JP2006231487A - 磁気援用加工法及びこれに用いられる磁性工具 - Google Patents
磁気援用加工法及びこれに用いられる磁性工具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006231487A JP2006231487A JP2005052498A JP2005052498A JP2006231487A JP 2006231487 A JP2006231487 A JP 2006231487A JP 2005052498 A JP2005052498 A JP 2005052498A JP 2005052498 A JP2005052498 A JP 2005052498A JP 2006231487 A JP2006231487 A JP 2006231487A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic
- tool
- magnetic tool
- permanent magnet
- pin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
Abstract
【解決手段】 変動磁場中に磁性工具11を配し、磁場の変動によって磁性工具11に運動を与え、磁性工具11を工作物に衝突させることで加工を行う磁気援用加工法であって、磁性工具11として、少なくとも永久磁石材料を有するものを用いる。磁性工具11として、その磁極端部には、その磁力により、磁性粒子又は磁性砥粒1,3を付着させることもできるし、加工に必要な別の工具4,5を接合することもできる。また、磁性工具11の少なくとも側面部を非磁性の保護層6で被覆したり、磁気異方性を有するピン形状のものとすることも好ましい。
【選択図】 図3
Description
実験装置及び実験方法;図4は、変動磁場を利用した実験装置の一例を示す模式図(a)と外観図(b)である。図4(a)、(b)に示す電磁コイル10に交流電流(50Hz)を通電すると、電磁コイル10の鉄心80上に設置した非磁性(プラスチック製)加工容器20内に、N・S変動磁場が与えられる。磁性ピン工具30の挙動(工作物40に対する加工力)をより向上させるため、本実験においては、水平方向に永久磁石(N極50及びS極60)を設置して磁場の変化を強化した。また、電磁コイル10及び永久磁石50、60それぞれの磁気回路における磁気抵抗が小さくなるようにヨーク70(図4(b)参照。)を用いた。
図5は、1個の磁性ピン工具が工作物表面を叩いた後の観察結果を示しており、(a)は永久磁石材料からなる磁性ピン工具を用いた場合の打痕であり、(b)はSUS304材料からなるピン工具を用いた場合の打痕である。図5に示す結果は代表例であり、いくつかの観察結果もほぼ同様な傾向を示した。図5(a)に示すように、永久磁石材料からなる磁性ピン工具を用いた場合の打痕は深くかつ大きかったが、図5(b)に示すように、SUS304材料からなるピン工具を用いた場合の打痕は浅くかつ小さいものであった。このことから、永久磁石材料からなる磁性ピン工具の加工力はかなり高く、SUS304材料からなるピン工具の加工力は小さいことがわかった。
実施例1と同様の実験装置及び2種類のピン工具を用い、電磁コイル10に通電した電流値を種々変化させたとき、ピン工具が容器表面を打撃するときの音圧を騒音計により測定した。その結果を図6(a)、(b)に示す。図6(a)、(b)において、横軸は電磁コイルへの通電電流値(A:アンペア)であり、縦軸は騒音レベルを表す音圧(dB)である。図6(a)は永久磁石材料からなるピン工具の場合であり、図6(b)はSUS304材料からなるピン工具の場合である。永久磁石材料からなるピン工具を用いたときの騒音は、SUS304材料からなるピン工具を用いたときの騒音の約6倍も高いことがわかる。このことから、永久磁石材料からなるピン工具が非磁性容器を打撃するときの衝撃力は、SUS304材料からなるピン工具が非磁性容器を打撃するときの衝撃力よりも著しく高いことが言え、実施例1の結果と同じ傾向が示された。
永久磁石材料からなる大きめのピン工具(外径:6mm、長さ:12mm、材質:Nd−Fe−B希土類永久磁石)に対して、磁性砥粒(平均粒径:510μm、材質:鉄とWA研磨材とから構成されたもの)をその磁極端面に多数個磁気吸着させた。このピン工具を実施例1と同じ実験装置内に配置し、導線のエナメル被覆の剥離実験を行った。なお、用いた導線は、外径:1.6mmの銅導体上に、厚さ50μmのエナメル絶縁被膜が被覆されたものである。剥離実験の結果、永久磁石材料からなるピン工具の磁極端面に磁気付着させた磁性砥粒は、その磁極端面に付着したままの状態にあり、工具は三次元的な活発な挙動をして導線に衝突し、エナメル被覆を剥離できることが確認された。
実施例3で用いた永久磁石材料からなる大きめのピン工具と同様のものを用い、その磁極端面に鋼球(球径2mm)を接着剤で接着して変動磁場中の挙動を観察した。その結果、鋼球の接着により工具の重さは5倍になっているが、永久磁石材料からなるピン工具は活発な三次元挙動をすることを確認した。なお、従来から用いられているSUS304細線ピン工具の端面にも同様に鋼球を接着して変動磁場中の挙動を観察したところ、重くなりすぎて全く動かなかった。このことから、永久磁石材料からなるピン工具の変動磁気力は著しく大きく、ピン工具の端面に各種の付属工具を搭載できることを確かめることができた。
12a,12b 永久磁石材料
12c 強磁性材料
1,2,3 性メディア
4 弾性研磨材
5 砥石
6 保護膜
10 電磁コイル
20 加工容器
30 磁性ピン工具
40 工作物
50 N極
60 S極
70 ヨーク
80 鉄心
Claims (7)
- 変動磁場中に磁性工具を配し、磁場の変動によって当該磁性工具に運動を与え、当該磁性工具を工作物に衝突させることで加工を行う磁気援用加工法において、前記磁性工具として、少なくとも永久磁石材料を有するものを用いることを特徴とする磁気援用加工法。
- 変動磁場中に磁性工具を配し、磁場の変動によって当該磁性工具に運動を与え、当該磁性工具を工作物に衝突させることで加工を行う磁気援用加工法に用いられる磁性工具であって、少なくとも永久磁石材料を有するものであることを特徴とする磁性工具。
- 前記磁性工具の磁極端部には、その磁力により、磁性粒子又は磁性砥粒が付着していることを特徴とする請求項2に記載の磁性工具。
- 前記磁性工具の磁極端部には、加工に必要な別の工具が接合されていることを特徴とする請求項2に記載の磁性工具。
- 前記磁性工具の少なくとも側面部が、非磁性の保護層により被覆されていることを特徴とする請求項2に記載の磁性工具。
- 前記磁性工具が、磁気異方性を有するピン形状のものであることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の磁性工具。
- 前記磁性工具が、3つ以上の磁極端部を有する多頭ピン形状を有し、かつ磁気異方性を有するものであることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項に記載の磁性工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005052498A JP4185985B2 (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | 磁気援用加工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005052498A JP4185985B2 (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | 磁気援用加工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006231487A true JP2006231487A (ja) | 2006-09-07 |
JP4185985B2 JP4185985B2 (ja) | 2008-11-26 |
Family
ID=37039690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005052498A Active JP4185985B2 (ja) | 2005-02-28 | 2005-02-28 | 磁気援用加工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4185985B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015100915A (ja) * | 2013-11-27 | 2015-06-04 | 洛陽双瑞精鋳▲タイ▼業有限公司 | 超薄型蓋付きゴルフクラブヘッドの生産方法 |
CN108555764A (zh) * | 2018-06-08 | 2018-09-21 | 辽宁科技大学 | 导磁管内表面研磨抛光装置 |
-
2005
- 2005-02-28 JP JP2005052498A patent/JP4185985B2/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015100915A (ja) * | 2013-11-27 | 2015-06-04 | 洛陽双瑞精鋳▲タイ▼業有限公司 | 超薄型蓋付きゴルフクラブヘッドの生産方法 |
CN108555764A (zh) * | 2018-06-08 | 2018-09-21 | 辽宁科技大学 | 导磁管内表面研磨抛光装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4185985B2 (ja) | 2008-11-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6146243A (en) | Method and apparatus for finishing works magnetically by generating alternating magnetic fields | |
JP2007268689A (ja) | 磁気研磨装置、磁気研磨方法及びそれらに使用される加工工具 | |
JP4139906B2 (ja) | 開口パターン付き薄板の研磨方法及び磁気研磨装置 | |
JP4423425B2 (ja) | 振動磁気研磨方法及び装置並びに工具 | |
JP6371645B2 (ja) | 磁石工具を用いた磁気研磨方法及び磁気研磨装置 | |
JP4185985B2 (ja) | 磁気援用加工法 | |
JP2007045878A (ja) | 磁性砥粒 | |
Deepak et al. | Effect of rotational motion on the flat work piece magnetic abrasive finishing | |
JPS59161262A (ja) | 磁気吸引式研摩方法 | |
JPWO2006090741A1 (ja) | 磁気表面処理方法 | |
JPS61265261A (ja) | 内面磁気研磨加工方法 | |
JP2002283216A5 (ja) | ||
JP4185986B2 (ja) | 磁気バリ取り方法 | |
JP5499414B2 (ja) | 変動磁場を利用した粒子分散型混合機能性流体の形状復元力の増大方法とこれを利用した研磨装置および研磨法 | |
JP2007210073A (ja) | 磁気研磨装置及び磁気研磨加工用工具 | |
JP4843780B2 (ja) | 電気・磁気複合加工方法 | |
JP7026927B2 (ja) | 磁気研磨方法及び磁気研磨装置 | |
JP2002192453A (ja) | 磁気援用加工方法およびその装置 | |
JP4478795B2 (ja) | 磁性砥粒及び磁気研磨法 | |
JPS63221965A (ja) | 管材の研磨方法および装置 | |
CN111843627A (zh) | 一种基于磁性复合流体的抛光方法及抛光装置 | |
JP4471197B2 (ja) | 加工圧制御が不要な研磨方法 | |
JP2015168029A (ja) | 磁気研磨方法及び研磨スラリー | |
JP2002028855A (ja) | 磁気バニシング加工方法およびその装置 | |
JP2009023037A (ja) | 磁気研磨装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080110 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080212 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080414 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080513 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080714 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080812 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |