JP2006230524A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 扉がロックされなければ遊技を行うことができず、鍵による適正な閉扉操作をしなければ扉がロックされないようにすることにより、扉開放ゴトを効果的に防止できる遊技機を提供する。
【解決手段】 前扉の施錠状態を検知する施錠確認手段(300)を設け、施錠装置(60)には、鍵体(7)の挿入を検知するための鍵挿入確認手段(80)を設け、前扉(3)は、前記鍵挿入確認手段(80)が適正な鍵体(7)を検知した場合に閉扉及び施錠可能に形成されているとともに、前記施錠確認手段(300)が前記前扉の施錠を確認していない場合には遊技不能に形成した。
【選択図】 図4

Description

この発明は、鍵の挿入の有無により前扉の開閉又は施錠開錠を制御する遊技機に関するものである。
従来より、スロットマシンなどの遊技機においては、施錠されている前扉を不正に開放し、内部の制御基板や設定変更装置などに不正な操作を加える、いわゆるゴトといわれる不正行為が問題となっている。このような扉開放ゴトを防止するため、不正な扉の開放を検知した場合に警報を発するように形成した遊技機が考案されている(特許文献1参照)。これは、所定角度の開放が所定時間継続した場合や、開扉の速度が所定値に達しない場合には警告を発するようにして、僅かに扉を開けての不正行為を防止しようとするものである。
特開2004−329649号公報
しかし、上記した特許文献1記載の発明では、たとえ不正行為による開放であっても、普通に扉を開放された場合には検知ができない。上記以外の、扉の不正開放を検知して通報するタイプの遊技機においても、例えば通報するための配線切断により容易に警報を回避することができ、不正操作を行った後そのまま扉を閉めて、何食わぬ顔で遊技を続けることができてしまうという問題点がある。
そこで、本発明は、従来技術の有する問題点を解決すべくなされたものであり、扉がロックされなければ遊技を行うことができず、鍵による適正な閉扉操作をしなければ扉がロックされないようにすることにより、扉開放ゴトを効果的に防止できる遊技機を提供することを目的とする。
本願発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、括弧内の符号及び図面番号は、発明の実施の形態において用いた符号及び番号を示し、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
(特徴点)
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、正面側に開口部(11)を有する筐体(1)と、筐体(1)に軸支部(ヒンジ19)を介して回動自在に取り付けられ、前記開口部(19)を閉塞する前扉(3)と、錠体(シリンダー錠70)の鍵挿入部(内筒72)に鍵体(鍵7)を挿入して回転操作することにより前記前扉(3)を開錠する施錠装置(下扉ロック機構60)とを有する遊技機に係る。
本発明は、例えばスロットマシンなどの遊技機に適している。前記前扉(3)は、上扉(30)と下扉(40)に分割されていてもよく、前記「施錠装置」は上下いずれかの扉に用いられるものであってもよい。遊技機としては、遊技や演出を制御する制御装置や、「施錠装置」を制御する制御部(ロック制御装置100)を有していてもよい。
ここで、「錠体」とは、扉などを施錠するための装置であり、例えばシリンダー錠(70)などとすることができる。また「鍵体」とは、錠体(70)とは分離された開錠部材である。 そして、本発明においては、前記筐体(1)又は前扉(3)には、前扉(3)の施錠状態を検知する施錠確認手段(閉扉確認制御装置300)を設け、前記施錠装置(60)には、前記鍵体(7)の挿入を検知するための鍵挿入確認手段(鍵センサ80)を設け、前記前扉(3)は、前記鍵挿入確認手段(80)が適正な鍵体(7)を検知した場合に閉扉及び施錠可能に形成されている。そして、前記施錠確認手段(300)が前記前扉(3)の施錠を確認していない場合には遊技不能に形成されていることを特徴とする。
ここで、施錠確認手段(300)は、前扉(3)が筐体(1)の開口部(11)を閉塞し、かつロックされていることを確認するための手段であり、具体的には、前扉(3)の閉扉や錠体(70)が施錠状態となっていることを検知するセンサとその制御部することができる。また、鍵挿入確認手段(80)は、錠体(70)内部に設けた遮光センサや押圧スイッチとすることができる。
そして、鍵挿入確認手段(80)が適正な鍵体(7)を検知した場合に「閉扉及び施錠可能」とは、換言すれば、鍵挿入確認手段(80)が適正な鍵体(7)を検知していないときには、前扉(3)を物理的に又は制御的に閉塞状態とすることができず、あるいは前扉(3)を閉塞状態にできても錠体(70)が物理的に又は制御的に施錠状態にならないことにより施錠できないということである。
(作用)
本発明においては、鍵体(7)を用いて錠体(70)を開錠状態にするとともに、鍵体(7)が挿入されている(鍵挿入確認手段(80)が鍵体(7)を検知している)場合のみ錠体(70)が施錠状態になる。施錠の場合には、鍵体(7)の回転操作の有無は問わない。ただし、例えば、扉を閉めるとラッチ機構により自動的にロックされる構造を有していても、鍵体(7)を鍵穴(44)に挿入していないと扉を施錠することができない。さらに、本発明では、前扉(3)が閉塞かつロック状態でないと、遊技を行うことができない。スロットマシンを例にすれば、メダルの投入や回転リール(23)を回転させることができない。従って、もし何らかの方法で前扉(3)を開けることができたとしても、前扉(3)を閉める際に正規の鍵体(7)が錠体(70)に挿入されていなければ、扉を閉めてロックすることができず、また遊技を行うこともできない。不正に前扉(3)を開放してゴト行為ができたとしても、遊技が行えないのであれば意味がないので、かかる不正行為を防止することができるとともに、不正に扉開放された遊技機は前扉(3)が筐体(1)を閉塞していない(開きっぱなし、若しくは手で開けられる)のですぐに発見でき、不正行為を知ることができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記施錠装置(60)は、前扉側に設けられた位置移動可能な前扉係止部(例えばフック62)と、筐体側に設けられた筐体係止部(例えば突出片65)とを有し、前記鍵体(7)の回転操作に伴って前記前扉係止部(62)が移動し、前扉係止部(62)と前記筐体係止部(65)との係合が解除されることにより前記前扉(3)を開錠するとともに、前記鍵体(7)の回転操作に伴って、又は前記前扉(3)の閉扉動作時に前記前扉係止部(62)と前記筐体係止部(65)とが当接することに伴って前記前扉係止片(62)が移動し、前扉係止部(62)が前記筐体係止部(65)と係合することにより前記前扉(3)を施錠するように形成されている。
そして、前記施錠装置(60)は、前記前扉係止部(62)が鍵体(7)の回転又は前記筐体係止部(65)との当接により移動するのを阻止するための係止片移動禁止装置(ロック解除装置90、ロック装置190)を有し、この係止片移動禁止装置(90,190)は、前記鍵挿入確認手段(80)が鍵体(7)を検知している場合には前記前扉係止部(62)の移動を許容し、前記鍵挿入確認手段(80)が鍵体を検知していない場合には前記前扉係止部(62)の移動を阻止することを特徴とする。
本発明における施錠装置(60)は、例えば図16に示すような、開扉時には、錠体(70)の背面側に設けた回転板(74)が鍵体(7)の回転により回転して、バネ(63)により上方向に付勢されており前扉係止部(62)を有する可動板(61)を押し下げ、鉤状の係止片(62)と板状の筐体係止部(65)との係合が解除され、閉扉時には、前扉係止部(62)に設けられた斜辺が筐体係止部(65)と当接して下側に押し下げられたのちに、鉤部に筐体係止部(65)が位置するとバネ(63)の力で再び可動板(61)が引き上げられて、前扉係止部(62)と筐体係止部(65)とが係合するように形成したものとすることができる。
なお、前扉係止部(62)の「位置移動」には、上下左右に移動することや、回動、揺動することを含み、前扉係止部(62)の移動により筐体係止部(65)と係合したり係合が解除されたりする動きであればどのような移動態様でもよい。
また、前記係止片移動禁止装置(90,190)は、必ずしも直接前扉係止部(62)の位置移動を規制していなくともよく、結果として前扉係止部(62)の位置移動が禁止されればよい。例えば上記例によれば、鍵挿入確認手段(80)の非検知時にソレノイドを用いてストッパー(91)を突出させ、回転板(74)と一体に回転する鍵挿入部(72)の回転を阻止する装置とすることができる。
本発明では、鍵挿入確認手段(80)が鍵体(7)を検知していないと、前扉係止部(62)が移動しないので、前扉係止部(62)が筐体係止部(65)に衝突して、前扉(3)を閉塞状態にすることができない。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記前扉(3)は、駆動装置(駆動モータ211)の駆動により開方向及び閉方向に回動するように形成されており、前記駆動装置(211)が駆動中は前記前扉(3)の回動を許容し、前記駆動装置(211)が駆動停止中には前記前扉(3)の回動を阻止する扉回動ロック手段(230)を有している。前記駆動装置(211)は、前記鍵体(7)の回転操作に基づいて開駆動を開始するとともに、前記前扉(7)が一定角度、開方向に回動するまで駆動した後に駆動停止し、前記筐体(1)又は前記前扉(3)に設けられた扉閉塞スイッチ(閉扉スイッチ200)の操作信号に基づいて閉駆動を開始するとともに、前記前扉(3)が筐体(1)の開口部(11)を閉塞する位置に回動するまで駆動した後に駆動停止するものである。そして、前記扉閉塞スイッチ(200)は、前記鍵挿入確認手段(80)が鍵体(7)を検知している場合に作動可能となることを特徴とする。
本発明は、前扉(3)を自動開閉するように形成した遊技機である。
前記駆動装置(211)は、例えば前扉(3)と筐体(1)とのヒンジ部分に設け、前扉(3)の回転軸を駆動軸にして前扉(3)を回動させるようにしたものや、駆動軸の回転により前扉(3)の反ヒンジ側を押し出し又は引っ張るラック板を設けたものとすることができる。なお、扉開放用と扉閉塞用の複数の駆動装置(211)を設けてもよい。
また、駆動装置(211)が「鍵体(7)の回転操作に基づいて」駆動するための手段としては、例えば鍵体(7)を開錠方向に回転させることによりONとなるスイッチ(開扉スイッチ150)を設け、このスイッチのON信号により駆動開始するように形成することができる。さらに、前扉(3)を「一定角度」回動させるための手段としては、例えばリミットスイッチを設けたり、タイマーにより一定角度開くまでの時間だけ駆動するように形成することができる。
ここで、「開駆動」とは、前扉(3)が開く方向に回動するための駆動であり、「閉駆動」とは、前扉(3)が閉じる方向に回動するための駆動である。単一の駆動装置(211)を用いて前扉(3)を開閉させる場合には、「開駆動」を正転駆動、「閉駆動」を逆転駆動とすることができる。
前記扉回動ロック手段(230)は、前扉(3)を手動で開閉できないようにするためのものであり、駆動装置(211)が駆動停止している場合、すなわち、前扉(3)が閉じている状態又は前扉(3)が開放されて回動が停止している状態では、前扉(3)を回動させることができない。扉回動ロック手段(230)としては、駆動装置とは別個に設けた駆動軸の空転を阻止するためのストッパーや、駆動装置そのものを、駆動停止時には駆動軸が回転しないように形成したものとすることができる。
前記扉閉塞スイッチ(200)は、駆動装置(211)を閉駆動、すなわち前扉(3)が閉じる方向に回動するための駆動を開始させるスイッチであり、前扉(3)を開かないと操作できない場所に設けたり、鍵体(7)を用いないとスイッチオンできないようにすると好ましい。例えば、筐体(1)の内部や前扉(3)の裏面などに設けた押圧スイッチや、鍵体(7)の操作(例えば開錠方向と逆方向に回転させる)によりONとなるスイッチとすることができる。
なお、扉閉塞スイッチ(200)により駆動装置(211)が前扉(3)を「筐体(1)の開口部(11)を閉塞する位置」まで回動させるための手段としては、前述したリミットスイッチやタイマーを用いたり、駆動部に回転検知センサを設け一定以上の負荷がかかった場合には駆動停止させるように形成することができる。
(作用)
本発明において、前扉(3)を開く場合には、まず所定の鍵体(7)を錠体(70)の鍵挿入部(72)に挿入して所定方向に回転させる。この開錠操作により、前扉(3)のロックが解除されるとともに、駆動装置(211)が駆動可能となる。この場合、開錠操作により駆動装置(211)が駆動開始するようにしてもよいし、開錠後に所定の駆動開始スイッチを操作することにより駆動装置(211)が駆動開始するようにしてもよい。前扉(3)は、駆動装置(211)の開駆動により、予め設定された開放角度となるまで回動した後に停止する。
また、前扉(3)を閉める場合には、鍵体(7)を挿入したまま、所定の扉閉塞スイッチ(200)を操作する。これにより、前扉(3)は、駆動装置(211)の閉駆動により、筐体(1)の開口部(11)を正面側から閉塞した状態で停止する。この場合、閉塞と同時に前扉(3)がロックそれるものとしてもよいし、扉閉塞後に鍵体(7)の回転操作により施錠するようにしてもよい。
このように、本発明においては、扉の開閉は駆動装置(211)によるものであり、駆動装置(211)は所定の鍵体(7)を鍵挿入部に挿入して開錠操作しないと動かず、開くことができない。また、前扉(3)が開放されているときに、閉扉スイッチ(200)を操作しなければ閉じることができない。閉扉スイッチ(200)は、鍵挿入確認手段(80)が鍵体(7)を検知していないと作動しないので、正規の鍵体(7)を用いないと前扉(3)を閉めることもできなければ、当然ロックもできない。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項2又は3記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記前扉(3)は、駆動装置(211)の駆動により開方向及び閉方向に回動可能に形成されており、前記駆動装置(211)は、前記鍵体(7)の回転操作に基づいて開駆動を開始するとともに、前記前扉(3)が開方向に一定角度回動するまで駆動した後に駆動停止し、前記鍵挿入確認手段(80)が鍵体を検知していない場合には、前記前扉(3)が筐体(1)の開口部(11)を閉塞する位置に回動するまで閉駆動することを特徴とする。
本発明は、所定の鍵体(7)を挿入した状態でないと、前扉(3)が強制的に閉鎖されるように形成したものである。
本発明によれば、例えば前扉(3)を開いた状態で鍵体(7)を鍵穴(44)から抜いてしまった場合や、鍵体(7)を用いずに何らかの手段で前扉(3)を開放した場合には、前扉(3)が自動的に閉まる方向に回動する。この場合、係止片移動禁止装置(90,190)が働いて施錠装置(60)の前扉係止部(62)は位置移動ができず、前扉(3)が筐体(1)の開口部(11)を塞ぐ位置まで回動しても、前扉係止部(62)と筐体係止部(65)とが係合せず、前扉(3)を閉塞してロックすることができない。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項3又は4記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項5記載の発明は、前記筐体(1)又は前記前扉(3)に、前扉(3)を開方向に回動させるための扉開放スイッチ(大開放スイッチ130)を設け、前記駆動装置(211)は、前記鍵体(7)の回転操作に基づいて開駆動を開始するとともに、前記前扉(7)が予め定められた第一停止角度で開放する位置に回動するまで駆動した後に駆動停止し、前記扉開放スイッチ(130)の操作に基づいて開駆動を再開するとともに、前記前扉(3)が前記第一停止角度よりも大きく開放する位置に回動するまで駆動した後に駆動停止することを特徴とする。
ここで、扉開放スイッチ(130)は、筐体(1)の内部や前扉(3)の裏側に設けたスイッチや、鍵体(7)の操作によりONとなるスイッチとしてもよい。
本発明によれば、最初の鍵体(7)の回転操作では前扉(3)を少し(例えばメダル補給やエラー解除などの作業に必要十分な程度)開けるようにし、筐体(1)内部のメンテナンスを行う場合には大きく扉を開放するなどして、前扉(3)を開放する目的に応じて開放角度を変えることができる。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、上記した請求項3乃至5のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項6記載の発明は、前記駆動装置(211)は、前記前扉(3)が開方向に回動するように駆動した後、一定時間が経過した場合には、前記前扉(3)が筐体(1)の開口部(11)を閉塞する位置に回動するまで閉駆動することを特徴とする。
本発明は、鍵体(7)の挿入の有無にかかわらず、一定時間扉を開けっ放しにしておくと強制的に閉じられるようにしたものである。
ここで、「前扉(3)が開方向に回動するように駆動」とは、最初の鍵体(7)の操作に基づく駆動と、扉開放スイッチ(130)の操作に基づく駆動の双方を含む。この場合、「一定時間」は、各駆動ごとに異なる時間を設定することができる。
本発明においては、鍵体(7)を用いて正規に開扉した場合には、一定時間が経過すると前扉(3)が強制閉鎖されて、下扉(3)を施錠状態にすることができる。しかし、鍵体(7)を用いないで不正に扉を開けて一定時間が経過した場合には、前扉(3)が強制閉鎖されても下扉(3)を施錠状態にすることができないので、遊技を行うことができない。
(請求項7)
請求項7記載の発明は、上記した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項7記載の発明は、前記鍵挿入確認手段(80)は、前記筐体(1)及び前扉(3)の軸支部(筐体ヒンジ19、下扉係合部46)に設けられた発電装置(220)と電気的に接続されており、前記前扉(3)の開閉操作により通電するように形成されていることを特徴とする。
ここで、発電装置(220)は、前扉(3)の回動に伴う磁場の変化でコイルに電流が流れるようにした装置とすることができる。
本発明によれば、扉の開閉時のみに鍵体(7)の有無を確認するので、無駄な電力を使うことなく、的確に鍵検知を行うことができる。
本発明によれば、扉がロックされなければ遊技を行うことができず、鍵による適正な閉扉操作をしなければ扉がロックされないようにすることにより、扉開放ゴトを効果的に防止できる遊技機を提供することができる。
本発明の好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシンを例に、第一乃至第三の実施の形態に分けて、図面に基づき説明する。
(第一の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図15は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。
図1はスロットマシンの分解斜視図、図2は前扉を外したスロットマシンの斜視図、図3乃至図8はロック機構を示す図、図9乃至図11はロック機構の他の例を示す図、図12はスロットマシの制御装置の入力、出力の概略を示すブロック図、図13はロック制御装置の概略を示すブロック図、図14はスロットマシンの電源回路図である。なお、図15は、ロック解除装置の他の例を示す断面図である。
(スロットマシンS)
本実施の形態におけるスロットマシンSは、図1に示すように、大きく分けて、正面側に開口部11を有する筐体1、筐体1内部に設けられる交換ユニット2、筐体1の開口部11を開閉可能に塞ぐ前扉3とから構成されており、さらにこの前扉3は、筐体1の開口上部13を開閉可能に塞ぐ上扉30、筐体ユニット1の開口下部14を開閉可能に塞ぐ上扉30とから構成されている。
(筐体1)
筐体1は、底板15及び側板16,16'及び天板及び裏板からなる正面側に開口する箱であり、高さ方向略中央部には、二つの側板16,16'の間に水平方向に中板12が設けられている。この中板12の下面には、電源ユニット4が固定されているとともに、底板15にはホッパーユニット5が載置されている。
そして、正面左側の側板16'には、下扉40を係合させ、回転自在に支持するための筐体ヒンジ19が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられて設けられている。さらに、筐体ヒンジ19の対向側の側板16には、下扉40を閉めた際、下扉40をロックするための突出片65が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
(交換ユニット2)
交換ユニット2は、種々の部品を設置あるいは固定するための支持体21と、この支持体21に固定されたリールユニット20及び基板ユニット24とから形成されている。
支持体21は、方形状の金属枠からなり、リールユニット20及び基板ユニット24を支持するとともに、これらを一体的に取り扱い可能とするためのものである。支持体21としては、他の構成部品を支持固定可能であってもよい。支持体21の正面左側の縦枠には、上扉30を回転自在に係合するための支持体ヒンジ25が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、この支持体ヒンジ25の対向側の縦枠には、上扉30を閉めた際、上扉30をロックするための突出片55が、上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。
リールユニット20は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール23と、特に図示しないが、回転リール23を回転させるための駆動モータを有している。また、基板ユニット24は、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えた基板を基板ケースに収納したものであり、遊技及びスロットマシンの作動を制御するための制御装置として機能する。そして、交換ユニット2は、筐体1の中板12の上に載置した状態で開口上部13内部に収納され、キャッチクリップなどの固定装置10により筐体1に固定される。
ここで、スロットマシンSの制御装置は、図12に示すように、メイン基板と、メイン基板からの諸信号を受けて作動するサブ基板とから成り、メイン基板は、ベットスイッチ41A、精算スイッチ41B、スタートスイッチ41C、ストップスイッチ41D、及びメダル投入口42の下方に設けられたメダルセンサからの出力信号を入力するようになっている。そして、これらの信号に基づき、ホッパーユニット5やリールユニット20や、メダルセレクターのキャンセル装置などの作動を制御する。また、サブ基板は、ランプ(飾り部33)などの演出表示部の作動を制御するようになっている。そして、メイン基板は、遊技場のホールコンピュータと中継基板を介して接続されており、スロットマシンSから所定の遊技データが出力されることにより種々の管理を行うことができるようになっている。なお、基板ユニット24としては、メイン基板ユニットとサブ基板ユニットを別々に設けてもよい。
(上扉30)
上扉30は、交換ユニット2の支持体21に回転自在かつロック可能に形成されている板状の扉であり、図1に示すように、略中央部に回転リール23の図柄を正面側から見ることができる図柄表示窓31を有し、図柄表示窓31の周囲には、飾り部33が形成されている。飾り部33は、ランプなどの電飾としてもよい。そして、図柄表示窓31の下方には、7セグメント表示器や液晶表示装置を用いて、遊技に関する数字その他を表示するための表示部32が設けられている。
さらに、図2に示すように、上扉30の裏面上部には、音声を出力するためのスピーカ35が設けられているとともに、一方の側面内部には、前記支持体ヒンジ25に係合可能な上扉係合部36が上下方向に間隔をおいて二つ設けられている。さらに、上扉係合部36の対向側の側面内部には、後述するロック機構6としての上扉ロック機構50が設けられている。
さらに、上扉30の下端部には、図1に示すように、下縁部に沿って垂下片34が形成されている。この垂下片34は、特に図示しないが、前扉3を閉じたときに、正面側から上扉30の下端と下扉40の上端との間に隙間を生じさせないためのものである。すなわち、下扉40を閉じたとき、垂下片34を前方から下扉40の裏面が押さえ、垂下片34と下扉40の裏面が重なるようにして、隙間から針金等の異物を挿入できないようにしているのである。
そして、上扉30は、交換ユニット2を収納固定した状態でロックすることにより、筐体1の開口上部13を密閉する。
(下扉40)
下扉40は、筐体1の開口下部14を塞ぐための、上扉30よりも幅厚の扉であり、筐体1の側板16'に回転自在かつロック可能に形成されているものである。下扉40の上部は、スロットマシンを作動させるための操作部41となっており、下扉40の上面は、閉扉時においては、上扉30よりも前側に突出するようになっている。
ここで、前記操作部41としては、図1に示すように、遊技メダルを投入するためのメダル投入口42、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのベットスイッチ41A、貯留した投入メダルを払い出すための精算スイッチ41B、回転リール20の回転を開始させるためのスタートスイッチ41C、回転リール20の回転を停止させるためのストップスイッチ41Dが設けられている。また、下扉40の下部には払い出されたメダルを溜めておくためのメダル受け皿43が形成されている。
下扉40の上部右端には、鍵穴44が設けられており、所定の鍵を差し込むことにより、下扉40のロックが解除されるようになっているが、この詳細については後述する。
さらに、図2に示すように、下扉40の裏面側には、前記メダル投入口42から投入されたメダルを誘導しながらメダルの正偽を判断するためのメダルセレクター45が設けられている。また、下扉40の一方の側面内部には、筐体ヒンジ19と係合可能な下扉係合部46が上下方向に間隔をおいて二つ設けられており、下扉係合部46の対向側の側面板の内部には、後述するロック機構6としての下扉ロック機構60が設けられている。
ところで、本実施の形態においては、下扉40がロックされた状態でないと、遊技を行うことができないようになっている。すなわち、下扉40が筐体1の開口下部14を密閉していない場合(開扉状態、あるいは下扉40と筐体1との間に隙間がある場合)、又は下扉40は閉じていても鍵7が鍵穴44に差し込まれたままの状態(鍵センサ80が鍵を検知しておりロック解除装置90が作動している状態)には、メダルセレクターがキャンセル状態になって投入メダルを受け付けないとともに、スタートスイッチ41Cを操作しても回転リール23が回転しないようになっている。具体的には、スロットマシンSには、特に図示しないが、筐体1の内部及び下扉40に扉検知センサが設けてあり、一方、図14に示すように、制御装置(メイン基板、サブ基板)とは別に閉扉確認制御装置300が設けられており、前記扉検知センサが下扉40の閉扉を検知していない場合、及び鍵センサ80が鍵を検知している場合には、スタートスイッチ41Cの操作信号を有効化しないように制御しているものである。このように、閉扉確認制御装置300は、施錠確認手段として機能しているものである。
なお、前記扉検知センサは、一例を挙げれば、閉扉時に筐体内に設けられたスイッチを下扉40の裏面に設けられた突起が押圧することにより閉扉を検知するものとすることができるが、これに限られず、遮光センサなど他のどのような周知の技術を用いてもよい。
(上扉ロック機構50)
上扉ロック機構50は、図3に示すように、上扉30の側面板の内側に設けられた取り付け板56に上下方向に移動可能に固定された可動板51と、この可動板51に設けられ、可動板51より突出し斜辺を有する鉤状のフック52と、前記可動板51を上方向に付勢するバネ53を有している。そして、前記フック52を、支持体21に設けられた突出片55に係止させることにより、上扉30をロックするものである。
すなわち、上扉ロック機構50は、上扉30閉めると、フック52の斜辺が突出片55に当接して可動板51が下方に押し下げられた後、バネ53の力で元の位置に復帰して自動的にフック52が突出片55に係止されるようになっており、ロックを解除する場合には、可動板51の下端部から下方に突出する解除つまみ54を引き下げることにより可動板51を下方に移動させ、フック52と突出片55との係合が解除されるようになっている。解除つまみ54は、上扉30の下方奥側に位置しているので、下扉40を開放しないと操作できない。つまり、上扉30は下扉40を開錠しないと開くことができないようになっているものである。
(下扉ロック機構60)
下扉ロック機構60は、上扉ロック機構50と基本的には同様である。すなわち、図4に示すように、下扉40の側面板の内側に設けられた取り付け板66に上下方向に移動可能に固定された可動板61と、この可動板61に設けられ、可動板61から突出し斜辺を有する鉤状のフック62と、前記可動板61を上方向に付勢するバネ63を有している。そして、前記フック62を、筐体1に設けられた突出片65に係止させることにより、下扉40をロックするものである。
ただ、下扉ロック機構40は、鍵穴44に所定の鍵を差し込んで回すことにより、開錠及び施錠ができるようになっている。すなわち、下扉ロック機構40には、鍵の回転によりフック62と突出片65の係合を解除させるためのシリンダー錠70と、鍵穴44に鍵が挿入されているかを検知する鍵センサ80と、鍵センサ80が鍵を検知した場合にシリンダー錠70内に挿入された鍵の回転を許容するためのロック解除装置90とが設けられている。
ここで、前記フック62の背面側には斜辺が形成されていない一方、フック62の突出片65との係止部には斜辺が形成されている。従って、可動板61を下方に移動させないとフック62が突出片65に衝突して下扉40を閉めることができない。具体的には、フック62が図4(A)に示すZの位置となるまで可動板61を下方に移動させなければならない。また、フック62は、軸支部62aを介して可動板61に下方向に揺動可能に取り付けられているとともに、軸支部62aに設けられたコイルバネにより上方向に付勢されている。従って、フック62が図4(A)に示すYの位置となるまで可動板61を下方に移動させて下扉40を開けることにより、図4(B)に示すように、フック62の斜辺が突出片65の下端部に当設してフック62が下側に回動し、フック62と突出片65の係合が解除される。なお、下側に回動したフック62は、突出片65との係合が外れるとバネの力で元の位置に戻る。
可動板61は、以下に述べるように、シリンダー錠70に所定の鍵7を差し込んで回転させることにより下方に押し下げられるもので、鍵7を一定角度回転させるとフック62が図4(A)に示すYの位置になり、さらに一定角度鍵7を回転させるとフック62が図4(A)に示すZの位置となるようになっている。すなわち、下扉40は、所定の開錠操作によりロックが解除されるとともに、所定の施錠操作を行わないと閉扉できないようになっているものである。
(シリンダー錠70)
シリンダー錠70は、図5に示すように、円柱形の錠鍵装置であり、円筒形の外筒71と、外筒71の内部に収納された内筒72と、外筒71の後方(下扉40の背面側。以下同じ)に設けられた回転板74を有している。
前記外筒71は、下扉40の背面板などに固定された、前方(下扉40の正面側。以下同じ)に開口部を有する中空の筒体であり、前記開口部が鍵穴44を形成している。また、外筒71の後方上部には、ロック解除装置90が取り付けられている。
前記内筒72は、外筒71の中空部に嵌入された円筒であり、外筒71の内面に沿って正面視左右方向に回転可能に固定されている。そして、内筒72の正面部には、円周の外部に凹凸を形成した凹部状の鍵受け部76が形成されている。
ここで、シリンダー錠70に用いられる鍵7は、図5に示すように、円筒形の本体の一方の端部に平板状のつまみ部79が設けられ、他方の端部には、リング型の外周に凹凸が形成された差し込み部78が設けられている。そして、鍵穴44から所定の鍵7を挿入し、鍵受け部76に鍵7の差し込み部78を嵌入させてその形状が合致すれば鍵7を回転させることができ、それにより、内筒72が外筒71内部で回転するようになっている。
また、内筒72の後部には、図5乃至図7に示すように、長方形状の係止孔75が設けられている。係止孔75は、この中にロック解除装置90のストッパー91が突出することにより、内筒72の回転が阻止されるようになっているものである。
また、内筒72の表面には、図8に示すように、半球状の凹部72aが形成されており、外筒71には、前記凹部72aに嵌入可能な球状の出没突起71aが設けられている。ここで、図8(A)は図6のI−I線断面図であり、図8(B)(C)は内筒72を回転させた状態を示す。そして出没突起71aは、図8(A)(C)に示すように、内筒72が凹部72aと出没突起71aとが一致しない位置にある時には、内筒72の表面に押されて外筒71の本体内部(肉厚部分)に没入している。一方、図8(B)に示すように、内筒72が凹部72aと出没突起71aとが一致する位置にある場合には、内蔵されたバネの反発力により凹部72aに向かって突出する。そしてこのように出没突起71aが凹部72aに嵌入することにより、内筒72の回転移動を一時停止できるようになっている。なお、出没突起71aと凹部72aとの係合は、内筒72にある程度の回転力が加えられれば解除される。また、図示した例では出没突起71aと凹部72aを一組設けてあるが、この組み合わせを複数設けてもよい。
さらに、内筒72の後方端部には、軸73により連結された回転板74が取り付けられている。回転板74は、図5に示すように、突起74aを有する変形カム型の板部材であり、シリンダー錠70は、前記突起74aが扉ロック機構60の可動板61上部に形成された開口部64と係合するように配置される。そして、内筒72の回転により、前記突起74aが上下に位置移動するように形成されている。具体的には、施錠状態においては、突起74aは開口部64の空間内に位置しており、所定の開錠条件を満たして内筒72を正面右側に回転させると、突起74aが下側に位置移動し、開口部64の下端に当接して可動板61を押し下げ、フック62と突出片65との係合が解除されるものである。
(鍵センサ80)
鍵センサ80は、内筒72に設けられた接触センサであり、鍵穴44に鍵7が挿入されているかどうかを検知するためのものである。具体的には、図6に示すように、内筒72の鍵受け部76の中央に形成された窪みの奥に設けられたスイッチを、鍵7の差し込み部78の端部から差し込み方向に向かって突設された凸部77が押圧することによりスイッチONとなり、鍵7の挿入を検知するようになっている。そして、鍵センサ80が鍵7を検知している場合には、後述するロック解除装置90が作動して、シリンダー錠70の内筒72が回転可能となる。一方、鍵センサ80が鍵7を検知していない場合には、ロック解除装置90が作動せず、シリンダー錠70の内筒72を回転させることができない。
ここで、前記凸部77は、図7に示すように、差し込み部78が鍵受け部76と一致しないと鍵センサ80に届かない。また、内筒72は、鍵受け部76と形状の合致する差し込み部78を有する鍵7によらないと、回転させることができない。従って、適正な鍵7を適正な位置まで挿入した場合に、シリンダー錠70の内筒72を回転させて、シリンダー錠70を開錠状態にすることができる。
(ロック解除装置90)
ロック解除装置90は、施錠状態においてはシリンダー錠70の内筒72の回転を阻止しているとともに、前記鍵センサ80が検知信号を出力した場合には、内筒72の阻止状態を解除して、内筒72、ひいては回転板74を回転可能にし、フック62の上下動を可能にして下扉40のロックが解除されるのを許可するためのものである。
具体的には、ロック解除装置90は、ソレノイドを用いた装置であって、図6及び図7に示すように、外筒71の上側後端部に固定されたケースに収納され、バネの力により下方に付勢されて外筒71に形成された貫通孔を通して下方に向かって突出する板状のストッパー91を有している。そして、このストッパー91は、内筒72に形成された係止孔75に嵌入可能な形状を有しており、ロック解除装置90が非通電状態の場合には係止孔75内に突出している。一方、ロック解除装置90が通電状態となった場合には、ケース内部に収納された電磁石が励磁して、バネの押圧力に抗して上方に引き上げられるようになっているものである。
また、ロック解除装置90は、施錠時、すなわち鍵センサ80が鍵穴44内への鍵7の挿入を検知していない場合には非通電状態であり、ストッパー91が係止孔75に嵌り込んでいるので、内筒72は回転することができない。一方、鍵センサ80が鍵7の挿入を検知している場合には、ロック解除装置90は通電状態となり、ストッパー91が上方に引き上げられ、ストッパー91と係止孔75との係合が外れて、内筒72が回転可能となる。
なお、上記したロック解除装置90は、ソレノイドによりストッパー91を突出させるようにしているが、ストッパー91を作動させるための駆動源としてモータを用いてもよい。例えば、特に図示しないが、モータにより回転するギヤとストッパー91に設けたラックとの噛み合いによりストッパー91が移動するものや、モータ軸の先端に設けた嘴状突起を内筒72の外周に形成した切り欠きに係止させるものであってもよい。
(ロック制御装置100)
ロック制御装置100は、前記ロック解除装置90の作動を制御するためのものであり、特に図示しないが、スロットマシンSの制御装置とは別に設けられた制御基板である。そして、ロック制御装置100は、図13に示すように、判定手段110を有しており、鍵センサ80から検知信号を受信して、ロック解除装置90に電気を導通させたり、導通している電気を遮断したりするものである。判定手段110は、具体的には、鍵センサ80が鍵検知信号を出力している場合にはロック解除手段90を通電させ、鍵センサ80が鍵検知信号を出力していない場合にはロック解除手段90の通電を停止させる。
ところで、鍵センサ80、ロック解除装置90、上記ロック制御装置100は、図13に示すように、スロットマシンSの電源装置とは別に、外部電源に接続された無停電電源装置に接続されている。外部電源及び無停電電源装置は、スロットマシンSの設置される遊技場の島設備に配置されている。そして、スロットマシンSの主電源がOFFになっているときでも、外部電源がOFFのときでも、鍵センサ80、ロック解除装置90、ロック制御装置100は作動するようになっているものである。
(下扉40の開錠及び施錠)
以上のような構成を有する下扉ロック機構60の開錠及び施錠について説明する。
まず、施錠状態においては、フック62は図4(A)に示すXの位置にあり、フック62は突出片65に係止されている。このとき回転板74の突起74aは可動板61の開口部64の上端部に位置している。また、ロック解除装置90は、図6に示すように、ストッパー91を突出させて、内筒72の回転を阻止している。そして、外筒71の出没突起71aは、図8(A)に示すように、内筒72の凹部72aの位置と合致しておらず、外筒71の本体内部に没入している。
続いて、鍵受け部76に所定の鍵7の差し込み部78を挿入すると、鍵受け部76の凹面に設けられた鍵センサ80が鍵7の凸部77によりONとなり、ロック解除装置90を通電状態にする。ロック解除装置90が通電することにより、図7に示すように、ストッパー91が内筒72の係止孔75から抜け出て、内筒72が回転可能となる。そこで、鍵7を、図5の例に因れば右方向に例えば45度回転させると、内筒72が45度右回転し、図8(B)に示すように、凹部72aと出没突起71aとの位置が合致して出没突起71aが凹部72aに向かって突出する。これにより、内筒72が外筒71内で一時係止される。このとき、回転板74は、突起74aが開口部64の下端部と係合して可動板61を図4(A)に示すYの位置まで押し下げている。
上記した状態で、下扉40を開く方向に力を加えると、図4(B)に示すように、フック62が突出片65の下端部に押し下げられて下方に回動し、フック62と突出片65との係合が外れる。そして下扉40を開放することができる。下扉40が開放されると、扉検知センサが開扉を検知し、閉扉確認制御装置300は開扉及び下扉40のロック解除を確認し遊技の実行を停止させる。なお、回動したフック62はバネの反発力でもとの位置に戻る。また、下方に押し下げられた可動板61は、バネ63の復元力によりもとの位置まで上昇しようとし、この際、開口部64の下端部が突起74aを上方に押し上げるが、内筒72は、出没突起71aと凹部72aの係合により回転を阻止されているため、可動板61はフック62が図4(A)に示すYの位置となるところで停止している。
次に、下扉40を閉める場合には、上述した開錠状態のまま扉を閉じようとしても、フック62が図4(A)に示すYの位置にあるので、フック62と突出片65が衝突するだけで両者を係合させることができない。そこで、鍵7をさらに右回転させるよう力を加えると、球状の出没突起71aは凹部72aの縁部に押圧されて外筒71の本体内部に没入し、出没突起71aと凹部72aの係合が解除される。これで内筒72が回転可能となるので、鍵7を右方向にさらに45度回転させ、図8(C)に示す位置まで内筒72を回転させる。このとき、回転板74は、可動板61を図4(A)に示すZの位置まで押し下げている。
上記した状態で、下扉40を閉めれば、フック62が突出片65にぶつかることがない。下扉40がきちんと閉まったところで鍵7を回す力を緩めると、可動板61がバネ63により上方に移動する。これに伴い回転板74及び内筒72が回転し、出没突起71aと凹部72aが係合したところで一旦回転が停止する。このとき、可動板61はフック62が図4(A)に示すYの位置となるところで停止する。そこで鍵7を左側に回転させ、最初の施錠位置に戻すと、可動板61がさらに上方に移動してフック62と突出片65が係合する。それから鍵7を鍵穴44から引き抜けば、鍵センサ80がOFFとなり、ストッパー91は係止孔75内に突出する。これにより、再び内筒72は回転阻止状態となる。下扉40が閉塞されると、扉検知センサが閉扉を検知し、閉扉確認制御装置300が閉扉及び下扉40のロックを確認して遊技の実行停止を解除する。
このように、本実施の形態によれば、下扉40を開ける際には、所定の鍵7を鍵穴44に挿入することにより開錠可能となり、鍵7を45度回転させるとロックが解除される。そして、下扉40を閉める場合には、鍵7を同方向にさらに45度(つまり施錠状態から90度)回転させることにより、閉扉可能かつロック可能となるものである。
ここで、下扉40を閉める際、鍵穴44に所定の鍵7を挿入しない場合には、鍵センサ80が作動しないのでロック解除装置90は内筒72をロックしたままの状態である。この状態で下扉40を閉めても、フック62と突出片65が可動板61を上下動させることはなく、結果として、下扉40を閉じることができない。従って、扉の隙間から棒などを差し込みフック62と突出片65との係合を解除するなど、何らかの方法で下扉40を開けることができたとしても、下扉40を閉じる際にも適正な鍵7の操作が必要であり、また下扉40を閉塞しないと遊技を行うことができないので、不正行為を行い難くすることができる。
なお、鍵7の回転角度と可動板61の移動距離は、回転板74の形状や開口部64の寸法により適宜設定できるものであり、フック62と突出片65を係合又は係合解除させるための鍵7の回転角度は上記した45度に限られない。
(鍵センサ80及び鍵7の他の形態)
ところで、鍵センサ80を上述したように形成した場合には、鍵7が盗まれた場合や、合い鍵を作られてしまった場合などには、錠そのものを取り換えない限り第三者の不正な開錠を防止することができない。そこで、鍵センサ80及び鍵7を、図9乃至図11に示すように、後述する受発光パターンをランダムに変更することが可能な構成に形成してもよい。
すなわち、鍵センサ80としては、複数の発光素子を有する発光部81と、複数の発光素子の発光をそれぞれ受光可能な複数の受光素子を有する受光部82を設ける。一方、シリンダー錠70には、板状の差し込み部78に透光部84を有する鍵7'を用い、内筒72には、板状の差し込み部78を挿入可能な断面長方形の孔である鍵受け部76を設ける。発光部81と受光部82は、図9に示すように、外筒71の側面に設けられたスリットの外側に設置され、鍵7'の差し込み部78を鍵受け部76に挿入した状態で、発光部81の発光する光が、透光部84を透過して受光部82に到達可能に形成されている。
また、前記発光部81は、制御部(ロック制御装置100)に記憶されている予め設定された発光パターンに応じて、いずれか一つ、又は二つ、又は全ての発光素子が発光するようになっているとともに、前記受光部82は、鍵受け部76に鍵7'が挿入された状態で、受光素子のうちいずれか一つ、又は二つが前記発光体81からの光を受光した場合に、所定の検知信号を出力するようになっている。そして、受光部82が、制御部に記憶されている予め設定された受光パターンに基づく適正な検知信号を出力することにより、前記ロック解除装置90が作動して、シリンダー錠70の内筒72が回転可能となるものである。
ここで、前記透光部84は、図11(A)に示すような孔85であってもよいし、図11(B)に示すような切り欠き86であってもよい。この透光部84は、鍵7'を鍵受け部76に挿入したときに、発光部81の発光素子の発光する光が通過可能となる位置に設けてあるが、発光素子のうち少なくとも1つについては、対応する透光部84が設けられていない。すなわち、透光部84は、全ての発光素子の発する光が同時に通過することがないように形成されている。そして、発光部81の発光パターンと、受光部82の受光パターンは、一致しないように設定されている。すなわち、発光部81の発光が、鍵受け部76に挿入された鍵7'の透光部84を通過するだけでなく、鍵7'の透光部84でない箇所に遮蔽されることにより、所定の受光パターンを形成する。つまり、透光部84の設置数及び設置位置は、発光部81の発光パターン及び受光部82の受光パターンに応じて設定されることとなる。
なお、鍵7'を、図11(C)に示すように、差し込み部78に形成した孔85に嵌め込み部材87を嵌め込んだものとしてもよい。孔85は、すべての発光素子に対応して設けてある。嵌め込み部材87としては、透明素材から成る透光部材87aと、不透明素材から成る遮光部材87bが設けてある。そして、透光部材87aを嵌め込んだ孔85が透光部84となる。このように形成すれば、発光素子に対応する孔85のうち、どれに透光部材87aを嵌め込み、どれに遮光部材87bを嵌め込むかにより、単一の鍵7で複数種類の透光部84の態様を作り出すことができる。なお、透光部材87aを設けずに、透光部84は孔85とし、透光部84にしたくないところにだけ遮光部材87bを嵌め込むようにしてもよい。
このように、発光させる発光素子を決定することにより、複数の異なる発光パターンを設定することができ、受光が有効となる受光素子を決定することにより、複数の異なる発光パターンを設定することができる。そして、設定された発光パターンで設定された受光パターンを実現させるべく、鍵7'の透光部84の態様を決定することになる。従って、複数の受発光パターンデータとそれに対応する鍵7'を用意しておけば、鍵7'が盗難にあった場合であっても、制御部(ロック制御装置100)に異なる受発光パターンデータを入力させることにより、錠の取り替えなど行わずに迅速に対処できる。また、例えば日替わりで、受発光パターンをランダムに変更することにより、受発光パターンの解読が困難になり、セキュリティアップを図ることができる。
なお、鍵センサ80は、鍵受け部76の奥端部に設けられた通電スイッチ83(図9参照)を、鍵7'の差し込み部78の端部に設けられた凸部77(図11参照)が押圧することにより通電し、発光部81が発光するようにしてもよい。このように形成することにより、発光素子が常時発光しているということがなく省エネに役立つものである。
(ロック解除装置90の他の例)
さらに、上述した実施の形態では、上記したロック解除装置90は、シリンダー錠70の内筒72の回転を阻止することで施錠状態を保ち、適正な鍵7の挿入が検知された場合には内筒72の回転を許容する禁止解除手段として位置づけられていたが、シリンダー錠70を、鍵7の回転によらず回転板74が回転するように形成し、ロック解除装置90が能動的に開錠を行う解除手段として機能するように形成してもよい。すなわち、適正な鍵7を鍵穴44に入れさえすれば、内筒72を回転させなくても、自動的に開錠されるようにしてもよいものである。
具体的には、図15に示すように、内筒72の後部側にモータ92を埋設し、このモータ92のモータ軸を軸73に連結して、モータ92の駆動を直接回転板74に伝えるようにしたものとすることができる。モータ92は、施錠状態すなわち所定の鍵7を鍵受け部76に挿入していない場合においては、回転板74の突起74aが可動板61の開口部64の上端部と係合する位置になるようにして駆動停止している。すなわち、可動板61が突起74aにより上方に引き上げられている状態としている。そして、鍵センサ80が適正な鍵を検知した場合に駆動開始し、回転板74を所定角度回転させることにより駆動停止する。これにより回転板74の突起74aが開口部64の下端部を押し下げて、可動板61を下方に移動させフック62と突出片65との係合を解除させる。なお、鍵7を鍵受け部76に挿入したままの状態では、モータ94は駆動せず、鍵7を鍵受け部76から引き抜いて鍵センサ80の検知信号出力が停止した場合には、今度は逆回転して、回転板74を施錠時の位置まで回転させる。
このロック解除装置90を有する下扉40の開錠を行う場合には、鍵穴44に所定の鍵7を差し込むことで鍵センサ80が作動して鍵を検知し、モータ92が駆動して回転板74を回転させ、フック62と突出片65との係合が外れ、扉を開くことができるようになる。一方、下扉40の施錠を行う場合には、鍵穴44に鍵7を差し込んだまま下扉40を閉め、そこで鍵7を鍵穴44から抜き取ると、モータ94が反転駆動して回転板74を逆回転させ、可動板61が開口部64と係合している突起74aに引き上げられて上方に移動し、フック62と突出片65とが係合し、扉がロック状態になる。
なお、上記したロック解除装置90においても、鍵7を鍵受け部76に挿入し所定角度回転させた場合には、フック62が図4(A)に示すYの位置となるまで可動板61が押し下げられるよう回転板74を回転させ、さらに鍵7を所定角度回転させた場合には、フック62が図4(A)に示すZの位置となるまで可動板61が押し下げられるよう回転板74を回転させるように形成してもよい。あるいは、鍵7を所定方向に回転させるとフック62が開錠位置となるまで回転板74が回転し、鍵7を逆回転させるとフック62が施錠位置となるまで回転板74が回転するように形成してもよい。
(第二の実施の形態)
第二の実施の形態は、鍵7の操作により、モータが駆動して下扉40が自動的に開閉するように形成したものである。
(図面の説明)
図16乃至図21は、本発明の第二の実施の形態を示すものである。
図16は下扉ロック機構60の側面図、図17は回転板74と可動板の作動図、図18は下扉40のヒンジ部を示す斜視図、図19は自動開閉装置210を示す断面図、図20はロック制御装置100の概略を示すブロック図、図21は扉開閉制御手段120の制御の流れを示すフローである。
なお、本実施の形態におけるスロットマシンSの基本的な構成は、第一の実施の形態と共通するので、重複する部分は説明を省略し、本実施の形態の特徴点のみ述べる。
本実施の形態における下扉40には、筐体ヒンジ19と下扉係合部46の係合部分に、下扉40を自動的に開閉するための自動開閉装置210が設けられており、下扉ロック機構6には、閉扉スイッチ200が設けられている。そして、鍵7の回転操作により下扉40を開放することができるとともに、鍵7を逆回転させることにより下扉40を閉じることができるように形成されているものである。
(下扉ロック機構60)
下扉ロック機構60は、第一の実施の形態における上扉ロック機構50と基本的には同様である。すなわち、図16に示すように、下扉40の側面板の内側に設けられた取り付け板66に上下方向に移動可能に固定された可動板61と、この可動板61に設けられ、可動板61から突出し斜辺を有する鉤状のフック62と、前記可動板61を上方向に付勢するバネ63を有している。そして、前記フック62を、筐体1に設けられた突出片65に係止させることにより、下扉40をロックするものである。
ただ、下扉ロック機構60は、鍵穴44に所定の鍵を差し込んで回すことにより、開錠及び施錠ができるとともに、自動開閉装置210を作動させることができるようになっている。すなわち、下扉ロック機構60には、鍵の回転によりフック62と突出片65の係合を解除させるためのシリンダー錠70と、鍵穴44に鍵が挿入されているかを検知する鍵センサ80と、鍵センサ80が鍵を検知した場合にシリンダー錠70内に挿入された鍵の回転を許容するためのロック解除装置90と、鍵の回転により自動開閉装置210の駆動モータ211を駆動させるための開扉スイッチ150と、鍵の逆回転により自動開閉装置210の駆動モータ211を逆転駆動させるための閉扉スイッチ200が設けられている。
(開扉スイッチ150及び閉扉スイッチ200)
開扉スイッチ150及び閉扉スイッチ200は、図16及び図17に示すように、遮光センサである。開扉スイッチ150は、取り付け板66に固定された、図示しない発光部及び受光部からなるフォトセンサ151と、可動板61に固定された遮光板152を有している。また、閉扉スイッチ200は、取り付け板66に固定された発光部210a及び受光部201bからなるフォトセンサ201と、取り付け板66の、可動板61の取り付け側と反対側の面に沿って上下に摺動可能に形成された第二可動板67に設けられた遮光板202を有している。
ここで、取り付け板66には、回転板74が回転したときに、突起74a,74bがその内部を通過可能とする開口部66Aが形成されている。
また、可動板61には、図17(A)に白矢印で示す方向に、回転板74が回転したときに突起74aが通過可能である開口部64が形成されており、回転板74が図17(A)に白矢印で示す方向に回転したときには、突起74aが第二可動板67に干渉することなく開口部64と係合して可動板61を押し下げるとともに、遮光板152をフォトセンサ151から外れた位置に移動させる。これにより開扉スイッチ150がONとなり、後述する自動開閉装置210の駆動モータ211が所定時間駆動して、下扉40を開くようになっている。
さらに、可動板61の開口部64の下方には、回転板74が図17(B)に白矢印で示す方向に回転したときに、突起74bが通過可能である第二開口部61Aが形成されており、第二可動板67には、回転板74の図17(B)に白矢印で示す方向への回転に伴い突起74bが通過可能である開口部68が形成されている。そして、回転板74が図17(B)に白矢印で示す方向に回転したときには、突起74bが可動板61に干渉することなく第二開口部61Aを通過し、開口部68の上端部に係合して第二可動板67を持ち上げるとともに、遮光板202をフォトセンサ201を遮る位置に移動させる。これにより閉扉スイッチ200がONとなり、後述する自動開閉装置210の駆動モータ211が所定時間逆転駆動して、下扉40を閉めるようになっている。
なお、第二可動板67は、バネ(図示せず)により下方向に付勢されているので、閉扉スイッチ200がONとなった後に、回転板74にかかる回転力が無くなると(つまり鍵7を回している手を緩めると)下方に移動し、元の位置に戻る。これに伴い、突起74bが開口部68の上端部に押し下げられ、回転板74も元の位置(図17において細線で示す位置)に戻る。
(シリンダー錠70)
シリンダー錠70の構成は、第一の実施の形態と基本的には同様である。ただ、本実施の形態においては、外筒71及び内筒72に出没突起71a及び凹部72aは設けられていない。また、回転板74は、図17に示すように、突起74a及び突起74bを有している。そして、鍵穴44に鍵7を挿入して(鍵受け部76に鍵7の差し込み部78を嵌合させた状態で)、鍵7を所定の角度右方向に回転させると、突起74aが可動板61を押し下げてフック62と突出片65の係合が解除され、鍵7を所定の角度左方向に回転させると、突起74bが第二可動板67を持ち上げて、閉扉スイッチ200がONとなるようになっている。
(鍵センサ80及びロック解除装置90)
鍵センサ80及びロック解除装置90の構成は、第一の実施の形態と基本的には同様である。
(下扉40の開錠及び施錠)
以上のような構成を有する下扉ロック機構60による開錠及び施錠について説明する。
まず、施錠状態においては、フック62は図16に示す位置にあり、フック62は突出片65に係止されている。このとき回転板74の突起74aは、図17(B)に細線で示すようにその先端部が可動板61の開口部64の上端部に位置しており、開扉スイッチ150はOFF状態である。また、ロック解除装置90は、ストッパー91を突出させて、内筒72の回転を阻止している(第一の実施の形態の図6参照)。
続いて、鍵受け部76に所定の鍵7の差し込み部78を挿入すると、鍵受け部76の凹面に設けられた鍵センサ80が鍵7の凸部77によりONとなり、ロック解除装置90を通電状態にする。ロック解除装置90が通電することにより、ストッパー91が内筒72の係止孔75から抜け出て、内筒72が回転可能となる(第一の実施の形態の図7参照)。そこで、鍵7を右方向に回転させると、回転板74は、図17(A)に示すように、突起74aが開口部64の下端部と係合して可動板61を押し下げる。このとき、フック62と突出片65との係合が外れ、同時に開扉スイッチ150がONとなる。これにより、自動開閉装置210が所定時間作動して、下扉40は開方向に回動する。なお、下方に押し下げられた可動板61は、バネ63の復元力によりもとの位置まで上昇し、開口部64の下端部が突起74aを上方に押し上げることにより、内筒72はもとの位置に戻る。
次に、下扉40を閉める場合には、鍵7を左方向に回転させる。回転板74は、図17(B)に示すように、突起74bが第二可動板67の開口部68の上端部と係合して第二可動板67を押し下げる。このとき、閉扉スイッチ200がONとなる。これにより、自動開閉装置210が所定時間逆作動して、下扉40は閉方向に回動する。なお、上方に引き上げられた第二可動板67は、図示しないバネの復元力により元の位置まで下降し、開口部68の上端部が突起74bを下方に押し下げることにより、内筒72はもとの位置に戻る。下扉40が筐体1の正面を塞ぐ位置まで回動してくると、フック62の斜辺が突出片65と当接し、これにより可動板61が押し下げられてフック62と突出片65が係合する。下扉40が閉じたところで鍵7を鍵穴44から引き抜けば、鍵センサ80がOFFになって、ロック解除装置90への通電をストップさせる。ロック解除装置90はストッパー91を突出させて、内筒72の回転を阻止し、下扉40はロック状態となる。
(自動開閉装置210)
次に、自動開閉装置210の詳細を説明する。
自動開閉装置210は、図18に示すように、下扉40に設けられたギヤボックス213と、筐体1に設けられた駆動モータ211と、連結軸212からなる回転駆動装置である。
まず、本実施の形態における下扉係合部46は、図18に示すように、下扉40の背面側にある後縦枠47に設けられた開口部47Aと、後縦枠47及び下扉40の側面板に固定され水平方向に張り出す受け板48とから構成されている。そして、下扉40は、受け板48の下面が筐体ヒンジ19の上面に支持されることにより、筐体1に取り付けられている。また扉40の回動時には、筐体ヒンジ19は開口部47Aにより後縦枠47と干渉しないようになっている。
前記駆動モータ211は、下方の筐体ヒンジ19の下側に固定されており、そのモータ軸は上下の筐体ヒンジ19を貫通する連結軸212に固定されている。また連結軸212には、図19に示すように、受け板48の上面に固定されたギヤボックス213の内部に設けられたギヤ215と噛み合うギヤ214が固着されており、駆動モータ211の駆動により、連結軸212及びギヤ214が回転するようになっている。なおここで、図19(A)は下扉40を閉じた時のヒンジ部分の横断面図であり、図19(B)は図19(A)のII−II線矢視図である。そして、ギヤ214が回転することにより、ギヤ215に回転力を伝達し、ギヤボックス213の固定された下扉40が連結軸212を中心に回動するものである。
さらに、自動開閉装置210には、駆動モータ211の駆動停止時に、下扉40を回動させる方向に力が加えられることによりギヤ215及びギヤ214が回転し、それによって駆動軸が空転するのを阻止するための扉回動ロック手段230が設けられている。
扉回動ロック手段230は、図14に示すように、後縦枠47に設けられたソレノイド232と、ソレノイド232により作動する略L字型の係止板231を有している。係止板231は、ギヤ214がギヤボックス213の上方に露出した部分に位置するよう設置され、駆動モータ211の駆動停止時には、図14(A)に実線で示すように、折れ曲がった先端部がギヤ214の歯に係合してギヤ214の回転を阻止している。また、駆動モータ211が駆動(逆転駆動を含む)中は、図14(A)に二点鎖線で示すように、ギヤ214との係合が外れて、ギヤ214の回転を干渉しないようになっている。このように形成されていることから、下扉40は、駆動モータ211が停止している状態においては、回転阻止されているギヤ214にギヤ215が噛み合っているので、回動させることができない。
さらに、特に図示しないが、自動開閉装置210には、モータ211に一定以上の負荷が掛かった場合には駆動を停止させるための回転検知センサが設けられている。これにより、下扉(40)の開閉作動に何らかの支障がある場合、例えば扉が何かに引っかかっている場合や、ロック装置190が働いてフック62と突出片65が衝突したまま下扉40が閉まらない場合には、モータ211は自動的に駆動停止する。
なお、図示した例では、連結軸212に固定されたギヤ214が直接ギヤ215と噛合するものとなっているが、ギヤ214とギヤ215の間に単数又は複数の連結ギヤを設けてもよい。
また、扉回動ロック手段230は、上記したような駆動モータ211とは別の装置であってもよいが、駆動モータ211そのものを、駆動停止時には駆動軸が回転しないように形成してもよい。このように形成した場合には、自動開閉装置210は、ヒンジ部に内装するものの他、特に図示しないが、駆動モータ211の駆動軸の回転により下扉40の反ヒンジ側を押し出し、あるいは引き込むように移動可能な円弧状のラック板を設けてもよい。この場合には、駆動モータ211は筐体1の底板15に設け、ラック板の端部は下扉40の下端に固定し、開扉時にラック板が邪魔にならないようにするとよい。
(ロック制御装置100)
ロック制御装置100は、前記ロック解除装置90及び自動開閉装置210の作動を制御するためのものであり、特に図示しないが、スロットマシンSの制御装置とは別に設けられた制御基板である。そして、ロック制御装置100は、図20に示すように、判定手段110と、開閉制御手段120を有しており、鍵センサ80、大開放スイッチ130、タイマー140、開扉スイッチ150及び閉扉スイッチ200からの信号を受信して、ロック解除装置90及び自動開閉装置210の駆動モータ211の作動を制御するものである。また、扉回動ロック手段230は、駆動モータ211からの信号を受信して作動するものである。
ここで、大開放スイッチ130とは、特に図示しないが、例えば下扉40の裏側や筐体1の内部に設けられたスイッチであって、自動開閉装置210により開く方向に所定角度回動した下扉40をさらに回動させて、下扉40を全開にするためのものである。また、タイマー140は、例えばロック制御装置100に設けられたパルスカウンタや、自動開閉装置210の近傍に設けられたCRタイマなどとすることができ、駆動モータ211が駆動開始してからの時間を計測するためのものである。
開閉制御手段120は、開扉スイッチ150がONとなった場合、及び大開放スイッチ130が操作された場合には、所定時間駆動モータ211を駆動させて下扉40を所定角度まで開放させる。一方、閉扉スイッチ200が操作された場合及び一定時間が経過した場合(タイマー140のタイムカウントが一定以上になった場合)には、駆動モータ211を逆転駆動させて下扉40を閉じるためのものである。
(下扉40の開閉制御)
上記構成を有するロック制御装置100による下扉40の開閉制御を、図21のフローに基づき説明する。
まず、図21におけるステップ100において、鍵センサ80がONとなったかどうかを判断する。すなわち、鍵受け部67に合致する凸部77を有する鍵7が鍵穴44に挿入されたかどうかを判断する。鍵センサ80がONとなった場合には、次のステップ101に進む。
ステップ101において、シリンダー錠70のロックが解除される。すなわち、ロック解除装置90が通電し、ストッパー91が係止孔75から抜け出て、内筒72が回転可能になる。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、開扉スイッチ150がONとなることにより(すなわち鍵7を右方向に回すことにより)、自動開閉装置210の駆動モータ211が駆動状態になる。駆動モータ211が駆動状態になると、扉回動ロック手段230がロックを解除する(以下同様)。そして、駆動モータ211は扉を開く方向に回転開始する。同時にタイマー140がタイムカウントを開始し、駆動モータ211は所定時間駆動した後に停止する。この「所定時間」とは、下扉40が駆動モータ211の駆動により例えば45度の開放角度まで開く時間に設定することができる。また、駆動モータ211が駆動停止すると、扉回動ロック手段230がロック状態になり、駆動軸の回転を阻止する。このため、手動で下扉40を開閉することはできない(以下同様)。そして、次のステップ103に進む。。
ステップ103において、鍵センサ80がOFFとなったかどうかを判断する。これは、下扉40を開放したまま鍵7が引き抜かれたかどうかをみるためのものである。鍵センサ80がOFFでない場合には、次のステップ104に進む。
ステップ104において、大開放スイッチ130がONとなったかどうかを判断する。大開放スイッチ130がONとなった場合、すなわち大開放スイッチ130が操作された場合には、次のステップ105に進む。
ステップ105において、自動開閉装置210の駆動モータ211が扉を開く方向に回転開始する。駆動モータ211は、下扉40を最大開放角度、例えば90度まで開放させた後に停止する。なお、ここでタイマー140はタイムカウントをリセットし、再びゼロからカウントを開始する。最大開放角度に達したかどうかは、タイマー140のタイムカウントにより判断してもよいし、下扉40又は筐体1にリミットスイッチを設けてもよい。そして、次のステップ106に進む。
前記ステップ104において、大開放スイッチ130がONでない場合には、ステップ105を飛び越してステップ106に進む。
ステップ106において、閉扉スイッチ200がONとなったかどうかを判断する。閉扉スイッチ200がONでない場合には、次のステップ107に進む。
前記ステップ103において、鍵センサ80がOFFとなった場合、すなわち下扉40を開放したまま鍵7が引き抜かれた場合には、ステップ104〜106を飛び越して、ステップ107に進む。
ステップ107において、駆動モータ211が駆動してから、すなわち最初に下扉40が開放されてから、あるいは大開放スイッチ130により下扉40が開放されてから、一定時間が経過したかどうかを判断する。一定時間は、最初の扉開放(小開放)では、例えばホッパーへのメダル補給やメダル詰まり解除などのための開扉である場合を想定し、数10秒程度の短い時間とするのがよい。また、大開放スイッチ130による扉開放の場合には、例えばホッパーユニットのメンテナンスや下パネルの取り換えなどを想定し、小開放時の開扉時間よりも長く設定するのが好ましい。このように設定しても、不正行為を行う際に扉を大開放することはまず無いと考えられることから、不都合はない。なお、扉の大開放時のみに操作可能となる「タイマーストップスイッチ」を設け、タイムカウントを停止させることにより遊技機のメンテナンスの途中に扉が閉じることがないようにしてもよい。一定時間が経過していない場合には、ステップ103に戻る。一方、一定時間が経過した場合には、次のステップ108に進む。
ステップ108において、所定のエラー警告が行われる。警告としては、例えば、スロットマシンSの表示部32にエラー表示をさせたり、スピーカ35から警告音を発声させたり、飾り部33のランプを点滅させたり、あるいは逆に、ヒューズを断線させてランプや照明を消灯したりして、報知を行う。エラー警告と同時に、スロットマシンSは遊技不能状態(スタートスイッチ4141Cの操作無効、メダル受け付けなし)となる。そして、次のステップ109に進む。
前記ステップ106において、閉扉スイッチ200がONとなった場合には、ステップ107、108を飛び越してステップ109に進む。
ステップ109において、自動開閉装置210の駆動モータ211が扉を閉める方向に回転開始する。駆動モータ211は所定時間駆動した後に停止する。この所定時間は、下扉40が閉塞状態(ロック状態)となる位置まで回動するのに必要十分な時間である。あるいは、リミットスイッチにより、下扉40が閉塞状態となったらモータ211の駆動が停止するようにしてもよい。このように、下扉40は、閉扉スイッチ200によらずとも、扉開放時に鍵センサ80がOFFとなった場合すなわち鍵7を抜いた場合と、鍵7を付けたまま扉を開放している場合には、所定時間経過後に所定の警告がなされてから強制閉鎖されることとなる。
ここで、下扉40が開放されている状態で鍵7を鍵穴44から引き抜いたり、あるいは、何らかの手段で鍵7を使用せずに下扉40を開放して、所定時間経過後に下扉40が強制閉鎖される場合には、ロック解除装置90がロック状態(ストッパー91が突出している)となっている。従って、下扉ロック機構60の可動板61は上下動できず、フック62と突出片65が当接した状態となり、下扉40は、ロックされずに筐体1との間に隙間をあけて閉じられたままになる。この状態では、当然、遊技を行うことはできない。なお、下扉40が閉まらないままモータ211が駆動し続けると、モータ211に一定の負荷がかかるので、回転検知センサが作動してモータ211の駆動は停止する。
一方、鍵7を鍵穴44に挿入したまま所定時間が経過して下扉40が強制閉鎖される場合には、ロック解除装置90はロック解除状態(ストッパー91が突出していない)なので、下扉40が筐体1の正面を塞ぐと同時に可動板61の上下動によりフック62と突出片65が係合し、下扉40は閉じられてロック状態になる。
さて、駆動モータ211の逆転駆動が停止したら、次のステップ110に進む。
ステップ110において、鍵センサ80がOFFとなったかどうかを判断する。すなわち、鍵穴44から鍵7が引き抜かれたかどうかを確認する。鍵センサ80がOFFにならない場合には、ステップ110に戻る。一方、鍵センサ80がOFFになった場合には、次のステップ111に進む。
前記ステップ100において鍵センサ80がONでない場合、すなわち、鍵穴44に所定の鍵7が適正に挿入されていない場合にも、ステップ111に進む。
ステップ111において、シリンダー錠70がロックされる。すなわち、ロック解除装置90を非通電状態とし、ストッパー91が係止孔75内に突出して内筒72が回転不能になる。そして、扉開閉制御を終了する。
このように、本実施の形態によれば、下扉40は駆動モータ211の駆動によってのみ回動可能であり、下扉40を開ける際には、鍵の操作により開扉スイッチ150をONにしないと駆動モータ211が作動しないので扉が開かず、扉を閉める際にも閉扉スイッチ200を操作しないと、駆動モータ211が作動しないので扉を閉めることができない。従って、所定の鍵7を用いずに扉の開閉を行うことが難しくなる。さらに、扉を開けっ放しにしておくと、駆動モータ211の作動により強制的に扉が閉鎖されるため、例えば合い鍵などを作って扉を開けたとしても、ゴト行為の最中に扉が閉じられてしまう可能性が高い。従って、扉を開けての不正行為がよりし難くなるとともに、かかる行為の抑止力にもなる。
なお、上記実施の形態では、鍵7を逆回転させることにより閉扉スイッチ200がONになるように形成してあったが、閉扉スイッチとしては、かかる構成のものに限られず、例えば下扉40を開放したときに操作可能となる筐体1内部や下扉40の裏面などに設けた押圧スイッチであってもよい。この場合、このスイッチは、鍵センサ80が鍵7の挿入を検知している場合のみ操作が有効化するようになっており、鍵7を鍵穴44に挿入しない状態でスイッチを押圧しても下扉40は閉まる方向に回動しない。
(第三の実施の形態)
第三の実施の形態は、鍵穴44への鍵挿入の有無を、下扉40の開閉操作時に確認し、所定の鍵に因らず開扉された場合には、扉が閉まらない(ロックできない)ように形成したものである。
(図面の説明)
図22及び図23は、本発明の第三の実施の形態を示すものである。
図22は下扉ロック機構60の部分側面図、図23は発電装置220を示す断面図である。
なお、スロットマシンSのその他の構成は、第一及び第二の実施の形態と共通するものであるので、重複部分は記載を省略し、本実施の形態の特徴点のみ説明する。
(下扉ロック機構60)
下扉ロック機構60は、第二の実施の形態における下扉ロック機構60と基本的には同様である。すなわち、図22に示すように、下扉40の側面板の内側に設けられた取り付け板66に上下方向に移動可能に固定された可動板61と、この可動板61に設けられ、可動板61から突出し斜辺を有する鉤状のフック62と、前記可動板61を上方向に付勢するバネ63を有している。そして、前記フック62を、筐体1に設けられた突出片65に係止させることにより、下扉40をロックするものである。
そして、鍵の回転によりフック62と突出片65の係合を解除させるためのシリンダー錠70と、鍵穴44に鍵7が挿入されているかを検知する鍵センサ80と、鍵センサ80が鍵を検知しない場合にシリンダー錠70内に挿入された鍵の回転を阻止するためのロック装置190が設けられている。なお、本実施の形態においては、開扉スイッチ150、閉扉スイッチ200は設けられていない。
(シリンダー錠70)
シリンダー錠70の構成は、第二の実施の形態と基本的には同様である。そして、鍵穴44に鍵7を挿入して(鍵受け部76に鍵7の差し込み部78を嵌合させた状態で)、鍵7を所定の角度右方向に回転させると、突起74aが可動板61を押し下げてフック62と突出片65の係合が解除されるようになっている。
(鍵センサ80)
鍵センサ80は、第一の実施の形態と同様に、差し込み部78に設けた凸部77が押圧するスイッチとしてもよいし、第一の実施の形態の他の例として開示した発光部81及び受光部82を有する遮光センサとしてもよい。この場合、発光部81の発光体、受光部82の受光体は単数であってもよい。また、シリンダー錠70に使用する鍵7は、図5に示すような筒状体でも、図11に示すような平鍵であってもよく、透光部84を有していなくともよい。すなわち、鍵センサ80は、鍵穴44に鍵7が挿入されていることを検知できればよい。
そして、本実施の形態においては、鍵センサ80は、下扉40が閉じている場合には非通電状態となっており、扉の開放により発電装置220が作動して電力を供給することにより通電するように形成されている。
(ロック装置190)
ロック装置190は、ソレノイドを用いて内筒72の回転を阻止してフック62の上下動を禁止するための装置であり、ストッパー(図示せず)を突出させることにより、シリンダー錠70の内筒72に設けられた係止孔75とストッパーとを係合させ(第一の実施の形態の図6参照)、内筒72の回転を阻止するようになっている。ロック装置190は、第一の実施の形態におけるロック解除装置90と基本的構成は同様であるが、非通電状態ではストッパーはバネの引っ張り力によりケース内に収納されており、通電状態においてストッパーが突出するようになっている。そして、前記鍵センサ80が通電状態でない場合、及び鍵センサ80が鍵7を検知している場合には非通電状態であってストッパーを突出させず、鍵センサ80が通電状態であってかつ鍵センサ80が鍵7を検知していない場合には通電状態となってストッパーを突出させるように形成されている。
ここで、鍵センサ80が通電状態となるのは、下扉40の開閉操作時であるので、下扉40が閉じているときには、ロック装置190はストッパーを突出させていない。従って、施錠されている下扉40を開く場合には、鍵穴44に所定の鍵7を差し込んで回すことにより、開錠することができる。一方、下扉40の開放時に、鍵穴44に鍵が挿入されていないと、ロック装置190はストッパーを突出させ、内筒72を回転不能にする。これにより、回転板74も回転不能となり、下扉40を閉めたときに、フック62が突出片65に当接しても可動板61が上下動することができず、下扉40を施錠することができない。
(発電装置220)
発電装置220は、図23に示すように、ギヤボックス223に内蔵された磁石222の回転によりコイル221に電流を流すようにした装置であり、下扉40のヒンジ部分に設けられている。
本実施の形態における下扉係合部46は、第二の実施の形態における下扉係合部46(図18参照)とほぼ同様の構成を有しており、筐体ヒンジ19の上方に突出するピン19Aには、ギヤ224が回転可能に軸止されている。また、受け板48の上面に固定されたギヤボックス223の内部にはギヤ225が形成されており、ギヤ224の周囲には、ギヤ224及びギヤ225の双方と噛み合うギヤ226が取り付けられている。なおここで、図23(A)は下扉40を90度開いた時のヒンジ部分の横断面図であり、図23(B)は図23(A)のIII−III線断面図である。そして、下扉40を回動させることにより、ギヤボックス223が回転し、ギヤ225とギヤ226の噛合により、ギヤ224が回転するようになっている。
さらに、ギヤボックス223の下方には、コイル221が設置されており、ギヤ224の下方には、このコイル221の外側に位置するよう磁石222が固定されている。すなわち、磁石222はギヤ224と同時にコイル221の周囲を回転し、これにより磁界が変化してコイル221に電流が流れるものである。また、コイル221の下方には、蓄電装置227が設けられており、特に図示しない電気配線により、鍵センサ80の発光部に接続されている。
そして、扉開閉操作によりコイル221に電流が流れると、鍵センサ80の発光体が発光するようになっているとともに、発光体は、蓄電された電気によりある程度の時間は発光を継続することができるようになっている。
(下扉40の開錠及び施錠)
以上のような構成を有する下扉ロック機構60による開錠及び施錠について説明する。
まず、施錠状態においては、フック62は図22に示す位置にあり、フック62は突出片65に係止されている。このとき回転板74の突起74aは、その先端部が可動板61の開口部64の上端部に位置しており、ロック装置190は、ストッパーを突出させておらず、内筒72は回転可能な状態である。
続いて、鍵受け部76に所定の鍵7の差し込み部78を挿入し、鍵7を右方向に回転させると、回転板74は、突起74aが開口部64の下端部と係合して可動板61を押し下げる。このとき、フック62と突出片65との係合が外れ、下扉40は開方向に回動可能となる。そして、下扉40を回動させることにより、発電装置220が発電し、鍵センサ80が通電状態となる。ここで鍵センサ80が鍵7を検知している場合、すなわち受光部が鍵7に遮られて発光部からの光を受光しない場合、あるいは鍵受け部76に設けられた押圧スイッチがOFF状態の場合には、ロック装置190は作動せず、内筒72は回転可能である。下方に押し下げられた可動板61は、バネ63の復元力によりもとの位置まで上昇し、開口部64の下端部が突起74aを上方に押し上げることにより、内筒72はもとの位置に戻る。
下扉40を閉めるときには、鍵7を鍵穴44に挿入したまま、閉方向に回動させることにより、通常通りにフック62と突出片65とを係合させ、閉扉ロック状態にすることができる。
一方、下扉40を回動させたときに鍵センサ80が鍵7を検知していない場合、例えば鍵7以外の手段で下扉40を開放させ場合や、鍵7を鍵穴44から抜いてしまった場合には、ロック装置190が作動して、ストッパーが内筒72に向かって突出する。このため、バネの力により可動板61及び内筒72が元の位置に戻ったときに、ストッパーが内筒72に係止孔に係合し、内筒72を回転不能にする。従って、下扉40を閉じようとしても、可動板61が上下動できず、フック62が突出片65に衝突して下扉40を閉鎖することができない。
このように、本実施の形態によれば、扉の開閉操作により発電して鍵センサ80を作動させるので、的確に扉の開閉作動を検知することができる。

なお、上記した第一乃至第三の実施の形態では、下扉40にシリンダー錠70を設けて鍵7により開錠し、下扉40が開放されることにより上扉30を開錠することができるように形成してあったが、上扉30にも上記シリンダー錠70と同様の錠を設けて、下扉40とは別々に施錠及び開錠が行えるようにしてもよい。また、ロック機構6は、上記実施の形態に記載したものに限られず、鍵7を挿入した状態で開扉、閉扉が可能な形態であればよい。例えば、鍵7の操作により筐体1の側板16の内側に設けられた凹部に凸部を突出させて施錠状態とするとともに、鍵7の挿入に基づくロック解除装置90の作動により、前記凸部が凹部から抜け出るように形成されているものであってもよい。
さらに、本発明は、前扉3が一枚扉であるスロットマシンや、スロットマシン以外の遊技機にも利用することができるのは言うまでもない。
本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンの分解斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、前扉を外したスロットマシンの斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、上扉ロック機構の概略を示す側面図である。 本発明の第一の実施の形態であって、下扉ロック機構の概略を示す側面図である。 本発明の第一の実施の形態であって、鍵とシリンダー錠の斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、シリンダー錠の側面断面図である。 本発明の第一の実施の形態であって、シリンダー錠の側面断面図である。 本発明の第一の実施の形態であって、シリンダー錠の正面断面図である。 本発明の第一の実施の形態であって、シリンダー錠の他の例を示す断面図である。 本発明の第一の実施の形態であって、シリンダー錠の他の例を示す斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、鍵の他の例を示す斜視図である。 本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンの制御装置の入力及び出力を示すブロック図である。 本発明の第一の実施の形態であって、ロック制御装置の入力及び出力を示すブロック図である。 本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンの電源回路を示す概略図である。 本発明の第一の実施の形態であって、ロック解除装置の他の例を示す断面図である。 本発明の第二の実施の形態であって、下扉ロック機構の部分側面図である。 本発明の第二の実施の形態であって、回転板と可動板の作動を示す図である。 本発明の第二の実施の形態であって、下扉のヒンジ部の斜視図である。 本発明の第二の実施の形態であって、自動開閉装置の断面図である。 本発明の第二の実施の形態であって、ロック制御装置の入力及び出力を示すブロック図である。 本発明の第二の実施の形態であって、扉開閉制御の流れ図である。 本発明の第三の実施の形態であって、下扉ロック機構の部分側面図である。 本発明の第三の実施の形態であって、発電装置の断面図である。
符号の説明
S スロットマシン 1 筐体
2 交換ユニット 3 前扉
4 電源ユニット 5 ホッパーユニット
6 ロック機構 7 鍵(鍵体)
10 固定装置 11 開口部
12 中板 13 開口上部
14 開口下部 15 底板
16 側板 19 筐体ヒンジ
20 リールユニット 21 支持体
23 回転リール 24 基板ユニット
25 支持体ヒンジ
30 上扉 31 図柄表示窓
32 表示部 33 飾り部
34 垂下片 35 スピーカ
36 上扉係合部
40 下扉 41 操作部
42 メダル投入口 43 メダル受け皿
44 鍵穴 45 メダルセレクター
46 下扉係合部 47 後縦枠
47A 開口部 48 受け板
50 上扉ロック機構 51 可動板
52 フック 53 バネ
54 解錠つまみ 55 突出片
56 取り付け板
60 下扉ロック機構 61 可動板
62 フック(前扉係止部) 63 バネ
64 開口部 65 突出片(筐体係止部)
66 取り付け板 67 第二可動板
68 開口部
70 シリンダー錠(錠体) 71 外筒
72 内筒(鍵挿入部) 73 軸
74 回転板 75 係止孔
76 鍵受け部 77 凸部
78 差し込み部 79 つまみ部
80 鍵センサ(鍵挿入確認手段) 81 発光部
82 受光部 83 通電スイッチ
84 透光部 85 孔
86 切り欠き 87 嵌め込み部材
90 ロック解除装置(係止片移動禁止装置)91 ストッパー
92 モータ
100 ロック制御装置 110 判定手段
120 開閉制御手段 130 大開放スイッチ(扉開放スイッチ)
140 タイマー 150 開扉スイッチ
151 フォトセンサ 152 遮蔽板
190 ロック装置(係止片移動禁止装置)
200 閉扉スイッチ(扉閉塞スイッチ) 201 フォトセンサ
202 遮蔽板
210 自動開閉装置 211 駆動モータ(駆動装置)
212 連結軸 213 ギヤボックス
214,215 ギヤ
220 発電装置 221 コイル
222 磁石 223 ギヤボックス
224,225,226 ギヤ 227 蓄電装置
300 閉扉確認制御装置(施錠確認手段)

Claims (7)

  1. 正面側に開口部を有する筐体と、
    筐体に軸支部を介して回動自在に取り付けられ、前記開口部を閉塞する前扉と、
    錠体の鍵挿入部に鍵体を挿入して回転操作することにより前記前扉を開錠する施錠装置とを有する遊技機において、
    前記筐体又は前扉には、前扉の施錠状態を検知する施錠確認手段を設け、
    前記施錠装置には、前記鍵体の挿入を検知するための鍵挿入確認手段を設け、
    前記前扉は、前記鍵挿入確認手段が適正な鍵体を検知した場合に閉扉及び施錠可能に形成されており、
    前記施錠確認手段が前記前扉の施錠を確認していない場合には遊技不能に形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 前記施錠装置は、
    前扉側に設けられた位置移動可能な前扉係止部と、
    筐体側に設けられた筐体係止部とを有し、
    前記鍵体の回転操作に伴って前記前扉係止部が移動し、前扉係止部と前記筐体係止部との係合が解除されることにより前記前扉を開錠するとともに、前記鍵体の回転操作に伴って、又は前記前扉の閉扉動作時に前記前扉係止部と前記筐体係止部とが当接することに伴って前記前扉係止部が移動し、前扉係止部と前記筐体係止部とが係合することにより前記前扉を施錠し、
    前記施錠装置は、前記前扉係止部が鍵体の回転又は前記筐体係止部との当接により移動するのを阻止するための係止片移動禁止装置を有し、
    この係止片移動禁止装置は、前記鍵挿入確認手段が鍵体を検知している場合には前記前扉係止部の移動を許容し、前記鍵挿入確認手段が鍵体を検知していない場合には前記前扉係止部の移動を阻止することを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記前扉は、駆動装置の駆動により開方向及び閉方向に回動するように形成されており、
    前記駆動装置が駆動中は前記前扉の回動を許容し、前記駆動装置が駆動停止中には前記前扉の回動を阻止する扉回動ロック手段を有し、
    前記駆動装置は、前記鍵体の回転操作に基づいて開駆動を開始するとともに、前記前扉が一定角度、開方向に回動するまで駆動した後に駆動停止し、前記筐体又は前記前扉に設けられた扉閉塞スイッチの操作信号に基づいて閉駆動を開始するとともに、前記前扉が筐体の開口部を閉塞する位置に回動するまで駆動した後に駆動停止するものであり、
    前記扉閉塞スイッチは、前記鍵挿入確認手段が鍵体を検知している場合に作動可能となることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記前扉は、駆動装置の駆動により開方向及び閉方向に回動可能に形成されており、
    前記駆動装置は、前記鍵体の回転操作に基づいて開駆動を開始するとともに、前記前扉が開方向に一定角度回動するまで駆動した後に駆動停止し、前記鍵挿入確認手段が鍵体を検知していない場合には、前記前扉が筐体の開口部を閉塞する位置に回動するまで閉駆動することを特徴とする請求項2又は3記載の遊技機。
  5. 前記筐体又は前記前扉に、前扉を開方向に回動させるための扉開放スイッチを設け、
    前記駆動装置は、前記鍵体の回転操作に基づいて開駆動を開始するとともに、前記前扉が予め定められた第一停止角度で開放する位置に回動するまで駆動した後に駆動停止し、前記扉開放スイッチの操作に基づいて開駆動を再開するとともに、前記前扉が前記第一停止角度よりも大きく開放する位置に回動するまで駆動した後に駆動停止することを特徴とする請求項3又は4記載の遊技機。
  6. 前記駆動装置は、前記前扉が開方向に回動するように駆動した後、一定時間が経過した場合には、前記前扉が筐体の開口部を閉塞する位置に回動するまで閉駆動することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 前記鍵挿入確認手段は、前記筐体及び前扉の軸支部に設けられた発電装置と電気的に接続されており、前記前扉の開閉操作により通電するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の遊技機。
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