要求がなければ、ステップS18に移行し、DE11による走行を継続する。
一方、ステップS11にて、DE11の停止要求があると判定されたら、ステップS12に移行し、インジェクタ68による燃料噴射を停止し、ステップS13にて、SCV装置63のSCV64a,64bにより各吸気ポート55a,55bを閉止する。そして、ステップS14にて、MG13によりピストン停止位置を制御する。即ち、エンジンECU22は、クランクポジションセンサ21の検出結果に基づいて、MG13を駆動して全てのピストン52を、図2に示すように、中立位置に停止させる。
ステップS15では、エンジン回転数Neが0rpmになったかどうかを判定し、エンジン回転数Neが0rpmになったら、ステップS16にて、クランクポジションセンサ21の検出結果に基づいてピストン52の中立位置を確認する。そして、全てのピストン52が中立位置で停止していたら、ステップS17にて、SCV装置63のSCV64a,64bにより各吸気ポート55a,55bを開放する。
従って、DE11の停止時に、燃料噴射を停止してSCV装置63により吸気ポート55a,55bを閉止した状態で、MG13によりピストン52を中立位置に停止させることで、気筒内に空気を導入せずにピストン52が中立位置まで移動して停止することとなり、圧縮行程で大きな圧縮反力が作用しないため、DE11における停止時の振動が抑制される。
次に、本実施例のエンジンの制御装置によるエンジン始動制御において、図5に示すように、ステップS21において、DE11の始動要求(例えば、アクセル開度の拡大やバッテリ充電量の低下など)があったかどうかを判定し、DE11の始動要求がなければ、ステップS28に移行し、MG12による走行を継続する。
一方、ステップS21にて、DE11の始動要求があると判定されたら、ステップS22に移行し、SCV装置63のSCV64a,64bにより各吸気ポート55a,55bを閉止する。そして、ステップS23にて、MG13によりDE11のクランキングを開始する。
ステップS24では、エンジン回転数Neが予め設定された所定回転数Ne1以上になったかどうかを判定し、エンジン回転数Neが所定回転数Ne1以上になったら、ステップS25にて、SCV装置63のSCV64a,64bにより各吸気ポート55a,55bを開放する。その後、この状態で、ステップS26にて、燃料噴射量を算出し、ステップS27にて、インジェクタ68により所定の燃料量を噴射する。
従って、DE11の始動時に、ピストン52を中立位置に停止し、SCV装置63により吸気ポート55a,55bを閉止した状態で、MG13によりクランキングを開始することで、圧縮行程にある気筒で圧縮ストロークが短いために大きな圧縮反力が作用せず、また、吸気行程にある気筒で気筒内に空気を導入せずにピストン52が移動するために圧縮行程で大きな圧縮反力が作用せず、DE11における始動時の振動が抑制される。
即ち、図6に示すように、ハイブリッド車両のモータ走行では、図6に実線で示すように、DE11が停止状態にあって、MG12及びMG13を駆動して所定の駆動力が得られるように制御している。そして、このハイブリッド車両のモータ走行から加速走行に移行すると、図2に点線で示すように、DE11を始動して回転数を上昇させると共にMG13による発電を開始し、また、MG13の発電電力及びバッテリ19に蓄電された電力によりMG12を駆動して所定の駆動力が得られるように制御している。このDE11の始動時に、ピストン52の圧縮反力を低減して始動時のエンジン振動を抑制している。
このように実施例1のエンジンの制御装置にあっては、DE11における各ピストン52の位置を検出するピストン位置検出手段とてクランクポジションセンサ21を用いると共に、DE11のクランクシャフト20を回転してピストン52を所定の位置に停止可能なモータとしてMG13を用い、エンジンECU22は、DE11の停止時に、クランクポジションセンサ21の検出結果に基づいてMG13を駆動して全てのピストン52を中立位置にし、次のDE11の始動時に、SCV装置63により吸気ポート55を閉止した状態でMG13によりクランキングを実行し、DE11の回転数が所定回転数以上になると、SCV装置63により吸気ポート55を開放してから、燃料噴射を開始するようにしている。
従って、DE11の始動初期に全てのピストン52が中立位置に停止しているため、圧縮行程にある気筒であっても、その圧縮ストロークが短いため、大きな圧縮反力が作用することはなく、DE11は大きな振動を伴うことなく回転が上昇することとなり、DE11における始動時の振動を抑制することで、ドライバビリティを向上することができる。
また、DE11の停止時に、燃料噴射を停止してSCV装置63により吸気ポート55a,55bを閉止した状態で、MG13によりピストン52を中立位置に停止させるようにしている。従って、気筒内に空気を導入せずにピストン52が中立位置まで移動して停止することとなり、圧縮行程で大きな圧縮反力が作用しないため、DE11における停止時の振動を抑制することで、ドライバビリティを向上することができる。
そして、本実施例のエンジンの制御装置を動力分割機構14によりDE11の出力を駆動輪及び発電機としてのMG13に動力伝達すると共に、電気モータとしてのMG12の出力を駆動輪に動力伝達可能とするハイブリッド車両に適用したことで、ピストン52に大きな圧縮反力が作用することはなく、DE11は大きな振動を伴うことなく回転が上昇することとなり、MG13による走行状態からDE11による走行状態に切り換わっても、エンジン始動時の振動を抑制することで、ドライバに違和感を与えることなくドライバビリティを向上することができる。
図8は、本発明の実施例2に係るエンジンの制御装置の概略構成図、図9は、エンジンの動弁機構を表す概略図、図10は、吸気カムによる吸気弁の開閉タイミングを表す概略図、図11は、実施例2のエンジンの制御装置によるエンジン停止制御を表すフローチャート、図12は、実施例2のエンジンの制御装置によるエンジン始動制御を表すフローチャート、図13は、実施例2のエンジンの制御装置によるエンジン停止制御を表すタイムチャート、図14は、実施例2のエンジンの制御装置によるエンジン始動制御を表すタイムチャートである。
本実施例のエンジンの制御装置が適用されたハイブリッド車両において、図8に示すように、DE11における各ピストン52の位置を検出するピストン位置検出手段とてクランクポジションセンサ21を用いると共に、DE11のクランクシャフト20を回転してピストン52を所定の位置に停止可能なモータとしてMG13を用い、エンジンECU(制御手段)22は、DE11の停止時に、クランクポジションセンサ21の検出結果に基づいてMG13を駆動して全てのピストン52を中立位置にし、このDE11の停止時、または、次のDE11の始動時に、デコンプ手段として可変動弁機構を用いて吸気弁の閉止タイミングを遅角した状態でMG13によりクランキングを実行し、DE11の回転数が所定回転数以上になると、吸気弁の閉止タイミングを戻してから、燃料噴射を開始するようにしている。即ち、DE11の始動初期に全てのピストン52を中立位置に停止することで、圧縮行程にある気筒で大きな圧縮反力が作用しないようにすると共に、吸気行程にある気筒の開放時間を長くしてその後の圧縮行程で大きな圧縮反力が作用しないようにし、DE11における始動時の振動を抑制している。
即ち、このDE11の動弁機構は、運転状態に応じてカムを切換えることで、吸気弁57を最適な開閉タイミングに制御する吸気可変動弁機構(VVT:Variable Valve Timing-intelligent)91となっている。この吸気可変動弁機構91は、例えば、吸気カムシャフト92に、エンジン始動初期に用いる第1カム93と、エンジン運転時に用いる第2カム94とが設けられ、この吸気カムシャフト92の軸端部に設けられたVVTコントローラ95により使用する各カム93,94を切換えることで、吸気弁21の閉止時期を進角または遅角することができるものである。この場合、図10に示すように、各カム93,94による吸気弁57の開弁時期は同じであるが、第1カム93による吸気弁57の閉弁時期が、第2カム94による吸気弁57の閉弁時期よりも遅角されるようにカム形状が設定されている。また、吸気カムシャフト92には、その回転位相を検出するカムポジションセンサ96が設けられている。
ここで、実施例2のハイブリッド車両に適用されたエンジンの制御装置によるエンジン停止制御及びエンジン始動制御について図11及び図12のフローチャート、図13及び図14のタイムチャートに基づいて説明する。
まず、本実施例のエンジンの制御装置によるエンジン停止制御において、図11及び図13に示すように、ステップS31において、DE11の停止要求があったかどうかを判定し、DE11の停止要求がなければ、ステップS37に移行し、DE11による走行を継続する。
一方、ステップS31にて、DE11の停止要求があると判定されたら、ステップS32に移行し、時間t1にて、吸気可変動弁機構91により第2カム94から第1カム93に切換え、ステップS33にて、時間t2にて、インジェクタ68による燃料噴射を停止する。そして、ステップS34にて、MG13によりピストン停止位置を制御する。即ち、エンジンECU22は、クランクポジションセンサ21の検出結果に基づいて、MG13を駆動して全てのピストン52を中立位置に停止させる。
ステップS35では、エンジン回転数Neが0rpmになったかどうかを判定し、時間t3にて、エンジン回転数Neが0rpmになったら、ステップS36にて、クランクポジションセンサ21の検出結果に基づいてピストン52の中立位置を確認して終了する。
従って、DE11の停止時に、燃料噴射を停止して吸気可変動弁機構91により第1カム93に切換えて吸気弁57の閉止時期を遅角した状態で、MG13によりピストン52を中立位置に停止させることで、気筒内に空気が導入されても圧縮行程前期まで吸気ポート55が開放している状態でピストン52が中立位置まで移動して停止することとなり、圧縮行程で大きな圧縮反力が作用しないため、DE11における停止時の振動が抑制される。
次に、本実施例のエンジンの制御装置によるエンジン始動制御において、図12及び図14に示すように、ステップS41において、DE11の始動要求があったかどうかを判定し、DE11の始動要求がなければ、ステップS47に移行し、MG12による走行を継続する。
一方、ステップS41にて、DE11の始動要求があると判定されたら、ステップS42に移行し、MG13によりDE11のクランキングを開始する。この場合、前回のエンジン停止時に、吸気可変動弁機構91により第1カム93に切換えた状態としており、第1カム93を用いて吸気弁57を開閉しながら、MG13によりクランキングを実行する。
ステップS43では、エンジン回転数Neが予め設定された所定回転数Ne1以上になったかどうかを判定し、エンジン回転数Neが所定回転数Ne1以上になったら、ステップS44にて、吸気可変動弁機構91により第1カム93から第2カム94に切換える。その後、この状態で、ステップS45にて、燃料噴射量を算出し、ステップS46にて、インジェクタ68により所定の燃料量を噴射する。
従って、DE11の始動時に、ピストン52を中立位置に停止し、吸気可変動弁機構91により吸気弁57の閉止時期が遅角された第1カム93に切換えた状態で、MG13によりクランキングを開始することで、圧縮行程にある気筒で圧縮ストロークが短いために大きな圧縮反力が作用せず、また、吸気行程にある気筒で気筒内に空気が導入されても、圧縮行程前期まで吸気ポート55が開放している状態でピストン52が移動するため、圧縮行程で大きな圧縮反力が作用せず、DE11における始動時の振動が抑制される。
このように実施例2のエンジンの制御装置にあっては、DE11における各ピストン52の位置を検出するピストン位置検出手段としてクランクポジションセンサ21を用いると共に、DE11のクランクシャフト20を回転してピストン52を所定の位置に停止可能なモータとしてMG13を用い、エンジンECU22は、DE11の停止時に、クランクポジションセンサ21の検出結果に基づいてMG13を駆動して全てのピストン52を中立位置にすると共に、吸気可変動弁機構91により吸気弁57の閉止時期が遅角された第1カム93に切換え、次のDE11の始動時に、この第1カム93により吸気弁57を開閉しながらMG13によりクランキングを実行し、DE11の回転数が所定回転数以上になると、吸気可変動弁機構91により吸気弁57の閉止時期が通常運転に設定された第2カム93に切換えてから、燃料噴射を開始するようにしている。
従って、DE11の始動初期に全てのピストン52が中立位置に停止しているため、圧縮行程にある気筒であっても、その圧縮ストロークが短いため、大きな圧縮反力が作用することはなく、DE11は大きな振動を伴うことなく回転が上昇することとなり、DE11における始動時の振動を抑制することで、ドライバビリティを向上することができる。
また、DE11の停止時に、燃料噴射を停止して吸気可変動弁機構91により吸気弁57の閉止時期が遅角された第1カム93に切換えた状態で、MG13によりピストン52を中立位置に停止させるようにしている。従って、気筒内に空気が導入されても、圧縮行程前期まで吸気ポート55が開放している状態でピストン52が移動して停止することとなり、圧縮行程で大きな圧縮反力が作用しないため、DE11における停止時の振動を抑制することで、ドライバビリティを向上することができる。
そして、本実施例のエンジンの制御装置を動力分割機構14によりDE11の出力を駆動輪及び発電機としてのMG13に動力伝達すると共に、電気モータとしてのMG12の出力を駆動輪に動力伝達可能とするハイブリッド車両に適用したことで、ピストン52に大きな圧縮反力が作用することはなく、DE11は大きな振動を伴うことなく回転が上昇することとなり、MG13による走行状態からDE11による走行状態に切り換わっても、エンジン始動時の振動を抑制することで、ドライバに違和感を与えることなくドライバビリティを向上することができる。
なお、上述の各実施例では、本発明のエンジンの制御装置を、ディーゼルエンジン11と発電機(MG13)と電気モータ(MG12)からなるハイブリッド車両に適用したが、ディーゼルエンジン11に代えて筒内噴射式エンジンまたはポート噴射式エンジンとしても良い。また、エンジン始動時のクランキングをMG13を用いて行ったが、別途スタータモータを搭載してこれを利用しても良い。
更に、実施例1にて、吸気制御弁としてスワールコントロールバルブ装置63を適用したが、これに限らず、別途吸気ポート55の近傍にこの吸気ポート55を閉塞可能な開閉弁を設ければよい。また、実施例2にて、デコンプ手段として吸気可変動弁機構91を適用したが、排気可変動弁機構であってもよく、また、エンジン始動初期に吸気弁57を開放状態で維持できるものであれば良い。
また、本発明のエンジンの制御装置をハイブリッド車両に適用したが、ディーゼルエンジンやガソリンエンジンを搭載した車両に適用することもでき、この場合、エンジンのクランクシャフトを回転してピストンを所定の位置に停止可能なモータを別途設け、エンジンの停止時にクランクポジションセンサの検出結果に基づいてこのモータを駆動してピストンを中立位置に停止するようにすれば良い。
以上のように、本発明に係るエンジンの制御装置は、エンジンの停止時にピストンを中立位置に停止させることで、エンジン始動時における圧縮抵抗を低減するものであり、どのような形式のエンジンにも適用することができ、特に、エンジンと電気モータとを動力源として走行可能なハイブリッド車両に適用して有用である。
本発明の実施例1に係るエンジンの制御装置の概略構成図である。 エンジンのピストン位置を表す概略図である。 スワールコントロールバルブの概略構成図である。 実施例1のエンジンの制御装置によるエンジン停止制御を表すフローチャートである。 実施例1のエンジンの制御装置によるエンジン始動制御を表すフローチャートである。 実施例1のハイブリッド車両における発電機とエンジンと電気モータの駆動力を表す共線図である。 実施例1のハイブリッド車両の概略構成図である。 本発明の実施例2に係るエンジンの制御装置の概略構成図である。 エンジンの動弁機構を表す概略図である。 吸気カムによる吸気弁の開閉タイミングを表す概略図である。 実施例2のエンジンの制御装置によるエンジン停止制御を表すフローチャートである。 実施例2のエンジンの制御装置によるエンジン始動制御を表すフローチャートである。 実施例2のエンジンの制御装置によるエンジン停止制御を表すタイムチャートである。 実施例2のエンジンの制御装置によるエンジン始動制御を表すタイムチャートである。
符号の説明
11 ディーゼルエンジン、DE(エンジン)
12 モータジェネレータ、MG(電気モータ)
13 モータジェネレータ、MG(発電機)
14 動力分配機構(プラネタリギヤユニット)
19 バッテリ
22 エンジンECU
27 モータECU
28 メインECU
29 バッテリECU
52 ピストン
55,55a,55b 吸気ポート
56 排気ポート
57 吸気弁
58 排気弁
60 吸気管
63 スワールコントロールバルブ装置
64a,64b SCV
68 インジェクタ
91 吸気可変動弁機構(デコンプ手段)
92 吸気カムシャフト
93 第1カム
94 第2カム

Claims (4)

  1. エンジンにおけるピストン位置を検出するピストン位置検出手段と、前記エンジンのクランクシャフトを回転して前記ピストンを所定の位置に停止可能なモータと、前記エンジンの停止時に前記ピストン位置検出手段の検出結果に基づいて前記モータを駆動して前記ピストンを中立位置に停止する制御手段とを具えたことを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 請求項1に記載のエンジンの制御装置において、前記エンジンの吸気ポートに吸気制御弁を設け、前記制御手段は、前記エンジンの始動時に前記吸気制御弁により前記吸気ポートを閉止し、前記エンジンの始動後に回転数が所定回転数以上になると前記吸気制御弁により前記吸気ポートを開放すると共に、燃料噴射を開始することを特徴とするエンジンの制御装置。
  3. 請求項1に記載のエンジンの制御装置において、筒内圧を低減するデコンプ手段を設け、前記制御手段は、前記エンジンの始動時に前記デコンプ手段を作動して前記筒内圧を低減し、前記エンジンの始動後に回転数が所定回転数以上になると前記デコンプ手段の作動を停止すると共に、燃料噴射を開始することを特徴とするエンジンの制御装置。
  4. エンジンと、該エンジンの出力の少なくとも一部を用いて発電可能な発電機と、該発電機からの電力供給を受けて回転可能な電気モータと、前記エンジンの出力を駆動輪及び前記発電機に動力伝達すると共に前記電気モータの出力を前記駆動輪に動力伝達する動力分割機構と、前記エンジンにおけるピストン位置を検出するピストン位置検出手段と、前記エンジンの停止時に前記ピストン位置検出手段の検出結果に基づいて前記電気モータを駆動して前記ピストンを中立位置に停止する制御手段とを具えたことを特徴とするハイブリッド車両。

JP2005048762A 2005-02-24 2005-02-24 エンジンの制御装置及びハイブリッド車両 Pending JP2006233841A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005048762A JP2006233841A (ja) 2005-02-24 2005-02-24 エンジンの制御装置及びハイブリッド車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005048762A JP2006233841A (ja) 2005-02-24 2005-02-24 エンジンの制御装置及びハイブリッド車両

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006233841A true JP2006233841A (ja) 2006-09-07

Family

ID=37041781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005048762A Pending JP2006233841A (ja) 2005-02-24 2005-02-24 エンジンの制御装置及びハイブリッド車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006233841A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100764507B1 (ko) 2006-11-24 2007-10-09 현대자동차주식회사 차량의 시동 모터 제어장치 및 방법
JP2008260418A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
EP2023008A1 (en) * 2007-08-10 2009-02-11 Honda Motor Co., Ltd Active vibration isolating support apparatus and method for controlling the same
JP2011201414A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Mazda Motor Corp 車両用駆動制御装置
CN102374039A (zh) * 2010-08-10 2012-03-14 日立汽车系统株式会社 内燃机的可变气门装置及其起动系统和起动控制装置
JP2015048767A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 本田技研工業株式会社 内燃機関の制御装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100764507B1 (ko) 2006-11-24 2007-10-09 현대자동차주식회사 차량의 시동 모터 제어장치 및 방법
JP2008260418A (ja) * 2007-04-12 2008-10-30 Toyota Motor Corp 内燃機関の制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
JP4582108B2 (ja) * 2007-04-12 2010-11-17 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
EP2023008A1 (en) * 2007-08-10 2009-02-11 Honda Motor Co., Ltd Active vibration isolating support apparatus and method for controlling the same
US8763996B2 (en) 2007-08-10 2014-07-01 Honda Motor Co., Ltd. Active vibration isolating support apparatus and method for controlling the same
US9592726B2 (en) 2007-08-10 2017-03-14 Honda Motor Co., Ltd. Active vibration isolating support apparatus
JP2011201414A (ja) * 2010-03-25 2011-10-13 Mazda Motor Corp 車両用駆動制御装置
CN102374039A (zh) * 2010-08-10 2012-03-14 日立汽车系统株式会社 内燃机的可变气门装置及其起动系统和起动控制装置
JP2015048767A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 本田技研工業株式会社 内燃機関の制御装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4197025B2 (ja) ハイブリッド車両
JP4315229B2 (ja) ハイブリッド車両
JP6004106B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP3700715B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP4867687B2 (ja) 内燃機関装置およびその制御方法並びに車両
JP2006306380A (ja) ハイブリッド電気自動車の制御方法
JP2006233841A (ja) エンジンの制御装置及びハイブリッド車両
JP4876953B2 (ja) 車両およびその制御方法
JP2014092066A (ja) Egrバルブ故障検出装置
JP2007170205A (ja) 自動車及び自動車の制御方法
JP5447169B2 (ja) 内燃機関の制御装置
JP2007239461A (ja) 内燃機関の制御装置
JP2008231953A (ja) 内燃機関
JP5519331B2 (ja) 車両の制御装置
JP5343627B2 (ja) ハイブリッド車のエンジン制御装置
JP2011240840A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2007278091A (ja) 内燃機関の制御装置及びハイブリッド車両
JP4548143B2 (ja) ハイブリッド車両の排気浄化装置
JP4905369B2 (ja) 車両用制動制御装置
JP2011194984A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP5525317B2 (ja) 車両の制御装置
JP2007291935A (ja) 内燃機関装置、それを搭載した車両及び内燃機関装置の制御方法
JP2009161121A (ja) 車両用制動制御装置
JP2004218555A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2009209763A (ja) 車両のエンジン始動制御装置