JP2006229656A - 電気音響変換器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 動電型の電気音響変換器において、その音響特性を高めた上で製造効率の向上を図る。
【解決手段】 ダイアフラム12を中央振動部12Aと環状振動部12Bとからなる構成とし、その環状振動部12Bを中央振動部12Aよりも剛性が低い部材で構成する。これにより電気音響変換器10の音響特性を高める。その際、中央振動部12Aを、光透過性を有する部材で構成するとともに、ボイスコイル14のダイアフラム12に対する固定を、中央振動部12Aと環状振動部12Bとの接合部から内周側に離れた位置において光硬化型接着剤Aを用いた接着により行う構成とする。これにより、電気音響変換器10の製造工程において、ボイスコイル14のコイル端末14aをフレーム16に設けられた端子部材22に予め導通固定した状態で、これらボイスコイル14およびフレーム16に対してダイアフラム12を固定可能とする。
【選択図】 図2

Description

本願発明は、いわゆる動電型の電気音響変換器に関するものである。
一般に、動電型スピーカ等の動電型の電気音響変換器は、ダイアフラムと、このダイアフラムの下面に固定されたボイスコイルと、ダイアフラムの外周縁部を固定支持するフレームとを備えた構成となっている。
その際「特許文献1」には、動電型スピーカにおいて、ダイアフラムが、中央振動部と、この中央振動部を囲むようにしてその外周縁部に接合された環状振動部とからなるものが記載されている。
また「特許文献2」には、小型の動電型スピーカにおいて、そのダイアフラムが中央振動部と環状振動部とからなり、かつ、その環状振動部が中央振動部よりも軟らかい部材で構成されたものが記載されている。
特開昭47−17419号公報 特開2001−251699号公報
上記「特許文献2」に記載されているように、ダイアフラムを中央振動部とこれよりも軟らかい環状振動部とからなる構成とすれば、動電型スピーカの音響特性を高めることができる。
ところで、小型の動電型スピーカの製造工程においては、ボイスコイルのコイル端末をフレームに設けられた端子部材に予め導通固定した状態で、これらボイスコイルおよびフレームに対してダイアフラムを固定することが、製造効率の向上を図る観点から好ましい場合が多い。
しかしながら、上記「特許文献2」に記載された動電型スピーカにおいては、ダイアフラムの中央振動部の外周縁部から下方へ向けて延長形成されたボビン部にボイスコイルが巻き付けられた構成となっているので、そのコイル端末を端子部材に予め導通固定した状態で、ボイスコイルおよびフレームに対してダイアフラムを固定することが難しい、という問題がある。
本願発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、動電型の電気音響変換器において、その音響特性を高めた上で製造効率の向上を図ることができる電気音響変換器を提供することを目的とするものである。
本願発明は、ダイアフラムを中央振動部と環状振動部とからなる構成とした上で、これら中央振動部および環状振動部の構成ならびにダイアフラムとボイスコイルとの固定位置および固定方法に工夫を施すことにより、上記目的達成を図るようにしたものである。
すなわち、本願発明に係る電気音響変換器は、
ダイアフラムと、このダイアフラムの下面に固定されたボイスコイルと、上記ダイアフラムの外周縁部を固定支持するフレームと、を備えてなる電気音響変換器において、
上記ダイアフラムが、中央振動部と、この中央振動部を囲むようにして該中央振動部の外周縁部に接合された環状振動部とからなり、
上記環状振動部が、上記中央振動部よりも剛性が低い部材で構成されており、
上記中央振動部が、光透過性を有する部材で構成されており、
上記ボイスコイルの上記ダイアフラムに対する固定が、上記中央振動部と上記環状振動部との接合部から内周側に離れた位置において光硬化型接着剤を用いた接着により行われている、ことを特徴とするものである。
上記「電気音響変換器」の種類は特に限定されるものではなく、例えば、スピーカやレシーバ等が採用可能である。
上記「環状振動部」は、中央振動部よりも剛性が低い部材で構成されているが、これを実現するための具体的な構成は特に限定されるものではなく、例えば、中央振動部を硬質樹脂部材で構成するとともに環状振動部を軟質樹脂部材を構成すること、あるいは中央振動部よりも環状振動部を薄い部材で構成すること等により実現することが可能である。
上記「中央振動部」は、光透過性を有する部材であれば、その具体的な材質は特に限定されるものではない。ここでいう「光透過性」は、可視光に対する透過性であってもよいし、紫外線に対する透過性であってもよい。また、上記「中央振動部」は、該中央振動部を透過した可視光あるいは紫外線により光硬化型接着剤を硬化させることが可能な範囲内であれば、これを半透過膜で構成することも可能である。
上記「光硬化型接着剤」は、可視光硬化型接着剤であってもよいし、紫外線硬化型接着剤であってもよい。
上記構成に示すように、本願発明に係る電気音響変換器は、動電型の電気音響変換器として構成されているが、そのダイアフラムが中央振動部と環状振動部とからなり、その際、環状振動部が中央振動部よりも剛性が低い部材で構成されているので、電気音響変換器を小型化した場合においても、中央振動部に異常振動を生じさせてしまうことなく環状振動部の振動限界に余裕を持たせることができ、これにより最低共振周波数の上昇を抑えて再生帯域を十分広く確保することができる。
しかも、本願発明に係る電気音響変換器においては、そのダイアフラムの中央振動部が光透過性を有する部材で構成されており、また、このダイアフラムに対するボイスコイルの固定が、その中央振動部と環状振動部との接合部から内周側に離れた位置において光硬化型接着剤を用いた接着により行われているので、電気音響変換器の製造工程において、ボイスコイルのコイル端末をフレームに設けられた端子部材に予め導通固定した状態で、これらボイスコイルおよびフレームに対してダイアフラムを固定することが容易に可能となる。
したがって本願発明によれば、動電型の電気音響変換器において、その音響特性を高めた上でその製造効率の向上を図ることができる。
上記構成において、中央振動部を硬質樹脂部材で構成するとともに環状振動部を軟質樹脂部材で構成すれば、中央振動部に異常振動を生じさせてしまうことなく環状振動部の振動限界に余裕を持たせることが容易に可能となり、これにより電気音響変換器の音響特性を一層高めることができる。
その際、上記「硬質樹脂部材」としては、ショアD硬度で55以上の、プラスチックの硬さに属する樹脂部材を用いるのが好ましく、例えばポリエーテルイミドやポリエチレンテレフタレート等が採用可能である。また、上記「軟質樹脂部材」としては、ショアA硬度で90以下の、汎用ゴムの硬さに属する樹脂部材を用いるのが好ましく、例えばポリウレタンやシリコーン等が採用可能である。
上記構成において、環状振動部についても、これを光透過性を有する部材で構成すれば、この環状振動部をフレームに対して光硬化型接着剤で接着することができ、これにより製造効率を一層向上させることができる。
上記構成において、中央振動部と環状振動部との接合位置を、ボイスコイルとダイアフラムとの固定位置よりも上方に変位した位置に設定すれば、これら中央振動部と環状振動部との接合を接着により行うようにした場合においても、接着剤が接合位置から不用意に拡がって電気音響変換器の音響特性に悪影響を与えてしまうといったおそれをなくすことができる。
以下、図面を用いて、本願発明の実施の形態について説明する。
図1は、本願発明の一実施形態に係る電気音響変換器10を、上向きに配置した状態で示す平面図である。また、図2は、図1のII-II 線断面図であり、図3は、図1のIII-III 線断面図である。
これらの図に示すように、この電気音響変換器10は、小型の動電型スピーカであって、携帯電話機等の外部機器に搭載された状態で使用されるようになっている。この電気音響変換器10は、平面視において略長方形の外形形状を有しており、その長辺方向の幅は20mm程度、短辺方向の幅は10mm程度の値に設定されている。
この電気音響変換器10は、ダイアフラム12と、このダイアフラム12の下面に固定されたボイスコイル14と、ダイアフラム12の外周縁部12aを固定支持するフレーム16と、ボイスコイル14の下端部を収容する磁気間隙が形成された磁気回路ユニット18と、ダイアフラム12を上方側から覆うカバー20と、フレーム16に固定された1対の端子部材22とを備えてなっている。
図4は、図3のIV部詳細図であり、図5は、ダイアフラム12を単品で示す平面図である。
これらの図にも示すように、ダイアフラム12は、中央振動部12Aと環状振動部12Bとからなり、電気音響変換器10の外形形状よりも僅かに小さい略長方形の外形形状を有している。中央振動部12Aは、電気音響変換器10の長辺方向に長い略長方形の外形形状を有している。一方、環状振動部12Bは、中央振動部12Aよりもひとまわり大きい略長方形の外形形状を有しており、中央振動部12Aを、その全周にわたって略同じ幅で囲む環状部材として形成されている。そして、この環状振動部12Bは、その内周縁部12Baにおいて中央振動部12Aの外周縁部12Aaに接合されている。
これら中央振動部12Aおよび環状振動部12Bは、いずれも光透過性を有する部材で構成されており、その際、環状振動部12Bは中央振動部12Aよりも剛性が低い部材で構成されている。具体的には、中央振動部12Aは、例えば50μm程度の膜厚を有するポリエーテルイミド等の硬質樹脂部材で構成されており、環状振動部12Bは、例えば100μm程度の膜厚を有するポリウレタン等の軟質樹脂部材で構成されている。
これら中央振動部12Aと環状振動部12Bとの接合は、光硬化型接着剤Aを用いた接着により行われている。すなわち、この接合は、中央振動部12Aの外周縁部12Aaの上面に、可視光照射により硬化する光硬化型接着剤Aを塗布した後に、この外周縁部12Aaに環状振動部12Bの内周縁部12Baを上方側から重ね合わせた状態で、上方から(あるいは下方から)可視光を照射することにより行われている。
ダイアフラム12に対するボイスコイル14の固定は、その中央振動部12Aと環状振動部12Bとの接合部から内周側に離れた位置において、上記光硬化型接着剤Aを用いた接着により行われている。
ボイスコイル14は、その巻回形状が略長方形に設定されている。その際、ボイスコイル14の長辺部分14Aは、中央振動部12Aの外周縁部12Aaの内周側近傍において該外周縁部12Aaと平行に直線状に延びている。一方、ボイスコイル14の短辺部分14Bは、中央振動部12Aの外周縁部12Aaから内周側にある程度離れた位置において、外周側へ緩やかに膨らむようにして円弧状に延びている。そして、このボイスコイル14の1対のコイル端末14aは、該ボイスコイル14における一方の長辺部分14Aの両端部に位置する1対のコーナ部から1対の短辺部分14Bの外周側へ向けて延出している。
中央振動部12Aにおいてボイスコイル14との固定位置よりも内周側に位置する部分は、上方へ膨出する上方膨出部12Abとして形成されている。この上方膨出部12Abは、電気音響変換器10の長辺方向に関しては直線状の断面形状を有する一方、その短辺方向に関しては上方側へ緩やかに膨らむ円弧状の断面形状を有している。そして、この上方膨出部12Abの外周縁部は、ボイスコイル14の長辺部分14Aに沿った1対の直線状立壁部12Ab1と、その短辺部分14Bに沿った1対の円弧状立壁部12Ab2として形成されている。
この中央振動部12Aにおいて上方膨出部12Abの外周側に位置する環状部分は、ボイスコイル14の上端面と当接する平面部12Acとして形成されている。この平面部12Acにおいて上方膨出部12Abの直線状立壁部12Ab1に隣接する長辺部分12Ac1は、ボイスコイル14の巻回厚さよりもやや広い幅で形成されており、その幅方向中央部においてボイスコイル14との接着固定が行われている。一方、この平面部12Acにおいて上方膨出部12Abの円弧状立壁部12Ab2に隣接する短辺部分12Ac2は、ボイスコイル14の巻回厚さよりもかなり広い幅で形成されており、その内周縁部においてボイスコイル14との接着固定が行われている。
中央振動部12Aの平面部12Acにおける各短辺部分12Ac2には、3つのビード12Adが形成されている。これら3つのビード12Adは、いずれも台形状の断面形状を有しており、電気音響変換器10の短辺方向に等間隔をおいてその長辺方向に延びている。その際、これら各ビード12bは、上方膨出部12Abの円弧状立壁部12Ab2から中央振動部12Aの外周縁部12Aaの近くまで延びており、これによりボイスコイル14の内側空間と外側空間とを該ボイスコイル14の上方側において連通させるようになっている。
中央振動部12Aの平面部12Acの外周側には、その全周にわたって立壁部12Aeが形成されており、これにより中央振動部12Aの外周縁部12Aaはその平面部12Acよりも一段高くなっている。そしてこれにより、中央振動部12Aと環状振動部12Bとの接合位置を、ボイスコイル14とダイアフラム12との固定位置よりも上方に変位した位置に設定するようになっている。
環状振動部12Bは、その内周縁部12Baとその外周縁部(すなわちダイアフラム12の外周縁部12a)との間の部分が、上向き円弧状の断面形状で環状に延びる上方膨出部12Bbとして形成されている。
フレーム16は、平面視において略長方形の外形形状を有する合成樹脂部材からなり、その外周縁部には、ダイアフラム12の外周縁部12aを固定支持するためのダイアフラム支持部16aが形成されている。このフレーム16には、ボイスコイル14の巻回形状よりもやや大きい略長方形の中央開口部16bが形成されており、この中央開口部16bに磁気回路ユニット18が装着されるようになっている。
1対の端子部材22は、インサート成形によりフレーム16と一体で形成されている。これら1対の端子部材22は、その一部が、フレーム16において中央開口部16bの長辺方向両側に位置する底壁部の上面に露出するランド部として形成されており、また、図示しない他の一部が、フレーム16の外面に露出するように形成されている。そして、これら各端子部材22のランド部に対して、ボイスコイル14から延出する各コイル端末14aが、熱圧着等により導通固定されている。
カバー20は、略逆トレー状に形成された鋼板で構成されており、平面視において略長方形の外形形状を有している。そして、このカバー20は、その外周縁部20aにおいて、フレーム16のダイアフラム支持部16aに固定支持されたダイアフラム12の外周縁部12aに対して、通常の接着剤Bで接着固定されている。この通常の接着剤Bとしては、シアノアクリレート系の瞬間接着剤や、空気中の水分により硬化する接着剤や、溶剤を気化させて接着する接着剤等が採用可能である。なお、カバー20には、その複数箇所に放音孔20bが形成されている。
磁気回路ユニット18は、略U字状断面で電気音響変換器10の長辺方向に延びる鋼製のベース32と、比較的厚い矩形板状に形成されたマグネット34と、比較的薄い矩形板状に形成された鋼製のヨーク36とからなり、この順序で積層固定されている。そして、この磁気回路ユニット18においては、そのベース32の両側壁部の内面とヨーク36の短辺方向両端面との間に、ボイスコイル14の下端部を収容する1対の磁気間隙が形成されるようになっている。この磁気回路ユニット18は、フレーム16の中央開口部16b内において上下方向の位置決めがされた状態で、該フレーム16に対して上記接着剤Bで接着固定されている。
図6および7は、電気音響変換器10の製造工程を示す側断面図であって、図2および3に対応する断面位置で示す図である。
これらの図に示すように、ダイアフラム12は、その中央振動部12Aと環状振動部12Bとが予め接合されてダイアフラム12として完成した状態で、ボイスコイル14およびフレーム16に対して固定されるようになっている。
その際、ボイスコイル14は、その各コイル端末14aが各端子部材22に予め導通固定された状態で、かつ、受け治具100によりフレーム16に対して所定の位置関係で位置決め支持された状態に維持されるようになっている。そして、この状態で、ボイスコイル14の上端面およびフレーム16のダイアフラム支持部16aに光硬化型接着剤Aをそれぞれ塗布した後、これらボイスコイル14の上端面およびフレーム16のダイアフラム支持部16aにダイアフラム12を載置し、可視光を上方から照射して各光硬化型接着剤Aを硬化させることにより、ボイスコイル14およびフレーム16に対してダイアフラム12を同時に接着固定するようになっている。
以上詳述したように、本実施形態に係る電気音響変換器10は、動電型スピーカとして構成されているが、そのダイアフラム12が中央振動部12Aと環状振動部12Bとからなり、その際、環状振動部12Bが中央振動部12Aよりも剛性が低い部材で構成されているので、小型スピーカであるにもかかわらず、中央振動部12Aに異常振動を生じさせてしまうことなく環状振動部12Bの振動限界に余裕を持たせることができ、これにより最低共振周波数の上昇を抑えて再生帯域を十分広く確保することができる。
しかも、本実施形態に係る電気音響変換器10においては、そのダイアフラム12の中央振動部12Aが光透過性を有する部材で構成されており、また、このダイアフラム12に対するボイスコイル14の固定が、その中央振動部12Aと環状振動部12Bとの接合部から内周側に離れた位置において光硬化型接着剤Aを用いた接着により行われているので、電気音響変換器10の製造工程において、ボイスコイル14のコイル端末14aをフレーム16に設けられた端子部材22に予め導通固定した状態で、これらボイスコイル14およびフレーム16に対してダイアフラム12を固定することが容易に可能となる。
したがって本実施形態によれば、動電型の電気音響変換器10の音響特性を高めた上で、その製造効率の向上を図ることができる。
しかも、本実施形態に係る電気音響変換器10は、略長方形の外形形状を有する小型スピーカとして構成されているので、携帯電話機等の外部機器への搭載性を高めることができる。
その際、本実施形態のように電気音響変換器10の外形形状が略長方形に設定されており、これに伴いダイアフラム12の外形形状も略長方形に設定されている場合には、その環状振動部12Bの剛性が高くなり、最低共振周波数が上昇しやすいので、本実施形態の構成を採用することが特に効果的である。
また本実施形態においては、中央振動部12Aが硬質樹脂部材で構成されるとともに環状振動部12Bが軟質樹脂部材で構成されているので、中央振動部12Aに異常振動を生じさせてしまうことなく環状振動部12Bの振動限界に余裕を持たせることが容易に可能となり、これにより電気音響変換器10の音響特性を一層高めることができる。
さらに本実施形態においては、環状振動部12Bについても光透過性を有する部材で構成されているので、この環状振動部12Bをフレーム16に対して光硬化型接着剤Aで接着することができ、これにより製造効率を一層向上させることができる。
しかも本実施形態においては、中央振動部12Aと環状振動部12Bとの接合位置が、ボイスコイル14とダイアフラム12との固定位置よりも上方に変位した位置に設定されているので、これら中央振動部12Aと環状振動部12Bとを接着するために塗布された光硬化型接着剤Aが、その接合位置から不用意に拡がって電気音響変換器10の音響特性に悪影響を与えてしまうといったおそれをなくすことができる。
なお、上記実施形態においては、中央振動部12Aと環状振動部12Bとの接合が光硬化型接着剤Aを用いた接着により行われているものとして説明したが、通常の接着剤Bを用いた接着あるいは溶着等により、中央振動部12Aと環状振動部12Bとの接合を行うようにすることも可能である。
また、上記実施形態においては、電気音響変換器10が略長方形の外形形状を有しているものとして説明したが、これ以外の外形形状(例えば円形形状等)を有する構成とすることも可能であり、このようにした場合においても上記実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
さらに、上記実施形態においては、電気音響変換器10が最大幅20mm程度の小型スピーカであるものとして説明したが、これ以外の大きさのスピーカである場合、あるいはレシーバ等のようなスピーカ以外の電気音響変換器である場合においても、上記実施形態と同様の構成を採用することにより上記実施形態と同様の作用効果を得ることが可能である。
本願発明の一実施形態に係る電気音響変換器を、上向きに配置した状態で示す平面図 図1のII-II 線断面図 図1のIII-III 線断面図 図3のIV部詳細図 上記電気音響変換器のダイアフラムを単品で示す平面図 上記電気音響変換器の製造工程を示す側断面図であって、図2に対応する断面位置で示す図 上記電気音響変換器の製造工程を示す側断面図であって、図3に対応する断面位置で示す図
符号の説明
10 電気音響変換器
12 ダイアフラム
12a 外周縁部
12A 中央振動部
12Aa 外周縁部
12Ab 上方膨出部
12Ab1 直線状立壁部
12Ab2 円弧状立壁部
12Ac 平面部
12Ac1 長辺部分
12Ac2 短辺部分
12Ad ビード
12Ae 立壁部
12B 環状振動部
12Ba 内周縁部
12Bb 上方膨出部
14 ボイスコイル
14a コイル端末
14A 長辺部分
14B 短辺部分
16 フレーム
16a ダイアフラム支持部
16b 中央開口部
18 磁気回路ユニット
20 カバー
20a 外周縁部
20b 放音孔
22 端子部材
32 ベース
34 マグネット
36 ヨーク
A 光硬化型接着剤
B 接着剤

Claims (4)

  1. ダイアフラムと、このダイアフラムの下面に固定されたボイスコイルと、上記ダイアフラムの外周縁部を固定支持するフレームと、を備えてなる電気音響変換器において、
    上記ダイアフラムが、中央振動部と、この中央振動部を囲むようにして該中央振動部の外周縁部に接合された環状振動部とからなり、
    上記環状振動部が、上記中央振動部よりも剛性が低い部材で構成されており、
    上記中央振動部が、光透過性を有する部材で構成されており、
    上記ボイスコイルの上記ダイアフラムに対する固定が、上記中央振動部と上記環状振動部との接合部から内周側に離れた位置において光硬化型接着剤を用いた接着により行われている、ことを特徴とする電気音響変換器。
  2. 上記中央振動部が硬質樹脂部材で構成されるとともに、上記環状振動部が軟質樹脂部材で構成されている、ことを特徴とする請求項1記載の電気音響変換器。
  3. 上記環状振動部が、光透過性を有する部材で構成されている、ことを特徴とする請求項1または2記載の電気音響変換器。
  4. 上記中央振動部と上記環状振動部との接合位置が、上記ボイスコイルと上記ダイアフラムとの固定位置よりも上方に変位した位置に設定されている、ことを特徴とする請求項1〜3いずれか記載の電気音響変換器。
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