JP2006233604A - 建具枠の完全後付け工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 壁下地の下地枠3a、3bに嵌合溝7a、7bを形成しておく。そして幅木5の施工やクロス6の貼り付け後、壁の厚さ内に納まる建具枠10a、10bを取付部材11を用いて上記の下地枠3a、3bの嵌合溝7a、7bに取り付ける。
【選択図】図7
Description
多くの施工現場に於いては依然として次の工法が採られている。即ちドア枠を例にとると、壁下地を施工した後、下地枠を施工し、その後に縦枠を取り付ける。この時いったんドアの吊込みを行い、縦枠の取付態様を確認して、以後の作業の為にドアを外す。而る後に幅木を施工し、クロスを貼る。その後にドアの吊込みを終える。
又、現場でいったんドアを吊込んだ後に、その後の幅木工事、クロス貼りの為にドアを外すものであるが、その外す工事や、外したドアを工事の邪魔にならない位置へ移動したりする作業が大変な手間となっていた。
更には、その後の幅木、クロス貼り施工の為に取り付けた建具枠及び取外して置いてあるドア等建具を養生する作業も必要であった。とりわけ、その後に幅木、クロス貼り施工後に建具枠の調整の必要が生じたとか、その後の工事に於いて建具枠に傷が付いてしまったとか、施主の都合によりドアの開き勝手を変更しなければならなくなった等とかで、建具枠の取り付けをやり直さなければならなくなった時に、壁を壊してやり直さねばならなかった。
この場合に於いて、建具枠の左右の縦枠104は、コ字状を呈し、壁に被るように形成されている。即ち左右の縦枠104の幅は壁の厚さより大きく、中央部108と左右の被覆即ち109より成る。
然しながら、次の問題があった。
先ず、縦枠104の左右109が壁に対して被覆されているので、縦枠104を取付部材105によって下地枠102に取り付け、鉛直度、真直度、隙間調節を行なった場合、縦枠104の左右109の端部110の位置が微妙に異なってくる。
即ち、符号Y−Y方向に沿って若干端部110の位置が異なってくる。
従って、幅木の施工、クロス貼りを行なった後に、この縦枠104の取り付けと調節を行なった場合、幅木の端と端部110との間に僅かな隙間を生ずる恐れがある。
この為に、実際上は、この微妙な問題の為に幅木の施工、クロス貼りの前に縦枠104を取り付け、調節し、それから幅木の施工、クロス貼りをせねばならない事もあった。この為、その後の幅木、クロス貼りの作業の為に縦枠の養生やドアの養生が短期間とはいえ必要となったり、クロスを貼る職人等の工期とドアを吊込む作業工期の日程の調節が必要であった。
又、縦枠104が壁に対して被覆される態様なので、建具枠全体のシンプルな感じを出せずにいた。
更には縦枠104が壁に対して被覆される態様なので、左右縦枠間の開口寸法を大きくするに限界があった。
又、縦枠の露出面には仕上シートが貼られる。ところが従来のものは少なくとも五面が外部に露出しており、仕上シートの貼る工数、面積が大であるから低コスト化に限界を与えていた。特に、縦枠104が壁を被覆しているので、ヒンジ106が壁より外に飛び出す構造となる。従って、歩行安全上改善の余地がある。
更には、図10に於いて一方、他方の壁100A、100Bに対し直角に位置する壁100Cがあるとする。
符号500は部屋、600,700は廊下を示している。この場合、部屋500と廊下600の間の開口部にドア107を吊込めても、壁100Bと100Cの間の廊下700にドアを吊込むことが困難である。何故ならば、壁100Cに縦枠104を取り付けることができても、それに対向する壁100Bの位置には、縦枠104が取り付けにくいからである。即ち、壁100Bの壁100Aに対向する位置に取り付ける縦枠104と、壁100Bの壁100Cに対向する位置300に取り付ける予定の縦枠104が符号400のところで互いに干渉しあってしまうからである。
即ち、本発明は左右の壁各々に下地枠を取り付け、次いでそれら壁に必要な幅木を施工し、クロスを貼り終えた後に、上記左右の下地枠各々に対して左右の建具枠を取り付け部材を用いて鉛直度、真直度、隙間調節を行ないながら取り付け、而る後にドア、サッシュ等建具を取り付ける工法に於いて、上記左右の壁の左右各々の下地枠に建具枠嵌合用の嵌合溝を形成しておくと共に、建具枠10a、10bの幅を壁の厚さ以下と成し、その左右各々の嵌合溝に対して左右各々の建具枠を嵌合させて取り付け部材を用いて取り付ける工法である。
1) 上記のように完全後付けができるから建築工程上、クロスを貼る職人等の工期とドアを吊込む作業等の工期とを完全に分離でき、作業効率がよくなる。
2) 上記のように完全後付けができるから、建具枠やドア等を作業上必要な直前に現場にもっていって施工すればよいこととなるので、それらを現場に放置する日数もほとんどなく、傷を負うこともないし、その損傷防止の為の現場内での置き場所、移動作業や余分な養生も不要となり、作業効率が向上し、強いては低コスト化に寄与できる。
3) 施工された建具枠の外的態様、ドア等を吊込んだ外的態様がシンプルでスッキリ感を与える。これは下地枠の左右を覆って縦枠が取り付けられるものではなく、下地枠の左右の幅内に納まって縦枠が取り付けられるからである。
4) 下地枠の嵌合溝に縦枠が取付部材によって取り付けられているものであるが、縦枠の左右側面が嵌合溝の壁にしっかりと拘束されるから、他の補助部材を要することなく縦枠の取り付け強度が増す。
5) 下地枠の嵌合溝に嵌合させて縦枠を取り付けるので、左右の縦枠間の寸法(開口部の開口)を一定としたまま、縦枠の厚さを増すことができる。何故ならば、下地枠に形成する嵌合溝の深さを深くして、縦枠の厚さを増すことができるからである。これにより施工要求に応じて縦枠の強度を増すことができる。
6) 縦枠は下地枠の嵌合溝に対して実質上三面のみ(正面、左右側面)外部に露出している。従ってドア枠としての縦枠には仕上シートが貼られるが、この仕上シートを貼る面積及び工数が少なくて済み、低コスト化を図り易い。
7) 下地枠の嵌合溝に縦枠を嵌合して取り付けるので、壁の面から縦枠が引っ込んでいる。この為、ドアを吊込み用の縦枠の場合、ドアを吊込み、開閉自在に保持する為のヒンジが壁の面から外へ飛び出さない。丁番の場合も同様である。従って、部屋内の歩行が安全となる。
8) 下地枠の嵌合溝に縦枠を嵌合して取り付けるので、下地枠に形成する嵌合溝の深さと、それに対する縦枠の嵌合度を調節することによって左右の縦枠間の有効開口寸法をより広くできる。
9) 特に枠−枠納まりがよくなる。これはドア枠とドア枠、ドア枠とサッシュ枠の互いの干渉を無くして施工できることを意味する。
即ち、一方の壁には、一つの開口部の為の縦枠を取り付けると共に、それと90度向きを変えた位置にもう一つの開口部の為の別の縦枠をも取り付けることができる。
つまり、下地枠に嵌合溝を形成し、そこに縦枠を嵌合して取付部材により取り付ければよく、縦枠が壁面から飛び出さないので、一つの壁に互いに90度を成して二つの縦枠を相互に干渉することなく取り付けることができる。即ち枠一枠の納まりが可能となる。更にはドアを開閉自在に支持するヒンジを壁面から飛び出さないようにできるから、そのヒンジの取付位置を自由に選択でき、ドアの開き方向及びその開き勝手を自由に選べる。
実施形態の説明に当っては、施工工程の順に従い説明する。そして、ここでは、高さの高い、床から天井までその高さがあるドア、いわゆるハイドアの吊込みを例にとって説明する。
図1に簡略図示した正面図及びその2−2線断面図である図2並びに3−3線断面図である図3はドアを吊込む為の建具枠を取り付ける前に各々壁に幅木を取り付け、クロスを貼り終わったところまでの状態を示したものである。即ち、図示せざる床及び壁1を施工する。壁1は壁下地2及びドア取り付けの為の開口部Aを区画する為の建具下地枠3a、3bを施工した後壁下地2上に仕上材、例えばブラスターボード4を貼り、必要な幅木5を施工した後、クロス6を貼り終わったところまでを示している。
先ず、上記に於いて示した下地枠3a、3bの各々にこの下地枠3a、3bを組付ける前に予め建具枠の縦枠を嵌合する為の嵌合溝7a、7bを形成しておく。逆に言えばこの嵌合溝7a、7bを有する下地枠3a、3bを、その嵌合溝7a、7b部分が開口部Aに向かうように組み付けるものである。この嵌合溝7a、7bの各々は、各下地枠3a、3bの表面8に、当該下地枠3a、3bの縦方向に沿って上から下まで凹状に形成するものである。その大きさは建物の仕様、デザイン、吊込むドアの種類、デザイン等々によって種々様々ではあるが、ここではいわゆるハイドア用のものを示し、一例として上記下地枠3a、3bの幅寸法Wを97mm、奥行寸法Lを18mmとした場合に、嵌合溝7a、7b各々の幅Tは77mm、奥行Sは9mm程のものとして示してある。
即ち、幅木、クロス施工後に下地枠3a、3bの嵌合溝7a、7bに左右の縦枠10a、10bを取り付けるものであり、この左右の縦枠10a、10bへの取り付けは、取付部材11によって行なわれるものである。
そして、上記取付部材11は、取付部材11が取り付けられている上記左右の縦枠10a、10bの各々の下地枠3a、3b側の側面とは反対側になる側面から下地枠3a、3bへの取り付け及び下地枠3a、3bとの間の隙間を調整することができるように構成され、図5、図6に示したように、外周面にネジ部12が形成された筒状部分を有する下地枠3a、3bに取り付けられる固定部13と、固定部13のネジ部12に螺合するネジ部が内面に形成されたフランジ14を有する円筒状の回転部15と、上記回転部15に外嵌しフランジ14を介して回転部15を上記左右の縦枠10a、10bの下地枠3a、3b側の側面に回転可能に取り付ける取付リング16より成るものであり、しかも、上記固定部13の筒状部分には、ロックプレート17が配設され、このロックプレート17によって、ネジ部12及び切欠18が形成された筒状部分を押し広げることができるように成されている。
さらに、上記取付部材11は、取付部材11を成す固定部13と回転部15が螺合した状態で取付リング16にて左右の縦枠10a、10bにあらかじめ取り付けられており、回転部15を回転させるための六角レンチRの嵌合穴19からビス20を挿入し、このビス20によって固定部13を下地枠3a、3bに固定することで取付部材11の固定が行なわれ、これにより、左右の縦枠10a、10bが、下地枠3a、3bの嵌合溝7a、7bに取り付けられることとなる。
即ち、一方の縦枠10aに着目して述べると、嵌合溝7aに対して縦枠10aを嵌合させる。そして、嵌合穴19を利用してビス20により固定部13を下地枠3aに取り付ける。
次いで、上記縦枠10aの鉛直度及び直線度を調整するものであり、この調整は、上述した取付部材11の回転部15を、下地枠3aに取り付け固定された固定部13に対して回転させることによって行なうものであり、上記回転部15の回転は、回転部15に設けられた嵌合穴19に六角レンチRを嵌合させ、これを回転させることによって行なわれ、しかも、上記回転部15は、上記固定部13のネジ部12に螺合しているものであるので、微妙な調整も容易に行なうことができ、縦枠10aの鉛直度及び直線度の調整を正確に行うことができる。
他方の下地枠10bに対する縦枠10bの鉛直度及び直線度の調節及び取り付けも同じである。
さらに、上記ドア枠とドア21との間のチリの調整を終えた後、上記取付部材11の固定部13内に配設されたロックプレート17を回転させ、固定部13の切欠18が形成されたネジ部12を押し広げ、回転部15が固定部13に対して回転しないように固定することによって、ドア枠の施工及びドア21の吊込みが完了するものである。
上記吊込み作業は常法通りヒンジ22によって開閉自在に保持され、必要な戸当り23が設置される。
又、図2、図3の例ではブラスターボード4の上にクロス6を貼る例を示したが、コーナーの所では常法通りコーナービードを用いてもよい。
又、壁下地の構成に関しては、従来から用いている種々のものを用いることができ、図9に示すように下地枠3aの幅を大きくとって、その下地枠3aに幅木5を施工したり、クロス6を貼ってもよい。更には、図9で示した下地枠3aを、中央の部分3aイと左右の部分3aロ、3aハに区分してそれらを互いにネジ等で結合して嵌合溝7aを形成してもよい。
図2、図3で示した例の下地枠の場合も同様である。
このようにした場合、仮に嵌合溝7aの幅Tに対して、製作上縦枠10aの幅Pが、嵌合する上できつい等の現象が生じた時、中央の部材3aイに対する左右の部材3aロ、又は3aハの点線で示すネジの結合度を変えることによってきつくもなく、ゆるくもない過不足のない適度な嵌合状態を実現し易い。
1) 幅木5の施工及びクロス6の貼りの全てを終了した後に、完全後付け工法でドアを吊込める。何故ならば、幅木5の施工、クロス6の貼り付けの後に左右の下地枠3a、3bの嵌合溝7a、7bに縦枠10a、10bを嵌合し、取付部材11によって縦枠10a、10bの鉛直度、直線度並びに隙間調節を自由に行なえるからである。特にこの調節によって幅木5の取付状態を変えることがないからである。この縦枠10a、10bの調節前に、幅木5は、仕様に即して施工でき、従ってクロス6も仕様に沿って施工できるからである。
2) 上記のように完全後付けができるから建築工程上、クロスを貼る職人等の工期とドアを吊込む作業の工期とを完全に分離でき、作業効率がよくなる。
3) 上記のように完全後付けができるから、建具枠やドアを作業上必要な直前に現場にもっていって施工すればよいこととなるので、それらを現場に放置する日数もほとんどなく、傷を負うこともないし、その損傷防止の為の現場内での置き場所移動作業や余分な養生も不要となり、作業効率が向上し、強いては低コストに寄与できる。
4) 施工された建具枠の外的態様、ドア等を吊込んだ外的態様がシンプルでスッキリ感を与える。これは下地枠3a、3bの左右を覆って縦枠10a、10bが取り付けられるものではなく、下地枠3a、3bの左右の幅内に納まって縦枠10a、10bが取り付けられるからである。
5) 下地枠3a、3bの嵌合溝7a、7bに縦枠10a、10bが取付部材11によって取付けられているものであるが、縦枠10a、10bの左右側面が嵌合溝7a、7bの壁にしっかりと拘束されるから、他の補助部材を要することなく縦枠10a、10bの取付強度が増す。
6) 下地枠3a、3bの嵌合溝7a、7bに嵌合させて縦枠10a、10bを取り付けるので、左右の縦枠10a、10b間の寸法(開口部の開口)を一定としたまま、縦枠10a、10bの厚さを増すことができる。何故ならば、下地枠3a、3bに形成する嵌合溝7a、7bの深さを深くして、縦枠10a、10bの厚さを増すことができるからである。これにより施工要求に応じて縦枠の強度を増すことができる。
7) 縦枠10a、10bは下地枠3a、3bの嵌合溝7a、7bに対して実質上三面のみ(正面、左右側面)外部に露出している。従って、この縦枠10a、10bには図示せざるも仕上シートが貼られるが、この仕上シートを貼る面積及び工数が少なくて済み、低コスト化を図り易い。
8) 下地枠3a、3bの嵌合溝7a、7bに縦枠10a、10bを嵌合して取り付けるので、壁の面Kから縦枠10a、10bが引っ込んでいる。図8に符号Kを示してある。この為、ドア21を吊込み、開閉自在に保持する為のヒンジ22が壁の面Kから外へ飛び出さない。丁番の場合も同様である。従って、部屋内の歩行が安全となる。
9) 下地枠3a、3bの嵌合溝7a、7bに縦枠10a、10bを嵌合して取り付けるので、下地枠3a、3bに形成する嵌合溝7a、7bの深さと、それに対する縦枠10a、10bの嵌合度と調節することによって左右の縦枠10a、10b間の有口開口寸法をより広くできる。一例として建物及び壁の仕様を従来のままとしても、750mm以上の開口寸法を確保できる。
10) 特に枠−枠納まりがよくなる。これは建具枠と建具枠、建具枠と開口サッシュ枠の互いの干渉が無く施工できることを意味する。
図8に於いてこれを説明すると、符号イは一方の壁、ロは他方の壁、A1はドア21を吊込む為の一方の壁イと他方の壁ロの間の開口部、ハは第三の壁、A2はドア21を吊込む為の一方の壁イと第三の壁ハとの間の開口部、ニは部屋、ホ、ヘは各々廊下を示している。この図から明らかなように、一方の壁イには、開口部A1の為の縦枠10aを取り付けると共に、それと90度向きを変えた位置に開口部A2の為の別の縦枠10aをも取り付けることができる。つまり、下地枠3aに嵌合溝7aを形成し、そこに縦枠10aを嵌合して取付部材11により取り付ければよく、縦枠10aが壁面Kから飛び出さないので、その一方の壁イには互いに90度を成して二つの縦枠10aを相互に干渉することなく取り付けることができる。即ち枠一枠の納まりが可能となる。更にはドア21を開閉自在に支持するヒンジ22を壁面Kから飛び出さないようにできるから、そのヒンジ22の取付位置を自由に選択でき、ドア21の開き方向及びその開き勝手を自由に選べる。図8の例では開口部A1のドア21はその開き方向は廊下ヘ側に向かっていて、開口部A2のドア21はその開き方向は部屋ニ側に向かっている。この反対も可能となる。又開き勝手についても、開口部A2の為のドア21は矢示Mであるが、ヒンジ22を反対につけて矢示Nとすることもできる。これらはヒンジ22が壁面Kから飛び出さず歩行に危険ではなく、自由に設定できるからである。
2 壁下地
3a、3b 建具下地枠
4 ブラスターボード
5 幅木
6 クロス
6a クロスの端部
A、A1、A2 開口部
7a、7b 嵌合溝
8 下地枠の表面
9 嵌合溝の端部
10a、10b 縦枠
11 取付部材
12 ネジ部
13 固定部
14 フランジ
15 回転部
16 取付リング
17 ロックプレート
18 切欠部
19 嵌合穴
20 ビス
R 六角レンチ
21 ドア
22 ヒンジ
23 戸当り
K 壁面
Claims (1)
- 左右の壁各々に下地枠3a、3bを取り付け、次いでそれら壁に必要な幅木5を施工し、クロス6を貼り終えた後に、上記左右の下地枠3a、3b各々に対して、左右の建具枠10a、10bを鉛直度、真直度、隙間調節を行いながら取り付け部材11を用いて取り付け、而る後にドア、サッシュ等を取り付ける工法に於いて、
上記左右の下地枠3a、3b各々に建具枠の嵌合用の嵌合溝7a、7bを予め形成しておくと共に、建具枠10a、10bの幅を壁の厚さ以下と成し、その左右各々の嵌合溝7a、7bに対して左右各々の建具枠10a、10bを嵌合させて、取り付け部材11を用いて取り付け、建具枠を壁の厚み内に納めるようにして取り付ける建具枠の完全後付け工法。
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