JP2006229047A - 半導体装置及び半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置及び半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 複数のMOSFETを異なる面方位を有する基板上に形成する。
【解決手段】 半導体装置の基板を、第1面方位を有する第1シリコンと、第1シリコンの一部に形成された埋め込み絶縁膜と、埋め込み絶縁膜上に形成された、第2面方位を有する第2シリコンとを有するものとする。そして、第1シリコン上に、第1ゲート電極を含む第1トランジスタを形成し、第2シリコン上に、第2ゲート電極を含む第2トランジスタを形成する。このとき、第1シリコン膜表面と、第2シリコン膜表面との高さの差は、第1ゲート電極又は第2ゲート電極のゲート長よりも小さいものとする。あるいは、ここで、第1ゲート電極表面の第1シリコン表面からの高さは、第2ゲート電極表面の第1シリコン表面からの高さと同じであるようにする。
【選択図】 図1

Description

この発明は半導体装置及び半導体装置の製造方法に関する。更に具体的には、異なる面方位を有する面に形成された、2以上のトランジスタを有する半導体装置及び半導体装置の製造方法に関するものである。
一般に、CMOSFET(Complementary Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:以下、CMOS)を構成するNチャネル型MOSFET(以下NMOS)とPチャネル型MOSFET(以下PMOS)とは、同じシリコン上に形成されるため、チャネル部の面方位は同じである。
一方、電子と、正孔とでは、面方位によって移動度が異なる。即ち、電子は、面方位(100)面が最も移動度が高く、正孔では、面方位(110)面の移動度が最も高い。従って、(100)面を使用すると、正孔の移動度が低下し、逆に(110)面を使用すると、電子の移動度が低下する。このように、CMOSにおいて、電子と正孔との移動度を両立させることは困難である。
これに対して、CMOSにおける移動度を両立させる技術として、面方位の異なるシリコン面に、NMOSとPMOSとを形成する技術が提案されている。これは、一方をバルクシリコン上に形成し、他方の型を、SOI(Silicon on Insulator)層上に形成するものである。これにより、両型のMOSを、それぞれ、最高の移動度を得られる面方位の面に形成することができる。ここでは、バルクシリコン上に形成するトランジスタについては、一度、SOI層を除去して、バルク面を露出させた後、選択エピタキシャル成長で、SOI層上と同じ高さにまで、バルク面の結晶を持ち上げる必要がある(例えば、非特許文献1参照)。
M. Yang, et. al., High Performance CMOS Fabricated on Hybrid Substrate With Different Crystal Orientations, IEDM 03, p 453〜p 456
しかし、このような最適方位構造を、選択エピタキシャル成長を用いて形成する場合、選択エピタキシャル成長部の、SOI構造側の端部に、欠陥結晶が発生する場合がある。エピタキシャル成長の中央部では、上方向に成長するだけなので、結晶欠陥が発生しないのに対して、端部においては、SOI構造との段差によるストレスなどの影響により、エピタキシャル成長が阻害されるため、結晶欠陥が発生するものと考えられる。
この対策としては、結晶欠陥部にMOSが形成されないようにすることが考えられ、即ち、NMOSとPMOSとを離して、それぞれが、結晶欠陥が発生しない領域に形成されるようにすればよい。しかし、このようにNMOSとPMOSとの間を離すことは、半導体装置の微細化を退行させることとなり問題である。
従って、この発明は、異なる移動度が要求されるトランジスタが、その移動度に応じた結晶面に形成されるように改良した半導体装置及びその製造方法を提供するものである。
この発明の半導体装置は、第1面方位を有する第1シリコンと、前記第1シリコン上に形成された埋め込み絶縁膜と、前記埋め込み絶縁膜上に形成された、第2面方位を有する第2シリコンと、前記第1シリコン上に形成された第1ゲート電極を含む第1トランジスタと、前記第2シリコン上に形成された第2ゲート電極を含む第2トランジスタと、を備える。そして、前記第1シリコン膜表面と、前記第2シリコン膜表面との高さの差は、前記第1ゲート電極又は前記第2ゲート電極のゲート長よりも小さいものである。
あるいは、この発明の他の半導体装置は、第1面方位を有する第1シリコンと、前記第1シリコン上に形成された埋め込み絶縁膜と、前記埋め込み絶縁膜上に形成された、第2面方位を有する第2シリコンと、前記第1シリコン上に形成された第1ゲート電極を含む第1トランジスタと、前記第2シリコン上に形成された第2ゲート電極を含む第2トランジスタと、を備える。そして、前記第1ゲート電極表面の、前記第1シリコン表面からの高さは、前記第2ゲート電極表面の、前記第1シリコン表面からの高さと同じである。
あるいは、この発明の他の半導体装置は、シリコン基板と、前記シリコン基板上の一部に形成された第1シリコンゲルマニウム膜と、前記第1シリコンゲルマニウム膜上に形成され、前記第1シリコンゲルマニウムの歪を緩和する第2シリコンゲルマニウム膜と、前記第2シリコンゲルマニウム膜上に形成されたシリコン膜と、前記シリコン基板上の、前記第1シリコンゲルマニウム膜が形成されていない領域に形成された第1ゲート電極を含む第1トランジスタと、前記シリコン膜上に形成された第2ゲート電極を含む第2トランジスタと、を備える。
あるいは、この発明の他の半導体装置は、シリコン基板と、前記シリコン基板上に形成された第1シリコンゲルマニウム膜と、前記第1シリコンゲルマニウム膜上に形成され、前記第1シリコンゲルマニウムの歪を緩和する第2シリコンゲルマニウム膜と、前記第2シリコンゲルマニウム膜上に形成された第1シリコン膜と、前記第1シリコン膜上の一部に形成された埋め込み絶縁膜と、前記埋め込み酸化膜上に形成された第2シリコン膜と、前記第2シリコン膜上に形成された第1ゲート電極を含む第1トランジスタと、前記第1シリコン膜上の、前記第2シリコン層が形成されていない領域に形成された第2ゲート電極を含む第2トランジスタと、を備える。
また、この発明の半導体装置の製造方法は、第1面方位を有する第1シリコン上に埋め込み絶縁膜及び第2面方位を有する第2シリコンが形成されたSOI基板を形成するSOI基板形成工程と、前記SOI基板の、所定の領域の、第2シリコン及び埋め込み絶縁膜を除去する第2シリコン除去工程と、前記第2シリコン上と、前記第2シリコン除去工程により露出した第1シリコン上とに、ゲート絶縁膜とゲート電極とを形成するゲート形成工程と、を備える。そして、前記ゲート形成工程における露光の焦点深度は、前記埋め込み絶縁膜と前記第2シリコンの膜厚とを合計した膜厚より大きいものとする。
あるいは、この発明の他の半導体装置の製造方法は、第1面方位を有する第1シリコン上に埋め込み絶縁膜及び第2面方位を有する第2シリコンが形成されたSOI基板を形成するSOI基板形成工程と、前記SOI基板の、所定の領域の、第2シリコン及び埋め込み絶縁膜を除去する第2シリコン除去工程と、前記第2シリコン上と、前記第2シリコン除去工程により露出した前記第1シリコン上とに、ゲート絶縁膜用の材料膜を形成するゲート絶縁膜用材料膜形成工程と、前記ゲート絶縁膜上に、ゲート電極形成用の材料膜を形成するゲート電極用材料膜形成工程と、前記ゲート電極用材料膜の表面を平坦化する平坦化工程と、前記ゲート電極用材料膜及びゲート絶縁膜用材料膜をエッチングして、ゲート電極及びゲート絶縁膜を形成するゲート形成工程と、を備える。
あるいは、この発明の他の半導体装置の製造方法は、第1面方位を有する第1シリコン上に埋め込み絶縁膜及び第2面方位を有する第2シリコンが形成されたSOI基板を形成するSOI基板形成工程と、前記SOI基板の、所定の領域の、第2シリコン及び埋め込み絶縁膜を除去する第2シリコン除去工程と、前記第2シリコン上と、前記所定の領域に露出した第1シリコン上とに、ゲート絶縁膜用の材料膜を形成するゲート絶縁膜用材料膜形成工程と、前記ゲート絶縁膜上に、ゲート電極形成用の材料膜を形成するゲート電極用材料膜形成工程と、前記所定の領域上のゲート絶縁膜用材料膜及び前記ゲート電極用材料膜をエッチングして、第1ゲート電極及び第1ゲート絶縁膜を形成する第1ゲート形成工程と、前記第2シリコン上のゲート絶縁膜用材料膜及び前記ゲート電極用材料膜をエッチングして、第2ゲート電極及び第2ゲート絶縁膜を形成する第2ゲート形成工程と、を備える。
あるいは、この発明の他の半導体装置の製造方法は、シリコン基板上に、第1シリコンゲルマニウム膜を形成する第1シリコンゲルマニウム膜形成工程と、前記第1シリコンゲルマニウム膜上に、前記第1シリコンゲルマニウム膜の歪を緩和する第2シリコンゲルマニウム膜を形成する第2シリコンゲルマニウム膜形成工程と、前記第2シリコンゲルマニウム膜上に、シリコン膜を形成するシリコン膜形成工程と、前記シリコン基板上の所定の領域の、前記第1シリコンゲルマニウム膜、第2シリコンゲルマニウム膜及びシリコン膜をエッチングにより除去する除去工程と、前記シリコン膜及び前記所定の領域に露出したシリコン基板上に、ゲート絶縁膜を介して、ゲート電極を形成するゲート形成工程と、
を備える。
あるいは、この発明の他の半導体装置の製造方法は、シリコン基板上に、第1シリコンゲルマニウム膜を形成する第1シリコンゲルマニウム膜形成工程と、前記第1シリコンゲルマニウム膜上に、第2シリコンゲルマニウム膜を形成する第2シリコンゲルマニウム膜形成工程と、前記第2シリコンゲルマニウム膜上に、第1シリコン膜を形成する第1シリコン膜形成工程と、前記第1シリコン膜上に、埋め込み絶縁膜を形成する埋め込み絶縁膜形成工程と、前記埋め込み絶縁膜上に、第2シリコン膜を形成する第2シリコン膜形成工程と、前記シリコン基板上の所定の領域の、前記第2シリコン膜及び前記埋め込み絶縁膜をエッチングにより除去する除去工程と、前記第2シリコン膜及び前記所定の領域に露出した第1シリコン膜上に、ゲート絶縁膜を介して、ゲート電極を形成するゲート形成工程と、を備える。
この発明においては、第1トランジスタと第2トランジスタをそれぞれ、面方位の異なるシリコンあるいはゲルマニウム上に形成することができる。従って、異なる型のトランジスタにおいても、それぞれに必要な、高速の移動度を実現することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、同一または相当する部分には同一符号を付してその説明を簡略化ないし省略する。
また、以下の実施の形態において各要素の個数、数量、量、範囲等の数に言及する場合、特に明示した場合や原理的に明らかにその数に特定される場合を除いて、その言及した数に限定されるものではない。また、実施の形態において説明する構造や、方法におけるステップ等は、特に明示した場合や明らかに原理的にそれに特定される場合を除いて、この発明に必ずしも必須のものではない。
また、以下、各図において、簡略化のため、2つのトランジスタのみを図示して説明する。しかしながら、この発明が、2つトランジスタを有するものに限られるものではなく、それぞれの領域に、必要な数のトランジスタが形成されることは言うまでもない。
なお、以下、各実施の形態において、単に「基板」と言う場合には、各トランジスタにおいて、そのゲート絶縁膜下層の膜全体を含むものとする。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1における半導体装置を説明するための断面模式図である。
図1に示すように、実施の形態1における半導体装置においては、2つのトランジスタNMOSとPMOSとが形成されている。
具体的に、PMOSが形成されている部分の基板は、結晶面方位(110)のシリコン基板2である。また、NMOSが形成されている部分の基板は、シリコン基板2上に、埋め込み酸化膜4が形成され、更に、その上に、SOI層6が形成されたSOI基板である。SOI層6の面方位は(100)である。また、SOI層6の膜厚T、埋め込み酸化膜4の膜厚Tは、共に、20nmである。また、PMOSを形成する領域と、NMOSを形成する領域とは、分離酸化膜8により分離されている。
NMOS、PMOSにおいて、それぞれ、SOI層6、シリコン基板2上に、ゲート絶縁膜10a、10bを介して、ゲート電極12a、12bが形成されている。また、ゲート電極12a、12bの周辺のSOI層6、シリコン基板2に、それぞれ、ソース/ドレイン14a、14bが形成されている。
NMOS、PMOSにおいて、ゲート電極12a、12bのゲート長L12は、共に、50nmとなっている。実施の形態1の半導体装置においては、SOI層の膜厚Tと埋め込み酸化膜の膜厚Tとの合計の膜厚は40nmであり、ゲート長よりも小さく設定されている。即ち、NMOSの基板(シリコン基板2、埋め込み酸化膜4、SOI層6)とPMOSの基板(シリコン基板2)との段差は、ゲート長よりも小さく設定される。これは、一般に、ゲート電極形成時のレジストの露光における焦点深度が、ゲート長と同じ程度に設置されるからであり、NMOSの基板とPMOSの基板との段差は、焦点深度よりも小さい方が好ましいためである。
図2は、この発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法について説明するためのフロー図である。また、図3〜図6は、実施の形態1における半導体装置の各製造過程における状態を説明するための断面模式図である。
以下、図3〜図6を用いて、この発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法について具体的に説明する。
まず、(110)面を有するシリコン基板2を支持基板として、埋め込み酸化膜4を介して、SOI層6を形成する(ステップS102)。ここでは、例えば、スマートカット法などの張り合わせSOI技術などを用いればよい。このとき、埋め込み酸化膜4及びSOI層6の膜厚T、Tは、それぞれ、20nmとする。
次に、図3に示すように、NMOSを形成する領域を覆うように、レジストマスク16を形成する(ステップS104)。その後、図4に示すように、レジストマスク16をマスクとして、露出した領域、即ち、PMOSを形成する領域の、SOI層6及び埋め込み酸化膜4をエッチングにより除去する(ステップS106)。除去後、不用のレジストマスク16を除去する(ステップS108)。その後、NMOSとPMOSとを分離するため、分離領域8を形成する(ステップS110)。
次に、ゲート絶縁膜として、酸化膜10を形成した後(ステップS112)、ゲート電極形成用のポリシリコン膜12を形成する(ステップS114)。ここで、酸化膜10、ポリシリコン膜12の膜厚は、それぞれ、1.8nm、150nmとする。
次に、図5に示すように、ポリシリコン膜12上にレジストマスク18を形成する(ステップS116)。レジストマスク18の形成においては、まず、ポリシリコン膜12上にレジストを塗布して、露光、現像を行う。一般に露光における焦点深度は、ゲート長と同じ程度に設定されるため、ここでも、焦点深度は、ゲート長と同じく、50nmに設定する。塗布されたレジストには、ポリシリコン膜12上の段差、即ち、シリコン基板2表面とSOI層6表面との高さの差(T+T)40nmが影響して、レジストにも、約40nmに近い段差が形成されている。しかし、この露光における焦点深度は、50nmであり、レジストの段差よりも大きい。このようにレジスト表面の段差が焦点深度より小さくなるように設定しておくことにより、NMOS側とPMOS側とでレジスト表面の高さが異なっていても、レジストマスク18を、同時に、ある程度正確に形成することができるようになっている。
次に、図6に示すように、ポリシリコン膜12及び酸化膜10のエッチングを行う(ステップS118)。これにより、ゲート酸化膜10a、10bを介して、所望の形状のゲート電極12a、12bが形成される。その後、レジストマスク18を除去する(ステップS120)。
次に、NMOS、PMOSの基板に、それぞれ、ソース/ドレイン14a、14bの注入を行う(ステップS122)。ソース/ドレイン14aの注入においては、まず、PMOS領域を覆うレジストマスク20を形成して、ゲート電極12aとレジストマスク20とをマスクとして、NMOS側に、n型のイオンを注入する。次に、PMOS領域のレジストマスク20を除去する。同様に、NMOS側を覆うレジストマスクを形成し、このレジストマスクと、ゲート電極12bとをマスクとして、n型のイオンを注入する。その後、レジストマスクを除去する。
以上のようにして、図1に示すような半導体装置が形成される。
以上説明したように、実施の形態1においては、PMOSを、面方位(110)のシリコン基板2上に形成し、NMOSを面方位(100)のSOI層6上に形成することができる。ここで、電子は(100)面において移動度が高く、正孔は(110)面において移動度が高い。従って、NMOS、PMOSを、それぞれ、高速の移動度を実現できる面方位のシリコン上に形成することができ、高速の半導体装置を得ることができる。なお、チャネル方向は、NMOSでは結晶軸〈111〉で、PMOSでは結晶軸〈110〉で移動度が高く良好である。従って、必要に応じて、チャネル方向が、各結晶軸に沿うように回路設計を行えばよい。
また、実施の形態1においては、NMOSの基板と、PMOSの基板との段差を、約40nmにし、露光における焦点深度50nmより小さくすることとしている。従って、シリコン基板2上に形成するPMOSにおいても、シリコン基板2の表面を選択エピタキシャル成長させる必要がない。従って、結晶欠陥の発生を抑え、デバイス特性の良好な半導体装置を得ることができる。また、NMOSとPMOSとを結晶欠陥の発生を加味して離す必要がなく、両MOS間の距離を小さくすることができるため、半導体装置の小型化を図ることができる。
なお、実施の形態1においては、SOI層6上に、NMOSを形成し、シリコン基板2上に、PMOSを形成する場合について説明した。しかし、この発明はこれに限るものではない。例えば、シリコン基板2として、面方位(100)のシリコン基板を用いた場合には、シリコン基板上にNMOSを形成し、SOI層6として面方位(110)のシリコンを形成して、SOI層6上にPMOSを形成すればよい。また、NMOS、PMOSを形成する場合に限るものではなく、たとえば、アナログ、デジタル回路に分けて、SOI層とシリコン基板(バルク面)とに形成するものであってもよい。
また、実施の形態1においては、簡略化のため、ゲート電極12a、12bをマスクとしてイオン注入を行い、ゲート電極12a、12bの周辺の基板(6、2)に、ソース/ドレイン14a、14bが形成される場合について説明した。しかし、この発明はこれに限るものではなく、ゲート電極12a、12bの両側に、イオン注入におけるゲート保護のためのスペーサの形成や、サイドウォールを形成してエクステンションを形成するもの等であってもよい。これは、以下の全実施の形態においても同様である。
また、実施の形態1においては、ゲート長50nmとし、NMOSの基板とPMOSの基板との段差を40nmとする場合について説明した。しかし、この発明において、ゲート長及びNMOSとPMOSにおける基板の段差はこれに限るものではない。この発明においては、露光における焦点深度がゲート長とほぼ同じになることから、NMOSとPMOSとの基板の段差は、ゲート長より小さいもの、あるいは、焦点深度よりも小さいものであればよい。
実施の形態2.
図7は、この発明の実施の形態2における半導体装置を説明するための断面模式図である。
図7に示すように、実施の形態2における半導体装置は、実施の形態1において説明した半導体装置と類似するものであり、PMOSが(110)面のシリコン基板2上に形成され、NMOSが(100)面のSOI層6上に形成されている。但し、埋め込み酸化膜4の膜厚とSOI層6の膜厚との合計膜厚は、100nmとなっている。
具体的に、SOI層6上に、ゲート絶縁膜22aを介して、ゲート電極24aが形成され、ゲート電極24a周辺のSOI層6には、ソース/ドレイン26aが形成され、NMOSが構成されている。また、シリコン基板2上には、ゲート絶縁膜22bを介して、ゲート電極24bが形成され、ゲート電極24b周辺のシリコン基板2には、ソース/ドレイン26bが形成され、PMOSが構成されている。ゲート電極24a、24bのゲート長は、共に50nmである。
但し、実施の形態1と実施の形態2とでは、ゲート電極の形状が異なっている。具体的に、実施の形態1においては、ゲート電極12a、12bの膜厚は同一とし、共に150nmとして説明した。これに対して、実施の形態2のゲート電極24a、24bの膜厚は、同一ではなく、NMOS及びPMOSの基板の段差分、PMOSのゲート電極24bの方が厚くなっている。言い換えると、NMOSと、PMOSのゲート電極24a、24bは、高さ、即ち、シリコン基板2底面からゲート電極24a、24bまでの全膜厚が同一となっている。具体的には、上述したように、NMOSの基板とPMOSの基板との段差、即ち、埋め込み酸化膜4の膜厚とSOI層6の膜厚との合計膜厚は100nmであり、NMOSのゲート電極24aの膜厚は150nm、PMOSのゲート電極24bの膜厚は250nmである。即ち、PMOSのゲート電極24bの方が、NMOSのゲート電極24aよりも、100nm厚くなっていて、このゲート電極24a、24bの膜厚差により、基板間の段差100nmが相殺されている。
図8は、この発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法について説明するためのフロー図である。また、図9、図10は、実施の形態2における半導体装置の製造過程における状態を説明するための断面模式図である。
以下、図8〜図10を参照して、この発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法について具体的に説明する。
まず、実施の形態1と同様に、SOI基板のPMOS側のSOI層6、埋め込み酸化膜4を除去して、分離酸化膜8を形成する(ステップS202〜S210)。その後、図9に示すように、ゲート絶縁膜22a、22b形成用の酸化膜22及びゲート電極24a、24b形成用のポリシリコン膜24を形成する(ステップS212、S214)。ここで、ポリシリコン膜24は、300nmの膜厚で形成する。
次に、図10に示すように、ポリシリコン膜24表面をCMPにより平坦化する(ステップS216)。このCMPにおいては、ポリシリコン膜の表面を、約150nm除去する。これにより、NMOSのSOI層6上のポリシリコン膜24は、膜厚150nmとなり、PMOS側のシリコン基板2上のポリシリコン膜24は、膜厚250nmとなり、ポリシリコン膜24表面の段差は除去される。
次に、レジストマスク18を形成する(ステップS218)。このとき、NMOSの基板とPMOSの基板との間に100nmの段差が存在するが、既に、ポリシリコン膜24表面の段差は除去されているため、レジストにも段差は形成されない。従って、焦点深度を、この段差よりも小さい、ゲート長50nmと同程度としても、NMOS側、PMOS側の露光を同時に行うことができる。
その後、実施の形態1と同様に、ゲート電極のパターニング、イオン注入等を行うことにより(ステップS220〜S224)、図7に示すような半導体装置を形成することができる。
以上説明したように、実施の形態2によれば、PMOSの基板とNMOSの基板との間に、焦点深度以上の段差がある場合にも、一度の露光で、ゲート電極の形成を行うことができる。従って、焦点深度以上の段差がある場合にも、面方位の異なる基板上にゲート電極を容易に形成することができ、高速な半導体装置を得ることができる。
なお、実施の形態2においては、基板に、焦点深度以上の段差がある場合に、ゲート電極形成用のポリシリコン膜24を厚く堆積し、その段差を平坦にして、露光の際にレジスト上に段差がないようにする場合について説明した。しかし、この発明において、焦点深度以上に基板に段差がある場合の、PMOS、NMOSのゲート電極の形成方法は、これに限るものではない。例えば、ゲート電極の形成方法としては、PMOSとNMOSとで、別々に露光を行って、ポリシリコン上にハードマスク又はレジストマスクを形成した後、ゲート電極のパターニングを行うものであってもよい。また、基板に、焦点深度以上の段差がない場合であっても、ポリシリコン膜32の表面を一度CMPにより平坦化する実施の形態2の方法を用いることができる。このようにすることにより、段差に関わらず、裕度を持って焦点深度を確保することができるため、より正確にゲート電極のパターニングを行うことができる。
また、実施の形態2においては、基板の段差が100nmであり、ポリシリコン膜24を300nm堆積し、これをCMPにより150nm削り、150nm、250nmのゲート電極24a、24bを形成する場合について説明した。しかし、この発明は、この値に限られるものではなく、段差や必要なデート電極の膜厚を考慮して、自由に設定することができる。但し、堆積するポリシリコン膜の膜厚は、基板の段差をカバーすることができるように、厚く堆積する必要はある。
その他は実施の形態1と同様であるから説明を省略する。
実施の形態3.
図11は、この発明の実施の形態3における半導体装置を説明するための断面模式図である。
図11に示すように、実施の形態3の半導体装置は、実施の形態1において説明したものと類似する。
しかし、実施の形態3においては、シリコン基板2上に、埋め込み酸化膜30が形成され、その上に、SOI層32が形成されている。SOI層32の面方位は、(110)である。また、NMOS側では、SOI層32上に、埋め込み酸化膜4を介して、SOI層6が形成されている。
SOI層6上には、ゲート絶縁膜10aを介して、ゲート電極12aが形成され、ゲート電極12a周辺のSOI層6に、ソース/ドレイン14aが形成されて、NMOSが構成されている。一方、SOI層32上には、ゲート絶縁膜10bを介してゲート電極12bが形成され、ゲート電極12b周辺のSOI層32にソース/ドレイン14bが形成されて、PMOSが構成されている。
即ち、実施の形態3においては、NMOSだけでなく、PMOSも、SOI構造を有し、寄生容量の低減が図られている。なお、NMOSの基板とPMOSの基板との段差、即ち、埋め込み酸化膜4の膜厚とSOI層6との合計膜厚は、実施の形態1において説明したように、ゲート電極形成時の露光を考慮して、ゲート電極12a、12bのゲート長以下に設定されている。
図12は、この発明の実施の形態3における半導体装置の製造方法を説明するためのフロー図である。また、図13は、実施の形態3における半導体装置の製造過程における状態を説明するための断面模式図である。
以下、図12、図13を参照して、実施の形態3における半導体装置の製造方法について説明する。
まず、シリコン基板2上に、埋め込み酸化膜32、SOI層34を形成し(ステップS302)、更に、その上に、埋め込み酸化膜4及びSOI層6を形成する(ステップS304)。ここでは、実施の形態1と同様に、スマートカット法やSIMOX法等の技術を繰り返すことにより形成することができる。
次に、実施の形態1と同様に、PMOS側のSOI層6、埋め込み酸化膜4の除去を行う(ステップ306〜S310)。ここでは、図13に示すように、NMOS側に、レジストマスク16を形成し、PMOS側のSOI層6と埋め込み酸化膜4との除去を行う。但し、埋め込み酸化膜4下層の、SOI層34と埋め込み酸化膜32とは、PMOS側にも残しておく。
その後、実施の形態1と同様に、分離酸化膜8の形成、ゲート絶縁膜10a、10b、ゲート電極12a、12bの形成を行い、ソース/ドレイン14a、14bを注入することにより(ステップS312〜S324)、図11に示すような実施の形態3における半導体装置が形成される。
以上説明したように、実施の形態3においては、NMOS、PMOSともに、SOI層上に形成されている。また、NMOSは、(100)面のSOI層6上に、PMOSは、(110)面のSOI層34上に形成されている。従って、NMOS、PMOS共に、高速の移動度を得ることができる。また、NMOSだけでなく、PMOSにおいても、SOI層34上に形成されているため、SOI構造による、寄生容量低減効果を得ることができる。即ち、PMOSにおいても、ソース/ドレイン14bが、下層の埋め込み酸化膜32に接触し、ソース/ドレイン14bの寄生容量が小さくなっている。従って、よりデバイス特性の良好な半導体装置を得ることができる。
なお、実施の形態3では、SOI層6を面方位(100)とし、SOI層34を面方位(110)として、SOI層6、34に、それぞれ、NMOS、PMOSが形成される場合について説明した。しかし、この発明はこれに限るものではない。この発明においては、逆に、SOI層が2層に積層された側のSOI層表面を(110)面とし、下層のSOI層を、(100)面として、(110)面、(100)面のSOI層上に、それぞれ、PMOS、NMOSを形成したものであってもよい。
また、実施の形態3では、実施の形態1と同様に、SOI層6と埋め込み酸化膜4との膜厚、即ち、NMOSの基板とPMOSの基板との段差を、40nmとして、焦点深度(及びゲート長)よりも段差が小さい場合について説明した。しかし、この発明はこれに限るものではなく、例えば、実施の形態2に説明したように、ゲート電極形成用のポリシリコン膜をCMPにより平坦化することにより、段差を埋め込んだものであってもよい。また、PMOSとNMOSとで、別々に露光することにより、ゲート電極を形成するものであってもよい。
その他は、実施の形態1、2と同様であり、説明を省略する。
実施の形態4.
図14は、この発明の実施の形態4における半導体装置を説明するための断面模式図である。
実施の形態4における半導体装置は、実施の形態3における半導体装置と類似するものである。即ち、実施の形態4においても、PMOSの基板は、シリコン基板2上に、埋め込み酸化膜34が形成され、その上に、SOI層36が形成されたSOI構造となっている。但し、実施の形態4における半導体装置においては、NMOS側のSOI層6の下方には、シリコン基板2が形成されているのみで、SOI層は積層されていない。
図15は、この発明の実施の形態4における半導体装置の製造方法について説明するためのフロー図である。また、図16は、実施の形態4における半導体装置の製造過程における状態を説明するための断面模式図である。
以下、図15、16を参照して、実施の形態4のける半導体装置の製造方法について説明する。
実施の形態3においては、SOI層6、SOI層32を積層することにより基板を形成した。これに対して、実施の形態4においては、まず、実施の形態1と同様に、SOI基板を形成し(ステップS402)、PMOS側のSOI層6及び埋め込み酸化膜4を除去する(ステップS404)。
次に、図16に示すように、レジストマスク16により、NMOS側をマスクしたまま、PMOS側のシリコン基板2に、酸素イオンを注入する(ステップS408)。ここでは、酸素イオンを、2×1018cm-2注入する。その後、レジストマスク16を除去した後(ステップS410)、1300度程度の高温でアニールを行う(ステップS412)。これにより、シリコン基板2に、埋め込み酸化膜36と、SOI層38が形成される。
その後は、実施の形態1と同様に、分離酸化膜8、ゲート絶縁膜10a、10b、ゲート電極12a、12b、及びソース/ドレイン14a、14bを形成することにより(ステップS414〜S426)、図14に示すような半導体装置を得ることができる。
以上のように、酸素イオン注入によっても、PMOS側の基板にもSOI層36を形成することができる。従って、NMOS、PMOS共に、高い移動度を得ることができると共に、SOI構造による寄生容量の低下を図ることができる。また、実施の形態4のように、酸素イオン注入を用いることにより、複雑なSOI基板を用いることなく、高性能なCMOSを得ることができる。
なお、実施の形態4においては、PMOS側に、酸素イオン注入を行いSOI層を形成する場合について説明した。しかし、この発明は、これに限るものではない。この発明は、例えば、シリコン基板2とSOI層6の面方位を逆に、(100)、(110)として、エッチングせずに残したSOI層6上にPMOSを形成し、酸素イオン注入により形成したSOI層36上にNMOSを形成するものであってもよい。
その他は、実施の形態1〜3と同様であるから説明を省略する。
実施の形態5.
図17は、この発明の実施の形態5における半導体装置を説明するための断面模式図である。
実施の形態1における半導体装置は、(110)のシリコン基板2、(110)のSOI層6上に、PMOS、NMOSがそれぞれ、形成された場合について説明した。これに対して、実施の形態5に超える半導体装置においては、SOI層6に代えて、シリコン基板2上に、埋め込み酸化膜4を介して、GeOI層38が形成されている。GeOI層38の面方位は、(100)である。チャネル電流の結晶軸は、好ましくは、〈110〉がよい。
そして、GeOI層38が形成された領域には、同様に、ゲート絶縁膜10aを介して、ゲート電極12aが形成され、ゲート電極12a周辺の基板にはソース/ドレイン14aが形成されて、GeCMOSが構成されている。このGeCMOSは、半導体装置におけるクリティカルパス回路部分である。なお、シリコン基板2上には、実施の形態1と同様に、ゲート絶縁膜10bを介して、ゲート電極12bが形成され、ゲート電極12b周辺の基板には、ソース/ドレイン14bが形成されて、SiCMOSが構成されている。
実施の形態5における半導体装置は、実施の形態1と同様の方法により製造することができる。即ち、基板を形成する際(ステップS102)に、張り合わせSOI形成技術を利用して、ゲルマニウム層をシリコン基板2上に張り合わせることにより、GeOI層38を形成すればよい。その後の製造工程は、実施の形態1と同様である。
以上のように、この実施の形態5においては、シリコン基板2側に、SiCMOSを形成し、GeOI層38側に、GeCMOSを形成している。一般に、ゲルマニウムは、キャリアの移動度が高いため、高速動作の半導体回路形成が可能となる。しかし、バンドギャップが狭く、接合リーク電流が、シリコンに比べて大きいという問題があり、これは、特に高温で増加する。従って、高速動作では有効であるが、消費電力、特に、スタンバイ電流を小さく抑えたい回路では、GeMOSを用いることができない。従って、実施の形態5においては、高速動作を要するクリティカルパスの回路部分のみGeOI層38上に形成し、SRAMやフラッシュメモリなどのメモリ等、低消費電力の要求される部分は、シリコン基板2上に形成している。このようにすることにより、GeOI層38におけるトランジスタのリーク電流増加を抑えつつ、高速動作と低消費電力(スタンバイ電流)の回路を実現することができる。
図18は、この発明の実施の形態5における他の半導体装置の例を説明するための断面模式図である。
図17において説明した半導体装置の製造方法は、実施の形態1において説明したものと同様である。即ち、埋め込み酸化膜4を介して、GeOI層38を形成した後、SiCMOS側のGeOI層38と埋め込み酸化膜4とを選択的に除去する。そして、露出したシリコン基板2上に直接、SiCMOSを形成する。ここで、ゲート電極形成時の露光における焦点深度よりも、GeOI層38の膜厚と埋め込み酸化膜4膜厚との合計膜厚が薄くなるように設定することで、ゲート電極の露光を一度に行うことができるようにしている。
これに対して、図18示す半導体装置においては、GeOI層38と埋め込み酸化膜4とを選択的に除去した後、SiCMOS側のシリコン基板2表面を、GeOI層38と同じ高さになるように、選択エピタキシャル成長させている。このようにすることにより、GeOI層38側と、もとのシリコン基板2との段差が、ゲート電極形成時の露光における焦点深度よりも大きい場合であっても、一度に露光を行うことができる。
また、この発明は、図17、図18に説明したものに限るものではなく、実施の形態2に説明したように、ポリシリコン膜12を厚く堆積して、その後、CMPにより、基板の段差により形成されたポリシリコン膜12表面の段差を、平坦化してもよい。このようにしても、一度の露光により、ゲート電極パターニング用のレジストマスクを形成することができる。また、GeOI層38側と、シリコン基板2側で、別々に露光を行い、ゲート電極を形成するものであってもよい。
なお、実施の形態5においては、SiCMOSをシリコン基板2に形成し、GeOI層38上に、GeCMOSを形成するようにして、2種類の基板上に、それぞれ1ずつのMOSを図示して説明した。しかし、この発明はこれに限るものではない。例えば、SiCMOS側においては、シリコン基板2上に更に、埋め込み酸化膜を介して、シリコン基板2とは面方位のことなるシリコン層を形成して、それぞれ、移動度が高くなる面方位のシリコン上に、NMOS、PMOSを形成するようにしてもよい。即ち、SiCMOS側の領域に、更に、実施の形態1、2に説明した方法を組み合わせたものであってもよい。あるいは、実施の形態3、4に説明したものと組み合わせて、シリコン基板2のCMOSについても、SOI構造を有するようにしてもよい。このように、実施の形態5と、実施の形態1〜4の技術とは、適宜、必要に応じて組み合わせることができる。
その他は実施の形態1〜4と同様であるから、説明を省略する。
実施の形態6.
図19は、この発明の実施の形態6における半導体装置を説明するための断面模式図である。
図19に示す半導体装置においては、シリコン基板40には、分離酸化膜42が形成されている。また、シリコン基板40の一部には、エピタキシャル成長によりSiGe層44が形成され、SiGe層44上には、歪緩和SiGe層46が形成されている。また、歪緩和GeSi層46上には、歪シリコン層48が形成されている。
シリコン基板40が露出する領域には、ゲート絶縁膜50aを介して、ゲート電極52aが形成され、ゲート電極52aの周辺のシリコン基板40には、ソース/ドレイン54aが形成されて、SiCMOSが構成されている。一方、シリコン基板40上に、SiGe層44/歪緩和SiGe層46/歪シリコン層48が形成された領域において、歪シリコン層48上には、ゲート絶縁膜50bを介してゲート電極52bが形成され、ゲート電極52b周辺の歪シリコン層48には、ソース/ドレイン54bが形成されて、歪SiCMOSが構成されている。
図20は、この発明の実施の形態6における半導体装置の製造方法について説明するためのフロー図である。
実施の形態6の半導体装置の製造方法は、実施の形態1において説明したものと、類似するものである。但し、実施の形態1とは、それぞれMOSを形成する基板が異なっているため、基板の形成方法が異なっている。
具体的に、シリコン基板40上に、SiGe層44を、エピタキシャル成長させる(ステップS602)。次に、SiGe層44上に、歪を緩和した歪緩和SiGe層46を堆積する(ステップS604)。更に、その上に、歪シリコン層48をエピタキシャル成長させる(ステップS606)。このシリコン層48は引っ張り歪を有する。
その後、実施の形態1のステップS104〜S108と同様にして、シリコン基板40上にトランジスタを形成する領域の、歪シリコン層48、歪緩和SiGe層46、SiGe層44を選択的にエッチングする。これにより、必要な領域において、Si基板2が露出する(ステップS608〜S612)。
その後、実施の形態1と同様に、分離酸化膜42、ゲート絶縁膜50a、50b、ゲート電極52a、52b、ソース/ドレイン54a、54bを形成することにより、図19に示すような半導体装置を形成することができる。
以上のように、SiGe層44を成長させ歪を緩和したSiGe層46を積み、その上にシリコン層48を成長させると、形成されたシリコンは、引っ張り歪をもつ。この歪シリコン層48上にMOSを形成する場合、キャリアの移動度が向上する。一方、SiGe層には多くの結晶欠陥が含まれると共に、SiGe層でのリーク電流が発生するという問題がある。従って、例えば、歪シリコン層48上に形成するCMOSは、回路全体の動作速度を決定する、高速動作を要するクリティカルパス回路のみとする。一方、シリコン基板40においては、結晶欠陥が少なく、リーク電流を小さく抑えることができる。従って、SRAM等の低消費電力が要求される回路は、シリコン基板40上に形成する。即ち、歪シリコン層40には、歪に伴う結晶欠陥が多数存在するため、発生リーク電流が、歪の少ないシリコン基板40上のSiCMOSに比べて大きくなる。しかし、低消費電力が要求されるSiCMOSは、結晶欠陥の少ないシリコン基板40上に形成されており、歪SiCMOSは、回路全体の中の一部(例えば10%程度)のみとなっている。従って、回路全体としては、リーク電流を抑えることができる。このように、実施の形態6においては、高速動作を実現しつつ、回路全体におけるリーク電流を抑えることができる。
なお、実施の形態6においても、実施の形態1と同様に、基板に段差があるまま、ゲート電極を形成する場合について説明した。しかし、基板の段差が、ゲート電極形成時の焦点深度よりも大きいときには、例えば、実施の形態2に説明したように、ゲート電極のポリシリコンを厚く堆積した後、CMPにより平坦化して露光前に段差を無くす方法等を用いてもよい。また、シリコン基板40を選択エピタキシャル成長させ、歪シリコン層48にまで、シリコン基板40を成長させたものであってもよい。
また、シリコン基板40側は、直接シリコン基板40にトランジスタを形成する場合について説明した。しかし、この発明はこれに限るものではなく、例えば、シリコン基板40側に、埋め込み酸化膜、SOI層を形成して、SOI層上にトランジスタを形成する物であっても良い。このようにすることにより、寄生容量の低減効果を得ることができ、デバイス特性の良好な半導体装置を得ることができる。また、SOI層を形成し、更に、実施の形態1〜5に説明した方法を適宜組み合わせて、例えば、一部のSOI層を除去する、あるいは、更にSOI層を積層することにより、NMOSとPMOSとを形成する面方位を最適なものに使い分けて、形成するなどしてもよい。
その他は、実施の形態1〜5と同様であるから、説明を省略する。
実施の形態7.
図21は、この発明の実施の形態7における半導体装置を説明するための断面模式図である。
実施の形態7における半導体装置は、実施の形態6の半導体装置と類似するものである。即ち、実施の形態1と同様に、シリコン基板40上に、SiGe層44、歪緩和SiGe層46、歪シリコン層48が形成され、歪シリコン層48上に、歪シリコンCMOSが形成されている。
一方、実施の形態6においては、低消費電力用のSiCMOSが形成された領域においては、SiGe層44、歪緩和SiGe層46、歪シリコン層48が除去され、シリコン基板40上に、直接、SiCMOSが形成されていた。これに対して、実施の形態7においては、シリコン基板40の全面に、SiGe層44、歪緩和SiGe層46、歪シリコン層48が形成されている。そして、歪シリコン層48上に、更に、埋め込み酸化膜56、SOI層58が形成され、SOI層58上にSOI−CMOSが形成されている。
図22は、この発明の実施の形態7における半導体装置の製造方法を説明するためのフロー図である。
実施の形態7における半導体装置の製造方法は、実施の形態6の半導体装置との基板の構造が異なることから、基板の形成方法において、多少異なっている。
具体的には、まず、実施の形態6のステップS602〜S606と同様に、シリコン基板40上に、SiGe層44、歪緩和SiGe層46、歪シリコン層48を形成する(ステップS702〜S706)。その後、実施の形態1のステップS102と同様に、歪シリコン層48上に、埋め込み酸化膜56を介して、SOI層58を張り合わせる(ステップS708)。
次に、実施の形態1のステップS104〜S108と同様にして、低消費電力用のCMOSを形成する側のSOI層58を覆うレジストマスクを形成し、これをマスクとして、GeCMOSを形成する側の、SOI層58及び埋め込み酸化膜56を除去する。その後レジストマスクを除去する(ステップS708〜S714)。
その後、ゲート絶縁膜50a、50b、ゲート電極52a、52b、ソース/ドレイン54a、54bを形成することにより、図21に示すような半導体装置が形成される。
以上のように、高速動作の必要なクリティカルパス回路用の歪SiCMOSを歪シリコン層48上に形成すると共に、実施の形態7においては、低消費電力のCMOSをSOI層58上に形成する。これにより、高速動作を可能にすると共に、SOI構造における寄生容量低減の効果を得ることができ、より高速な半導体装置を得ることができる。なお、SOI構造上の回路は、それ自体、通常のシリコン基板よりも高速に動作する。従って、実施の形態7は、歪シリコン層48による動作速度の向上効果が、SOI層による動作向上効果より大きい場合に、より効果的である。
なお、実施の形態7においては、SOI層58を形成した後、クリティカルパス回路用の歪SiCMOS用の基板と、低消費電力用のSiCMOS用の基板とに分ける。具体的には、クリティカルパス回路用の基板として、SOI層58をエッチングして、歪シリコン層48を露出させて用いる場合について説明した。しかし、この発明はこれに限るものではなく、例えば、実施の形態1〜6に説明した方法を適宜組み合わせることができる。具体的に、例えば、SOI層58あるいは歪シリコン層48を一部、エッチングして、シリコン基板40表面を露出させ、この部分と、SOI層58の表面とに、NMOS、PMOSをつくり分けてもよい。あるいは、SOI層58上に、更にSOI層を積層して、この積層したSOI層をエッチングして、NMOSとPMOSを作り分けるものであってもよい。
その他は実施の形態1〜6と同様であるから説明を省略する。
なお、例えば、実施の形態1、2において、シリコン基板2、埋め込み酸化膜4、SOI層6は、それぞれ、この発明の「第1シリコン」、「埋め込み絶縁膜」、「第2シリコン」に該当し、PMOS、NMOSはそれぞれ、「第1トランジスタ」、「第2トランジスタ」に該当し、ゲート電極12a、12bは、それぞれ、「第2ゲート電極」、「第1ゲート電極」に該当する。
また、例えば、実施の形態1において、NMOSとPMOSとの基板の段差、即ち、埋め込み酸化膜4の膜厚T4とSOI層6の膜厚T6との合計膜厚が、この発明の「前記第1シリコン膜表面と前記第2シリコン膜表面との高さの差」に該当する。
また、例えば、実施の形態3において、SOI層32、埋め込み酸化膜30、シリコン基板2は、それぞれ、この発明の「第1シリコン」、「絶縁膜」、「シリコン基板」に該当する。また、例えば、実施の形態4において、SOI層36及びシリコン基板2は、この発明の「第1シリコン」に該当し、埋め込み酸化膜34は、「埋め込み酸化膜」に該当する。また例えば、実施の形態5におけるGeOI層38は、この発明の「ゲルマニウム膜」に該当する。
また、例えば、実施の形態6,7において、シリコン基板40、GeSi層44、歪GeSi層46、それぞれ、この発明の「シリコン基板」、「第1シリコンゲルマニウム膜」、「第2シリコンゲルマニウム膜」、に該当する。
また、例えば、実施の形態6において、歪シリコン層48、SiCMOS、歪SiCMOSは、それぞれ、この発明の「シリコン膜」、「第1トランジスタ」、「第2トランジスタ」に該当する。また、例えば、実施の形態7において、歪シリコン膜48、埋め込み酸化膜56、SOI層58は、それぞれ、この発明の「第1シリコン膜」、「埋め込み絶縁膜」、「第2シリコン膜」に該当し、SOI−CMOS、歪SiCMOSは、それぞれ、「第1トランジスタ」、「第2トランジスタ」に該当する・
また、例えば、実施の形態1、2において、ステップS102、S202、S304、又はS402を実行することにより、この発明の「SOI基板形成工程」が実行され、ステップS104〜S106、S204〜S206、S306〜S308、又はS404〜S406を実行することにより、「第2シリコン除去工程」が実行される。
また、例えば、実施の形態1において、ステップS112〜S118を実行することにより、この発明の「ゲート形成工程」が実行される。また、例えば、実施の形態2の、ステップS212、ステップS214、ステップS216を実行することにより、この発明の「ゲート絶縁膜用材料膜形成工程」、「ゲート電極用材料膜形成工程」、「平坦化工程」がそれぞれ実行され、ステップS218〜S220を実行することにより、「ゲート形成工程」が実行される。
また、例えば、実施の形態3において、ステップS302を実行することにより、この発明の「第1シリコン形成工程」が実行される。また、例えば、実施の形態4において、ステップS408を実行することにより、この発明の「埋め込み酸化膜形成工程」が実行される。
また、例えば、実施の形態6、7において、ステップS602又はS702を実行することにより、この発明の「第1シリコンゲルマニウム膜形成工程」が実行され、ステップS604又はS704を実行することにより「第2シリコンゲルマニウム膜形成工程」が実行される。
また、例えば、実施の形態6において、ステップS606を実行することにより「シリコン膜形成工程」が実行され、ステップS608〜S610、ステップSステップS616〜S622を実行することにより、それぞれ、この発明の「除去工程」、「ゲート形成工程」が実行される。
また、例えば、実施の形態7において、ステップS706を実行することにより、この発明の「第1シリコン膜形成工程」が実行され、ステップS708を実行することにより、「埋め込み絶縁膜形成工程」及び「第2シリコン膜形成工程」が実行され、ステップS710〜S712、ステップS720〜S726を実行することにより、それぞれ、「除去工程」、「ゲート形成工程」が実行される。
この発明の実施の形態1における半導体装置を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の製造方法を説明するためのフロー図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の製造過程の状態を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の製造過程の状態を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の製造過程の状態を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態1における半導体装置の製造過程の状態を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態2における半導体装置を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態2における半導体装置の製造方法を説明するためのフロー図である。 この発明の実施の形態2における半導体装置の製造過程の状態を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態2における半導体装置の製造過程の状態を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態3における半導体装置を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態3における半導体装置の製造方法を説明するためのフロー図である。 この発明の実施の形態3における半導体装置の製造過程の状態を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態4における半導体装置を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態4における半導体装置の製造方法を説明するためのフロー図である。 この発明の実施の形態4における半導体装置の製造過程の状態を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態5における半導体装置を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態5における他の半導体装置を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態6における半導体装置を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態6における半導体装置の製造方法を説明するためのフロー図である。 この発明の実施の形態7における半導体装置を説明するための模式図である。 この発明の実施の形態7における半導体装置の製造方法を説明するためのフロー図である。
符号の説明
2 シリコン基板
4 埋め込み酸化膜
6 SOI層
8 分離酸化膜
10 酸化膜
10a、10b ゲート絶縁膜
12 ポリシリコン膜
12a、12b ゲート電極
14a、14b ソース/ドレイン
16〜20 レジストマスク
22 酸化膜
22a、22b ゲート絶縁膜
24 ポリシリコン膜
24a、24b ゲート電極
26a、26b ソース/ドレイン
30 埋め込み酸化膜
32 SOI層
34 埋め込み酸化膜
36 SOI層
38 GeSi層
40 シリコン基板
42 分離酸化膜
44 GeSi層
46 歪GeSi層
48 歪シリコン層
50a、50b ゲート絶縁膜
52a、52b ゲート電極
54a、54b ソース/ドレイン
56 埋め込み酸化膜
58 SOI層

Claims (17)

  1. 第1面方位を有する第1シリコンと、
    前記第1シリコン上に形成された埋め込み絶縁膜と、
    前記埋め込み絶縁膜上に形成された、第2面方位を有する第2シリコンと、
    前記第1シリコン上に形成された第1ゲート電極を含む第1トランジスタと、
    前記第2シリコン上に形成された第2ゲート電極を含む第2トランジスタと、
    を備え、
    前記第1シリコン膜表面と、前記第2シリコン膜表面との高さの差は、
    前記第1ゲート電極又は前記第2ゲート電極のゲート長よりも小さいことを特徴とする半導体装置。
  2. 第1面方位を有する第1シリコンと、
    前記第1シリコン上に形成された埋め込み絶縁膜と、
    前記埋め込み絶縁膜上に形成された、第2面方位を有する第2シリコンと、
    前記第1シリコン上に形成された第1ゲート電極を含む第1トランジスタと、
    前記第2シリコン上に形成された第2ゲート電極を含む第2トランジスタと、
    を備え、
    前記第1ゲート電極表面の前記第1シリコン表面からの高さは、前記第2ゲート電極表面の前記第1シリコン表面からの高さと同じであることを特徴とする半導体装置。
  3. 前記第1面方位及び前記第2面方位のいずれか一方の面方位は、100であり、他方の面方位は、110であり、
    前記第1トランジスタ及び第2トランジスタのうち、面方位が100のシリコン上に形成されるトランジスタは、n型であり、面方位が110のシリコン上に形成されるトランジスタは、p型であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1シリコン下層に、
    シリコン基板と、
    前記シリコン基板上に形成された絶縁膜と、
    を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の半導体装置。
  5. 前記第1シリコン中に、酸素イオン注入により形成された、埋め込み酸化膜を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の半導体装置。
  6. 前記第2シリコンに代えて、ゲルマニウム膜を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の半導体装置。
  7. シリコン基板と、
    前記シリコン基板上の一部に形成された第1シリコンゲルマニウム膜と、
    前記第1シリコンゲルマニウム膜上に形成され、前記第1シリコンゲルマニウムの歪を緩和する第2シリコンゲルマニウム膜と、
    前記第2シリコンゲルマニウム膜上に形成されたシリコン膜と、
    前記シリコン基板上の、前記第1シリコンゲルマニウム膜が形成されていない領域に形成された第1ゲート電極を含む第1トランジスタと、
    前記シリコン膜上に形成された第2ゲート電極を含む第2トランジスタと、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  8. シリコン基板と、
    前記シリコン基板上に形成された第1シリコンゲルマニウム膜と、
    前記第1シリコンゲルマニウム膜上に形成され、前記第1シリコンゲルマニウムの歪を緩和する第2シリコンゲルマニウム膜と、
    前記第2シリコンゲルマニウム膜上に形成された第1シリコン膜と、
    前記第1シリコン膜上の一部に形成された埋め込み絶縁膜と、
    前記埋め込み酸化膜上に形成された第2シリコン膜と、
    前記第2シリコン膜上に形成された第1ゲート電極を含む第1トランジスタと、
    前記第1シリコン膜上の、前記第2シリコン層が形成されていない領域に形成された第2ゲート電極を含む第2トランジスタと、
    を備えることを特徴とする半導体装置。
  9. 前記第2トランジスタは、前記半導体装置中の電子回路の中で、最も高速に動作する回路を有することを特徴とする請求項7または8に記載の半導体装置。
  10. 第1面方位を有する第1シリコン上に埋め込み絶縁膜及び第2面方位を有する第2シリコンが形成されたSOI基板を形成するSOI基板形成工程と、
    前記SOI基板の、所定の領域の、第2シリコン及び埋め込み絶縁膜を除去する第2シリコン除去工程と、
    前記第2シリコン上と、前記第2シリコン除去工程により露出した第1シリコン上とに、ゲート絶縁膜とゲート電極とを形成するゲート形成工程と、
    を備え、
    前記ゲート形成工程における露光の焦点深度は、前記埋め込み絶縁膜と前記第2シリコンの膜厚とを合計した膜厚より大きいことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 第1面方位を有する第1シリコン上に埋め込み絶縁膜及び第2面方位を有する第2シリコンが形成されたSOI基板を形成するSOI基板形成工程と、
    前記SOI基板の、所定の領域の、第2シリコン及び埋め込み絶縁膜を除去する第2シリコン除去工程と、
    前記第2シリコン上と、前記第2シリコン除去工程により露出した前記第1シリコン上とに、ゲート絶縁膜用の材料膜を形成するゲート絶縁膜用材料膜形成工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に、ゲート電極形成用の材料膜を形成するゲート電極用材料膜形成工程と、
    前記ゲート電極用材料膜の表面を平坦化する平坦化工程と、
    前記ゲート電極用材料膜及びゲート絶縁膜用材料膜をエッチングして、ゲート電極及びゲート絶縁膜を形成するゲート形成工程と、
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 第1面方位を有する第1シリコン上に埋め込み絶縁膜及び第2面方位を有する第2シリコンが形成されたSOI基板を形成するSOI基板形成工程と、
    前記SOI基板の、所定の領域の、第2シリコン及び埋め込み絶縁膜を除去する第2シリコン除去工程と、
    前記第2シリコン上と、前記所定の領域に露出した第1シリコン上とに、ゲート絶縁膜用の材料膜を形成するゲート絶縁膜用材料膜形成工程と、
    前記ゲート絶縁膜上に、ゲート電極形成用の材料膜を形成するゲート電極用材料膜形成工程と、
    前記所定の領域上のゲート絶縁膜用材料膜及び前記ゲート電極用材料膜をエッチングして、第1ゲート電極及び第1ゲート絶縁膜を形成する第1ゲート形成工程と、
    前記第2シリコン上のゲート絶縁膜用材料膜及び前記ゲート電極用材料膜をエッチングして、第2ゲート電極及び第2ゲート絶縁膜を形成する第2ゲート形成工程と、
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 前記SOI基板形成工程は、
    シリコン基板上に、絶縁膜を介して、前記第1シリコンを形成する第1シリコン形成工程を含むことを特徴とする請求項10から12のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  14. 前記第2シリコン除去工程の後、
    前記所定の領域の第1シリコン中に、酸素イオンを注入して埋め込み酸化膜を形成する埋め込み酸化膜形成工程を備えることを特徴とする請求項10から12のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  15. 前記SOI基板形成工程は、前記第2シリコンに代えて、ゲルマニウム膜を形成することを特徴とする請求項10から14のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  16. シリコン基板上に、第1シリコンゲルマニウム膜を形成する第1シリコンゲルマニウム膜形成工程と、
    前記第1シリコンゲルマニウム膜上に、前記第1シリコンゲルマニウム膜の歪を緩和する第2シリコンゲルマニウム膜を形成する第2シリコンゲルマニウム膜形成工程と、
    前記第2シリコンゲルマニウム膜上に、シリコン膜を形成するシリコン膜形成工程と、
    前記シリコン基板上の所定の領域の、前記第1シリコンゲルマニウム膜、第2シリコンゲルマニウム膜及びシリコン膜をエッチングにより除去する除去工程と、
    前記シリコン膜及び前記所定の領域に露出したシリコン基板上に、ゲート絶縁膜を介して、ゲート電極を形成するゲート形成工程と、
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. シリコン基板上に、第1シリコンゲルマニウム膜を形成する第1シリコンゲルマニウム膜形成工程と、
    前記第1シリコンゲルマニウム膜上に、第2シリコンゲルマニウム膜を形成する第2シリコンゲルマニウム膜形成工程と、
    前記第2シリコンゲルマニウム膜上に、第1シリコン膜を形成する第1シリコン膜形成工程と、
    前記第1シリコン膜上に、埋め込み絶縁膜を形成する埋め込み絶縁膜形成工程と、
    前記埋め込み絶縁膜上に、第2シリコン膜を形成する第2シリコン膜形成工程と、
    前記シリコン基板上の所定の領域の、前記第2シリコン膜及び前記埋め込み絶縁膜をエッチングにより除去する除去工程と、
    前記第2シリコン膜及び前記所定の領域に露出した第1シリコン膜上に、ゲート絶縁膜を介して、ゲート電極を形成するゲート形成工程と、
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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