JP2006225840A - 流体噴射式織機における緯糸引戻し装置の操作方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 流体噴射式織機において、織り欠点及び緯入れ不良を招くことなく、非連続稼働時にも円滑な緯糸操作が行える引戻し装置の操作方法を提供する。
【解決手段】 給糸体から引き出された緯糸を貯留する緯糸貯留装置とと緯入ノズルとの間に設けられてその間の緯糸を屈曲状態とすることにより経糸開口内に緯入れされた緯糸から切り離されて緯入ノズル先端から突出する緯糸の先端を緯入ノズル側へ引き戻す緯糸引戻し装置を備えた流体噴射式織機において、緯入れが行われる連続運転時以外の期間であって緯入れノズルに連なる緯糸を緯糸貯留装置から解舒しつつ緯入ノズルを介して引き出す緯糸操作を含む期間である織機の非連続稼働時に、緯入ノズルと経糸との間で緯糸が切断された後、上記引き戻しを行うべく緯糸引戻し装置により緯糸を屈曲状態とし、その後、緯糸操作の指令信号に基づき、緯糸を屈曲状態としている緯糸引戻し装置の緯糸屈曲動作を解除する。
【選択図】 図2
【解決手段】 給糸体から引き出された緯糸を貯留する緯糸貯留装置とと緯入ノズルとの間に設けられてその間の緯糸を屈曲状態とすることにより経糸開口内に緯入れされた緯糸から切り離されて緯入ノズル先端から突出する緯糸の先端を緯入ノズル側へ引き戻す緯糸引戻し装置を備えた流体噴射式織機において、緯入れが行われる連続運転時以外の期間であって緯入れノズルに連なる緯糸を緯糸貯留装置から解舒しつつ緯入ノズルを介して引き出す緯糸操作を含む期間である織機の非連続稼働時に、緯入ノズルと経糸との間で緯糸が切断された後、上記引き戻しを行うべく緯糸引戻し装置により緯糸を屈曲状態とし、その後、緯糸操作の指令信号に基づき、緯糸を屈曲状態としている緯糸引戻し装置の緯糸屈曲動作を解除する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、流体噴射式織機における緯糸引戻し装置の操作方法に関するものであって、特に、給糸体から引き出された緯糸を貯留する緯糸貯留装置、及び該緯糸貯留装置と緯入ノズルとの間に設けられて緯糸を屈曲状態として引き戻す緯糸引戻し装置を備えた流体噴射式織機における緯糸引戻し装置の操作方法の改良技術に関する。
流体噴射式織機において、緯糸貯留装置と緯入ノズルとの間に緯糸の引戻し装置を設けることが従来から提案されている(例えば、特許文献1)。この引戻し装置によれば、緯入れ終了後に、緯糸貯留装置と緯入ノズルとの間に連なる緯糸を、固定ガイドと可動ガイドとの協動により屈曲状態とし、先端側の緯糸を引き戻すことにより、緯入ノズル先端から突出する緯糸長さを短くして、次回の緯入れの安定化を図っている。
また、流体噴射式織機においては、定常回転速度で連続回転する織機の主軸一回転毎に緯糸貯留装置から緯糸が解舒されて緯入れが行われる連続稼働時だけでなく、それ以外の、例えば織機停止中であっても、緯糸の操作に伴って緯糸貯留装置から緯糸が解舒される場合がある(本明細書では、このような連続稼働時以外の緯糸の操作を伴う織機停止状態を非連続稼働時という)。
上記のような非連続稼働時として、例えば、緯入れ不良、給糸不良等の発生時における修復作業の伴う織機停止時が考えられる。また、上記の緯糸操作としては、例えば、緯入れ不良等の発生に伴う停台時に織機起動直後の筬打ち力不足を解消するために行う緯入れ動作(1ピック緯入れ)、給糸体の切り換わりに伴う継ぎ目排出動作、及び給糸切れ状態の修復に伴う緯糸排出動作等がある。
ところで、一般的な流体噴射式織機においては、前述のような引戻し装置を備えている場合、織機の停止時には、上記緯糸引戻し装置は、緯糸を屈曲させた状態、すなわち、緯入ノズル先端から突出する緯糸が引き戻された状態となるように設定されている。その理由は、織機の停止時において再起動のための口合せ操作等が行われる際、緯入ノズル先端より突出している緯糸が、織口に入り込んで織り欠点が発生するのを防止するためである。また、口合せ操作時以外であっても、上記緯糸が経糸に引っ掛かり、次回緯入れ時に緯入れ不良を招く原因となる恐れがあるため、これを防止する目的で上記のように設定される。
しかし、織機の停止時に緯糸引戻し装置が緯糸屈曲状態を行うようにを設定すると、その停止が緯糸操作を伴う非連続稼働時である場合、緯糸の屈曲状態が障害となって緯糸操作が円滑に行われず、緯糸操作のミス、あるいは緯糸切れを招いてしまう場合がある。そこで、織機の非連続稼働時には、緯糸引戻し装置による緯糸屈曲動作を解除するように設定することも考えられる。しかし、非連続稼働時の全てにおいて無条件に緯糸引戻し装置の緯糸屈曲動作を解除した場合、上記した織り欠点や緯入れ不良といった問題が発生することになる。
なお、特許文献2には、糸通し時に引戻し装置の緯糸屈曲動作を解除することが記載されている。但し、この従来技術は、飽くまで糸通し時、すなわち前述の緯糸排出動作を完了した後の、作業者による糸通し作業の容易化をはかるものであって、緯糸排出時に関しては何ら言及されていない。従って、上記のような問題を解決するには至らない。
実開平6−79778号公報
実願平5−27201号公報
本発明は、前記従来技術の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は、流体噴射式織機において、織り欠点や緯入れ不良を招くことなく、非連続稼働時にも円滑な緯糸操作が行える引戻し装置の操作方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明による緯糸引戻し装置の操作方法は、給糸体から引き出された緯糸を貯留する緯糸貯留装置と、該緯糸貯留装置と緯入ノズルとの間に設けられてその間の緯糸を屈曲状態とすることにより経糸開口内に緯入れされた緯糸から切り離されて緯入ノズル先端から突出する緯糸の先端を緯入ノズル側へ引き戻す緯糸引戻し装置を備えた流体噴射式織機を前提とし、該流体噴射式織機において、緯入れが行われる連続運転時以外の期間であって緯入れノズルに連なる緯糸を緯糸貯留装置から解舒しつつ緯入ノズルを介して引き出す緯糸操作を含む期間である織機の非連続稼働時に、緯入ノズルと経糸との間で緯糸が切断された後、上記引き戻しを行うべく緯糸引戻し装置により緯糸を屈曲状態とし、その後、緯糸操作の指令信号に基づき、緯糸を屈曲状態としている緯糸引戻し装置の緯糸屈曲動作を解除することを特徴とする。
また、本発明による緯糸引戻し装置の操作方法では、上記織機が、上記非連続稼働時における任意のタイミングで緯入れを行うことができる装置を備える場合には、上記指令信号を上記緯入れの実行を指令する信号とすることができる。また、上記織機がテールエンドされた給糸体の切り換わりに伴って織機を停止された状態で継ぎ目を有する緯糸の排出を行う継ぎ目排出装置を備える場合には、上記指令信号を上記緯糸排出動作の実行を指令する信号とすることができる。さらに、上記織機が給糸体と緯入ノズルとの間での糸切れの発生に伴って織機を停止させた状態でその糸切れ状態を補修する給糸補修装置を備える場合には、上記指令信号を上記糸切れ補修の実行を指令する信号とすることができる。
上記構成によると、緯糸引戻し装置は、緯糸貯留装置からの緯糸の解舒を伴う緯糸操作の指令信号を受けてその緯糸屈曲動作を解除する。従って、この緯糸操作時以外において、緯入ノズル先端から緯糸が長い状態で突出し、これに起因して織り欠点、緯入れ不良等が発生することを防止すると共に、緯糸の排出、緯入れ等の伴う緯糸操作時には、これが円滑に行われる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳述する。
図1に示すのは、本発明が適用される流体噴射式織機(以下、単に織機という)の一実施形態であって、織機10が不良糸除去装置50を備える例である。この織機10は、緯入れ装置としての測長貯留装置40、緯糸引戻し装置20及び緯入れ用のノズルMNを備えている。
測長貯留装置40は、例えばドラム貯留式のものであって、貯留ドラム41、駆動モータ42により回転駆動される回転ヤーンガイド43及びソレノイド45により進退駆動される係止ピン44からなる。そして、測長貯留装置40は、給糸体Yaから引き出された緯糸Yを、回転ヤーンガイド43の回転運動により、貯留ドラム41の外周面に巻き付けると共に、係止ピン44が緯入ノズルMNに連なる緯糸を係止することにより、緯糸Yが貯留ドラム41上に測長されつつ貯留される。また、係止ピン44は、所定の緯入れタイミングにおいてソレノイド45に駆動されて貯留ドラム41上の緯糸係止位置より後退し、これにより、緯糸Yが、緯入ノズルMNの噴射に伴って貯留ドラム41上から解舒され、緯入れされる。なお、駆動モータ42は、測長制御装置46の駆動部46a及び制御部46bによって回転制御され、また、ソレノイド45は、制御部46bによって緯入れ動作と同期して進退制御されるようになっている。
緯糸引戻し装置20は、例えば特開平6−184867号公報に記載されるような装置であって、測長貯留装置40と緯入ノズルMNとの間に配置された1対の固定ガイド23、23、可動ガイド22及び可動ガイド22の駆動手段21によって構成されている。また、可動ガイド22は、1対の固定ガイド23、23間を横切るように駆動手段21により駆動される。
測長貯留装置40から引き出された緯糸Yは、1対の固定ガイド23、23上で案内されて緯入ノズルMNに導かれる。そして、所定のタイミングで可動ガイド22が駆動手段21に駆動されると、緯糸Yが、図示のように屈曲状態となる。このようにして、緯糸引戻し装置20による緯糸屈曲動作が行われ、緯入ノズルMN側の固定ガイド23よりも先端側の緯糸Yが引き戻される。
なお、図示の例では、駆動手段として電気制御可能な回転式のアクチュエータ(サーボモータ、ロータリソレノイド等)を用いている。但し、この駆動手段22は、リニアモータ、ソレノイド等のように可動ガイド22を直線的に駆動するものであっても良い。また、電気的に駆動するものに代えて、流体、あるいは機械式で駆動するものであっても良い。
上記駆動手段22は、引戻し制御装置24によりその駆動を制御される。この引戻し制御装置24は、織機制御装置30のタイミング信号発生器31からのタイミング信号に基づいて制御信号を出力する制御部24a、及びこの制御信号に基づいて駆動手段21を駆動する駆動部24bによって構成されている。
タイミング信号発生器31には、設定器32が付設されており、この設定器32には、緯入れ終了後の引戻し開始タイミング及び緯入れ開始タイミングが、織機の回転角として入力設定される。また、このタイミング信号発生器31には、織機主軸MSの回転角を検出し、これに対応する信号を発生するエンコーダENが接続されている。
よって、織機主軸MSの回転角が設定器32に設定された引戻し開始タイミングとなった時点で、最初のタイミング信号がタイミング信号発生器31から出力される。このタイミング信号の出力により、制御部24aからは、可動部材22を緯糸Yが屈曲状態となる位置まで回動させるための制御信号が出力され、これに基づいて駆動部24bが駆動手段21を駆動する。
また、織機主軸MSの回転角が設定器32に設定された緯入れ開始タイミングとなった時点で、タイミング信号発生器31から再びタイミング信号が出力される。そして、このタイミング信号の出力により、制御部24aからは、可動部材22を緯糸Yの屈曲状態を解除する位置まで回動するための制御信号が出力され、これに基づいて駆動部24bが駆動手段21を駆動する。
このようにして駆動手段21が引戻し制御装置24に駆動されることにより、引戻し装置20は、所定の引戻し開始タイミングから緯入れ開始タイミングに亘って緯糸Yを屈曲状態とし、緯入れ開始タイミングにおいて、その緯糸屈曲動作を解除する。
不良糸除去装置50は、例えば特開昭61−245339号公報に記載されたような装置であって、不良糸を経糸開口内から牽引して除去する除去装置51と、この除去装置51の駆動を制御する駆動制御装置53とからなる。また、不良糸除去装置50は、緯入ノズルMNの先端近傍に設けられた吹上ノズル52を有しており、この吹上ノズル52の噴射により、緯入ノズルMNに連なる不良糸が、吹き上げられて除去装置51の内部へ誘導される。そして、不良糸除去装置50は、吹上ノズル52により導入された緯入ノズルMNに連なる不良糸を、除去装置51がその内部で把持・捕捉し、次いで、緯入ノズルMNに連なる部分をカッタ(図示なし)により切断後、除去装置51が不良糸を巻取ることにより経糸開口内から牽引除去する。また、この除去動作の過程における不良糸の吹き上げ時には、緯入ノズルMN側から必要長さの緯糸Yが引き出されるように、貯留ドラム41上の緯糸Yが必要巻数だけ解舒される。
駆動制御装置53は、織機制御装置30の不良糸除去指令部54からの指令信号に基づいて、前記の不良糸除去動作を除去装置51に実行させる。また、この不良糸除去指令部54からの指令信号は、測長制御装置46の制御部46bにも出力され、貯留ドラム41上の緯糸Yを解舒可能とするための係止ピン44の進退制御を指令する信号としても用いられる。また、不良糸除去指令部54は、織機10の反給糸側に設けられた緯糸フィーラ(図示なし)から織機制御装置30に送り込まれる緯入れ不良発生を示すフィーラ信号FSに基づき、上記指令信号を出力する。
図2に示すのは、織機10が、緯糸操作としてその停止中の任意のタイミングで1ピック分の緯糸Yを緯入れすることができる、所謂1ピック緯入れ装置(例えば、特開平3−279442号)を備える例である。この1ピック緯入れ装置は、織機制御装置30に含まれる1ピック緯入れ司令部60及びこの1ピック緯入れ指令部60に付設された指令スイッチSWとからなる。
この装置を備えた織機10によれば、例えば、緯入れ不良による停台時において、前述のように不良糸を除去した後、図示しない経糸は開口状態に維持される。そこで、指令スイッチSWが操作されると、1ピック緯入れ指令部60から織機10の噴射制御装置11及び測長制御装置46の制御部46bに対し緯入れを実行するための指令信号が出力される。そして、この指令信号により、測長制御装置46が係止ピン44を後退駆動して貯留ドラム41上の緯糸Yを解舒可能にすると共に、噴射制御装置11が開閉弁Vmを開いて緯入ノズルMNに噴射を行わせ、緯糸Yの緯入れが開始される。
このようにして緯糸Yが緯入れされると、貯留ドラム41上からの緯糸Yの解舒が解舒センサ47により検知され、所定長さの緯糸Yが解舒された時点で係止ピン44が再び緯糸Yを係止する位置へ進出し、緯糸Yの解舒が停止される。一方、緯糸Yが反給糸側に到達したことが緯糸フィーラ(図示なし)により検知されると、この検知信号Fsに基づいて噴射制御装置11が開閉弁11を閉じ、緯入ノズルMNの噴射が停止される。
以上のような織機停止中の緯糸操作を行うための1ピック緯入れ装置を備えた織機10において、本発明では、この緯入れ時に緯糸引戻し装置40による緯糸屈曲動作の解除を行っている。
すなわち、指令スイッチSWの操作に伴って1ピック緯入れ指令部60から測長制御装置46に対し緯入れの指令信号が出力されると、制御部46bは、係止ピン44の進退制御を行うと共に、引戻し制御装置24の制御部24aへ動作指令を示す信号が出力する。これにより引戻し制御装置24は、この信号に基づいて可動ガイド22が緯糸Yの屈曲状態を解除する位置となるように駆動手段21を駆動し、緯糸屈曲動作の解除を行う。
このように、織機停台中の緯入れに際し、係止ピン44の後退動作と並行して緯糸引戻し装置20の緯糸屈曲動作の解除が行われることにより、緯入れが円滑に行われる。なお、緯糸引戻し装置20による緯糸屈曲動作は、緯入れが完了したことを示す緯糸フィーラからの検知信号Fsに基づいて復帰させれば良い。
図3に示すのは本発明の他の実施形態であって、織機10が、テールエンドされた複数の給糸体(図示は2つの給糸体Ya、Yb)を備え、さらに、給糸不良が発生した際にこれを解消するための緯糸排出装置70を備える例である。この緯糸排出装置70は、図1に示す不良糸除去装置50と同一の構成であって、通常は、両者が共通の装置として織機10に備えられている。
なお、前記給糸不良とは、例えば、給糸体Ya、Ybの切り換わりに伴い継ぎ目Yjを含む緯糸Yが供給される場合、あるいは緯入ノズルMNと給糸体Ya、Ybとの間で糸切れ(給糸切れ)が発生した場合等を指すものである。
このような織機10において、給糸不良が発生した場合、先ず、継ぎ目の存在あるいは給糸切れを検知する検知器(図示なし)からの検知信号Ssが織機制御装置30に送り込まれ、織機制御装置30は織機10を停止させる。なお、給糸切れの場合には織機10は直ちに停止されるが、継ぎ目Yjの存在の場合には検知されてから所定ピック後に継ぎ目Yjを含む緯糸Yが貯留ドラム41上に巻き付けられるため、織機10の停止は、予め設定された所定ピック後となる。
織機10の停止後、緯糸操作として貯留ドラム41上の緯糸Yを排出すべく、織機制御装置30は、その排出指令部74から緯糸排出動作を指令する指令信号を、緯糸排出装置70の排出制御装置73及び測長制御装置46の制御部46bに向けて出力する。この動作指令信号により測長制御装置46の制御部46bが係止ピン44を係止位置から後退させて貯留ドラム41上の緯糸Yを解舒可能な状態にすると共に、緯糸排出装置70による緯糸排出動作が実行される。
なお、この緯糸排出動作としては、継ぎ目排出では、例えば特開昭62−149949号公報、特開平8−232140号公報等、給糸切れに伴う緯糸排出では、例えば特開平3−104965号公報、特開平7−310260号公報等に記載された公知の方法を適宜に選択して実施するものとすれば良い。また、緯糸排出装置としては、図示のものに限らず、例えば、反給糸側に設けた吸引装置等、他の公知の装置であっても良い。
以上のような織機10において、本発明では、緯糸操作としての貯留ドラム41上からの緯糸排出動作時に、緯糸引戻し装置40による緯糸屈曲動作の解除を行っている。
すなわち、給糸不良を示す検知信号Ssの入力に伴い、排出指令部74から測長制御装置46に対し緯糸排出動作の指令信号が出力されると、制御部46bは、係止ピン44の進退制御を行うと共に、引戻し制御装置24の制御部24aへ動作指令を示す信号を出力する。これにより引戻し制御装置24は、この信号に基づき、可動ガイド22が緯糸Yの屈曲状態を解除する位置となるように駆動手段21を駆動し、緯糸屈曲動作の解除を行う。
このように、緯糸排出動作に際し、係止ピン44の後退動作と並行して緯糸引戻し装置20の緯糸屈曲動作の解除が行われることにより、緯糸排出動作が円滑に行われる。
この緯糸排出動作の終了後、給糸切れの場合には、自動あるいは手動により緯入ノズルMNへの糸通し作業が行われ、この作業が完了した後に緯糸引戻し装置20の緯糸屈曲動作を復帰させればよい。また、継ぎ目排出の場合には、この排出動作が完了したことを示す信号を受けて、引戻し制御装置24が緯糸引戻し装置20の緯糸屈曲動作を復帰させるようにすればよい。
以上の説明では、1ピック緯入れ、給糸補修について述べたが、本発明はこれに限らず、織機の非連続稼働時である緯糸操作を伴う停台時において、この緯糸操作が貯留ドラム上からの緯糸の解舒を伴うものであれば全て本発明の適用範囲であり、この緯糸操作時には、緯糸引戻し装置の緯糸屈曲動作を解除するものである。
10 織機
20 緯糸引戻し装置
24 引戻し制御装置
30 織機制御装置
40 測長貯留装置
44 係止ピン
46 測長制御装置
50 不良糸除去装置
54 不良糸除去指令部
60 1ピック緯入れ指令部
70 緯糸排出装置
74 排出指令部
Y 緯糸
MN 緯入ノズル
Ya、Yb 給糸体
20 緯糸引戻し装置
24 引戻し制御装置
30 織機制御装置
40 測長貯留装置
44 係止ピン
46 測長制御装置
50 不良糸除去装置
54 不良糸除去指令部
60 1ピック緯入れ指令部
70 緯糸排出装置
74 排出指令部
Y 緯糸
MN 緯入ノズル
Ya、Yb 給糸体
Claims (4)
- 給糸体から引き出された緯糸を貯留する緯糸貯留装置と、該緯糸貯留装置と緯入ノズルとの間に設けられてその間の緯糸を屈曲状態とすることにより経糸開口内に緯入れされた緯糸から切り離されて緯入ノズル先端から突出する緯糸の先端を緯入ノズル側へ引き戻す緯糸引戻し装置とを備えた流体噴射式織機において、
緯入れが行われる連続運転時以外の期間であって前記緯入れノズルに連なる緯糸を前記緯糸貯留装置から解舒しつつ前記緯入ノズルを介して引き出す緯糸操作を含む期間である織機の非連続稼働時に、前記緯入ノズルと経糸との間で緯糸が切断された後、前記引き戻しを行うべく緯糸引戻し装置により緯糸を屈曲状態とし、その後、前記緯糸操作の指令信号に基づき、緯糸を屈曲状態としている緯糸引戻し装置の緯糸屈曲動作を解除する、
ことを特徴とする流体噴射式織機における緯糸引戻し装置の操作方法。 - 前記織機が、前記非連続稼働時における任意のタイミングで緯入れを行うことができる装置を備え、
前記指令信号が、前記緯入れの実行を指令する信号である、
ことを特徴とする請求項1記載の流体噴射式織機における緯糸引戻し装置の操作方法。 - 前記織機が、テールエンドされた給糸体の切り換わりに伴い、前記織機を停止させた状態で継ぎ目を有する緯糸の排出を行う継ぎ目排出装置を備え、
前記指令信号が、前記緯糸排出動作の実行を指令する信号である、
ことを特徴とする請求項1記載の流体噴射式織機における緯糸引戻し装置の操作方法。 - 前記織機が、給糸体と前記緯入ノズルとの間での糸切れの発生に伴い、前記織機を停止させた状態でその糸切れ状態を補修する給糸補修装置を備え、
前記指令信号が、前記糸切れ補修の実行を指令する信号である、
ことを特徴とする請求項1記載の流体噴射式織機における緯糸引戻し装置の操作方法。
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A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20081111 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090210 |