JP2006230806A - 遊技機、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】図柄を停止させる際の緊張感を緩和するとともに、遊技者の技量によって生じる利益の格差を縮める。
【解決手段】当選役抽選で当選役に当選した場合、インデックス検知信号が入力されたときにリールの回転位置が検出される。回転位置の検出後、入賞時間と非入賞時間とが算出されタイマーが作動される。そして、タイマーの時間とリールの回転位置とが監視される。入賞時間ではストップボタンの操作が有効化され、非入賞時間ではストップボタンの操作が無効化される。遊技者がストップボタンを押下したタイミングが入賞時間であると当選図柄が入賞有効ライン上に停止して当選役が入賞する。
【選択図】 図3
【解決手段】当選役抽選で当選役に当選した場合、インデックス検知信号が入力されたときにリールの回転位置が検出される。回転位置の検出後、入賞時間と非入賞時間とが算出されタイマーが作動される。そして、タイマーの時間とリールの回転位置とが監視される。入賞時間ではストップボタンの操作が有効化され、非入賞時間ではストップボタンの操作が無効化される。遊技者がストップボタンを押下したタイミングが入賞時間であると当選図柄が入賞有効ライン上に停止して当選役が入賞する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、パチンコ店などの遊技場に設置して使用される遊技機に関するものである。
本明細書中では遊技機の1つとしてパチスロ機を例に挙げて説明しているため、遊技を行うための遊技媒体としてメダルを用いて説明するが、遊技媒体としてはパチンコ玉など他の媒体も含む。また、「メダルの投入」には、実際にメダル投入口にメダルを投入することの他に、クレジットされたメダルをベットボタンなどにより投入(ベット)することを含む。さらに、ハズレ又は当選役のいずれかを決定する抽選を当選役抽選、当選役に対応する図柄を入賞有効ライン上に揃えた状態を入賞、当選役抽選により当選役に当選し、これが入賞されるまでの状態を内部入賞とする。
パチンコ店などの遊技場に設置されたスロットマシンはパチスロ機と称されている。パチスロ機では、例えばメダルの投入、リールの回転を開始させるスタートレバーの押下、リールを停止させるストップボタンの押下など1回の遊技中に複数の操作が行われるため、遊技者の操作に従ってパチスロ機を正確に動作させることが必要とされている。このため、例えば特許文献1では、メダルが投入された直後はスタートレバーの操作を無効化(スタートレバーの押下に応答してリールが回転を開始しない状態)することが提案されている。これにより、投入したメダルの検知が終了する前にスタートレバーの押下が検知されてしまい、遊技者の意図に反した枚数のメダルがベットされた状態で遊技が開始されることを防止している。
また、スロットマシンでは、ストップボタンが押下されたときに、例えば入賞有効ライン上に位置している図柄から連続する所定個数(いわゆる引き込み範囲)の図柄の中に当選図柄(当選役抽選により決定された当選役に対応する図柄)が含まれているか否かが判定される。そして、引き込み範囲内に当選図柄が含まれている場合にはリールが停止するまでの時間が遅延され、当選図柄が入賞有効ライン上に停止する。これにより、当選図柄が入賞有効ライン上に位置するときにストップボタンを操作することのできない遊技者でも当選役を入賞させることが可能になり、遊技を公平に行うことができるようになっている。
特許第3224148号公報
しかしながら、上述したスロットマシンでは、スロットマシンの機種や当選役の種類によって引き込み範囲の広さが様々であるため、引き込み範囲の広さによっては技量の低い初心者は当選役を入賞させることが困難となるときがあった。このため、引き込み範囲を設定しても遊技が公平性に欠けてしまい、このことが初心者のスロットマシンへの興味が削がれる一因となっていた。
また、上述したスロットマシンでは、ストップボタンを一度押下してしまうと遊技の結果が決まってしまうため、ストップボタンを押下したときのタイミングの誤りは、遊技者の獲得するメダルの枚数に損失を生じさせる。このため、遊技者はストップボタンを押下するたびに緊張感を強いられることになり、ストップボタンを押下するタイミングを図ることは遊技を長時間行ったときの疲労の一因となっていた。このことは、短時間で遊技を切り上げる遊技者を増加させ、スロットマシンの稼働率を低下させてしまう原因となっていた。
上記問題点を解決するために、本発明は、図柄を停止させる際の緊張感を緩和するとともに、遊技者の技量によって生じる利益の格差を縮めることができるようにした遊技機、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の遊技機は、回転位置を検出するためのインデックスが固着され、遊技の開始操作に応答して回転を開始するリールと、前記インデックスが検知されたときの位置を基準位置として前記リールの回転位置を検出するリール制御手段とを備え、抽選で決定された図柄が引き込み範囲内を通過しているときに前記リールの停止操作が行われた場合、前記リール制御手段は、前記図柄が入賞有効ライン上に停止するように前記リールの停止制御を行う遊技機において、前記リールが1回転する時間と前記基準位置から前記図柄までの距離とに基づき、前記図柄が前記引き込み範囲内を通過する入賞時間と前記図柄が前記引き込み範囲外を通過する非入賞時間とを前記開始操作が行われたときに算出する入賞時間算出手段と、前記入賞時間では前記停止操作を無効化し、前記非入賞時間では前記停止操作を有効化する停止操作制限手段とを設けたものである。
なお、「無効化」とは、操作を行ってもその機能によって遊技機が動作しない処理を示し、具体的には例えばリールの停止操作が行われたときに入力された信号をキャンセルする処理、あるいは、該信号を保留する処理などが挙げられる。また、「有効化」とは、操作が行われたときにその機能によって遊技機を動作させる処理を示し、具体的には例えばリールの停止操作が行われたときに入力された信号に応答してリールを停止させる処理、あるいは、保留された該信号を受け付けてリールを停止させる処理などが挙げられる。
上記目的を達成するために、本発明のプログラムは、インデックスが検知されたときの位置を基準位置としてリールの回転位置を検出するとともに、抽選で決定された図柄が引き込み範囲内を通過しているときにリールの停止操作が行われた場合、前記図柄が入賞有効ライン上に停止するように前記リールの停止制御を行うリール制御手段と、前記リールが1回転する時間と前記基準位置から前記図柄までの距離とに基づき、前記図柄が前記引き込み範囲内を通過する入賞時間と前記図柄が前記引き込み範囲外を通過する非入賞時間とを算出する入賞時間算出手段と、前記入賞時間では前記停止操作を無効化し、前記非入賞時間では前記停止操作を有効化する停止操作制限手段として遊技機のコンピュータを機能させるためのものである。
上記目的を達成するために、本発明の記録媒体は、インデックスが検知されたときの位置を基準位置としてリールの回転位置を検出するとともに、抽選で決定された図柄が引き込み範囲内を通過しているときにリールの停止操作が行われた場合、前記図柄が入賞有効ライン上に停止するように前記リールの停止制御を行うリール制御手段と、前記リールが1回転する時間と前記基準位置から前記図柄までの距離とに基づき、前記図柄が前記引き込み範囲内を通過する入賞時間と前記図柄が前記引き込み範囲外を通過する非入賞時間とを算出する入賞時間算出手段と、前記入賞時間では前記停止操作を無効化し、前記非入賞時間では前記停止操作を有効化する停止操作制限手段として遊技機のコンピュータを機能させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能なものである。
本発明によれば、図柄が引き込み範囲内を通過する入賞時間ではリールの停止操作を無効化し、図柄が前記引き込み範囲外を通過する非入賞時間ではリールの停止操作を有効化するので、リールの停止操作を行うタイミングを図ることなく図柄を入賞有効ライン上に停止させることが可能になり、図柄を停止させる際の緊張感を緩和するとともに、遊技者の技量によって生じる利益の格差を縮めることができる。
スロットマシン10は、収納箱11と前面扉12とからなる筐体10aを備えている。前面扉12には表示窓13が設けられている。表示窓13の奥には第1リール14a、第2リール14b、第3リール14cが回転自在に組み込まれている。第1〜第3リール14a〜14cの外周には複数種類の図柄が一定の間隔で配列されている。第1〜第3リール14a〜14cが停止した状態では表示窓13を通して1リール当たり3個の図柄が観察できる。そして、各リールの図柄を1個ずつ組み合わせた直線状の入賞有効ライン15が横3本と斜め2本との合計5本設定されている。
メダル投入口16から1枚のメダルを投入したときには中段の入賞有効ライン15が有効化される。2枚のメダルを投入したときには中段の入賞有効ライン15に上段及び下段の入賞有効ライン15を加えた横3本の入賞有効ライン15が有効化される。3枚のメダルを投入したときには上段、中段、下段の3本に斜めの2本を加えた合計5本の入賞有効ライン15が有効化される。
スロットマシン10では、50枚を限度にメダルをクレジット(貯留)することが可能になっている。クレジットされているメダルの枚数はクレジット枚数表示器17により表示される。
スタートレバー18が押下(遊技の開始操作)されると第1〜第3リール14a〜14cが一斉に回転を開始する。当選役抽選でハズレとなった場合は、第1〜第3リール14a〜14cの回転が開始してから一定時間が経過するとストップボタン19a〜19cの操作(リールの停止操作)が有効化される。また、当選役抽選で当選役に当選した場合は、後述する引き込み範囲を当選図柄が通過したときにストップボタン19a〜19cの操作が有効化される。ストップボタン19a〜19cが押下されると、それぞれに対応する第1〜第3リール14a〜14cが個別に停止される。
前面扉12の下部にはメダル受け皿20が設けられている。メダル受け皿20には、当選役が入賞したときに当選役の種類に応じた枚数のメダルが払い出し口21から払い出される。
図2に示すように、スロットマシン10の作動は基本的にCPU(停止操作制限手段)30a及びメモリ31を含むメイン制御部30によって管制される。メイン制御部30にはCPU30a及びメモリ31の他、第1〜第3リール14a〜14cの停止制御を行うときに作動される入賞時間算出部(入賞時間算出手段)38、タイマー39、当選役抽選(抽選)を行う当選役決定部40などが設けられている。
メダルセンサ32はメダル投入口16から投入された適正なメダルを検知し、メダルの検知信号をCPU30aに入力する。CPU30aは、投入された1〜3枚のメダルの枚数をメダルセンサ32からの検知信号に基づいて計数し、入賞有効ライン15を有効化する本数を決定する。
スタート信号センサ33はスタートレバー18が押下されたことを検知する。スタートレバー18の押下が検知されると、遊技スタート信号がスタート信号センサ33からCPU30aに入力される。CPU30aは、遊技スタート信号に応答して第1〜第3リール14a〜14cを回転させ、メモリ31のROM領域に格納されたプログラムにしたがって遊技の処理を開始する。
各リールの駆動及び停止制御はCPU30aとリール駆動コントローラ34とによって行われる。なお、CPU30aとリール駆動コントローラ34とはリール制御手段を構成する。第1〜第3リール14a〜14cはそれぞれステッピングモータ35a〜35cの駆動軸に取り付けられている。そして、各ステッピングモータ35a〜35cの駆動を制御することにより第1〜第3リール14a〜14cの制御が行われる。なお、メモリ31のRAM領域は、毎回の遊技ごとに利用されるフラグやデータなどの一時的保管や書き換えなどに用いられる。
ステッピングモータ35a〜35cは、CPU30aから供給された駆動パルスの個数に応じた回転角で回転する。このため、CPU30aは、ステッピングモータ35a〜35cに供給する駆動パルスの個数を制御することによって第1〜第3リール14a〜14cの回転角を制御し、駆動パルスの供給を絶つことによりリールを停止させる。
第1〜第3リール14a〜14cには、その基準位置にインデックス36a〜36cが一体に形成されている。また、3つのインデックス36a〜36cのそれぞれに対応するフォトセンサ37a〜37cが設けられている。フォトセンサ37a〜37cは、第1〜第3リール14a〜14cが1回転するごとにインデックス36a〜36cの通過を検知する。インデックス36a〜36cが検知されると、フォトセンサ37a〜37cからCPU33にインデックス検知信号が入力される。
CPU30aには、各々のステッピングモータ35a〜35cに供給された駆動パルスの個数を計数するパルスカウンタが設けられている。CPU30aは、インデックス検知信号が入力されたときにパルスカウンタのカウント値をクリアする。したがって、それぞれのパルスカウンタには、各リールの1回転内の回転角に対応した駆動パルスの個数が逐次に更新しながら保存されることになる。
メモリ31のROM領域には図柄テーブルが格納されている。図柄テーブルでは、各リールの基準位置からの回転角に対応した駆動パルスの個数と、第1〜第3リール14a〜14cに配列された図柄を示す図柄コードとが対応づけられている。CPU30aは、この図柄テーブルを参照しながら、リールごとのパルスカウンタのカウント値を監視することによってリールの回転位置を検出できる。これにより、例えば中段の入賞有効ライン15上にどの図柄が移動してきているのかを識別する、あるいは、さらにどの程度リールを回転させれば目的の図柄が入賞有効ライン15上に移動してくるのかを予測することができる。
ストップボタン19a〜19cが押下されてストップ信号が入力されると、CPU30aとリール駆動コントローラ34は、対応する第1〜第3リール14a〜14cの停止制御を行う。第1〜第3リール14a〜14cの停止制御は停止テーブルを用いたテーブル方式により行われる。
第1〜第3リール14a〜14cの外周面は所定の範囲ごとに21コマに区画されている。各コマには図柄が1個づつ割り当てられている。この結果、第1〜第3リール14a〜14cに配列されている図柄の数は21個となっている。メモリ31のROM領域には、前述した図柄テーブルとは別個に複数の停止テーブルが格納されている。
停止テーブルでは、ストップボタン19a〜19cが押下されたときに入賞有効ライン15上に位置する図柄の図柄コードと、ストップボタン19a〜19cが押下されてから第1〜第3リール14a〜14cが停止するまでに要するコマ数(引き込み範囲)とが対応づけられている。ストップボタン19a〜19cが押下されたときにCPU30aは停止テーブルを参照し、当選図柄が引き込み範囲内に位置するか否かによって入賞有効ライン15上に当選図柄を停止させるか否かを決定する。このように、引き込み範囲内に位置する当選図柄を入賞有効ライン15上に停止させる停止制御を引き込み制御と称する。
停止テーブルでは、引き込み範囲が最大5コマ(入賞有効ライン15上の図柄から連続する図柄5個分の0〜4コマの範囲)に設定されている。そして、当選図柄の種類や第1〜第3リール14a〜14cの停止順序、入賞有効ライン15上に既に停止された図柄の種類によって引き込み範囲が変化するように停止テーブルが選択される。
当選役に当選していない場合で当選図柄の組み合わせが入賞有効ライン15上に揃うようにストップボタン19a〜19cが押下された場合は、入賞が発生しないように停止テーブルが選択される。すなわち、すでに停止している図柄との組み合わせで入賞とならない図柄を停止させる停止テーブルが選択される。これにより、当選役抽選で当選していない当選役が入賞不能となる。このように、当選役が入賞しないように図柄を入賞有効ライン15上に停止させる停止制御を蹴飛ばし制御と称する。
なお、第1〜第3リール14a〜14cの停止制御は、例えば当選した当選役の種類及びストップボタン19a〜19cが押下されたタイミングに応じて入賞有効ライン15上に停止させる図柄の優先順位を決定するコントロール方式など、適宜の方式によって行ってよい。コントロール方式では、ストップボタン19a〜19cが押下されたときに、引き込み範囲内で優先順位の最も高い図柄が入賞有効ライン15上に停止される。
インデックス検知信号が入力され、第1〜第3リール14a〜14cの回転位置が検出されると、CPU30aは入賞時間算出部38を作動する。入賞時間算出部38では、第1〜第3リール14a〜14cが1回転する時間を第1〜第3リール14a〜14cの全21コマで除することによって算出された1コマあたりの通過時間(以下、単位通過時間)が予め設定されている。
また、入賞時間算出部38には、第1〜第3リール14a〜14cの基準位置から当選図柄までのコマ数(距離)、引き込み範囲のコマ数、引き込み範囲から基準位置までのコマ数がCPU30aから入力される。なお、基準位置から当選図柄までのコマ数が5コマ以内であった場合、及び引き込み範囲から基準位置までのコマ数が0コマであった場合は、それぞれのコマ数は「0」がCPU30aに入力される。
そして、入賞時間算出部38では、引き込み範囲のコマ数と単位通過時間とを乗じた入賞時間が算出される。また、入賞時間算出部38では、単位通過時間と当選図柄までのコマ数とを乗じ、さらにこの結果から入賞時間を減じることによって、当選図柄が引き込み範囲に到達するまでの非入賞時間を算出する。さらに、入賞時間算出部38では、引き込み範囲から基準位置までのコマ数と単位通過時間とを乗じて非入賞時間を算出する。算出された入賞時間と2種類の非入賞時間はCPU30aにフィードバックされる。
CPU30aは、入賞時間と2種類の非入賞時間とをROM31のRAM領域に書き込み、さらに第1〜第3リール14a〜14cが基準位置に回転してきたときにタイマー39を作動させる。タイマー39の時間は第1〜第3リール14a〜14cの1回転ごとにリセットされる。これにより、タイマー39では、第1〜第3リール14a〜14cの回転に同期して時間が計測される。そして、CPU30aは、リールの回転位置とタイマー39の時間を監視することによって入賞時間と非入賞時間とを識別し、非入賞時間にストップボタン19a〜19cが押下された場合は押下信号をキャンセルし、入賞時間にストップボタン19a〜19cが押下された場合は押下信号を受け付ける。すなわち、非入賞時間ではストップボタン19a〜19cの操作が無効化され、入賞時間ではストップボタン19a〜19cの操作が有効化される。これにより、入賞時間でのみ第1〜第3リール14a〜14cを停止させことが可能になる。
スタート信号センサ33から遊技スタート信号が入力されると、CPU30aは当選役決定部40を作動させる。当選役決定部40は乱数発生器と乱数値サンプリング回路とを備え、遊技スタート信号が入力されるたびに乱数値を1つ抽選する。そして、当選役決定部40では、抽選した乱数値を抽選テーブルと照合することによって当選役に当選させるか否かが決定される。当選役に当選すると、これに対応する当選図柄が停止するように第1〜第3リール14a〜14cの停止制御が行われるので、当選役抽選は引き込み範囲内を通過する図柄を決定する抽選を行っていると言い換えることができる。
なお、設定する当選役としては、例えばBB(ビックボーナス)モードに移行させるBB、RB(レギュラーボーナス)モードに移行させるRB、メダルの払い出しを伴う小役、次回の遊技をメダルの投入なしに行うことができるリプレイ、メダルの払い出しは伴わないが遊技者が有利になる0枚役など適宜に設定してよい。
ホッパー装置41は、メダルの払い出しを伴う当選役に当選した場合に規定枚数のメダルをメダル受け皿20に払い出す。払い出すメダルの枚数を決めた配当テーブルはメモリ31のROM領域に格納されている。CPU30aは配当テーブルから払い出し枚数を読み出してホッパー装置41を駆動させる。
次に上記のように構成されたスロットマシンの作用について説明する。図3に示すように、遊技の開始に先立ってメダルを投入し、遊技者がスタートレバー18の操作を行うとスタート信号センサ33からCPU30aに遊技スタート信号が入力される。遊技スタート信号が入力されるとCPU30aは当選役決定部40で当選役抽選を行わせる。
当選役抽選で当選役に当選した場合、インデックス検知信号が入力されたときにCPU30aは第1〜第3リール14a〜14cの回転位置を検出する。回転位置の検出後、CPU30aは入賞時間と非入賞時間とを算出するための各種コマ数を入賞時間算出部38に入力する。これに応答して入賞時間算出部38では入賞時間と非入賞時間とが算出される。この後、CPU30aは、算出された各時間をメモリ31に書き込み、インデックス検知信号が入力されたときにタイマー39を作動させる。そして、CPU30aは、タイマー39の時間と第1〜第3リール14a〜14cの回転位置とを監視する。
CPU30aは、入賞時間ではストップボタン19a〜19cの操作を有効化し、非入賞時間ではストップボタン19a〜19cの操作を無効化する。遊技者がストップボタン19a〜19cを押下したタイミングが入賞時間であると当選図柄が入賞有効ライン15上に停止して当選役が入賞する。
このとき、遊技者は第1〜第3リール14a〜14cが1回転する間にストップボタン19a〜19cを無作為に複数回押下(連打)するだけで当選役を入賞させることができるので、ストップボタン19a〜19cを押下するタイミングを図る必要がなくなる。当選役が入賞したときにメダルの払い出しを伴う場合には、ホッパー装置41によって規定枚数のメダルが払い出される。
従来のように、ストップボタン19a〜19cが押下されたタイミングを監視して第1〜第3リール14a〜14cを停止させる場合、ストップボタン19a〜19cが押下されるたびに第1〜第3リール14a〜14cの停止位置を個別に決定する必要があるが、入賞時間と非入賞時間とを監視して第1〜第3リール14a〜14cの停止制御を行えば、第1〜第3リール14a〜14cを同一の処理で停止させることができるので、本発明では第1〜第3リール14a〜14cの停止制御に係る処理を低減することができる。この結果、停止制御に係るプログラムを削減してスロットマシン10のコストを低減でき、また、停止制御での処理速度を早めることができる。
当選役抽選でハズレとなった場合、CPU30aはパルスカウンタのカウント値を参照しながらストップボタン19a〜19cが押下されたタイミングを監視し、リール駆動コントローラ34とともに第1〜第3リール14a〜14cの停止制御を行う。
図4は記録媒体(CD,フレキシブルディスク,ICメモリ,MO等)60をスロットマシン10にインストールする例を示しており、記録媒体60には図3のフローチャートで示すような手段を、インデックスが検知されたときの位置を基準位置としてリールの回転位置を検出するとともに、抽選で決定された図柄が引き込み範囲内を通過しているときにリールの停止操作が行われた場合、前記図柄が入賞有効ライン上に停止するように前記リールの停止制御を行うリール制御手段と、前記リールが1回転する時間と前記基準位置から前記図柄までの距離とに基づき、前記図柄が前記引き込み範囲内を通過する入賞時間と前記図柄が前記引き込み範囲外を通過する非入賞時間とを算出する入賞時間算出手段と、前記入賞時間では前記停止操作を無効化し、前記非入賞時間では前記停止操作を有効化する停止操作制限手段としてコンピュータ61を機能させるためのプログラムを記録媒体60に記録する。そして、この記録媒体60を読み取り装置62に装填して、プログラムをスロットマシン10にインストールする。
なお、前記プログラムは、記録媒体60を介してインストールする代わりにインターネットを利用してスロットマシン10に配信することができる。また、配信された本発明のプログラム、又は、記録媒体60から読み出した本発明のプログラムをパソコンにインストールし、モニタ上でスロットマシンの遊技を行うことも可能である。
上記実施形態では、ストップボタン19a〜19cが押下されたときのみ第1〜第3リール14a〜14cを停止させたが、第1〜第3リール14a〜14cが回転開始されてから一定時間(例えば30秒)経過したときに自動的に第1〜第3リール14a〜14cを停止させてもよい。この場合、例えばリールの回転開始から一定時間(例えば15秒)経過するまでは入賞時間と非入賞時間とによる停止制御を行い、残りの15秒はストップボタン19a〜19cが押下されたタイミングに応じた引き込み制御を行うなど、1回の遊技中で停止制御を切り替えることが好ましい。これにより、タイミングを図ってストップボタン19a〜19cを押下することによる遊技を行うことも可能となり、遊技のバリーションを豊かにすることができる。これにより、当選役が入賞するようにストップボタン19a〜19cを押下する技量の高い熟練者の遊技への達成感を満たすこともできる。
上記実施形態では、非入賞時間でストップボタン19a〜19cが押下された場合は、押下信号をキャンセルしたが、非入賞時間に入力された押下信号を保留(メモリ31のRAM領域への一時的な書き込み)し、保留された押下信号を入賞時間になったときに有効化させて入賞時間に第1〜第3リール14a〜14cを停止させてもよい。これにより、非入賞時間にストップボタン19a〜19cを1回押下すれば、入賞時間になったときに第1〜第3リール14a〜14cが自動的に停止するので、入賞時間に切り替わるまでストップボタン19a〜19cを複数回押下する必要がなくなって、遊技での疲労を低減することができる。
なお、本発明はリール駆動タイプのスロットマシンに限らず、液晶パネルなどを用いたスロットマシンやストップボタンの押下によって図柄を停止表示させるパチンコ機など、他の遊技機にも等しく適用することができる。
10 スロットマシン(遊技機)
30 制御部
30a CPU(停止操作制限手段)
38 入賞時間算出部(入賞時間算出手段)
39 タイマー
40 当選役決定部
60 記録媒体
61 コンピュータ
30 制御部
30a CPU(停止操作制限手段)
38 入賞時間算出部(入賞時間算出手段)
39 タイマー
40 当選役決定部
60 記録媒体
61 コンピュータ
Claims (3)
- 回転位置を検出するためのインデックスが固着され、遊技の開始操作に応答して回転を開始するリールと、前記インデックスが検知されたときの位置を基準位置として前記リールの回転位置を検出するリール制御手段とを備え、
抽選で決定された図柄が引き込み範囲内を通過しているときに前記リールの停止操作が行われた場合、前記リール制御手段は、前記図柄が入賞有効ライン上に停止するように前記リールの停止制御を行う遊技機において、
前記リールが1回転する時間と前記基準位置から前記図柄までの距離とに基づき、前記図柄が前記引き込み範囲内を通過する入賞時間と前記図柄が前記引き込み範囲外を通過する非入賞時間とを算出する入賞時間算出手段と、
前記入賞時間では前記停止操作を無効化し、前記非入賞時間では前記停止操作を有効化する停止操作制限手段とを設けたことを特徴とする遊技機。 - インデックスが検知されたときの位置を基準位置としてリールの回転位置を検出するとともに、抽選で決定された図柄が引き込み範囲内を通過しているときにリールの停止操作が行われた場合、前記図柄が入賞有効ライン上に停止するように前記リールの停止制御を行うリール制御手段と、
前記リールが1回転する時間と前記基準位置から前記図柄までの距離とに基づき、前記図柄が前記引き込み範囲内を通過する入賞時間と前記図柄が前記引き込み範囲外を通過する非入賞時間とを算出する入賞時間算出手段と、
前記入賞時間では前記停止操作を無効化し、前記非入賞時間では前記停止操作を有効化する停止操作制限手段として遊技機のコンピュータを機能させるためのプログラム。 - 請求項2記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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