JP2006225340A - 殺虫剤の製造方法及びその製造中間体 - Google Patents

殺虫剤の製造方法及びその製造中間体 Download PDF

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Abstract

【課題】一般式(1)で表される農園芸用殺虫剤の製造方法及び製造中間体を提供する。
【解決手段】
農園芸用殺虫剤である一般式(1)で表される化合物の一般式(2)及び一般式(3)で表される製造中間体並びに製造方法。
Figure 2006225340

(式中、A1、A2、A3、A4は炭素原子等であり、R1はアルキル基等であり、R2、R3は水素原子等であり、G1、G2、G3は酸素原子等であり、Xは水素原子等であり、Ra、Rbはフッ素原子等であり、Rcは塩素原子等であり、Y1、Y2、Y4、Y5は水素原子等である。)
【選択図】なし

Description

本発明は、殺虫剤として優れた防除効果を示す一般式(1)(化1)で表される化合物の製造方法及びその製造中間体に関するものである。
Figure 2006225340
〔式中、A1、A2、A3、A4は互いに独立して炭素原子、窒素原子または酸化された窒素原子であり、
R1はC1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、
フェニル基、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
ナフチル基、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ナフチル基、
複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)、
−E1−Z1−R4(式中、E1はC1−C4アルキレン基、C2−C4アルケニレン基、C3−C4アルキニレン基、C1−C4ハロアルキレン基、C2−C4ハロアルケニレン基、C3−C4ハロアルキニレン基を示し、
R4は水素原子、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、
フェニル基、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
ナフチル基、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ナフチル基、
複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)を示し、
Z1は−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−OC(=O)−、−N(R5)−、−C(=O)N(R5)−、−N(R5)C(=O)−(R5は水素原子、C1−C4アルキル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルコキシカルボニル基を示す。)を示す。)、
−E2−R6−(式中、E2はC1−C4アルキレン基、C2−C4アルケニレン基、C3−C4アルキニレン基、C1−C4ハロアルキレン基、C2−C4ハロアルケニレン基、C3−C4ハロアルキニレン基を示し、
R6はC3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、
フェニル基、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
ナフチル基、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ナフチル基、
複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)を示す。)であり、
R2、R3は互いに独立して、水素原子、C1−C4アルキル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基であり、
G1、G2、G3は互いに独立して、酸素原子または硫黄原子であり、
Xは同一または異なっていても良く、水素原子、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4ハロアルキル基、C1−C4アルコキシ基、C1−C4ハロアルコキシ基、C1−C4アルキルチオ基、C1−C4ハロアルキルチオ基、C1−C4アルキルスルフィニル基、C1−C4ハロアルキルスルフィニル基、C1−C4アルキルスルホニル基、C1−C4ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、C1−C4アルキル基で置換されていてもよいアミノ基であり、
nは0〜4の整数であり、
Ra、Rbは互いに独立して、フッ素原子またはC1−C4パーフルオロアルキル基であり、
Y1、Y2、Y4、Y5は同一または異なっていても良く、水素原子、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、ペンタフルオロサルファニル基、シアノ基、ニトロ基を示す。(但し、Y1とY5が同時には水素原子を示さない。)〕
特表平11−511442号公報には、本発明における一般式(1)で表される化合物と類似したサリチル酸化合物が記載されているが、本化合物はサリチル酸骨格を有さない。WO2003−22806号公報には、製造中間体として本発明における一般式(1)で表される化合物と類似した化合物の記載が認められるが、昆虫に対する活性についての記載は全く無い。J.Org.Chem.142(1966)に製造中間体として本発明における一般式(1)で表される化合物と類似した化合物の記載が認められるが、昆虫に対する活性についての記載は全く無い。J.Am.Chem.Soc.6382(2000)に製造中間体として本発明における一般式(1)で表される化合物と類似した化合物の記載が認められるが、昆虫に対する活性についての記載は全く無い。
特表平11−511442号公報 WO2003−22806号公報 J.Org.Chem.142(1966) J.Am.Chem.Soc.6382(2000)
本発明の目的は、殺虫活性を有する新規な物質を見出し、さらに該物質を製造するための製造方法及び製造中間体を提供することにある。
本発明者らは、一般式(1)で表される化合物が文献未記載の化合物であり、また顕著に優れた殺虫効果を有することから殺虫剤としての用途を見出した。
また一般式(1)で表される化合物を製造するうえで、文献未記載の化合物である一般式(2)及び一般式(3)で表される化合物が有用な製造中間体であることを見出した。その結果、本発明を完成するに至ったものである。
すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]一般式(2)(化2)
Figure 2006225340
〔式中、A1、A2、A3、A4は互いに独立して炭素原子、窒素原子または酸化された窒素原子であり、
R1はC1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、
フェニル基、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
ナフチル基、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ナフチル基、
複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)、
−E1−Z1−R4(式中、E1はC1−C4アルキレン基、C2−C4アルケニレン基、C3−C4アルキニレン基、C1−C4ハロアルキレン基、C2−C4ハロアルケニレン基、C3−C4ハロアルキニレン基を示し、
R4は水素原子、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、
フェニル基、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
ナフチル基、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ナフチル基、
複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)を示し、
Z1は−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−OC(=O)−、−N(R5)−、−C(=O)N(R5)−、−N(R5)C(=O)−(R5は水素原子、C1−C4アルキル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルコキシカルボニル基を示す。)を示す。)、
−E2−R6(式中、E2はC1−C4アルキレン基、C2−C4アルケニレン基、C3−C4アルキニレン基、C1−C4ハロアルキレン基、C2−C4ハロアルケニレン基、C3−C4ハロアルキニレン基を示し、
R6はC3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、フェニル基、同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
ナフチル基、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ナフチル基、
複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)を示す。)であり、
R2、R3は互いに独立して、水素原子、C1−C4アルキル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基であり、
G1、G2、G3は互いに独立して、酸素原子または硫黄原子であり、
Xは同一または異なっていても良く、水素原子、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4ハロアルキル基、C1−C4アルコキシ基、C1−C4ハロアルコキシ基、C1−C4アルキルチオ基、C1−C4ハロアルキルチオ基、C1−C4アルキルスルフィニル基、C1−C4ハロアルキルスルフィニル基、C1−C4アルキルスルホニル基、C1−C4ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、C1−C4アルキル基で置換されていてもよいアミノ基であり、
nは0〜4の整数であり、
Ra、Rbは互いに独立して、フッ素原子またはC1−C4パーフルオロアルキル基であり、
Rcはヒドロキシ基、−O−Rd(RdはC1−C3アルキル基、C1−C3ハロアルキル基、C1−C3アルキルスルホニル基、C1−C3ハロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、C1−C4アルキルカルボニル基またはC1−C4ハロアルキルカルボニル基を示す。)、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子であり、
Y1、Y2、Y4、Y5は同一または異なっていても良く、水素原子、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、ペンタフルオロサルファニル基、シアノ基、ニトロ基を示す(但し、Y1とY5が同時には水素原子を示さない。)。〕で表される化合物。
[2]一般式(3)(化3)
Figure 2006225340
(式中、A1、A2、A3、A4、G3、R3、Ra、Rb、Rc、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は[1]に記載したものと同じものを示す。)で表される化合物。
[3]一般式(4)(化4)
Figure 2006225340
(式中、A1、A2、A3、A4、G3、R2、R3、Ra、Rb、Rc、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は[1]に記載したものと同じものを示す。)で表される化合物と一般式(5)(化5)
Figure 2006225340
(式中、G1、G2、R1は[1]に記載したものと同じものを示し、Jはヒドロキシ基、塩素原子または臭素原子を示す。)で表される化合物とを反応させることを特徴とする、[1]に記載された一般式(2)で表される化合物を製造する方法。
[4]一般式(6)(化6)
Figure 2006225340
(式中、A1、A2、A3、A4、G1、G2、G3、R1、R2、(X)nは[1]に記載したものと同じものを示し、Jは[3]に記載したものと同じものを示す。)で表される化合物と一般式(7)(化7)
Figure 2006225340
(式中、R3、Ra、Rb、Rc、Y1、Y2、Y4、Y5は[1]に記載したものと同じものを示す。)で表される化合物とを反応させることを特徴とする、[1]に記載された一般式(2)で表される化合物を製造する方法。
[5]一般式(8)(化8)
Figure 2006225340
(式中、A1、A2、A3、A4、G3、(X)nは[1]に記載したものと同じものを示し、Jは[3]に記載したものと同じものを示す。)で表される化合物と一般式(9)(化9)
Figure 2006225340
(式中、G2、R1は[1]に記載したものと同じものを示す。)で表される化合物を反応させた後、[4]に記載された一般式(7)で表される化合物とを反応させて一般式(2a)(化10)
Figure 2006225340
(式中、A1、A2、A3、A4、G1、G2、G3、R1、R3、Ra、Rb、Rc、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は[1]に記載したものと同じものを示す。)で表される化合物を製造する、[1]に記載された一般式(2)で表される化合物を製造する方法。
[6]一般式(10)(化11)
Figure 2006225340
(式中、A1、A2、A3、A4、G3、R3、Ra、Rb、Rc、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は[1]に記載したものと同じものを示す。)で表される化合物とイソシアナト化剤を反応させることを特徴とする、[2]に記載された一般式(3)で表される化合物を製造する方法。
[7]一般式(11)(化12)
Figure 2006225340
(式中、A1、A2、A3、A4、G3、R3、Ra、Rb、Rc、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は[1]に記載したものと同じものを示す。)で表される化合物をクルチウス転位化剤と反応させることを特徴とする、[2]に記載された一般式(3)で表される化合物を製造する方法。
[8][2]に記載される一般式(3)で表される化合物と[5]に記載される一般式(9)で表される化合物とを反応させることを特徴とする、[5]に記載される一般式(2a)で表される化合物を製造する方法。
[9][1]に記載される一般式(2)で表される化合物をフッ素化剤と反応させることを特徴とする、一般式(1)(化13)
Figure 2006225340
(式中、A1、A2、A3、A4、G1、G2、G3、R1、R2、R3、Ra、Rb、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は[1]に記載したものと同じものを示す。)で表される化合物を製造する方法。
[10]一般式(2b)(化14)
Figure 2006225340
(式中、A1、A2、A3、A4、G1、G2、G3、R1、R2、R3、Ra、Rb、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は[1]に記載したものと同じものを示す。)で表される[1]に記載の化合物をハロゲン化剤と反応させることを特徴とする、一般式(2c)(化15)
Figure 2006225340
(式中、A1、A2、A3、A4、G1、G2、G3、R1、R2、R3、Ra、Rb、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は[1]に記載したものと同じものを示し、Rc’は塩素原子または臭素原子を示す。)で表される化合物を製造する方法。
本発明によれば、殺虫剤として優れた防除効果を示す一般式(1)で表される化合物を製造することができる。
本発明で使用される文言はその定義においてそれぞれ以下に説明されるような意味を有する。
「ハロゲン原子」とはフッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を示す。「n−」とはノルマルを意味し、「i−」はイソを意味し、「s−」はセカンダリーを意味し、「t−」はターシャリーを意味する。「Ca−Cb(a、bは1以上の整数を表す)」との表記は、例えば、「C1−C6」とは炭素原子数が1〜6個であることを意味し、「C3−C8」とは炭素原子数が3〜8個であることを意味し、「C1−C4」とは炭素原子数が1〜4個であることを意味する。
また、「C1−C6アルキル基」とは例えば、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、2−ペンチル、ネオペンチル、4−メチル−2−ペンチル、n−ヘキシル、3−メチル−n−ペンチルなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜6個のアルキル基を示し、「C1−C6ハロアルキル基」とは例えば、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロ−n−プロピル、ヘプタフルオロ−i−プロピル、2,2−ジフルオロエチル、2,2−ジクロロエチル、1,3−ジフルオロ−2−プロピル、1,3−ジクロロ−2−プロピル、1−クロロ−3−フルオロ−2−プロピル、1,1,1−トリフルオロ−2−プロピル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、2,2,2−トリブロモエチル、3,3,3−トリフルオロ−n−プロピル、4,4,4−トリフルオロ−n−ブチル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−クロロ−2−プロピル、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ブロモ−2−プロピル、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−クロロ−n−プロピル、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ブロモ−n−プロピル、1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロ−1−ブロモ−2−プロピル、2,2,3,3,3−ペンタフルオロ−n−プロピル、3,3,4,4,4−ペンタフルオロ−2−ブチル、ノナフルオロ−n−ブチル、ノナフルオロ−2−ブチル、2−フルオロエチル、2−クロロエチル、2−ブロモエチル、2−ヨードエチル、3−フルオロ−n−プロピル、3−クロロ−n−プロピル、3−ブロモ−n−プロピルなどの同一または異なっていてもよい1以上のハロゲン原子によって置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜6個のアルキル基を示す。
「C2−C6アルケニル基」とは例えば、ビニル、アリル、2−ブテニル、3−ブテニルなどの炭素鎖の中に二重結合を有する炭素原子数2〜6個のアルケニル基を示し、「C2−C6ハロアルケニル基」とは例えば、3,3−ジフルオロ−2−プロペニル、3,3−ジクロロ−2−プロペニル、3,3−ジブロモ−2−プロペニル、2,3−ジブロモ−2−プロペニル、4,4−ジフルオロ−3−ブテニル、3,4,4−トリブロモ−3−ブテニルなどの同一または異なっていてもよい1以上のハロゲン原子によって置換された炭素鎖の中に二重結合を有する直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数2〜6個のアルケニル基を示す。
「C2−C6アルキニル基」とは例えば、プロパルギル、1−ブチン−3−イル、1−ブチン−3−メチル−3−イルなどの炭素鎖の中に三重結合を有する炭素原子数2〜6個のアルキニル基を示し、「C2−C6ハロアルキニル基」とは例えば、同一または異なっていてもよい1以上のハロゲン原子によって置換された炭素鎖の中に三重結合を有する直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数2〜6個のアルキニル基を示す。
「C3−C8シクロアルキル基」とは例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、2−メチルシクロペンチル、3−メチルシクロペンチル、シクロヘキシル、2−メチルシクロヘキシル、3−メチルシクロヘキシル、4−メチルシクロヘキシルなどの環状構造を有する炭素原子数3〜8個のシクロアルキル基を示し、「C3−C8ハロシクロアルキル基」とは例えば、2,2,3,3−テトラフルオロシクロブチル、2−クロロシクロヘキシル、4−クロロシクロヘキシルなどの同一または異なっていてもよい1以上のハロゲン原子によって置換された環状構造を有する炭素原子数3〜8個のシクロアルキル基を示す。
「C1−C6アルコキシ基」とは例えば、メトキシ、エトキシ、n−プロピルオキシ、イソプロピルオキシ、n−ブトキシ、s−ブトキシ、i−ブトキシ、t−ブトキシなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜6個のアルコキシ基を示し、「C1−C6ハロアルコキシ基」とは例えば、トリフルオロメトキシ、ペンタフルオロエトキシ、ヘプタフルオロ−n−プロピルオキシ、ヘプタフルオロ−i−プロピルオキシ、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピルオキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2−クロロエトキシ,3−フルオロ−n−プロピルオキシなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜6個のハロアルコキシ基を示す。
「C1−C6アルキルチオ基」とは例えば、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、i−プロピルチオ、n−ブチルチオ、s−ブチルチオ、t−ブチルチオなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜6個のアルキルチオ基を示し、「C1−C6ハロアルキルチオ基」とは例えば、トリフルオロメチルチオ、ペンタフルオロエチルチオ、2,2,2−トリフルオロエチルチオ、ヘプタフルオロ−n−プロピルチオ、ヘプタフルオロ−i−プロピルチオ、ノナフルオロ−n−ブチルチオ、ノナフルオロ−2−ブチルチオなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜6個のアルキルチオ基を示す。
「C1−C6アルキルスルフィニル基」とは例えば、メチルスルフィニル、エチルスルフィニル、n−プロピルスルフィニル、i−プロピルスルフィニル、n−ブチルスルフィニル、s−ブチルスルフィニル、t−ブチルスルフィニルなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜6個のアルキルスルフィニル基を示し、「C1−C6ハロアルキルスルフィニル基」とは例えば、トリフルオロメチルスルフィニル、ペンタフルオロエチルスルフィニル、2,2,2−トリフルオロエチルスルフィニル、ヘプタフルオロ−n−プロピルスルフィニル、ヘプタフルオロ−i−プロピルスルフィニル、ノナフルオロ−n−ブチルスルフィニル、ノナフルオロ−2−ブチルスルフィニルなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜6個のアルキルスルフィニル基を示す。
「C1−C6アルキルスルホニル基」とは例えば、メチルスルホニル、エチルスルホニル、n−プロピルスルホニル、i−プロピルスルホニル、n−ブチルスルホニル、s−ブチルスルホニル、t−ブチルスルホニルなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜6個のアルキルスルホニル基を示し、「C1−C6ハロアルキルスルホニル基」とは例えば、トリフルオロメチルスルホニル、ペンタフルオロエチルスルホニル、2,2,2−トリフルオロエチルスルホニル、ヘプタフルオロ−n−プロピルスルホニル、ヘプタフルオロ−i−プロピルスルホニル、ノナフルオロ−n−ブチルスルホニル、ノナフルオロ−2−ブチルスルホニルなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜6個のアルキルスルホニル基を示す。
「C1−C4アルキルカルボニル基」とは例えば、アセチル、プロピオニル、イソプロピルカルボニル、シクロプロピルカルボニルなどの直鎖状または分岐鎖状または環状の炭素原子数1〜4個のアルキルカルボニル基を示し、「C1−C4ハロアルキルカルボニル基」とは例えば、トリフルオロアセチル、ペンタフルオロプロピオニル、トリクロロアセチル、クロロアセチル、ブロモアセチル、3−クロロプロピオニルなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルキルカルボニル基を示す。
「C1−C4アルコキシカルボニル基」とは例えば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、イソプロピルオキシカルボニルなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルコキシカルボニル基を示す。
「C1−C4アルキルカルボニルオキシ基」とは例えば、アセトキシ、プロピオニルオキシなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルキルカルボニルオキシ基を示し、「C1−C4アルキルスルホニルオキシ基」とは例えば、メチルスルホニルオキシなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルキルスルホニルオキシ基を示し、「C1−C4ハロアルキルスルホニルオキシ基」とは例えば、トリフルオロメチルスルホニルオキシ、ペンタフルオロエチルスルホニルオキシなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルキルスルホニルオキシ基を示す。
「C1−C4アルキレン基」とは例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、ジメチルメチレン、イソブチレンなどの直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルキレン基を示し、「C2−C4アルケニレン基」とは、炭素鎖の中に二重結合を有する直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数2〜4個のアルケニレン基を示し、「C3−C4アルキニレン基」とは、炭素鎖の中に三重結合を有する直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数3〜4個のアルキニレン基を示し、「C1−C4ハロアルキレン基」とは例えば、クロロメチレン、クロロエチレン、ジクロロメチレン、ジフルオロメチレンなどの同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数1〜4個のアルキレン基を示す。
「C2−C4ハロアルケニレン基」とは、同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された炭素鎖の中に二重結合を有する直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数2〜4個のアルキニレン基を示し、「C3−C4ハロアルキニレン基」とは、同一または異なっていても良い1個以上のハロゲン原子により置換された炭素鎖の中に三重結合を有する直鎖状または分岐鎖状の炭素原子数3〜4個のアルキニレン基を示す。
本発明の一般式(2)及び一般式(3)で表される化合物は、その構造式中に、1個または複数個の不斉炭素原子または不斉中心を含む場合があり、2種以上の光学異性体が存在する場合もあるが、本発明は各々の光学異性体及びそれらが任意の割合で含まれる混合物をも全て包含するものである。また、本発明の一般式(2)及び一般式(3)で表される化合物は、その構造式中に、炭素−炭素二重結合に由来する2種以上の幾何異性体が存在する場合もあるが、本発明は各々の幾何異性体及びそれらが任意の割合で含まれる混合物をも全て包含するものである。
また本発明の目的とする一般式(1)で表される化合物は殺虫活性を有する新規化合物である。すなわち、一般式(1)で表される化合物は水田作物、畑作物、果樹、野菜、その他の作物及び花卉などに被害を与える害虫に対して顕著な防除効果を有する化合物である。
一般式(1)で表される化合物が適用できる害虫として、例えば、ウリノメイガ(Diaphania indica)、チャハマキ(Homona magnanima)、ハイマダラノメイガ(Hellulla undalis)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana fasciata)、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes sp.)、ミダレカクモンハマキ(Archips fuscocupreanus)、モモシンクイガ(Carposina niponensis)、リンゴコシンクイ(Grapholita inopinata)、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、マメシンクイガ(Leguminivora glycinivorella)、クワヒメハマキ(Olethreutes mori)、ミカンハモグリガ(Phyllocnistis citrella)、カキノヘタムシガ(Stathmopoda masinissa)、チャノホソガ(Caloptilia theivora)、リンゴハマキホソガ(Caloptilia zachrysa)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoniella)、ナシホソガ(Spulerrina astaurota)、アゲハチョウ(Papilio xuthus)、モンシロチョウ(Pieris rapae curucivora)、オオタバコガ(Heliothis armigera)、コドリンガ(Lapsey resia pomonella)、コナガ(Plutella xylostella)、リンゴヒメシンクイ(Argyresthia conjugella)、ニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、チャマダラメイガ(Ephestia elutella)、クワノメイガ(Glyphodes pyloalis)、イッテンオオメイガ(Scirpophaga incertulas)、イチモンジセセリ(Parnara guttata)、アワヨトウ(Pseudaletia separata)、イネヨトウ(Sesamia inferens)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)、シロイチモンジヨトウ(Spodoptera exigua)、タマナヤガ(Agrotis ipsilon)、カブラヤガ(Agrotis segetum)、タマナギンウワバ(Autographa nigrisigna)、イラクサギンウワバ(Trichoplusia ni)などの鱗翅目害虫、フタテンヨコバイ(Macrosteles fascifrons)、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、ヒメトビウンカ(Laodelphax striatellus)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)、ミカンキジラミ(Diaphorina citri)、ブドウコナジラミ(Aleurolobus taonabae)、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentifolii)、タバココナジラミ(Bemisia tabaci)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、ニセダイコンアブラムシ(Lipaphis erysimi)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、ユキヤナギアブラムシ(Aphis Citricola)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ツノロウムシ(Ceroplastes ceriferus)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus Comstocki)、フジコナカイガラムシ(Planococcus kraunhiae)、ミカンワタカイガラムシ(Pulvinaria aurantii)、ミカンマルカイガラムシ(Pseudaonidia duplex)、ナシマルカイガラムシ(Comstockaspis perniciosa)、ヤノネカイガラムシ(Unaspis yanonensis)、チャバネアオカメムシ(Plautia Stali)、クサギカメムシ(Halyomorpha mista)、などの半翅目害虫、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)、マメコガネ(Popillia japonica)、タバコシバンムシ(Lasioderma serricorne)、ヒラタキクイムシ(Lyctusbrunneus)、ニジュウヤホシテントウ(Epilachna vigintioctopunctata)、アズキゾウムシ(Callosobruchus chinensis)、ヤサイゾウムシ(Listroderes costirostris)、コクゾウムシ(Sitophilus zeamais)、ワタミゾウムシ(Anthonomus gradis gradis)、イネミズソウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、イネドロオイムシ(Oulema oryzae)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、マツノキクイムシ(Tomicus piniperda)、コロラドポテトビートル(Leptinotarsa decemlineata)、メキシカンビートビートル(Epilachna varivestis)、コーンルートワーム類(Diabrotica sp.)、キボシカミキリ(Psacothea hilaris)、ゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)などの甲虫目害虫、ウリミバエ(Dacus(Bactrocera) dorsalis)、イネハモグリバエ(Agromyza oryzae)、タマネギバエ(Delia antiqua)、タネバエ(Delia platura)、ダイズサヤタマバエ(Asphondylia sp.)、イエバエ(Musca domestica)、ナモグリバエ(Chromatomyia horticola)、マメハモグリバエ(Liriomyza trifolii)、ナスハモグリバエ(Liriomyza bryoniae)、アカイエカ(Culex pipiens pipiens)などの双翅目害虫、ミナミネグサレセンチュウ(Pratylenchus coffeae)、ネグサレセンチュウ(Pratylenchus sp.)、ジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)、ネコブセンチュウ(Meloidogyne sp.)、ミカンネセンチュウ(Tylenchulus semipenetrans)、ニセネグサレセンチュウ(Aphelenchus avenae)、ハガレセンチュウ(Aphelenchoides ritzemabosi)などのハリセンチュウ目害虫、ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、チャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)、キイロハナアザミウマ(Thrips flavus)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)などのアザミウマ目害虫、チャバネゴキブリ(Blattella germanica)、ワモンゴキブリ(Periplaneta americana)、コバネイナゴ(Oxya yezoensis)などの直翅目害虫などが挙げられる。
一般式(2)及び一般式(3)で表される化合物は一般式(1)で表される化合物の製造中間体であり、すなわち一般式(2)(化16)は
Figure 2006225340
〔式中、A1、A2、A3、A4は互いに独立して炭素原子、窒素原子または酸化された窒素原子であり、
R1はC1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、
フェニル基、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
ナフチル基、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ナフチル基、
複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)、
−E1−Z1−R4(式中、E1はC1−C4アルキレン基、C2−C4アルケニレン基、C3−C4アルキニレン基、C1−C4ハロアルキレン基、C2−C4ハロアルケニレン基、C3−C4ハロアルキニレン基を示し、
R4は水素原子、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、
フェニル基、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
ナフチル基、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ナフチル基、
複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)を示し、
Z1は−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−OC(=O)−、−N(R5)−、−C(=O)N(R5)−、−N(R5)C(=O)−(R5は水素原子、C1−C4アルキル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルコキシカルボニル基を示す。)を示す。)、
−E2−R6(式中、E2はC1−C4アルキレン基、C2−C4アルケニレン基、C3−C4アルキニレン基、C1−C4ハロアルキレン基、C2−C4ハロアルケニレン基、C3−C4ハロアルキニレン基を示し、
R6はC3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、
フェニル基、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
ナフチル基、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ナフチル基、
複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)、
同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)を示す。)であり、
R2、R3は互いに独立して、水素原子、C1−C4アルキル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基であり、
G1、G2、G3は互いに独立して、酸素原子または硫黄原子であり、
Xは同一または異なっていても良く、水素原子、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4ハロアルキル基、C1−C4アルコキシ基、C1−C4ハロアルコキシ基、C1−C4アルキルチオ基、C1−C4ハロアルキルチオ基、C1−C4アルキルスルフィニル基、C1−C4ハロアルキルスルフィニル基、C1−C4アルキルスルホニル基、C1−C4ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、C1−C4アルキル基で置換されていてもよいアミノ基であり、
nは0〜4の整数であり、
Ra、Rbは互いに独立して、フッ素原子またはC1−C4パーフルオロアルキル基であり、
Rcはヒドロキシ基、−O−Rd(RdはC1−C3アルキル基、C1−C3ハロアルキル基、C1−C3アルキルスルホニル基、C1−C3ハロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、C1−C4アルキルカルボニル基またはC1−C4ハロアルキルカルボニル基を示す。)、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子であり、
Y1、Y2、Y4、Y5は同一または異なっていても良く、水素原子、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、ペンタフルオロサルファニル基、シアノ基、ニトロ基を示す(但し、Y1とY5が同時には水素原子を示さない。)。〕で表される化合物であり、
一般式(3)(化17)で表される化合物は
Figure 2006225340
〔式中、A1、A2、A3、A4は互いに独立して炭素原子、窒素原子または酸化された窒素原子であり、
R3は水素原子、C1−C4アルキル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基であり、
G3は酸素原子または硫黄原子であり、
Xは同一または異なっていても良く、水素原子、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4ハロアルキル基、C1−C4アルコキシ基、C1−C4ハロアルコキシ基、C1−C4アルキルチオ基、C1−C4ハロアルキルチオ基、C1−C4アルキルスルフィニル基、C1−C4ハロアルキルスルフィニル基、C1−C4アルキルスルホニル基、C1−C4ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、C1−C4アルキル基で置換されていてもよいアミノ基であり、
nは0〜4の整数であり、
Ra、Rbはそれぞれ、フッ素原子またはC1−C4パーフルオロアルキル基を示し、
Rcはヒドロキシ基、−O−Rd(RdはC1−C3アルキル基、C1−C3ハロアルキル基、C1−C3アルキルスルホニル基、C1−C3ハロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、C1−C3アルキルカルボニル基またはC1−C3ハロアルキルカルボニル基を示す。)、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を示し、
Y1、Y2、Y4、Y5は同一または異なっていても良く、水素原子、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、ペンタフルオロサルファニル基、シアノ基、ニトロ基を示す(但し、Y1とY5が同時には水素原子を示さない。)。〕で表される化合物である。
上記の一般式(2)及び一般式(3)で表される化合物の中で、好ましい置換基又は原子は以下のとおりである。
R1として好ましくは、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、−E1−Z1−R4(式中、E1はC1−C4アルキレン基、C2−C4アルケニレン基、C3−C4アルキニレン基、C1−C4ハロアルキレン基、C2−C4ハロアルケニレン基、C3−C4ハロアルキニレン基を示し、R4は水素原子、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6ハロアルキニル基を示し、Z1は−O−、―S−、―SO−、―SO2−を示す。)、−E2−R6(式中、E2はC1−C4アルキル基、C2−C4アルケニル基、C3−C4アルキニル基、C1−C4ハロアルキル基、C2−C4ハロアルケニル基、C3−C4ハロアルキニル基を示し、R6はC3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、フェニル基、同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、ピリジル基、ハロゲン原子、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基から選択される1以上の置換基を有する置換ピリジル基であることを示す。)であり、よりR1として好ましくは、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、−E1−Z1−R4(式中、E1はC1−C4アルキレン基、C1−C4ハロアルキレン基を示し、R4はC1−C6アルキル基を示し、Z1は−O−、―S−、―SO−、―SO2−を示す。)、−E2−R6(式中、E2はC1−C4アルキル基を示し、R6はC3−C8シクロアルキル基、シアノ基、同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、ピリジル基、ハロゲン原子、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6ハロアルコキシ基から選択される1以上の置換基を有する置換ピリジル基、チエニル基、テトラヒドロフラン基であることを示す。)である。
R2、R3として好ましくは、互いに独立して、水素原子、C1−C4アルキル基であり、さらに好ましくは、水素原子、メチル基、エチル基である。
Ra、Rbとして好ましくは、互いに独立して、フッ素原子、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、ヘプタフルオロ−n−プロピル基であり、さらに好ましくは、フッ素原子、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基である。
Rcとして好ましくは、ヒドロキシ基、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メトキシ基、エトキシ基、メチルスルホニルオキシ基、トリフルオロメチルスルホニルオキシ基、フェニルスルホニルオキシ基、p−トルエンスルホニルオキシ基、アセトキシ基、トリフルオロアセトキシ基であり、さらに好ましくは、ヒドロキシ基、塩素原子、臭素原子である。
R’として好ましくは、ヒドロキシ基である。
R’’として好ましくは、塩素原子、臭素原子である。
G1、G2、G3として好ましくは、互いに独立して、酸素原子または硫黄原子であり、さらに好ましくは、酸素原子である。
Jとして好ましくはヒドロキシ基、塩素原子、臭素原子であり、さらに好ましくは、塩素原子である。
Xとして好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基であり、さらに好ましくは、水素原子、フッ素原子である。
nとして好ましくは、0または1である。
Y1、Y5として好ましくは、互いに独立して、水素原子、C1−C4アルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、メチルチオ基、メチルスルフィニル基、メチルスルホニル基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメチルチオ基、トリフルオロメチルスルフィニル基、トリフルオロメチルスルホニル基、シアノ基であり、同時に水素原子であることは示さないことがさらに好ましい。
Y2、Y4として好ましくは、水素原子であり、
Aとして好ましくは、炭素原子、窒素原子または酸化された窒素原子であり
A2、A3、A4として好ましくは、炭素原子である。
一般式(2)で表される化合物は以下に記載する製造方法1〜4,7,9の方法で製造することができる。
製造方法1(化18)は下記の製造方法で一般式(2)で表される化合物を製造する方法である。
Figure 2006225340
(式中、A1、A2、A3、A4、G1、G2、G3、J、R1、R3、Ra、Rb、Rc、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は前記に同じものを示し、R2’はC1−C4アルキル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基を示す。)
1−(i) 製造方法1における一般式(12)→一般式(13)の工程
一般式(12)で表されるm−ニトロベンゾイルクロリド誘導体と一般式(7)で表される芳香族アミン誘導体を溶媒中で反応させることにより、一般式(13)で表される安息香酸アミド誘導体を製造することができる。本工程では塩基を用いることもできる。使用する溶媒としては、本反応の進行を著しく阻害しないものであれば良く、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどの鎖状または環状エーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリルなどのニトリル類、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどの不活性溶媒を示すことができ、これらの溶媒は単独もしくは2種以上の溶媒を混合して使用することができる。また、塩基としては、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジンなどの有機塩基類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化アルカリ金属類、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなどの炭酸塩類、リン酸一水素二カリウム、リン酸三ナトリウムなどのリン酸塩類、水素化ナトリウムなどの水素化アルカリ金属塩類、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどのアルカリ金属アルコラート類などを示すことができる。これらの塩基は、一般式(10)で表される化合物に対して0.01〜5倍モル当量の範囲で適宜選択して使用すれば良い。反応温度は−20℃から使用する溶媒の還流温度の範囲で、反応時間は数分から96時間の範囲でそれぞれ適宜選択すれば良い。一般式(12)で表されるm−ニトロベンゾイルクロリド誘導体はm−ニトロ安息香酸誘導体から、ハロゲン化剤を使用する常法により、容易に製造することができる。ハロゲン化剤としては、例えば、塩化チオニル、臭化チオニル、オキシ塩化リン、オキザリルクロリド、三塩化リンなどのハロゲン化剤を示すことができる。もしくはハロゲン化剤を使用せずにm−ニトロ安息香酸誘導体と一般式(7)で表される化合物から一般式(13)で表される化合物を製造する方法としては、例えば、Chem.Ber.788ページ(1970年)に記載の方法に従うことにより、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどの添加剤を適宜使用し、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミドを使用する縮合剤を用いる方法を示すことができる。他の縮合剤としては、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、1,1’−カルボニルビス−1H−イミダゾールなどを示すことができる。またクロロギ酸エステル類を用いた混合酸無水物法を示すこともでき、J.Am.Chem.Soc.5012ページ(1967年)に記載の方法に従うことにより製造することが可能である。クロロギ酸エステル類としてはクロロギ酸イソブチル、クロロギ酸イソプロピルなどを示すことができ、クロロギ酸エステル類の他には、塩化ジエチルアセチル、塩化トリメチルアセチルなどを示すことができる。縮合剤を用いる方法、混合酸無水物法共に、前記文献記載の溶媒、反応温度、反応時間に限定されることは無く、適宜反応の進行を著しく阻害しない不活性溶媒を使用すればよく、反応温度、反応時間についても、反応の進行に応じて、適宜選択すれば良い。
1−(ii) 製造方法1における一般式(13)→一般式(10)の工程
一般式(13)で表されるニトロ基を有する安息香酸アミド誘導体は、還元反応により、一般式(10)で表されるアミノ基を有する安息香酸アミド誘導体に導くことができる。還元反応としては水素添加反応を用いる方法と塩化第一スズ(無水物)を用いる方法を例示することできるが、前者は溶媒中、触媒存在下、常圧下もしくは加圧下にて、水素雰囲気下で反応を行うことができる。触媒としては、パラジウム−カーボンなどのパラジウム触媒、ラネーニッケルなどのニッケル触媒、コバルト触媒、ルテニウム触媒、ロジウム触媒、白金触媒などが例示でき、溶媒としては、水、メタノール、エタノールなどのアルコール類、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素類、エーテル、ジオキサン、テトラヒドロフランなどの鎖状または環状エーテル類、酢酸エチルなどのエステル類を示すことができる。反応温度は、−20℃から使用する溶媒の還流温度の範囲で、反応時間は数分から96時間の範囲でそれぞれ適宜選択すれば良い。後者についてはその条件に限定されないが、例えば、“Organic Syntheses”Coll.Vol.III 453ページに記載の条件を使用することにより、一般式(10)の化合物を製造することができる。
1−(iii) 製造方法1における一般式(10)→一般式(4a)の工程
一般式(10)で表される化合物を、還元反応条件下により、アルデヒドまたはケトンを用いることにより一般式(4a)で表される化合物を製造することができる。還元反応条件としては水素添加反応を用いる方法とソディウムボロハイドライド類を用いる方法を例示することができる。
前者では溶媒としては、本反応の進行を著しく阻害しないものであればよく、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素類、ベンゼン、キシレン、トルエンなどの芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、ジメチルホルミアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノールなどのアルコール類、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、スルホラン、ジメチルスルホキシド、水などの溶媒を示すことができ、これらの溶媒は単独もしくは2種以上を混合して使用することができる。
水素添加触媒としては例えばパラジウム−カーボン、水酸化パラジウム−カーボンなどのパラジウム触媒類、ラネーニッケルなどのニッケル触媒類、コバルト触媒類、プラチナ触媒類、ルテニウム触媒類、ロジウム触媒類などを示すことができる。
アルデヒドとしては、例えば、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、トリフルオロアセトアルデヒド、ジフルオロアセトアルデヒド、フルオロアセトアルデヒド、クロロアセトアルデヒド、ジクロロアセトアルデヒド、トリクロロアセトアルデヒド、ブロモアセトアルデヒドなどのアルデヒドを示すことができる。
ケトンとしては、例えば、アセトン、パーフルオロアセトン、メチルエチルケトンなどのケトンを示すことができる。
反応圧力は1気圧から100気圧の範囲でそれぞれ適宜選択すればよい。
反応温度は−20℃から使用する溶媒の還流温度の範囲で、反応時間は数分から96時間の範囲でそれぞれ適宜選択すればよい。
後者では、溶媒としては、本反応の進行を著しく阻害しないものであればよく、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素類、ベンゼン、キシレン、トルエンなどの芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノールなどのアルコール類、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、水などの溶媒を示すことができ、これらの溶媒は単独もしくは2種以上を混合して使用することができる。
還元剤としては、例えば、ソディウムボロハイドライド、ソディウムシアノボロハイドライド、ソディウムトリアセテートボロハイドライドなどのボロハイドライド類などを示すことができる。
アルデヒドとしては、例えば、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、トリフルオロアセトアルデヒド、ジフルオロアセトアルデヒド、フルオロアセトアルデヒド、クロロアセトアルデヒド、ジクロロアセトアルデヒド、トリクロロアセトアルデヒド、ブロモアセトアルデヒドなどのアルデヒドを示すことができる。
ケトンとしては、例えば、アセトン、パーフルオロアセトン、メチルエチルケトンなどのケトンを示すことができる。
反応温度は−20℃から使用する溶媒の還流温度の範囲で、反応時間は数分から96時間の範囲でそれぞれ適宜選択すればよい。
1−(iv) 製造方法1における一般式(4a)または一般式(10)→一般式(2)の工程
一般式(4a)または一般式(10)で表される化合物を、溶媒中で、必要に応じて塩基を添加して、必要に応じて縮合剤を添加して、一般式(5)で表される化合物とを反応させて一般式(2)で表される化合物を製造することができる。
溶媒としては、本反応の進行を著しく阻害しないものであればよく、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素類、ベンゼン、キシレン、トルエンなどの芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、ジメチルホルミアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、スルホラン、ジメチルスルホキシド、水などの溶媒を示すことができ、これらの溶媒は単独もしくは2種以上を混合して使用することができる。
塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジンなどの有機塩基類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化アルカリ金属類、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなどの炭酸塩類、リン酸一水素カリウム、リン酸三ナトリウムなどのリン酸塩類、水素化ナトリウムなどの水素化アルカリ金属塩類、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド類などを示すことができる。
これらの塩基は、一般式(4a)または一般式(10)で表される化合物に対して0.01から5倍モル当量の範囲で適宜選択するか、または溶媒として使用してもよい。
縮合剤としては、例えば、N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド、1,1’−カルボニルビス−1H−イミダゾール、1,1’−オキサリルジイミダゾールなどを示すことができ、1−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどの添加剤を適宜使用してもよい。
これらの縮合剤は、一般式(4a)または一般式(10)で表される化合物に対して0.01から5倍モル当量の範囲で適宜選択して使用すればよい。
反応温度は−80℃から使用する溶媒の還流温度の範囲で、反応時間は数分から96時間の範囲でそれぞれ適宜選択すればよい。
製造方法2(化19)は容易に入手可能な一般式(14)で表されるm−アミノ安息香酸エステル誘導体から、本発明化合物である一般式(2)で表される化合物を製造する方法である。
Figure 2006225340
(式中、A1、A2、A3、A4、G1、G2、J、R1、R2、R3、Ra、Rb、Rc、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は前記に同じものを示し、Rは低級アルキル基を示す。)
2−(i) 製造方法2における一般式(14)→一般式(15)の工程
一般式(14)で表されるアミノ基を有する安息香酸アミド誘導体と一般式(5)で表される化合物(例えば、クロロギ酸エステル類、クロロチオギ酸エステル類、クロロジギ酸チオエステル類など)を溶媒中で反応させることにより、一般式(15)で表される化合物を製造することができる。本工程では塩基を用いることもできる。溶媒としては、本反応の進行を著しく阻害しないものであれば良く、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどの鎖状または環状エーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリルなどのニトリル類、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどの不活性溶媒を示すことができ、これらの溶媒は単独もしくは2種以上を混合して使用することができる。また、塩基としては、トリエチルアミン、トリ−n−ブチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジンなどの有機塩基類、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化アルカリ金属類、炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウムなどの炭酸塩類、リン酸一水素二カリウム、リン酸三ナトリウムなどのリン酸塩類、水素化ナトリウムなどの水素化アルカリ金属塩類、ナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドなどのアルカリ金属アルコラート類などを示すことができる。これらの塩基は、一般式(14)で表される化合物に対して0.01〜5倍モル当量の範囲で適宜選択して使用すれば良い。反応温度は−20℃から使用する溶媒の還流温度の範囲で、反応時間は数分から96時間の範囲でそれぞれ適宜選択すれば良い。
2−(ii) 製造方法2における一般式(15)→一般式(16)の工程
水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの水酸化アルカリ金属類、水酸化カルシウムなどの水酸化アルカリ土類金属類、塩酸、硫酸などの無機酸類などを用いて、常法に従った加水分解反応により、一般式(16)で表される化合物を製造することができる。
2−(iii) 製造方法2における一般式(16)→一般式(2)の工程
製造方法1の一般式(12)→一般式(13)の工程で示した方法と同様の条件で一般式(16)で表される化合物と一般式(7)で表される化合物とを縮合反応を行うことにより、一般式(2)で表される本発明化合物の製造が可能である。また一般式(16)をハロゲン化剤を使用して一般式(17)(化20)
Figure 2006225340
(式中、A1、A2、A3、A4、G1、G2、G3、J、R1、R2、(X)nは前記に同じものを示し、Halはフッ素原子、塩素原子または臭素原子を示す。)で表される化合物とし、その後に一般式(7)で表される化合物とアミド化反応をすることにより、一般式(2)で表される化合物を製造することもできる。ハロゲン化工程及びアミド化工程における反応は、製造方法1の一般式(12)→一般式(13)の工程で記載した方法に準じて実施することができる。
次に示す製造方法3(化21)は、一般式(4b)で表される化合物からローソン試薬を用いて本発明化合物である一般式(2d)で表される化合物であるチオアミド化合物を製造する方法である。
Figure 2006225340
(式中、G1、G2、R1、R2、R3、Ra、Rb、Rc、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は前記に同じものを示す。)
3−(i) 製造法3における一般式(4b)→一般式(4c)の工程
Synthesis 463ページ(1993年)やSynthesis 829ページ(1984年)などに記載の条件に準ずることにより、製造することが可能であるが、溶媒などの条件は文献記載のものに限定されない。
3−(ii) 製造法3における一般式(4c)→一般式(2d)の工程
一般式(5)で表される化合物(例えば、クロロギ酸エステル類もしくはクロロチオギ酸エステル類)を用いて、製造方法1の一般式(4a)または一般式(10)→一般式(2)の工程で示した反応条件から適宜選択することにより一般式(2d)で表される本発明化合物を製造することが可能である。
製造方法4(化22)は一般式(18)で表される3−イソシアナート安息香酸クロリド類を出発原料として、一般式(9)で表されるアルコール類及びチオール類と、一般式(7)で表される芳香族アミン類を順次、反応させて一般式(2a)で表される本発明化合物を製造する方法である。本方法はJ.Org.Chem.142ページ(1966年)に記載された方法に従って行う。
Figure 2006225340
(式中、G2、R1、R3、Ra、Rb、Rc、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は前記に同じものを示す。)
製造方法4における一般式(18)→一般式(2a)の工程
本工程では、溶媒中で反応を行うことができ、使用できる溶媒として、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどの鎖状または環状エーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリルなどのニトリル類、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどの不活性溶媒を示すことができ、これらの溶媒は単独もしくは2種以上を混合して使用することができる。また、塩基を添加することにより反応の進行が速やかになることがあり、文献記載の塩基以外にも、トリエチルアミン、ピリジン、4−ジメチルアミノピリジンなどの有機塩基類、炭酸カリウムなどの無機塩基類などを示すことができる。これらの塩基は、一般式(18)で表される化合物に対して0.01〜5倍モル当量の範囲で適宜選択して使用すれば良い。反応温度は−20℃から使用する溶媒の還流温度の範囲で、反応時間は数分から96時間の範囲でそれぞれ適宜選択すれば良い。
一般式(3)で表される化合物は以下に記載する製造方法5,6の方法で製造することができる。
製造方法5(化23)は製造方法1で記載した一般式(10)で表される化合物から一般式(3)で表される本発明化合物を製造する方法である。
Figure 2006225340
(式中、A1、A2、A3、A4、G3、R3、Ra、Rb、Rc、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は前記に同じものを示す。)
本工程においては、イソシアナト化剤を使用して、“Organic Syntheses”Coll.Vol.II 453ページに記載の方法で一般式(3)で表される化合物を製造する。本発明で言うイソシアナト化剤はアミノ基をイソシアナト基に変換する反応剤であり、ホスゲン、ホスゲンダイマー、トリホスゲン、塩化オキザリルなどが挙げられる。本工程では、溶媒を用いても良く、その溶媒としては、本反応の進行を著しく阻害しないものであれば良く、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどの鎖状または環状エーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリルなどのニトリル類、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどの不活性溶媒を示すことができ、これらの溶媒は単独もしくは2種以上を混合して使用することができる。反応温度は−20℃から使用する溶媒の還流温度の範囲で、反応時間は数分から96時間の範囲でそれぞれ適宜選択すれば良い。
本発明化合物である一般式(3)で表されるイソシアネート化合物は、一般式(19)で表されるイソフタロイルクロリド誘導体とC1〜C6の低級アルコール類を反応させ、次に一般式(7)で表される化合物を反応させ、その後、加水分解反応で得られる一般式(11)で表される化合物にクルチウス転位化剤を使用して、Macromolecules 1046ページ(1998年)に記載の方法に順ずるクルチウス転位(Curtius転位)反応を利用した製造方法6(化24)に従うことにより製造することが可能である。
Figure 2006225340
(式中、A1、A2、A3、A4、R3、Ra、Rb、Rc、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は前記に同じものを示し、R’は低級アルキル基、ベンジル基を示す。)
本発明で言うクルチウス転位化剤とはカルボキシル基をイソシアナト基に変換する一連の反応に寄与する反応剤であり、一般的には、カルボキシル基をクロロホルミル基とした後、ナトリウムアジドを反応してイソシアナト基に変換する。
本工程では、溶媒を用いても良く、使用できる溶媒として、例えばベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどの鎖状または環状エーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリルなどのニトリル類、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンなどの不活性溶媒を示すことができ、これらの溶媒は単独もしくは2種以上混合して使用することができる。反応温度は−20℃から使用する溶媒の還流温度の範囲で、反応時間は数分から96時間の範囲でそれぞれ適宜選択すれば良い。一般式(3)で表される化合物を製造する際に、使用するアルコール類としては、エタノール、プロパノール、ベンジルアルコールなどを示すことができ、エステル分解においては、常法による加水分解反応もしくは接触水素還元反応などを示すことができる。
本発明化合物である一般式(3)で表される化合物から、製造方法7(化25)に従って本発明化合物である一般式(2a)で表される化合物を製造することが可能である。
Figure 2006225340
(式中、A1、A2、A3、A4、G1、G2、G3、R1、R3、Ra、Rb、Rc、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は前記に同じものを示す。)
一般式(9)で表されるアルコール類及びチオール類で表される化合物を用いて、製造方法4に示した反応条件から適宜選択することにより一般式(2a)で表される本発明化合物を製造することが可能である。
一般式(2)で表される化合物から、製造方法8(化26)に従って一般式(1)で表される化合物を製造することが可能である。
Figure 2006225340
(式中、A1、A2、A3、A4、G1、G2、G3、R1、R2、R3、Ra、Rb、Rc、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は前記に同じものを示す。)
本工程では一般式(2)で表される化合物を、溶媒中、または無溶媒でフッ素化剤と反応させて一般式(1)で表される化合物を製造することができる。本工程では添加剤を用いることもできる。
溶媒としては、本反応の進行を著しく阻害しないものであれば良く、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素類、ベンゼン、キシレン、トルエンなどの芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、ジメチルホルミアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、スルホラン、ジメチルスルホキシド、水などの溶媒を示すことができ、これらの溶媒は単独もしくは2種以上を混合して使用することができる。
フッ素化剤としては1,1,2,2−テトラフルオロエチルジエチルアミン、2−クロロ−1,2,2−トリフルオロエチルジエチルアミン、トリフルオロジフェニルホスホラン、ジフルオロトリフェニルホスホラン、フルオロ蟻酸エステル類、四フッ化硫黄、フッ化カリウム、フッ化水素カリウム、フッ化セシウム、フッ化ルビジウム、フッ化ナトリウム、フッ化リチウム、フッ化アンチモン(III)、フッ化アンチモン(V)、フッ化亜鉛、フッ化コバルト、フッ化鉛、フッ化銅、フッ化水銀(II)、フッ化銀、フルオロホウ酸銀、フッ化タリウム(I)、フッ化モリブデン(VI)、フッ化ヒ素(III)、フッ化臭素、四フッ化セレン、トリス(ジメチルアミノ)スルホニウムジフルオロトリメチルシリカート、ソジウムヘキサフルオロシリカート、フッ化第四級アンモニウム類、(2−クロロエチル)ジエチルアミン、三フッ化ジエチルアミノ硫黄、三フッ化モルホリノ硫黄、四フッ化ケイ素、フッ化水素、フッ化水素酸、フッ化水素ピリジン錯体、フッ化水素トリエチルアミン錯体、フッ化水素塩類、ビス(2−メトキシエチル)アミノサルファートリフルオリド、2,2−ジフルオロ−1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、五フッ化ヨウ素、トリス(ジエチルアミノ)ホスホニウム−2,2,3,3,4,4−ヘキサフルオロ−シクロブタンイリド、トリエチルアンモニウムヘキサフルオロシクロブタンイリド、ヘキサフルオロプロペンなどを示すことができる。これらのフッ素化剤は単独もしくは2種以上を混合して使用することができる。これらのフッ素化剤は一般式(2)で表される化合物に対して1から10倍モル当量の範囲、または溶媒として適宜選択して使用すればよい。
添加剤としては、例えば、18−クラウン−6などのクラウンエーテル類、テトラフェニルホスホニウム塩などの相関移動触媒類、フッ化カルシウム、塩化カルシウムなどの無基塩類、酸化水銀などの金属酸化物類、イオン交換樹脂などを示すことができ、これらの添加剤は反応系中に添加するだけでなく、フッ素化剤の前処理剤としても使用することができる。
反応温度は−80℃から使用する溶媒の還流温度の範囲で、反応時間は数分から96時間の範囲でそれぞれ適宜選択すればよい。
本発明化合物である一般式(2b)で表される化合物から、下記の製造方法9(化27)に従って本発明化合物である一般式(2c)で表される化合物を製造することが可能である。
Figure 2006225340
(式中、A1、A2、A3、A4、G1、G2、G3、R1、R2、R3、Ra、Rb、Rc’、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は前記に同じものを示す。)
一般式(2b)で表される化合物を、溶媒中、または無溶媒でハロゲン化剤と反応させて、一般式(2c)である化合物を製造することができる。本工程では適当な添加剤を用いることもできる。
溶媒としては、本反応の進行を著しく阻害しないものであればよく、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンなどの脂肪族炭化水素類、ベンゼン、キシレン、トルエンなどの芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、ジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタンなどのエーテル類、ジメチルホルミアミド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、アセトニトリル、プロピオニトリルなどのニトリル類、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、スルホラン、ジメチルスルホキシド、水などの溶媒を示すことができ、これらの溶媒は単独もしくは2種以上を混合して使用することができる。
ハロゲン化剤としては、例えば、塩化チオニル、臭化チオニル、オキシ塩化リン、オキサリルクロリド、三塩化リン、三臭化リン、五塩化リン、Rydon試薬類、メタンスルホニルクロリド、p−トルエンスルホニルクロリド、ベンゼンスルホニルクロリドなどのスルホニルハロリド類、スルホニウムハロリド類、スルホン酸エステル類、塩素、臭素、ヨウ素、次亜ハロゲン酸エステル類、N−ハロゲノアミン類、塩化水素、臭化水素、臭化ナトリウム、臭化カリウム、塩化シアヌル、1,3−ジクロロ−1,2,4−トリアゾール、塩化チタン(IV)、塩化バナジウム(IV)、塩化ヒ素(III)、N,N−ジエチル−1,2,2−トリクロロビニルアミン、トリクロロアセトニトリル、塩化ナトリウム、臭化アンモニウム、塩化N,N−ジメチルクロロホルミニウム、臭化N,N−ジメチルクロロホルミニウム、N,N−ジメチルホルムアミド、二塩化N,N−ジメチルホスホアミジンなどを示すことができる。
添加剤としては、例えば、塩化亜鉛、臭化リチウムなどの金属塩類、相関移動触媒、ヘキサメチルリン酸トリアミドなどの有機塩基類、硫酸などの無機酸類、N,N−ジメチルホルムアミドなどを示すことができる。
これらのハロゲン化剤は一般式(2b)で表される化合物に対して0.01から10倍モル当量の範囲で適宜選択、または溶媒として使用してもよい。
反応温度は−80℃から使用する溶媒の還流温度の範囲で、反応時間は数分から96時間の範囲でそれぞれ適宜選択すればよい。
前記に示した全ての製造方法において、目的物は反応終了後に反応系から常法に従って単離すれば良いが、必要に応じて再結晶、カラムクロマトグラフィー、蒸留などの操作を行い精製することができる。また反応系から目的物を単離せずに次の反応工程に供することも可能である。
以下、第1表及び第2表に本発明化合物である一般式(2)及び一般式(3)で表される化合物の代表的な化合物を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
また第3表に本発明の製造方法により得られる殺虫剤として優れた防除効果を示す一般式(1)で表される化合物を示すが本発明はこれらに限定されるものではない。
なお、表中、「n−」はノルマルを、「i−」はイソを、「Me」はメチル基を、「H」は水素原子を、「O」は酸素原子を、「S」は硫黄原子を、「C」は炭素原子を、「N」は窒素原子を、「F」はフッ素原子を、「Cl」は塩素原子を、「Br」は臭素原子を、「CF3」はトリフルオロメチル基を、「C2F5」はペンタフルオロエチル基を、「OH」はヒドロキシ基を、「N−O」はN−オキシド基をそれぞれ表すものである。
また、第1表に記載のR1、R2、R3、Ra、Rb、Rc、A1、G1、G3、Y1、Y2、Y4、Y5、(X)nの各記号はそれぞれ一般式(2)の置換基を表しており、第2表に記載のR3、Ra、Rb、Rc、A1、G3、Y1、Y2、Y4、Y5、(X)nの各記号はそれぞれ一般式(3)の置換基を表しており、第3表に記載のR1、R2、R3、Ra、Rb、Rc、A1、G1、G3、Y1、Y2、Y4、Y5、(X)nの各記号はそれぞれ一般式(2)の置換基を表している。第1表〜第3表において、(X)nの欄中、置換基の前の数字は置換位置を示す。たとえば欄中のHは2位、4位、5位、6位の全ての置換基が水素原子であることを示し、2−Fとは2位がフッ素原子により置換され、その他の4位、5位、6位の置換位置は水素原子であることを示す。
Figure 2006225340
Figure 2006225340
Figure 2006225340
Figure 2006225340
以下、第4表に本発明の製造方法により得られる有害生物防除剤である一般式(1)で表される化合物の物性値を示す。ここに示したH−NMRのシフト値は、特に記載がない場合、テトラメチルシランを内部基準物質として、重クロロホルムを溶媒として使用している。
Figure 2006225340
以下の実施例により、本発明をさらに詳細に示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
N−[2,6−ジメチル−4−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシ−2−プロピル)フェニル]3−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルアミノ)ベンズアミド(化合物No.1)の製造
2,6−ジメチル−4−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシ−2−プロピル)アニリン(1.80g,6.27mmol)とピリジン(0.50g,6.30mmol)のTHF溶液(20ml)に3−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルアミノ)安息香酸クロリド(2.00g,6.04mmol)を加えて、室温で攪拌した。酢酸エチルで希釈した後、1N水酸化ナトリウム水溶液、1N塩酸水溶液で洗浄した後、溶媒を留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製することによって表記化合物(5.07mmol、84%)を得た。H−NMR(CDCl)δ2.31(6H,s), 3.99(1H,s), 4.85(2H,s), 7.15(1H,br−s), 7.45−7.51(4H,m), 7.64−7.66(2H,m), 8.01(1H,s)
N−[2,6−ジメチル−4−(2−クロロ−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピル)フェニル] 3−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルアミノ)ベンズアミド(化合物No.6)の製造
N−[2,6−ジメチル−4−(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシ−2−プロピル)フェニル] 3−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルアミノ)ベンズアミド(1.0g,1.72mmol)と塩化チオニル(2ml)の混合物にピリジン(0.01g)を加え、4時間還流した。減圧下で濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解し、水で洗浄した。有機層を減圧下、濃縮し、カラムクロマトグラフィ(シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル=9/1→4/1)で精製することによって表記化合物(1.46mmol,85%)を得た。H−NMR(CDCl)δ 2.32(6H,s), 4.84(2H,s), 7.22(1H,s), 7.47−7.54(4H,m), 7.56(1H,s), 7.64(1H,d,J=7.8Hz), 8.04(1H,s). MS(APCI)=600.91(M+2)
N−[2,6−ジメチル−4−(1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロ−2−プロピル)フェニル] 3−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルアミノ)ベンズアミド(化合物No.95)の製造
N−[2,6−ジメチル−4−(2−クロロ−1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロピル)フェニル] 3−(2,2,2−トリクロロエトキシカルボニルアミノ)ベンズアミド(0.11g,0.18mmol)のDMF溶液(10ml)にフッ化カリウム(0.10g,1.72mmol)を加え、室温で3時間攪拌した。溶媒を減圧下濃縮し、残渣を酢酸エチルで溶解して水で洗浄した後、濃縮し、カラムクロマトグラフィ(シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で精製することによって、表記化合物(0.14mmol,78%)を得た。H−NMR(CDCl)δ 2.33(6H,s), 4.84(2H,s), 7.29(1H,br), 7.35(2H,s), 7.47(1H,t,J=7.8Hz), 7.58(1H,s), 7.64−7.66(2H,m), 8.04(1H,s)
本発明中の一般式(1)で表される化合物を有効成分として含有する殺虫剤は、水稲、果樹、野菜、その他作物及び花卉などを加害する各種農林、園芸、貯穀害虫や衛生害虫あるいは線虫などの害虫防除に適している。
本発明中の一般式(1)で表される化合物が優れた殺虫活性を有することを明確にするために、以下に試験例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
試験例1.ハスモンヨトウ(Spodoptera litura)に対する殺虫試験
試験化合物を所定濃度に希釈した薬液にキャベツ葉片を30秒間浸漬し風乾後、7cmのポリエチレンカップに入れハスモンヨトウ2齢幼虫を放虫した。25℃恒温室にて放置し、3日後に生死虫数を調査した。1区5匹2連制で行った。
その結果、1000ppmにおいて、化合物No.95,104,105,106,107,108,109,110,111,112,113,114,115,116,117,118,119,120,121,122,123,124,125,126,127の化合物が70%以上の死虫率を示した。
試験例2.コナガ(Plutella xylostella)に対する殺虫試験
試験化合物を所定濃度に希釈した薬液にキャベツ葉片を30秒間浸漬し風乾後、7cmのポリエチレンカップに入れコナガ2齢幼虫を放虫した。25℃恒温室にて放置し、3日後に生死虫数を調査した。1区5匹2連制で行った。
その結果、1000ppmにおいて、化合物No.95,104,105,106,107,108,109,110,111,112,113,114,115,116,117,118,119,120,121,122,123,124,125,126,127の化合物が70%以上の死虫率を示した。

Claims (10)

  1. 一般式(2)(化1)
    Figure 2006225340
    〔式中、A1、A2、A3、A4は互いに独立して炭素原子、窒素原子または酸化された窒素原子であり、
    R1はC1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6アルキニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、
    フェニル基、
    同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
    ナフチル基、
    同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ナフチル基、
    複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)、
    同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)、
    −E1−Z1−R4(式中、E1はC1−C4アルキレン基、C2−C4アルケニレン基、C3−C4アルキニレン基、C1−C4ハロアルキレン基、C2−C4ハロアルケニレン基、C3−C4ハロアルキニレン基を示し、
    R4は水素原子、C1−C6アルキル基、C2−C6アルケニル基、C2−C6アルキニル基、C1−C6ハロアルキル基、C2−C6ハロアルケニル基、C2−C6ハロアルキニル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、
    フェニル基、
    同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
    ナフチル基、
    同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ナフチル基、
    複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)、
    同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)を示し、
    Z1は−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−C(=O)−、−C(=O)O−、−OC(=O)−、−N(R5)−、−C(=O)N(R5)−、−N(R5)C(=O)−(R5は水素原子、C1−C4アルキル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルコキシカルボニル基を示す。)を示す。)、
    −E2−R6(式中、E2はC1−C4アルキレン基、C2−C4アルケニレン基、C3−C4アルキニレン基、C1−C4ハロアルキレン基、C2−C4ハロアルケニレン基、C3−C4ハロアルキニレン基を示し、
    R6はC3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、
    フェニル基、
    同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換フェニル基、
    ナフチル基、
    同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換ナフチル基、
    複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)、
    同一または異なっていても良く、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C3−C8シクロアルキル基、C3−C8ハロシクロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、ヒドロキシ基、ペンタフルオロサルファニル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基、C1−C4アルキルカルボニルオキシ基、C1−C4アルコキシカルボニル基から選択される1以上の置換基を有する置換複素環基(ここでの複素環基とはピリジル基、ピリジン−N−オキシド基、ピリミジニル基、ピリダジル基、フリル基、テトラヒドロフリル基、チエニル基、テトラヒドロチエニル基、テトラヒドロピラニル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基、オキサジアゾリル基、チアゾリル基、イソチアゾリル基、チアジアゾリル基、ピロール基、イミダゾリル基、トリアゾリル基、ピラゾリル基、テトラゾリル基を示す。)を示す。)であり、
    R2、R3は互いに独立して、水素原子、C1−C4アルキル基、C1−C4アルキルカルボニル基、C1−C4ハロアルキルカルボニル基であり、
    G1、G2、G3は互いに独立して、酸素原子または硫黄原子であり、
    Xは同一または異なっていても良く、水素原子、ハロゲン原子、C1−C4アルキル基、C1−C4ハロアルキル基、C1−C4アルコキシ基、C1−C4ハロアルコキシ基、C1−C4アルキルチオ基、C1−C4ハロアルキルチオ基、C1−C4アルキルスルフィニル基、C1−C4ハロアルキルスルフィニル基、C1−C4アルキルスルホニル基、C1−C4ハロアルキルスルホニル基、シアノ基、ニトロ基、アミノ基、C1−C4アルキル基で置換されていてもよいアミノ基であり、
    nは0〜4の整数であり、
    Ra、Rbは互いに独立して、フッ素原子またはC1−C4パーフルオロアルキル基であり、
    Rcはヒドロキシ基、−O−Rd(RはC1−C3アルキル基、C1−C3ハロアルキル基、C1−C3アルキルスルホニル基、C1−C3ハロアルキルスルホニル基、アリールスルホニル基、C1−C4アルキルカルボニル基またはC1−C4ハロアルキルカルボニル基を示す。)、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子であり、
    Y1、Y2、Y4、Y5は同一または異なっていても良く、水素原子、ハロゲン原子、C1−C6アルキル基、C1−C6ハロアルキル基、C1−C6アルコキシ基、C1−C6ハロアルコキシ基、C1−C6アルキルチオ基、C1−C6ハロアルキルチオ基、C1−C6アルキルスルフィニル基、C1−C6ハロアルキルスルフィニル基、C1−C6アルキルスルホニル基、C1−C6ハロアルキルスルホニル基、ペンタフルオロサルファニル基、シアノ基、ニトロ基を示す(但し、Y1とY5が同時には水素原子を示さない。)。〕で表される化合物。
  2. 一般式(3)(化2)
    Figure 2006225340
    (式中、A1、A2、A3、A4、G3、R3、Ra、Rb、Rc、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は請求項1に記載したものと同じものを示す。)で表される化合物。
  3. 一般式(4)(化3)
    Figure 2006225340
    (式中、A1、A2、A3、A4、G3、R2、R3、Ra、Rb、Rc、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は請求項1に記載したものと同じものを示す。)で表される化合物と一般式(5)(化4)
    Figure 2006225340
    (式中、G1、G2、R1は請求項1に記載したものと同じものを示し、Jはヒドロキシ基、塩素原子または臭素原子を示す。)で表される化合物とを反応させることを特徴とする、請求項1に記載された一般式(2)で表される化合物を製造する方法。
  4. 一般式(6)(化5)
    Figure 2006225340
    (式中、A1、A2、A3、A4、G1、G2、G3、R1、R2、(X)nは請求項1に記載したものと同じものを示し、Jは請求項3に記載したものと同じものを示す。)で表される化合物と一般式(7)(化6)
    Figure 2006225340
    (式中、R3、Ra、Rb、Rc、Y1、Y2、Y4、Y5は請求項1に記載したものと同じものを示す。)で表される化合物とを反応させることを特徴とする、請求項1に記載された一般式(2)で表される化合物を製造する方法。
  5. 一般式(8)(化7)
    Figure 2006225340
    (式中、A1、A2、A3、A4、G3、(X)nは請求項1に記載したものと同じものを示し、Jは請求項3に記載したものと同じものを示す。)で表される化合物と一般式(9)(化8)
    Figure 2006225340
    (式中、G2、R1は請求項1に記載したものと同じものを示す。)で表される化合物を反応させた後、請求項4に記載された一般式(7)で表される化合物とを反応させて一般式(2a)(化9)
    Figure 2006225340
    (式中、A1、A2、A3、A4、G1、G2、G3、R1、R3、Ra、Rb、Rc、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は請求項1に記載したものと同じものを示す。)で表される化合物を製造する、請求項1に記載された一般式(2)で表される化合物を製造する方法。
  6. 一般式(10)(化10)
    Figure 2006225340
    (式中、A1、A2、A3、A4、G3、R3、Ra、Rb、Rc、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は請求項1に記載したものと同じものを示す。)で表される化合物とイソシアナト化剤を反応させることを特徴とする、請求項2に記載された一般式(3)で表される化合物を製造する方法。
  7. 一般式(11)(化11)
    Figure 2006225340
    (式中、A1、A2、A3、A4、G3、R3、Ra、Rb、Rc、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は請求項1に記載したものと同じものを示す。)で表される化合物をクルチウス転位化剤と反応させることを特徴とする、請求項2に記載された一般式(3)で表される化合物を製造する方法。
  8. 請求項2に記載される一般式(3)で表される化合物と請求項5に記載される一般式(9)で表される化合物とを反応させることを特徴とする、請求項5に記載される一般式(2a)で表される化合物を製造する方法。
  9. 請求項1に記載される一般式(2)で表される化合物をフッ素化剤と反応させることを特徴とする、一般式(1)(化12)
    Figure 2006225340
    (式中、A1、A2、A3、A4、G1、G2、G3、R1、R2、R3、Ra、Rb、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は請求項1に記載したものと同じものを示す。)で表される化合物を製造する方法。
  10. 一般式(2b)(化13)
    Figure 2006225340
    (式中、A1、A2、A3、A4、G1、G2、G3、R1、R2、R3、Ra、Rb、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は請求項1に記載したものと同じものを示す。)で表される請求項1に記載の化合物をハロゲン化剤と反応させることを特徴とする、一般式(2c)(化14)
    Figure 2006225340
    (式中、A1、A2、A3、A4、G1、G2、G3、R1、R2、R3、Ra、Rb、(X)n、Y1、Y2、Y4、Y5は請求項1に記載したものと同じものを示し、Rc’は塩素原子または臭素原子を示す。)で表される化合物を製造する方法。
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