JP2006232992A - インク組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 1,2−アルカンジオールと、主溶媒としての水とを少なくとも含んでなるインク組成物であって、蟻酸、酢酸、ペンタン酸、またはエステル体を実質的に含まないことを特徴とする
【選択図】 なし
Description
インク組成物は、インク組成物を用いた記録方式に用いられる。インク組成物を用いた記録方式とは、例えば、インクジェット記録方式、ペン等による筆記具による記録方式、その他各種の印字方式が挙げられる。本発明によるインク組成物は、インクジェット記録方法に好ましく用いられる。より好ましくは、本発明によるインク組成物は、電歪素子の機械的変形によりインク滴を形成するインクジェットヘッドを用いたインクジェット記録方法において用いられる。
本発明によるインク組成物は、1,2−アルカンジオールを含んでなり、蟻酸、酢酸、ペンタン酸、またはエステル体を実質的に含まないものである。なお、以下でこの四種の化合物をまとめて「不純物」と言うことがある。また、ここで、「実質的に」とは、上記の各化合物がインク中に全く存在しないこと、または、存在したとしても、各化合物の含有量が、10ppm以下であることを意味する。
本発明によるインク組成物は着色剤として染料、または顔料を用いることができるが、耐光性、耐水性等の観点からは、顔料を用いることが好ましい。本発明において、顔料としては、分散剤によりインク組成物中に分散させることができるものである限りいずれの顔料も選択可能である。したがって、このような顔料としては、記録媒体上に記録した場合にいずれの色を発色するものであってもよく、また、無機顔料、または有機顔料のいずれであってもよい。またこれらの混合物であってもよい。
本発明において、顔料は、顔料を分散させる分散剤によりインク組成物中に分散されるものである。本発明の好ましい態様によれば、これらの顔料は、分散剤で水性媒体中に分散させて得られた顔料分散液としてインクに添加されるのが好ましい。
本発明によるインク組成物は、ノニオン系界面活性剤をさらに含んでなることが好ましい。このようなノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアミド、および、後述するアセチレングリコール系界面活性剤等が挙げられる。これらは二種以上を混合して使用してもよい。
上記の式(a)で表される化合物の中で特に好ましくは2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3オールなどが挙げられる。上記の式(a)で表されるアセチレングリコール系界面活性剤として市販品を利用することも可能であり、その具体例としてはサーフィノール82、104、440、465、485、またはTG(いずれもAir Products and Chemicals.Inc.より入手可能)、オルフィンSTG、オルフィンE1010(商品名)(以上、日信化学社製)が挙げられる。これらのアセチレングリコール系界面活性剤は、2種以上を混合して使用してもよい。
具体的には、ビックケミー・ジャパン社製のBYK347、同348等を使用できる。
[前記式中、Rは炭素数1〜6のアルキル基、フェニル基、またはベンジル基、好ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基、またはブチル基であり、xは1〜3、好ましくは2または3であり、yは1〜8、好ましくは1〜5、より好ましくは1〜3である]。
本発明によれば、前記インク組成物を記録媒体に付着させて印字を行う記録方法が提供される。ここで、インク組成物を用いる前記記録方法としては、例えば、インクジェット記録方法、スクリーン印刷、ペン等による筆記具による記録方法、その他各種の印刷方法が挙げられる。
純度99.6%の1,2−ヘキサンジオールを用意した(この1,2−ヘキサンジオールを、以下、未精製ヘキサンジオールという)。この未精製ヘキサンジオールを、蒸留することにより不純物を分離し、精製を行った。(この、精製した1,2−ヘキサンジオールを、以下、精製ヘキサンジオールという)。
インク組成物A1(実施例)
ブラック顔料としてカーボンブラック20g、水溶性樹脂分散剤としてスチレン−アクリル酸共重合体(分子量7000、酸価120)を4g、および水を76g混合して、ジルコニアビーズによるボールミルにて10時間分散処理を行った。得られた分散原液を孔径約8μmのメンブランフィルタ(日本ミリポア・リミテッド製)で濾過して粗大粒子を除き、水で顔料濃度10重量%になるまで濾液を希釈して、ブラック顔料分散液A1を調製した。
精製ヘキサンジオールに代えて、未精製ヘキサンジオールを使用した以外は、上記インク組成物A1と同様にして、インク組成物A2を調製した。
シアン顔料としてC.I.ピグメントブルー15:3を20g、水溶性樹脂分散剤としてスチレン−アクリル酸共重合体(分子量7000、酸価120)を4g、および水を76g混合して、ジルコニアビーズによるボールミルにて10時間分散処理を行った。得られた分散原液を孔径約8μmのメンブランフィルタ(日本ミリポア・リミテッド製)で濾過して粗大粒子を除き、水で顔料濃度10重量%になるまで濾液を希釈して、シアン顔料分散液B1を調製した。
精製ヘキサンジオールに代えて、未精製ヘキサンジオールを使用した以外は、上記インク組成物B1と同様にして、インク組成物B2を調製した。
<溶液物性の評価>
得られた各インク組成物の表面張力、pH、および粘度について測定を行った。表面張力は、液体表面張力計(CBVP―A3型、協和界面科学製)を用い、20±2.0℃での表面張力を測定した。また、pHは、pH測定器(F−22型、堀場製作所製)を用いて測定を行った。さらに、粘度は自動粘度計(離合製)を用いて、20±0.3℃の条件下で測定した。
Claims (7)
- 1,2−アルカンジオールと、主溶媒としての水とを少なくとも含んでなるインク組成物であって、蟻酸、酢酸、ペンタン酸、またはエステル体を実質的に含まないことを特徴とする、インク組成物。
- 前記1,2−アルカンジオールを1.0〜10.0重量%含んでなる、請求項1に記載のインク組成物
- 前記1,2−アルカンジオールが、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、およびそれらの混合物からなる群から選択されるものである、請求項1または2に記載のインク組成物。
- 顔料と、該顔料を分散させる分散剤とを含んでなる、請求項1〜3のいずれか一項に記載のインク組成物。
- インクジェット記録方法において用いられる、請求項1〜4のいずれか一項に記載のインク組成物。
- インク組成物の液滴を吐出し、該液滴を記録媒体に付着させて印字を行うインクジェット記録方法であって、インク組成物として請求項1〜5のいずれか一項に記載のインク組成物を用いる、インクジェット記録方法。
- 請求項6に記載の記録方法によって記録が行われた、記録物。
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